JP3361086B2 - 温度補正回路と温度補正機能を備えた電子機器 - Google Patents

温度補正回路と温度補正機能を備えた電子機器

Info

Publication number
JP3361086B2
JP3361086B2 JP2000181710A JP2000181710A JP3361086B2 JP 3361086 B2 JP3361086 B2 JP 3361086B2 JP 2000181710 A JP2000181710 A JP 2000181710A JP 2000181710 A JP2000181710 A JP 2000181710A JP 3361086 B2 JP3361086 B2 JP 3361086B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
correction
circuit
corrected
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000181710A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001068996A (ja
Inventor
卓 初鹿野
正信 島貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000181710A priority Critical patent/JP3361086B2/ja
Priority to US09/598,249 priority patent/US7003273B1/en
Publication of JP2001068996A publication Critical patent/JP2001068996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3361086B2 publication Critical patent/JP3361086B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B5/00Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input
    • H03B5/02Details
    • H03B5/04Modifications of generator to compensate for variations in physical values, e.g. power supply, load, temperature
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L1/00Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply
    • H03L1/02Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only
    • H03L1/022Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only by indirect stabilisation, i.e. by generating an electrical correction signal which is a function of the temperature
    • H03L1/023Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only by indirect stabilisation, i.e. by generating an electrical correction signal which is a function of the temperature by using voltage variable capacitance diodes
    • H03L1/025Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply against variations of temperature only by indirect stabilisation, i.e. by generating an electrical correction signal which is a function of the temperature by using voltage variable capacitance diodes and a memory for digitally storing correction values
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/403Circuits using the same oscillator for generating both the transmitter frequency and the receiver local oscillator frequency

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば発振回路
のように温度特性を持つ電子回路の動作を周囲温度に応
じて補正するための温度補正回路と、同様の温度補正機
能を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、移動通信用の基地局や端末装置
を構成する電子機器には、シンセサイザ等の発振回路が
設けられている。この種の発振回路は一般に水晶振動子
を用いた基準発振器を使用している。水晶振動子は一般
に温度特性を有しており、この温度特性は例えば三次曲
線をなす。このため、安定な発振周波数を得るために
は、水晶振動子の温度特性を考慮して発振回路の動作を
補正することが必要不可欠である。
【0003】そこで従来では、例えば水晶振動子として
TCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillat
or)と呼ばれる恒温素子を使用した温度補正機能付きの
