JP3362838B2 - ノズル交換装置 - Google Patents
ノズル交換装置Info
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- JP3362838B2 JP3362838B2 JP33549198A JP33549198A JP3362838B2 JP 3362838 B2 JP3362838 B2 JP 3362838B2 JP 33549198 A JP33549198 A JP 33549198A JP 33549198 A JP33549198 A JP 33549198A JP 3362838 B2 JP3362838 B2 JP 3362838B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばタンディッ
シュの底部に設けられるノズル交換装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のこの種のノズル交換装置として
は、例えば特表平６−５０５９２１号公報、特表平６−
５０２３５１号公報及び特表平７−５０８２２４号公報
に記載のものが知られている。 【０００３】このノズル交換装置は、図３及び図４に示
すように、タンディッシュ（溶鋼容器）１の底部に取り
付けられた固定ノズル２と、固定ノズル２の下面に該固
定ノズル２と同心に摺動自在に取り付けられた可動ノズ
ル３と、該可動ノズル３に隣接配置されて固定ノズルの
下面側に設けられたガイドプレート４に沿って該固定ノ
ズル２の下面を摺動自在とされた交換用可動ノズル（交
換用可動プレート）５と、交換用可動ノズル５を可動ノ
ズル３側に押圧するシリンダ装置（押圧手段）６とを備
える。 【０００４】そして、タンディッシュ１内から固定ノズ
ル２及び可動ノズル３を通ってモールド７に注出された
溶鋼が該モールド７に当たり、スプラッシュとなって可
動ノズル３に付着して地金付きが発生したときには、図
４に示すように、シリンダ装置６のピストンロッド６ａ
を伸長駆動させることにより、交換用可動ノズル５を可
動ノズル３側に押圧して該可動ノズル３を固定ノズル２
の下面から離脱させると共に該交換用可動ノズル５を固
定ノズル２の下面に同心に配置し、これにより、鋳込を
中断することなく連々数を向上させるようにしたもので
ある。 【０００５】また、交換用可動ノズル５に代えてブラン
クプレート（交換用可動プレート）を可動ノズル３に隣
接配置した場合には、緊急に鋳込を停止する際にシリン
ダ装置６のピストンロッド６ａを伸長駆動させることに
より、ブランクプレートを可動ノズル３側に押圧して該
可動ノズル３を固定ノズル２の下面から離脱させると共
に該ブランクプレートを固定ノズル２の下面に同心に配
置し、これにより、安全且つ迅速な鋳込の停止を可能に
している。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のノズル交換装置においては、ノズル交換前に可動ノ
ズル３と交換用可動プレート（交換用可動ノズル５又は
ブランクプレート）との間にモールド７からのスプラッ
シュが飛び散って固定ノズル２の下面に付着し、この付
着物が交換用可動プレートを可動ノズル３側に押圧して
ノズル交換を行う際に該交換用可動プレートと固定ノズ
ル２の下面との間に入り込んでしまい、この結果、ノズ
ル交換後に前記付着物が交換用可動プレートと固定ノズ
ル２との間に地金となって介在して隙間が発生し、該隙
間から溶鋼が漏れ出すという不都合がある。 【０００７】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、ノズルの交換後に固定ノズルと交換
用可動プレートとの間から溶鋼が漏れるのを防止するこ
とができるノズル交換装置を提供することを目的とす
る。 【０００８】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明に係るノズル交換装置は、溶鋼容器の底部
に取り付けられた固定ノズルと、該固定ノズルの下面に
前記固定ノズルと同心に摺動自在に取り付けられた可動
ノズルと、該可動ノズルに隣接して配置されて前記固定
ノズルの下面を摺動自在とされた交換用可動プレート
と、該交換用可動プレートを前記可動ノズル側に押圧し
て該可動ノズルを前記固定ノズルの下面から離脱させる
と共に前記交換用可動プレートを前記固定ノズルの下面
に同心に配置する押圧手段とを備えたノズル交換装置に
おいて、前記交換用可動プレートと前記可動ノズルとの
間を覆う遮蔽板を配設したことを特徴とする。 【０００９】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図を参照して説明する。図１は本発明の実施の形態の
一例であるノズル交換装置を説明するための説明的断面
図、図２はノズルの交換動作を示す断面図である。な
お、この実施の形態では、図３及び図４に示す従来のノ
