JP2008092729A - 鉄道車両のバッテリ用充放電装置 - Google Patents

鉄道車両のバッテリ用充放電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 鉄道車両に搭載したバッテリに高速走行時における回生時の電力で充電する為の変換器を小型化でき、回生ブレーキにより発生する回生電力の回収効率を高めることができ、しかもバッテリに充電した電力の有効利用が図れるようにすることである。
【解決手段】 DCLINK4とバッテリ11との間に、3相全波整流型のサイリスタ変換器25と、このサイリスタ変換器25の為の3相交流電源26とを有する電圧補償装置16が接続され、充放電制御装置17はこの電圧補償装置16を制御する。サイリスタ変換器25は、3相交流電源26から正弦波交流を受け、6組のサイリスタS1〜S12の制御位相角の変更により、正弦波交流の平均電圧を連続的に昇圧側と降圧側へ調整し、要求に応じた充電電流でバッテリ11に充電する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄道車両に搭載したバッテリに制動時に発生した回生電力で充電する一方、このバッテリに充電した電力を放電させて走行駆動用電動機を回転駆動するようにした鉄道車両のバッテリ用充放電装置に関する。
従来、鉄道車両に充放電可能なバッテリと、このバッテリに対して充電及び放電が可能な充放電回路を装備し、惰性走行中或いは停車中にバッテリにフル充電しておき、力行時或いは架線からの給電が不可能な場合に、バッテリに充電した電力を放電させて、走行状態を円滑化できるようにした鉄道車両が種々提案されている。
例えば、特許文献1に記載の電気車の制御装置は、2つのスイッチング素子を直列に接続した充放電回路と、この充放電回路に直流リアクトルを介して接続された蓄電器とを設け、車両が正常に走行している状態において、一方のスイッチング素子のオン・オフを一定周期で繰返して、架線から供給された直流電力の一部をバッテリに充電する充電制御を行う一方、車両が正常に走行していない状態においては、他方のスイッチング素子のオン・オフを一定周期で繰返して、蓄電器に充電されている直流電力をVVVFインバータに放電するようにしてある。
特開2006−14395号公報(第5〜6頁、図1)
一般に、電気車に搭載するバッテリに充電する電流時間積は、例えば、150〜200AHにもなる。そこで、特許文献1に記載の電気車の制御装置においては、バッテリへの充電に際して、一方のスイッチング素子のオン・オフを一定周期で繰返す、所謂、定電圧充電方式により、ほぼ架線電圧に近い高圧の直流をバッテリに直接印加させるようにして、バッテリに充電するようにしている。
そのため、充電用スイッチング素子の容量が大きくなってスイッチング素子が大型化、つまり充放電装置自体が大型化し且つ高価になるとともに、スイッチング素子からの発熱量が大きくなり、充電時の充電ロスや電力ロスが顕著になる。その為、充電効率が悪く、省エネ向きではない。しかも、バッテリには、架線電圧以上の電圧にまで及んで充電することができないという問題がある。
本発明の目的は、鉄道車両に搭載したバッテリに高速走行時における回生時の電力で充電する為の変換器を小型化でき、回生ブレーキにより発生する回生電力の回収効率を高めることができ、しかもバッテリに充電した電力の有効利用が図れるようにすることである。
請求項1の鉄道車両のバッテリ用充放電装置は、走行駆動用電動機と、この電動機に架線からの電力を変換供給可能な変換装置と、制動時に電動機で回生した電力を蓄電可能なバッテリとを備えた鉄道車両におけるバッテリに対する充放電装置であって、架線に電気的に接続されるDCLINKとバッテリとに接続された電圧補償手段であって、制動時の全回生電力をバッテリへ充電するように充電電圧を調整可能な電圧補償手段と、電圧補償手段を制御する充放電制御手段とを備えたものである。
架線からの電力がDCLINKに供給されると、この電力が変換装置により走行駆動用電動機に変換供給されるので、電動機が駆動され鉄道車両が走行する。制動時に走行駆動用電動機で回生した電力がDCLINKに供給された場合には、電圧補償手段及び充放電制御手段の協働により、全回生電流を吸収するように調整されてバッテリに充電される。
請求項2の鉄道車両のバッテリ用充放電装置は、請求項1において、前記電圧補償手段は、バッテリからの電力をDCLINKに放電可能に構成され、且つバッテリからの放電時に放電電流を架線から前記DCLINKに流入する電流に対して関連を持たせて調整可能に構成されたものである。
請求項3の鉄道車両のバッテリ用充放電装置は、請求項1又は2において、前記電圧補償手段は、バッテリに充電する際の充電電圧をDCLINK電圧に対して昇降圧可能に構成されたものである。
請求項4の鉄道車両のバッテリ用充放電装置は、請求項1又は2において、前記充放電制御手段は、鉄道車両の制動時には、電動機で回生した電力をバッテリに蓄電するように電圧補償手段を制御するものである。
請求項5の鉄道車両のバッテリ用充放電装置は、請求項1又は2において、前記充放電制御手段は、鉄道車両の加速時には、バッテリからの電力をDCLINKに放電するように電圧補償手段を制御するものである。
請求項6の鉄道車両のバッテリ用充放電装置は、請求項1又は2において、前記電圧補償手段は、バッテリと直列に接続され、DCLINKの電圧とバッテリ電圧の差分に基づいて充放電電流を調整するものであり、鉄道車両の既存の三相正弦波交流電源からなる交流発生手段或いはDCLINKから直流電力を受けて正弦波交流を発生させる専用の交流発生手段と、これらの交流発生手段から受ける正弦波交流を複数のスイッチング素子を介して変換することにより充放電回路を変更することなく平均電圧を連続的に昇降圧調整可能な昇降圧手段とを有し、充放電制御手段は複数のスイッチング素子の制御位相角を変更してバッテリへの充電電流を制御するものである。
請求項7の鉄道車両のバッテリ用充放電装置は、請求項1又は2において、前記電圧補償手段は、バッテリと直列に接続され、DCLINKの電圧とバッテリ電圧の差分に基づいて充放電電流を調整するものであり、DCLINK又はバッテリから直流電力を受けて矩形波交流を発生させる専用の交流発生手段と、この交流発生手段から受ける矩形波交流を複数のスイッチング素子を介して変換することにより充放電回路を変更することなく平均電圧を連続的に昇降圧調整可能な昇降圧手段とを有し、充放電制御手段は複数のスイッチング素子の制御位相角を変更してバッテリへの充電電流を制御するものである。
請求項1の発明によれば、走行駆動用電動機と変換装置とバッテリとを備えた鉄道車両におけるバッテリに対する充放電装置であって、架線に電気的に接続されるDCLINKとバッテリとの間に接続された電圧補償手段であって、DCLINK電圧とバッテリ電圧の間の電圧差を補償する電圧補償手段で、差電圧分の充放電パワーを分担する。
即ち、実施例に係る図13に示すように、バッテリ11に流入する電流Iは、バッテリ11に印加される電圧の和、つまりDCLINK4(DCLINK)電圧と電圧補償手段16の電圧の和と、バッテリ電圧との差をバッテリの内部抵抗を含む全回路抵抗で除算したものとなる。バッテリ11に充電されるパワーは、バッテリ電圧×充電電流Iで与えられる。一方、バッテリ電圧=DCLINK電圧±電圧補償手段による補償電圧であるので、充電されるパワーは、DCLINK電圧×流入電流I±補償電圧×流入電流Iで与えられる。
ここで、DCLINK電圧>>補償電圧であるので、バッテリ11に充電される殆どのパワーは、電圧補償手段16を介在せずに、直接DCLINK4からバッテリ11に充電されることになり、効率を考えなければならない補償電圧の部分は僅かである。例えば、電圧補償手段とバッテリの電圧分担を30/70とし、DCLINKから直接バッテリに充電される部分の充電効率を100%とし、約30%である補償電圧の充電効率が90%であるとした場合、バッテリに充電される総合的な充電効率は約96%になる。
バッテリへの充電時にはDCLINK電圧とバッテリ電圧の差に基づいて充電電流を調整可能な電圧補償手段と、電圧補償手段を制御する充放電制御手段とを備えたので、制動時に電動機からDCLINKに回生された電力が電圧補償手段及び充放電制御手段の協働により、回生時の全電流を充電電流としてバッテリに充電することができる。
