JP3367194B2 - フライ様食品 - Google Patents
フライ様食品Info
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Description
有せしめることにより油調後の衣のクリスピー感の劣化
を防止したポテトコロッケ、メンチカツ、変り衣その他
のフライ類およびフリッター、天ぷら、春巻その他のフ
ライ様食品に関する。
麦粉、澱粉などの打ち粉をつけ、玉子をといて得られる
バッター液に浸し、パン粉をまぶして油で揚げて、すな
わち油調して製造する。パン粉の代わりにコーンフレー
クなどを使用したものはいわゆる変り衣である。
に、小麦粉、澱粉などの打ち粉をつけ、小麦粉に卵黄を
加え牛乳又は水でときこれにベーキングパウダー又は卵
白を泡立てて加えて得られるフリッター衣液(バッター
液)にひたし、油で揚げて、すなわち油調して製造す
る。
麦粉を水でといた衣液、すなわちバッター液、をつけ
て、油で揚げて製造する。中具にバッター液をつける前
に、小麦粉、澱粉などの打ち粉をつけてもよい。
めた中具を包み、油で揚げて、すなわち油調して製造す
る。
記の製造法は、通常採用されている基本的な方法であっ
て、実際の調理に当たっては原材料、工程などは事情に
応じて適宜変更されている。
れたフライ様食品も、衣に包まれた中具の構造を有し、
最終的に油調して製造されている。
後に時間がたつと衣が軟化して衣のクリスピー感が失わ
れるという問題がある。特に近年、このようなフライ様
食品は油調済みもしくは未油調の凍結食品または未凍結
(チルド)食品として大量に流通に置かれ、実際に食す
るときは電子レンジ調理、油調、再油調、などするが、
このような調理加熱のときに既に衣の軟化が見られ、衣
のクリスピー感が劣化しているという同様な問題がしば
しば生じている。
た中具の構造を有しかつ油調して製造されるフライ様食
品、または衣に包まれた中具の構造を有し油調しないで
製造された生フライ様食品であって、前記のような衣の
軟化によるそのクリスピー感の劣化を防止された凍結食
品または未凍結食品を提供することを目的とする。特
に、冷凍食品として流通される場合において同効果が顕
著であることが要求される。
を有しかつ油調して製造されたフライ様食品もしくはそ
れらの凍結物(調理済み冷凍食品)または油調しないで製
造された生フライ様食品もしくはそれらの凍結物(未調
理冷凍食品)であって調理加熱したものが時間が経つと
その衣が軟化して衣のクリスピー感が失われるのは、本
発明者の知見によれば、衣が吸湿することによる衣水分
の増加、中具の水分が徐々に水分の低い衣へ移行するこ
とによる衣水分の増加、この増加した水分が更に水分の
低い衣最外層のパン粉層へ移行すること(衣内水分の均
衡化)等によるものである。また、冷凍フライ様食品が
電子レンジ調理、再油調などの調理加熱時に既に衣が軟
化しているのは、同じく本発明者の知見によれば、冷凍
保管中に衣が吸湿することによる衣水分の増加、冷凍保
管中に中具の未凍結水が徐々に水分の低い衣へ移行する
ことによる衣水分の増加、この増加水分が更に水分の低
いパン粉層へ移行すること、電子レンジ、O.V.T.(オ
ーブントースター)等による調理加熱時における中具よ
り遊離した水分が衣へ移行すること等によるものであ
る。そこで、本発明者は食用ワックスを衣に含有せしめ
ることにより、上のような吸湿、水分の移行及び均衡化
を防止し得ることを見出し、このような知見に基づいて
本発明を完成した。
フライ様食品において、該衣にカルナウバワックス、蜜
蝋、ライスワックス、パラフィンから選ばれる1種もし
くは2種以上の食用ワックスが、0.1〜5重量%含有
されていることを特徴とする当該フライ様食品。 (2)凍結されていることを特徴とする請求項1記載の
フライ様食品。 (3)カルナウバワックス、蜜蝋、ライスワックス、パ
ラフィンから選ばれる1種もしくは2種以上の食用ワッ
クスを、0.2〜10重量%含有するフライ様食品用バ
ッター液。 (4)カルナウバワックス、蜜蝋、ライスワックス、パ
ラフィンから選ばれる1種もしくは2種以上の食用ワッ
クスを、0.2〜10重量%含有するフライ様食品用パ
