JP3368990B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転処理と拡大また
は縮小処理とを併せて行なう画像処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、コンピュータにファイルされて
いる画像データをプリンタに出力する場合、画像データ
により描画される図形の占める範囲の長短方向が、用紙
の長短方向に一致するようにすれば、その図形を用紙い
っぱいに描くことができて、解像度や見やすさなどの点
で有利である。 【0003】上述のように、図形と用紙との長短方向を
一致させる場合、画像データによっては、その画像デー
タにより描画される図形が90°回転して出力されるよ
うに、その画像データの回転処理が必要になることがあ
る。 【0004】また、画像データによっては、その画像デ
ータにより描画される図形が用紙のサイズに合わせて出
力されるように、その画像データの拡大あるいは縮小処
理が必要になることもある。 【0005】従来、このように、画像データについて回
転処理と、縮小または拡大処理とを併せて行うようにす
る画像処理装置としては、図5に示すように、画像デー
タについて縮小処理あるいは拡大処理(以下、縮小/拡
大処理という)を行った後に回転処理を行うものと、図
6に示すように、画像データについて回転処理を行った
後、縮小/拡大処理を行うものとがある。つまり、従来
の装置では、回転処理と縮小/拡大処理とを併せて行う
場合に、どちらの処理を先に行うかは定まっておらず、
回転処理から先に行う場合と、縮小/拡大処理から先に
行う場合の、どちらか一方向の処理で、回転処理と縮小
/拡大処理との組み合わせ処理を実現していた。 【0006】すなわち、図5の第1の従来例において、
1は例えばワークステーションなどの入力装置、2は画
像処理装置、3はプリンタなどの出力装置である。入力
装置1は、画像処理装置2に画像データと、縮小、拡
大、回転の処理の指示や、縮小率または拡大率及び回転
角度の情報を含む指示情報を転送する。 【0007】この例の画像処理装置2は、縮小/拡大処
理部21と、回転処理部22と、記憶部23と、出力制
御部24とを備えており、縮小/拡大処理を行ってか
ら、回転処理を実行するように構成されている。 【0008】まず、この画像処理装置2での、縮小処理
と回転処理との組み合わせ処理の場合の処理を、図7を
参照しながら説明する。 【0009】画像処理装置2では、縮小/拡大処理部2
1において、入力装置1からの現画像Poの画像データ
を受け、指示情報の縮小率に応じて縮小を行い、その縮
小後のイメージを、所定の大きさ例えば所定のライン数
のブロックに分割(図7において、点線で示した)し
て、そのブロック単位で記憶部23の縮拡バッファ領域
231に展開する。そして、この縮拡バッファ領域23
1のブロック単位の画像データを回転処理部22によ
り、回転を行い、回転イメージバッファ領域232に展
開して行く。すべてのブロックの画像データの回転が終
了したら、出力制御部24により、回転イメージバッフ
ァ領域232の画像データを出力装置3に転送する。 【0010】次に、画像処理装置2での拡大処理と回転
処理との組み合わせ処理の場合の処理を、図8を参照し
ながら説明する。 【0011】画像処理装置2では、縮小/拡大処理部2
1において、入力装置1からの画像データを受け、指示
情報の拡大率に応じて拡大を行い、その拡大後のイメー
ジを、所定の大きさ例えば所定のライン数のブロックに
分割(図8において、点線で示した)して、そのブロッ
ク単位で記憶部23の縮拡バッファ領域231に展開す
る。そして、この縮拡バッファ領域231のブロック単
位の画像データを回転処理部22により、回転を行い、
回転イメージバッファ領域232に展開して行く。すべ
てのブロックの画像データの回転が終了したら、出力制
御部24により、回転イメージバッファ領域232の画
像データを出力装置3に転送する。 【0012】また、図6の第2の従来例では、その画像
処理装置2は、回転処理部25と、縮小/拡大処理部2
6と、記憶部27を備え、回転処理を行ってから縮小/
拡大処理を行うようにする点を除くと、その他の部分
は、図5の第1の従来例と同じである。 【0013】この第2の実施例の画像処理装置2での縮
小処理と回転処理との組み合わせ処理の場合の処理を、
図9を参照しながら説明する。 【0014】すなわち、第2の実施例の画像処理装置2
では、回転処理部25において、入力装置1からの画像
データと、回転角度の指示情報とを受け、回転処理を行
い、その回転後の画像データを記憶部27の回転イメー
ジバッファ領域271に展開する。 【0015】次に、縮小/拡大処理部26において、入
力装置1からの縮小率の指示情報を用いて、回転イメー
ジバッファ領域271の回転イメージを、縮小処理す
る。この際に、回転イメージバッファ領域271の回転
イメージを、所定の大きさ、例えば所定のライン数のブ
ロックに分割(図9において、点線で示した)し、その
ブロック単位で、記憶部27の縮拡バッファ領域272
を用いて縮小処理を行う。そして、すべてのブロックの
縮小処理が終了したら、出力制御部24により、縮拡バ
ッファ領域272の画像データを出力装置3に転送す
る。 【0016】次に、第2の実施例の画像処理装置2での
回転処理と拡大処理との組み合わせ処理の場合の処理
を、図10を参照しながら説明する。 【0017】すなわち、画像処理装置2では、回転処理
部25において、入力装置1からの画像データと、回転
角度の指示情報とを受け、回転処理を行い、その回転後
の画像データを記憶部27の回転イメージバッファ領域
271に展開する。 【0018】次に、縮小/拡大処理部26において、入
力装置1からの拡大率の指示情報を用いて、回転イメー
ジバッファ領域271の回転イメージを、拡大処理す
る。この際に、回転イメージバッファ領域271の回転
イメージを、所定の大きさ、例えば所定のライン数のブ
ロックに分割(図9において、点線で示した)し、その
ブロック単位で、記憶部27の縮拡バッファ領域272
