WO2021002014A1

WO2021002014A1 - エレベーターの操作表示システム

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Publication number: WO2021002014A1
Application number: PCT/JP2019/026723
Authority: WO
Inventors: 真央平田
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2019-07-04
Filing date: 2019-07-04
Publication date: 2021-01-07

Abstract

複数の利用者が同時に利用する場合においても使い勝手が低下しにくいエレベーターの操作表示システムを提供する。操作表示システム（１）は、利用者認識装置（５）と、操作表示装置（６）と、表示管理部（１６）と、を備える。利用者認識装置（５）は、エレベーターのかご（３）または乗場において複数の利用者（２）を認識する。操作表示装置（６）は、複数の利用者（２）の各々に対応する操作表示（１２）を当該利用者（２）に対応して設定される表示設定に基づいて表示する。表示管理部（１６）は、操作表示（１２）の操作表示装置（６）における表示位置を、複数の利用者（２）のうち当該操作表示（１２）が対応する利用者（２）ではない利用者（２）を避けて設定する。

Description

エレベーターの操作表示システム

　本発明は、エレベーターの操作表示システムに関する。

　特許文献１は、エレベーターの制御装置の例を開示する。制御装置は、利用者に応じた設定に基づいて表示ボタンの色合いなどのエレベーターの仕様を切り替える。

日本特許第５５７８８６０号公報

　しかしながら、特許文献１の制御装置において、複数の利用者が同時に利用する場合に、エレベーターの仕様は標準仕様に切り替えられる。このため、複数の利用者がいる場合に、それぞれの利用者の設定が反映されない。このため、複数の利用者が同時に利用する場合に、エレベーターの使い勝手が低下する可能性がある。

　本発明は、このような課題を解決するためになされた。本発明の目的は、複数の利用者が同時に利用する場合においても使い勝手が低下しにくいエレベーターの操作表示システムを提供することである。

　本発明に係るエレベーターの操作表示システムは、エレベーターのかごまたは乗場において複数の利用者を認識する利用者認識装置と、複数の利用者の各々に対応する操作表示を当該利用者に対応して設定される表示設定に基づいて表示する操作表示装置と、操作表示の操作表示装置における表示位置を、複数の利用者のうち当該操作表示が対応する利用者ではない利用者を避けて設定する表示管理部と、を備える。

　本発明によれば、操作表示システムは、利用者認識装置と、操作表示装置と、表示管理部と、を備える。利用者認識装置は、エレベーターのかごまたは乗場において複数の利用者を認識する。操作表示装置は、複数の利用者の各々に対応する操作表示を当該利用者に対応して設定される表示設定に基づいて表示する。表示管理部は、操作表示の操作表示装置における表示位置を、複数の利用者のうち当該操作表示が対応する利用者ではない利用者を避けて設定する。これにより、複数の利用者が同時に利用する場合においても、エレベーターの使い勝手が低下しにくくなる。

実施の形態１に係る操作表示システムの構成図である。実施の形態１に係る操作表示システムの操作表示の例を示す図である。実施の形態１に係る操作表示システムの操作表示の例を示す図である。実施の形態１に係る操作表示システムの操作表示の例を示す図である。実施の形態１に係る操作表示システムの操作表示の例を示す図である。実施の形態１に係る操作表示システムの操作表示の例を示す図である。実施の形態１に係る操作表示システムの動作の例を示すフローチャートである。実施の形態１に係る操作表示システムの主要部のハードウェア構成を示す図である。

　本発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。

　実施の形態１．
　図１は、実施の形態１に係る操作表示システムの構成図である。
　図１において、操作表示システム１によってエレベーターの操作を行う利用者２を側方から見た図が示される。

