JP3299880B2 - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム

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JP3299880B2
JP3299880B2 JP03697596A JP3697596A JP3299880B2 JP 3299880 B2 JP3299880 B2 JP 3299880B2 JP 03697596 A JP03697596 A JP 03697596A JP 3697596 A JP3697596 A JP 3697596A JP 3299880 B2 JP3299880 B2 JP 3299880B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機等
の画像形成装置を複数台備え、これら画像形成装置が通
信装置を介して互いに接続されている画像形成システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在商品化されている画像形成装置とし
ての例えばデジタル複写機は、原稿画像を複写処理する
場合、その原稿画像を画像読取り部にて読み取り、読み
取った原稿画像に対し、指定された画像処理を画像処理
部にて施し、その画像情報を記録部にてプリントアウト
するものである。したがって、このようなデジタル複写
機では、そのデジタル複写機が備えている画像処理機能
のみを利用して、用紙上に画像を得るものとなる。
【0003】一方、近年においては、複数の画像記録装
置等のネットワーク化が提案されている。例えば特開昭
53−116834号公報には、複数の画像読取り装置
と複数の画像記録装置とが1個の制御部を介して接続さ
れた構成が開示されている。
【0004】この構成では、何れかの画像読取り装置に
て読み取られた原稿画像が何れかの画像記録装置にてプ
リントアウトされる。このような構成では、画像読取り
装置での原稿の交換等による、画像記録装置の待機時間
を短縮できるようになっている。
【0005】また、特公平7−36592号公報には、
画像読取り部と画像記録部とを備えた複写機が複数設け
られ、これら各複写機が1個の制御装置に接続されてい
る画像形成システムにおいて、設定された原稿複写モー
ドに応じて、記録すべき画像信号が複数の複写機へ分散
して供給され、これら複写機にて複写動作が並行して行
われることが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の画像
形成システムでは以下のような問題点を有している。す
なわち、例えばデジタル複写機における各種の画像処理
機能はソフトウェアに依存している一方、近年における
上記ソフトウェアの開発の進歩は目ざましく、デジタル
複写機においては、短期間のうちに画像処理機能が高機
能化され、また従来にない機能を付加した複写機が新た
に商品化されている。このため、例えば所望の画像処理
機能を有するデジタル複写機を購入した場合、このデジ
タル複写機は、購入時点においてたとえ最高の画像処理
機能を有するものであっても、短期間のうちに相対的に
低機能のものとなってしまう。
【0007】この場合、購入済のデジタル複写機につい
て、その複写機が備えている機能以上の機能をその複写
機に望むことはできず、さらなる高機能或いは新規の機
能を必要とする場合には、複写機の買い替えが必要とな
る。これは、ユーザにとって経済的に大きな負担を強い
られるものであり、また、メーカにとって時代にあった
商品を提供していく以上、必ずつきまとう問題となって
いる。
【0008】したがって、上記の問題に対処するため
に、例えば、何れかの複写機にて読み取りを行い、その
読み取りを行った複写機の記憶容量が小さい場合に、他
の複写機の記憶部に一時預けておき、必要なときに読み
取りを行った複写機等に戻し、その読み取りを行った複
写機等にてプリントアウトできれば複写機を買い替える
必要がなくなるので理想であるが、前記従来技術におい
ては、他の複写機にてプリントアウトすることはできる
が、再度、その画像情報を読み取りを行った複写機等に
戻してプリントアウトすることはできないという問題点
を有している。
【0009】また、他の複写機に画像情報を記憶依頼し
たときに、記憶依頼を受けた複写機では、依頼元から何
の返送要求がない場合には、記憶依頼された複写機にお
いて長期に渡って画像情報が蓄積され、メモリを占有す
ることにより、記憶依頼を受けた複写機の複写処理に負
担となるという問題点を有している。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、画像情報の記憶容量が、
操作者が使用しようとする画像形成装置では小さい場合
であっても、1つの画像形成装置にて読み取った画像情
報を他の画像形成装置に転送して、該他の画像形成装置
にて一時的に保管させ、その記憶依頼した画像情報を元
の画像形成装置等に返送し得ると共に、長期間、依頼元
の画像形成装置からの連絡がない場合には、依頼を受け
た側の画像形成装置における記憶容量の負担を軽減し得
る画像形成システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の画
像形成システムは、上記課題を解決するために、例えば
デジタル複写機等の主画像形成装置と、例えばデジタル
複写機等の副画像形成装置と、これら主画像形成装置と
副画像形成装置とを接続し、相互に画像情報の送受信を
行わせる通信装置とを備え、上記副画像形成装置は、画
像情報を入力する例えばスキャナ部等の画像入力部と、
画像情報を記憶する副画像情報記憶部と、上記画像情報
記憶部に記憶された画像情報に基づいて可視像を形成す
る例えばレーザプリンタ部等の画像記録部と、主画像形
成装置に記憶依頼するための指令を入力するための例え
ば操作パネル等の入力部と、上記入力部からの画像情報
の記憶依頼の指令に基づいて、副画像情報記憶部に記憶
された画像情報を上記主画像形成装置に転送する副制御
部とを備え、上記主画像形成装置は、画像情報を記憶す
る主画像情報記憶部と、上記通信装置を介して転送され
た画像情報を上記主画像情報記憶部に一時的に保管し、
副画像形成装置からの返送要求を待って、上記通信装置
を介してこの画像情報を上記副画像形成装置の副画像情
報記憶部に返送する主制御部とを備えている画像形成シ
ステムであって、上記主画像形成装置には、副画像形成
装置の動作状況、例えば「動作中」又は「待機中」等を
確認するための状況確認手段がさらに設けられているこ
とを特徴としている。
【0012】上記の構成によれば、副画像形成装置にお
いて、例えばスキャナ部等の画像入力部から原稿画像が
読み込まれ、その読み込まれた画像情報は、副画像情報
記憶部に記憶される。そして、この副画像情報記憶部に
記憶された画像情報は、例えばレーザプリンタ部等の画
像記録部にて可視画像として記録出力される。
【0013】ところで、画像入力部としての例えば電子
RDHにて複数枚の原稿を読み込ませた場合に、副画像
形成装置によっては副画像情報記憶部の容量が小さいた
めに、全ての原稿の画像情報を記憶できない場合があ
る。
【0014】このような場合、本発明の画像形成システ
ムでは、操作者の例えば操作パネル等の入力部への操作
により、副画像形成装置とは異なる主画像形成装置に記
憶依頼するための指令を入力することができる。そし
て、この入力部から画像情報の記憶依頼の指令がなされ
ると、副制御部はこの画像情報の記憶依頼の指令に基づ
いて、副画像情報記憶部に記憶された画像情報を主画像
形成装置に転送する。転送は一部の画像情報であっても
よく又は全部の画像情報であってもよい。
【0015】次いで、主画像形成装置は、通信装置を介
して転送された画像情報を主画像情報記憶部に一時的に
保管する。そして、主画像形成装置の主制御部は、副画
像形成装置からの返送要求を待って、その返送要求があ
ったときに、通信装置を介してこの画像情報を副画像形
成装置の副画像情報記憶部に返送する。
【0016】副画像形成装置は、副画像形成装置に記憶
された、返送された画像情報を取り出して画像記録部に
入力し、画像記録部にて可視画像として記録出力する。
【0017】これによって、画像情報の記憶容量が、操
作者が使用しようとする副画像形成装置では小さい場合
であっても、副画像形成装置にて読み取った画像情報を
他の主画像形成装置に転送して、この主画像形成装置に
て一時的に保管させ、その記憶依頼した画像情報を元の
副画像形成装置に返送することができる。
【0018】ここで、主画像形成装置の主制御部は、副
画像形成装置からの返送要求を待って、一時保管した画
像情報を副画像形成装置の副画像情報記憶部に返送する
が、長期間、依頼元の副画像形成装置からの返送要求の
連絡がない場合に、現在の副画像形成装置の動作状況が
わからないのでは、主画像形成装置における画像情報の
記憶が負担となる場合においても、その画像情報を消去
することができない。
【0019】しかし、本発明においては、上記主画像形
成装置には、副画像形成装置の動作状況、例えば「動作
中」又は「待機中」等を確認するための状況確認手段が
設けられているので、この状況確認手段にて副画像形成
装置の動作状況を確認することができる。例えば、「動
作中」であれば、間もなく返送要求があるであろうこと
が予想でき、返送要求がないにも係わらず「待機中」で
あれば、依頼した画像情報は不要になったと解釈するこ
とができる。
【0020】なお、この状況確認手段における副画像形
成装置の動作状況の確認は、単に信号のやり取りにて確
認することができると共に、さらに、確認事項を例えば
主画像形成装置の表示装置等に表示してユーザが直接目
で見て確認することが可能である。
【0021】したがって、主画像形成装置では、長期
間、依頼元の副画像形成装置からの連絡がない場合に
は、副画像形成装置の動作状況を確認することにより、
主画像情報記憶部の記憶容量の負担を軽減するための、
例えば消去等の処置をとることが可能となる。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】請求項に係る発明の画像形成システム
は、上記課題を解決するために、少なくとも1台の例え
ばデジタル複写機等の主画像形成装置と、複数の例えば
デジタル複写機等の副画像形成装置と、これら主画像形
成装置と副画像形成装置とを接続し、相互に画像情報の
送受信を行わせる通信装置とを備え、上記副画像形成装
置は、画像情報を入力する例えばスキャナ部等の画像入
力部と、画像情報とこの画像情報に関連する、例えば依
頼元の機種番号等の付加情報とを記憶する副画像情報記
憶部と、上記画像情報記憶部に記憶された画像情報に基
づいて可視像を形成する例えばレーザプリンタ部等の画
像記録部と、主画像形成装置に記憶依頼するための指令
を入力するための例えば操作パネル等の入力部と、上記
入力部からの画像情報の記憶依頼の指令に基づいて、副
画像情報記憶部に記憶された画像情報及び付加情報を上
記主画像形成装置に転送する副制御部とを備え、上記主
画像形成装置は、画像情報を記憶する主画像情報記憶部
と、上記通信装置を介して転送された画像情報及び付加
情報を上記主画像情報記憶部に一時的に保管し、副画像
形成装置からの返送要求を待って、上記通信装置を介し
てこの画像情報を上記副画像形成装置の副画像情報記憶
部に返送する主制御部とを備えている画像形成システム
であって、上記主画像形成装置には、記憶依頼のための
画像情報の転送を受けたときに、前回に記憶依頼を受け
た副画像形成装置と同一か否かを上記付加情報に基づい
て確認する同一確認手段と、上記同一確認手段の確認に
より、前回に記憶依頼を受けた副画像形成装置と同一の
副画像形成装置からの画像情報であるときには、前回に
記憶依頼を受けたその副画像形成装置の画像情報を主画
像情報記憶部から消去する蓄積情報消去手段とが設けら
れていることを特徴としている。
【0026】上記の構成によれば、副画像形成装置にお
いて、例えばスキャナ部等の画像入力部から原稿画像が
読み込まれ、その読み込まれた画像情報は、副画像情報
記憶部に記憶される。そして、この副画像情報記憶部に
記憶された画像情報は、例えばレーザプリンタ部等の画
像記録部にて可視画像として記録出力される。
【0027】ところで、画像入力部としての例えば電子
RDHにて複数枚の原稿を読み込ませた場合に、副画像
形成装置によっては副画像情報記憶部の容量が小さいた
めに、全ての原稿の画像情報を記憶できない場合があ
る。
【0028】このような場合、本発明の画像形成システ
ムでは、操作者の例えば操作パネル等の入力部への操作
により、副画像形成装置とは異なる主画像形成装置に記
憶依頼するための指令を入力することができる。そし
て、この入力部から画像情報の記憶依頼の指令がなされ
ると、副制御部はこの画像情報の記憶依頼の指令に基づ
いて、副画像情報記憶部に記憶された画像情報を主画像
形成装置に転送する。
【0029】転送は一部の画像情報であってもよく又は
全部の画像情報であってもよい。次いで、主画像形成装
置は、通信装置を介して転送された画像情報を主画像情
報記憶部に一時的に保管する。そして、主画像形成装置
の主制御部は、副画像形成装置からの返送要求を待っ
て、その返送要求があったときに、通信装置を介してこ
の画像情報を副画像形成装置の副画像情報記憶部に返送
する。
【0030】副画像形成装置は、副画像形成装置に記憶
された、返送された画像情報を取り出して画像記録部に
