JP3364431B2 - エレベーターの特定呼び登録装置 - Google Patents

エレベーターの特定呼び登録装置

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JP3364431B2 JP13780898A JP13780898A JP3364431B2 JP 3364431 B2 JP3364431 B2 JP 3364431B2 JP 13780898 A JP13780898 A JP 13780898A JP 13780898 A JP13780898 A JP 13780898A JP 3364431 B2 JP3364431 B2 JP 3364431B2
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修 鈴木
昭喜 和田
正司 笠井
省三 今石
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三菱電機ビルテクノサービス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベーターの
かご内で特定個人の居住する階の呼びを登録する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】エレベーターのかご内操作盤で行先ボタ
ンを押すと、その階の呼び(以下行先呼び又はかご呼び
という)が登録され、かごは行先呼びが示す階へ走行す
ることは周知である。しかし、特定個人が居住する階に
は一般の行先呼びではかごを停止させないようにするこ
とが要求される場合がある。このような場合には、かご
内操作盤のシークレットコール用スイッチを操作し、そ
れが正であればその暗証番号が示す階の行先呼びが登録
できるようにしている。
【0003】これは、オフィスビルの最上階にオーナが
居住し、このオーナ階へ行くときに利用され、オーナ階
へビルの居住者及び外来者が立ち入ることが防止され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの特定呼び登録装置では、行先ボタンで暗証
番号を入力するようにしているため、ビルの居住者とオ
ーナがエレベーターに同乗するとき、この操作が同乗者
に迷惑をかけるばかりでなく、同乗者に暗証番号が知ら
れ守秘性に欠けるとともに、オーナに高齢者が多いこと
から、暗証番号を忘れることが多いという問題点があ
る。
【0005】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、守秘性が高く、かつ暗証番号を記憶して
いなくとも、呼びの登録ができるようにしたエレベータ
ーの特定呼び登録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明に係
るエレベーターの特定呼び登録装置は、かご内の操作ボ
タンの複数個が同時に又は所定手順で操作されると、個
人判別開始時期を設定して人体の特徴点を照光する光源
を点灯し、入力装置に人体の特徴点を入力すると、この
特徴点と登録済みの特徴点とを比較して特定個人を判別
て上記光源を点滅し、この特定個人の居住階の行先呼
びを登録し、これを上記光源の点灯により表示するよう
にしたものである
【0007】た、第発明に係るエレベーターの特定
呼び登録装置は、第発明のものにおいて、指紋リーダ
を、特定個人が居住する階を示す行先ボタンの代わり
に配置したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1〜図4はこの発明の第1〜第4発明の一実施の形態
を示す図で、図1はブロック線図、図2はエレベーター
のかご内出入口正面図、図3はかご内操作盤の正面図、
図4は呼び登録動作フローチャートであり、図中同一符
号は同一部分を示す。
【0009】図1〜図3において、1はエレベーターの
かご、2はかご1の出入口を開閉するかご戸、3はかご
戸2の側方に設置されたかご内操作盤、4は1階〜3階
を示す行先ボタン、5は4階の行先ボタンに相当する位
置に、かつその代わりとして設けられた人体特徴点入力
装置を構成する指紋リーダ部で、5aはその指置き部、
6は戸開ボタン、7は戸閉ボタン、8は非常時に操作す
る非常呼びスイッチ、9は下り運転を表示する下り灯、
10は上り運転を表示する上り灯である。
【0010】11は指紋リーダ部5に設けられたプリズ
