JP3369914B2 - 指令値評価システム、フェールセーフシステムおよび記録媒体 - Google Patents

指令値評価システム、フェールセーフシステムおよび記録媒体

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JP3369914B2 JP19591797A JP19591797A JP3369914B2 JP 3369914 B2 JP3369914 B2 JP 3369914B2 JP 19591797 A JP19591797 A JP 19591797A JP 19591797 A JP19591797 A JP 19591797A JP 3369914 B2 JP3369914 B2 JP 3369914B2
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博規 宮越
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指令値を演算する
第1制御装置と、この第1制御装置にて演算された指令
値に基づいてアクチュエータを制御する第2制御装置と
を備えた制御システムにおける指令値評価システム、こ
の指令値評価システムを用いたフェールセーフシステ
ム、および指令値評価システムとしてコンピュータシス
テムを機能させるためのプログラムを記録した記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、制御装置により異常な演算がなさ
れて、アクチュエータが異常な動作を行うことを防止す
るために、演算される指令値に上下限のガードをかけた
り、指令値の変化率にガードをかけることにより、異常
な指令値がアクチュエータに出力されないようにする技
術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
上下限や変化率のガードでは、異常な指令値でも上下限
の間に入っていたり、変化率が異常ではない場合はガー
ドにかからず、正常な指令値であるとして、そのままア
クチュエータの操作に用いられてしまう場合があり、ま
ことに不完全なものであった。
【0004】本発明は、このようなガードの不完全性を
なくして、確実に指令値の異常を検出して、アクチュエ
ータの異常な動作を極力防止することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
指令値評価システムは、領域算出手段が、制御システム
の第1制御装置にてなされる指令値演算の全部または一
と近似の指令値評価用演算あるいは指令値演算の性質
に対応した指令値評価用演算を行い、第1制御装置にて
演算された指令値が出現すべき領域を求める。
【0006】そして、評価手段が、第1制御装置にて演
算された指令値が、領域算出手段にて求められた領域に
適合しているか否かを評価する。前述のごとく領域は、
第1制御装置にてなされる指令値演算の全部または一部
と近似の指令値評価用演算、あるいは指令値演算の性質
に対応した指令値評価用演算にて求められているため、
正常時であれば領域に適合した指令値が得られる。この
ため、指令値が領域に適合しているか否かを検討すれ
ば、確実に指令値の異常が判明する。
【0007】これら、領域算出手段と評価手段とは、そ
れぞれ、第1制御装置の機能として実現されていても良
いし、第2制御装置の機能として実現されていても良
い。また、第1制御装置および第2制御装置とは異なる
第3の装置の機能として実現されていても良い。
【0008】このような制御システムとしては、自動車
に搭載されて自動車の各種アクチュエータを制御するた
めの制御システムが挙げられる。例えば、各種アクチュ
エータを用いて、先行車との車間距離を制御するのであ
る。なお、この場合、指令値としては、例えば、目標加
速度が挙げられる。 ここで、上述した指令値評価システ
ムと、前記指令値評価システムの評価手段にて、第1制
御装置にて演算された指令値が、領域算出手段にて求め
られた領域に適合する値ではないと評価された場合には
異常状態にあると判定して通常時処理の代わりに異常時
処理を実行する異常時処理手段とにより、フェールセー
フシステムを構成することができる。
【0009】このように、上述した指令値評価システム
を用いることにより、異常時処理手段において、確実か
つ迅速に異常時処理を実行でき、アクチュエータの異常
な動作を極力防止できる。このときに行われる異常時処
理としては、第1制御装置にて演算された正常時の指令
値を維持して該指令値を第2制御装置にて使用させる処
理が挙げられる。また、他の異常時処理としては、第1
制御装置にて演算された指令値に基づいてアクチュエー
タを制御する処理を第2制御装置が行うことを禁止する
処理であっても良い。
【0010】なお、このような指令値評価システムをコ
ンピュータシステムにて実現する機能は、例えば、コン
ピュータシステム側で起動するプログラムとして備える
ことができる。このようなプログラムの場合、例えば、
フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、
ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に記録し、必要に応じてコンピュータシステムにロー
