JP3363618B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3363618B2
JP3363618B2 JP26475994A JP26475994A JP3363618B2 JP 3363618 B2 JP3363618 B2 JP 3363618B2 JP 26475994 A JP26475994 A JP 26475994A JP 26475994 A JP26475994 A JP 26475994A JP 3363618 B2 JP3363618 B2 JP 3363618B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置に関す
るものであり、特に、ファクシミリ装置の状態の報知に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平5−345462号公報には、状
態報知手段を備えた記録装置が記載されている。この記
録装置は、(1) 当該記録装置の状態を検出する状態検出
手段と、(2) その状態検出手段によって検出された状態
に応じて2種類の異なる周波数の音を発生させるブザー
発生装置とを含んでいる。本記録装置においては、記録
が終了した場合とエラーが発生した場合とではそれぞれ
異なる周波数の音が発せられる。本態様の記録装置をフ
ァクシミリ装置の記録部に採用すれば、ファクシミリ装
置において記録が終了したことやエラーが発生したこと
を異なる周波数の音で知らせることができる。
【0003】また、同公報には、(3) ホストコンピュー
タから供給された画像データに対応する記録画像データ
に基づく記録を行う記録部と、(4) その記録部において
記録が終了したか否かを検出する記録終了検出手段と、
(5) その記録終了検出手段によって記録が終了したこと
が検出された場合にホストコンピュータの表示部に「プ
リント終了」を表示させる記録終了表示指示手段とを含
む記録装置も記載されている。この記録装置において
は、画像データを供給した供給元であるホストコンピュ
ータに記録が終了したことを表すメッセージが出力され
る。本態様の記録装置をファクシミリ装置の記録部に採
用すれば、ファクシミリ装置に画像データを供給する供
給元であるホストコンピュータの表示器に、ファクシミ
リ装置において記録が終了したことを表示させることが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第一の態様の
記録装置をファクシミリ装置の記録部に採用した場合に
は、ブザー音の周波数(高さ)とファクシミリ装置の状
態とを対応付けて覚えておかないと、ブザー音が聞こえ
ても、記録が終了したのか、エラーが発生したのかを判
別することができないという問題があった。
【0005】また、第二の態様の記録装置をファクシミ
リ装置の記録部に採用した場合には、ファクシミリ装置
において記録が終了したことを、ホストコンピュータに
おいて確認することはできるが、それ以外の外部機器に
おいては確認することができないという問題があった。
すなわち、画像データを供給した供給元以外の外部機器
にはメッセージが出力されないのである。
【0006】そこで、本発明の課題は、ファクシミリ装
置の状態を表す音声信号を発することができるファクシ
ミリ装置を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1の
発明によれば、ファクシミリ装置に、(a) ファクシミリ
装置の状態に応じた状態情報を記憶する状態情報記憶手
段と、(b) ファクシミリ装置の状態を検出するファクシ
ミリ装置状態検出手段と、(c) そのファクシミリ装置状
態検出手段により検出された状態に応じた前記状態情報
記憶手段中の状態情報に基づいてその状態を表す音声信
号を出力する音声信号出力装置と、(d)その音声信号出
力装置によって出力された音声信号に基づいて音声を発
生させる音声発生装置と、(e)電話番号を記憶する記憶
手段と、(f)電話回線に、前記記憶手段に記憶された電
話番号を出力するとともに、前記音声信号出力装置によ
る音声信号を出力する電話回線出力手段と、(g)当該フ
ァクシミリ装置が画像データの他のファクシミリ装置へ
の送信中であるか否かを検出する手段と、(h)その手段
によって当該ファクシミリ装置が送信中でないことが検
出された場合において、前記記憶手段に電話番号が未だ
記憶されていない場合に前記音声発生装置に前記音声を
発生させ、記憶されている場合に前記電話回線に前記音
声信号を出力させる手段とを設けることにより解決され
る。
【0008】また、請求項2の発明によれば、ファクシ
ミリ装置に、(i)前記電話回線に前記電話番号が出力さ
れてから設定時間経過するまでの間に、相手電話器にお
いて受話器が持ち上げられなかった場合に、前記電話回
線を開放する手段と、(j)前記電話回線が開放された
後、前回の前記ファクシミリ装置状態検出手段による当
該ファクシミリ装置の状態の検出結果をクリアして、前
記ファクシミリ装置状態検出手段に当該ファクシミリ装
置の状態を新たに検出させる手段とを設けることによっ
て解決され、請求項3の発明によれば、(k)前記ファク
シミリ装置状態検出装置によって検出された当該ファク
シミリ装置の状態に応じてフラグをセットする手段と、
(l)前記フラグがセットされている場合に、前記音声信
号出力装置に前記音声信号を出力させる手段とを設ける
ことによって解決される。
【0001】さらに、請求項4の発明によれば、(m)パ
ーソナルコンピュータとの接続インターフェイスと、
(n)そのパーソナルコンピュータから供給されたデータ
に基づく記録を行う記録装置と、(o)当該ファクシミリ
装置の状態に応じた状態情報を記憶する状態情報記憶手
段と、(p)当該ファクシミリ装置の状態を検出するファ
クシミリ装置状態検出手段と、(q)そのファクシミリ装
置状態検出手段により検出された状態に応じた前記状態
情報記憶手段中の状態情報に基づいてその状態を表す音
声信号を出力する音声信号出力装置とを含み、前記状態
情報記憶手段を、前記記録装置において記録が終了した
ことを表す記録終了情報を含む記録装置の状態に応じた
状態情報を記憶する手段を含むものとするとともに、
記ファクシミリ装置状態検出手段を、前記記録装置の異
常を検出する異常検出手段と、前記記録装置における記
録が終了したことを検出する記録終了検出手段とを含む
もの とし、当該ファクシミリ装置に、(a)前記記録装置
において前記パーソナルコンピュータからのデータに基
づく記録が行われている状態において、前記異常検出手
段によって前記記録装置の異常が検出された場合に、前
記パーソナルコンピュータからデータが供給されないよ
うにし、かつ、前記音声信号出力装置に音声信号を出力
させる手段と、(b)(i)当該ファクシミリ装置が画像デー
タの他のファクシミリ装置への送信中であるか否かを検
出する手段と、(ii)前記パーソナルコンピュータから供
給されたデータを表す画像データの他のファクシミリ装
置への送信と、前記記録装置における記録とが並行して
行われる場合において、前記記録終了検出手段により前
記記録装置の記録の終了が検出され、かつ、前記送信中
でないことが検出された場合に、前記記録終了情報に基
づく音声信号を出力させる手段とを設けることによって
解決される。
【0009】ここで、状態情報記憶手段に記憶される状
態情報は、例えば、ファクシミリ装置において画像デー
タの送信が終了したことを表す送信終了情報、記録中で
あることを表す記録中情報、記録が終了したことを表す
記録終了情報、記録紙がない状態にあることを表す記録
紙なし状態情報、トナーカートリッジが取り付けられて
いないことを表すカートリッジなし情報,トナー残量が
ないことを表すエンプティ情報,通信エラーが生じたこ
とを表す通信エラー情報等である。また、音声信号出力
装置は、予め録音された音声を再生するものであって
も、音声信号を合成するものであってもよい。前者の場
合には、予め録音された音声自体を状態情報と考えるこ
とも、音声が録音されている領域を表す情報を状態情報
と考えることもできる。後者の場合には、状態情報に基
づいて音声信号が合成されることになる。
【0010】電話回線は、一般加入電話回線のみならず
専用回線等をも含む。一般加入電話回線を利用すれば、
外部の電話機に音声信号を出力することができ、専用回
線を利用すれば、事業体や企業等の組織内の電話機に音
声信号を出力することができる。
【0011】
【作用】請求項1の発明に係るファクシミリ装置におい
ては、ファクシミリ装置の状態が検出されると、その状
態に対応した状態情報に基づいた音声信号が出力され
る。ファクシミリ装置の状態はファクシミリ装置状態検
出手段によって検出され、音声信号は音声信号出力装置
によって出力される。また、本項に記載のファクシミリ
装置は、音声信号発生装置と電話回線出力手段とを含
む。音声発生装置によれば、音声信号に基づいた音声が
発生させられるため、その音声を聞けばファクシミリ装
置の状態が分かる。ブザー音が発せられるわけではな
く、言葉で状態が報知されるため、ブザー音の高さとフ
ァクシミリ装置の状態とを対応付けて覚えておかなくて
もファクシミリ装置の状態がわかる。電話回線出力手段
によれば、電話回線に、記憶手段に記憶された電話番号
が出力されるとともに音声信号が出力される。画像デー
タを供給した供給元以外の外部機器にファクシミリ装置
の状態を表す音声信号が出力されるのである。そのた
め、例えば、相手先の電話機において受話器が持ち上げ
られれば、ファクシミリ装置の状態が音声で報知され、
相手先の電話機が留守番電話機能を有するものであれ
ば、ファクシミリ装置の状態を表す音声が人のメッセー
ジと同様に録音される。さらに、相手先の電話機が、受
話器が持ち上げられなくても電話回線を通じて送られた
音声信号に基づく音声を音声発生装置で発生させる機能
を有するものである場合には、その電話機の周辺にいる
人にファクシミリ装置の状態が音声で報知される。この
態様を組織内の電話機に適用すれば、ファクシミリ装置
から離れた席にいる人をファクシミリ装置の管理者にす
ることができる。本項に記載のファクシミリ装置におい
ては、当該ファクシミリ装置が他のファクシミリ装置に
画像データを送信中でないことが検出された場合におい
て、記憶手段に電話番号が未だ記憶されていない場合に
は音声発生装置により音声が発生させられ、記憶されて
いる場合には電話回線に音声信号が出力される。
【0001】請求項2の発明に係るファクシミリ装置に
おいては、電話回線に電話番号が出力されてから設定時
間経過するまでの間に、相手電話器において受話器が持
ち上げられなかった場合に、電話回線が開放され、前回
の前記ファクシミリ装置状態検出手段による当該ファク
シミリ装置の状態の検出結果がクリアされる。ファクシ
ミリ装置状態検出手段によって当該ファクシミリ装置の
状態が新たに検出される。請求項3の発明に係るファク
シミリ装置においては、ファクシミリ装置状態検出装置
によって検出された当該ファクシミリ装置の状態に応じ
てフラグがセットされ、フラグがセットされている場合
に、音声信号出力装置によって音声信号が出力される。
【0001】請求項4の発明に係るファクシミリ装置に
は、インターフェイスを介してパーソナルコンピュータ
が接続される。そして、記録装置において、パーソナル
コンピュータから供給されたデータに基づく記録が行わ
れる。記録装置において、パーソナルコンピュータから
のデータに基づく記録が行われている状態において、記
録装置の異常が検出された場合に、パーソナルコンピュ
ータからデータが供給されないようにされ、かつ、音声
信号が出力される。また、本ファクシミリ装置において
は、パーソナルコンピュータから供給されたデータを表
す画像データの他のファクシミリ装置への送信と、記録
装置における記録とが並行して行われる。送信と記録と
が並行して行われている場合において、記録が終了し、
かつ、送信中でない場合に、記録終了情報に基づく音声
信号が出力される。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、ファクシミリ装置の状
態を音声信号で出力することができる。また、本ファク
シミリ装置において画像データの送信中でない場合にお
いて、電話番号が未だ記憶されていない場合に、音声信
号に対応した音声がファクシミリ装置において発生させ
られる。オペレータがファクシミリ装置の近傍にいれ
ば、ファクシミリ装置の状態を知ることができる。記憶
手段に電話番号が記憶されている場合には、音声信号が
電話回線に出力される。そのため、画像データの供給元
以外の外部機器を介してもファクシミリ装置の状態を知
ることができ、オペレータがファクシミリ装置の近傍に
いなくても状態を知ることができる。
【0016】
【発明の補足説明】本発明によれば、請求項に記載のフ
ァクシミリ装置の他、以下に列挙するファクシミリ装置
も得られる。 (1)他のファクシミリ装置との間で画像データの伝送を
行うファクシミリ装置であって、当該ファクシミリ装置
の状態に応じた状態情報を記憶する状態情報記憶手段
と、当該ファクシミリ装置の状態を検出するファクシミ
リ装置状態検出手段と、そのファクシミリ装置状態検出
手段により検出された状態に応じた前記状態情報記憶手
段中の状態情報に基づいてその状態を表す音声信号を出
力する音声信号出力装置とを含むことを特徴とするファ
クシミリ装置。 (2)さらに、前記音声信号出力装置によって出力された
音声信号に基づいて音声を発生させる音声発生装置を含
む(1)項に記載のファクシミリ装置。 (3)さらに、前記音声信号出力装置による音声信号を電
話回線に出力する電話回線出力手段を含む(1)項または
(2)項に記載のファクシミリ装置。 (4)前記状態情報記憶手段が、予め定められた複数種類
の状態情報を記憶するものであって、前記音声信号出力
装置が、前記ファクシミリ装置状態検出手段によって検
出された状態に対応する状態情報を、前記状態情報記憶
手段に記憶された複数種類の状態情報から選択する状態
対応情報選択手段を含む(1)項〜(3)項のいずれか1つに
記載のファクシミリ装置。当該ファクシミリ装置がある
状態になった場合には、その状態に対応する状態情報
が、状態対応情報選択手段によって状態情報記憶手段に
記憶された複数種類の状態情報から選択され、その状態
情報に基づいた音声信号が出力される。状態情報記憶手
段に1つの状態情報しか記憶されていない場合には、フ
ァクシミリ装置がその状態になった場合に音声信号が出
力されるのみであるが、本態様においては、複数種類の
状態になった場合に音声信号が出力される。
【0017】(5)当該ファクシミリ装置が、ファクシミ
リ装置に送信された画像データに対応する記録画像デー
タに基づいて記録を行う記録部を備え、前記ファクシミ
リ装置状態検出手段が、少なくともその記録部において
一連の完結した記録画像データに基づく記録が終了した
ことを検出する記録終了検出手段を含み、かつ、前記状
態情報記憶手段が、少なくとも記録部において記録が終
了したことを表す記録終了情報を記憶するものである
(1)項〜(4)項のいずれか1つに記載のファクシミリ装
置。 (6)前記ファクシミリ装置状態検出手段が、前記記録部
が紙つまりが生じた状態にあることを検出する紙つまり
状態検出手段を含み、前記状態情報記憶手段が、少なく
とも記録部が紙つまり状態であることを表す紙つまり状
態情報を記憶するものである(5)項に記載のファクシミ
リ装置。(5)項,(6)項の態様のファクシミリ装置状態検
出手段は、ファクシミリ装置の記録部の状態を検出する
ものである。記録部において記録が終了したことや紙つ
まりが生じたことを表す音声信号を出力することができ
る。
【0018】(7)当該ファクシミリ装置が、原稿に記録
された画像を読み取る画像読取装置を備え、前記ファク
シミリ装置状態検出手段が、その画像読取装置の状態を
検出する読取装置状態検出手段を含み、前記状態情報記
憶手段が、少なくとも画像読取装置の状態に関連する画
像読取装置状態情報を記憶するものである(1)項〜(6)項
のいずれか1つに記載のファクシミリ装置。
【0019】(8)前記音声信号出力装置が、前記状態情
報記憶手段に記憶された状態情報に基づいて音声信号を
合成する音声信号合成手段を含む(1)項〜(7)項のいずれ
か1つに記載のファクシミリ装置。
【0020】(9)前記音声信号出力装置が、前記状態情
報記憶手段に記憶された状態情報に基づいて音声を再生
する音声再生手段を含む(1)項〜(8)項のいずれか1つに
記載のファクシミリ装置。本態様においては、例えば、
録音テープに状態情報が音声で録音されていれば、その
音声が再生される。この場合には、録音テープによって
状態情報記憶手段が構成されることになる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例であるファクシミリ
装置を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1において、2はファクシミリ装置であ
り、4はパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略
称する)である。これらファクシミリ装置2とパソコン
4とは、ケーブル6によって接続されている。ファクシ
ミリ装置2の制御部は.図7に示すように、ファクシミ
リ制御部8と記録制御部9とを備えたものであり、パソ
コン4は記録制御部9に接続されているのである。
【0023】ケーブル6は、合計9本のラインを含むも
のである。そのうちの8本のラインはパソコン4が画像
データをファクシミリ装置2に出力するためのラインで
ある。本実施例においては画像データは8ビットで出力
されるのである。他の1本のラインは、ファクシミリ装
置2がパソコン4の画像データの出力を許容する状態に
あるか阻止する状態にあるかを表す制御信号のためのラ
インであり、ファクシミリ装置2において制御信号がH
(High) 状態かL(Low) 状態かに択一的に設定され、パ
ソコン4においてはその制御信号がH状態にある場合に
ファクシミリ装置2が画像データの出力を許容する状態
にあると判定される。
【0024】ファクシミリ装置2の本体10の側部に
は、受話器11が取り付けられている。また、上面の前
部には操作パネル12が設けられ、後部には記録紙ホル
ダ装着部13が設けられている。この記録紙ホルダ装着
部13には、図2に示すように記録紙ホルダ14が着脱
可能に取り付けられる。記録紙ホルダ14は浅い箱状を
成し、内部に圧板15が回動可能に取り付けられるとと
もにスプリング16により付勢されており、記録紙17
を給紙ローラ18に密着させる。
【0025】前記本体10には、記録紙ホルダ14の開
口を覆う蓋19が回動可能に取り付けられている。蓋1
9と前記圧板15との間には、記録紙ホルダ14が記録
紙ホルダ装着部13に装着された状態で両者を連結する
図示しない連結装置が設けられており、蓋19が開かれ
れば圧板15をスプリング16の付勢力に抗して押し下
げ、圧板15と給紙ローラ18との間に記録紙17を挿
入する空間を形成する。蓋19が閉じられれば、図2に