を用いて拡大処理を行う。そして、すべてのブロックの
拡大処理が終了したら、出力制御部24により、縮拡バ
ッファ領域272の画像データを出力装置3に転送す
る。 【0019】上述の画像データの縮小/拡大処理部2
1、26としては、例えば、特開平2−27486号公
報に示されている「画像拡大縮小装置」を用いることが
でき、また、画像データの回転処理部22、25として
は、例えば、特開平2−103678号公報に記載され
ている「ビットマップデータの回転方式」を用いること
ができるが、その他の画像縮小/拡大処理装置や画像回
転処理装置を用いることもできる。 【0020】 【発明が解決しようとする課題】ところで、一般、画像
データの回転処理では、メモリ上に2つの記憶領域を用
意して、回転処理前の原画像データを、一旦、一方の記
憶領域に書き込み、それから、一方の記憶領域の画像デ
ータを、座標変換しながら、他方の記憶領域にコピーす
るようにする。 【0021】このような回転処理方法では、双方の記憶
領域とも、少なくとも原画像データと等しいメモリ容量
が必要となるので、全体としては、原画像データの少な
くとも2倍のメモリ容量が必要となる。 【0022】このため、第1の従来例のように、縮小処
理の後に回転処理を行う場合は、記憶部23にブロック
単位で縮小後のイメージを展開し、回転処理を行うた
め、記憶部23を有効に利用した画像処理を行うことが
できる。 【0023】これに対して、図5の第1の従来例の拡大
処理の後に回転処理を行う場合は、記憶部23にブロッ
ク単位で拡大後のイメージを展開して、回転処理を行う
ため、拡大後のイメージを考慮した分だけ、記憶部23
の容量が余分に必要となってしまう。 【0024】また、第2の従来例の回転処理の後に縮小
処理を行う場合と、第1の従来例の縮小処理の後に回転
処理を行う場合とを比較すると、処理するデータが多い
分だけ、第2の従来例の方が処理速度が遅くなってしま
う。また、記憶部27を有効に利用した画像処理を行っ
ていない。 【0025】これに対して、第2の従来例における回転
処理の後に拡大処理を行う場合と、第1の従来例の拡大
処理の後に回転処理を行う場合とを比較すると、第2の
従来例の場合は、回転処理を先に行うので、記憶部27
を有効に利用した画像処理を行うことができる。 【0026】以上の縮小/拡大処理と回転処理とを合わ
せた処理の、処理順序に応じた長所、短所をまとめる
と、図11に示すようになる。この図11からも明らか
なように、第1の従来例では、拡大処理の後に回転処理
を行なう場合、拡大処理によってデータ量が増大した画
像データを回転処理するので、処理すべきデータ量の増
大に対応して、メモリ上の回転イメージバッファ領域を
大きくする必要があり、画像処理装置のコストが増大す
ると共に、総合処理時間が長くなるという問題があっ
た。 【0027】また、第2の従来例では、回転処理の後に
縮小処理を行なう場合、縮小処理前の、データ量が大き
いままの画像データを回転処理するので、上述と同様
に、メモリ上の回転イメージバッファ領域を大きくして
おく必要があり、処理装置のコストが増大すると共に、
総合処理時間が長くなるという問題があった。 【0028】この発明は、以上の点にかんがみ、画像デ
ータの回転処理と拡大処理または縮小処理とを併せて行
なう場合に、必要なメモリ容量を少なくすると共に、総
合処理時間を短くすることができる画像処理装置を提供
することを目的とする。 【0029】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明による画像処理装置は、後述の実施例の参
照符号を対応させると、画像データの回転処理を行なう
回転処理手段(31)と、画像データの拡大処理を行な
う拡大処理手段(32)と、画像データの縮小処理を行
なう縮小処理手段(32)と、入力画像データに対して
拡大処理と回転処理とを行うときは、前記入力画像デー
タについて前記回転処理手段で回転処理を行なった後、
拡大処理手段(32)で拡大処理を行なうようにすると
共に、入力画像データに対して縮小処理と回転処理とを
行うときは、入力画像データについて縮小処理手段(3
2)で縮小処理を行なった後、回転処理手段(31)で
回転処理を行なうようにする処理順序制御手段(35)
とを備えることを特徴とするものである。 【0030】 【作用】上記のこの発明の構成においては、入力画像デ
ータに対して、拡大処理と回転処理とが指定されたとき
は、回転処理手段による画像データの回転処理を拡大処
理手段による画像データの拡大処理に先行させるよう
に、処理順制御手段により処理順が制御され、また、入
力画像データに対して縮小処理と回転処理とが指定され
たときは、縮小処理手段による画像データの縮小処理を
回転処理手段による画像データの回転処理に先行させる
ように、処理順制御手段により処理順が制御されて、回
転処理すべき画像データのデータ量の増大が抑えられ、
もしくは、データ量が低減されて、回転処理のために必
要なメモリ容量を少なくすることができると共に、総合
の処理時間を短くすることができる。 【0031】 【実施例】以下、図1〜図4を参照しながら、この発明
による画像処理装置の一実施例について説明する。図1
は、この発明による画像処理装置の一実施例を適用した
システムを示すブロック図である。 【0032】図1において、11は処理前の画像の画像
データをビットマップ方式で供給する入力装置、例え
ば、そのような画像データをファイルしているワークス
テーションを示す。また、12は処理後の画像の画像デ
ータが供給される出力装置、例えば、プリンタを示す。 【0033】そして、30は、この発明による画像処理
装置の一実施例を示す。この例においては、この画像処
理装置30はコンピュータにより構成されるものであ
る。図1の画像処理装置30の各ブロックは、ソフトウ
ェアにより実現される機能を、ハードウェアにより等価
的に示したものであり、この例の画像処理装置30は、
入力画像データにより描画されるイメージ(画像)を回
転する回転処理部31と、前記画像データにより描画さ
れる画像を縮小または拡大する縮小/拡大処理部32
