JP3367782B2 - 電動機制御装置およびその制御方法 - Google Patents

電動機制御装置およびその制御方法

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JP3367782B2 JP05960995A JP5960995A JP3367782B2 JP 3367782 B2 JP3367782 B2 JP 3367782B2 JP 05960995 A JP05960995 A JP 05960995A JP 5960995 A JP5960995 A JP 5960995A JP 3367782 B2 JP3367782 B2 JP 3367782B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導電動機を可変速制御
する電動機制御方法に係り、特に低い電源電圧でも回生
運転ができる電動機制御装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電圧形PWMインバータにおいて回生運
転が必要なときには一般的にDC電源としてサイリスタ
コンバータが用いられる。図5は電動機制御装置の主回
路を示した概略図である。図5に示すように、サイリス
タコンバータ1の出力はフィルタコンデンサ2の作用に
より一定の電圧となり、インバータ回路3はこの電圧を
入力とし可変周波数可変電圧の交流電力に変換して誘導
電動機4を可変速制御する。
【0003】ここではインバータ回路3をIGBTを用
いたインバータとして図示したが、GTO,GTR等の
自己消弧素子を用いたものでも良い。図6は従来の電動
機制御装置の制御回路のブロック図である。図6に示す
ように、制御回路は誘導電動機の速度SPを検出する速
度検出器5と、誘導電動機の速度基準SP* を出力する
速度基準設定回路6と、上記誘導電動機の速度SPと上
記誘導電動機の速度基準SP* との差を求める減算器7
と、上記誘導電動機の速度SPと上記誘導電動機の速度
基準SP* とが等しくなるようにトルク基準T* を出力
する速度制御回路8と、誘導電動機の励磁電流基準If
* を出力する磁束制御回路9と、上記トルク基準T*
上記励磁電流基準If* とを基に誘導電動機の1次電流
をベクトルとして演算し1次電流基準I* を出力するベ
クトル制御回路10と、誘導電動機の1次電流Iを検出す
る電流検出器11と、上記1次電流Iと上記1次電流基準
* との差を求める減算器12と、上記1次電流Iと上記
1次電流基準I* とが等しくなるように電圧基準Vm*
を出力する電流制御回路13と、上記電圧基準Vm* を基
にインバータを制御するPWM制御回路14と、フィルタ
コンデンサの直流電圧DCVを検出する直流電圧検出回
路15と、直流電圧基準DCV* を出力する電圧基準設定
回路16と、上記直流電圧DCVと上記直流電圧基準DC
* との差を求める減算器17と、上記直流電圧DCVと
上記直流電圧基準DCV* とが等しくなるように電源電
流基準Ip* を出力する電圧制御回路18と、電源電流I
poを検出する電流検出器19と、上記電流検出器19の出
力を整流し電源電流Ipとして出力する整流器20と、上
記電源電流Ipと上記電源電流基準Ip* との差を求め
る減算器21と、上記電源電流Ipと上記電源電流基準I
* とが等しくなるように電圧基準Vdc* を出力する
電流制御回路22と、上記電圧基準Vdc* を基にサイリ
スタコンバータを位相制御する位相制御回路23とから構
成される。
【0004】上述した制御回路の動作を図6,図7を用
いて説明する。図6において、速度制御回路8は速度基
準設定回路6の速度基準SP* と速度センサ5により検
出された誘導電動機4の速度SPとが等しくなるよう
に、図7に示すトルクの基準T* を出力する。また、磁
束制御回路9は誘導電動機の励磁電流基準If* を出力
する。ベクトル制御回路10は上記トルク基準T* と励磁
