JP3366959B2 - 高さ調整自在な幅木 - Google Patents

高さ調整自在な幅木

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JP3366959B2 JP17348498A JP17348498A JP3366959B2 JP 3366959 B2 JP3366959 B2 JP 3366959B2 JP 17348498 A JP17348498 A JP 17348498A JP 17348498 A JP17348498 A JP 17348498A JP 3366959 B2 JP3366959 B2 JP 3366959B2
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謙治 野上
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、プレハブ式クリ
ーンルーム等の建物において用いられる高さ調整自在な
幅木に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば図を参照すると、プレハ
ブ式クリーンルーム等の組立建物において側壁パネル(6
0)の高さ調整に用いられる幅木(40)は、側壁パネル(60)
の下縁部の枠材(61)を略全長にわたって受ける横断面略
逆U形の押出形材製の幅木上部構成部材(41)と、側壁パ
ネル(60)の下方において床(F) に固定されかつ幅木上部
構成部材(41)の内側に嵌め入れられる横断面略U形の幅
木下部構成部材(42)と、幅木下部構成部材(42)の内側に
所定間隔おきに収められかつ上壁(44)に雌ねじ部(46)が
設けられた横断面略逆U形の押出形材製のアジャストボ
ルト支持部材(43)と、アジャストボルト支持部材(43)の
上壁(44)の雌ねじ部(46)に高さ調節自在にねじ合わせら
れてその頭部(47a) により幅木上部構成部材(41)の上壁
(51)を下側から支持するアジャストボルト(47)とを備え
ており、幅木下部構成部材(42)の下壁(55)が床(F) の所
定箇所にアンカーボルト(48)および脚部付きねじ筒(49)
により固定され、幅木下部構成部材(42)の内側に収めら
れたアジャストボルト支持部材(43)の両側壁(46)(46)の
下端が幅木下部構成部材(42)の下壁(55)の上にのせられ
ていた。 【0003】このような従来の幅木(40)自体で調整可能
な高さ範囲は、具体的には40mm程度が限界であっ
た。というのは、従来の幅木(40)は、幅木上部構成部材
(41)と幅木下部構成部材(42)同士の嵌合を基本構造とし
ているため、一般的な幅木高さの基準を60mmと考え
ると、40mm程度の高さ調整が限界であった。 【0004】そして従来、床(F) 表面に上記の幅木(40)
を設置した後、幅木(40)の表面には床材(70)の立ち上げ
等の仕上げ処理を実施することが多く、幅木(40)の高さ
調整する機構においては、幅木(40)の上下構成部材(41)
(42)を互いに嵌合して、それらの左右両側壁部(52)(52)
(56)(56)同士をオーバーラップさせていた。なお、床材
(70)の立ち上げ側と反対側には、化粧材(71)が設けられ
ていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の幅木(40)の高さ調整機構によれば、幅木(40)の上下
構成部材(41)(42)を互いに嵌合して、それらの左右両側
壁部(52)(52)(56)(56)同士をオーバーラップしているた
め、オーバーラップ部分の幅木構成部材の材料が無駄で
あり、コストアップにつながるという問題があった。 【0006】また、幅木(40)の上下構成部材(41)(42)の
嵌合による左右両側壁部(52)(52)(56)(56)同士のオーバ
ーラップでは、実質的に幅木下部構成部材(42)の高さが
50mm程度必要となるが、そうすると、幅木下部構成
部材(42)の曲げ強度が大きくなってしまい、床(または
