JP3369257B2 - 自動演奏記録装置 - Google Patents

自動演奏記録装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動演奏記録装置に関
し、さらに詳細には、電源投入時に自動的に演奏情報の
記録を可能とした自動演奏記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、演奏情報を記録するととも
に、記録した演奏情報を再生することのできる自動演奏
装置があり、こうした自動演奏装置を内蔵した電子楽器
が知られている。
【0003】上記したような電子楽器において、自動演
奏装置に演奏を記録させる場合には、まず演奏者は、自
動演奏装置の記録開始を指示するための操作子を操作す
ることによって、自動演奏装置による演奏情報の記録を
開始させる。そして演奏者は、自動演奏装置の記録開始
を確認した後に、電子楽器の演奏を行い、当該演奏に基
づく演奏情報を自動演奏装置に記録させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の自動演奏装置のように、記録開始を指示するた
めの操作子を操作して演奏情報の記録を開始させると、
演奏者は演奏情報の記録が開始されたという状態を意識
してしまい、演奏ミスをおかしてしまうことがあった。
【0005】特に、初心者などにおいては、演奏情報の
記録が開始されたことを過剰に意識してしまって演奏ミ
スを多発し、何度も演奏を繰り返して演奏情報の記録を
やり直すという問題点があった。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、電源投入と同時に自動的に所定の時間単位でエ
ンドレスに演奏情報を記録できるようにして、演奏者に
演奏情報の記録開始を意識させることなしに、演奏者の
演奏に基づく演奏情報を記録することができるようにし
た自動演奏記録装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による自動演奏記録装置は、演奏情報を入力
する入力手段と、上記入力手段によって入力された演奏
情報を記録する記憶手段と、電源投入時に上記記憶手段
への演奏情報の記録を可能とする演奏情報記録制御手段
と、上記記憶手段が演奏情報を記録するときに、上記記
憶手段の先頭から演奏情報を記録させ、上記記憶手段の
最後まで演奏情報を記録させると、再び先頭に戻って記
録を開始させる演奏情報記録管理手段とを有するように
した。
【0008】
【作用】演奏情報記録制御手段によって、電源投入時に
記憶手段への演奏情報の記録が可能になるとともに、演
奏情報記録管理手段によって、記憶手段の最後まで演奏
情報が記録されると、再び先頭に戻って演奏情報の記録
が開始されるようになるので、演奏者の演奏により発生
される演奏情報は、常に記憶手段に記録されることにな
り、記憶手段には所定の時間単位でエンドレスに演奏情
報が記憶されることになる。
【0009】このように演奏情報は常に記録されること
になるので、演奏者が特に演奏情報の記録開始を意識し
なくともよくなり、また所定の時間単位でエンドレスに
演奏情報が記憶されるので、演奏ミスをおかしても続け
て演奏を行うことができることになり、演奏者は緊張を
保持させたままの状態で演奏を行うことができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による自動演
奏記録装置の実施例を詳細に説明する。
【0011】図1には、本発明の一実施例による自動演
奏記録装置のブロック構成図が示されている。
【0012】この自動演奏記録装置は、その全体の動作
の制御を中央処理装置(CPU)10を用いて制御する
ように構成されている。このCPU10には、バス(B
US)12を介して、全体の動作の制御のための所定の
プログラムなどが格納されたリード・オンリ・メモリ
(ROM)14と、後述するように鍵盤装置(KBD)
22の押鍵操作/離鍵操作に基づき生成される演奏情報
などを記憶する各種バッファやCPU10によるプログ
ラムの実行に必要な各種レジスタ群などが設定されたワ
ーキング・エリアとしてのランダム・アクセス・メモリ
(RAM)16と、後述する本発明の実施に関連する各
種操作子を備えた操作子部18と、操作子部18による
各種操作子の操作状態を表示する表示部20と、演奏者
が押鍵操作/離鍵操作により演奏を行う鍵盤装置22
と、演奏情報に基づき楽音信号の生成/停止を行うサウ
ンド・ジェネレータ24と、外部記録媒体としてのフロ
ッピー・ディスクに格納された演奏情報を読み出してR
AM16の所定の領域に格納したり、RAM16に記憶
された演奏情報をフロッピー・ディスクへ出力して格納
したりするためのフロッピー・ディスク装置26を制御
