JP2001119901A - 扁平型整流子及びその製造方法 - Google Patents
扁平型整流子及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2001119901A JP2001119901A JP29345799A JP29345799A JP2001119901A JP 2001119901 A JP2001119901 A JP 2001119901A JP 29345799 A JP29345799 A JP 29345799A JP 29345799 A JP29345799 A JP 29345799A JP 2001119901 A JP2001119901 A JP 2001119901A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- commutator
- piece
- metal
- fixed
- flat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造工程を飛躍的に効率化できると共に、整
流子片と金属片との良好な固着力及び電気的接続性を得
ることができる。 【解決手段】 絶縁性支持体の少なくとも外周に沿って
巻き線接続用端子を有する金属片が相互に絶縁して固着
され、該金属片に整流子片が相互に絶縁して固着され、
該整流子片のブラシ摺接面が回転子の軸方向に対して垂
直である扁平型整流子において、少なくとも該金属片の
上方端面が該整流子片と固着されていることを特徴とす
る扁平型整流子。
流子片と金属片との良好な固着力及び電気的接続性を得
ることができる。 【解決手段】 絶縁性支持体の少なくとも外周に沿って
巻き線接続用端子を有する金属片が相互に絶縁して固着
され、該金属片に整流子片が相互に絶縁して固着され、
該整流子片のブラシ摺接面が回転子の軸方向に対して垂
直である扁平型整流子において、少なくとも該金属片の
上方端面が該整流子片と固着されていることを特徴とす
る扁平型整流子。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料ポンプなどに
使用する小型モータに組み込まれる整流子、特にブラシ
摺接面が回転子の軸方向に対して垂直である扁平型整流
子、及びその製造方法に関する。
使用する小型モータに組み込まれる整流子、特にブラシ
摺接面が回転子の軸方向に対して垂直である扁平型整流
子、及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、有毒ガス雰囲気中で使用するファ
ンやガソリンの中で用いる燃料ポンプ等の駆動源である
モータに扁平型整流子が使用されており、耐腐食性の観
点から扁平型整流子の整流子片或いはそのブラシ摺接面
の材質をカーボンとしたもの等がある。
ンやガソリンの中で用いる燃料ポンプ等の駆動源である
モータに扁平型整流子が使用されており、耐腐食性の観
点から扁平型整流子の整流子片或いはそのブラシ摺接面
の材質をカーボンとしたもの等がある。
【０００３】そして、例えば特表平５−５０２９７４号
の扁平型整流子のように、巻き線接続用端子を有する金
属片を円盤状の金属板から形成するもので、前記金属片
或いは前記円盤状金属板の上に整流子片を載置して固着
する構造のものがあるが、前記円盤状金属板を使用する
ものは製造コストが高くなって製造が困難である等の問
題を有する。
の扁平型整流子のように、巻き線接続用端子を有する金
属片を円盤状の金属板から形成するもので、前記金属片
或いは前記円盤状金属板の上に整流子片を載置して固着
する構造のものがあるが、前記円盤状金属板を使用する
ものは製造コストが高くなって製造が困難である等の問
題を有する。
【０００４】そのため、前記円盤状金属板に代えて、巻
き線接続用端子を有する金属片を円筒状の金属リングか
ら形成する扁平型整流子が提案されている。例えば特開
平７−２９８５５９号には、巻き線接続用端子を有する
金属リングに略ドーナツ形のの整流子部が嵌入され、整
流子部の外周側面と金属リングの内周側面が半田で固着
され、前記整流子部と前記金属リングの結合体に絶縁性
支持体が樹脂成形され固着された扁平型整流子が開示さ
れている。
き線接続用端子を有する金属片を円筒状の金属リングか
ら形成する扁平型整流子が提案されている。例えば特開
平７−２９８５５９号には、巻き線接続用端子を有する
金属リングに略ドーナツ形のの整流子部が嵌入され、整
流子部の外周側面と金属リングの内周側面が半田で固着
され、前記整流子部と前記金属リングの結合体に絶縁性
支持体が樹脂成形され固着された扁平型整流子が開示さ
れている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記扁平型
整流子は、略ドーナツ形の整流子部に半田リングが遊挿
