JPH09233244A - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム

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JPH09233244A
JPH09233244A JP8036982A JP3698296A JPH09233244A JP H09233244 A JPH09233244 A JP H09233244A JP 8036982 A JP8036982 A JP 8036982A JP 3698296 A JP3698296 A JP 3698296A JP H09233244 A JPH09233244 A JP H09233244A
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昭一郎 吉浦
Yasuhiro Nakai
康博 中井
Hidetomo Nishiyama
英知 西山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの画像形成装置にて読み取った画像情報
を他の画像形成装置に一時的に保管したときに、長期
間、依頼元の画像形成装置からの連絡がない場合に、記
憶容量の削除を可能とする。 【解決手段】 記憶依頼を受けたデジタル複写機のPC
Uは、依頼元のデジタル複写機からの返送要求を待っ
て、一時保管した画像情報を依頼元のデジタル複写機に
返送する。長期間、依頼元のデジタル複写機からの返送
要求の連絡がない場合には、転送経歴情報に基づき(S
65)、その画像情報を消去する(S67)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機等
の画像形成装置を複数台備え、これら画像形成装置が通
信装置を介して互いに接続されている画像形成システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在商品化されている画像形成装置とし
ての例えばデジタル複写機は、原稿画像を複写処理する
場合、その原稿画像を画像読取り部にて読み取り、読み
取った原稿画像に対し、指定された画像処理を画像処理
部にて施し、その画像情報を記録部にてプリントアウト
するものである。したがって、このようなデジタル複写
機では、そのデジタル複写機が備えている画像処理機能
のみを利用して、用紙上に画像を得るものとなる。
【0003】一方、近年においては、複数の画像記録装
置等のネットワーク化が提案されている。例えば特開昭
53−116834号公報には、複数の画像読取り装置
と複数の画像記録装置とが1個の制御部を介して接続さ
れた構成が開示されている。
【0004】この構成では、何れかの画像読取り装置に
て読み取られた原稿画像が何れかの画像記録装置にてプ
リントアウトされる。このような構成では、画像読取り
装置での原稿の交換等による、画像記録装置の待機時間
を短縮できるようになっている。
【0005】また、特公平7−36592号公報には、
画像読取り部と画像記録部とを備えた複写機が複数設け
られ、これら各複写機が1個の制御装置に接続されてい
る画像形成システムにおいて、設定された原稿複写モー
ドに応じて、記録すべき画像信号が複数の複写機へ分散
して供給され、これら複写機にて複写動作が並行して行
われることが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の画像
形成システムでは以下のような問題点を有している。す
なわち、例えばデジタル複写機における各種の画像処理
機能はソフトウェアに依存している一方、近年における
上記ソフトウェアの開発の進歩は目ざましく、デジタル
複写機においては、短期間のうちに画像処理機能が高機
能化され、また従来にない機能を付加した複写機が新た
に商品化されている。このため、例えば所望の画像処理
機能を有するデジタル複写機を購入した場合、このデジ
タル複写機は、購入時点においてたとえ最高の画像処理
機能を有するものであっても、短期間のうちに相対的に
低機能のものとなってしまう。
【0007】この場合、購入済のデジタル複写機につい
て、その複写機が備えている機能以上の機能をその複写
機に望むことはできず、さらなる高機能或いは新規の機
能を必要とする場合には、複写機の買い替えが必要とな
る。これは、ユーザにとって経済的に大きな負担を強い
られるものであり、また、メーカにとって時代にあった
商品を提供していく以上、必ずつきまとう問題となって
いる。
【0008】したがって、上記の問題に対処するため
に、例えば、何れかの複写機にて読み取りを行い、その
読み取りを行った複写機の記憶容量が小さい場合に、他
の複写機の記憶部に一時預けておき、必要なときに読み
取りを行った複写機等に戻し、その読み取りを行った複
写機等にてプリントアウトできれば複写機を買い替える
必要がなくなるので理想であるが、前記従来技術におい
ては、他の複写機にてプリントアウトすることはできる
が、再度、その画像情報を読み取りを行った複写機等に
戻してプリントアウトすることはできない。
【0009】また、他の複写機に画像情報を記憶依頼し
たときに、記憶依頼を受けた複写機では、依頼元から何
の返送要求がない場合には、記憶依頼された複写機にお
いて長期に渡って画像情報が蓄積され、メモリを占有す
ることにより、記憶依頼を受けた複写機の複写処理に負
担となるという問題点を有している。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、画像情報の記憶容量が、
操作者が使用しようとする画像形成装置では小さい場合
であっても、1つの画像形成装置にて読み取った画像情
報を他の画像形成装置に転送して、該他の画像形成装置
にて一時的に保管させ、その記憶依頼した画像情報を元
の画像形成装置等に返送し得ると共に、長期間、依頼元
の画像形成装置からの連絡がない場合には、依頼を受け
た側の画像形成装置における記憶容量の負担を軽減し得
る画像形成システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の画
像形成システムは、上記課題を解決するために、例えば
デジタル複写機等の主画像形成装置と、例えばデジタル
複写機等の副画像形成装置と、これら主画像形成装置と
副画像形成装置とを接続し、相互に画像情報の送受信を
行わせる通信装置とを備え、上記副画像形成装置は、画
像情報を入力する例えばスキャナ部等の画像入力部と、
画像情報を記憶する副画像情報記憶部と、上記画像情報
記憶部に記憶された画像情報に基づいて可視像を形成す
る例えばレーザプリンタ部等の画像記録部と、主画像形
成装置に記憶依頼するための指令を入力するための例え
ば操作パネル等の入力部と、上記入力部からの画像情報
の記憶依頼の指令に基づいて、副画像情報記憶部に記憶
された画像情報を上記主画像形成装置に転送する副制御
部とを備え、上記主画像形成装置は、画像情報を記憶す
る主画像情報記憶部と、上記通信装置を介して転送され
た画像情報を上記主画像情報記憶部に一時的に保管し、
副画像形成装置からの返送要求を待って、上記通信装置
を介してこの画像情報を上記副画像形成装置の副画像情
報記憶部に返送する主制御部とを備えている画像形成シ
ステムであって、上記主画像形成装置には、副画像形成
装置から転送された画像情報を上記主画像情報記憶部に
保管した時以降の、例えば画像情報を返送した回数、最
終的に画像情報を返送してからの経過時間又は画像情報
を返送したときの周期等の転送経歴情報を管理する転送
経歴情報管理手段がさらに設けられていることを特徴と
している。
【0012】上記の構成によれば、副画像形成装置にお
いて、例えばスキャナ部等の画像入力部から原稿画像が
読み込まれ、その読み込まれた画像情報は、副画像情報
記憶部に記憶される。そして、この副画像情報記憶部に
記憶された画像情報は、例えばレーザプリンタ部等の画
像記録部にて可視画像として記録出力される。
【0013】ところで、画像入力部としての例えば電子
RDHにて複数枚の原稿を読み込ませた場合に、副画像
形成装置によっては副画像情報記憶部の容量が小さいた
めに、全ての原稿の画像情報を記憶できない場合があ
る。
【0014】このような場合、本発明の画像形成システ
ムでは、操作者の例えば操作パネル等の入力部への操作
により、副画像形成装置とは異なる主画像形成装置に記
憶依頼するための指令を入力することができる。そし
て、この入力部から画像情報の記憶依頼の指令がなされ
ると、副制御部はこの画像情報の記憶依頼の指令に基づ
いて、副画像情報記憶部に記憶された画像情報を主画像
形成装置に転送する。転送は一部の画像情報であっても
よく又は全部の画像情報であってもよい。
【0015】次いで、主画像形成装置は、通信装置を介
して転送された画像情報を主画像情報記憶部に一時的に
保管する。そして、主画像形成装置の主制御部は、副画
像形成装置からの返送要求を待って、その返送要求があ
ったときに、通信装置を介してこの画像情報を副画像形
成装置の副画像情報記憶部に返送する。
【0016】副画像形成装置は、副画像形成装置に記憶
された、返送された画像情報を取り出して画像記録部に
入力し、画像記録部にて可視画像として記録出力する。
【0017】これによって、画像情報の記憶容量が、操
作者が使用しようとする副画像形成装置では小さい場合
であっても、副画像形成装置にて読み取った画像情報を
他の主画像形成装置に転送して、この主画像形成装置に
て一時的に保管させ、その記憶依頼した画像情報を元の
副画像形成装置に返送することができる。
【0018】ここで、主画像形成装置の主制御部は、副
画像形成装置からの返送要求を待って、一時保管した画
像情報を副画像形成装置の副画像情報記憶部に返送する
が、長期間、依頼元の副画像形成装置からの返送要求の
連絡がない場合に、返送に関する何らの情報も無い場合
には、主画像形成装置における画像情報の記憶が負担と
なる場合においても、その画像情報を消去することが困
難である。
【0019】しかし、本発明においては、上記主画像形
成装置には、副画像形成装置から転送された画像情報を
上記主画像情報記憶部に保管した時以降の、例えば画像
情報を返送した回数、最終的に画像情報を返送してから
の経過時間又は画像情報を返送したときの周期等の転送
経歴情報を管理する転送経歴情報管理手段が設けられて
いる。
【0020】したがって、主画像形成装置では、長期
間、依頼元の副画像形成装置からの返送要求の連絡がな
い場合には、転送経歴情報管理手段での、副画像形成装
置から転送された画像情報における上記主画像情報記憶
部に保管した時以降の転送経歴情報を確認することによ
り、主画像情報記憶部の記憶容量の負担を軽減するため
の、例えば消去等の処置をとることが可能となる。
【0021】請求項2に係る発明の画像形成システム
は、上記課題を解決するために、請求項1記載の画像形
成システムにおいて、上記主画像形成装置には、上記転
送経歴情報管理手段の転送経歴情報に基づき、主画像情
報記憶部に記憶された画像情報を消去するための消去手
段が設けられていることを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、上記転送経歴情報管
理手段の転送経歴情報を確認し、その転送経歴情報から
判断して、消去可能と判断できるときには、消去手段
は、主画像情報記憶部に記憶された画像情報を消去す
る。
【0023】したがって、記憶依頼を受けた画像情報が
主画像形成装置の主画像情報記憶部に長期間保管されて