　操作表示システム１は、エレベーターに適用される。エレベーターは、例えば複数の階床を有する建築物に設けられる。エレベーターにおいて、建築物は、図示されない昇降路および図示されない複数の乗場を有する。昇降路は、複数の階床にわたって設けられる。複数の乗場の各々は、建築物の複数の階床の各々に設けられる。複数の乗場の各々は、乗場出入口を有する。乗場出入口は、昇降路に通じる開口である。エレベーターは、かご３と、制御盤４と、を備える。かご３は、昇降路の内部を鉛直方向に走行することによって、乗場から乗降する利用者２を複数の階床の間で輸送する装置である。制御盤４は、かご３の動作を制御する装置である。図１において、操作表示システム１によって操作を行う利用者２が乗車しているかご３の内部が示される。

　操作表示システム１は、利用者認識装置５と、操作表示装置６と、記憶装置７と、通信装置８と、表示制御装置９と、を備える。

　利用者認識装置５は、エレベーターの利用者２を認識する装置である。利用者認識装置５は、例えばかご３に設けられる。あるいは、利用者認識装置５は、例えば乗場に設けられる。あるいは、利用者認識装置５は、例えばかご３および乗場の両方に設けられてもよい。この例において、利用者認識装置５は、カメラ１０と、情報処理部１１と、を有する。カメラ１０は、乗場またはかご３における利用者２の画像を撮影する装置である。情報処理部１１は、利用者認識装置５が認識した利用者２の情報を処理する部分である。この例において、情報処理部１１は、カメラ１０が撮影した利用者２の画像を画像処理する部分である。

　情報処理部１１は、例えば撮影された利用者２の各々を識別する。情報処理部１１による利用者２の識別は、例えば顔画像の識別などによって行われる。情報処理部１１は、例えば撮影された利用者２の属性を識別する。利用者２の属性は、例えば大人、子供、または障がい者などである。情報処理部１１は、例えば撮影された複数の利用者２のうち、連れ立っている利用者２の組を判定する。利用者２が連れ立っているかの判定は、例えば利用者２の間の距離、利用者２の向き、かご３に乗車するときの移動の相関などに基づいて行われる。

　操作表示装置６は、操作表示１２を表示する装置である。操作表示１２は、利用者２の操作を受け付ける表示である。操作表示装置６は、操作表示１２に対する利用者２の操作を検出する装置でもある。操作表示装置６は、例えばタッチパネルである。操作表示装置６は、例えば表示部１３と、検出部１４と、を備える。表示部１３は、例えば液晶ディスプレイである。表示部１３は、例えばかご３または乗場の壁面に設けられる。表示部１３の大きさは、表示部１３の前に複数の利用者２が居ることができる大きさである。表示部１３は、例えばかご３または乗場の壁面の全面にわたって設けられる。検出部１４は、例えばタッチセンサーまたは近接センサーなどである。検出部１４は、例えば表示部１３の表面に設けられる。検出部１４は、操作表示１２に対する利用者２の操作を検出する部分である。

　記憶装置７は、表示設定を記憶する装置である。記憶装置７は、記憶部の例である。記憶装置７は、例えばサーバーコンピューターである。記憶装置７は、例えば情報センターなどの拠点に設けられてもよい。表示設定は、操作表示１２の表示についての設定である。

　通信装置８は、操作表示システム１における装置の間の通信を中継する部分である。この例において、通信装置８は、利用者認識装置５、記憶装置７、および表示制御装置９に接続される。通信装置８は、例えばインターネットなどのネットワークを経由して通信を中継してもよい。

　表示制御装置９は、操作表示装置６の表示を制御する装置である。表示制御装置９は、通信部１５と、表示管理部１６と、操作入力部１７と、を備える。

　通信部１５は、表示制御装置９の外部の装置との間で情報を通信する部分である。通信部１５は、例えば通信装置８を介して利用者認識装置５、および記憶装置７との間の通信を行う。通信部１５は、例えば制御盤４との間において制御信号などの通信を行う。

　表示管理部１６は、操作表示装置６に表示される操作表示１２を管理する装置である。表示管理部１６は、例えば表示されている操作表示１２の個数、および表示位置などを管理する。表示管理部１６は、表示部１３の表示の内容を制御しうるように、表示部１３に接続される。

　操作入力部１７は、検出部１４が検出した利用者２による操作を受け付ける部分である。操作入力部１７は、例えば通信部１５を介して受け付けた操作を制御盤４に出力する。操作入力部１７は、検出部１４からの検出信号を受信しうるように、検出部１４に接続される。

　続いて、図２から図６を用いて、操作表示システム１の機能を説明する。
　図２から図６は、実施の形態１に係る操作表示システムの操作表示の例を示す図である。
　図２から図６において、正面からみた操作表示装置６が示される。

　図２に示されるように、操作表示装置６は、複数の利用者２の各々に対応して操作表示１２を表示する。操作表示１２Ａは、利用者２Ａに対応する。操作表示１２Ｂは、利用者２Ｂに対応する。操作表示１２Ｃは、利用者２Ｃに対応する。操作表示１２Ｄは、利用者２Ｄに対応する。

　操作表示１２は、例えば表示パネル１８および操作パネル１９を有する。表示パネル１８は、利用者２に対する情報の表示である。表示パネル１８は、例えば利用者２の操作の結果などを表示する。操作パネル１９は、利用者２からの操作を受け付ける部分の表示である。操作パネル１９は、例えば操作ボタンの表示を含む。操作ボタンは、例えばかご呼びボタン、または乗場呼びボタンなどの操作ボタンである。

　操作表示１２は、表示設定に基づいて表示される。表示設定は、例えば、利用者２によって記憶装置７に予め登録される。表示設定は、例えば操作ボタン、表示される文字、表示パネル１８または操作パネル１９などの要素の設定を含む。要素の設定は、例えば色、形、種類、大きさ、もしくは位置などの設定を含む。

　例えば、体の小さい子供である利用者２に対応する表示設定は、操作表示１２が低い位置に表示されるように設定される。例えば、車いすを使用する利用者２に対応する表示設定は、操作表示１２が低い位置に表示されるように設定される。例えば、上肢障がい者である利用者２に対応する表示設定は、例えば手以外での操作がしやすいように大きい操作ボタンが表示されるように設定される。例えば、色覚異常である利用者２に対応する表示設定は、色覚異常の種類に応じて認識しやすい色彩で表示されるように設定される。

　操作表示システム１において、操作表示１２は、例えば次のように表示される。

　利用者認識装置５の情報処理部１１は、１人または複数のエレベーターの利用者２を認識する。ここで、情報処理部１１は、利用者２の人数および位置を認識する。利用者認識装置５は、認識した利用者２の情報を情報処理部１１に出力する。

　表示制御装置９の表示管理部１６は、入力された情報が表す利用者２に対応する操作表示１２の設定を行う。表示管理部１６は、操作表示１２の表示位置を設定する。表示管理部１６は、例えば認識された１人または複数の利用者２の各々の前方を、当該利用者２に対応する操作表示１２の表示位置として設定する。表示管理部１６は、利用者２の正面を表示位置として設定してもよい。あるいは、表示管理部１６は、利用者２の右前方または左前方を表示位置として設定してもよい。ここで、表示管理部１６は、他の利用者２を避けて表示位置を設定する。この例において、表示管理部１６は、操作表示１２Ａの表示位置を利用者２Ｂ、利用者２Ｃ、および利用者２Ｄを避けて設定する。例えば、表示管理部１６は、利用者２Ｂ、利用者２Ｃ、および利用者２Ｄを表示部１３に垂直に投影した位置を避けて操作表示１２Ａの表示位置を設定する。

　情報処理部１１は、認識した利用者２を識別する。情報処理部１１は、識別された利用者２を表す情報を、通信装置８を通じて表示制御装置９に出力する。

　表示管理部１６は、入力された情報が表す利用者２に対応して設定されている表示設定を記憶装置７から取得する。表示管理部１６は、設定した表示位置および取得した表示設定に基づいて、識別された利用者２に対応する操作表示１２を操作表示装置６に表示させる。

　情報処理部１１は、例えば識別されない利用者２または表示設定が設定されていない利用者２について、利用者２の属性を識別する。情報処理部１１は、識別された属性を表す情報を、通信装置８を通じて表示制御装置９に出力する。

