JP3359854B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3359854B2
JP3359854B2 JP34164597A JP34164597A JP3359854B2 JP 3359854 B2 JP3359854 B2 JP 3359854B2 JP 34164597 A JP34164597 A JP 34164597A JP 34164597 A JP34164597 A JP 34164597A JP 3359854 B2 JP3359854 B2 JP 3359854B2
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俊裕 岡橋
博 前田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファック
スおよびプリンタ等の複数の機能を備えたデジタル複写
機に備えられる画像処理装置に関し、特に、該デジタル
複写機に入力される大量の画像情報を記憶するハードデ
ィスク等を備えた画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、複写機、ファックスおよびプ
リンタ等の機能が統合された多機能のデジタル複写機が
数多く商品化されている。このようなデジタル複写機
は、多くの外部装置とネットワーク接続されて用いら
れ、これらの外部装置より大量の画像情報が入力され
る。
【0003】上記デジタル複写機は、入力される上記画
像情報を記憶するため、大容量の記憶装置を必要とす
る。しかしながら、上記記憶装置を半導体メモリで構成
し、該半導体メモリで、その大容量の画像情報を全て管
理するとなるとコストアップにつながる。したがって、
一般的には、例えばハードディスクなどのディスクメモ
リ装置が上記記憶装置として採用される。上記ディスク
メモリ装置は、外部装置より送られてくる画像情報を順
次記録する一方、ファイリング等の情報を長期にわたっ
て保存する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、ディスクメモリ装置で大量の画像情報を記録
・管理しているため、上記ディスクメモリ装置が故障す
ると、該ディスクメモリ装置に記録されていた画像情報
が消えてしまう。これは、上記ディスクメモリ装置の容
量が大きいほど、故障が発生した場合の問題も大きい。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ディスクメモリ装置の故
障発生を事前に予測し、その予測に基づいて、故障発生
の際に生じる不具合を軽減する処理を行うことができる
画像処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項の画像処理装置
は、ディスクメモリ装置を画像データ記憶メモリとして
用いる画像形成装置に用いられるものであり、上記の課
題を解決するために、上記ディスクメモリ装置のデータ
記憶領域が複数の領域に分割され、上記ディスクメモリ
装置に故障が発生する前に、該ディスクメモリ装置の分
割された各領域毎に該ディスクメモリ装置の故障を予測
する故障予測手段と、上記ディスクメモリ装置に記憶さ
れる画像データの特徴を抽出する特徴抽出手段と、上記
故障予測手段によりディスクメモリ装置の故障が予測さ
れた場合に、上記特徴抽出手段によって抽出された画像
データの特徴に基づき、該画像データの記憶先の領域を
割り付ける割付手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0007】請求項2の画像処理装置は、請求項1の構
成に加えて、上記特徴抽出手段は、上記ディスクメモリ
装置に記憶される画像データの解像度および階調性を抽
出し、上記割付手段は、高解像度で、かつ多値の画像デ
ータに対しては、その記憶先の領域を上記故障予測手段
によって故障が予測されたデータ記憶領域に割り付け、
低解像度の画像データまたは2値の画像データに対して
は、その記憶先の領域を上記故障予測手段によって故障
が予測されたデータ記憶領域外に割り付けることを特徴
としている。
【0008】請求項3の画像処理装置は、請求項1の構
成に加えて、上記特徴抽出手段は、上記ディスクメモリ
装置に記憶される画像データが文字領域のデータである
のか中間調領域のデータであるのかを抽出し、上記割付
手段は、文字領域の画像データに対しては、その記憶先
の領域を上記故障予測手段によって故障が予測されたデ
ータ記憶領域に割り付け、中間調領域の画像データに対
しては、その記憶先の領域を上記故障予測手段によって
故障が予測されたデータ記憶領域外に割り付けることを
特徴としている。
【0009】請求項4の画像処理装置は、請求項1の構
成に加えて、上記特徴抽出手段は、上記ディスクメモリ
装置に記憶される画像データの画像圧縮方式を抽出し、
上記割付手段は、画像圧縮がされていない画像データに
対しては、その記憶先の領域を上記故障予測手段によっ
て故障が予測されたデータ記憶領域に割り付け、画像圧
縮されている画像データに対しては、その記憶先の領域
を上記故障予測手段によって故障が予測されたデータ記
憶領域外に割り付けることを特徴としている。
【0010】上記の構成により、上記故障予測手段は、
ディスクメモリ装置の分割された領域毎に故障予測する
ことができる。上記故障予測手段によってディスクメモ
リ装置の故障が予測されると、上記特徴抽出手段は、デ
ィスクメモリ装置に記憶される画像データの特徴を抽出
する。上記割付手段は、該ディスクメモリ装置に記憶さ
せる画像データに対し、上記特徴に応じて記憶先の領域
を割り付ける。
【0011】画像データの特徴(文字画像か中間調画像
か、あるいは、圧縮されているか否か等)によっては、
該画像データが記憶されている領域に故障が発生した場
合、該画像データの復元が容易なものと困難なもの、あ
るいはそのまま出力した場合に影響が小さいものと大き
いものといった違いがある。本発明の画像処理装置で
は、例えば、画像データの復元が容易なもの、あるい
は、そのまま出力した場合に影響が小さいものに関して
は、故障が予測されている領域に該画像データを割り付
け、そうでないものに関しては、故障が予測されていな
い領域に該画像データを割り付ける。これにより、ディ
スクメモリ装置に予測どおりに故障が発生した場合に、
その影響を少なくすることができる。
【0012】請求項の画像処理装置は、ディスクメモ
リ装置を画像データ記憶メモリとして用いる画像形成装
置に用いられるものであり、上記の課題を解決するため
に、上記ディスクメモリ装置のデータ記憶領域が複数の
領域に分割され、上記ディスクメモリ装置に故障が発生
する前に、該ディスクメモリ装置の分割された各領域毎
に該ディスクメモリ装置の故障を予測する故障予測手段
と、上記ディスクメモリ装置に記憶されている画像デー
タの特徴を抽出する特徴抽出手段と、上記ディスクメモ
リ装置のある領域に記憶されている画像データを、他の
領域に移動させるデータ移動手段とを備えており、上記
故障予測手段によりディスクメモリ装置の故障が予測さ
れた場合に、上記特徴抽出手段によって故障が予測され
た領域に記憶されている画像データの特徴が抽出され、
上記データ移動手段は抽出された画像データの特徴に応
じて、故障が予測された領域に記憶されている画像デー
タを他の領域に移動させることを特徴としている。
【0013】請求項6の画像処理装置は、請求項5の構
成に加えて、上記特徴抽出手段は、上記特徴抽出手段に
よって故障が予測された領域に記憶されている画像デー
タの画像圧縮方式を抽出し、上記移動手段は、画像圧縮
がされていない画像データに対しては、移動は行わず、
画像圧縮されている画像データに対しては、その記憶領
域を上記故障予測手段によって故障が予測されたデータ
記憶領域外となるように移動させることを特徴としてい
る。
【0014】請求項7の画像処理装置は、請求項5の構
成に加えて、上記特徴抽出手段は、上記特徴抽出手段に
よって故障が予測された領域に記憶されている画像デー
タが文字領域のデータであるのか中間調領域のデータで
あるのかを抽出し、上記移動手段は、文字領域の画像デ
ータに対しては、移動は行わず、中間調領域の画像デー
タに対しては、その記憶領域を上記故障予測手段によっ
て故障が予測されたデータ記憶領域外となるように移動
させることを特徴としている。
【0015】上記の構成により、上記故障予測手段は、
ディスクメモリ装置の分割された領域毎に故障予測する
ことができる。上記故障予測手段によってディスクメモ
リ装置の故障が予測されると、上記特徴抽出手段は、デ
ィスクメモリ装置の故障が予測された領域に記憶されて
いる画像データの特徴を抽出する。上記データ移動手段
は、抽出された画像データの特徴に応じて、故障が予測
された領域に記憶されている画像データを他の領域に移
動させる。
【0016】例えば、上記故障が予測された領域に記憶
されている画像データが、画像データの復元が容易なも
の、あるいは、そのまま出力した場合に影響が小さいも
のであれば、該画像データはそのままの領域に記憶され
るが、そうでないものに関しては、故障が予測されてい
ない領域に移動させられる。これにより、ディスクメモ
リ装置に予測どおりに故障が発生した場合に、その影響
を少なくすることができる。
【0017】請求項8の画像処理装置は、請求項1ない
し7の何れかの構成に加えて、上記故障予測手段の動作
を制御する故障予測動作制御手段を備えており、上記故
障予測動作制御手段は、画像形成装置に常時電源を投入
されている場合に、所定の時期に、上記故障予測手段を
定期的に動作させることを特徴としている。
【0018】上記の構成により、上記故障予測動作制御
手段は、画像形成装置の電源投入時にのみ、上記故障予
測手段を動作させるのではなく、電源投入後、定期的に
故障予測手段を動作させるので、例えば、ファックス機
能を付加した複合デジタル複写機や、コンビニエンスス
トア等に接地されるデジタル複写機等のように、基本的
に電源が常時ONとなっている画像形成装置に対して
も、故障予測診断処理を行うことができる。
【0019】請求項9の画像処理装置は、請求項8の構
成に加えて、さらに、画像形成装置の連続動作時間を計
時する計時手段を備えており、上記故障予測動作制御手
段は、上記計時手段によって、前回の故障予測動作から
所定時間が経過する毎に、上記故障予測手段を動作させ
ることを特徴としている。
【0020】上記の構成により、上記故障予測動作制御
手段は、画像形成装置の電源投入時にのみ、上記故障予
測手段を動作させるのではなく、電源投入後も、上記計
時手段により所定時間毎に、故障予測手段を動作させる
ので、例えば、ファックス機能を付加した複合デジタル
複写機や、コンビニエンスストア等に接地されるデジタ
ル複写機等のように、基本的に電源が常時ONとなって
いる画像形成装置に対しても、故障予測診断処理を行う
ことができる。
【0021】請求項10の画像処理装置は、請求項8の
構成に加えて、上記故障予測動作制御手段は、上記画像
形成装置が画像形成動作を行うための準備期間または待
機期間に入った時に、上記故障予測手段を動作させるこ
とを特徴としている。
【0022】上記の構成により、上記故障予測動作制御
手段は、画像形成装置が原稿を出力するための準備期間
となる定着器のウォームアップ中や、予熱モードの待機
期間中に、上記故障予測手段を動作させる。このため、
故障予測診断処理にかかるロスタイムが発生しない。
【0023】また、定着器が待機期間(予熱モード)に
入る度に、故障予測診断が行われるため、電源が常時O
Nとなる画像形成装置に対しても、定期的に故障予測診
断処理を行うことができる。
【0024】請求項11の画像処理装置は、請求項8の
構成に加えて、上記故障予測動作制御手段は、上記画像
形成装置がディスクメモリ装置を用いる所定の画像処理
動作を完了させた後に、上記故障予測手段を動作させる
ことを特徴としている。
【0025】上記の構成により、上記故障予測動作制御
手段は、ディスクメモリ装置を用いる所定の画像処理動
作が行われた場合にのみ、故障予測診断処理を行う。こ
のため、より細かく故障予測診断処理を行うことがで
き、故障予測診断の精度向上につながる。
【0026】また、上述のような画像処理動作が行われ
る度に、故障予測診断が行われるため、電源が常時ON
となる画像形成装置に対しても、定期的に故障予測診断
処理を行うことができる。
【0027】請求項12の画像処理装置は、請求項8な
いし11の何れかの構成に加えて、さらに、上記ディス
クメモリ装置を必要とする機能が上記画像形成装置に備
えられているか否かを管理する管理手段が備えられてお
り、上記故障予測動作制御手段は、上記管理手段により
管理されている管理情報に基づいて、上記故障予測手段
の動作を制御することを特徴としている。
【0028】上記の構成により、上記故障予測手段は、
上記管理手段の管理情報に基づき、ディスクメモリ装置
を必要とする機能がある場合のみ、故障予測診断を行っ
ているため、故障予測診断をする必要が無い場合には故
障予測診断が行われず、無駄な電力消費や故障予測診断
にかかるロスタイムを回避できる。
【0029】請求項13の画像処理装置は、請求項1な
いし7の何れかの構成に加えて、上記故障予測手段の動
作を制御する故障予測動作制御手段を備えており、上記
故障予測動作制御手段は、画像形成装置に電源が投入さ
れた時に、上記ディスクメモリ装置に動作を開始させる
ために送信される信号を利用して、上記故障予測手段を
動作させることを特徴としている。
【0030】上記の構成により、上記故障予測動作制御
手段は、画像形成装置の電源投入時において、ディスク
メモリ装置に必ず転送される開始信号を元に、自動的に
故障予測診断が行われる。このため、上記ディスクメモ
リ装置に故障予測診断を要求する信号を送ることなく、
すなわち、制御シーケンスを要求することなく故障予測
診断処理が可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) 本発明の実施の一形態について図1ないし図9に基づい
て説明すれば、以下の通りである。尚、本実施の形態で
は、本発明に係る画像処理装置をデジタル複写機に適用
した場合を例示する。
【0032】〔デジタル複写機の構成〕 図2に示すように、本実施の形態に係るデジタル複写機
1は、スキャナ部2およびレーザプリンタ部3を有して
いる。
【0033】上記スキャナ部2は、透明ガラスからなる
原稿載置台21、原稿載置台21上へ自動的に原稿を供
給搬送するための両面対応自動原稿送り装置(以下、R
ADFと称する)22、及び原稿載置台21上に載置さ
れた原稿の画像を走査して読み取るための原稿画像読み
取りユニット、すなわちスキャナユニット23から構成
されている。
【0034】上記RADF22は、複数枚の原稿を一度
にセットしておく原稿トレイを有し、該原稿トレイ上に
セットされた原稿を、1枚ずつ自動的にスキャナユニッ
ト23の原稿載置台21上へ送給する装置である。ま
た、このRADF22は、オペレータの選択に応じて、
原稿の片面、または両面をスキャナユニット23に読み
取らせるように、片面原稿のための搬送経路、両面原稿
のための搬送経路、および搬送経路切り換え手段などか
ら構成されている。このRADF22については、従来