と、記憶部33と、出力制御部34と、処理順序制御手
段としての最適化処理指示部35とを備える。 【0034】記憶部33は、回転処理後の回転イメージ
を一時格納する回転イメージバッファ領域331と、縮
小あるいは拡大したイメージを一時格納する縮拡バッフ
ァ領域332を備える。出力制御部34は、回転処理
と、縮小または拡大処理との組み合わせ処理が終了した
画像データを出力装置12に転送する。 【0035】最適化処理指示部35は、入力装置11か
ら転送されてくる画像データを回転処理部31あるいは
縮小/拡大処理部32に転送するが、画像データに付随
する縮小指示、拡大指示、回転指示などの指示情報か
ら、拡大処理と回転処理との組み合わせ処理あるいは縮
小処理と回転処理との組み合わせ処理のうちのいずれの
組み合わせ処理であるかを判別し、どのような処理順序
を行うのが最適かを判断して、回転処理部31及び縮小
/拡大処理部32のいずれに先に画像データを転送する
かを決定し、また、回転処理部31及び縮小/拡大処理
部32に対する動作制御信号を供給する。 【0036】最適化処理指示部35は、入力装置11か
らの指示情報が、縮小指示及び回転指示であるときに
は、縮小処理の後に回転処理の順序で処理を行うように
制御を行い、また、指示情報が、拡大指示及び回転指示
であるときには、回転処理の後に拡大処理の順序で処理
を行うように制御を行う。 【0037】回転処理部31での回転処理の回転角度の
情報は、入力装置11からの指示情報に含まれ、最適化
処理指示部35を介して、この回転処理部31に与えら
れる。また、縮小/拡大処理部32での縮小率/拡大率
の情報も、入力装置11からの指示情報に含まれ、最適
化処理指示部35を介してこの縮小/拡大処理部32に
与えられる。 【0038】次に、この発明の一実施例の動作について
説明する。図1の実施例では、前述のように、入力画像
データの拡大処理と回転処理とを併せて行なうとき、回
転処理が拡大処理に先行する。また、入力画像データの
縮小処理と回転処理とを併せて行なうときは、縮小処理
が回転処理に先行する。 【0039】また、原画像の画像データを所定の大きさ
の複数のブロックに分割し、そのブロックごとの画像デ
ータに対して所要の処理を行なうことにより、分割され
たブロックのサイズに応じて、記憶部33上のバッファ
領域が小さく設定される。各ブロックは、例えば、原画
像データの2〜8ライン分に設定される。 【0040】図2は、画像処理装置30での処理の流れ
図である。また、図3は、入力画像データの拡大処理と
回転処理とを併せて行なうときの処理動作の説明のため
の図であり、図4は、入力画像データの縮小処理と回転
処理とを併せて行なうときの処理動作の説明のための図
である。図2〜図4を参照して、画像処理装置30の処
理動作について、以下説明する。 【0041】まず、ステップ101において、入力画像
データと、この画像データに対する指示情報とが最適化
処理指示部35で受け付けられ、次のステップ102で
は、指示情報から、回転処理と組み合わされるように指
示されているのは、拡大処理と縮小処理のいづれである
かがチェックされる。 【0042】ステップ102において、指示情報から拡
大処理と回転処理の組み合わせ処理を指定していると判
別されたときは、ステップ111に進み、最適化処理指
示部35は回転処理部31に先に処理を行うように指示
を送り、画像データを転送する。そして、回転処理部3
1では、例えば、図3に示すように、原画像Poが分割
された1ブロック分の画像データに対して、この画像デ
ータにより描画される画像Pbが、指示情報により指定
された回転角度、例えば90゜回転するように、回転処
理が行われる。その後、図3に示すように、回転処理済
みの1ブロック分の画像データが、記憶部33の回転イ
メージバッファ領域331に順次書き込まれる(ステッ
プ112)。 【0043】そして、次のステップ113において、入
力画像データの全てのブロックに対して、上述のステッ
プ111,112の処理が実行されたかどうかチェック
され、全てのブロックに対して実行されていないときに
は、次のブロックが選択されてから、処理はステップ1
11に戻る。こうして、入力画像データの全てのブロッ
クに対して、回転処理が実行され、回転イメージバッフ
ァ領域331には、回転後の画像Prが格納される。 【0044】こうして、入力画像の全てのブロックの回
転処理が実行されると、ステップ114に進み、縮小/
拡大処理部32により、回転イメージバッファ領域33
1の画像データの1ブロック分が、縮拡バッファ領域3
32に転送され、この縮拡バッファ領域332の画像デ
ータが、図3に示すように、この画像データにより描画
される画像Pxが、入力装置11からの指示情報に含ま
れる拡大率で、例えば長さ比で2倍の大きさとなるよう
に拡大処理される。 【0045】したがって、ステップ114において、縮
拡バッファ領域332には、例えば、90゜回転してい
ると共に、長さ比で2倍に拡大された1ブロック分の画
像データが得られることになる。 【0046】続くステップ115においては、上述のよ
うな回転処理と拡大処理とが済んだ1ブロックの画像P
Lの画像データが出力装置12へ出力され、その後、ス
テップ116において、回転処理済みの画像の画像デー
タの全てのブロックに対して、ステップ114,115
の処理が実行されたかどうかチェックされ、全てのブロ
ックに対して実行されていないときには、次のブロック
が選択されてから処理はステップ114に戻る。そし
て、ステップ116で、画像データの全てのブロックに
対して、ステップ114,115の処理が実行されたと
判別されると、回転・拡大処理が終了する。 【0047】したがって、このとき、出力装置12に
は、図3に示すような、入力装置11から入力された原
画像Poの画像データを回転処理及び拡大処理した、画
像PLの画像データが供給され、例えばプリントアウト
されることになる。 【0048】一方、図2のステップ102において、指
示情報が縮小処理と回転処理との組み合わせ処理を指定
しているときは、ステップ121に進み、例えば、図4