するフロッピー・ディスク・コントローラ(FDC)2
8とが接続されている。
【0013】さらに、サウンド・ジェネレータ24に
は、アンプやスピーカーなどより構成される放音部30
が接続されていて、サウンド・ジェネレータ24におい
て生成された楽音信号が、楽音として空間に放音される
ことになる。
【0014】この自動演奏記録装置においては、鍵盤装
置22の押鍵操作/離鍵操作に基づく情報が、CPU1
0によって演奏情報に変換されてRAM16に格納さ
れ、自動演奏のための演奏情報として用いられる。即
ち、上記のようにしてRAM16に格納された演奏情報
が、CPU10によって読み出されて、CPU10によ
って読み出された演奏情報に基づいてサウンド・ジェネ
レータ24が楽音信号を生成し、放音部30を介して空
間に楽音が放音されることになり、鍵盤装置22の演奏
を再現する自動演奏が実現される。
【0015】また、RAM16は、図2に示すような9
個の領域に分割されたバッファ・メモリ領域、即ち、レ
コーディング・バッファおよびフレーズ・バッファ1乃
至フレーズ・バッファ8を備えている。
【0016】上記したバッファ・メモリ領域の中でレコ
ーディング・バッファには、鍵盤装置22の押鍵操作/
離鍵操作に応じて発生される演奏情報が、エンドレスに
記録される。即ち、レコーディング・バッファは、図3
に示すような構造をしており、鍵盤装置22の押鍵操作
/離鍵操作に応じて発生される演奏情報は、ライト・ポ
インタWPで指定される番地へ書き込まれ、ライト・ポ
インタWPは書き込み終了毎に一つ次の番地へ進ませら
れる。そして、ライト・ポインタWPがレコーディング
・バッファのサイズSZ分進んで最後の番地であるn番
地まで到達すると、ライト・ポインタWPは再び0番地
を指定するように制御される。
【0017】従って、レコーディング・バッファはエン
ドレスに使用されることになり、最も古く記憶された演
奏情報が、新しい演奏情報に順次書き換えられることに
なる。
【0018】そして、このレコーディング・バッファに
記憶された演奏情報が、操作子部18の後述するREP
LAY(リプレイ)スイッチの操作によって、フレーズ
・バッファ1乃至フレーズ・バッファ8のいずれか一つ
へ転送されて記憶され、フレーズ・バッファ1乃至フレ
ーズ・バッファ8に記憶された演奏情報が再生されて、
鍵盤装置22の演奏が再現される。
【0019】図4には、操作子部18に設けられた本発
明の実施に関連する操作子を備えた操作パネルが示され
ており、上記したようにレコーディング・バッファに記
録されてフレーズ・バッファへ転送された演奏情報を再
生する際に操作するREPLAYスイッチと、REPL
AYスイッチの操作によって開始された演奏情報の再生
を停止するSTOP(ストップ)スイッチと、フレーズ
・バッファ1乃至フレーズ・バッファ8にそれぞれ対応
して設けられたSW(スイッチ)1乃至SW(スイッ
チ)8と、フレーズ・バッファの一つに格納された演奏
情報をフロッピー・ディスクへ保存する際に操作される
SAVE(セーブ)スイッチとを備えている。また、符
号32は、表示部20を構成する発光ダイオード(LE
D)であり、このLED32が点灯することにより、R
EPLAYスイッチの操作によって開始された演奏情報
の再生が、現在行われていることを表示する。
【0020】なお、スイッチ1乃至スイッチ8を操作す
ると、操作されたスイッチに該当するフレーズ・バッフ
ァに演奏情報が記憶されている場合には、直ちに当該フ
レーズ・バッファに記憶された演奏情報が再生されて、
鍵盤装置22の演奏が再現される。
【0021】以上の構成において、図5に示すメイン・
ルーチンのフローチャートを参照しながら、上記した本
発明による自動演奏記録装置の作用および動作について
説明する。
【0022】電源が投入されると、まずステップS50
2において、CPU10はRAM16の初期化やサウン
ド・ジェネレータ24の初期化などを行いステップS5
04へ進む。
【0023】ステップS504では、フレーズ・バッフ
ァ番号を記憶するRAM16に設定されたレジスタFに
「1」をセットし、鍵盤装置22ならびに操作子部18
の各操作子の操作を検出するための待機状態に入る。即
ち、鍵盤装置22ならびに操作子部18の各操作子の操
作が行われないと、ステップS506(鍵盤装置22が
操作されたか否かの判断処理)、ステップS510(R
EPLAYスイッチが操作されたか否かの判断処理)、
ステップS524(SAVEスイッチが操作されたか否
かの判断処理)ならびにステップS528(スイッチ1
乃至スイッチ8が操作されたか否かの判断処理)の判断
結果がいずれも否定(N)となるので、何等の処理も行
うことなくステップS506へ戻って、ステップS50
6乃至ステップS530のループ処理を繰り返すことに