入力し、画像記録部にて可視画像として記録出力する。
【0031】これによって、画像情報の記憶容量が、操
作者が使用しようとする副画像形成装置では小さい場合
であっても、副画像形成装置にて読み取った画像情報を
他の主画像形成装置に転送して、この主画像形成装置に
て一時的に保管させ、その記憶依頼した画像情報を元の
副画像形成装置に返送することができる。
【0032】ここで、主画像形成装置の主制御部は、副
画像形成装置からの返送要求を待って、一時保管した画
像情報を副画像形成装置の副画像情報記憶部に返送する
が、長期間、依頼元の副画像形成装置からの返送要求の
連絡がない場合が起こり得る。
【0033】そして、その後に、再び同一の副画像形成
装置から画像情報の転送があったときには、通常、前回
の主画像情報記憶部に一時保管された画像情報は不要と
なり、副画像形成装置では先の画像情報の記録出力を終
了し別の画像情報の画像形成を開始していることが多
い。
【0034】このような場合には、前回一時保管した画
像情報は、消去すべきものである。
【0035】本発明においては、主画像形成装置に設け
られた同一確認手段が、記憶依頼のための画像情報の転
送を受けたときに、前回に記憶依頼を受けた副画像形成
装置と同一か否かを例えば依頼元の機種番号等の付加情
報に基づいて確認する。
【0036】そして、同一確認手段の確認により、前回
に記憶依頼を受けた副画像形成装置と同一の副画像形成
装置からの画像情報であるときには、蓄積情報消去手段
が前回に記憶依頼を受けたその副画像形成装置の画像情
報を主画像情報記憶部から消去する。
【0037】したがって、主画像形成装置では、不要な
画像情報を消去することにより、主画像情報記憶部の記
憶容量の負担を軽減することができる。
【0038】請求項に係る発明の画像形成システム
は、上記課題を解決するために、請求項記載の画像形
成システムにおいて、上記主画像形成装置には、例えば
オールクリアをするためのリセット信号に基づき主画像
情報記憶部の記憶内容を消去するリセット手段と、上記
リセット信号が発生したときに、リセット手段による主
画像情報記憶部における記憶依頼を受けた画像情報及び
付加情報の消去を阻止する阻止手段が設けられているこ
とを特徴としている。
【0039】一般に、デジタル複写機等の主画像形成装
置では、画像形成処理が終了して一定時間経過すると、
例えばオールクリアをするためのリセット信号に基づ
き、装置の状態を初期状態に戻すように構成されてい
る。
【0040】本発明では、リセット手段により、リセッ
ト信号に基づき主画像形成装置にオールクリアがかか
り、このとき主画像情報記憶部の記憶内容も消去され
る。
【0041】しかし、このように、オールクリアがかか
ったときに、副画像形成装置から記憶依頼を受けた画像
情報が消去されたのでは、不都合である。
【0042】そこで、本発明では、上記リセット信号が
発生したときに、阻止手段がリセット手段による主画像
情報記憶部における記憶依頼を受けた画像情報及び付加
情報の消去を阻止する。
【0043】この結果、主画像形成装置にオールクリア
がかかったときに、主画像情報記憶部に一時保管された
副画像形成装置からの画像情報が消去されるのを防止す
ることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態を図1ないし図
17に基づいて以下に説明する。本画像形成システム
は、画像形成装置としての複数のデジタル複写機が通信
装置を介して接続されたものとなっている。図2は上記
デジタル複写機の一例となるデジタル複写機30の全体
構成を示す断面図である。同図において、デジタル複写
機30は、画像入力部としてのスキャナ部31、画像記
録部としてのレーザプリンタ部32、及びソータを含む
後処理装置34を備えている。
【0045】スキャナ部31は、透明ガラスからなる原
稿載置台35、原稿載置台35上へ自動的に原稿を供給
搬送するための両面対応自動原稿送り装置(以下、「R
ADF( Recirculating Automatic Document Feeder)」
と称する)36、及び原稿載置台35上に載置された原
稿の画像を走査して読み取るための原稿画像読取りユニ
ット、つまりスキャナユニット40を備えている。この
スキャナユニット40にて読み取られた原稿画像は、画
像情報つまり画像データとして後述する画像処理部へ送
られ、ここで所定の画像処理が施される。
【0046】RADF36は、所定の原稿トレイ上に一
度にセットされた複数枚の原稿に対し、1枚ずつ自動的
にスキャナユニット40の原稿載置台35上へ送給する
装置である。このRADF36は、オペレータの選択に
応じて原稿の片面又は両面をスキャナユニット40に読
み取らせるように、片面原稿のための搬送経路、両面原
稿のための搬送経路、及び搬送経路切換え機構等を有し
ている。
【0047】スキャナユニット40は、第1走査ユニッ
ト40a、第2走査ユニット40b、光学レンズ体43
及びCCD(Charge Coupled Device) 44を備えてい
る。上記第1走査ユニット40aは、原稿載置台35上
の原稿の面に光を照射して走査するランプリフレクタア
センブリ41及び第2反射ミラー42aからなる。
【0048】第2走査ユニット40bは、第2反射ミラ
ー42b及び第3反射ミラー42cからなる。上記第1
ないし第3反射ミラー42a〜42cは、原稿からの反
射光をCCD44に導くためのものである。光学レンズ
体43は、原稿からの反射光像をCCD44に結像させ
るものである。CCD44は、原稿からの反射光像を電
気的画像信号に変換する素子である。
【0049】スキャナ部31は、上記RADF36とス
キャナユニット40との連携動作により、原稿載置台3
5上に原稿を順次載置させながら、原稿載置台35の下
面に沿ってスキャナユニット40を移動させて原稿画像
を読み取り、画像データに変換するように構成されてい
る。
【0050】スキャナ部31から得られた画像データ
は、後述する画像処理部へ送られ、各種画像処理が施さ
れた後、画像処理部の後述のメモリ73に一旦記憶され
る。その後、上記画像データは、出力指示に応じてレー
ザプリンタ部32に与えられ、用紙上に画像として記録
される。
【0051】レーザプリンタ部32は、上部に、レーザ
書込みユニット46及び画像を形成するための電子写真
プロセス部47を備え、下部に用紙収納・搬送部55を
備えている。レーザ書込みユニット46は、上述のメモ
リ73から画像データに応じたレーザ光を出射する半導
体レーザ、上記レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミ
ラー、等角速度偏向されたレーザ光が電子写真プロセス
部47の感光体ドラム48上で等速度偏向されるように
補正するf−θレンズ等を有している。
【0052】電子写真プロセス部47は、周知の態様に
従い、感光体ドラム48、この感光体ドラム48の周囲
に配置された帯電器、現像器、転写器、剥離器、クリー
ニング器及び定着器49等により構成されている。画像
が形成されるべき用紙の搬送方向における定着器49の
下流側には、搬送路50が設けられている。この搬送路
50は、後処理装置34へ通じている搬送路57と用紙
収納・搬送部55へ通じている搬送路58とに分岐して
いる。
【0053】用紙収納・搬送部55は、第1カセット5
1、第2カセット52、両面複写ユニット53及びマル
チ手差しトレイ54を備えている。第1カセット51及
び第2カセット52には、用紙の束が収容されており、
操作者にて所望するサイズの用紙を収容するカセットが
選択されると、そのカセット内の用紙束の上から用紙が
1枚ずつ送り出され、電子写真プロセス部47へ向けて
順次搬送される。両面複写ユニット53は、電子写真プ
ロセス部47にて画像の形成された用紙を、表裏反転さ
せて、或いは表裏反転させることなく再度電子写真プロ
セス部47に供給するためのものである。
【0054】レーザプリンタ部32において、上述のメ
モリ73から読み出された画像データは、レーザ書込み
ユニット46からレーザ光線として出射され、電子写真
プロセス部47の感光体ドラム48の表面に静電潜像と
して形成される。この静電潜像は可視像化されてトナー
像となり、このトナー像は、用紙収納・搬送部55から
搬送された用紙上に静電転写された後、定着器49によ
り用紙上に定着される。
【0055】このようにして画像が形成された用紙は、
定着器49から搬送路50を介して後処理装置34へ送
られたり、搬送路50・58及び両面複写ユニット53
を介して電子写真プロセス部47へ再度供給される。
【0056】次に、デジタル複写機30が備える画像処
理部について説明する。この画像処理部は、スキャナ部
31から得られた原稿の画像データに画像処理を行うも
のである。画像処理部は、図3に示すように、画像デー
タ入力部70、画像データ処理部71、画像データ出力
部72、主画像情報記憶部及び副画像情報記憶部として
のメモリ73、並びに主制御部及び副制御部としてのプ
リントコントロールユニット(以下、「PCU」と称す
る)74を備えている。
【0057】PCU74は、上記デジタル複写機30全
体の動作を制御するものであり、CPU(Central Proce
ssing Unit) により構成されている。メモリ73は、画
像データを記憶するものであり、RAM(Random Access
Memory)やハードディスク等により構成されている。
【0058】画像データ入力部70は、CCD部70
a、ヒストグラム処理部70b及び誤差拡散処理部70
cを含んでいる。この画像データ入力部70は、CCD
44から読み込まれた原稿の画像データを2値化変換
し、2値のデジタル量としてヒストグラムをとりなが
ら、誤差拡散法により画像データを処理して、メモリ7
3に一旦記憶させるものである。
【0059】上記CCD部70aでは、画像データの各
画素濃度に応じたアナログ信号がA/D変換された後、
MTF補正、白黒補正又はガンマ補正され、256階調
(8ビット)のデジタル信号としてヒストグラム処理部
70bへ出力される。
【0060】ヒストグラム処理部70bでは、CCD部
70aから出力されたデジタル信号が256階調の画素
濃度別に加算されることにより濃度情報(ヒストグラム
データ)が得られる。このヒストグラムデータは、画素
データとして誤差拡散処理部70cへ送られ、また必要
に応じてPCU74へ送られる。
【0061】誤差拡散処理部70cでは、疑似中間処理
の一種である誤差拡散法により、すなわち、2値化の誤
差を隣接画素の2値化判定に反映させる方法により、C
CD部70aから出力された8ビット/画素のデジタル
信号が1ビット(2値化)に変換され、原稿における局
所領域濃度を忠実に再現するための再配分演算が行われ
る。
【0062】画像データ処理部71は、多値化処理部7
1a・71b、合成処理部71c、濃度変換処理部71
d、変倍処理部71e、画像プロセス部71f、誤差拡
散処理部71g及び圧縮処理部71hを含んでいる。こ
の画像データ処理部71は、入力された画像データをオ
ペレータが希望する画像データに変換する処理部であ
る。したがって、最終的な出力画像データがメモリ73
に記憶されるまで、この画像データ処理部71にて処理
が行われる。ただし、画像データ処理部71に含まれて
いる上述の各処理部は必要に応じて機能するものであ
り、機能しない場合もある。
【0063】上記多値化処理部71a・71bでは、誤
差拡散処理部70cにて2値化された画像データが再度
256階調に変換される。合成処理部71cでは、画素
毎の論理演算、すなわち論理和、論理積又は排他的論理
和の演算が選択的に行われる。この演算の対象となるデ
ータは、メモリ73に記憶されている画素データ及びパ
ターンジェネレータ(PG)からのビットデータであ
る。
【0064】濃度変換処理部71dでは、256階調の
データに対し、所定の階調変換テーブルに基づいて入力
濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定される。変倍
処理部71eでは、指定された変倍率に応じて、入力さ
れた既知データに基づいて補間処理を行うことにより、
変倍後の対象画素に対する画素データ(濃度値)が求め
られる。その後、この画素データに基づいて、副走査方
向が変倍され、次に主走査方向が変倍処理される。
【0065】画像プロセス部71fでは、入力された画
素データに対して様々な画像処理が行われる。また、特
徴抽出等の、データ列に対する情報収集が行われる。誤
差拡散処理部71gでは、画像データ入力部70の誤差
拡散処理部70cと同様な処理が行われる。圧縮処理部
71hでは、ランレングスという符号化により、2値デ
ータが圧縮される。なお、画像データの圧縮に関して
は、最終的な出力画像データが完成した時点で最後の処
理ループにおいて圧縮が機能する。
【0066】画像データ出力部72は、復元部72a、
多値化処理部72b、誤差拡散処理部72c及びレーザ
出力部72dを含んでいる。画像データ出力部72は、
圧縮状態でメモリ73に記憶されている画像データを復
元し、元の256階調に再度変換した後、2値データよ
り滑らかな中間調表現となる4値データの誤差拡散を行
い、レーザ出力部72dへデータを転送するものであ
る。
【0067】上記復元部72aでは、圧縮処理部71h
によって圧縮された画像データが復元される。多値化処
理部72bでは、画像データ処理部71の多値化処理部
71a・71bと同様な処理が行われる。誤差拡散処理
