JP3363813B2 - ブランケット固定装置および方法ならびにオフセット印刷装置および方法 - Google Patents

ブランケット固定装置および方法ならびにオフセット印刷装置および方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機のブランケ
ット胴にブランケットを固定するための固定装置および
方法ならびにこれを用いた印刷装置および方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷機のブランケット胴にブラン
ケットを固定する方法および装置としては、図6に示
す、特開平7−1715号公報に示されているようなも
のが知られている。この装置では、ブランケット端に金
具Fa、Fbを固定し、これをブランケット胴の軸線と
平行に設けられた溝2に挿入し、ブランケットの両端縁
部が係合する押え部材5a、5bを対向させて配置し、
この押え部材に形成されているラックと噛み合うピニオ
ン10を回転自在に支持した押込み部材11の溝の深さ
方向の変位によって自動的にブランケットの両端縁部を
同一張力で牽引してブランケットを装着している。
【0003】また、前記従来例に類似するブランケット
端の固定方法として、図7に示すような、ブランケット
と金具を多数のネジによって挟み込む構造のものも知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のブランケット固定技術においては以下に述べるよ
うな問題点がある。ブランケットの装着状態としては、
印刷工程において生じる印刷位置ずれやダブリなどの印
刷障害を防ぐために、ブランケット胴にブランケットを
強く張りつけた状態が求められている。すなわちブラン
ケット胴の表面とブランケット裏面との間で発生する摩
擦力によって、ブランケットがブランケット胴に対して
周方向ずれを生じさせないことを目指している。そのた
めにもブランケット端の固定部でのずれは無くす必要が
あるが、上述の図7のような固定方法においては、ブラ
ンケットの構造が例えば、図8の特開平6−16918
9号公報に示すような基布層をもつ場合においては、ブ
ランケットに張力を付与するために引張り力を加えてい
くと、徐々にブランケットの厚み寸法が薄くなり、減少
していくことが確認されている。これによってネジによ
って挟み込んでいた固定力が弱くなり、ブランケットが
ブランケット胴に対して周方向ずれを生じさせてしま
い、印刷位置ずれやダブリなどの印刷障害を起こすこと
がある。
【0005】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点に鑑み、ブランケット胴にブランケットを装着する
に当たって、全周にわたって所定の張力で装着するため
のブランケットの固定装置および方法ならびにこれを用
いたオフセット印刷装置および方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明のブランケットをブランケット胴に固定するため
のブランケット固定装置は、印刷装置に使用されるブラ
ンケット胴に巻かれるブランケットの端部を挿入しうる
長さの第1の溝を表面に有し、その溝の側壁には溝方向
に沿って断面がクサビ型の第2の溝が設けられている固
定ベースであって、前記ブランケット胴に固定されたま
たは固定されるものと;前記ブランケットの端部を間に
挟んで前記第2溝と適合して嵌合するクサビ型の断面を
有する押え部材であって、嵌合状態において前記固定ベ
ースとの間に前記第1溝としての断面がクサビ型の溝を
実質的に構成するものと;このクサビ型に構成された第
1溝に適合して嵌合するクサビ型の断面形状を有する固
定部材であって、嵌合状態において、前記第2溝に嵌合
した前記押え部材を押圧して固定するものとを具備する
ことを特徴とする。
【0007】また、本発明のブランケット固定方法は、
印刷装置に使用されるブランケット胴にブランケットを
固定するブラケット固定方法であって、上述の本発明の
ブランケット固定装置を用い、その固定ベースの第2溝
または押え部材に対してブランケットの端部を位置決め
する工程と、この位置決めされたブランケットの端部を
間に挟んで前記第2溝と押え部材を嵌合させる工程と、
この嵌合により前記固定ベースと押え部材の間に構成さ
れた溝に前記ブランケット固定装置の固定部材を嵌合さ
せて前記押え部材を押圧して固定する工程とを具備する
ことを特徴とする。
【0008】この構成において、押え部材は、クサビ型
形状の両側斜面でブランケットを押し付けるとともに、
固定部材は、少ない力を増加させて押え部材を押圧して
固定する。したがって、ブランケットに一定の張力を与
えてブランケット胴に装着するとき、ブランケット両端
の固定が少ない力で確実に行なわれるため、ブランケッ
ト胴に対して周方向ずれを生じることがなく、全周にわ
たって所定の張力でブランケットの固定がなされる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態におい