され、この半田リングを加熱炉等で溶融して流動する状
態にし、整流子片となる整流子部の外周側面と金属片と
なる金属リングの内周側面を固着する構造であるため、
その製造工程の効率化に限界があると共に、両者の固着
力及び電気的接続性も不安定となる。
整流子は、略ドーナツ形の整流子部に半田リングが遊挿
され、この半田リングを加熱炉等で溶融して流動する状
態にし、整流子片となる整流子部の外周側面と金属片と
なる金属リングの内周側面を固着する構造であるため、
その製造工程の効率化に限界があると共に、両者の固着
力及び電気的接続性も不安定となる。
【０００６】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あって、製造工程を飛躍的に効率化できると共に、整流
子片と金属片との良好な固着力及び電気的接続性を得る
ことができる扁平型整流子及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
あって、製造工程を飛躍的に効率化できると共に、整流
子片と金属片との良好な固着力及び電気的接続性を得る
ことができる扁平型整流子及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の扁平型整流子
は、絶縁性支持体の少なくとも外周に沿って巻き線接続
用端子を有する金属片が相互に絶縁して固着され、該金
属片に整流子片が相互に絶縁して固着され、該整流子片
のブラシ摺接面が回転子の軸方向に対して垂直である扁
平型整流子において、少なくとも該金属片の上方端面が
該整流子片と固着されていることを特徴とする。
は、絶縁性支持体の少なくとも外周に沿って巻き線接続
用端子を有する金属片が相互に絶縁して固着され、該金
属片に整流子片が相互に絶縁して固着され、該整流子片
のブラシ摺接面が回転子の軸方向に対して垂直である扁
平型整流子において、少なくとも該金属片の上方端面が
該整流子片と固着されていることを特徴とする。
【０００８】さらに上記扁平型整流子は、前記金属片の
上方端面における該金属片と前記整流子片との固着面に
凹凸が形成されていることを特徴とする。
上方端面における該金属片と前記整流子片との固着面に
凹凸が形成されていることを特徴とする。
【０００９】さらに上記扁平型整流子は、前記金属片の
上方端面における該金属片と前記整流子片との固着が導
電性接合材でなされることを特徴とする。前記導電性接
合材には、導電性接着剤、半田、鑞等が含まれる。
上方端面における該金属片と前記整流子片との固着が導
電性接合材でなされることを特徴とする。前記導電性接
合材には、導電性接着剤、半田、鑞等が含まれる。
【００１０】さらに上記扁平型整流子は、前記金属片の
内周面と前記整流子片の嵌合外周面とが固着されること
を特徴とする。
内周面と前記整流子片の嵌合外周面とが固着されること
を特徴とする。
【００１１】そして、本発明の扁平型整流子の製造方法
は、絶縁性支持体の少なくとも外周に沿って巻き線接続
用端子を有する金属片が相互に絶縁して固着され、該絶
縁性支持体及び該金属片に整流子片が相互に絶縁して固
着され、該整流子片のブラシ摺接面が回転子の軸方向に
対して垂直であり、少なくとも該金属片の上方端面が該
整流子片と固着されている扁平型整流子の製造方法にお
いて、少なくとも巻き線接続用端子を有する金属リング
の上方端面で該金属リングと整流子部を固着する工程
と、固着された該金属リングと該整流子部の略内部に絶
縁性支持体を成形する工程と、該金属リング及び該整流
子部にスリットを形成して分割し、相互に絶縁された該
金属片及び該整流子片とする工程とを有することを特徴
とする。
は、絶縁性支持体の少なくとも外周に沿って巻き線接続
用端子を有する金属片が相互に絶縁して固着され、該絶
縁性支持体及び該金属片に整流子片が相互に絶縁して固
着され、該整流子片のブラシ摺接面が回転子の軸方向に
対して垂直であり、少なくとも該金属片の上方端面が該
整流子片と固着されている扁平型整流子の製造方法にお
いて、少なくとも巻き線接続用端子を有する金属リング
の上方端面で該金属リングと整流子部を固着する工程
と、固着された該金属リングと該整流子部の略内部に絶
縁性支持体を成形する工程と、該金属リング及び該整流
子部にスリットを形成して分割し、相互に絶縁された該
金属片及び該整流子片とする工程とを有することを特徴
とする。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の扁平型整流子及び
その製造方法を具体的な実施形態に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施形態によって限定されるもので
はない。図１（ａ）は本発明に係る扁平型整流子の第一
実施形態を示す平面図、図１（ｂ）は同図（ａ）の扁平
型整流子のＡ−Ａ線縦断面図である。