建物設置コンクリート面)(F) 上面の凹凸に対して幅木
下部構成部材(42)が追随して沿うことができず、床(F)
上面と幅木下部構成部材(42)の下面との間に間隙が生じ
て、この間隙を埋める必要がある場合には、加工コスト
がアップするという問題があった。 【0007】また同様に、既設建屋(建物)の側壁幅木
と高さを合わせたい時、既設建屋の側壁幅木の高さに
は、種々のものがあるため、1種類の幅木ですべての既
設建屋の側壁幅木高さと仕様をあわせることは難しく、
複数の幅木が必要となる。これでは一品一様対応とな
り、品種が増えるだけで、管理上およびコスト上の問題
があった。 【0008】また前記のように、従来の幅木(40)自体で
調整可能な高さ範囲は、具体的には40mm程度が限界
であるが、床(F) 上面の凹凸によってそれ以上の高さの
調整を必要とするような場合には、その高さに対応する
高さを有する幅木(40)を用意しなければならず、幅木の
種類数の増加およびコストアップにつながるという問題
があった。 【0009】また、従来の幅木(40)は、幅木上部構成部
材(41)の上壁(51)の上面中央部に上方凸部(53)が設けら
れて、この上方凸部(53)が、側壁パネル(60)の下縁部の
枠材(61)の幅中央部に設けられた下方に開口した凹溝(6
2)に嵌め入れられた状態で、幅木上部構成部材(41)の上
壁(51)上面に側壁パネル(60)の下縁部がのせられていた
が、これだけでは側壁パネル(60)の支持が不安定で、充
分でないし、幅木上部構成部材(41)に側壁パネル(60)を
嵌め込むさい、カチッと嵌め込んだという感じが得られ
ないという問題があった。 【0010】そして、建物の側壁パネル(60)と幅木(40)
の上部構成部材(41)とは、構造上、ビスなどで固定する
ことができないので、従来は、幅木上部構成部材(41)の
左右両側壁(52)(52)のそれぞれ上端寄り部分に設けられ
たシーラー等受け凸部(54)(54)と、側壁パネル(60)下縁
部の枠材(61)との間にシーラー等接着材料(63)を充填す
ることにより、接着していたが、これでは、シーラー等
接着材料(63)が側壁表面に流れ出て、外観上非常に見苦
しくなるという問題があった。 【0011】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、プレハブ式クリーンルーム等の建物において
用いられる高さ調整自在な幅木について、幅木による調
整可能な高さ範囲を30mm以上無制限とすることがで
きて、非常に便利であり、しかも1種類の幅木ですべて
の既設建物の側壁幅木高さと仕様をあわせることができ
て、管理上およびコスト上において有利であり、また幅
木の上下構成部材同士のオーバーラップ部を無くし、幅
木構成部材の材料を削減して、コストダウンを図ること
ができ、また幅木上部構成部材と側壁パネル下縁部の枠
材との間にシーラー等接着材料を充填する必要がなく、
従って、シーラー等接着材料が側壁表面に流れ出て外観
上見苦しくなるようなことが全く無い、また幅木下部構
成部材は、その高さを低くすることができて、床上面の
凹凸に対して幅木下部構成部材が追随して沿うため、床
上面と幅木下部構成部材の下面との間に間隙が生じるこ
となく、加工コストの削減を図ることができ、また場合
によっては幅木下部構成部材自体を省略することができ
て、材料の削減によるコストダウンをさらに図ることが
できるうえに、プレハブ式クリーンルーム等の建物の側
壁パネルの設置作業が非常に簡単であり、しかも側壁パ
ネルの設置後に、該側壁パネルの高さ調整の必要が生じ
たさいには、側壁パネルを取り外すことなく、その高さ
調整を行なうことができて、非常に便利である、高さ調
整自在な幅木を提供しようとするにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明による高さ調整自在な幅木は、建物の側
壁パネルの下縁部を略全長にわたって受ける横断面略U
形の押出形材製の幅木構成部材と、側壁パネルの下方に