ては、前記押え部材は、そのクサビ型形状の頂部に、ブ
ランケットの端部に設けられた穴に挿入してブランケッ
トの端部を位置決めするためのピンを有する。また、前
記ブランケットの端部は前記押さえ部材により前記第2
の溝に押し付けられ、かつ前記固定ベースの開口の縁部
で折り曲げられることによって略N字型に折った状態で
装置に固定される。前記押え部材は、そのクサビ型形状
の頂角が90°以下、0°以上である。ブランケット端
部がN字型に曲げられて接触する前記固定ベースのクサ
ビ型形状部分では、前記固定ベースの表面やブランケッ
ト胴とブランケット裏面との摩擦が、前記押え部材がブ
ランケットを固定している部分に張力が直接かかるのを
防止している。
【0010】また、かかるブランケット固定装置は、回
転可能に支持されたブランケット胴を備え、その周りに
巻かれたブランケットを介して、印刷版に充填されたイ
ンキを被印刷物に転移させるオフセット印刷装置に適用
される。その場合、ブランケット固定装置は、ブランケ
ット胴の少なくとも2箇所以上に固定されておりまたは
固定されるようになっており、そのうちの1つは、ブラ
ンケット胴の周りに沿って移動可能に固定されておりま
たは固定されるようになっている。
【0011】また、ブランケット固定方法においては、
ブランケットの一方の端部をブランケット胴に固定され
ていないブランケット固定装置に対して前記各工程に従
って固定し、また、他方の端部を前記ブランケット胴に
固定されている前記ブランケット固定装置に対して前記
各工程に従って固定し、その後、前記固定されていない
ブランケット固定装置をブランケット胴に固定するとと
もにブランケット胴の周りに沿って移動させることによ
りブランケットに所定の張力を付与する。
【0012】また、かかるブランケット固定方法は、回
転可能に支持されたブランケット胴にブランケットを固
定し、このブランケットを介して、印刷版に充填された
インキを被印刷物に転移させるオフセット印刷方法にお
いて、ブランケット胴にブランケットを固定するに際し
て用いられる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の特徴を最もよく表すオフセッ
ト印刷装置におけるブランケット固定装置を示す斜視図
である。図中、1は開口部をもつ固定べースであり、斜
面2〜斜面4の3つのクサビ合せ面が構成されている。
この固定ベース1は、その開口部に固定端出口となる縁
部5を有する。この縁部5は、ここでブランケットが折
り曲げられることによってブランケット裏面と摩擦が最
大となって張力が直接クサビ部分にかからない作用をす
る。
【0014】6はクサビ斜面2と3に嵌まるように同じ
斜面角度をもったブランケット押えクサビ部品であり、
頂角部分にはブランケット7に設けられた位置決め用の
穴に係合する位置決めピン9が2本以上設けられてい
る。この位置決めピン9に対して作業者がブランケット
7をセットすることにより、ブランケット7はブランケ
ット胴8に対して位置関係が決定されることになる。
【0015】このブランケット押えクサビ部品6は、固
定クサビ部品10の動作(例えばリンク機構)によって
連動して固定ベース1のクサビ合せ斜面2、3にクサビ
合せ斜面12、13が接触する方向に動作する。この
時、位置決めピン9によって支持されたブランケット7
はクサビ斜面によって曲げられ挟み込まれる。その時の
挟み込み力Fは、固定クサビ部品10を固定ベース1に
固定する締め付けネジ15によって与えられた力Pがク
サビ合せ斜面4の角度によって増加される作用によって
得られる。
【0016】図2はこのブランケット固定装置を用いて
ブランケットの装着および固定が行なわれるオフセット
印刷装置である。同図において、101は本体ベースで
あり、左右2本のリニアガイド102を取り付けてあ
る。リニアガイド102上の移動ブロック103にはテ
ーブル104が固定されており、装置前方のテーブル駆
動モータ105で回転駆動されるボールネジ106によ
って前後(X方向)に移動量を制御して走行させること
ができる。この時のテーブル104の移動量は図示しな
い測長器によって検出される。
【0017】このテーブル走行方向に直角(Y方向)に
軸線をもつように配置されたブランケット胴8は、両端
が支持柱108で回転自在に支持されている。このブラ
ンケツト胴8は軸延長線上に配置された減速機109と
組み合わされたブランケット胴駆動モータ110で回転
移動角を制御して回転することができる。この時のブラ
ンケット胴8の回転移動量は図示しないエンコーダ等に
よって検出される。111はブランケット胴8の左右両
側に固定されたギヤであり、テーブル104上面左右に
取り付けられ固定されたラックギヤ112と噛み合って
印刷工程での同調動作を実現している。印刷工程ストロ
ークはテーブル104の全ストロークに対して充分に短
く、ラックギヤ112はワーク120のX方向長さ+同
調安定ストロークを加味して長さが決定されている。こ