　表示管理部１６は、入力された情報が表す属性に対応して設定されている表示設定を記憶装置７から取得する。表示管理部１６は、設定した表示位置および取得した表示設定に基づいて、属性が識別された利用者２に対応する操作表示１２を操作表示装置６に表示させる。

　表示管理部１６は、操作表示１２の上限個数を記憶する。上限個数は、表示部１３の表示面積に対応して予め設定される。表示管理部１６は、表示部１３に表示される操作表示１２の個数が上限個数を超えるかを判定する。上限個数を超えないと判定する場合に、表示管理部１６は、認識された利用者２の各々に対応して操作表示１２を操作表示装置６に表示させる。一方、上限個数を越えると判定する場合に、表示管理部１６は、認識された利用者２のいずれかに対応する操作表示１２を、他の利用者２に対応する操作表示１２と共通の１つの操作表示１２として操作表示装置６に表示させる。

　この例において、上限個数が４であるとする。情報処理部１１は、利用者２Ａから利用者２Ｄの４人を認識している。このため、情報処理部１１が認識している利用者２の各々に対応する操作表示１２を表示させた場合にも、操作表示１２の個数は上限個数を超えない。このとき、表示管理部１６は、利用者２Ａから利用者２Ｄの４人の各々に対応して、操作表示１２Ａから操作表示１２Ｄを操作表示装置６に表示させる。

　一方、この例において、上限個数が３であるとする。情報処理部１１は、利用者２Ａから利用者２Ｄの４人を認識している。このため、情報処理部１１が認識している利用者２の各々に対応する操作表示１２を表示させた場合に、操作表示１２の個数は上限個数を超える。このとき、表示管理部１６は、利用者２Ａから利用者２Ｄの４人のうちのいずれか２人を選択する。表示管理部１６は、選択した２人の利用者２に対応する操作表示１２を、共通の１つの操作表示１２として操作表示装置６に表示させる。操作表示１２を共通化する利用者２の選択は、例えば利用者２の位置に基づいて行われる。

　図３において、利用者２Ｃおよび利用者２Ｄが連れ立っているときの例が示される。

　情報処理部１１は、利用者２Ｃおよび利用者２Ｄが連れ立っていると判定する。情報処理部１１は、判定結果を表示制御装置９に出力する。表示管理部１６は、連れ立っている利用者２Ｃおよび利用者２Ｄに対応する操作表示１２を、共通の１つの操作表示１２ＣＤとして操作表示装置６に表示させる。

　なお、表示管理部１６は、表示部１３に表示される操作表示１２の個数が上限個数を超えるか否かに関わらず、連れ立っている利用者２に対応する操作表示１２を共通化させてもよい。

　図４において、利用者２Ｃおよび利用者２Ｄの操作表示１２の表示内容が共通しているときの例が示される。

　表示管理部１６は、表示部１３に表示されている操作表示１２のうち、表示内容が共通している操作表示１２があるかを判定する。ここで、表示内容は、操作表示１２が表す情報の内容、または操作表示１２の表示設定の内容の一方または両方を含む。この例において、表示管理部１６は、操作表示１２Ｃおよび操作表示１２Ｄの表示内容が共通していると判定する。表示管理部１６は、表示内容が共通している操作表示１２Ｃおよび操作表示１２Ｄを、共通の１つの操作表示１２ＣＤとして操作表示装置６に表示させる。

　なお、表示管理部１６は、表示部１３に表示される操作表示１２の個数が上限個数を超えるか否かに関わらず、表示内容が共通している操作表示１２を共通化させてもよい。また、表示管理部１６は、表示内容が共通している操作表示１２の表示位置が離れている場合に、当該操作表示１２を共通化させなくてもよい。

　図５において、利用者２Ａおよび利用者２Ｂによる操作が完了しているときの例が示される。

　表示管理部１６は、表示部１３に表示されている操作表示１２のうち、操作が完了している操作表示１２があるかを判定する。この例において、表示管理部１６は、操作表示１２Ａおよび操作表示１２Ｂについて操作が完了していると判定する。このとき、表示管理部１６は、操作表示１２Ａおよび操作表示１２Ｂを、操作パネル１９の表示を消して表示パネル１８のみを表示する操作表示１２として操作表示装置６に表示させる。