電流基準If* を入力とし、誘導電動機の1次電流をベ
クトルとして演算し、1次電流基準I* を出力する。電
流制御回路13は前記1次電流基準I* と電流センサ11に
より検出した誘導電動機4の1次電流Iとが等しくなる
ように制御して、電圧基準Vm* を出力し、PWM制御
回路14はこの電圧基準Vm* をもとに、インバータ回路
3をPWM制御する。一方、電圧制御回路18は直流電圧
検出回路15により検出した直流電圧DCVと電圧基準設
定回路16の設定電圧DCV* とが等しくなるように、電
源電流基準Ip* を出力する。コンバータの電流制御回
路21は前記電源電流基準Ip* と電流センサ19により検
出した電源電流Ipとが等しくなるように制御して、電
圧基準Vdc* を出力し、位相制御回路22はこの電圧基
準Vdc* をもとに、サイリスタコンバータ1を位相制
御する。
【0005】上記のように構成した電動機制御装置の電
源電圧は通常、回生時にサイリスタの転流余裕をとるた
め、直流電圧に対し十分な電圧を選定する。図8にサイ
リスタコンバータの動作説明図を示す。図8は、サイリ
スタコンバータ1の制御遅れ角αと直流電圧出力との関
係を示したものである。ここで、Edαは制御遅れ角α
で運転した場合の直流電圧出力、Ed0は制御遅れ角0
°で運転した場合の直流電圧出力である。サイリスタコ
ンバータの電源電圧Epと直流電圧Edαの間には下記
の関係がある。
【0006】
【数1】 Edα=1.35*Ep*cosα=Ed0*cosα
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かしながら、力行時に
サイリスタの点弧上の制約からαは一般的に10°程度の
余裕(αリミット)が必要であるため、
【0008】
【数2】 となる。一方、回生時にはサイリスタの転流余裕角とし
て一般的に30°程度の余裕(βリミット)が必要である
ためαは 150°が上限となり、
【0009】
【数3】 となる。つまり、力行時に比べ、回生時の方が直流電圧
出力が低くなるため、電源電圧はモータの減速時(回生
時)に必要な直流電圧から決定する必要があり、通常運
転中(力行時)にはいつも直流出力電圧に余裕のある状
態で使用せざるを得ない。これは大きな制御遅れ角αで
運転することにより、電源力率を悪化させる。
【0010】また、力率が悪化することで、電源トラン
スの容量を増加させ、設備のコストアップや、効率低下
をまねく原因となっていた。本発明は、上記問題点に鑑
みて行ったもので、電源電圧を低くし、電源力率、効率
向上させかつ、回生が可能な電動機制御方法を提供する
事を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る電動機制御装置では、交流
電源に接続されたサイリスタコンバータの直流側出力に
フィルタコンデンサを介して接続された電圧形インバー
タ回路によって電動機を可変速制御する電動機制御装置
において、上記電動機を減速するときには上記サイリス
タコンバータの電圧基準を力行時の電圧基準よりも低い
電圧基準に切り替え、サイリスタコンバータの直流電圧
が所定値まで低下すると上記電圧形インバータ回路の速
度基準を下げる力行回生判別手段を具備したことを特徴
とする。
【0012】本発明の請求項2に係る電動機制御装置で
は、交流電源に接続されたサイリスタコンバータの直流
側出力にフィルタコンデンサを介して接続されたインバ
ータ回路によって電動機を可変速制御する電動機制御装
置において、上記電動機を減速するときには上記電圧形
インバータ回路の励磁電流基準を力行時の励磁電流基準
よりも低い励磁電流基準に切り替え、上記電動機の端子
電圧が所定値まで低下すると上記サイリスタコンバータ
の電圧基準を力行時の電圧基準よりも低い電圧基準に切
り替え、サイリスタコンバータの直流電圧が所定値まで
低下すると上記電圧形インバータ回路の速度基準を下げ