いる場合に、依頼を受けた側の画像形成装置における記
憶容量の負担を軽減すべく、この画像情報を消去するの
で、主画像形成装置の主画像情報記憶部を有効活用する
ことができる。
【0024】請求項3に係る発明の画像形成システム
は、上記課題を解決するために、請求項2記載の画像形
成システムにおいて、上記主画像形成装置には、主画像
情報記憶部における記憶可能な残量領域を検出する残量
検出手段が設けられると共に、上記消去手段は、この残
量検出手段による主画像情報記憶部における記憶可能な
残量領域が所定量以下になったときに、上記転送経歴情
報管理手段の転送経歴情報に基づき、主画像情報記憶部
に記憶された画像情報を消去することを特徴としてい
る。
【0025】上記の構成によれば、主画像情報記憶部に
記憶された画像情報を消去するに際して、消去手段は、
残量検出手段により主画像情報記憶部における記憶可能
な残量領域が所定量以下か否かを判断し、残量領域が所
定量以下になったときに画像情報を消去する。
【0026】したがって、主画像形成装置は、主画像情
報記憶部を他の用途に使用するための、所定量の空き領
域が無くなる段階になって初めて、主画像情報記憶部に
記憶された画像情報を消去することが可能となる。
【0027】この結果、主画像形成装置が自機の処理の
ために必要とする記憶容量を確保した状態で、画像情報
を主画像情報記憶部に記憶する一方、一度返送したから
といって全く必要が無くなるものでもない、例えば遅れ
て再度返送要求がある可能性がある画像情報を、限界に
なるまで保持しておくことにより、画像情報が誤って消
去されるのを防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態を図1ないし図
19に基づいて以下に説明する。本画像形成システム
は、画像形成装置としての複数のデジタル複写機が通信
装置を介して接続されたものとなっている。図2は上記
デジタル複写機の一例となるデジタル複写機30の全体
構成を示す断面図である。同図において、デジタル複写
機30は、画像入力部としてのスキャナ部31、画像記
録部としてのレーザプリンタ部32、及びソータを含む
後処理装置34を備えている。
【0029】スキャナ部31は、透明ガラスからなる原
稿載置台35、原稿載置台35上へ自動的に原稿を供給
搬送するための両面対応自動原稿送り装置(以下、「R
ADF( Recirculating Automatic Document Feeder)」
と称する)36、及び原稿載置台35上に載置された原
稿の画像を走査して読み取るための原稿画像読取りユニ
ット、つまりスキャナユニット40を備えている。この
スキャナユニット40にて読み取られた原稿画像は、画
像情報つまり画像データとして後述する画像処理部へ送
られ、ここで所定の画像処理が施される。
【0030】RADF36は、所定の原稿トレイ上に一
度にセットされた複数枚の原稿に対し、1枚ずつ自動的
にスキャナユニット40の原稿載置台35上へ送給する
装置である。このRADF36は、オペレータの選択に
応じて原稿の片面又は両面をスキャナユニット40に読
み取らせるように、片面原稿のための搬送経路、両面原
稿のための搬送経路、及び搬送経路切換え機構等を有し
ている。
【0031】スキャナユニット40は、第1走査ユニッ
ト40a、第2走査ユニット40b、光学レンズ体43
及びCCD(Charge Coupled Device) 44を備えてい
る。上記第1走査ユニット40aは、原稿載置台35上
の原稿の面に光を照射して走査するランプリフレクタア
センブリ41及び第2反射ミラー42aからなる。
【0032】第2走査ユニット40bは、第2反射ミラ
ー42b及び第3反射ミラー42cからなる。上記第1
ないし第3反射ミラー42a〜42cは、原稿からの反
射光をCCD44に導くためのものである。光学レンズ
体43は、原稿からの反射光像をCCD44に結像させ
るものである。CCD44は、原稿からの反射光像を電
気的画像信号に変換する素子である。
【0033】スキャナ部31は、上記RADF36とス
キャナユニット40との連携動作により、原稿載置台3
5上に原稿を順次載置させながら、原稿載置台35の下
面に沿ってスキャナユニット40を移動させて原稿画像
を読み取り、画像データに変換するように構成されてい
る。
【0034】スキャナ部31から得られた画像データ
は、後述する画像処理部へ送られ、各種画像処理が施さ
れた後、画像処理部の後述のメモリ73に一旦記憶され
る。その後、上記画像データは、出力指示に応じてレー
ザプリンタ部32に与えられ、用紙上に画像として記録
される。
【0035】レーザプリンタ部32は、上部に、レーザ
書込みユニット46及び画像を形成するための電子写真
プロセス部47を備え、下部に用紙収納・搬送部55を
備えている。レーザ書込みユニット46は、上述のメモ
リ73から画像データに応じたレーザ光を出射する半導
体レーザ、上記レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミ
ラー、等角速度偏向されたレーザ光が電子写真プロセス
部47の感光体ドラム48上で等速度偏向されるように
補正するf−θレンズ等を有している。
【0036】電子写真プロセス部47は、周知の態様に
従い、感光体ドラム48、この感光体ドラム48の周囲
に配置された帯電器、現像器、転写器、剥離器、クリー
ニング器及び定着器49等により構成されている。画像
が形成されるべき用紙の搬送方向における定着器49の
下流側には、搬送路50が設けられている。この搬送路
50は、後処理装置34へ通じている搬送路57と用紙
収納・搬送部55へ通じている搬送路58とに分岐して
いる。
【0037】用紙収納・搬送部55は、第1カセット5
1、第2カセット52、両面複写ユニット53及びマル
チ手差しトレイ54を備えている。第1カセット51及
び第2カセット52には、用紙の束が収容されており、
操作者にて所望するサイズの用紙を収容するカセットが
選択されると、そのカセット内の用紙束の上から用紙が
1枚ずつ送り出され、電子写真プロセス部47へ向けて
順次搬送される。両面複写ユニット53は、電子写真プ
ロセス部47にて画像の形成された用紙を、表裏反転さ
せて、或いは表裏反転させることなく再度電子写真プロ
セス部47に供給するためのものである。
【0038】レーザプリンタ部32において、上述のメ
モリ73から読み出された画像データは、レーザ書込み
ユニット46からレーザ光線として出射され、電子写真
プロセス部47の感光体ドラム48の表面に静電潜像と
して形成される。この静電潜像は可視像化されてトナー
像となり、このトナー像は、用紙収納・搬送部55から
搬送された用紙上に静電転写された後、定着器49によ
り用紙上に定着される。
【0039】このようにして画像が形成された用紙は、
定着器49から搬送路50を介して後処理装置34へ送
られたり、搬送路50・58及び両面複写ユニット53
を介して電子写真プロセス部47へ再度供給される。
【0040】次に、デジタル複写機30が備える画像処
理部について説明する。この画像処理部は、スキャナ部
31から得られた原稿の画像データに画像処理を行うも
のである。画像処理部は、図3に示すように、画像デー
タ入力部70、画像データ処理部71、画像データ出力
部72、主画像情報記憶部及び副画像情報記憶部として
のメモリ73、並びに主制御部及び副制御部としてのプ
リントコントロールユニット(以下、「PCU」と称す
る)74を備えている。
【0041】PCU74は、上記デジタル複写機30全
体の動作を制御するものであり、CPU(Central Proce
ssing Unit) により構成されている。メモリ73は、画
像データを記憶するものであり、RAM(Random Access
Memory)やハードディスク等により構成されている。
【0042】画像データ入力部70は、CCD部70
a、ヒストグラム処理部70b及び誤差拡散処理部70
cを含んでいる。この画像データ入力部70は、CCD
44から読み込まれた原稿の画像データを2値化変換
し、2値のデジタル量としてヒストグラムをとりなが
ら、誤差拡散法により画像データを処理して、メモリ7
3に一旦記憶させるものである。
【0043】上記CCD部70aでは、画像データの各
画素濃度に応じたアナログ信号がA/D変換された後、
MTF補正、白黒補正又はガンマ補正され、256階調
(8ビット)のデジタル信号としてヒストグラム処理部
70bへ出力される。
【0044】ヒストグラム処理部70bでは、CCD部
70aから出力されたデジタル信号が256階調の画素
濃度別に加算されることにより濃度情報(ヒストグラム
データ)が得られる。このヒストグラムデータは、画素
データとして誤差拡散処理部70cへ送られ、また必要
に応じてPCU74へ送られる。
【0045】誤差拡散処理部70cでは、疑似中間処理
の一種である誤差拡散法により、すなわち、2値化の誤
差を隣接画素の2値化判定に反映させる方法により、C
CD部70aから出力された8ビット/画素のデジタル
信号が1ビット(2値化)に変換され、原稿における局
所領域濃度を忠実に再現するための再配分演算が行われ
る。
【0046】画像データ処理部71は、多値化処理部7
1a・71b、合成処理部71c、濃度変換処理部71
d、変倍処理部71e、画像プロセス部71f、誤差拡
散処理部71g及び圧縮処理部71hを含んでいる。こ
の画像データ処理部71は、入力された画像データをオ
ペレータが希望する画像データに変換する処理部であ
る。したがって、最終的な出力画像データがメモリ73
に記憶されるまで、この画像データ処理部71にて処理
が行われる。ただし、画像データ処理部71に含まれて
いる上述の各処理部は必要に応じて機能するものであ
り、機能しない場合もある。
【0047】上記多値化処理部71a・71bでは、誤
差拡散処理部70cにて2値化された画像データが再度
256階調に変換される。合成処理部71cでは、画素
毎の論理演算、すなわち論理和、論理積又は排他的論理
和の演算が選択的に行われる。この演算の対象となるデ
ータは、メモリ73に記憶されている画素データ及びパ
ターンジェネレータ(PG)からのビットデータであ
る。
【0048】濃度変換処理部71dでは、256階調の
データに対し、所定の階調変換テーブルに基づいて入力
濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定される。変倍
処理部71eでは、指定された変倍率に応じて、入力さ
れた既知データに基づいて補間処理を行うことにより、
変倍後の対象画素に対する画素データ(濃度値)が求め
られる。その後、この画素データに基づいて、副走査方
向が変倍され、次に主走査方向が変倍処理される。
【0049】画像プロセス部71fでは、入力された画
素データに対して様々な画像処理が行われる。また、特
徴抽出等の、データ列に対する情報収集が行われる。誤
差拡散処理部71gでは、画像データ入力部70の誤差
拡散処理部70cと同様な処理が行われる。圧縮処理部
71hでは、ランレングスという符号化により、2値デ
ータが圧縮される。なお、画像データの圧縮に関して
は、最終的な出力画像データが完成した時点で最後の処
理ループにおいて圧縮が機能する。
【0050】画像データ出力部72は、復元部72a、
多値化処理部72b、誤差拡散処理部72c及びレーザ
出力部72dを含んでいる。画像データ出力部72は、
圧縮状態でメモリ73に記憶されている画像データを復
元し、元の256階調に再度変換した後、2値データよ