その製造方法を具体的な実施形態に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施形態によって限定されるもので
はない。図１（ａ）は本発明に係る扁平型整流子の第一
実施形態を示す平面図、図１（ｂ）は同図（ａ）の扁平
型整流子のＡ−Ａ線縦断面図である。
【００１３】図１に於いて扁平型整流子１は、絶縁性支
持体１０と、絶縁性支持体１０の外周面１０ａに沿って
固着されている巻き線接続用端子２０ａを有する複数の
金属片２０と、絶縁性支持体１０と金属片２０で形成さ
れている断面略Ｌ字形の領域で絶縁性支持体１０及び金
属片２０に固着されているカーボンを主成分とする複数
の整流子片３０とを有し、隣り合う金属片２０・２０と
整流子片３０・３０は相互に分割されて絶縁されてい
る。各整流子片３０のブラシ摺接面３０ａは回転子（図
示せず）の軸方向に対して垂直で、前記ブラシ摺接面３
０ａはブラシ（図示せず）と摺動し、巻き線接続用端子
２０ａに接続された巻き線（図示せず）から前記巻き線
を巻回した回転子に電流が供給され、回転子が回転する
構成である。
持体１０と、絶縁性支持体１０の外周面１０ａに沿って
固着されている巻き線接続用端子２０ａを有する複数の
金属片２０と、絶縁性支持体１０と金属片２０で形成さ
れている断面略Ｌ字形の領域で絶縁性支持体１０及び金
属片２０に固着されているカーボンを主成分とする複数
の整流子片３０とを有し、隣り合う金属片２０・２０と
整流子片３０・３０は相互に分割されて絶縁されてい
る。各整流子片３０のブラシ摺接面３０ａは回転子（図
示せず）の軸方向に対して垂直で、前記ブラシ摺接面３
０ａはブラシ（図示せず）と摺動し、巻き線接続用端子
２０ａに接続された巻き線（図示せず）から前記巻き線
を巻回した回転子に電流が供給され、回転子が回転する
構成である。
【００１４】絶縁性支持体１０は樹脂成形された略独楽
形で、中心には回転子軸の軸孔１０ｃを形成された軸支
部１０ｂが設けられ、前記軸孔１０ｃに図に省略したモ
ータの回転子軸が挿入され取り付けられる。前記軸支部
１０ｂの嵌合凹部１０ｅが形成された側面１０ｄと、絶
縁性支持体１０の嵌合凸部１０ｇが形成された上面１０
ｆは、整流子片３０に対する固着面となっている。なお
軸支部１０ｂの上面と整流子片３０のブラシ摺接面３０
ａは面一でなくともよい。
形で、中心には回転子軸の軸孔１０ｃを形成された軸支
部１０ｂが設けられ、前記軸孔１０ｃに図に省略したモ
ータの回転子軸が挿入され取り付けられる。前記軸支部
１０ｂの嵌合凹部１０ｅが形成された側面１０ｄと、絶
縁性支持体１０の嵌合凸部１０ｇが形成された上面１０
ｆは、整流子片３０に対する固着面となっている。なお
軸支部１０ｂの上面と整流子片３０のブラシ摺接面３０
ａは面一でなくともよい。
【００１５】各金属片２０は、各々鉤状の巻き線接続用
端子２０ａが外向きに形成されている略扇形で、各金属
片２０・２０相互はスリット４０で分割して絶縁され、
その内周面２０ｂは絶縁性支持体１０の外周面１０ａと
樹脂成形による形状結合或いは導電性接着剤を含む接着
剤、半田、鑞等の接合材による接合或いはその両者で固
着され、その略水平の上方端面２０ｃは整流子片３０の
側端の下面３０ｂと導電性接着剤、半田、鑞等の導電性
接合材５０で固着されている。
端子２０ａが外向きに形成されている略扇形で、各金属
片２０・２０相互はスリット４０で分割して絶縁され、
その内周面２０ｂは絶縁性支持体１０の外周面１０ａと
樹脂成形による形状結合或いは導電性接着剤を含む接着
剤、半田、鑞等の接合材による接合或いはその両者で固
着され、その略水平の上方端面２０ｃは整流子片３０の
側端の下面３０ｂと導電性接着剤、半田、鑞等の導電性
接合材５０で固着されている。
【００１６】なお前記上方端面２０ｃと下面３０ｂとの
固着は導電性接合材５０によるものに限定されず、形状
結合或いは導電性接合材５０と形状結合の両者など適宜
の固着によることが可能である。又上方端面２０ｃは水
平な平面でも良いが、傾斜した平面、或いは突起形成面
や不整面や凹凸面のもの等平面上でないものとしてもよ
い。又前記巻き線接続用端子２０ａはモータの回転子組
み立て時に回転子の巻き線にヒュージングによって結線
される。
固着は導電性接合材５０によるものに限定されず、形状
結合或いは導電性接合材５０と形状結合の両者など適宜
の固着によることが可能である。又上方端面２０ｃは水
平な平面でも良いが、傾斜した平面、或いは突起形成面
や不整面や凹凸面のもの等平面上でないものとしてもよ
い。又前記巻き線接続用端子２０ａはモータの回転子組
み立て時に回転子の巻き線にヒュージングによって結線
される。
【００１７】また各金属片２０の内周面２０ｂ（金属リ
ング２１の内周面２１ｂ）と絶縁性支持体１０の外周面
１０ａとの形状結合の例として、図１（ｂ）や図４の二