ドして起動することにより用いることができる。この
他、ROMやバックアップRAMをコンピュータ読み取
り可能な記録媒体として前記プログラムを記録してお
き、このROMあるいはバックアップRAMをコンピュ
ータシステムに組み込んで用いても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、上述した発明が適用された実
施の形態1としての構成を示したブロック図であり、車
間制御用電子制御装置2(以下、「車間制御ECU」と
称する。)、レーザレーダセンサ3、ブレーキ電子制御
装置4(以下、「ブレーキECU」と称する。)、およ
びエンジン電子制御装置6(以下、「エンジンECU」
と称する。)を中心に示す、自動車に搭載されている各
種制御回路の概略構成を表す。
【0012】車間制御ECU2は、マイクロコンピュー
タを中心として構成されている電子回路であり、現車速
(Vn)信号、操舵角(str-eng,S0)信号、ヨーレ
ート信号、目標車間時間信号、ワイパスイッチ情報、ア
イドル制御やブレーキ制御の制御状態信号等をエンジン
ECU6から受信する。そして、車間制御ECU2は、
この受信したデータに基づいて、車間制御演算をすると
ともに、操舵角中立学習装置として操舵角中立学習処理
により操舵角中立位置を演算したり、カーブ曲率推定装
置としてカーブ曲率半径Rを推定している。
【0013】レーザレーダセンサ3は、レーザによるス
キャニング測距器とマイクロコンピュータとを中心とし
て構成されている電子回路であり、スキャニング測距器
にて検出した先行車の角度や相対速度等、および車間制
御ECU2から受信する現車速(Vn)信号、カーブ曲
率半径R等に基づいて、車間制御の一部の機能として先
行車の自車線確率を演算し、相対速度等の情報も含めた
先行車情報として車間制御ECU2に送信する。また、
レーザレーダセンサ3自身のダイアグノーシス信号も車
間制御ECU2に送信する。
【0014】なお、前記スキャニング測距器は、車幅方
向の所定角度範囲に送信波あるいはレーザ光をスキャン
照射し、物体からの反射波あるいは反射光に基づいて、
自車と前方物体との距離をスキャン角度に対応して検出
可能な測距手段として機能している。
【0015】更に、車間制御ECU2は、このようにレ
ーザレーダセンサ3から受信した先行車情報に含まれる
自車線確率等に基づいて、車間制御すべき先行車を決定
し、先行車との車間距離相当量(具体的には、車間時間
である。車間距離そのものでも良い。)を適切に調節す
べく、エンジンECU6に、目標加速度信号、フューエ
ルカット要求信号、ODカット要求信号、3速シフトダ
ウン要求信号、警報要求信号、ダイアグノーシス信号、
表示データ信号等を送信している。
【0016】ブレーキECU4は、マイクロコンピュー
タを中心として構成されている電子回路であり、車両の
操舵角を検出する操舵角検出手段としてのステアリング
センサ8、車両旋回検出手段としてヨーレートを検出す
るヨーレートセンサ10、および各車輪の速度を検出す
る車輪速センサ12から、操舵角やヨーレートを求め
て、これらのデータをエンジンECU6を介して、車間
制御ECU2に送信したり、エンジンECU6を介して
ブレーキアクチュエータ25を制御している。またブレ
ーキECU4は、エンジンECU6を介する車間制御E
CU2からの警報要求信号に応じて警報ブザー14を鳴
動する。
【0017】エンジンECU6は、マイクロコンピュー
タを中心として構成されている電子回路であり、スロッ
トル開度センサ15、車両速度を検出する車速検出手段
としての車速センサ16、ブレーキの踏み込み有無を検
出するブレーキスイッチ18、クルーズコントロールス
イッチ20、クルーズメインスイッチ22、およびその
他のセンサやスイッチ類からの検出信号あるいはボデー
LAN28を介して受信するワイパースイッチ情報やテ
ールスイッチ情報を受信し、更に、ブレーキECU4か
らの操舵角(str-eng,S0)信号やヨーレート信号、
あるいは車間制御ECU2からの目標加速度信号、フュ
ーエルカット要求信号、ODカット要求信号、3速シフ
トダウン要求信号、警報要求信号、ダイアグノーシス信
号、表示データ信号等を受信している。
【0018】そして、エンジンECU6は、この受信し
た信号から判断する運転状態に応じて、駆動手段として
の内燃機関(ここでは、ガソリンエンジン)のスロット
ル開度を調整するスロットルアクチュエータ24、ブレ
ーキ力を制御するためにブレーキ油圧回路に備えられた
増圧制御弁・減圧制御弁の開閉をデューティ制御するブ
レーキアクチュエータ25、トランスミッション26の
アクチュエータ駆動段に対して駆動命令を出力してい
る。なお、このトランスミッション26は、4速+オー
バードライブ(OD)のオートトランスミッションであ
る。これらのアクチュエータにより、内燃機関の出力、
ブレーキ力あるいは変速シフトを制御することが可能と
なっている。
【0019】また、エンジンECU6は、必要な表示情
報を、ボデーLAN28を介して、ダッシュボードに備
えられているLCD等の表示装置(図示していない。)
に送信して表示させたり、あるいは、現車速(Vn)信
号、操舵角(str-eng,S0)信号、ヨーレート信号、
目標車間時間信号、ワイパスイッチ情報信号、アイドル
制御やブレーキ制御の制御状態信号を、車間制御ECU
2に送信している。