充電時における全充電パワーに対して電圧補償装置の分担するパワーは、前述したように、DCLINK電圧とバッテリ電圧の差電圧分に比例し、小型化且つ低コスト化を図ることができ、しかも充電時の殆どの充電パワーは電圧補償手段の効率の影響を受けないので、バッテリに効率よく充電することが出来、充電効率の高い省エネ型のバッテリ用充放電装置を実現することができる。
請求項2の発明によれば、前記電圧補償手段は、バッテリからの電力をDCLINKに放電可能に構成され、且つバッテリからの放電時に架線からの電流に関連付けて放電電流を調整可能に構成されたので、バッテリに充電された電力は、必要に応じて電圧補償手段及び充放電制御手段の協働により、放電電流を架線からの電流に関連付けて調整してDCLINKに効率良く放電することができる。
それ故、バッテリに充電する電力を放電する為の電圧補償手段は、全放電パワーのバッテリ電圧に対するDCLINK電圧とバッテリ電圧の差電圧分に比例したパワーを分担すればよいので、充放電装置の小型化を図ることができる。しかも、電圧補償装置の放電効率はパワーの分担分のみに関係し、残りの大きな部分を占める放電パワーに関係しないので、放電効率の高い省エネ型のバッテリ用充放電装置を実現することができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記電圧補償手段は、バッテリに充電する際の充電電圧をDCLINK電圧に対して昇降圧可能に構成されたので、充電電圧がDCLINK電圧に対して高い場合には降圧し、低い場合には昇圧してバッテリに充電することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記充放電制御手段は、鉄道車両の制動時には、電動機で回生した電力をバッテリに蓄電するように電圧補償手段を制御するので、鉄道車両の制動時に電動機により発生する回生電力を効率良くバッテリに蓄電することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記充放電制御手段は、鉄道車両の加速時には、バッテリからの電力をDCLINKに放電するように電圧補償手段を制御するので、鉄道車両の加速時にバッテリからの電力をDCLINKに効率良く放電することができる。
請求項6の発明によれば、前記電圧補償手段は、バッテリと直列に接続され、DCLINKの電圧とバッテリ電圧の差分に基づいて充放電電流を調整するものであり、鉄道車両に既存の三相正弦波交流電源からなる交流発生手段或いはDCLINKから直流電力を受けて正弦波交流を発生させる専用の交流発生手段と、これらの交流発生手段から受ける正弦波交流を複数のスイッチング素子を介して変換することにより平均電圧を連続的に昇降圧調整可能な昇降圧手段とを有し、充放電制御手段は複数のスイッチング素子の制御位相角を変更してバッテリへの充電電流を制御するので、充電初期のバッテリ電圧がDCLINKの直流電圧よりも低い場合には、電圧補償手段の出力の平均電圧が降圧側に調整されて、要求に応じた充電電流でバッテリに充電される。
一方、充電後期のバッテリ電圧がDCLINKの直流電圧よりも高い場合には、電圧補償手段の出力の平均電圧が昇圧側に調整され、要求に応じた充電電流でバッテリに充電される。電圧補償装置の分担するパワーは全充電パワーの一部なので、全体として充電効率の高い省エネ型のバッテリ用充放電装置を実現することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記電圧補償手段は、バッテリと直列に接続され、DCLINKの電圧とバッテリ電圧の差分に基づいて充放電電流を調整するものであり、DCLINK又はバッテリから直流電力を受けて矩形波交流を発生させる専用の交流発生手段と、この交流発生手段から受ける矩形波交流を複数のスイッチング素子を介して変換することにより平均電圧を連続的に昇降圧調整可能な昇降圧手段とを有し、充放電制御手段は複数のスイッチング素子の制御位相角を変更してバッテリへの充電電流を制御するので、充電初期のバッテリ電圧がDCLINKの直流電圧よりも低い場合には、電圧補償装置の出力の平均電圧が降圧側に調整されて、要求に応じた充電電流でバッテリに充電される。
一方、充電後期のバッテリ電圧がDCLINKの直流電圧よりも高い場合には、電圧補償装置の出力の平均電圧が昇圧側に調整され、要求に応じた充電電流でバッテリに充電される。電圧補償装置の分担するパワーは全充電パワーの一部なので、全体として充電効率の高い省エネ型のバッテリ用充放電装置を実現することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
・ 本実施例の鉄道車両のバッテリ用充放電装置は、鉄道車両である電動車に搭載されたバッテリに制動時の回生電流で充電する一方、このバッテリに充電された電力を、先ず、架線からの電流の流入を抑制した状態でDCLINKに放電し、全ての充電パワーを走行駆動に使用して放電し終わった時点で、架線からDCLINKに流入する電流で走行駆動用誘導電動機を駆動できるようにしてある。
更に、このバッテリに充電された電力を、架線からDCLINKに流入する電流に対してほぼ一定電流で、或いはほぼ一定割合で重畳しながら放電し、走行駆動用誘導電動機を駆動できるようにしてある。
電動車2に搭載されたバッテリ充放電装置15について、図1に基づいて説明する。
最初に、バッテリ11に電力を充電可能で且つバッテリ11からの電力を放電可能なバッテリ用充放電装置15に加え、走行駆動用の3相の誘導電動機9が搭載されている電動車2(鉄道車両)について説明する。
このバッテリ充放電装置15においては、バッテリ電圧Ebが略架線電圧Eaに等しく、バッテリ11の充電によるバッテリ端子電圧の変動の最大値と最小値の変動幅の中に、架線電圧Eaが含まれるような電圧関係とする必要がある。このように、バッテリ電圧Ebと架線電圧Eaとが略等しく選定されるので、バッテリ11の充電は基本的には架線1が大部分を分担し、架線1とバッテリ11の電圧の差分が生じた場合、その電圧差を電圧補償装置40により補足するようにしてある。
図1に示すように、この電動車2は一般的な電動車両であり、図示外の変電所から架線1に給電されている直流をパンタグラフ3で集電し、高周波成分を阻止するフィルタリアクトル7を介してDCLINK4(DCLINK)に供給し、VVVF制御(可変電圧可変周波数制御)が可能なVVVFインバータ8(これが架線1からの電力を変換供給可能な変換装置に相当する)により、V(電圧)/F(周波数)一定の3相交流に変換するようになっている。
そして、誘導電動機9は、VVVFインバータ8から供給される3相交流の電圧と周波数と、誘導電動機9の回転周波数の大小関係に応じて、その動作モードが変わる。即ち、VVVFインバータ周波数>誘導電動機周波数の場合には、所謂スリップが「正」の領域で、誘導電動機9には加速トルクが作用する。誘導電動機9の停動トルクを越えない範囲内ではスリップに比例してトルクが増加する。
VVVFインバータ周波数=誘導電動機周波数の場合には、「スリップ=0」の状態であり、トルクは発生しない。誘導電動機9はVVVFインバータ8から与えられる周波数で励磁された状態であり、惰行状態である。一般に、電気車制御で言う惰行とはこの状態の場合もあるが、この状態の場合、励磁による鉄損の発生が嫌われるので、多くの場合、惰行時にはVVVFインバータ8がオフにされ、無加圧で使用される場合が多い。
VVVFインバータ周波数<誘導電動機周波数の場合には、所謂スリップが「負」の領域で、誘導電動機9は発電機として作動し、ブレーキトルクが作用する。誘導電動機9の最大ブレーキトルクを越えない範囲内ではスリップに比例してトルクが増加する。ここで、コンデンサ10は、リアクトル7と協働してVVVFインバータ8のスイッチング作用により発生する高調波を吸収し架線1側に高調波が流出するのを防止するEMIフィルターを構成している。
運転士により図示しないマスターコントローラが操作され、力行指令が出されると、VVVF制御された3相交流により、電動車2は停止状態から、マスターコントローラの力行指令に基づいて、中速域を経て高速域まで加速が可能である。運転士のマスターコントローラ操作によりブレーキ指令が出されると、VVVFインバータ8により、誘導電動機9の回転周波数より低い周波数のVVVF交流が出力され、回生ブレーキ動作が開始され、高速域から中速域を経て減速できるようになっている。但し、この回生ブレーキ動作においては、後述するように、誘導電動機9で発生する回生電力が後述するバッテリ用充放電装置15によりバッテリ11に充電(蓄電)可能になっている。