点鎖線で示すように、内周面２０ｂ或いは内周面２１ｂ
に斜め上方に突出する掛止部２０ｆ、２１ｆを形成し、
この掛止部２０ｆ、２１ｆを引っ掛けて掛止した状態で
形状結合すると固着力が高まって好適である。掛止部２
０ｆ、２１ｆの形状は前記に限定されず、斜め下方に突
出するもの、先細コ字形、先拡コ字形など掛止して固着
力を向上できるものであれば適宜である。
ング２１の内周面２１ｂ）と絶縁性支持体１０の外周面
１０ａとの形状結合の例として、図１（ｂ）や図４の二
点鎖線で示すように、内周面２０ｂ或いは内周面２１ｂ
に斜め上方に突出する掛止部２０ｆ、２１ｆを形成し、
この掛止部２０ｆ、２１ｆを引っ掛けて掛止した状態で
形状結合すると固着力が高まって好適である。掛止部２
０ｆ、２１ｆの形状は前記に限定されず、斜め下方に突
出するもの、先細コ字形、先拡コ字形など掛止して固着
力を向上できるものであれば適宜である。
【００１８】各整流子片３０は上面がブラシ摺接面３０
ａである略扇形で、各整流子３０・３０間にはスリット
４０が形成され、隣り合う相互の整流子片３０・３０は
スリット４０で分割され電気的に絶縁されている。整流
子片３０における嵌合凸部３０ｄが形成された内周面３
０ｃは軸支部１０ｂの側面１０ｄと固着され、嵌合凹部
３０ｅが形成された下面３０ｂは絶縁性支持体１０の上
面１０ｆと樹脂成形による形状結合で固着されている。
なお前記固着は接合材或いは形状結合と接合材による両
者など適宜の固着によることができる。また側端におけ
る前記下面３０ｂは上記のように金属片２０の上方端面
２０ｃと固着されている。
ａである略扇形で、各整流子３０・３０間にはスリット
４０が形成され、隣り合う相互の整流子片３０・３０は
スリット４０で分割され電気的に絶縁されている。整流
子片３０における嵌合凸部３０ｄが形成された内周面３
０ｃは軸支部１０ｂの側面１０ｄと固着され、嵌合凹部
３０ｅが形成された下面３０ｂは絶縁性支持体１０の上
面１０ｆと樹脂成形による形状結合で固着されている。
なお前記固着は接合材或いは形状結合と接合材による両
者など適宜の固着によることができる。また側端におけ
る前記下面３０ｂは上記のように金属片２０の上方端面
２０ｃと固着されている。
【００１９】前記整流子片３０或いは後述する整流子部
３１はカーボンを主成分とするが、前記カーボンはグラ
ファイト或いは無定形炭素或いはその両者の混合材とす
ると好適で、主成分となるカーボンの一部にカーボン繊
維材を混入してもよい。また前記整流子片３０の金属片
２０との固着面にメッキ処理を施すと、通電性が向上し
て電気的接続がより完全となり好適である。
３１はカーボンを主成分とするが、前記カーボンはグラ
ファイト或いは無定形炭素或いはその両者の混合材とす
ると好適で、主成分となるカーボンの一部にカーボン繊
維材を混入してもよい。また前記整流子片３０の金属片
２０との固着面にメッキ処理を施すと、通電性が向上し
て電気的接続がより完全となり好適である。
【００２０】次に、上記扁平型整流子１の製造方法につ
いて説明する。図２は整流子部と金属リングの固着前の
状態を示す縦断面図、図３は整流子部と金属リングの固
着後の状態を示す縦断面図、図４は絶縁性支持体形成後
でスリット形成前の状態を示す縦断面図である。
いて説明する。図２は整流子部と金属リングの固着前の
状態を示す縦断面図、図３は整流子部と金属リングの固
着後の状態を示す縦断面図、図４は絶縁性支持体形成後
でスリット形成前の状態を示す縦断面図である。
【００２１】図に於いて金属片２０となる金属リング２
１は、鉤状の巻き線接続用端子２１ａが外向きに形成さ
れている略円筒形で、２１ｂは内周面、２１ｃは上方端
面である。また整流子片３０となる整流子部３１は、上
面にブラシ摺接面３１ａを有する略ドーナツ形で、３１
ｂは嵌合凹部３１ｅが形成された下面、３１ｃは嵌合凸
部３１ｄが形成された内周面である。
１は、鉤状の巻き線接続用端子２１ａが外向きに形成さ
れている略円筒形で、２１ｂは内周面、２１ｃは上方端
面である。また整流子片３０となる整流子部３１は、上
面にブラシ摺接面３１ａを有する略ドーナツ形で、３１
ｂは嵌合凹部３１ｅが形成された下面、３１ｃは嵌合凸
部３１ｄが形成された内周面である。
【００２２】まず、図２に示すように、金属リング２１
上に整流子部３１を垂直方向に載置して、図３に示すよ
うに、金属リング２１の上方端面２１ｃと整流子部３１
の前記上方端面２１ｃとの対応部分である側端の下面３
１ｂを導電性接合材５０で固着する。なお前記固着は導
電性接合材５０によるものに限定されず、形状結合或い
は導電性接合材５０と形状結合の両者で行うなど適宜で
ある。
上に整流子部３１を垂直方向に載置して、図３に示すよ
うに、金属リング２１の上方端面２１ｃと整流子部３１
の前記上方端面２１ｃとの対応部分である側端の下面３
１ｂを導電性接合材５０で固着する。なお前記固着は導