おいて床に所定間隔おきに立設された所要数のアンカー
ボルト兼用アジャストボルトと、幅木構成部材の下壁の
ボルト孔に挿通されたボルトにねじ被せられて、幅木構
成部材の下壁を下側から受ける下部ナットとを備えてお
り、幅木構成部材の下壁の上面に、アンカーボルト兼用
アジャストボルトの直径と略等しい間隔で対向する2つ
のボルト係止用壁部が幅木構成部材の長手方向に突設さ
れ、左右両ボルト係止用壁部の対向面に、ボルトのねじ
の谷部に嵌まり込む係合凸条がボルトのねじピッチに合
わせてかつ互いに高さ違いに設けられていて、幅木構成
部材の下壁の上面より上方に突出したボルトの上部雄ね
じ部が、左右両ボルト係止用壁部の係合凸条に係り合わ
せられていることを特徴としている。 【0013】 【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態
を、図面を参照して説明する。 【0014】なお、図面は、この発明による高さ調整自
在な幅木を、プレハブ式クリーンルームに適用した場合
を示すものである。 【0015】図1〜図3を参照すると、この発明による
高さ調整自在な幅木(10)は、クリーンルームの側壁パネ
ル(20)の下縁部を略全長にわたって受ける横断面略U形
のアルミニウム押出形材製の幅木上部構成部材(1) と、
側壁パネル(20)の下方において床(または建物設置コン
クリート面)(F) に配置された横断面浅い略U形のアル
ミニウム押出形材製の幅木下部構成部材(2) と、幅木(1
0)の上下両構成部材(1)(2)の下壁(11)(16)をそれぞれ貫
通しかつ所定間隔おきに床(F) に立設された所要数のア
ンカーボルト兼用アジャストボルト(3) と、ボルト(3)
にねじ被せられて、幅木上部構成部材(1) の下壁(11)を
下側から受ける下部ナット(4) とを備えている。 【0016】ここで、各アンカーボルト兼用アジャスト
ボルト(3) は、これの下端部(3a)が床(F) のコンクリー
ト壁の所定箇所に埋設された脚部(9) 付きねじ筒(8) に
上からねじ込まれ、ボルト(3) の下端部(3a)のねじ込み
によってねじ筒(8) の複数の脚部(9) が開かれて、ボル
ト(3) が立上がり状に固定されている。 【0017】幅木下部構成部材(2) は横断面浅い略U形
を有し、下壁(16)の左右両側に側壁(17)(17)が立上がり
状に連設され、両側壁(17)(17)の上端に内方凸部(17a)
(17a)が設けられている。 【0018】そして、床(F) 上面に配置された幅木下部
構成部材(2) の下壁(16)のボルト孔(18)を貫通する該ボ
ルト(3) の雄ねじ部に、下壁(16)の上側において固定ナ
ット(7) がねじ被せられて、この固定ナット(7) により
下壁(16)が床(F) 上面に押え止められている。 【0019】上記のような幅木下部構成部材(2) は、例
えば10mm程度の高さを有するものでよくかつ幅木上
部構成部材(1) とは完全に分離したセパレート構造とな
されている。 【0020】一方、幅木上部構成部材(1) は、同様に横
断面略U形であるが、幅木下部構成部材(2) より高さが
高いものとなされている。この幅木上部構成部材(1) の
下壁(11)の左右両側に側壁(12)(12)が立上がり状に連設
され、両側壁(12)(12)の上端に連なる頂壁(13)の中央部
が開口していて、該開口部の左右両側に、クリーンルー
ムの側壁パネル(20)の下枠材(23)の下側に入り込むべき
係合凸部(14)(14)が上方突出状にかつ互いに対向状に設
けられている。左右両係合凸部(14)(14)の上半部(14a)
(14a)には、互いに上方に向って先細となるテーパーが
つけられている。 【0021】そして、幅木上部構成部材(1) の下壁(11)
の上面に、アンカーボルト兼用アジャストボルト(3) の
直径と略等しい間隔で対向する2つのボルト係止用壁部
(19)(19)が幅木上部構成部材(1) の長手方向に突設さ
れ、左右両ボルト係止用壁部(19)(19)の対向面に、ボル
ト(3) のねじの谷部に嵌まり込む係合凸条(29)(29)がボ
