JP2002136060A - 円筒型整流子及びその製造方法 - Google Patents

円筒型整流子及びその製造方法

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JP2002136060A
JP2002136060A JP2000327999A JP2000327999A JP2002136060A JP 2002136060 A JP2002136060 A JP 2002136060A JP 2000327999 A JP2000327999 A JP 2000327999A JP 2000327999 A JP2000327999 A JP 2000327999A JP 2002136060 A JP2002136060 A JP 2002136060A
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Shinya Ashimura
伸哉 芦村
Ken Yoshida
謙 吉田
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OOPAKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した導電性及び高い耐腐食性や耐電解性
を発揮し、その品質の安定性に優れると共に、容易且つ
効率的に製造することができる円筒型整流子及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】 略円筒形の絶縁性支持体と、該絶縁性支
持体の外周に沿って配設された巻線接続用端子を有する
複数の金属セグメントと、該金属セグメントの略外面に
各々配設された複数の整流子セグメントとを有し、該整
流子セグメントのブラシ摺接面が回転子の軸方向に対し
て平行である円筒型整流子であって、隣り合う該金属セ
グメント及び該整流子セグメントがスリットを介して分
離絶縁され、該整流子セグメントの一部が該金属セグメ
ントの両側端面を被覆していることを特徴とする円筒型
整流子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として燃料ポン
プなどに使用する小型モータに組み込まれる円筒型整流
子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガソリンやアルコール中で使用す
る燃料ポンプのモータに於いて、その整流子に円筒型整
流子を使用し、前記整流子の材料に銅やカーボンを用い
ることが公知である。特に、整流子片或いはそのブラシ
摺接面にカーボンを主成分とする材料を用いた円筒型整
流子は、耐腐食性や耐電解性に優れ、前記モータに使用
する整流子として良好である。
【0003】上記のような円筒型整流子として、例えば
特開昭58−207840号に開示されている円筒型整
流子がある。前記円筒型整流子は、プラスチック製の支
持体の回りに、接続フック56を有する銅コレクタと、
炭素を含む焼結材料からなるカーボンコレクタが設けら
れ、銅コレクタとカーボンコレクタはリング状の部材に
スリットが切り込まれてセグメントになっている。更に
銅コレクタとカーボンコレクタの当接する端面には半田
付け又は溶接可能な層が予め設けられ、前記層に熱を加
えること等により得た接合層を介して、前記両端面が電
気的に接続されているものである。
【0004】また、他の円筒型整流子として、例えば特
開平5−234653号に開示されている円筒型整流子
がある。前記円筒型整流子は、絶縁ベース部材の円筒形
の外面に軸方向に延びる断面十字形のスロットが形成さ
れ、前記スロットに端子15を有する接点部材が各々収
容され、カーボンセグメントと一体形成された固定片が
接点部材が存在していないスロット部分に接点部材の孔
を含んで充填されている構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭58−
207840号の円筒型整流子は、カーボンコレクタと
銅コレクタとの電気的接続を上記接合層に依拠するもの
であって、接合層に使用する部材の品質が粗悪である場