り滑らかな中間調表現となる4値データの誤差拡散を行
い、レーザ出力部72dへデータを転送するものであ
る。
【0051】上記復元部72aでは、圧縮処理部71h
によって圧縮された画像データが復元される。多値化処
理部72bでは、画像データ処理部71の多値化処理部
71a・71bと同様な処理が行われる。誤差拡散処理
部72cでは、画像データ入力部70の誤差拡散処理部
70cと同様な処理が行われる。
【0052】レーザ出力部72dでは、図示しないシー
ケンスコントローラからの制御信号に基づき、デジタル
画素データがレーザのオン/オフ信号に変換される。こ
のオン/オフ信号に基づいて前記レーザ書込みユニット
46における半導体レーザがオン/オフ状態となり、感
光体ドラム48上に静電潜像が書き込まれる。
【0053】なお、画像データ入力部70及び画像デー
タ出力部72において扱われるデータは、メモリ73の
容量の削減のため、基本的には2値データの形でメモリ
73に記憶されているが、画像データの劣化を考慮して
4値のデータの形で処理することも可能である。
【0054】デジタル複写機30の動作は前記PCU7
4により制御されており、このPCU74による制御系
の構成は図4に示すものとなっている。
【0055】同図において、PCU74には、デスク関
係負荷75、RADF関係負荷76、操作基板ユニット
77、ソータコントロールユニット78、スキャナ関係
負荷79、プリンタ関係負荷80及び前記画像データ処
理部71が接続されている。
【0056】PCU74は、上記の各部をシーケンス制
御により管理し、制御の際に各部へ制御信号を出力して
いる。デスク関係負荷75は、デジタル複写機30本体
以外の後処理装置34のソータにおけるモータ、クラッ
チ等の負荷である。RADF関係負荷76は、RADF
36におけるモータ、クラッチ及びスイッチ等の負荷で
ある。スキャナ関係負荷79は、スキャナユニット40
におけるモータ及びソレノイド等の負荷である。プリン
タ関係負荷80は、電子写真プロセス部47におけるモ
ータ、ソレノイド及び高圧電源等の負荷である。ソータ
コントロールユニット78は、CPUを備え、PCU7
4からの制御信号に基づいてソータの動作を制御するも
のである。
【0057】操作基板ユニット77は、デジタル複写機
30に対しての操作者による複写モード等の各種設定や
指令等の入力部であり、CPUを備えている。この操作
基板ユニット77は、操作者が入力により設定した例え
ば複写モードに応じた制御信号をPCU74に転送す
る。PCU74は、上記制御信号に基づき、デジタル複
写機30を上記モードに応じて動作させる。一方、PC
U74は、操作基板ユニット77へデジタル複写機30
の動作状態を示す制御信号を転送する。操作基板ユニッ
ト77は、上記制御信号に基づき、デジタル複写機30
が現在どのような動作状態にあるのかを操作者に示すた
め、その状態を表示部により表示する。
【0058】また、画像データ処理部71に接続された
前記メモリ73は、例えば半導体メモリからなるメイン
メモリ73aとハードディスク73bとから構成されて
いる。メインメモリ73aには画像データ通信ユニット
81が接続されている。この画像データ通信ユニット8
1は、他のデジタル情報機器との画像データ及び画像制
御信号等の情報通信を可能にするために設けられたもの
である。画像データ通信ユニット81は、例えば図11
に示すデジタル複写機93において、インタフェース9
3a、或いはインタフェース93a及びモデム98であ
る。
【0059】前記操作基板ユニット77は、図5に示す
入力部としての操作パネル90を備えている。操作パネ
ル90には、中央部にタッチパネル式の表示部である液
晶表示装置1が配置されている。液晶表示装置1の画面
上の一部には、画面切換え指示エリア1aが設けられて
いる。この画面切換え指示エリア1aは、液晶表示装置
1の表示画面を画像編集機能選択用の画面に切り換える
指示を入力するためのものである。このエリア1aを操
作者が指で直接押圧操作すると、後述のように、所望の
機能を選択できるように、液晶表示装置1の画面上に各
種編集機能が一覧表示される。このとき、表示された各
種編集機能の表示領域のうち、所望の編集機能の領域を
操作者が指で押圧すると、その編集機能が設定される。
【0060】また、操作パネル90には、図5における
左端位置に、液晶表示装置1の画面の明るさを調整する
ための明るさ調整ダイヤル2が設けられている。このダ
イヤル2と液晶表示装置1との間には、倍率自動設定キ
ー3、ズームキー4、固定倍率キー5・6及び等倍キー
7が設けられている。倍率自動設定キー3は複写倍率を
自動的に選択するモードを設定するためのものであり、
ズームキー4は複写倍率を1%きざみで設定するための
ものである。固定倍率キー5・6は固定倍率を選択する
ためのものであり、等倍キー7は複写倍率を標準倍率
(等倍)に戻すためのものである。
【0061】液晶表示装置1の同図における右方位置に
は、枚数設定キー13、クリアキー14、スタートキー
15、全解除キー16、割り込みキー17、操作ガイド
キー18、メッセージ順送りキー19、メモリ送信モー
ドキー20、コピー/ファックスモード切換えキー2
1、ワンタッチダイヤルキー22が設けられている。
【0062】枚数設定キー13は複写枚数を設定するた
めのものであり、クリアキー14は、複写枚数をクリア
したり、連続コピーを途中で止める時に操作するもので
ある。スタートキー15はコピーの開始を指示するため
のものであり、全解除キー16は、現在設定されている
モードの全てを解除して標準状態に復帰させるためのも
のである。割り込みキー17は連続コピー中に別の原稿
に対するコピーを行いたい時に操作するものである。操
作ガイドキー18は、デジタル複写機30の操作が分か
らない時に操作するものであり、これが操作されると、
デジタル複写機30の操作方法が液晶表示装置1に表示
される。メッセージ順送りキー19は、操作ガイドキー
18の操作により表示されたメッセージの表示を順送り
しながら切り換えるためのものである。
【0063】メモリ送信モードキー20、コピー/ファ
ックスモード切換えキー21及びワンタッチダイヤルキ
ー22はファクシミリモードに関する設定キーである。
メモリ送信モードキー20は送信原稿を一旦メモリに蓄
えてから送信することを指定するものであり、コピー/
ファックスモード切換えキー21はデジタル複写機30
のモードをコピーとファックスとの間で切り換えるため
のものである。ワンタッチダイヤルキー22は、予めデ
ジタル複写機30に電話番号を記憶させておいた送信先
に対し、ワンタッチ操作で電話を発信させるためのもの
である。
【0064】なお、上記各種キーの種類及び配置等に関
する上記操作パネル90の構成は、あくまでも一例であ
り、デジタル複写機30に搭載される各種機能に応じて
異なったものとなる。
【0065】上記液晶表示装置1では、例えば、図6
(a)に示す基本画面、同図(b)に示す第1機能設定
画面、同図(c)に示す第2機能設定画面、図7(a)
に示す画質設定画面、同図(b)に示す後処理設定画
面、図8(a)に示す初期設定画面、同図(b)に示す
指紋登録画面、同図(c)に示す部門管理設定画面、図
9(a)に示すリミッタ設定画面、及び同図(b)に示
すシミュレーション画面、並びに後述する各画面の表示
が可能となっている。
【0066】基本画面においては、機能設定領域、画質
設定領域、後処理設定領域、初期設定領域、設定機能確
認操作領域及びカセット設定領域が設けられる。これら
各領域は各設定キー101a〜101dとなる。さら
に、基本画面においては、設定カセット表示、濃度表
示、コピー枚数表示及び倍率表示が行われる。上記設定
機能確認操作領域を操作した場合には、本画像形成シス
テムにおいて設定されている機能が液晶表示装置1に表
示される。
【0067】第1機能設定画面においては、鏡像、斜
体、反転、影付け、トリミング及びマスキングの各編集
機能を設定するための領域が設けられる。これら各領域
は各設定キー102a〜102fとなる。さらに、基本
画面への遷移、次頁画面への遷移のための各操作領域が
設定される。次頁キーを押圧操作すると第2機能設定画
面となる。
【0068】第2機能設定画面においては、合成及び独
立変倍の各編集機能を設定するための領域、画像を強調
させるシャープネス機能を設定するための領域、並びに
翻訳機能を設定するための領域が設けられる。これら各
領域は各設定キー103a〜103dとなる。さらに、
基本画面への遷移、前頁画面への遷移のための各操作領
域が設定される。
【0069】画質設定画面においては、濃度、HI−F
I(高画質複写モード)、バックグランド除去モード、
オート変倍モード、文字モード、文字写真混在モード、
写真モード及び倍率の設定のための各設定領域が設けら
れる。さらに、濃度及び倍率の表示が行われる。
【0070】後処理設定画面においては、原稿が片面で
あるか両面であるかの入力領域、コピーが片面であるか
両面であるかの入力領域、及び製本機能の設定領域が設
けられる。さらに、ステープルソータ、ソータ及びフィ
ニッシュの後処理機能の設定領域、及び電子RDH(Rec
ycle Document Handler)の設定領域が設けられる。
【0071】初期設定画面においては、指紋登録、部門
管理、シミュレーション、メンテ管理、新規機能登録、
及び出力装置の選択の各モードの設定領域、並びに基本
画面への遷移のための操作領域が設定される。
【0072】指紋登録画面においては、部門コード及び
氏名の入力領域が設けられると共に、入力された部門コ
ード及び氏名の表示が行われる。
【0073】部門管理設定画面においては、部門コード
及び人数等の設定入力領域が設けられると共に、入力さ
れた部門コード及び人数等の表示が行われる。
【0074】上記各画面の遷移は、図10に示した順序
で行われる。すなわち、上記液晶表示装置1では、ま
ず、基本画面が表示され、この表示画面において機能設
定領域、画質設定領域、後処理設定領域或いは初期設定
領域の何れかの領域が押圧操作されると、表示画面がそ
の領域に対応する画面に遷移するようになっている。
【0075】例えば、機能設定領域が押圧操作された場
合、第1機能設定画面に切り換わり、この画面におい
て、次頁画面への遷移のための操作領域が押圧操作され
ると、画面が第2機能設定画面(NEXT機能設定画
面)に遷移する。一方、基本画面への遷移のための操作
領域が押圧操作されると、画面が基本画面に戻る。さら
に、例えば第1機能設定画面において、斜体機能設定領
域及び反転機能設定領域が押圧操作されると、画面が図
12(a)に示すように、斜体機能設定領域及び反転機
能設定領域が反転した後、図12(b)の画面に遷移す
る。次いで、図12(b)の画面において、実行キー1
12aを押圧操作すると、画面が図12(c)に示す斜
体設定画面に遷移する。斜体設定画面においては、斜体
角度の設定領域である角度入力キー106a、及び設定
完了入力領域である設定完了キー106bが設けられ
る。さらに、斜体角度の表示が行われる。
【0076】なお、第1及び第2機能設定画面におい
て、所定の機能設定領域が押圧操作されると、それに応
じて、液晶表示装置1の画面が上記斜体設定画面のよう
に、対応するパラメータ設定画面となる。
【0077】ここで、上記機能設定領域の操作によって
設定可能な本画像形成システムが有する画像編集機能の
例とその処理動作を表1に示す。なお、本画像形成シス
テムに設定されている画像編集機能は、これらに限定さ
れるものではない。その他のものとしては、例えば、手