発振回路が使用されている。しかし、恒温素子からなる
水晶振動子は一般に大形で高価であるため、回路の大形
化とコストアップが避けられない。
【0004】一方、サーミスタ等の温度センサと可変容
量素子とを組み合わせて発振回路のバイアス電圧を変化
させることで、発振周波数の温度補正を行う発振回路が
知られている。この種の回路は、高価な水晶振動子を必
要としないので、回路のコストダウンと小形化が可能と
なる。しかしながら、温度センサを用いて温度補正を行
う発振回路は、温度センサが有している検出誤差やその
バラツキの影響により、広い温度範囲に亘って高精度の
温度補正を行うことが難しく、この結果高安定な発振回
路を提供できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
の発振回路には、恒温素子からなる水晶振動子を使用し
た発振回路と、温度センサと可変容量素子を組み合わせ
て温度補正する回路とがある。しかし、前者は高価で回
路の小形化が難しい。一方、後者は回路の低価格化と小
形化が可能である反面、温度センサが持つ検出誤差や検
出特性上のバラツキの影響により広い温度範囲に亘り高
精度の温度補正を行うことが困難だった。
【0006】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、温度センサが持つ検出
誤差や検出特性上のバラツキの影響を低減して、広い温
度範囲に亘り高精度の温度補正を行えるようにした温度
補正回路及び温度補正機能を備えた電子機器を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明に係わる温度補正回路は、補正対象である電
子回路の周囲温度を検出する温度検出手段と、温度補正
制御手段とを具備する。温度補正制御手段には、上記温
度検出手段が有する検出特性のうち補正対象となる全温
度範囲に亘る複数の温度についてそれぞれ求めた補正温
度をそれぞれ記憶した第1の記憶手段と、上記電子回路
が有する温度特性を補正するために作成した動作補正デ
ータを記憶する第2の記憶手段と、補正処理手段とを設
ける。そして、この補正処理手段において、上記温度検
出手段により検出された周囲温度に対応する補正温度を
上記第1の記憶手段から選択的に読み出し、この読み出
した補正温度と第2の記憶手段に記憶された動作補正デ
ータとをもとに上記電子回路の動作を補正するものであ
る。
【0008】また、この発明に係わる電子機器は、温度
特性を有する電子回路と、この電子回路の周囲温度を検
出する温度検出回路と、温度補正回路とを具備し、この
温度補正回路に、上記温度検出回路が有する検出特性の
うち補正対象となる全温度範囲に亘る複数の温度につい
てそれぞれその検出誤差を補正するために求めた複数の
補正温度を記憶する第1の記憶手段と、上記電子回路が
有する温度特性を補正するために作成した動作補正デー
タを記憶する第2の記憶手段と、補正処理手段とを備え
る。そして、この補正処理手段により、上記温度検出回
路により検出された周囲温度に対応する補正温度を上記
第1の記憶手段から選択的に読み出し、この読み出した
補正温度と上記第2の記憶手段に記憶された動作補正デ
ータとに基づいて上記電子回路の動作を補正するもので
ある。
【0009】したがってこれらの発明によれば、温度検
出手段が検出誤差を有し、これにより検出温度に検出誤
差が含有しても、この検出誤差を含めて電子回路の動作
が補正される。このため、電子回路の動作は周辺温度に
応じて正確に補正されることになり、この結果広い温度
範囲にわたり高精度の温度補正を実現できる。しかも、
恒温素子を用いた高価な回路素子を必要とせず、さらに
高精度の調整作業も不要となるので、電子機器の低価格
化が可能となる。しかも、温度検出手段が如何なる検出
特性を有していても、この温度検出手段により検出され
た温度を上記検出特性に応じて正確に補正することがで
きる。
【0010】
【0011】
【0012】またこの発明は、第1の記憶手段に、上記
温度検出手段が有する検出特性のうち補正対象となる全
温度範囲に含まれる一つの代表温度について実測温度と
その期待温度との差を求め、この差をもとに上記全温度
範囲に亘る複数の温度についてそれぞれ求めた補正温度
をそれぞれ記憶しておく。そして、補正処理手段におい
て、上記温度検出手段により検出された周囲温度に対応
する補正温度を上記第1の記憶手段から選択的に読み出
し、この読み出した補正温度と上記第2の記憶手段に記
憶された動作補正データとに基づいて上記電子回路の動
作を補正することも特徴とする。
【0013】この構成によれば、第1の記憶手段に補正
温度を記憶する際に、全温度範囲に亘って周囲温度を1
℃ずつ変化させながら検出温度を実測する必要がなく、
代表温度についてのみ温度検出手段により温度を実測す
るだけでよいことになる。このため、補正温度の設定を
きわめて簡単かつ短時間に行うことが可能となる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】またこの発明は、第2の記憶手段に、温度
検出手段から出力される各検出温度に対応付けて当該検
出温度の検出誤差を補正した補正温度を記憶すると共
に、第1の記憶手段には、上記各補正温度に対応付けて
当該補正温度のときに電子回路の動作を補正するための
動作補正データをそれぞれ記憶しておく。そして、補正
処理手段において、温度検出手段から出力された検出温
度を上記第1の記憶手段にアドレスとして与えて対応す
る補正温度を読み出し、この補正温度を上記第2の記憶
手段にアドレスとして与えて対応する動作補正データを
読み出し、この動作補正データにより電子回路の動作を
補正することも特徴とする。
【0021】このように構成すると、温度補正制御回路
を、メモリテーブルを使用したハードウエア回路により
構成することができるので、簡単でしかも応答性の優れ
た回路を提供できる。
【0022】一方、電子機器が、発振回路を有する無線
機と、この無線機の動作を制御する制御回路とを具備す
る場合には、上記温度検出回路を上記無線機内に設ける
とともに、上記温度補正回路を上記制御回路内に設け
る。そして、この制御回路内の温度補正回路により、上
記温度検出回路により検出された周囲温度に対応する補