ムで、指置き部5aはプリズム11の斜面に指12が置
かれるように構成されている。13は電源14に接続さ
れプリズム11の直角面の一方に光を当てる光源、15
はプリズム11の直角面の他方に対向するカメラ、16
はカメラ15からの指紋画像信号をディジタル値の画像
信号16aに変換するA/D変換器である。
【0011】17はかご呼び制御器で、CPU18、R
OM19、RAM20、出力インタフェース21、入力
インタフェース22及び入出力インタフェース23を有
し、出力インタフェース21から光源13を制御する光
源制御信号21aが出力され、入力インタフェース22
には画像信号16aが入力される。また、入出力インタ
フェース23から特定階(以下4階とする)の行先ボタ
ン信号(4階の行先ボタンが押されたのと同じ機能を持
つ信号)23aがエレベーター制御装置24へ出力さ
れ、エレベーター制御装置24から4階のかご呼び登録
信号24a、戸開ボタン信号24b及び戸閉ボタン信号
24cが入力される。
【0012】次に、この実施の形態の動作を、図4を参
照して説明する。
【0013】4階の居住者が4階以外の階からかご1に
乗り込んだときは、戸開ボタン6と戸閉ボタン7を同時
に押した後、指紋リーダ部5の指置き部5aに指紋登録
済みの指12を置いて指紋照するものとする。ステッ
プS1で戸開ボタン6と戸閉ボタン7が所定時間同時に
押されるのを待ち、同時に押されると、エレベーター制
御装置24から戸開ボタン信号24b及び戸閉ボタン信
号24cが出力され、ステップS2へ進んで所定時間T
1だけ、光源制御信号21aをオンし、光源13を点灯
する。ステップS3で指置き部5aすなわちプリズム1
1の斜面に指12が置かれるのを待つ。
【0014】指置き部5aに指12が置かれると、カメ
ラ15は光源13からの光線のプリズム11での反射光
を受けて、指紋を撮像し、指紋画像信号を送出し、これ
がA/D変換器16でディジタル値に変換された画像信
号16aが入力される。これで、ステップS4でかご呼
び制御器17は指紋の特徴点を演算する。ステップS5
では、上記演算された指紋の特徴点があらかじめRAM
20に登録されている特徴点と、所定範囲で一致したか
を判断する。
【0015】特徴点が一致しなければ、ステップS6で
所定時間T2だけ、光源制御信号21aを速くオン/オ
フしてステップS3へ戻る。これで、光源13は短時間
間隔で点滅し、指紋の不一致を表示する。特徴点が一致
すれば、ステップS7へ進み、所定時間T3だけ、光源
制御信号21aを遅くオン/オフする。これで、光源1
3は長時間間隔で点滅し、指紋の一致を表示する。ステ
ップS8で4階の行先ボタン信号23aを出力してエレ
ベーター制御装置24へ送出する。
【0016】エレベーター制御装置24は、4階の行先
ボタン信号23aを入力すると、周知の処理をして4階
のかご呼びを登録し、ステップS9で4階のかご呼び登
録信号24aを出力してかご呼び制御器17へ送出す
る。かご呼び制御器17はステップS10で所定時間T
3経過後、光源制御信号21aをオンにする。これで、
光源13は点灯し、4階のかご呼びが登録されたことを
表示する。
【0017】ステップS11でかご1はかご戸2を閉
じ、4階に向かって走行し、かご1が4階に到着する
と、エレベーター制御装置24で4階のかご呼びの登録
が解除され、かご呼び登録信号24aの出力は停止す
る。そして、ステップS12で光源制御信号21aはオ
フし、光源13は消灯して、4階のかご呼びの登録が解
除されたことを表示し、処理は終了する。
【0018】ここで、ステップS1は時期設定手段を、
ステップS2は時期表示手段を、ステップS3〜S5は
個人判別手段を、ステップS8,S9は行先呼び登録手
段を、ステップS10は呼び登録表示手段を構成してい
る。このようにして、指紋照合により特定個人を判別す
るようにしたため、暗証番号等が他人に知られることな
く守秘性は高い。また、暗証番号を記憶する必要はな
い。また、光源13は表示灯としても共用され、かつ各
種表示に共用されるため、表示部分は安価になる。ま
た、指紋入力装置は行先ボタンの代わりに配置されてい
るため、操作は容易となる。
【0019】他の実施の形態. 次のように実施することも可能である。 (1) 指紋以外の人体特徴点、例えば声紋、掌形、アイリ
ス、網膜等を用いたバイオメトリクス判別装置とする。 (2) 指紋リーダ部5を、行先ボタンの位置でなく、他の