ズル交換装置に本発明を適用した場合を例に採る。した
がって、重複する部分については各図に同一符号を付し
てその説明を省略する。 【００１０】この実施の形態では、交換用可動ノズル５
の下面に例えば鉄板等からなる遮蔽板２０を溶接等より
固定して、交換用可動ノズル５と可動ノズル３との間を
覆うようにしている。これにより、ノズル交換前に可動
ノズル３と交換用可動ノズル５との間へのモールド７か
らのスプラッシュの侵入を遮蔽板２０によって阻止して
該スプラッシュが固定ノズル２の下面に付着しないよう
にすることができるので、ノズル交換後に交換用可動ノ
ズル５と固定ノズル２との間から溶鋼が漏れるのを良好
に防止することができる。 【００１１】なお、遮蔽板２０は鉄板に限らず、鋳込時
の熱に耐用できるものであればカオウール（商品名）等
やその他の素材を用いてもよく、また、遮蔽板２０は必
ずしも交換用可動ノズル５の下面に固定する必要はな
く、例えば可動ノズル３の下方に配置される防熱板（図
示せず。）に遮蔽板を取り付けて交換用可動ノズル５と
可動ノズル３との間を覆うようにしてもよい。 【００１２】更に、この実施の形態では、可動ノズル３
に交換用可動ノズル５を隣接配置した場合を例に採った
が、可動ノズル３にブランクプレート（図示せず。）を
隣接配置した場合においても本発明を適用できるのは勿
論である。 【００１３】 【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、ノズル交換前に可動ノズルと交換用可動プレ
ートとの間へのスプラッシュの侵入を遮蔽板によって阻
止して該スプラッシュが固定ノズルの下面に付着しない
ようにすることができるので、ノズル交換後に交換用可
動プレートと固定ノズルとの間から溶鋼が漏れるのを良
好に防止することができるという効果が得られる。
シュの底部に設けられるノズル交換装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のこの種のノズル交換装置として
は、例えば特表平６−５０５９２１号公報、特表平６−
５０２３５１号公報及び特表平７−５０８２２４号公報
に記載のものが知られている。 【０００３】このノズル交換装置は、図３及び図４に示
すように、タンディッシュ（溶鋼容器）１の底部に取り
付けられた固定ノズル２と、固定ノズル２の下面に該固
定ノズル２と同心に摺動自在に取り付けられた可動ノズ
ル３と、該可動ノズル３に隣接配置されて固定ノズルの
下面側に設けられたガイドプレート４に沿って該固定ノ
ズル２の下面を摺動自在とされた交換用可動ノズル（交
換用可動プレート）５と、交換用可動ノズル５を可動ノ
ズル３側に押圧するシリンダ装置（押圧手段）６とを備
える。 【０００４】そして、タンディッシュ１内から固定ノズ
ル２及び可動ノズル３を通ってモールド７に注出された
溶鋼が該モールド７に当たり、スプラッシュとなって可
動ノズル３に付着して地金付きが発生したときには、図
４に示すように、シリンダ装置６のピストンロッド６ａ
を伸長駆動させることにより、交換用可動ノズル５を可
動ノズル３側に押圧して該可動ノズル３を固定ノズル２
の下面から離脱させると共に該交換用可動ノズル５を固
定ノズル２の下面に同心に配置し、これにより、鋳込を
中断することなく連々数を向上させるようにしたもので
ある。 【０００５】また、交換用可動ノズル５に代えてブラン
クプレート（交換用可動プレート）を可動ノズル３に隣
接配置した場合には、緊急に鋳込を停止する際にシリン
ダ装置６のピストンロッド６ａを伸長駆動させることに
より、ブランクプレートを可動ノズル３側に押圧して該
可動ノズル３を固定ノズル２の下面から離脱させると共
に該ブランクプレートを固定ノズル２の下面に同心に配
置し、これにより、安全且つ迅速な鋳込の停止を可能に
している。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のノズル交換装置においては、ノズル交換前に可動ノ
ズル３と交換用可動プレート（交換用可動ノズル５又は
ブランクプレート）との間にモールド７からのスプラッ
シュが飛び散って固定ノズル２の下面に付着し、この付
着物が交換用可動プレートを可動ノズル３側に押圧して
ノズル交換を行う際に該交換用可動プレートと固定ノズ
ル２の下面との間に入り込んでしまい、この結果、ノズ
ル交換後に前記付着物が交換用可動プレートと固定ノズ
ル２との間に地金となって介在して隙間が発生し、該隙
間から溶鋼が漏れ出すという不都合がある。 【０００７】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、ノズルの交換後に固定ノズルと交換
用可動プレートとの間から溶鋼が漏れるのを防止するこ
とができるノズル交換装置を提供することを目的とす
る。 【０００８】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明に係るノズル交換装置は、溶鋼容器の底部