正温度を上記第1の記憶手段から選択的に読み出し、こ
の読み出した補正温度と上記第2の記憶手段に記憶され
た動作補正データとに基づいて上記発振回路の動作を補
正するように構成する。
【0023】このようにすることで、無線機の発振回路
から発生される周波数を、その周囲温度が変化しても、
また温度検出回路に検出誤差や検出特性上のバラツキが
あっても、広い温度範囲に亘り高精度に保持することが
できる。また、温度補正制御機能を、無線機の動作を統
括制御するために既に設けられている制御回路において
実行させるようにしている。このため、独立した温度補
正回路を新たに設ける必要がなく、これにより回路構成
の簡単小形化を図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる温度補正
回路及び温度補正機能を備えた電子機器の実施形態を、
図面を参照して説明する。
【0025】(第1の実施形態)図1は、この発明に係
わる温度補正機能を備えた電子機器の第1の実施形態で
ある、PHS(Personal Handyphone System)端末の構成
を示す回路ブロック図である。
【0026】このPHS端末は、アンテナ11を備えた
無線ユニット1Aと、モデムユニット2と、TDMA
(Time Division Multiple Access)ユニット3と、通
話ユニット4と、制御ユニット5Aと、情報記憶部6
と、データ通信部7と、例えばキーパッドを備えた入力
部8と、例えば液晶表示器(LCD:Liquid Crystal D
evice)を使用した表示部9とを備えている。
【0027】すなわち、図示しない基地局から到来した
無線搬送波信号は、アンテナ11で受信されたのち無線
ユニット1Aの高周波スイッチ(SW)12を介して受
信部13に入力される。この受信部13では、上記受信
された無線搬送波信号がシンセサイザ14から発生され
た局部発振信号とミキシングされて受信中間周波信号に
ダウンコンバートされる。
【0028】なお、上記周波数シンセサイザ14から発
生される局部発振信号の周波数は、制御ユニット5Aの
指示により無線チャネル周波数に対応する値に設定され
る。また、無線ユニット1Aには受信電界強度検出器
(RSSI検出器)16が設けられている。このRSS
I検出器16では、基地局から到来した無線搬送波信号
の受信電界強度が検出され、その検出値は例えば受信品
質の判定及び表示を行うために制御ユニット5Aに通知
される。
【0029】上記受信部13から出力された受信中間周
波信号は、モデムユニット2の復調部21に入力され
る。復調部21では上記受信中間周波信号のディジタル
復調が行なわれ、これによりディジタル復調信号が再生
される。
【0030】TDMAユニット3のTDMAデコード部
31は、上記ディジタル復調信号を各受信タイムスロッ
トごとに分離する。そして、分離したスロットのデータ
が音声データであればこの音声データを通話ユニット4
に入力する。一方、分離したスロットのデータがパケッ
トデータや制御データであれば、これらのデータをデー
タ通信部7に入力する。
【0031】通話ユニット4は、ADPCM(Adaptive
Differential Pulse Code Modulation)トランスコー
ダ41と、PCMコーデック42と、スピーカ43と、
マイクロホン44とを備えている。ADPCMトランス
コーダ41は、上記TDMAデコード部31から出力さ
れた音声データを復号する。PCMコーデック42は、
上記ADPCMトランスコーダ41から出力されたディ
ジタル音声信号をアナログ信号に変換し、この音声信号
をスピーカ43から拡声出力する。
【0032】データ通信部7は、上記TDMAデコード
部31から供給されたデータを受信し、このデータを制
御部ユニット5Aに供給する。制御ユニット5Aは、受
信データが制御データであればこの制御データを解析し
て必要な制御を行う。これに対し受信データがサーバ等
から到来したパケットデータであれば、このパケットデ
ータをデパケットしたのち情報記憶部6に記憶すると共
に、表示部9に供給して表示させる。
【0033】一方、マイクロホン44に入力されたユー
ザの音声信号は、PCMコーデック42でPCM符号化
されたのちADPCMトランスコーダ41でさらに圧縮
符号化される。そして、この符号化音声データはTDM
Aエンコード部32に入力される。また制御ユニット5
Aから出力された制御データやパケットデータは、デー
タ通信部7を経て上記TDMAエンコード部32に入力
される。
【0034】TDMAエンコード部32は、上記ADP
CMトランスコーダ41から出力された各チャネルのデ
ィジタル音声データ、及びデータ通信部7から出力され
た制御データやパケットデータを、制御ユニット5Aか
ら指示された送信タイムスロットに挿入して多重化す
る。変調部22は、上記TDMAエンコード部32から
出力された多重化ディジタル通信信号により送信中間周
波信号をディジタル変調し、この変調した送信中間周波
信号を送信部15に入力する。
【0035】送信部15は、上記変調された送信中間周
波信号をシンセサイザ14から発生された局部発振信号
とミキシングして無線搬送波周波数にアップコンバート
し、さらに所定の送信電力レベルに増幅する。この送信
部15から出力された無線搬送波信号は、高周波スイッ
チ12を介してアンテナ11から図示しない基地局に向
け送信される。
【0036】ところで、この実施形態に係わるPHS端
末は、無線ユニット1A内に温度補正回路19を設けて
いる。この温度補正回路19は、シンセサイザ14内に
設けられた基準発振器(REF)17の発振周波数を周
囲温度に応じて補正する。
【0037】図2は、この温度補正回路19の構成を示
す回路ブロック図である。この温度補正回路19は、温
度センサ191Aと、アナログ/ディジタル変換器(A
/D)192Aと、補正メモリ193Aと、ディジタル
/アナログ変換器(D/A)194Aとから構成され
る。
【0038】温度センサ191Aは、例えばサーミスタ
を用いたもので、周囲温度に応じて変化する電圧値を温
度検出信号として出力する。図3はこの温度センサ19
1Aの検出特性の一例を示すものである。A/D変換器
192Aは、上記温度センサ191Aから出力された温
度検出信号をディジタル値に変換し、この温度検出信号
をアドレスとして補正メモリ193Aに与える。
【0039】補正メモリ193Aは、補正アドレス記憶
部193aと、周波数補正データ記憶部193bとから
構成される。このうち先ず周波数補正データ記憶部19
3bには、使用が想定される周囲温度の変化範囲(例え
ば0℃〜70℃)において、1℃間隔の各温度値に対応
付けて周波数補正データが記憶してある。この周波数補
正データは、前記基準発振器17の発振周波数を正しい
値に温度補正するために作成したものである。
【0040】一方、補正アドレス記憶部193aには補
正温度が補正アドレスとして記憶してある。この補正温
度は、温度センサ191Aの全測定温度範囲に亘り、そ
の各測定温度に対応付けて当該測定温度を補正した正し
い周囲温度である。
【0041】図4は、上記補正アドレス記憶部193a
及び周波数補正データ記憶部193bの構成の一例を示
すものである。補正アドレス記憶部193aのアドレス
A0〜A70には、A/D変換器192Aから与えられ
る温度センサ191Aの検出温度値が対応付けられ、こ
れらのアドレスA0〜A70で表される記憶領域には、
上記検出温度値を温度補正した正しい補正温度が記憶さ
れる。
【0042】周波数補正データ記憶部193bのアドレ
スMA0〜MA70には、上記補正アドレス記憶部19
3aに記憶された補正温度が対応付けられ、これらのア
ドレスMA0〜MA70で表される記憶領域には周波数
補正データTD0〜TD70が記憶してある。
【0043】なお、図5は基準発振器17の構成の一例
を示したもので、水晶振動子18とともに構成される。
水晶振動子18には、可変容量素子172を有する付勢
回路が接続してある。この付勢回路は、上記温度補正回
路19から供給される制御電圧に従い水晶振動子18を
付勢して発振動作を行わせる。トランジスタ発振回路1
73は、上記水晶振動子18の発振出力をもとに基準発
振周波数を発生し、この基準発振周波数をバッファ17
4から出力する。
【0044】次に、以上のように構成された回路による
温度補正動作を説明する。補正メモリ193Aの周波数
補正データ記憶部193b及び補正アドレス記憶部19
3aに対する周波数補正データ及び補正アドレスの書き
込みは、無線ユニット1Aの製作工程において行われ
る。
【0045】すなわち、先ず水晶振動子18の発振特性
の定格値をもとに、想定される温度変化範囲(例えば0
℃〜70℃)において1℃間隔で発振周波数の補正デー
タTD0〜TD70を求め、この周波数補正データTD
0〜TD70を周波数補正データ記憶部193bに書き
込む。
【0046】次に、温度補正回路19にパーソナル・コ
ンピュータ等の外部設定装置を接続する。そして、周囲
温度を想定される温度変化範囲(0℃〜70℃)におい
て1℃間隔で変化させながら、各温度における温度セン
サ191Aの検出出力をA/D変換器192Aを介して
外部設定装置に導出し測定する。そして、この測定温度
と実際の周囲温度(期待温度)との差をもとに補正温度
を求め、この補正温度に対応する周波数補正データが記
憶された上記周波数補正データ記憶部193bのアドレ
スMA0〜MA70を、上記測定温度に対応するアドレ
スA0〜A70に対応付けて補正アドレス記憶部193
aに書き込む。
【0047】すなわち、補正アドレス記憶部193aに
は、想定される全温度変化範囲(0℃〜70℃)に亘
り、各温度ごとに温度センサ191Aにより実測した温
度値をもとに求められた補正温度が補正アドレスMA0
〜MA70として記憶される。
【0048】さて、いまPHS端末をある環境条件の下
で使用したとする。そうすると、このときの基準発振器
17の周辺温度が温度補正回路19の温度センサ191
Aにより検出され、この測定温度値はA/D変換器19
2Aでディジタル値に変換されたのち、補正メモリ19
3の補正アドレス記憶部193aにアドレスA0〜A7
0として与えられる。その結果、補正アドレス記憶部1
93aからは、上記測定温度値を補正した正しい周囲温
度値に対応する補正アドレスMA0〜MA70が読み出
され、この補正アドレスMA0〜MA70は周波数補正
データ記憶部193bにアドレスとして与えられる。こ
れにより周波数補正データ記憶部193bからは、上記
補正アドレスMA0〜MA70として与えられた正しい
周囲温度値に対応する周波数補正データが読み出され、
この周波数補正データはD/A変換器194Aでアナロ
グ信号に変換されたのち基準発振器17に与えられる。
【0049】例えば、いま温度センサ191Aにおいて
検出された温度値が25℃だったとし、かつこのときの
実際の温度(期待温度)が1℃低い24℃だったとす
る。この場合、補正アドレス記憶部193aの上記アド
レスA25に対応する記憶領域には、補正後の正しい温
度値である上記24℃に対応する補正アドレスMA25
が予め記憶されている。したがって、このとき上記測定
温度25℃のディジタル信号が補正アドレス記憶部19
3aにアドレスA25として与えられると、誤差補正デ
ータ記憶部193aからは補正後の正しい温度値である
上記24℃に対応する補正アドレスMA25が読み出さ
れる。
【0050】そして、この補正アドレスMA25は周波
数補正データ記憶部193bにアドレスとして与えら
れ、これにより周波数補正データ記憶部193bからは
上記正しい温度値である24℃のときの周波数補正デー
タTD24が読み出される。そして、この周波数補正デ
ータTD24に対応するアナログ制御電圧がD/A変換
器194Aから出力され、上記基準発振器17に供給さ
れる。
【0051】したがって、基準発振器17では上記アナ
ログ制御電圧の値に応じて可変容量素子172の容量が
変化し、これによりトランジスタ発振回路173からは
温度補正がなされた基準発振周波数が出力される。
【0052】以上のように第1の実施形態では、無線ユ
ニット1Aに温度補正回路19を設け、この温度補正回
路19において、温度センサ191Aにより周囲温度を
検出してこの検出温度値をディジタル値に変換したのち
補正アドレス記憶部193aにアドレスとして与え、こ
れにより当該測定温度値を補正した正しい温度値に対応
する補正アドレスMA0〜MA70を読み出す。そし
て、この補正アドレスMA0〜MA70を周波数補正デ
