JP3361498B2 - 有機ケイ素化合物の製造方法 - Google Patents

有機ケイ素化合物の製造方法

Info

Publication number
JP3361498B2
JP3361498B2 JP2000015275A JP2000015275A JP3361498B2 JP 3361498 B2 JP3361498 B2 JP 3361498B2 JP 2000015275 A JP2000015275 A JP 2000015275A JP 2000015275 A JP2000015275 A JP 2000015275A JP 3361498 B2 JP3361498 B2 JP 3361498B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
mmol
reaction
trichlorosilane
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000015275A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000297091A (ja
Inventor
一男 鄭
福烈 柳
燃▲そく▼ 趙
準秀 韓
Original Assignee
コリア インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コリア インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー filed Critical コリア インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー
Publication of JP2000297091A publication Critical patent/JP2000297091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3361498B2 publication Critical patent/JP3361498B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/12Organo silicon halides
    • C07F7/14Preparation thereof from optionally substituted halogenated silanes and hydrocarbons hydrosilylation reactions

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱ハロゲン化水素
反応により、有機ハロゲン化合物とシラン反応物を反応
させる方法に関し、さらに詳しくは、第三級ホスフィン
触媒の存在下で、水素−ケイ素結合を含有するクロロシ
ラン化合物と、有機ハロゲン化合物から、脱ハロゲン化
水素反応によって有機ケイ素化合物を合成する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】Benkeser, R. A.; Smith, W. E. J.Che
m. Soc. 1968, 90, 5307には、トリクロロシランとトリ
アルキルアミンとのモル比1:1の混合物を利用して、
四塩化炭素をクロロホルムに還元させる反応を、最初に
開示している。また、このような還元反応の機構とし
て、トリクロロシラン、四塩化炭素およびトリアルキル
アミンが反応し、塩化水素が離脱して、トリクロロメチ
ルトリクロロシランが形成された後、トリアルキルアン
モニウムクロリドにより、クロロホルムとテトラクロロ
シランとに分解される機構が報告されている。
【0003】次に、Benkeser, R. A.; Gau1, J. M.; Sm
ith, W. E., J. Am. Chem Soc. 1969, 91, 3666には、
塩化ベンジルおよび1,1,1−トリクロロエタンがそ
れぞれ、トリクロロシランとトリアルキルアミンとのモ
ル比1:1の混合物と、脱塩化水素反応を起こして、そ
れぞれ有機塩化物の塩素原子の代わりにトリクロロシリ
ル基が導入された化合物が生成することを開示してい
る。
【0004】一方、Furuya, N.; Sukawa, T., J. Organ
ometal. Chem. 1985, 96, C1には、塩化アリルに、トリ
クロロシランとトリアルキルアミンとのモル比1:1の
混合物を反応させるとき、触媒として銅塩化物を使用す
ると、高収率のアリルトリクロロシランが得られること
を開示している。
【0005】さらに、Corriur, R. J. P.; Granier,
M.; Lanneau, G. F. J. Organometal.Chem. 1988, 562,
79には、過剰量のトリブチルアミンを使用して、クロ
ロホルムとトリクロロシランとを反応させ、ビス(トリ
クロロシリル)メタンおよびトリス(トリクロロシリ
ル)メタンを合成しうることが開示されている。
【0006】このような脱塩化水素反応を利用して、有
機ハロゲン化合物にシラン化合物を反応させる方法にお
いては、有機塩基の存在下で、有機ハロゲン化合物のハ
ロゲン原子と、トリクロロシランのようなシラン化合物
のケイ素原子に結合した水素原子との間で脱塩化水素反
応を起こして、有機ケイ素化合物が形成される。このよ
うな脱塩化水素反応は、炭素−ケイ素結合を形成させる
反応として有効である。
【0007】なお、塩化ベンジルまたは塩化アリルのよ
うな活性化された塩化炭化水素が、トリクロロシランと
上記のような脱塩化水素反応により結合するということ
は報告されているが、通常の塩化炭化水素や、その他の
広範囲の有機ハロゲン化合物を利用して、前記のような
反応を起こすことは、まだ報告されていない。
【0008】そのうえ、このような反応においても、強
塩基性を有する第三級アミンを、発生するハロゲン化水
素に対して等モルないし過剰量使用するので、該第三級
アミンは、触媒というよりはむしろハロゲン化水素を捕
捉する反応剤と見なすべきであり、反応によって生成し
たアミン塩からアミンを回収するとき、経費が上昇し
て、工業的に活用することが難しいという不都合があっ
た。
【0009】したがって、少量のアミンを使用するか、
または他の触媒を使用してアミンを用いずに、上記の脱
ハロゲン化水素反応を起こすことが要望されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、Si
−H結合含有シラン化合物を、アミンを用いないで、広
範囲の有機ハロゲン化合物と脱ハロゲン化水素反応させ
て、有機ケイ素化合物を製造する方法を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために検討を重ねた結果、触媒として第三
級ホスフィンを用いて、上記の脱ハロゲン化水素反応を
行うことにより、その目的を達成しうることを見出し
て、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、(A)一般式
(1): HSiR1Cl2 (1) (式中、R1は、水素原子、塩素原子、炭素数1〜6の
アルキル基またはフェニル基である)で示されるSi−
H結合含有シラン化合物と、(B)一般式(2): R2CH2X (2) 〔式中、Xは、塩素原子または臭素原子であり;R
2は、炭素数1〜17のアルキル基;炭素数1〜10
で、1個以上のフッ素原子で置換されているフルオロア