に示すような原画像Poが分割された1ブロック分の画
像データに対して、この画像データにより描画される画
像Pbが、指示情報に含まれる縮小率で、例えば、長さ
比で1/2倍の大きさとなるように、縮小処理が行わ
れ、図4に示すように、この1ブロック分の画像データ
が、記憶部33上の縮拡バッファ領域332に書き込ま
れる。 【0049】そして、次にステップ122に進み、この
縮拡バッファ領域332の縮小結果の1ブロックの画像
データが、回転処理部31において、その画像データに
より描画される画像が指示情報に含まれる回転角度、例
えば90゜回転した画像となるように回転の処理が行わ
れ、この回転処理の行われた画像データが、回転イメー
ジバッファ領域331に書き込まれる。 【0050】こうして、入力装置11からの画像データ
は、1ブロック分ずつ縮小及び回転の処理が行われ、そ
の縮小及び回転の結果の画像データが、図4に示すよう
に、順に回転イメージバッファ領域331に蓄積され
る。 【0051】そして、入力装置11からの画像データの
すべてのブロックについて以上の処理が実行されたこと
が判別されると(ステップ123)、回転イメージバッ
ファ領域331には、図4に示すような縮小及び回転画
像PSが得られ、これが出力制御部34により、出力装
置12に転送される(ステップ124)。 【0052】上述の実施例における処理順を特定した画
像処理装置においては、画像データに対する拡大処理と
回転処理とを併せ行なう場合、拡大処理を回転処理に後
続させることにより、拡大処理を回転処理に先行させる
場合に比べて、図11からも明らかなように、回転処理
すべき画像データのデータ量の増大が抑えられて、回転
処理のために必要なメモリ容量を少なくすることができ
ると共に、総合処理時間を短くすることができる。 【0053】また、画像データに対する縮小処理と回転
処理とを併せて行なう場合、この実施例においては、縮
小処理を回転処理に先行させることにより、前述のよう
に、縮小処理を回転処理に後続させる場合に比べて、図
11からも明らかなように、回転処理すべき画像データ
のデータ量が低減されて、回転処理のために必要なメモ
リ容量を少なくすることができると共に、総合処理時間
を短くすることができる。 【0054】しかも、上述の実施例では、画像データの
回転処理と縮小処理とを併せて行なう場合、画像を分割
したブロック単位で、縮小及び回転を行うようにしてい
るので、回転処理に必要なメモリ容量を、より小さくす
ることができる。 【0055】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、画像処理装置において、入力画像データに対する拡
大処理と回転処理との組み合わせ処理が指定されたとき
は、入力画像データの回転処理を行なった後に、画像デ
ータのデータ量を増大させる拡大処理を行なうと共に、
入力画像データに対する縮小処理と回転処理との組み合
わせ処理が指定されたときは、画像データのデータ量を
減少させる縮小処理を行なった後に、回転処理を行なう
ように処理順を制御することにより、画像データの回転
処理と拡縮処理とを併せて行なう場合に、必要なメモリ
容量を少なくすると共に、総合処理時間を短くすること
ができる画像処理装置が得られる。
は縮小処理とを併せて行なう画像処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、コンピュータにファイルされて
いる画像データをプリンタに出力する場合、画像データ
により描画される図形の占める範囲の長短方向が、用紙
の長短方向に一致するようにすれば、その図形を用紙い
っぱいに描くことができて、解像度や見やすさなどの点
で有利である。 【0003】上述のように、図形と用紙との長短方向を
一致させる場合、画像データによっては、その画像デー
タにより描画される図形が90°回転して出力されるよ
うに、その画像データの回転処理が必要になることがあ
る。 【0004】また、画像データによっては、その画像デ
ータにより描画される図形が用紙のサイズに合わせて出
力されるように、その画像データの拡大あるいは縮小処
理が必要になることもある。 【0005】従来、このように、画像データについて回
転処理と、縮小または拡大処理とを併せて行うようにす
る画像処理装置としては、図5に示すように、画像デー
タについて縮小処理あるいは拡大処理(以下、縮小/拡
大処理という)を行った後に回転処理を行うものと、図
6に示すように、画像データについて回転処理を行った
後、縮小/拡大処理を行うものとがある。つまり、従来
の装置では、回転処理と縮小/拡大処理とを併せて行う
場合に、どちらの処理を先に行うかは定まっておらず、
回転処理から先に行う場合と、縮小/拡大処理から先に
行う場合の、どちらか一方向の処理で、回転処理と縮小
/拡大処理との組み合わせ処理を実現していた。 【0006】すなわち、図5の第1の従来例において、
1は例えばワークステーションなどの入力装置、2は画
像処理装置、3はプリンタなどの出力装置である。入力
装置1は、画像処理装置2に画像データと、縮小、拡
大、回転の処理の指示や、縮小率または拡大率及び回転
角度の情報を含む指示情報を転送する。 【0007】この例の画像処理装置2は、縮小/拡大処
理部21と、回転処理部22と、記憶部23と、出力制
御部24とを備えており、縮小/拡大処理を行ってか
ら、回転処理を実行するように構成されている。 【0008】まず、この画像処理装置2での、縮小処理
と回転処理との組み合わせ処理の場合の処理を、図7を
参照しながら説明する。 【0009】画像処理装置2では、縮小/拡大処理部2
1において、入力装置1からの現画像Poの画像データ
を受け、指示情報の縮小率に応じて縮小を行い、その縮
小後のイメージを、所定の大きさ例えば所定のライン数
のブロックに分割(図7において、点線で示した)し
て、そのブロック単位で記憶部23の縮拡バッファ領域
231に展開する。そして、この縮拡バッファ領域23
1のブロック単位の画像データを回転処理部22によ
り、回転を行い、回転イメージバッファ領域232に展
開して行く。すべてのブロックの画像データの回転が終