に取り付けられた固定ノズルと、該固定ノズルの下面に
前記固定ノズルと同心に摺動自在に取り付けられた可動
ノズルと、該可動ノズルに隣接して配置されて前記固定
ノズルの下面を摺動自在とされた交換用可動プレート
と、該交換用可動プレートを前記可動ノズル側に押圧し
て該可動ノズルを前記固定ノズルの下面から離脱させる
と共に前記交換用可動プレートを前記固定ノズルの下面
に同心に配置する押圧手段とを備えたノズル交換装置に
おいて、前記交換用可動プレートと前記可動ノズルとの
間を覆う遮蔽板を配設したことを特徴とする。 【０００９】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図を参照して説明する。図１は本発明の実施の形態の
一例であるノズル交換装置を説明するための説明的断面
図、図２はノズルの交換動作を示す断面図である。な
お、この実施の形態では、図３及び図４に示す従来のノ
ズル交換装置に本発明を適用した場合を例に採る。した
がって、重複する部分については各図に同一符号を付し
てその説明を省略する。 【００１０】この実施の形態では、交換用可動ノズル５
の下面に例えば鉄板等からなる遮蔽板２０を溶接等より
固定して、交換用可動ノズル５と可動ノズル３との間を
覆うようにしている。これにより、ノズル交換前に可動
ノズル３と交換用可動ノズル５との間へのモールド７か
らのスプラッシュの侵入を遮蔽板２０によって阻止して
該スプラッシュが固定ノズル２の下面に付着しないよう
にすることができるので、ノズル交換後に交換用可動ノ
ズル５と固定ノズル２との間から溶鋼が漏れるのを良好
に防止することができる。 【００１１】なお、遮蔽板２０は鉄板に限らず、鋳込時
の熱に耐用できるものであればカオウール（商品名）等
やその他の素材を用いてもよく、また、遮蔽板２０は必
ずしも交換用可動ノズル５の下面に固定する必要はな
く、例えば可動ノズル３の下方に配置される防熱板（図
示せず。）に遮蔽板を取り付けて交換用可動ノズル５と
可動ノズル３との間を覆うようにしてもよい。 【００１２】更に、この実施の形態では、可動ノズル３
に交換用可動ノズル５を隣接配置した場合を例に採った
が、可動ノズル３にブランクプレート（図示せず。）を
隣接配置した場合においても本発明を適用できるのは勿
論である。 【００１３】 【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、ノズル交換前に可動ノズルと交換用可動プレ
ートとの間へのスプラッシュの侵入を遮蔽板によって阻
止して該スプラッシュが固定ノズルの下面に付着しない
ようにすることができるので、ノズル交換後に交換用可
動プレートと固定ノズルとの間から溶鋼が漏れるのを良
好に防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の一例であるノズル交換装
置を説明するための説明的断面図である。 【図２】ノズルの交換動作を示す断面図である。 【図３】従来のノズル交換装置を説明するための説明的
断面図である。 【図４】ノズルの交換動作を説明するための説明的断面
図である。 【符号の説明】 １…タンディッシュ（溶鋼容器） ２…固定ノズル ３…可動ノズル ５…交換用可動ノズル（交換用可動プレート） ６…シリンダ装置（押圧手段） ７…モールド ２０…遮蔽板
置を説明するための説明的断面図である。 【図２】ノズルの交換動作を示す断面図である。 【図３】従来のノズル交換装置を説明するための説明的
断面図である。 【図４】ノズルの交換動作を説明するための説明的断面
図である。 【符号の説明】 １…タンディッシュ（溶鋼容器） ２…固定ノズル ３…可動ノズル ５…交換用可動ノズル（交換用可動プレート） ６…シリンダ装置（押圧手段） ７…モールド ２０…遮蔽板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 野村 寛
岡山県倉敷市水島川崎通１丁目（番地な
し） 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内
(56)参考文献 特開 平11−129065（ＪＰ，Ａ)
特開 平10−85913（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−292955（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−237609（ＪＰ，Ａ)
特表 平６−502351（ＪＰ，Ａ)
特表 平９−506038（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B22D 11/10 320
B22D 11/10 330
B22D 41/56
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 溶鋼容器の底部に取り付けられた固定ノ