から数多くの出願、商品化がなされているので、これ以
上の説明を省略する。
【0035】上記スキャナユニット23は、第1の走査
ユニット24a、第2の走査ユニット24b、原稿から
の反射光を結像するための光学レンズ体25、上記光学
レンズ体によって結像された反射光像を電気的画像信号
に変換する光電変換素子(以下、CCDと称する)26
から構成される。尚、上記第1の走査ユニット24a
は、原稿面上を露光するランプリフレクタアセンブリ2
7と、原稿からの反射光像をCCD26に導くための第
1の反射ミラー28aとから構成され、第2の走査ユニ
ット24bは、第2および第3の反射ミラー28b・2
8cから構成される。
【0036】上記スキャナ部2は、上記RADF22と
スキャナユニット23との関連した動作により、原稿載
置台21上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、
原稿載置台21の下面に沿ってスキャナユニット23を
移動させて原稿画像を読み取るように構成されている。
【0037】また、上記レーザプリンタ部3は、用紙収
納・搬送部、レーザ書込ユニット31及び画像を形成す
るための画像形成部32を備えている。
【0038】上記用紙収納・搬送部は、上記画像形成部
32へ搬送される用紙を収納する第1の給紙カセット3
3、第2の給紙カセット34、両面複写ユニット35、
及びマルチ手差しトレイ36を有している。上記用紙収
納・搬送部における第1および第2の給紙カセット33
・34には、用紙の束がサイズ毎に収容されており、操
作者が所望するサイズが収容されているカセットを選択
すると、そのカセット内の用紙の束の上から1枚ずつ送
りだされ、搬送経路37を経由して順次、画像形成部3
2へ向けて搬送される。
【0039】上記レーザ書込ユニット31は、上記スキ
ャナ部2で読み取られた画像データに応じたレーザ光を
出射する半導体レーザ、該レーザ光を等角速度偏向する
ポリゴンミラー、および等角速度偏向されたレーザ光を
画像形成部32の感光体ドラム38上に等速度偏向され
るように補正するf−θレンズ等を有している。
【0040】上記画像形成部32は、周知の態様に従
い、感光体ドラム38の周囲に帯電器、現像器、転写
器、剥離器、クリーニング器および除電器等が配置さ
れ、さらに上記感光体ドラム38の用紙の搬送方向の下
流側に、上記感光体ドラム38によって用紙に形成され
たトナー像を定着させる定着器39が配置されている。
【0041】上記定着器39より画像が形成されるべき
用紙の搬送方向下流側には用紙排出搬送路40が設けら
れており、この用紙排出搬送路40は、後処理装置(ソ
ータ)41へ通じている搬送路42と、両面複写ユニッ
ト35へ通じている搬送路43とに分岐されている。
【0042】原稿画像をスキャナユニット23で読み取
ることにより得られた画像データは、後述する画像処理
装置(図3参照)へと送られ、各種処理が施された後、
上記画像処理装置のメモリ53(図3参照)に一旦記憶
される。上記メモリ53に記憶された画像データは、出
力指示に応じてレーザプリンタ部3に出力される。
【0043】上記レーザプリンタ部3は、与えられた画
像データに基づいて、レーザ書込ユニット31によって
レーザ光線を走査させることにより感光体ドラム38の
表面上に静電潜像を形成する。上記静電潜像はトナーに
より可視像化され、可視像化されたトナー像は、上述の
給紙ユニット33ないし36の何れかから搬送された用
紙の面上に静電転写され、定着器39によって定着され
る。
【0044】このようにして画像が形成された用紙は定
着器39から搬送路40及び42を介して後処理装置4
1へ送られるか、あるいは搬送路40及び43を介して
両面複写ユニット35へと選択的に搬送される。
【0045】〔画像処理装置〕 次に、上記デジタル複写機1における、読み取られた原
稿画像情報に対して画像処理を行う画像処理装置の構成
及び機能について説明する。図3は図2のデジタル複写
機1に含まれている画像処理装置のブロック図である。
【0046】上記画像処理装置は、画像データ入力部5
0、画像データ処理部51、画像データ出力部52、R
AM(ランダムアクセスメモリ)およびハードディスク
(ディスクメモリ装置)等から構成されるメモリ53、
及びCPUからなる画像処理部54を備えている。
【0047】上記画像データ入力部50はCCD入力部
50a、ヒストグラム処理部50b及び誤差拡散処理部
50cを含んでおり、CCD26から入力される画像デ
ータを2値化変換して、2値のデジタル量としてヒスト
グラムをとりながら、誤差拡散法により画像データを処
理して、メモリ53に一旦記憶するように構成されてい
る。
【0048】即ち、CCD入力部50aでは、画像デー
タとして入力される各画素濃度に応じたアナログ電気信
号が、A/D変換されたのち、MTF(Modulation Tra
nsfer Function) 補正、白黒補正またはガンマ補正が行
われ、256階調(8ビット)のデジタル信号としてヒ
ストグラム処理部50bへ出力される。
【0049】ヒストグラム処理部50bでは、CCD入
力部50aから出力されたデジタル信号が、256階調
の画素濃度別に加算され濃度情報(ヒストグラムデー
タ)が得られると共に、必要に応じて、得られたヒスト
グラムデータが画像処理部54へ送られ、または画素デ
ータとして誤差拡散処理部50cへ送られる。
【0050】誤差拡散処理部50cでは、疑似中間処理
の一種である誤差拡散法、すなわち、2値化の誤差を隣
接画素の2値化判定に反映させる方法により、CCD入
力部50aから出力された8ビット/画素のデジタル信
号が1ビット(2値化)に変換され、原稿における局所
領域濃度を忠実に再現するための再配分演算が行われ
る。
【0051】画像データ処理部51は、多値化処理部5
1a・51b、合成処理部51c、濃度変換処理部51
d、変倍処理部51e、画像プロセス部51f、誤差拡
散処理部51g並びに圧縮処理部51hを含んでいる。
上記画像データ処理部51は、入力された画像データを
オペレータが希望する画像データに最終的に変換する処
理部であり、メモリ53に最終的に変換された出力画像
データとして記憶されるまでこの処理部にて処理するよ
うに構成されている。但し、画像データ処理部51に含
まれている上述の各処理部は必要に応じて機能するもの
であり、機能しない場合もある。
【0052】多値化処理部51a・51bでは、誤差拡
散処理部50cで2値化されたデータが再度256階調
に変換される。
【0053】合成処理部51cでは、画素毎の論理演
算、即ち、論理和、論理積または排他的論理和の演算が
選択的に行われる。この演算の対象となるデータは、メ
モリ53に記憶されている画素データ及びパターンジェ
ネレータ(PG)からのビットデータである。
【0054】濃度変換処理部51dでは、256階調の
データ信号に対して、所定の階調変換テーブルに基づい
て入力濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定され
る。
【0055】変倍処理部51eでは、指示された変倍率
に応じて、入力される既知データにより補間処理を行う
ことによって、変倍後の対象画素に対する画素データ
(濃度値)が求められ副走査方向に変倍された後に主走
査方向に変倍処理される。
【0056】画素プロセス部51fでは、入力された画
素データに対して様々な画像処理が行われ、また、特徴
抽出等データ列に対する情報収集が行われ得る。
【0057】誤差拡散処理部51gでは、画像データ入
力部50の誤差拡散処理部50cと同様な処理が行われ
る。
【0058】圧縮処理部51hでは、ランレングスとい
う符号化により2値データが圧縮される。また、画像デ
ータの圧縮に関しては、最終的な出力画像データが完成
した時点で最後の処理ループにおいて圧縮が機能する。
【0059】画像データ出力部52は、復元部52a、
多値化処理部52b、誤差拡散処理部52c、及びレー
ザ出力部52dを含んでいる。上記画像データ出力部5
2は、圧縮状態でメモリ53に記憶されている画像デー
タを復元し、もとの256階調に再度変換し、2値デー
タより滑らかな中問調表現となる4値データの誤差拡散
を行い、レーザ出力部52dへデータを転送するように
構成されている。
【0060】即ち、復元部52aでは、圧縮処理部51
hによって圧縮された画像データが復元される。多値化
処理部52bでは、画像データ処理部51の多値化処理
部51a・51bと同様な処理が行われる。誤差拡散処
理部52cでは、画像データ入力部50の誤差拡散処理
部50cと同様な処理が行われる。レーザ出力部52d
では、図示していないシーケンスコントロールからの制
御信号に基づき、デジタル画素データがレーザのオン/
オフ信号に変換され、レーザ書込ユニット31における
半導体レーザがオン/オフ状態となり、感光体ドラム3
8上に静電潜像が書き込まれる。
【0061】メモリ53は、RAMからなる画像データ
記憶用のメインメモリ53a(図5参照)と、大量の画
像データを記憶しなければならない場合に、これを記憶
するハードディスク53b(図5参照)とからなる。
【0062】尚、画像データ入力部50および画像デー
タ出力部52において扱われるデータは、メモリ53の
容量の削減のため、基本的には2値データの形でメモリ
53に記憶されているが、画像データの劣化を考慮して
4値のデータの形で処理することも可能である。
【0063】〔デジタル複写機の制御ブロック構成〕 図5はデジタル複写機1の各部を中央処理装置58によ
り動作管理している状態を示す図である。図5におい
て、CCD26、画像データ入力部50、画像データ出
力部52、画像メモリ53、及び画像処理部54の説明
は、図3と重複するので省略する。
【0064】中央処理装置58は、RADF22、スキ
ャナ部2、およびレーザプリンタ部3などのデジタル複
写機1を構成する各機構部をシーケンス制御により管理
すると共に、上記各機構部に対し制御信号を出力してい
る。
【0065】さらに上記中央処理装置58には、操作パ
ネルからなる操作基板ユニット55が相互通信可能な状
態で接続されており、操作者が設定入力した複写モード
に応じて制御信号を中央処理装置58に転送してデジタ
ル複写機1をモードに応じて動作させるようになってい
る。また、中央処理装置58からはデジタル複写機1の
動作状態を示す制御信号を操作基板ユニット55へと転
送して、操作基板ユニット55側ではこの制御信号によ
り装置が現在どのような状態にあるのか操作者に示すよ
うに表示部などにより動作状態を表示するようになって
いる。
【0066】56はソータコントロールユニットであ
り、デジタル複写機1により出力される複写物を仕分け
たりする後処理装置の動作を管理する制御ユニットであ
る。57は画像情報、および画像制御信号など他のデジ
タル画像機器との情報通信を可能にするために設けられ
た画像データ通信ユニットである。本発明はこの画像デ
ータ通信ユニットを介して他のデジタル画像機器と画像
情報、および画像制御情報の相互通信を行うことに関す
るものであり、本発明においては必ず必要な構成要件で
ある。以上説明したようなデジタル複写機1を用いて、
本発明のデジタル画像形成システムを次に説明する。
【0067】〔デジタル複写機の操作パネル〕 図4は、デジタル複写機1における操作パネルを表した
ものである。この操作パネルの中央部分には、タッチパ
ネル液晶表示装置61が配置されていて、その周囲に各
種モード設定キー群が配置されている。このタッチパネ
ル液晶表示装置61の画面上には、常時画像編集機能を
選択するための画面に切り換える画面切り換え指示エリ
アがあって、このエリアを指で直接押圧操作すると各種
画像編集機能が選択できるように液晶画面上に各種編集
機能が一覧表示される。その表示された各種編集機能の
中から、操作者が所望する機能が表示されている領域を
指で触れることにより編集機能が設定される。
【0068】上記操作パネル上に配置された各種設定キ
ー群について簡単に説明すると、62は液晶表示装置6
1の画面の明るさを調整するダイヤルである。63は倍
率を自動的に選択させるモードの設定する倍率自動設定
キー、64は複写倍率を1%きざみで設定するためのズ
ームキー、65と66は、固定倍率を読み出して選択す
るための固定倍率キー、67は複写倍率を標準倍率(等
倍)に戻すための等倍キーである。
【0069】68はコピー濃度調整を自動から手動また
は、写真モードへと切り換えるための濃度切り換えキ
ー、69は手動モードまたは、写真モードの時に濃度レ
ベルを細かく設定するための濃度調整キーである。
【0070】70は複写機の給紙部にセットされている
用紙サイズの中から希望する用紙サイズを選択するため
のトレイ選択キーである。71は複写枚数の設定等を行
うための枚数設定キー、72は複写枚数をクリアした
り、連続コピーを途中で止める時に操作するクリアキ
ー、73はコピーの開始を指示するためのスタートキ
ー、74は現在設定されているモードの全てを解除して
標準状態に復帰させるための全解除キー、75は連続コ
ピー中に、別の原稿に対するコピーを行いたい時に操作
する割り込みキー、76は複写機の操作が分からない時
に操作することで複写機の操作方法をメッセージ表示す
るための操作ガイドキー、77は操作ガイドキー76の
操作により表示されたメッセージの続きを表示させるた
めのメッセージ順送りキーである。
【0071】78は両面複写モードの設定するための両
面モード設定キー、79は複写機から排出される複写物
を仕分けるための後処理装置の動作モードを設定するた
めの後処理モード設定キーである。80から82はファ
クシミリモードに関する設定キーであり、80は送信原
稿を一旦メモリに蓄えてから送信するメモリ送信モード
キー、81はデジタル複写機1のモードをコピーとファ
ックス間で切り換えるためのコピー/ファックスモード
切り換えキー、82は送信先電話番号を予め記憶させて
おき送信時にワンタッチ操作で送信先に電話を発信させ
るためのワンタッチダイヤルキーである。
【0072】今回提示した操作パネル及びその操作パネ
ル上に配置される各種キーは、あくまでもその一例であ
り、デジタル複写機1に搭載される各種機能により操作
パネル上に設けられるキーは異なってくることはいうま
でもない。
【0073】〔複数のデジタル複写機により構成される
ネットワーク接続状態〕 デジタル画像形成装置におけるシステム構成として、上
記複数のデジタル複写機1が通信手段を介して主たるデ
ジタル複写機1に対して接続されているオフィス内にお
ける各種情報機器のシステム形態について説明する。オ
フィス内に存在する情報機器としては、『スキャナ』、
『プリンタ』および『デジタル複写機』(このデジタル
複写機は、電話回線によりデータを送受信することが可
能なファックス機能や、パソコン、ワープロなどからの
文書データをプリントアウトするプリンタモードを有す
るものもある。)などが考えられる。
【0074】これらの情報機器は、SCSIなどの汎用
のI/F(インターフェース)によって、それぞれが接
続されており、データのやり取りが可能となっている。
データの内容としては、制御用のコマンドコードや、画
像の濃度データなどのビットデータがある。
【0075】デジタル複写機1に関しては、例えば、
1.2GBの大容量メモリ(400DPI、8bit/