位置に配置する。そのとき、行先呼び登録灯(説明は省
略したが1階〜3階の行先ボタン4には、行先呼びの登
録を表示する登録灯を内蔵している)は従来と同様の位
置に設置する。
【0020】(3) 戸開ボタン6及び戸閉ボタン7を同時
に押すものとしたが、交互に押すようにするか、戸開ボ
タン6を長時間押すようにする。又は行先ボタン4の所
定のものを、通常と異なる押し方(同時に2個以上所定
時間押す、所定順序で押す等)で操作する。 (4) 行先呼びは1階床だけでなく、2階床以上の場合に
も適用する。
【0021】(5) 個人判別開始時期設定のため、光源1
3の電源14をオンするものとしたが、エレベーターの
休止時等にかご呼び制御器17等の電源をオフし、エレ
ベーターの使用開始時にオンするようにすれば省電力と
なる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1発明
では、かご内の操作ボタンの複数個が同時に又は所定手
順で操作されると、個人判別開始時期を設定して人体の
特徴点を照光する光源を点灯し、入力装置に人体の特徴
点を入力すると、この特徴点と登録済みの特徴点とを比
較して特定個人を判別して上記光源を点滅し、この特定
個人の居住階の行先呼びを登録し、これを上記光源の点
灯により表示するようにしたので、暗証番号等が他人に
知られることはなく守秘性を保つことができるととも
に、暗証番号の記憶を居住者に強いる必要をなくすこと
ができる
【0023】た、第発明では、指紋リーダ部を、特
定個人が居住する階を示す行先ボタンの代わりに配置し
たので、指紋リーダ部の位置が分かりやすく、操作を容
易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック線
図。
【図2】 この発明の実施の形態1を示すエレベーター
のかご内出入口正面図。
【図3】 図2のかご内操作盤の正面図。
【図4】 この発明の実施の形態1を示す呼び登録動作
フローチャート。
【符号の説明】
1 エレベーターのかご、3 かご内操作盤、4 行先
ボタン、5 人体特徴点入力装置(指紋リーダ部)、5
a 指置き部、6 戸開ボタン、7 戸閉ボタン、12
指、13 光源、14 電源、15 カメラ、S1
時期設定手段、S2 時期表示手段、S3〜S5 個人
判別手段、S8,S9 行先呼び登録手段、S10 呼
び登録表示手段。
フロントページの続き (72)発明者 今石 省三 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三菱電機ビルテクノサービス株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−8951(JP,A) 特開 平6−348822(JP,A) 特開 昭57−98474(JP,A) 特開 平1−236181(JP,A) 特開 平2−43185(JP,A) 特開 平7−277618(JP,A) 特開 平9−62840(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/00 - 5/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かご内に操作ボタン及び光源によって照
    光される、人体の特徴点を入力する入力装置を設け、上
    記操作ボタンの複数個が同時に、又は所定手順で操作さ
    れると、個人判別開始時期を設定する時期設定手段と、
    上記個人判別開始時期が設定されると、これを上記光源
    の点灯により表示する時期表示手段と、上記入力装置に
    入力された人体特徴点と登録済みの人体特徴点とを比較
    して特定個人を判別する個人判別手段と、上記特定個人
    が判別されると、上記光源を点滅させるとともに、この
    特定個人の居住階の行先呼びを登録する行先呼び登録手
    段と、上記行先呼びが登録されると、これを上記光源の
    点灯により表示する呼び登録設定手段とを備えてなるエ
    レベーターの特定呼び登録装置
  2. 【請求項2】 人体特徴点の入力装置を指紋リーダ部と
    し、この指紋リーダ部を、特定個人が居住する階を示す
    行先ボタンの代わりに配置したことを特徴とする請求項
    記載のエレベーターの特定呼び登録装置。
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