JP3367391B2 - 蒸着フィルム透明積層体 - Google Patents
蒸着フィルム透明積層体Info
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Description
医薬品等の包装分野に用いられる包装用の積層体に関す
るもので、特にガスバリア性を有する蒸着フィルム積層
体に関するものである。
に用いられる包装材料は、内容物の変質を抑制しそれら
の機能や性質を保持するために、包装材料を透過する酸
素、水蒸気、その他内容物を変質させる気体による影響
を防止する必要があり、これら気体(ガス)を遮断する
ガスバリア性を備えることが求められている。そのため
従来から、温度・湿度などによる影響が少ないアルミ等
の金属からなる金属箔をガスバリア層として用いた包装
材料が一般的に用いられてきた。
を用いた包装材料は、ガスバリア性に優れるが、包装材
料を透視して内容物を確認することができない、使用後
の廃棄の際は不燃物として処理しなければならない、検
査の際金属探知器が使用できないなどの欠点を有し問題
があった。
として、例えば米国特許第3442686、特公昭63
−28017号公報等に記載されているような酸化珪
素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等の無機酸化
物を高分子フィルム上に、真空蒸着法やスパッタリング
法等の形成手段により蒸着膜を形成したフィルムが開発
されている。これらの蒸着フィルムは透明性及び酸素、
水蒸気等のガス遮断性を有していることが知られ、金属
箔等では得ることのできない透明性、ガスバリア性の両
者を有する包装材料として好適とされている。
た包装用材料に適するフィルムであっても、包装容器ま
たは包装材として、蒸着フィルム単体で用いられること
はほとんどなく、蒸着後の後加工として蒸着フィルム表
面に文字、絵柄等を設ける印刷加工や袋状の包装体を得
るために他のフィルムとの貼り合わせ加工等種々さまざ
まな工程を経て包装体を完成させている。そのため蒸着
フィルム固有の透明、ガスバリア性を保持するために、
印刷加工及び貼り合わせ加工において最適な条件を設定
する必要がある。
直接印刷インキをコーティングしてみたところ、乾燥に
よる印刷インキの収縮が蒸着膜に伝わり、クラックや傷
などの損傷が発生しその部分からガスバリア性が劣化す
ると言う問題があった。また、貼り合わせ加工のうち加
熱溶融された樹脂をカーテン状に押し出すエキストルー
ジョンラミネート法を用いた場合、熱により蒸着膜がダ
メージを受けクラックや傷等の損傷が発生し、印刷加工
の場合と同様ガスバリア性が劣化すると言う問題もあっ
た。
性を有する包装材料として用いられる条件として、内容
物を直接透視することが可能なだけの透明性、内容物に
対して影響を与える気体等を遮断する高いガスバリア
性、包装体への加工時の物理的、機械的、熱的なストレ
スに対してその機能を低下させない耐性を有するものが
求められているが、現在のところこれら全てを満たす包
装材料は見いだされていない。
且つ高いガスバリア性を有すると共に外的なストレス等
に対して耐性が有りガスバリア性等の機能を低下させな
い実用性の高い包装材料を提供することを目的とする。
するためのもので、請求項1に記載される発明は、透明
プラスチック材料からなる基材の少なくとも片面に、厚
さ5〜300nmの無機酸化物なる蒸着薄膜層、次い
で、一般式M(OR)n(M:金属元素、R:CnH2n+1
のアルキル基、m:金属元素の酸化数、n:1以上の整
数)一般式で表せる金属アルコキシドあるいは該金属ア
ルコキシドの加水分解物または、一般式R’Si(O
R)3(R’:官能基、R:CnH2n+1のアルキル基、
n:1以上の整数)で表せる3官能基のオルガノシランあ
るいは該オルガノシランの加水分解物のうち少なくとも
一方と、ポリオールとイソシアネート化合物とがイソシ
アネート化合物由来のNCO基とポリオール由来のOH
基に対して当量で配合された複合物からなる厚さが0.