なる。
【0024】ここで鍵盤装置22が操作されると、ステ
ップS506の判断結果が肯定(Y)となり、ステップ
S508へ進む。
【0025】ステップS508では、鍵盤装置22の操
作に応じて発生された演奏情報を、RAM16のレコー
ディング・バッファに格納する演奏情報記録処理が行わ
れる。この演奏情報記録処理の動作は、REPLAYス
イッチが操作されるまで繰り返される。
【0026】REPLAYスイッチが操作されると、ス
テップS510の判断結果が肯定となって、ステップS
512へ進み、レコーディング・バッファに記録された
演奏情報を、レジスタFにセットされたフレーズ・バッ
ファ番号に該当するフレーズ・バッファへ転送する。例
えば、電源を投入された時点においては、ステップS5
04において「F=1」にセットされることになるの
で、この場合には「フレーズ・バッファ番号=1」に該
当するフレーズ・バッファ1へ転送されることになる。
【0027】なお、レコーディング・バッファからフレ
ーズ・バッファへ演奏情報が転送されるときには、まず
レコーディング・バッファ内の最も古い演奏情報を検索
し、当該最も古い演奏情報から順にライト・ポインタW
Pで示される演奏情報までの演奏情報が転送される。
【0028】上記したステップS512の処理を終了す
ると、ステップS514へ進み、演奏情報を転送された
フレーズ・バッファの先頭から演奏情報の再生を行うよ
うに、再生タスクに対して指示を送出する。再生タスク
はマルチ・タスクで動作し、演奏情報の再生中において
もメイン・ルーチンは動作することができる。そして、
再生タスクは、演奏情報の再生中にSTOPスイッチを
操作されるか、あるいは当該フレーズ・バッファに転送
された演奏情報を全て読み終えると再生を停止する。
【0029】また、フレーズ・バッファへ演奏情報が転
送され(ステップS512)、フレーズ・バッファの再
生が開始されると(ステップS514)、ステップS5
16において、レコーディング・バッファのライト・ポ
インタWPが0番地を指定するようにセットされる。
【0030】さらに、ステップS518へ進み、レジス
タFを「1」インクリメントする。ステップS518の
処理を終了するとステップS520へ進み、レジスタF
にセットされたフレーズ・バッファ番号が「8」より大
きいか否かを判断し、この判断結果が肯定、即ち、ステ
ップS518でフレーズ・バッファ番号が「9」にセッ
トされたときにはステップS522へ進み、フレーズ・
バッファ番号に「1」をセットして処理を続行させるよ
うにする。また、ステップS520の判断結果が否定、
即ち、フレーズ・バッファ番号が「8」以下である場合
には、ステップS518でインクリメントされたフレー
ズ・バッファ番号により処理を続行する。
【0031】即ち、レコーディング・バッファの演奏情
報を転送する先のフレーズ・バッファ番号は、電源投入
時においてはフレーズ・バッファ1を示す「1」であ
り、REPLAYスイッチが操作されてステップS51
2およびステップS514の処理が行われる度毎に、
「1」ずつ自動的にインクリメントされて行き、フレー
ズ・バッファ番号が「8」とされてフレーズ・バッファ
8への転送が行われると、次の転送先のフレーズ・バッ
ファ番号は「1」とされてフレーズ・バッファ1へ転送
されることになる。
【0032】ステップS516乃至ステップS522の
処理を終了すると、鍵盤装置22ならびに操作子部18
の各操作子の操作を検出するための待機状態に入り、上
記と同様に、鍵盤装置22が操作された場合にはステッ
プS508の処理が行われ、REPLAYスイッチが操
作された場合にはステップS512乃至ステップS52
2の処理が行われる。
【0033】また、SAVEスイッチが操作された場合
には、ステップS524の判断結果が肯定となりステッ
プS526へ進み、スイッチ1乃至スイッチ8で最後に
指定したフレーズ・バッファ1乃至フレーズ・バッファ
8に記憶された演奏情報を、フロッピー・ディスク装置
26およびFDC28を介してフロッピー・ディスクに
保存するようにセーブ・タスクへ指示を送出する。この
セーブ・タスクも上記した再生タスクと同様に、マルチ
・タスクで動作するように構成されており、セーブ・タ
スクの実行中においてもメイン・ルーチンの動作を続け
ることができる。
【0034】さらに、スイッチ1乃至スイッチ8のいず
れかが操作された場合には、ステップS528の判断結
果が肯定となりステップS530へ進み、操作されたス
イッチ1乃至スイッチ8に対応するフレーズ・バッファ
に記憶された演奏情報を先頭から再生を行うように、再
生タスクに対して指示を送出する。
【0035】以上のようにして、鍵盤装置22の操作に
より発生された演奏情報が、電源投入と同時にエンドレ