【0020】次に、図2のフローチャートにて、車間制
御ECU2、レーザレーダセンサ3、ブレーキECU4
およびエンジンECU6間で行われる車間制御処理につ
いて説明する。まず、エンジンECU6にて、クルーズ
コントロールスイッチ20に備えられた目標車間距離設
定スイッチにおける設定状態を読み取り、目標車間時間
Tdを設定する(S110)。この目標車間距離設定ス
イッチは、運転者により設定されるものであり、距離を
数値で表示したスイッチでも良いが、例えば、「長」、
「中」および「短」といった感覚的な3段階の分類で設
定させるスイッチであっても良い。ステップS110で
は、この距離や感覚的な設定に基づいて、目標車間時間
を計算して、あるいテーブルに基づいて設定する。例え
ば、「長」であれば目標車間時間Td=2.4sec、
「中」であれば目標車間時間Td=2.0sec、
「短」であれば目標車間時間Td=1.8secに設定
する。
【0021】また、ステップS110では、ボデーLA
N28から得られるテールスイッチ情報に基づいて、テ
ールランプが点灯されていれば、夜間であるとして、目
標車間時間が長い方に補正されて、夜間用の目標車間時
間として求められる。次に、レーザレーダセンサ3に
て、車間制御ECU2から与えられる推定カーブ曲率半
径Rに基づいて先行車を決定して、その先行車との車間
距離Dを測定する(S120)。
【0022】更に、レーザレーダセンサ3にて、先行車
との相対速度Vrelの測定がなされる(S130)。
次に、エンジンECU6にて、車速センサ16のパルス
信号に基づいて、自車の現車速(自車速)Vnの算出が
なされる(S140)。
【0023】次に、車間制御ECU2にて、ステップS
120とステップS140にて測定された先行車に対す
る車間距離Dと現車速Vnとから、次式のごとく測定車
間時間Tn(sec)を算出する(S145)。
【0024】
【数1】 Tn ← D(n)×3.6/Vn … [式1] ここで、D(n)の中のnは、D(n)が現在の車間距
離Dであることを表している。
【0025】次に、車間制御ECU2にて、目標加速度
ATmcの算出がなされる(S150)。この算出は、
まず、ステップS110で求められた目標車間時間Td
とステップS145で求められた測定車間時間Tnとか
ら、次式のごとく車間時間偏差Tdeを求め、この車間
時間偏差Tdeと、ステップS130にて求められた相
対速度Vrelをなまし処理して得られたVr_fil
ter(n)とに基づいて、図3に示す目標加速度AT
mc演算マップから目標加速度ATmcを求めることに
より行われる。
【0026】
【数2】 Tde(n) ← Tn(n) − Td … [式2] nは上述したごとくである。
【0027】次に車間制御ECU2にて、ステップS1
40にて求められる現車速Vnの時間変化から自車の実
加速度ATjが算出される(S160)。次に車間制御
ECU2にて、ステップS150にて求められた目標加
速度ATmcと、ステップS160にて求められた実加
速度ATjとから、次式のごとく加速度偏差ATdel
tが求められる(S170)。
【0028】
【数3】 ATdelt ← ATmc − ATj … [式3] なお、ステップS150にて車間制御ECU2が求めた
目標加速度ATmcを読み込んだエンジンECU6は、
車間制御ECU2と同じくステップS160およびステ
ップS170の処理を行っている。
【0029】そして、エンジンECU6では、この加速
度偏差ATdeltに基づいて、目標スロットル開度M
Aが次式のごとく演算される(S175)。
【0030】
【数4】 MA(n) ← MA(n−1) + G×ATdelt … [式4] ここで、nは上述したごとくであり、MA(n−1)は
前回求められた目標スロットル開度MAを表し、Gは係
数(ゲイン)を表す。
【0031】エンジンECU6では、この目標スロット
ル開度MAに基づいて、スロットルアクチュエータ24
が駆動されて、自車を走行させる駆動手段としてのガソ
リンエンジンの出力を調整する。次に行われるOD(オ
ーバードライブ)カットによる減速処理(S200)、
シフトダウンによる減速処理(S300)、フューエル
カットによる減速処理(S400)の各処理は、車間制
御ECU2にて行われる処理である。
【0032】図4のフローチャートにODカットによる
減速処理(S200)を示す。まず、判定値の設定が行
われる(S210)。判定値とは、ステップS220,
S240,S250,S270にて用いられる減速手段
作動判定値ATref1、減速手段解除判定値ATmc
ref1、第2減速手段解除判定値ATref2および
第3減速手段解除判定値ATmcref2である。な
お、これらの判定値は、ATref1<ATref2、
および、ATmcref1<ATmcref2の関係を
有するように設定する。
【0033】次に、条件として加速度偏差ATdel
tが減速手段作動判定値ATref1より小さいか否か
が判定される(S220)。ここで、ATdelt<A
Tref1であれば条件が満足されて(S220にて
「YES」)、次にODカット作動の指示が車間制御E
CU2からエンジンECU6に与えられる(S23
0)。この指示を受けたエンジンECU6では、トラン
スミッション26を調整してODカット制御を行う。し
たがって、トランスミッション26がODにシフトして