電性接合材５０によるものに限定されず、形状結合或い
は導電性接合材５０と形状結合の両者で行うなど適宜で
ある。
【００２３】そして、図４に示すように、固着された金
属リング２１と整流子部３１との結合体の略内部に、電
気絶縁性材料である樹脂を支持体構造に成形して絶縁性
支持体１０を形成し、金属リング２１、整流子部３１、
絶縁性支持体１０の三者を一体化する。その後、金属リ
ング２１及び該整流子部３１の所要箇所にスリット４０
を形成して分割し、相互に絶縁された金属片２０及び整
流子片３０として、図１に示す扁平型整流子１が得られ
る。
属リング２１と整流子部３１との結合体の略内部に、電
気絶縁性材料である樹脂を支持体構造に成形して絶縁性
支持体１０を形成し、金属リング２１、整流子部３１、
絶縁性支持体１０の三者を一体化する。その後、金属リ
ング２１及び該整流子部３１の所要箇所にスリット４０
を形成して分割し、相互に絶縁された金属片２０及び整
流子片３０として、図１に示す扁平型整流子１が得られ
る。
【００２４】上記のように金属リング２１の上方端面２
１ｃに整流子部３１を垂直方向に固着するので、両者を
簡単に且つ強固に固着することができる。さらに最終的
に樹脂成形して金属リング２１、整流子部３１、絶縁性
支持体１０の三者を固定して一体化するので、より強固
な固着を得ることができる。また、上記のような固着を
行うことで、金属リング２１や整流子部３１など部品の
形状を簡略化することが可能となり、部品及び扁平型整
流子の製造工程を効率化することができる。さらに予め
形状が確定したカーボンには樹脂成分が含まれていない
か、微量なので抵抗が低く、電気的接続がより完全とな
る。
１ｃに整流子部３１を垂直方向に固着するので、両者を
簡単に且つ強固に固着することができる。さらに最終的
に樹脂成形して金属リング２１、整流子部３１、絶縁性
支持体１０の三者を固定して一体化するので、より強固
な固着を得ることができる。また、上記のような固着を
行うことで、金属リング２１や整流子部３１など部品の
形状を簡略化することが可能となり、部品及び扁平型整
流子の製造工程を効率化することができる。さらに予め
形状が確定したカーボンには樹脂成分が含まれていない
か、微量なので抵抗が低く、電気的接続がより完全とな
る。
【００２５】次に上記実施形態の扁平型整流子の変形例
について説明する。図５（ａ）はスリット形成前におけ
る第一実施形態の扁平型整流子の第一変形例を示す側面
図、図５（ｂ）は図５（ａ）の扁平型整流子のＢ−Ｂ線
横断面図、図６（ａ）はスリット形成前における第一実
施形態の扁平型整流子の第二変形例を示す側面図、図６
（ｂ）は図６（ａ）の扁平型整流子の固着面を示す部分
縦断面図である。
について説明する。図５（ａ）はスリット形成前におけ
る第一実施形態の扁平型整流子の第一変形例を示す側面
図、図５（ｂ）は図５（ａ）の扁平型整流子のＢ−Ｂ線
横断面図、図６（ａ）はスリット形成前における第一実
施形態の扁平型整流子の第二変形例を示す側面図、図６
（ｂ）は図６（ａ）の扁平型整流子の固着面を示す部分
縦断面図である。
【００２６】図５に示すスリット４０形成前の扁平型整
流子１には、金属リング２１の上方端面２１ｃに所定間
隔毎に凸部２１ｄが形成されていると共に、整流子部３
１の前記凸部２１ｄとの対応位置である下面３１ｂに凹
部３１ｆが形成されており、整流子部３１を載置して或
いは加熱成形等で整流子部３１を形成し、前記凸部２１
ｄと前記凹部３１ｄを嵌合して金属リング２１と整流子
部３１を形状結合で固着している。従って、金属リング
２１と整流子部３１の強固な機械的固着力と優れた電気
的接続性を得ることができる。なお凸部２１ｄと凹部３
１ｄを嵌合して形状結合で固着することに加え、導電性
接合材５０を用いて固着すると、前記固着力及び電気的
接続性に関する特性をより高めることができる。他の構
成は上記実施形態と同様である。
流子１には、金属リング２１の上方端面２１ｃに所定間
隔毎に凸部２１ｄが形成されていると共に、整流子部３
１の前記凸部２１ｄとの対応位置である下面３１ｂに凹
部３１ｆが形成されており、整流子部３１を載置して或
いは加熱成形等で整流子部３１を形成し、前記凸部２１
ｄと前記凹部３１ｄを嵌合して金属リング２１と整流子
部３１を形状結合で固着している。従って、金属リング
２１と整流子部３１の強固な機械的固着力と優れた電気
的接続性を得ることができる。なお凸部２１ｄと凹部３
１ｄを嵌合して形状結合で固着することに加え、導電性
接合材５０を用いて固着すると、前記固着力及び電気的
接続性に関する特性をより高めることができる。他の構
成は上記実施形態と同様である。
【００２７】図６に示すスリット４０形成前の扁平型整
流子１には、金属リング２１の上方端面２１ｃに不整部
２１ｅが形成されていると共に、整流子部３１の下面３
１ｂの前記不整部２１ｅとの対応位置に或いは全面に不