ルト(3) のねじピッチに合わせてかつ互いに高さ違いに
設けられている。クリーンルームの側壁パネル(20)は、
例えばアルミニウム製の両表面板(21)(21)と、両表面板
(21)(21)同士の間に収められた断熱材(22)と、パネル(2
0)の全周をめぐるポリ塩化ビニル樹脂製の枠材とよりな
るものである。 【0022】側壁パネル(20)の下枠材(23)は横断面浅い
略逆U形を有し、その下向きの左右両側壁部(24)(24)の
下端部に表面板(21)(21)の折返し端部(21a)(21a)が掛り
止められている。また下枠材(23)には、左右両側壁部(2
4)(24)寄り部分に一対の横断面略I形の外側係合凸部(2
5)(25)が下方突出状に設けられるとともに、中央寄り部
分に一対の内側係合凸部(26)(26)が下方突出状に設けら
れていて、幅木上部構成部材(1) の頂壁(13)のテーパー
状上半部(14a)(14a)を有する左右両係合凸部(14)(14)
が、下枠材(23)の外側係合凸部(25)と内側係合凸部(26)
との間の間隙に下から差し込まれるようになされてい
る。 【0023】上記のこの発明による高さ調整自在な幅木
(10)を用いてクリーンルームの側壁パネル(20)を設置す
るには、まず床(F) のコンクリート壁の側壁パネル設置
予定箇所に予め埋設された脚部(9) 付きねじ筒(8) に、
アンカーボルト兼用アジャストボルト(3) を上からねじ
込んで固定する。つぎに、側壁パネル(20)の下縁部を受
ける位置に幅木下部構成部材(2) を配して、これの下壁
(16)のボルト孔(18)にそれぞれ対応するアンカーボルト
兼用アジャストボルト(3) を挿通する。各ボルト(3) の
雄ねじ部に固定ナット(7) をねじ被せて、幅木下部構成
部材(2) の下壁(16)を床(F) 上面に固定する。 【0024】そして、各アンカーボルト兼用アジャスト
ボルト(3) の上部に、緩み止めナット(6) を所定高さに
ねじ被せるとともに、これの上側に下部ナット(4) をね
じ被せる。つぎに、幅木上部構成部材(1) を幅木下部構
成部材(2) の上方に配置して、幅木上部構成部材(1) の
下壁(11)に設けられたボルト孔(15)に、各ボルト(3)を
これの上端より挿通するだけで良い。この時、ボルト
(3) の上部雄ねじ部(3b)のねじ山部により、幅木上部構
成部材(1) 側の左右両ボルト係止用壁部(19)(19)の係合
凸条(29)(29)が、係止用壁部(19)(19)の素材の弾性によ
って一旦外側に押しやられたのちに復元し、ボルト(3)
の上部雄ねじ部(3b)の谷部に係合凸条(29)(29)が嵌まり
込んで係り合わせられ、かつ幅木上部構成部材(1) の下
壁(11)は、下部ナット(4) の上面に当接してしっかりと
止められることにより、幅木(10)のセットを完了する。
従って側壁パネル(20)の設置作業が非常に簡単である。
つぎに、クリーンルームの側壁パネル(20)の下縁部を、
幅木上部構成部材(1)の上にのせるが、この時、幅木上
部構成部材(1) の頂壁(13)のテーパー状上半部(14a)(14
a)を有する左右両係合凸部(14)(14)が、側壁パネル(20)
の下枠材(23)の外側係合凸部(25)と内側係合凸部(26)と
の間の間隙に下から差し込まれ、側壁パネル(20)の下縁
部が幅木上部構成部材(1) 上にしっかりと保持せられ
る。 【0025】上記のように床(F) に幅木(10)を施工した
後、幅木(10)の室内側の表面を床材(30)の立ち上げ仕上
げ処理により覆い、同床材(30)の立ち上げ側と反対側に
は、板状の化粧材(31)を立設して、幅木(10)の同側の表
面を覆い隠す。 【0026】なお、幅木上部構成部材(1) と幅木下部構
成部材(2) とは、互いに完全に分離したセパレート構造
となされており、従って幅木下部構成部材(2) の高さ
は、例えば10mm程度のものでよい。また下部ナット
(4) 下側の緩み止めナット(6)の取付けは、場合によっ