る力行回生判別手段を具備したことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項3に係る電動機制御方法で
は、交流電源に接続されたサイリスタコンバータの直流
側出力にフィルタコンデンサを介して接続された電圧形
インバータ回路によって電動機を可変速制御する電動機
制御方法において、上記電動機を減速するときには、上
記サイリスタコンバータより出力される直流電圧を力行
時に上記サイリスタコンバータより出力される直流電圧
より低くして、上記サイリスタコンバータの直流電圧が
所定値まで低下すると、上記電動機の減速を行なうこと
を特徴とする。
【0014】本発明の請求項4に係る電動機制御方法で
は、交流電源に接続されたサイリスタコンバータの直流
側出力にフィルタコンデンサを介して接続された電圧形
インバータ回路によって電動機を可変速制御する電動機
制御方法において、上記電動機を減速するときには、上
記電動機の端子電圧を力行時の上記電動機の端子電圧よ
り低くして、上記電動機の端子電圧が所定値まで低下す
ると、上記サイリスタコンバータより出力される直流電
圧を力行時に上記サイリスタコンバータより出力される
直流電圧より低くして、上記サイリスタコンバータの直
流電圧が所定値まで低下すると、上記電動機の減速を行
なうことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明の請求項1に係る電動機制御装置では、
電動機を減速するときにはサイリスタコンバータの電圧
基準を力行時の電圧基準よりも低い電圧基準に切り替
え、サイリスタコンバータの直流電圧が所定値まで低下
すると電圧形インバータ回路の速度基準を下げる。
【0016】本発明の請求項2に係る電動機制御装置で
は、電動機を減速するときには電圧形インバータ回路の
励磁電流基準を力行時の励磁電流基準よりも低い励磁電
流基準に切り替え、電動機の端子電圧が所定値まで低下
するとサイリスタコンバータの電圧基準を力行時の電圧
基準よりも低い電圧基準に切り替え、サイリスタコンバ
ータの直流電圧が所定値まで低下すると電圧形インバー
タ回路の速度基準を下げる。
【0017】本発明の請求項3に係る電動機制御方法で
は、電動機を減速するときには、サイリスタコンバータ
より出力される直流電圧を力行時にサイリスタコンバー
タより出力される直流電圧より低くして、サイリスタコ
ンバータの直流電圧が所定値まで低下すると、電動機の
減速を行なう。
【0018】本発明の請求項4に係る電動機制御方法で
は、電動機を減速するときには、電動機の端子電圧を力
行時の電動機の端子電圧より低くして、電動機の端子電
圧が所定値まで低下すると、サイリスタコンバータより
出力される直流電圧を力行時にサイリスタコンバータよ
り出力される直流電圧より低くして、サイリスタコンバ
ータの直流電圧が所定値まで低下すると、電動機の減速
を行なう。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1に本発明の第1の実施例の電動機制御装置の制御回
路のブロック図を示す。
【0020】図1に示すように、制御回路は誘導電動機
の速度SPを検出する速度検出器5と、誘導電動機の速
度基準SP* を出力する速度基準設定回路6と、速度基
準SP* を基に誘導電動機の力行運転回生運転を判定し
所定動作後に速度基準SPD* を出力する力行回生判別
回路31と、上記誘導電動機の速度SPと上記誘導電動機
の速度基準SPとの差を求める減算器7と、上記誘導電
動機の速度SPと上記誘導電動機の速度基準SP* とが
等しくなるようにトルク基準T* を出力する速度制御回
路8と、誘導電動機の励磁電流基準If* を出力する磁
束制御回路9と、上記トルク基準T* と上記励磁電流基
準If* とを基に誘導電動機の1次電流をベクトルとし
て演算し1次電流基準I* を出力するベクトル制御回路
10と、誘導電動機の1次電流Iを検出する電流検出器11
と、上記1次電流Iと上記1次電流基準I* との差を求
