JP3363527B2 - 車両のエアバッグ構造 - Google Patents

車両のエアバッグ構造

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JP3363527B2
JP3363527B2 JP17069993A JP17069993A JP3363527B2 JP 3363527 B2 JP3363527 B2 JP 3363527B2 JP 17069993 A JP17069993 A JP 17069993A JP 17069993 A JP17069993 A JP 17069993A JP 3363527 B2 JP3363527 B2 JP 3363527B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室形成部に設けられ
たバッグ格納部に収縮状態をとるとともにバッグ拡張手
段を伴って格納され、車両の車体にその外部から比較的
大なる衝撃が加えられたとき、バッグ拡張手段の作動に
より、収縮状態から車室内に膨張する状態に移行するも
のとされるエアバッグ本体を備えた車両のエアバッグ構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、平常時には車体におけ
る車室形成部に設けられた格納部に収縮状態をもって格
納されているものとされるエアバッグを装備し、車体に
その外部から比較的大なる衝撃が加えられたとき、収縮
状態におかれたエアバッグに、格納部から車室内へと急
速膨張する状態をとらせ、その膨張状態とされたエアバ
ッグにより衝撃力を吸収するとともに車室内の乗員を拘
束するようにして、乗員に及ぼされる衝撃を緩和し、乗
員の保護を図るようになすことが提案されている。
【0003】このような車両に装備されるエアバッグ
は、車室内に設置された運転席及び助手席に夫々着座す
る乗員の保護を図るものとされることが多く、一般に、
例えば、特開平2-303952号公報にも示される如くに、運
転席に着座する乗員の保護を主目的とするものにあって
は、ステアリングホイールの中央部に設けられた格納部
に収縮状態とされて格納され、また、助手席に着座する
乗員の保護を主目的とするものにあっては、車室形成部
の前端部分を構成するインスツルメントパネル部におけ
る助手席の前方となる部分に設けられた格納部に収縮状
態とされて格納される。
【0004】そして、ステアリングホイールの中央部あ
るいはインスツルメントパネル部における助手席の前方
となる部分に設けられた格納部に収縮状態とされて格納
されたエアバッグは、収縮状態から膨張状態に移行せし
められるにあたっては、エアバッグに伴って格納部に配
されたバッグ拡張手段(インフレータ)の作動により、
内部に急速にガスが充填せしめられて、格納部から車室
内へと膨張するものとされる。このようなステアリング
ホイールの中央部あるいはインスツルメントパネル部に
設けられた格納部に格納されるエアバッグにあっては、
それが膨張状態におかれるとき、車室内において車両の
進行方向側に倒れ込むことになることが多い乗員におけ
る頭部を含む上体の保護を確実に行うものとされるべ
く、例えば、その乗員の喉元部分に当接するように膨張
することが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに車両に装
備されるエアバッグが、運転席に着座する乗員の保護を
その主たる役割とするものとされて、ステアリングホイ
ールの中央部に設けられた格納部に格納される場合に
は、運転席に着座する乗員についての基準の位置が想定
され、膨張したエアバッグが、想定された基準の位置か
ら車両の進行方向側に倒れ込む乗員の喉元部分に当接す
る状態が得られるように、エアバッグの膨張方向が設定
される。しかしながら、ステアリングホイールの中央部
に設けられた格納部に格納されたエアバッグにあって
は、その格納位置がステアリングホイールの位置に支配
されることになるという位置的制約を受けて、その実際
の膨張方向の適切な設定に困難が伴われることになる虞
があり、例えば、ステアリングホイールの運転席に対す
る角度の選択状況によっては、エアバッグを、その膨張
方向が望ましいものとなるように設定された状態をもっ
て、ステアリングホイールの中央部に設けられた格納部
に格納することに無理が生じるという場合も生じ得るこ
とになる。
【0006】さらに、エアバッグがインフレータを伴っ
て格納される格納部が中央部に設けられたステアリング
ホイールにあっては、全体重量の増加がまねかれて、そ
のことが操作性に好ましからぬ影響を及ぼすことになる
という虞もある。
【0007】そこで、このような問題に対処すべく、運
転席に着座する乗員の保護を主たる役割とするエアバッ
グの格納部を、インスツルメントパネル部における運転
席に対向する部分に設けることが考えられるが、インス
ツルメントパネル部における運転席に対向する部分は、
通常、速度計,エンジン回転計,燃料計等を含む車両の
状態を示す各種の計器類が配され、それにより、余裕ス
ペースが比較的小とされていて、各種の計器類に加えて