ルキル基;炭素数2〜5のアルケニル基;一般式:−
(CH2)nSi(CH3)3-mClm(式中、nは、0〜2の
数であり;mは、0〜3の数である)で示されるケイ素
含有基;一般式:−Ar(R3)q(式中、Arは、炭素
数6〜14の芳香族炭化水素基であり、R3は、炭素数
1〜4のアルキル基、ビニル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基もしくはハロゲン原子であり;qは、0〜5の数
である)で示される非置換または置換の1価の芳香族炭
化水素基;一般式:−(CH2)pX(式中、Xは、前述
のとおりであり;pは、0〜9の数である)で示される
ハロゲン原子もしくは直鎖状ハロアルキル基;あるいは
一般式:−ArCH2X(式中、ArおよびXは、前述
のとおりである)で示される1価のハロメチル化芳香族
基である〕で示される有機ハロゲン化合物とを、(C)
第三級ホスフィン化合物の存在下に脱ハロゲン化水素反
応させて、(D)一般式(3): R4CH2SiR1Cl2 (3) 〔式中、R1は、前述のとおりであり;R4は、R2と同
じ意味を有するか、R2が(CH2)pXまたはArCH2
Xである場合、−(CH2)pSiR1Cl2または−Ar
CH2SiR1Cl2であってもよい〕で示される有機ケ
イ素化合物を製造する方法に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(A)Si−
H結合含有シラン化合物は、一般式(1): HSiR1Cl2 (1) (式中、R1は、前述のとおりである)で示され、R1
うちの炭化水素基としては、直鎖状または分岐状の、メ
チル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキ
シルであるアルキル基ならびにフェニル基が該当する。
1としては、反応性、および反応生成物の有用性か
ら、水素原子、塩素原子またはメチル基が好ましい。好
ましい(A)Si−H結合含有シラン化合物としては、
メチルジクロロシラン、トリクロロシランおよびジクロ
ロシランが該当する。
【0014】本発明に用いられる(B)有機ハロゲン化
合物は、一般式(2): R2CH2X (2) (式中、R2およびXは、前述のとおりである)で示さ
れる有機塩化物または有機臭化物であり、極めて広範囲
のR2を有するものから選択できる。
【0015】R2の第1の群は、メチル、エチル、プロ
ピル、ペンチル、ヘプチル、ノニル、ウンデシル、ヘプ
タデシルのような、炭素数1〜17の、直鎖状または分
岐状のアルキル基;フルオロメチル、2−フルオロエチ
ル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフル
オロエチル、3−フルオロプロピル、5−フルオロペン
チル、10−フルオロデシルのような、炭素数1〜10
の、直鎖状または分岐状のフッ素化アルキル基;ならび
にビニル、1−プロペニル、アリル、4−ペンテニルの
ような、炭素数2〜5のアルケニル基である。このよう
なR2を有するR2CH2X化合物としては、分子中に−
CH2X基を有する塩化エチル、塩化プロピル、塩化ブ
チル、塩化ヘキシル、塩化オクチル、塩化デシル、塩化
ドデシル、塩化オクタデシルのような塩化アルキル;1
−クロロ−2−フルオロエタン、1−クロロ−3−フル
オロプロパン、1−クロロ−3,3−ジフルオロプロパ
ン、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパン、
1−クロロ−4−フルオロブタン、1−クロロ−6−フ
ルオロヘキサン、1−クロロ−11−フルオロウンデカ
ンのようなフッ素化塩化アルキル;塩化アリル、塩化ク
ロチル、1−クロロブテン−3、1−クロロヘキセン−
5のような塩化アルケニル;ならびにこれらに対応する
臭化物などの脂肪族有機ハロゲン化合物が例示される。
【0016】R2の第2の群は、一般式−(CH2)nSi
(CH3)3-mClm(式中、nおよびmは、前述のとおり
である)で示されるケイ素含有基である。このようなR
2としては、トリクロロシリル、メチルジクロロシリ
ル、ジメチルクロロシリル、トリメチルシリル、トリメ
チルシリルメチル、トリメチルシリルエチルなどが例示
される。このようなR2を有するR2CH2X化合物とし
ては、(クロロメチル)トリクロロシラン、(クロロメ
チル)メチルジクロロシラン、(クロロメチル)ジメチ
ルクロロシラン、(クロロメチル)トリメチルシラン、
(2−クロロエチル)トリメチルシラン、(3−クロロ
プロピル)トリメチルシランなど;ならびに対応するブ
ロモアルキル基含有シランなどのハロアルキル基含有シ
ラン化合物が例示される。
【0017】R2の第3の群は、一般式:−Ar(R3)q
(式中、Ar、R3およびqは、前述のとおりである)
で示される芳香族基である。このようなR2としては、
フェニル、4−トリル、4−t−ブチルフェニル、4−
ビニルフェニル、4−メトキシフェニル、4−エトキシ
フェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニ
ル、ビフェニル、ナフチルなどが例示される。このよう
なR2を有するR2CH2X化合物としては、塩化ベンジ
ル、4−メチルベンジルクロリド、4−t−ブチルベン
ジルクロリド、4−ビニルベンジルクロリド、4−メト
キシベンジルクロリド、4−エトキシベンジルクロリ
ド、4−フルオロベンジルクロリド、4−クロロベンジ
ルクロリド、4−フェニルベンジルクロリド、ナフチル
メチルクロリドなど;ならびに対応する臭化物などの芳
香族有機ハロゲン化合物が例示される。
【0018】R2の第4の群は、一般式:−(CH2)p
(式中、Xおよびpは、前述のとおりである)で示され
るハロゲン原子または直鎖状ハロアルキル基である。こ
のようなR2としては、塩素原子;クロロメチル、2−
クロロエチル、3−クロロプロピル、5−クロロペンチ
ル、7−クロロヘプチル、9−クロロノニルのようなク
ロロアルキル基;ならびに対応する臭素原子およびブロ
モアルキル基が例示される。このようなR2を有するR2
CHX化合物としては、2個のXが、たがいに同一でも
異なっていてもよく、該ジハロアルカンとしては、塩化
メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,3−ジクロロ
プロパン、1,4−ジクロロブタン、1,6−ジクロロ
ヘキサン、1,8−ジクロロオクタン、1,10−ジク
ロロデカンなど;およびその1個または2個の塩素原子
の代わりに臭素原子を有する臭化物などのジハロアルカ
ンが例示される。
【0019】R2の第5の群は、一般式:−ArCH2
(式中、ArおよびXは、前述のとおりである)で示さ
れるハロメチル化芳香族基である。このようなR2とし
ては、クロロベンジルなど;および対応するブロモメチ
ル化芳香族基が例示される。このようなR2を有するR2
CHX化合物としては、2個のXが、たがいに同一でも
異なっていてもよく、該化合物としては、1,4−ビス
(クロロメチル)ベンゼンなど、およびその1個または
2個の塩素原子の代わりに臭素原子を有する臭化物など
のジハロメチル芳香族化合物が例示される。
【0020】好ましい(B)有機ハロゲン化合物として
は、1−クロロヘキサンのような塩化アルキル;塩化ア
リル、臭化アリル、塩化クロチルのようなハロゲン化ア
ルケニル;1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロ
パンのようなフッ素化塩化アルキル;(クロロメチル)