ータ記憶部193bに与えて、上記補正した正しい温度
値に対応する周波数補正データを読み出し、この周波数
補正データをD/A変換器194Aでアナログ制御電圧
に変換して基準発振器17の可変容量素子172に供給
し、これにより基準発振周波数を温度補正するようにし
ている。
【0053】したがって、温度センサ191Aが検出誤
差や検出特性上のバラツキを有し、検出温度値にこれら
の誤差やバラツキによる誤差成分が含有していても、こ
の検出温度値は補正アドレス記憶部193aにおいて正
しい温度値に補正され、この補正された正しい温度値に
応じた周波数補正データをもとに基準発振周波数が補正
される。このため、温度センサ191Aが有する検出誤
差やバラツキによらず、基準発振周波数を正確に温度補
正することができ、これにより基準発振器17が発生す
る基準発振周波数をきわめて安定に保つことができる。
また、高価な温度補正機能付き発振器を使用する必要が
ないので、安価なPHS端末を提供できる。
【0054】また第1の実施形態では、想定される全温
度変化範囲(0℃〜70℃)に亘り、各温度ごとに温度
センサ191Aにより実際に測定した温度値をもとに補
正温度を求め、この補正温度を補正アドレスとして補正
アドレス記憶部193aに記憶するようにしている。こ
のため、温度センサ191A固有のばらつきがあって
も、その検出特性を全温度変化範囲(0℃〜70℃)に
亘って正確に補正することができる。
【0055】さらに第1の実施形態では、温度補正回路
19を構成する温度センサ191A、A/D変換器19
2A、補正メモリ193A及びD/A変換器194A
を、すべて無線ユニット1A内に設けたので、無線ユニ
ット1A単独での調整が可能となり、この結果PHS端
末を組み立てた後での調整作業を不要にできる利点があ
る。さらに、これらの温度センサ191A、A/D変換
器192A、補正メモリ193A及びD/A変換器19
4Aを温度補正回路19として統合することで、温度補
正回路の集積化が可能となる。このようにすることで、
温度補正回路ひいてはPHS端末のより一層の小型化及
び低価格化が可能となる。
【0056】(第2の実施形態)この発明に係わる第2
の実施形態は、無線ユニット内には基準発振器17の周
辺温度を検出するための温度センサのみを設け、かつ補
正アドレス記憶部及び周波数補正データ記憶部を制御ユ
ニットの内部メモリに設けたものである。
【0057】図6は、この第2の実施形態に係わるPH
S端末の要部構成を示す回路ブロック図である。なお、
同図において前記図1と同一部分には同一符号を付して
詳しい説明は省略する。
【0058】無線ユニット1B内には温度センサ191
Bが設けてある。この温度センサ191Bはサーミスタ
からなり、基準発振器17の周辺温度を検出する。温度
センサ191Bから出力されたアナログ温度検出信号
は、無線ユニット1Bの外に独立して設けられたA/D
変換器192Bでディジタル信号に変換されたのち、制
御ユニット5Bに取り込まれる。
【0059】制御ユニット5Bの内部メモリ52には、
周波数補正データ記憶部及び補正アドレス記憶部が設け
てある。これらの記憶部にはそれぞれ、先に述べた図4
の補正メモリ193Aと同様に、周波数補正データと、
測定温度値を補正した正しい温度値に対応する補正アド
レスMA0〜MA70が記憶してある。これらの周波数
補正データ及び補正アドレスMA0〜MA70の設定
は、端末組立時の初期設定工程において行われる。
【0060】内部メモリ52の周波数補正データ記憶部
から読み出された周波数補正データは、無線ユニット1
Bの外に独立して設けられたD/A変換器194Bによ
りアナログ制御電圧に変換されたのち、無線ユニット1
B内の基準発振器17に供給される。
【0061】このように構成すると、周波数補正データ
記憶部及び補正アドレス記憶部が、既存の制御ユニット
5Bの内部メモリ52に設けられるため、新たに温度補
正用のメモリ193Aを設ける必要がなくなり、その分
温度補正のための回路構成を簡単小型化し、また低価格
化することができる。
【0062】(第3の実施形態)この発明に係わる第3
の実施形態は、温度センサと、この温度センサから出力
された温度検出信号をディジタル値に変換するA/D変
換器とを無線ユニット内に設け、かつ周波数補正データ
記憶部及び補正アドレス記憶部を既存の制御ユニットの
内部メモリに設け、この内部メモリから読み出された周
波数補正データをアナログ信号に変換するD/A変換器
を制御ユニット及び無線ユニットの外に独立して設けた
ものである。
【0063】図7は、この第3の実施形態に係わるPH
S端末の要部構成を示す回路ブロック図である。なお、
同図において前記図1と同一部分には同一符号を付して
詳しい説明は省略する。
【0064】無線ユニット1C内には温度センサ191
C及びA/D変換器192Cが設けてある。温度センサ
191Cはサーミスタからなり、基準発振器17の周辺
温度を検出する。A/D変換器192Cは、上記温度セ
ンサ191Cから出力されたアナログ温度検出信号を、
制御ユニット5Cで取り扱い可能なディジタル信号に変
換する。
【0065】一方、制御ユニット5Cの内部メモリ52
には、周波数補正データ記憶部及び補正アドレス記憶部
が設けてある。これらの記憶部にはそれぞれ先に述べた
図4の補正メモリ193Aと同様に、周波数補正データ
及び測定温度値を補正した正しい温度値に対応する補正
アドレスMA0〜MA70が記憶してある。これらの周
波数補正データ及び補正アドレスMA0〜MA70は、
端末組立時の初期設定工程において記憶される。
【0066】この内部メモリ52の周波数補正データ記
憶部から読み出された周波数補正データは、無線ユニッ
ト1Cの外に独立して設けられたD/A変換器194C
によりアナログ制御電圧に変換されたのち、無線ユニッ
ト1C内の基準発振器17に供給される。
【0067】このように構成すると、前記第2の実施形
態と同様に、周波数補正データ記憶部及び補正アドレス
記憶部が、既存の制御ユニット5Cの内部メモリ52に
設けられている。このため、新たに温度補正用のメモリ
193Aを設ける必要がなくなり、その分温度補正のた
めの回路構成を簡単小型化し、回路のコストダウンを図