2〜2μmの透明プライマー層を順次積層したことを特
徴とする蒸着フィルム透明積層体である。なお、この場
合のnの数は各々の基毎に違ったものであっても、同じ
であっても構わないものとする。
発明に基づき、前記無機酸化物が、酸化アルミニウム、
酸化珪素、酸化マグネシウム或いはそれらの混合物であ
ることを特徴とする蒸着フィルム透明積層体である。
に基づき、前記金属アルコキシドあるいはその加水分解
物中の金属元素(:M)が、Si、Al、Ti、Zr或
いはそれらの混合物であることを特徴とする蒸着フィル
ム透明積層体である。
れか1項記載の発明に基づき、前記3官能基のオルガノ
シランを構成するR’にエポキシ基が含まれていること
を特徴とする蒸着フィルム透明積体である。
れか1項記載の発明に基き、前記ポリオールが、ポリエ
ステルポリオールまたはアクリルポリオール、或いはそ
れらの混合物であること特徴とする蒸着フィルム透明積
層体である。
れか1項記載の発明に基づき、前記複合物中に更に反応
触媒が添加されていることを特徴とする蒸着フィルム透
明積層体である。
基づき、反応触媒が、錫化合物であることを特徴とする
蒸着フィルム透明積層体である。
れか1項記載の発明に基づき、錫化合物が、塩化錫、オ
キシ塩化錫及び錫アルコキシドであることを特徴とする
蒸着フィルム透明積層体である。
透明プラスチック材料からなる基材上に設けられた無機
酸化物からなる蒸着薄膜層上に、寸法安定性に優れた透
明性を有する複合物からなる透明プライマー層を積層す
ることにより、印刷インキ乾燥時の収縮や貼り合わせ時
熱ダメージ等の外的ストレスを、透明プライマー層によ
り吸収、緩和することが可能なため、ガスバリア性の劣
化を防ぐことができる実用性の高い積層体が得られる。
説明する。図1は本発明の蒸着フィルム透明積層体を説
明する断面図である
体を説明する。図1における基材1は透明プラスチック
材料からなるフィルムであり、その上に無機酸化物から
なる蒸着薄膜層2、金属アルコキシドと3官能基のオル
ガノシラン及びポリオール、イソシアネート化合物等の
複合物よりなる透明プライマー層3が順次積層されてい
る。さらにこの後に要求品質により印刷層やヒートシー
ル層等が積層される場合がある。
あり、蒸着薄膜層の透明性を生かすために透明なフィル
ムが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエチレンナフタレートなどのポリエス
テルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポ
リオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリア
ミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボネ
ートフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリイ
ミドフィルム等が用いられ、延伸、未延伸のどちらでも
良く、また機械的強度や寸法安定性を有するものが良
い。これらをフィルム状に加工して用いられる。特に二
軸方向に任意に延伸されたポリエチレンテレフタレート
が好ましく用いられる。またこの基材1の表面に、周知
の種々の添加剤や安定剤、例えば帯電防止剤、紫外線防
止剤、可塑剤、滑剤などが使用されていても良く、薄膜
との密着性を良くするために、前処理としてコロナ処
理、低温プラズマ処理、イオンボンバード処理を施して
おいても良く、さらに薬品処理、溶剤処理などを施して
も良い。
はないが、包装材料としての適性、他の層を積層する場
合も在ること、無機酸化物蒸着薄膜層2及び透明プライ
マー層3を形成する場合の加工性を考慮すると、実用的
には3〜200μmの範囲で、用途によって6〜30μ
mとすることが好ましい。
を形成できるように長尺フィルムとすることが望まし
い。
アルミニウム、酸化珪素、酸化錫、酸化マグネシウム、
或いはそれらの混合物などの無機酸化物の蒸着膜からな
り、透明性を有しかつ酸素、水蒸気等のガスバリア性を
有するものであればよい。その中では、特に酸化アルミ
ニウム及び酸化珪素、酸化マグネシウムが好ましい。た
だし本発明の薄膜層2は、上述した無機酸化物に限定さ