次に、バッテリ11に電力を充電させるとともに、バッテリ11からの電力を放電させるバッテリ用充放電装置15について説明する。ここで、バッテリ11は、ニッケル水素電池からなり、誘導電動機9を駆動可能な150〜200AHもの電流時間積を充電可能に構成されている。
図1に示すように、バッテリ用充放電装置15は、電圧補償装置16(これが電圧補償手段に相当する)と、充放電制御装置17(これが充放電制御手段に相当する)と、DCLINK4に供給される架線電圧Eaを検出する第1電圧検出器18と、DCLINK4を流れる給電電流を検出する第1電流検出器19と、バッテリ電圧Ebを検出する第2電圧検出器20と、バッテリ11の充電電流又は放電電流を検出する第2電流検出器21等を備えている。
電圧補償装置16は、12個のサイリスタを組合せた自己転流機能を有しない3相全波整流型のサイリスタ変換器25(これが昇降圧手段に相当する)と、このサイリスタ変換器25の交流電源として機能する定電圧定周波数の3相交流電源26(これが交流発生手段に相当する)と、平滑リアクトル27等を有する。3相交流電源26には、DCLINK4から直流電力が供給されている。但し、3相交流電源26は、電動車2に標準的に搭載している補助装置のためのインバータ電源であってもよい。
先ず、3相全波整流型のサイリスタ変換器25について説明する。
図1に示すように、サイリスタ変換器25は、6つのサイリスタS1〜S6からなるブリッジと、これ等のサイリスタS1〜S6と逆方向に接続したサイリスタS7〜S12からなるブリッジで構成された電流型の変換器である。即ち、6組のサイリスタS1,S4、S2,S5、S3,S6、S7,S10、S8,S11、S9,S12を夫々上下に直列接続した6組のサイリスタ回路30〜32、41〜43で構成されている。
各サイリスタ回路30〜32の上側サイリスタS1〜S3のアノードがDCLINK4に夫々接続されている。また、各サイリスタ回路41〜43の上側サイリスタS7〜S9のカソードがDCLINK4に夫々接続されている。各サイリスタ回路30〜32における上下のサイリスタS1〜S3,S7〜S9、S4〜S6,S10〜S12の接続点に、3相交流電源26から出力される3相交流(U相、V相、W相)が絶縁トランス33を介して夫々供給されるようになっている。
3組のサイリスタ回路30〜32に有する下側サイリスタS4〜S6のカソード及び他の3組のサイリスタ回路41〜43に有する下側サイリスタS10〜S12のアノードは、平滑リアクトル27を介してバッテリ11の+側に接続され、バッテリ11の−側はグランドライン5に接続されている。
サイリスタS7〜S12にゲート信号が与えられず、これらのサイリスタS7〜S12がオフ状態のときには、サイリスタS1〜S6が作動可能でありバッテリ11への充電電流を調整できるようになっている。サイリスタS1〜S6にゲート信号が与えられず、これらのサイリスタS1〜S6がオフ状態のときには、サイリスタS7〜S12が作動可能でありバッテリ11からの放電電流を調整できるようになっている。
充放電制御装置17は、サイリスタ変換器25の複数のサイリスタS1〜S6、S7〜S12の各ゲートに点弧信号を供給するゲート駆動回路36と、このゲート駆動回路36に制御信号を供給するコントローラ37等を備えている。
コントローラ37は、入出力インターフェイスとマイクロコンピュータを有し、バッテリ充電時(回生時)は、第1電圧検出器18から出力される架線電圧検出信号、コンデンサ10(或いはDCLINK4)の電圧を監視する第3電圧検出器44の検出信号及び第1電流検出器19の架線電流検出信号とを受けて、コンデンサ11の電圧が架線電圧Eaより上昇しないように、即ち、架線電流が零になるように、各サイリスタS1〜S6の制御位相角(点弧位相角)αを夫々演算により求め、各サイリスタS1〜S6の点弧指令信号をゲート駆動回路36に供給する。そこで、ゲート駆動回路36はコントローラ37から受けた点弧指令信号に基づいて、対応するサイリスタS1〜S6のゲートに点弧信号を夫々供給する。
誘導電動機9の加速時には、駆動側(VVVFインバータ8、誘導電動機9)は与えられたDCLINK電圧の下で、マスターコントローラから指示された加速要求を満たすために、VVVFインバータ8が作動し、DCLINK4から必要なパワーを吸収する。DCLINK4は、駆動側が必要とするパワーを架線1から或いはバッテリ11から取り込む必要がある。バッテリ11は回生時に吸収して蓄積したパワー時間積(エネルギー)を加速時に完全に放電して、次の回生時に備えなければならない。
一般的にいえば、回生時にバッテリ11に蓄えられた充電エネルギーだけで加速に必要な駆動エネルギーを賄うことは出来ない。不足する駆動エネルギーを架線1から取り込む必要がある。バッテリ11の放電に際して、架線1から取り込む分と関連を持たせて制御する必要がある。
そこで、バッテリ11の放電方式として、架線1から電流の流入を抑制しながら、バッテリ11に充電された電力を先ずDCLINK4に放電し、充電パワーの全てを走行駆動に使用して放電し切った時点で、架線1からDCLINK4に流入する電流に切換える方法と、前述のように、バッテリ11からの放電電流を、架線1からDCLINK4に流入する電流に対して、ほぼ一定電流で、或いはほぼ一定割合で重畳する方法がある。
最初の、バッテリ11に充電された電力を先ずDCLINK4に放電する放電優先の場合には、第1電圧検出器18から出力される架線電圧検出信号と、コンデンサ10(或いはDCLINK4)の電圧を監視する第3電圧電圧検出器44の検出信号、第1電流検出器19から出力される架線電流信号、第2電流検出器21から出力される充電電流検出信号とを受け、架線電流が零になるように各サイリスタS7〜S12の制御位相角αを夫々演算により求め、各サイリスタS7〜S12の点弧指令信号をゲート駆動回路36に供給する。
そこで、ゲート駆動回路36はコントローラ37から受けた点弧指令信号に基づいて、対応するサイリスタS7〜S12のゲートに点弧信号を夫々供給する。バッテリ11が放電を完了(回生で蓄えた電力の全てを放電しきった状態)した時点で放電停止信号が出されるので、これを受けてサイリスタS7〜S12のゲートに制御位相角信号を時素を設けて遅らせ、最終的にゲートオフし、架線1側に切換える。
次に、架線1からDCLINK4に流入する電流に対してほぼ一定電流で重畳する場合には、第1電圧検出器18から出力される架線電圧検出信号と、コンデンサ10(或いはDCLINK4)の電圧を監視する第3電圧電圧検出器44の検出信号、第2電流検出器21から出力される充電電流検出信号とを受け、バッテリ放電電流が一定になるように各サイリスタS7〜S12の制御位相角αを夫々演算により求め、各サイリスタS7〜S12の点弧指令信号をゲート駆動回路36に供給する。
そこで、ゲート駆動回路36はコントローラ37から受けた点弧指令信号に基づいて、対応するサイリスタS7〜S12のゲートに点弧信号を夫々供給する。バッテリ11から放電する一定電流は、バッテリ11に前回の回生時に蓄えられた電流時間積と予想される加速時間からコントローラ37内のマイクロコンピュータでその都度演算して求める。積算電流時間積や放電電流時間積については、第2電流検出器21の検出信号と通電時間からコントローラ37内のマイクロコンピュータで演算し、バッテリ11の充電状態を常時監視する。バッテリ11が放電完了した時点で放電停止信号を出す。この時点で未だ駆動パワーが要求される場合は、以後、全駆動パワーは架線1から供給される。
架線1からDCLINK4に流入する電流に対してほぼ一定割合で重畳する場合、コントローラ37は、第1電圧検出器18から出力される架線電圧検出信号と、コンデンサ10(或いはDCLINK4)の電圧を監視する第3電圧電圧検出器44の検出信号、第1電流検出器19から出力される架線電流信号、第2電流検出器21から出力される充電電流検出信号とを受け、バッテリ放電電流が架線電流に対して一定割合になるように各サイリスタS7〜S12の制御位相角αを夫々演算により求め、各サイリスタS7〜S12の点弧指令信号をゲート駆動回路36に供給する。