ては省略することができる。 【0027】上記のこの発明の幅木(10)によれば、床
(F) のコンクリート壁、幅木下部構成部材(2) 、および
幅木上部構成部材(1) の三者が、アンカーボルト兼用ア
ジャストボルト(3) により一体に結合されているので、
非常に強固であり、構造上非常に安定した状態を保つこ
とができる。しかも従来の別部品としての幅木高さ調整
用アジャスト金具を省略することができ、部材点数の削
減によりコストダウンを図ることができる。 【0028】そして、幅木(10)の上部構成部材(1) と下
部構成部材(2) とが完全に分離したセパレート構造とな
されており、かつこれらをアンカーボルト兼用アジャス
トボルト(3) により一体に結合するため、幅木(10)によ
る側壁パネル(20)のアジャスト高さを、40mm以上無
制限とすることができ、例えば既設建物の側壁幅木と高
さを合わせたい時、既設建物の側壁幅木の高さには、4
0〜200mmと種々のものがあるが、これらの高さの
仕様のいずれにも1種類の幅木でカバーすることがで
き、管理上およびコスト上きわめて有利である。 【0029】また、幅木(10)の下部構成部材(2) は、施
工時の作業性と、床材(30)仕上げ時の作業性とを考慮す
るだけ良いので、その高さは、例えば10mm程度と極
力低く設定することができる。 【0030】また、幅木下部構成部材(2) を横断面略U
形として、これの下壁(16)の左右両側に内方凸部(17a)
(17a)付き側壁(17)(17)を立上がり状に連設したから、
幅木下部構成部材(2) 上に幅木上部構成部材(1) がのせ
やすく、作業性がすぐれているとともに、幅木下部構成
部材(2) の左右方向への強度は保持したまゝで上下方向
の強度を大幅に低下させることができるため、床(F) 上
面の凹凸に対して幅木下部構成部材(2) を追随させるこ
とが可能である。従って、床(F) 上面と幅木下部構成部
材(2) の下面との間に間隙を生じることを皆無にするこ
とができ、化粧板(31)を貼るなどの仕上げ工事において
も、幅木下部構成部材(2) の下面が床(F)上面の凹凸に
追随しているので、幅木下部構成部材(2) の下端と化粧
板(31)の下端との間に少しの余裕(隙間)を付ければ、
きれいに化粧板仕舞をすることができ、幅木下部構成部
材(2) の下面と床(F) 上面との間隙をシーラー等の接着
材料で埋める必要がなく、工事作業の大幅な時間短縮が
可能であり、加工コストの削減を図ることができる。 【0031】また幅木(10)は、これの上部構成部材(1)
と下部構成部材(2) とが完全に分離した独立構造となさ
れており、かつ幅木上下部構成部材(1)(2)の間は、いわ
ゆる空洞化を実現したので、幅木(10)の材料としては圧
倒的な材料削減をすることができ、コストダウンに貢献
することができる。しかもこの材料の削減量は、幅木上
下部構成部材(1)(2)の調整量が大きいほど顕著に表われ
る。そして、これだけの材料の削減にもかゝわらず、幅
木上下部構成部材(1)(2)とも側壁パネル(20)の全長にわ
たって設けられているので、床材(30)立上げ等のガイド
としての機能を充分に有しており、床材(30)仕上げ等の
工事上の不具合は一切発生しないという利点がある。 【0032】なお、幅木(10)による側壁パネル(20)のア
ジャスト高さを、40mm未満としたい場合には、幅木
下部構成部材(2) を省略することにより、幅木(10)によ
る側壁パネル(20)のアジャスト高さを30〜40mmの
範囲に調整することが可能である。従って実質的には、
幅木(10)による側壁パネル(20)のアジャスト高さを、3
0mm以上無制限とすることができる。 【0033】また幅木上部構成部材(1) を横断面略U形
の上方開放型として、その頂壁(13)中央の開口部の左右
両側に、テーパー状上半部(14a)(14a)付き係合凸部(14)
(14)が上方突出状に設けられているから、幅木上部構成
部材(1) の上に、クリーンルームの側壁パネル(20)の下
枠材(23)をのせると、側壁パネル(20)の自重によりこれ