れず、上記条件に適合する材料であれば用いることがで
きる。
の種類・構成により最適条件が異なるが、一般的には5
〜300nmの範囲内が望ましく、その値は適宜選択さ
れる。ただし膜厚が5nm未満であると均一な膜が得ら
れないことや膜厚が十分ではないことがあり、ガスバリ
ア材としての機能を十分に果たすことができない場合が
ある。また膜厚が300nmを越える場合は薄膜にフレ
キシビリティを保持させることができず、成膜後に折り
曲げ、引っ張りなどの外的要因により、薄膜に亀裂を生
じるおそれがある。好ましくは、10〜150nmの範
囲内である。
ラスチック材料からなる基材1上に形成する方法として
は種々在り、通常の真空蒸着法により形成することがで
きるが、その他の薄膜形成方法であるスパッタリング法
やイオンプレーティング法、プラズマ気相成長法(CV
D)などを用いることもできる。但し生産性を考慮すれ
ば、現時点では真空蒸着法が最も優れている。真空蒸着
法による真空蒸着装置の加熱手段としては電子線加熱方
式や抵抗加熱方式、誘導加熱方式が好ましく、薄膜と基
材の密着成及び薄膜の緻密性を向上させるために、プラ
ズマアシスト法やイオンビームアシスト法を用いること
も可能である。また、蒸着膜の透明性を上げるために蒸
着の際、酸素ガスなど吹き込んだりする反応蒸着を行っ
ても一向に構わない。
層2上に積層され、外的なストレスを透明プライマー層
で吸収、緩和することを目的に設けられるものである。
特に蒸着薄膜層2の厚さが100nm以下と比較的薄い
時には必要不可欠である。
して用いることができるのは、金属アルコキシド或いは
その加水分解物または、3官能基のオルガノシラン或い
はその加水分解物の内少なくとも一方と、ポリオール及
びイソシアネート化合物等との複合物である必要があ
る。
金属アルコキシドとは、テトラエトキシシラン〔Si
(OC2 H5 )4 〕、トリプロポキシアルミニウム〔A
l(OC3 H7 )3 〕など一般式M(OR) n (MはS
i、Al、Ti、Zrなどの金属、RはCH3 、C2 H
5 などのアルキル基)で表せるもの或いはその加水分解
物である。加水分解物を得る場合は、金属アルコキシド
に直接酸やアルカリ等を添加してえられる通常の方法で
構わない。金属アルコキシドの中でもその金属元素(:
M)が、Si、Al、Ti、Zr或いはそれらの混合物
である場合は種々の特性に優れているのでより好まし
い。
シトリエチルシラン、ビニルトリメトキシシラン、グリ
シドオキシプロピルトリメトキシシランなど一般式R’
Si(OR)3 (R’はアルキル基、ビニル基、グリシ
ドオキシプロピル基等、Rはアルキル基等)で表せるも
の或いはその加水分解物である。その加水分解物を得る
場合は、前記オルガノシランに直接酸やアルカリ等を添
加して得られる通常の方法等で構わない。3官能基オル
ガノシランの中でも一般式でR’中にエポキシ基が含ま
れているグリシドオキシトリメトキシシランやエポキシ
シクロヘキシルエチルトリメトキシシラン等が種々の物
性に優れているのでより好ましい。
ンの配合比は、特に制限されるものではなく少なくとも
どちらか一方が含まれていれば一向に構わないが、被膜
強度及び液安定性等を考慮すると両者がモル比換算で1
0:1から1:10の範囲であることが好ましく、より
好ましくは両者が等モルで配合されることが特に望まし
い。
に反応触媒を添加しても一向に構わない。添加される触
媒としては、反応性および重合安定性の点から塩化錫
(SnCl2 、SnCl4 )、オキシ塩化錫(SnOH
Cl、Sn(OH)2 Cl2 )、錫アルコキシド等の錫
化合物であることが好ましい。これらの触媒は、配合時
に直接添加してもよく、またメタノール等の溶媒に溶か
して後添加しても一向に構わない。添加量は、少なすぎ
ても多すぎても触媒効果が得られないため、金属アルコ
キシドと3官能基オルガノシランの合わせた量に対して
モル比換算で1/10〜1/10000の範囲が好まし
く、更に望ましくは1/100〜1/2000の範囲で
あることがより好ましい。
ールやアクリルポリオール、ポリエーテルポリオール等
末端にヒドロキシル基を持つ高分子化合物で、後に加え
るイソシアネート化合物と架橋、硬化反応させるために