　表示管理部１６は、表示部１３に表示されている操作表示１２のうち、予め設定された時間より長く利用者２による操作が行われていない操作表示１２が複数あるかを判定する。この例において、例えば利用者２Ｃは、予め設定された時間より長い間、操作表示１２Ｃを操作していない。同様に、利用者２Ｄは、予め設定された時間より長い間、操作表示１２Ｄを操作していない。このとき、表示管理部１６は、操作表示１２Ｃおよび操作表示１２Ｄを、予め設定された時間より長く利用者２による操作が行われていない複数の操作表示１２であると判定する。

　このとき、図６に示されるように、表示管理部１６は、予め設定された時間より長く利用者２による操作が行われていない操作表示１２Ｃおよび操作表示１２Ｄを、共通の１つの操作表示１２ＣＤとして操作表示装置６に表示させる。

　なお、表示管理部１６は、表示部１３に表示される操作表示１２の個数が上限個数を超えるか否かに関わらず、予め設定された時間より長く利用者２による操作が行われていない複数の操作表示１２を共通化させてもよい。

　続いて、図７を用いて操作表示システム１の動作の例を説明する。
　図７は、実施の形態１に係る操作表示システムの動作の例を示すフローチャートである。

　ステップＳ０１において、表示管理部１６は、利用者認識装置５が利用者２を認識したかを判定する。判定結果がＮｏの場合に、操作表示システム１の動作は、ふたたびステップＳ０１に進む。判定結果がＹｅｓの場合に、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０２に進む。

　ステップＳ０２において、表示管理部１６は、認識された利用者２が複数人で連れ立っているかを判定する。判定結果がＹｅｓの場合に、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０３に進む。判定結果がＮｏの場合に、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０４に進む。

　ステップＳ０３において、表示管理部１６は、連れ立っている複数人の利用者２から１人を選択する。表示管理部１６は、例えば連れ立っている利用者２のうち、利用者認識装置５が識別した利用者２を選択してもよい。その後、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０４に進む。

　ステップＳ０４において、表示管理部１６は、認識された利用者２の表示設定が記憶されているかを判定する。ここで、ステップＳ０３において利用者２が選択されている場合に、表示管理部１６は、当該利用者２の表示設定が記憶されているかを判定する。例えば、利用者認識装置５が当該利用者２を識別しない場合に、当該利用者２の表示設定は記憶されていないと判定される。あるいは、利用者認識装置５が識別した利用者２に対応する表示設定を記憶装置７が記憶していない場合に、当該利用者２の表示設定は記憶されていないと判定される。判定結果がＹｅｓの場合に、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０５に進む。判定結果がＮｏの場合に、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０６に進む。

　ステップＳ０５において、表示管理部１６は、記憶装置７が記憶している表示設定を読み込む。表示管理部１６は、読み込んだ表示設定に基づいて操作表示１２を設定する。その後、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０７に進む。

　ステップＳ０６において、表示管理部１６は、利用者認識装置５が識別した利用者２の属性に対応する表示設定を、当該利用者２に対応する操作表示１２に設定する。その後、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０７に進む。

　ステップＳ０７において、表示管理部１６は、表示されている操作表示１２の個数が上限個数より小さいかを判定する。判定結果がＹｅｓの場合に、表示される操作表示１２の個数が上限個数を超えないとして、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０８に進む。判定結果がＮｏの場合に、表示される操作表示１２の個数が上限個数を超えるとして、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０９に進む。

　ステップＳ０８において、表示管理部１６は、認識した利用者２に対応する操作表示１２を表示部１３に表示させる。その後、操作表示システム１の動作は、ステップＳ１０に進む。

　ステップＳ０９において、表示管理部１６は、認識した利用者２に対応する操作表示１２を、例えば既に表示されている操作表示１２と共通の１つの操作表示１２として表示部１３に表示させる。その後、操作表示システム１の動作は、ステップＳ１０に進む。