スで記録可能とされるとともに、記録した演奏情報の再
生が可能となる。
【0036】次に、本発明による自動演奏記録装置の第
二の実施例について説明するが、この第二の実施例は、
REPLAYスイッチの操作に基づいて再生される演奏
情報の再生範囲を、最後に記録された演奏情報から遡っ
て所定範囲に限定した点において、第一の実施例と異な
るものである。
【0037】この第二の実施例においては、第一の実施
例の構成に加えて、鍵盤装置22を操作した情報が演奏
情報に変換される際に、鍵盤装置22を操作した時点の
時刻を示す時刻情報を演奏情報に含めて記録するように
なされている。
【0038】そして、レコーディング・バッファからフ
レーズ・バッファへ演奏情報が転送されるときに、レコ
ーディング・バッファのライト・ポインタWPは最後に
書き込んだ演奏情報を示しているが、当該最後に書き込
んだ演奏情報に含まれる時刻情報の示す時刻から逆算し
て30秒前に最も近い時刻に記録された演奏情報を、演
奏情報が記録されたのとは逆順に検索し、当該30秒前
に最も近い時刻に記録された演奏情報から順にライト・
ポインタWPの示す演奏情報までの演奏情報が、フレー
ズ・バッファへ転送されるようにするものである。
【0039】従って、この第二の実施例にあっては、鍵
盤装置22の演奏終了直前の30秒間の演奏のみを再現
できるため、直前に思いついて演奏したフレーズを、素
早く聴き直す場合に極めて効果的である。
【0040】さらに、本発明の第三の実施例を以下に説
明するが、この第三の実施例は、レコーディング・バッ
ファからフレーズ・バッファへの演奏情報の転送を自動
化した点において、第一の実施例と異なるものである。
【0041】この第三の実施例においては、第一の実施
例の構成に加えて図6に示すように、スイッチ1乃至ス
イッチ8のそれぞれの近傍に、レコーディング・バッフ
ァに記憶された演奏情報が最後に転送されたフレーズ・
バッファを示すために点灯するLED34a乃至LED
34hが配設される。
【0042】そして、CPU10は、鍵盤装置22なら
びに操作子部18の操作子の操作を検出する状態に入っ
ているとき、鍵盤装置22の鍵が全て離鍵されてから所
定時間(例えば、60秒間などとする。)操作されない
ことを検出すると、自動的にレコーディング・バッファ
に記憶された演奏情報が、フレーズ・バッファ1乃至フ
レーズ・バッファ8のいずれか一つに転送されるように
する。
【0043】なお、転送先のフレーズ・バッファ番号
は、電源投入時には「0」であり、レコーディング・バ
ッファに記憶された演奏情報がフレーズ・バッファ1乃
至フレーズ・バッファ8のいずれか一つに転送される前
に「1」づつインクリメントされて行き、「8」まで到
達すると次には「1」を設定される。そして、転送先の
フレーズ・バッファのフレーズ・バッファ番号を切り替
えたときには、該当するLEDのみを点灯させる。
【0044】そして、REPLAYスイッチは、フレー
ズ・バッファ1乃至フレーズ・バッファ8の中の最後に
レコーディング・バッファからの転送が行われたフレー
ズ・バッファに記憶された演奏情報を再生する場合に操
作する。
【0045】なお、スイッチ1乃至スイッチ8は、第一
の実施例の機能に加えて、REPLAYスイッチによっ
て再生させたいフレーズ・バッファを選択するために使
用される。
【0046】そして、スイッチ1乃至スイッチ8の操作
によりフレーズ・バッファを選択してからREPLAY
スイッチの操作により再生を行った場合には、当該再生
が中断されるか、あるいは終了すると、転送先のフレー
ズ・バッファ番号は、スイッチ1乃至スイッチ8を操作
する前の状態に復帰する。
【0047】従って、この第三の実施例にあっては、鍵
盤装置22を演奏し始めてから演奏し終えるまでの正味
の演奏のみを再現できるため、短いフレーズを繰り返し
練習し、それを再生して聴くような場合には極めて効果
的である。
【0048】なお、上記した第二の実施例においては、
鍵盤装置22を操作した時刻を記憶するのではなく、各
操作(イベント)間の時間間隔を記憶するようにして、
イベント間の時間管理を行うことにより、鍵盤装置22
を操作した時刻の管理を行うようにしてもよい。
【0049】さらに、上記した第二の実施例において演
奏情報を再生させる時間は、「30秒間」に限ることは
なく、適宜の時間を予め設定しておくようにしてよい
し、また所定の操作子などを設け、当該時間間隔を可変
できるようにしてもよい。
【0050】さらにまた、上記した第三の実施例におい
て、演奏情報を自動的にレコーディング・バッファから
フレーズ・バッファへ記憶する際における鍵盤装置22
の鍵を全て離鍵してからの所定時間に関しても、適宜の
時間を予め設定しておくようにしてよいし、また所定の
操作子などを設け、当該時間間隔を可変できるようにし
てもよい。