める減算器12と、上記1次電流基準I* とが等しくなる
ように電圧基準Vm* を出力する電流制御回路13と、上
記電圧基準Vm* を基にインバータを制御するPWM制
御回路14と、フィルタコンデンサの直流電圧DCVを検
出する直流電圧検出回路15と、力行時の直流電圧基準D
CVm* を出力する第1の電圧基準設定回路32と、回生
時の直流電圧基準DCVg* を出力する第2の電圧基準
設定回路33と、上記力行回生判別回路31からの力行回生
判別信号m/gを基に切り替わり直流電圧基準DCV*
を出力するスイッチ34m,34gと、上記直流電圧DCV
と上記直流電圧基準DCV* との差を求める減算器17
と、上記直流電圧DCVと上記直流電圧基準DCV*
が等しくなるように電源電流基準Ip* を出力する電圧
制御回路18と、電源電流Ipoを検出する電流検出器19
と、上記電流検出器19の出力を整流し電源電流Ipとし
て出力する整流器20と、上記電源電流Ipと上記電源電
流基準Ip* との差を求める減算器21と、上記電源電流
Ipと上記電源電流基準Ip* とが等しくなるように電
圧基準Vdc* を出力する電流制御回路22と、上記電圧
基準Vdc* を基にサイリスタコンバータを位相制御す
る位相制御回路23とから構成される。
【0021】次に、第1の実施例の動作について説明す
る。但し、従来の制御回路と同一のものについては説明
を省略する。誘導電動機を減速するときには、速度基準
設定回路6からの速度基準SP* が下がると力行回生判
別回路31は力行回生判別信号m/gを出力し、第1の電
圧基準設定回路32から第2の電圧基準設定回路33に切り
替え、直流電圧基準DCV*を力行時の直流電圧基準D
CVm* から回生時の直流電圧基準DCVg* に切り替
える。その後、直流電圧DCVが基準値まで低下すると
力行回生判別回路31は速度基準SPD* を下げ、減速さ
せる。減速が完了すると、力行回生判別回路31は力行回
生判別信号m/gを出力し、第2の電圧基準設定回路33
から第1の電圧基準設定回路32に切り替え、直流電圧基
準DCV* を回生時の直流電圧基準DCVg* から力行
時の直流電圧基準DCVm* に切り替える。
【0022】従って、図2に示すように、減速時のみ直
流電圧を下げることにより電源電圧が低くても、回生時
にサイリスタコンバータの制御遅れ角αが過大になって
転流失敗がおこることなく、安全に誘導電動機4を減速
することが可能となる。
【0023】次に、本発明の第2の実施例の電動機制御
装置の制御回路について図面を用いて、説明する。図3
は第2の実施例の電動機制御装置の制御回路のブロック
図である。
【0024】図3に示すように、制御回路は誘導電動機
の速度SPを検出する速度検出器5と、誘導電動機の速
度基準SPを出力する速度基準設定回路6と、速度基
準SPを基に誘導電動機の力行運転回生運転を判定し
所定動作後に速度基準SPDを出力する力行回生判別
回路35と、上記誘導電動機の速度SPと上記誘導電動
機の速度基準SPとの差を求める減算器7と、上記誘導
電動機の速度SPと上記誘導電動機の速度基準SP
が等しくなるようにトルク基準Tを出力する速度制御
回路8と、力行時の励磁電流基準Ifmを出力する第
1の磁束制御回路36と、回生時の励磁電流基準Ifg
を出力する第2の磁束制御回路37と、上記力行回生
判別回路35からの第1の力行回生判別信号m/g1を
基に切り替わり励磁電流基準Ifを出力するスイッチ
38m,38gと、上記トルク基準Tと上記励磁電流
基準Ifとを基に誘導電動機の1次電流をベクトルと
して演算し1次電流基準Iを出力するベクトル制御回
路10と、誘導電動機の1次電流Iを検出する電流検出
器11と、上記1次電流Iと上記1次電流基準Iとの
差を求める減算器12と、上記1次電流Iと上記1次電
流基準Iとが等しくなるように電圧基準Vmを出力
する電流制御回路13と、上記電圧基準Vmを基にイ
ンバータを制御するPWM制御回路14と、フィルタコ