いた場合には、4速にシフトダウンされる。
【0034】このとき、加速度偏差ATdeltは、目
標加速度ATmcが実加速度ATjより小さいのでマイ
ナスであり、ステップS175の処理によりスロットル
開度は閉じて行くが、ODカットを行ったので、減速補
助が行われて、以後のスロットル開度の低下に応じた減
速は強まることになる。
【0035】このように、加速度偏差ATdeltの低
下の程度に基づいて、減速手段であるODカットを作動
させるタイミングを決定している。減速手段の作動は加
速度偏差ATdeltにて判断しているので、実車間距
離が目標車間距離よりも長くても、先行車が接近する場
合では、先行車の接近の際の加速度ATjが加速度偏差
ATdeltに反映されて、早めに減速手段(ここでは
ODカット手段あるいは後述するシフトダウンやフュー
エルカット)を作動させることができる。更に、実車間
距離が目標車間距離状態にあっても、その時の自車の加
速度が過度に大きければ、その加速度ATjが加速度偏
差ATdeltに反映されて、減速手段を作動させるこ
とができ、一層の安全が確保され、目標車間距離を安定
して維持できる。
【0036】これに対して、ODカット作動の解除は次
のようにして行われる。すなわち、ODカットの作動解
除指示(S260)は、条件としてATdelt≧A
Tref1(S220で「NO」)、条件としてステ
ップS150にて求めた目標加速度ATmcが減速手段
解除判定値ATmcref1より大きいと判定(S24
0で「YES」)、および条件としてステップS17
0にて求めた加速度偏差ATdeltが第2減速手段解
除判定値ATref2より大きいと判定(S250で
「YES」)された場合である。なお、前述したごと
く、第2減速手段解除判定値ATref2は、減速手段
作動判定値ATref1より大きい。
【0037】もう一つのODカットの作動解除の条件
は、条件としてステップS220にて「NO」、条件
としてステップS240にて「YES」と判定され、
ATdelt≦ATref2(ステップS250にて
「NO」)と判定された場合に、条件として目標加速
度ATmcが第3減速手段解除判定値ATmcref2
より大きいと判定(S270で「YES」)された場合
である。なお、前述したごとく、第3減速手段解除判定
値ATmcref2は減速手段解除判定値ATmcre
f1より大きい。
【0038】このように、ODカットの作動解除指示
(S260)は、ODカットの作動指示(S230)の
場合とは異なり、加速度偏差ATdeltの程度(の
条件)のみにて判断しているのではなく、、および
(または、および)の条件がすべて満足された
場合に初めて実行されて、ODカットの作動の解除をエ
ンジンECU6に指示している。
【0039】これは、単にの条件の満足、すなわち
の判断条件が否定された場合のみで、ODカットの作動
を解除すると、直前までODカットの作用により、力と
して釣り合っていた加速と減速とのバランスが、ODカ
ットの突然の解除により崩れる。このバランスの崩れに
起因して、早期に、加速度偏差ATdeltが減速手段
作動判定値ATref1より小さい条件が満足され、
再度、ODカットの作動指示(S230)が行われると
いう事態になり、制御のハンチングを引き起こすからで
ある。
【0040】このため、ODカットの作動解除指示(S
260)は、の条件(の条件の否定)ばかりでな
く、の条件が満足された状態、すなわち十分に目標加
速度ATmcが高くなった場合を判断してから、ODカ
ットの作動を解除するのである。すなわちODカットの
作動を解除しても、早期に、の条件が満足されないほ
どに、加速度ATjが低下した後、あるいは目標加速度
ATmcが上昇した後に、ODカットの作動を解除する
のである。
【0041】なお、条件,にそれぞれAND条件で
加わっている各条件,は、勾配の大きな下り坂で
は、条件,のみでODカットを作動解除すると、再
度、大きな加速を受けて、早期にの条件が満足され、
ODカットの作動/解除のハンチングが生じることがあ
るが、これを防止するためである。
【0042】勾配の大きな下り坂では、車体は重力加速
度の影響を大きく受けるので、自車の加速度ATjが増
加しあるいは高い状態に維持され、加速度偏差ATde
ltは大きく低下する。このため、条件およびは、
勾配の大きな下り坂にいる場合は満足されないので、条
件,により、勾配の大きな下り坂では条件,が
共に満足されてもODカットの作動を解除しないように
しているのである。したがって、勾配の大きな下り坂で
もODカットの作動/解除のハンチングを防止できる。
【0043】ODカットによる減速処理(S200)が
終了すると、シフトダウンによる減速処理(S300)
が行われる。この処理のフローチャートを図5に示す。
シフトダウンによる減速処理(S300)は、基本的な
処理の流れは、ODカットによる減速処理(S200)
と違いはない(図4のODカットによる減速処理の各ス
テップの内容は、図4のステップ番号に100を加えた
図5におけるステップと同じである。)ので、詳細な説
明はしない。
【0044】ただ、判定値の設定(S310)におい
て、ステップS320,S340,S350,S370
にて用いられる減速手段作動判定値ATref1、減速
手段解除判定値ATmcref1、第2減速手段解除判
定値ATref2および第3減速手段解除判定値ATm