了したら、出力制御部24により、回転イメージバッフ
ァ領域232の画像データを出力装置3に転送する。 【0010】次に、画像処理装置2での拡大処理と回転
処理との組み合わせ処理の場合の処理を、図8を参照し
ながら説明する。 【0011】画像処理装置2では、縮小/拡大処理部2
1において、入力装置1からの画像データを受け、指示
情報の拡大率に応じて拡大を行い、その拡大後のイメー
ジを、所定の大きさ例えば所定のライン数のブロックに
分割(図8において、点線で示した)して、そのブロッ
ク単位で記憶部23の縮拡バッファ領域231に展開す
る。そして、この縮拡バッファ領域231のブロック単
位の画像データを回転処理部22により、回転を行い、
回転イメージバッファ領域232に展開して行く。すべ
てのブロックの画像データの回転が終了したら、出力制
御部24により、回転イメージバッファ領域232の画
像データを出力装置3に転送する。 【0012】また、図6の第2の従来例では、その画像
処理装置2は、回転処理部25と、縮小/拡大処理部2
6と、記憶部27を備え、回転処理を行ってから縮小/
拡大処理を行うようにする点を除くと、その他の部分
は、図5の第1の従来例と同じである。 【0013】この第2の実施例の画像処理装置2での縮
小処理と回転処理との組み合わせ処理の場合の処理を、
図9を参照しながら説明する。 【0014】すなわち、第2の実施例の画像処理装置2
では、回転処理部25において、入力装置1からの画像
データと、回転角度の指示情報とを受け、回転処理を行
い、その回転後の画像データを記憶部27の回転イメー
ジバッファ領域271に展開する。 【0015】次に、縮小/拡大処理部26において、入
力装置1からの縮小率の指示情報を用いて、回転イメー
ジバッファ領域271の回転イメージを、縮小処理す
る。この際に、回転イメージバッファ領域271の回転
イメージを、所定の大きさ、例えば所定のライン数のブ
ロックに分割(図9において、点線で示した)し、その
ブロック単位で、記憶部27の縮拡バッファ領域272
を用いて縮小処理を行う。そして、すべてのブロックの
縮小処理が終了したら、出力制御部24により、縮拡バ
ッファ領域272の画像データを出力装置3に転送す
る。 【0016】次に、第2の実施例の画像処理装置2での
回転処理と拡大処理との組み合わせ処理の場合の処理
を、図10を参照しながら説明する。 【0017】すなわち、画像処理装置2では、回転処理
部25において、入力装置1からの画像データと、回転
角度の指示情報とを受け、回転処理を行い、その回転後
の画像データを記憶部27の回転イメージバッファ領域
271に展開する。 【0018】次に、縮小/拡大処理部26において、入
力装置1からの拡大率の指示情報を用いて、回転イメー
ジバッファ領域271の回転イメージを、拡大処理す
る。この際に、回転イメージバッファ領域271の回転
イメージを、所定の大きさ、例えば所定のライン数のブ
ロックに分割(図9において、点線で示した)し、その
ブロック単位で、記憶部27の縮拡バッファ領域272
を用いて拡大処理を行う。そして、すべてのブロックの
拡大処理が終了したら、出力制御部24により、縮拡バ
ッファ領域272の画像データを出力装置3に転送す
る。 【0019】上述の画像データの縮小/拡大処理部2
1、26としては、例えば、特開平2−27486号公
報に示されている「画像拡大縮小装置」を用いることが
でき、また、画像データの回転処理部22、25として
は、例えば、特開平2−103678号公報に記載され
ている「ビットマップデータの回転方式」を用いること
ができるが、その他の画像縮小/拡大処理装置や画像回
転処理装置を用いることもできる。 【0020】 【発明が解決しようとする課題】ところで、一般、画像
データの回転処理では、メモリ上に2つの記憶領域を用
意して、回転処理前の原画像データを、一旦、一方の記
憶領域に書き込み、それから、一方の記憶領域の画像デ
ータを、座標変換しながら、他方の記憶領域にコピーす
るようにする。 【0021】このような回転処理方法では、双方の記憶
領域とも、少なくとも原画像データと等しいメモリ容量
が必要となるので、全体としては、原画像データの少な
くとも2倍のメモリ容量が必要となる。 【0022】このため、第1の従来例のように、縮小処
理の後に回転処理を行う場合は、記憶部23にブロック
単位で縮小後のイメージを展開し、回転処理を行うた
め、記憶部23を有効に利用した画像処理を行うことが
できる。 【0023】これに対して、図5の第1の従来例の拡大
処理の後に回転処理を行う場合は、記憶部23にブロッ
ク単位で拡大後のイメージを展開して、回転処理を行う
ため、拡大後のイメージを考慮した分だけ、記憶部23
の容量が余分に必要となってしまう。 【0024】また、第2の従来例の回転処理の後に縮小
処理を行う場合と、第1の従来例の縮小処理の後に回転
処理を行う場合とを比較すると、処理するデータが多い
分だけ、第2の従来例の方が処理速度が遅くなってしま
う。また、記憶部27を有効に利用した画像処理を行っ
ていない。 【0025】これに対して、第2の従来例における回転
処理の後に拡大処理を行う場合と、第1の従来例の拡大
処理の後に回転処理を行う場合とを比較すると、第2の
従来例の場合は、回転処理を先に行うので、記憶部27
を有効に利用した画像処理を行うことができる。 【0026】以上の縮小/拡大処理と回転処理とを合わ
せた処理の、処理順序に応じた長所、短所をまとめる
と、図11に示すようになる。この図11からも明らか
なように、第1の従来例では、拡大処理の後に回転処理
を行なう場合、拡大処理によってデータ量が増大した画
像データを回転処理するので、処理すべきデータ量の増
大に対応して、メモリ上の回転イメージバッファ領域を
大きくする必要があり、画像処理装置のコストが増大す
ると共に、総合処理時間が長くなるという問題があっ
た。 【0027】また、第2の従来例では、回転処理の後に
縮小処理を行なう場合、縮小処理前の、データ量が大き
いままの画像データを回転処理するので、上述と同様
に、メモリ上の回転イメージバッファ領域を大きくして