ることができる。また、無線ユニット1Cに温度センサ
191C及びA/D変換器192Cを収容したことによ
り、これらの温度センサ191C及びA/D変換器19
2Cを集積化することができる。
【0068】(第4の実施形態)この発明に係わる第4
の実施形態は、ほぼリニアな検出特性を持つ温度センサ
を使用した場合に、想定される全温度変化範囲中の一つ
の代表温度についてのみ温度を実測し、この測定温度と
実際の温度(期待温度)との差をもとに全温度変化範囲
の各温度について補正温度を算出して補正アドレス記憶
部に設定するようにしたものである。
【0069】以下、この第4の実施形態に係わる温度補
正回路の要部について説明する。なお、この第4の実施
形態におけるPHS端末の構成及び温度補正回路の構成
は、温度センサ及び補正メモリを除いて前記図1及び図
2と同一なので、図1及び図2を用いて説明する。
【0070】図8は、この第4の実施形態に係わる温度
補正回路で使用する温度センサの検出特性の一例を示す
もので、検出特性SAは図示するごとくほぼリニアにな
っている。
【0071】図9は、この第4の実施形態で使用する補
正メモリ193Bの構成を示すもので、補正アドレス記
憶部193cと、周波数補正データ記憶部193dとか
ら構成される。
【0072】このうち先ず周波数補正データ記憶部19
3dには、使用が想定される周囲温度の変化範囲(例え
ば0℃〜70℃)において、1℃間隔の各温度値に対応
付けて基準発振器17の発振周波数を正しい値に補正す
るための周波数補正データが記憶される。一方、補正ア
ドレス記憶部193cには、上記温度センサ191Bに
よる全測定温度範囲に亘り、その各測定温度に対応付け
て当該測定温度を補正した正しい周囲温度、つまり補正
温度が記憶される。
【0073】ところで、上記補正アドレス記憶部193
cに対する補正温度の設定は次のように行われる。すな
わち、使用が想定される全温度変化範囲(0℃〜70
℃)中の任意の温度、例えば25℃を代表温度として選
び、この代表温度についてのみ温度センサ191Bによ
り温度を実測する。そして、この測定温度と実際の周囲
温度(期待温度)との差を求め、この差を温度変化範囲
の他のすべての温度に一律に加算又は減算することで、
正しいと見なされる補正温度を求める。図8のSBは、
この見なし補正された温度検出特性の一例を示すもので
ある。
【0074】そして、この見なし補正温度を、周波数補
正データ記憶部193をアクセスするための補正アドレ
スMA0〜MA70として、各測定温度A0〜A70に
対応付けて補正アドレス記憶部193cに記憶する。
【0075】このような設定方法を使用することで、組
み立て作業者は全温度範囲(0℃〜70℃)に亘って周
囲温度を1℃ずつ変化させながら検出温度を実測する必
要がなくなり、代表温度である25℃についてのみ温度
センサ191Bにより温度を実測するだけでよいことに
なる。このため、補正アドレスMA0〜MA70の設定
をきわめて簡単かつ短時間に行うことが可能となる。
【0076】なお、この第4の実施形態では、代表温度
25℃以外の各温度については、この代表温度の測定温
度と実際の温度(期待温度)との差をもとに算出した見
なし補正温度が設定される。このため、前記全温度範囲
に亘り温度センサの検出温度値を実測して補正温度を求
めるようにした前記第1の実施形態に比べると、補正温
度の精度の低下は免れない。しかし、温度センサとして
検出特性がほぼリニアな素子を使用しているので、実用
上において問題にならない補正アドレスを設定すること
は十分に可能である。
【0077】(第5の実施形態)この発明に係わる第5
の実施形態は、ほぼリニアな検出特性を持つ温度センサ
を使用した場合に、想定される全温度変化範囲中の一つ
の代表温度についてのみ温度を実測し、この代表温度の
実測値と期待値との差を求めてこの差分データを差分デ
ータ記憶部に格納する。そして、端末の使用時に、温度
センサの測定温度と上記差分データとをもとに補正温度
を算出し、この算出した補正温度を補正アドレスとして
周波数補正データ記憶部をアクセスすることにより対応
する周波数補正データを読み出し、この周波数補正デー
タをもとに基準発振器の発振周波数を補正するようにし
たものである。
【0078】図10は、この第5の実施形態に係わる温
度補正回路の構成を示す回路ブロック図である。なお、
この温度補正回路が設けられるPHS端末の構成は前記
図1と同一であるため、ここでの説明は省略する。
【0079】温度補正回路には補正メモリ210が設け
てある。この補正メモリ210は、差分データ記憶部2
10aと、周波数補正データ記憶部210bとから構成
される。このうち周波数補正データ記憶部210bに
は、使用が想定される周囲温度の変化範囲(例えば0℃
〜70℃)において、1℃間隔の各温度値に対応付けて
基準発振器17の発振周波数を正しい値に補正するため
の周波数補正データが記憶される。これに対し差分デー
タ記憶部210aには、温度変化範囲(0℃〜70℃)
中の一つの代表温度について実測した温度値と期待温度
値との差分データが記憶される。
【0080】ところで、上記補正メモリ210の差分デ
ータ記憶部210aに対する差分データの設定は次のよ
うに行われる。すなわち、端末の組み立て工程におい
て、先ず温度補正回路のインタフェース(I/F)ロジ
ック204にパーソナル・コンピュータ等の外部設定装
置を接続する。この状態で、周囲温度を代表温度である
25℃に設定し、温度補正回路に初期設定動作を実行さ
せる。
【0081】そうすると、温度センサ201の検出温度
がA/D変換器202でディジタル値に変換されたのち
制御ロジック203に入力され、この制御ロジック20
3からI/Fロジック204を介して外部設定装置へ出
力される。外部設定装置は、この測定温度を取り込み、
この測定温度を期待値である現在の周囲温度25℃と比
較してその差分データを算出する。例えば測定温度が2
7℃だったとすると、差分データは2℃となる。
【0082】そして外部設定装置は、この差分データ2
℃を、I/Fロジック204を介して制御ロジック20
3に入力する。制御ロジック203は、アドレス指定部
206を制御して差分データ記憶部210aを指定する
アドレスを発生させると共に、差分データを書き込みデ