合には導電性が不安定になることがあり、又外部からは
接合層の部材品質を判定することが出来ないことから、
整流子セグメントと金属セグメントの電気的接続或いは
導電性に対する信頼性が低い。
【0006】さらに、熱を加えて得られる接合層は、モ
ータの組立工程、特に巻線を巻線接続用端子にヒュージ
ング溶接する際に高熱によって溶融し、整流子片の位置
がずれる場合があり、整流子の品質が不安定となる。
【0007】さらに、スリット形成前の銅コレクタはリ
ング状の連続体であり、この連続体をスリット加工で分
断して電気的に分断された各セグメントを形成すること
から、例えば耐腐食性や耐電解性の観点からリング状の
金属連続体に予めメッキ処理が施されていた場合には、
各金属セグメントのスリット形成による切断面で地金が
露出することとなる。かかる整流子を腐食性や電解性の
強い燃料中で使用した場合、地金が露出した切断面に金
属間化合物が生成して時間経過に伴い成長し、隣接する
セグメントを短絡する危険性がある。
【0008】他方、特開平5−234653号の円筒型
整流子は、整流子セグメントと金属セグメントが形状接
続され、両者が接合層を介さず直接固着されており、又
予め分離形成された金属セグメント(接点部材)を支持
体(ベース部材)に各々配設する構成であることから、
上記問題点はある程度解消されるものの、予め所定形状
の金属セグメントを分離形成し、その各々を支持体に配
置する工程は、非常に労力と精密性が要求される困難な
作業である。特に小型モータに使用する小型の円筒型整
流子の場合には、かかる構成の円筒型整流子を製造する
ことは一層困難である。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あって、安定した導電性及び高い耐腐食性や耐電解性を
発揮し、その品質の安定性に優れると共に、容易且つ効
率的に製造することができる円筒型整流子及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】また、他の目的は、金属セグメントと整流
子セグメントの固着力の強化及び導電性の安定化を図
り、その品質を向上すると共に、容易且つ効率的に製造
することができる円筒型整流子を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の円筒型整流子
は、略円筒形の絶縁性支持体と、該絶縁性支持体の略外
周に沿って配設された巻線接続用端子を有する複数の金
属セグメントと、該金属セグメントの略外面に各々配設
された複数の整流子セグメントとを有し、該整流子セグ
メントのブラシ摺接面が回転子の軸方向に対して平行で
ある円筒型整流子であって、隣り合う該金属セグメント
及び該整流子セグメントがスリットを介して分離絶縁さ
れ、該整流子セグメントの一部が該金属セグメントの両
側端面を被覆していることを特徴とする。加えて前記構
成で、整流子セグメントの一部を金属セグメントの両側
端面に係合することにより、強固な固着力と安定した電
気接続性が得られる。前記金属セグメントの両側端面
は、例えば回転子の軸方向に対して平行な面である。
【0012】例えば本発明の円筒型整流子は、略円筒形
で中心に軸穴を有する絶縁性支持体と、絶縁性支持体の
外周に沿って略円筒状に配設された巻線接続用端子を有
する複数の金属セグメントと、金属セグメントの略外面
に各々配設され、略円筒状に配列された複数の整流子セ
グメントとを有し、隣り合う金属セグメント及びそれと
固着した整流子セグメントは互いにスリットを介して絶
縁され、整流子セグメントは金属セグメント及び絶縁性
支持体に固着され連結されているものとし、整流子セグ
メントが、回転子の軸方向に対して平行に形成された絶
縁性支持体のスリットの両側や、金属セグメントの外周
面や、金属セグメントの切断された両側端面の全面を被
覆する構成であり、整流子セグメントとそれと固着した
金属セグメントの機械的、電気的な接続が良好に確保さ
れ、且つ隣り合うセグメント相互の絶縁性が確保されて
いる。
【0013】さらに、本発明の円筒型整流子は、上記円
筒型整流子に於いて、前記金属セグメントの両側端間に
前記整流子セグメントの係合部が設けられていることを