そこで、ゲート駆動回路36はコントローラ37から受けた点弧指令信号に基づいて、対応するサイリスタS7〜S12のゲートに点弧信号を夫々供給する。バッテリ11から放電する一定割合の電流はバッテリ11に前回の回生時に蓄えられた電流時間積と予想される加速時間からコントローラ37内のマイクロコンピュータでその都度演算して求める。バッテリ11が放電完了した時点で放電停止信号を出す。この時点で未だ駆動パワーが要求される場合は、以後、全駆動パワーは架線1から供給される。
次に、このように構成されたバッテリ用充放電装置15の充電動作及び放電動作について説明する。ここで、3相交流を電源とした場合の電圧補償装置16による補償電圧Ecについて、順変換動作(図2〜図5)と、順逆平衡動作(図6〜図7)と、逆変換動作(図8〜図11)の順に説明する。
先ず、順変換動作について説明する。
制御位相角αが小さい順変換動作(1)について図2,図3に示し、制御位相角αが順変換動作(1)よりも大きくなった順変換動作(2)について図4,図5に示す。ここで、正弦波の振幅を「1」として表示し、電圧補償制御の基準点が正弦波とX軸(縦軸)との交点である。Y軸(横軸)は位相角を示してある。
順変換動作(1)について説明する。U相、V相、W相の制御前の波形を細線で示す。図3−1に示すように、基準点から制御位相角αだけ経過した時点で、U相(U素子S4)が点弧され、その前まで、V相(Y素子S2)からW相(W素子S6)に流れていた電流は、この時点でV相(Y素子S2)からU相(U素子S4)に転流する。次に、図3−2に示すように、W相(Z素子S3)が点弧され、V相(Y素子S2)からU相(U素子S4)に流れていた電流はW相(Z素子S3)からU相(U素子S4)へと転流する。更に、図3−3に示すように、V相(V素子S5)が点弧され、電流はW相(Z素子S3)からU相(U素子S4)に流れていた電流はW相(Z素子S3)からV相(V素子S5)へと転流する。
正弦波の太線包絡線間の電圧がサイリスタ変換器25の出力電圧となる。即ち、最上段に示す電圧補償装置16の出力電圧(ハッチングにて図示)である。図3−1〜図3−3に示す絶縁変圧器33の巻線の電圧の向きは、図2の正弦波形において、正弦波形がX軸より上側にあるときが補償電圧+Ecで、絶縁変圧器33の巻線の中性点から外側に向かって正の電圧を発生する。正弦波形がX軸より下側にあるときが補償電圧−Ecで、絶縁変圧器33の巻線の外側から中性点に向かって正の電圧を発生するとしている。
図2に「A」、「B」、「C」で示した時点を、図3−1の「A」、図3−2の「B」、図3−3の「C」に示す。A点では、U相電圧が「+」、V相とW相の電圧が「−」であるので、U相巻線の電圧方向は外向き、V相とW相巻線は内向きである。電流が流れる相はU,V相で、U相電圧とV相電圧が加算され、電流の流れる方向と変圧器巻線に発生する電圧方向が同じなので、絶縁変圧器33の巻線電圧は架線電圧Eaに加算される。
B点は、V相→U相に流れていた電流がW相→U相に転流後の状態を示し、U相,V相電圧が「+」、U、V相巻線の電圧方向は外向き、W相巻線は内向きである。電流の流れる相はU,W相で、U相電圧とW相電圧は加算され、電流の流れる方向と変圧器巻線に発生する電圧方向が同じなので、絶縁変圧器33の巻線電圧は架線電圧Eaに加算される。
C点は、U相がW相に入れ替わるだけである。何れの点においても、電圧補償装置16の出力電圧は「+」で、架線電圧Eaに加算される方向である。図4,図5に示す順変換動作(2)は、順変換領域で制御位相角αを、順変換動作(1)よりも進めた波形であり、各部の詳細は図2,図3に示す順変換動作(1)とほぼ変わらない。
次に、順逆平衡動作について、図6,図7に基づいて説明する。
図6は、制御位相角αを更に進めて、α=2/3πの場合の波形を示す。基準点から制御位相角αが経過した時点で、U素子S4が点弧され、今までY素子S2からW素子S6に流れていた電流がY素子S2からU素子S4の電流に切換えられる。A点と転流直後のU相,V相の電圧は「+」、W相の電圧は「−」である。電流はV相からU相に向かって流れ、U相電圧は外向きで電流の流れる方向と同じなので、架線電圧Eaに加算され、V相電圧は同じく外向きで電流の流れに逆らう方向である。従って、架線電圧Eaに対して減算となる。
転流直後においては、U相電圧>V相電圧であり、差し引き「+電圧」なので、電圧補償装置16の出力電圧は「+」で、架線電圧Eaに対して加算される。時間が経過して、U相電圧とV相電圧の交点を境に、B点において、U相電圧<V相電圧となり、電圧補償装置16の出力電圧と「−」で、架線電圧Eaに対して減算となる。U相,V相の電圧波形は両者の交点を通るX軸に対して互いに対称であるので、次に電流がY素子S2からZ素子S3に切換えられる時点(先のU相への転流点から1/3π経過)までの、架線電圧Eaに対して加算される或いは減算される電圧波形はX軸との交点に対して点対称である。従って、加算、減算される電圧の平均値は等しく、電圧補償装置16は平均値的には、加算も減算も行なわれない。
次に、制御位相角αが更に大きくなった逆変換動作について説明する。
制御位相角αが小さい逆変換動作(1)について図8,図9に示し、制御位相角αが逆変換動作(1)よりも大きくなった逆変換動作(2)について図10,図11に示す。
逆変換動作(1)について説明する。図8,図9に示すように、基準点から制御位相角α=5/6πが経過して時点で、U素子S4に点弧信号が与えられると、それまでY素子S2→W素子S6に流れていた電流は、W素子S6のアノード−カソード間に逆電圧が加わるので阻止され、Y素子S2→U素子S4に転流する。
転流直後、A点において、U相,V相共に、絶縁変圧器33に発生する電圧は中心点から外向きでV相の方が僅かに高い。U相巻線に発生する電圧の方向と流れる電流の方向が一致するので、U相電圧は架線電圧Eaに対して加算される。他方、V相巻線に発生する電圧の方向と流れる電流の方向は逆なので、V相電圧は架線電圧Eaに対して減算となる。電圧補償装置16としての出力電圧は、V相電圧の方がU相電圧よりも僅かに高いので、架線電圧Eaに対して減算となる。更に、制御位相角αが大きくなると、V相電圧とU相電圧の差が大きくなるので、電圧補償装置16による減算値は時間と共に増加する。
制御位相角α=7/6πに至ると、U素子S4に点弧信号が与えられ、Y素子S2→W素子S6に流れていた電流は、W素子S6のアノード−カソード間に逆電圧が加わるので阻止され、Y素子S2→U素子S4に転流する。転流後、B点において、U相,W相に関して、絶縁変圧器33に発生する電圧は夫々中心点に向かう内向きで、絶対値はU相の方が大きい。U相巻線に発生する電圧の方向と流れる電流の方向は逆なので、U相電圧は架線電圧Eaに対して減算される。一方、W相巻線に発生する電圧の方向と流れる電流の方向が一致するので、W相電圧は架線電圧Eaに対して加算される。
電圧補償装置16としての出力電圧は、U相電圧の方がW相電圧よりも絶対値において大きいので、架線電圧Eaに対して減算となる。更に、制御位相角αが大きくなるC点において、U相電圧とW相電圧の差は大きくなるので、電圧補償装置16による減算値は時間と共に増加する(C点参照)。図10,図11に示す逆変換動作(2)は、逆変換領域で制御位相角αを、逆変換動作(1)よりも進めた、α>πの動作波形であり、各部の詳細は図8,図9に示す逆変換動作(1)とほぼ変わらない。
ブレーキ時の回生エネルギーは全てバッテリに吸収されることについては上述したが、この時コントローラ37は電流検出器21の充電電流の検出値を取り込み、積分し、充電電流の積分値を記憶しておき、バッテリ放電時も同様に電流検出器21の放電電流の検出値を取り込み、積分し、放電電流の積分値と充電電流の積分値を常時比較し、両者が等しくなった所で放電を打切る。
電圧検出器20は単にモニターとして使用するだけで制御には関係しない、バッテリ電圧が+-の許容値を超えた場合はアラームを出す。
そこで、バッテリ電圧Ebが架線電圧Eaよりも低い充電期間K1(図12参照)においては、各サイリスタ回路30〜32のサイリスタS1〜S6が、7/6π<α<2/3πの範囲の制御位相角αで夫々点弧される。この場合には、図10に示すように、サイリスタ変換器25の充電側のインバータ作用により、架線電圧Eaから補償電圧−Ecだけ差し引いた充電電圧Ejがバッテリ11に印加される。但し、充電が進むにつれて充電電圧Ejが上昇するのに伴って、図8に示すように、制御位相角αは徐々に小さくされ、補償電圧−Ecの絶対値が小さくなるように制御される。