部72cでは、画像データ入力部70の誤差拡散処理部
70cと同様な処理が行われる。
【0068】レーザ出力部72dでは、図示しないシー
ケンスコントローラからの制御信号に基づき、デジタル
画素データがレーザのオン/オフ信号に変換される。こ
のオン/オフ信号に基づいて前記レーザ書込みユニット
46における半導体レーザがオン/オフ状態となり、感
光体ドラム48上に静電潜像が書き込まれる。
【0069】なお、画像データ入力部70及び画像デー
タ出力部72において扱われるデータは、メモリ73の
容量の削減のため、基本的には2値データの形でメモリ
73に記憶されているが、画像データの劣化を考慮して
4値のデータの形で処理することも可能である。
【0070】デジタル複写機30の動作は前記PCU7
4により制御されており、このPCU74による制御系
の構成は図4に示すものとなっている。
【0071】同図において、PCU74には、デスク関
係負荷75、RADF関係負荷76、操作基板ユニット
77、ソータコントロールユニット78、スキャナ関係
負荷79、プリンタ関係負荷80及び前記画像データ処
理部71が接続されている。
【0072】PCU74は、上記の各部をシーケンス制
御により管理し、制御の際に各部へ制御信号を出力して
いる。デスク関係負荷75は、デジタル複写機30本体
以外の後処理装置34のソータにおけるモータ、クラッ
チ等の負荷である。RADF関係負荷76は、RADF
36におけるモータ、クラッチ及びスイッチ等の負荷で
ある。スキャナ関係負荷79は、スキャナユニット40
におけるモータ及びソレノイド等の負荷である。プリン
タ関係負荷80は、電子写真プロセス部47におけるモ
ータ、ソレノイド及び高圧電源等の負荷である。ソータ
コントロールユニット78は、CPUを備え、PCU7
4からの制御信号に基づいてソータの動作を制御するも
のである。
【0073】操作基板ユニット77は、デジタル複写機
30に対しての操作者による複写モード等の各種設定や
指令等の入力部であり、CPUを備えている。この操作
基板ユニット77は、操作者が入力により設定した例え
ば複写モードに応じた制御信号をPCU74に転送す
る。PCU74は、上記制御信号に基づき、デジタル複
写機30を上記モードに応じて動作させる。一方、PC
U74は、操作基板ユニット77へデジタル複写機30
の動作状態を示す制御信号を転送する。操作基板ユニッ
ト77は、上記制御信号に基づき、デジタル複写機30
が現在どのような動作状態にあるのかを操作者に示すた
め、その状態を表示部により表示する。
【0074】また、画像データ処理部71に接続された
前記メモリ73は、例えば半導体メモリからなるメイン
メモリ73aとハードディスク73bとから構成されて
いる。メインメモリ73aには画像データ通信ユニット
81が接続されている。この画像データ通信ユニット8
1は、他のデジタル情報機器との画像データ及び画像制
御信号等の情報通信を可能にするために設けられたもの
である。画像データ通信ユニット81は、例えば図11
に示すデジタル複写機93において、インタフェース9
3a及び通信回線96である。
【0075】前記操作基板ユニット77は、図5に示す
入力部としての操作パネル90を備えている。操作パネ
ル90には、中央部にタッチパネル式の表示部である液
晶表示装置1が配置されている。液晶表示装置1の画面
上の一部には、画面切換え指示エリア1aが設けられて
いる。この画面切換え指示エリア1aは、液晶表示装置
1の表示画面を画像編集機能選択用の画面に切り換える
指示を入力するためのものである。このエリア1aを操
作者が指で直接押圧操作すると、後述のように、所望の
機能を選択できるように、液晶表示装置1の画面上に各
種編集機能が一覧表示される。このとき、表示された各
種編集機能の表示領域のうち、所望の編集機能の領域を
操作者が指で押圧すると、その編集機能が設定される。
【0076】また、操作パネル90には、図5における
左端位置に、液晶表示装置1の画面の明るさを調整する
ための明るさ調整ダイヤル2が設けられている。このダ
イヤル2と液晶表示装置1との間には、倍率自動設定キ
ー3、ズームキー4、固定倍率キー5・6及び等倍キー
7が設けられている。倍率自動設定キー3は複写倍率を
自動的に選択するモードを設定するためのものであり、
ズームキー4は複写倍率を1%きざみで設定するための
ものである。固定倍率キー5・6は固定倍率を選択する
ためのものであり、等倍キー7は複写倍率を標準倍率
(等倍)に戻すためのものである。
【0077】液晶表示装置1の同図における右方位置に
は、枚数設定キー13、クリアキー14、スタートキー
15、全解除キー16、割り込みキー17、操作ガイド
キー18、メッセージ順送りキー19、メモリ送信モー
ドキー20、コピー/ファックスモード切換えキー2
1、ワンタッチダイヤルキー22が設けられている。
【0078】枚数設定キー13は複写枚数を設定するた
めのものであり、クリアキー14は、複写枚数をクリア
したり、連続コピーを途中で止める時に操作するもので
ある。スタートキー15はコピーの開始を指示するため
のものであり、全解除キー16は、現在設定されている
モードの全てを解除して標準状態に復帰させるためのも
のである。割り込みキー17は連続コピー中に別の原稿
に対するコピーを行いたい時に操作するものである。操
作ガイドキー18は、デジタル複写機30の操作が分か
らない時に操作するものであり、これが操作されると、
デジタル複写機30の操作方法が液晶表示装置1に表示
される。メッセージ順送りキー19は、操作ガイドキー
18の操作により表示されたメッセージの表示を順送り
しながら切り換えるためのものである。
【0079】メモリ送信モードキー20、コピー/ファ
ックスモード切換えキー21及びワンタッチダイヤルキ
ー22はファクシミリモードに関する設定キーである。
メモリ送信モードキー20は送信原稿を一旦メモリに蓄
えてから送信することを指定するものであり、コピー/
ファックスモード切換えキー21はデジタル複写機30
のモードをコピーとファックスとの間で切り換えるため
のものである。ワンタッチダイヤルキー22は、予めデ
ジタル複写機30に電話番号を記憶させておいた送信先
に対し、ワンタッチ操作で電話を発信させるためのもの
である。
【0080】なお、上記各種キーの種類及び配置等に関
する上記操作パネル90の構成は、あくまでも一例であ
り、デジタル複写機30に搭載される各種機能に応じて
異なったものとなる。
【0081】上記液晶表示装置1では、例えば、図6
(a)に示す基本画面、同図(b)に示す第1機能設定
画面、同図(c)に示す第2機能設定画面、図7(a)
に示す画質設定画面、同図(b)に示す後処理設定画
面、図8(a)に示す初期設定画面、同図(b)に示す
指紋登録画面、同図(c)に示す部門管理設定画面、図
9(a)に示すリミッタ設定画面、及び同図(b)に示
すシミュレーション画面、並びに後述する各画面の表示
が可能となっている。
【0082】基本画面においては、機能設定領域、画質
設定領域、後処理設定領域、初期設定領域、設定機能確
認操作領域及びカセット設定領域が設けられる。これら
各領域は各設定キー101a〜101dとなる。さら
に、基本画面においては、設定カセット表示、濃度表
示、コピー枚数表示及び倍率表示が行われる。上記設定
機能確認操作領域を操作した場合には、本画像形成シス
テムにおいて設定されている機能が液晶表示装置1に表
示される。
【0083】第1機能設定画面においては、鏡像、斜
体、反転、影付け、トリミング及びマスキングの各編集
機能を設定するための領域が設けられる。これら各領域
は各設定キー102a〜102fとなる。さらに、基本
画面への遷移、次頁画面への遷移のための各操作領域が
設定される。次頁キーを押圧操作すると第2機能設定画
面となる。
【0084】第2機能設定画面においては、合成及び独
立変倍の各編集機能を設定するための領域、画像を強調
させるシャープネス機能を設定するための領域、並びに
翻訳機能を設定するための領域が設けられる。これら各
領域は各設定キー103a〜103dとなる。さらに、
基本画面への遷移、前頁画面への遷移のための各操作領
域が設定される。
【0085】画質設定画面においては、濃度、HI−F
I(高画質複写モード)、バックグランド除去モード、
オート変倍モード、文字モード、文字写真混在モード、
写真モード及び倍率の設定のための各設定領域が設けら
れる。さらに、濃度及び倍率の表示が行われる。
【0086】後処理設定画面においては、原稿が片面で
あるか両面であるかの入力領域、コピーが片面であるか
両面であるかの入力領域、及び製本機能の設定領域が設
けられる。さらに、ステープルソータ、ソータ及びフィ
ニッシュの後処理機能の設定領域、及び電子RDH(Rec
ycle Document Handler)の設定領域が設けられる。
【0087】初期設定画面においては、指紋登録、部門
管理、シミュレーション、メンテ管理、新規機能登録、
及び出力装置の選択の各モードの設定領域、並びに基本
画面への遷移のための操作領域が設定される。
【0088】指紋登録画面においては、部門コード及び
氏名の入力領域が設けられると共に、入力された部門コ
ード及び氏名の表示が行われる。
【0089】部門管理設定画面においては、部門コード
及び人数等の設定入力領域が設けられると共に、入力さ
れた部門コード及び人数等の表示が行われる。
【0090】上記各画面の遷移は、図10に示した順序
で行われる。すなわち、上記液晶表示装置1では、ま
ず、基本画面が表示され、この表示画面において機能設
定領域、画質設定領域、後処理設定領域或いは初期設定
領域の何れかの領域が押圧操作されると、表示画面がそ
の領域に対応する画面に遷移するようになっている。
【0091】例えば、機能設定領域が押圧操作された場
合、第1機能設定画面に切り換わり、この画面におい
て、次頁画面への遷移のための操作領域が押圧操作され
ると、画面が第2機能設定画面(NEXT機能設定画
面)に遷移する。一方、基本画面への遷移のための操作
領域が押圧操作されると、画面が基本画面に戻る。さら
に、例えば第1機能設定画面において、斜体機能設定領
域及び反転機能設定領域が押圧操作されると、画面が図
12(a)に示すように、斜体機能設定領域及び反転機
能設定領域が反転した後、図12(b)の画面に遷移す
る。次いで、図12(b)の画面において、実行キー1
12aを押圧操作すると、画面が図12(c)に示す斜
体設定画面に遷移する。斜体設定画面においては、斜体
角度の設定領域である角度入力キー106a、及び設定
完了入力領域である設定完了キー106bが設けられ
る。さらに、斜体角度の表示が行われる。
【0092】なお、第1及び第2機能設定画面におい
て、所定の機能設定領域が押圧操作されると、それに応
じて、液晶表示装置1の画面が上記斜体設定画面のよう
に、対応するパラメータ設定画面となる。
【0093】ここで、上記機能設定領域の操作によって
設定可能な本画像形成システムが有する画像編集機能の
例とその処理動作を表1に示す。なお、本画像形成シス
テムに設定されている画像編集機能は、これらに限定さ
れるものではない。その他のものとしては、例えば、手
書きの文字や画像を清書する機能等が考えられる。
【0094】
【表1】
【0095】一方、本画像形成システムは、例えば、図
11に示すように、オフィス内に設けられたディジタル
情報機器によって構成されている。同図に示す画像形成
システムは、画像形成装置としてのデジタル複写機91
〜93、スキャナ94及びプリンタ95とを備えてい
る。
【0096】上記デジタル複写機91は、メモリレスの
低機能廉価版のものであり、基本的な編集機能をもって
いる。なお、ここでいうメモリレスとは、多量の画像デ
ータを格納可能なページメモリは備えていないものの、
デジタル複写機での画像データに対する通常の作業を行
うのに必要なラインメモリは最低限備えていることを示
す。また、基本的な編集機能とは、例えば白黒反転な
ど、ページメモリがなくても実行できるものである。ま
た、デジタル複写機91は、図2に示したスキャナユニ
ット40によるスキャナ機能がモノクロで解像度400
DPIとなっている。また、コピー速度が20CPM
(20枚/分)であり、低速クラスのものである。さら
に、デジタル複写機91は、前記レーザプリンタ部32
によるプリンタ機能がモノクロで解像度400DPIで
あり、インタフェース(I/F)91aを備えている。
【0097】デジタル複写機92は、スキャナ機能がモ
ノクロで解像度400DPI、プリンタ機能がモノクロ
で解像度400DPI、コピー速度が40CPMの中級
クラスのものである。また、各種編集機能、及びページ
メモリとして64Mバイト(解像度400DPI、8b
it/画素でA4サイズ4ページ相当の容量)のメモ
リ、並びにインタフェース92aをそれぞれ備えてい
る。上記メモリは、図4に示したメインメモリ73aに
相当する。
【0098】また、デジタル複写機93は、スキャナ機
能がモノクロで解像度400DPI、プリンタ機能がモ
ノクロで解像度400DPI、コピー速度が高速の60
CPMである。さらに、各種編集機能、文字認識機能、
ビットデータのコード化機能及びページメモリとして5
00Mバイトの大容量(解像度400DPI、8bit
/画素、圧縮率1/4でA4サイズ100ページ相当の
容量)のメモリを備え、上級クラスのものとなってい
る。したがって、画像データのページ順を変更する処理
や、各種フォーマットの原稿データを記憶しておくこと