　ステップＳ１０において、表示管理部１６は、表示部１３に表示されている操作表示１２のうちに、操作済みの操作表示１２があるかを判定する。判定結果がＹｅｓの場合に、操作表示システム１の動作は、ステップＳ１１に進む。判定結果がＮｏの場合に、操作表示システム１の動作は、ステップＳ１２に進む。

　ステップＳ１１において、表示管理部１６は、操作済みの操作表示１２を、操作パネル１９の表示を消した操作表示１２として表示部１３に表示させる。その後、操作表示システム１の動作は、ステップＳ１２に進む。

　ステップＳ１２において、表示管理部１６は、表示部１３に表示されている操作表示１２のうちに、設定された時間より長く操作されていない操作表示１２が複数あるかを判定する。判定結果がＹｅｓの場合に、操作表示システム１の動作は、ステップＳ１３に進む。判定結果がＮｏの場合に、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０１に進む。

　ステップＳ１３において、表示管理部１６は、操作されていない複数の操作表示１２を、共通の１つの操作表示１２として表示部１３に表示させる。その後、操作表示システム１の動作は、ステップＳ０１に進む。

　以上に説明したように、実施の形態１に係る操作表示システム１は、利用者認識装置５と、操作表示装置６と、表示管理部１６と、を備える。利用者認識装置５は、エレベーターのかご３または乗場において複数の利用者２を認識する。操作表示装置６は、複数の利用者２の各々に対応する操作表示１２を当該利用者２に対応して設定される表示設定に基づいて表示する。表示管理部１６は、操作表示１２の操作表示装置６における表示位置を、複数の利用者２のうち当該操作表示１２が対応する利用者２ではない利用者２を避けて設定する。

　複数の利用者２が同時に利用する場合においても、複数の利用者２の各々に対応する表示設定が無効にならない。表示設定は、利用者２の使い勝手を高めるように設定できる。表示設定によって、例えば利用者２が体の小さな子供、障がい者、または色覚異常などである場合においても、エレベーターの操作がしやすくなる。また、操作表示１２は、他の利用者２を避けて表示される。このため、同時に利用する他の利用者２が操作表示１２の操作の妨げになりにくい。これにより、複数の利用者２が同時に利用する場合においても、エレベーターの使い勝手が低下しにくくなる。

　また、操作表示システム１は、記憶部の例として記憶装置７を備える。記憶装置７は、複数の利用者２の各々についての表示設定を記憶する。利用者認識装置５は、認識した複数の利用者２の各々を識別する。表示管理部１６は、識別された複数の利用者２の各々に対応して記憶装置７が記憶している表示設定に基づいて操作表示１２を操作表示装置６に表示させる。

　エレベーターの利用者２は、自身に対応する表示設定を事前に設定しておくことができる。これにより、利用者２の利便性が向上する。また、表示設定はエレベーターを利用しないときに設定されるので、エレベーターの操作表示装置６を表示設定のために占有しなくてもよい。これにより、エレベーターの利用効率が低下しにくくなる。

　また、利用者認識装置５は、認識した複数の利用者２の各々の属性を識別する。表示管理部１６は、識別された属性に対応する表示設定に基づいて操作表示１２を操作表示装置６に表示させる。

　これにより、予め表示設定を設定していない利用者２も、属性に応じた表示設定で表示される操作表示１２を利用できる。これにより、初めて利用するエレベーターにおいても、利用者２の利便性が向上する。

　また、操作表示装置６に表示される操作表示１２の個数は、操作表示装置６の表示面積に対応して設定される上限個数を超えることがある。この場合に、表示管理部１６は、複数の利用者２のいずれかに対応する操作表示１２を当該利用者２の他の利用者２に対応する操作表示１２と共通の１つの操作表示１２として操作表示装置６に表示させる。

　これにより、表示面積が不足することによって複数の操作表示１２が重なること、または操作表示１２が表示されなくなることなどが予防される。このため、多数の利用者２が同時に利用する場合においても、利用者２の利便性が低下しにくくなる。