pix、圧縮率1/4、A4;100ページ)をもち、
従来の複写機の編集機能に加えて頁順を変えたり、各種
フォーマット原稿データも記憶しておくことが可能とな
っている。
【0076】さらに読み取ったデータから文字を認識で
きるソフトも搭載されており、ビットデータのコード化
も可能となっている。コピー速度は、60CPMの高速
エンジンとなっている。I/Fとしては、デジタル複写
機1A、およびBと同様、高速画像データ転送ラインは
もちろんのこと、汎用のI/F(SCSI、RS‐23
2C)も備えていることで、他の情報機器とのI/Fが
可能となっている。
【0077】また、上記デジタル複写機1以外にも60
0DPIの読み取り解像度を有するカラースキャナ、記
録密度600DPIで画像記録が可能なフルカラープリ
ンタなどもI/Fを介してシステム内に接続され、画像
情報の相互通信が可能となっている。
【0078】この画像形成システムの中で、豊富な画像
処理機能を備え、かつ大容量の画像メモリを備えたデジ
タル複写機1を主たる複写機として設定することによ
り、通信ユニットを介して接続された他のデジタル複写
機からでも上記豊富な画像処理機能、大容量の画像メモ
リを有効活用することが可能である。さらに上記通信ユ
ニットを介して装置間において画像データ、および、画
像データに関する関連情報の通信が可能であり、あるデ
ジタル複写機のスキャナ部から取り込まれた画像を他の
デジタル複写機に転送して画像を記録部から出力させる
ことも可能である。
【0079】上記通信ユニットの内容に関して詳細を説
明する。まず、通信データの種類としてはイメージデー
タなどのビットデータ(1画素単位の階調データ、例え
ば8ビット:256階調)により、高階調画像(自然画
など)を高精細に伝送可能である。また文字などのテキ
ストデータをコード化して少ないデータ量で高速に伝送
することも可能である。特に自然画などの階調を有する
画像データは、一般的にデータを圧縮することを目的と
した面積階調手法の1つであるディザや、誤差拡散法で
表現されたデータとして伝送することもある。この誤差
拡散画像への変換は、各機器内で事前に行われることと
する。
【0080】伝送データの形式は、各デジタル複写機、
または、プリンタの設定により決まるものとする。よっ
て、各スキャナ部からの画像データは、指示をした機器
であるプリンタ部に転送された後、画像処理部にて書き
込み時に必要となるデータ列に変換され、画像データの
出力が行われる。
【0081】各I/Fは、それぞれで規定されたプロト
コルと通信速度により定義されており、伝送するデータ
の内容(データ量)や、それぞれの機器の位置関係(距
離など)により選択されるものとする。また、各I/F
は、機器毎を1対1で接続されているものに限らず、デ
シーチェーンのように共通のラインに各機器がぶら下が
っていてもよい。この場合、伝送相手先が判別できるよ
うに各機器にはアドレスが設定される。
【0082】〔故障予測機能〕 続いて、本実施の形態に係る画像処理装置におけるハー
ドディスク53bの故障予測機能について詳細に説明す
る。尚、故障予測機能においては、先述の画像処理部5
4が、ハードディスク53bへの画像データの転送や、
記憶領域の割付などの各種制御を行う規制手段、割付手
段およびデータ移動手段としての役割を果たす。これら
の各手段としての動作に関しては後述する。また、上記
ハードディスク53bは故障予測自己診断によって、自
己の故障を予測する。すなわち、上記ハードディスク5
3bは、故障予測手段としての役割を果たす。
【0083】ハードディスク53bの故障予測情報は、
ハードディスク53bと画像処理部54との間で行われ
るインターフェースのチェックコマンドを用いて送信さ
れる。すなわち、上記チェックコマンドにより、ハード
ディスク53bのステータスが、画像処理部54へ伝え
られる。また、上記故障予測は、このチェックコマンド
を実行するか、あるいはハードディスク53b自身が定
期的に実行するハードディスク53bのデータの読出し
および書込みのデータ比較を行い、リトライの回数をカ
ウントすることで実現される。すなわち、ハードディス
ク53bの故障予測は、周期的な測定およびエラー記録
によって二面的に故障要因の情報を収集し、これを解析
することによって行われる。
【0084】例えば、上記エラー記録では、アクセスの
リトライ回数等を記録しておき、この累積回数が予め設
定されているしきい値を越えた時点で、ハードディスク
53bの異常を検出する。また、周期的な測定では、ハ
ードディスク53bの磁気パターンを電気信号として読
み出すときのノイズ、コヒーレンシーおよび振幅などを
計測し、これらの値が予め設定されているしきい値を越
えた時点で、ハードディスク53bの異常を検出する。
【0085】上記チェックコマンドでチェックされたデ
ータは、ハードディスク53bのエラー情報領域に一時
的に格納され、画像処理部54からの出力指示をまっ
て、該画像処理部54に出力される。
【0086】上記チェックコマンドの動作を、図1およ
び図6を用いて説明する。図6は、ハードディスク53
bの故障を予測し、適切な指示のデータを転送するタイ
ミングを示している。
【0087】まず、デジタル複写機1の電源が投入され
る(S1)と、該デジタル複写機1の画像処理部54
が、ハードディスク53bに対して動作の開始信号を転
送する(S2)。これにより、上記ハードディスク53
bは、イニシャル動作を実行し、さらに上記画像処理部
54へのアクセス動作を開始する(S3)と共に、故障
予測自己診断により故障予測情報を作成する(S4)。
尚、上記イニシャル動作とは、ハードディスク53b内
を初期化する動作であり、もし、この時実行していない
コマンド等があれば、このコマンドをクリアした後に、
ハードディスク53b内が初期化される。また、上記故
障予測情報は、上述のように、記録されたエラー内容や
周期的な測定結果によって作成されるが、その作成方法
に関しては後述する。
【0088】作成された故障予測情報は、故障予測情報
転送開始コマンドとしてハードディスク53bから画像
処理部54へ転送される(S5)。上記画像処理部54
は、転送された上記故障予測情報を元に、ハードディス
ク53bに異常があるか否かを判定する(S6)。上記
画像処理部54は、ハードディスク53bに異常がある
と判断すれば(S6でYES)、デジタル複写機1の表
示部に異常警告表示を行う(S7)。
【0089】また、上記ハードディスク53bは、上述
の故障予測情報転送開始コマンドに対する故障予測情報
転送許可コマンドを該画像処理部54より入力すると、
画像処理部54に対して再度ステータスコマンドと共
に、詳細な故障予測情報を転送する(S8)。画像処理
部54は上記故障予測情報よりハードディスク53bの
異常内容を解析し(S9)、該異常内容の解析結果を判
定する(S10)。さらに、画像処理部54は、上記結
果に基づき、何らかの異常対策を行うか否かを決定する
(S11)。
【0090】異常対策を行う場合(S11でYES)に
は、上記画像処理部54はハードディスク53bの異常
内容に適した回避方法を決定および実行し(S12)、
その回避内容を記録する(S13)。尚、S6でハード
ディスク53bが正常であると判断されれば(S6でN
O)、処理は終了する。
【0091】図7に故障予測データ形式のフォーマット
を示す。上記故障予測データは、故障予測ID、故障予
測データバイト数、第1および第2のセンスキー、イン
フォメーションバイト、総バイト数、およびセンスコー
ドから構成されている。
【0092】故障予測IDは、故障内容に応じた内容の
識別をあらわし、また、故障個所のシリアル番号でもあ
る。故障予測データバイト数は、この故障予測データの
データ量をあらわす。第1のセンスキーは、エラー検出
後のリカバリ動作ができるかどうかをあらわす。第2の
センスキーは、エラーの分類をあらわす。インフォメー
ションバイトは、故障箇所、すなわちハードディスク5
3bのメモリアドレスをあらわす。総バイト数は、ハー
ドディスク53bの故障が予測されたデータ量をあらわ
す。そして、センスコードは、故障予測内容の詳細をコ
ードで表現したものである。
【0093】図8に、故障予測内容の原因とデータフォ
ーマットの組み合わせの例を示す。例えば、温度による
ハードディスク53bの膨張収縮や、ゴミによる損傷等
により、該ハードディスク53bに生じる欠陥セクタの
故障予測を検出した場合には、第1のセンスキーはエラ
ー検出後のリカバリ動作が可能であることを示す02H
のコードを示す。そして、第2のセンスキーは、エラー
の分類としてMEDIUM ERROR、すなわちハードディスク5
3bに傷、またデータエラーを検出したことを表す01
Hのコードを示す。さらに、センスコードは、故障予測
の詳細な内容を示すコード、すなわち、0010H(リ
ードエラー:読み込み動作失敗が多発)、0020H
(ライトエラー:書き込み動作失敗が多発)、および0
030H(セクタエラー:不良セクタが多発)等のコー
ドを示す。
【0094】一方、基板の不良や制御チップの不良等に
よって生じる電気系の故障は、故障予測が不可能な種類
の故障であり、第1のセンスキーはエラー検出後のリカ
バリ動作が不可能であることを示す01Hのコードを示
す。また、第2のセンスキーは、エラーの分類としてRE
ADY ERROR 、すなわちアクセスエラーを検出したことを
表す02Hのコードを示すが、センスコードには、該電
気系の故障の故障予測が不可能なため、故障内容を示す
コードは表れない。
【0095】以上のように、本実施の形態では、画像処
理装置における故障予測機能の動作を説明したきたが、
実際に故障発生が予測された場合に行われるリカバリ動
作(図1のS12の回避方法)としては、様々な処理動
作を行い得る。これらのリカバリ動作の実行例を以下の
実施の形態において説明する。
【0096】(実施の形態2) ここでは、画像に関する情報を記憶するハードディスク
53bの故障予測情報にもとづいて、該ハードディスク
53bを用いた画像情報の処理機能を規制する方法につ
いて説明する。
【0097】本実施の形態に係るデジタル複写機1は、
複写モードの処理方法として大きく分けると、ハードデ
ィスク53bを使用しなくても複写可能なものとハード
ディスク53bを使用しなければ複写出来ないものの2
つの処理方法がある。
【0098】ハードディスク53bを使用しなくても複
写可能なものとしては、具体例を述べると片面/両面複
写、変倍などの処理方法であり、従来からあるアナログ
機並の機能といえる。これらの複写機能は、CCD26
が出力する画像データを、画像データ入力部50のCC
D入力部50aで入力し、入力された画像をRAM等の
メモリに記憶して、画像データ出力部52のレーザ出力
部52dにて出力し複写動作を行う。
【0099】また、ハードディスク53bを使用しなけ
ればならないものとしては、具体例を述べると電子RD
H(Recirculating Document Handler) 、画像ファイリ
ング、およびマルチショット(4イン1)等があり、こ
れらの機能はデジタル複写機の特有の機能とも言える。
これらの複写機能は、複数枚分の画像データを1度の入
力で画像データ入力部50のCCD入力部50aから連
続して入力し、入力された画像データを図9に示すハー
ドディスク53bの第1の領域または第2の領域内に順
次記憶する。そして、操作パネルにて選択された機能に
応じて、ハードディスク53bに記憶された画像データ
を、画像処理部54で画像編集し、レーザ出力部52d
にて出力して複写動作を行う。尚、上記画像ファイリン
グ機能とは、オフィス等で共有する原稿のデータをハー
ドディスク53b上で保存共有する機能であり、マルチ
ショット機能とは、読み取られた複数枚分の原稿の画像
データを自動変倍して1枚の記録紙に出力する機能であ
る。
【0100】また、上記デジタル複写機1は、複写モー
ド以外の機能として、ファックス及びプリンタとしての
機能を有している。上記デジタル複写機1をファックス
モードで使用する場合には、図9に示すように、ハード
ディスク53bの第3の領域が、ファックス用の画像記
憶エリアとして割付られる。送・受信画像データが、M
H(Modified Huffman) /MR(Modified Read)等の画
像圧縮方式にて画像圧縮された状態で第3の領域に記憶
される。第3の領域に記憶された送・受信画像データ
は、画像圧縮された画像データを復元してから出力(送
信/印字)される。
【0101】また、ファックスモードで使用しない場合
には、上記第3の領域はプリンタ用の受信情報記憶エリ
アとして割付られる。つまり、パーソナルコンピュータ
(以下、パソコンと称する)等の外部機器より送信され
るぺージプリンタ用記述言語(PDL)は第3の領域に
記憶される。第3の領域に記憶されたページプリンタ用
記述言語(PDL)は、RAM等のメモリに画像データ
をビットマップ状に展開し、該画像データを出力する。
【0102】続いて、図10のフローチャートを参照し
て、故障予測情報によりハードディスク53bの異常が
検出された場合のデジタル複写機1の処理動作を説明す
る。尚、上記図10の動作は、前述の図1のS1〜S5
までのステップが終了した時点から開始されるものとす
る。
【0103】上述したように、ハードディスク53bの
故障予測は、ハードディスク53bと画像処理部54の
チェックコマンドで実行される。該チェックコマンドに
よりハードディスク53bの異常が検出される(S21
でYES)と、画像処理部54は、中央処理装置58を
介して操作基板ユニット55に対して、“ハードディス
クの異常発生”及び“ハードディスクの交換要求”等の
内容の画面表示を表示させる。(S22)。
【0104】続いて、上記画像処理部54は、中央処理
装置58を介して、操作基板ユニット55に対して、ハ
ードディスク53bを使用しなくては複写出来ない機能
については、画面表示を行わないよう指示する。すなわ
ち、操作基板ユニット55は画像処理部54の指示によ
り、ハードディスク53bを使用しなくては複写出来な
い複写機能である電子RDH、画像ファイリング、画像
移動合成、およびマルチショット(4イン1)等の複写
機能の規制を行い、これらの複写機能に関する操作を受
け付けないようにする(S23)。ただし、片面/両面
複写、変倍などのハードディスク53bを使用しなくて
も複写可能なものに対しては、複写の受けつけを許可
し、これらの機能に関する表示を行う(S24)。
【0105】このように、本デジタル複写機1では、ハ
ードディスク53bの異常が検出された場合、すなわち
ハードディスク53bが故障を起こしそうな場合におい
て、複写機能を全面的に処理を停止すること無く、ハー
ドディスク53bを必要としない一般的な複写機能につ
いては複写可能となる。
【0106】また、本実施の形態に係るデジタル複写機
1は、複写モード以外の機能としてファックス及びプリ
ンタモードを有している。ファックスモードとして使用
する場合に、ハードディスク53bに不具合が発生する
と、MH/MR等の画像圧縮方式にて圧縮した送・受信
画像の復元(解凍)が行えなくなる。このため、相手先
への送・受信や、印字が行えなくなってしまうこともあ
る。したがって、デジタル複写機がファックスモードを
有する場合には、画像処理部54は、ファックスモード