cref2に設定される数値が異なる。
【0045】なお、これらの判定値は、ATref1<
ATref2、および、ATmcref1<ATmcr
ef2の関係を有するように設定する。シフトダウン作
動指示(S330)が実行されると、車間制御ECU2
はエンジンECU6に3速シフトダウン要求信号を送信
し、エンジンECU6はこれを受けて、トランスミッシ
ョン26が4速以上である場合には、3速へシフトダウ
ンし、エンジンブレーキによる減速を強める。この3速
へのシフトダウンは、シフトダウン作動解除指示(S3
60)が実行されると解除される。
【0046】このようにして、シフトダウンによる減速
処理(S300)によっても、ODカットによる減速処
理(S200)と同様な機能を果たし、ODカットによ
る減速処理(S200)を補助することができる。シフ
トダウンによる減速処理(S300)が終了すると、フ
ューエルカットによる減速処理(S400)が行われ
る。この処理のフローチャートを図6に示す。
【0047】フューエルカットによる減速処理(S40
0)は、ステップS250,S270に該当する処理が
存在しないことを除いて、基本的な処理の流れは、OD
カットによる減速処理(S200)と違いはない(図4
のODカットによる減速処理の各ステップの内容は、図
4のステップ番号に200を加えた図6におけるステッ
プと同じである。)ので、詳細な説明はしない。
【0048】また、判定値の設定(S410)におい
て、ステップS420,S440にて用いられる減速手
段作動判定値ATref1および減速手段解除判定値A
Tmcref1に設定される数値が異なる。また、フュ
ーエルカット作動指示(S430)が実行されると、車
間制御ECU2はエンジンECU6にフューエルカット
要求信号を送信し、エンジンECU6はこれを受けて、
内燃機関への燃料の供給を停止し、エンジンブレーキに
よる減速を強める。このフューエルカットは、フューエ
ルカット作動解除指示(S460)が実行されると解除
される。
【0049】なお、エンジンECU6は、通常、エンジ
ンECU6独自の判断により、車両走行時にスロットル
開度が全閉「0°」になるとフューエルカットを実行す
るが、車間制御がなされている場合には、スロットル開
度の最低値としてにアイドル時に適用されるオフセット
開度「2〜3°」を適用して、フューエルカットがなさ
れないようにしている。そして、車間制御ECU2から
フューエルカット要求信号があった場合に、スロットル
開度の最低値を「0°」まで引き下げることにより、前
記独自の判断によっても、車間制御ECU2からフュー
エルカット要求信号に応じてフューエルカットが実行さ
れるようにしている。
【0050】このようにして、フューエルカットによる
減速処理(S400)においても、ODカットによる減
速処理(S200)におけるステップS220,S24
0による判定と同様な機能を果たし、更にシフトダウン
による減速処理(S300)を補助することができる。
【0051】なお、フューエルカットによる減速処理
(S400)においても、図4のODカットによる減速
処理におけるステップS250,S270あるいは図5
のシフトダウンによる減速処理におけるステップS35
0,S370と同様な処理を行っても良い。ただし、フ
ューエルカットによる減速処理の効果は、ODカットや
シフトダウンによる減速処理におけるほど減速に寄与す
る程度は高くないので、ステップS250,S270や
ステップS350,S370の処理を実行しなくても、
上述したような問題は生じない。
【0052】エンジンECU6は、前述した処理とは別
個に、図7の制御ブロック図に示す処理を実行してい
る。図7に示す車間制御ECU2の先行車選択ブロック
502、フィルタブロック504、車間時間偏差Tde
演算ブロック506、および目標加速度演算マップブロ
ック508は、ステップS145,S150の処理を表
している。なお、目標加速度演算マップブロック508
からの目標加速度ATmcの出力は、各種補正ブロック
510にて、旋回時補正、上下限ガード等により補正さ
れ、更になまし処理による補正により目標加速度ATm
c_filterとしてエンジンECU6側へ出力して
いる。
【0053】エンジンECU6では、車間制御ECU2
が行っているブロック502〜508までの処理とは、
近似の処理を行っている。すなわち、車間制御ECU2
の先行車選択ブロック502と同じ機能の先行車選択ブ
ロック602、フィルタブロック504と同じ機能のフ
ィルタブロック604、車間時間偏差Tde演算ブロッ
ク506と同じ機能の車間時間偏差Tde演算ブロック
606を用いて、先行車のなまし後の相対速度Vr_f
ilterおよび車間時間偏差Tdeを求めている。
【0054】そして、これら相対速度Vr_filte
rおよび車間時間偏差Tdeは、領域算出手段としての
評価関数ブロック608にて評価されて、加速側フラグ
ATACCEおよび減速側フラグATDECCとして評
価結果が出力される。評価手段としての判定ブロック6
10では、この2つのフラグATACCE,ATDEC
Cの内容と、車間制御ECU2から送信された目標加速
度ATmc_filterの内容とを比較して、車間制
御ECU2からの目標加速度ATmc_filterが
異常か否かを評価判定している。
【0055】そして、エンジンECU6では、目標加速