も可能である。上記メモリは、図4に示すメインメモリ
73a及びハードディスク73bを含んだものに相当す
る。さらにデジタル複写機93は、インタフェース93
aを備えている。
【0099】また、スキャナ94は、カラー画像の読み
取りが可能であり、解像度600DPIとなっている。
プリンタ95は、カラー画像のプリントが可能であり、
記録密度600DPIとなっている。これらスキャナ9
4及びプリンタ95は、それぞれのインタフェース94
a・95aを備えている。
【0100】上記デジタル複写機91とデジタル複写機
92・93、スキャナ94及びプリンタ95とは、それ
ぞれのインタフェース91a〜95a及び通信回線96
により接続され、相互にデータの送受信が可能となって
いる。したがって、インタフェース91a〜95a、通
信回線96及びPCU74により、通信装置が構成され
る。
【0101】この通信装置が扱うデータの種類は、例え
ばイメージデータなどのビットデータ(1画素単位の階
調データ、例えば8ビット;256階調)や、コマンド
コードである。通信装置は自然画などの高階調画像を高
精細に伝送可能である。また、通信装置は、文字などの
テキストデータをコード化により少ないデータ量とし、
高速に伝送することも可能である。特に、自然画などの
階調を有する画像データは、一般的にデータ量の圧縮を
目的とした面積階調手法の1つであるディザ法や誤差拡
散法で処理した後、転送することもある。この誤差拡散
法による処理は各機器内で事前に行われる。また、伝送
データの形式は、各デジタル複写機91〜93又はプリ
ンタ95にて処理可能な形式に応じて設定される。した
がって、用紙上に出力すべき画像データを受信した例え
ばデジタル複写機では、画像データがレーザプリンタ部
32に入力され、画像処理部にて書き込み時に必要とな
るデータ列に変換された後、画像データの出力が行われ
る。
【0102】また、各インタフェース91a〜95a
は、それぞれにおいて規定されたプロトコル及び通信速
度により定義されており、伝送するデータの内容、例え
ばデータ量や、それぞれの機器の位置関係、例えば距離
などにより適当な規格が選択される。さらに、本画像形
成システムにおいては、機器同士が1対1で接続されて
いる状態ばかりではなく、デイジーチェーン(Daisy Ch
ain)のように共通の通信回線96に複数の機器が接続さ
れている状態も存在する。したがって、各機器には、各
インタフェース91a〜95aが画像データの伝送相手
先を判別できるように、アドレスが設定されている。イ
ンタフェース91a〜95aの規格は、例えば、高速で
の画像データの転送が可能なネットワークであるイーサ
ネット(登録商標)である。さらに、インタフェース9
1a〜95aは、SCSI(SmallComputer System Int
erface)、RS−232Cといった汎用の規格にも対応
可能となっている。
【0103】また、デジタル複写機91〜93は、電話
回線によりデータを送受信することが可能なFAX機能
や、パソコン、ワープロなどからの文書データをプリン
トアウトするプリンタモードを有している。
【0104】なお、一般に、各オフィスに備えられてい
るデジタル複写機は、価格的な問題及び画像メモリの容
量等によりその機能が大きく左右され、また、各オフィ
スでの使用目的、及び機能に対する要求度合いに応じて
種々のものがある。したがって、オフィスに備えられる
デジタル複写機としては、上記デジタル複写機91〜9
3に限定されることなく、多種の商品ラインアップが考
えられる。
【0105】ここで、本発明の実施の形態において、上
記デジタル複写機91〜93が備える画像編集機能の一
例を次の表2に示す。
【0106】
【表2】
【0107】これら機能情報は、各デジタル複写機91
〜93のメモリ73にそれぞれに格納されており、随
時、各PCU74にて参照可能となっている。
【0108】本画像形成システムでは、図11に示すよ
うに、最も多くの画像処理機能を備え、かつ大容量のメ
モリ73を備えたデジタル複写機93を主デジタル複写
機とし、このデジタル複写機93に対して、他のデジタ
ル複写機91・92とスキャナ94及びプリンタ95と
が接続されている。そして、他の例えばデジタル複写機
91・92がデジタル複写機93の画像処理機能及びメ
モリ73を利用することができるようになっている。画
像処理機能が利用される場合、デジタル複写機91・9
2の何れかより画像データがデジタル複写機93に送信
され、上記画像データに対してデジタル複写機93によ
り所定の画像処理が行われ、処理済の画像データが例え
ば元のデジタル複写機に戻され、用紙上に画像として出
力されることになる。また、メモリ73が利用される場
合、デジタル複写機91・92の何れかより画像データ
がデジタル複写機93に送信され、この画像データがデ
ジタル複写機93のメモリ73に記憶され、必要に応じ
て元のデジタル複写機に戻されることになる。
【0109】上記の構成において、本画像形成システム
の画像処理動作を図15のフローチャートにより詳細に
説明する。ここでは、デジタル複写機91により、原稿
画像に対する画像処理として、複数の原稿画像毎に画像
を強調させるための『シャープネス』機能を選択し、デ
ジタル複写機92・93に分散処理するものとして説明
する。なお、デジタル複写機91・92における液晶表
示装置1の機能設定画面においても、デジタル複写機9
3が備えている機能が表示されるようになっている。
【0110】まず、図6(a)に示す液晶表示装置1の
基本画面において、機能設定キー101aが押圧操作さ
れると、液晶表示装置1の画面が同図(b)に示す第1
機能設定画面に遷移する。この状態において次頁キーが
押圧操作されると、液晶表示装置1の画面が、同図
(c)に示す第2機能設定画面に遷移する。この画面に
て『シャープネス』機能を選択すべくシャープネスキー
103cが押圧操作されると(S1)、図13(a)に
示すように、シャープネス機能設定領域が反転表示さ
れ、これによって、『シャープネス』機能が選択された
ことが分かる。
【0111】次に、デジタル複写機92のPCU74
は、画像形成システム内において、『シャープネス』機
能を備えたもの及び各デジタル複写機91・92・93
の画像処理能力を判別する(S2)。
【0112】次に、PCU74は、『シャープネス』機
能が当該操作をしているデジタル複写機91に備わって
いるか否かを判断する(S3)。今の場合、表2に示し
たように、デジタル複写機91は『シャープネス』機能
を有していない。したがって、S3での判定結果はNO
となる。そこで、液晶表示装置1にて『シャープネス』
機能が本機にはない旨を表示すると共に、本機以外のシ
ステム内の外部機器にて処理するかを選択させる(S
4)。この選択のための表示画面は、図13(b)に示
す通りである。
【0113】上述したように、デジタル複写機91には
『シャープネス』機能が備わっていないので、必然的に
システム内の複写機に『シャープネス』機能の処理を依
頼する形となるが、本実施の形態では、確認の意味で上
記の表示画面を表示することにより、操作者の意思確認
を行っている。したがって、操作者は、システム内のデ
ジタル複写機92・93による処理を行わない場合に
は、取り消しキー122bを押圧操作することにより、
PCU74はその旨を判断して(S5)、設定モードを
キャンセルすることができる(S6)。
【0114】上記の表示画面において、システム選択キ
ー122aが押圧操作されると、PCU74によりその
旨が判断され(S5)、システム内のデジタル複写機の
内、『シャープネス』機能を備えているデジタル複写機
92・93が選択されると共に、液晶表示装置1の画面
が図13(c)に示したシャープネス機能設定画面に遷
移する。
【0115】次いで、この表示画面に表示されたシャー
プネス入力キー116aにて『シャープネス』の強調レ
ベルを入力する。設定が完了すると、設定完了キー11
6bを押圧操作することにより、デジタル複写機91の
PCU74は、各原稿情報の画像処理の依頼先を本機を
含めて決定する(S7)。なお、決定方法の詳細につい
ては後述する。次いで、画像毎に機能制御情報を付与
し、後述するスクランブル処理を行った後、デジタル複
写機92・93へ転送する(S8)。
【0116】上記の画像データは、図4に示すメインメ
モリ73aから画像データ通信ユニット81及び図示し
ないモデムを介して送信される。その際、送信する内容
として、画像データ以外に、依頼する処理内容つまりこ
こでは『シャープネス』処理を示す処理コードからなる
機能制御情報も合わせて送信される。この送信画像デー
タは、図11に示すように、インタフェース91a、通
信回線96、インタフェース92a・93aを介して、
各デジタル複写機92・93へ入力される。
【0117】ここで、処理の対象となる画像データは、
例えばスキャナ部31にて読み取られた原稿画像のデー
タである。また、デジタル複写機91は、ページメモリ
を備えておらず、ラインメモリのみ備えている。したが
って、読み取られたライン毎の画像データは、ライン毎
に順次転送される。
【0118】また、上記の転送に際して、汎用のネット
ワークを使用する場合には、外部に画像データが漏洩す
ることがあり得る。このため、当該画像データが非常に
重要な原稿の画像であって機密事項が含まれている場合
等には、その内容が漏洩しないように十分配慮する必要
がある。
【0119】しかし、汎用のネットワークとなると不特
定多数の人が任意にアクセス可能であり、ハッカー(Ha
cker) 等の犯罪のように、ネットワーク上を走るデータ
を盗視する者が出現する可能性がある。そこで、盗視さ
れても内容が分からないようにするため、ネットワーク
に流すデータにはスクランブル(Scramble)処理等のデー
タ変換を施しておくことが好ましい。本実施の形態にお
いても、このスクランブル処理を施している。
【0120】上記の画像データを受信したデジタル複写
機92・93は、スクランブル処理を解除すると共に、
画像データと依頼された機能制御情報とを確認する。そ
して、依頼内容つまり『シャープネス』処理に従って受
信データを処理する(S9)。
【0121】ここで、本実施の形態では、各デジタル複
写機92・93は、所定の画像処理が完了して、返送可
能な画像データが揃った時点で、処理済の画像情報を直
ぐにデジタル複写機91に転送するのではなく、デジタ
ル複写機91がその画像を出力する段階になったとき、
つまり、所定の画像処理が施された画像の返送が要求さ
れたときに返送するようになっている(S10)。
【0122】すなわち、各デジタル複写機92・93か
ら返送されてくる画像情報を記憶するメモリを、画像処
理を依頼したデジタル複写機91が充分に備えていない
場合が考えられる。
【0123】そこで、本実施の形態においては、このよ
うな場合の対策として、デジタル複写機91のレーザプ
リンタ部32にて画像を出力するに際して、デジタル複
写機92・93によって画像処理が施された画像情報
を、画像処理が完了したときに直ぐにデジタル複写機9
1に返送するのではなく、デジタル複写機91がその画
像を出力する段階になったとき、画像データの返送が要
求されたか否かを判断した後(S10)に、画像返送要
求が有るまで待機してから返送するようになっている。
【0124】S10でデジタル複写機91から画像返送
要求があると、デジタル複写機92・93では、再度ス
クランブル処理をかけ、先程とは逆の経路で、画像デー
タ発送元であるデジタル複写機91に返送する(S1
1)。
【0125】デジタル複写機91では、受信したデータ
のスクランブル処理が解除される(S12)。スクラン
ブル処理を解除した画像処理済の画像データは、頁毎に
画像メモリに一時的に記憶され、その後、上述した一連
の他の処理が施された後、レーザプリンタ部32にて、
プリント可能となった時に、順次、レーザにシリアルの
画像データとして出力され、これによって、画像データ
が用紙上に画像として出力される(S13)。この場合
の記録動作は、前述のデジタル複写機30において説明
した通りである。
【0126】一方、上記S3で、YESの場合、すなわ
ち、操作しているデジタル複写機に『シャープネス』機
能が備わっている場合には、図14に示すように、液晶
表示装置1にて『シャープネス』機能が本機に備わって
いる旨を表示すると共に、本機以外のシステム内のデジ
タル複写機93を活用して処理するかを選択させる(S
14)。
【0127】なお、このようなケースとしては、例え
ば、本機がデジタル複写機92であり、デジタル複写機
93の画像データ処理部71を使用して『シャープネ
ス』処理することを想定すれば良い。
【0128】このとき、PCU74はシステムにて処理
するか否かを判断し(S15)、システムつまり今の場
合デジタル複写機93を併用して処理する場合には、S
7に移行して原稿画像をデジタル複写機93に転送し、
デジタル複写機93にて処理した画像データをレーザプ
リンタ部32にて出力する一方、本機のみで行う場合に
は本機での『シャープネス』処理を行い(S16)、S
13に移行してその出力を行う。
【0129】上記のように、本画像形成システムでは、
デジタル複写機91が備えていない画像編集機能が選択
された場合、デジタル複写機92・93に分散依頼し
て、その画像編集を行うことができる。したがって、デ
ジタル複写機91は必ずしもデジタル複写機92・93
と同じ高い画像編集機能等を備える必要がない。
【0130】また、図15に示した例では、S11にお
いて、デジタル複写機92・93での処理済の画像デー
タを依頼元のデジタル複写機91に返送し、そのデジタ
ル複写機91にて画像を出力するものとしているが、こ
れに代えて、処理済画像データの返送先を種々の条件に
応じて選択し、その選択したデジタル複写機或いはプリ
ンタにて画像を出力することも可能である。
【0131】なお、以上の説明においては、デジタル複
写機91〜93を対象としているが、スキャナ94とプ
リンタ95とを組み合わせたものも、デジタル複写機と
しての機能を備えることができるので、これらをデジタ
ル複写機同様の対象とすることができる。この場合、例
えばスキャナ94での読み取りにて得られた解像度60
0DPIのカラー画像データをデジタル複写機93に転
送して画像処理を行い、処理済の画像データを記録解像
度600DPIのプリンタ95に返送して印刷すること
になる。これにより、上記のデジタル複写機と同様のこ
とが行える。
【0132】また、本画像形成システムでは、デジタル
複写機93のメモリ73を利用して、他のデジタル複写
機が複写を行うことができるようになっている。このよ
うな本画像形成システムの動作を、ここでは、仮に副画
像形成装置としてのデジタル複写機92と主画像形成装
置としてのデジタル複写機93との通信動作により説明
する。この場合において、デジタル複写機92は電子R
DH機能を備えたものとなっている。この電子RDHと
は、例えば10ページ分の原稿の画像データを全て一旦
メモリ73に記憶しておき、メモリ73から各ページの
画像データを順次呼び出し、これを繰り返して例えば2
0部複写するというものである。上記電子RDHは、図
6(a)に示した機能設定キー101aの操作により選
択可能となる。この場合、機能設定キー101aの操作
により、例えば同図(c)に示す第2機能設定画面に電
子RDH設定キーが表示されることになる。
【0133】デジタル複写機92は、副画像情報記憶部
としてのメモリ73として64Mバイトのページメモリ
を搭載している。したがって、上記ページメモリは、例
えばA4サイズの原稿で画像データが256階調である
とすると、4枚分を連続読み込み可能である。この容量
は、通常の複写処理において原稿画像を一時的に記憶し
て複写を行う場合には十分である。しかしながら、例え
ば10ページ分の原稿画像を上記電子RDHにより複数
部複写する場合には、6枚分のページメモリが不足する
ことになる。したがって、この場合には、デジタル複写
機93の主画像情報記憶部としてのメモリ73を利用し
て電子RDHを実行する。以下、この場合の動作を、図
16のフローチャートに基づいて説明する。
【0134】デジタル複写機92において電子RDHが
選択されるとともに、原稿が図2に示すRADF36に
セットされ(S31)、図5に示すスタートキー15が
ONされると(S32)、RADF36により原稿が順
次搬送され、原稿の画像がスキャナユニット40にて読
み取られる。これによって得られた画像データは、順次
メモリ73に蓄積されていく(S33)。また、上記画
像データに対しては画像データ処理部71にて、順次、
濃度変換及び設定に基づく変倍等の処理が行われる(S
34)。なお、上記電子RDH設定キーが操作されたと
きには、液晶表示装置1において、図17(a)に示す
外部メモリ選択キー121aが設けられ、メモリ残量表
示部121bによりメモリ容量が表示される。
【0135】その後、スキャナユニット40による原稿
の読み取り途中に、メモリ73の空き容量が残りの原稿
読取りに必要となるメモリ容量よりも少なくなり(S3
5)、事前に上記外部メモリ選択キー121aが押圧操
作されていなければ(S36)、図17(a)に示すよ
うに、液晶表示装置1に外部メモリを使用する必要があ
る旨のメッセージを表示する(S37)。
【0136】その後、ユーザにより外部メモリ選択キー
121aが押圧操作されると(S38)、液晶表示装置
1は、図17(b)に示すメッセージの表示画面とな
る。また、この画面において、外部メモリ選択キー12
1aは押圧操作されたことを示す反転表示となり、メモ
リ残量表示部121bでの表示は、デジタル複写機93
のメモリ73の容量を加えた容量表示となる。
【0137】次に、同図(b)に示すメッセージに従っ
て、ユーザにより続行キー121cが押圧操作されると
(S39)、外部メモリとしてデジタル複写機93のメ
モリ73を使用するため、画像データをデジタル複写機
93に転送する(S40)。
【0138】このときの液晶表示装置1の画面は同図
(c)に示すものとなる。また、この場合に転送する画
像データとしては、その後、順次読み取られる画像デー
タ、或いは既に読み取られてメモリ73に蓄積されてい
た画像データの何れか一方である。また、上記画像デー
タの転送動作は、前述した画像データの発送動作と同様
にして行われる。デジタル複写機93は受信した画像デ
ータをそのメモリ73に記憶する。
【0139】上記のようにして読み取り待ちの原稿が無
くなるまでS33〜S40の動作を繰り返す(S4
1)。その後、全ての原稿についての読み取りが終了す
ると、外部メモリを使用している場合には(S42)、
出力順に従って、画像データをデジタル複写機93から
デジタル複写機92に転送し、用紙上に画像として出力
する(S43)。この場合には、原稿の最終ページ側の
ものから順次出力される。
【0140】また、各メモリからの画像データの読み出
しは、書き込みの場合と同様、デジタル複写機92のメ
モリ73から読み出す場合、デジタル複写機93内のデ
ータラインを介して行われ、デジタル複写機93から読
み出す場合、通信回線96を介して行われる。
【0141】一方、S35において、デジタル複写機9
2のメモリ73の空き容量が残りの原稿読取りに必要と
なるメモリ容量よりも多い場合には、メモリ73への画
像データの記憶を継続して行い(S44)、S41へ移
行する。その後、S41及びS42を経て、メモリ73
に記憶されている画像データを出力順に従って用紙上に
出力する(S46)。
【0142】また、S38において外部メモリ選択キー
121aが押圧操作される前に規定時間が経過した場合
(S45)、S42へ移行した後、S46において、そ
れまでメモリ73に記憶されている画像データを出力順
に従って用紙上に出力する。
【0143】なお、上記の説明では、デジタル複写機9
2のページメモリを全て原稿画像から読み取った画像デ
ータの記憶に使用するようにしているが、その一部であ
る数枚分の領域を、デジタル複写機92の制御動作用と
して常に確保しておく構成としてもよい。
【0144】さらに、本画像形成システムにおいては、
デジタル複写機93に、このデジタル複写機93の処理
能力を越えた画像処理や記憶等の処理の依頼が他のデジ
タル複写機からあった場合、その処理をデジタル複写機
93にて行うことができない旨の表示が、処理依頼元の
デジタル複写機の液晶表示装置1において行われるよう
になっている。この場合の動作は次に示すものとなる。
すなわち、デジタル複写機93のPCU74が、他のデ
ジタル複写機から依頼された内容を確認する。
【0145】次に、デジタル複写機93は、その依頼さ
れた処理が実行できるものであれば、処理を行う一方、
実行できないものであれば、その旨を示すデータを依頼
元のデジタル複写機に送信する。依頼元のデジタル複写
機は、前記データを受信すると、それを液晶表示装置1
に表示する。
【0146】次に、本画像形成システムにおける、副画
像形成装置であるデジタル複写機92から記憶依頼を受
けた主画像形成装置であるデジタル複写機93での主画
像情報記憶部としてのメモリ73の記憶内容の削除につ
いて説明する。
【0147】本実施の形態の画像形成システムでは、依
頼を受けたデジタル複写機93において、長期間、依頼
元であるデジタル複写機92から画像返送要求が無い場
合には、記憶容量における負荷軽減のため、所定時間経
過した場合には、そのデジタル複写機92からの依頼に
関する画像情報及びその画像情報に関する付加情報の記
憶を消去するようになっている。
【0148】すなわち、本実施の形態の画像形成システ
ムにおいては、依頼を受けたデジタル複写機93におい
て長期に渡ってメモリ73が画像データによって蓄積占
有され、デジタル複写機93自身の複写処理の負担とな
ることがないように考慮されており、長期間、依頼元か
ら返送要求の連絡がない場合には、画像データの有効性
を基に、画像データを消去して無駄なメモリ73の占有
を無くすようにしている。
【0149】以下、この場合の動作を図1のフローチャ
ートに基づいて説明する。本動作についても、上述した
ように、デジタル複写機92の処理に対して外部メモリ
としてのデジタル複写機93のページメモリを使用する
場合を例示して説明する。
【0150】前述したように、デジタル複写機92に
は、64Mバイトのページメモリが搭載されている。こ
の64Mバイトのページメモリでは、例えば、A4サイ
ズの原稿であって256階調の画像データとした場合、
4枚分の原稿を連続的に読み込んで格納することが可能
である。
【0151】上記の64Mバイトのページメモリは、通
常の複写処理の場合には、原稿画像を一時的に記憶して
複写を行うために十分なメモリ容量である。しかし、例
えば、10枚の原稿を20部複写する場合に活用する電
子RDHを実行する時には、6枚分のページメモリが不
足することになる。
【0152】このときは、デジタル複写機92の副画像
情報記憶部としてのメモリ73であるページメモリに、
順次読み取られる原稿の画像データを蓄積していく。そ
して、ページメモリの容量が一杯になった時点で、図1
7(a)に示すように、その旨のメッセージを画面表示
してユーザに知らせる。
【0153】ユーザは、外部メモリを使用するか否かを
判断し、外部メモリを使用する場合には、外部メモリキ
ー121aを押圧操作することによって外部メモリ処理
を指示する。これによって、液晶表示装置1は、図17
(b)に示すメッセージの表示画面となる。
【0154】この画面において、処理を続行すべく続行
キー121cを押圧操作すると、図17(c)の画面表
示に変わり、外部メモリを使用して処理中であることを
示す画面表示となる。
【0155】上記の続行キー121cが押圧操作される
と、デジタル複写機92は、通信装置を用いて他のデジ
タル複写機93に対して原稿画像の画像データを転送す
る。
【0156】デジタル複写機93は、転送されてきた原
稿画像データを受信し(S51)、順次メモリ73に記
憶する(S52)。
【0157】これにより、原稿の残り6枚分が一時的に
保管される。この外部から依頼された画像を記憶するメ
モリ73は、外部からの画像データを受けた以上、その
データを失ってしまうことのないような環境のもとに管
理されている。すなわち、誤ってデジタル複写機93本
体の電源が遮断されてその画像データを失うことのない
ように、バックアップ電源供給されたメモリやフラッシ
ュメモリ等の不揮発性メモリから構成されている。
【0158】そして、原稿の読み取り動作が終わると、
原稿の最終頁に該当する画像データから順次読み出して
デジタル複写機92自身のレーザプリンタ部32により
記録出力する。また、デジタル複写機92のメモリ73
に記憶した画像データの記録出力が終了した後、デジタ
ル複写機93に対して返送要求を行い(S54)、残り
の画像データをデジタル複写機93のメモリ73から読
み出し、デジタル複写機92に返送した後(S55)、
同様にして記録出力する。すなわち、デジタル複写機9
3のメモリ73からの原稿画像データの読み出しも、書
き込みと同様に、画像形成システム内の通信装置を介し
て、記録される頁の画像データが順次読み出され、デジ
タル複写機92に返送されて記録される。
【0159】ここで、本実施の形態では、上記S52に
おいてデジタル複写機92からの原稿画像データをメモ
リ73に記憶した時点から経時手段としてのタイマをス
タートさせ(S53)、画像を記憶してからの経過時間
を管理している。そして、タイマ管理により所定時間が
経過すると(S56)、デジタル複写機93のメモリ7
3から画像データを消去する(S57)。これにより、
デジタル複写機93のメモリ73に長期にわたって同じ
画像が記憶されていることがなくなる。
【0160】また、この所定時間は任意に設定できるも
のであり、画像形成システムの構成から適切な時間を設
定するものとする。例えば、高速のデジタル複写機から
構成されるものであれば設定時間は短くて良く、一方、
低速のデジタル複写機から構成されるものであれば設定
時間を長くする。これにより、必要な画像データをメモ
リ73から消去してしまうことがなくなり、また、不要
な画像データをいつまでも記憶しておくこともなくな
る。
【0161】このように、本実施の形態の画像形成シス
テムでは、デジタル複写機92において、スキャナ部3
1等の画像入力部から原稿画像が読み込まれ、その読み
込まれた画像情報は、副画像情報記憶部としてのメモリ
73に記憶される。そして、このメモリ73に記憶され
た画像情報は、レーザプリンタ部32にて可視画像とし
て記録出力される。
【0162】ところで、スキャナ部31としての例えば
電子RDHにて複数枚の原稿を読み込ませた場合に、デ
ジタル複写機92によっては、メモリ73の容量が小さ
いために、全ての原稿の画像情報を記憶できない場合が
ある。
【0163】このような場合、本実施の形態の画像形成
システムでは、操作者の入力部としての操作パネル90
への操作により、デジタル複写機92とは異なるデジタ
ル複写機93に記憶依頼するための指令を入力すること