エアバッグをも配置することは困難とされることが多
い。また、スペース的な問題が何等かの手段により解決
されて、インスツルメントパネル部における運転席に対
向する部分にエアバッグの格納部が設けられたとして
も、その格納部から車室内へとエアバッグが膨張する
際、インスツルメントパネル部と運転席との間に位置す
るステアリングホイールがエアバッグの適切な膨張に対
する障害となってしまうという問題もある。
【0008】斯かる点に鑑み、本発明は、車両の車室内
に設置された運転席に着座する乗員の保護を主たる役割
とするものとされ、車両の車室形成部を構成するインス
ツルメントパネル部に、計器類等の他の装置の配置に別
段の不都合をきたすことなく格納部が設けられ、その格
納部に収縮状態とされるとともにインフレータを伴って
格納されるものとされ、しかも、収縮状態から車室内に
膨張する状態に移行せしめられる際には、運転席に着座
する乗員の保護を果たすために最適な膨張状態をとり得
るものとされる車両のエアバッグ構造を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る車両のエアバッグ構造は、車両の車室
形成部を構成するインスツルメントパネル部における車
両の車室内に配された運転席に対向する位置に設けら
れ、インスツルメントパネル部の上方部分もしくは運転
席に向かう運転席側部分を形成する開閉部材によって開
閉される開口部を有するものとされたバッグ格納部と、
そのバッグ格納部に収縮状態とされるとともにインフレ
ータを伴って格納され、インフレータの作動により、収
縮状態から開口部を通じて車室内に膨張する状態へと移
行せしめられるエアバッグ本体とを備え、バッグ格納部
における運転席側に向いた運転席側部分が投影型計器表
示装置における投影反射面部を形成するものとされて、
もしくは、インスツルメントパネル部の運転席に向かう
運転席側部分を形成する開閉部材が、バッグ格納部の開
口部を閉状態とする位置にあるとき、投影型計器表示装
置における投影反射面部を形成するものとされて、構成
される
【0010】
【作用】上述の如くの構成を有するものとされる本発明
に係る車両のエアバッグ構造にあっては、エアバッグ本
体が、インフレータを伴って、インスツルメントパネル
部における運転席に対向する位置に設けられたバッグ格
納部に格納される。それにより、インフレータの作動に
よって、エアバッグ本体がバッグ格納部内における収縮
状態から車室内への膨張状態に移行せしめられるにあた
り、その膨張方向が、例えば、ステアリングホイールの
運転席に対する角度の選択状況の如何にかかわらず、運
転席に着座する乗員の保護を果たすために最適な方向に
設定され得るものとされる。
【0011】また、投影型計器表示装置が用いられたも
とで、バッグ格納部における運転席側に向いた運転席側
部分が投影型計器表示装置における投影反射面部を形成
するものとされる、もしくは、インスツルメントパネル
部の運転席に向かう運転席側部分を形成する開閉部材
が、バッグ格納部の開口部を開閉するものとされるとと
もに、バッグ格納部の開口部を閉状態とする位置にある
とき、投影型計器表示装置における投影反射面部を形成
するものとされるので、運転席に着座した乗員が、各種
の計器をインスツルメントパネル部上に見て、各種の計
器の読取りを確実に行うことができ、しかも、各種の計
器の実物がインスツルメントパネル部における運転席に
対向する部分の内部に配されることが不要とされるの
で、インスツルメントパネル部における運転席に対向す
る位置にバッグ格納部が設けられることによって、計器
類等の他の装置の配置に別段の不都合がきたされること
がない。
【0012】さらに、インフレータが作動してエアバッ
グ本体がバッグ格納部内における収縮状態から車室内へ
の膨張状態に移行せしめられる際に、ステアリングホイ
ールが、通常の位置から下方側に変位せしめられ得るも
のとされ、斯かる際には、バッグ格納部内からバッグ格
納部の開口部を通じて車室内へと膨張するエアバッグ本
体に対して、ステアリングホイールがその膨張を妨げる
障害となる虞もない。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係る車両のエアバッグ構造
の一例をそれが適用された車両の車体部分と共に示す。
【0014】図1においては、車両の車体1における車
室2を形成するものとされた車室形成部が、フロアー部
3,ルーフ部4,フロント・ウインドシールド5、及
び、ダッシュパネル6に連結されたインスツルメントパ
ネル部7等を含むものとされており、インスツルメント
パネル部7は車室2を形成する車室形成部の前端部分を
構成している。そして、インスツルメントパネル部7の
下方から、ステアリングコラム12により回動可能に支
持されたステアリングシャフト10の端部に取り付けら
れたステアリングホイール11が、車室2内に突出して
いる。また、車室2内には、インスツルメントパネル部
7から所定の距離だけ離隔するものとされた運転席13
が設置されており、ステアリングホイール11は、イン
スツルメントパネル部7と運転席13との間に位置せし
められている。
【0015】インスツルメントパネル部7は、フロント
・ウインドシールド5,運転席13及びフロアー部3に
夫々対向して車幅方向に伸びる上部7A,側部7B及び
下部7Cを有し、それら上部7A及び側部7Bにより支
持されて運転席13に対向するメータウインドウ14が
設けられている。また、インスツルメントパネル部7の
下部7Cには、ステアリングコラム12を支持するステ
アリングホイール移動機構50が連結されている。さら
に、車体1における車室2とエンジンルーム15との間
には、インスツルメントパネル部7に沿って車幅方向に
伸びるカウルボックス16が配されている。
【0016】ステアリングコラム12は、ステアリング
ホイール11に近接して上方に位置する第1のコラム部
材18とその下方側に位置する第2のコラム部材19と
から成り、また、ステアリングシャフト10は、第1の
コラム部材18を貫通する第1のシャフト部分,第2の
コラム部材19を貫通する第2のシャフト部分、及び、
第2のシャフト部分からさらに下方に伸びてステアリン
グギア部20に連結された第3のシャフト部分に分割さ
れており、各シャフト部分は自在継ぎ手を介して相互連
結されている。
【0017】ステアリングコラム12における第1のコ
ラム部材18は、図2に示される如く、各々が対をなす
ものとされた3組の透孔21,22及び23(透孔22
及び23の夫々については、一方は図にあらわれていな
い)が設けられた連結部分18Aを有し、また、第2の
コラム部材19は、一対の透孔25(一方は図にあらわ
れていない)が設けられ、第1のコラム部材18におけ
る連結部分18Aが外側から係合せしめられる連結部分
19Aを有している。第1のコラム部材18の連結部分
18Aに設けられた透孔21は、透孔22よりステアリ
ングホイール11に近接した位置に設けられ、また、透
孔23は、透孔22よりステアリングホイール11から
離隔した位置に設けられている。
【0018】第1のコラム部材18に設けられた透孔2
2の夫々、及び、第2のコラム部材19に設けられた透
孔25の夫々は、ステアリングシャフト10における第
1のコラム部材18を挿通する第1のシャフト部分と第
2のコラム部材19を挿通する第2のシャフト部分とを
相互連結する連結ピン26の両端に夫々対向する位置に
あり、第1及び第2のコラム部材18及び19は、一対
の連結ピン27が透孔22及び透孔25の夫々における
一方及び他方に挿入されることにより相互連結されてい
る。そして、第2のコラム部材19に連結された第1の
コラム部材18に、ステアリングホイール移動機構50
が取り付けられている。
【0019】ステアリングホイール移動機構50は、図
2及び図3に示される如く、固定部51及び可動部52
を有している。固定部51は、インスツルメントパネル
部7の下部7Cに車体前後方向に伸びて取り付けられた
一対の第1の部分54(一方は図にあらわれていない)
と、それら第1の部分54に夫々取り付けられ、インス
ツルメントパネル部7にそれに沿って伸びる支持バー5
5に固着された一端部を有するとともに、第1の部分5
4の夫々から離隔する方向に傾斜して伸びる他端部を有
した一対の第2の部分56と、それら第2の部分56に
おける一端部から中間部までを相互連結する平板状部分
57とを含んで構成されている。固定部51における一
対の第2の部分56の夫々における他端部には、透孔5
8が設けられるとともに、透孔58より上方の位置をと
る透孔59が設けられている。また、固定部51におけ
る平板状部分57は、一対の第2の部分56に沿って伸
びる両側部の夫々に、比較的大なる径を有した一対の透
孔60が設けられるとともに、その上面部に可動板部材
61が配されたものとされている。可動板部材61は、
ワイヤ64を介して着火式の引込み部材65に連結され
ている。
【0020】一方、可動部52は、相互連結せしめられ
て一体的に形成された一対の連結アーム状部分66と、
それら一対の連結アーム状部分66とは別体とされた一
対のアーム状部分67とを含んで構成されている。連結
アーム状部分66の夫々は、透孔68が設けられた一端
部と、透孔69が設けられた他端部と、透孔68と透孔
69とに挟まれた中間部からインスツルメントパネル部
7に向けて突出し、先端部に屈曲部66Aが設けられた
突出部66Bとを有し、夫々における他端部が連結部6
6Cを介して相互連結せしめられたものとされている。
連結アーム状部分66の夫々における突出部66Bの屈
曲部66Aには、一対の透孔72が設けられている。ま
た、アーム状部分67の夫々は、透孔70が設けられた
一端部と、透孔71が設けられた他端部とを有してい
る。
【0021】可動部52における一対の連結アーム状部
分66は、それらの一端部に設けられた透孔68を第1
のコラム部材18の連結部分18Aに設けられた一対の
透孔21に夫々外側から対向させるとともに、それらの
他端部に設けられた透孔69を固定部51の一対の第2
の部分56における他端部に設けられた一対の透孔59
に夫々外側から対向させる状態をもって、第1及び第2
のコラム部材18及び19に係合せしめられている。ま
た、一対のアーム状部分67は、それらの一端部に設け
られた透孔70を第1のコラム部材18の連結部分18
Aに設けられた一対の透孔23に夫々外側から対向させ
るとともに、それらの他端部に設けられた透孔71を固
定部51の一対の第2の部分56における他端部に設け
られた一対の透孔58に夫々外側から対向させる状態を
もって、第1及び第2のコラム部材18及び19に係合
せしめられている。
【0022】そして、一対の連結アーム状部分66と第
1のコラム部材18とが、一対の連結ピン73が、連結
アーム状部分66の一端部に設けられた透孔68を夫々
貫通して、第1のコラム部材18の連結部分18Aに設
けられた一対の透孔21に夫々挿入されることにより、
相対移動可能に相互連結されている。また、一対の連結
アーム状部分66は、一対の連結ピン74が、連結アー
ム状部分66の他端部に設けられた透孔69を夫々貫通
して、固定部51における一対の第2の部分56の他端
部に設けられた一対の透孔59に夫々挿入されることに
より、固定部51に相対移動可能とされて連結されてい
る。
【0023】さらに、一対のアーム状部分67と第1の
コラム部材18とが、一対の連結ピン75が、アーム状
部分67の一端部に設けられた透孔70を夫々貫通し
て、第1のコラム部材18の連結部分18Aに設けられ
た一対の透孔23に夫々挿入されることにより、相対移
動可能に相互連結されている。また、一対のアーム状部
分67は、一対の連結ピン76が、アーム状部分67の
他端部に設けられた透孔71を夫々貫通して、固定部5
1における一対の第2の部分56の他端部に設けられた
一対の透孔58に夫々挿入されることにより、固定部5
1に相対移動可能とされて連結されている。
【0024】そして、連結アーム状部分66の夫々にお
ける突出部66Bに設けられた屈曲部66Aが、それに
設けられた一対の透孔72を、固定部51の平板状部分
57における両側部の夫々に設けられた一対の透孔60
に対向させる状態をもって、平板状部分57の下面部に
当接せしめられている。
【0025】固定部51の平板状部分57に配された可
動板部材61は、一対の第2の部分56に沿って伸びる
長孔77が夫々設けられた両側部と、支持バー55の下
方に位置して長孔77の夫々に連通する一対の切欠78
が設けられた一端部と、ワイヤ64が取り付けられた他
端部とを有している。可動板部材61の両側部に夫々設
けられた長孔77は、平板上部分57の両側部に夫々設
けられた一対の透孔60上に位置せしめられている。そ
して、一対の連結ピン79が、可動部52の一対の連結
アーム状部分66の夫々における屈曲部66Aに設けら
れた一対の透孔72を夫々貫通するとともに、固定部5
1の平板状部分57における両側部に夫々設けられた一
対の透孔60を夫々貫通し、さらに、可動板部材61の
両側部に夫々設けられた長孔77を貫通するものとされ
ることにより、固定部51,可動部52及び可動板部材
61が相互連結されている。連結ピン79の夫々におけ
る先端部には、連結ピン79を長孔77に係止させるナ
ット80が螺入されており、それにより、連結ピン79
の比較的大なる径を有した透孔60からの抜けが防止さ
れている。
【0026】可動板部材61にワイヤ64を介して連結
された着火式の引込み部材65は、固定部51における
第1の部分54により支持されており、それに内蔵され
た着火剤が着火状態におかれるとワイヤ64をその内部
に引き込み、それにより、可動板部材61を、それに設
けられた長孔77及び切欠78の連結ピン79からの外
れを伴って、固定部51から離脱させるものとされてい
る。
【0027】一方、インスツルメントパネル部7には、
図1に示される如くに、運転席13に対向する位置をと
るとともに、その運転席13側に向いた運転席側部分3
0Bに対向するものとなる部分がカウルボックス16に
取り付けられて支持された、バッグ格納部30が設けら
れており、バッグ格納部30は、インスツルメントパネ
ル部7の上部7Aに対向する位置に配された開口部30
Aを有している。斯かるバッグ格納部30には、折り畳
まれることにより収縮状態とされたエアバッグ本体31
とエアバッグ本体31の下方に位置するインフレータ3
2とが格納されており、インフレータ32はエアバッグ
本体31の一端に連結されている。
【0028】バッグ格納部30は、運転席13側に向い
た運転席側部分30Bがメータウインドウ14を通じて
車室1内に臨むものとされるとともに、その開口部30
Aがインスツルメントパネル部7における上部7Aの一
部を形成するリッド33により覆われたものとされてい
る。リッド33は、バッグ格納部30側から加えられる
圧力により比較的容易に回動せしめられ、それにより、
バッグ格納部30に形成された開口部30Aの開状態が
得られるようにされている。バッグ格納部30における
運転席側部分30Bは、メータウインドウ14に対向す
る面がミラー35を形成するものとされている。
【0029】バッグ格納部30の運転席側部分30Bに
おける下方部分とメータウインドウ14との間には、投
影型計器表示装置36が配されている。投影型計器表示
装置36は、車室2が備えられた車両についての走行速
度,エンジン回転数、燃料残量等の各種の情報を提供す
る速度計,エンジン回転計,燃料計等を含む各種の計器
類をあらわす表示を、バッグ格納部30における運転席
側部分30Bが形成するミラー35に投影して、ミラー
35上において速度計,エンジン回転計,燃料計等を含
む各種の計器類をあらわす投影画像が得られるようにな
すものとされている。即ち、バッグ格納部30における
運転席側部分30Bが、投影型計器表示装置36に関連
した投影反射面部として用いられるものとされているの
であり、そのバッグ格納部30における運転席側部分3
0Bが形成するミラー35上に得られた各種の計器類を
あらわす投影画像は、メータウインドウ14を透して、
運転席13に着座した乗員Pにより目視されるようにな
されている。従って、運転席13に着座した乗員Pは、
車両についての走行速度,エンジン回転数、燃料残量等
の各種の情報を提供する速度計,エンジン回転計,燃料
計等を含む各種の計器類を、インスツルメントパネル部
7上に見て、それらについての読み取りを確実に行うこ
とができることになる
【0030】このような投影型計器表示装置36が付設
されたインスツルメントパネル部7にあっては、各種の
計器の実物が運転席13に対向する部分の内部に配され
ることが不要とされ、それにより、運転席13に対向す
る位置にバッグ格納部30が設けられても、計器類等の
他の装置の配置に不都合がきたされるというような事態
はまねかれない。さらに、バッグ格納部30の運転席側
部分30Bが投影型計器表示装置36に関連した投影反
射面部として利用されることにより、投影型計器表示装
置36のコンパクト化が図られている。
【0031】エアバッグ本体31は、バッグ格納部30
における開口部30Aの内側に収縮状態とされた部分の
膨張長に比して、バッグ格納部30の運転席側部分30
Bの内側に収縮状態とされた部分の膨張長が小とされて
いる。また、エアバッグ本体31に連結されたインフレ
ータ32は、着火式のガス発生剤等を内蔵しており、車
体1にその外部から比較的大なる衝撃が加えられたと
き、ガス発生剤が着火せしめられて多量の不活性ガスを
急速に発生し、そのガスをエアバッグ本体31の内部に
供給する動作を行うものとされている。それにより車体
1にその外部から比較的大なる衝撃が加えられたときに
は、バッグ格納部30に格納されたエアバッグ本体31
が、収縮状態から車室2内における膨張状態に急遽移行
せしめられる。その際、膨張過程にあるエアバッグ本体
31が、リッド33をその内側から押圧回動させて開口
部30Aを開状態となし、その開口部30Aを通じて車
室2内に急激に膨張せしめられる。
【0032】斯かる際、エアバッグ本体31は、バッグ
格納部30における開口部30Aの内側に収縮状態とさ
れた部分の膨張長に比して、バッグ格納部30における
運転席側部分の内側に収縮状態とされた部分の膨張長が
小とされていることにより、収縮状態から開口部30A
を通じて車室2内に急激に膨張せしめられるにあたり、
フロント・ウインドシールド5に当接した後、ステアリ
ングホイール11を覆うようにして下方に拡がる状態が
迅速にとられるものとされる。それにより、膨張せしめ
られたエアバッグ本体31が、車両の進行方向側、従っ
て、ステアリングホイール11側に倒れ込む乗員Pの喉
元部分に当接する状態が適切に得られ、乗員Pの保護が
確実に行われることになる。
【0033】さらに、車体1にその外部から比較的大な
る衝撃が加えられたときには、ステアリングホイール移
動機構50における引込み部材65がインフレータ32
と共に作動状態におかれて、内蔵された着火剤が着火せ
しめられる。それにより、固定部51の平板状部分57
に配された可動板部材61が、図3において矢印aに示
される方向にワイヤ64によって引っ張られて、固定部
51から離脱せしめられる。その結果、可動板部材61
の長孔77に係止されていた複数の連結ピン79の夫々
が、それが貫通せしめられた平板状部分57に設けられ
た比較的大なる径を有した透孔60を通じて、図3にお
いて一点鎖線により示される如くに、先端部に螺入され
たナット80と共に固定部51から離脱する。このよう
に複数の連結ピン79の固定部51からの離脱によって
増大する、可動部52に課せられるステアリングシャフ
ト10及びステアリングホイール11等の荷重により、
可動部52における一対の連結アーム状部分66が、一
対の連結ピン74を支点として、固定部51から離隔す
る方向に移動せしめられるとともに、一対のアーム状部
分67も、一対の連結ピン76を支点として、固定部5
1から離隔する方向に移動せしめられる。
【0034】一対の連結アーム状部分66及び一対のア
ーム状部分67の移動は、一対の連結アーム状部分66
を相互連結する連結部66Cが固定部51における平板
状部分57の他端部に当接することにより停止される。
【0035】斯かる際、連結アーム状部分66の一端部
が連結ピン73を介して取り付けられるとともに、アー
ム状部分67の一端部が、連結ピン73よりステアリン
グホイール11から離隔した位置をとる連結ピン75を
介して取り付けられたステアリングコラム12を貫通す
るステアリングシャフト10にあっては、第1のコラム
部材18を貫通する第1のシャフト部分及び第2のコラ
ム部材19を貫通する第2のシャフト部分が、一対の連
結アーム状部分66及び一対のアーム状部分67の移動
に伴って相互に異なる軌跡を描いて移動せしめられるも
のとされる。
【0036】それにより、ステアリングシャフト10に
おける第1及び第2のコラム部材18及び19を夫々貫
通する第1及び第2のシャフト部分は、ステアリングホ
イール11を伴って、図1及び図3において実線により
示される如くの中心軸線が略同一とされる基準の位置か
ら、図1及び図3において一点鎖線により示される如く
の、中心軸線が相互に異なるものとなる下方位置に移動
せしめられ、ステアリングホイール11に、その向きが
基準の位置にあるときに比してより上方側に向くものと
なる下方位置をとらせる。
【0037】このように、車体1にその外部から所定以
上の衝撃が加えられると、インフレータ32と共にステ
アリングホイール移動機構50が作動して、ステアリン
グホイール11が、基準の位置から、その向きがより上
方側に向くものとなる下方位置に移動せしめられること
により、図1において一点鎖線により示される如くに、
フロント・ウインドシールド5に当接した後、ステアリ
ングホイール11を覆うようにして下方に拡がるものと
される膨張状態にあるエアバッグ本体31の適切な方向
への膨張が、ステアリングホイール11によって阻止さ
れることになる状態が回避される。その結果、膨張する
エアバッグ本体31が、ステアリングホイール11と車
両の進行方向側に倒れ込む運転席13に着座した乗員P
との間に確実に介在せしめられ、車両の進行方向側に倒
れ込む乗員Pの頭部を含む上体を確実に保護する膨張状
態を迅速かつ的確にとることができるものとされる。
【0038】図4は、本発明に係る車両のエアバッグ構
造の他の例をそれが適用された車両の車体部分と共に示
す。図4に示される例に関し、図1に示される各部及び
各部材に夫々対応する各部及び各部材については、図1
と共通の符号が付されており、それらについての重複説
明は省略される。
【0039】図4においては、インスツルメントパネル
部81が、フロント・ウインドシールド5,運転席13
及びフロアー部3に夫々対向して車幅方向に伸びる上部
81A,側部81B及び下部81Cを有するものとされ
ている。また、インスツルメントパネル部81の下部8
1Cには、第1及び第2のコラム部材18及び19から
成るステアリングコラム12を支持したステアリングホ
イール移動機構50が連結されている。
【0040】インスツルメントパネル部81には、運転
席13に対向する位置をとるとともに、運転席13に向
かう開口部83Aを有し、その開口部83Aに対向する
ことになる部分がカウルボックス16に取り付けられて
支持された、バッグ格納部83が設けられている。この
バッグ格納部83には、折り畳まれることにより収縮状
態とされたエアバッグ本体84とエアバッグ本体84よ
りカウルボックス16側に位置するインフレータ32と
が格納されており、インフレータ32はエアバッグ本体
84の一端に連結されている。
【0041】バッグ格納部83には、インスツルメント
パネル部81における運転席13に向かう運転席側部分
を形成し、開口部83Aを開閉することができるものと
されたリッド85が設けられている。このリッド85
は、開口部83Aを閉状態とするとき、開口部83Aを
覆い、運転席13側に所定の傾斜角をもって向くものと
なる。
【0042】そして、リッド85は、バッグ格納部83
側から加えられる圧力により比較的容易に回動せしめら
れ、それにより、バッグ格納部83が有する開口部83
Aの開状態が得られる。また、リッド85は、運転席1
3側の面がミラー35を形成するものとされている。
【0043】リッド85の上方側には、投影型計器表示
装置36が配されている。投影型計器表示装置36は、
各種の計器類をあらわす表示を、バッグ格納部83の開
口部83Aを閉状態とすべく覆うものとされたリッド8
5が形成するミラー35に投影して、ミラー35上にお
いて各種の計器類をあらわす投影画像が得られるように
なすものとされている。即ち、インスツルメントパネル
部81における運転席13に向かう運転席側部分を形成
し、バッグ格納部83の開口部83Aを開閉することが
できるものとされたリッド85が、開口部83Aを閉状
態とするとき、投影型計器表示装置36に関連した投影
反射面部として用いられるものとされているのであり、
そのリッド85が形成するミラー35上に得られた各種
の計器類をあらわす投影画像は、運転席13に着座した
乗員Pにより目視されるようになされている。従って、
斯かる例にあっても、運転席13に着座した乗員Pは、
車両についての各種の情報を提供する各種の計器類を、
インスツルメントパネル部81上に見て、それらについ
ての読み取りを確実に行うことができることになる
【0044】このような投影型計器表示装置36が付設
されたインスツルメントパネル部81においても、各種
の計器の実物が運転席13に対向する部分の内部に配さ
れることが不要とされ、それにより、運転席13に対向
する位置にバッグ格納部83が設けられても、計器類等
の他の装置の配置に不都合がきたされるというような事
態はまねかれない。さらに、インスツルメントパネル部
81における運転席13に向かう運転席側部分を形成
し、バッグ格納部83の開口部83Aを開閉することが
できるものとされたリッド85が、投影型計器表示装置
36に関連した投影反射面部として利用されることによ
り、投影型計器表示装置36のコンパクト化が図られて
いる。
【0045】バッグ格納部83に格納されたエアバッグ
本体84は、車体1にその外部から比較的大なる衝撃が
加えられてインフレータ32が作動状態におかれると、
収縮状態から車室2内における膨張状態に急遽移行せし
められる。その際、膨張過程にあるエアバッグ本体84
は、リッド85をその内側から押圧回動させて開口部8
3Aを開状態となし、その開口部83Aを通じて車室2
内に急激に膨張せしめられる。
【0046】そして、エアバッグ本体84は、バッグ格
納部83の開口部83Aが運転席13に対向して設けら
れたものとされていることにより、収縮状態から車室2
内における膨張状態への移行が、運転席13に向かう適
切に設定された膨張方向をもって効率良く拡がる膨張に
より行われるものとされる。また、このように効率良く
運転席13に向かって膨張するものとされたエアバッグ
本体84は、その膨張容積の縮小化が可能とされ、収縮
状態から膨張状態への移行が迅速に行われることにな
る。
【0047】さらに、車体1にその外部から比較的大な
る衝撃が加えられたときには、ステアリングホイール移
動機構50における引込み部材65がインフレータ32
と共に作動状態におかれ、その結果、ステアリングシャ
フト10に支持されたステアリングホイール11が、図
4において実線により示される如くの基準の位置から、
図4において一点鎖線により示される如くの、その向き
が基準の位置にあるときに比してより上側に向く下方位
置に移動せしめられる。
【0048】このように、車体1にその外部から所定以
上の衝撃が加えられると、インフレータ32と共にステ
アリングホイール移動機構50が作動して、ステアリン
グホイール11が、基準の位置から、その向きがより上
方側に向くものとなる下方位置に移動せしめられること
により、図4において一点鎖線により示される如くに、
運転席13に向かう適切に設定された膨張方向をもって
膨張する状態にあるエアバッグ本体84の適切な方向へ
の膨張が、ステアリングホイール11によって阻止され
ることになる状態が回避される。その結果、膨張するエ
アバッグ本体84が、ステアリングホイール11と車両
の進行方向側に倒れ込む運転席13に着座した乗員Pと
の間に確実に介在せしめられる。
【0049】しかも、このように向きがより上方側とさ
れる状態をもって下方位置におかれたステアリングホイ
ール11は、図4において一点鎖線により示される如く
に、バッグ格納部83における運転席13に対向する開
口部83Aから運転席13に向かって膨張するエアバッ
グ本体84をその下方から支持して、確実に運転席13
に向けて膨張させるものとされる。それにより、エアバ
ッグ本体84が、車両の進行方向側に倒れ込む運転席1
3に着座した乗員Pの頭部を含む上体を確実に保護する
膨張状態を迅速かつ的確にとることができるものとされ
る。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る車両のエアバッグ構造にあっては、エアバッグ本体
が、インフレータを伴って、インスツルメントパネル部
における運転席に対向する位置に設けられたバッグ格納
部に格納され、また、バッグ格納部における運転席側に
向いた運転席側部分が投影型計器表示装置における投影
反射面部を形成するものとされる、もしくは、インスツ
ルメントパネル部の運転席に向かう運転席側部分を形成
する開閉部材がバッグ格納部の開口部を開閉するものと
されるとともに、その開閉部材が、バッグ格納部の開口
部を閉状態とする位置にあるとき、投影型計器表示装置
における投影反射面部を形成するものとされる。それに
より、インフレータの作動によって、エアバッグ本体が
バッグ格納部内における収縮状態から車室内への膨張状
態に移行せしめられるにあたり、その膨張方向が、例え
ば、ステアリングホイールの運転席に対する角度の選択
状況の如何にかかわらず、運転席に着座する乗員の保護
を果たすために最適な方向に設定され得るものとされ
る。また、運転席に着座した乗員が、各種の計器をイン
スツルメントパネル部上に見て、各種の計器の読取りを
確実に行うことができ、しかも、各種の計器の実物がイ
ンスツルメントパネル部における運転席に対向する部分
の内部に配されることが不要とされるので、インスツル
メントパネル部における運転席に対向する位置にバッグ
格納部が設けられることによって、計器類等の他の装置
の配置に別段の不都合がきたされることがない。
【0051】さらに、インフレータが作動してエアバッ
グ本体がバッグ格納部内における収縮状態から車室内へ
の膨張状態に移行せしめられる際に、ステアリングホイ
ールが、通常の位置から下方側に変位せしめられ得るも
のとされ、その際には、バッグ格納部内からバッグ格納
部の開口部を通じて車室内へと膨張するエアバッグ本体
に対して、ステアリングホイールがその膨張を妨げる障
害となる虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のエアバッグ構造の一例をそ
れが適用された車両の車体部分と共に示す概略構成図で
ある。
【図2】図1に示される例が適用された車両に備えられ
るステアリングホイール移動機構の構成を示す分解斜視
図である。
【図3】図1に示される例が適用された車両に備えられ
るステアリングホイール移動機構の構成及び動作の説明
に供される概略構成図である。
【図4】本発明に係る車両のエアバッグ構造の他の例を
それが適用された車両の車体部分と共に示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 車体 2 車室 7,81 インスツルメントパネル部 10 ステアリングシャフト 11 ステアリングホイール 12 ステアリングコラム 13 運転席 16 カウルボックス 30,83 バッグ格納部 30A,83A 開口部 30B 運転席側部分 31,84 エアバッグ本体 32 インフレータ 33,85 リッド 35 ミラー 36 投影型計器表示装置 50 ステアリングホイール移動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 雅也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−58546(JP,A) 特開 平2−303952(JP,A) 特開 平5−185892(JP,A) 特開 平2−262447(JP,A) 実開 昭63−15257(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の車室形成部を構成するインスツルメ
    ントパネル部における上記車両の車室内に配された運転
    席に対向する位置に設けられ、上記インスツルメントパ
    ネル部の上方部分を形成する開閉部材によって開閉され
    る開口部を有するものとされたバッグ格納部と、 該バッグ格納部に収縮状態とされるとともにバッグ拡張
    手段を伴って格納され、上記バッグ拡張手段の作動によ
    り、収縮状態から上記開口部を通じて上記車室内に膨張
    する状態へと移行せしめられるエアバッグ本体と、 を備え、 上記バッグ格納部における上記運転席側に向いた運転席
    側部分が、投影型計器表示装置における投影反射面部を
    形成するものとされたことを特徴とする車両のエアバッ
    グ構造。
  2. 【請求項2】バッグ格納部における運転席側部分に対向
    する部分が、車両におけるエンジンルームと車室との間
    に配されたカウルボックスにより支持されたことを特徴
    とする請求項1記載の車両のエアバッグ構造。
  3. 【請求項3】エアバッグ本体が、バッグ格納部における
    開口部の内側に収縮状態とされた部分の膨張長に比し
    て、上記バッグ格納部における運転席側部分の内側に収
    縮状態とされた部分の膨張長が小となるものとされるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の車両のエアバッグ
    構造。
  4. 【請求項4】車両の車室形成部を構成するインスツルメ
    ントパネル部における上記車両の車室内に配された運転
    席に対向する位置に設けられ、上記インスツルメントパ
    ネル部の上記運転席に向かう運転席側部分を形成する開
    閉部材によって開閉される開口部を有するものとされた
    バッグ格納部と、 該バッグ格納部に収縮状態とされるとともにバッグ拡張
    手段を伴って格納され、上記バッグ拡張手段の作動によ
    り、収縮状態から上記開口部を通じて上記車室内に膨張
    する状態へと移行せしめられるエアバッグ本体と、 を備え、 上記開閉部材が、上記開口部を閉状態となす位置にある
    とき、投影型計器表示装置における投影反射面部を形成
    するものとされたことを特徴とする車両のエアバッグ構
    造。
  5. 【請求項5】バッグ格納部における開口部に対向する部
    分が、車両におけるエンジンルームと車室との間に配さ
    れたカウルボックスにより支持されたことを特徴とする
    請求項4記載の車両のエアバッグ構造。
  6. 【請求項6】エアバッグ本体が収縮状態から車室内に膨
    張する状態へと移行せしめられるとき、車両に備えられ
    て上記エアバッグ本体が収縮状態から車室内に膨張する
    状態へと移行せしめられる際に変位するものとされるス
    テアリングホイールによって、膨張方向が特定の方向に
    向けられるべく支持されるものとされることを特徴とす
    る請求項4又は5記載の車両のエアバッグ構造。
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