書きの文字や画像を清書する機能等が考えられる。
【0078】
【表1】
【0079】一方、本画像形成システムは、例えば、図
11に示すように、オフィス内に設けられた画像形成装
置としてのデジタル複写機91〜93、スキャナ94及
び画像形成装置としてのプリンタ95と、オフィス外の
サービスセンター内に設けられた画像処理装置としての
大型のホストコンピュータ96とを備えている。上記サ
ービスセンターは、高度画像処理を含む各種情報サービ
スを行うところである。
【0080】上記デジタル複写機91は、メモリレスの
低機能廉価版のものであり、基本的な編集機能をもって
いる。なお、ここでいうメモリレスとは、多量の画像デ
ータを格納可能なページメモリは備えていないものの、
デジタル複写機での画像データに対する通常の作業を行
うのに必要なラインメモリは最低限備えていることを示
す。また、基本的な編集機能とは、例えば白黒反転な
ど、ページメモリがなくても実行できるものである。ま
た、デジタル複写機91は、図2に示したスキャナユニ
ット40によるスキャナ機能がモノクロで解像度400
DPIとなっている。また、コピー速度が20CPM
(20枚/分)であり、低速クラスのものである。さら
に、デジタル複写機91は、前記レーザプリンタ部32
によるプリンタ機能がモノクロで解像度400DPIで
あり、インタフェース(I/F)91aを備えている。
【0081】デジタル複写機92は、スキャナ機能がモ
ノクロで解像度400DPI、プリンタ機能がモノクロ
で解像度400DPI、コピー速度が40CPMの中級
クラスのものである。また、各種編集機能、及びページ
メモリとして64Mバイト(解像度400DPI、8b
it/画素でA4サイズ4ページ相当の容量)のメモ
リ、並びにインタフェース92aをそれぞれ備えてい
る。上記メモリは、図4に示したメインメモリ73aに
相当する。
【0082】また、デジタル複写機93は、スキャナ機
能がモノクロで解像度400DPI、プリンタ機能がモ
ノクロで解像度400DPI、コピー速度が高速の60
CPMである。さらに、各種編集機能、文字認識機能、
ビットデータのコード化機能及びページメモリとして5
00Mバイトの大容量(解像度400DPI、8bit
/画素、圧縮率1/4でA4サイズ100ページ相当の
容量)のメモリを備え、上級クラスのものとなってい
る。したがって、画像データのページ順を変更する処理
や、各種フォーマットの原稿データを記憶しておくこと
も可能である。上記メモリは、図4に示すメインメモリ
73a及びハードディスク73bを含んだものに相当す
る。さらにデジタル複写機93はインタフェース93a
を備えている。
【0083】また、スキャナ94は、カラー画像の読み
取りが可能であり、解像度が600DPIとなってい
る。プリンタ95は、カラー画像のプリントが可能であ
り、記録密度が600DPIとなっている。これらスキ
ャナ94及びプリンタ95は、それぞれのインタフェー
ス94a・95aによりデジタル複写機93と接続さ
れ、デジタル複写機93との画像データの送受信が可能
となっている。
【0084】ホストコンピュータ96は、高速データ処
理用CPU、高速データ編集用アルゴリズム、高速情報
認識アルゴリズム、デジタル複写機93のメモリ73よ
りも遙に容量が大きい大容量メモリ、紙幣等を認識する
ための各種データベース、及びインタフェース96aを
備えている。
【0085】上記デジタル複写機93とホストコンピュ
ータ96とは、それぞれのインタフェース93a・96
aを通じて例えば電話回線97により接続されている。
なお、上記両者の接続は、電話回線97に限らず、その
他光通信網等、何らかの適当な通信回線97aで接続さ
れていればよい。デジタル複写機93側及びホストコン
ピュータ96側には、例えばISDN(integrated ser
vices digital network )対応の汎用のモデム(変調
器)98が設けられている。このモデム98は、デジタ
ル化された電気信号を電話回線97にて送受信するのに
適した信号に変換するための装置である。モデム98で
の変調方式としては、PM(位相変調)、AM(振幅変
調)或いはFM(周波数変調)等がある。上記のインタ
フェース91a〜96a、通信回線97a、電話回線9
7及びモデム98・98は通信装置を構成している。
【0086】この通信装置が扱うデータの種類は、例え
ばイメージデータなどのビットデータ(1画素単位の階
調データ、例えば8ビット;256階調)や、コマンド
コードである。通信装置は自然画などの高階調画像を高
精細に伝送可能である。また、通信装置は、文字などの
テキストデータをコード化により少ないデータ量とし、
高速に伝送することも可能である。特に、自然画などの
階調を有する画像データは、一般的にデータ量の圧縮を
目的とした面積階調手法の1つであるディザ法や誤差拡
散法で処理した後、転送することもある。この誤差拡散
法による処理は各機器内で事前に行われる。また、伝送
データの形式は、各デジタル複写機91〜93又はプリ
ンタ95にて処理可能な形式に応じて設定される。した
がって、用紙上に出力すべき画像データを受信した例え
ばデジタル複写機では、画像データがレーザプリンタ部
32に入力され、画像処理部にて書き込み時に必要とな
るデータ列に変換された後、画像データの出力が行われ
る。
【0087】また、各インタフェース91a〜95a
は、それぞれにおいて規定されたプロトコル及び通信速
度により定義されており、伝送するデータの内容、例え
ばデータ量や、それぞれの機器の位置関係、例えば距離
などにより適当な規格が選択される。さらに、本画像形
成システムにおいては、機器同士が1対1で接続されて
いる状態ばかりではなく、デイジーチェーン(Daisy Ch
ain)のように共通の通信回線97aに複数の機器が接続
されている状態も存在する。したがって、各機器には、
各インタフェース91a〜95aが画像データの伝送相
手先を判別できるように、アドレスが設定されている。
インタフェース91a〜95aの規格は、例えば、高速
での画像データの転送が可能なネットワークであるイー
サネットである。さらに、インタフェース91a〜95
aは、SCSI(Small Computer System Interface)、
RS−232Cといった汎用の規格にも対応可能となっ
ている。
【0088】デジタル複写機91〜93とホストコンピ
ュータ96とは、上記電話回線97を通じて各種データ
の送受信が可能となっている。上記データの内容として
は、例えば制御用のコマンドコードや、画像の濃度デー
タなどのビットデータである。また、デジタル複写機9
1〜93は、電話回線97によりデータを送受信するこ
とが可能なFAX機能や、パソコン、ワープロなどから
の文書データをプリントアウトするプリンタモードを有
している。
【0089】なお、図11において、サービスセンター
には、一つのオフィスが接続されたものとなっている
が、実際には、全国に存在する多数のユーザーのオフィ
スが接続されたものとなる。また、一般に、各オフィス
に備えられているデジタル複写機は、価格的な問題、画
像メモリの容量などによりその機能が大きく左右され、
また、各オフィスでの使用目的、及び機能に対する要求
度合いに応じて種々のものがある。したがって、オフィ
スに備えられるデジタル複写機としては、上記デジタル
複写機91〜93に限定されることなく、多数の商品ラ
インアップが考えられる。
【0090】また、ホストコンピュータ96は、画像編
集機能を含む高画像処理機能、及び高速画像処理を提供
することを目的としており、通常、デジタル複写機に搭
載されているような機能は少なくとも搭載されている。
ただし、基本的な機能であって低価格機種においても搭
載されているようなものは省かれている場合もあり得
る。すなわち、ホストコンピュータ96には、サービス
センターが提供する機能としての適否を考慮した上で、
所定の機能が搭載される。
【0091】また、画像処理機能については、情報化社
会におけるインフラストラクチャーの整備や業務効率の
改善の要求に応じて、新規のものが逐次開発される。し
たがって、ホストコンピュータ96に搭載されている画
像処理機能については、新たな画像処理機能の開発に応
じて、新規のものが追加され、或いは相対的に利用価値
の低下した従来のものと入れ換えられる。
【0092】ここで、本発明の実施の形態において、上
記デジタル複写機91〜93及びホストコンピュータ9
6が備える画像編集機能の一例を次の表2に示す。
【0093】
【表2】
【0094】これら機能情報は、各デジタル複写機91
〜93のメモリ73にそれぞれに格納されており、随
時、各PCU74にて参照可能となっている。
【0095】本画像形成システムでは、図11に示すよ
うに、最も多くの画像処理機能を備え、かつ大容量のメ
モリ73を備えたデジタル複写機93を主デジタル複写
機とし、このデジタル複写機93に対して、他のデジタ
ル複写機91・92とスキャナ94及びプリンタ95と
が接続されている。そして、他の例えばデジタル複写機
91・92がデジタル複写機93の画像処理機能及びメ
モリ73を利用することができるようになっている。画
像処理機能が利用される場合、デジタル複写機91・9
2の何れかより画像データがデジタル複写機93に送信
され、上記画像データに対してデジタル複写機93によ
り所定の画像処理が行われ、処理済の画像データが例え
ば元のデジタル複写機に戻され、用紙上に画像として出
力されることになる。また、メモリ73が利用される場
合、デジタル複写機91・92の何れかより画像データ
がデジタル複写機93に送信され、この画像データがデ
ジタル複写機93のメモリ73に記憶され、必要に応じ
て元のデジタル複写機に戻されることになる。
【0096】上記の構成において、本画像形成システム
の画像処理動作を図13のフローチャートにより詳細に
説明する。ここでは、デジタル複写機91により、原稿
画像に対する画像処理として、複数の原稿画像毎に画像
を強調させるための『シャープネス』機能を選択し、デ
ジタル複写機92・93に分散処理するものとして説明
する。なお、デジタル複写機91・92における液晶表
示装置1の機能設定画面においても、デジタル複写機9
3が備えている機能が表示されるようになっている。
【0097】まず、図6(a)に示す液晶表示装置1の
基本画面において、機能設定キー101aが押圧操作さ
れると、液晶表示装置1の画面が同図(b)に示す第1
機能設定画面に遷移する。この状態において次頁キーが
押圧操作されると、液晶表示装置1の画面が、同図
(c)に示す第2機能設定画面に遷移する。この画面に
て『シャープネス』機能を選択すべくシャープネスキー
103cが押圧操作されると(S1)、図14(a)に
示すように、シャープネス機能設定領域が反転表示さ
れ、これによって、『シャープネス』機能が選択された
ことが分かる。
【0098】次に、デジタル複写機92のPCU74
は、画像形成システム内において、『シャープネス』機
能を備えたもの及び各デジタル複写機91・92・93
の画像処理能力を判別する(S2)。
【0099】次に、PCU74は、『シャープネス』機
能が当該操作をしているデジタル複写機91に備わって
いるか否かを判断する(S3)。今の場合、表2に示し
たように、デジタル複写機91は『シャープネス』機能
を有していない。したがって、S3での判定結果はNO
となる。そこで、液晶表示装置1にて『シャープネス』
機能が本機にはない旨を表示すると共に、本機以外のシ
ステム内の外部機器にて処理するかを選択させる(S