整部３１ｇが形成されており、整流子部３１を載置して
或いは加熱成形等で整流子部３１を形成し、前記不整部
２１ｅと前記不整部３１ｇを係合して金属リング２１と
整流子部３１を不整面による形状結合で固着している。
従って、金属リング２１と整流子部３１の強固な機械的
固着力と優れた電気的接続性を得ることができる。なお
不整部２１ｅと不整部３１ｇを係合して形状結合で固着
することに加え、導電性接合材５０を用いて固着する
と、前記固着力及び電気的接続性に関する特性をより高
めることができる。他の構成は上記実施形態と同様であ
る。
流子１には、金属リング２１の上方端面２１ｃに不整部
２１ｅが形成されていると共に、整流子部３１の下面３
１ｂの前記不整部２１ｅとの対応位置に或いは全面に不
整部３１ｇが形成されており、整流子部３１を載置して
或いは加熱成形等で整流子部３１を形成し、前記不整部
２１ｅと前記不整部３１ｇを係合して金属リング２１と
整流子部３１を不整面による形状結合で固着している。
従って、金属リング２１と整流子部３１の強固な機械的
固着力と優れた電気的接続性を得ることができる。なお
不整部２１ｅと不整部３１ｇを係合して形状結合で固着
することに加え、導電性接合材５０を用いて固着する
と、前記固着力及び電気的接続性に関する特性をより高
めることができる。他の構成は上記実施形態と同様であ
る。
【００２８】次に扁平型整流子の他の実施形態について
説明する。図７はスリット形成前における第二実施形態
の扁平型整流子を示す縦断面図である。
説明する。図７はスリット形成前における第二実施形態
の扁平型整流子を示す縦断面図である。
【００２９】図７に示すスリット４０形成前の扁平型整
流子１では、整流子部３１は略ドーナツ形であるが、上
記実施形態の整流子部３１に比して厚みがあり、略円筒
形の金属リング２１内に嵌合する部分を有する。前記金
属リング２１と前記整流子部３１は、金属リング２１の
上方端面２１ｃと整流子部３１の側端下面３１ｈが隣接
して固着され、金属リング２１の内周面２１ｂは整流子
部３１の嵌合外周面３１ｉと隣接している。前記内周面
２１ｂと前記嵌合外周面３１ｉは固着しなくても良い
が、固着力及び電気的接続性を向上するため、導電性接
合材、掛止部や突起などを用いた形状結合等で適宜固着
しても良い。他の構成は上記実施形態と同様である。
流子１では、整流子部３１は略ドーナツ形であるが、上
記実施形態の整流子部３１に比して厚みがあり、略円筒
形の金属リング２１内に嵌合する部分を有する。前記金
属リング２１と前記整流子部３１は、金属リング２１の
上方端面２１ｃと整流子部３１の側端下面３１ｈが隣接
して固着され、金属リング２１の内周面２１ｂは整流子
部３１の嵌合外周面３１ｉと隣接している。前記内周面
２１ｂと前記嵌合外周面３１ｉは固着しなくても良い
が、固着力及び電気的接続性を向上するため、導電性接
合材、掛止部や突起などを用いた形状結合等で適宜固着
しても良い。他の構成は上記実施形態と同様である。
【００３０】
【発明の効果】本発明の扁平型整流子及びその製造方法
は上記構成であるから、その製造工程を飛躍的に効率化
できると共に、整流子片と金属片との良好な固着力及び
電気的接続性を得ることができる効果がある。
は上記構成であるから、その製造工程を飛躍的に効率化
できると共に、整流子片と金属片との良好な固着力及び
電気的接続性を得ることができる効果がある。
【図１】（ａ）本発明に係る扁平型整流子の第一実施形
態を示す平面図。 （ｂ）同図（ａ）の扁平型整流子のＡ−Ａ線縦断面図。
態を示す平面図。 （ｂ）同図（ａ）の扁平型整流子のＡ−Ａ線縦断面図。
【図２】整流子部と金属リングの固着前の状態を示す縦
断面図。
断面図。
【図３】整流子部と金属リングの固着後の状態を示す縦
断面図。
断面図。
【図４】絶縁性支持体形成後でスリット形成前の状態を
示す縦断面図。
示す縦断面図。
【図５】（ａ）スリット形成前における第一実施形態の
扁平型整流子の第一変形例を示す側面図。 （ｂ）同図（ａ）の扁平型整流子のＢ−Ｂ線横断面図。
扁平型整流子の第一変形例を示す側面図。 （ｂ）同図（ａ）の扁平型整流子のＢ−Ｂ線横断面図。
【図６】（ａ）スリット形成前における第一実施形態の
扁平型整流子の第二変形例を示す側面図。 （ｂ）同図（ａ）の扁平型整流子の固着面を示す部分縦
断面図。
扁平型整流子の第二変形例を示す側面図。 （ｂ）同図（ａ）の扁平型整流子の固着面を示す部分縦
断面図。
【図７】スリット形成前における第二実施形態の扁平型
整流子を示す縦断面図。
整流子を示す縦断面図。