トリクロロシラン、(クロロメチル)メチルジクロロシ
ラン、(クロロメチル)ジメチルクロロシラン、(クロ
ロメチル)トリメチルシラン、(2−クロロエチル)ト
リメチルシラン、(3−クロロプロピル)トリメチルシ
ランのような塩化アルキル基含有シラン化合物;塩化ベ
ンジル、4−フルオロベンジルクロリド、4−クロロベ
ンジルクロリド、4−メトキシベンジルクロリドのよう
な芳香族有機ハロゲン化物;1,2−ジクロロエタン、
1,3−ジクロロプロパン、1,4−ジクロロブタン、
1,3−ジブロモプロパンのようなジハロアルカン;お
よび1,4−ビス(クロロメチル)ベンゼンのようなジ
ハロメチル芳香族化合物、ならびにこれらと類似の化合
物が挙げられる。
【0021】本発明の反応は、下記のような脱ハロゲン
化水素反応である。
【0022】
【化1】 (式中、R1、R2、R4およびXは、前述のとおりであ
る)
【0023】本発明において特徴的なことは、上記の反
応を、(C)第三級ホスフィン化合物の存在下に行うこ
とである。ここで、第三級ホスフィン化合物とは、第三
級ホスフィン型リン原子を1個または複数個有する有機
ホスフィン化合物、およびそれを配位子として有する金
属錯体および金属キレート化合物を包含し、代表的には
下記のような群である。このような第三級ホスフィン化
合物を触媒として用いることにより、塩化ベンジルや塩
化アリルのような活性化されやすい塩化炭化水素ばかり
でなく、分子中に−CH2X基(式中、Xは、前述のと
おりである)を有する広範囲の有機ハロゲン化合物と、
Si−H基含有シラン化合物との間で、脱ハロゲン化水
素反応を行うことが可能である。
【0024】触媒として用いられる第三級ホスフィン化
合物の第1の群は、一般式:PR5 3(式中、R5は、た
がいに同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜12
の、基中にフェニル基を含んでいてもよいアルキル基;
シクロヘキシル基またはアリール基である)で示される
第三級モノホスフィン化合物である。R5としては、エ
チル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチ
ル、ドデシルのような直鎖状または分岐状のアルキル
基;ベンジル、4−メチルベンジルのような、基中にフ
ェニル基を有するアルキル基;シクロヘキシル基および
フェニル、トリルのようなアリール基が例示される。
【0025】第三級ホスフィン化合物の第2の群は、一
般式:R5 2P(CH2)yPR5 2(式中、R5は、前述のと
おりであり;yは、1〜6の数である)で示される第三
級ジホスフィン化合物である。R5としては、前述と同
様の基が例示される。
【0026】第三級ホスフィン化合物の第3の群は、一
般式:PR5 3(式中、R5は、前述のとおりである)で
示されるモノホスフィン化合物を配位子として有する金
属錯体である。R5としては、前述と同様の基が例示さ
れる。金属としては、クロム、マンガン、鉄、コバル
ト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、白
金などが例示され、0価または2価の錯体(ただし、ロ
ジウムは1価または3価の錯体)を用いることができ
る。
【0027】第三級ホスフィン化合物の第4の群は、一
般式:R5 2P(CH2)yPR5 2(式中、R5およびyは、
前述のとおりである)で示されるジホスフィン化合物を
配位子として有する金属キレート化合物である。R5
しては、前述と同様の基が例示される。金属としては、
クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、ロジウム
などが例示される。
【0028】第三級ホスフィン化合物としては、取扱い
が容易で、優れた反応収率が得られることから、トリエ
チルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン、トリシ
クロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)エタン、テトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(0)などが好ましい。な
お、(B)として、炭素−炭素二重結合を有する化合物
を用いる場合には、副反応を避けるために、第三級ホス
フィン化合物として、上記の第1または第2の群の化合
物を用いることが好ましい。
【0029】(C)第三級ホスフィン化合物の使用量
は、反応に供される(B)の種類によっても異なるが、
(B)に対して、通常1〜100モル%、好ましくは2
〜20モル%、さらに好ましくは5〜10モル%であ
る。
【0030】広範囲の(B)を用いる場合の反応を促進
するために、第三級ホスフィン化合物に、さらに助触媒
として塩化銅(I)を併用することが好ましい。塩化銅
(I)の使用量は、(C)第三級ホスフィン化合物に対
して、通常1〜100モル%、好ましくは1〜10モル
%である。
【0031】反応は、(B)に対して(A)を通常1〜
10倍モル量、好ましくは2〜5倍モル量使用して行
う。また、(B)の2個の−CH2X基がともに反応に
あずかるとき、(B)に対して(A)を通常2〜20倍
モル量、好ましくは3〜10倍モル量使用する。反応温
度は、通常10〜200℃、好ましくは100〜200
℃であり、常圧または密封して加圧下で、通常、撹拌し
つつ行う。反応中、必要に応じて、副生するハロゲン化
水素を系外に抜き出しながら、反応を進行させてもよ
い。反応は、通常1〜48時間で終了する。反応終了
後、常圧または減圧で蒸留することにより、未反応の原
料や副生物から反応生成物を分離することができる。
【0032】脱ハロゲン化水素反応によって得られた反
応生成物は、一般式(3): R4CH2SiR1Cl2 (3) で示される(D)有機ケイ素化合物である。通常、R4
は、R2と同じ意味を有するが、(B)として、R2が−
(CH2)pXであるジハロアルカンか、またはR2が−A
rCH2Xであるハロメチル化芳香族化合物を用いる場
合には、分子中に存在する2個の−CH2X基が反応に
あずかり、R4が−(CH2)pSiR1Cl2か、または−
ArCH2SiR1Cl2で示される有機ケイ素化合物を
製造することができる(上記の各式中、R1、R2
4、Arおよびpは、前述のとおりである)。
【0033】
【実施例】以下、実施例によって、本発明をさらに詳細
に説明する。本発明は、これらの実施例によって限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、多
様な形態に変更して実施することができる。なお、実施
例中、Meはメチル基、Phはフェニル基を表す。
【0034】実施例1 1−クロロヘキサンとトリクロ
ロシランとの反応 乾燥した容積25mlのステンレス製管状反応器に、乾燥
窒素気流下で、トリ−n−ブチルホスフィン0.15g
(0.75mmol)、1−クロロヘキサン0.90g
(7.5mmol)およびトリクロロシラン5.08g(3
7.5mmol)をそれぞれ仕込んだ。反応器を密封し、温
度150℃で12時間撹拌した後、反応物を常圧で蒸留
して、n−ヘキシルトリクロロシラン1.1g(沸点2
15〜219℃、収率65%)を得た。 n−ヘキシルトリクロロシラン H−NMR(CDCl
3,ppm): 0.88〜0.94 (m, 3H, CH3), 1.30〜1.45 (m,
6H, (CH2)4), 1.52〜1.63 (m, 2H, SiCH2).