ンデンサの直流電圧DCVを検出する直流電圧検出回路
15と、力行時の直流電圧基準DCVmを出力する第
1の電圧基準設定回路32と、回生時の直流電圧基準D
CVgを出力する第2の電圧基準設定回路33と、上
記力行回生判別回路35からの第2の力行回生判別信号
m/g2を基に切り替わり直流電圧基準DCVを出力
するスイッチ34m,34gと、上記直流電圧DCVと
上記直流電圧基準DCVとの差を求める減算器17
と、上記直流電圧DCVと上記直流電圧基準DCV
が等しくなるように電源電流基準Ipを出力する電圧
制御回路18と、電源電流Ipoを検出する電流検出器
19と、上記電流検出器19の出力を整流し、電源電圧
Ipとして出力する整流器20と、上記電源電流Ipと
上記電源電流基準Ipとの差を求める減算器21と、
上記電源電流Ipと上記電源電流基準Ipとが等しく
なるように電圧基準Vdcを出力する電流制御回路2
2と、上記電圧基準Vdcを基にサイリスタコンバー
タを位相制御する位相制御回路23とから構成される。
【0025】次に、第2の実施例の動作について説明す
る。但し、従来の制御回路と同一のものについては説明
を省略する。誘導電動機を減速するときには、速度基準
設定回路6からの速度基準SPが下がると力行回生判
別回路35は第1の力行回生判別信号m/g1を出力
し、第1の磁束制御回路36から第2の磁束制御回路3
7に切り替え、励磁電流基準Ifを力行時の励磁電流
基準Ifmから回生時の励磁電流基準Ifgに切り
替えることにより、インバータの電圧基準Vm を低下
させて誘導電動機の端子電圧を下げる。次に、誘導電動
機の端子電圧(インバータの電圧基準Vm )が所定値
まで低下すると、力行回生判別回路35は第2の力行回
生判別信号m/g2を出力し、第1の電圧基準設定回路
32から第2の電圧基準設定回路33に切り替え、直流
電圧基準DCVを力行時の直流電圧基準DCVm
ら回生時の直流電圧基準DCVgに切り替える。その
後、直流電圧DCVが基準値まで低下すると力行回生回
路35は速度基準SPDを下げ、減速させる。減速が
完了すると、力行回生判別回路35は第2の力行回生判
別信号m/g2を出力し、第2の電圧基準設定回路33
から第1の電圧基準設定回路32に切り替え、直流電圧
基準DCVを回生時の直流電圧基準DCVgから力
行時の直流電圧基準DCVmに切り替え、次に第1の
力行回生判別信号m/g1を出力し、第2の磁束制御回
路37から第1の磁束制御回路36に切り替え、励磁電
流基準Ifを回生時の励磁電流基準Ifgから力行
時の励磁電流基準Ifmに切り替え、誘導電動機の端
子電圧を元に戻す。この様にすることによって、直流電
圧の不足によるインバータ回路の電流制御不能を回避す
ることが可能となる。
【0026】以上の実施例では電圧基準設定回路、励磁
制御回路をそれぞれ複数の回路を設けて説明したが、そ
れを1つの回路で力行時と回生時の設定を行える様にし
てもよい。
【0027】また、サイリスタコンバータ1とインバー
タ回路3はどちらも1台であったが、図4に示すような
サイリスタコンバータ1が1台に対して、複数のインバ
ータ回路3と誘導電動機4が接続されるコモンコンバー
タ方式でも本発明は実現可能である。この場合、複数の
誘導電動機4が一斉に減速を開始するような場合に、サ
イリスタコンバータ1が回生となるため、速度基準設定
回路6と力行回生判別回路21はインバータ回路個別では
なく、インバータ群に共通のものが必要となる。
【0028】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明では、減速時の
み直流電圧を下げることにより電源電圧が低くても、回
生時にサイリスタコンバータの制御遅れ角が過大となり
転流失敗をおこすことがなくなり、電源力率、効率が良
好でかつ、回生可能な電動機制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の電動機制御装置の制御回路のブ