添加されるものある。中でもヒドロキシエチルメタクリ
レートやヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキ
シブチルメタクリレートなどのアクリルポリオールや線
状飽和ポリエステルなどのポリエステルポリオールが、
物性的に優れていて好ましい。またイソシアネート化合
物との反応性を考慮するとヒドロキシル価が5〜200
(KOHmg/g)の範囲にあることがより好ましい。
基オルガノシランを合わせたもの配合比は、固形分(重
量)比で2/1から20/1の範囲であることが好まし
く、より好ましくは3/1から7/1の範囲にあること
である。溶解及び希釈溶媒としては、溶解及び希釈可能
であれば特に限定されず、例えば酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等のエステル類、メタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール等のアルコール類、メチルエチルケトン
等のケトン類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類等が単独及び任意に配合したものを用いることができ
る。好ましくは、溶解性及び加工性の面から酢酸エチル
とイソプロピルアルコールを任意に混合したものが好ま
しい。
リオールの架橋剤または硬化剤として作用させるために
添加するこのである。そのためにイソシアネート化合物
としては、芳香族系のトリレンジイソシアネート(TD
I)やジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
脂肪族系のキシレンジイソシアネート(XDI)やヘキ
サレンジイソシアネート(HMDI)などのモノマー類
と、これらの重合体、誘導体が用いられ、これらが単独
かまたは混合物等として用いられる。
比は特に制限されるのもではないが、イソシアネート化
合物が少なすぎると硬化不良になる場合があり、またそ
れが多すぎるとブロッキング等が発生し加工上問題があ
る。そこでポリオールとインソシアネート化合物との配
合比としては、イソシアネート化合物由来のNCO基が
ポリオール由来のOH基に対して、NCO基とOH基が
当量で配合されることである。
シドや3官能基オルガノシランを直接或いはあらかじめ
加水分解反応させたもの(このときに上述した反応触媒
等を用いても構わない)を、ポリオールやイソシアネー
ト化合物と混合して複合溶液を作製し、蒸着薄膜層2上
にコーティングして形成する。
級アミン、イミダゾール誘導体、カルボン酸の金属塩化
合物、4級アンモニウム塩、4級ホスホニウム塩等の硬
化促進剤や、フェノール系、硫黄系、ホスファイト系等
の酸化防止剤、レベリング剤、流動調整剤、充填剤等を
物性が損なわない程度に添加することも一向に構わな
い。
形成する必要があるため、0.2μm以上コーティング
する必要がある。厚さが0.2μmより薄いと均一な塗
膜が得られないため外的なストレスを吸収、緩和できな
いため、ガスバリア性が劣化する恐れがあるので好まし
くない。逆に厚さが2μmを越える場合は、塗膜が厚い
ためにフレキシビリティを保持させることができず、外
的要因により塗膜自体に亀裂を生じる恐れがあるため好
ましくない。より好ましいのは0.5〜1μmの範囲内
にあることである。
例えばオフセット印刷法、グラビア印刷法、シルクスク
リーン印刷法等の周知の印刷方式や、ロールコート、ナ
イフエッジコート、グラビアコートなどの周知の塗布方
式を用いることができる。乾燥条件については、一般的
に使用される条件で構わない。
層することも可能である。例えば印刷層やヒートシール
層等である。印刷層は包装袋などとして実用的に用いる
ために形成されるものであり、ウレタン系、アクリル
系、ニトロセルロース系、ゴム系、塩化ビニル系等の従
来から用いられているインキバインダー樹脂に各種顔
料、体質顔料及び可塑剤、乾燥剤、安定剤等の添加剤な
どが添加されてなるインキにより構成される層であり、
文字、絵柄等が形成されている。形成方法としては、例
えばオフセット印刷法、グラビア印刷法、シルクスクリ
ーン印刷法等の周知の印刷方式や、ロールコート、ナイ