ズルと、該固定ノズルの下面に前記固定ノズルと同心に
摺動自在に取り付けられた可動ノズルと、該可動ノズル
に隣接して配置されて前記固定ノズルの下面を摺動自在
とされた交換用可動プレートと、該交換用可動プレート
を前記可動ノズル側に押圧して該可動ノズルを前記固定
ノズルの下面から離脱させると共に前記交換用可動プレ
ートを前記固定ノズルの下面に同心に配置する押圧手段
とを備えたノズル交換装置において、 前記交換用可動プレートと前記可動ノズルとの間を覆う
遮蔽板を配設したことを特徴とするノズル交換装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33549198A JP3362838B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | ノズル交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33549198A JP3362838B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | ノズル交換装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000158103A JP2000158103A (ja) | 2000-06-13 |
| JP3362838B2 true JP3362838B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=18289176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33549198A Expired - Fee Related JP3362838B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | ノズル交換装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3362838B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106001535A (zh) * | 2016-08-02 | 2016-10-12 | 芜湖新兴铸管有限责任公司 | 对中装置 |
| WO2022263893A1 (en) * | 2021-06-17 | 2022-12-22 | Arcelormittal | Quick change nozzle system for an atomizer |
| WO2022263894A1 (en) * | 2021-06-17 | 2022-12-22 | Arcelormittal | Quick change nozzle system for an atomizer |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4558977B2 (ja) * | 2001-05-18 | 2010-10-06 | 黒崎播磨株式会社 | 連続鋳造用ノズル交換装置と閉鎖プレート |
| CN112658242A (zh) * | 2020-12-03 | 2021-04-16 | 山东钢铁集团日照有限公司 | 一种更换浸入式水口减少粘结的方法 |
-
1998
- 1998-11-26 JP JP33549198A patent/JP3362838B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106001535A (zh) * | 2016-08-02 | 2016-10-12 | 芜湖新兴铸管有限责任公司 | 对中装置 |
| CN106001535B (zh) * | 2016-08-02 | 2018-07-31 | 芜湖新兴铸管有限责任公司 | 具备对中功能的铸造设备 |
| WO2022263893A1 (en) * | 2021-06-17 | 2022-12-22 | Arcelormittal | Quick change nozzle system for an atomizer |
| WO2022263894A1 (en) * | 2021-06-17 | 2022-12-22 | Arcelormittal | Quick change nozzle system for an atomizer |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000158103A (ja) | 2000-06-13 |
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Legal Events
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