の使用を規制し(S25)、さらに、操作基板ユニット
55に対して、ハードディスク53bのトラブルの可能
性によってファックスモードの使用が不可である内容の
表示を表示させる(S26)。
【0107】また、プリンタモードとして使用する場
合、ハードディスク53bに不具合が発生するとページ
プリンタ用記述言語(PDL)からRAM等のメモリに
画像をビットマップ状に展開することができなくなる。
したがって、デジタル複写機1がプリンタモードを有す
る場合には、画像処理部54は、プリンタモードの使用
を規制し(S27)、さらに、操作基板ユニット55に
対してハードディスク53bのトラブルの可能性によっ
てプリンタモードの使用不可である内容の表示を表示さ
せる(S28)。
【0108】ただし、上記デジタル複写機1が、ファッ
クスモードを有しない場合には、上記のS25およびS
26のステップは不要であり、プリンタモードを有しな
い場合には、上記のS27およびS28のステップは不
要である。
【0109】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1は、ハードディスク53bから画像処理部5
4に対して故障予測情報を転送し、この情報を元に画像
処理部54が、ハードディスク53bの警告内容を解析
し、該故障予測情報より適切な処置をおこなう構成であ
る。上記処理により、ハードディスク53bを使用しな
くては複写出来ない機能である電子RDH、画像ファイ
リング、画像移動合成、マルチショット(4イン1)等
の複写機能については全て規制が行われるが、ハードデ
ィスク53bを使用しない一般的な複写機能については
複写可能となる。
【0110】(実施の形態3) ここでは、ハードディスク53bの故障予測情報に、故
障が予測される領域(以下、故障予測エリアと称する)
に関する情報が含まれており、該情報に基づいてハード
ディスク53bを用いた処理機能である複写機能の規制
を行う方法について説明する。
【0111】ハードディスク53bを使用する複写モー
ドの各機能において、ハードディスク53bの使用領域
は、以下のように割付られる。すなわち、図9に示すよ
うに、ハードディスク53bの第1の領域は、複写モー
ド時の電子RDHおよびマルチショット(4イン1)用
領域と割付られ、第2の領域は複写モード時の画像ファ
イリング領域と割付られている。
【0112】故障予測情報が検出されると情報を解析す
る処理がおこなわれる。上記動作を図11のフローチャ
ートを用いて詳細に説明する。ただし、図11のフロー
チャートは、図1に示すフローチャートのS8の動作ま
でが済んだ状態で開始され、S9〜S12のより詳細な
動作例を示しているものとする。
【0113】この故障解析では、先ず、第1および第2
のセンスキーと、センスコードとをチェックする(S3
1)ことで、ハードディスク53bの故障分類と種類が
検出される。さらに、インフォメーションバイトにより
故障予測エリアのスタートアドレスとエンドアドレスが
検出される(S32)。画像処理部54は、この検出さ
れた故障予測エリアのスタートアドレスとエンドアドレ
スから、ハードディスク53bの故障予測エリアがどの
箇所であるかを確認する(S33)。尚、上記故障予測
エリアは、センスコードのセクタNo.およびトラック
No.でも把握できるが、これらでは大まかにしか把握
できない。
【0114】画像処理部54は、上記故障予測エリア
が、ハードディスク53bの第1の領域または第2の領
域の何れかに当たるかを確認すると、該故障予測エリア
に割り当てられた機能を使用できないように、該機能を
規制する(S34)。そして、上記故障予測エリアを含
まない領域に割り当てられた機能のみを操作基板ユニッ
ト55の操作パネルに表示する(S35)。
【0115】例えば、画像処理部54が故障予測情報の
インフォメーションバイトより、ハードディスク53b
の異常発生箇所のスタートアドレスとエンドアドレスを
検出し、これより故障予測エリアが第1の領域に当たる
と確認された場合には、該第1の領域に割り当てられた
電子RDH及びマルチショット(4イン1)機能の使用
を規制する一方、第2の領域に割り当てられた画像ファ
イリング機能は使用可能である内容の画面表示を行うよ
うに操作基板ユニット55に指示する。
【0116】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1では、ハードディスク53bの故障予測情報
に故障予測エリアに関する情報が含まれており、該故障
予測エリアにある処理機能のみの規制が行われる。した
がって、故障予測エリア外のハードディスク53bを用
いる処理機能の使用は可能となる。
【0117】(実施の形態4) ここでは、ハードディスク53bの故障予測情報に、故
障予測エリアの記憶データ容量に関する情報が含まれて
おり、該情報に基づいてハードディスク53bを用いた
処理機能である複写機能の規制を行う方法について説明
する。
【0118】故障予測情報が検出されると情報を解析す
る処理がおこなわれる。上記動作を図12のフローチャ
ートを用いて詳細に説明する。ただし、図12のフロー
チャートは、図1に示すフローチャートのS8の動作ま
でが済んだ状態で開始され、S9〜S12のより詳細な
動作例を示しているものとする。
【0119】この故障解析では、先ず、第1および第2
のセンスキーと、センスコードとをチェックする(S4
1)ことで、ハードディスク53bの故障分類と種類が
検出される。さらに、インフォメーションバイトにより
故障予測エリアのスタートアドレスとエンドアドレスが
検出される(S42)。画像処理部54は、この検出さ
れた故障予測エリアのスタートアドレスとエンドアドレ
スから、ハードディスク53bの故障予測エリアがどの
箇所であるかを確認する。続いて、故障予測情報に含ま
れる総バイト数をチェックする(S43)ことより、上
記故障予測エリアのデータ容量が検出される。
【0120】画像処理部54は、上記故障予測エリア
が、ハードディスク53bの第1の領域または第2の領
域の何れかに当たるかを確認すると、該故障予測エリア
を含む領域が、例えばA4サイズの用紙何枚分のデータ
が記憶できるか、すなわち該領域の最大記憶枚数を確認
する(S44)。そして、上記S44で求められた故障
予測エリアのデータ容量に相当する記憶枚数を算出し、
該記憶枚数を上記最大記憶枚数から引いた値を、故障予
測エリアを含む領域の記憶可能枚数とし、該記憶可能枚
数が該領域の最大記憶枚数となるように規制する(S4
5)。さらに、上記記憶可能枚数を、操作基板ユニット
55の操作パネルに表示する(S46)。
【0121】例えば、先ほどと同じ第1の領域で故障予
測が検出し、続いて総バイト数で4Mバイト(A4サイ
ズ1枚分)の容量が故障する可能性があると画像処理部
54が把握したとする。このとき、第1の領域を割り当
てられている電子RDH及びマルチショット(4イン
1)機能の正常時の最大記憶枚数が100枚分(A4サ
イズ)とした場合、99枚分(100−1枚分)の記憶
しか行うことができないといった内容の表示を操作基板
ユニット55に画面表示させる。
【0122】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1では、ハードディスク53bの故障予測情報
に、故障予測エリアのデータ容量に関する情報が含まれ
ており、故障予測エリアに割付けられた処理機能の最大
記憶枚数の規制が行われる。したがって、故障予測エリ
ア内にあるハードディスク53bを用いる処理機能に関
しても、完全に使用不可になることはなく、上記処理機
能の使用も可能となる。
【0123】以上の実施の形態2ないし4では、故障予
測情報に基づいて、ハードディスク53bを用いる処理
機能の使用を規制する方法について説明したが、以下の
実施の形態では、処理機能に応じて、ハードディスク5
3bに記憶される画像データの記憶領域を割り当てる方
法について説明する。
【0124】(実施の形態5) ここでは、ハードディスク53bの特定のエリアの故障
予測情報が所定のレベルに達するまでは、該エリアに、
よくハードディスク53bにアクセスするモードを割り
当て、所定のレベルに達した後は、あまりハードデイス
ク53bにアクセスしないモードを割り当てる方法につ
いて説明する。
【0125】故障予測情報が検出されると情報を解析す
る処理がおこなわれる。上記動作を図13のフローチャ
ートを用いて詳細に説明する。ただし、図13のフロー
チャートは、図1に示すフローチャートのS8の動作ま
でが済んだ状態で開始され、S9〜S12のより詳細な
動作例を示しているものとする。
【0126】この故障解析では、先ず、故障予測情報の
総バイト数をチェックし(S51)、ハードディスク5
3bの故障予測エリアのデータ容量を検出する。そし
て、故障予測エリアのデータ容量が所定値以上であるか
否かを判定する(S52)。上記所定値は予め設定され
ており、例えば、第1の領域、第2の領域の最大記憶枚
数がA4サイズ100枚分とすると、データ容量の所定
値をA4サイズ90枚分の容量と設定される。
【0127】上記故障予測エリアのデータ容量が、上記
所定値よりも大きければ(S52でYES)、画像処理
部54は、中央処理装置58を介して操作基板ユニット
55より、ハードディスク53bの第1の領域に割り当
てられた電子RDH及びマルチショット(4イン1)の
機能、または、第2の領域に割り当てられた画像ファイ
リング機能毎の使用回数の累計である使用頻度情報を受
け取る。そして、上記画像処理部54は、上記使用頻度
情報を参照して、最も使用回数の多い機能に対し優先権
を与える(S53)。
【0128】続いて、S54では、上記優先権を獲得し
た機能が電子RDHモードであるか否かが判断され、電
子RDHモードが優先権を獲得していれば(S54でY
ES)S55へ移行し、電子RDHモードが優先権を獲
得していなければ(S54でNO)S61へ移行する。
【0129】S55では、故障予測エリアが画像ファイ
リングモード用に割り当てられた領域であるか否かが判
断される。そして、故障予測エリアが画像ファイリング
モード用に割り当てられた領域であれば(S55でYE
S)S56へ移行し、画像ファイリングモード用に割り
当てられた領域でなければ(S55でNO)S58へ移
行する。
【0130】S56では、上記第2の領域に画像ファイ
リングモードにて登録済みのデータが有るか否かが判断
される。そして、登録済みのデータが有れば(S56で
YES)S57へ移行し、登録済みのデータが無ければ
(S56でNO)S59へ移行する。
【0131】S57では、第2の領域に記憶されてい
る、画像ファイリングモードの登録画像を出力する。S
58では、優先権を持つ画像処理機能が、故障予測エリ
アでない方の領域を使用するように再割り当てを行う。
S59では、優先権を持たない画像処理機能の使用を規
制する。そして、S60では、使用可能な機能を操作パ
ネルに表示する。
【0132】また、S61では、上記優先権を獲得した
機能が画像ファイリングモードであるか否かが判断さ
れ、画像ファイリングモードが優先権を獲得していれば
(S61でYES)S62へ移行し、画像ファイリング
モードが優先権を獲得していなければ(S61でNO)
この処理は終了する。
【0133】S62では、故障予測エリアが画像ファイ
リングモード用に割り当てられた領域であるか否かが判
断される。そして、故障予測エリアが画像ファイリング
モード用に割り当てられた領域であれば(S62でYE
S)S58へ移行し、画像ファイリングモード用に割り
当てられた領域でなければ(S62でNO)S59へ移
行する。尚、S61でNOとなる場合は、ハードディス
ク53bを用いる画像処理機能のうちの何れにも優先権
が与えられない場合であり、これは、すなわち、ハード
ディスク53bを使用しない機能の使用頻度が最も高い
場合である。
【0134】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1では、ハードディスク53bの故障予測情報
にもとづいて、故障予測エリアのデータ容量が所定値以
上である時、該故障予測エリアの使用が規制される。し
かしながら、ユーザーの使用頻度が高い機能について
は、ハードディスク53bの故障予測エリア外の領域に
再割付けされる。したがって、ユーザーの使用頻度が高
い機能を引き続き使用可能状態にすることができる。
【0135】(実施の形態6) ここでは、画像データの種別および特徴と、ハードディ
スク53bの故障予測情報とに基づいて、画像データを
記憶するエリアを確定する方法を説明する。
【0136】本実施の形態に係るデジタル複写機1を、
複写モードで使用するか、あるいは画像データ入力部5
0より画像を入力し、入力した該画像をパソコンに転送
するスキャナーモードとして使用する場合、画像データ
は、より高速に転送される方が望ましい。そこで、CC
D26から入力された画像データは、RAM等のページ
メモリに一時的に記憶され、該RAMより順次ハードデ
ィスク53bに画像データを記憶させる。そして、ハー
ドディスク53bが、記憶した画像データを順次出力す
ることで画像データの転送効率が良くなる。この時、上
記RAMは、ハードディスク53b側の記憶速度が間に
合わない時の、一時的な記憶バッファの役目を持つ。
【0137】故障予測情報が検出されると情報を解析す
る処理がおこなわれる。上記動作を図14のフローチャ
ートを用いて詳細に説明する。ただし、図14のフロー
チャートは、図1に示すフローチャートのS8の動作ま
でが済んだ状態で開始され、S9〜S12のより詳細な
動作例を示しているものとする。
【0138】この故障解析では、第1および第2のセン
スキー及びセンスコードがチェックされ(S71)、こ
れによりハードディスク53bの故障分類と種類が検出
される。さらに、インフォメーションバイトがチェック
され(S72)、ハードディスク53bの故障予測エリ
アのスタートアドレスとエンドアドレスが検出される。
画像処理部54は、この検出された故障予測エリアのス
タートアドレスとエンドアドレスから故障予測エリアが
どの箇所であるかを詳細に把握する。
【0139】本実施の形態では、デジタル複写機1のス
キャナ部2において、原稿をレーザ走査して、その反射
光信号をCCDで受信することで画像データが得られる
(S73)。
【0140】次に、入力された画像データは、RAM等
のページメモリに一時的に記憶される(S74)。ペー
ジメモリに一時的に記憶された画像データには、画像デ
ータ管理テーブルが付加されている。画像処理部54
は、ページメモリに記憶された画像データ管理テーブル
の内容を参照して、上記画像データの解像度情報や階調
性等の情報を確認する(S75)。
【0141】上記画像データの解像度が高解像度である
とき(S76でYES)、すなわち解像度が400DP
I以上で、且つ、画像データ管理テーブルの画素情報が
多値である時(S77でYES)、画像処理部54は、
上記ページメモリに記憶されている画像データを、ハー
ドディスク53bの故障予測エリア内に転送する(S7
8)。そして、上記故障予測エリア内に転送された画像
データに対してREAD/WRITE処理を行い、出力
する(S79)。
【0142】一方、上記画像データの解像度が低解像度
であるとき(S76でNO)、すなわち解像度が400
DPI未満であるとき、または、画像データ管理テーブ