4)。この選択のための表示画面は、図14(b)に示
す通りである。
【0100】上述したように、デジタル複写機91には
『シャープネス』機能が備わっていないので、必然的に
システム内の複写機に『シャープネス』機能の処理を依
頼する形となるが、本実施の形態では、確認の意味で上
記の表示画面を表示することにより、操作者の意思確認
を行っている。したがって、操作者は、システム内のデ
ジタル複写機92・93による処理を行わない場合に
は、取り消しキー122bを押圧操作することにより、
PCU74はその旨を判断して(S5)、設定モードを
キャンセルすることができる(S6)。
【0101】上記の表示画面において、システム選択キ
ー122aが押圧操作されると、PCU74によりその
旨が判断され(S5)、システム内のデジタル複写機の
内、『シャープネス』機能を備えているデジタル複写機
92・93が選択されると共に、液晶表示装置1の画面
が図14(c)に示したシャープネス機能設定画面に遷
移する。
【0102】次いで、この表示画面に表示されたシャー
プネス入力キー116aにて『シャープネス』の強調レ
ベルを入力する。設定が完了すると、設定完了キー11
6bを押圧操作することにより、デジタル複写機91の
PCU74は、各原稿情報の画像処理の依頼先を本機を
含めて決定する(S7)。なお、決定方法の詳細につい
ては後述する。次いで、画像毎に機能制御情報を付与
し、後述するスクランブル処理を行った後、デジタル複
写機92・93へ転送する(S8)。
【0103】上記の画像データは、図4に示すメインメ
モリ73aから画像データ通信ユニット81及び図示し
ないモデムを介して送信される。その際、送信する内容
として、画像データ以外に、依頼する処理内容つまりこ
こでは『シャープネス』処理を示す処理コードからなる
機能制御情報も合わせて送信される。この送信画像デー
タは、図11に示すように、インタフェース91a、通
信回線97a、インタフェース92a・93aを介し
て、各デジタル複写機92・93へ入力される。
【0104】ここで、処理の対象となる画像データは、
例えばスキャナ部31にて読み取られた原稿画像のデー
タである。また、デジタル複写機91は、ページメモリ
を備えておらず、ラインメモリのみ備えている。したが
って、読み取られたライン毎の画像データは、ライン毎
に順次転送される。
【0105】また、上記の転送に際して、汎用のネット
ワークを使用する場合には、外部に画像データが漏洩す
ることがあり得る。このため、当該画像データが非常に
重要な原稿の画像であって機密事項が含まれている場合
等には、その内容が漏洩しないように十分配慮する必要
がある。
【0106】しかし、汎用のネットワークとなると不特
定多数の人が任意にアクセス可能であり、ハッカー(Ha
cker) 等の犯罪のように、ネットワーク上を走るデータ
を盗視する者が出現する可能性がある。そこで、盗視さ
れても内容が分からないようにするため、ネットワーク
に流すデータにはスクランブル(Scramble)処理等のデー
タ変換を施しておくことが好ましい。本実施の形態にお
いても、このスクランブル処理を施している。
【0107】上記の画像データを受信したデジタル複写
機92・93は、スクランブル処理を解除すると共に、
画像データと依頼された機能制御情報とを確認する。そ
して、依頼内容つまり『シャープネス』処理に従って受
信データを処理する(S9)。
【0108】ここで、本実施の形態では、各デジタル複
写機92・93は、所定の画像処理が完了して、返送可
能な画像データが揃った時点で、処理済の画像情報を直
ぐにデジタル複写機91に転送するのではなく、デジタ
ル複写機91がその画像を出力する段階になったとき、
つまり、所定の画像処理が施された画像の返送が要求さ
れたときに返送するようになっている(S10)。
【0109】すなわち、各デジタル複写機92・93か
ら返送されてくる画像情報を記憶するメモリを、画像処
理を依頼したデジタル複写機91が充分に備えていない
場合が考えられる。
【0110】そこで、本実施の形態においては、このよ
うな場合の対策として、デジタル複写機91のレーザプ
リンタ部32にて画像を出力するに際して、デジタル複
写機92・93によって画像処理が施された画像情報
を、画像処理が完了したときに直ぐにデジタル複写機9
1に返送するのではなく、デジタル複写機91がその画
像を出力する段階になったとき、画像データの返送が要
求されたか否かを判断した後(S10)に、画像返送要
求が有るまで待機してから返送するようになっている。
【0111】S10でデジタル複写機91から画像返送
要求があると、デジタル複写機92・93では、再度ス
クランブル処理をかけ、先程とは逆の経路で、画像デー
タ発送元であるデジタル複写機91に返送する(S1
1)。
【0112】デジタル複写機91では、受信したデータ
のスクランブル処理が解除される(S12)。スクラン
ブル処理を解除した画像処理済の画像データは、頁毎に
画像メモリに一時的に記憶され、その後、上述した一連
の他の処理が施された後、レーザプリンタ部32にて、
プリント可能となった時に、順次、レーザにシリアルの
画像データとして出力され、これによって、画像データ
が用紙上に画像として出力される(S13)。この場合
の記録動作は、前述のデジタル複写機30において説明
した通りである。
【0113】一方、上記S3で、YESの場合、すなわ
ち、操作しているデジタル複写機に『シャープネス』機
能が備わっている場合には、図15に示すように、液晶
表示装置1にて『シャープネス』機能が本機に備わって
いる旨を表示すると共に、本機以外のシステム内のデジ
タル複写機93を活用して処理するかを選択させる(S
14)。
【0114】なお、このようなケースとしては、例え
ば、本機がデジタル複写機92であり、デジタル複写機
93の画像データ処理部71を使用して『シャープネ
ス』処理することを想定すれば良い。
【0115】このとき、PCU74はシステムにて処理
するか否かを判断し(S15)、システムつまり今の場
合デジタル複写機93を併用して処理する場合には、S
7に移行して原稿画像をデジタル複写機93に転送し、
デジタル複写機93にて処理した画像データをレーザプ
リンタ部32にて出力する一方、本機のみで行う場合に
は本機での『シャープネス』処理を行い(S16)、S
13に移行してその出力を行う。
【0116】上記のように、本画像形成システムでは、
デジタル複写機91が備えていない画像編集機能が選択
された場合、デジタル複写機92・93に分散依頼し
て、その画像編集を行うことができる。したがって、デ
ジタル複写機91は必ずしもデジタル複写機92・93
と同じ高い画像編集機能等を備える必要がない。
【0117】また、図13に示した例では、S11にお
いて、デジタル複写機92・93での処理済の画像デー
タを依頼元のデジタル複写機91に返送し、そのデジタ
ル複写機91にて画像を出力するものとしているが、こ
れに代えて、処理済画像データの返送先を種々の条件に
応じて選択し、その選択したデジタル複写機或いはプリ
ンタにて画像を出力することも可能である。
【0118】なお、以上の説明においては、デジタル複
写機91〜93を対象としているが、スキャナ94とプ
リンタ95とを組み合わせたものも、デジタル複写機と
しての機能を備えることができるので、これらをデジタ
ル複写機同様の対象とすることができる。この場合、例
えばスキャナ94での読み取りにて得られた解像度60
0DPIのカラー画像データをデジタル複写機93に転
送して画像処理を行い、処理済の画像データを記録解像
度600DPIのプリンタ95に返送して印刷すること
になる。これにより、上記のデジタル複写機と同様のこ
とが行える。
【0119】また、本画像形成システムでは、デジタル
複写機93のメモリ73を利用して、他のデジタル複写
機が複写を行うことができるようになっている。このよ
うな本画像形成システムの動作を、ここでは、仮に副画
像形成装置としてのデジタル複写機92と主画像形成装
置としてのデジタル複写機93との通信動作により説明
する。この場合において、デジタル複写機92は電子R
DH機能を備えたものとなっている。この電子RDHと
は、例えば10ページ分の原稿の画像データを全て一旦
メモリ73に記憶しておき、メモリ73から各ページの
画像データを順次呼び出し、これを繰り返して例えば2
0部複写するというものである。上記電子RDHは、図
6(a)に示した機能設定キー101aの操作により選
択可能となる。この場合、機能設定キー101aの操作
により、例えば同図(c)に示す第2機能設定画面に電
子RDH設定キーが表示されることになる。
【0120】デジタル複写機92は、副画像情報記憶部
としてのメモリ73として64Mバイトのページメモリ
を搭載している。したがって、上記ページメモリは、例
えばA4サイズの原稿で画像データが256階調である
とすると、4枚分を連続読み込み可能である。この容量
は、通常の複写処理において原稿画像を一時的に記憶し
て複写を行う場合には十分である。しかしながら、例え
ば10ページ分の原稿画像を上記電子RDHにより複数
部複写する場合には、6枚分のページメモリが不足する
ことになる。したがって、この場合には、デジタル複写
機93の主画像情報記憶部としてのメモリ73を利用し
て電子RDHを実行する。以下、この場合の動作を、図
16のフローチャートに基づいて説明する。
【0121】デジタル複写機92において電子RDHが
選択されるとともに、原稿が図2に示すRADF36に
セットされ(S31)、図5に示すスタートキー15が
ONされると(S32)、RADF36により原稿が順
次搬送され、原稿の画像がスキャナユニット40にて読
み取られる。これによって得られた画像データは、順次
メモリ73に蓄積されていく(S33)。また、上記画
像データに対しては画像データ処理部71にて、順次、
濃度変換及び設定に基づく変倍等の処理が行われる(S
34)。なお、上記電子RDH設定キーが操作されたと
きには、液晶表示装置1において、図17(a)に示す
外部メモリ選択キー121aが設けられ、メモリ残量表
示部121bによりメモリ容量が表示される。
【0122】その後、スキャナユニット40による原稿
の読み取り途中に、メモリ73の空き容量が残りの原稿
読取りに必要となるメモリ容量よりも少なくなり(S3
5)、事前に上記外部メモリ選択キー121aが押圧操
作されていなければ(S36)、図17(a)に示すよ
うに、液晶表示装置1に外部メモリを使用する必要があ
る旨のメッセージを表示する(S37)。
【0123】その後、ユーザにより外部メモリ選択キー
121aが押圧操作されると(S38)、液晶表示装置
1は、図17(b)に示すメッセージの表示画面とな
る。また、この画面において、外部メモリ選択キー12
1aは押圧操作されたことを示す反転表示となり、メモ
リ残量表示部121bでの表示は、デジタル複写機93
のメモリ73の容量を加えた容量表示となる。
【0124】次に、同図(b)に示すメッセージに従っ
て、ユーザにより続行キー121cが押圧操作されると
(S39)、外部メモリとしてデジタル複写機93のメ
モリ73を使用するため、画像データをデジタル複写機
93に転送する(S40)。
【0125】このときの液晶表示装置1の画面は同図
(c)に示すものとなる。また、この場合に転送する画
像データとしては、その後、順次読み取られる画像デー
タ、或いは既に読み取られてメモリ73に蓄積されてい
た画像データの何れか一方である。また、上記画像デー
タの転送動作は、前述した画像データの発送動作と同様