【0035】実施例2 1−クロロ−3,3,3−トリ
フルオロプロパンとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.15g
(0.75mmol)、1−クロロ−3,3,3−トリフル
オロプロパン1.33g(10.0mmol)およびトリク
ロロシラン6.77g(50.0mmol)を仕込み、温度
150℃で15時間撹拌した後、反応物を常圧で蒸留し
て、(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリクロロ
シラン2.1g(沸点114℃、収率90%)を得た。 (3,3,3−トリフルオロプロピル)トリクロロシラ
ン MS(70eV,EI)m/z(相対強度): 137 (24),
135 (71), 133 (72), 98 (11), 78 (87), 77 (100), 6
9 (20), 63 (21), 59 (26), 51(11).
【0036】実施例3 1−クロロヘキサンとジクロロ
シランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.21g
(0.86mmol)、1−クロロヘキサン1.18g
(8.6mmol)およびジクロロシラン4.3g(43mm
ol)を仕込み、温度150℃で12時間撹拌した後、反
応物を常圧で蒸留して、n−ヘキシルトリクロロシラン
とn−ヘキシルジクロロシランの混合物0.93gを得
た。該混合物のガスクロマトグラフィーの結果から、n
−ヘキシルトリクロロシランの収率は33%、n−ヘキ
シルジクロロシランの収率は18%であった。 n−ヘキシルジクロロシラン H−NMR(CDC
3,ppm): 0.88〜0.94 (m,3H, CH3), 1.30〜1.45 (m,
6H, (CH2)4), 1.49〜1.60 (m, 2H, SiCH2), 5.47 (t,
J=1.8Hz, lH, SiH).
【0037】実施例4 1−クロロヘキサンとメチルジ
クロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.15g
(0.75mmol)、1−クロロヘキサン0.90g
(7.5mmol)およびメチルジクロロシラン3.90ml
(37.5mmol)を仕込み、温度150℃で12時間撹
拌した後、反応物を常圧で蒸留して、n−ヘキシル(メ
チル)ジクロロシラン0.25g(収率16%)を得
た。 n−ヘキシル(メチル)ジクロロシラン H−NMR
(CDCl3,ppm): 0.88〜091 (m, 3H, CH3), 0.94
(s, 3H, SiCH3), 1.30〜1.45 (m, 6H, (CH2)4), 1.45〜
1.60 (m, 2H, Si(CH2)).
【0038】実施例5 (クロロメチル)トリクロロシ
ランとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリフェニルホスフィン0.20g(0.7
5mmol)、(クロロメチル)トリクロロシラン0.92
g(7.5mmol)およびトリクロロシラン5.08g
(37.5mmol)を仕込み、温度150℃で42時間撹
拌した後、反応物を常圧で蒸留して、1,1,1,3,
3,3−ヘキサクロロ−1,3−ジシラプロパン1.1
g(沸点173〜174℃、収率50%)、および副生
物として1,1,1,3,3−ペンタクロロ−1,3−
ジシラプロパン0.3g(沸点166〜167℃、収率
16%)を得た。 1,1,1,3,3,3−ヘキサクロロ−1,3−ジシ
ラプロパン H−NMR(CDC13,ppm): 1.87 (s,
SiCH2Si). 1,1,1,3,3−ペンタクロロ−1,3−ジシラプ
ロパン H−NMR(CDCl3,ppm): 1.64 (d, J=
2.2Hz, 2H, SiCH2Si), 5.72 (t, J=2.2Hz, 1H, SiH).
【0039】実施例6 (クロロメチル)メチルジクロ
ロシランとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリフェニルホスフィン0.20g(0.7
5mmol)、(クロロメチル)メチルジクロロシラン1.
07g(7.5mmol)およびトリクロロシラン5.08
g(37.5mmol)を仕込み、温度150℃で24時間
反応させた後、反応物を常圧で蒸留して、1,1,1,
3,3,−ペンタクロロ−1,3−ジシラブタン1.0
g(沸点181〜182℃、収率58%)、および副生
物として1,1,3,3−テトラクロロ−1,3−ジシ
ラブタン0.1g(沸点166〜167℃、収率14
%)を得た。 1,1,1,3,3−ペンタクロロ−1,3−ジシラブ
タン H−NMR(CDCl3,ppm): 0.94 (s, 3H, S
iCH3), 1.58 (s, SiCH2Si). 1,1,3,3−テトラクロロ−1,3−ジシラブタン
H−NMR(CDCl 3,ppm): 0.94 (s, 3H, SiC
H3), 1.34 (d, J=2.3Hz, 2H, SiCH2Si), 5.69 (t,J=2.3
Hz, 1H, SiH).
【0040】実施例7 (クロロメチル)ジメチルクロ
ロシランとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、50mlステンレス製管状
反応器に、トリフェニルホスフィン1.0g(3.8mm
ol)、(クロロメチル)ジメチルクロロシラン6.21
g(38.0mmol)およびトリクロロシラン25.7g
(190.0mmol)を仕込み、温度150℃で12時間
撹拌した後、反応物を常圧で蒸留して、1,1,1,3
−テトラクロロ−3−メチル−1,3−ジシラブタン
5.8g(沸点169〜170℃、収率58%)、およ
び副生物として1,1,3−トリクロロ−3−メチル−
1,3−ジシラブタン1.2g(沸点153〜155
℃、収率8%)を得た。 1,1,1,3−テトラクロロ−3−メチル−1,3−
ジシラブタン H−NMR(CDCl3,ppm): 0.62
(s, 6H, SiCH3), 1.28 (s, 2H, SiCH2Si). 1,1,3−トリクロロ−3−メチル−1,3−ジシラ
ブタン H−NMR(CDCl3,ppm): 0.58 (s, 6H,
SiCH3), 1.00 (d, J=2.3Hz, 2H, SiCH2Si), 5.65 (t,
J=2.3Hz, 1H, SiH).
【0041】実施例8 (クロロメチル)トリメチルシ
ランとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリフェニルホスフィン0.20g(0.7
5mmol)、(クロロメチル)トリメチルクロロシラン
1.38g(7.5mmol)およびトリクロロシラン5.
08g(35.7mmol)を仕込み、温度150℃で10
時間撹拌した後、反応物を常圧で蒸留して、1,1,1
−トリクロロ−3,3−ジメチル−1,3−ジシラブタ
ン12g(沸点173〜174℃、収率70%)、およ
び副生物として1,1−ジクロロ−3,3−ジメチル−
1,3−ジシラブタン0.lg(沸点157〜159
℃、収率7%)を得た。 1,1,1−トリクロロ−3,3−ジメチル−1,3−
ジシラブタン H−NMR(CDCl3,ppm): 0.25
(s, 9H, SiCH3), 0.85 (s, 2H, SiCH2Si). 1,1−ジクロロ−3,3−ジメチル−1,3−ジシラ
ブタン H−NMR(CDCl3,ppm): 0.17 (s, 9H,
SiCH3), 0.59 (d, J=2.4Hz, 2H, SiCH2Si), 5.60 (t,
J=2.4Hz, 1H, SiH).