回生パワーは回生開始時点で最大になり、ブレーキによる速度の低下と共に減少する、バッテリ11へは回生によってDCLINK4に流入する全パワーを過不足なく充電する能力が電圧補償装置16に要求される。充電開始点に於いては、バッテリ電圧Ebは最低であるので、電圧補償装置16を構成するサイリスタ変換器25(充電側)により正弦波交流の平均電圧が降圧側(図12、K1領域)に調整されるので、バッテリ11は低い充電電圧Ejで充電される(図10参照)。
この場合、コントローラ37は、第1電圧検出器18、第3電圧検出器44、第1電流検出器19から出力される検出信号に基づいて、架線電圧Ea、DCLINK電圧の差が零になるように、回生電流が100%バッテリ11に充電され、架線1側に流出しないような条件を演算し、回生電流が100%バッテリ11に充電されるように、制御位相角αを微調節する。
即ち、充電開始時点での回生電流が最大で減速と共に減少するので、充電電流も過不足なく追随するように、回生電流の減少に追随して制御位相角αを小さくし且つ補償電圧(−Ec)の絶対値を小さくするように微調整しながら、架線電圧EaとDCLINK電圧の差が零、架線電流「零」を満たすように調整される。更に、充電が進むにつれて充電電圧Ejが徐々に高くなるので、電圧補償装置16は逐一、制御位相角制御が行われ、補償電圧は(+Ec)に移行する。
このように、電圧補償装置16のサイリスタ変換器25(充電側)により減算補償電圧−Ecが発生する場合には、この減算補償電圧−Ecに、充電電流を掛け算して求められる電圧補償装置16が分担するパワーは、サイリスタ変換器25から3相交流電源26の交流側に移行される。しかも、このように、3相交流電源26の交流側に移行された電力は、3相交流電源26を経由して、結果的には、サイリスタ変換器25によりバッテリ11に充電される。
その後、充電電圧Ejが大きくなって架線電圧Eaに接近する場合、つまり電圧補償装置16の出力電圧平均値である補償電圧Ecが略零付近の場合には、コントローラ37は制御位相角αを略2π/3にする(図12参照)。電圧補償装置16のサイリスタ変換器25は、図6に網点で示すように、インバータ作用でもなく次に説明する整流作用でもない、所謂中間動作(順逆平衡動作)で作用するので、略架線電圧Eaに等しい充電電圧Ejがバッテリ11に印加される(図6参照)。
更に、充電が進行して、充電電圧Ejが架線電圧Eaより大となると、電圧補償装置16は順変換領域の範囲になり、架線電圧Eaに補償電圧Ecが加算される。即ち、コントローラ37は、制御位相角αが、π/6<α<2π/3の範囲内において、サイリスタS1〜S6の制御位相角αを制御する(図12、K2領域)。それ故、充電が進むにつれて充電電圧Ejが上昇するのに伴って、制御位相角αが徐々に小さくなるように制御される。この場合、図2,図4に示すように、電圧補償装置16のサイリスタ変換器25の整流作用により、架線電圧Eaに対して、補償電圧(加算電圧)+Ecだけ加算した充電電圧Ejがバッテリ11に印加される(図4参照)。
このように、充電期間K2の場合には、3相正弦波交流を電源として、電圧補償装置16の平均電圧は「+」であり、加算側に調整されるので、バッテリ11は架線電圧Eaよりも高い充電電圧Ejで充電される。
ここで、前述した電圧補償装置16のサイリスタ変換器25は、電流型の変換器である為、直流側の電流が断続すると変換動作に支障を来す。そこで、サイリスタ変換器25の直流側に電流平滑用のインダクタンスを設ける必要がある。回生電流は減速と共に減少し速度零で電流零となる。従って、小電流域においても、電流の断続を防止するように配慮する必要がある。しかし、この小電流域においては、電流の断続を確実に防止する為には、大きなインダクタンスが必要になる。
また、小電流域から高電流域まで一定の値のインダクタンスを使用する場合にも、大きなインダクタンスが必要になり、経済的でない。そこで、電流が規定値以上に減少した場合、インダクタンスの値が急激に増大する特性を有するインダクタンスを使用することで、インダクタンスの大型化を防止することができる。
惰行状態で、運転士が操作するマスターコントローラにより回生指令が与えられると、VVVFインバータ8は動作を開始し、誘導電動機9はその回転周波数に対してブレーキ力指令に応じたブレーキ力を発生する電動機回転周波数より低い周波数で励磁され(両者の差が滑り周波数で、ブレーキの場合はマイナスの値となる)誘導電動機9の電圧の確立と共に必要なブレーキ力を発生する。即ち、誘導電動機9は発電機として作用する。それ故、VVVFインバータ8はコンバータとして作用し直流側即ちDCLINK4に整流パワーが回生され、バッテリ11に充電される。
DCLINK4に供給された直流パワーは、電圧補償装置16の前述の作用によって架線1に流れることなくバッテリ11に確実に充電される。回生電力の全てがこの電圧補償装置16のサイリスタ変換器25により効率良くバッテリ11に充電される。回生パワーを100%過不足なくバッテリに吸収させるためには、第1,第3電圧検出器18,44の検出電圧を比較して、両電圧がほぼ等しくなるように制御する。この場合、コントローラ37は、サイリスタS6〜S6の制御位相角αを制御し、電圧補償装置16の出力電圧を変えて、第1電流検出器19の電流が零になるように制御する。
次に、電動車2の力行時に、次回の充電までにバッテリ11を放電させておく必要がある。バッテリ11に充電された電力をDCLINK4に放電供給して、電動車2を架線電圧Eaとバッテリ電圧Ebとの協働により走行駆動させる場合について説明する。
運転士によりマスターコントローラが運転操作されるので、コントローラ37は、第1電圧検出器18からの検出信号、第3電圧検出器44からの検出信号、第1電流検出器19からの検出信号及び第2電流検出器21からの検出信号とに基づいて、電圧補償装置16の放電用サイリスタS7〜S12を、前述したように架線1からDCLINK4への流入電流と関連を持たせて、各サイリスタS7〜S12の制御位相角αを夫々演算により求め、各サイリスタS7〜S12の点弧指令信号をゲート駆動回路36に供給する。
そこで、ゲート駆動回路36はコントローラ37から受けた点弧指令信号に基づいて、対応するサイリスタS7〜S12のゲートに点弧信号を夫々供給する。バッテリ11が放電完了した時点で放電停止信号が出されるので、これを受けてサイリスタS7〜S12のゲートに点弧信号位相を時素を設けて遅らせ、最終的にゲートオフし、架線1側に切換える。
前述した3例のバッテリ放電方式の内、架線1からDCLINK4に流入する電流に対してほぼ一定電流で、或いはほぼ一定割合で重畳する方法は、加速開始時のバッテリ11の充電状態(回生条件が総てのケースで同じではないので、バッテリ11の充電状態を常に把握しておく必要がある)と加速時の通電時間を推定し、コントローラ37で重畳電流、重畳割合を演算、電圧補償装置16のサイリスタ変換器S7〜S12の制御位相角αを制御して重畳電流、重畳割合を満たすような出力電圧を発生させる。バッテリ11が回生により蓄えられた電流時間積を放電しきった時点で、バッテリ11の放電動作を停止し、その後、架線1から100%のパワー供給に切換える。
また、充放電制御装置17は、電動車2の制動時には、誘導電動機9で回生した電力をバッテリ11に蓄電するように電圧補償装置16を制御するので、電動車1の制動時に誘導電動機9により発生する回生電力を効率良くバッテリ11に蓄電することができる。
充電に関して、図13に示すように、バッテリ11に流入する電流Iは、バッテリ11に印加される電圧の和(DCLINK4の電圧と電圧補償装置16の電圧の和と、バッテリ電圧との差)をバッテリ11の内部抵抗を含む全回路抵抗で除算したものとなる。バッテリ11に充電されるパワーは、バッテリ電圧Eb×充電電流Iで与えられる。一方、バッテリ電圧Eb=DCLINK電圧±電圧補償装置16による補償電圧Ecであるので、充電されるパワーは、DCLINK電圧×流入電流I±補償電圧Ec×流入電流Iで与えられる。