ータバッファ207に保持させる。そして、書き込み読
み出し制御部209に対し書き込み制御信号(W制御信
号)を与える。そうすると、書き込み読み出し制御部2
09により書き込みデータバッファ207から差分デー
タが読み出され、この差分データは上記アドレス指定部
206によりアドレスが指定されている差分データ記憶
部210aに書き込まれる。
【0083】かくして、代表温度25℃における差分温
度データ2℃の設定がなされる。図11は、その設定状
態を表す補正メモリ210の構成を示したものである。
なお、周波数補正データ記憶部210bへの周波数補正
データの設定は、外部設定装置において、水晶振動子1
8の発振特性の定格値をもとに、想定される温度変化範
囲(例えば0℃〜70℃)において1℃間隔で発振周波
数の補正データTD0〜TD70を求め、この周波数補
正データTD0〜TD70を図11に示すように周波数
補正データ記憶部210bに書き込むことにより行われ
る。
【0084】さて、いまPHS端末をある環境条件の下
で使用したとする。そうすると、このときの基準発振器
17の周辺温度が温度補正回路19の温度センサ201
により検出され、この測定温度値はA/D変換器202
でディジタル値に変換されたのち差分計算部205に入
力される。
【0085】制御ロジック203は、アドレス指定部2
06を制御して差分データ記憶部210aを指定するア
ドレスを発生させると共に、書き込み読み出し制御部2
09に対し読み出し制御信号(R制御信号)を与える。
そうすると、書き込み読み出し制御部209により、上
記差分データ記憶部210aから差分データ2℃が読み
出されて読み出しデータバッファ208に保持される。
【0086】差分計算部205は、上記温度センサ20
1の測定温度から上記読み出しデータバッファ208に
保持されている差分データを引き算し、この引き算した
温度を補正温度として制御ロジック203に与える。例
えば、いま温度センサ201により測定された周囲温度
が40℃だったとすると、この測定温度40℃から上記
差分データ2℃を引き算して得た値、つまり38℃が補
正温度として制御ロジック203に与えられる。
【0087】制御ロジック203は、上記補正温度38
℃を補正アドレスとしてアドレス指定部206を介して
補正メモリ210に与え、かつ書き込み読み出し制御部
209に対し読み出し制御信号(R制御信号)を与え
る。そうすると、書き込み読み出し制御部209によ
り、周波数補正データ記憶部210bの上記アドレス指
定された領域から、上記補正温度38℃に対応する周波
数補正データが読み出される。そして、この周波数補正
データはD/A変換器211によりアナログ制御電圧に
変換されたのち、基準発振器17に供給される。
【0088】基準発振器17では、上記アナログ制御電
圧の値に応じて可変容量素子172の容量が変化し、こ
れによりトランジスタ発振回路173からは温度補正が
なされた基準発振周波数が出力される。
【0089】以後、温度センサ210の測定温度値が1
℃以上変化するごとに、上記差分データをもとにした測
定温度の補正と、この補正温度を補正アドレスとした周
波数補正データの読み出し及び基準発振器17に対する
制御信号の供給とが、繰り返し行われる。
【0090】以上のように第5の実施形態では、代表温
度25℃において測定した温度センサ201の温度値と
期待値との差分データを差分データ記憶部210aに格
納しておく。そして、以後温度センサ210で検出され
る測定温度値が変化するごとに、差分計算部205にお
いてこの測定温度と上記差分データとをもとに補正温度
を算出し、この補正温度を補正アドレスとして周波数補
正データ記憶部210bに与えて対応する周波数補正デ
ータを読み出す。そして、この周波数補正データをアナ
ログ制御信号に変換して基準発振器17に供給すること
で、基準発振周波数を温度補正するようにしている。
【0091】したがって第5の実施形態によれば、代表
温度25℃において予め設定した差分データをもとに、
全温度範囲0℃〜70℃の各測定温度についてそれぞれ
一律の補正がなされ、この補正温度をもとに基準発振周
波数の補正が行われる。したがって、温度センサ210
の検出誤差を全温度範囲0℃〜70℃に亘り補正した上
で基準発振周波数の補正を行うことができ、これにより
安定な基準発振信号を得ることができる。
【0092】しかも、第5の実施形態では、代表温度2
5℃において求めた測定温度と期待温度との差分データ
のみを差分データ記憶部210aに格納するようにして
いる。このため、前記第1乃至第4の実施形態に比べ、
補正メモリ210の記憶容量を大幅に低減することがで
き、これにより温度補正回路の回路規模を小型化するこ
とができる。この効果は、小型軽量化が最重要課題の一
つとなっているPHS端末においては、きわめて重要で
ある。
【0093】(第6の実施形態)この発明に係わる第6
の実施形態は、非線形な検出特性を持つ温度センサを使
用した場合に、使用が想定される温度変化範囲を低域と
中域と高域とに三分割し、これらの分割温度領域ごとに
一つの代表温度を選定してこれらの代表温度について温
度を実測し、この測定温度と実際の温度(期待温度)と
の差をもとに各分割温度領域の各温度について補正アド
レスを算出して補正アドレス記憶部に設定するようにし
たものである。
【0094】以下、この第6の実施形態に係わる温度補
正回路の要部について説明する。なお、この第6の実施
形態に係わるPHS端末の構成及び温度補正回路の構成
は、補正メモリを除いて前記図1及び図2と同一なの
で、図1及び図2を用いて説明する。
【0095】図12は、この第6の実施形態に係わる温
度補正回路で使用する温度センサの検出特性の一例を等
価的に示したもので、検出特性は図示するごとく非線形
になっている。
【0096】図13は、この第6の実施形態に係わる温
度補正回路で使用する補正メモリ220の構成を示すも
ので、補正アドレス記憶部220aと、周波数補正デー
タ記憶部220bとから構成される。
【0097】このうち先ず周波数補正データ記憶部22
0bには、使用が想定される周囲温度の変化範囲(例え
ば0℃〜70℃)において、1℃間隔の各温度に対応付
けて基準発振器17の発振周波数を正しい値に補正する