の下枠材(23)が下方に移行し、これと相対的に幅木上部
構成部材(1) の頂壁(13)の左右両係合凸部(14)(14)が、
下枠材(23)の外側係合凸部(25)と内側係合凸部(26)との
間の間隙に下から差し込まれる。この時、テーパー状上
半部(14a)(14a)によって両係合凸部(14)(14)が案内され
るため、側壁パネル(20)の取付作業がスムーズであり、
かつ幅木上部構成部材(1) に側壁パネル(20)の下枠材(2
3)が嵌まり合うさい、カチッと嵌め込んだという感じが
得られるものである。しかも設置後の側壁パネル(20)
は、外力によっても左右にぐらつくとなく、安定した状
態を保つことができる。 【0034】こうして、側壁パネル(20)を、これの自重
だけで幅木上部構成部材(1) の上に密着して取り付ける
ことができるので、側壁部にシーラー等の接着機構を設
ける必要が全く無いものである。しかしながら、特に強
度を必要とする場合は、幅木上部構成部材(1) 側の左右
両係合凸部(14)(14)と、側壁パネル(20)の下枠材(23)の
外側係合凸部(25)および内側係合凸部(26)との間にシー
ラー等接着材料を所定間隔おきに部分的に塗布しても良
い。これにより、側壁パネル(20)の取付時に、幅木上部
構成部材(1) 側の係合凸部(14)(14)と側壁パネル(20)側
の下枠材(23)の係合凸部(25)(26)との摩擦により、これ
らの凸部に対してシーラー等接着材料が均一な接着状態
を生じ、さらに強固な固定状態を得ることができる。な
おこの時、シーラー等接着材料が側壁表面に流れ出るよ
うなことが全くなく、パネル側壁下部に外観上見苦しい
ラインが発生せず、外観上すっきりとした幅木連結部を
構成することができるものである。 【0035】なお、この発明の幅木(10)によれば、幅木
(10)と側壁パネル(20)の設置後に、該側壁パネル(20)の
高さ調整の必要が生じたさいには、側壁パネル(20)を取
り外すことなく、その高さ調整を行なうことができる。 【0036】すなわち、側壁パネル(20)の設置後に、例
えばこれの高さを下げる場合には、まず各アンカーボル
ト兼用アジャストボルト(3) の上部の緩み止めナット
(6) および下部ナット(4) を逆回転させて所定高さ分下
げておき、つぎに、この状態で側壁パネル(20)を上から
強制的に押し下げれば良い。すると、ボルト(3) の上部
雄ねじ部(3b)のねじ山部により、幅木上部構成部材(1)
側の左右両ボルト係止用壁部(19)(19)の係合凸条(29)(2
9)が、係止用壁部(19)(19)の素材の弾性によって一旦外
側に押しやられたのちに復元し、ボルト(3) の上部雄ね
じ部(3b)の谷部に係合凸条(29)(29)が嵌まり込んで係り
合わせられるとともに、幅木上部構成部材(1) の下壁(1
1)が下部ナット(4) の上面に当接して、しっかりと止め
られるものである。 【0037】こうして、側壁パネル(20)を取り外すこと
なく、幅木上部構成部材(1) の高さを変更して、側壁パ
ネル(20)の設置高さを簡単に調整することができ、非常
に便利である。 【0038】お、上記の実施形態においては、この発
明による高さ調整自在な幅木(10)を、プレハブ式クリー
ンルームの側壁パネル(20)に適用した場合について説明
したが、この発明は、その他種々の建物における側壁パ
ネルの高さ調整にも同様に適用され得るものである。 【0039】 【発明の効果】この発明による高さ調整自在な幅木は、
上述のように、建物の側壁パネルの下縁部を略全長にわ
たって受ける横断面略U形の押出形材製の幅木構成部材
と、側壁パネルの下方において床に所定間隔おきに立設
された所要数のアンカーボルト兼用アジャストボルト
と、幅木構成部材の下壁のボルト孔に挿通されたボルト
にねじ被せられて、幅木構成部材の下壁を下側から受け
る下部ナットとを備えており、幅木構成部材の下壁の上
面に、アンカーボルト兼用アジャストボルトの直径と略
等しい間隔で対向する2つのボルト係止用壁部が幅木構
成部材の長手方向に突設され、左右両ボルト係止用壁部
