JP3366744B2 - ゴム用成形型 - Google Patents

ゴム用成形型

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JP3366744B2 JP22403094A JP22403094A JP3366744B2 JP 3366744 B2 JP3366744 B2 JP 3366744B2 JP 22403094 A JP22403094 A JP 22403094A JP 22403094 A JP22403094 A JP 22403094A JP 3366744 B2 JP3366744 B2 JP 3366744B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ゴム成形品あるいはゴ
ム焼付品を製造するための成形型であって、特に、中子
型及びその周囲に組み合わされる金型部材からなり、前
記中子型の先端部が、これに軸方向に対向する所定の金
型部材の嵌合孔にインロー合わせ状に嵌脱される構造を
有するものに関する。 【0002】 【従来の技術】内径が小さくかつ軸方向長さが長い筒状
のゴム成形品あるいはゴム焼付品の成形においては、中
子型を有する成形型が使用され、また、成形時に中子型
の芯ずれが発生しないように、中子型の先端部が、これ
に対向する金型部材に対してインロー合わせ状に嵌合さ
れるようになっている。図4(A)は、この種のゴム用
成形型の従来例を部分的に示すもので、101は中子
型、102は下型である。中子型101は、その上端部
(基端部)が図示されていない上型にカチコミされるこ
とによって固定され、下端部(先端部)に形成された嵌
合面101aが下型102における成形面102aの下
部中央に形成された嵌合孔102bに対してインロー合
わせ状に上下方向(軸方向)に嵌脱されるようになって
いる。 【0003】この成形型においては、中子型101の嵌
合面101aと嵌合孔102bがほぼ密接されるインロ
ー合わせ部へ成形用材料が流出することによって、図4
(B)に示すように、筒状の製品部103の一端内径部
にバリ104が形成されるが、このバリ104は極めて
薄い膜状であるため、手で奇麗にむしり取ることが困難
であり、このためホーニング等の仕上加工が必要となっ
て、製造費用の上昇を来すといった問題が指摘される。
そこで図5(A)に示すように、中子型101の嵌合面
101aの上部にバリ溝101bを形成し、このバリ溝
101b内に流出した成形用材料によって、図5(B)
に示すような環状バリ105が形成されるようにし、製
品部103から環状バリ105を手で容易にむしり取る
ことができるようにすることが考えられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、嵌合面10
1aの上部に単にバリ溝101bを設けただけの成形型
では、中子型101の嵌合面101aと下型102の嵌
合孔102bとのインロー合わせ部における密接状態に
よって、バリ溝101bへの成形用材料の流出状態が変
化し、このため、実際には環状バリ105がバリ溝10
1bと対応する所定の形状になりにくい。しかも、図示
のような一般的な形状のバリ溝101bでは、成形後、
離型時に中子型101の下端部が下型102の嵌合孔1
02bから抜かれる際に、バリ溝101bの下端縁10
1cと環状バリ105との離脱抵抗が大きく、このた
め、環状バリ105は、中子型101の離型動作に伴っ
て、図5(B)に二点鎖線で示すように製品部103の
内周に入り込んでしまう。したがって、環状バリ105
を手でむしり取る作業に時間がかかり、しかも、環状バ
リ105を手でむしり取ることによる仕上状態も安定し
ない。 【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、中子型の
先端部が、金型部材に対してインロー合わせ状に嵌脱さ
れる構造のゴム用成形型によって成形される製品部か
ら、その一端内径に形成されたバリを容易に手でむしり
取ることができるようにし、かつ仕上性を向上させるこ
とにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係るゴム用成形型は、中子型の先端部外周面に
形成された嵌合面が所定の金型部材の嵌合孔に対してイ
ンロー合わせ状に軸方向に嵌脱される構造を有するもの
において、前記嵌合面の基端にバリ溝が形成され、この
バリ溝は、前記中子型の先端側のアール状縁部及びこの
アール状縁部から前記キャビティ内に臨む製品内径成形
面側へ向けて漸次小径になるテーパ面を有し、前記バリ
溝の前記製品内径成形面側の外周縁が前記嵌合孔の開口
端部と互いに遊嵌されるものである。 【0007】 【作用】上記構成によると、嵌合孔の開口端部と中子型
のバリ溝の製品内径成形面側の外周縁との遊嵌部分の隙
間を介して、キャビティからバリ溝内へ成形用材料の一
部が安定して流出するので、安定した環状バリが形成さ
れる。また、成形後、離型時に中子型の下端部が下型の
嵌合孔から離脱される際に、バリ溝とその内部に形成さ
れた環状バリとの離脱抵抗が小さく抑えられるため、環
状バリが離型動作と共にゴム成形体の製品部の内周に入
り込んで環状バリのむしり取りが困難となるのを有効に
防止することができる。また、環状バリをむしり取るこ
とによる仕上面が、前記遊嵌部分に対応して製品部と環
状バリとの間に形成される薄肉部に沿って形成される。 【0008】 【実施例】図1は、本発明に係るゴム用成形型の好適な
一実施例を示すもので、すなわちこの成形型は、中子型
1と、上面に形成された成形面21の中央に前記中子型
1の下端部(先端部)11が嵌脱される嵌合孔22が開
設された所定の金型部材である下型2と、下面中央に中
子型1の上端部(基端部)がカチコミによって固定され
た金型部材である上型3と、中子型1の外周側を取り囲
むように前記下型2と上型3の間に組み込まれる中間型
4,5とを有する。そして、これら中子型1及び各金型
部材2〜5によって、略筒状のゴム製品を成形するため
のキャビティ6が形成される。上型3には、このキャビ
ティ6内へ成形用材料を注入するための注入孔31が開
設されている。 【0009】中子型1は、キャビティ6内に臨む製品内
径成形面1aにおいて筒状ゴム製品の内径部を形成する
ものであって、下型2に開設された嵌合孔22及びこれ
に上下方向(軸方向)に嵌脱されるこの中子型1の下端
部11の外周面である嵌合面11aは、下方へ向けて漸
次小径になる緩やかなテーパ状を呈し、これによって前
記嵌脱の容易化が図られている。前記テーパ状の嵌合面
11aの上部であって、前記嵌合孔22との嵌合状態に
おいてこの嵌合孔22の上部内周と対応する位置には、
円周方向に連続したバリ溝12が形成されている。この
バリ溝12は、図1におけるII部を拡大した図2に示す
ように、前記嵌合面11aから連続した滑らかなアール
状に形成された下端の縁部12aと、このアール状縁部
12aから製品内径成形面1a側(上方)へ向けて漸次
小径に形成された下部テーパ面12bと、この下部テー
パ面12bの上部最小径端から延びる溝底部12cと、
更にこの溝底部12cの上端から上方へ向けて漸次大径
に形成された上端内側面12dとからなる。 【0010】バリ溝12の下部テーパ面12bは、成形
後において中子型1の下端部11が下型2の嵌合孔22
から上方へ離脱される際に、バリ溝12内の後述の環状
バリ72(図3参照)との抵抗が極力小さくなるよう
に、軸心に対する傾斜角度θが十分に小さいものとなっ
ている。また、製品内径成形面1a側におけるバリ溝1
2の外周縁12eは、下型2の嵌合孔22の上端の開口
端部22aに対して所定の隙間Gをもって遊嵌されるよ
うになっている。 【0011】図3は、上記実施例のゴム用成形型によっ
て成形されたゴム成形体7のうち、図2と対応する部分
を示すもので、71はキャビティ6において成形された
製品部、72はキャビティ6からバリ溝12へ成形用材
料の一部が流出してできた環状バリである。製品部71
と環状バリ72は、前記隙間Gに対応して形成された薄
肉部73を介して互いに繋がっている。すなわち、中子
型1におけるバリ溝12の上端の外周縁12eと下型2
の嵌合孔22の開口端部22aは、インロー合わせ状の
密接嵌合状態にはならないから、キャビティ6から隙間
Gを介してバリ溝12へ成形用材料の一部が流出するこ
とによる環状バリ72の形成が安定的に行われる。 【0012】バリ溝12は、嵌合面11aから連続した
滑らかなアール状縁部12aと、そこから上方へ延びる
傾斜角度θの小さい下部テーパ面12bとを有するた
め、離型時において、中子型1の下端部11が嵌合孔2
2から離脱される際に、バリ溝12とこれによって形成
された環状バリ72の下部内周面72aとの離脱抵抗が
小さく抑えられる。このため、離型動作と共に環状バリ
72が反転して製品部71の内周に入り込んでしまうの
を有効に防止できる。したがって、離型後、環状バリ7
2を手で容易にむしり取ることができ、しかも環状バリ
72の除去による仕上面が、図3に破線で示すように、
薄肉部73に沿って形成されるため、安定した仕上状態
となる。 【0013】 【発明の効果】本発明に係るゴム用成形型によれば、中
子型の嵌合部に手むしりが可能な環状バリが安定的に形
成され、しかも離型時に中子型の下端部が下型の嵌合孔
から離脱される際に、バリ溝とその内部の環状バリとの
離脱抵抗が小さくなり、環状バリが離型動作と共に製品
部の内周に入り込むことが防止されるので、成形された
製品部からの手むしりによるバリ除去を容易に行うこと
ができると共に、安定した仕上状態を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るゴム用成形型の好適な一実施例を
示す断面図である。 【図2】図1におけるII部を拡大した断面図である。 【図3】上記実施例のゴム用成形型によって成形された
ゴム成形体のうち図2と対応する部分を示す断面図であ
る。 【図4】ゴム成形型の従来例及びこれによる成形体を部
分的に示す説明図である。 【図5】ゴム成形型の他の従来例及びこれによる成形体
を部分的に示す説明図である。 【符号の説明】 1 中子型 1a 製品内径成形面 11 下端部(先端部) 11a 嵌合面 12 バリ溝 12a アール状縁部 12b 下部テーパ面(テーパ面) 12c 溝底部 12d 上端内側面 12e 外周縁 2 下型(所定の金型部材) 21 成形面 22 嵌合孔 22a 開口端部 3 上型(金型部材) 4,5 中間型(金型部材) 6 キャビティ 7 ゴム成形体 71 製品部 72 環状バリ 72a 下部内周面 73 薄肉部 G 隙間

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 中子型(1)及びその周囲に組み合わさ
    れる複数の金型部材でキャビティ(6)が形成され、前
    記中子型(1)の先端部外周面に形成された嵌合面(1
    1a)が所定の金型部材(2)の嵌合孔(22)に対し
    てインロー合わせ状に軸方向に嵌脱される構造を有する
    ゴム用成形型において、 前記嵌合面(11a)の基端にバリ溝(12)が形成さ
    れ、 このバリ溝(12)は、前記中子型(1)の先端側のア
    ール状縁部(12a)及びこのアール状縁部(12a)
    から前記キャビティ(6)内に臨む製品内径成形面(1
    a)側へ向けて漸次小径になるテーパ面(12b)を有
    し、 前記バリ溝(12)の前記製品内径成形面(1a)側の
    外周縁(12e)が前記嵌合孔(22)の開口端部(2
    2a)と互いに遊嵌されることを特徴とするゴム用成形
    型。
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