【0051】また、上記各実施例においては、演奏情報
の入力手段として鍵盤装置22を用い、鍵盤装置22の
押鍵操作/離鍵操作に応じて発生される演奏情報をレコ
ーディング・バッファに記憶させる場合について説明し
たが、これに限られることなしに、演奏情報の入力手段
としてMIDIなどの通信手段を用いて、外部からの演
奏情報をレコーディング・バッファに記憶させるように
してもよいし、フロッピー・ディスク装置26およびF
DC28を介して、フロッピー・ディスクからの演奏情
報をレコーディング・バッファに記憶させるようにして
もよい。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0053】演奏情報を入力する入力手段と、入力手段
によって入力された演奏情報を記録する記憶手段と、電
源投入時に記憶手段への演奏情報の記録を可能とする演
奏情報記録制御手段と、記憶手段が演奏情報を記録する
ときに、記憶手段の先頭から演奏情報を記録させ、記憶
手段の最後まで演奏情報を記録させると、再び先頭に戻
って記録を開始させる演奏情報記録管理手段とを有する
ようにしたため、演奏情報記録制御手段によって、電源
投入時に記憶手段への演奏情報の記録が可能になるとと
もに、演奏情報記録管理手段によって、記憶手段の最後
まで演奏情報が記録されると、再び先頭に戻って演奏情
報の記録が開始されるようになるので、演奏者の演奏に
より発生される演奏情報を、常に記憶手段に記録するこ
とができるようになり、また記憶手段には所定の時間単
位でエンドレスに演奏情報が記憶される。
【0054】従って、本発明によれば、電源投入と同時
に自動的に所定の時間単位でエンドレスに演奏情報を記
録できるようになり、演奏者に演奏情報の記録開始を意
識させることなしに、演奏者の演奏に基づく演奏情報を
記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動演奏記録装置の一実施例を示
すブロック構成図である。
【図2】RAMのバッファ・メモリ領域の構造を図表的
に示す説明図である。
【図3】レコーディング・バッファの構造を図表的に示
す説明図である。
【図4】操作パネルの説明図である。
【図5】メイン・ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の第三の実施例における操作パネルの説
明図である。
【符号の説明】
10 CPU 12 バス 14 ROM 16 RAM 18 操作子部 20 表示部 22 鍵盤装置 24 サウンド・ジェネレータ 26 フロッピー・ディスク装置 28 フロッピー・ディスク・コントローラ 30 放音部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏情報を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された演奏情報を記録する記
    憶手段と、 電源投入時に前記記憶手段への演奏情報の記録を可能と
    する演奏情報記録制御手段と、 前記記憶手段が演奏情報を記録するときに、前記記憶手
    段の先頭から演奏情報を記録させ、前記記憶手段の最後
    まで演奏情報を記録させると、再び先頭に戻って記録を
    開始させる演奏情報記録管理手段とを有することを特徴
    とする自動演奏記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動演奏記録装置にお
    いて、さらに、 所定の操作を行うための操作子と、 前記操作子による所定の操作が行われたときに、前記記
    憶手段に記録された演奏情報を再生する再生手段とを有
    することを特徴とする自動演奏記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の自動演奏記録装置にお
    いて、 前記再生手段は、前記操作子による所定の操作が行われ
    たときに、前記操作子による操作時点の所定時間前の時
    点から該操作時点までの間に前記記憶手段に記録された
    演奏情報を再生するように制御するものであることを特
    徴とする自動演奏記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の自動演奏記録装置にお
    いて、さらに、 所定の操作を行うための操作子を備え、 前記演奏情報記録管理手段は、前記操作子による操作が
    行われたときに、前記記憶手段に記録された演奏情報を
    前記記憶手段とは異なる記憶手段に記録するものである
    ことを特徴とする自動演奏記録装置。
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