れによりブランケット胴8とテーブル104は印刷工程
ストロークのみでギヤ111とラックギヤ112とが接
触し、それ以外のストローク領域ではブランケット胴8
とテーブル104は各々個別に数値制御動作させること
が可能である。
【0018】ブランケット胴8に装着するブランケット
7の両端には、図1に示すように、固定ベース部1が取
り付けられている。ブランケット胴8には、軸線と平行
にブランケット7端の固定ベース部1を固定保持する固
定保持部分115と、ブランケット胴径の接線方向に変
位可能な移動保持部分116が設けられている。
【0019】テーブル104にはブランケット7の片側
端の固定ベース部1を保持するテンション治具117が
取り付けおよび取り外しできるようになっている。テン
ション治具117には、ブランケット7端の固定ベース
部1を保持する力を検出できるロードセル118が設け
られており、ブランケット7に生じる張力を逐次出力す
ることができる。
【0020】テーブル駆動モータ105とブランケット
胴駆動モータ110は、図示しない制御装置によって個
別または数値制御同調動作をさせることができるように
なっている。また、この制御装置は、ロードセル118
の出力、テーブル104の移動量、およびブランケット
胴8の回転移動量が取り込まれるように接続されてい
る。
【0021】図3および図4は上記図2のオフセット印
刷装置においてブランケット7をブランケット胴8に装
着固定する方法を工程順に示す概念図である。図2と同
一の符号は図2と同一の要素を示す。図3および図4に
従って、ブランケット7の装着固定方法を説明する。
【0022】まず、装置から外れた場所でブランケット
7の片側の端部の位置決め穴16をテンション治具11
7に取り付ける側の縁部114に構成された固定ベース
1の位置決めピン9に挿入する。次に固定クサビ部品1
0を動作させることにより、これと連動して(例えば図
示しないリンク機構等により)ブランケット押えクサビ
部品6が位置決めピン9でブランケット7を保持しなが
ら固定ベース1のクサビ合せ斜面2、3とブランケット
押えクサビ部品6のクサビ合せ斜面12、13でブラン
ケット7を挟み込む。この時、ブランケット7は、クサ
ビ合せ面2、3で構成されるクサビ角θ1で鋭角状に折
り曲げられ、固定クサビ部品10のクサビ合せ斜面14
は、固定ベース1のクサビ合せ斜面4に合わさって仮固
定状態になる。次に固定クサビ部品10に設けてある締
め付け箇所に締め付けネジ15を挿入して固定クサビ部
品10を固定ベース1に固定する。この締め付け力Pは
クサビ合せ斜面4、14によってブランケット押えクサ
ビ部品6を押し付ける力に分解されてより強い力Fでブ
ランケット7を固定する。このようにしてブランケット
7が固定された縁部114を、図3(A)に示すよう
に、装置上のテーブル104の印刷方向前方に取り付け
てあるテンション治具117にセットする。
【0023】次に、図3(B)に示すように、ブランケ
ット7のもう一方の端部をブランケット胴8の下を通
し、端部の位置決め穴16をブランケット胴8に設けて
ある固定保持部分115の固定ベース部1の位置決めピ
ン9に挿入する。この時、テーブル104のストローク
位置はブランケット7の自然長さLより短いL1の位置
であり、テーブル104はそこに移動して停止している
ので、ブランケット7はたるみをもった状態で装置に取
り付けられる。次に固定クサビ部品10を動作させるこ
とにより、これと連動して(例えば図示しないリンク機
構等により)ブランケット押えクサビ部品6が位置決め
ピン9でブランケット7を保持しながら固定ベース1の
クサビ合せ斜面2、3とブランケット押えクサビ部品6
のクサビ合せ斜面12、13で、ブランケット7を挟み
込む。この時、ブランケット7は、クサビ合せ面2、3
で構成されるクサビ角θ1で鋭角状に折り曲げられ、固
定クサビ部品10のクサビ合せ斜面14は、固定ベース
1のクサビ合せ斜面4に合わさって仮固定状態になる。
次に固定クサビ部品10に設けてある締め付け箇所に締
め付けネジ15を挿入して固定クサビ部品10を固定ベ
ース1に固定する。この締め付け力Pは、クサビ合せ斜
面4、14によってブランケット押えクサビ部品6を押
し付ける力に分解されてより強い力Fでブランケット7
を固定する。
【0024】ブランケット胴8の固定保持部分115に
ブランケット7を固定した後、ブランケット胴8から接
線方向に出るブランケット7が水平になるまでブランケ
ット胴8を回転させて停止させる。この時、回転移動量
と同じストローク分、テーブル104も同時に動作し、
長さL1は変化しない。
【0025】次に、図3(C)に示すように、ブランケ
ット胴8を停止させたまま、テーブル104を、ブラン
ケット7のたるみを取る方向(+X方向)へ微少量づつ
移動させ、ロードセル118の出力f0が検出された時
点で停止させる。この時の出力f0はブランケット7が
たるみ無く張られたことを示しており、このときにテー
ブル104の移動ストロークを測長器で測定することに