【0042】実施例9 (2−クロロエチル)トリメチ
ルシランとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(0)0.46g(0.40mmol)、(2−クロ
ロエチル)トリメチルシラン1.03g(7.5mmol)
およびトリクロロシラン5.08g(35.7mmol)を
仕込み、温度150℃で12時間撹拌した後、反応物を
常圧で蒸留して、〔(2−トリクロロシリル)エチル〕
トリメチルシラン1.06g(沸点236℃、収率60
%)を得た。 〔(2−トリクロロシリル)エチル〕トリメチルシラン
H−NMR(CDCl 3,ppm): 0.02 (s, 9H, Si(CH
3)3), 0.50 (m, 2H, CH2SiMe3), 1.54 (m, 2H, Cl3SiCH
2).
【0043】実施例10 (3−クロロプロピル)トリ
メチルシランとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.15g
(0.75mmol)、(3−クロロプロピル)トリメチル
シラン1.61g(7.5mmol)およびトリクロロシラ
ン5.08g(37.5mmol)を仕込み、温度150℃
で12時間撹拌した後、反応物を常圧で蒸留して、
〔(3−トリクロロシリル)プロピル〕トリメチルシラ
ン1.06g(沸点250〜258℃、収率86%)を
得た。 〔(3−トリクロロシリル)プロピル〕トリメチルシラ
ン H−NMR(CDCl3,ppm): 0.02 (s, 9H, SiC
H3), 0.66 (m, 2H, Me3SiCH2), 1.47 (m, 2H, CH 2), 1.
61 (m, 2H, CH2SiCl3).
【0044】実施例11 塩化アリルとトリクロロシラ
ンとの反応(触媒としてPPh3のみを使用) 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリフェニルホスフィン0.037g(0.
14mmol)、塩化アリル167g(14.0mmol)およ
びトリクロロシラン9.48g(70.0mmol)を仕込
み、温度150℃で10時間撹拌した後、反応物を常圧
で蒸留して、アリルトリクロロシラン1.2g(沸点1
17〜118℃、収率49%)、ならびに副生物として
プロピルトリクロロシラン0.12g(沸点123〜1
25℃、収率5%)および(3−クロロプロピル)トリ
クロロシラン0.24g(沸点181〜182℃、収率
8%)を得た。 アリルトリクロロシラン H−NMR(CDCl3,pp
m): 2.35〜2.37 (d, 2H,CH2), 5.18〜5.24 (m, 2H, CH
2=), 5.71〜5.85 (m, 2H, -CH=). 3−(クロロプロピル)トリクロロシラン H−NMR
(CDCl3,ppm): 1.58 (m, 2H, SiCH2-), 2.06 (m,
2H, CH2), 3.61 (t, J=6.48, 2H, CH2Cl).
【0045】実施例12 塩化アリルとトリクロロシラ
ンとの反応(触媒としてPh2PCH2PPh2を使用) 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン0.3
05g(0.794mmol)、塩化アリル0.612g
(8.0mmol)およびトリクロロシラン4.33g(3
2mmol)を仕込み、温度150℃で1時間撹拌した後、
反応物を常圧で蒸留して、アリルトリクロロシラン0.
73g(沸点117〜118℃、収率52%)を得た。
【0046】実施例13 塩化アリルとトリクロロシラ
ンとの反応(触媒としてPh2PCH2CH2PPh2を使
用) 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタ
ン0.290g(0.729mmol)、塩化アリル0.5
58g(7.3mmol)およびトリクロロシラン3.96
g(29mmol)を仕込み、温度150℃で1時間撹拌し
た後、反応物を常圧で蒸留して、アリルトリクロロシラ
ン0.58g(沸点117〜118℃、収率45%)を
得た。
【0047】実施例14 塩化アリルとトリクロロシラ
ンとの反応(触媒としてPPh3およびCuClを使
用) 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリフェニルホスフィン0.037g(0.
14mmol)、塩化銅(I)1.4mg(0.014mmo
l)、塩化アリル1.07g(14.0mmol)およびト
リクロロシラン9.48g(70.0mmol)を仕込み、
温度150℃で10時間撹拌した後、反応物を常圧およ
び減圧下で逐次蒸留して、アリルトリクロロシラン0.
5g(沸点117〜118℃、収率20%)、プロピル
トリクロロシラン0.51g(沸点123〜125℃、
収率20%)および1,3−ビス(トリクロロシリル)
プロパン0.73g(沸点88〜90℃/1.66kPa
{12.5Torr}、収率17%)を得た。 アリルトリクロロシラン H−NMR(CDCl3,pp
m): 2.35〜2.37 (d, 2H,CH2), 5.18〜5.24 (m, 2H, CH
2=), 5.71〜5.85 (m, 1H, -CH=).
【0048】実施例15 臭化アリルとトリクロロシラ
ンとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリフェニルホスフィン0.037g(0.
14mmol)、臭化アリル1.69g(14.0mmol)お
よびトリクロロシラン9.48g(70.0mmol)を仕
込み、温度150℃で2時間撹拌した後、反応物を常圧
で蒸留して、アリルトリクロロシラン2.37g(沸点
117〜118℃、収率95%)を得た。 アリルトリクロロシラン H−NMR(CDCl3,pp
m): 2.35〜2.37 (d, 2H,CH2), 5.18〜5.24 (m, 2H, CH
2=), 5.71〜5.85 (m, 1H, -CH=).
【0049】実施例16 塩化クロチルとトリクロロシ
ランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.061g
(0.30mmol)、塩化クロチル0.272g(14.
9mmol)およびトリクロロシラン2.02g(70.0
mmol)を仕込み、温度150℃で1時間30分撹拌した
後、反応物を常圧で蒸留して、クロチルトリクロロシラ
ン0.40g(収率65%)を得た。 クロチルトリクロロシラン MS(70eV,EI)m/z
(相対強度); 190 (7),188 (7), 135 (10), 63 (7), 5
6 (6), 55 (100), 54 (11), 53 (8).
【0050】実施例17 塩化ベンジルとトリクロロシ
ランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.15g
(0.75mmol)、塩化べンジル0.95g(7.5mm
ol)およびトリクロロシラン5.08g(37.5mmo
l)を仕込み、温度150℃で2時間撹拌した後、反応
物を減圧下で蒸留して、べンジルトリクロロシラン1.
6g(沸点140〜142℃/1.33kPa{10Tor
r}、収率96%)を得た。 ベンジルトリクロロシラン H−NMR(CDCl3,p
pm): 2.92 (s, 2H, CH2), 7.29〜7.36 (m, 5H, ArH).
【0051】実施例18 4−フルオロベンジルクロリ
ドとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.15g
(0.75mmol)、4−フルオロベンジルクロリド1.