ができる。そして、操作パネル90から画像情報の記憶
依頼の指令がなされると、副制御部としてのPCU74
は、この画像情報の記憶依頼の指令に基づいて、メモリ
73に記憶された画像情報をデジタル複写機93に転送
する。転送は一部の画像情報であってもよく又は全部の
画像情報であってもよい。
【0164】次いで、デジタル複写機93は、通信装置
を介して転送された画像情報を主画像情報記憶部として
のメモリ73に一時的に保管する。そして、デジタル複
写機93の主制御部としてのPCU74は、デジタル複
写機92からの返送要求を待って、その返送要求があっ
たときに、通信装置を介してこの画像情報をデジタル複
写機92のメモリ73に返送する。
【0165】デジタル複写機92は、デジタル複写機9
2に記憶された、返送された画像情報を取り出してレー
ザプリンタ部32に入力し、レーザプリンタ部32にて
可視画像として記録出力する。
【0166】これによって、画像情報の記憶容量が、操
作者が使用しようとするデジタル複写機92では小さい
場合であっても、デジタル複写機92にて読み取った画
像情報を他のデジタル複写機93に転送して、このデジ
タル複写機93にて一時的に保管させ、その記憶依頼し
た画像情報を元のデジタル複写機92に返送することが
できる。
【0167】また、本実施の形態の画像形成システムで
は、デジタル複写機93には、計時手段としてのタイマ
が設けられており、このタイマにて、デジタル複写機9
2から転送された画像情報を、デジタル複写機93のメ
モリ73に保管した時点からの経過時間を計測する。そ
して、デジタル複写機92からの返送要求がなく、かつ
タイマでの経過時間が所定時間を過ぎたときには、デジ
タル複写機93の消去手段としてのPCU74は、メモ
リ73に記憶された画像情報を消去する。
【0168】したがって、例えば余りにも長期間、依頼
元のデジタル複写機92からの連絡がない場合には、依
頼を受けた側のデジタル複写機93における記憶容量の
負担を軽減すべく、デジタル複写機93に記憶された画
像情報を消去するので、デジタル複写機93のメモリ7
3を有効活用することができる。すなわち、外部の機器
から画像データの記憶依頼をされたデジタル複写機93
は、この画像データを単に蓄積するだけではなく、デジ
タル複写機93自体が画像データの蓄積に疑問を感じる
状態になると、画像の有効性を考慮した後、この画像デ
ータを消去する。このため、長期に渡って不要な画像デ
ータが蓄積・占有され、デジタル複写機93自体の複写
処理に負担となることを防止することができる。したが
って、画像形成システム全体からみても、常に最高の状
態で、大量の画像情報を効率よく記録処理することがで
きる。
【0169】さらに、本実施の形態の画像形成システム
では、経時手段としてのタイマにより、画像を記憶して
からの経過時間を管理しており、タイマ管理により所定
時間が経過すると、デジタル複写機93のメモリ73か
ら画像データを消去するようにしているが、この所定時
間は任意に設定できる。
【0170】したがって、複写処理の速いマシン、或い
は遅いマシンにて画像形成システムを形成しても、画像
形成システム全体として最も適切な時間に不要な画像デ
ータを消去することができる。また、遅いマシンに対し
ては、例えば、速すぎる時間に問い合わせを行うことを
防止することができる。
【0171】また、本実施の形態の画像形成システムで
は、デジタル複写機92からの画像データを一時保管す
るためのデジタル複写機93のメモリ73は、デジタル
複写機93の主電源が遮断されても、記憶状態が維持で
きるように、例えば、バックアップ電源供給されたメモ
リやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され
ている。
【0172】したがって、顧客等の他人から記憶依頼さ
れた画像データを誤って失うことがなく、これにより、
再度、記憶依頼してもらうという不愉快な事態を防止す
ることができる。
【0173】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図18及び図19に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材につい
ては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0174】前記実施の形態1における画像形成システ
ムでは、図1のフローチャートの説明において、S56
において所定時間が経過した時点で画像データをメモリ
73から消去しているが(S57)、必ずしもこれに限
らず、例えば、所定時聞が経過した時点で画像データの
記憶依頼をしてきた側のマシン、つまりデジタル複写機
92の動作状況を確認し、その確認結果に基づいて画像
データをデジタル複写機93のメモリ73に保持してお
くか、又はメモリ73から消去するか判断するようにす
ることが可能である。
【0175】例えば、図18に示すように、デジタル複
写機93は、デジタル複写機92からの画像データ及び
例えば依頼元の機種番号等の付加情報を受信した後(S
61)、これら画像データ及び付加情報をデジタル複写
機93のメモリ73に記憶する(S62)。そして、メ
モリ73に記憶した時点からタイマをスタートさせる
(S63)。ここでのタイマ設定は、例えば10分とす
る。
【0176】その後、デジタル複写機93では、デジタ
ル複写機92からの画像データ返送要求を待って(S6
4)、返送要求があれば、デジタル複写機92に返送し
(S65)、返送後タイマをリセットする(S66)。
【0177】一方、S64でデジタル複写機92からの
画像データ返送要求がない場合には、所定時間つまり1
0分経過したか否かを判断し(S67)、10分経過し
たときには、一旦、タイマをリセットし(S68)、依
頼元マシン、つまりデジタル複写機92の動作状況を確
認する(S69)。
【0178】デジタル複写機92の動作状況は、デジタ
ル複写機92とデジタル複写機93との通信装置を介し
て確認される。
【0179】次いで、画像データの記憶依頼をしてきた
デジタル複写機92が動作中であれば(S70)、デジ
タル複写機92から画像データの転送要求がある可能性
があるので、タイマを再びセットし(S71)、S64
に戻って画像データの転送要求の待機状態となる。上記
S71で再度セットされるタイマの時間は、先述したよ
うに、画像形成システム内のデジタル複写機のレベルか
ら設定されるものであり、ここでは、S63における最
初のセット時間10分を考慮して、例えば5分としてい
る。
【0180】また、S70において、デジタル複写機9
2が動作中でないときには、デジタル複写機93のメモ
リ73を消去する(S72)。
【0181】さらに、S67でタイムアップでないとき
には、S64に戻って画像データの転送要求の待機状態
となる。
【0182】なお、上記の実施の形態においては、例え
ば、S70においてデジタル複写機92が動作中でない
場合には、デジタル複写機93は自動的にメモリ73を
消去する。しかし、必ずしもこれに限らず、例えば、図
19に示すように、デジタル複写機93の前記操作パネ
ル90の液晶表示装置1に、各依頼元のデジタル複写機
における動作状態をユーザが確認し得るようにしてお
き、この表示画面に基づいて手動でメモリ73の消去を
行うことが可能である。
【0183】同図に示すように、表示画面には、依頼さ
れた件数を示す「NO.」、原稿のサイズ情報と原稿の
枚数を示す「依頼状況」、画像データの記憶依頼をして
きたデジタル複写機を示す「依頼元」、待機中であるか
又は動作中かを示す「動作状態」、及びメモリ73に画
像データを記憶してからの経過時間を示す「経過時間」
が表形式にて表示されている。
【0184】また、上記表形式の表示の下の領域には、
メモリ73の使用状況及び残量が確認できるように、メ
モリ73の現在の状況が表示されている。さらに、表示
画面の右側の領域には、アップキー130a及びダウン
キー130bが設けられており、これらアップキー13
0a及びダウンキー130bを押圧操作することによ
り、表形式の表示の左横に設けられた矢印カーソル13
1を上下移動し得るようになっている。したがって、こ
の矢印カーソル131にて画像データの「NO.」を選
択した後、クリアキー132を押圧操作することによ
り、所望の画像データをメモリ73から消去し得るよう
になっている。
【0185】上記の構成により画像データの記憶依頼を
してきた側のデジタル複写機92の現在の状況が確認で
きるので、依頼元のデジタル複写機92が待機中であれ
ばその原稿に対する複写動作が完了していることが把握
される。また、デジタル複写機92の電源が遮断されて
いるのであればオールリセットがかかったことと同じこ
とであり、これらの条件で記憶を依頼された画像データ
を手動にて或いは自動で消去することが可能である。
【0186】このように、本実施の形態の画像形成シス
テムでは、デジタル複写機93のPCU74は、デジタ
ル複写機92からの返送要求を待って、一時保管した画
像情報をデジタル複写機92のメモリ73に返送する
が、長期間、依頼元のデジタル複写機92からの返送要
求の連絡がない場合に、現在のデジタル複写機92の動
作状況がわからないのでは、デジタル複写機93におけ
る画像情報の記憶が負担となる場合においても、その画
像情報を消去することができない。
【0187】しかし、本実施の形態においては、デジタ
ル複写機93には、デジタル複写機92の動作状況、例
えば「動作中」又は「待機中」若しくは「電源ダウン」
等を確認するための状況確認手段としてのPCU74が
設けられているので、このPCU74にてデジタル複写
機92と信号をやり取りすることによって、デジタル複
写機92の動作状況を確認することができる。
【0188】例えば、「動作中」であれば、間もなく返
送要求があるであろうことが予想でき、返送要求がない
にも係わらず「待機中」や「電源ダウン」であれば、依
頼した画像情報は不要になったと解釈することができ
る。
【0189】したがって、デジタル複写機93では、長
期間、依頼元のデジタル複写機92からの連絡がない場
合には、デジタル複写機92の動作状況を確認すること
ができる。
【0190】また、デジタル複写機93のメモリ73の
記憶容量の負担を軽減するために、「待機中」や「電源
ダウン」の動作状況を確認したときには、自動的にその
メモリ73の消去を行うことが可能となる。
【0191】逆に、依頼元であるデジタル複写機92の
動作状況を確認した後に、メモリ73を消去するので、
依頼元が必要とする画像データまで消去するという不具
合を防止することができる。
【0192】また、本実施の形態の画像形成システムで
は、特に、状況確認手段としてのPCU74にて確認さ
れたデジタル複写機92の動作状況は、同様に状況確認
手段として機能する液晶表示装置1にて、例えば「動作
中」又は「待機中」若しくは「電源ダウン」のように表
示されるようになっている。
【0193】したがって、ユーザは、この表示を見て、
そのデジタル複写機92の画像データを消去等すること
が可能である。
【0194】また、本実施の形態の画像形成システムで
は、デジタル複写機92からの画像データと共に、この
画像データに関連する例えば依頼元の機種番号等の付加
情報が併せて、デジタル複写機93のメモリ73に一時
保管される一方、この依頼元の機種番号等の付加情報
が、表示装置としての液晶表示装置1にて表示確認する
ことができる。
【0195】したがって、複数のデジタル複写機から記
録依頼を受けた場合に、何れのデジタル複写機から転送
されてきたものかを確認することができる。このため、
画像データが長時間放置されている場合や不要な場合に
は、そのデジタル複写機からの画像データであることを
特定して、その画像データを消去することができる。
【0196】なお、本実施の形態においては、画像デー
タに関連する付加情報として、機種番号を例示している
が、必ずしもこれに限らず、例えば、デジタル複写機9
2からデジタル複写機93に画像データを転送するとき
の時刻もこの付加情報に含ませることができる。したが
って、これによっても画像データが長時間放置されてい
ることを確認することができる。
【0197】また、本実施の形態の画像形成システムで
は、デジタル複写機93等の複数の副画像形成装置から
記憶依頼され、デジタル複写機93におけるメモリ73
に一時保管された各画像データについて、任意に選択し
て消去することができるようになっている。
【0198】したがって、複数の副画像形成装置から記
憶依頼された各画像データの内、不要となったものだけ
を選択して消去することができる。
【0199】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について図20に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施
の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材
については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0200】本実施の形態では、同一のデジタル複写機
から再度の記録依頼があった場合に、そのメモリ73に
格納された前回の画像データをどのように取り扱うかに
ついて例示するものである。
【0201】すなわち、画像データをメモリ73から確
実に消去していく決定方法として、同一のデジタル複写