ン粉。 (5)カルナウバワックス、蜜蝋、ライスワックス、パ
ラフィンから選ばれる1種もしくは2種以上の食用ワッ
クスを、0.3〜17重量%含有するフライ様食品用揚
げ油。 (6)衣に包まれた中具の構造を有し、該衣にカルナウ
バワックス、蜜蝋、ライスワックス、パラフィンから選
ばれる1種もしくは2種以上の食用ワックスが、0.1
〜5重量%含有されていることを特徴とする凍結または
未凍結の生フライ様食品、である。
れた中具の構造を有しかつ油調して製造されるものであ
って、フライ類、フリッター、天ぷら及び春巻が例示さ
れる。
様食品に使用されているあらゆる具材が使用できる。
ライ様食品の前述の製造工程において、原材料のバッタ
ー液、パン粉、若しくはその代替物(変り衣の場合)及び
/又は揚げ油に食用ワックスを添加しておくとよい。
以上、好ましくは0.1〜5重量%である。含有量がこ
の範囲より大であっても水分移行等の防止効果は奏され
るが、含有量が多くなり過ぎるとやや苦みを感じる場合
があるからである。
いるものが使用できることはもちろんで、そのような食
用ワックスとしてはカルナウバワックス、蜜蝋、キャン
デリラワックス、ライスワックス、パラフィン等が例示
できる。又、2種類以上の食用ワックスを組み合わせて
も水分移行等の防水効果は同様であり、使用できる。
ックスを添加する以外は従来使用されているものでよ
い。
添加して、衣中の食用ワックスの含有量を0.1重量%
以上、好ましくは0.1〜5重量%とするには、バッタ
ー液に0.2〜10重量%の食用ワックスを含有させれ
ばよい。食用ワックスは油脂に溶解して添加するとよ
い。
く、食用ワックスを添加する以外は従来使用されている
パン粉、コーンフレーク、クラッカー粉などが使用でき
る。
替物のみに添加して、衣中の食用ワックスの含有量を
0.1重量%以上、好ましくは0.1〜5重量%とするに
は、パン粉又はその代替物に0.2〜10重量%の食用
ワックスを含有させればよい。食用ワックスは油脂に溶
解して添加するとよい。
スを添加する以外は従来使用されている植物性及び動物
性の食用油脂は全て使用できる。
して、衣中の食用ワックスの含有量を0.1重量%以
上、好ましくは0.1〜5重量%とするには、揚げ油に
0.3〜17重量%の食用ワックスを含有させればよ
い。
たは揚げ油のうちの複数のものに食用ワックスを添加す
る場合には、選ばれた各原材料への食用ワックスの添加
量は上記の含有量より小さくてよい。
えば温度150〜250℃で30秒乃至10分間の油調
でよい。
調しないで製造された生フライ様食品は、そのままで流
通に置かれたり、凍結して冷凍食品の形態で流通に置か
れる。
造されるフライ様食品または油調しないで製造された生
フライ様食品の衣に食用ワックスを含有せしめると、衣
の吸湿、中具から衣への水分の移行、衣内での水分の移
動(衣内水分の平衡化)が防止され、衣は軟化することな
くクリスピー感が保持される。
明を更に説明する。
急速凍結は−40℃のフリーザー内での急速凍結であ
り、また凍結保管は−20℃の低温恒温庫内での凍結保
管である。
門パネルにより行った。評価Aは非常に優れている、B
は優れている、Cは普通(軟化がみられるものの、クリ
スピー感残る)、Dは悪い及びEは非常に悪い、をそれ
ぞれ表す。%及び部は、それぞれ、重量%及び重量部を
表す。
の工程により従来のポテトコロッケを試作した。 (a) じゃがいもを主原料とするコロッケの具を調製
し、1個30g程の小判形に成型する。 (b) 成型したポテトコロッケ中具をワキシコーンスタ
ーチで打ち粉する。 (c) 打ち粉した中具をバッター液A及びパン粉Aを使
用して通常の衣付けを行い、1個50g程の生コロッケ
を作る。 (d) 生コロッケを170〜180℃に加熱した菜種サ
ラダ油中で2分間揚げる(油調)。 (e) 油調したコロッケを急速凍結し、凍結保管する。バッター液A 卵白粉13部、微粉パン粉7部及びグアガム0.25部
を均一に混合して得られる粉体混合物を、家庭用ミキサ
ー内において低速で攪拌されている水80部に徐々に投
入し、3分間ミキシングする。1回の調製量を500g
とする。パン粉A 水分含量約26%で粒度約8メッシュのもの。
工程(d)の菜種サラダ油を揚げ油WXに換えた以外は対