にして行われる。デジタル複写機93は受信した画像デ
ータをそのメモリ73に記憶する。
【0126】上記のようにして読み取り待ちの原稿が無
くなるまでS33〜S40の動作を繰り返す(S4
1)。その後、全ての原稿についての読み取りが終了す
ると、外部メモリを使用している場合には(S42)、
出力順に従って、画像データをデジタル複写機93から
デジタル複写機92に転送し、用紙上に画像として出力
する(S43)。この場合には、原稿の最終ページ側の
ものから順次出力される。
【0127】また、各メモリからの画像データの読み出
しは、書き込みの場合と同様、デジタル複写機92のメ
モリ73から読み出す場合、デジタル複写機93内のデ
ータラインを介して行われ、デジタル複写機93から読
み出す場合、通信回線97aを介して行われる。
【0128】一方、S35において、デジタル複写機9
2のメモリ73の空き容量が残りの原稿読取りに必要と
なるメモリ容量よりも多い場合には、メモリ73への画
像データの記憶を継続して行い(S44)、S41へ移
行する。その後、S41及びS42を経て、メモリ73
に記憶されている画像データを出力順に従って用紙上に
出力する(S46)。
【0129】また、S38において外部メモリ選択キー
121aが押圧操作される前に規定時間が経過した場合
(S45)、S42へ移行した後、S46において、そ
れまでメモリ73に記憶されている画像データを出力順
に従って用紙上に出力する。
【0130】なお、上記の説明では、デジタル複写機9
2のページメモリを全て原稿画像から読み取った画像デ
ータの記憶に使用するようにしているが、その一部であ
る数枚分の領域を、デジタル複写機92の制御動作用と
して常に確保しておく構成としてもよい。
【0131】さらに、本画像形成システムにおいては、
デジタル複写機93に、このデジタル複写機93の処理
能力を越えた画像処理や記憶等の処理の依頼が他のデジ
タル複写機からあった場合、その処理をデジタル複写機
93にて行うことができない旨の表示が、処理依頼元の
デジタル複写機の液晶表示装置1において行われるよう
になっている。この場合の動作は次に示すものとなる。
すなわち、デジタル複写機93のPCU74が、他のデ
ジタル複写機から依頼された内容を確認する。
【0132】次に、デジタル複写機93は、その依頼さ
れた処理が実行できるものであれば、処理を行う一方、
実行できないものであれば、その旨を示すデータを依頼
元のデジタル複写機に送信する。依頼元のデジタル複写
機は、前記データを受信すると、それを液晶表示装置1
に表示する。
【0133】次に、本画像形成システムにおける、副画
像形成装置であるデジタル複写機92から記憶依頼を受
けた主画像形成装置であるデジタル複写機93での主画
像情報記憶部としてのメモリ73の記憶内容の消去につ
いて説明する。
【0134】本実施の形態の画像形成システムでは、依
頼を受けたデジタル複写機93において、長期間、依頼
元であるデジタル複写機92から画像返送要求が無い場
合には、記憶容量における負荷軽減のため、記憶依頼を
受けた時点からの転送経歴情報に基づいて、そのデジタ
ル複写機92からの依頼に関する画像情報及びその画像
情報に関する付加情報の記憶を消去するようになってい
る。
【0135】すなわち、本実施の形態の画像形成システ
ムにおいては、依頼を受けたデジタル複写機93におい
て長期に渡ってメモリ73が画像データによって蓄積占
有され、デジタル複写機93自身の複写処理の負担とな
ることがないように考慮されており、長期間、依頼元か
ら返送要求の連絡がない場合には、記憶依頼を受けた時
点からの転送経歴情報に基づいて、画像データを消去し
て無駄なメモリ73の占有を無くすようにしている。
【0136】上記の転送経歴情報は、管理テーブルとし
てデジタル複写機93におけるメモリ73内の専用の記
憶領域に確保されると共に、操作パネル90の液晶表示
装置1に表示されるようになっている。
【0137】具体的には、図18に示すように、表示画
面には、利用状況確認画面として、依頼された件数を示
す「NO.」、原稿のサイズ情報を示す「用紙」、原稿
の枚数を示す「枚数」、画像データの記憶依頼をしてき
た依頼元のデジタル複写機を示す「依頼元」、画像デー
タの転送を受けてメモリ73に記憶した時刻を示す「受
信時間」、最終的に画像データを返送した時刻を示す
「返送時間」、及び画像を返送した回数を示す「回数」
が表示される。
【0138】なお、上記の例では、「返送時間」につい
ては、最終の1つの返送時刻のみを表示するものとなっ
ているが、必ずしもこれに限らず、例えば、複数回返送
した場合には、全ての返送時間を表示することも可能で
あり、これによって、返送の周期が把握できると共に、
後述する他の情報活用による管理方法が可能となる。
【0139】上記の表示内容の内、例えば受信時間、最
終返送時間、周期、及び回数が転送経歴情報を構成する
ものとなっている。しかし、転送経歴情報は、必ずしも
これに限らず、他の情報であっても良く、またそれは表
示画面をスクロールすることによって表示させることが
可能である。
【0140】また、上記表形式の表示の下の領域には、
メモリ73の使用状況及び残量が確認できるように、メ
モリ73の現在の状況がメモリ残量表示部131に表示
されている。さらに、表示画面の右側の領域には、アッ
プキー132a及びダウンキー132bが設けられてお
り、これらアップキー132a及びダウンキー132b
を押圧操作することにより、表形式の表示の左横に設け
られた矢印カーソル133を上下移動し得るようになっ
ている。したがって、この矢印カーソル133にて画像
データの「NO.」を選択した後、クリアキー134を
押圧操作することにより、所望の画像データをメモリ7
3から消去し得るようになっている。
【0141】上記の構成により画像データの記憶依頼を
してきた後の返送状況が把握できるので、この転送経歴
情報に基づき、必要に応じて、記憶依頼された画像デー
タを手動にて或いは自動で消去することが可能である。
【0142】以下、転送経歴情報に基づいて画像データ
の消去する場合として、まず、転送経歴情報における
「回数」を取り上げて詳述する。この場合の動作を図1
9のフローチャートに基づいて説明する。本動作につい
ても、上述したように、デジタル複写機92の処理に対
して外部メモリとしてのデジタル複写機93のページメ
モリを使用する場合を例示して説明する。
【0143】まず、デジタル複写機93において、スタ
ートキー15を押圧操作することによって複写スイッチ
がONされたか否かを判断する(S51)。YESであ
れば、複写動作を行い(S52)、所定枚数分が完了し
たか否かを判断した後(S53)、終了する。
【0144】一方、S51で複写スイッチがONされて
いない場合には、画像記憶依頼があったか否かが判断さ
れる(S54)。画像記憶依頼があったときには、後述
するサブルーチンによって詳述するメモリ処理がなされ
る(S55)。
【0145】また、S54で画像記憶依頼がないときに
は、デジタル複写機92からの画像返送要求があるか否
かが判断される(S56)。そして、画像返送要求があ
った場合には、メモリ73から画像データを読み出して
デジタル複写機92に返送する(S57)。また、その
後、返送画像管理カウンタを1つ増加させる(S5
8)。
【0146】一方、S56で画像返送要求がない場合に
は、S51に戻る。
【0147】次に、サブルーチンである上記のメモリ処
理について、図1に示すフローチャートに基づいて説明
する。
【0148】画像データの記憶依頼を受けたときのメモ
リ処理においては、まず、データサイズの確認が行われ
(S61)、画像記憶可能か否かが判断される(S6
2)。
【0149】画像記憶が可能である場合には、記憶可能
であることをデジタル複写機92に伝え(S63)、デ
ジタル複写機92から画像データの転送を受けて記憶管
理する(S64)。
【0150】また、S62で記憶可能でないときには、
転送経歴情報に基づき、消去可能な画像データの有無を
確認し(S65)、消去可能な画像データが有るか否か
を判断する(S66)。
【0151】すなわち、このとき、デジタル複写機93
のPCU74は、転送経歴情報における返送回数を参照
する。そして、返送回数が0であれば当然のことなが
ら、未だ返送要求が無いので画像データをメモリ73か
ら消去することはできない。また、返送回数が1であれ
ば、依頼元のデジタル複写機92に一度返送し、デジタ
ル複写機92にて記録出力しているので、以降に返送要
求がある確率は低いと見做して、消去する画像データの
対象とする。しかし、返送要求に応じて返送した回数が
2回、3回となると、画像データの記億を依頼してきた
デジタル複写機92が、画像データを何度も必要とする
状態(モード)にあるということになるので、このよう
な画像データについては、消去の対象から外れるように
管理するのが好ましい。
【0152】このようにして、消去可能な画像データが
有ると判断された場合には、デジタル複写機93のメモ
リ73から画像データを消去する(S67)。一方、S
66で消去可能な画像データが無い場合には、記憶が不
可能であることを依頼元のデジタル複写機92に伝える
(S68)。
【0153】なお、本実施の形態においては、図1に示
すサブルーチンのS66において、転送経歴情報として
返送回数に基づいて、画像データが消去可能か否かを判
断したが、必ずしもこれに限らず、例えば、転送経歴情
報として「返送時間」つまり画像を最終的に返送してか
らの経過時間に基づいて、画像データが消去可能か否か
を判断することが可能である。
【0154】具体的には、返送要求があって返送した
後、所定時間経過しても再度の返送要求が無ければ、以
後においては返送要求が無いものとして確定できる。た
だし、この所定時間は、画像データを記憶依頼してきた
画像形成システム内の各デジタル複写機の画像処理能力
に応じて、再度画像データを必要とするまでの時間がそ
れぞれ異なることから、画像形成システム内の各デジタ
ル複写機の画像処理能力のレベルに応じて任意に設定で
きるものとなっている。
【0155】また、上記「返送時間」について、図18
に示すように、画像データの返送毎に返送時間を記憶し
ておき、その情報から繰り返し要求された画像データの
返送要求周期を求め、最後の返送要求があってから以降
の返送要求が無くなれば、以後に返送要求がある確率が
少なくなったとして、画像データを消去可能とすべく決
定することも可能である。同図の例では、過去5回の返
送要求がl分毎にあったにもかかわらず、最後の返送要
求以後、再度の返送要求がないので、所定時間経過して
いれば、残っている画像データは、消去することが可能
な画像データであるとして確定することができる。
【0156】さらに、デジタル複写機93は、依頼元の
デジタル複写機92と通信装置を介して絶えず情報のや
り取りが可能であるが、画像データを返送したときに、
デジタル複写機92から返送データを受信した旨の信号
が帰ってきたこと、又はその画像データの記録出力が完
了したことを示す信号が帰ってきたことを、画像データ
の消去を行うときの確定条件とすることも可能である。
【0157】このように、本実施の形態の画像形成シス
テムでは、デジタル複写機92において、スキャナ部3
1等の画像入力部から原稿画像が読み込まれ、その読み
込まれた画像情報は、副画像情報記憶部としてのメモリ
73に記憶される。そして、このメモリ73に記憶され
た画像情報は、レーザプリンタ部32にて可視画像とし
て記録出力される。
【0158】ところで、スキャナ部31としての例えば