おく必要があり、処理装置のコストが増大すると共に、
総合処理時間が長くなるという問題があった。 【0028】この発明は、以上の点にかんがみ、画像デ
ータの回転処理と拡大処理または縮小処理とを併せて行
なう場合に、必要なメモリ容量を少なくすると共に、総
合処理時間を短くすることができる画像処理装置を提供
することを目的とする。 【0029】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明による画像処理装置は、後述の実施例の参
照符号を対応させると、画像データの回転処理を行なう
回転処理手段(31)と、画像データの拡大処理を行な
う拡大処理手段(32)と、画像データの縮小処理を行
なう縮小処理手段(32)と、入力画像データに対して
拡大処理と回転処理とを行うときは、前記入力画像デー
タについて前記回転処理手段で回転処理を行なった後、
拡大処理手段(32)で拡大処理を行なうようにすると
共に、入力画像データに対して縮小処理と回転処理とを
行うときは、入力画像データについて縮小処理手段(3
2)で縮小処理を行なった後、回転処理手段(31)で
回転処理を行なうようにする処理順序制御手段(35)
とを備えることを特徴とするものである。 【0030】 【作用】上記のこの発明の構成においては、入力画像デ
ータに対して、拡大処理と回転処理とが指定されたとき
は、回転処理手段による画像データの回転処理を拡大処
理手段による画像データの拡大処理に先行させるよう
に、処理順制御手段により処理順が制御され、また、入
力画像データに対して縮小処理と回転処理とが指定され
たときは、縮小処理手段による画像データの縮小処理を
回転処理手段による画像データの回転処理に先行させる
ように、処理順制御手段により処理順が制御されて、回
転処理すべき画像データのデータ量の増大が抑えられ、
もしくは、データ量が低減されて、回転処理のために必
要なメモリ容量を少なくすることができると共に、総合
の処理時間を短くすることができる。 【0031】 【実施例】以下、図1〜図4を参照しながら、この発明
による画像処理装置の一実施例について説明する。図1
は、この発明による画像処理装置の一実施例を適用した
システムを示すブロック図である。 【0032】図1において、11は処理前の画像の画像
データをビットマップ方式で供給する入力装置、例え
ば、そのような画像データをファイルしているワークス
テーションを示す。また、12は処理後の画像の画像デ
ータが供給される出力装置、例えば、プリンタを示す。 【0033】そして、30は、この発明による画像処理
装置の一実施例を示す。この例においては、この画像処
理装置30はコンピュータにより構成されるものであ
る。図1の画像処理装置30の各ブロックは、ソフトウ
ェアにより実現される機能を、ハードウェアにより等価
的に示したものであり、この例の画像処理装置30は、
入力画像データにより描画されるイメージ(画像)を回
転する回転処理部31と、前記画像データにより描画さ
れる画像を縮小または拡大する縮小/拡大処理部32
と、記憶部33と、出力制御部34と、処理順序制御手
段としての最適化処理指示部35とを備える。 【0034】記憶部33は、回転処理後の回転イメージ
を一時格納する回転イメージバッファ領域331と、縮
小あるいは拡大したイメージを一時格納する縮拡バッフ
ァ領域332を備える。出力制御部34は、回転処理
と、縮小または拡大処理との組み合わせ処理が終了した
画像データを出力装置12に転送する。 【0035】最適化処理指示部35は、入力装置11か
ら転送されてくる画像データを回転処理部31あるいは
縮小/拡大処理部32に転送するが、画像データに付随
する縮小指示、拡大指示、回転指示などの指示情報か
ら、拡大処理と回転処理との組み合わせ処理あるいは縮
小処理と回転処理との組み合わせ処理のうちのいずれの
組み合わせ処理であるかを判別し、どのような処理順序
を行うのが最適かを判断して、回転処理部31及び縮小
/拡大処理部32のいずれに先に画像データを転送する
かを決定し、また、回転処理部31及び縮小/拡大処理
部32に対する動作制御信号を供給する。 【0036】最適化処理指示部35は、入力装置11か
らの指示情報が、縮小指示及び回転指示であるときに
は、縮小処理の後に回転処理の順序で処理を行うように
制御を行い、また、指示情報が、拡大指示及び回転指示
であるときには、回転処理の後に拡大処理の順序で処理
を行うように制御を行う。 【0037】回転処理部31での回転処理の回転角度の
情報は、入力装置11からの指示情報に含まれ、最適化
処理指示部35を介して、この回転処理部31に与えら
れる。また、縮小/拡大処理部32での縮小率/拡大率
の情報も、入力装置11からの指示情報に含まれ、最適
化処理指示部35を介してこの縮小/拡大処理部32に
与えられる。 【0038】次に、この発明の一実施例の動作について
説明する。図1の実施例では、前述のように、入力画像
データの拡大処理と回転処理とを併せて行なうとき、回
転処理が拡大処理に先行する。また、入力画像データの
縮小処理と回転処理とを併せて行なうときは、縮小処理
が回転処理に先行する。 【0039】また、原画像の画像データを所定の大きさ
の複数のブロックに分割し、そのブロックごとの画像デ
ータに対して所要の処理を行なうことにより、分割され
たブロックのサイズに応じて、記憶部33上のバッファ
領域が小さく設定される。各ブロックは、例えば、原画
像データの2〜8ライン分に設定される。 【0040】図2は、画像処理装置30での処理の流れ
図である。また、図3は、入力画像データの拡大処理と
回転処理とを併せて行なうときの処理動作の説明のため
の図であり、図4は、入力画像データの縮小処理と回転
処理とを併せて行なうときの処理動作の説明のための図
である。図2〜図4を参照して、画像処理装置30の処
理動作について、以下説明する。 【0041】まず、ステップ101において、入力画像
データと、この画像データに対する指示情報とが最適化
処理指示部35で受け付けられ、次のステップ102で
は、指示情報から、回転処理と組み合わされるように指