示すように圧板15がスプリング16により付勢されて
記録紙17を給紙ローラ18に密着させる。
【0026】給紙ローラ18の記録紙送り方向において
上流側に隣接する位置には、記録紙17の有無を検出す
る記録紙センサ20が設けられている。記録紙センサ2
0は接触式センサであり、蓋19が閉じられて記録紙1
7が給紙ローラ18に密着させられるとき、記録紙セン
サ20の検出子が押され、記録紙17が有ることを表す
信号を発する。記録紙が無ければ検出子が圧板15の開
口に嵌入し、記録紙が無いことを表す信号を発する。
【0027】記録紙ホルダ14内の記録紙17は、給紙
ローラ18および分離パッド22を含む自動給紙装置に
より、最も上に位置する記録紙17から順に送り出され
る。自動給紙装置によって送り出された記録紙17は、
一対の搬送ローラ26によって記録装置29に送られ
る。
【0028】記録装置29は、感光ドラム30,転写装
置32,現像装置33等を備えたものであり、前記記録
紙17は、搬送ローラ26によって感光ドラム30と転
写装置32との間に送られる。感光ドラム30の表面が
レーザ光走査装置34によるレーザ光によって走査さ
れ、静電潜像が形成される。レーザ光走査装置34は、
レーザ発光部36,レンズ37,反射ミラー38等を備
えている。レーザ発光部36は、記録画像データとして
のドットデータに応じてレーザ光を発射するレーザ光源
およびそのレーザ光を反射するポリゴンミラー等を有す
るものであり、レーザ光源によって発せられたレーザ光
が一定速度で回転するポリゴンミラーにより水平方向に
走査される。レーザ光は、レンズ37によって集光させ
られ、反射ミラー38により反射されて、感光ドラム3
0に照射される。
【0029】反射ミラー38の端部付近には、BD(be
am detector) 40が設けられている。BD40は、レ
ンズ37によって集光させられたレーザ光の水平方向に
おける照射位置が、設定位置に達したことを検出するも
のであり、本実施例においては、設定位置は、記録紙1
7が送られた場合において、記録紙17の左端から決め
られた長さだけ外れた位置(記録紙17の左端より左方
の位置)とされている。一方、記録紙17は、左端が予
め決められた位置に位置するように送られ、かつ、レー
ザ発光部36から発せられたレーザ光は、常に一定速度
で回転させられるポリゴンミラーによって水平方向に走
査される。したがって、BD40によってレーザ光が検
出されてから設定時間経過後に、レーザ光の照射位置が
記録紙17の左端位置にくることになる。
【0030】本実施例においては、BD40によってレ
ーザ光が検出されてから設定時間経過後にレーザ発光部
36に1ドットライン分のドットデータが供給される。
レーザ光は、そのドットデータに基づいて制御されつつ
走査される。感光ドラム30の表面はレーザ光により1
ドットラインずつ順次走査され、記録紙17の所定の位
置に記録が行われるように静電潜像が形成されることに
なる。
【0031】静電潜像は、感光ドラム30の回転と、レ
ーザ光の走査とによって、感光ドラム30の表面上に形
成されるのであるが、この静電潜像が形成される領域
(ここでは感光ドラム30の外周面の感光領域)は、潜
像形成の際の最小単位としてのドット形成点の集合と考
えることができる。ファクシミリ装置2におけるドット
形成点の大きさは約0.07mm×0.07mm(レーザ光
のスポット径が80μm)であり、ドット形成点の2個
分の大きさ(約0.13mm×0.07mm)が、後述する
画像読取装置42がスーパファインの解像度(これがフ
ァクシミリ装置2の最高解像度である)に設定された場
合の読取最小領域、すなわち画素に対応する。記録装置
29は、ファクシミリ装置2が有する最高解像度より高
い解像度で記録し得るものとなっているのである。感光
ドラム30を回転させるドラムモータ43(図7参照)
は、駆動回路44を介して記録制御部9に接続されてお
り、感光ドラム30の回転は記録制御部9により制御さ
れる。
【0032】感光ドラム30に形成された静電潜像は、
現像装置33により現像剤としてのトナー46(図4参
照)が付着させられて現像され、転写装置32によって
記録紙17に転写される。記録紙17に転写されないで
感光ドラム30上に残ったトナーは、クリーニング装置
51によって除去される。
【0033】転写装置32は転写ローラ52を有してお
り、記録紙17に電荷を付与し、感光ドラム30に付着
したトナー46を記録紙17に移転させることによっ
て、感光ドラム30上に現像された画像を記録紙17に
転写する。転写後の記録紙17は、図示を省略するガイ
ドにより案内されて定着装置54に送られる。定着装置
54は、加熱ローラ56および押さえローラ58を有し
ており、画像を定着された記録紙17は、1対の排紙ロ
ーラ60により本体10の前面に取り付けられた排紙ト
レイ61に排出される。
【0034】上記排紙ローラ60の近傍には下流センサ
62が、前記搬送ローラ26の近傍には上流センサ63
がそれぞれ設けられている。上流センサ63によって記
録紙17の先端が検出されてから、設定時間経過後に下
流センサ62によって記録紙17の先端が検出されない
場合には、紙つまりが生じていると判定される。これら
下流センサ62,上流センサ63および記録制御部9の
信号処理部等によって紙つまり検出装置64が構成され
ることになる。
【0035】また、上流センサ63は、記録紙17の先
端位置を検出する先端センサとしての機能も備えてい
る。本実施例においては、記録紙17が先端センサ63
によって検出されると、記録が開始される。すなわち、
感光ドラム30の表面への静電潜像の形成が開始される
のである。その後、記録紙17が感光ドラム30と転写
ローラ52との間に送られると、記録紙17上の所定の
位置に記録が行われることになる。換言すれば、先端セ
ンサ63は、先端センサ63から感光ドラム30と転写
ローラ52との接触位置との間の距離と、感光ドラム3
0上の静電潜像が形成される位置と転写ローラ52と接
する位置との間の周長とが等しくなる位置に設けられて
いるのである。一方、下流センサ62は排紙センサとし
ての機能も備えている。排紙センサ62によって記録紙
17の後端が検出されれば、記録紙17が排紙されたと
されるのである。
【0036】現像装置33の本体65は、図4に示すよ
うに、トナーカートリッジ収容室66,攪拌室68,現
像室70を備えており、攪拌室68,現像室70には攪
拌部材72,74がそれぞれ回転可能に取り付けられて
いる。トナーカートリッジ収容室66にトナーカートリ
ッジ76が取り付けられると、トナーカートリッジ76
内のトナー46は、攪拌部材80,82によって攪拌さ
れつつ攪拌室68に供給される。攪拌室68に供給され
たトナー46は、攪拌部材72によって攪拌されつつ現
像室70に供給される。現像室70に供給されたトナー
46は、予め収容されていた磁性キャリアとともに攪拌
部材74によって攪拌され、現像スリーブ84に向かっ
てはね上げられる。攪拌室68と現像室70との間の開
口の上方に設けられた規制板86は、攪拌室68内のト
ナー46が直接現像スリーブ84に付着しないようにす
るとともに、攪拌部材74へ供給されるようにするため
に取り付けられたものである。
【0037】現像スリーブ84の内部には、磁石ローラ
90が配設され、現像スリーブ84とは逆方向に回転さ
せられる。現像スリーブ84の表面に、上述の磁性キャ
リアに把持されたトナー46が付着し、その付着したト
ナー46の量がドクタブレード92によって調整され
る。現像スリーブ84の表面に均一に付着したトナー4
6は、帯電器94によって帯電させられた後レーザ光に
よって走査された感光ドラム30の表面に選択的に供給
される。トナー46は感光ドラム30の表面のレーザ光
が照射された部分、すなわち、ドットの形成が指示され
たドット形成点に対応する部分に供給され、レーザ光が
照射されなかった部分には供給されないのである。
【0038】現像装置33は、図5,6に示すように、
トナーカートリッジ76内に収容されたトナー46の残
量を検出するトナー残量検出装置100を備えている。
トナー残量検出装置100は、前記本体10に取り付け
られた検出部102、前記攪拌部材80,82と一体的
にトナーカートリッジ76内に回転可能に取り付けられ
たワイパ104,検出部102の出力信号を処理する信
号処理部等を備えたものである。
【0039】検出部102は透過式フォトセンサ型であ
り、一対の発光部105と受光部106とを備え、これ
ら発光部105と受光部106とがトナーカートリッジ
76の底部に設けられた2個の透明の中空突部108に
それぞれ嵌入させられている。トナー残量検出装置10
0は、後述するように、受光部106の受光時間の長短
によりトナー残量を検出するものである。トナー残量
は、後述するが、エンプティ(記録不可能な量以下の場
合),ニアエンプティ(記録不可能な量よりは多いが設
定量以下の場合),フル(それ以外)の3段階で検出さ
れる。
【0040】攪拌部材80,82,ワイパ104は、回
転軸110に固定され、一体的に回転可能とされてい
る。また、回転軸110は、感光ドラム30の回転軸に
図示しない伝達装置を介して着脱可能に連結されている
ため、感光ドラム30と同時に回転させられる。攪拌部
材80,82およびワイパ104は、回転軸110の回
転方向において、ワイパ104,攪拌部材80,82の
順に設けられている。ワイパ104と攪拌部材80との
間の中心角も、攪拌部材80と攪拌部材82との間の中
心角も共にほぼ90度とされている。ワイパ104が、
中空突部108の間,すなわち、受光部105と発光部
106との間を通過した後に、攪拌部材80が中空突部
108の外方を通過し、その後に攪拌部材82が中空突
部108の上方を通過するのである。
【0041】攪拌部材80,82は、共に板状を成した
ものであるが、攪拌部材80は、回転軸110の両側に
それぞれ1枚づつ合計2枚設けられており、攪拌部材8
2は、中央部に1枚だけ設けられている。攪拌部材80
は回転軸110の軸方向の両端部112が中央部114
より回転方向の前方に位置するように固定されている。
そのため、攪拌部材80の回転によりトナーカートリッ
ジ76の軸方向の両端部付近にあるトナー46を中央部
に集めることができる。また、攪拌部材80,82は、
可撓性のあるポリエチレンテレフタレート樹脂によって
成形されたものであり、それらの半径方向の長さがトナ
ーカートリッジ76の内側半径より僅かに大きくされて
いる。したがって、図に示すように、回転軸110の回
転に伴って攪拌部材80,82の外周縁が、トナーカー
トリッジ76の内周面上を摺動することになる。また、
攪拌部材82が中空突部108付近を通過する場合に
は、外周部がその中空突部108によって特に大きく湾
曲させられることになる。
【0042】ワイパ104は、半径方向に延びた棒状を
成したものであり、その先端には起毛部116が設けら
れている。起毛部116の幅は、2個の中空突部108
の内側面同士の間隔よりやや大きい。起毛部116によ
って、中空突部108間にあるトナー46が押し上げら
れるとともに、中空突部108の内側面が拭われるよう
にされているのである。したがって、起毛部116が中
空突部108間を通過すると、受光部106は発光部1
05によって発光された光を検出する。トナー残量が多
い場合には、起毛部116の通過後、中空突部108の
周辺部にあるトナー46によって中空突部108間が直
ちに埋められるため、受光部106の受光時間は短い。
それに対して、トナー残量が少ない場合には、トナー4
6がこれらの間を埋めるのに長い時間が必要になるため
受光時間が長くなる。
【0043】本体10の上部には原稿120に記載され
た画像を読み取る前記画像読取装置42が設けられてい
る。本体10の上面の中間部に設けられた原稿台124
上に載せられた原稿120は、読取り開始の指令に基づ
いて図示しない原稿送り装置によって1枚ずつ送り出さ
れる。送り出された原稿は、送りローラ等によって画像
読取装置42へ送られる。
【0044】画像読取装置42は、光源130によって
原稿支持板132上の原稿に光を照射し、原稿からの反
射光をミラー133,134により反射させ、レンズ1
36により集光してラインイメージセンサ138に入光
させ、原稿の画像を1行分ずつ読み取るものである。ラ
インイメージセンサ138は、受光体としての複数個の
電荷結合素子(Charge Coupled Device ,以下、CCD
と略称する)を備えている。CCDは、受光した反射光
の強さに応じた電圧を出力する光電変換素子である。C
CDの出力電圧は、受光した光の強さが大きくなる(白
に近くなる)につれて大きくなる。後述するが、反射光
の強さがしきい値より大きい場合には、そのCCDによ
って読み取られた領域は白(ドットデータの値が0)と
され、しきい値より小さい場合には、黒(ドットデータ
の値が1)とされる。このCCDによって読み取られる
読取最小領域が画素である。
【0045】画素の大きさは、画像読取装置42によっ
て1行分読み取られる間の原稿送り装置による原稿の送
り量(送り速度)によって決まる。走査線方向の大きさ
は規格によって決められ、上記送り速度は解像度に応じ
て変えられるのである。本実施例においては、送り量は
解像度に応じて3段階に制御される。スーパファインが
設定された場合には、送り量は約0.07mm(15.4
ライン/mm)とされ、ファインが設定された場合には、
約0.13mm(7.7ライン/mm)とされ、スタンダー
ドが設定された場合には、約0.26mm(3.85ライ
ン/mm)とされる。
【0046】つまり、画素の大きさは、スーパファイン
が設定された場合には、約0.13mm×0.07mmとな
り、ファインが設定された場合には、約0.13mm×
0.13mm×となり、スタンダードが設定された場合に
は、約0.13mm×0.26mmとなる。それに対して、
前述のように、記録装置29におけるドット形成点の大
きさは、0.07mm×0.07mmであるため、スーパフ
ァインの解像度で読み取られた読取画像データとしての
ドットデータを記録画像データとしてのドットデータに
変換する場合には、走査線方向の1個のドットデータを
2個のドットデータに増加させなければならない。読取
り後、原稿は排出ローラ140により送られ、開口から
排出トレイ142に排出される。
【0047】ファクシミリ装置2の上面の前部に設けら
れた操作パネル12を図3に示す。操作パネル12の後
部には、表示器150,ファインランプ151,スーパ
ファインランプ152,トナー残量表示器154等が設
けられ、前部には、テンキー160,スタートキー16
2,ストップキー164,コピーキー166等が設けら
れている。また、中間部には、ファンクションキー17
4,セットキー176,クリアキー178,レゾルーシ
ョンキー180,カーソルキー182,184等が設け
られている。
【0048】表示器150には、ファクシミリ装置2の
状態や操作手順等が表示される。テンキー160は、送
信相手先のファクシミリ装置のファクシミリ番号を入力
する場合の他、ファクシミリ装置2が有する機能を選択
するために操作される。スタートキー162は、機能の
開始を指示するためのキーであり、ストップキー164
は、機能の停止を指示するためのキーである。コピーキ
ー166は、ファクシミリ装置2を複写機として使用す
る場合の原稿120の読取開始を指示するためのキーで
ある。また、カーソルキー182,184は、表示器1
50内のカーソルを移動させる場合や、機能の選択を行
う場合等に操作されるキーである。
【0049】ファンクションキー174は、ファクシミ
リ装置2において実行可能な種々の機能の表示開始等を
指示するキーであり、機能の選択がテンキー160やカ
ーソルキー182,184等の操作によって行われる。
セットキー176は、機能の選択の決定等を指示する場
合に操作するキーである。
【0050】レゾルーションキー180は、ファクシミ
リ装置2の画像読取装置42における解像度を選択する
ためのキーである。解像度は初期設定によってスタンダ
ードに設定されている。その場合には、ファインランプ
151,スーパファインランプ152のいずれも点灯さ
せられない。レゾルションキー180の1回の押下でフ
ァインに設定され、ファインランプ151が点灯させら
れる。2回の押下でスーパファインに設定されて、ファ
インランプ151が消灯させられ、スーパファインラン
プ152が点灯させられる。さらに、3回押下されれ
ば、中間調に設定され、両方のランプ151,152が
点灯させられて中間調の設定が表示される。中間調の階
調レベルは、ファンクションキー174,テンキー16
0およびカーソルキー182,184等の操作によって
16階調と32階調とのいずれか一方に設定される。ま
た、トナー残量表示器154は、トナー残量がフルの場
合には消灯状態にあるが、ニアエンプティの場合には点
滅させられ、エンプティの場合には点灯させられる。
【0051】一方、ファクシミリ装置2の下部には、フ
ァクシミリ制御部8および記録制御部9が設けられてい
る。ファクシミリ制御8と記録制御部9とは、図7に示
すように、インターフェイス制御回路(以下、I/F制
御回路と称する)190を介して接続されている。ファ
クシミリ制御部8は、処理装置としてのCPU200、
記憶装置としてのRAM202,ROM204,EEP
ROM206、制御回路208の他に、送信・受信制御
回路210、モデム212,二値化回路214等を備え
たものである。
【0052】制御回路208には、DMAC216,ラ
ッチ機構217,パラレル/シリアル変換回路218
(以下、P/S変換回路218と略記する)等が設けら
れている。DMAC216は、RAM202と制御回路
208との間,制御回路208とI/F制御回路190
との間におけるデータのCPU200を介さない直接転
送(direcy memory access) を行うものである。DMA
C216は、BD40によってレーザ光が検出される
と、CPU200に転送要求信号を発する。それによっ
て、転送すべきデータの先頭アドレスと転送データバイ
ト数とがセットされる。指示されたデータが1バイトず
つRAM202から制御回路208に転送される。ラッ
チ機構217によって保持され、P/S変換回路218
によってシリアル変換されて、I/F制御回路190に
転送される。
【0053】制御回路208にはさらに、画像読取装置
42,スピーカ220,BD40が接続されるととも
に、ネットワークコントロールユニット(以下、NCU
と略称する)222を介して外部回線223が接続され
る。外部回線223には図示しない交換機および外部回
線224,225を介して相手ファクシミリ装置(以
下、相手装置と略称する)226,相手電話機228が
接続されている。外部回線223,224,225は、
すべて一般加入電話回線である。
【0054】2値化回路214は、画像読取装置42に
よって読み取られた読取画像データを2値化データとし
てのドットデータに変換する回路である。すなわち、C
CDから供給されるアナログの出力電圧値がEEPRO
M206から供給されるしきい値データ(2値化回路2
14においてディジタル値からアナログ信号に変換され
る)より大きいか否かが判定され、大きい場合には0
(白),小さい場合には黒(1)とされることによって
ドットデータが作成されるのである。また、レゾルーシ
ョンキー180の操作によって中間調が選択された場合
には、ディザマトリックスに基づいてドットデータに変
換される。
【0055】画像読取装置42においては、光源130
の原稿120に対する照度むら(例えば、原稿の中央部
は明るく周辺部が暗いというように)がある。そのた
め、CCDの出力電圧値は、原稿120上の各画素の濃
淡に正確には対応しない場合がある。この不都合に対処
するために、ファクシミリ装置2においては、しきい値
が照度むら等に応じて決定され、EEPROM206の
しきい値データメモリ230にテーブル化されて記憶さ
れているのである。しきい値データのEEPROM20
6から制御回路208への転送もDMAC216によっ
て制御される。
【0056】送信・受信制御回路210は、ファクシミ
リ装置2と相手装置226とが接続された場合に、相手
装置226との間において、双方のファクシミリ番号等
の交信関連情報、解像度等伝送パラメータの交換を行う
回路である。
【0057】また、モデム212は、デジタル信号をア
ナログ信号に変調し、NCU222を介して外部回線2
23,224,225に出力するとともに、外部回線2
23からNCU222を介して入力されたアナログ信号
をデジタル信号に復調するものである。そのため、変調
・復調機構234を備えている。また、この変調・復調
機構234の他に、音声を合成する音声合成機構23
6,モデム受信データバッファ238,モデム送信デー
タバッファ239等も備えている。
【0058】モデム受信データバッファ238に8ビッ
トのデータが格納されると、そのデータが、ファクシミ
リ制御部8において割込みにより読み取られ、RAM2
02のFAX側受信データバッファ240へ格納され
る。NCU222は、データ受信時には、相手装置22
6からの発呼に対して自動的に着信し、データ送信時に
は相手先に対して自動的に発呼するものである。
【0059】前記RAM202には、図8に示すよう
に、前記FAX側受信データバッファ240,FAX側
送信データバッファ242,読取画像データバッファ2
44,符号化用バッファ246,復号化用バッファ24
8,記録部入力データバッファ250,記録部出力デー
タバッファ251,交信関連情報メモリ252,1行ド
ットデータバッファ253,送信先ダイヤルメモリ25
4,レポート記録要求フラグ258,送信中フラグ26
0,送信一時バッファ270,記録中フラグFP,先端
フラグ262,復号化管理テーブル264,記録指示フ
ラグ266,1頁記録終了フラグ268,記録終了検出
フラグ271,紙つまり状態検出フラグ272,記録紙
なし状態検出フラグ273,記録待ちフラグ274,再
発必要フラグ275,カートリッシなし状態検出フラグ
276,復号化頁カウンタCD ,記録頁カウンタCP
記録中行数カウンタCPL,復号化管理頁ポインタPD
記録管理頁ポインタPP 等が設けられている。
【0060】ROM204には、図9に示すように、記
録終了データメモリ280,紙つまり状態データメモリ
282,記録紙なし状態データメモリ284,カートリ
ッジなし状態データメモリ285が設けられている。ま
た、プログラムメモリ286には、メッセージ出力プロ
グラム,自動レポート要求発生プログラム,レポート記
録制御プログラムの他、PFレジスタ受信割込プログラ
ム,復号化プログラム,割込みA,B,Cプログラム,
記録一行割込みプログラム,符号化プログラム,データ
割込み送信プログラム等が格納されている。
【0061】図10に示すように、EEPROM206
には、上述のしきい値データメモリ230,後述するフ
ァクシミリ装置2の状態情報を送信する相手先の電話番
号を記憶する登録ダイヤルメモリ292の他,カートリ
ッジなしフラグFno,エンプティフラグFem,ニアエン
プティフラグFne等が設けられている。
【0062】記録制御部9は、同様に、CPU300、
RAM302,ROM304,制御回路306およびパ
ラレルインターフェイス308等を備えたものであり、
制御回路306には、トナー残量検出装置100,記録
紙センサ20,BDセンサ40,上流センサ(先端セン
サ)63,下流センサ(排紙センサ)62等が接続され
るとともに、レーザ発光部36,駆動回路44を介して
ドラムモータ43が接続されている。ドラムモータ43
により感光ドラム30と回転軸110とが同期して回転
させられる。
【0063】パラレルインターフェイス308には、パ
ソコン4が上述のケーブル6によって接続されている。
パソコン4からの画像データはパラレル入力データバッ
ファ310に入力される。パラレル入力データバッファ
310に8ビットのデータが格納されると、記録制御部
9において割込みで読み取られ、RAM302のPC側
入力データバッファ318に格納される。
【0064】RAM302には、図11に示すように、
上記PC側入力データバッファ318の他,記録一時バ
ッファ320,記録バッファ322,FAX部入力デー
タバッファ324,FAX部出力データバッファ32
6,復号化用バッファ328,PCデータ記録要求フラ
グ330,FAXデータ記録要求フラグ332,画像読
取データ記録要求フラグ334,記録/送信フラグ33
6,送信のみフラグ338が設けられている。
【0065】ROM304には、図12に示すようにキ
ャラクタデータをドットデータに変換するためのパター
ンを記憶するパターンメモリ342,パラレルデータ記
録プログラム,一頁記録開始処理プログラム,一頁記録
終了処理プログラム,復号化FAX部出力プログラム,
トナー残量対応記録制御プログラム,トナー残量割込検
出プログラム,FAX装置状態対応出力制御プログラム
等が格納されたプログラムメモリ344が設けられてい
る。
【0066】ファクシミリ制御部8と記録制御部9とを
接続するI/F制御回路190には、FPレジスタ35
0,PFレジスタ352,スキャナレジスタ354が設
けられている。PFレジスタ352は、記録制御部9が
ファクシミリ制御部8へ画像データやコマンドを出力す
る場合に使用されるレジスタである。記録制御部9にお
いてPFレジスタ352に8ビットのデータが書き込ま
れると、そのデータがファクシミリ制御部8において図
13のフローチャートで表されるFAX部PFレジスタ
入力割込みプログラムの実行により処理される。
【0067】ステップ1(以下、S1と略称する。他の
ステップについても同様とする)において、PFレジス
タ352のデータが読み出され、S2において、読み出
されたデータが解釈される。そして、S3において、読
み取られたデータがコマンドか否かが判定され、コマン
ドであれば、S3における判定がYESとなり、S4に
おいて、それに応じた処理が行われ、コマンドでなく、
画像データであれば、S5において、記録部入力データ
バッファ250に格納されるのである。
【0068】例えば、記録制御部9において記録中フラ
グFP をセットするコマンドがPFレジスタ352に書
き込まれれば、ファクシミリ制御部8においてRAM2
02の記録中フラグFP がセットされる。また、PFレ
ジスタ352に記録中フラグFP の状態の検出結果を要
求するコマンドが書き込まれれば、ファクシミリ制御部
8において、記録中フラグFP の状態が検出され、その
検出結果、すなわち、セット状態にあるかリセット状態
にあるかがFPレジスタ350に書き込まれるのであ
る。
【0069】同様に、ファクシミリ制御部8においてF
Pレジスタ350に8ビットのデータが格納されると、
記録制御部9において、割込みにより読み取られ、同様
の処理が行われる。この場合には、書き込まれたデータ
が画像データであれば、その画像データはFAX部入力
データバッファ324に格納される。
【0070】また、スキャナレジスタ354は、ファク
シミリ装置2が受信した受信画像データの記録を行う場
合,画像読取装置42において読み取られた読取画像デ
ータの記録を行う場合,交信関連情報の記録を行う場合
に使用されるレジスタである。これらの場合には、受信
画像データや交信関連情報に基づいて復号化されてRA
M202の記録部出力データバッファ251に格納され
たドットデータあるいは画像読取装置42により読み取
られて変換されて同様に記録部出力データバッファ25
1に格納されたドットデータが、記録部出力データバッ
ファ251からDMAC216の制御によりスキャナレ
ジスタ354にCPU200を介さないで書き込まれ
る。上述のように、シリアル化されたドットデータが8
ビットずつ書き込まれるのである。
【0071】記録制御部9においては、ドットデータが
制御回路306を経てレーザ発光部36に供給される。
レーザ光源が、ドットデータに基づいて制御され、それ
に応じてレーザ光が走査されるのである。このように、
スキャナレジスタ354に書き込まれるデータはドット
データのみであり、記録制御部9において、RAM30
2のFAX部入力データバッファ324に格納されるこ
となく、レーザ発光部36に直接供給される。
【0072】一方、パソコン4においては、キーボード
360等を利用して画像データが入力され、図示しない
RAMの画像データメモリに格納される。また、記録
は、表示器362の表示に従ってキーボード360のキ
ー操作によって指示される。本パソコン4は、画像デー
タメモリには画像データとしてのキャラクタデータやド
ットデータが格納されており、ファクシミリ装置2にキ
ャラクタデータやドットデータを出力するものである。
【0073】本実施例において、パソコン4は、ファク
シミリ装置2における制御信号がH状態にあり、ファク
シミリ装置2がコマンドや画像データの入力を許容する
状態にある場合には、記録を指示するコマンドや画像デ
ータを出力し、制御信号がL状態にあり、コマンドや画
像データの入力を拒否する状態にある場合には出力しな
い。パソコン4は、ファクシミリ通信のための専用のソ
フトを備えていないものである。したがって、ファクシ
ミリ装置2にファクシミリ番号を出力したり、圧縮符号
化送信画像データを出力したりすることができない。
【0074】以上のように構成されたファクシミリ装置
2においては、パソコン4から出力された画像データ
の記録,相手装置226から送信されてファクシミリ
装置2が受信した受信画像データ,画像読取装置42に
おいて読み取られた読取画像データ,交信関連情報に対
応する画像データ等の記録,パソコン4から出力され
た画像データの相手装置226への送信等が行われる。
【0075】まず、パソコン4から出力された画像デ
ータの記録が行われる場合について説明する。本実施例
においては、パソコン4からの画像データは、文字,数
字等についてはキャラクタデータであり、線画部分につ
いてはドットデータである。キャラクタデータが入力さ
れた場合には、パターンメモリ342に記憶されたパタ
ーンに基づいてドットデータに変換され、そのドットデ
ータに基づいて記録が行われる。パターンに基づいて変
換されたドットデータのドット形成点の大きさは400
dpi(ドット/インチ)で、上述の記録装置29における
ドット形成点の大きさとほぼ同じである。したがって、
パターンに基づいて変換されたドットデータを記録のた
めに処理する必要がない。
【0076】パソコン4からキャラクタデータが入力さ
れた場合の記録は、図14のフローチャートで表される
記録部パラレルデータ記録プログラムに基づいて行われ
る。S10において、復号化用バッファ328の初期化
等1頁記録を行うために必要な処理が行われる。S11
おいて、PC側入力データバッファ318からデータが
8ビットずつ読み出される。S12,13において、そ
の読み出されたデータが、1行の終了を表すデータ(L
Fデータ)か否か、1頁の終了を表すデータ(FFデー
タ)か否かが判定される。いずれのデータでもない場合
には、S14において画像データか否かが判定される。
画像データであれば、S15において、復号化用バッフ
ァ328へ格納され、復号化が行われる。キャラクタデ
ータがパターンに基づいてドットデータに変換されるの
である。変換されたドットデータは、S16において記
録一時バッファ320に格納される。その後、S11に
戻されて次のデータが読み出され、同様の実行が行われ
る。なお、読み出されたデータが画像データでない場合
には、復号化が行われないで次のデータが読み出され
る。
【0077】読み出されたデータが、LFデータの場合
には、S12における判定がYESとなり、記録一時バ
ッファ320に格納されたデータが記録バッファ322
に転送される。ここで、LFデータは、ドットデータ1
行の終了ではなく、キャラクタデータ1行の終了であ
る。したがって、1行分のドットデータの作成が終了し
たわけではなく、決められた大きさの文字に対応する行
数分のドットデータの作成が終了したことになる。ま
た、FFデータの場合には、S13における判定がYE
Sとなり、S18において、駆動回路44の制御により
ドラムモータ43が回転させられる。また、記録バッフ
ァ322に格納されたドットデータに基づいてレーザ発
光部36が制御される。BD40によってレーザ光が検
出されてから設定時間経過後毎に、1行分のドットデー
タが順次供給され、そのドットデータに基づいてレーザ
光が制御されつつ走査されるのである。
【0078】また、ドラムモータ43の回転によって、
トナーカートリッジ76の回転軸110が回転させら
れ、後述するように、トナー残量が検出される。さら
に、S19において記録中フラグFP をセットするコマ
ンドがPFレジスタ352に書き込まれる。それに応じ
て、ファクシミリ制御部8において記録中フラグFP
セットされる。記録中フラグFP は、記録中はセット状
態にされ、記録が終了するとリセットされるフラグであ
り、記録の終了を検出するために設けられたフラグであ
る。
【0079】S20,21において、PC側入力データ
バッファ318に、次に読み出すべきデータがあるか否
かが判定される。次に読み出すべきデータがあれば、S
10に戻される。次の頁の1頁記録を行うための処理が
行われた後に次のデータが読み出される。
【0080】読み出すべきデータがなく、S20の判定
がNOであれば、データのない状態が30秒経過したか
否かが判定される。データがない状態が30秒以上続け
ば、記録すべきデータはなく、かつ、記録が終了したと
判定される。S22,23において、記録中フラグFP
をリセットするコマンドがPFレジスタ352に書き込
まれ、駆動回路44の制御によりドラムモータ43の駆
動を停止させる等の記録終了処理が行われる。本パソコ
ン4から出力される画像データには、一連の完結した画
像データの終了を表すデータがない。そのため、PC側
入力データバッファ318に読み出すべきデータがない
状態が30秒以上続けば、画像データのパソコン4から
の出力が終了したと見なすのである。また、本ファクシ
ミリ装置2においては、最後のドットデータをレーザ発
光部36に供給してから、最後の頁の記録が終了し、排
紙が行われるまでに約20秒かかる。そのため、PC側
入力データバッファ318に読み出すべきデータがなく
なってから30秒経過すれば、記録が終了したと見なす
こともできるのである。本実施例においては、データが
ない状態が30秒以上続いた場合に記録が終了したと見
なされるようになっていたが、記録が確実に終了したこ
とが判定できれば、30秒でなくても例えば1分であっ
てもよい。30秒〜1分程度とするのが望ましい。
【0081】また、本プログラムの実行中に紙つまり,
記録紙なし等が検出されると,ハード回路により割込み
信号が発せられ、それら割込み信号に応じて割込みでエ
ラー処理が行われるようになっている。紙つまりが生じ
たことは紙つまり検出装置64によって検出され,記録
紙17が記録紙ホルダ14にセットされているか否か
は、記録紙センサ20によって検出される。エラー処理
として、ファクシミリ装置2において制御信号がL状態
に設定される。その結果、パソコン4において、ファク
シミリ装置2がパソコン4からの画像データの入力を拒
否する状態にあることが検出され、画像データの出力が
停止される。また、後述するが、紙つまり状態であるこ
とを表す音声信号や記録紙なし状態であることを表す音
声信号が合成され、スピーカ220あるいは電話回線2
23,225に出力される。さらに、ストップキー16
4が押下された場合には、前記S23における処理と同
様の終了処理が行われる。
【0082】パソコン4から出力された画像データがド
ットデータの場合には、復号化を行う必要がないため、
S15、16の代わりにドットデータを記録一時バッフ
ァ320に格納するステップが実行される。
【0083】の受信画像データ,読取画像データ,一
部の交信関連情報に対応する画像データの記録は、記録
制御部9ではなくファクシミリ制御部8によって制御さ
れる。以下、受信画像データの記録が行われる場合につ
いて説明する。ファクシミリ制御部8において受信画像
データとしての圧縮符号化データが復号化されてドット
データに変換され、そのドットデータがI/F制御回路
190のスキャナレジスタ354に書き込まれる。スキ
ャナレジスタ354に書き込まれたドットデータは、レ
ーザ発光部36に供給される。それに基づいてレーザ光
が制御されつつ走査され、感光ドラム30の表面に静電
潜像が形成される。
【0084】ファクシミリ制御部8における圧縮符号化
受信画像データの復号化は図15のフローチャートで表
される復号化プログラムに基づいて行われる。この復号
化プログラムは、ファクシミリ制御部8においてFPレ
ジスタ350に記録要求コマンドが書き込まれ、それに
対して、記録を許可するコマンドがPFレジスタ352
に書き込まれた場合に開始される。厳密に言えば、PF
レジスタ352に書き込まれたコマンドがファクシミリ
制御部8において読み出され、記録を許可するコマンド
であることが検出された場合に開始されるのである。
【0085】この復号化プログラムの実行中に、図16
〜19のフローチャートで表されるプログラムが割込み
で実行される。図16〜18のフローチャートで表され
る割込みA〜Cプログラムは10ms毎に実行され、図1
9のフローチャートで表される記録一行割込みプログラ
ムはBD40によってレーザ光が検出されると実行され
る。これら復号化プログラム、割込みプログラムの実行
に際して使用されるフラグやカウンタは、復号化された
ドットデータすべての記録を確実に行うためのものであ
る。
【0086】例えば、現在記録中の頁数(記録頁カウン
タCP のカウント値)より現在復号化中の頁数(復号化
頁カウンタCD のカウント値)の方が大きい場合には記
録すべき頁がまだあると判定され、現在記録中の行数
(記録中行数カウンタCLPのカウント値)とその頁に含
まれる行数(復号化管理テーブル264の行数L)とが
等しい場合にはその頁の記録が終了したと判定される。
なお、復号化管理頁ポインタPD は復号化が行われる頁
の頁番号を指示するものであり、記録管理頁ポインタP
P は記録が行われる頁の頁番号を指示するものである。
【0087】また、復号化および記録は、ファクシミリ
制御部8のRAM202に格納された図20に示す復号
化管理テーブル264に基づいて実行される。この復号
化管理テーブル264には、それぞれの頁番号(頁数に
対応)と、その頁番号によって指定される頁における先
頭アドレスA(後に説明する行先頭アドレスと区別する
ために頁先頭アドレスと称する),行数L,頁情報Xが
対応付けて記憶されている。頁情報Xは、その頁が復号
化が終了した頁か否かを表す情報であり、本実施例にお
いては、その頁が復号化終了頁であれば1,それ以外の
頁であれば0にされる。
【0088】この復号化管理テーブル264は復号化が
行われる際に作成される。復号化は、復号化管理頁ポイ
ンタPD が指示する頁番号の頁において行われ、各頁毎
に頁先頭アドレスAがセットされ、1行の復号化が終了
する毎に行数Lが増加させられ、1頁の復号化の終了時
に頁情報Xが1にされるのである。なお、ここでは、1
行のデータ数は一定であるため情報として記憶する必要
はない。本実施例においては216バイト(1728ド
ット)である。
【0089】S41において、復号化および記録のため
の初期化が行われる。復号化用バッファ248,復号化
管理テーブル264,復号化頁カウンタCD ,記録頁カ
ウンタCP がクリアされるとともに、復号化管理頁ポイ
ンタPD ,記録管理頁ポインタPP が指示する頁番号が
1にされる。S42,43において、記録指示フラグ2
66がセットされ、制御回路208に設けられた図示し
ないタイマがスタートさせられ、割込みベクトルが割込
みAにセットされる。それによって、割込みAプログラ
ムの10ms毎の実行が許可される。
【0090】次に、S44,45において、復号化管理
テーブル264の復号化管理頁ポインタPP が指示する
頁番号の頁における頁先頭アドレスAがセットされ、そ
の頁の行数Lがクリアされる。最初にS44が実行され
る場合には、復号化管理頁ポインタPP によって頁番号
1が指示されるため、頁番号1である第1頁用の情報が
順次書き込まれることになる。最初は、復号化管理テー
ブル264はクリアされているため、頁先頭アドレスA
は(0000H),行数Lは0,頁情報Xは0である。
また、復号化頁カウンタCP のカウント値が1増加させ
られて1になる。第1頁目の復号化が行われるのであ
る。
【0091】S46において、FAX側受信データバッ
ファ240に格納されたデータが8ビット(1バイト)
読み出される。S47,48において、その読み出され
たデータが1行の終了を表すデータ(EOLデータ)か
否か、1頁の終了を表すデータ(RTCパターンデー
タ)か否かが判定され、いずれでもない場合には、S4
9において画像データか否かが判定される。
【0092】画像データの場合には、S50,51にお
いて、復号化が行われた後、そのドットデータが1行ド
ットデータバッファ253に格納される。この場合に
は、復号化によって、圧縮符号化データがドットデータ
に変換される。したがって、上述の復号化とは異なり、
パターンに基づいて行われるわけではない。また、本フ
ァクシミリ装置2と相手装置226との間で伝送パラメ
ータがスーパファインに設定された場合には、原画像の
再現性を得るために、受信画像データをドットデータに
変換し、そのドットデータの走査方向の数を2倍に増や
さなければならない。前述のように、記録装置29のド
ット形成点の大きさは、スーパファインの画素の走査方
向の大きさの半分だからである。一方、ファインに設定
された場合には、ドットデータの走査方向および副走査
方向の数を共に2倍に増やさなければならない。本実施
例においては、これらの処理は復号化と並行して行われ
るようになっている。
【0093】画像データでない場合には、S49におけ
る判定がNOとなり、復号化が行われないで、S46に
おいて、次のデータが読み出される。読み出されたデー
タがEOLデータであれば、S47におる判定がYES
となり、S52,53において、1行ドットデータバッ
ファ253に格納された1行分のドットデータが記録部
出力データバッファ251に転送され、復号化管理テー
ブル264の行数Lが1増加させられて1になる。1行
分の画像データの復号化が終了したために、復号化管理
テーブル264の行数が1増加させられるのである。以
下、同様の実行が繰り返されることによって復号化管理
テーブルの行数Lが1ずつ増加させられ、1頁中のドッ
トデータの行数が求められる。
【0094】読み出されたデータがRTCパターンデー
タであれば、S48における判定がYESとなり、S5
4において、復号化管理テーブル264の頁情報Xがそ
の頁が復号化が終了した頁であることを表す1にセット
され、S55において、次の頁があるか否かが判定され
る。次に読み出されたデータがMPS(マルチページ)
データであれば次の頁はあるが、EOP(手順終了)デ
ータであれば次の頁はない。
【0095】読み出されたデータがMPSデータである
場合には、判定がYESとなり、S56において復号化
管理ポインタPP が指示する頁番号が1増加させられて
2になる。その後、S44,45において、次の頁の復
号化を行うための初期化が行われる。復号化管理ポイン
タPP が指示する頁番号2の第2頁の頁先頭アドレスA
がセットされ、行数Lが0にセットされる。復号化頁カ
ウンタCD のカウント値が1増加させられて2にされ、
以下、同様の実行が繰り返し行われる。第2頁目の復号
化が行われるのである。
【0096】一方、読み出されたデータがEOPデータ
である場合には、S55における判定はNOとなり、3
0秒経過後に、記録が終了したと判定される。最後のド
ットデータが記録部出力データバッファ251に書き込
まれてから30秒経過すれば、最終頁の記録が終了した
とみなすことができるからである。それで、S58にお
いて、記録指示フラグ266がリセットされる。
【0097】上記復号化が行われている間に割込みAプ
ログラムが実行される。図16のフローチャートのS7
1において、記録頁カウンタCP のカウント値と復号化
頁カウンタCD のカウント値とが等しいか否かが判定さ
れる。等しいということは復号化されたすべての頁の記
録が終了したことになる。しかし、すべての画像データ
の記録が終了したとは限らないため、S72において、
記録指示フラグ266がリセットされているか否かが判
定される。記録指示フラグ266がリセットされていれ
ば記録が終了したと判定され、タイマの作動が停止させ
られるが、リセットされていなければ、これらカウンタ
P ,CD のカウント値が等しいのは、例えば、その頁
の復号化終了後、直ちに記録が終了したためであると推
定され、タイマの作動が停止させられないようになって
いる。
【0098】それに対して、記録途中においては通常、
記録頁カウンタCP のカウント値は復号化頁カウンタC
D のカウント値より小さいため、S71における判定は
NOとなり、S74以降が実行される。S74,75に
おいて、復号化管理テーブル264の記録管理頁ポイン
タPP が指示する頁番号の頁の頁情報が1であれば、記
録開始コマンドがFPレジスタ350に書き込まれる。
つまり、記録はその頁の復号化が終了したことが確認さ
れてから開始されるのである。その後、S76において
割込みベクトルが割込みBにセットされる。
【0099】記録開始コマンドがFPレジスタ350に
書き込まれれば、それが記録制御部9において割込みに
より読み取られ、図21のフローチャートで表される記
録部一頁記録開始処理プログラムが実行される。S81
において、ドラムモータ43を駆動する駆動回路44が
制御されるとともに、レーザ走査装置34,給紙ローラ
18および分離パッド22を含む自動給紙装置が制御さ
れる。その結果、ドラムモータ43が起動されるととも
に、ポリゴンミラーが回転させられ、給紙が行われる。
また、S82において記録中フラグFP をセットするコ
マンドがPFレジスタ352に書き込まれる。その後、
S83において、記録紙17の先端が先端センサ63に
よって検出されるのが待たれる。検出されれば、S84
において、先端フラグ262をセットするコマンドがP
Fレジスタ352に書き込まれるのである。
【0100】一方、ファクシミリ制御部8においては、
図17のフローチャートで表される割込みBプログラム
が10ms毎に実行される。前記S76において、割込み
ベクトルが割込みBにセットされるため、割込みAプロ
グラムに代わって割込みBプログラムの実行が許可され
る。先端フラグ262がセットされれば、S91におけ
る判定がYESとなり、S92において記録一行割込み
プログラムの実行の禁止が解除される。記録紙17の先
端が先端センサ63によって検出されたため、ドットデ
ータをレーザ発光部36に供給するための記録一行割込
みプログラムの実行が許可され、ドットデータのレーザ
発光部36への供給が開始されるのである。また、S9
3,94において、記録中行数カウンタCPLがクリアさ
れるとともに1頁記録終了フラグがリセットされ、S9
5において、割込みベクトルが割込みCにセットされ
る。割込みBプログラムに代わって割込みCプログラム
の実行が許可されるのである。
【0101】記録一行割込みプログラムは、前述のよう
に、BD40によってレーザ光が検出されると割込みに
より実行される。S101において、記録管理頁ポイン
タPP が指示する復号化管理テーブル264の頁の行数
Lと記録中行数カウンタCPLのカウント値とが等しいか
否かが判定される。これらが等しい場合には、その頁に
おける記録が終了したことになる。その頁が記録途中の
頁である場合には、記録中行数カウンタCPLのカウント
値が上述の行数より小さいため、判定がNOとなる。S
102において、DMAC216に転送すべき画像デー
タの行先頭アドレスと転送バイト数とがセットされる。
記録管理頁ポインタPP が頁番号1を指示している場合
において第1行目の記録が行われる場合には、DMAC
216にセットされる行先頭アドレスは前述の頁先頭ア
ドレスA(0000H)と同じであり、転送バイト数は
216である。その後、S103において行先頭アドレ
スの値が更新される。本実施例においては、1行のドッ
トデータ数が216であるため、行先頭アドレスの値
は、(00D8H),(01B0H)・・・と順次更新
される。その結果、第2行目のドットデータの転送が行
われる場合には、DMAC216に(00D8H)と2
16とがセットされることになる。また、S104にお
いて記録中行数カウンタCPLのカウント値が1増加させ
られる。
【0102】記録管理頁ポインタPP が指示する頁番号
の頁の記録が終了し、復号化管理テーブル264のその
頁の行数Lと、記録中行数カウンタCPLのカウント値と
が等しくなった場合には、S105〜107において、
その頁に対応する頁情報Xが0にセットされ、記録管理
ポインタPP が指示する頁番号が1増加させられ、記録
頁カウンタCP のカウント値が1増加させられる。ま
た、S108およびS109において、記録一行割込み
プログラムの実行が禁止され、1頁記録終了フラグ26
7がセットされる。すなわち、記録一行割込みプログラ
ムの実行は、一頁記録が終了すると禁止されるのであ
る。
【0103】1頁の記録が終了し、1頁記録終了フラグ
267がセットされると、図18のフローチャートで表
される割込みCプログラムのS111における判定がY
ESとなり、割込みベクトルが割込みAにセットされ
て、再び割込みAプログラム以下が実行される。以下、
同様の実行が繰り返し行われ、すべての記録すべき画像
データの記録が終了すれば、記録指示フラグ266がリ
セットされるため、S72における判定がNOとなり、
タイマの作動が停止させられ、割込みプログラムの実行
が停止する。
【0104】一方、記録部制御部9においては、図22
のフローチャートで表される記録部一頁記録終了処理プ
ログラムが設定時間毎に実行される。つまり、S115
において、記録紙17が排紙されるのが待たれる。排紙
が検出されれば、S116においてドラムモータ43の
回転が駆動回路44の制御により停止させられる等の終
了処理が行われるのである。一頁記録の終了時において
は、記録指示フラグ266はセットされたままであるた
め、S118は実行されない。すべての受信画像データ
の復号化が終了して30秒経過した後には、記録指示フ
ラグ266がリセットされる(S58)ため、S117
における判定がYESとなり、S118において、記録
中フラグFP をリセットするコマンドがPFレジスタ3
52に書き込まれる。なお、記録指示フラグ266の状
態を検出する場合には、PFレジスタ352に記録指示
フラグ266の検出結果を要求するコマンドが書き込ま
れる。
【0105】一方、上記各プログラムの実行中に紙つま
り,記録紙なし等の記録エラーが生じた場合には、割込
みによりエラー処理が行われる。タイマの作動が停止さ
せられ、ドラムモータ43,ポリゴンミラーの回転が停
止させられる。また、記録中行数カウンタCPLのカウン
ト値が0とされ、記録管理頁ポインタPP が指示する頁
番号および記録頁カウンタCP のカウント値が1減らさ
れる。記録エラーの原因が解決され、再度記録が開始さ
れた場合に、その記録エラーが生じた頁から記録が開始
されるようにされるのである。また、同様に、紙つまり
状態であることを表す音声信号や記録紙なし状態である
ことを表す音声信号が合成され、出力される。これらの
処理の詳細は後に説明する。
【0106】本実施例においては、上述のように記録が
再開された場合に、その記録エラーが生じた頁から記録
が開始されるようにされているが、そのようにする必要
は必ずしもない。一頁分の画像データの記録や送信が終
了する毎にその頁分の画像データが画像データ記憶手段
から消去されてしまう場合には、既に記録が行われた頁
の画像データがないため、一連の記録動作の途中で記録
が中断された場合には、記録が中断された頁の始めから
再度記録を行うことが殆ど不可欠であるが、例えば、複
数頁から成る文書の記録中はその文書用の画像データは
消去されず、全文書の記録が終了してからその文書用の
画像データが消去される場合には、記録が中断された場
合には、文書の最初から記録をやり直すことも可能なの
である。また、記録が中断された場合に、ドラムモータ
43の回転やポリゴンミラーの回転を停止させることも
必ずしも不可欠ではない。なお、ストップキー164が
押下された場合には、ファクシミリ制御部8においてタ
イマが停止させられるとともに記録制御部9において終
了処理が行われる。
【0107】読取画像データの記録が行われる場合に
は、読取画像データバッファ244に格納されたドット
データが、読取り解像度に基づいて処理されて記録部出
力データバッファ251に格納される。そして、ドット
データがDMAC216の制御により記録部出力データ
バッファ251からスキャナレジスタ354に書き込ま
れる。画像読取装置42における読取最小領域である画
素の大きさと、記録装置29におけるドット形成点の大
きさとの差に応じてドットデータの処理が必要になる。
原稿120がスーパファインの解像度で読み取られた場
合には、走査方向のドットデータの数を2倍にする処理
が必要となり、ファインの解像度で読み取られた場合に
は、走査方向および副走査方向のドットデータの数を2
倍にする必要があるのである。
【0108】次に、交信関連情報の記録について説明す
る。交信関連情報が圧縮符号化データで交信関連情報メ
モリ252に格納されている場合には、そこの圧縮符号
化データが上述の場合と同様に復号化されて、順次スキ
ャナレジスタ354に書き込まれる。
【0109】また、交信関連情報がキャラクタデータで
交信関連情報メモリ252に格納されている場合には、
それの画像データの記録が記録制御部9の制御によって
行われる。この場合には、交信関連情報メモリ252に
格納されたキャラクタデータがFPレジスタ350に8
ビットずつ書き込まれることになる。記録制御部9にお
いて、供給されたキャラクタデータがドットデータに変
換されて記録が行われる。記録は、図14のフローチャ
ートで表す記録部パラレルデータ記録制御プログラムと
同様に行われる。このように、記録制御部9において、
FPレジスタ350を介して供給されたキャラクタデー
タがパターンに基づいてドットデータに変換される方
が、解像度が高くなるため、鮮明な画像を得ることがで
きる。前述のように、キャラクタデータからドットデー
タに変換された場合のドット1個の大きさは(400dp
i )、スーパファインが設定された場合の画素の大きさ
の1/2だからである。
【0110】次に、パソコン4から出力された画像デ
ータを相手装置226に送信する場合について簡単に説
明する。本ファクシミリ装置2から相手装置226に圧
縮符号化送信画像データを送信する場合には、相手装置
226との間で解像度,圧縮符号化方式等の伝送パラメ
ータの設定が行われる。これら伝送パラメータにはそれ
ぞれ、複数段階のレベルがあり、ファクシミリ装置2と
相手装置226とに共通のレベルのうちの最高レベルに
設定される。
【0111】解像度については、本ファクシミリ装置2
においては上述のようにスーパファインであるため、相
手装置226の最高解像度がスーパファインであれば、
スーパファインに決定され、最高解像度がファインの場
合には、ファインに決定される。また、上述のように、
記録制御部9のROM302に記憶されたパターンはド
ットの大きさがスーパファインが設定された場合の画素
の大きさの半分の大きさである。そのため、パソコン4
からのキャラクタデータを圧縮符号化送信画像データに
変換してスーパファインの解像度で送信する場合には、
キャラクタデータに基づいて変換されたドットデータを
走査方向に1個おきに抽出することによってドットデー
タの数を半分に減らして符号化が行われることになる。
ファインの解像度で送信する場合には、ドットデータの
数を走査方向にも副走査方向にも半分に減らして符号化
が行われることになる。この場合、ドットデータの数を
減らす処理は、記録制御部9において行われても、ファ
クシミリ制御部8において行われてもよいが、いずれに
しても、復号化や符号化が行われる際に並行して行われ
ることが望ましい。
【0112】パラレルインターフェイス308に入力さ
れ、PC側入力データバッファ318に格納されたキャ
ラクタデータは、図23のフローチャートで表される記
録部復号化FAX部出力プログラムに基づいてドットデ
ータに変換され、I/F制御回路190のPFレジスタ
352に書き込まれる。このプログラムの実行は、図1
4のフローチャートで表される記録部パラレルデータ記
録プログラムの実行とほぼ同じである。この場合にFP
レジスタ350には、図24に示すように、1行分のド
ットデータの出力開始を表すコマンド400,1行分の
ドットデータ402,1行分のドットデータの出力終了
を表すコマンド404の順にデータが書き込まれる。ま
た、1頁の画像データの終了を表すデータ406,画像
データの終了を表すデータ408も書き込まれる。画像
データの終了は、前述の場合と同様に、S129,13
0において、次のデータがない状態が30秒以上続いた
ことによって検出される。
【0113】PFレジスタ352にデータが書き込まれ
ると、前述のように図13のフローチャートで表される
FAX部PFレジスタ入力割込みプログラムが実行され
る。データが画像データであれば、記録部入力データバ
ッファ250に格納され、コマンドであれば、それに応
じた処理が行われる。1行分のドットデータの出力開始
を表すコマンド400が読み出されれば、1行分のドッ
トデータを入力するための処理が行われ、1行分のドッ
トデータの出力終了を表すコマンド404が読み出され
れば、1行分のドットデータの出力を終了するための処
理が行われるとともに、1行の終了を表すデータが記録
部入力データバッファ250に格納される。
【0114】以下、図25のフローチャートで表される
FAX部符号化プログラムに基づいて符号化が行われ
る。相手装置226との間で決定された解像度,圧縮符
号化方法等の伝送パラメータに基づいてドットデータが
符号化されるのである。S140において、符号化用バ
ッファ246の初期化等1頁符号化に必要な処理が行わ
れる。そして、記録部入力データバッファ250から8
ビットずつデータが読み出される。そのデータが、1頁
の終了を表すデータでも、1行の終了を表すデータでも
ない場合には、符号化用バッファ246に転送されて符
号化が行われ、符号化された圧縮符号化送信画像データ
が送信一時バッファ270に格納される。
【0115】一方、読み出されたデータが1行の終了を
表すデータであれば、S143の判定がYESとなり、
送信一時バッファ270に格納された圧縮符号化送信画
像データがEOLデータとともにFAX側送信データバ
ッファ242に格納される。また、読み出されたデータ
が1頁の終了を表すデータ406であれば、S142に
おける判定がYESとなり、S147においてRTCパ
ターンデータがFAX側送信データバッファ242に格
納される。S148において次のデータが読み出され、
画像データの終了を表すデータか否かが判定される。終
了を表すデータではない場合には、判定がNOとなり、
S149においてMPSデータが格納され、次のデータ
が画像データの終了を表すデータ408であれば、判定
がYESとなり、S150においてEOPデータが格納
されるのである。PFレジスタ352に書き込まれたデ
ータには、これらを表すデータが含まれていないからで
ある。FAX側送信データバッファ242に格納された
データは、図26に示すように、割込みによりモデム2
12のモデム送信データバッファ239に書き込まれ、
相手装置226へ送信される。
【0116】本実施例においては、パソコン4は、前述
のように、ファクシミリ通信のための専用のソフトを備
えていないものである。したがって、パソコン4から相
手装置226のファクシリ番号を出力したり、パソコン
4においてキャラクタデータを圧縮符号化送信画像デー
タに変換したりすることができない。そこで、後述する
ように、本実施例においては、ファクシミリ装置2がフ
ァクシミリ番号が入力された状態にある場合において、
パソコン4から画像データが入力されれば、そのファク
シミリ番号に対応する相手装置226に圧縮符号化送信
画像データが送信されるのである。
【0117】以下、本ファクシミリ装置2において記録
制御が行われる場合について説明する。記録部トナー残
量対応記録制御プログラムは、図27のフローチャート
で表される。本実施例のファクシミリ装置2において
は、常に、すべての画像データの記録が行われるわけで
はなく、トナー残量がニアエンプティになると、画像デ
ータの優先度に応じて記録が選択的に行われる。
【0118】記録部トナー残量対応記録制御プログラム
は、記録要求コマンドがFPレジスタ350に書き込ま
れるか、あるいは、PCデータ記録要求フラグ330が
セットされる等記録要求が発せられると割り込みにより
開始される。S162において、記録要求が、受信画像
データの記録要求、すなわち、相手装置226から受信
した画像データの記録要求であるか否かが判定される。
本実施例においては、相手装置226との間で着信が成
立した場合にFAXデータ記録要求フラグ332がセッ
トされるため、このFAXデータ記録要求フラグ332
がセットされていれば、記録要求コマンドが受信画像デ
ータの記録を要求するために書き込まれたコマンドであ
ると判定することができる。
【0119】相手装置226との間で着信が成立すれ
ば、ファクシミリ制御部8においてFPレジスタ350
にFAXデータ記録要求フラグ332をセットするコマ
ンドが書き込まれる。それに応じて、記録制御部9にお
いて、RAM302のFAXデータ記録要求フラグ33
2がセットされるのである。着信の成立は、CI信号,
CNG信号等予め決められた信号を受信した場合に成立
したと判定される。
【0120】FAXデータ記録要求フラグ332がセッ
トされている場合には、S162における判定がYES
となり、S163以降が実行されるが、セットされてい
ない場合には、判定がNOとなり、S166において、
PCデータ記録要求フラグ330,画像読取データ記録
要求フラグ332,レポート記録要求フラグ258がセ
ットされているか否かが判定される。すなわち、記録す
べき画像データの種類がパソコン4から出力されたキャ
ラクタデータか、読取画像データか、交信関連情報デー
タかが判定されるのである。
【0121】PCデータ記録要求フラグ330は、パソ
コン4から記録を指示するコマンドが出力されると、セ
ットされるフラグである。読取画像データ記録要求フラ
グ334は、操作パネル12のコピーキー166が押下
されるとセットされるフラグであり、ファクシミリ制御
部8において、FPレジスタ350に読取画像データ記
録要求フラグ334をセットするコマンドが書き込まれ
る。レポート記録要求フラグ258は、設定時刻になる
と後述の自動レポート要求発生手段によってセットされ
たり、オペレータのキー操作によってセットされたりす
る。レポート記録要求フラグ258はファクシミリ制御
部8のRAM202に設けられているため、記録制御部
9において、PFレジスタ352にレポート記録要求フ
ラグ258の状態の検出結果を要求するコマンドが書き
込まれ、そのコマンドに応じてファクシミリ制御部8か
らレポート記録要求フラグ258の状態を示すデータが
FPレジスタ350に書き込まれて、その状態が記録制
御部9により読み取られる。
【0122】PCデータ記録要求フラグがセットされて
いる場合には、S167において、トナー残量が検出さ
れる。記録制御部9からエンプティフラグFem,ニアエ
ンプティフラグFneの状態が要求され、それに応じてフ
ァクシミリ制御部8からフラグFem,Fneの状態が回答
されるのである。
【0123】S167が実行される時点においては記録
は開始されていないため、トナー残量の検出は行われて
いない。そのため、前回の検出結果に基づいて判定され
るのである。EEPROM206に格納されているフラ
グFem,Fneはトナー残量の検出結果に基づいて順次書
き変えられ、かつ、電源がOFFにされても消されな
い。したがって、S167において判定に使用されるフ
ラグFem,Fneは、前回の記録時の最終(最新)のトナ
ー残量に基づいて設定されたものである。そのため、E
EPROM206に格納されているフラグFem,Fne
基づいて判定を行っても差し支えないのである。
【0124】トナー残量がフルの場合、すなわち、エン
プティフラグFemもニアエンプティフラグFneもリセッ
トされた状態にある場合には、S167における判定が
YESになり、S168において、後述するファクシミ
リ装置2の状態対応出力制御が行われる。なお、後述す
るが、本実施例においては、ニアエンプティの場合に
は、ニアエンプティフラグFneのみがセットされるが、
エンプティの場合には、ニアエンプティフラグFneとエ
ンプティフラグFemとの両方がセットされる。そのた
め、エンプティフラグFemのみがセットされることはな
い。エンプティフラグFemがセットされる時期には、ニ
アエンプティフラグFneは当然既にセットされているの
である。
【0125】トナー残量がフルではなく、ニアエンプテ
ィかエンプティかいずれかの場合には、ニアエンプティ
フラグFneのみがセットされているか、ニアエンプティ
フラグFneとエンプティフラグFemとの両方がセットさ
れているかのいずれかである。これらの場合には、S1
67における判定がNOとなる。S169において、フ
ァクシミリ装置2において制御信号が、パソコン4から
の画像データの入力を拒否するL状態に設定される。パ
ソコン4から出力される画像データを入力しても記録を
行うことができないため、入力できない状態であること
がパソコン4に知らされるのである。したがって、パソ
コン4からは画像データが出力されない。
【0126】画像読取データ記録要求フラグ334がセ
ットされている場合において、トナー残量がフルである
場合、すなわち、エンプティフラグFemもニアエンプテ
ィフラグFneもセットされていない場合には、S170
における判定がYESとなり、記録を許容するコマンド
がPFレジスタ352に書き込まれる。ファクシミリ制
御部8において、画像読取装置42の読取開始指令が発
せられ、原稿120の読取りが開始される。トナー残量
が十分であり、記録を行い得る状態にあるため、画像読
取りが開始されるのである。
【0127】ニアエンプティフラグFneのみがセットさ
れているか、ニアエンプティフラグFneとエンプティフ
ラグFemとの両方がセットされている場合には、S17
0における判定がNOとなる。S172において、ビー
プ音を発生させるコマンドがPFレジスタ352に書き
込まれる。それに応じて、ファクシミリ制御部において
は、ビープ音がスピーカ220を介して発生させられ
る。この場合には、原稿120の読取りは開始されな
い。ファクシミリ装置2の近傍にいるオペレータには、
トナー残量表示器154の表示状態により、トナー残量
がニアエンプティであるかエンプティであるかによって
原稿120の複写が不可能であることがわかる。
【0128】同様に、レポート記録要求フラグ258が
セットされている場合において、トナーフルの場合に
は、記録を許可するコマンドがPFレジスタ352に書
き込まれ、それ以外の場合には、記録を拒否するコマン
ドが書き込まれる。このように、トナー残量がフルでな
い場合には、パソコン4からの画像データの出力が禁止
されたり、画像読取装置42における原稿120の読取
りが禁止されたり、交信関連情報メモリ252のデータ
の復号化あるいはFPレジスタ350への書き込みが拒
否されるようになっているのである。
【0129】次に、FAXデータ記録要求フラグ330
がセットされている場合には、S163において、エン
プティフラグFemがセットされているか否かが判定され
る。セットされていれば、トナー残量が記録不可能な量
以下であるため、S163における判定がYESとな
り、S164において、代行受信を指示するコマンドが
PFレジスタ352に書き込まれる。また、エンプティ
フラグFemがセットされていなければS165において
記録許可コマンドがPFレジスタ352に書き込まれ
る。換言すれば、ニアエンプティフラグFneのみがセッ
トされていても、記録が行われるのである。
【0130】すなわち、ニアエンプティフラグFneのみ
がセットされている場合には、PCデータ記録要求フラ
グ330,画像読取データ記録要求フラグ334,レポ
ート記録要求フラグ258がセットされていても記録は
行われないが、FAXデータ記録要求フラグ332がセ
ットされている場合には記録が行われるのである。ニア
エンプティフラグFneがセットされている場合には、す
べてのデータの記録が許可されるわけではなく、優先度
の高い画像データの記録が許可され、優先度が低い画像
データの記録が禁止される。本実施例においては、相手
装置226から送信された受信画像データの優先度が高
くされ、パソコン4から出力された画像データ,画像読
取装置42において読み取られた読取画像データ,交信
関連情報に基づく画像データの優先度が低くされている
のである。
【0131】ここで、トナー残量の検出について説明す
る。トナー残量検出プログラムは、図28のフローチャ
ートで表されるが、その実行は、ドラムモータ43が起
動されると設定時間毎に割込みで行われる。本実施例に
おいては、設定時間は10msである。前述のように、回
転軸110は、ドラムモータ43によって回転させられ
るため、ドラムモータ43が起動されれば、検出し得る
状態となるのである。本実施例においては、回転軸11
0が一回転するのに約5秒かかる。
【0132】図29に示すように、本実施例において
は、受光時間が0.5秒以下の場合には、トナーフルで
あると判定され、エンプティフラグFemもニアエンプテ
ィフラグFneもセットされない。受光時間が0.5秒よ
り長く2秒以下の場合にはニアエンプティであると判定
され、ニアエンプティフラグFneのみがセットされる。
2秒より長い場合にはエンプティであると判定され、ニ
アエンプティフラグFneとエンプティフラグFemとの両
方がセットされる。また、遮光時間が3秒以上であれ
ば、ニアエンプティであると判定され、エンプティフラ
グFemがリセットされ、4.9秒以上であれば、トナー
フルであると判定され、ニアエンプティフラグFneがリ
セットされる。
【0133】一方、上述のように、受光時間が0.5秒
より長く2秒以下の場合にはニアエンプティフラグFne
がセットされるが、遮光時間が4.9秒以上であればリ
セットされる。また、受光時間が2秒より長ければ、ニ
アエンプティフラグFneとエンプティフラグFemとの両
方がセットされるが、遮光時間が3秒以上であればエン
プティフラグFemがリセットされる。このように、これ
らフラグFne,Femの状態が受光時間と遮光時間との両
方に基づいて決定されるのは、トナー残量判定の誤りの
可能性を低くするためである。また、トナーカートリッ
ジ76が交換された場合に、ニアエンプティフラグFne
やエンプティフラグFemがリセットされるようにするた
めでもある。
【0134】本実施例においては、ワイパ104が一対
の中空突部108間を通過した後、攪拌部材80が通過
し、攪拌部材82が接近しても、受光部106が受光状
態にある場合にはエンプティであると判断される。ワイ
パ104の通過後、攪拌部材80によって周辺にあるト
ナー46が中央部に集められ、さらに攪拌部材82によ
って中空突部108方向に集められることによって受光
部106が遮光状態にされれば、記録可能な量だけはあ
ると判定されるのである。ワイパ104の通過後、攪拌
部材80が通過し、攪拌部材82が接近するのに、約2
秒かかる。したがって、攪拌部材82の接近により中空
突部108間がトナー46によって埋められる場合に
は、受光時間が2秒を超えることはないため、2秒がエ
ンプティ判定のしきい値とされているのである。
【0135】また、上述のように、回転軸110が一回
転するのに約5秒要するが、ワイパ104の起毛部11
6が発光部105と受光部106との間を通過する場合
には受光部106は必ず遮光状態になる。そのため、ト
ナーカートリッジ76内にトナー46が全くなくても、
受光状態のみが続くことはない。したがって、受光時間
が5秒以上であれば、発光部105と受光部106との
間をワイパ104が通過しない状態、すなわち、トナー
カートリッジ76が取り付けられていない状態と判定す
るのである。これは異常判定の一種であり、後述する
が、ファクシミリ制御部8においてメッセージが発せら
れるようになっている。
【0136】以下、フローチャートに基づいて説明す
る。本プログラムが実行される場合に使用される受光時
間カウンタCofや遮光時間カウンタConは、記録中フラ
グFP がリセットされた場合にクリアされる。S181
において、受光部106が受光状態にあるか遮光状態に
あるかが判定される。受光状態である場合には、判定が
YESとなり、S182以降が実行され、受光時間が計
測される。遮光状態である場合には、判定がNOとな
り、S191以降が実行され、遮光時間が計測される。
【0137】S182以降の実行において受光時間が計
測されている間に、前回計測された遮光時間に基づいて
フラグの状態が決定され、S191以降の実行において
遮光時間が計測されている間に、前回計測された受光時
間に基づいてフラグの状態が決定される。S182にお
いて受光時間カウンタCofのカウント値が1増加させら
れ、S183において受光時間カウンタCofのカウント
値に相当する時間が5秒以上か否かが判定される。判定
がYESであれば、カートリッジ76が取り付けられて
いないと判定され、S184において、カートリッジな
しフラグFnoがセットに決定される。記録制御部9にお
いて、カートリッジなしフラグFnoをセットするコマン
ドがI/F制御回路190のPFレジスタ352に書き
込まれる。それに応じて、ファクシミリ制御部8におい
て、EEPROM206のカートリッジなしフラグFno
がセットされる。次に、S185において、遮光時間カ
ウンタConがクリアされ、S181の実行に戻される。
一方、受光部106が遮光状態になれば、トナーカート
リッジ176は取り付けられていると判定することがで
きるため、S181における判定がYESとなれば、S
191において、カートリッジなしフラグFnoがリセッ
トに決定されるようになっている。
【0138】S183が最初に実行される場合には、受
光時間カウンタCofのカウント値に相当する時間が10
msであるため、判定はNOとなり、S186,187,
188において前回計測された遮光時間に基づいて判定
が行われる。ドラムモータ43の起動開始後、最初にS
181が行われた際に判定がYESであった場合には、
遮光時間は計測されていない。そのため、遮光時間カウ
ンタConはクリアされたままであるため、遮光時間は0
である。S186における判定がYESとなり、フラグ
の状態はそのままである。前回の記録時においてEEP
ROM206に記憶されたフラグの状態が保たれるので
ある。エンプティフラグFemもニアエンプティフラグF
neもリセットされていればその状態が保たれ、ニアエン
プティフラグFneのみがセットされていればその状態が
保たれる。前述のように、フラグFem,Fneは、EEP
ROM206に設けられているため、電源がOFFにさ
れても、その状態が記憶されているのである。
【0139】以下、S181の判定がNOになり、受光
部106が遮光状態になるまで、S182以降が繰り返
し実行され、受光時間が計測される。前述のように、こ
のプログラムは10msおきに実行されるため、例えば、
20回実行されば受光時間カウンタCofのカウント値が
20になり、そのカウント値に相当する時間が200ms
(0.2秒)となる。ここでは、エンプティフラグFem
もニアエンプティフラグFneもリセットされていると仮
定する。
【0140】遮光状態に切り換われば、S181におけ
る判定がNOとなり、S191以降が実行される。S1
91において、前述のように、カートリッジなしフラグ
noがリセットに決定され、S192において、遮光時
間カウンタConが1増加させられ、S193において遮
光時間カウンタConのカウント値に相当する時間が4.