特徴とする。前記係合部としては溝、切欠、穴、凹凸、
突起、鉤状孔、鉤状部などがあり、これら係合部の一又
は複数種の所要個数を必要に応じて、金属セグメントの
円筒状の外側面等に貫通して或いは貫通させないで形状
等で形成し、又回転子の軸方向に対して垂直方向若しく
は平行方向などで、絶縁性支持体の円筒状の外側面等に
形成し、又これら両者に形成する。例えば金属セグメン
トの外周面に一又は複数の凹凸を回転子の軸方向に対し
て交差する方向若しくは外周に沿った方向等で形成し、
前記凹凸を介して整流子セグメントを固着して接続す
る。これらの係合部の係合を介した整流子セグメントの
固着により、整流子セグメントと金属セグメント間、整
流子セグメントと絶縁性支持体間、或いは整流子セグメ
ントと金属セグメントと絶縁性支持体の三者間で、一層
補強された強固な固着力を実現することが可能となる。
【0014】また本発明の円筒型整流子は、略円筒形の
絶縁性支持体と、該絶縁性支持体の略外周に沿って配設
された巻線接続用端子を有する複数の金属セグメント
と、該金属セグメントの略外面に各々配設された複数の
整流子セグメントとを有し、該整流子セグメントのブラ
シ摺接面が回転子の軸方向に対して平行である円筒型整
流子であって、隣り合う該金属セグメント及び該整流子
セグメントがスリットを介して分離絶縁され、該金属セ
グメントの両側端間に前記整流子セグメントの係合部が
設けられていることを特徴とする。前記係合部は上記と
同様に、溝、切欠、穴、凹凸、突起、鉤状孔、鉤状部な
どがあり、これら係合部の一又は複数種の所要個数を必
要に応じて、金属セグメントに形成し、又絶縁性支持体
に形成し、又これら両者に形成する。前記係合部による
係合を介した整流子セグメントの固着により、一層補強
された強固な固着力を実現することが可能となる。
【0015】さらに、本発明の円筒型整流子は、上記円
筒型整流子に於いて、前記整流子セグメントが天然黒
鉛、人造黒鉛若しくは不定形炭素のうちの2種以上を主
成分とし、それに熱硬化性樹脂を含む成形体であること
を特徴とする。整流子部或いは整流子セグメントは、黒
鉛、炭素、或いは両者を主成分としたものを用いると良
好であるが、天然黒鉛、人造黒鉛若しくは不定形炭素の
うちの2種以上を含む成形体とするとより好適であり、
加えて熱硬化性樹脂を含有するものとすることで、圧粉
加熱成形することが可能となる。そして、2種類以上の
黒鉛材料や黒鉛と炭素を含有した上で圧粉加熱成形する
ことにより、成形体の機械的強度を向上し、ブラシが摺
動した際の耐摩耗性を向上することができる。更には整
流子セグメントを炭素繊維を添加されたものとすること
で、整流子セグメントの耐摩耗性をより一層向上するこ
とができる。なお炭素繊維を含有した整流子部或いは整
流子セグメントは、円筒型整流子の整流子セグメントに
限定されず、扁平型整流子やその他の整流子の整流子セ
グメントに使用することが可能であり、炭素繊維を含有
した整流子部或いは整流子セグメントとすることにより
耐摩耗性を向上することができる。
【0016】また、本発明の円筒型整流子の製造方法
は、略円筒形の絶縁性支持体と、該絶縁性支持体の略外
周に沿って配設された巻線接続用端子を有する複数の金
属セグメントと、該金属セグメントの略外面に各々配設
された複数の整流子セグメントとを有し、該整流子セグ
メントのブラシ摺接面が回転子の軸方向に対して平行で
あって、隣り合う該金属セグメント及び該整流子セグメ
ントがスリットを介して分離絶縁され、該整流子セグメ
ントの一部が該金属セグメントの両側端面を被覆してい
る円筒型整流子の製造方法であって、略円筒形の絶縁性
支持体の略外周に固着された複数の巻線接続用端子を有
する略円筒形の金属リングに第1スリットを形成して複
数の金属セグメントに分割する工程と、該絶縁性支持体
及び複数の金属セグメントの略外周に略円筒形の整流子
部を形成する工程と、該第1スリットの対応位置で該整
流子部に該第1スリットより幅狭の第2スリットを形成
して複数の整流子セグメントに分割する工程とを有する
ことを特徴とする。
【0017】例えば金属リングを分割し且つ絶縁性支持
体の外周に切り込んで、回転子の軸方向に対して平行に