よりブランケット7の自然長Lが求まる。
【0026】次に、図4(A)に示すように、この位置
から、ブランケット胴8を停止させた状態で、設定され
た張力値Fをロードセル118の出力が示すまで、テー
ブル104を+X方向へ微少量づつ移動させる。ロード
セル出力値fが設定された張力値Fになった時点でテー
ブル104を停止させ、張力fを与えたことによってブ
ランケット7が伸びた量をテーブル104の移動量△L
として測長器で測定する。
【0027】次に図4(B)に示すように、ここから、
ブランケット胴8の回転角とテーブル104の移動量を
位置制御で同調させて張力fを保持しながら巻取りをす
る。この時、ロードセル118の出力値は位置制御の補
正のために取り込まれる。巻取り動作は、ブランケット
胴8の縁部移動保持部分116が最下部にきて縁部保持
部分が水平になる位置まで続けて、停止する。
【0028】図4(C)に示すように、この状態で、ブ
ランケット縁部114が縁部移動保持部分116と係合
され、ロードセル118の出力値が−△f変動するまで
縁部移動保持部分116を前進させる。すなわち、張力
fが途中解除されることなくテンション治具117から
ブランケット胴8の縁部移動保持部分116へ、保持状
態の受け渡しをさせる。その後、縁部移動保持部分11
6とブランケット縁部114をボルト等で固定し、テー
ブル104からテンション治具117を取り外す。以上
の工程でブランケットの装着固定が終了する。
【0029】図5は、締め付けネジ15で与える力Pと
各クサビ斜面の角度θによってブランケット7を固定す
る挟み込み力Fとの関係を表している。すなわち本実施
例によれば従来の固定方法と比較して少ない締め付けネ
ジ数で大きなブランケット固定力が得られることを示し
ており、これによれば、従来、直径6mmのネジを19
本使用して得られるブランケット固定力は約9600k
gfであるのに対し、本実施例によれば、ブランケット
押えクサビ斜面角を50゜、固定クサビ斜面角を10゜
と設定した場合において、同等の締め付け効果は直径6
mmのネジを6本使用して得ることができる。
【0030】以下に本実施例の特徴について述べる。上
記のブランケット固定方法では、クサビ形状の押え部品
を組み合わせて小さな締め付け力(すなわちネジ締め作
業工数を削減できる)によって大きな固定力を得ること
ができる点に大きな特徴がある。また、固定ベース1の
開口部に、固定端出口となる縁部5を構成することによ
り、ブランケット7が折り曲げられるため、そこでブラ
ンケット裏面との摩擦が最大となって張力が直接クサビ
部分にかからないという作用が行なわれる点に特徴があ
る。さらに、ブランケットの位置を容易に決定するため
の位置決めピン9による位置決め方法と、固定クサビ部
品10とブランケット押えクサビ部品6がリンク機構で
連動することによって作業者は固定クサビ部品10を動
作させる1つの動作で仮固定を完了することができる点
において作業時間の短縮が図られるという特徴も有す
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
ランケット胴にブランケットを固定する際に、ブランケ
ット両端の固定を少ない力で確実に行なうことができ
る。すなわち、ブランケット端部を略Nの字形状に曲げ
てクサビ面で押えて固定するようにしているため、ブラ
ンケット胴に装着するブランケットに所定の張力を正確
に与えることができる。また、クサビ機構を利用してい
るため、小さな締め付け力で大きな固定力が得られると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るブランケット固定装
置を示す斜視図である。
【図2】 図1のブランケット固定装置が適用されるオ
フセット印刷装置を示す鳥瞰図である。
【図3】 図2の装置におけるブランケット胴へのブラ
ンケット装着手順を示す図である。
【図4】 図3に引き続く手順を示す図である。
【図5】 図1のブランケット固定装置における締め付
け力とブランケット固定力の関係を示す説明図である。
【図6】 従来例に係るブランケット装着装置の斜視図
である。
【図7】 従来例に係るブランケット端の固定方法を示
す斜視図である。
【図8】 ブランケットの断面図である。
【符号の説明】
1:固定ベース、2〜4:クサビ合せ斜面、5:縁部、
6:ブランケット押えクサビ部品、7:ブランケット、
8:ブランケット胴、9:位置決めピン、10:固定ク
サビ部品、12,13:クサビ合せ斜面、15:締め付
けネジ、16:ブランケットの位置決め穴、101:本
体ベース、102:リニアガイド、104:テーブル、
105:テーブル駆動モータ、106:ボールネジ、1
10:ブランケット胴駆動モータ、114:縁部、11
5:固定保持部分、116:移動保持部分、117:テ
ンション治具、118:ロードセル。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置に使用されるブランケット胴に
    巻かれるブランケットの端部を挿入しうる長さの第1の
    溝を表面に有し、その溝の側壁には溝方向に沿って断面
    がクサビ型の第2の溝が設けられている固定ベースであ
    って、前記ブランケット胴に固定されたまたは固定され
    るものと;前記ブランケットの端部を間に挟んで前記第
    2溝と適合して嵌合するクサビ型の断面を有する押え部
    材であって、嵌合状態において前記固定ベースとの間に
    前記第1溝としての断面がクサビ型の溝を実質的に構成
    するものと;このクサビ型に構成された第1溝に適合し
    て嵌合するクサビ型の断面形状を有する固定部材であっ
    て、嵌合状態において、前記第2溝に嵌合した前記押え
    部材を押圧して固定するものとを具備することを特徴と
    する、前記ブランケットを前記ブランケット胴に固定す
    るためのブランケット固定装置。
  2. 【請求項2】 前記押え部材は、そのクサビ型形状の頂
    部に、前記ブランケットの端部に設けられた穴に挿入し
    て前記ブランケットの端部を位置決めするためのピンを
    有することを特徴とする請求項1に記載のブランケット
    固定装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の溝は前記固定ベースの開口内
    に設けられており、前記ブランケットの端部は前記押さ
    え部材により前記第2の溝に押し付けられるとともに前
    記固定ベースの前記開口の縁部で折り曲げられることに
    よって略N字型に折った状態で装置に固定されることを
    特徴とする請求項1または2に記載のブランケット固定
    装置。
  4. 【請求項4】 前記押え部材は、そのクサビ型形状の頂
    角が90゜以下であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載のブランケット固定装置。
  5. 【請求項5】 前記押え部材は、そのクサビ型形状の頂
    角が0゜以上であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載のブランケット固定装置。
  6. 【請求項6】 回転可能に支持されたブランケット胴を
    備え、その周りに巻かれたブランケットを介して、印刷
    版に充填されたインキを被印刷物に転移させるオフセッ
    ト印刷装置において、請求項1〜5のいずれかのブラン
    ケット固定装置を具備することを特徴とするオフセット
    印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記ブランケット固定装置は、前記ブラ
    ンケット胴の少なくとも2箇所以上に固定されておりま
    たは固定されるようになっており、そのうちの1つは、
    前記ブランケット胴の周りに沿って移動可能に固定され
    ておりまたは固定されるようになっていることを特徴と
    する請求項6に記載のオフセット印刷装置。
  8. 【請求項8】 印刷装置に使用されるブランケット胴に
    ブランケットを固定するブラケット固定方法であって、
    請求項1〜5のいずれかのブランケット固定装置を用
    い、その固定ベースの第2溝または押え部材に対してブ
    ランケットの端部を位置決めする工程と、この位置決め
    されたブランケットの端部を間に挟んで前記第2溝と押
    え部材を嵌合させる工程と、この嵌合により前記固定ベ
    ースと押え部材の間に構成された溝に前記ブランケット
    固定装置の固定部材を嵌合させて前記押え部材を押圧し
    て固定する工程とを具備することを特徴とするブランケ
    ット固定方法。
  9. 【請求項9】 前記ブランケットの一方の端部を前記ブ
    ランケット胴に固定されていない前記ブランケット固定
    装置に対して前記各工程に従って固定し、また、他方の
    端部を前記ブランケット胴に固定されている前記ブラン
    ケット固定装置に対して前記各工程に従って固定し、そ
    の後、前記固定されていないブランケット固定装置を前
    記ブランケット胴に固定するとともに前記ブランケット
    胴の周りに沿って移動させることにより前記ブランケッ
    トに所定の張力を付与することを特徴とする請求項8に
    記載のブランケット固定方法。
  10. 【請求項10】 回転可能に支持されたブランケット胴
    にブランケットを固定し、このブランケットを介して、
    印刷版に充填されたインキを被印刷物に転移させるオフ
    セット印刷方法において、前記ブランケット胴にブラン
    ケットを固定するに際して、請求項8または9に記載の
    ブランケット固定方法を用いることを特徴とするオフセ
    ット印刷方法。
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