JP3370302B2 - パパイヤを用いた健康食品の製造方法 - Google Patents

パパイヤを用いた健康食品の製造方法

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▲みのる▼ 平野
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堯 近藤
▲みのる▼ 平野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パパイヤを用いた
健康食品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】パパイ
ヤ(パパイヤ科)は熱帯植物で強い紫外線に耐えて生長
しており、このパパイヤの果実中には多種多様の酵素,
アミノ酸,ビタミン,ミネラル等が含まれ、これら栄養
素や該パパイヤに元々付着している野生微生物によって
人体に秀れた健康作用を与えることが知られている。
【0003】本発明は、この健康作用に秀れたパパイヤ
を主原料とし、乳酸菌,クエン酸菌,酪酸菌,酵母菌な
ど多種多様の微生物が存在し、これら微生物及びパパイ
ヤに含まれる健康作用物質の相乗効果によって人間本来
の持っている自然治癒力を数段高めることができる実用
性に秀れたパパイヤを用いた健康食品の製造方法を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨を説明す
る。
【0005】パパイヤをスライス若しくはミンチにより
細分化し、続いて、糖類を加えて浸透圧によりパパイヤ
細胞中のエキスをパパイヤ細胞外に抽出し、続いて、酵
母菌を加え毎日1回以上撹拌操作して該酵母菌及びパパ
イヤに元々付着している野生酵母菌を6乃至8日間発酵
繁殖させ、続いて、乳酸菌を加えpH3.5乃至4.0に
保持しつつ10乃至15日間前記酵母菌,野生酵母菌及
び乳酸菌を共生培養し、続いて、プレスにより液分を区
分し、該液分に更に酵母菌及び乳酸菌を加えつつ20乃
至60日の発酵熟成を行い、当該発酵液分を40℃未満
で一次乾燥し、更に、風力で二次乾燥することを特徴と
するパパイヤを用いた健康食品の製造方法に係るもので
ある。
【0006】また、請求項1記載のパパイヤを用いた健
康食品の製造方法において、パパイヤとして国内産のパ
パイヤを採用したことを特徴とするパパイヤを用いた健
康食品の製造方法に係るものである。
【0007】また、請求項1,2いずれか1項に記載の
パパイヤを用いた健康食品の製造方法において、二次乾
燥の後、粉砕し、アルコールを使用せずに粉末状,顆粒
状若しくは錠剤状とすることを特徴とするパパイヤを用
いた健康食品の製造方法に係るものである。
【0008】
【発明の作用及び効果】明確ではないが、パパイヤに付
着している野生酵母菌と,該パパイヤに加えた酵母菌及
び乳酸菌とが共生した状態となり、体内摂取すると、こ
れら微生物とパパイヤに付着しているクエン酸菌や酪酸
菌との相乗効果により、腸内細菌のバランス、即ち、善
玉細菌(代表的なものは乳酸菌)と悪玉細菌(代表的な
ものはウェルシュ菌)とのバランスが良好になり、人間
本来の持っている自然治癒力が数段高められるものと考
えられる。
【0009】具体的な効果として確認されているもの
は、血液の浄化、細胞の活性化、血液循環の改善、動脈
硬化の予防、消化吸収代謝の向上(即ち、栄養循環の向
上)、病原菌,有害菌の増殖抑制及び感染抑制、免疫系
の賦活、ホルモン,ビタミンの生産増大、有害物質,発
ガン物質の分解及び排泄促進、腸内pHの安定、腸の蠕
動運動の活性化、脂質代謝,糖代謝の改善、肝腎機能の
活性化及び保全などが挙げられる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例について、以下
に説明する。
【0011】使用するパパイヤは国産品とする。輸入品
の場合、パパイヤに多量の防腐剤や殺虫剤が使用されて
おり、これら防腐剤や殺虫剤は健康食品を製造する上で
好ましくない。また、無農薬品であることが望ましい。
【0012】このパパイヤをスライス若しくはミンチに
より細分化し、続いて、糖類を加えて浸透圧を変化せし
め、パパイヤ細胞中のエキスをパパイヤ細胞外に抽出す
る。
【0013】尚、エキス中には、多種多様の酵素(カタ
ラーゼ,アミラーゼ,リパーゼ,プロテアーゼ,トレハ
ラーゼ等),アミノ酸(必須アミノ酸各種),ビタミン
(ビタミンC,ビタミンE,ベータカロチン等),ミネ
ラル(必須ミネラル各種)その他栄養素(カテキン,フ
ラボノイド,尿酸,金属結合タンパク質)が含まれる。
【0014】また、パパイヤの細分化物と糖類とを少し
づつ交互に加え、パパイヤ細胞に可及的に均一に浸透圧
を加えるようにすると良い。
【0015】また、糖類としては、ブドウ糖を使用する
と良い。ブドウ糖は、パパイヤの酸化を防止する作用を
発揮し、しかも、カロリーが少なく、体内で直ぐにエネ
ルギー源となる等の長所を有する。
【0016】続いて、酵母菌を加え毎日1回以上撹拌操
作して該酵母菌及びパパイヤに元々付着している野生酵
母菌を6乃至8日間発酵繁殖する。この発酵繁殖によ
り、パパイヤに元々付着している野生酵母菌と加えられ
た酵母菌とがなじむ。
【0017】続いて、乳酸菌を加えpH3.5乃至4.0
に保持しつつ10乃至15日間前記酵母菌,野生酵母菌
及び乳酸菌を共生培養する。
【0018】乳酸菌は乳酸を生成してpHを下げる性質
を有するが、pHを上記数値に保持する為、酸成分を可
及的に生成しない乳酸菌を使用すると良い。