第1スリットを形成することにより、第1スリットの切
断面である金属セグメントの両側端面では地金が露出す
る。そして、地金が露出した前記両側端面を被覆しなが
ら絶縁性支持体及び複数の金属セグメントの外周に略円
筒形の整流子部を形成し、更に第1スリットに対応する
位置で整流子部に幅狭の第2スリットを形成することに
より、前記両側端面がカーボンなどの整流子セグメント
で被覆された状態を維持することができ、スリット内で
地金が露出することを防止することができる。従って、
腐食性や電解性の強い燃料中で整流子を使用した場合に
も、金属セグメントの切断面である両側端面から腐食す
ることを防止でき、また切断面に金属間化合物が生成・
成長することを防止でき、隣り合うセグメントが短絡す
る危険性がなく、各セグメント間の絶縁性を長期間発揮
させることが可能となる。
【0018】また、本発明の円筒型整流子の製造方法
は、略円筒形の絶縁性支持体と、該絶縁性支持体の略外
周に沿って配設された巻線接続用端子を有する複数の金
属セグメントと、該金属セグメントの略外面に各々配設
された複数の整流子セグメントとを有し、該整流子セグ
メントのブラシ摺接面が回転子の軸方向に対して平行で
あって、隣り合う該金属セグメント及び該整流子セグメ
ントがスリットを介して分離絶縁されている円筒型整流
子の製造方法であって、略円筒形の絶縁性支持体と、そ
の略外周に固着された複数の巻線接続用端子を有する略
円筒形の金属リングに溝部を形成する工程と、該絶縁性
支持体及び該金属リングの略外周に該溝部に係合しなが
ら固着状態となる略円筒形の整流子部を形成する工程
と、該溝部と異なる位置で該金属リング及び該整流子部
にスリットを形成して複数の金属セグメント及び複数の
整流子セグメントに分割する工程とを有することを特徴
とする。
【0019】円筒型整流子、特に小型の円筒型整流子の
場合、内外径間の肉厚が薄いことから、整流子セグメン
トの固着を確実にするために、円筒状金属リング或いは
金属セグメントの一部を屈曲して形成するフックなどの
アンカーを形成する、或いは前記アンカーを形成するス
ペースを得ることが困難であるが、上記溝部を形成して
整流子部を係合固着する製造工程により、小さなスペー
ス等であっても強固な機械的固着力及び安定した電気的
接続性を有する円筒型整流子を容易且つ効率的に製造す
ることができる。
【0020】さらに本発明の円筒型整流子の製造方法
は、上記製造方法に於いて、前記整流子部を加熱と共に
加圧して成形することを特徴とする。整流子部或いは整
流子セグメントを圧粉加熱成形など高温に加熱すると同
時に加圧して成形すること等により、整流子部若しくは
整流子セグメントを絶縁性支持体や金属リング若しくは
金属セグメントに強固に固着することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下では本発明の円筒型整流子及
びその製造方法を図に於ける具体的な実施形態に基づい
て説明する。図1は本発明の第1実施例の円筒型整流子
を示す一部横断平面図、図2は図1の円筒型整流子を示
すA−A線矢視断面図である。
【0022】第1実施例の円筒型整流子1は、図1及び
図2に示すように、略円筒形の絶縁性支持体2を有し、
絶縁性支持体2は略下半分が外方に所定形状で突出して
形成されており、絶縁性支持体2の中央には回転子軸
(図示せず)の軸穴21が設けられている。なお絶縁性
支持体2には、金属セグメント3、整流子セグメント4
或いはその両者との固着力を強化するため、必要に応じ
て溝、切込、穴、凹凸などの係合部を形成し、前記係合
部に金属セグメント3や整流子セグメント4の対応する
係合部が係合して固着状態となる構成とすると好適であ
る。
【0023】絶縁性支持体2には、その外周に沿って3
つの金属セグメント3が固着した状態で配設されてい
る。各金属セグメント3は、回転子の軸方向に対して平
行な外周面31を有し、その外周面31の下端で外方へ
略直角に屈曲して屈曲面32が形成され、屈曲面32の
外方端部で下方へ略直角に屈曲してフック状の巻線接続
用端子33が形成されている。外周面31の両側には、
上下端部で斜め下方或いは斜め上方へ屈曲して係合片3
4が形成され、各係合片34は絶縁性支持体2に食い込
んで係合し、絶縁性支持体2と金属セグメント3との固
着力を強化しており、又外周面31には、後述する整流
子セグメント4との固着力を強化するための係合部とし
て係合穴35が設けられている。金属セグメント3の厚
さは全体として略同一である。
【0024】金属セグメント3には、その外周面31に
沿って各々整流子セグメント4が固着した状態で配設さ
れている。整流子セグメント4は、回転子の軸方向に対
して平行なブラシ摺接面41の両側に係合片42・42
が形成され、各係合片42は金属セグメント3の側端面
36に係合状態で固着されており、係合片42・42が
金属セグメント3の両側端面36・36を被覆してい
る。また整流子セグメント4の一部は、金属セグメント
3の係合穴35に係合状態で固着されている。なお整流
子セグメント4には、カーボン製など必要に応じて適宜
のものを用いることができるが、天然黒鉛、人造黒鉛若
しくは不定形炭素のうちの2種以上を含む成形体とする
と好適である。
【0025】隣り合う金属セグメント3・3及び整流子
セグメント4・4は、一部が絶縁性支持体2に食い込ん
で形成されているスリット5を介して相互に分離され絶
縁されており、金属セグメント4の側端面36が整流子
セグメント4の係合片42で被覆されていることから、
スリット5の両側には係合片42・42が位置すること
となる。
【0026】本実施例の整流子セグメント4は、曲げ加
工等で屈曲した金属セグメント3の外周面31と屈曲面
32及び屈曲面32と略面一な絶縁性支持体2とで形成
される空間に主として設けられる構成であるから、例え
ば屈曲面32を軸方向と垂直により長く形成することで
整流子セグメント4の厚さを厚くすること等が可能であ
り、自在に整流子セグメント4の厚さを調整することが
できる。従って、高品質な円筒型整流子1とすることが
できると共に、高い汎用性を有する。
【0027】次に、第1実施例の円筒型整流子1の製造
方法の例について説明する。なお第1実施例の円筒型整
流子1は、直径7mm〜10mm程度で、高さが10m
m程度の非常に小型のものであり、下記製造方法は小型
の円筒型整流子1を製造する場合に特に有効である。
【0028】まず、金属セグメント3の基となる略円筒
形で直線状態の巻線接続用端子33を有する金属リング
に曲げ加工を施し、屈曲させて屈曲面32が形成された
所定形状とする。そして、前記所定形状の金属リングを
型枠に嵌め込み、その状態で絶縁性支持体2を所定形状
にインサートモールド成形する。前記インサートモール
ド成形によって、前記金属リングと絶縁性支持体2とが
直接固着されて形状結合されることになるが、この際に
係合片34等が絶縁性支持体2に食い込んだ状態とな
り、両者は高い強度で固着されることとなる。
【0029】前記インサートモールド成形後には、直線
状態の巻線接続用端子33をフック状にする曲げ加工を
施すと共に、前記金属リングにスリット加工を施して第
1スリットを3箇所形成し、前記金属リングを3つの金
属セグメント3に分割する加工を施す。この際、第1ス
リットは絶縁性支持体2の外周に一部食い込むように形
成される。なお巻線接続用端子33の曲げ加工は整流子
部の形成後や、スリット加工後など適宜の工程で行うこ
とが可能である。
【0030】その後、絶縁性支持体2と金属セグメント
3の外周面31と屈曲面32及び屈曲面32と略面一な
絶縁性支持体2とで形成される空間部分に略円筒形の整
流子部を形成する。整流子部はカーボンを主成分とする
粉末を圧粉加熱成形することで形成し、この際にホット
プレスで加熱と同時に加圧して形成する。かかる工程に
よって、整流子部は絶縁性支持体2と金属セグメント3
に直接固着されて形状結合されると共に、絶縁性支持体
2と金属セグメント3の係合部に整流子材料が充填され
て係合した状態になり、高い強度の固着力及び良好な電
気接続性を得ることが可能となる。
【0031】その後、第1スリットの対応位置で、整流
子部に第1スリットより幅狭の第2スリット(スリッ
ト)5を形成し、整流子部を分割して3つの整流子セグ
メント4とする。前記第2スリット5は、一部が絶縁性