ここで、DCLINK電圧>>補償電圧Ecであるので、バッテリ11に充電される殆どのパワーは、電圧補償装置16を介在せずに、直接DCLINK4からバッテリ11に充電されることになり、充電効率を考えなければならない補償電圧Ecは僅かである。例えば、電圧補償手段とバッテリの電圧分担を30/70とし、DCLINKから直接バッテリに充電される部分の充電効率を100%とし、約30%である補償電圧の充電効率が90%であるとした場合、バッテリに充電される総合的な充電効率は約96%になる。
このように、サイリスタ変換器25は3相交流電源26から受ける正弦波交流を変換し、充放電に際して回路切り替えを何ら行うことなく、平均電圧である補償電圧EcをDCLINK4の電圧に対して連続的に昇降圧調整可能に構成したので、電圧補償装置16はバッテリ11に充電する電力の一部である補償電圧Ecだけを分担すればよいので、電圧補償装置16の小型化且つ低コスト化を図ることができ、放電時の電圧補償装置16における発熱による放電ロスや電力ロスを解消でき、放電効率の高い省エネ型のバッテリ用充放電装置15を実現することができる。
更に、電圧補償装置16は、バッテリ11からの電力をDCLINK4に放電可能に構成され、且つバッテリ11からの放電時に放電電流を架線1からDCLINK4に流入する電流と関連付けて調整可能に構成されたので、バッテリ11に充電された電力は、必要に応じて電圧補償装置16及び充放電制御装置17の協働により、放電電流を調整してDCLINK4に効率良く放電することができる。
次に、電動車2Aに搭載された別のバッテリ充放電装置15Aについて、図14〜図24に基づいて説明する。このバッテリ充放電装置15Aにおいては、バッテリ電圧Ebが略架線電圧Eaに等しく、バッテリ11の充電によるバッテリ端子電圧の変動の最大値と最小値の変動幅の中に、架線電圧Eaが含まれるような電圧関係とする必要がある。このように、バッテリ電圧Ebと架線電圧Eaとが略等しく選定されるので、バッテリ11の充電は基本的には架線1が大部分を分担し、架線1とバッテリ11の電圧の差分が生じた場合、その電圧差を電圧補償装置40により補足するようにしてある。
図14に示すように、このバッテリ用充放電装置15Aは、前述した実施例1と同様に、電圧補償装置16Aと充電制御装置17Aとを備えたものである。このバッテリ用充放電装置15Aを搭載する電動車2Aは一般的な電動車両であり、前述した実施例1と同様に、架線1に給電される直流をパンタグラフ3で集電し、高周波成分を阻止するフィルタリアクトル7を介してDCLINK4に供給し、VVVF制御が可能なVVVFインバータ8によりV(電圧)/F(周波数)一定の3相交流に変換される。
そして、誘導電動機9は、このようにVVVFインバータ8から供給される3相交流の電圧と周波数とに応じて、力行や惰性走行が可能に構成されている。ここで、コンデンサ10は、フィルタリアクトル7と対となってVVVFインバータ8のスイッチング作用により発生する高調波を吸収し、架線1側に高周波が流出するのを防止するEMIフィルターを構成している。
次に、電動車2Aに搭載されたバッテリ用充放電装置15Aについて説明する。ここで、バッテリ11は、ニッケル水素電池からなり、誘導電動機9を駆動可能な150〜200AHもの電流量を充電可能に構成されている。
図14に示すように、バッテリ充放電装置15Aは、電圧補償装置16A(これが電圧補償手段に相当する)と、充放電制御装置17A(これが充放電制御手段に相当する)と、DCLINK4に供給される架線電圧Eaを検出する第1電圧検出器18と、DCLINK4を流れる給電電流を検出する第1電流検出器19と、バッテリ電圧Ebを検出する第2電圧検出器20と、バッテリ11の充電電流又は放電電流を検出する第2電流検出器21と、コンデンサ10(或いはDCLINK4)の電圧を監視する第3電圧検出器44等を備えている。
電圧補償装置16Aは、4つのトランジスタT1〜T4を組合せたトランジスタ変換器40(これが昇降圧手段に相当する)と、トランジスタ変換器40の電源として機能するインバータ回路からなる単相交流電源41(これが交流発生手段に相当する)と、電流断続防止用リアクトル42等を有する。
先ず、電圧補償装置16を構成するトランジスタ変換器40について説明する。
図14に示すように、トランジスタ変換器40は、第1スイッチ回路45と第2スイッチ回路46とを有する。第1スイッチ回路45は、エミッタとコレクタとを互いに接続した2つのNPN型トランジスタT1,T3で構成されている。これら2つのトランジスタT1,T3の上側接続点がDCLINK4に接続され、下側接続点が絶縁変圧器47の二次側コイルの左側端子に接続されている。
また、第2スイッチ回路46は、エミッタとコレクタとを互いに接続した2つのNPN型トランジスタT2,T4で構成されている。これら2つのトランジスタT2,T4の上側接続点がDCLINK4に接続され、下側接続点が絶縁変圧器47の二次側コイルの右側端子に接続されている。但し、絶縁変圧器47の二次側コイルの中点は電流断続防止用リアクトル42を介してバッテリ11の+端子に接続されている。ここで、両トランジスタT1,T2は充電用であり、両トランジスタT3,T4は放電用である。
単相交流電源41は、4つのトランジスタT11〜T14をブリッジ接続し、矩形波交流を発生する一般的な単相用電源に構成されたものであり、左側の2つのトランジスタT11,T12を直列接続するとともに、右側の2つのトランジスタT13,T14を直列接続したものである。左側のトランジスタT11,T12の接続点が絶縁変圧器47の1次側コイルの左端に接続され、右側のトランジスタT13,T14の接続点が絶縁変圧器47の1次側コイルの右端に接続されている。
上側のトランジスタT11,T13のコレクタがフィルタ48を介してバッテリ11の+端子に夫々接続され、下側のトランジスタT12,T14のエミッタが夫々グランドライン5に接続されている。これら4つのトランジスタT11〜T14の各々には、還流ダイオードが逆向きに接続されている。
充放電制御装置17Aは、トランジスタ変換器40の複数のトランジスタT1〜T4の各ベースに点弧信号を供給するゲート駆動回路36Aと、このゲート駆動回路36Aに駆動信号を供給するコントローラ37A等から構成されている。
コントローラ37Aは、入出力インターフェイスとマイクロコンピュータを有し、第1電圧検出器18から出力される架線電圧検出信号、第3電圧検出器44から出力されるDCLINK4(コンデンサ10)の電圧検出信号、第1電流検出器19から出力される架線電流検出信号、第2電流検出器21から出力される充電電流検出信号とを受け、各トランジスタT1〜T4の点弧位相角、つまり制御位相角αを夫々演算により求め、各トランジスタT1〜T4の為の制御信号をゲート駆動回路36Aに出力する。そこで、ゲート駆動回路36Aはコントローラ36Aから受けた制御信号に基づいて、対応するトランジスタT1〜T4のベースに駆動信号、つまり点弧信号を夫々出力する。
次に、このように構成されたバッテリ用充放電装置15Aの充電動作及び放電動作について説明する。先ず、充電動作について説明する。ここで、
充電用トランジスタT1,T2と絶縁変圧器47の二次巻線とバッテリの部分を抜粋したものが図15である。絶縁変圧器47の二次巻線が+、-で示した極性にあり、矢印の方向にトランジスタT2に電流Iが流れているものとする。
絶縁変圧器47の一次側には単相交流電源41が接続されているので、絶縁変圧器47の二次側コイルには、図16に示すように、架線電圧Eaを中心電圧として、上下の片側振幅Eで且つ全波周期Tの単相矩形波からなる交流が発生する。この矩形波交流を電源として、トランジスタT1,T2の導通位相角を制御して、コンバータとして動作させ得る。
図15の状態は、図16のt1の期間に対応している。この状態では、変圧器47の2次巻線端子Ta−O間の電圧は図15に示した方向で0点の電位は図16に示すとおりで、架線電圧Eaから変圧器47端子Ta−0間電圧Eを減算したものとなる。t1=αにおいて、トランジスタT1に点弧信号が加えられると、トランジスタT2のゲート信号はOFFされ、更に、エミッタ−コレクタ間に逆電圧が加わる。図16のt2の領域に入り、0点の電位は図16に示すとおりで、架線電圧Eaから変圧器47端子Tb−0間電圧Eを加算したものとなる。