　また、利用者認識装置５は、認識した複数の利用者２のうち連れ立っている利用者２を認識する。表示管理部１６は、当該連れ立っている利用者２の各々に対応する操作表示１２を、共通の１つの操作表示１２として操作表示装置６に表示させる。
　また、表示管理部１６は、表示内容が共通する複数の操作表示１２を、共通の１つの操作表示１２として操作表示装置６に表示させる。

　操作表示システム１において、共通化できる操作表示１２が共通化される。これにより、表示される操作表示１２の個数が少なくなる。これにより、表示されている操作表示１２の個数が上限個数を超えにくくなる。このため、より多くの利用者２が操作表示１２を利用してエレベーターを操作できるようになる。

　また、表示管理部１６は、対応している利用者２による操作が完了した操作表示１２について、当該操作表示１２のうちの当該利用者２からの操作を受け付ける部分の表示を消した操作表示１２を操作表示装置６に表示させる。

　表示管理部１６は、操作が完了した操作表示１２を、例えば操作パネル１９を消した操作表示１２として操作表示装置６に表示させる。これにより、操作パネル１９が表示されていた表示面積を有効活用できる。このため、より多くの利用者２が操作表示１２を利用してエレベーターを操作できるようになる。また、利用者２は操作が完了したか否かを認識しやすくなる。これにより、利用者２の操作忘れなどが予防される。

　また、表示管理部１６は、対応している利用者２による操作が予め設定された時間より長い間行われない操作表示１２が複数あると判定する場合に、当該操作表示１２を共通の１つの操作表示１２として操作表示装置６に表示させる。

　これにより、表示される操作表示１２の個数が少なくなる。これにより、表示されている操作表示１２の個数が上限個数を超えにくくなる。このため、より多くの利用者２が操作表示１２を利用してエレベーターを操作できるようになる。

　なお、利用者認識装置５は、画像認識以外の方法によって利用者２を認識してもよい。利用者認識装置５は、画像認識と他の方法とを併用して利用者２を認識してもよい。利用者認識装置５は、例えば無線通信の受信機を有していてもよい。このとき、利用者２は、利用者認識装置５の受信機との間で無線通信を行う送信機を所持している。送信機は、例えばスマートフォンなどの可搬な情報端末、または無線タグなどである。この場合に、利用者認識装置５は、例えば送信機が無線により受信器に送信する情報によって利用者２を認識する。当該情報は、例えば利用者２の識別情報である。

　また、操作表示装置６は、例えば乗場またはかご３の壁面に映像を投影するプロジェクターによって操作表示１２を表示してもよい。このとき、表示部１３は、例えば映像が投影される乗場またはかご３の壁面であってもよい。操作表示装置６は、例えば乗場またはかご３の壁面に触れる利用者２を撮影するカメラ１０によって、当該利用者２の操作を検出してもよい。

　また、記憶装置７は、複数のエレベーターの間で共通に用いられてもよい。このとき、利用者２は、表示設定を一度行うことによって、記憶装置７を共有している複数のエレベーターにおいて自身に対応した表示設定の操作表示１２を利用することができる。これにより、利用者２の利便性が向上する。

　また、記憶部は、表示制御装置９に設けられていてもよい。情報処理部１１は、表示制御装置９に設けられていてもよい。

　また、表示管理部１６は、認識した利用者２を利用者認識装置５が識別するか否かに関わらず、利用者２について識別された属性に基づいて操作表示１２の表示設定を行ってもよい。

　続いて、図８を用いて操作表示システム１のハードウェア構成の例について説明する。
　図８は、実施の形態１に係る操作表示システムの主要部のハードウェア構成を示す図である。

　操作表示システム１の各機能は、処理回路により実現し得る。処理回路は、少なくとも１つのプロセッサ１ｂと少なくとも１つのメモリ１ｃとを備える。処理回路は、プロセッサ１ｂおよびメモリ１ｃと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも１つの専用のハードウェア１ａを備えてもよい。

　処理回路がプロセッサ１ｂとメモリ１ｃとを備える場合、操作表示システム１の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ１ｃに格納される。プロセッサ１ｂは、メモリ１ｃに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、操作表示システム１の各機能を実現する。