照例1におけると同じ工程によりポテトコロッケを試作
し、保管した。揚げ油WX 菜種サラダ油95部と食用ワックス((株)野田ワック
ス製「カルナウバワックス」)5部との混合物。
工程(c)のバッター液Aをバッター液WXに換えた以外
は対照例1におけると同じ工程によりポテトコロッケを
試作し、保管した。バッター液WX 卵白粉9.0部、ワキシコーンスターチ1.0部、グアガ
ム0.125部及び水40部を予め混合して得られる混
合液を、家庭用ミキサー内において低速で攪拌されてい
る食用ワックス添加油脂(菜種サラダ油47.5部+食用ワ
ックス((株)野田ワックス製「蜜蝋」)2.5部)50部
に徐々に投入し、6分間ミキシングする。1回の調製量
を500gとする。
工程(c)のパン粉を食用ワックス((株)野田ワックス
製「ライスワックス」)2.5%含有のパン粉に換えた以
外は対照例1におけると同じ工程によりポテトコロッケ
を試作し、保管した。
本実施例では、バッター液及び揚げ油の両者に食用ワッ
クスを含有せしめた。すなわち、工程(c)のバッター液
Aをバッター液WXに換えかつ工程(d)の菜種サラダ油
を揚げ油WXに換えた以外は対照例1におけると同じ工
程によりポテトコロッケを試作し、保管した。
る原材料の食用ワックス含有量(%)を示す。
に電子レンジ調理した(500W、加熱時間60秒/個/回)後衣
のクリスピー感に関して官能検査に付したところ、いず
れも、クリスピー感があり、評価はいずれもAであっ
た。なお、凍結保管2カ月後の官能検査結果にはばらつ
きがあった。これを表2にまとめて示す。実施例1〜4
の方法で得られたコロッケは、対照例の方法で得られた
コロッケに比べて好成績であった。表2において、水分
増加率={(凍結保管2カ月後の衣中水分)−(凍結保管
前の衣中水分)}×100/(凍結保管前の衣中水分)で
ある。ここに、水分は電子水分計により測定した。
実施例4と同様にして油調して得られたポテトコロッケ
を急速凍結および凍結保管することなく、次の3つの態
様で放置した。 (イ) 温かいご飯の入った弁当箱のおかず入れに入れ
て、フタをし1時間30分放置。 (ロ) スチロール皿に入れ、ラップし、約50℃のホッ
トショーケース内に3時間放置。 (ハ) スチロール皿に入れ、ラップし、室温約25℃に
4時間放置。
実施例2と同様にして得た生コロッケを急速凍結後17
0〜180℃に加熱した菜種サラダ油中で4分30秒揚
げた後、次の3つの態様で放置した。 (イ) 温かいご飯の入った弁当箱のおかず入れに入れ
て、フタをし1時間30分放置。 (ロ) スチロール皿に入れ、ラップし、約50℃のホッ
トショーケース内に3時間放置。 (ハ) スチロール皿に入れ、ラップし、室温約25℃に
4時間放置。
対照例1(a)〜(c)と同様にして得た生コロッケを
170〜180℃に加熱した揚げ油WX中で2分間揚げ
た後、次の3つの態様で放置した。 (イ) 温かいご飯の入った弁当箱のおかず入れに入れ
て、フタをし1時間30分放置。 (ロ) スチロール皿に入れ、ラップし、約50℃のホッ
トショーケース内に3時間放置。 (ハ) スチロール皿に入れ、ラップし、室温約25℃に
4時間放置。
照例1と同様にして油調して得られたポテトコロッケを
急速凍結、凍結保管することなく、次の3つの態様で放
置した。 (イ) 温かいご飯の入った弁当箱のおかず入れに入れ
て、フタをし1時間30分放置。 (ロ) スチロール皿に入れ、ラップし、約50℃のホッ
トショーケース内に3時間放置。 (ハ) スチロール皿に入れ、ラップし、室温約25℃に
4時間放置。。
ールとの比較の結果、試験例1〜3のいずれの方法によ
り得られたポテトコロッケも、いずれの放置態様におい
ても、クリスピー感が残り、衣の食感が良好であった。
照))>次の工程によりわかさぎのフリッターを試作し
た。 (a) 下記配合にしたがい、フリッター衣液を調製す
る。 (b) わかさぎ表面の水気をよくふきとり、ワキシコー
ンスターチで打ち粉する。 (c) これに、(a)のフリッター衣液をつけた後、17
0〜180℃に加熱した菜 種サラダ油で2分間揚げ
る(油調)。 (d) 油調して得られるフリッターは急速凍結し、凍結