度ATmc_filterが異常で無ければ、目標加速
度ATmc_filterを内部での演算処理にそのま
ま用い、異常であれば、車間制御ECU2が出した指令
に基づく内燃機関に対する制御を禁止する。
【0056】評価関数ブロック608における評価につ
いて図8を用いて説明する。この図8のマップにおいて
目標加速度ATmc=0となる等高線を挟む2直線L
1,L2を設定する。目標加速度ATmc=0よりもプ
ラス側の直線L1は、次式で表される直線である。な
お、α1,β1は定数である。
【0057】
【数5】 Vr_filter=α1×Tde+β1 … [式5] また、目標加速度ATmc=0よりもマイナス側の直線
L2は、次式で表される直線である。なお、α2,β2
は定数である。
【0058】
【数6】 Vr_filter=α2×Tde+β2 … [式6] 直線L1よりも上方の領域(確実に目標加速度ATmc
がプラスである領域)は、相対速度Vr_filter
と車間時間偏差Tdeとが次式を満足する領域である。
【0059】
【数7】 Vr_filter>α1×Tde+β1 … [式7] 直線L2よりも下方の領域(確実に目標加速度ATmc
がマイナスである領域)は、相対速度Vr_filte
rと車間時間偏差Tdeとが次式を満足する領域であ
る。
【0060】
【数8】 Vr_filter<α2×Tde+β2 … [式8] その他の領域、すなわち直線L1,L2上および直線L
1と直線L2との間の領域(確実に−2km/h/se
c<目標加速度ATmc<2km/h/secである領
域)は、相対速度Vr_filterと車間時間偏差T
deとが次の2式を共に満足する領域である。
【0061】
【数9】 Vr_filter≦α1×Tde+β1 … [式9] Vr_filter≧α2×Tde+β2 … [式10] したがって、評価関数ブロック608では、相対速度V
r_filterと車間時間偏差Tdeとを前記式7〜
10に基づいて、いずれの領域に目標加速度ATmcが
出現するかを判断して、加速側フラグATACCEおよ
び減速側フラグATDECCにその判断結果を表す。
【0062】前記式7が満足された場合は、加速側フラ
グATACCE=1および減速側フラグATDECC=
0とする。前記式8が満足された場合は、加速側フラグ
ATACCE=0および減速側フラグATDECC=1
とする。
【0063】前記式9,10が共に満足された場合は、
加速側フラグATACCE=0および減速側フラグAT
DECC=0とする。これ以外は、エンジンECU6側
での評価関数ブロック608までの処理やデータが異常
であるとして、加速側フラグATACCE=1および減
速側フラグATDECC=1とする。
【0064】したがって、判定ブロック610では、こ
のフラグATACCE,ATDECCの内容が、 (1)加速側フラグATACCE=1および減速側フラ
グATDECC=0であれば、車間制御ECU2から受
信した目標加速度ATmc_filterの値がマイナ
スであれば異常と判定する。
【0065】(2)加速側フラグATACCE=0およ
び減速側フラグATDECC=1であれば、車間制御E
CU2から受信した目標加速度ATmc_filter
の値がプラスであれば異常と判定する。 (3)加速側フラグATACCE=0および減速側フラ
グATDECC=0であれば、車間制御ECU2から受
信した目標加速度ATmc_filterの値が>2k
m/h/secまたは<−2km/h/secであれば
異常と判定する。
【0066】(4)加速側フラグATACCE=1およ
び減速側フラグATDECC=1であれば、車間制御E
CU2から受信した目標加速度ATmc_filter
の値がいかなる値であろうと異常と判定する。ただし、
判定ブロック610は、上述した異常の判定(1)〜
(4)は、いずれかの異常判定が0.5秒以上連続して
なされた場合に、異常と判定し、0.5秒未満では異常
と判定しない。
【0067】本実施の形態では、このように車間制御E
CU2が行っている制御演算に用いられる目標加速度A
Tmc_filterとは別個に、エンジンECU6側
の評価関数ブロック608にて、式7〜式10に示した
評価関数を用いて、目標加速度ATmc_filter
が出現すべき領域を求め、判定ブロック610が、車間
制御ECU2にて演算した目標加速度ATmc_fil
terが、評価関数ブロック608が求めた領域に適合
しているか否か(すなわち、加速側フラグATACCE
および減速側フラグATDECCに対応する値か否か)
を判断し、適合していない場合は異常と判断している。
【0068】このように評価基準値としての加速側フラ
グATACCEおよび減速側フラグATDECCは、第
1制御装置としての車間制御ECU2にてなされる指令
値としての目標加速度ATmcの演算に対しては、その
演算の性質(本実施の形態では、図3の目標加速度AT
mc演算マップの性質)に対応して演算されているた
め、正常時であれば目標加速度ATmc(実際には目標
加速度ATmc_filter)の性質を反映した値
(本実施の形態では加速側フラグATACCEおよび減
速側フラグATDECC)が得られる。
【0069】このため、前述した式7〜式10にて、加
速側フラグATACCEおよび減速側フラグATDEC
Cと目標加速度ATmc_filterとの差異を検討
すれば、確実に目標加速度ATmc_filterの異