　プロセッサ１ｂは、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、ＤＳＰともいう。メモリ１ｃは、例えば、ＲＡＭ、ＲＯＭ、フラッシュメモリ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、ＤＶＤ等により構成される。

　処理回路が専用のハードウェア１ａを備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、またはこれらの組み合わせで実現される。

　操作表示システム１の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、操作表示システム１の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。操作表示システム１の各機能について、一部を専用のハードウェア１ａで実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、ハードウェア１ａ、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで操作表示システム１の各機能を実現する。

　本発明に係る操作表示システムは、エレベーターに適用できる。

　１　操作表示システム、　２、２Ａ、２Ｂ、２Ｃ、２Ｄ　利用者、　３　かご、　４　制御盤、　５　利用者認識装置、　６　操作表示装置、　７　記憶装置、　８　通信装置、　９　表示制御装置、　１０　カメラ、　１１　情報処理部、　１２、１２Ａ、１２Ｂ、１２Ｃ、１２Ｄ、１２ＣＤ　操作表示、　１３　表示部、　１４　検出部、　１５　通信部、　１６　表示管理部、　１７　操作入力部、　１８　表示パネル、　１９　操作パネル、　１ａ　ハードウェア、　１ｂ　プロセッサ、　１ｃ　メモリ

Claims

　エレベーターのかごまたは乗場において複数の利用者を認識する利用者認識装置と、
　前記複数の利用者の各々に対応する操作表示を当該利用者に対応して設定される表示設定に基づいて表示する操作表示装置と、
　前記操作表示の前記操作表示装置における表示位置を、前記複数の利用者のうち当該操作表示が対応する利用者ではない利用者を避けて設定する表示管理部と、
　を備えるエレベーターの操作表示システム。
　前記複数の利用者の各々についての前記表示設定を記憶する記憶部
　を備え、
　前記利用者認識装置は、認識した前記複数の利用者の各々を識別し、
　前記表示管理部は、識別された前記複数の利用者の各々に対応して前記記憶部が記憶している前記表示設定に基づいて前記操作表示を前記操作表示装置に表示させる
　請求項１に記載のエレベーターの操作表示システム。
　前記利用者認識装置は、認識した前記複数の利用者の各々の属性を識別し、
　前記表示管理部は、識別された前記属性に対応する前記表示設定に基づいて前記操作表示を前記操作表示装置に表示させる
　請求項１または請求項２に記載のエレベーターの操作表示システム。
　前記表示管理部は、前記操作表示装置に表示される操作表示の個数が前記操作表示装置の表示面積に対応して設定される上限個数を超える場合に、前記複数の利用者のいずれかに対応する操作表示を当該利用者の他の利用者に対応する操作表示と共通の１つの操作表示として前記操作表示装置に表示させる
　請求項１から請求項３のいずれか一項に記載のエレベーターの操作表示システム。
　前記利用者認識装置は、認識した前記複数の利用者のうち連れ立っている利用者を認識し、
　前記表示管理部は、当該連れ立っている利用者の各々に対応する操作表示を、共通の１つの操作表示として前記操作表示装置に表示させる
　請求項１から請求項４のいずれか一項に記載のエレベーターの操作表示システム。
　前記表示管理部は、表示内容が共通する複数の操作表示を、共通の１つの操作表示として前記操作表示装置に表示させる
　請求項１から請求項５のいずれか一項に記載のエレベーターの操作表示システム。
　前記表示管理部は、対応している利用者による操作が完了した操作表示について、当該操作表示のうちの当該利用者からの操作を受け付ける部分の表示を消した操作表示を前記操作表示装置に表示させる
　請求項１から請求項６のいずれか一項に記載のエレベーターの操作表示システム。
　前記表示管理部は、対応している利用者による操作が予め設定された時間より長い間行われない操作表示が複数あると判定する場合に、当該操作表示を共通の１つの操作表示として前記操作表示装置に表示させる
　請求項１から請求項７のいずれか一項に記載のエレベーターの操作表示システム。