保管する。フリッター衣液 小麦粉(薄力粉)19部、卵白粉7部、全卵9部、牛乳3
5部、ベーキングパウダー0.2部、食塩0.3部及び菜
種サラダ油30部から調製する。
リッター液の菜種サラダ油30部を食用ワックス添加油
脂(菜種サラダ油28.5部+食用ワックス((株)野田ワ
ックス製「キャンデリラワックス」)1.5部)30部に換
えかつ油調用菜種サラダ油を揚げ油WXに換えた以外は
対照例2におけると同様にしてわかさぎのフリッターを
試作した。
程によりエビ天ぷらを試作した。 (a) 下記配合にしたがい、天ぷら衣液を調製する。 (b) むき身の車エビの表面の水気をよくふきとり、油
調時の収縮防止のための切 れ目を入れ、ワキシコー
ンスターチで打ち粉する。 (c) これに、(a)の天ぷら衣液をつけた後、170〜
180℃に加熱した菜種サ ラダ油で2分間揚げる
(油調)。 (d) 油調して得られる天ぷらは急速凍結し、凍結保管
する。天ぷら衣液 小麦粉(薄力粉)21部、卵白粉7部、全卵6部、水36
部及び菜種サラダ油30部から調製する。
菜種サラダ油30部を食用ワックス添加油脂(菜種サラ
ダ油28.5部+食用ワックス((株)野田ワックス製「ライ
スワックス」)0.75部+食用ワックス((株)野田ワック
ス製「カルナウバワックス」)0.75部)30部に換えかつ
油調用菜種サラダ油を揚げ油WXに換えた以外は対照例
3におけると同様にしてエビ天ぷらを試作した。
より鶏ひき肉のコーンフレーク揚げを試作した。 (a) 鶏ひき肉、炒め玉ねぎ、パン粉及び調味量からな
る中具を調製する。 (b) (a)を約25gの小判形に成型後、小麦粉を打ち
粉する。 (c) 予め溶いておいた全卵液(バッター液)の中をくぐ
らせ、砕いたコーンフレー クをつける。 (d) 170〜180℃に加熱した菜種サラダ油中で2
分間揚げる。 (e) 急速凍結し、凍結保管する。
サラダ油を食用ワックス添加油脂(菜種サラダ油95部+
食用ワックス「パラフィン」5部)に換えた以外は対照例
4におけると同様にして鶏ひき肉のコーンフレーク揚げ
を試作した。
り春巻を試作した。 (a) 小エビ、タケノコ、キャベツ、しいたけ、馬澱、
調味料からなる春巻の中具 用の炒め具を調製する。 (b) 下記配合のバッター液を調製し、加熱した鉄板上
に薄くのばして焼き、焼き 皮をつくる。 (c) 炒め具を焼き皮で巻き、春巻をつくる。1個約4
5g。 (d) 170〜180℃に加熱した菜種サラダ油中で4
分間揚げる。 (e) 急速凍結し、凍結保管する。バッター液 小麦粉(薄力粉)23部、冷水39部、卵白粉8部、食塩
0.3部及び菜種サラダ油30部から調製する。
ラダ油30部を食用ワックス添加油脂(菜種サラダ油2
8.5部+食用ワックス((株)野田ワックス製「キャンデ
リラワックス」)0.75部+食用ワックス((株)野田ワッ
クス製「蜜蝋」)0.75部)30部に換えかつ油調用菜種サ
ラダ油を揚げ油WXに換えた以外は対照例5におけると
同様にして春巻を試作した。
程によりメンチカツを試作した。 (a) 豚肉、炒め玉ねぎ、卵、パン粉及び調味量からな
る中具を調製する。 (b) (a)を小判形に成型後、ワキシコーンスターチで
打ち粉する。 (c) (b)をバッター液A及びパン粉Aを使用し、通常
の衣付けを行い、1個30 g程の生メンチカツをつ
くる。 (d) (c)の生メンチカツを170〜180℃に加熱し
た菜種サラダ油中で2分間 揚げる。 (e) 油調して得られるメンチカツを急速凍結し、凍結
保管する。
及び菜種サラダ油(揚げ油)をそれぞれバッター液WX及
び揚げ油WXに換えた以外は対照例6におけると同様に
してメンチカツを試作した。
程によりエビフライを試作した。 (a) 大正エビのむき身に油調時の収縮防止のための切
れ目を入れる。 (b) 下処理したむき身をワキシコーンスターチで打ち
粉する。 (c) 打ち粉したむき身をバッター液A及びパン粉Aを
使用して通常の衣付けを行 い、1本40g程の生エ
ビフライを作る。 (d) 生エビフライを170〜180℃に加熱した菜種
サラダ油で2分間揚げる。 (e) 油調したエビフライは急速凍結し、凍結保管す
る。
バッター液Aをバッター液WXにそして工程(d)の油調