ルの画素情報が2値である時(S77でNO)、画像処
理部54は、上記ページメモリに記憶されている画像デ
ータを、ハードディスク53bの故障予測エリア外に転
送する(S80)。そして、上記故障予測エリアに転
送された画像データに対してREAD/WRITE処理
を行い、出力する(S81)。
【0143】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1では、画像データの種別とハードディスクの
故障予測情報に基づいて画像データを記憶するエリアが
確定されるので、もしハードディスクの予測どおりに故
障が起きても、出力画像にたいして影響が少なくてす
む。すなわち、故障予測エリアに記憶される画像データ
は、高解像度で且つ多値画像のデータであるので、もし
ハードディスク53bの故障予測エリア内に、予測どお
りに故障が発生しても、該領域に記憶されている画像デ
ータ量の密度が高く、出力しても目立たず影響が少な
い。
【0144】(実施の形態7) ここでは、ページメモリに記憶された画像データから画
像データの特徴を抽出し、該特徴とハードディスク53
bの故障予測情報とに基づいて、画像データを記憶する
エリアを確定する方法を説明する。
【0145】故障予測情報が検出されると情報を解析す
る処理がおこなわれる。上記動作を図15のフローチャ
ートを用いて詳細に説明する。ただし、図15のフロー
チャートは、図1に示すフローチャートのS8の動作ま
でが済んだ状態で開始され、S9〜S12のより詳細な
動作例を示しているものとする。
【0146】この故障解析では、第1および第2のセン
スキー及びセンスコードがチェックされ(S91)、こ
れによりハードディスク53bの故障分類と種類が検出
される。さらに、インフォメーションバイトがチェック
され(S92)、ハードディスク53bの故障予測エリ
アのスタートアドレスとエンドアドレスが検出される。
画像処理部54は、この検出された故障予測エリアのス
タートアドレスとエンドアドレスから故障予測エリアが
どの箇所であるかを詳細に把握する。
【0147】本実施の形態では、デジタル複写機1のス
キャナ部2において、原稿をレーザ走査して、その反射
光信号をCCDで受信することで画像データが得られる
(S93)。
【0148】次に、入力された画像データは、RAM等
のページメモリに一時的に記憶される(S94)。ペー
ジメモリに一時的に記憶された画像データは、画像デー
タ処理部51の画像プロセス部51f(特徴抽出手段)
により、該画像データの特徴が抽出され(S95)、文
字領域のデータであるのか、あるいは中間調領域のデー
タであるのかが判断される。
【0149】上記画像データが文字領域のデータであれ
ば(S96でYES)、画像処理部54は、上記ページ
メモリに記憶されている画像データを、ハードディスク
53bの故障予測エリア内に転送する(S97)。そし
て、上記故障予測エリア内に転送された画像データに対
してREAD/WRITE処理を行い、出力する(S9
8)。
【0150】一方、上記画像データが文字領域のデータ
でなければ(S96でNO)、すなわち、上記画像デー
タが中間調領域のデータであれば、画像処理部54は、
上記ページメモリに記憶されている画像データを、ハー
ドディスク53bの故障予測エリア外に転送する(S9
9)。そして、上記故障予測エリアに転送された画像
データに対してREAD/WRITE処理を行い、出力
する(S100)。
【0151】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1では、画像データの種別とハードディスク5
3bの故障予測情報とに基づいて、画像データを記憶す
るエリアが確定されるので、もしハードディスク53b
の予測どおりに故障が起きても、出力画像に対して影響
が少なくてすむ。
【0152】すなわち、ページメモリに記憶された画像
データの特徴を抽出し、写真などの中間調画像は故障予
測エリアをさけて記憶し、文字画像は故障予測エリアに
記憶する。この場合、もしハードディスク53bの予測
どおりに故障予測エリア内に故障が発生しても、中間調
画像が記憶された領域には影響がないので、画像抜け
(ハーフトーンに白/黒抜け)が発生しない。また、白
/黒の濃度情報である文字画像については、画像抜け
(白/黒抜け)が発生した場合に、これを出力しても目
立たず影響が少ない。
【0153】(実施の形態8) ここでは、ページメモリに記憶された画像データの圧縮
方式とハードディスク53bの故障予測情報とに基づい
て、画像データを記憶するエリアを確定する方法を説明
する。
【0154】故障予測情報が検出されると情報を解析す
る処理がおこなわれる。上記動作を図16のフローチャ
ートを用いて詳細に説明する。ただし、図16のフロー
チャートは、図1に示すフローチャートのS8の動作ま
でが済んだ状態で開始され、S9〜S12のより詳細な
動作例を示しているものとする。
【0155】この故障解析では、第1および第2のセン
スキー及びセンスコードがチェックされ(S101)、
これによりハードディスク53bの故障分類と種類が検
出される。さらに、インフォメーションバイトがチェッ
クされ(S102)、ハードディスク53bの故障予測
エリアのスタートアドレスとエンドアドレスが検出され
る。画像処理部54は、この検出された故障予測エリア
のスタートアドレスとエンドアドレスから故障予測エリ
アがどの箇所であるかを詳細に把握する。
【0156】本実施の形態では、デジタル複写機1のス
キャナ部2において、原稿をレーザ走査して、その反射
光信号をCCDで受信することで画像データが得られる
(S103)。
【0157】次に、入力された画像データは、RAM等
のページメモリに一時的に記憶される(S104)。ペ
ージメモリに一時的に記憶された画像データには、画像
データ管理テーブルが付加されている。画像処理部54
は、ページメモリに記憶された画像データ管理テーブル
の内容を参照して、上記画像データの画像圧縮方式の情
報を確認する(S105)。
【0158】上記画像データの画像圧縮方式がビットマ
ップ方式である場合、すなわち画像圧縮されていない場
合(S106でNO)には、画像処理部54は、上記ペ
ージメモリに記憶されている画像データを、ハードディ
スク53bの故障予測エリア内に転送する(S10
7)。そして、上記故障予測エリア内に転送された画像
データに対してREAD/WRITE処理を行い、出力
する(S108)。
【0159】一方、上記画像データの画像圧縮方式が画
像圧縮有りの方式である場合(S106でYES)に
は、画像処理部54は、上記ページメモリに記憶されて
いる画像データを、ハードディスク53bの故障予測エ
リア外に転送する(S109)。そして、上記故障予測
エリアに転送された画像データに対してREAD/W
RITE処理を行い、出力する(S110)。
【0160】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1では、画像データの種別とハードディスク5
3bの故障予測情報とに基づいて、画像データを記憶す
るエリアが確定されるので、もしハードディスク53b
の予測どおりに故障が起きても、出力画像に対して影響
が少なくてすむ。
【0161】すなわち、ページメモリに記憶された画像
データが、圧縮処理されている時は、故障予測エリアを
さけて記憶され、圧縮処理されていれば、故障予測エリ
アに記憶される。この場合、もしハードディスク53b
に予測どおりに故障が発生しても、復元が困難な圧縮画
像に関しては影響が無く、上記故障の影響を受ける画像
データは圧縮処理されていないので、復元が可能であり
なんら影響はない。
【0162】以上の実施の形態5ないし8では、処理機
能に応じて、ハードディスク53bに記憶される画像デ
ータの記憶領域を割り当てる方法について説明したが、
以下の実施の形態では、故障予測情報および使用される
処理機能に応じて、ハードディスク53bに記憶されて
いる画像データを移動させる方法について説明する。
【0163】(実施の形態9) 故障予測情報が検出されると情報を解析する処理がおこ
なわれる。上記動作を図17のフローチャートを用いて
詳細に説明する。ただし、図17のフローチャートは、
図1に示すフローチャートのS8の動作までが済んだ状
態で開始され、S9〜S12のより詳細な動作例を示し
ているものとする。
【0164】この故障解析では、第1および第2のセン
スキー及びセンスコードがチェックされ(S111)、
これによりハードディスク53bの故障分類と種類が検
出される。さらに、インフォメーションバイトがチェッ
クされ(S112)、ハードディスク53bの故障予測
エリアのスタートアドレスとエンドアドレスが検出され
る。画像処理部54は、この検出された故障予測エリア
のスタートアドレスとエンドアドレスから故障予測エリ
アがどの箇所であるかを詳細に把握する。
【0165】もし、故障が予測された箇所がファックス
モード用に割り付けられた第3の領域(図9参照)であ
る場合(S113でYES)には、画像処理部54は、
故障予測エリアに既に画像データが記憶されているか否
かを確認する(S114)。
【0166】既に画像が記憶されている場合(S114
でYES)、画像の特徴を抽出する為に、ハードディス
ク53bに画像を記憶する際に付加された画像データ管
理テーブルの内容を参照し、画像データの画像圧縮方式
を確認する(S115)。
【0167】上記画像圧縮方式が画像圧縮有りの方式で
あった場合(S116でYES)、同一の領域内(第3
の領域)の故障予測エリア外に上記画像データを移動さ
せる(S117)。また、上記画像圧縮方式が画像圧縮
無しの方式であった場合(S116でNO)、上記画像
データの移動は行わず、そのままの箇所に画像データを
記憶しておく(S118)。
【0168】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1は、ハードディスク53bに記憶された画像
データの特徴を抽出し、該特徴とハードディスク53b
の故障予測情報とに基づいて、故障予測エリアに記憶さ
れている画像データを移動可能であるので、もしハード
ディスク53bの予測どおりに故障予測領域内に故障が
発生しても出力した画像に対して影響を少なくすること
ができる。
【0169】すなわち、ハードディスク53bに記憶さ
れた画像データが圧縮処理されている場合は、該画像デ
ータを故障予測エリア外に移動させる。したがって、も
しハードディスク53bの予測どおりに故障が発生して
も、復元が困難な圧縮画像については、なんら影響は及
ばない。
【0170】(実施の形態10) 故障予測情報が検出されると情報を解析する処理がおこ
なわれる。上記動作を図18のフローチャートを用いて
詳細に説明する。ただし、図18のフローチャートは、
図1に示すフローチャートのS8の動作までが済んだ状
態で開始され、S9〜S12のより詳細な動作例を示し
ているものとする。
【0171】この故障解析では、第1および第2のセン
スキー及びセンスコードがチェックされ(S121)、
これによりハードディスク53bの故障分類と種類が検
出される。さらに、インフォメーションバイトがチェッ
クされ(S122)、ハードディスク53bの故障予測
エリアのスタートアドレスとエンドアドレスが検出され
る。画像処理部54は、この検出された故障予測エリア
のスタートアドレスとエンドアドレスから故障予測エリ
アがどの箇所であるかを詳細に把握する。
【0172】もし、故障が予測された箇所が画像ファイ
リングモード用に割り付けられた第2の領域(図9参
照)である場合(S123でYES)には、画像処理部
54は、故障予測エリアに既に画像データが記憶されて
いるか否かを確認する(S124)。
【0173】既に画像が記憶されている場合(S124
でYES)には、ハードディスク53bに記憶されてい
る画像データの特徴を、画像データ処理部51の画像プ
ロセス部51fにて抽出し(S125)、該画像データ
が文字領域のデータであるか、あるいは中間調領域のデ
ータであるかを判断する。
【0174】上記画像データが文字領域のデータでなけ
れば(S126でNO)、すなわち該画像データが中間
調領域のデータであれば、同一の領域内(第2の領域)
の故障予測エリア外に上記画像データを移動させる(S
127)。また、上記画像データが文字領域のデータで
あれば(S126でYES)、上記画像データの移動は
行わず、そのままの箇所に画像データを記憶しておく
(S128)。
【0175】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1は、ハードディスク53bに記憶された画像
データの特徴を抽出し、該特徴とハードディスク53b
の故障予測情報とに基づいて、故障予測エリアに記憶さ
れている画像データを移動可能であるので、もしハード
ディスク53bの予測どおりに故障予測領域内に故障が
発生しても出力した画像に対して影響を少なくすること
ができる。
【0176】すなわち、ハードディスク53bに記憶さ
れた画像データが中間調画像であれば、該画像データを
故障予測エリア外に移し、ハードディスク53bに記憶
された画像データが文字画像であれば、該画像データを
故障予測エリア内にそのまま記憶させる。この場合、も
しハードディスク53bの予測どおりに故障予測エリア
に故障が発生しても、画像抜けが生じた場合に画像劣化
が大きい中間調画像には影響が及ばない。また、文字画
像に関しては、ハードディスク53bの故障によって画
像抜け(白/黒抜け)が発生しても、文字領域部分の情
報は白/黒の濃度情報であるので、出力しても目立たず
影響が少ない。
【0177】(実施の形態11) 故障予測情報が検出されると情報を解析する処理がおこ
なわれる。上記動作を図19のフローチャートを用いて
詳細に説明する。ただし、図19のフローチャートは、
図1に示すフローチャートのS8の動作までが済んだ状
態で開始され、S9〜S12のより詳細な動作例を示し
ているものとする。
【0178】この故障解析では、第1および第2のセン
スキー及びセンスコードがチェックされ(S131)、
これによりハードディスク53bの故障分類と種類が検
出される。さらに、インフォメーションバイトがチェッ
クされ(S132)、ハードディスク53bの故障予測
エリアのスタートアドレスとエンドアドレスが検出され
る。画像処理部54は、この検出された故障予測エリア
のスタートアドレスとエンドアドレスから故障予測エリ
アがどの箇所であるかを詳細に把握する。
【0179】また、ユーザーが本デジタル複写機1を使
用する際、操作基板ユニット55の操作パネルにて個々
の設定がなされるが、このとき、読みとる原稿が文字で
あるか、または写真(中間調データ)であるかといった
画質設定が行われる(S133)。設定された画質、す
なわち操作モードは、中央処理装置58を介して画像処
理部54に通知される(S134)。上記画像処理部5
4は、操作基板ユニット55からの通知により、これか
ら入力される画像が文字であるかまたは写真(中間調)
であるかを把握する。その後、デジタル複写機1のスキ
ャナ部2において、原稿をレーザ走査して、その反射光
信号をCCDで受信することで画像データが得られる
(S135)。
【0180】画像処理部54は、画質設定により文字領