の対向面に、ボルトのねじの谷部に嵌まり込む係合凸条
がボルトのねじピッチに合わせてかつ互いに高さ違いに
設けられていて、幅木構成部材の下壁の上面より上方に
突出したボルトの上部雄ねじ部が、左右両ボルト係止用
壁部の係合凸条に係り合わせられているものであるか
ら、例えばプレハブ式クリーンルーム等の建物において
用いられる高さ調整自在な幅木について、幅木による調
整可能な高さ範囲を40mm以上、場合によっては30
mm以上無制限とすることができて、非常に便利であ
る。しかも1種類の幅木で、すべての既設建物の側壁幅
木高さと仕様をあわせることができて、管理上およびコ
スト上において非常に有利である。 【0040】また幅木構成部材と側壁パネル下縁部の枠
材との間にシーラー等接着材料を充填する必要がなく、
従ってシーラー等接着材料が側壁表面に流れ出て外観上
見苦しくなるようなことが全く無いものである。 【0041】また幅木下部構成部材を用いる場合には、
その高さを低くすることができて、床上面の凹凸に対し
て幅木下部構成部材が追随して沿うため、床上面と幅木
下部構成部材の下面との間に間隙が生じることなく、加
工コストの削減を図ることができる。そして、幅木の上
下構成部材同士のオーバーラップ部を無くし、幅木構成
部材の材料を削減して、コストダウンを図ることができ
る。 【0042】また場合によっては、幅木下部構成部材自
体を省略することができて、材料の削減によるコストダ
ウンをさらに図ることができる。 さらに、この発明によ
れば、プレハブ式クリーンルーム等の建物の側壁パネル
の設置作業が非常に簡単であり、しかも側壁パネルの設
置後に、該側壁パネルの高さ調整の必要が生じたさいに
は、側壁パネルを取り外すことなく、その高さ調整を行
なうことができ、非常に便利であるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施形態を示すもので、幅木による
側壁パネルの取付状態の拡大横断面図である。 【図2】同部分切欠き側面図である。 【図3】図2の幅木上部構成部材のみの拡大斜視図であ
る。 【図4】来品の幅木による側壁パネルの取付状態の拡
大横断面図である。 【符号の説明】 F 床 1 幅木上部構成部材(幅木構成部材) 2 幅木下部構成部材 3 アンカーボルト兼用アジャストボルト 3b ボルト上部雄ねじ部 4 上部ナッ 11 下壁 15 ボルト孔 19 ボルト係止用壁部 20 側壁パネル 29 係合凸条

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 建物の側壁パネル(20)の下縁部を略全長
    にわたって受ける横断面略U形の押出形材製の幅木構成
    部材(1) と、側壁パネル(20)の下方において床(F) に所
    定間隔おきに立設された所要数のアンカーボルト兼用ア
    ジャストボルト(3) と、幅木構成部材(1) の下壁(11)の
    ボルト孔(15)に挿通されたボルト(3)にねじ被せられ
    て、幅木構成部材(1) の下壁(11)を下側から受ける下部
    ナット(4) とを備えており、幅木構成部材(1) の下壁(1
    1)の上面に、アンカーボルト兼用アジャストボルト(3)
    の直径と略等しい間隔で対向する2つのボルト係止用壁
    部(19)(19)が幅木構成部材(1) の長手方向に突設され、
    左右両ボルト係止用壁部(19)(19)の対向面に、ボルト
    (3) のねじの谷部に嵌まり込む係合凸条(29)(29)がボル
    ト(3) のねじピッチに合わせてかつ互いに高さ違いに設
    けられていて、幅木構成部材(1) の下壁(11)の上面より
    上方に突出したボルト(3) の上部雄ねじ部(3b)が、左右
    両ボルト係止用壁部(19)(19)の係合凸条(29)(29)に係り
    合わせられている、高さ調整自在な幅木。
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