ロック図
【図2】第1の実施例の電動機制御装置の制御回路の動
作図
【図3】第2の実施例の電動機制御装置の制御回路のブ
ロック図
【図4】コモンコンバータ方式の概略図
【図5】電動機制御装置の概略図
【図6】従来の電動機制御装置の制御回路のブロック図
【図7】従来の電動機制御装置の制御回路の動作図
【図8】サイリスタコンバータの動作説明図
【符号の説明】
1…サイリスタコンバータ 2…フィルタコンデンサ 3…インバータ回路 4…誘導電動機 5…速度検出器 7,12,17,21…減算器 8…速度制御回路 9…磁束制御回路 10…ベクトル制御回路 11,19…電流検出器 13…電流制御回路 14…PWM制御回路 15…直流電圧検出回路 18…電圧制御回路 20…整流器 22…電流制御回路 23…位相制御回路 31,35…力行回生判別回路 32…第1の電圧基準設定回路 33…第2の電圧基準設定回路 34m,34g,38m,38g…スイッチ 36…第1の磁束制御回路 37…第2の磁束制御回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続されたサイリスタコンバ
    ータの直流側出力にフィルタコンデンサを介して接続さ
    れた電圧形インバータ回路によって電動機を可変速制御
    する電動機制御装置において、前記電動機を減速すると
    きには前記サイリスタコンバータの電圧基準を力行時の
    電圧基準よりも低い電圧基準に切り替え、サイリスタコ
    ンバータの直流電圧が所定値まで低下すると前記電圧形
    インバータ回路の速度基準を下げる力行回生判別手段を
    具備したことを特徴とする電動機制御装置。
  2. 【請求項2】 交流電源に接続されたサイリスタコンバ
    ータの直流側出力にフィルタコンデンサを介して接続さ
    れた電圧形インバータ回路によって電動機を可変速制御
    する電動機制御装置において、前記電動機を減速すると
    きには前記インバータ回路の励磁電流基準を力行時の励
    磁電流基準よりも低い励磁電流基準に切り替え、前記電
    動機の端子電圧が所定値まで低下すると前記サイリスタ
    コンバータの電圧基準を力行時の電圧基準よりも低い電
    圧基準に切り替え、サイリスタコンバータの直流電圧が
    所定値まで低下すると前記電圧形インバータ回路の速度
    基準を下げる力行回生判別手段を具備したことを特徴と
    する電動機制御装置。
  3. 【請求項3】 交流電源に接続されたサイリスタコンバ
    ータの直流側出力にフィルタコンデンサを介して接続さ
    れた電圧形インバータ回路によって電動機を可変速制御
    する電動機制御方法において、前記電動機を減速すると
    きには、前記サイリスタコンバータより出力される直流
    電圧を力行時に前記サイリスタコンバータより出力され
    る直流電圧より低くして、前記サイリスタコンバータの
    直流電圧が所定値まで低下すると、前記電動機の減速を
    行なうことを特徴とする電動機制御方法。
  4. 【請求項4】 交流電源に接続されたサイリスタコンバ
    ータの直流側出力にフィルタコンデンサを介して接続さ
    れた電圧形インバータ回路によって電動機を可変速制御
    する電動機制御方法において、前記電動機を減速すると
    きには、前記電動機の端子電圧を力行時の前記電動機の
    端子電圧より低くして、前記電動機の端子電圧が所定値
    まで低下すると、前記サイリスタコンバータより出力さ
    れる直流電圧を力行時に前記サイリスタコンバータより
    出力される直流電圧より低くして、前記サイリスタコン
    バータの直流電圧が所定値まで低下すると、前記電動機
    の減速を行なうことを特徴とする電動機制御方法。
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