9秒以上か否かが判定される。最初にS193が実行さ
れる場合には、判定はNOとなる。また、前回の受光時
間は0.2秒であったため、S194,195,196
における判定がいずれもNOとなり、フラグの状態はそ
のままにされる。フラグFem,Fneはリセットされたま
まである。次に、S199において受光時間カウンタC
ofがクリアされ、S181に戻される。遮光状態が続く
限り遮光時間カウンタConのカウント値がカウントアッ
プされ、遮光時間が計測される。また、S200におい
て、受光時間カウンタCofがクリアされるため、受光時
間カウンタCofのカウント値に相当する時間は0とな
り、2回目以降のS194の判定はYESになる。した
がって、2回目以降の実行時にS195以降が繰り返し
実行されることが回避される。例えば、S191〜19
4が470回実行されれば、遮光時間は4.7秒にな
る。
【0141】一方、S191〜194が490回以上実
行されれば、遮光時間は4.9秒以上になり、S193
における判定がYESとなる。S199において、エン
プティフラグFem,ニアエンプティフラグFneがともに
リセットに決定される。トナーカートリッジ76を交換
した場合等には、前回エンプティフラグFem,ニアエン
プティフラグFneがともにセットされている場合がある
ため、リセットしておく必要があるのである。
【0142】次に、受光状態に切り換われば、S182
以降が同様に実行される。ここでは、遮光時間が4.7
秒であるため、S187の判定がNO,S188の判定
がYESとなり、S190においてエンプティフラグF
emがリセットに決定され、S185において遮光時間カ
ウンタConがクリアされる。ここでは、エンプティフラ
グFemはリセットされているためフラグの状態は変わら
ない。その後、受光状態が続く間、S182,183,
S186が繰り返し実行される。上述のように、S18
5が最初に実行された場合に、前回の遮光時間カウンタ
onがクリアされるため、S186が2回目以降実行さ
れる場合には、判定がYESとなり、S187以降は実
行されないのである。
【0143】本トナー残量検出装置100においては、
受光部106の状態が受光状態と遮光状態とに交互に変
わる。そのため、S182以降,S191以降が交互に
実行されることになる。S182以降が50回以上繰り
返し実行され、受光時間が0.5秒以上になれば、S1
96における判定がYESとなり、S198においてニ
アエンプティフラグFneがセットに決定される。それに
対して、S191以降の繰り返し回数が490回以上
で、遮光時間が4.9秒以上の場合には、S187にお
ける判定がYESとなり、S198においてセットされ
たニアエンプティフラグFneはS189においてリセッ
トに決定されるが、S191以降の繰り返し回数が30
0回より少なく、遮光時間が3秒より短ければ、S18
7,188における判定がNOとなり、ニアエンプティ
フラグFneはリセットに決定されない。
【0144】次に、S182以降の繰り返し回数が20
0回以上で、受光時間が2秒以上になれば、S195に
おける判定がYESとなり、S197,198において
エンプティフラグFem,ニアエンプティフラグFneが共
にセットに決定される。そして、S191以降の繰り返
し回数が300回より少なく、遮光時間が3秒より短け
れば、S188における判定がNOとなり、フラグの状
態がそのままにされるが、300回以上で、遮光時間が
3秒以上であれば、S188における判定がYESとな
り、S190においてエンプティフラグFemのみがリセ
ットに決定される。つまり、ニアエンプティフラグFne
のみがセットに決定されるのである。
【0145】また、ニアエンプティフラグFne,エンプ
ティフラグFemの状態に応じてトナー残量表示器154
が点滅あるいは点灯させられる。すなわち、前述のよう
に、ニアエンプティフラグFneがセットされれば点滅さ
せられ、エンプティフラグFemもセットされれば、点灯
させられることになる。
【0146】本実施例においては、ニアエンプティフラ
グFneがセット状態にある場合に、優先度の高い画像デ
ータの記録が許容され、優先度の低い画像データの記録
が禁止されるようになっている。そのため、トナー残量
がニアエンプティになってからトナー残量の減少速度を
遅くすることができる。トナー残量がニアエンプティに
なってから記録不可能な量になるまでの期間を長くする
ことができ、トナー残量表示器154が点滅状態にある
期間を長くすることができる。
【0147】一方、本実施例においては、受光時間が
0.5秒以上になった場合、すなわち、トナー残量が
0.5秒の受光時間に相当する量より少なくなった場合
にニアエンプティであると判定される。したがって、こ
の受光時間の設定時間が長いほどトナー残量が少なくな
ってから記録が選択的に行われることになり、設定時間
が短いほどトナー残量が比較的に多い時期から記録が選
択的に行われることになる。前者の場合には、トナーカ
ートリッジ76の交換時期を遅らせることができ、トナ
ーカートリッジ76内のトナー46をトナー残量が記録
不可能な量に近づくまで使用することができるという利
点があり、後者の場合には、トナー残量表示器154が
点滅状態にある期間をより長くすることができ、トナー
が記録不可能な量以下になる時期をより遅らせることが
できるという利点がある。設定値の大きさは任意に決定
し得るのである。
【0148】また、本ファクシミリ装置2が、相手装置
226から受信した受信画像データに対応するドットデ
ータに基づいて記録が行われる場合には、オペレータが
ファクシミリ装置2の近傍にいないことが多い。そのた
め、記録が禁止されると不都合である。例えば、本ファ
クシミリ装置2においては記録が禁止される場合には、
代行受信が行われるが、代行受信のためのデータバッフ
ァのメモリ容量が小さく、メモリフルになると、受信不
可能となる。また、代行受信を行うことができないファ
クシミリ装置においては、再度送信を依頼しなければな
らなくなるのである。
【0149】それに対して、パソコン4から出力された
画像データに対応するドットデータや画像読取装置42
において読み取られた読取画像データに基づく記録が行
われる場合には、オペレータがファクシミリ装置の近傍
にいる場合が多い。そのため、記録が禁止されて、トナ
ー残量表示器154が点滅状態にあることに気がつけ
ば、直ちにトナーカートリッジ76の交換を行い得、記
録が可能な状態にすることができる。したがって、相手
装置226からの受信画像データに対応するドットデー
タの記録を許可し、それ以外の画像データに対応するド
ットデータの記録を禁止すれば、上述の不都合が生じる
ことを回避しつつトナーカートリッジ76を適当な時期
に交換することができる。一方、交信関連情報に基づく
画像データの優先度が低いのは、内容の重要度が低いか
らである。トナー残量がニアエンプティの場合には記録
を行う必要性が低いため、記録が禁止されるのである。
【0150】前記S168におけるファクシミリ装置2
の状態対応出力制御について図30のフローチャートに
基づいて説明する。S211において、ファクシミリ装
置2が、送信先のファクシミリ番号が入力された状態に
あるか否かが判定される。入力された状態にある場合に
は、判定がYESとなり、S212において、送信(記
録制御部9において行われるのは復号化のみである)が
開始され、入力されていない状態である場合には、判定
がNOとなり、S215において、記録が行われる。
【0151】送信が行われる場合には、S212におい
て、前述の図23のフローチャートで表される記録部復
号化FAX部出力プログラムに基づいてPC側入力デー
タバッファ318に格納されたキャラクタデータがドッ
トデータに復号化された後、PFレジスタ352に書き
込まれる。それに応じて、ファクシミリ制御部8におい
て、図25,26のフローチャートで表されるFAX部
符号化プログラム,FAX部データ割込送信プログラム
に基づいて、符号化され、送信されるのである。記録が
許可されれば、図14のフローチャートで表されるパラ
レルデータ記録プログラムに基づいて記録が行われ、記
録が終了すれば、PCデータ記録要求フラグ330がリ
セットされる。
【0152】ファクシミリ装置2が相手装置226のフ
ァクシミリ番号が入力された状態にあるか否かは、RA
M202の送信先ダイヤルメモリ254にデータが格納
されているか否かに基づいて判定することができる。フ
ァクシミリ装置2において、テンキー160,セットキ
ー176を使用して相手先のファクシミリ番号が入力さ
れると、その番号がRAM202の送信先ダイヤルメモ
リ254に格納されるのである。記録制御部9におい
て、RAM202の送信先ダイヤルメモリ254にデー
タが格納されているか否かの判定結果を要求するコマン
ドがPFレジスタ352に書き込まれる。ファクシミリ
制御部8において、データが格納さているか否かが判定
され、その判定結果がFPレジスタ350に書き込まれ
るのである。
【0153】一方、ファクシミリ装置2の表示器150
には、通常、現在の日にちおよび時刻が表示されてい
る。それに対して、オペレータがファクシミリ番号を入
力すれば、表示器150にファクシミリ番号が表示され
る。オペレータは表示器150を見れば、ファクシミリ
装置2がファクシミリ番号が入力された状態にあるか否
かを判定することができるのである。
【0154】S213において、さらに、ファクシミリ
装置2が記録と送信との両方を許容する状態にあるか、
送信のみを許容する状態にあるかが判定される。RAM
302の記録/送信フラグ336がセットされていれ
ば、ファクシミリ装置2が記録と送信との両方が許容さ
れる状態であると判定され、送信のみフラグ338がセ
ットされていれば、送信のみが許容される状態であると
判定される。前者の状態の場合には、前述と同様に、S
214において、図14のフローチャートで表される記
録部パラレルデータ記録プログラムに基づいて記録が行
われる。後者の場合には、記録は行われない。
【0155】これらファクシミリ装置2の状態は、ファ
クシミリ装置2の操作パネル12の操作に応じて設定さ
れる。ファンクションキー174が押下された後、1の
テンキー160が押下されれば、表示器150の表示が
「1.TEMP SETTING」となり、0のテンキ
ー160が押下されれば、表示が「0.PRINT/T
X」となる。セットキー174が押下されれば、表示が
「PRINT & TX」となり、カーソルキー18
2,184によって表示器150の表示が「PRINT
& TX」と「TX ONLY」とに変わる。「PR
INT & TX」が表示されている時にセットキー1
76が押下されれば、記録と送信との両方を許容する状
態に設定され、「TX ONLY」が表示されている時
に押下されれば、送信のみを許容する状態に設定され
る。前者が設定されれば、記録/送信フラグ336がセ
ットされ、後者が設定されれば、送信のみフラグ338
がセットされる。すなわち、記録/送信フラグ336や
送信のみフラグ338をセットするコマンドがI/F制
御回路190のFPレジスタ350に書き込まれるので
ある。
【0156】このように、ファクシミリ装置2が、ファ
クシミリ番号が入力された状態にある場合において、パ
ソコン4から画像データが入力されれば、そのファクシ
ミリ番号の相手装置226に画像データを送信すること
ができる。すなわち、パソコン4は、上述のように、送
信先のファクシミリ番号をファクシミリ装置2に出力し
たり、パソコン4においてキャラクタデータを圧縮符号
化送信画像データに変換したりすることができないもの
である。しかし、本実施例のファクシミリ装置2によれ
ば、ファクシミリ装置2にオペレータがファクシミリ番
号を入力しておけば、パソコン4から出力される画像デ
ータをファクシミリ装置2において圧縮符号化送信画像
データに変換し、そのファクシミリ番号の相手装置22
6に送信できるのである。
【0157】また、ファクシミリ装置2がファクシミリ
番号が入力された状態にあって、かつ、送信のみを許容
する状態にある場合には、送信のみが行われ、記録と送
信との両方が許容される状態にある場合には、記録と送
信との両方が行われる。すなわち、パソコン4からのキ
ャラクタデータを、ファクシミリ装置2の状態に応じ
て、(送信のみ),(送信および記録)および(記録)
のいずれか1つの態様で出力することができる。パソコ
ン4は、これら出力態様を指示する機能を備えている必
要がなく、汎用コンピュータでよい。
【0158】さらに、相手装置226に送信された画像
データの記録が必要な場合には、ファクシミリ装置2を
記録と送信との両方が許容される状態に設定しておけば
よく、記録が不要な場合には、送信のみを許容する状態
に設定しておけばよい。そのため、記録と送信との両方
を行いたい場合にも、1回の操作で済むという利点もあ
る。本実施例のファクシミリ装置2によれば、オペレー
タの操作性を向上させることができるという利点もあ
る。また、パソコン4は汎用コンピュータでよいため、
コストアップを回避しつつオペレータの操作性を向上さ
せることができるという利点もある。
【0159】さらに、本実施例においては、送信と記録
との両方が行われる場合には、記録制御部9において送
信のためのすべてのドットデータがPFレジスタ352
に書き込まれた後に、記録のための復号化が開始される
ようになっている。したがって、ファクシミリ制御部8
における図25のフローチャートで表される符号化プロ
グラムの実行と記録制御部9における図14のフローチ
ャートで表されるパラレルデータ記録プログラムの実行
とが並行して行われることになる。したがって、送信・
記録に要する時間を短縮することができるという利点が
ある。
【0160】一方、本ファクシミリ装置2の作動中に
は、図31のフローチャートで表されるFAX部メッセ
ージ出力プログラムが設定時間毎に実行される。本ファ
クシミリ装置2が、記録終了,紙つまり状態,記録紙な
し状態,カートリッジなし状態のいずれか1つの状態に
なった場合には、そのことが音声で知らされるのであ
る。S218において、検出フラグ271〜273,2
76がセットされているか否かが判定される。カートリ
ッジなし状態検出フラグ276は、トナーカートリッジ
76が取り付けられていないことが検出された場合にセ
ットされるフラグであり、記録終了検出フラグ271
は、ファクシミリ装置2において記録が終了したことが
検出された場合にセットされるフラグである。また、紙
つまり状態検出フラグ272は、紙つまりが発生したこ
とが検出された場合にセットされるフラグであり、記録
紙なし状態検出フラグ273は記録紙ホルダ15に記録
紙17がセットされている状態からされていない状態に
なったことを検出するフラグである。
【0161】最初にS218が実行される場合には、判
定はNOとなり、以下、S219〜222が実行され
る。S219において、カートリッジなしフラグFno
セットされているか否かが判定され、S220において
記録中フラグFP がセットからリセットに切り換わった
か否かが判定され、S221において、紙つまり検出装
置64によって紙つまりが生じたか否かが判定され,S
222において、記録紙センサ20によって記録紙ホル
ダ15に記録紙17がセットされている状態からいない
状態に変わったか否かが判定されるのである。S219
〜222における判定がすべてNOの場合には、S21
8に戻され、S219〜222のいずれか1つのステッ
プにおける判定がYESになるのが待たれる。
【0162】ファクシミリ装置2において記録が終了
し、S220における判定がYESとなれば、S224
において、記録終了検出フラグ271がセットされる。
また、同様に、ファクシミリ装置2が、それぞれ紙つま
り状態にあることや記録紙なし状態にあることが検出さ
れた場合には、S225,226において、紙つまり状
態検出フラグ272,記録紙なし状態検出フラグ273
がそれぞれセットされる。また、トナーカートリッジ7
6が取り付けられていないことが検出されてカートリッ
ジなしフラグFnoがセットされれば、S223におい
て、カートリッジなし状態検出フラグ276がセットさ
れるのである。
【0163】記録中フラグFP はファクシミリ制御部8
のRAM202に設けられ、カートリッジなしフラグF
noはEEPROM206に設けられているが、紙つまり
検出装置64,記録紙センサ20の出力信号は記録制御
部9に供給されるようになっている。そのため、紙つま
り検出装置64,記録紙センサ20の出力信号を検出す
る場合には、これらの検出結果を要求するコマンドがF
Pレジスタ350に書き込まれる。それに応じて、記録
制御部9において、これらの検出結果がPFレジスタ3
52に書き込まれるのである。
【0164】S219〜222のいずれか1つのステッ
プにおける判定がYESの場合、すなわち、検出フラグ
271〜273,276のいずれか1つがセットされた
場合には、S227において、送信中フラグ260がセ
ットされているか否かが判定される。送信中フラグ26
0は、本ファクシミリ装置2が相手装置26にCI信号
やCNG信号を送信して、相手装置226から送信され
たCED信号やCSIデータ等予め決められた信号やデ
ータを受信して呼が成立した場合にセットされ、本ファ
クシミリ装置2から相手装置226にEOPデータを送
信し、相手装置226から本ファクシミリ装置2に送信
されたMCFデータ等予め決められたデータを受信すれ
ば回線が開放されてリセットされるフラグである。
【0165】前記ファクシミリ装置状態対応出力制御プ
ログラムのS211における判定がNOで、S215に
おいて記録のみが行われた場合には、記録が終了すれ
ば、S220における判定がYESとなり、S227に
おける判定はNOとなる。ここでは、送信は行われない
からである。S228において、ファクシミリ装置2が
記録を終了したことを表す記録終了データがROM20
4の記録終了データメモリ280から読み出され、S2
29において、音声合成機構234において音声信号が
合成される。本実施例においては波形符号化方式に基づ
いて行われる。予め記憶されている音節.音素等基本単
位が韻律等に基づいて合成されることによって音声信号
が得られるのである。
【0166】その後、S230において、EEPROM
206の登録ダイヤルメモリ292に外部電話機228
の電話番号が記憶されているか否かが判定される。EE
PROM206の登録ダイヤルメモリ292に電話番号
が記憶されていなければ、S231において、記録が終
了したことを表す音声信号(以下、メッセージを表す音
声信号と称する)がスピーカ220に供給され、スピー
カ220から「記録が終了しました」という音声が出さ
れる。ここでは、メッセージを表す音声が2回繰り返し
発せられるようになっている。したがって、ファクシミ
リ装置2の近傍にいるオペレータは、ファクシミリ装置
2が記録を終了したことを知ることができる。その後、
記録終了検出フラグ271がS238においてリセット
される。
【0167】また、登録ダイヤルメモリ292に電話番
号が登録されていれば、S232以降において、メッセ
ージを表す音声信号が電話回線223,225に出力さ
れる。S232において、電話回線223が閉結されて
電話番号が出力され、相手電話器228において受話器
が持ち上げられるのが待たれる。相手電話機228にお
いて受話器が持ち上げられれば、S233における判定
がYESとなり、S234において、音声信号が電話回
線223,225に出力される。音声が受話器から発せ
られ、オペレータはファクシミリ装置2が記録を終了し
たことを知ることができる。音声信号は、受話器がセッ
トされるまで繰り返し出力される。受話器がセットされ
れば、S235における判定がYESとなり、S237
において、電話回線223が開放される。一方、相手電
話機228において、受話器が持ち上げられなければ、
S233における判定がNOとなり、設定時間経過後に
電話回線223が開放される。
【0168】ファクシミリ装置2が、ファクシミリ番号
が入力された状態にあり(S211の判定がYES)、
かつ、記録と送信との両方が許可される状態にある場合
には(S213の判定がNO)、記録と送信とのうち遅
い方が終了した時点でメッセージを表す音声信号が出力
される。本実施例においては、送信と記録とが並行して
行われるため、送信と記録とのいずれが早く終了するか
はわからない。したがって、オペレータが指示した作動
がすべて終了した時点でメッセージを表す音声が出され
るようにされているのである。
【0169】記録の方が先に終了すれば、S220にお
ける判定がYESとなり、S224において記録終了検
出フラグ271がセットされる。S227において送信
中か否かが判定されるが、送信中であれば、判定はYE
Sとなり、S218に戻される。記録終了検出フラグ2
71がセットされているため、S218における判定は
YESとなり、S227において送信中がか否が判定さ
れる。いまだ送信中であれば、判定がYESとなり、S
218に戻される。以下、送信が終了するまで、S21
8,227が繰り返し実行される。送信が終了すれば、
S227における判定がNOとなり、S228以降が上
述の場合と同様に実行される。つまり、送信終了時にメ
ッセージを表す音声信号が出力されるのである。
【0170】送信の方が早く終了した場合には、S22
0における判定がYESとなった後、S227における
判定がNOとなるため、S228以降が実行される。そ
の場合には、記録終了時にメッセージを表す音声信号が
出力されることになる。送信中に、メッセージを表す音
声信号が出力されないのは、モデム212の音声合成機
構234において音声信号を合成することができないこ
とも理由の1つである。この場合には、送信中フラグ2
60の代わりに、送信・受信中フラグを設けてもよい。
【0171】紙つまりが紙つまり検出装置64によって
検出された場合には、S221における判定がYESと
なり、ROM204の紙つまり状態データメモリ282
から紙つまり状態であることを表すデータが読み出さ
れ、そのデータに基づいて紙つまりが生じたことを表す
音声信号が合成される。記録紙ホルダ15に記録紙17
がセットされていないことが検出された場合にも、同様
に、記録紙なし状態データメモリ284から記録紙がな
いことを表すデータが読み出され、そのことを表す音声
信号が合成される。また、カートリッジなしフラグFno
がセットされている場合には、カートリッジなしデータ
メモリ285からカートリッジが取り付けられていない
ことを表すデータが読み出される。
【0172】このように、本ファクシミリ装置2におい
て電話番号が登録されていない場合には、メッセージを
表す音声がスピーカ220を介して発せられるため、フ
ァクシミリ装置2の近傍にいれば、ファクシミリ装置2
の状態が調べなくてもわかる。また、ファクシミリ装置
2の状態に応じて異なる周波数のブザーが発せられるよ
うになっているファクシミリ装置においては、ブザーの
周波数(高さ)とファクシミリ装置の状態とを対応付け
て覚えておく必要があるが、本実施例においては、その
ようなことを覚えておかなくても、状態がわかるという
利点もある。
【0173】電話番号が登録されていれば、電話回線2
23,225にメッセージを表す音声が出力される。そ
のため、オペレータがファクシミリ装置2から離れた所
にいても、ファクシミリ装置2の状態を知ることができ
る。また、メッセージが画像データを発信した発信元に
出力されるわけではなく、電話回線に出力されるため、
電話番号を登録しておけば、所望の場所においてファク
シミリ装置2の状態を知ることができる。
【0174】本ファクシミリ装置2においては、記録中
に、通信管理レポートの記録が必要になった場合には、
記録終了後に通信管理レポートの記録が行われるように
なっている。本実施例において通信関連レポートの自動
記録が必要になるのは0時および12時である。一定時
間(本実施例においては10ms)毎に図32のファクシ
ミリ部自動レポート記録要求発生プログラムが実行さ
れ、設定時刻である0時,12時になるとS241にお
いてレポート記録要求が自動で発せられ、レポート記録
要求フラグ258がセットされるのである。
【0175】また、本実施例においては、図33のフロ
ーチャートで表されるレポート記録制御プログラムが、
設定時間毎に実行されるようになっている。S242に
おいて、記録待ちフラグ274がセットされているか否
かが判定される。記録待ちフラグ274は、後述する
が、記録要求コマンドがFPレジスタ350に書き込ま
れてから交信関連情報に基づく記録、すなわち、通信管
理レポートの記録が終了するのを待っている間にセット
されるフラグである。最初にS242が実行される場合
には、判定はNOであるため、S243以降が実行され
る。S243において、レポート記録要求フラグが25
8がセットされているか否かが判定され、S244にお
いて、記録中フラグFP がセットされているか否かが判
定される。記録装置29が、この通信管理レポートの記
録を行うことが可能な状態にあるか不可能な状態にある
かが判定されるのである。
【0176】レポート記録要求フラグ258がセットさ
れても、記録中フラグFP がセット状態にある場合に
は、S245以降は実行されず、通信管理レポートの記
録は行われない。それに対して、記録中フラグFP がリ
セットされていれば、S244における判定がNOとな
り、S245において、I/F制御回路190のFPレ
ジスタ350に記録要求コマンドが書き込まれる。すな
わち、記録要求コマンドが、レポート記録要求フラグ2
58に応じて書き込まれるのであって、再度、レポート
記録要求が発せられるわけではない。
【0177】その後、S246において、記録中フラグ
P がセット状態からリセット状態に変わったか否かが
判定される。この通信管理レポートの記録が終了したか
否かが判定されるのである。最初にS246が実行され
る場合には、まだ記録が開始されていないかあるいは記
録中であるため、判定はNOとなり、S247において
記録待ちフラグ274がセットされ、S242の実行に
戻される。次にS242が実行される場合には、記録待
ちフラグ274がセットされているため、判定はYES
となり、S246が実行される。再度記録中FP がセッ
ト状態からリセット状態に変わったか否かが判定される
のである。通信管理レポートの記録が終了していない間
はS246の判定はNOとなり、S242に戻される。
以下、通信管理レポートの記録が終了するまで、S24
2,246,247が繰り返し実行される。
【0178】記録が終了すれば、S246における判定
がYESとなり、S248,249において、レポート
記録要求フラグ258,記録待ちフラグ274がリセッ
トされる。レポート記録要求フラグ258をリセットし
ておかないと再度通信管理レポートの記録が行われてし
まうからである。
【0179】なお、前述のように、本実施例において
は、記録エラーが生じた場合には、記録は中止させられ
るが、続行可能な状態にセットされる。そのため、記録
中フラグFP は記録が中止させられた時点でリセットさ
れるわけではなく、記録すべき記録画像データすべての
記録が終了した時点でリセットされることになる。記録
すべき交信関連情報に基づく記録画像データのすべての
記録が終了すると、S246における判定がYESとな
るのである。このように、本実施例においては、通信管
理レポートの記録が終了した時点でレポート記録要求フ
ラグ258がリセットされるようになっているため、通
信管理レポートの記録を確実に行うことができる。
【0180】さらに、本ファクシミリ装置においては、
オペレータの操作によって(手動で)レポート記録要求
を発することができる。ファンクションキー174とテ
ンキー160の3を押下すると表示器150には、「1.
ACT.REPORT」と表示され、セットキー176を押下すれ
ば、表示器150の表示は「PRESS START 」となり、こ
れに応じてスタートキー162が押下されると、レポー
ト記録要求が発せられ、レポート記録要求フラグ258
がセットされるのである。オペレータの操作によってレ
ポート記録要求が発せられた場合にも、ファクシミリ部
レポート記録制御プログラムのS243における判定が
YESとなるため、通信管理レポートの記録が行われ
る。
【0181】このように、本実施例のファクシミリ装置
においては、記録中に通信管理レポートの記録が必要に
なっても、記録終了後に通信管理レポートの記録を行う
ことができる。記録装置29が記録可能な状態になった
後に、記録要求コマンドがそのレポート記録要求フラグ
258に応じて書き込まれるからである。換言すれば、
記録装置29が記録可能な状態であっても記録不可能な
状態であっても、レポート記録要求が発せられれば、記
録が行われるのである。
【0182】例えば、従来のファクシミリ装置において
通信管理レポートの記録が行われない場合には、オペレ
ータが記録装置29が記録可能な状態になってからレポ
ート記録要求操作を行う必要があった。また、オペレー
タがレポート記録要求を行うためにファクシミリ装置2
の設置場所に来たが、記録中の場合には、記録終了後
に、再度ファクシミリ装置2の設置場所に来てレポート
記録要求操作を行わなければならなかった。本実施例の
ファクシミリ装置2によれば、そのような必要がなくな
るのである。
【0183】以上のように、本実施例においては、記録
制御部9の、トナー残量対応記録制御プログラムにおけ
るS162,163,165,166,167,17
0,171,173,174を記憶および実行する部分
によってトナー残量と画像データの優先度とによって記
録装置29における記録の許可・禁止を決定する記録許
可・禁止決定手段が構成され、そのうちのS162を実
行する部分等によって外部機器種類対応優先度判定手段
が構成されている。外部機器種類対応優先度判定手段
は、本実施例においては、送・受信装置優先手段でもあ
る。
【0184】また、ファクシミリ制御部8のファクシミ
リ部自動レポート記録要求発生プログラムおよびファク
シミリ部レポート記録制御プログラムを記憶および実行
する部分およびレポート記録要求フラグ258等によっ
て交信関連情報記録制御手段が構成されている。そのう
ちの、レポート記録要求フラグ258によって交信関連
情報記録要求記憶手段が構成され、ファクシミリ部レポ
ート記録制御プログラムのS244を実行する部分によ
って記録装置状態検出手段が構成されている。また、フ
ァクシミリ部レポート記録制御プログラムのS245を
実行する部分によって交信関連情報記録要求発生手段が
構成される。レポート記録要求は、設定時刻になった場
合やオペレータによってレポート記録要求操作が行われ
た場合と、記録要求コマンドがFPレジスタ350に書
き込まれた場合との両方に発せられると考えることも、
記録要求コマンドがFPレジスタ350に書き込まれた
場合のみに発せられたと考えることもできる。しかし、
本実施例においては、記録装置29に対するレポート記
録要求が、後者のように、記録要求コマンドがFPレジ
スタ350に書き込まれることによって発せられたと考
えることが妥当である。そのため、この交信関連情報記
録要求発生手段は、記録装置29が記録可能な状態にな
るまで待ってレポート記録要求を発する発生遅延手段と
見なすことができる。また、記録要求コマンドは自動で
書き込まれるため、自動交信関連情報記録要求発生手段
と見なすこともできる。
【0185】しかし、ファクシミリ装置の制御部がファ
クシミリ制御部と記録制御部とに分かれていない場合に
は、前者のように、設定時刻になった場合やオペレータ
によってレポート記録要求操作が行われた場合と、記録
要求コマンドがFPレジスタ350に書き込まれた場合
との両方に発せられたと考えることができ、その場合に
は、制御部の(ファクシミリ部)自動レポート記録要求
発生プログラムの記憶および実行する部分によって自動
交信関連情報発生手段が構成され、(ファクシミリ部)
レポート記録制御プログラムのS245を実行する部分
によって再発手段が構成されることになる。また、自動
交信関連情報発生手段は定刻交信関連情報記録要求発生
手段でもある。
【0186】一方、記録紙センサ20,紙つまり検出装
置64および記録制御部9のこれらの出力信号を処理す
る部分,記録中フラグFP ,トナーカートリッジなしフ
ラグFnoおよびファクシミリ制御部8のフラグFP ,F
noの状態を検出する部分(S219〜222)等によっ
てファクシミリ装置2の偶発状態あるいは自然発生状態
を検出する状態検出手段が構成されている。また、スピ
ーカ220等によって音声信号発生装置が構成され、さ
らに、NCU222等によって電話回線出力装置が構成
される。
【0187】また、ファクシミリ制御部8の送信先ダイ
ヤルメモリ254にデータが入力されているか否かを検
出する部分,記録制御部9の記録/送信フラグ336,
送信のみフラグ338がセットされているか否かを検出
する部分(S211,213を実行する部分)等によっ
てファクシミリ装置2の操作パネル12の操作によって
設定された状態を検出する状態検出手段が構成される。
そして、記録装置29および記録制御部9等によって出
力装置の記録部が構成され、記録制御部9のパソコン4
からのキャラクタデータをドットデータに変換する部分
およびファクシミリ制御部8等によって送信部が構成さ
れる。さらに、記録制御部9のS211を実行する部分
等によって制御手段選択手段が構成され、S212〜2
14を実行する部分等によって第一出力制御手段が構成
される。そのうちの、S212を実行し、S214を実
行しない部分によって第三出力制御手段が構成され、S
212およびS214を実行する部分によって第四出力
制御手段が構成される。S215を実行する部分等によ
って第二出力制御手段が構成されるのである。また、S
211を実行する部分によって、番号入力状態対応選択
手段が構成されることになる。
【0188】なお、上記実施例においては、記録中フラ
グFP がリセットされると、記録要求コマンドが直ちに
FPレジスタ350に書き込まれるようになっていた
が、設定時間経過後に書き込まれるようにしてもよい。
また、レポート記録要求が発せられると、記録装置29
が記録可能な状態であっても不可能な状態であっても、
レポート記録要求フラグ258がセットされるようにな
っていたが、記録装置28が記録不可能な状態にある場
合にのみセットされるようにしてもよい。その一例を図
34に示す。
【0189】図34のS270において、記録待ちフラ
グ274がセットされているか否かが判定されるが、前
述のように、最初にS270が実行される場合には記録
待ちフラグ274はセットされていないため、判定はN
Oとなり、S271において、レポート記録要求フラグ
258がセットされているか否かが判定される。オペレ
ータによってレポート記録要求操作が行われた場合に
は、S271における判定はYESとなるが、それに以
外の場合には、設定時刻にならなければレポート記録要
求フラグ258はセットされない。オペレータによって
レポート記録要求操作が行われず、しかも設定時刻にな
っていない場合には、S271における判定も、S27
2における判定もいずれもNOとなり、S270に戻さ
れる。
【0190】設定時刻になれば、S272における判定
がYESとなり、S273において、記録中フラグFP
がセットされているか否かが判定される。記録装置29
が記録中で、記録中フラグFP がセットされていれば、
S274においてレポート記録要求フラグがセットされ
る。次に、S271が実行される場合には、レポート記
録要求フラグ258はセットされているため、判定はY
ESとなり、S272がスキップされてS273が実行
される。いまだ、記録中である場合には、判定がYES
となり、S274の実行後、S270が実行される。以
下、記録が終了するまでS270,S271,273,
274が繰り返し実行される。記録装置29における記
録が終了すれば、記録中フラグFP がリセットされ、S
273における判定がNOとなり、S275において、
記録要求コマンドがFPレジスタ350に書き込まれ
る。
【0191】その後、前述の場合と同様に、S276に
おいて、記録中フラグFP がセット状態からリセット状
態に切り換わったか否かが判定される。この通信管理レ
ポートの記録が終了したか否かが判定されるのである。
最初にS276が実行される場合には、判定はNOであ
るため、S277において記録待ちフラグ275がセッ
トされる。
【0192】そのため、次に、S270が実行される場
合には判定がYESとなり、S276が実行される。こ
の通信管理レポートの記録が終了すれば、S276にお
ける判定がYESとなり、S278,279において、
記録待ちフラグ274,レポート記録要求フラグ258
がリセットされるのである。
【0193】また、前記実施例においては、記録中フラ
グFP がリセットされると、レポート記録要求がFPレ
ジスタ350に書き込まれるようになっていたが、記録
可能な状態になってから書き込まれるようにしてもよ
い。その場合には、S273において、記録中か否かの
みでなく、紙つまり状態か否か、記録紙なし状態か否
か、カートリッジなし状態か否か等も検出されるように
すればよい。記録中フラグFP がリセットされていて
も、記録装置29が紙つまり状態や記録紙なし状態等に
ある場合には、記録を行うことができないからである。
この場合には、紙つまり検出装置64,記録紙センサ2
0,トナー残量検出装置100および記録制御部9のこ
れらの出力信号の処理を行う部分,ファクシミリ制御部
8のこれらの検出結果に基づいて記録装置29の状態を
判定する部分等によって記録装置状態検出手段が構成さ
れることになる。
【0194】さらに、レポート要求が記憶されなくて
も、記録許可コマンドがPFレジスタ352に書き込ま
れるまで繰り返し発せられるようにしてもよい。すなわ
ち、PFレジスタ352に記録許可コマンドが書き込ま
れるまで、FPレジスタ350にレポート記録要求コマ
ンドが書き込まれるのである。この場合には、記録装置
29が記録不可能状態から記録可能状態になるまでレポ
ート記録要求が発せられることになる。その一例を図3
5に示す。図35のS290において、上述の場合と同
様に、記録待ちフラグ274がセットされているか否か
が判定され、S291において、再発必要フラグ275
がセットされたか否かが判定される。再発必要フラグ2
75は、レポート記録要求を発しても、記録装置29が
記録不可能状態である場合に、レポート記録要求を再度
発生させる必要がある場合にセットされるフラグであ
る。次に、S292において、設定時刻になったか否か
が判定される。設定時刻になれば、判定はYESとな
り、S293において、レポート記録要求コマンドがF
Pレジスタ350に書き込まれる。
【0195】S294において、記録許可を表すコマン
ドが記録制御部9においてPFレジスタ352に書き込
まれたか否かが判定される。書き込まれなければ、判定
はNOとなり、S295において、再発必要フラグ27
5がセットされる。レポート記録要求がFPレジスタ3
50に書き込まれても、記録制御部9が記録を許可する
状態でない場合には、記録許可を表すコマンドがPFレ
ジスタ352に書き込まれないのである。次に、S29
0が実行されるが、ここでは、記録待ちフラグ274は
セットされていないため、判定はNOとなる。一方、再
発必要フラグ275はセットされているため、S291
における判定はYESとなる。S293において、再度
レポート記録要求コマンドがFPレジスタ350に書き
込まれる。
【0196】ここで、記録許可を表すコマンドが書き込
まれない場合には、再度、S295.290,291,
293が実行され、レポート記録要求がFPレジスタに
書き込まれる。以下、記録許可を表すコマンドが書き込
まれるまで、上述の実行が繰り返される。記録許可を表
すコマンドが書き込まれれば、S296において、記録
中フラグFP がセットからリセットに切り換わったか否
かが判定され、以下、上述の場合と同様に実行される。
【0197】本実施例においては、記録制御部9におい
て記録許可コマンドが書き込まれるまで、レポート記録
要求が発せられることになり、記録要求を記憶する記憶
手段が不要となる。また、ファクシミリ制御部8のS2
93,294が実行される部分等によって再発手段が構
成される。S294を実行する部分は記録装置の状態を
検出する記録装置状態検出手段でもあるが、本実施例に
おいては、記録中か否かだけでなく、総合的に記録装置
29が通信管理レポートの記録が不可能な状態か可能な
状態かが検出される。例えば、第一実施例のトナー残量
対応記録制御プログラムのS175におけるように、ト