１ 扁平型整流子 １０ 絶縁性支持体 ２０ 金属片 ２１ 金属リング ２０ａ、２１ａ 巻き線接続用端子 ２０ｃ、２１ｃ 上方端面 ３０ 整流子片 ３１ 整流子部 ３０ａ、３１ａ ブラシ摺接面 ４０ スリット ５０ 導電性接合材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5E063 EA02 XA01 5H613 AA01 AA03 BB04 BB07 BB08 BB09 GA04 GA05 GA06 GA07 GA08 GB01 GB02 GB06 GB08 GB09 GB12 GB13 GB17 KK01 KK03 KK04 KK05 KK06 KK07 KK08 KK10 PP05 PP07 PP08
Claims (5)
- 【請求項１】 絶縁性支持体の少なくとも外周に沿って
巻き線接続用端子を有する金属片が相互に絶縁して固着
され、該金属片に整流子片が相互に絶縁して固着され、
該整流子片のブラシ摺接面が回転子の軸方向に対して垂
直である扁平型整流子において、少なくとも該金属片の
上方端面が該整流子片と固着されていることを特徴とす
る扁平型整流子。 - 【請求項２】 前記金属片の上方端面における該金属片
と前記整流子片との固着面に凹凸が形成されていること
を特徴とする請求項１記載の扁平型整流子。 - 【請求項３】 前記金属片の上方端面における該金属片
と前記整流子片との固着が導電性接合材でなされること
を特徴とする請求項１又は２記載の扁平型整流子。 - 【請求項４】 前記金属片の内周面と前記整流子片の嵌
合外周面とが固着されることを特徴とする請求項１、２
又は３記載の扁平型整流子。 - 【請求項５】 絶縁性支持体の少なくとも外周に沿って
巻き線接続用端子を有する金属片が相互に絶縁して固着
され、該絶縁性支持体及び該金属片に整流子片が相互に
絶縁して固着され、該整流子片のブラシ摺接面が回転子
の軸方向に対して垂直であり、少なくとも該金属片の上
方端面が該整流子片と固着されている扁平型整流子の製
造方法において、少なくとも巻き線接続用端子を有する
金属リングの上方端面で該金属リングと整流子部を固着
する工程と、固着された該金属リングと該整流子部の略
内部に絶縁性支持体を成形する工程と、該金属リング及
び該整流子部にスリットを形成して分割し、相互に絶縁
された該金属片及び該整流子片とする工程とを有するこ
とを特徴とする扁平型整流子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29345799A JP2001119901A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 扁平型整流子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29345799A JP2001119901A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 扁平型整流子及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001119901A true JP2001119901A (ja) | 2001-04-27 |
Family
ID=17795008
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29345799A Withdrawn JP2001119901A (ja) | 1999-10-15 | 1999-10-15 | 扁平型整流子及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001119901A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003034574A1 (fr) * | 2001-10-12 | 2003-04-24 | Aupac Co., Ltd. | Commutateur et procede de fabrication correspondant |
| DE10359473A1 (de) * | 2003-12-17 | 2005-07-21 | Kolektor D.O.O. | Plankommutator |
| CN103296561A (zh) * | 2013-01-17 | 2013-09-11 | 温州科奇比威自动化设备有限公司 | 换向片自动装配工艺及全自动换向片装配机 |
| CN104218427A (zh) * | 2013-05-29 | 2014-12-17 | 华瑞电器股份有限公司 | 换向器自动排片压套机及排片压套方法 |
| CN115401285A (zh) * | 2022-07-28 | 2022-11-29 | 成都飞机工业（集团）有限责任公司 | 一种电缆焊锡环自动加热设备及使用方法 |
-
1999