常が判明する。そして、フェールセーフシステムの機能
としては、上述のごとく異常が判明すると、通常時処理
の代わりに異常時処理として、エンジンECU6は、車
間制御ECU2からの指令による内燃機関の制御を禁止
するので、フェールセーフを作用させることができる。
こうして、確実かつ迅速に異常時処理を実行でき、アク
チュエータの異常な動作を極力防止できる。
【0070】[実施の形態2]実施の形態2として、前
述した図7に示す処理の代わりに、図9に示す制御ブロ
ック図の処理を行っても良い。前述した図7の制御ブロ
ック図では、エンジンECU6にて行われる処理で加速
側フラグATACCEおよび減速側フラグATDECC
を求めて、車間制御ECU2が送信してくる目標加速度
ATmc_filterが異常であるか否かを判定して
いたが、図9に示すごとく、車間制御ECU2自身が、
前述した評価関数ブロック608と同じ機能の評価関数
ブロック708を設け、車間制御ECU2が、目標加速
度ATmc_filterと加速側フラグATACCE
および減速側フラグATDECCとを、エンジンECU
6へ送信し、エンジンECU6では、エンジンECU6
自身の内部に設けた前述した判定ブロック610と同じ
機能の判定ブロック710にて、前述した判定ブロック
610と同じ処理を行う。このことにより、実施の形態
1と同様な効果を生じることができる。
【0071】また、本実施の形態では、先行車選択ブロ
ック602、フィルタブロック604、および車間時間
偏差Tde演算ブロック606の処理を設けたり、これ
ら独自に必要な信号を入力する必要がないので、実施の
形態1と比較して全体としてプログラムやハード構成が
簡単になる。
【0072】[その他]なお、評価関数ブロック60
8,708や判定ブロック610,710は、車間制御
ECU2あるいはエンジンECU6のいずれに属しても
良い。また、車間制御ECU2やエンジンECU6以外
のECUにおいて、評価関数ブロック608,708や
判定ブロック610,710の機能を実行させて、最終
的に判定結果をエンジンECU6が利用すれば良い。
【0073】また、評価関数ブロック608,708
は、相対速度Vr_filterおよび車間時間偏差T
deを用いたが、レーザレーダセンサ3から先行車との
相対速度Vrelおよび車間距離Dに基づいて、先行車
選択ブロック502,602およびフィルタブロック5
04,604の機能を付加したり、更に、車間時間偏差
Tde演算ブロック506,606の機能を付加して、
加速側フラグATACCEおよび減速側フラグATDE
CCを求める構成としても良い。
【0074】エンジンECU6では、目標加速度ATm
c_filterが異常で無ければ、目標加速度ATm
c_filterを内部での演算処理にそのまま用い、
異常であれば、車間制御ECU2からの情報に基づく内
燃機関の制御を禁止していたが、これ以外に、目標加速
度ATmc_filterが異常となれば、直前まで用
いていた正常時の目標加速度ATmc_filterを
書き換えないように維持して、異常が継続する限り、エ
ンジンECU6での処理では、この維持している正常時
の目標加速度ATmc_filterを用いるようにし
ても良い。
【0075】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における制御回路の概略構成を
表すブロック図である。
【図2】 実施の形態1における制御回路が実行する車
間制御処理のフローチャートである。
【図3】 実施の形態1における車間制御処理で用いら
れる目標加速度演算マップの説明図である。
【図4】 実施の形態1におけるODカットによる減速
処理のフローチャートである。
【図5】 実施の形態1におけるシフトダウンによる減
速処理のフローチャートである。
【図6】 実施の形態1におけるフューエルカットによ
る減速処理のフローチャートである。
【図7】 実施の形態1における指令値評価システムの
機能を説明するための制御ブロック図である。
【図8】 実施の形態1にて評価基準値として用いられ
るフラグの設定を示す説明図である。
【図9】 実施の形態2における指令値評価システムの
機能を説明するための制御ブロック図である。
【符号の説明】
2…車間制御用電子制御装置 3…レーザレーダセ
ンサ 4…ブレーキ電子制御装置 6…エンジン電子制御
装置 8…ステアリングセンサ 10…ヨーレートセンサ 12…車輪速センサ 14…警報ブザー 15…スロットル開度センサ 16…車速センサ 18…ブレーキスイッチ 20…クルーズコントロー
ルスイッチ 22…クルーズメインスイッチ 24…スロットルア
クチュエータ 25…ブレーキアクチュエータ 26…トランスミッ
ション 28…ボデーLAN 502…先行車選択ブロック 504…フィルタブロック 506…車間時間偏差Td
e演算ブロック 508…目標加速度演算マップブロック 510…各種
補正ブロック 602…先行車選択ブロック 604…フィルタブロッ
ク 606…車間時間偏差Tde演算ブロック 608…評