機から、再度、画像データの記憶依頼がなされた場合
に、既に記憶されている画像データをメモリ73から消
去することが考えられる。
【0202】前述したように、画像データに関する情報
として、何れのデジタル複写機から転送されてきたもの
か管理されている場合には、この管理データにて同一の
デジタル複写機から転送されたものか否かを確認するこ
とができる。
【0203】このとき、所定の時間をおいて続けて転送
されてくる画像データが同時に処理すべき原稿画像であ
るのか否か、及び全く異なる処理の原稿画像であるのか
否かを判断する必要がある。その理由は、同時に処理す
べき原稿画像の記億依頼に際して、l枚の原稿に相当す
る画像データが所定周期毎に連続して転送されてくると
は限らず、原稿間の次の転送までの時間が不規則となる
ことも考えられる。
【0204】このような場合に、画像形成システム全体
の各装置のレベルから最低保障される時間を所定時間と
して設定しておき、この所定時間内に送られてくるので
あれば、定期的又は不定期的に関係なく同時に処理すべ
き原稿画像としてメモリ73に記憶する。一方、上記所
定時間以上経過後に同一のデジタル複写機から画像デー
タが送られてくれば、この画像データは既に記憶されて
いる前回の画像データとは別の原稿の画像データである
と判断してメモリ73から消去する。
【0205】具体的には、図20に示すように、例えば
デジタル複写機93は、デジタル複写機92からの画像
データ及び付加情報を受信した後(S81)、これら画
像データ、付加情報及び受信時間情報をデジタル複写機
93のメモリ73に記憶する(S82)。そして、この
画像データが前回と同一マシン、つまりデジタル複写機
92からのものであるか否かを判断する(S83)。画
像データが前回と同一のデジタル複写機92からのもの
であるときには、経過時間をチェックし(S84)、所
定時間内か否かを判断する(S85)。そして、所定時
間内であればそのまま放置するが、所定時間を過ぎてい
る場合には、前回までに蓄積された画像データを消去す
る(S86)。
【0206】このように、本実施の形態の画像形成シス
テムでは、デジタル複写機93のPCU74は、デジタ
ル複写機92からの返送要求を待って、一時保管した画
像情報をデジタル複写機92のメモリ73に返送する
が、長期間、依頼元のデジタル複写機92からの返送要
求の連絡がない場合が起こり得る。
【0207】そして、その後に、再び同一のデジタル複
写機92から画像情報の転送があったときには、通常、
前回のデジタル複写機93のメモリ73に一時保管され
た画像情報は不要となり、デジタル複写機92では先の
画像情報の記録出力を終了し別の画像情報の複写を開始
していることが多い。
【0208】このような場合には、前回一時保管した画
像情報は、消去すべきものである。
【0209】本実施の形態においては、デジタル複写機
93に設けられた同一確認手段としてのPCU74が、
記憶依頼のための画像情報の転送を受けたときに、前回
に記憶依頼を受けたデジタル複写機92と同一か否かを
例えば依頼元の機種番号等の付加情報に基づいて確認す
る。
【0210】そして、PCU74での確認により、前回
に記憶依頼を受けたデジタル複写機92と同一のデジタ
ル複写機92からの画像情報であるときには、蓄積情報
消去手段としてのPCU74が前回に記憶依頼を受けた
そのデジタル複写機92の画像情報をデジタル複写機9
3のメモリ73から消去する。
【0211】したがって、デジタル複写機93では、不
要な画像情報を消去することにより、メモリ73の記憶
容量の負担を軽減することができる。
【0212】また、本実施の形態の画像形成システムで
は、前回に記憶依頼を受けたデジタル複写機92と同一
のデジタル複写機92からの画像情報であるときには、
無条件にそのデジタル複写機92の画像情報をデジタル
複写機93のメモリ73から消去するのではなく、一定
の場合には、消去するのを禁止するようにしている。
【0213】特に、一定の場合として、所定時間を設定
しておき、この所定時間内ではメモリ73の消去を禁止
し、所定時間を経過したときにメモリ73を消去するこ
とができる。
【0214】したがって、所定時間内であれば同一原稿
群の画像データと判断し、例えば、50枚の原稿群の内
の複数頁分の画像データを散発的に連続して依頼された
時や、1枚目及び20枚目の画像記憶を少し時間をおい
て依頼された時に、誤って1枚目の画像データを消去す
るのを防止することができる。
【0215】〔実施の形態4〕本発明の他の実施の形態
について図21に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実
施の形態3の図面に示した部材と同一の機能を有する部
材については、同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0216】通常のデジタル複写機では、複写動作が完
了してから所定時間後に複写枚数や複写モード等の設定
を初期状態に戻すオートクリアが行われるようになって
いる。しかし、画像データの記憶を依頼された側のデジ
タル複写機において、上記オートクリアが行われたとき
に記憶依頼された画像データまで消去されると不都合と
なる。
【0217】そこで、本実施の形態の画像形成システム
においては、記憶依頼された側のデジタル複写機におい
てオートクリアが行われたとしても、所定時間が経過し
ないときには、記憶依頼された画像データはクリアされ
ないようにしている。
【0218】具体的には、図21のフローチャートに示
すように、デジタル複写機93の複写動作が完了した後
(S90)、タイマセットが行われる(S91)。次い
で、タイムアップしたか否かが判断され(S92)、タ
イムアップしている場合には、オートクリアされて標準
モードに復帰される。ただし、このときメモリ73にお
ける画像データを記憶している領域については、クリア
しない(S93)。次いで、タイマをオフセットし(S
94)、S91に戻る。
【0219】一方、S92においてタイムアップしてい
ないときに、キー操作があると(S95)、そのキー操
作が、複写のためのスタートキー15の押圧操作である
か否かが判断される(S96)。そして、YESの場合
は、タイマをオフセットした後(S97)、複写動作を
行う(S98)。また、NOの場合は、タイマをオフセ
ットした後(S99)、S91に戻る。
【0220】このように、本実施の形態の画像形成シス
テムでは、主画像形成装置としてのデジタル複写機93
には、オールクリアをするためのリセット信号に基づき
主画像情報記憶部としてのメモリ73の記憶内容を消去
するリセット手段としてのPCU74と、上記リセット
信号が発生したときに、PCU74によるデジタル複写
機93における記憶依頼を受けた画像情報及び付加情報
の消去を阻止する阻止手段としてのPCU74が設けら
れている。
【0221】すなわち、一般に、デジタル複写機では、
複写処理が終了して一定時間経過すると、オールクリア
をするためのリセット信号に基づき、装置の状態を初期
状態に戻すように構成されている。
【0222】本実施の形態でも、PCU74により、リ
セット信号に基づきデジタル複写機93にオールクリア
がかかり、このときメモリ73の記憶内容も消去され
る。
【0223】しかし、このように、オールクリアがかか
ったときに、デジタル複写機92から記憶依頼を受けた
画像情報が消去されたのでは、不都合である。
【0224】そこで、本実施の形態では、リセット信号
が発生してオールクリアする際には、PCU74がメモ
リ73における記憶依頼を受けた画像情報及び付加情報
の消去を阻止する。
【0225】この結果、デジタル複写機93にオールク
リアがかかったときに、メモリ73に一時保管されたデ
ジタル複写機92からの画像情報が消去されるのを防止
することができる。
【0226】〔実施の形態5〕本発明の他の実施の形態
について図22及び図23に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
1ないし実施の形態4の図面に示した部材と同一の機能
を有する部材については、同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0227】本画像形成システムは、図22に示すよう
に、例えば6台のデジタル複写機201〜206を備
え、これらデジタル複写機201〜206は、互いに通
信を行うためのインタフェース201a〜206aを有
している。最も大容量のメモリ73を有するデジタル複
写機201と最も多くの画像処理機能を有するデジタル
複写機202とは本画像形成システムにおける主画像形
成装置としての主デジタル複写機となっている。
【0228】第2主画像形成装置としてのデジタル複写
機201と第1主画像形成装置としてのデジタル複写機
202とは、両者のインタフェース201a・202a
と通信回線96とにより通信可能に接続され、デジタル
複写機203〜206は、同様に、インタフェース20
1a・203a〜206aと通信回線96とによりそれ
ぞれデジタル複写機201と通信可能に接続されてい
る。また、デジタル複写機202〜206は、デジタル
複写機201を介して、デジタル複写機201以外の他
のデジタル複写機とも通信可能となっている。
【0229】本画像形成システムにおいては、デジタル
複写機201とデジタル複写機202とにより前記主デ
ジタル複写機が構成され、この主デジタル複写機により
前記実施の形態1において説明した各動作を行い得るよ
うになっている。例えば、デジタル複写機202の機能
は図11に示したデジタル複写機93に相当し、デジタ
ル複写機201の機能はデジタル複写機93よりも画像
処理機能が少なく、メモリ容量が大きいものである。ま
た、デジタル複写機203・204の機能はデジタル複
写機92に相当し、デジタル複写機205・206の機
能はデジタル複写機91に相当するものである。
【0230】主デジタル複写機を構成するデジタル複写
機201・202においては、デジタル複写機201
が、主に大容量のメモリ73を必要とする画像データの
管理を担当し、デジタル複写機202が、画像処理を担
当するというように、役割を分担している。すなわち、
例えばデジタル複写機203から画像処理が依頼された
場合、デジタル複写機202から送信された画像データ
はデジタル複写機201のメモリ73にて記憶され、順
次デジタル複写機202に送られて画像処理される。
【0231】処理後の画像データは、再びデジタル複写
機201のメモリ73に格納された後、デジタル複写機
201からデジタル複写機203に返送される。このよ
うな制御は、例えばデジタル複写機201のPCU74
にて行われる。
【0232】このような複数のデジタル複写機の役割分
担にて主デジタル複写機を構成することにより、高機能
が必要となる主デジタル複写機を1台のデジタル複写機
にて構成する場合と比較して、コストダウンが可能であ
ると共に、画像形成システムの効率を向上することがで
きる。
【0233】なお、本実施の形態の画像形成システムに
おいては、以下のように構成することも可能である。
【0234】すなわち、図23に示すように、例えば5
台のデジタル複写機211〜215を備え、これらデジ
タル複写機211〜215は、互いに通信を行うための
インタフェース211a〜215aを有しており、これ
らデジタル複写機211〜215は、ループ状のネット
ワークを構成するように、各インタフェース211a〜
215a及び通信回線96により接続されている。各デ
ジタル複写機211〜215は、例えば前記デジタル複
写機30に相当する構成となっている。
【0235】本画像形成システムでは、各デジタル複写
機211〜215自身が所望の画像処理機能を有してい
ない場合、他のデジタル複写機に依頼して画像データに
画像処理を行うようになっている。このために、各デジ
タル複写機211〜215は、他のデジタル複写機が有
する画像処理機能やメモリ容量等の情報を保持してい
る。上記画像処理の依頼動作においては、各デジタル複
写機が自動的に依頼先のデジタル複写機を選択するも
の、或いは各々の液晶表示装置1に処理可能なデジタル
複写機を表示し、操作者が選択するものとすることがで
きる。
【0236】本画像形成システムでは、前記実施の形態
1に示した画像形成システムと同様の各動作を行い得る
ようになっている。この場合、画像処理依頼元のデジタ
ル複写機により画像処理を依頼されるデジタル複写機
は、主デジタル複写機ではなく、その画像処理機能を有
する他のデジタル複写機である。
【0237】このような前記主デジタル複写機を特定し
ない本画像形成システムの構成は、各デジタル複写機2
11〜215が互いに異なる画像処理機能を有している
場合に有効となる。
【0238】
【発明の効果】請求項1に係る発明の画像形成システム
は、以上のように、主画像形成装置と、副画像形成装置
と、これら主画像形成装置と副画像形成装置とを接続
し、相互に画像情報の送受信を行わせる通信装置とを備
え、上記副画像形成装置は、画像情報を入力する画像入
力部と、画像情報を記憶する副画像情報記憶部と、上記
画像情報記憶部に記憶された画像情報に基づいて可視像
を形成する画像記録部と、主画像形成装置に記憶依頼す
るための指令を入力するための入力部と、上記入力部か
らの画像情報の記憶依頼の指令に基づいて、副画像情報
記憶部に記憶された画像情報を上記主画像形成装置に転
送する副制御部とを備え、上記主画像形成装置は、画像
情報を記憶する主画像情報記憶部と、上記通信装置を介