域中心の原稿であると設定されていれば(S136でY
ES)、上記画像データをハードディスク53bの故障
予測エリア内に転送し、これを記憶するようにハードデ
ィスク53bに指示する(S137)。そして、上記故
障予測エリア内に転送された画像データに対してREA
D/WRITE処理を行い、出力する(S138)。
【0181】一方、画質設定により中間調領域中心の原
稿であると設定されていれば(136でNO)、上記画
像データをハードディスク53bの故障予測エリア外に
転送し、これを記憶するようにハードディスク53bに
指示する(S139)。そして、上記故障予測エリア外
に転送された画像データに対してREAD/WRITE
処理を行い、出力する(S140)。
【0182】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1は、入力される画像データから該画像データ
の特徴を抽出し、該特徴とハードディスク53bの故障
予測情報とに基づいて、故障予測エリアに記憶されてい
る画像データを移動可能であるので、もしハードディス
ク53bの予測どおりに故障予測領域内に故障が発生し
ても出力した画像に対して影響を少なくすることができ
る。
【0183】すなわち、入力される画像データが中間調
画像であれば、該画像データを故障予測エリア外に移
し、ハードディスク53bに記憶された画像データが文
字画像であれば、該画像データを故障予測エリア内にそ
のまま記憶させる。この場合、もしハードディスク53
bの予測どおりに故障予測エリアに故障が発生しても、
画像抜けが生じた場合に画像劣化が大きい中間調画像に
は影響が及ばない。また、文字画像に関しては、ハード
ディスク53bの故障によって画像抜け(白/黒抜け)
が発生しても、文字領域部分の情報は白/黒の濃度情報
であるので、出力しても目立たず影響が少ない。
【0184】(実施の形態12) 故障予測情報が検出されると情報を解析する処理がおこ
なわれる。上記動作を図20のフローチャートを用いて
詳細に説明する。ただし、図20のフローチャートは、
図1に示すフローチャートのS8の動作までが済んだ状
態で開始されるものとする。
【0185】この故障解析では、第1および第2のセン
スキー及びセンスコードがチェックされ(S141)、
これによりハードディスク53bの故障分類と種類が検
出される。さらに、インフォメーションバイトがチェッ
クされ(S142)、ハードディスク53bの故障予測
エリアのスタートアドレスとエンドアドレスが検出され
る。画像処理部54は、この検出された故障予測エリア
のスタートアドレスとエンドアドレスから故障予測エリ
アがどの箇所であるかを詳細に把握する。
【0186】そして、中央処理装置58より入力画像デ
ータの記憶指示が与えられれば(S143)、画像処理
部54は、同時に中央処理装置58からの通知により、
入力される画像データの画像経路がデジタル複写機1本
体からであるか、外部に接続されたファックスまたはパ
ソコン等の外部機器からであるかを判断する(S14
4)。
【0187】一般的に、外部の通信ユニット(ファック
ス・パソコン等)から画像入力がなされる場合には、通
信料金等の問題より処理時間を高速にする為、画像デー
タを圧縮した形式で画像入力されることが多い。一方、
デジタル複写機1本体から入力される画像データは画像
圧縮されないビットマップ形式の画像データであること
が多い。
【0188】このことから、画像処理部54は、中央処
理装置58による入力画像の記憶指示が、外部機器から
の経路である場合(S145でYES)、ハードディス
ク53bに記憶する画像は圧縮画像であると判断し、故
障予測エリア外に画像を記憶するようハードディスク5
3bに指示する(S146)。そして、上記故障予測エ
リア外に転送された画像データに対してREAD/WR
ITE処理を行い、出力する(S147)。
【0189】一方、中央処理装置58による入力画像の
記憶指示が、デジタル複写機1本体からである場合(S
145でNO)、画像処理部54は、ハードディスク5
3bに記憶する画像は圧縮画像でないと判断し、故障予
測エリア内に画像を記憶するようハードディスク53b
に指示する(S148)。そして、上記故障予測エリア
内に転送された画像データに対してREAD/WRIT
E処理を行い、出力する(S149)。
【0190】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1は、入力される画像データから該画像データ
の特徴を抽出し、該特徴とハードディスク53bの故障
予測情報とに基づいて、故障予測エリアに記憶されてい
る画像データを移動可能であるので、もしハードディス
ク53bの予測どおりに故障予測領域内に故障が発生し
ても出力した画像に対して影響を少なくすることができ
る。
【0191】すなわち、入力される画像データが圧縮処
理されている場合は、該画像データを故障予測エリア外
に移動させる。したがって、もしハードディスク53b
の予測どおりに故障が発生しても、復元が困難な圧縮画
像については、なんら影響は及ばない。
【0192】(実施の形態13) 上記各実施の形態の構成により、ハードディスク53b
の故障が予測された後、上述したように、故障予測エリ
アの記憶データ容量や領域に応じて、画像処理機能およ
び各モードの使用を規制することで、故障発生の際に生
じる不具合を最大限に軽減ができる。
【0193】しかしながら、場合によっては、使用規制
中のファックスおよびプリンタモード、コピーモードの
画像処理機能である電子RDH、画像ファイリング、画
像移動合成、マルチショット(4イン1)等のモードお
よび機能を、今すぐに使用したいという要求も当然起こ
りうる。
【0194】また、上記のモードおよび機能が使用規制
中であっても、ハードディスク53b自体は、あくまで
故障の発生を予測し、該ハードディスク53bの交換を
要求しているのみであって、ハードディスク53bが完
全に故障しているわけではない。したがって、ハードデ
ィスク53bにアクセスしたとしても、即、故障に繋が
るわけでもない。そこで、本実施の形態では、使用が規
制されているモードおよび機能について、使用者が上記
規制を解除できる構成について、図21のフローチャー
トを参照して説明する。但し、上記図21のフローチャ
ートは、ハードディスク53bを使用するモードおよび
機能の使用が規制されている状態から始まるものであ
り、すなわち、図1に示すフローチャートの処理が終了
している時点から始まる。
【0195】先ず、上記ハードディスク53bを使用す
るモードおよび機能の使用規制を解除したい場合には、
ユーザーが規制解除手段としての操作基板ユニット55
のテンキーより暗証コードを入力する(S151)こと
により、操作基板ユニット55の液晶表示画面が、管理
者モード、または保守点検用のサービスマンモードに切
り替わる(S152)。
【0196】保守点検用のサービスマンモードに切り替
わった表示画面には、保守点検に必要な項目が表示さ
れ、管理者モードに切り替わった画面には、管理・運営
に必要な項目が表示される(S153)。これらの項目
の中から、“ハードディスク”の項目選択すると(S1
54)、ハードディスクトラブル解除を行うか否かの選
択が可能となるハードディスクトラブル解除画面が続い
て表示される(S155)。
【0197】トラブル解除を行うことを選択すると(S
156)、操作基板ユニット55は、これまで規制を行
っていたハードディスク53bを用いなければ使用でき
ないモードおよび機能に対して、この規制解除情報設定
により、電子RDH、画像ファイリング、画像移動合
成、マルチショット(4イン1)等の複写機能の規制を
解除し、各種編集機能および各モードを再度表示し、所
望する編集機能およびモードの設定を許可するようにな
る(S157)。
【0198】最後に、スタートキーを入力すると(S1
58)、サービスマンモードまたは管理者モードの専用
画面が終了し、元の画面に復帰する(S159)。
【0199】また、上述の規制解除処理が行われた後、
画像ファイリング機能を選択すると、以下の処理が行わ
れる。この処理を図22のフローチャートを参照して説
明する。尚、上記図21のフローチャートは、図20に
示すフローチャートの処理が終了している時点から始ま
るものである。
【0200】通常(ハードディスク53bが正常の場
合)、画像ファイリング機能を選択した場合には、画像
登録および画像出力の2つのモードの選択画面が表示さ
れ、その何れかのモードが選択される。
【0201】しかしながら、上述の規制解除処理が行わ
れた後に画像ファイリング機能を選択すると(S16
1)、画像登録モードは表示されず、画像出力モードの
みが表示される(S162)。
【0202】ここで、画像出力を選択すると(S163
でYES)、ハードディスク53bが故障を予測する以
前に、画像データ入力部50より入力され画像登録され
た画像情報に対して、ユーザーが所望する画像情報を選
択することにより、上記ハードディスク53bの画像フ
ァイリング用に分割された領域から、ユーザーが選択し
た画像情報がアクセスされ(S164)、該画像が出力
・印字される(S165)。
【0203】以上のように、本実施の形態に係るデジタ
ル複写機1は、ハードディスク53bの故障予測情報に
基づいて、ハードディスク53bが故障を起こしそうな
場合で、ハードディスク53bを用いた処理機能および
モードを使用したいという要求時において、規制の解除
を行うことが可能であるため、操作性の向上を図ること
ができる。
【0204】また、上記規制の解除は、暗証コードの入
力を必要とする管理者モード、またはサービスマンモー
ドの限定されたモード上において行われるため、不特定
多数の人間が使用する場合においても、無秩序な規制解
除を防止でき、操作性の向上と、故障発生の際に生じる
不具合を最大限に軽減することとのバランスを図ること
ができる。
【0205】さらに、上述の規制解除処理が行われた後
に、画像ファイリング機能が選択された場合、画像登録
モードは表示されず、依然、規制された状態であり、画
像データ入力部50より、上記ハードディスク53bに
新たに画像登録することはできない。すなわち、上述の
規制解除処理は、画像ファイリング機能に対しては、既
に登録されている画像情報の出力のみ規制を解除し、新
たな画像情報の登録については規制を解除しないため、
故障発生の際に生じる損害を最小限にすることができ
る。
【0206】(実施の形態14) 上記各実施の形態の説明により、デジタル複写機1にお
ける故障予測処理動作について様々な具体例を挙げてき
たが、以下の説明では、このような故障予測処理動作を
最適なタイミングで行うための具体例を述べる。
【0207】図23に示すように、先ず、デジタル複写
機1の電源が投入されると(S171)、画像処理部5
4により、該デジタル複写機1がハードディスク53b
を使用しなくては複写できない機能である電子RDH、
画像ファイリング、画像移動合成、マルチショット(4
イン1)等の複写機能の画像編集機能や、ハードディス
ク53bを画像メモリとして使用するファックスおよび
プリンタモードの複合モードを有しているか否かが確認
される(S172)。
【0208】そして、上記画像処理部54が、これらの
ハードディスク53bを用いる機能およびモードが存在
することを確認すると(S172でYES)、ハードデ
ィスク53bに対して故障予測情報要求ステータスを転
送する(S173)。ハードディスク53bは、上記故
障予測情報要求ステータスを元に、ハードディスク53
bの故障予測診断処理を実行し(S174)、故障予測
診断結果であるチェックコマンドを、画像処理部54へ
転送する(S175)。
【0209】上記チェックコマンドにより、画像処理部
54が異常を検出すると(S176でYES)、異常時
の回避策が実行される(S177)。尚、上記S177
で行われる回避策としては、実施の形態1ないし13で
説明した様々な方法のうち、一つ、もしくは複数の方法
を組み合わせて用いることができる。
【0210】尚、特許請求の範囲に記載の故障予測動作
制御手段および管理手段には、画像処理部54が相当す
る。
【0211】このように、デジタル複写機1の電源投入
後、最初に、ハードディスク53bを用いる機能および
モードがあるか否かを判断し、このような機能およびモ
ードがある場合のみ、故障予測診断を行っているため、
故障予測診断をする必要が無い場合には故障予測診断が
行われず、無駄な電力消費や故障予測診断にかかるロス
タイムを回避できる。
【0212】尚、上述のようなデジタル複写機1は、例
えば、ファックス機能等をオプションとして付加可能な
デジタル複写機などのように、ハードディスク53bを
用いる機能およびモードが付加されている場合と付加さ
れていない場合とが、両方ありうるようなデジタル複写
機に適用すると好適である。
【0213】(実施の形態15) 故障予測処理動作を最適なタイミングで行うための、上
記図23のフローチャートに示す例とは異なる他の具体
例を、図24のフローチャートを参照して説明する。
【0214】図24に示すように、先ず、デジタル複写
機1の電源が投入されると(S181)、画像処理部5
4により、該デジタル複写機1がハードディスク53b
を使用しなくては複写できない機能である電子RDH、
画像ファイリング、画像移動合成、マルチショット(4
in1)等の複写機能の画像編集機能や、ハードディス
ク53bを画像メモリとして使用するファックスおよび
プリンタモードの複合モードを有しているか否かが確認
される(S182)。
【0215】そして、上記画像処理部54が、これらの
ハードディスク53bを用いる機能およびモードが存在
することを確認すると(S182でYES)、該画像処
理部54は、内蔵されているタイマーにて、デジタル複
写機1の動作時間カウンタをカウントアップし、該デジ
タル複写機1の電源投入時からの連続動作時間を計測す
る(S183)。尚、上記タイマーおよび動作時間カウ
ンタが、特許請求の範囲に記載の計時手段に相当する。
【0216】上記動作時間が所定の時間に達すると(S
184でYES)、ハードディスク53bに対して故障
予測情報要求ステータスを転送する(S185)。ハー
ドディスク53bは、上記故障予測情報要求ステータス
を元に、ハードディスク53bの故障予測診断処理を実
行し(S186)、故障予測診断結果であるチェックコ
マンドを、画像処理部54へ転送する(S187)。
【0217】上記チェックコマンドにより、画像処理部
54が異常を検出すると(S188でYES)、異常時
の回避策が実行される(S189)。尚、上記S189
で行われる回避策としては、実施の形態1ないし13で
説明した様々な方法のうち、一つ、もしくは複数の方法
を組み合わせて用いることができる。
【0218】また、上記チェックコマンドから異常が検
出されなかった場合(S188でNO)には、画像処理
部54は、ハードディスク53bが正常であると判断
し、動作時間カウンタを初期化し(S190)、S18
3に戻って、再度、内蔵されているタイマーにて、デジ
タル複写機1の連続動作時間を計測する。
【0219】上記構成により、デジタル複写機1の電源
投入時にのみ故障予測診断を行うのではなく、電源投入
後、所定時間毎に定期的に故障予測診断を行うことがで
きる。これにより、例えば、ファックス機能を付加した