示されているのは、拡大処理と縮小処理のいづれである
かがチェックされる。 【0042】ステップ102において、指示情報から拡
大処理と回転処理の組み合わせ処理を指定していると判
別されたときは、ステップ111に進み、最適化処理指
示部35は回転処理部31に先に処理を行うように指示
を送り、画像データを転送する。そして、回転処理部3
1では、例えば、図3に示すように、原画像Poが分割
された1ブロック分の画像データに対して、この画像デ
ータにより描画される画像Pbが、指示情報により指定
された回転角度、例えば90゜回転するように、回転処
理が行われる。その後、図3に示すように、回転処理済
みの1ブロック分の画像データが、記憶部33の回転イ
メージバッファ領域331に順次書き込まれる(ステッ
プ112)。 【0043】そして、次のステップ113において、入
力画像データの全てのブロックに対して、上述のステッ
プ111,112の処理が実行されたかどうかチェック
され、全てのブロックに対して実行されていないときに
は、次のブロックが選択されてから、処理はステップ1
11に戻る。こうして、入力画像データの全てのブロッ
クに対して、回転処理が実行され、回転イメージバッフ
ァ領域331には、回転後の画像Prが格納される。 【0044】こうして、入力画像の全てのブロックの回
転処理が実行されると、ステップ114に進み、縮小/
拡大処理部32により、回転イメージバッファ領域33
1の画像データの1ブロック分が、縮拡バッファ領域3
32に転送され、この縮拡バッファ領域332の画像デ
ータが、図3に示すように、この画像データにより描画
される画像Pxが、入力装置11からの指示情報に含ま
れる拡大率で、例えば長さ比で2倍の大きさとなるよう
に拡大処理される。 【0045】したがって、ステップ114において、縮
拡バッファ領域332には、例えば、90゜回転してい
ると共に、長さ比で2倍に拡大された1ブロック分の画
像データが得られることになる。 【0046】続くステップ115においては、上述のよ
うな回転処理と拡大処理とが済んだ1ブロックの画像P
Lの画像データが出力装置12へ出力され、その後、ス
テップ116において、回転処理済みの画像の画像デー
タの全てのブロックに対して、ステップ114,115
の処理が実行されたかどうかチェックされ、全てのブロ
ックに対して実行されていないときには、次のブロック
が選択されてから処理はステップ114に戻る。そし
て、ステップ116で、画像データの全てのブロックに
対して、ステップ114,115の処理が実行されたと
判別されると、回転・拡大処理が終了する。 【0047】したがって、このとき、出力装置12に
は、図3に示すような、入力装置11から入力された原
画像Poの画像データを回転処理及び拡大処理した、画
像PLの画像データが供給され、例えばプリントアウト
されることになる。 【0048】一方、図2のステップ102において、指
示情報が縮小処理と回転処理との組み合わせ処理を指定
しているときは、ステップ121に進み、例えば、図4
に示すような原画像Poが分割された1ブロック分の画
像データに対して、この画像データにより描画される画
像Pbが、指示情報に含まれる縮小率で、例えば、長さ
比で1/2倍の大きさとなるように、縮小処理が行わ
れ、図4に示すように、この1ブロック分の画像データ
が、記憶部33上の縮拡バッファ領域332に書き込ま
れる。 【0049】そして、次にステップ122に進み、この
縮拡バッファ領域332の縮小結果の1ブロックの画像
データが、回転処理部31において、その画像データに
より描画される画像が指示情報に含まれる回転角度、例
えば90゜回転した画像となるように回転の処理が行わ
れ、この回転処理の行われた画像データが、回転イメー
ジバッファ領域331に書き込まれる。 【0050】こうして、入力装置11からの画像データ
は、1ブロック分ずつ縮小及び回転の処理が行われ、そ
の縮小及び回転の結果の画像データが、図4に示すよう
に、順に回転イメージバッファ領域331に蓄積され
る。 【0051】そして、入力装置11からの画像データの
すべてのブロックについて以上の処理が実行されたこと
が判別されると(ステップ123)、回転イメージバッ
ファ領域331には、図4に示すような縮小及び回転画
像PSが得られ、これが出力制御部34により、出力装
置12に転送される(ステップ124)。 【0052】上述の実施例における処理順を特定した画
像処理装置においては、画像データに対する拡大処理と
回転処理とを併せ行なう場合、拡大処理を回転処理に後
続させることにより、拡大処理を回転処理に先行させる
場合に比べて、図11からも明らかなように、回転処理
すべき画像データのデータ量の増大が抑えられて、回転
処理のために必要なメモリ容量を少なくすることができ
ると共に、総合処理時間を短くすることができる。 【0053】また、画像データに対する縮小処理と回転
処理とを併せて行なう場合、この実施例においては、縮
小処理を回転処理に先行させることにより、前述のよう
に、縮小処理を回転処理に後続させる場合に比べて、図
11からも明らかなように、回転処理すべき画像データ
のデータ量が低減されて、回転処理のために必要なメモ
リ容量を少なくすることができると共に、総合処理時間
を短くすることができる。 【0054】しかも、上述の実施例では、画像データの
回転処理と縮小処理とを併せて行なう場合、画像を分割
したブロック単位で、縮小及び回転を行うようにしてい
るので、回転処理に必要なメモリ容量を、より小さくす
ることができる。 【0055】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、画像処理装置において、入力画像データに対する拡
大処理と回転処理との組み合わせ処理が指定されたとき
は、入力画像データの回転処理を行なった後に、画像デ
ータのデータ量を増大させる拡大処理を行なうと共に、
入力画像データに対する縮小処理と回転処理との組み合
わせ処理が指定されたときは、画像データのデータ量を
減少させる縮小処理を行なった後に、回転処理を行なう