ナー残量がフルでないと判定された場合にも記録拒否コ
マンドがPFレジスタ352に書き込まれることにな
る。
【0198】また、ここで、S291と292の間にレ
ポート記録要求フラグ258がセットされているか否か
を判定するステップを図34のファクシミリ部レポート
記録制御プログラムのS271と同様に設けてもよい。
その場合には、レポート記録終了後に、レポート記録要
求フラグ258をリセットする必要がある。
【0199】さらに、前記実施例においてはファクシミ
リ装置2が、記録終了,紙つまり状態,記録紙なし状
態,カートリッジなしのいずれか1つの状態になった場
合に、メッセージを表す音声信号が出力されるようにな
っていたが、記録終了のみ、紙つまり状態のみ、記録紙
なし状態のみ、あるいは、カートリッジなし状態のみに
発せられるようにしてもよい。また、上記記録終了,紙
つまり,記録紙なし,カートリッジなし等はいずれもフ
ァクシミリ装置2の記録に関連する状態であるが、原稿
120がつまった状態等読取に関連した状態を表す音声
信号が出力されるようにすることもできる。さらに、上
記実施例においては、音声信号出力装置が、音声合成手
段を含むものであったが、音声再生手段を含むものであ
ってもよい。その場合には、予め録音テープ等にメッセ
ージが(音声で)録音され、その音声が再生されること
になる。この場合には、録音テープが状態情報記憶手段
となる。また、音声合成機構236においては、波形符
号化方式によって音声信号が合成されていたが、その
他、生成源符号化方式等によって合成されてもよい。
【0200】また、音声信号が電話回線に出力されるだ
けであっても、スピーカに出力されるだけであってもよ
い。
【0201】さらに、前記実施例においては、制御部
が、ファクシミリ制御部8と記録制御部9とに分けられ
ていたが、必ずしも分ける必要はなく、1つのCPUに
よって制御されるようにしてもよい。また、FAXデー
タ記録要求フラグ332,PCデータ記録要求フラグ3
30,画像読取データ記録要求フラグ334,記録中フ
ラグFP 記録待ちフラグ289,再発必要フラグ275
等各フラグ,データバッファ,メモリはファクシミリ制
御部8のRAM202に設けられていても、記録制御部
9のRAM302に設けられていても差し支えない。
【0202】さらに、前記記録制御部9のROM304
のパターンメモリ342に記憶されているパターンは、
400dpi のものであったが、200dpi のものであっ
てもよい。その場合には、ファインに対応する解像度で
ドットデータが作成され、記録が行われることになる。
パターンメモリ342には、ゴシック体,明朝体等の書
体に応じて複数個のパターンが記憶されていてもよい。
その場合には、パソコン4から指示された書体に応じた
パターンに基づいてドットデータが作成されることにな
る。
【0203】さらに、ファクシミリ部メッセージ出力プ
ログラムがハード回路による割り込みで実行されるよう
にしてもよい。すなわち、記録終了,紙つまり状態,記
録紙なし状態,カートリッジなし状態が検出されると、
プログラムの実行が開始されるようにするのである。そ
の場合には、図13のS227以降が実行されることに
なる。
【0204】また、ファクシミリ装置2に接続されるコ
ンピュータは、記録制御部9に画像データを出力できる
ものであれば、どのようなものであってもよく、例え
ば、ワードプロセッサであってもよい。さらに、上記実
施例におけるパソコン4は、記録を指示する機能を備え
たものであったが,記録を指示する機能を備えていなく
てもよい。画像データをファクシミリ装置2に出力でき
るものであればよいのである。その場合には、画像デー
タのファクシミリ装置2への出力開始を指示できればよ
い。
【0205】さらに、前記実施例においては、ファクシ
ミリ装置2と相手電話機228とが一般加入電話回線2
23,225によって接続されていたが、専用電話回線
によって接続されていてもよい。その場合には、同一事
業体や企業体内等予め定められた範囲内において、登録
された電話番号の電話電話機を介してメッセージを表す
音声が発せられることになる。
【0206】また、前記実施例においては、ファクシミ
リ制御部8において受信した受信画像データの優先度が
高く、パソコン4から出力された画像データ,画像読取
装置42において読み取られた読取画像データ,交信関
連情報に基づく画像データの優先度が低いとされていた
が、優先度を他の基準に基づいて決定してもよい。例え
ば、交信関連情報に基づく画像データの優先度は高いと
することもできる。交信関連情報の記録が0時に行われ
るようになっている場合には、その時点にオペレータが
ファクシミリ装置の近傍にいない場合が多いからであ
る。同様に、交信関連情報メモリ252の残存容量が設
定量以下の場合に記録が行われるようになっている場合
にも、記録時にオペレータがファクシミリ装置の近傍に
いない可能性が高い。したがって、その場合にも、交信
関連情報に基づく画像データの優先度を高いとする方が
望ましい。
【0207】さらに、前記実施例においては、ファクシ
ミリ装置2が、記録のみを許容する状態と、送信のみを
許容する状態と、送信と記録との両方を許容する状態と
の3つの出力態様に切り換え可能なものであったが、送
信のみを許容する状態と記録のみを許容する状態との2
つの出力態様に切り換え可能なものであっても、送信の
みを許容する状態と送信と記録との両方を許容する状態
との2つの出力態様に切り換え可能なものであっても、
記録のみを許容する状態と記録と送信との両方を許容す
る状態との2つの出力態様に切り換え可能なもの等であ
ってもよい。
【0208】前記実施例においては、受信画像データ,
読取画像データ,圧縮符号化データで表された交信関連
情報に対応する画像データの記録が行われる場合には、
ファクシミリ制御部8によって制御され、キャラクタコ
ードで表された交信関連情報に対応する画像データの記
録が行われる場合には、記録制御部9によって制御され
るようになっていたが、すべての画像データの記録がフ
ァクシミリ制御部8と記録制御部9とのどちらか一方で
制御されるようにしてもよい。
【0209】すべてのデータがファクシミリ制御部9に
よって制御されるようにする場合には、ファクシミリ制
御部8においてキャラクタデータがドットデータに変換
されるようにすればよい。
【0210】また、すべての画像データが記録制御部9
によって制御されるようにする場合には、ファクシミリ
制御部8において圧縮符号化受信画像データが復号化さ
れてドットデータに変換されてFPレジスタ350に書
き込まれるようにすればよい。FPレジスタ350に
は、図24に示すように、ドットデータが1行ずつ書き
込まれることになる。
【0211】FPレジスタ350に書き込まれたドット
データは記録制御部9においてFAX部入力データバッ
ファ324に割込みによって格納され、以下、図36の
フローチャートで表される記録部FAX受信画像データ
記録プログラムに基づいて記録が行われる。FAX側入
力データバッファ324からデータが8ビットずつ読み
出され、順次記録一時バッファ320に転送される。読
み出されたデータが1行の終了を表すデータである場合
には、記録一時バッファ320に格納されたドットデー
タが記録バッファ322に転送され、読み出されたデー
タが1頁の終了を表すデータである場合には、ドラムモ
ータ43が起動させられる。以下、同様に、記録バッフ
ァ322に格納されたドットデータが、1行分ずつレー
ザ発光部36に供給され、それに応じてレーザ光が制御
されつつ走査されることになる。
【0212】さらに、上記実施例においては、図7に示
すように、パソコン4が記録制御部9にのみ接続されて
いたが、ファクシミリ制御部9にも接続されるようにし
てもよい。例えば、パソコン4からファクシミリ制御部
9に記録を指示するコマンドが出力されるようにする。
その場合には、記録要求コマンドがFPレジスタ350
に書き込まれることになる。したがって、図27のフロ
ーチャートで表される記録部トナー残量対応記録制御プ
ログラムが、FPレジスタ350に記録要求コマンドが
書き込まれた場合に割り込みにより実行されるされるこ
とになる。
【0213】また、上記実施例の記録部トナー残量対応
記録制御プログラムにおけるS167と169の間に、
ファクシミリ装置2に送信相手先のファクシミリ番号が
入力されているか否か、送信のみフラグ338がセット
されているか否かを判定するステップを設け、いずれの
ステップにおける判定もYESの場合には、パソコン4
から出力された画像データの送信が行われるようにして
もよい。トナー残量がニアエンプティやエンプティの場
合に送信が行われても差し支えないからである。
【0214】その他、いちいち例示することはしない
が、特許請求の範囲を逸脱することなく当業者の知識に
基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるファクシミリ装置とフ
ァクシミリ装置に接続されたパソコンとの外観を示す図
である。
【図2】上記ファクシミリ装置の正面断面図である。
【図3】上記ファクシミリ装置の操作パネルを示す正面
図である。
【図4】上記ファクシミリ装置の現像装置の正面断面図
である。
【図5】上記現像装置に取り付けられるトナーカートリ
ッジの内部を表した斜視図である。
【図6】上記現像装置が有するトナー残量検出装置の要
部を示す図である。
【図7】上記ファクシミリ装置の制御部を表すブロック
図である。
【図8】上記制御部のうちのファクシミリ制御部のRA
Mの構成を概念的に表す図である。
【図9】上記ファクシミリ制御部のROMの構成を概念
的に表す図である。
【図10】上記ファクシミリ制御部のEEPROMの構
成を概念的に表す図である。
【図11】上記制御部のうちの記録制御部のRAMの構
成を概念的に表す図である。
【図12】上記記録制御部のR0Mの構成を概念的に表
す図である。
【図13】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
たFAX部PFレジスタ入力割込プログラムを表すフロ
ーチャートである。
【図14】上記記録制御部のROMに格納された記録部
パラレルデータ記録プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図15】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
たFAX部復号化プログラムを表すフローチャートであ
る。
【図16】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
た割込みAプログラムを表すフローチャートである。
【図17】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
た割込みBプログラムを表すフローチャートである。
【図18】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
た割込みCプログラムを表すフローチャートである。
【図19】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
た記録一行割込みプログラムを表すフローチャートであ
る。
【図20】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
た復号化管理テーブルを表す概念図である。
【図21】上記記録制御部のROMに格納された記録部
一頁記録開始処理プログラムを表すフローチャートであ
る。
【図22】上記記録制御部のROMに格納された記録部
一頁記録終了処理プログラムを表すフローチャートであ
る。
【図23】上記記録制御部のROMに格納された記録部
復号化FAX部出力プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図24】上記記録部復号化FAX部出力記録プログラ
ムの実行時にPFレジスタに書き込まれるデータを概念
的に表した図である。
【図25】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
たFAX部符号化プログラムを表すフローチャートであ
る。
【図26】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
たFAX部データ割込送信プログラムを表すフローチャ
ートである。
【図27】上記記録制御部のROMに格納された記録部
トナー残量対応記録制御プログラムを表すフローチャー
トである。
【図28】上記記録制御部のROMに格納された記録部
トナー残量割込検出プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図29】上記トナー検出装置の受光部における受光状
態、遮光状態を表す図である。
【図30】上記記録制御部のROMに格納された記録部
ファクシミリ装置状態対応出力制御プログラムを表すフ
ローチャートである。
【図31】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
たFAX部メッセージ出力プログラムを表すフローチャ
ートである。
【図32】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
たFAX部自動レポート記録要求発生プログラムを表す
フローチャートである。
【図33】上記ファクシミリ制御部のROMに格納され
たFAX部レポート記録制御プログラムを表すフローチ
ャートである。
【図34】本発明の別の実施例であるファクシミリ装置
のファクシミリ制御部のROMに格納されたFAX部レ
ポート記録制御プログラムを表すフローチャートであ
る。
【図35】本発明のさらに別の実施例であるファクシミ
リ装置のファクシミリ制御部のROMに格納されたFA
X部レポート記録制御プログラムを表すフローチャート
である。
【図36】本発明のさらに別の実施例であるファクシミ
リ装置の記録制御部のROMに格納された記録部FAX
受信画像データ記録プログラムを表すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
8 ファクシミリ制御部 9 記録制御部 20 記録紙センサ 29 記録装置 33 現像装置 34 レーザ光走査装置 36 レーザ発光部 64 紙つまり検出装置 80,82 攪拌部材 100 トナー残量検出装置 104 ワイパ 105 発光部 106 受光部 154 トナー残量表示器 220 スピーカ 258 レポート記録要求フラグ 280 記録終了データメモリ 282 紙つまり状態データメモリ 284 記録紙なし状態データメモリ 292 登録ダイヤルメモリ 336 記録/送信フラグ 338 送信のみフラグ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−41561(JP,A) 特開 昭62−269555(JP,A) 特開 昭56−89167(JP,A) 特開 平6−124264(JP,A) 特開 平4−8051(JP,A) 特開 平3−274954(JP,A) 特開 平3−16363(JP,A) 特開 平2−52561(JP,A) 特開 平2−51969(JP,A) 特開 平1−293061(JP,A) 実開 平3−123358(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 106 H04M 11/00 301 H04M 11/00 302

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他のファクシミリ装置との間で画像デー
    タの伝送を行うファクシミリ装置であって、 当該ファクシミリ装置の状態に応じた状態情報を記憶す
    る状態情報記憶手段と、 当該ファクシミリ装置の状態を検出するファクシミリ装
    置状態検出手段と、 そのファクシミリ装置状態検出手段により検出された状
    態に応じた前記状態情報記憶手段中の状態情報に基づい
    てその状態を表す音声信号を出力する音声信号出力装置
    と、 その音声信号出力装置によって出力された音声信号に基
    づいて音声を発生させる音声発生装置と、 電話番号を記憶する記憶手段と、 電話回線に、前記記憶手段に記憶された電話番号を出力
    するとともに、前記音声信号出力装置による音声信号を
    出力する電話回線出力手段と、 当該ファクシミリ装置が画像データの他のファクシミリ
    装置への送信中であるか否かを検出する手段と、 その手段によって当該ファクシミリ装置が送信中でない
    ことが検出された場合において、前記記憶手段に電話番
    号が未だ記憶されていない場合に前記音声発生装置に前
    記音声を発生させ、記憶されている場合に前記電話回線
    に前記音声信号を出力させる手段とを含むことを特徴と
    するファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】前記電話回線に前記電話番号が出力されて
    から設定時間経過するまでの間に、相手電話器において
    受話器が持ち上げられなかった場合に、前記電話回線を
    開放する手段と、 前記電話回線が開放された後、前回の前記ファクシミリ
    装置状態検出手段による当該ファクシミリ装置の状態の
    検出結果をクリアして、前記ファクシミリ装置状態検出
    手段に当該ファクシミリ装置の状態を新たに検出させる
    手段とを含む請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】前記ファクシミリ装置状態検出装置によっ
    て検出された当該ファクシミリ装置の状態に応じてフラ
    グをセットする手段と、 前記フラグがセットされている場合に、前記音声信号出
    力装置に前記音声信号を出力させる手段とを含む請求項
    1または2に記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】他のファクシミリ装置との間で画像データ
    の伝送を行うファクシミリ装置であって、 パーソナルコンピュータとの接続インターフェイスと、 そのパーソナルコンピュータから供給されたデータに基
    づく記録を行う記録装置と、 当該ファクシミリ装置の状態に応じた状態情報を記憶す
    る状態情報記憶手段と、 当該ファクシミリ装置の状態を検出するファクシミリ装
    置状態検出手段と、 そのファクシミリ装置状態検出手段により検出された状
    態に応じた前記状態情報記憶手段中の状態情報に基づい
    てその状態を表す音声信号を出力する音声信号出力装置
    とを含み、 前記状態情報記憶手段が、前記記録装置において記録が
    終了したことを表す記録終了情報を含む記録装置の状態
    に応じた状態情報を記憶する手段を含むとともに、前記
    ファクシミリ装置状態検出手段が、前記記録装置の異常
    を検出する異常検出手段と、前記記録装置における記録
    が終了したことを検出する記録終了検出手段とを含み、 当該ファクシミリ装置が、(a) 前記記録装置において前記パーソナルコンピュータ
    からのデータに基づく記録が行われている状態におい
    て、前記異常検出手段によって前記記録装置の異常が検
    出された場合に、前記パーソナルコンピュータからデー
    タが供給されないようにし、かつ、前記音声信号出力装
    置に音声信号を出力させる手段と、(b)(i)当該ファクシミリ装置が画像データの他のファク
    シミリ装置への送信中 であるか否かを検出する手段と、
    (ii)前記パーソナルコンピュータから供給されたデータ
    を表す画像データの他のファクシミリ装置への送信と、
    前記記録装置における記録とが並行して行われる場合に
    おいて、前記記録終了検出手段により前記記録装置の記
    録の終了が検出され、かつ、前記送信中でないことが検
    出された場合に、前記記録終了情報に基づく音声信号を
    出力させる手段と を含むことを特徴とするファクシミリ
    装置。
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