用菜種サラダ油を揚げ油WXに換えた以外は対照例7に
おけると同様にしてエビフライを試作し、保管した。
照例のものも共に凍結保管1日後では衣はクリスピーで
評価はAであった。
程によりアジフライを試作した。 (a) アジのおろし身をワキシコーンスターチで打ち粉
する。 (b) 打ち粉したおろし身をバッター液A及びパン粉A
を使用して通常の衣付けを 行い、1枚50g程の生
アジフライを作る。 (c) 生アジフライを170〜180℃に加熱した菜種
サラダ油で2分間揚げる。 (d) 油調したアジフライは急速凍結し、凍結保管す
る。
バッター液Aをバッター液WXにそして工程(c)の菜種
サラダ油を揚げ油WXに換えた以外は対照例8における
と同様にてアジフライを試作し、保管した。
結保管1日後では対照例のものも実施例のものもともに
衣はクリスピーで評価はAであった。
した製品の官能検査結果>表2に各試作品の衣中の食用
ワックス量(%)、凍結保管(2カ月)前及び後の衣中の水
分変化及び衣のクリスピー感に関する官能検査の結果を
示す。表1に各試作品の各製造段階における原材料の食
用ワックス含有量(%)を示す。
に付して後に行ったものである。すなわち、対照例2及
び実施例5における試作品の電子レンジ調理条件は50
0W、加熱時間70秒/3本/回であり、対照例3及び
実施例6における試作品のそれは500W、加熱時間6
0秒/2本/回であり、対照例4及び実施例7における
試作品のそれは500W、加熱時間45秒/2本/回で
あり、対照例5及び実施例8における試作品のそれは5
00W、加熱時間50秒/個/回であり、対照例6及び
実施例9における試作品のそれは500W、加熱時間3
5秒/個/回であり、対照例7及び実施例10における
試作品のそれは500W、加熱時間45秒/本/回であ
り、そして対照例8及び実施例11における試作品のそ
れは500W、加熱時間60秒/枚/回であった。
後の衣中水分)−(凍結保管前の衣中水分)}×100/
(凍結保管前の衣中水分)である。ここに、水分は電子水
分計により測定した。
を有しかつ油調されているフライ様食品であって衣の軟
化の防止されたものが提供される。
長時間クリスピー感を保持するので、店頭でのチルド、
常温、ショーケース内などでの販売時クリスピーな衣の
フライ類を提供することができ、また弁当に入れても衣
のクリスピー感が長時間保持されるので良いお惣菜とな
る。又、冷凍食品として流通に置かれた場合でも、油
調、電子レンジ等による調理加熱によりクリスピー感が
劣化することなく品質の向上した調理済み冷凍食品とな
る。
Claims (6)
- 【請求項1】衣に包まれた中具の構造を有し、油調され
ているフライ様食品において、該衣にカルナウバワック
ス、蜜蝋、ライスワックス、パラフィンから選ばれる1
種もしくは2種以上の食用ワックスが、0.1〜5重量
%含有されていることを特徴とする当該フライ様食品。 - 【請求項2】凍結されていることを特徴とする請求項1
記載のフライ様食品。 - 【請求項3】カルナウバワックス、蜜蝋、ライスワック
ス、パラフィンから選ばれる1種もしくは2種以上の食
用ワックスを、0.2〜10重量%含有するフライ様食
品用バッター液。 - 【請求項4】カルナウバワックス、蜜蝋、ライスワック
ス、パラフィンから選ばれる1種もしくは2種以上の食
用ワックスを、0.2〜10重量%含有するフライ様食
品用パン粉。 - 【請求項5】カルナウバワックス、蜜蝋、ライスワック
ス、パラフィンから選ばれる1種もしくは2種以上の食
用ワックスを、0.3〜17重量%含有するフライ様食
品用揚げ油。 - 【請求項6】衣に包まれた中具の構造を有し、該衣にカ
ルナウバワックス、蜜蝋、ライスワックス、パラフィン
から選ばれる1種もしくは2種以上の食用ワックスが、
0.1〜5重量%含有されていることを特徴とする凍結
または未凍結の生フライ様食品。
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JPH07241178A JPH07241178A (ja) | 1995-09-19 |
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