08g(7.5mmol)およびトリクロロシラン5.08
g(37.5mmol)を仕込み、温度150℃で2時間撹
拌した後、反応物を減圧下で蒸留して、(4−フルオロ
ベンジル)トリクロロシラン1.6g(沸点56℃/
1.73kPa{13Torr}、収率96%)を得た。 (4−フルオロベンジル)トリクロロシラン H−NM
R(CDC13,ppm):2.89 (s, 2H, CH2), 7.00〜7.20
(m, 4H, ArH).
【0052】実施例19 4−クロロベンジルクロリド
とトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.15g
(0.75mmol)、4−クロロベンジルクロリド1.2
1g(7.5mmol)およびトリクロロシラン5.08g
(37.5mmol)を仕込み、温度150℃で2時間撹拌
した後、反応物を減圧下で蒸留して、(4−クロロベン
ジル)トリクロロシラン1.8g(沸点80℃/1.3
3kPa{10Torr}、収率92%)を得た。 (4−クロロベンジル)トリクロロシラン H−NMR
(CDCl3,ppm): 2.93 (s, 2H, CH2), 7.29〜7.38
(m, 4H, ArH).
【0053】実施例20 4−メトキシベンジルクロリ
ドとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリシクロヘキシルホスフィン0.056g
(0.2mmol)、4−メトキシベンジルクロリド0.2
71g(2.0mmol)およびトリクロロシラン1.00
g(9.91mmol)を仕込み、温度150℃で2時間撹
拌した後、反応物を減圧下で蒸留して、1−(トリクロ
ロシリルメチル)−4−メトキシベンゼン0.23g
(収率47%)を得た。 1−(トリクロロシリルメチル)−4−メトキシベンゼ
ン MS(70eV,EI)m/z(相対強度): 256 (7),
254 (7), 135 (5), 133 (5), 122 (9), 121 (100), 78
(10), 77 (8), 51 (6).
【0054】実施例21 4−フェニルベンジルクロリ
ドとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.15g
(0.75mmol)、4−フェニルベンジルクロリド1.
52g(7.5mmol)およびトリクロロシラン5.08
g(37.5mmol)を仕込み、温度150℃で2時間撹
拌した後、反応物を減圧下で蒸留して、(4−フェニル
ベンジル)トリクロロシラン2.0g(融点60〜65
℃、収率90%)を得た。 (4−フェニルベンジル)トリクロロシラン H−NM
R(CDCl3,ppm):2.90 (s, 2H, CH2), 7.20〜7.40
(m, 9H, ArH).
【0055】実施例22 塩化アリルとメチルジクロロ
シランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリフェニルホスフィン0.34g(1.4
mmol)、塩化アリル1.07g(14.0mmol)および
メチルジクロロシラン8.05g(70.0mmol)を仕
込み、温度150℃で10時間撹拌した後、反応物を常
圧で蒸留して、アリルメチルジクロロシラン0.4g
(沸点119〜120℃、収率20%)、および副生物
としてアリルメチルクロロシラン0.1g(沸点85〜
90℃、収率5%)を得た。 アリルメチルクロロシラン MS(70eV,EI)m/z
(相対強度): 156 (13),154 (18), 141 (13), 139 (2
0), 117 (13), 115 (70), 114 (9), 113 (100), 65
(7), 63 (22).
【0056】実施例23 塩化ベンジルとメチルジクロ
ロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.15g
(0.75mmol)、塩化べンジル0.95g(7.5mm
ol)およびメチルジクロロシラン4.31g(37.5
mmol)を仕込み、温度200℃で2時間撹拌した後、反
応物を常圧で蒸留して、べンジルメチルジクロロシラン
0.31g(沸点214〜215℃/98.4kPa{7
40Torr}、収率20%)を得た。 ベンジルメチルジクロロシラン H−NMR(CDCl
3,ppm): 0.96 (s, 3H,SiCH3), 2.85 (s, 2H, CH2),
7.29〜7.36 (m, 5H, ArH).
【0057】実施例24 塩化ベンジルとジクロロシラ
ンとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.21g
(0.84mmol)、塩化べンジル0.97g(8.4mm
ol)およびジクロロシラン1.7g(16.8mmol)を
仕込み、温度150℃で3時間撹拌した後、反応物を減
圧下で蒸留して、べンジルジクロロシランとベンジルト
リクロロシランの混合物1.51gを得た。該混合物の
ガスクロマトグラフィーの結果から、べンジルジクロロ
シランの収率は23%、ベンジルトリクロロシランの収
率は60%であった。 ベンジルジクロロシラン H−NMR(CDCl3,pp
m): 2.76 (s, J=2.OHz,2H, CH2), 5.54 (9t, J=2.OHz,
1H, SiH), 7.18〜7.37 (m, 5H, ArH).
【0058】実施例25 塩化アリルとジクロロシラン
との反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリフェニルホスフィン0.80g(3.1
mmol)、塩化アリル1.25g(15.3mmol)および
ジクロロシラン3.1g(31mmol)を仕込み、温度1
50℃で1時間20分撹拌した後、反応物を常圧で蒸留
して、アリルジクロロシランとアリルトリクロロシラン
との混合物1.00gを得た。該混合物のガスクロマト
グラフィーの結果から、アリルジクロロシランの収率は
13%、アリルトリクロロシランの収率は20%であっ
た。 アリルジクロロシラン H−NMR(CDC13,pp
m): 2.17〜2.19 (d, 2H, SiCH2), 5.13〜5.18 (m, 2H,
CH2=), 5.47 (t, J=1.8Hz, 1H, SiH), 5.71〜5.85(m,
1H, CH=).
【0059】実施例26 塩化メチレンとトリクロロシ
ランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.30g
(1.5mmol)、塩化メチレン0.64g(7.5mmo
l)およびトリクロロシラン10.2g(75.0mmo
l)を仕込み、温度150℃で6時間撹拌した後、反応
物を常圧で蒸留して、少量のビス(トリクロロシリル)
メタンを得た。ビス(トリクロロシリル)メタン H−
NMR(CDCl3,ppm): 1.59 (s, SiCH2).
【0060】実施例27 1,2−ジクロロエタンとト
リクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.30g
(1.5mmol)、1,2−ジクロロエタン0.74g
(7.5mmol)およびトリクロロシラン10.2g(7
5.0mmol)を仕込み、温度150℃で12時間撹拌し
た後、反応物を常圧で蒸留して、1,2−ビス(トリク
ロロシリル)エタン1.5g(沸点201℃、収率67
%)、および副生物として2−(クロロエチル)トリク
ロロシラン0.1g(沸点152〜153℃、収率5
%)を得た。 1,2−ビス(トリクロロシリル)エタン H−NMR
(CDC13,ppm): 1.59 (s, 4H, SiCH2).