電子RDHにて複数枚の原稿を読み込ませた場合に、デ
ジタル複写機92によっては、メモリ73の容量が小さ
いために、全ての原稿の画像情報を記憶できない場合が
ある。
【0159】このような場合、本実施の形態の画像形成
システムでは、操作者の入力部としての操作パネル90
への操作により、デジタル複写機92とは異なるデジタ
ル複写機93に記憶依頼するための指令を入力すること
ができる。そして、操作パネル90から画像情報の記憶
依頼の指令がなされると、副制御部としてのPCU74
は、この画像情報の記憶依頼の指令に基づいて、メモリ
73に記憶された画像情報をデジタル複写機93に転送
する。転送は一部の画像情報であってもよく又は全部の
画像情報であってもよい。
【0160】次いで、デジタル複写機93は、通信装置
を介して転送された画像情報を主画像情報記憶部として
のメモリ73に一時的に保管する。そして、デジタル複
写機93の主制御部としてのPCU74は、デジタル複
写機92からの返送要求を待って、その返送要求があっ
たときに、通信装置を介してこの画像情報をデジタル複
写機92のメモリ73に返送する。
【0161】デジタル複写機92は、デジタル複写機9
2に記憶された、返送された画像情報を取り出してレー
ザプリンタ部32に入力し、レーザプリンタ部32にて
可視画像として記録出力する。
【0162】これによって、画像情報の記憶容量が、操
作者が使用しようとするデジタル複写機92では小さい
場合であっても、デジタル複写機92にて読み取った画
像情報を他のデジタル複写機93に転送して、このデジ
タル複写機93にて一時的に保管させ、その記憶依頼し
た画像情報を元のデジタル複写機92に返送することが
できる。
【0163】ここで、デジタル複写機93のPCU74
は、デジタル複写機92からの返送要求を待って、一時
保管した画像データをデジタル複写機92のメモリ73
に返送するが、長期間、依頼元のデジタル複写機92か
らの返送要求の連絡がない場合に、返送に関する何らの
情報も無い場合には、デジタル複写機93における画像
情報の記憶が負担となる場合においても、その画像情報
を消去することが困難である。
【0164】しかし、本実施の形態においては、デジタ
ル複写機93には、デジタル複写機92から転送された
画像情データをデジタル複写機93のメモリ73に保管
した時以降の、例えば画像データを返送した回数、最終
的に画像データを返送してからの経過時間又は画像情デ
ータを返送したときの周期等の転送経歴情報を管理する
転送経歴情報管理手段としてのPCU74が設けられて
いる。
【0165】したがって、デジタル複写機93では、長
期間、依頼元のデジタル複写機92からの返送要求の連
絡がない場合には、デジタル複写機92から転送された
画像データにおけるメモリ73に保管した時以降の転送
経歴情報を確認することにより、デジタル複写機93の
記憶容量の負担を軽減するための、例えば消去等の処置
をとることが可能となる。
【0166】特に、転送経歴情報として、画像データを
返送した回数を採用した場合には、実際に画像データが
返送要求により何回返送されたものであるかを確認する
ことができると共に、複数の記憶依頼画像データが有る
場合には、返送回数に基づいて、優先順位を変更して画
像データを消去することができる。
【0167】すなわち、返送回数が0回の場合には消去
の優先順位を下げ、返送回数が2回以上の場合には消去
の優先順位を上げることにより、画像データ消去の精度
を向上させることができる。
【0168】また、転送経歴情報として、最終的に画像
データを返送してからの経過時間を採用した場合には、
確実に不要となった画像データを消去することが可能と
なる。
【0169】特に、この所定時間は、画像データを記憶
依頼してきた画像形成システム内の各デジタル複写機の
画像処理能力のレベルに応じて、任意に設定可能であ
る。
【0170】これによって、再度画像データを必要とす
るまでの時間がそれぞれ異なる場合であっても、対処す
ることが可能となる。
【0171】さらに、転送経歴情報として、画像情デー
タを返送したときの周期を採用した場合には、繰り返し
所定の周期で返送要求があったときに、最後の返送要求
があってから以降、所定の周期で返送要求が無い場合に
は、以降の返送要求はないものと見做すことができるの
で、画像データの消去に際して精度良く消去することが
できる。
【0172】また、本実施の形態における画像形成シス
テムは、転送経歴情報を確認し、その転送経歴情報から
判断して、消去可能と判断できるときには、消去手段と
してのPCU74は、デジタル複写機93のメモリ73
に記憶された画像情報を消去する。
【0173】したがって、記憶依頼を受けた画像情報が
デジタル複写機93のメモリ73に長期間保管されてい
る場合に、依頼を受けた側のデジタル複写機93におけ
る記憶容量の負担を軽減すべく、この画像情報を消去す
るので、デジタル複写機93のメモリ73を有効活用す
ることができる。
【0174】さらに、上記の消去に際して、複数のデジ
タル複写機から画像データの記憶依頼があった場合に、
特定のデジタル複写機の画像データを選択して、消去し
得るものとなっている。
【0175】したがって、メモリ73における各デジタ
ル複写機から記憶依頼された画像を全て消去するのでは
なく、不要となったデジタル複写機の画像データのみを
消去すことができる。この結果、必要最小限の画像デー
タのみを消去することができると共に、さらに継続して
保管しておきたい画像データは記憶を維持させることが
できる。
【0176】また、本実施の形態における画像形成シス
テムでは、デジタル複写機93のメモリ73に記憶され
た画像データを消去するに際して、残量検出手段として
のPCU74により、デジタル複写機93のメモリ73
における記憶可能な残量領域が所定量以下か否かを判断
し、残量領域が所定量以下になったときに画像データを
消去する。
【0177】したがって、デジタル複写機93は、メモ
リ73を他の用途に使用するための、所定量の空き領域
が無くなる段階になって初めて、メモリ73に記憶され
た画像情報を消去することが可能となる。
【0178】この結果、デジタル複写機93が自機の処
理のために必要とする記憶容量を確保した状態で、画像
データをメモリ73に記憶する一方、一度返送したから
といって全く必要が無くなるものでもない、例えば遅れ
て再度返送要求がある可能性がある画像情報を、限界に
なるまで保持しておくことにより、画像情報が誤って消
去されるのを防止することができる。
【0179】また、本実施の形態の画像形成システムで
は、画像データをデジタル複写機92に返送したとき
に、デジタル複写機92から返送データを受信した旨の
信号が帰ってきたこと、又はその画像データの記録出力
が完了したことを示す信号が帰ってきたことを確認した
後に、デジタル複写機93のメモリ73における画像デ
ータを消去することが可能である。
【0180】これによって、画像データを消去して良い
か否かを確実に判断することができるので、デジタル複
写機93のメモリ73に、いつまでも不要な画像データ
が残ることを確実に防止することができる。
【0181】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図20及び図21に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材につい
ては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0182】本画像形成システムは、図20に示すよう
に、例えば6台のデジタル複写機201〜206を備
え、これらデジタル複写機201〜206は、互いに通
信を行うためのインタフェース201a〜206aを有
している。最も大容量のメモリ73を有するデジタル複
写機201と最も多くの画像処理機能を有するデジタル
複写機202とは本画像形成システムにおける主画像形
成装置としての主デジタル複写機となっている。
【0183】第2主画像形成装置としてのデジタル複写
機201と第1主画像形成装置としてのデジタル複写機
202とは、両者のインタフェース201a・202a
と通信回線97aとにより通信可能に接続され、デジタ
ル複写機203〜206は、同様に、インタフェース2
01a・203a〜206aと通信回線97aとにより
それぞれデジタル複写機201と通信可能に接続されて
いる。また、デジタル複写機202〜206は、デジタ
ル複写機201を介して、デジタル複写機201以外の
他のデジタル複写機とも通信可能となっている。
【0184】本画像形成システムにおいては、デジタル
複写機201とデジタル複写機202とにより前記主デ
ジタル複写機が構成され、この主デジタル複写機により
前記実施の形態1において説明した各動作を行い得るよ
うになっている。例えば、デジタル複写機202の機能
は図11に示したデジタル複写機93に相当し、デジタ
ル複写機201の機能はデジタル複写機93よりも画像
処理機能が少なく、メモリ容量が大きいものである。ま
た、デジタル複写機203・204の機能はデジタル複
写機92に相当し、デジタル複写機205・206の機
能はデジタル複写機91に相当するものである。
【0185】主デジタル複写機を構成するデジタル複写
機201・202においては、デジタル複写機201
が、主に大容量のメモリ73を必要とする画像データの
管理を担当し、デジタル複写機202が、画像処理を担
当するというように、役割を分担している。すなわち、
例えばデジタル複写機203から画像処理が依頼された
場合、デジタル複写機202から送信された画像データ
はデジタル複写機201のメモリ73にて記憶され、順
次デジタル複写機202に送られて画像処理される。
【0186】処理後の画像データは、再びデジタル複写
機201のメモリ73に格納された後、デジタル複写機
201からデジタル複写機203に返送される。このよ
うな制御は、例えばデジタル複写機201のPCU74
にて行われる。
【0187】このような複数のデジタル複写機の役割分
担にて主デジタル複写機を構成することにより、高機能
が必要となる主デジタル複写機を1台のデジタル複写機
にて構成する場合と比較して、コストダウンが可能であ
ると共に、画像形成システムの効率を向上することがで
きる。
【0188】なお、本実施の形態の画像形成システムに
おいては、以下のように構成することも可能である。
【0189】すなわち、図21に示すように、例えば5
台のデジタル複写機211〜215を備え、これらデジ
タル複写機211〜215は、互いに通信を行うための
インタフェース211a〜215aを有しており、これ
らデジタル複写機211〜215は、ループ状のネット
ワークを構成するように、各インタフェース211a〜
215a及び通信回線97aにより接続されている。各
デジタル複写機211〜215は、例えば前記デジタル
複写機30に相当する構成となっている。
【0190】本画像形成システムでは、各デジタル複写
機211〜215自身が所望の画像処理機能を有してい
ない場合、他のデジタル複写機に依頼して画像データに
画像処理を行うようになっている。このために、各デジ
タル複写機211〜215は、他のデジタル複写機が有
する画像処理機能やメモリ容量等の情報を保持してい
る。上記画像処理の依頼動作においては、各デジタル複
写機が自動的に依頼先のデジタル複写機を選択するも
の、或いは各々の液晶表示装置1に処理可能なデジタル
複写機を表示し、操作者が選択するものとすることがで
きる。