複合デジタル複写機や、コンビニエンスストア等に接地
されるデジタル複写機等のように、基本的に電源が常時
ONとなっているデジタル複写機1に対しても、故障予
測診断処理を行うことができる。
【0220】(実施の形態16) 故障予測処理動作を最適なタイミングで行うための、さ
らに他の具体例を、図25のフローチャートを参照して
説明する。
【0221】図25に示すように、先ず、デジタル複写
機1の電源が投入されると(S191)、画像処理部5
4により、該デジタル複写機1がハードディスク53b
を使用しなくては複写できない機能である電子RDH、
画像ファイリング、画像移動合成、マルチショット(4
in1)等の複写機能の画像編集機能や、ハードディス
ク53bを画像メモリとして使用するプリンタモードの
複合モードを有しているか否かが確認される(S19
2)。
【0222】そして、上記画像処理部54が、これらの
ハードディスク53bを用いる機能およびモードが存在
することを確認すると(S192でNO)、ハードディ
スク53bに電源が供給され、該画像処理部54はハー
ドディスク53bにハードディスク動作の開始信号(イ
ニシャル信号)を転送する(S193)。ハードディス
ク53bは、上記開始信号を元に、ハードディスク53
bのイニシャル動作を実行し、アクセス動作を開始する
(S194)と共に、ハードディスク53bの故障予測
診断処理を実行する(S195)。上記故障予測診断処
理が終了すると、上記ハードディスク53bは、故障予
測診断結果であるチェックコマンドを、画像処理部54
へ転送する(S196)。
【0223】上記チェックコマンドにより、画像処理部
54が異常を検出すると(S197でYES)、異常時
の回避策が実行される(S198)。尚、上記S198
で行われる回避策としては、実施の形態1ないし13で
説明した様々な方法のうち、一つ、もしくは複数の方法
を組み合わせて用いることができる。
【0224】このように、上記例では、ハードディスク
53bの故障予測診断は、図23および図24の例のよ
うに、故障予測情報要求ステータスが転送されることに
よって行われるのではなく、デジタル複写機1の電源投
入時において、ハードディスク53bに必ず転送される
開始信号を元に、自動的に故障予測診断が行われる。こ
のため、画像処理部54がハードディスク53bの接続
の有無を認識するだけで、制御シーケンスを要求するこ
となく故障予測診断処理が可能となる。
【0225】(実施の形態17) 故障予測処理動作を最適なタイミングで行うための、さ
らに他の具体例を、図26のフローチャートを参照して
説明する。
【0226】図26に示すように、先ず、デジタル複写
機1の電源が投入されると(S201)、ハードディス
ク53bに電源が供給され、該画像処理部54はハード
ディスク53bにハードディスク動作の開始信号(イニ
シャル信号)を転送する(S202)。ハードディスク
53bは、上記開始信号を元に、ハードディスク53b
のイニシャル動作を実行し、アクセス動作を開始する
(S203)。同時に、ハードディスク53bが故障予
測診断処理を開始し、更に、デジタル複写機1の定着器
39のヒータランプの加熱が開始される(S204)。
【0227】上記定着器39のヒータランプが所定温度
に到達する前に、すなわち、定着器39のウォームアッ
プが終了する前に、ハードディスク53bの故障予測診
断が終了すると(S205でYES)、S211に移行
して、ハードディスク53bは、診断結果であるチェッ
クコマンドを画像処理部54へ転送する。
【0228】上記チェックコマンドにより、画像処理部
54が異常を検出すると(S212でYES)、異常時
の回避策が実行される(S213)。尚、上記S213
で行われる回避策としては、実施の形態1ないし13で
説明した様々な方法のうち、一つ、もしくは複数の方法
を組み合わせて用いることができる。
【0229】但し、S204におけるハードディスク5
3bの故障予測診断が終了する前に、定着器39のウォ
ームアップが終了した場合(S206でYES)には、
画像処理部54は、ハードディスク53bに対して上記
故障予測診断の中断を要求する(S207)。
【0230】この場合、デジタル複写機1の印字ジョブ
等が終了して所定時間以上経過すると、定着器39のヒ
ータランプが消灯され、該ヒータランプが所定温度まで
下げられて、この所定温度を維持する予熱(省エネ)モ
ードに入る(S208)。こうして、定着器39が予熱
モードに入ると、上記画像処理部54が、ハードディス
ク53bに対して故障予測情報要求ステータスを転送し
(S209)、該ハードディスク53bは、上記故障予
測情報要求ステータスを元に、ハードディスク53bの
故障予測診断処理を実行する(S210)。
【0231】また、S212において、異常が検出され
なかった場合には、S208に移行し、定着器39が予
熱モードに入る度に、定期的に故障予測診断が行われ
る。
【0232】このように、上記例では、ハードディスク
53bの故障予測診断は、原稿を出力するための準備期
間である定着器39のウォームアップ中や、予熱モード
の待機中に行われる。このため、故障予測診断処理にか
かるロスタイムが発生しない。また、定着器39が予熱
モードに入る度に、故障予測診断が行われるため、電源
が常時ONとなるデジタル複写機1に対しても、定期的
に故障予測診断処理を行うことができる。
【0233】(実施の形態18) 故障予測処理動作を最適なタイミングで行うための、さ
らに他の具体例を、図27のフローチャートを参照して
説明する。
【0234】操作基板ユニット55の表示画面には、各
画像編集機能が表示され、ユーザーは所望する画像編集
機能を選択できるようになっている。
【0235】ここで、図27に示すように、ハードディ
スク53bを使用する電子RDH、画像ファイリング、
画像移動合成、マルチショット(4in1)等の画像編
集機能や、ハードディスク53bを画像メモリとして用
いるファックスまたはプリンタモード等が選択され、こ
れらの機能およびモードに関する設定が行われた場合
(S221)、上記設定後スタートキーが押されると
(S222でYES)、操作基板ユニット55は、上記
設定内容を画像処理部54に送信する(S223)。
【0236】この時、画像処理部54は、上記設定内容
に基づいてハードディスク53bに対して、リードもし
くはライト動作を行う(S224)。上記リード/ライ
ト動作が終了すると、画像処理部54は、ハードディス
ク53bに故障予測情報要求ステータスを転送する(S
225)。
【0237】ハードディスク53bは、上記故障予測情
報要求ステータスを元に、ハードディスク53bの故障
予測診断処理を実行する(S226)。上記故障予測診
断処理が終了すると、上記ハードディスク53bは、故
障予測診断結果であるチェックコマンドを、画像処理部
54へ転送する(S227)。
【0238】上記チェックコマンドにより、画像処理部
54が異常を検出すると(S228でYES)、異常時
の回避策が実行される(S229)。また、S228に
おいて、異常が検出されなかった場合には、S221に
移行する。尚、上記S229で行われる回避策として
は、実施の形態1ないし13で説明した様々な方法のう
ち、一つ、もしくは複数の方法を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0239】このように、上記例では、ハードディスク
53bを使用する機能およびモードが、操作基板ユニッ
ト55より選択され、ハードディスク53bに対する何
らかの動作が行われた場合にのみ、故障予測診断処理を
行うことで、より細かく故障予測診断処理を行うことが
でき、故障予測診断の精度向上につながる。また、ハー
ドディスク53bを用いる動作が行われる度に、故障予
測診断が行われるため、電源が常時ONとなるデジタル
複写機1に対しても、定期的に故障予測診断処理を行う
ことができる。
【0240】
【発明の効果】請求項の発明の画像処理装置は、以上
のように、上記ディスクメモリ装置のデータ記憶領域が
複数の領域に分割され、上記ディスクメモリ装置に故障
が発生する前に、該ディスクメモリ装置の分割された各
領域毎に該ディスクメモリ装置の故障を予測する故障予
測手段と、上記ディスクメモリ装置に記憶される画像デ
ータの特徴を抽出する特徴抽出手段と、上記故障予測手
段によりディスクメモリ装置の故障が予測された場合
に、上記特徴抽出手段によって抽出された画像データの
特徴に基づき、該画像データの記憶先の領域を割り付け
る割付手段とを備えている構成である。
【0241】請求項2の画像処理装置は、請求項1の構
成に加えて、上記特徴抽出手段は、上記ディスクメモリ
装置に記憶される画像データの解像度および階調性を抽
出し、上記割付手段は、高解像度で、かつ多値の画像デ
ータに対しては、その記憶先の領域を上記故障予測手段
によって故障が予測されたデータ記憶領域に割り付け、
低解像度の画像データまたは2値の画像データに対して
は、その記憶先の領域を上記故障予測手段によって故障
が予測されたデータ記憶領域外に割り付ける構成であ
る。
【0242】請求項3の画像処理装置は、請求項1の構
成に加えて、上記特徴抽出手段は、上記ディスクメモリ
装置に記憶される画像データが文字領域のデータである
のか中間調領域のデータであるのかを抽出し、上記割付
手段は、文字領域の画像データに対しては、その記憶先
の領域を上記故障予測手段によって故障が予測されたデ
ータ記憶領域に割り付け、中間調領域の画像データに対
しては、その記憶先の領域を上記故障予測手段によって
故障が予測されたデータ記憶領域外に割り付ける構成で
ある。
【0243】請求項4の画像処理装置は、請求項1の構
成に加えて、上記特徴抽出手段は、上記ディスクメモリ
装置に記憶される画像データの画像圧縮方式を抽出し、
上記割付手段は、画像圧縮がされていない画像データに
対しては、その記憶先の領域を上記故障予測手段によっ
て故障が予測されたデータ記憶領域に割り付け、画像圧
縮されている画像データに対しては、その記憶先の領域
を上記故障予測手段によって故障が予測されたデータ記
憶領域外に割り付ける構成である。
【0244】それゆえ、例えば、画像データの復元が容
易なもの、あるいは、そのまま出力した場合に影響が小
さいものに関しては、故障が予測されている領域に該画
像データを割り付け、そうでないものに関しては、故障
が予測されていない領域に該画像データを割り付けるこ
とができ、これによって、ディスクメモリ装置に予測ど
おりに故障が発生した場合に、その影響を少なくするこ
とができるという効果を奏する。
【0245】請求項の発明の画像処理装置は、以上の
ように、上記ディスクメモリ装置のデータ記憶領域が複
数の領域に分割され、上記ディスクメモリ装置に故障が
発生する前に、該ディスクメモリ装置の分割された各領
域毎に該ディスクメモリ装置の故障を予測する故障予測
手段と、上記ディスクメモリ装置に記憶されている画像
データの特徴を抽出する特徴抽出手段と、上記ディスク
メモリ装置のある領域に記憶されている画像データを、
他の領域に移動させるデータ移動手段とを備えており、
上記故障予測手段によりディスクメモリ装置の故障が予
測された場合に、上記特徴抽出手段によって故障が予測
された領域に記憶されている画像データの特徴が抽出さ
れ、上記データ移動手段は抽出された画像データの特徴
に応じて、故障が予測された領域に記憶されている画像
データを他の領域に移動させる構成である。
【0246】請求項6の画像処理装置は、請求項5の構
成に加えて、上記特徴抽出手段は、上記特徴抽出手段に
よって故障が予測された領域に記憶されている画像デー
タの画像圧縮方式を抽出し、上記移動手段は、画像圧縮
がされていない画像データに対しては、移動は行わず、
画像圧縮されている画像データに対しては、その記憶領
域を上記故障予測手段によって故障が予測されたデータ
記憶領域外となるように移動させる構成である。
【0247】請求項7の画像処理装置は、請求項5の構
成に加えて、上記特徴抽出手段は、上記特徴抽出手段に
よって故障が予測された領域に記憶されている画像デー
タが 文字領域のデータであるのか中間調領域のデータで
あるのかを抽出し、上記移動手段は、文字領域の画像デ
ータに対しては、移動は行わず、中間調領域の画像デー
タに対しては、その記憶領域を上記故障予測手段によっ
て故障が予測されたデータ記憶領域外となるように移動
させる構成である。
【0248】それゆえ、例えば、上記故障が予測された
領域に記憶されている画像データが、画像データの復元
が容易なもの、あるいは、そのまま出力した場合に影響
が小さいものであれば、該画像データはそのままの領域
に記憶させ、そうでないものに関しては、故障が予測さ
れていない領域に移動させることできる。これにより、
ディスクメモリ装置に予測どおりに故障が発生した場合
に、その影響を少なくすることができるという効果を奏
する。
【0249】請求項8の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項1ないし7の何れかの構成に加えて、
記故障予測手段の動作を制御する故障予測動作制御手段
を備えており、上記故障予測動作制御手段は、画像形成
装置に常時電源を投入されている場合に、所定の時期
に、上記故障予測手段を定期的に動作させる構成であ
る。
【0250】それゆえ、上記故障予測動作制御手段は、
電源投入後、定期的に故障予測手段を動作させるので、
例えば、ファックス機能を付加した複合デジタル複写機
や、コンビニエンスストア等に接地されるデジタル複写
機等のように、基本的に電源が常時ONとなっている画
像形成装置に対しても、故障予測診断処理を行うことが
できるという効果を奏する。
【0251】請求項9の発明の画像処理装置は、以上の
ように、請求項8の構成に加えて、さらに、画像形成装
置の連続動作時間を計時する計時手段を備えており、上
記故障予測動作制御手段は、上記計時手段によって、前
回の故障予測動作から所定時間が経過する毎に、上記故
障予測手段を動作させる構成である。
【0252】それゆえ、請求項8の構成による効果に加
えて、上記故障予測動作制御手段は、電源投入後も、上
記計時手段により所定時間毎に、故障予測手段を動作さ
せるので、例えば、ファックス機能を付加した複合デジ
タル複写機や、コンビニエンスストア等に接地されるデ
ジタル複写機等のように、基本的に電源が常時ONとな
っている画像形成装置に対しても、故障予測診断処理を
行うことができるという効果を奏する。
【0253】請求項10の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項8の構成に加えて、上記故障予測動作
制御手段は、上記画像形成装置が画像形成動作を行うた
めの準備期間または待機期間に入った時に、上記故障予
測手段を動作させる構成である。
【0254】それゆえ、請求項8の構成による効果に加
えて、上記故障予測動作制御手段は、画像形成装置が原
稿を出力するための準備期間となる定着器のウォームア
ップ中や、予熱モードの待機期間中に、上記故障予測手
段を動作させるため、故障予測診断処理にかかるロスタ
イムが発生しないという効果を奏する。
【0255】また、定着器が待機期間(予熱モード)に
入る度に、故障予測診断が行われるため、電源が常時O
Nとなる画像形成装置に対しても、定期的に故障予測診
断処理を行うことができるという効果を併せて奏する。
【0256】請求項11の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項8の構成に加えて、上記故障予測動作
制御手段は、上記画像形成装置がディスクメモリ装置を
用いる所定の画像処理動作を完了させた後に、上記故障
予測手段を動作させる構成である。
【0257】それゆえ、請求項8の構成による効果に加
えて、上記故障予測動作制御手段は、ディスクメモリ装
置を用いる所定の画像処理動作が行われた場合にのみ、
故障予測診断処理を行うため、より細かく故障予測診断
処理を行うことができ、故障予測診断の精度向上につな
がるという効果を奏する。
【0258】また、上述のような画像処理動作が行われ
る度に、故障予測診断が行われるため、電源が常時ON
となる画像形成装置に対しても、定期的に故障予測診断
処理を行うことができるという効果を併せて奏する。
【0259】請求項12の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項8ないし11の何れかの構成に加え
て、さらに、上記ディスクメモリ装置を必要とする機能
が上記画像形成装置に備えられているか否かを管理する
管理手段が備えられており、上記故障予測動作制御手段
は、上記管理手段により管理されている管理情報に基づ
いて、上記故障予測手段の動作を制御する構成である。
【0260】それゆえ、請求項8ないし11の何れかの
構成による効果に加えて、上記故障予測手段は、上記管
理手段の管理情報に基づき、ディスクメモリ装置を必要
とする機能がある場合のみ、故障予測診断を行っている
ため、故障予測診断をする必要が無い場合には故障予測
診断が行われず、無駄な電力消費や故障予測診断にかか
るロスタイムを回避できるという効果を奏する。
【0261】請求項13の発明の画像処理装置は、以上
のように、請求項1ないし7の何れかの構成に加えて、
上記故障予測手段の動作を制御する故障予測動作制御手
段を備えており、上記故障予測動作制御手段は、画像形
成装置に電源が投入された時に、上記ディスクメモリ装
置に動作を開始させるために送信される信号を利用し
て、上記故障予測手段を動作させる構成である。
【0262】それゆえ、上記故障予測動作制御手段は、
画像形成装置の電源投入時において、ディスクメモリ装
置に必ず転送される開始信号を元に、自動的に故障予測
診断が行われる。このため、上記ディスクメモリ装置に
故障予測診断を要求する信号を送ることなく、すなわ
ち、制御シーケンスを要求することなく故障予測診断処
理が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、デジタ
ル複写機の故障予測に基づく処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図2】上記デジタル複写機の構成を示す断面図であ
る。
【図3】上記デジタル複写機に用いられる画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】上記デジタル複写機の操作パネルを示す平面図
である。
【図5】上記デジタル複写機の要部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】上記デジタル複写機の故障予測に基づく処理動
作を示すタイミングチャートである。
【図7】図3に示す画像処理装置のハードディスクが出
力する故障診断情報の形式を示す説明図である。
【図8】上記ハードディスクの故障原因と上記故障診断
情報との関係を示す説明図である。
【図9】上記ハードディスクの画像データ記憶領域を示
す説明図である。
【図10】本発明の他の実施形態を示すものであり、デ
ジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示すフロー
チャートである。
【図11】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図12】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図13】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図14】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図15】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図16】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図17】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図18】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図19】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図20】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図21】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図22】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測に基づく処理動作を示す
フローチャートである。
【図23】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測処理動作を行うタイミン
グを示すフローチャートである。
【図24】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測処理動作を行うタイミン
グを示すフローチャートである。
【図25】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測処理動作を行うタイミン
グを示すフローチャートである。
【図26】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測処理動作を行うタイミン
グを示すフローチャートである。
【図27】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、デジタル複写機の故障予測処理動作を行うタイミン
グを示すフローチャートである。
【符号の説明】
51f 画像プロセス部(特徴抽出手段) 53b ハードディスク(ディスクメモリ装置、故障予
測手段) 54 画像処理部(規制手段、割付手段、データ移動
手段、故障予測動作制御手段、管理手段) 55 操作基板ユニット(規制解除手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/21 H04N 1/21 (56)参考文献 特開 平9−37042(JP,A) 特開 平5−100801(JP,A) 特開 平1−144274(JP,A) 特開 平4−266117(JP,A) 特開 平8−265530(JP,A) 特開 平7−221897(JP,A) 特開 平5−48648(JP,A) 特開 平9−200413(JP,A) 特開 平8−204926(JP,A) 特開 平3−234163(JP,A) 特開 平7−322030(JP,A) 特開 平5−300345(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G06F 3/06 306 G06F 12/16 310 G11B 19/02 501 H04N 1/00 106 H04N 1/21

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクメモリ装置を画像データ記憶メモ
    リとして用いる画像形成装置に用いられる画像処理装置
    において、 上記ディスクメモリ装置のデータ記憶領域が複数の領域
    に分割され、 上記ディスクメモリ装置に故障が発生する前に、該ディ
    スクメモリ装置の分割された各領域毎に該ディスクメモ
    リ装置の故障を予測する故障予測手段と、 上記ディスクメモリ装置に記憶される画像データの特徴
    を抽出する特徴抽出手段と、 上記故障予測手段によりディスクメモリ装置の故障が予
    測された場合に、上記特徴抽出手段によって抽出された
    画像データの特徴に基づき、該画像データの記憶先の領
    域を割り付ける割付手段とを備えていることを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】上記特徴抽出手段は、上記ディスクメモリ
    装置に記憶される画像データの解像度および階調性を抽
    出し、 上記割付手段は、高解像度で、かつ多値の画像データに
    対しては、その記憶先の領域を上記故障予測手段によっ
    て故障が予測されたデータ記憶領域に割り付け、低解像
    度の画像データまたは2値の画像データに対しては、そ
    の記憶先の領域を上記故障予測手段によって故障が予測
    されたデータ記憶領域外に割り付けることを特徴とする
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】上記特徴抽出手段は、上記ディスクメモリ
    装置に記憶される画像データが文字領域のデータである
    のか中間調領域のデータであるのかを抽出し、 上記割付手段は、文字領域の画像データに対しては、そ
    の記憶先の領域を上記故障予測手段によって故障が予測
    されたデータ記憶領域に割り付け、中間調領域の画像デ
    ータに対しては、その記憶先の領域を上記故障予測手段
    によって故障が 予測されたデータ記憶領域外に割り付け
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】上記特徴抽出手段は、上記ディスクメモリ
    装置に記憶される画像データの画像圧縮方式を抽出し、 上記割付手段は、画像圧縮がされていない画像データに
    対しては、その記憶先の領域を上記故障予測手段によっ
    て故障が予測されたデータ記憶領域に割り付け、画像圧
    縮されている画像データに対しては、その記憶先の領域
    を上記故障予測手段によって故障が予測されたデータ記
    憶領域外に割り付けることを特徴とする請求項1に記載
    の画像処理装置。
  5. 【請求項5】ディスクメモリ装置を画像データ記憶メモ
    リとして用いる画像形成装置に用いられる画像処理装置
    において、 上記ディスクメモリ装置のデータ記憶領域が複数の領域
    に分割され、 上記ディスクメモリ装置に故障が発生する前に、該ディ
    スクメモリ装置の分割された各領域毎に該ディスクメモ
    リ装置の故障を予測する故障予測手段と、 上記ディスクメモリ装置に記憶されている画像データの
    特徴を抽出する特徴抽出手段と、 上記ディスクメモリ装置のある領域に記憶されている画
    像データを、他の領域に移動させるデータ移動手段とを
    備えており、 上記故障予測手段によりディスクメモリ装置の故障が予
    測された場合に、上記特徴抽出手段によって故障が予測
    された領域に記憶されている画像データの特徴が抽出さ
    れ、上記データ移動手段は抽出された画像データの特徴
    に応じて、故障が予測された領域に記憶されている画像
    データを他の領域に移動させることを特徴とする画像処
    理装置。
  6. 【請求項6】上記特徴抽出手段は、上記特徴抽出手段に
    よって故障が予測された領域に記憶されている画像デー
    タの画像圧縮方式を抽出し、 上記移動手段は、画像圧縮がされていない画像データに
    対しては、移動は行わ ず、画像圧縮されている画像デー
    タに対しては、その記憶領域を上記故障予測手段によっ
    て故障が予測されたデータ記憶領域外となるように移動
    させることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】上記特徴抽出手段は、上記特徴抽出手段に
    よって故障が予測された領域に記憶されている画像デー
    タが文字領域のデータであるのか中間調領域のデータで
    あるのかを抽出し、 上記移動手段は、文字領域の画像データに対しては、移
    動は行わず、中間調領域の画像データに対しては、その
    記憶領域を上記故障予測手段によって故障が予測された
    データ記憶領域外となるように移動させることを特徴と
    する請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】さらに、上記故障予測手段の動作を制御す
    る故障予測動作制御手段を備えており、 上記故障予測動作制御手段は、画像形成装置に常時電源
    を投入されている場合に、所定の時期に、上記故障予測
    手段を定期的に動作させることを特徴とする請求項1な
    いし7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】さらに、画像形成装置の連続動作時間を計
    時する計時手段を備えており、 上記故障予測動作制御手段は、上記計時手段によって、
    前回の故障予測動作から所定時間が経過する毎に、上記
    故障予測手段を動作させることを特徴とする請求項8に
    記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】上記故障予測動作制御手段は、上記画像
    形成装置が画像形成動作を行うための準備期間または待
    機期間に入った時に、上記故障予測手段を動作させるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】上記故障予測動作制御手段は、上記画像
    形成装置がディスクメモリ装置を用いる所定の画像処理
    動作を完了させた後に、上記故障予測手段を動作させる
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】さらに、上記ディスクメモリ装置を必要
    とする機能が上記画像形成装置に備えられているか否か
    を管理する管理手段が備えられており、 上記故障予測動作制御手段は、上記管理手段により管理
    されている管理情報に基づいて、上記故障予測手段の動
    作を制御することを特徴とする請求項8ないし11の何
    れかに記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】さらに、上記故障予測手段の動作を制御
    する故障予測動作制御手段を備えており、 上記故障予測動作制御手段は、画像形成装置に電源が投
    入された時に、上記ディスクメモリ装置に動作を開始さ
    せるために送信される信号を利用して、上記故障予測手
    段を動作させることを特徴とする請求項1ないし7のい
    ずれかに記載の画像処理装置。
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