フエッジコート、グラビアーコート等の周知の塗布方式
を用いることができる。厚さは0.1〜2.0μmで良
い。
を形成する際の接着部に利用されるものであり、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン
−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル
酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体及
びそれらの金属架橋物等の樹脂が用いられる。厚さは目
的に応じて決められるが、一般的には15〜200μm
の範囲である。形成方法としては、上記樹脂からなるフ
ィルム状のものを2液硬化型ウレタン樹脂などの接着剤
を用いて貼り合わせるドライラミネート法、無溶剤接着
剤を用いて貼り合わせるノンソルベントラミネート法に
より積層する方法、上述樹脂を加熱溶融させカーテン状
に押し出し貼り合わせるエキストルージョンラミネート
法等いずれも公知の方法により積層することができる。
さらに、以上の層以外の層が設けられた構成でも良い。
例えば、上記した様な透明プライマー層に加えて無機系
や有機系の透明でプライマー効果がある別な層が接し
て、又は別な層が分けて設けられる構成でも良い。同様
に、無機蒸着層についても実質上組成比率等が違う二層
もしくはそれ以上の多層もしくは連続的に組成が変化す
る層とみなせるものであっても良い。上記透明プライマ
ー層や無機蒸着層にに限らず、他の層でも構成が均一で
ある必要もなく、説明してきた層が実質上組成比率等が
違う二層もしくはそれ以上の多層もしくは連続的に組成
が変化する層とみなせるものであっても良い。また、上
記透明プライマー層に限らず、他の層でも構成が均一で
ある必要もなく、説明してきた層が実質上組成比率等が
違う二層とみなせるものであっても良い。
実施例を挙げて更に説明する。
4 〕:以下TEOSと略)とエポキシシクロヘキシルエ
チルトリメトキシシラン(以下EETMSと略)に触媒
として塩化錫(SnCl2 )/メタノール溶液を1/4
00モル添加し両者がモル比で1:1になるように混合
したものに、アクリルポリオールをTEOSとEETM
Sとを合わせたものに対して重量比で5:1になるよう
に更に添加して攪拌し、次いでイソシアネート化合物と
してトリレンジイソシアネート(以下TDIと略)をア
クリルポリオールのOH基に対して当量のNCO基にな
るように添加し、希釈溶剤を加え複合溶液Aを得た。
化錫(SnCl2 )/メタノール溶液を1/400モル
添加し両者がモル比で1:1になるように混合したもの
に、0.1Nの塩酸を加え攪拌し加水分解後、アクリル
ポリオールをTEOSとEETMSとを合わせたものに
対して重量比で5:1になるように更に添加して攪拌
し、次いでイソシアネート化合物としてTDIをアクリ
ルポリオールのOH基に対して当量のNCO基になるよ
うに添加し、希釈溶剤を加え複合溶液Bを得た。
化錫(SnCl2 )/メタノール溶液を1/400モル
添加し両者がモル比で1:1になるように混合したもの
に、0.1Nの塩酸を加え攪拌し加水分解後、ポリエス
テルポリオールをTEOSとEETMSとを合わせたも
のに対して重量比で5:1になるように更に添加して攪
拌し、次いでイソシアネート化合物としてTDIをポリ
エステルポリオールのOH基に対して当量のNCO基に
なるように添加し、希釈溶剤を加え複合溶液Cを得た。
の2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルムの片面に、図示しない電子線加熱方式による真空蒸
着装置により、金属アルミニウムを蒸発させそこに酸素
ガスを導入して、厚さ約20nmの酸化アルミニウムを
蒸着して無機酸化物からなる蒸着薄膜層2を形成した。
次いで透明プライマー層3として複合溶液Aをグラビア
コート法により厚さ0.5μm形成し、本発明の蒸着フ
ィルム透明積層体を得た。
イマー層3として複合溶液Bを使用した以外は、同様に
本発明の蒸着フィルム透明積層体を得た。
物からなる蒸着薄膜層2として図示しない電子加熱方式
による真空蒸着装置により、厚さ約15nmの酸化マグ