価関数ブロック 610…判定ブロック 708…評価関数ブロック 710…判定ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:58 F16H 59:58 59:60 59:60 (72)発明者 夏目 勉 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式 会社デンソー内 (72)発明者 山本 和重 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式 会社デンソー内 (72)発明者 宮越 博規 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 古居 信之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 宮越 恒雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−214605(JP,A) 特開 平4−55901(JP,A) 特開 平4−120422(JP,A) 特開 昭61−206008(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/02 G05B 9/00 B60K 31/00 B60K 41/20 F02D 29/02

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】指令値を演算する第1制御装置と、該第1
    制御装置にて演算された前記指令値に基づいてアクチュ
    エータを制御する第2制御装置とを備えた制御システム
    における指令値評価システムであって、 前記第1制御装置にてなされる指令値演算の全部または
    一部と近似の指令値評価用演算あるいは指令値演算の性
    質に対応した指令値評価用演算を行い、前記第1制御装
    置にて演算された指令値が出現すべき領域を求める領域
    算出手段と、 前記第1制御装置にて演算された指令値が、前記領域算
    出手段にて求められた領域に適合しているか否かを評価
    する評価手段と、 を備えたことを特徴とする指令値評価システム。
  2. 【請求項2】前記領域算出手段と前記評価手段とが、前
    記第1制御装置の機能として実現されていることを特徴
    とする請求項1記載の指令値評価システム。
  3. 【請求項3】前記領域算出手段と前記評価手段とが、前
    記第2制御装置の機能として実現されていることを特徴
    とする請求項1記載の指令値評価システム。
  4. 【請求項4】前記領域算出手段が前記第1制御装置の機
    能として実現され、前記評価手段が前記第2制御装置の
    機能として実現されていることを特徴とする請求項1記
    載の指令値評価システム。
  5. 【請求項5】前記領域算出手段が前記第1制御装置およ
    び前記第2制御装置とは異なる第3の装置の機能として
    実現され、前記評価手段が前記第1制御装置または前記
    第2制御装置のいずれかの機能として実現されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の指令値評価システム。
  6. 【請求項6】前記領域算出手段と前記評価手段とが、前
    記第1制御装置および前記第2制御装置とは異なる第3
    の装置の機能として実現されていることを特徴とする請
    求項1記載の指令値評価システム。
  7. 【請求項7】前記制御システムは、自動車に搭載されて
    自動車の各種アクチュエータを制御するための制御シス
    テムであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか記
    載の指令値評価システム。
  8. 【請求項8】 前記制御システムは、各種アクチュエータ
    を用いて、先行車との車間距離を制御することを特徴と
    する請求項7記載の指令値評価システム。
  9. 【請求項9】 前記指令値は、目標加速度であることを特
    徴とする請求項8記載の指令値評価システム。
  10. 【請求項10】請求項1〜のいずれか記載の指令値評
    価システムと、 前記指令値評価システムの評価手段にて、前記第1制御
    装置にて演算された指令値が、前記領域算出手段にて求
    められた領域に適合する値ではないと評価された場合に
    は、異常状態にあると判定して通常時処理の代わりに異
    常時処理を実行する異常時処理手段と、 を備えたことを特徴とするフェールセーフシステム。
  11. 【請求項11】前記異常時処理手段は、前記異常時処理
    として、前記第1制御装置にて演算された正常時の指令
    値を維持して該指令値を前記第2制御装置に使用させる
    ことを特徴とする請求項10記載のフェールセーフシス
    テム。
  12. 【請求項12】前記異常時処理手段は、前記異常時処理
    として、前記第1制御装置にて演算された指令値に基づ
    いてアクチュエータを制御する処理を前記第2制御装置
    が行うことを禁止することを特徴とする請求項10記載
    のフェールセーフシステム。
  13. 【請求項13】請求項1〜のいずれか記載の指令値評
    価システムとしてコンピュータシステムを機能させるた
    めのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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