【0061】実施例28 1,3−ジクロロプロパンと
トリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.30g
(1.5mmol)、1,3−ジクロロプロパン0.85g
(7.5mmol)およびトリクロロシラン10.2g(7
5.0mmol)を仕込み、温度150℃で12時間撹拌し
た後、反応物を減圧下で蒸留して、1,3−ビス(トリ
クロロシリル)プロパン1.6g(沸点104℃/1.
66kPa{12.5Torr}、収率70%)、および副生
物として3−(クロロプロピル)トリクロロシラン0.
3g(沸点88〜90℃/1.66kPa{12.5Tor
r}、収率20%)を得た。 1,3−ビス(トリクロロシリル)プロパン H−NM
R(CDCl3,ppm):1.56 (m, 4H, SiCH2), 1.92 (m,
2H, CH2). 3−(クロロプロピル)トリクロロシラン H−NMR
(CDCl3,ppm): 1.58 (m, 2H, SiCH2), 2.06 (m,
2H, CH2), 3.61 (t, J=6.48, 2H, CH2Cl).
【0062】実施例29 1−ブロモ−3−クロロプロ
パンとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.30g
(1.5mmol)、1−ブロモ−3−クロロプロパン1.
18g(7.5mmol)およびトリクロロシラン10.2
g(75.0mmol)を仕込み、温度150℃で18時間
撹拌した後、反応物を減圧下で蒸留して、1,3−ビス
(トリクロロシリル)プロパン1.1g(沸点104℃
/1.66kPa{12.5Torr}、収率48%)、なら
びに副生物として、3−(ブロモプロピル)トリクロロ
シリル0.3g(収率21%)および3−(クロロプロ
ピル)トリクロロシラン0.2g(沸点88〜90℃/
1.66kPa{12.5Torr}、収率11%)を得た。 3−(クロロプロピル)トリクロロシラン H−NMR
(CDC13,ppm): 1.58 (m, 2H, SiCH2), 2.06 (m,
2H, CH2), 3.61 (t, J=6.5, 2H, CH2Cl).
【0063】実施例30 1,4−ジクロロブタンとト
リクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.30g
(1.5mmol)、1,4−ジクロロブタン0.96g
(7.5mmol)およびトリクロロシラン10.2g(7
5.0mmol)を仕込み、温度150℃で24時間撹拌し
た後、反応物を減圧下で蒸留して、1,4−ビス(トリ
クロロシリル)ブタン2.0g(沸点104℃/1.6
6kPa{12.5Torr}、収率84%)を得た。 1,4−ビス(トリクロロシリル)ブタン H−NMR
(CDCl3,ppm): 1.46 (m, 4H, SiCH3), 1.73 (m,
4H, CH2).
【0064】実施例31 1,4−ビス(クロロメチ
ル)ベンゼンとトリクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリ−n−ブチルホスフィン0.040g
(0.2mmol)、1,4−ビス(クロロメチル)ベンゼ
ン0.35g(2.0mmol)、トリクロロシラン1.3
4g(9.91mmol)およびベンゼン10mlを仕込み、
温度150℃で1時間30分反応させた後、反応物を減
圧下で蒸留して、1−クロロメチル−4−(トリクロロ
シリルメチル)ベンゼン0.19g(収率34%)と、
1,4−ビス(トリクロロシリルメチル)ベンゼン0.
21g(収率28%)とを分離した。 1−クロロメチル−4−(トリクロロシリルメチル)ベ
ンゼン MS(70eV,EI)m/z(相対強度): 274
(923), 272 (17), 241 (37), 239 (99), 238 (17), 237
(100), 139(33), 104 (39), 103 (32), 77 (20). 1,4−ビス(トリクロロシリルメチル)ベンゼン M
S(70eV,EI)m/z(相対強度): 372 (15), 241
(38), 240 (16), 239 (99), 238 (17), 237 (100), 134
(13), 132 (14), 104 (27), 103 (19).
【0065】実施例32 1,2−ビス(クロロメチ
ル)ベンゼンとジクロロシランとの反応 実施例1と同様な方法により、25mlステンレス製管状
反応器に、トリフェニルホスフィン0.73g(2.8
mmol)、1,2−ビス(クロロメチル)ベンゼン4.9
g(28mmol)、ジクロロシラン1.7g(17mmol)
およびベンゼン10mlを仕込み、温度150℃で3時間
反応させた後、反応物を減圧下で蒸留して、1−クロロ
メチル−2−(トリクロロシリルメチル)ベンゼン2.
33g(収率50%)を分離した。 1−クロロメチル−2−(トリクロロシリルメチル)ベ
ンゼン MS(70eV,EI)m/z(相対強度): 274
(28), 272 (22), 241 (37), 239 (100), 237 (100), 13
9 (57), 104 (50), 103 (54), 78 (24), 77 (33).