ように処理順を制御することにより、画像データの回転
処理と拡縮処理とを併せて行なう場合に、必要なメモリ
容量を少なくすると共に、総合処理時間を短くすること
ができる画像処理装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像処理装置の一実施例の原理
的構成を示す機能ブロック図である。 【図2】この発明の一実施例の動作を説明するための流
れ図である。 【図3】この発明の一実施例の拡大処理と回転処理を合
わせて行う場合の動作を説明するための概念図である。 【図4】この発明の一実施例の縮小処理と回転処理を合
わせて行う場合の動作を説明するための概念図である。 【図5】従来の画像処理装置の第1の例を示すブロック
図である。 【図6】従来の画像処理装置の第2の例を示すブロック
図である。 【図7】第1の従来例の動作を説明するための概念図で
ある。 【図8】第1の従来例の他の動作を説明するための概念
図である。 【図9】第2の従来例の動作を説明するための概念図で
ある。 【図10】第2の従来例の他の動作を説明するための概
念図である。 【図11】回転処理と、縮小/拡大処理とを組み合わせ
る処理を行う場合の処理順による得失を説明するための
図である。 【符号の説明】 11 入力装置 12 出力装置 30 画像処理装置 31 回転処理部 32 縮小/拡大処理部 33 記憶部 34 出力制御部 35 最適化処理指示部 331 回転イメージバッファ領域 332 縮拡バッファ領域
的構成を示す機能ブロック図である。 【図2】この発明の一実施例の動作を説明するための流
れ図である。 【図3】この発明の一実施例の拡大処理と回転処理を合
わせて行う場合の動作を説明するための概念図である。 【図4】この発明の一実施例の縮小処理と回転処理を合
わせて行う場合の動作を説明するための概念図である。 【図5】従来の画像処理装置の第1の例を示すブロック
図である。 【図6】従来の画像処理装置の第2の例を示すブロック
図である。 【図7】第1の従来例の動作を説明するための概念図で
ある。 【図8】第1の従来例の他の動作を説明するための概念
図である。 【図9】第2の従来例の動作を説明するための概念図で
ある。 【図10】第2の従来例の他の動作を説明するための概
念図である。 【図11】回転処理と、縮小/拡大処理とを組み合わせ
る処理を行う場合の処理順による得失を説明するための
図である。 【符号の説明】 11 入力装置 12 出力装置 30 画像処理装置 31 回転処理部 32 縮小/拡大処理部 33 記憶部 34 出力制御部 35 最適化処理指示部 331 回転イメージバッファ領域 332 縮拡バッファ領域
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06T 3/40
G06T 3/60
H04N 1/387 101
H04N 1/393
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】画像データの縮小処理を行なう縮小処理手
段と、 前記画像データの拡大処理を行なう拡大処理手段と、 前記画像データの回転処理を行なう回転処理手段と、 入力画像データに対して拡大処理と回転処理とを行うと
きは、前記入力画像データについて前記回転処理手段で
回転処理を行なった後、前記拡大処理手段で拡大処理を
行なうように制御すると共に、前記入力画像データに対
して縮小処理と回転処理とを行うときは、前記入力画像
データについて前記縮小処理手段で縮小処理を行なった
後、前記回転処理手段で回転処理を行なうように制御す
る処理順序制御手段とを備える画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13502694A JP3368990B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13502694A JP3368990B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 画像処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07320047A JPH07320047A (ja) | 1995-12-08 |
JP3368990B2 true JP3368990B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=15142206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13502694A Ceased JP3368990B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3368990B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
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JP5186432B2 (ja) * | 2009-04-27 | 2013-04-17 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像処理装置 |
US8395798B2 (en) * | 2010-07-15 | 2013-03-12 | Fujifilm Dimatix, Inc. | Printing objects using a rolling buffer |
-
1994
- 1994-05-25 JP JP13502694A patent/JP3368990B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07320047A (ja) | 1995-12-08 |
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RVOP | Cancellation by post-grant opposition |