【0019】尚、共生培養を行う期間は、パパイヤ細胞
中のエキスがパパイヤ細胞外に70%程度抽出される時
期(設備等により異なる為、予備実験しておくと良
い。)とすると良い。
【0020】続いて、プレスにより果肉分と液分とを区
分する。
【0021】続いて、液分を発酵タンクに移し、適時に
おいて酵母菌及び乳酸菌を加えつつ20乃至60日の発
酵熟成を行い、SOD(スーパーオキシドディスムター
ゼ)作用の強い液分とする。
【0022】続いて、液分を乾燥機に入れ乾燥する。こ
の乾燥は一気に水分を蒸散させる乾燥方法とはせず、5
日くらいを要して徐々に乾燥させる乾燥方法とする(従
って、この乾燥工程中でも発酵熟成が進行する。)。ま
た、乾燥温度は、有効成分の分解を防止する為、40℃
未満、好ましくは35℃未満とする。
【0023】続いて、更に風力乾燥を行い、乾燥後、乾
燥物を粉砕し、粉末状,顆粒状若しくは錠剤状の製品を
製造する。
【0024】尚、医薬品の錠剤等を製造する場合、アル
コールが使用されるが、本実施例では有効微生物を殺菌
してしまわないようにアルコールを使用しない。
【0025】ところで、プレスにより果肉分からも、液
分に行う処理と同様の処理を行うことにより、本実施例
と同様の製品を製造することができる。しかし、果肉分
から製造された製品は味覚が乏しく(エキスが抽出され
た抽出カスの状態になっている為と考えられる。)、そ
のままでは製品としにくい。
【0026】本実施例により得られた製品は体内におい
て下記の作用効果を発揮するものと考えられる。
【0027】パパイヤに含まれる各種酵素及びアミノ酸
により、腸内の細菌バランスが、善玉細菌が多く悪玉細
菌が少ない状態となる。従って、善玉細菌が多い状態と
なることにより、例えば、乳酸菌の病原菌感染防止効果
や発ガン性物質分解効果等が増大し、悪玉細菌が少ない
状態となることにより、例えば、ウェルシュ菌の発ガン
性物質生成量が少なくなる等の効果が発揮される。
【0028】また、発酵培養された野生酵母菌,酵母菌
及び乳酸菌はいずれも善玉細菌であり、このことによっ
ても腸内の細菌バランスが、善玉細菌が多く悪玉細菌が
少ない状態となる。
【0029】また、パパイヤに含まれる食物繊維が、悪
玉細菌が生成した有害物質を吸着し、且つ、腸の蠕動作
用を促進して排便作用を活発化し、排便をスムーズにす
る為、善玉細菌が住みやすい腸内環境が形成される。
【0030】また、パパイヤに含まれる各種酵素によ
り、デンプンや脂肪等の有効物質が体内での有効形態に
スムーズに分解され、且つ、不要となった老廃物や有害
物質が分解,解毒される。従って、老廃物や有害物質に
よって血液中の血球が傷つけられたりせず、傷つけられ
た血液が減少し、血液が清浄化される。よって、血液中
の前記老廃物等が減少する為、血液循環が良好となる。
【0031】また、SOD作用が強くなる(酸化力の強
い酵素が強い状態となる)ことにより、白血球中のマク
ロファージの細菌攻撃作用が高まる。
【0032】また、パパイヤに含まれる各種抗酸化物質
(カタラーゼ等)により、心筋梗塞,狭心症,ガン等病
気の90%以上に関与しているといわれる体内の活性酸
素が分解される。
【0033】上記作用効果の相乗効果により、全身の細
胞が活性化され、人間本来の持っている自然治癒力が数
段高められることになる。
【0034】本実施例は上述のようにするから、上記作
用効果の相乗効果が発揮されて全身の細胞が活性化さ
れ、人間本来の持っている自然治癒力が数段高められる
実用性に秀れたパパイヤを用いた健康食品を得ることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−127972(JP,A) 特開 昭50−4266(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/30 - 1/308 A23L 1/212 A23L 2/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パパイヤをスライス若しくはミンチによ
    り細分化し、続いて、糖類を加えて浸透圧によりパパイ
    ヤ細胞中のエキスをパパイヤ細胞外に抽出し、続いて、
    酵母菌を加え毎日1回以上撹拌操作して該酵母菌及びパ
    パイヤに元々付着している野生酵母菌を6乃至8日間発
    酵繁殖させ、続いて、乳酸菌を加えpH3.5乃至4.0
    に保持しつつ10乃至15日間前記酵母菌,野生酵母菌
    及び乳酸菌を共生培養し、続いて、プレスにより液分を
    区分し、該液分に更に酵母菌及び乳酸菌を加えつつ20
    乃至60日の発酵熟成を行い、当該発酵液分を40℃未
    満で一次乾燥し、更に、風力で二次乾燥することを特徴
    とするパパイヤを用いた健康食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパパイヤを用いた健康食
    品の製造方法において、パパイヤとして国内産のパパイ
    ヤを採用したことを特徴とするパパイヤを用いた健康食
    品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1,2いずれか1項に記載のパパ
    イヤを用いた健康食品の製造方法において、二次乾燥の
    後、粉砕し、アルコールを使用せずに粉末状,顆粒状若
    しくは錠剤状とすることを特徴とするパパイヤを用いた
    健康食品の製造方法。
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