【0191】本画像形成システムでは、前記実施の形態
1に示した画像形成システムと同様の各動作を行い得る
ようになっている。この場合、画像処理依頼元のデジタ
ル複写機により画像処理を依頼されるデジタル複写機
は、主デジタル複写機ではなく、その画像処理機能を有
する他のデジタル複写機である。
【0192】このような前記主デジタル複写機を特定し
ない本画像形成システムの構成は、各デジタル複写機2
11〜215が互いに異なる画像処理機能を有している
場合に有効となる。
【0193】
【発明の効果】請求項1に係る発明の画像形成システム
は、以上のように、主画像形成装置と、副画像形成装置
と、これら主画像形成装置と副画像形成装置とを接続
し、相互に画像情報の送受信を行わせる通信装置とを備
え、上記副画像形成装置は、画像情報を入力する画像入
力部と、画像情報を記憶する副画像情報記憶部と、上記
画像情報記憶部に記憶された画像情報に基づいて可視像
を形成する画像記録部と、主画像形成装置に記憶依頼す
るための指令を入力するための入力部と、上記入力部か
らの画像情報の記憶依頼の指令に基づいて、副画像情報
記憶部に記憶された画像情報を上記主画像形成装置に転
送する副制御部とを備え、上記主画像形成装置は、画像
情報を記憶する主画像情報記憶部と、上記通信装置を介
して転送された画像情報を上記主画像情報記憶部に一時
的に保管し、副画像形成装置からの返送要求を待って、
上記通信装置を介してこの画像情報を上記副画像形成装
置の副画像情報記憶部に返送する主制御部とを備えてい
る画像形成システムであって、上記主画像形成装置に
は、副画像形成装置から転送された画像情報を上記主画
像情報記憶部に保管した時以降の転送経歴情報を管理す
る転送経歴情報管理手段がさらに設けられている構成で
ある。
【0194】それゆえ、画像情報の記憶容量が、操作者
が使用しようとする副画像形成装置では小さい場合であ
っても、副画像形成装置にて読み取った画像情報を他の
主画像形成装置に転送して、この主画像形成装置にて一
時的に保管させ、その記憶依頼した画像情報を元の副画
像形成装置に返送することができる。
【0195】また、主画像形成装置には、副画像形成装
置から転送された画像情報を上記主画像情報記憶部に保
管した時以降の、例えば画像情報を返送した回数、最終
的に画像情報を返送してからの経過時間又は画像情報を
返送したときの周期等の転送経歴情報を管理する転送経
歴情報管理手段が設けられている。
【0196】したがって、主画像形成装置では、長期
間、依頼元の副画像形成装置からの返送要求の連絡がな
い場合には、転送経歴情報管理手段での、副画像形成装
置から転送された画像情報における上記主画像情報記憶
部に保管した時以降の転送経歴情報を確認することによ
り、主画像情報記憶部の記憶容量の負担を軽減するため
の、例えば消去等の処置をとることが可能となるという
効果を奏する。
【0197】請求項2に係る発明の画像形成システム
は、以上のように、請求項1記載の画像形成システムに
おいて、上記主画像形成装置には、上記転送経歴情報管
理手段の転送経歴情報に基づき、主画像情報記憶部に記
憶された画像情報を消去するための消去手段が設けられ
ている構成である。
【0198】それゆえ、記憶依頼を受けた画像情報が主
画像形成装置の主画像情報記憶部に長期間保管されてい
る場合に、依頼を受けた側の画像形成装置における記憶
容量の負担を軽減すべく、この画像情報を消去するの
で、主画像形成装置の主画像情報記憶部を有効活用する
ことができるという効果を奏する。
【0199】請求項3に係る発明の画像形成システム
は、以上のように、請求項2記載の画像形成システムに
おいて、上記主画像形成装置には、主画像情報記憶部に
おける記憶可能な残量領域を検出する残量検出手段が設
けられると共に、上記消去手段は、この残量検出手段に
よる主画像情報記憶部における記憶可能な残量領域が所
定量以下になったときに、上記転送経歴情報管理手段の
転送経歴情報に基づき、主画像情報記憶部に記憶された
画像情報を消去する構成である。
【0200】それゆえ、主画像形成装置は、主画像情報
記憶部を他の用途に使用するための、所定量の空き領域
が無くなる段階になって初めて、主画像情報記憶部に記
憶された画像情報を消去することが可能となる。
【0201】したがって、主画像形成装置が自機の処理
のために必要とする記憶容量を確保した状態で、画像情
報を主画像情報記憶部に記憶する一方、一度返送したか
らといって全く必要が無くなるものでもない、例えば遅
れて再度返送要求がある可能性がある画像情報を、限界
になるまで保持しておくことにより、画像情報が誤って
消去されるのを防止することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における画像形成システ
ムにおけるメモリ処理の動作を示すフローチャートであ
る。
【図2】上記画像形成システムが備えるデジタル複写機
の縦断面図である。
【図3】上記デジタル複写機が備える画像処理部の構成
を示すブロック図である。
【図4】上記デジタル複写機が備える制御系の構成を示
すブロック図である。
【図5】上記デジタル複写機が備える操作パネルの正面
図である。
【図6】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は操作パネルの液晶表示装置における基本画
面を示すもの、(b)は同第1機能設定画面を示すも
の、(c)は同第2機能設定画面を示すものである。
【図7】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は上記操作パネルの液晶表示装置における画
質設定画面を示すもの、(b)は同後処理設定画面を示
すものである。
【図8】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は上記操作パネルの液晶表示装置における初
期設定画面を示すもの、(b)は同指紋登録画面を示す
もの、(c)は部門管理設定画面を示すものである。
【図9】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は上記操作パネルの液晶表示装置におけるリ
ミッタ設定画面を示すもの、(b)は同シミュレーショ
ン画面を示すものである。
【図10】上記操作パネルの液晶表示装置における各画
面が遷移する過程を示す説明図である。
【図11】上記画像形成システムの概略構成を示す説明
図である。
【図12】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は図6(b)に示した第1機能設定画面での
画像編集機能の選択状態を示すもの、(b)は斜体機能
動作に対応した液晶表示装置の表示状態を示すもの、
(c)は同斜体設定画面を示すものである。
【図13】画像形成システムにおける画像処理依頼をす
る場合の動作を示すフローチャートである。
【図14】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は図6(c)に示した第2機能設定画面での
画像編集機能の選択状態を示すもの、(b)は図13に
示すS4の動作に対応した液晶表示装置の表示状態を示
すもの、(c)は同シャープネス設定画面を示すもので
ある。
【図15】上記操作パネルにおいて、図13に示すS1
4の動作に対応した液晶表示装置の表示状態を示す正面
図である。
【図16】画像形成システムにおける記憶依頼をする場
合の動作を示すフローチャートである。
【図17】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は図16に示すS37の動作に対応した液晶
表示装置の表示状態を示すもの、(b)は(a)におい
て外部メモリキーを押圧操作したときの表示状態を示す
もの、(c)は(b)において続行キーを押圧操作した
ときの表示状態を示すものである。
【図18】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、液晶表示装置における転送経歴情報の表示状態を示
すものである。
【図19】上記画像形成システムの制御動作におけるメ
インルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図20】本発明のさらに他の実施の形態における画像
形成システムの概略構成を示す説明図である。
【図21】本発明のさらに他の実施の形態における画像
形成システムの概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 31 スキャナ部(画像入力部) 32 レーザプリンタ部(画像記録部) 71 画像データ処理部 73 メモリ(主画像情報記憶部、副画像情報記憶
部) 74 PCU(主制御部、副制御部、転送経歴情報
管理手段、消去手段、残量検出手段) 90 操作パネル(入力部) 91 デジタル複写機 92 デジタル複写機(副画像形成装置) 93 デジタル複写機(主画像形成装置) 91a 〜96a インタフェース(通信装置) 97a 通信回線(通信装置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主画像形成装置と、副画像形成装置と、こ
    れら主画像形成装置と副画像形成装置とを接続し、相互
    に画像情報の送受信を行わせる通信装置とを備え、 上記副画像形成装置は、 画像情報を入力する画像入力部と、 画像情報を記憶する副画像情報記憶部と、 上記画像情報記憶部に記憶された画像情報に基づいて可
    視像を形成する画像記録部と、 主画像形成装置に記憶依頼するための指令を入力するた
    めの入力部と、 上記入力部からの画像情報の記憶依頼の指令に基づい
    て、副画像情報記憶部に記憶された画像情報を上記主画
    像形成装置に転送する副制御部とを備え、 上記主画像形成装置は、 画像情報を記憶する主画像情報記憶部と、 上記通信装置を介して転送された画像情報を上記主画像
    情報記憶部に一時的に保管し、副画像形成装置からの返
    送要求を待って、上記通信装置を介してこの画像情報を
    上記副画像形成装置の副画像情報記憶部に返送する主制
    御部とを備えている画像形成システムであって、 上記主画像形成装置には、副画像形成装置から転送され
    た画像情報を上記主画像情報記憶部に保管した時以降の
    転送経歴情報を管理する転送経歴情報管理手段がさらに
    設けられていることを特徴とする画像形成システム。
  2. 【請求項2】上記主画像形成装置には、上記転送経歴情
    報管理手段の転送経歴情報に基づき、主画像情報記憶部
    に記憶された画像情報を消去するための消去手段が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の画像形成シ
    ステム。
  3. 【請求項3】上記主画像形成装置には、主画像情報記憶
    部における記憶可能な残量領域を検出する残量検出手段
    が設けられると共に、 上記消去手段は、この残量検出手段による主画像情報記
    憶部における記憶可能な残量領域が所定量以下になった
    ときに、上記転送経歴情報管理手段の転送経歴情報に基
    づき、主画像情報記憶部に記憶された画像情報を消去す
    ることを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
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