- 1999-10-15 JP JP29345799A patent/JP2001119901A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003034574A1 (fr) * | 2001-10-12 | 2003-04-24 | Aupac Co., Ltd. | Commutateur et procede de fabrication correspondant |
| DE10359473A1 (de) * | 2003-12-17 | 2005-07-21 | Kolektor D.O.O. | Plankommutator |
| DE10359473B4 (de) * | 2003-12-17 | 2006-08-03 | Kolektor D.O.O. | Plankommutator |
| CN103296561A (zh) * | 2013-01-17 | 2013-09-11 | 温州科奇比威自动化设备有限公司 | 换向片自动装配工艺及全自动换向片装配机 |
| CN103296561B (zh) * | 2013-01-17 | 2015-06-17 | 黄其清 | 换向片自动装配工艺及全自动换向片装配机 |
| CN104218427A (zh) * | 2013-05-29 | 2014-12-17 | 华瑞电器股份有限公司 | 换向器自动排片压套机及排片压套方法 |
| CN115401285A (zh) * | 2022-07-28 | 2022-11-29 | 成都飞机工业（集团）有限责任公司 | 一种电缆焊锡环自动加热设备及使用方法 |
| CN115401285B (zh) * | 2022-07-28 | 2024-06-07 | 成都飞机工业（集团）有限责任公司 | 一种电缆焊锡环自动加热设备及使用方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US9800112B2 (en) | Electrical collecting and distributing member holding structure, electric motor, and electric motor producing method | |
| JP2528848Y2 (ja) | 外転型ブラシレスモータ | |
| US4574215A (en) | Brushgear for miniature motors | |
| US5760518A (en) | Flat-type commutator and method for its manufacture | |
| JP3238754B2 (ja) | 円筒形カーボン・セグメント整流子 | |
| JPH09182381A (ja) | 平型整流子およびその製作方法 | |
| US5955812A (en) | Electric motor with carbon track commutator | |
| KR100271728B1 (ko) | 코일선재와 리드선의 접속구조 | |
| JP2001119901A (ja) | 扁平型整流子及びその製造方法 | |
| JP4493652B2 (ja) | 電動機固定子 | |
| US7202581B2 (en) | Electric compressor motor having a stator core of reduced height | |
| JP2623438B2 (ja) | コイル線材とリード線の接続構造 | |
| JP2002262520A (ja) | 小型モータの回転子及びその製造方法 | |
| JP2001086709A (ja) | 扁平型整流子及びその製造方法 | |
| JP2001119900A (ja) | 扁平型整流子及びその製造方法 | |
| US7057325B2 (en) | Carbon segment commutator | |
| US7414344B2 (en) | Commutator and an armature | |
| JP2501469B2 (ja) | 電動機 | |
| US20010030485A1 (en) | Plane commutator and method of manufacturing the same | |
| KR20140005036U (ko) | 브러쉬리스 모터의 회로기판 커넥터 접속장치 | |
| JP2001095207A (ja) | 扁平型整流子及びその製造方法 | |
| CA1122183A (en) | Holder for a baseless lamp | |
| JP2002136060A (ja) | 円筒型整流子及びその製造方法 | |
| US20230015913A1 (en) | Motor | |
| JP2002142410A (ja) | 円筒型整流子及びその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070109 |