次に、図14の単相交流電源41の極性が切り換ると、図15で示した極性と反対方向の電圧が変圧器47の2次巻線に現れ、0点の電位は再び図16に示すとおり、架線電圧Eaから変圧器47端子Ta−0間電圧Eを減算したものとなる。全体から見ると、トランジスタ変換器40の出力電圧の平均値は−Ecで、バッテリに加わる電圧Ejは架線電圧EaからEcを減算したものとなる。この辺の状態を波形図で示したのが図16である。但し、図16に示すt1,t2は、トランジスタ変換器40のトランジスタT1,T2が導通している導通時間を夫々示している。
先ず、これら2つの電圧(架線電圧Eaとバッテリ電圧Eb)の関係が、架線電圧Ea>バッテリ電圧Eb、である場合の充電作用について説明する。この場合、コントローラ37Aは、制御位相角αが、π/2<α<πの範囲内になるように、トランジスタT1,T2の導通位相(点弧位相)を制御する(図24のK1領域)。
この場合、バッテリ11に充電する際に、架線1とバッテリ11とを直接接続すると、両者の電圧差が大きいので、架線1からバッテリ11に向かって大電流が供給されるので、何らかの方法により、電流を許容値内に収める必要がある。
そこで、図15に示すように、トランジスタ変換器40によって架線電圧Eaに逆らう電圧を発生させ、バッテリ電圧Ebとトランジスタ変換器40による補償電圧Ecの和が架線電圧Eaに等しくなる(架線1から見れば、トランジスタ変換器40による補償電圧Ecを架線電圧Eaから減算することになる)ようにすれば、架線1からバッテリ11への過大電流を抑えることができる。
バッテリ11に充電される充電パワーは、バッテリ電圧Ebとバッテリ11への充電電流Iの積で与えられる。トランジスタ変換器40において、トランジスタT2を通して、絶縁変圧器47の巻線Ta(右端子)→0(中点)に流れる電流Iと、この巻線Ta−0に発生する電圧の方向が反対なので、絶縁変圧器47から充電パワーが外部に出るのではなく、絶縁変圧器47に充電パワーが供給されることになる。矩形波用の単相交流電源41が、バッテリ11を電源とする専用のCVCFインバータの場合には、トランジスタ変換器40を経由してバッテリ11に充電される。
バッテリ11の充電が進行し、バッテリ11の端子電圧が上昇すると、充電電流が減る方向になるので、コントローラ37Aはこの充電電流の変化を監視しながら、トランジスタ変換器40の補償電圧Ecを減らす方向に、つまり制御位相角αをπ/2に近づけるように制御する。制御位相角α=π/2になった場合、図17に示すように、トランジスタ変換器40による補償電圧Ec=0となり、トランジスタ変換器40を短絡させた場合と等価で、架線1からバッテリ11に直接に充電されることになる。
更に、バッテリ11への充電が進めば、制御位相角α<π/2となり、バッテリ電圧Ebは更に上昇し、架線電圧Ea以上になる。この場合、コントローラ37Aは、制御位相角αが、α<π/2の範囲内になるように、トランジスタT1,T2の導通位相(点弧位相)を制御する(図24のK2領域)。
そこで、図18,図19に示すように、トランジスタ変換器40から出力される補償電圧+Ecが架線電圧Eaに加算される。バッテリ11に充電される充電パワーは、バッテリ充電電圧Ej(架線電圧Ea+トランジスタ変換器40の補償電圧Ec)と電流Iの積で与えられる。
トランジスタ変換器40においては、トランジスタT1を通して絶縁変圧器47の巻線のTb(左端)−0(中点)に流れる電流Iとこの巻線Tb−0に発生する電圧の方向が一致するので、絶縁変圧器47から充電パワーが外部に出ることになり、絶縁変圧器47への充電パワーは、単相交流電源41がバッテリ11を電源とする専用のCVCFインバータの場合は、バッテリ11から得ることになる。
従って、一旦、バッテリ11に充電されたパワーの一部がトランジスタ変換器40を通って出て行くことになり、バッテリ11とトランジスタ変換器40の間でパワーが循環することになる。結果として、この回路の損失分が充電パワーから差し引かれることになる。
回生に際して、バッテリ11が誘導電動機9から回生パワーを受ける場合、誘導電動機9で発生する回生電圧は走行速度に比例して変化するが、VVVFインバータ8のコンバータ作用により、VVVFインバータ8の直流側のDCLINK電圧が架線電圧Ea(或いはバッテリ電圧Eb)になるように制御される。誘導電動機9が発生する回生パワーは、誘導電動機9のトルクと走行速度の積で与えられ、ブレーキ力をブレーキ開始時から一定に保持しようとすれば、回生パワーはブレーキ作動開始時において最大で、以降、走行速度の低下に比例して減少し、停止状態でパワーが零になる。
VVVFインバータ8の直流側電圧が一定に維持されるので、バッテリ11への充電電流は、回生パワーと同様に、ブレーキ作動開始時において最大で、走行速度が零のときに零になる。この場合、トランジスタ変換器40の充電制御において、充電電流が一定ではなく、この充電電流を受け入れるように充電制御することが要求され、この回生電流を吸収できない場合には、直流側(DCLINK4側)の電圧が上昇し、回生不能となる。
次に、バッテリ11の放電について説明する。
電化区間における放電に際して、バッテリ電圧Ebと架線電圧Eaの大小関係で、次のようになる。
先ず、バッテリ電圧Ebが架線電圧Eaより高い場合、図20,図21に示すように、トランジスタ変換器40によってバッテリ電圧Ebに逆らう電圧を発生させ、架線電圧Eaとトランジスタ変換器40の補償電圧Ecの和がバッテリ電圧Ebに等しくなるように制御される。バッテリ11から放電される放電パワーは、バッテリ電圧Ebと放電電流Iの積で与えられる。トランジスタ変換器40において、トランジスタT4を通して絶縁変圧器47の巻線Ta(右端)−0(中点)に流れる放電電流Iと巻線Ta−0に発生する電圧の方向が反対になる。
従って、絶縁変圧器47からパワーが外部に出るのではなく、絶縁変圧器47にパワーが入ることになり、単相交流電源41がバッテリ11を電源とする専用のCVCFインバータの場合は、トランジスタ変換器40を経由して一旦、バッテリ11から出たパワーの一部がバッテリ11に帰ることになる。
バッテリ11の放電が進行して、バッテリ11の端子電圧が低下すると、充電電流が減る方向になるので、コントローラ37Aは充電電流の変化を見ながら、トランジスタ変換器40の補償電圧Ecを減らす方向に、つまり制御位相角αをπ/2に近づけるように制御する。制御位相角α=π/2においては、トランジスタ変換器40による補償電圧Ec=0となり、トランジスタ変換器40を短絡した場合と等価で、バッテリ11からDCLINK4に直接に放電されることになる。
更に、放電が進めば制御位相角α<π/2になり、バッテリ電圧Ebは更に低下し、架線電圧Ea以下になる。図22,図23に示すように、トランジスタ変換器40の補償電圧+Ecがバッテリ電圧Ebに加算される。補償電圧が+Ecの場合、トランジスタT3を通して、絶縁変圧器47の巻線Tb−0に流れる電流Iと巻線Tb−0の電圧の方向が一致するので、絶縁変圧器47から放電パワーが出ることになり、絶縁変圧器47の放電パワーは、単相交流電源41がバッテリ11を電源とする専用のCVCFインバータの場合は、バッテリ11から得ることになる。従って、バッテリ11はトランジスタ変換器40を通っても放電することになる。
この実施例2の充電に関して、実施例1で図13に基づいて説明したのと同様に、バッテリ11に充電されるパワーは、バッテリ電圧Eb×充電電流Iで与えられる。一方、バッテリ電圧Eb=DCLINK電圧±電圧補償装置16Aによる補償電圧Ecであるので、充電されるパワーは、DCLINK電圧×流入電流I±補償電圧Ec×流入電流Iで与えられる。
ここで、DCLINK電圧>>補償電圧Ecであるので、バッテリ11に充電される殆どのパワーは、電圧補償装置16Aを介在せずに、直接DCLINK4からバッテリ11に充電されることになり、充電効率を考えなければならない補償電圧Ecは僅かである。例えば、電圧補償手段とバッテリの電圧分担を30/70とし、DCLINKから直接バッテリに充電される部分の充電効率を100%とし、約30%である補償電圧の充電効率が90%であるとした場合、バッテリに充電される総合的な充電効率は約96%になる。
100%使用されるDCLINK4の充電効率を100%とし、約30%である補償電圧Ecの充電効率が90%であるとした場合、バッテリ11に充電される総合的な充電効率は約96%になる。
このように、トランス変換器40は単相交流電源41から受ける矩形波交流を変換し、充放電に際して回路切換を何ら行なうことなく、平均電圧である補償電圧EcをDCLINK4の電圧に対して連続的に昇降圧調整可能に構成したので、電圧補償装置16Aはバッテリ11に充電する電力の一部である補償電圧Ecだけを分担すればよいので、電圧補償装置16Aの小型化且つ低コスト化を図ることができ、放電時の電圧補償装置16Aにおける発熱による放電ロスや電力ロスを解消でき、放電効率の高い省エネ型のバッテリ用充放電装置15Aを実現することができる。
更に、電圧補償装置16Aは、バッテリ11からの電力をDCLINK4に放電可能に構成され、且つバッテリ11からの放電時に放電電流を架線1からDCLINK4に流入する電流と関連付けて調整可能に構成されたので、バッテリ11に充電された電力は、必要に応じて電圧補償装置16A及び充放電制御装置17Aの協働により、放電電流を調整してDCLINK4に効率良く放電することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)実施例1において、昇降圧手段として、複数のサイリスタS1〜S12を用いた他励式のサイリスタ変換器25を採用したが、GTO(ゲート・ターンオフ・サイリスタ)を使用してもよく、また高周波動作が可能なIGBT(インシュレーテッド・ゲート・バイポーラ・トランジスタ)、更には、パワーMOSFET(メタル・オキサイド・セミコンダクタ型FET)を使用するようにしてもよい。
2)実施例1,2において、走行駆動用電動機は、3相の誘導電動機9に限られものではなく、永久磁石同期電動機等、各種の電動機を適用するようにしてもよい。
3)実施例1において、サイリスタ変換器25の電源として、専用の3相交流電源26を用いたが、電動車2に装備している補助電源を適用するようにし、商用周波数の交流を適用するようにしてもよい。
4)実施例2において、単相交流電源を用いたが、補助装置に有する3相交流電源を採用するようにしてもよく、専用のCVCFインバータを別途搭載するようにしてもよい。
5)本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例1に係るバッテリ用充放電装置の回路図である。 サイリスタ変換器の順変換動作(1)を説明する波形図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−V相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器の順変換動作(2)を説明する波形図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−V相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器の順逆変換を説明する波形図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器の逆変換動作(1)を説明する波形図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器の逆変換動作(2)を説明する波形図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明 バッテリ電圧と架線電圧と制御位相角の関係を示す図表である。 バッテリへの充電時に電圧補償装置により補償電圧を分担する説明図である。 本発明の実施例2に係るバッテリ用充放電装置の回路図である。 架線電圧よりも補償電圧分だけ減算した充電電圧を説明する説明回路図である。 制御位相角α>π/2のときの充電パワーを説明する説明図である。 制御位相角α=π/2のときの充電パワーを説明する説明図である。 架線電圧よりも補償電圧分だけ加算した充電電圧を説明する説明回路図である。 制御位相角α<π/2のときの充電パワーを説明する説明図である。 バッテリ電圧よりも補償電圧分だけ減算した放電電圧を説明する説明回路図である。 制御位相角α>π/2のときの放電パワーを説明する説明図である。 バッテリ電圧よりも補償電圧分だけ加算した放電電圧を説明する説明回路図である。 制御位相角α<π/2のときの放電パワーを説明する説明図である。 バッテリ電圧と架線電圧と制御位相角の関係を示す図表である。
符号の説明
1 架線
2 電動車
2A 電動車
4 DCLINK
8 VVVFインバータ
9 誘導電動機
11 バッテリ
15 バッテリ用充放電装置
15A バッテリ用充放電装置
16 電圧補償装置
16A 電圧補償装置
17 充放電制御装置
17A 充放電制御装置
18 第1電圧検出器
19 第1電流検出器
20 第2電圧検出器
21 第2電流検出器
25 サイリスタ変換器(昇降圧手段)
26 3相交流電源
36 ゲート駆動回路
37 コントローラ
40 トランジスタ変換器(昇降圧手段)
41 単相交流電源
44 第3電圧検出器
S1〜S12 サイリスタ
T1〜T6 トランジスタ

Claims (7)

  1. 走行駆動用電動機と、この電動機に架線からの電力を変換供給可能な変換装置と、制動時に電動機で回生した電力を蓄電可能なバッテリとを備えた鉄道車両におけるバッテリに対する充放電装置であって、
    前記架線に電気的に接続されるDCLINKと前記バッテリとに接続された電圧補償手段であって、制動時の全回生電力をバッテリへ充電するように充電電圧を調整可能な電圧補償手段と、
    前記電圧補償手段を制御する充放電制御手段と、
    を備えたことを特徴とする鉄道車両のバッテリ用充放電装置。
  2. 前記電圧補償手段は、バッテリからの電力を前記DCLINKに放電可能に構成され、且つバッテリからの放電時に架線からの電流に関連付けて放電電流を調整可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両のバッテリ用充放電装置。
  3. 前記電圧補償手段は、バッテリに充電する際の充電電圧を前記DCLINK電圧に対して昇降圧可能に構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両のバッテリ用充放電装置。
  4. 前記充放電制御手段は、鉄道車両の制動時には、前記電動機で回生した電力をバッテリに蓄電するように前記電圧補償手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両のバッテリ用充放電装置。
  5. 前記充放電制御手段は、鉄道車両の加速時には、バッテリからの電力を前記DCLINKに放電するように前記電圧補償手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両のバッテリ用充放電装置。
  6. 前記電圧補償手段は、バッテリと直列に接続され、前記DCLINKの電圧とバッテリ電圧の差分に基づいて充放電電流を調整するものであり、鉄道車両に既存の三相交流電源からなる交流発生手段或いは前記DCLINKから直流電力を受けて正弦波交流を発生させる専用の交流発生手段と、これらの交流発生手段から受ける正弦波交流を複数のスイッチング素子を介して変換することにより平均電圧を前記DCLINKの電圧に対して連続的に昇降圧調整可能な昇降圧手段とを有し、
    前記充放電制御手段は前記複数のスイッチング素子の制御位相角を変更して前記バッテリへの充電電流を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両のバッテリ用充放電装置。
  7. 前記電圧補償手段は、バッテリと直列に接続され、前記DCLINKの電圧とバッテリ電圧の差分に基づいて充放電電流を調整するものであり、前記DCLINK又は前記バッテリから直流電力を受けて矩形波交流を発生させる交流発生手段と、この交流発生手段から受ける矩形波交流を複数のスイッチング素子を介して変換することにより平均電圧を前記DCLINKの電圧に対して連続的に昇降圧調整可能な昇降圧手段とを有し、
    前記充放電制御手段は前記複数のスイッチング素子の制御位相角を変更して前記バッテリへの充電電流を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両のバッテリ用充放電装置。
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