支持体2に食い込んで隣り合う整流子セグメント4・4
を完全に分離絶縁するように形成し、その両側には整流
子セグメント4・4の係合片42・42が形成されるこ
ととなる。係合片42は金属セグメント3の側端面36
を被覆し、係合片42と側端面36とは係合状態で固着
されることになる。
【0032】次に、他の実施例の円筒型整流子1につい
て説明する。図3は第2実施例の円筒型整流子を示す部
分縦断面図である。
【0033】第2実施例の円筒型整流子1は、図3に示
すように、略円筒形で軸穴21を有する絶縁性支持体2
の外周に沿って、巻線接続用端子33を有する複数の金
属セグメント3が配設され、金属セグメント3の外周面
31に沿って整流子セグメント4が配設され、そのブラ
シ摺接面41は回転子の軸方向に対して平行になってい
る。また図3には省略したが、隣り合う金属セグメント
3・3及び整流子セグメント4・4はスリットを介して
分離絶縁され、整流子セグメント4の係合片42・42
は金属セグメント3の両側端面36・36を被覆してい
る。
【0034】そして、本実施例の円筒型整流子1では、
第1実施例の円筒型整流子1と異なり、金属セグメント
3は全体として略同一の厚さに形成されておらず、また
屈曲して形成されていない。本実施例に於ける金属セグ
メント3は、その略上半分に切削加工等が施されて厚さ
が薄くなっており、前記薄い部分の外周面31と厚い部
分の上端面37等で形成される空間部分に整流子セグメ
ント4が設けられている構成である。
【0035】上記の如く本発明の円筒型整流子は、整流
子セグメントの接続若しくは固着を形状的接続若しくは
形状的固着で行うことから、電気的接続及び機械的固着
の両者で高い電気接続性及び強度を安定して発揮するこ
とができる。またスリット加工が施されても、スリット
内に於ける金属セグメントの切断面で地金が露出した状
態にならず、劣化燃料やアルコール燃料中の使用に於い
て高度の耐腐食性、耐電解性を発揮することができる。
【0036】次に、本発明の円筒型整流子1及びその製
造方法の第3実施例について説明する。図4は本発明の
第3実施例の円筒型整流子を示す平面図、図5は第3実
施例の円筒型整流子を示すB−B線矢視断面図である。
【0037】第3実施例の円筒型整流子1は、図4及び
図5に示すように、略円筒形で軸穴21を有する絶縁性
支持体2の外周に沿って、下端に巻線接続用端子33を
有する複数の金属セグメント3が配設され、金属セグメ
ント3の外周面31に沿って整流子セグメント4が配設
され、そのブラシ摺接面41は回転子の軸方向に対して
平行になっている。また金属セグメント3の両側端面3
6・36を整流子セグメント4の係合片で被覆せずに、
隣り合う金属セグメント3・3及び整流子セグメント4
・4をスリット5を介して分離絶縁している。
【0038】金属セグメント3の略中央から上端にかけ
ては、略下端より厚く形成されており、その外周には切
削加工等が施されて、外周面31と上端面37で空間部
分が形成され、前記空間部分に整流子セグメント4が設
けられている構成である。また金属セグメント3の裏面
には、上端と下端に軸方向への切り込みを形成すること
によって、係合片34が設けられており、絶縁性支持体
2と金属セグメント3は、係合片34が係合して形状的
に固着されている。
【0039】そして、絶縁性支持体2と金属セグメント
3には、複数の溝部22と複数の溝部38が対応する位
置に各々形成され、各溝部22、38には整流子セグメ
ント4の係合片43が充填されて係合し、前記係合状態
で絶縁性支持体2と金属セグメント3と整流子セグメン
ト4の三者が固着されている構成である。従って、前記
三者を強固な機械的強度で固着することができ、且つ円
筒型整流子1の導電性の安定化を図ることができる。
【0040】第3実施例の円筒型整流子1を製造するに
は例えば、金属セグメント3の基となる略円筒形で直線
状態の巻線接続用端子33を有する金属リングに切削加
工及び切込形成加工等を施し、上端面37が該当する部
分を形成すると共に、曲げ加工で係合片34を形成して
所定形状とする。そして、前記所定形状の金属リングを
型枠に嵌め込み、その状態で絶縁性支持体2を所定形状
にインサートモールド成形する。前記インサートモール
ド成形によって、前記金属リングと絶縁性支持体2とが
直接固着されて形状結合されることになるが、この際に
係合片34等が絶縁性支持体2に食い込んだ状態とな
り、両者は高い強度で固着される。
【0041】前記インサートモールド成形後には、直線
状態の巻線接続用端子33をフック状にする曲げ加工を
施すと共に、絶縁性支持体2と、その外周に固着された
金属リングに複数の溝部22、38を形成する。溝部2
2、38は対応する位置に形成され、本実施例では図4
に示すように6箇所形成されている。溝部22と溝部3
8の深さは略同一で、金属リングを切断しない深さであ
り、また溝部22は絶縁性支持体2の外周に一部食い込
むように形成される。
【0042】その後、絶縁性支持体2及び前記金属リン
グの外周で、外周面31と上端面37等とからなる空間
部分に略円筒形の整流子部を形成する。整流子部はカー
ボンを主成分とする粉末を圧粉加熱成形することで形成
し、この際にホットプレスで加熱と同時に加圧して形成
する。かかる工程で、整流子部の係合片43に該当する
部分は溝部22、38に充填されて係合し、前記係合状
態で形状的に固着されるので、高い強度の固着力及び良
好な電気接続性を得ることが可能となる。
【0043】その後、溝部22、38と異なる位置で、
前記金属リング及び前記整流子部にスリット5を形成し
て3つの金属セグメント3及び3つの整流子セグメント
4に分割する。スリット5は、一部が絶縁性支持体2に
食い込んで形成され、隣り合う金属セグメント3・3と
整流子セグメント4・4を完全に分離絶縁される。
【0044】上記第3実施例の円筒型整流子1は、溝部
22、38を形成し、整流子部の形成工程で溝部22、
38に係合片43を係合する構成で製造されるから、強
固な機械的固着力を有し且つ電気的接続性の安定した良
質な円筒型整流子を容易且つ効率的に製造することがで
きる。
【0045】
【発明の効果】本発明の円筒型整流子及びその製造方法
は上記構成であるから、円筒型整流子は安定した導電性
及び高い耐腐食性や耐電解性を発揮し、その品質の安定
性に優れると共に、容易且つ効率的に製造することがで
きるという効果を奏する。
【0046】また本発明の円筒型整流子及びその製造方
法により、金属セグメントと整流子セグメントの固着力
の強化及び導電性の安定化を図り、その品質を向上する
ことができると共に、かかる円筒型整流子を容易且つ効
率的に製造することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の円筒型整流子を示す一部
横断平面図。
【図2】第1実施例の円筒型整流子を示すA−A線矢視
断面図。
【図3】本発明の第2実施例の円筒型整流子を示す部分
縦断面図。
【図4】本発明の第3実施例の円筒型整流子を示す平面
図。
【図5】第3実施例の円筒型整流子を示すB−B線矢視
断面図。
【符号の説明】
1 円筒型整流子 2 絶縁性支持体 21 軸穴 22 溝部 3 金属セグメント 31 外周面 32 屈曲面 33 巻線接続用端子 34 係合片 35 係合穴 36 側端面 37 上端面 38 溝部 4 整流子セグメント 41 ブラシ摺接面 42、43 係合片 5 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H613 AA01 AA03 BB04 BB08 BB09 BB15 GA04 GA05 GA06 GB01 GB02 GB05 GB06 GB09 GB12 GB13 GB17 KK03 KK05 PP08 5H615 AA01 BB01 BB04 BB14 PP26 SS04 SS15 SS18 SS44

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒形の絶縁性支持体と、該絶縁性支
    持体の略外周に沿って配設された巻線接続用端子を有す
    る複数の金属セグメントと、該金属セグメントの略外面
    に各々配設された複数の整流子セグメントとを有し、該
    整流子セグメントのブラシ摺接面が回転子の軸方向に対
    して平行である円筒型整流子であって、隣り合う該金属
    セグメント及び該整流子セグメントがスリットを介して
    分離絶縁され、該整流子セグメントの一部が該金属セグ
    メントの両側端面を被覆していることを特徴とする円筒
    型整流子。
  2. 【請求項2】 前記金属セグメントの両側端間に前記整
    流子セグメントの係合部が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の円筒型整流子。
  3. 【請求項3】 略円筒形の絶縁性支持体と、該絶縁性支
    持体の略外周に沿って配設された巻線接続用端子を有す
    る複数の金属セグメントと、該金属セグメントの略外面
    に各々配設された複数の整流子セグメントとを有し、該
    整流子セグメントのブラシ摺接面が回転子の軸方向に対
    して平行である円筒型整流子であって、隣り合う該金属
    セグメント及び該整流子セグメントがスリットを介して
    分離絶縁され、該金属セグメントの両側端間に前記整流
    子セグメントの係合部が設けられていることを特徴とす
    る円筒型整流子。
  4. 【請求項4】 前記整流子セグメントが天然黒鉛、人造
    黒鉛若しくは不定形炭素のうちの2種以上を主成分と
    し、それに熱硬化性樹脂を含む成形体であることを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の円筒型整流子。
  5. 【請求項5】 略円筒形の絶縁性支持体と、該絶縁性支
    持体の略外周に沿って配設された巻線接続用端子を有す
    る複数の金属セグメントと、該金属セグメントの略外面
    に各々配設された複数の整流子セグメントとを有し、該
    整流子セグメントのブラシ摺接面が回転子の軸方向に対
    して平行であって、隣り合う該金属セグメント及び該整
    流子セグメントがスリットを介して分離絶縁され、該整
    流子セグメントの一部が該金属セグメントの両側端面を
    被覆している円筒型整流子の製造方法であって、略円筒
    形の絶縁性支持体の略外周に固着された複数の巻線接続
    用端子を有する略円筒形の金属リングに第1スリットを
    形成して複数の金属セグメントに分割する工程と、該絶
    縁性支持体及び複数の金属セグメントの略外周に略円筒
    形の整流子部を形成する工程と、該第1スリットの対応
    位置で該整流子部に該第1スリットより幅狭の第2スリ
    ットを形成して複数の整流子セグメントに分割する工程
    とを有することを特徴とする円筒型整流子の製造方法。
  6. 【請求項6】 略円筒形の絶縁性支持体と、該絶縁性支
    持体の略外周に沿って配設された巻線接続用端子を有す
    る複数の金属セグメントと、該金属セグメントの略外面
    に各々配設された複数の整流子セグメントとを有し、該
    整流子セグメントのブラシ摺接面が回転子の軸方向に対
    して平行であって、隣り合う該金属セグメント及び該整
    流子セグメントがスリットを介して分離絶縁されている
    円筒型整流子の製造方法であって、略円筒形の絶縁性支
    持体と、その略外周に固着された複数の巻線接続用端子
    を有する略円筒形の金属リングに溝部を形成する工程
    と、該絶縁性支持体及び該金属リングの略外周に該溝部
    に係合しながら固着状態となる略円筒形の整流子部を形
    成する工程と、該溝部と異なる位置で該金属リング及び
    該整流子部にスリットを形成して複数の金属セグメント
    及び複数の整流子セグメントに分割する工程とを有する
    ことを特徴とする円筒型整流子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記整流子部を加熱と共に加圧して成形
    することを特徴とする請求項5又は6記載の円筒型整流
    子の製造方法。
  8. 【請求項8】 炭素繊維を含有して形成された整流子セ
    グメントを有する整流子。
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