ネシウムを蒸着した以外は、同様に本発明の蒸着フィル
ム透明積層体を得た。
イマー層3の厚さを0.3μm形成した以外は、同様に
本発明の蒸着フィルム透明積層体を得た。
イマー層3として複合溶液Cを使用した以外は、同様に
本発明の蒸着フィルム透明積層体を得た。
イマー層3を設けなかった以外は、同様に蒸着フィルム
透明積層体を得た。
イマー層3の厚さを0.1μm形成した以外は、同様に
蒸着フィルム透明積層体を得た。
ついて、ウレタン系印刷インキ4色(墨、紅、黄、白)
を用いてググラビア印刷法により印刷層を積層した。印
刷によるガスバリア性の劣化程度を評価するために印刷
加工前後の酸素透過率(cc/m2 /day)の測定を
行った。その結果を表1に示す。
ついて、エキストルージョンラミネート法により320
度に加熱溶融した低密度ポリエチレンをカーテン状に押
し出し、厚さ30μmのヒートシール層を積層した。エ
キストルージョンラミネート法によるガスバリア性の劣
化程度を評価するためにラミネート加工前後の酸素透過
率(cc/m2 /day)の測定を行った。その結果を
表1に示す。
ラミネート後ガスバリア性が大きく劣化するのに、対し
て実施例はガスバリア性の結果もなく、上述した包装材
料として用いられる条件を満たしていると言える。
膜後の透明性、ガスバリア性に優れ、且つ後加工の工程
において、外的なストレスに対しても薄膜に膜割れ等の
損傷を生じさせることなく実用性の高い包装材料が得ら
れ、各種包装分野において巾広く使用可能である。
である。
Claims (8)
- 【請求項1】透明プラスチック材料からなる基材の少な
くとも片面に、厚さ5〜300nmの無機酸化物なる蒸
着薄膜層、次いで、一般式M(OR)n(M:金属元
素、R:CnH2n+1のアルキル基、m:金属元素の酸化
数、n:1以上の整数)一般式で表せる金属アルコキシド
あるいは該金属アルコキシドの加水分解物または、一般
式R’Si(OR)3(R’:官能基、R:CnH2n+1の
アルキル基、n:1以上の整数)で表せる3官能基のオル
ガノシランあるいは該オルガノシランの加水分解物のう
ち少なくとも一方と、ポリオールとイソシアネート化合
物とがイソシアネート化合物由来のNCO基とポリオー
ル由来のOH基に対して当量で配合された複合物からな
る厚さが0.2〜2μmの透明プライマー層を順次積層
したことを特徴とする蒸着フィルム透明積層体。 - 【請求項2】前記無機酸化物が、酸化アルミニウム、酸
化珪素、酸化マグネシウム或いはそれらの混合物である
ことを特徴とする請求項1記載の蒸着フィルム透明積層
体 - 【請求項3】前記金属アルコキシドあるいはそのの加水
分解物中の金属元素(:M)が、Si、Al、Ti、Z
r或いはそれらの混合物であることを特徴とする請求項
1又は2記載の蒸着フィルム透明積層体。 - 【請求項4】前記3官能基のオルガノシランを構成する
R’にエポキシ基が含まれていることを特徴とする請求
項1乃至3のいずれか1項記載の蒸着フィルム透明積層
体。 - 【請求項5】前記ポリオールが、ポリエステルポリオー
ルまたはアクリルポリオール、或いはそれらの混合物で
あること特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載
の蒸着フィルム透明積層体。 - 【請求項6】前記複合物中に更に反応触媒が添加されて
いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記
載の蒸着フィルム透明積層体。 - 【請求項7】反応触媒が、錫化合物であることを特徴と
する請求項6記載の蒸着フィルム透明積層体。 - 【請求項8】錫化合物が、塩化錫、オキシ塩化錫及び錫
アルコキシドであることを特徴とする請求項6乃至7の
いずれか1項記載の蒸着フィルム透明積層体。
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JP22835397A JP3367391B2 (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 蒸着フィルム透明積層体 |
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