して転送された画像情報を上記主画像情報記憶部に一時
的に保管し、副画像形成装置からの返送要求を待って、
上記通信装置を介してこの画像情報を上記副画像形成装
置の副画像情報記憶部に返送する主制御部とを備えてい
る画像形成システムであって、上記主画像形成装置に
は、副画像形成装置の動作状況を確認するための状況確
認手段がさらに設けられている構成である。
【0239】それゆえ、画像情報の記憶容量が、操作者
が使用しようとする副画像形成装置では小さい場合であ
っても、副画像形成装置にて読み取った画像情報を他の
主画像形成装置に転送して、この主画像形成装置にて一
時的に保管させ、その記憶依頼した画像情報を元の副画
像形成装置に返送することができる。
【0240】また、上記主画像形成装置には、副画像形
成装置の動作状況、例えば「動作中」又は「待機中」等
を確認するための状況確認手段が設けられているので、
この状況確認手段にて副画像形成装置の動作状況を確認
することができる。
【0241】したがって、主画像形成装置では、長期
間、依頼元の副画像形成装置からの連絡がない場合に
は、副画像形成装置の動作状況を確認することにより、
主画像情報記憶部の記憶容量の負担を軽減するための、
例えば消去等の処置をとることが可能となるという効果
を奏する。
【0242】
【0243】
【0244】
【0245】請求項に係る発明の画像形成システム
は、以上のように、少なくとも1台の主画像形成装置
と、複数の副画像形成装置と、これら主画像形成装置と
副画像形成装置とを接続し、相互に画像情報の送受信を
行わせる通信装置とを備え、上記副画像形成装置は、画
像情報を入力する画像入力部と、画像情報とこの画像情
報に関連する付加情報とを記憶する副画像情報記憶部
と、上記画像情報記憶部に記憶された画像情報に基づい
て可視像を形成する画像記録部と、主画像形成装置に記
憶依頼するための指令を入力するための入力部と、上記
入力部からの画像情報の記憶依頼の指令に基づいて、副
画像情報記憶部に記憶された画像情報及び付加情報を上
記主画像形成装置に転送する副制御部とを備え、上記主
画像形成装置は、画像情報を記憶する主画像情報記憶部
と、上記通信装置を介して転送された画像情報及び付加
情報を上記主画像情報記憶部に一時的に保管し、副画像
形成装置からの返送要求を待って、上記通信装置を介し
てこの画像情報を上記副画像形成装置の副画像情報記憶
部に返送する主制御部とを備えている画像形成システム
であって、上記主画像形成装置には、記憶依頼のための
画像情報の転送を受けたときに、前回に記憶依頼を受け
た副画像形成装置と同一か否かを上記付加情報に基づい
て確認する同一確認手段と、上記同一確認手段の確認に
より、前回に記憶依頼を受けた副画像形成装置と同一の
副画像形成装置からの画像情報であるときには、前回に
記憶依頼を受けたその副画像形成装置の画像情報を主画
像情報記憶部から消去する蓄積情報消去手段とが設けら
れている構成である。
【0246】それゆえ、主画像形成装置に設けられた同
一確認手段が、記憶依頼のための画像情報の転送を受け
たときに、前回に記憶依頼を受けた副画像形成装置と同
一か否かを例えば依頼元の機種番号等の付加情報に基づ
いて確認する。
【0247】そして、同一確認手段の確認により、前回
に記憶依頼を受けた副画像形成装置と同一の副画像形成
装置からの画像情報であるときには、蓄積情報消去手段
が前回に記憶依頼を受けたその副画像形成装置の画像情
報を主画像情報記憶部から消去する。
【0248】したがって、主画像形成装置では、不要な
画像情報を消去することにより、主画像情報記憶部の記
憶容量の負担を軽減することができるという効果を奏す
る。
【0249】請求項に係る発明の画像形成システム
は、以上のように、請求項記載の画像形成システムに
おいて、上記主画像形成装置には、リセット信号に基づ
き主画像情報記憶部の記憶内容を消去するリセット手段
と、上記リセット信号が発生したときに、リセット手段
による主画像情報記憶部における記憶依頼を受けた画像
情報及び付加情報の消去を阻止する阻止手段が設けられ
ている構成である。
【0250】それゆえ、リセット信号が発生したとき
に、阻止手段がリセット手段による主画像情報記憶部に
おける記憶依頼を受けた画像情報及び付加情報の消去を
阻止する。
【0251】この結果、主画像形成装置にオールクリア
がかかったときに、主画像情報記憶部に一時保管された
副画像形成装置からの画像情報が消去されるのを防止す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における画像形成システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図2】上記画像形成システムが備えるデジタル複写機
の縦断面図である。
【図3】上記デジタル複写機が備える画像処理部の構成
を示すブロック図である。
【図4】上記デジタル複写機が備える制御系の構成を示
すブロック図である。
【図5】上記デジタル複写機が備える操作パネルの正面
図である。
【図6】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は操作パネルの液晶表示装置における基本画
面を示すもの、(b)は同第1機能設定画面を示すも
の、(c)は同第2機能設定画面を示すものである。
【図7】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は上記操作パネルの液晶表示装置における画
質設定画面を示すもの、(b)は同後処理設定画面を示
すものである。
【図8】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は上記操作パネルの液晶表示装置における初
期設定画面を示すもの、(b)は同指紋登録画面を示す
もの、(c)は部門管理設定画面を示すものである。
【図9】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は上記操作パネルの液晶表示装置におけるリ
ミッタ設定画面を示すもの、(b)は同シミュレーショ
ン画面を示すものである。
【図10】上記操作パネルの液晶表示装置における各画
面が遷移する過程を示す説明図である。
【図11】上記画像形成システムの概略構成を示す説明
図である。
【図12】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は図6(b)に示した第1機能設定画面での
画像編集機能の選択状態を示すもの、(b)は斜体機能
動作に対応した液晶表示装置の表示状態を示すもの、
(c)は同斜体設定画面を示すものである。
【図13】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は図6(c)に示した第2機能設定画面での
画像編集機能の選択状態を示すもの、(b)は図15に
示すS4の動作に対応した液晶表示装置の表示状態を示
すもの、(c)は同シャープネス設定画面を示すもので
ある。
【図14】上記操作パネルにおいて、図15に示すS1
4の動作に対応した液晶表示装置の表示状態を示す正面
図である。
【図15】画像形成システムにおける画像処理依頼をす
る場合の動作を示すフローチャートである。
【図16】画像形成システムにおける記憶依頼をする場
合の動作を示すフローチャートである。
【図17】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、(a)は図16に示すS37の動作に対応した液晶
表示装置の表示状態を示すもの、(b)は(a)におい
て外部メモリキーを押圧操作したときの表示状態を示す
もの、(c)は(b)において続行キーを押圧操作した
ときの表示状態を示すものである。
【図18】本発明の他の実施の形態における画像形成シ
ステムの制御動作を示すものであり、記憶依頼をしたと
きにメモリ消去を行う場合の動作を示すフローチャート
である。
【図19】上記操作パネルの表示内容を示す正面図であ
り、図18に示すS69の動作に対応した液晶表示装置
の表示状態を示すものである。
【図20】本発明のさらに他の実施の形態における画像
形成システムの制御動作を示すものであり、記憶依頼を
したときにメモリ消去を行う場合の動作を示すフローチ
ャートである。
【図21】本発明のさらに他の実施の形態における画像
形成システムの制御動作を示すものであり、記憶依頼を
したときにオールクリアがかかった場合の動作を示すフ
ローチャートである。
【図22】本発明のさらに他の実施の形態における画像
形成システムの概略構成を示す説明図である。
【図23】本発明のさらに他の実施の形態における画像
形成システムの概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置(状況確認手段) 31 スキャナ部(画像入力部) 32 レーザプリンタ部(画像記録部) 71 画像データ処理部 73 メモリ(主画像情報記憶部、副画像情報記憶
部) 74 PCU(主制御部、副制御部、状況確認手
段、消去手段、同一確認手段、蓄積情報消去手段、リセ
ット手段、阻止手段) 90 操作パネル(入力部) 91 デジタル複写機 92 デジタル複写機(副画像形成装置) 93 デジタル複写機(主画像形成装置) 91a 〜95a インタフェース(通信装置) 96 通信回線(通信装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−238215(JP,A) 特開 平9−91103(JP,A) 特開 平8−274928(JP,A) 特開 平8−251321(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/21

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主画像形成装置と、副画像形成装置と、こ
    れら主画像形成装置と副画像形成装置とを接続し、相互
    に画像情報の送受信を行わせる通信装置とを備え、 上記副画像形成装置は、 画像情報を入力する画像入力部と、 画像情報を記憶する副画像情報記憶部と、 上記画像情報記憶部に記憶された画像情報に基づいて可
    視像を形成する画像記録部と、 主画像形成装置に記憶依頼するための指令を入力するた
    めの入力部と、 上記入力部からの画像情報の記憶依頼の指令に基づい
    て、副画像情報記憶部に記憶された画像情報を上記主画
    像形成装置に転送する副制御部とを備え、 上記主画像形成装置は、 画像情報を記憶する主画像情報記憶部と、 上記通信装置を介して転送された画像情報を上記主画像
    情報記憶部に一時的に保管し、副画像形成装置からの返
    送要求を待って、上記通信装置を介してこの画像情報を
    上記副画像形成装置の副画像情報記憶部に返送する主制
    御部とを備えている画像形成システムであって、 上記主画像形成装置には、副画像形成装置の動作状況を
    確認するための状況確認手段がさらに設けられているこ
    とを特徴とする画像形成システム。
  2. 【請求項2】少なくとも1台の主画像形成装置と、複数
    の副画像形成装置と、これら主画像形成装置と副画像形
    成装置とを接続し、相互に画像情報の送受信を行わせる
    通信装置とを備え、 上記副画像形成装置は、 画像情報を入力する画像入力部と、 画像情報とこの画像情報に関連する付加情報とを記憶す
    る副画像情報記憶部と、 上記画像情報記憶部に記憶された画像情報に基づいて可
    視像を形成する画像記 録部と、 主画像形成装置に記憶依頼するための指令を入力するた
    めの入力部と、 上記入力部からの画像情報の記憶依頼の指令に基づい
    て、副画像情報記憶部に記憶された画像情報及び付加情
    報を上記主画像形成装置に転送する副制御部とを備え、 上記主画像形成装置は、 画像情報を記憶する主画像情報記憶部と、 上記通信装置を介して転送された画像情報及び付加情報
    を上記主画像情報記憶部に一時的に保管し、副画像形成
    装置からの返送要求を待って、上記通信装置を介してこ
    の画像情報を上記副画像形成装置の副画像情報記憶部に
    返送する主制御部とを備えている画像形成システムであ
    って、 上記主画像形成装置には、記憶依頼のための画像情報の
    転送を受けたときに、前回に記憶依頼を受けた副画像形
    成装置と同一か否かを上記付加情報に基づいて確認する
    同一確認手段と、 上記同一確認手段の確認により、前回に記憶依頼を受け
    た副画像形成装置と同一の副画像形成装置からの画像情
    報であるときには、前回に記憶依頼を受けたその副画像
    形成装置の画像情報を主画像情報記憶部から消去する蓄
    積情報消去手段とが設けられていることを特徴とする画
    像形成システム。
  3. 【請求項3】上記主画像形成装置には、リセット信号に
    基づき主画像情報記憶部の記憶内容を消去するリセット
    手段と、 上記リセット信号が発生したときに、リセット手段によ
    る主画像情報記憶部における記憶依頼を受けた画像情報
    及び付加情報の消去を阻止する阻止手段が設けられてい
    ることを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
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