【0066】
【発明の効果】本発明によって、有機アミンよりも塩基
性が低い有機第三級ホスフィン化合物を触媒として用い
ることにより、広範囲の有機ハロゲン化合物とSi−H
結合含有シラン化合物との間で、脱ハロゲン化水素反応
を行い、各種の有機ケイ素化合物を製造することが可能
である。特に、該有機ハロゲン化合物としてハロゲン化
アルキル基含有有機シラン化合物を用いることにより、
複数のケイ素原子を有するシルアルキレン化合物を容易
に得ることができる。また、有機アミンを用いる方法に
比べて、生成物の分離および回収が容易であり、高い収
率で目的物を得ることができる。
【0067】本発明によって得られる有機ケイ素化合物
は、そのケイ素官能性を利用して、各種の高分子材料の
中間体として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 趙 燃▲そく▼ 大韓民国ソウル特別市城北区下月谷洞39 −1 キストアパート9 (72)発明者 韓 準秀 大韓民国ソウル特別市廣津区廣壯洞565 現代アパート801−2401 (56)参考文献 特開 昭50−95228(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 7/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(1): HSiR1Cl2 (1) (式中、R1は、水素原子、塩素原子、炭素数1〜6の
    アルキル基またはフェニル基である)で示されるSi−
    H結合含有シラン化合物と、(B)一般式(2): R2CH2X (2) 〔式中、 Xは、塩素原子または臭素原子であり;R2は、炭素数
    1〜17のアルキル基;炭素数1〜10で、1個以上の
    フッ素原子で置換されているフルオロアルキル基;炭素
    数2〜5のアルケニル基;一般式:−(CH2)nSi(C
    3)3-mClm(式中、nは、0〜2の数であり;mは、
    0〜3の数である)で示されるケイ素含有基;一般式:
    −Ar(R3)q(式中、Arは、炭素数6〜14の芳香
    族炭化水素基であり、R3は、炭素数1〜4のアルキル
    基、ビニル基、炭素数1〜4のアルコキシ基もしくはハ
    ロゲン原子であり;qは、0〜5の数である)で示され
    る非置換または置換の1価の芳香族炭化水素基;一般
    式:−(CH2)pX(式中、Xは、前述のとおりであ
    り;pは、0〜9の数である)で示されるハロゲン原子
    もしくは直鎖状ハロアルキル基;あるいは一般式:−A
    rCH2X(式中、ArおよびXは、前述のとおりであ
    る)で示される1価のハロメチル化芳香族基である〕で
    示される有機ハロゲン化合物とを、(C)第三級ホスフ
    ィン化合物の存在下に脱ハロゲン化水素反応させて、
    (D)一般式(3): R4CH2SiR1Cl2 (3) 〔式中、 R1は、前述のとおりであり;R4は、R2と同じ意味を
    有するか、R2が(CH2)pXまたはArCH2Xである
    場合、−(CH2)pSiR1Cl2または−ArCH2Si
    1Cl2であってもよい〕で示される有機ケイ素化合物
    を製造する方法。
  2. 【請求項2】 該R1が、水素原子、塩素原子またはメ
    チル基である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該第三級ホスフィン化合物が、一般式:
    PR5 3(式中、R5は、たがいに同一でも異なっていて
    もよく、炭素数1〜12の、基中にフェニル基を含んで
    いてもよいアルキル基;シクロヘキシル基またはフェニ
    ル基である)で示される、請求項1または2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 該第三級ホスフィン化合物が、一般式:
    5 2P(CH2)yPR5 2(式中、R5は、前述のとおりで
    あり;yは、1〜6の数である)で示される、請求項1
    または2記載の方法。
  5. 【請求項5】 該第三級ホスフィン化合物が、一般式:
    PR5 3(式中、R5は、前述のとおりである)で示され
    る配位子を有する金属錯体である、請求項1または2記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 該第三級有機ホスフィン化合物の量が、
    一般式(2)で示される有機ハロゲン化合物に対して1
    〜100モル%である、請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 さらに、塩化銅(I)を存在させる、請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応を10〜250℃で行う、請求項1
    〜7のいずれか1項に記載の方法。
JP2000015275A 1999-04-13 2000-01-25 有機ケイ素化合物の製造方法 Expired - Fee Related JP3361498B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR13006/1999 1999-04-13
KR1019990013006A KR100306574B1 (ko) 1999-04-13 1999-04-13 탈할로겐화수소 반응으로 유기할로겐 화합물에 실란을 결합시키는 방법

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000297091A JP2000297091A (ja) 2000-10-24
JP3361498B2 true JP3361498B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=19579779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000015275A Expired - Fee Related JP3361498B2 (ja) 1999-04-13 2000-01-25 有機ケイ素化合物の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3361498B2 (ja)
KR (1) KR100306574B1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100453211B1 (ko) * 2000-11-01 2004-10-15 한국과학기술연구원 유기 실란의 제조방법
KR100487904B1 (ko) * 2002-04-16 2005-05-06 한국과학기술연구원 환원성 탈산소 실릴화 반응에 의한 유기 실란의 제조방법
KR100491960B1 (ko) * 2002-05-07 2005-05-30 한국과학기술연구원 이중 규소화반응에 의한 유기 규소화합물의 제조방법
US7504470B2 (en) * 2004-08-31 2009-03-17 Silecs Oy Polyorganosiloxane dielectric materials
KR100636296B1 (ko) 2005-03-21 2006-10-19 한국과학기술연구원 (유기티오메틸)클로로실란 유도체와 이의 제조방법
KR100928942B1 (ko) * 2008-05-26 2009-11-30 제이에스아이실리콘주식회사 직선형이나 고리형의 트리실라알칸의 제조방법
DE102009046121A1 (de) * 2009-10-28 2011-05-05 Wacker Chemie Ag Verfahren zur Herstellung von Organosilanen

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55145693A (en) * 1979-05-02 1980-11-13 Chisso Corp Preparation of 3-chloropropyltrichlorosilane

Also Published As

Publication number Publication date
KR20000066127A (ko) 2000-11-15
JP2000297091A (ja) 2000-10-24
KR100306574B1 (ko) 2001-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3856081B2 (ja) ハロプロピルジメチルクロロシラン化合物の製造方法
JP3361498B2 (ja) 有機ケイ素化合物の製造方法
US6251057B1 (en) Dehydrohalogenative coupling reaction of organic halides with silanes
JPH05255355A (ja) ビスシリルアルカンの製造方法
JPH0832711B2 (ja) ジシリル化合物及びその製造方法
US4059607A (en) Preparation of hydrocarbon chlorosilanes from polysilanes
US6392077B1 (en) Process for preparing organochlorosilanes by dehydrohalogenative coupling reaction of alkyl halides with chlorosilanes
KR100453211B1 (ko) 유기 실란의 제조방법
JP5474945B2 (ja) 直線状や環状トリシラアルカンの製造方法
JP2976011B2 (ja) 3―クロロプロピルトリアルコキシシラン類の製造方法
US8278472B2 (en) Method of preparing allylchlorosilane derivative
JP7168766B2 (ja) ジクロロシランを脱水素化する方法
KR100356692B1 (ko) 탈할로겐화수소 반응에 의한 유기실란의 합성방법
Han et al. Direct Synthesis of Tris (chlorosilyl) methanes Containing Si− H Bonds
JP2511244B2 (ja) トリス(シリル)アルカンとその製造方法
Belzner et al. Synthesis of di-and trisilanes with potentially chelating substituents
KR20060121283A (ko) 디페닐클로로실란의 함량을 증가시키는 그리냐드 공정
Luderer et al. Preparation and Synthetic Utility of 1‐Trimethylsiloxyalkyl‐bis (trimethylsilyl) silanes,(Me3Si) 2SiH–C (OSiMe3) R1R2
KR20200015644A (ko) 폴리실릴알칸의 제조방법
KR100491960B1 (ko) 이중 규소화반응에 의한 유기 규소화합물의 제조방법
KR100469945B1 (ko) 비닐클로로실란의제조방법
Jung et al. Si–C coupling reaction of polychloromethanes with HSiCl3 in the presence of Bu4PCl: Convenient synthetic method for bis (chlorosilyl) methanes
KR20160036020A (ko) 폴리실릴알칸의 제조방법
JPS6059917B2 (ja) シス−1,2−ジシリルアルケン化合物
KR950004175B1 (ko) 트리스실릴알칸들과 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071018

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081018

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees