JP3366333B2 - ロータリスイッチ - Google Patents
ロータリスイッチInfo
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R39/00—Rotary current collectors, distributors or interrupters
- H01R39/02—Details for dynamo electric machines
- H01R39/04—Commutators
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R43/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
- H01R43/06—Manufacture of commutators
- H01R43/08—Manufacture of commutators in which segments are not separated until after assembly
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、例えば電動モーター及びその他の電動機の
整流子を形成するために使用されるロータリスイッチに
関する。
整流子を形成するために使用されるロータリスイッチに
関する。
発明の背景
多くの現存する整流子、即ち代表的には電動モーター
に使用される高速のロータリスイッチ、は円筒形に配列
されて非伝導性の(しばしばフェノール系の)成型化合
物に係留される多数の銅製セグメントからなる。各セグ
メントは、隣のセグメントから物理的に分離され且つ電
気的に絶縁されていて、その円筒の外径に沿って移動す
る電気ブラシは、何時でも、それと接触しているセグメ
ント(1個又は数個)のみと協働して伝導路を形成す
る。従って、電気ブラシが1個であれば、円筒形整流子
の1回転につき発生可能な状態変化の数は、その銅製セ
グメントの個数の2倍に等しい。
に使用される高速のロータリスイッチ、は円筒形に配列
されて非伝導性の(しばしばフェノール系の)成型化合
物に係留される多数の銅製セグメントからなる。各セグ
メントは、隣のセグメントから物理的に分離され且つ電
気的に絶縁されていて、その円筒の外径に沿って移動す
る電気ブラシは、何時でも、それと接触しているセグメ
ント(1個又は数個)のみと協働して伝導路を形成す
る。従って、電気ブラシが1個であれば、円筒形整流子
の1回転につき発生可能な状態変化の数は、その銅製セ
グメントの個数の2倍に等しい。
それらの現存する整流子はいろいろの方法で形成され
る。その一つの方法は、“組立”製品を製造するもの
で、伝導性の各セグメントを別々に形成することを必要
とするものである。その個々のセグメントはフレーム内
で円形に配列される。セグメントが適宜置かれた後、成
型化合物がフレームの中央部に挿入されて各セグメント
の内面と接触する。
る。その一つの方法は、“組立”製品を製造するもの
で、伝導性の各セグメントを別々に形成することを必要
とするものである。その個々のセグメントはフレーム内
で円形に配列される。セグメントが適宜置かれた後、成
型化合物がフレームの中央部に挿入されて各セグメント
の内面と接触する。
他の形成方法は、平らな銅製ストリップを丸めて円筒
形のシェルを作る。“組立”の方法の場合と同じく、次
にその円筒形構造物の中心に成型化合物を挿入して完成
品のコアを作り出す。その後、その銅製円筒を周期的に
切削し、即ちスロットを設けることにより、個々の伝導
性セグメントが形成される。それらのスロットは各セグ
メントを隣のセグメントから隔て、整流子の適正な動作
に必要な電気的絶縁を与える。製造コストは安いけれど
も、現存するシェル整流子の耐久性は“組立”整流子の
それより劣ることがしばしばある。
形のシェルを作る。“組立”の方法の場合と同じく、次
にその円筒形構造物の中心に成型化合物を挿入して完成
品のコアを作り出す。その後、その銅製円筒を周期的に
切削し、即ちスロットを設けることにより、個々の伝導
性セグメントが形成される。それらのスロットは各セグ
メントを隣のセグメントから隔て、整流子の適正な動作
に必要な電気的絶縁を与える。製造コストは安いけれど
も、現存するシェル整流子の耐久性は“組立”整流子の
それより劣ることがしばしばある。
シェル型及び“組立”型の整流子は共に、場合によっ
ては毎分数千回転に近い高速で動作する。その結果とし
て、伝導性セグメントは相当の遠心力及び熱にさらされ
ることになり、ついにはセグメントが中央コアから脱落
して整流子を故障させる結果となりがちである。従っ
て、現存する製造方法を操作して、セグメントを成型コ
アに係留する作用をなす内部構造物を形成することがで
きる。種々の製造者が現在使用している構造物は、例え
ば、鳩の尾の形の凹部、鋭角をなす突起、及びフックな
どに似ている。フック及び鋭角突起は、セグメントの内
面を自由な形状に皮むき(free−form paring)するこ
とにより普通は対をなして形成される。
ては毎分数千回転に近い高速で動作する。その結果とし
て、伝導性セグメントは相当の遠心力及び熱にさらされ
ることになり、ついにはセグメントが中央コアから脱落
して整流子を故障させる結果となりがちである。従っ
て、現存する製造方法を操作して、セグメントを成型コ
アに係留する作用をなす内部構造物を形成することがで
きる。種々の製造者が現在使用している構造物は、例え
ば、鳩の尾の形の凹部、鋭角をなす突起、及びフックな
どに似ている。フック及び鋭角突起は、セグメントの内
面を自由な形状に皮むき(free−form paring)するこ
とにより普通は対をなして形成される。
成型化合物は作動中にも遠心力及び熱にさらされ、そ
のために場合によっては成型化合物自体の完全性が破壊
されて整流子の有効寿命が短くなることもある。いずれ
かのセグメントの係留部付近で化合物の完全性が乱され
ると、この潜在的問題は特に深刻となる可能性がある。
その結果として、整流子の化合物とその他の部分とを強
化して、前記の様な不利な結果が起こらないようにする
必要がある。
のために場合によっては成型化合物自体の完全性が破壊
されて整流子の有効寿命が短くなることもある。いずれ
かのセグメントの係留部付近で化合物の完全性が乱され
ると、この潜在的問題は特に深刻となる可能性がある。
その結果として、整流子の化合物とその他の部分とを強
化して、前記の様な不利な結果が起こらないようにする
必要がある。
米国特許第5,124,609号(Nagasaka)は、個々に形成
されたセグメントの係留部がコアの中の周辺部に配列さ
れた絶縁金属リング及びセラミック・ボールと係合する
ようになっている組立型整流子を開示している。シェル
型整流子の場合、従来は、スロットを設ける前に存在す
る一体のセグメント構造が、セグメントの係留部と係合
させるために補強部材を挿入することを妨げていた。
されたセグメントの係留部がコアの中の周辺部に配列さ
れた絶縁金属リング及びセラミック・ボールと係合する
ようになっている組立型整流子を開示している。シェル
型整流子の場合、従来は、スロットを設ける前に存在す
る一体のセグメント構造が、セグメントの係留部と係合
させるために補強部材を挿入することを妨げていた。
ドイツ特許公報第3812585号は、補強構造体に形成さ
れた凹部に収容可能な被切削セグメント取り付けタン
グ、又は端部が補強リングの回りに曲げられている予備
成型セグメント取り付けタングを有する整流子を開示し
ている。米国特許第2,207,594号は、請求項1の前文部
分に記載された通りの整流子を開示している。
れた凹部に収容可能な被切削セグメント取り付けタン
グ、又は端部が補強リングの回りに曲げられている予備
成型セグメント取り付けタングを有する整流子を開示し
ている。米国特許第2,207,594号は、請求項1の前文部
分に記載された通りの整流子を開示している。
本発明によるロータリスイッチは、非電導性コアと;
スイッチを補強するためにコアに埋設された非電導性手
段と;コアの回りで離隔されている複数の電導性セグメ
ントとから成っており、各セグメントはコアに埋設され
た係留システムを有し、この係留システムは補強手段の
回りに曲げられてセグメントをそれに定着する部分を有
し、この部分は、電導性セグメントの表面部分を部分的
に裂いて、それを補強手段の回りに曲げるべくセグメン
トの残りの部分から延出させることによって表面部分か
ら形成されていることを特徴とする。
スイッチを補強するためにコアに埋設された非電導性手
段と;コアの回りで離隔されている複数の電導性セグメ
ントとから成っており、各セグメントはコアに埋設され
た係留システムを有し、この係留システムは補強手段の
回りに曲げられてセグメントをそれに定着する部分を有
し、この部分は、電導性セグメントの表面部分を部分的
に裂いて、それを補強手段の回りに曲げるべくセグメン
トの残りの部分から延出させることによって表面部分か
ら形成されていることを特徴とする。
この様に、本発明の好ましい形は、整流子の成型され
たコアに埋設された内部補強リングを含む改良されたシ
ェル整流子係留システムを提供することができ、セグメ
ントはリングに定着されて遠心力に抵抗する。或る実施
の形態においては、この係留システムのリングは整流子
の質量中心又はその近くに配置される。補強リングは、
各電導性セグメントの(通常は上側の)フック又は係留
部が回りにパターンをなして置かれる型枠としても機能
し、遠心力及び熱にさらされるときにその各係留部を定
位置に保持しながら各係留部の均一な形態を可能とし、
更にシェルが一体構造であるにも関わらずリング及び係
留部分を組み立てることを可能にする。
たコアに埋設された内部補強リングを含む改良されたシ
ェル整流子係留システムを提供することができ、セグメ
ントはリングに定着されて遠心力に抵抗する。或る実施
の形態においては、この係留システムのリングは整流子
の質量中心又はその近くに配置される。補強リングは、
各電導性セグメントの(通常は上側の)フック又は係留
部が回りにパターンをなして置かれる型枠としても機能
し、遠心力及び熱にさらされるときにその各係留部を定
位置に保持しながら各係留部の均一な形態を可能とし、
更にシェルが一体構造であるにも関わらずリング及び係
留部分を組み立てることを可能にする。
また、リングを好適に形成する、巻回されたファイバ
ーグラス・ストランド又はその他の材料は、連結される
成型コアより大きな構造的完全性を持っていて、この係
留システムの上側部分付近(少なくとも)でのコアの劣
化の可能性を減少させる。本発明は、製品のコストの付
随する増大を最小限に留めながらシェル型整流子の耐久
性、性能、及び熱安定性を向上させるのに特に役に立
つ。けれども、これを他のロータリスイッチの設計及び
製造技術との関係で採用することもできる。
ーグラス・ストランド又はその他の材料は、連結される
成型コアより大きな構造的完全性を持っていて、この係
留システムの上側部分付近(少なくとも)でのコアの劣
化の可能性を減少させる。本発明は、製品のコストの付
随する増大を最小限に留めながらシェル型整流子の耐久
性、性能、及び熱安定性を向上させるのに特に役に立
つ。けれども、これを他のロータリスイッチの設計及び
製造技術との関係で採用することもできる。
本発明は、対応的に、電導性材料の筒を形成し、この
筒に非電導性補強手段を挿入し、電導性材料の一部を補
強手段の回りに曲げて締着することにより係留システム
を形成し、その筒の内部に非電導性の硬化可能な材料を
充填してコアを形成し、コア材料を硬化させ、その筒に
スロットを設けて電気的に隔離されたセグメントを形成
する工程からなるロータリスイッチを製造する方法を提
供するものであり、この方法は、電導性材料の表面部分
を部分的に裂いて、それを補強手段の回りに曲げること
ができるようにセグメントの残りの部分から伸び出させ
ることによって前記電導性材料の一部分を形成すること
を特徴とするものである。
筒に非電導性補強手段を挿入し、電導性材料の一部を補
強手段の回りに曲げて締着することにより係留システム
を形成し、その筒の内部に非電導性の硬化可能な材料を
充填してコアを形成し、コア材料を硬化させ、その筒に
スロットを設けて電気的に隔離されたセグメントを形成
する工程からなるロータリスイッチを製造する方法を提
供するものであり、この方法は、電導性材料の表面部分
を部分的に裂いて、それを補強手段の回りに曲げること
ができるようにセグメントの残りの部分から伸び出させ
ることによって前記電導性材料の一部分を形成すること
を特徴とするものである。
本発明の好ましい方法に従ってシェル整流子を形成す
るために、従来技術の平らな導体は、その内側の長さ方
向に沿って段又は棚を有する導体と置換される。材料を
丸めて円筒状にすると、その棚はその円筒の内周に沿う
円形となって、補強リングが置かれることになる支持体
を形成する。次に、ストリップが皮むき(paring)さ
れ、リングの回りに上側の係留フックを形成する。前記
の棚と共に、これらの上側フックは製造プロセスの残り
の工程においてリングを定位置に保持する。更に皮むき
することにより下側のフックと他の係留部とが形成され
る。その後、フェノール系成型化合物又はその他の成型
化合物が挿入されて、円筒の中の係留部の周囲の領域を
満たし、そして硬化されて、得られた装置の機械的特性
を固定化する。その後、円筒の端から端まで周期的に切
削することにより個々の電導性セグメントが形成され
る。
るために、従来技術の平らな導体は、その内側の長さ方
向に沿って段又は棚を有する導体と置換される。材料を
丸めて円筒状にすると、その棚はその円筒の内周に沿う
円形となって、補強リングが置かれることになる支持体
を形成する。次に、ストリップが皮むき(paring)さ
れ、リングの回りに上側の係留フックを形成する。前記
の棚と共に、これらの上側フックは製造プロセスの残り
の工程においてリングを定位置に保持する。更に皮むき
することにより下側のフックと他の係留部とが形成され
る。その後、フェノール系成型化合物又はその他の成型
化合物が挿入されて、円筒の中の係留部の周囲の領域を
満たし、そして硬化されて、得られた装置の機械的特性
を固定化する。その後、円筒の端から端まで周期的に切
削することにより個々の電導性セグメントが形成され
る。
所望の場合には、電導性ストリップを丸める前に、適
当な装置を使って電導性ストリップから電導性材料を除
去することにより装置の上側セクションにタングを形成
することができ、それらのタングを外側フックとするこ
とができる。必要に応じて、ワイヤブラシ又はその他の
適当な技術で整流子セグメントから酸化を除去すると共
にスロットから電導性残留物を除去することができ、既
存の試験技術を利用して整流子の電気的特性を評価する
ことができる。本発明による“組立”整流子の製造も同
様に上述した通りに行われ、個々のセグメントが円筒形
状に配列される前に形成され続ける。
当な装置を使って電導性ストリップから電導性材料を除
去することにより装置の上側セクションにタングを形成
することができ、それらのタングを外側フックとするこ
とができる。必要に応じて、ワイヤブラシ又はその他の
適当な技術で整流子セグメントから酸化を除去すると共
にスロットから電導性残留物を除去することができ、既
存の試験技術を利用して整流子の電気的特性を評価する
ことができる。本発明による“組立”整流子の製造も同
様に上述した通りに行われ、個々のセグメントが円筒形
状に配列される前に形成され続ける。
本発明の他の好ましい特徴が従属請求項に記載されて
いる。本発明の他の目的、好ましい特徴及び利点は、図
面を参照して行う以下の説明から明らかとなろう。
いる。本発明の他の目的、好ましい特徴及び利点は、図
面を参照して行う以下の説明から明らかとなろう。
図面において、図1は整流子の横断面図である。
図2は図1の整流子の平面図である。
図3は図1の整流子を形成するためのブランクの平面
図である。
図である。
図4は図3のブランクの側面図である。
図5〜7は種々の形成段階における図1の整流子の横
断面図である。
断面図である。
詳細な説明
図1〜2はシェル整流子10を示す。整流子10は、フェ
ノール系(又はその他の適当な)コア18に係留された、
通常は銅製の、複数の電導性の棒14を含む。またコア18
にはリング22が埋設されていて、このリングは、コア18
を補強すると共に整流子10の熱的及び機械的安定性を向
上させる。リング22は、好適にはエポキシ樹脂を含むフ
ァイバーグラス・ストランドから形成されるが、他の非
電導性材料を必要又は希望に応じて使用することもでき
る。
ノール系(又はその他の適当な)コア18に係留された、
通常は銅製の、複数の電導性の棒14を含む。またコア18
にはリング22が埋設されていて、このリングは、コア18
を補強すると共に整流子10の熱的及び機械的安定性を向
上させる。リング22は、好適にはエポキシ樹脂を含むフ
ァイバーグラス・ストランドから形成されるが、他の非
電導性材料を必要又は希望に応じて使用することもでき
る。
隣り合う棒14同士の中間にギャップ又はスロット26が
あり、これは隣り合う棒14同士を電気的に分離して、整
流子10が高速ロータリスイッチとして作用することを可
能とする。図2に示されているように、或る実施の形態
に係る整流子10は22個の棒14を使用しており、整流子10
の1回転につき44回の状態変化が起こり得るようになっ
ている。コア18は更に使用時にスピンドルを収容する中
央開口部30を画定している。棒14とリング22とは協働し
て、高速、高温時に既存のシェル型製品より熱的に安定
していて且つ在来の“組立”装置より安価で且つ簡単な
整流子10を形成するのに役立っている。
あり、これは隣り合う棒14同士を電気的に分離して、整
流子10が高速ロータリスイッチとして作用することを可
能とする。図2に示されているように、或る実施の形態
に係る整流子10は22個の棒14を使用しており、整流子10
の1回転につき44回の状態変化が起こり得るようになっ
ている。コア18は更に使用時にスピンドルを収容する中
央開口部30を画定している。棒14とリング22とは協働し
て、高速、高温時に既存のシェル型製品より熱的に安定
していて且つ在来の“組立”装置より安価で且つ簡単な
整流子10を形成するのに役立っている。
図3〜4にブランク34が詳しく示されており、これか
ら整流10が形成される。“組立”型整流子とは異なっ
て、整流子10は、個々の電導性セグメントを用いて製造
されるのではなく、主として図3に示されているブラン
ク34等の連続的な金属ストリップから作られる。ブラン
ク34は、上側セクション38、中央セクション42、及び下
側セクション46に分割されて(図4)、整流子10の円筒
状の外形50を形成すべく丸められる。しかしながら、前
もってブランク34に対して打ち抜き等の操作がなされ、
領域54から材料を除去して別々の上側セクション(タン
グ)38同士を隔てて、ついには隣り合う棒14となるもの
の肩58(図2)を形成する。
ら整流10が形成される。“組立”型整流子とは異なっ
て、整流子10は、個々の電導性セグメントを用いて製造
されるのではなく、主として図3に示されているブラン
ク34等の連続的な金属ストリップから作られる。ブラン
ク34は、上側セクション38、中央セクション42、及び下
側セクション46に分割されて(図4)、整流子10の円筒
状の外形50を形成すべく丸められる。しかしながら、前
もってブランク34に対して打ち抜き等の操作がなされ、
領域54から材料を除去して別々の上側セクション(タン
グ)38同士を隔てて、ついには隣り合う棒14となるもの
の肩58(図2)を形成する。
図4はブランク34の厚みの変化を示している。例えば
下側セクション46は、厚みが増している領域62を含んで
いて、中央セクション42との境界部に段又は棚66が形成
されている。棚66は、整流子10の重要な特徴を構成して
いて、ブランク34が丸められるときにリング22を置くこ
との出来る内部支持体となる。対照的に、既存の殆どの
シェル型整流子の設計では、採用されている係留構造
が、或いは係留部を作る順序が障害となって、棚66及び
リング22のような構造物を有することができない。
下側セクション46は、厚みが増している領域62を含んで
いて、中央セクション42との境界部に段又は棚66が形成
されている。棚66は、整流子10の重要な特徴を構成して
いて、ブランク34が丸められるときにリング22を置くこ
との出来る内部支持体となる。対照的に、既存の殆どの
シェル型整流子の設計では、採用されている係留構造
が、或いは係留部を作る順序が障害となって、棚66及び
リング22のような構造物を有することができない。
整流子10の形成は次のように行われる。適当な成形装
置のキャビティ内に置かれた後、丸められているブラン
ク34の上側セクション38を外方に曲げ或いは広げること
により、このセクションが皮むき工具に巻き込まれる危
険を減少させる。その後、係留部を形成する工程とブラ
ンクに端から端までのスロットを設けて個々のセグメン
トを形成する後の工程とを容易にするために、丸められ
ているブランク34の内面を希望に応じてブローチ削りし
て軸方向の内側スロットを形成する。その後、ブローチ
削り操作の残留物が除去される。
置のキャビティ内に置かれた後、丸められているブラン
ク34の上側セクション38を外方に曲げ或いは広げること
により、このセクションが皮むき工具に巻き込まれる危
険を減少させる。その後、係留部を形成する工程とブラ
ンクに端から端までのスロットを設けて個々のセグメン
トを形成する後の工程とを容易にするために、丸められ
ているブランク34の内面を希望に応じてブローチ削りし
て軸方向の内側スロットを形成する。その後、ブローチ
削り操作の残留物が除去される。
図5〜7は、整流子10の内部係留システム100の作り
方を詳しく示す。初めに、丸められたブランク34をまっ
すぐに立てて置いて、図5に示されているようにリング
22を棚66の上に置く。リング22は、丸められたブランク
34の中央セクション42の位置で測った内径DIMより僅か
に小さい直径DRを有しており、リング22をブランク34の
中にしっかりと嵌め込むことができる。もちろん、直径
DRは、丸められたブランク34の領域62の位置で測った内
径DISより大きく、棚66の上に載っていることができ
る。
方を詳しく示す。初めに、丸められたブランク34をまっ
すぐに立てて置いて、図5に示されているようにリング
22を棚66の上に置く。リング22は、丸められたブランク
34の中央セクション42の位置で測った内径DIMより僅か
に小さい直径DRを有しており、リング22をブランク34の
中にしっかりと嵌め込むことができる。もちろん、直径
DRは、丸められたブランク34の領域62の位置で測った内
径DISより大きく、棚66の上に載っていることができ
る。
中央セクション42を皮むきすることにより上側係留部
104(図6)が形成され、これをリング22の上面108と同
じ高さに、筒の軸に対して約90゜の角度Aに曲げる。同
時に、下側セクション46を皮むきして下側係留部110を
形成し始める。その後、上側係留部104の先端部112をリ
ング22の回りに、90゜より僅かに小さい(又はほぼ等し
い)角度Bに曲げて、これを再び筒の軸とほぼ平行とす
る。この様にすることによってリング22は棚66と上側係
留部104との間に捉えられ、丸まったブランク34がリン
グ22に機械的に固着され、残りの製造工程及び整流子10
の使用中にリング22が定位置に保持されることになる。
さらに、上側係留部104を曲げる型枠としてリング22を
利用することにより、既存の自由な形状の設計の場合よ
りも上側係留部104の形状を整流子及びセグメント毎の
ばらつきの少ない均一な形状とすることができる。
104(図6)が形成され、これをリング22の上面108と同
じ高さに、筒の軸に対して約90゜の角度Aに曲げる。同
時に、下側セクション46を皮むきして下側係留部110を
形成し始める。その後、上側係留部104の先端部112をリ
ング22の回りに、90゜より僅かに小さい(又はほぼ等し
い)角度Bに曲げて、これを再び筒の軸とほぼ平行とす
る。この様にすることによってリング22は棚66と上側係
留部104との間に捉えられ、丸まったブランク34がリン
グ22に機械的に固着され、残りの製造工程及び整流子10
の使用中にリング22が定位置に保持されることになる。
さらに、上側係留部104を曲げる型枠としてリング22を
利用することにより、既存の自由な形状の設計の場合よ
りも上側係留部104の形状を整流子及びセグメント毎の
ばらつきの少ない均一な形状とすることができる。
図6に示されているように、下側係留部110を丸める
工程もこのときに行うことができる。下側セクション46
及び中央セクション42を更に皮むきすることにより(図
7のように)下側王冠部114及び上側王冠部118が形成さ
れ、これで整流子10の内部係留システム100を作る工程
が完了する。その後、丸まっているブランク34の上から
ブランクにより画定されている内部スペース122内に材
料を注入し、その材料を硬化させることによってコア18
を形成し、内部係留システム100を効果的にその中に埋
設する。リング22の構造的完全性はコア18の材料のそれ
より大きいので、上側係留部104とリング22との密着に
より、それらの間へのコア18の材料の注入が妨げられる
(或いは少なくとも極めて少なくなる)ので、得られた
整流子10が強化されて安定化する。或る実施の形態に係
る整流子10においては、リング22を整流子10の質量中心
又はその近くに位置させるようにリング22の配置と内部
係留システム100の構造とを設計することができる。
工程もこのときに行うことができる。下側セクション46
及び中央セクション42を更に皮むきすることにより(図
7のように)下側王冠部114及び上側王冠部118が形成さ
れ、これで整流子10の内部係留システム100を作る工程
が完了する。その後、丸まっているブランク34の上から
ブランクにより画定されている内部スペース122内に材
料を注入し、その材料を硬化させることによってコア18
を形成し、内部係留システム100を効果的にその中に埋
設する。リング22の構造的完全性はコア18の材料のそれ
より大きいので、上側係留部104とリング22との密着に
より、それらの間へのコア18の材料の注入が妨げられる
(或いは少なくとも極めて少なくなる)ので、得られた
整流子10が強化されて安定化する。或る実施の形態に係
る整流子10においては、リング22を整流子10の質量中心
又はその近くに位置させるようにリング22の配置と内部
係留システム100の構造とを設計することができる。
次に、スロット26を切削して整流子10の隣り合う棒14
を形成すると同時にそれらを電気的に隔離する。図5〜
7には示されていないが、希望に応じて棒14を更に清掃
して磨き、ブランク34の別々のタング又は上側セクショ
ン38を曲げでフック126とすることもできる。コア18の
中央開口部30を切削して適当な直径とすることもでき
る。
を形成すると同時にそれらを電気的に隔離する。図5〜
7には示されていないが、希望に応じて棒14を更に清掃
して磨き、ブランク34の別々のタング又は上側セクショ
ン38を曲げでフック126とすることもできる。コア18の
中央開口部30を切削して適当な直径とすることもでき
る。
リング22の回りの上側係留部104の操作の詳細は次の
通りである。皮むき後、DRにほぼ等しい直径を有する第
1成形具を上側係留部104に近づける。第1成形具は下
降し続けて上側係留部104に接触して上側係留部104を曲
げて図6に示されている角度Aを作る。次に、第1成形
具は引っ込んで、第2成形具が上側係留部104に接近し
接触できるようになる。第2成形具は下降し続け、先端
部112をリング22の回りで押して図6に示されている角
度Bを作る。
通りである。皮むき後、DRにほぼ等しい直径を有する第
1成形具を上側係留部104に近づける。第1成形具は下
降し続けて上側係留部104に接触して上側係留部104を曲
げて図6に示されている角度Aを作る。次に、第1成形
具は引っ込んで、第2成形具が上側係留部104に接近し
接触できるようになる。第2成形具は下降し続け、先端
部112をリング22の回りで押して図6に示されている角
度Bを作る。
以上の説明は、本発明の実施の形態を例示し、説明す
る目的でなされたものである。これらの実施の形態の修
正や改造は当業者には明白であって、請求の範囲におい
て定義されている本発明の範囲から逸脱することなくそ
れらを実施することができる。
る目的でなされたものである。これらの実施の形態の修
正や改造は当業者には明白であって、請求の範囲におい
て定義されている本発明の範囲から逸脱することなくそ
れらを実施することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ダニガン、ロバート・クレイ
アメリカ合衆国、ノースカロライナ州
27504、ベンソン、ゴッドウィン・レイ
ク・ロード 657
(72)発明者 グレニア、ジョゼフ・マイケル
アメリカ合衆国、ノースカロライナ州
27520、クレイトン、ブルックヴュー・
コート 10
(72)発明者 リー、エリク・グレグ
アメリカ合衆国、ノースカロライナ州
28384、ダン、ジャクソン・ロード 305
(56)参考文献 特開 平4−38151(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01R 39/04
H01R 43/08
H02K 13/00
Claims (10)
- 【請求項1】a. 非電導性コア(18)と; b. スイッチを補強するために前記コアに埋設された非
電導性の手段(22)と; c. 前記コア(18)の回りで離隔されている複数の電導
性セグメント(14)とから成っており、各セグメント
(14)が前記コア(18)に埋設された係留システム(10
0)を有するロータリスイッチにおいて、 前記係留システム(100)は、前記補強手段(22)の回
りに曲げられて前記セグメント(14)をそれに定着する
部分(104)を有し、この部分(104)は、前記電導性セ
グメント(14)の表面部分を部分的に裂いて前記補強手
段(22)の回りに曲げるべく前記セグメント(14)の残
りの部分から延出させることによって形成されているこ
とを特徴とするロータリスイッチ。 - 【請求項2】前記係留システム(100)は、 a. 前記補強手段を支持するための手段(66)と; b. 製造中及び使用中に前記補強手段の位置を維持する
ための手段(104)とから成ることを特徴とする請求項
1に記載のロータリスイッチ。 - 【請求項3】前記支持手段(66)は、前記補強手段(2
2)が載る棚を有し、前記位置維持手段(104)は前記補
強手段(22)の回りに形成されたフックを有することを
特徴とする請求項2に記載のロータリスイッチ。 - 【請求項4】前記補強手段(22)は巻回されたファイバ
ーグラス・リングであることを特徴とする請求項1〜3
のいずれか一項に記載のロータリスイッチ。 - 【請求項5】前記セグメント(14)は、電導性材料の筒
にスロットを設けることにより形成されることを特徴と
する請求項1〜4のいずれか一項に記載のロータリスイ
ッチ。 - 【請求項6】前記係留システム(100)は、前記コア(1
8)に埋設された第1王冠部(114)及び第2王冠部(11
8)を更に有することを特徴とする請求項1〜5のいず
れか一項に記載のロータリスイッチ。 - 【請求項7】前記補強手段(22)は、実質的に前記セグ
メント(14)の質量中心に位置することを特徴とする請
求項1〜6のいずれか一項に記載のロータリスイッチ。 - 【請求項8】a. 電導性材料の筒を形成し、 b. この筒(50)に非電導性補強手段(22)を挿入し、 c. 前記電導性材料の一部分(104)を前記補強手段(2
2)の回りに曲げてこの部分(104)をこれに締着するこ
とにより係留システム(100)を形成し、 d. その筒の内部にコア(18)を形成するための非電導
性の硬化可能な材料を充填し、 e. 前記コア材料を硬化させ、その筒にスロットを設け
て電気的に隔離されたセグメント(14)を形成する 工程からなるロータリスイッチを製造する方法におい
て、 前記電導性材料の表面部分を部分的に裂いて、それを前
記補強手段(22)の回りに曲げることができるように前
記セグメント(14)の残りの部分から延出させることに
よって前記部分(104)を形成することを特徴とする方
法。 - 【請求項9】前記係留システム(11)を形成する工程
は、 a. 前記部分(104)を前記筒の軸にほぼ垂直に前記補
強手段(22)の上に曲げ、 b. 前記部分(104)の先端部(12)を前記筒の軸にほ
ぼ平行に曲げる工程から成ることを特徴とする請求項8
に記載の方法。 - 【請求項10】前記係留システム(100)を形成する工
程は、第1及び第2の王冠部を形成する工程を更に有す
ることを特徴とする請求項9に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/302,117 | 1994-09-07 | ||
US08/302,117 US5491373A (en) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | Commutators |
PCT/GB1995/002080 WO1996008058A1 (en) | 1994-09-07 | 1995-09-04 | Rotary switch |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10505194A JPH10505194A (ja) | 1998-05-19 |
JP3366333B2 true JP3366333B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=23166337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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AU (1) | AU3394595A (ja) |
BR (1) | BR9508816A (ja) |
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DE (1) | DE69503058T2 (ja) |
DK (1) | DK0780029T3 (ja) |
ES (1) | ES2117443T3 (ja) |
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KR200480616Y1 (ko) * | 2015-02-05 | 2016-06-17 | 콜렉터신영 (주) | 결속력과 강성을 상승시킨 정류자 편 |
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1995
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