ための周波数補正データが記憶してある。一方、補正ア
ドレス記憶部220aには、温度センサによる全測定温
度範囲に亘り、その各温度に対応付けてその測定温度を
補正した正しい周囲温度、つまり補正温度が記憶され
る。
【0098】ところで、上記補正アドレス記憶部220
aに対する補正温度の設定は次のように行われる。すな
わち、使用が想定される全温度変化範囲(0℃〜70
℃)を図12に示すように低域TLと中域TMと高域T
Hとに三分割する。そして、これらの分割温度領域T
L,TM,THごとにそれぞれ一つの代表温度、例えば
10℃,25℃,60℃を選定し、これらの代表温度1
0℃,25℃,60℃についてそれぞれ温度センサによ
り温度を実測する。
【0099】そして、これらの測定温度と実際の周囲温
度(期待温度)との差分データDL,DM,DHを求
め、これらの差分データDL,DM,DHをそれぞれ対
応する分割温度領域TL,TM,TH内の他のすべての
温度に一律に加算又は減算することで、正しいと見なさ
れる補正温度を求める。図12のSL,SM,SHは、
それぞれこの見なし補正された温度検出特性の一例を示
すものである。
【0100】そして、この見なし補正温度に対応する周
波数補正データが記憶された周波数補正データ記憶部2
20bのアドレスを補正アドレスMA0〜MA10,M
A11〜MA49,MA50〜MA70とする。そし
て、これらの補正アドレスMA0〜MA10,MA11
〜MA49,MA50〜MA70を、各測定温度A0〜
A10,A11〜A49,A50〜A70にそれぞれ対
応付けて補正アドレス記憶部220aに図13に示すよ
うに記憶する。
【0101】このような設定方法を採用することで、組
み立て作業者は全温度範囲(0℃〜70℃)に亘って周
囲温度を1℃ずつ変化させながら検出温度を実測する必
要がなくなり、代表温度10℃,25℃,60℃につい
てのみ温度センサにより温度を実測するだけでよいこと
になる。このため、補正アドレスMA0〜MA10,M
A11〜MA49,MA50〜MA70の設定をきわめ
て簡単かつ短時間に行うことが可能となる。
【0102】しかも、使用が想定される全温度変化範囲
を低域TLと中域TMと高域THとに三分割して、これ
らの分割温度領域TL,TM,THごとにその代表温度
10℃,25℃,60℃と期待温度との差分データD
L,DM,DHを求め、これらの差分データDL,D
M,DHをもとに各分割温度領域TL,TM,THごと
に各温度の補正アドレスを設定するようにしている。こ
のため、非線形の検出特性を持つ温度センサを使用した
場合でも、その検出誤差を効果的に補正することが可能
となる。
【0103】(第7の実施形態)この発明に係わる第7
の実施形態は、非線形な検出特性を持つ温度センサを使
用した場合に、使用が想定される温度変化範囲を低域と
中域と高域とに三分割し、これらの分割温度領域ごとに
その一つの代表温度の実測値と期待値との差分データを
それぞれ求めて差分データ記憶部に格納する。そして、
端末の使用時に、温度センサの測定温度と、対応する分
割温度領域の差分データとをもとに補正温度を算出し、
この算出した補正温度を補正アドレスとして周波数補正
データ記憶部をアクセスすることにより対応する周波数
補正データを読み出し、この周波数補正データをもとに
基準発振器の発振周波数を温度補正するようにしたもの
である。
【0104】図14は、この第7の実施形態に係わる温
度補正回路に設けられる補正メモリ230の構成を示す
ものである。なお、この補正メモリが設けられる温度補
正回路の構成については前記図10と同一であるため、
ここでの説明は省略する。
【0105】補正メモリ230は、差分データ記憶部2
30aと、周波数補正データ記憶部230bとから構成
される。このうち周波数補正データ記憶部230bに
は、使用が想定される周囲温度の変化範囲(例えば0℃
〜70℃)において1℃間隔の各温度値に対応付けて、
基準発振器17の発振周波数を正しい値に補正するため
の周波数補正データが記憶される。これに対し差分デー
タ記憶部230bには、3つの分割温度領域TL,T
M,THごとにその一つの代表温度について算出した実
測温度値と期待温度値との差分データDL,DM,DH
が格納される。
【0106】ところで、上記差分データ記憶部230a
に対する差分データの設定は、図10に示す温度補正回
路によって次のように行われる。すなわち、端末の組み
立て工程において、先ず温度補正回路のインタフェース
(I/F)ロジック204にパーソナル・コンピュータ
等の設定装置を接続する。この状態で、周囲温度を、3
つの分割温度領域TL,TM,THのうち先ず低域TL
の代表温度10℃に設定し、温度補正回路に初期設定動
作を実行させる。
【0107】そうすると、温度センサ201の検出温度
がA/D変換器202でディジタル値に変換されたのち
制御ロジック203に入力され、この制御ロジック20
3からI/Fロジック204を介して外部設定装置へ出
力される。外部設定装置は、この測定温度を取り込み、
この測定温度を期待値である現在の周囲温度10℃と比
較してその差分データDLを算出する。
【0108】そして外部設定装置は、この差分データD
Lを、I/Fロジック204を介して制御ロジック20
3に入力する。制御ロジック203は、アドレス指定部
206を制御して差分データ記憶部210aの第1の領
域を指定するアドレスA0を発生させると共に、差分デ
ータDLを書き込みデータバッファ207に保持させ
る。そして、書き込み読み出し制御部209に対し書き
込み制御信号(W制御信号)を与える。そうすると、書
き込み読み出し制御部209により書き込みデータバッ
ファ207から差分データDLが読み出され、この差分
データDLは差分データ記憶部210a中の上記アドレ
ス指定部206により指定されたアドレス領域A0に書
き込まれる。
【0109】以下、中域TM及び高域THの各代表温度
25℃,60℃についても同様に、実測温度と期待温度
との差分データDM,DHが順次算出され、これらの差
分データDM,DHは差分データ記憶部230aの対応
するアドレス領域A1,A2にそれぞれ書き込まれる。
【0110】なお、周波数補正データ記憶部230bへ
の周波数補正データの設定は次のように行われる。すな
わち、外部設定装置において、水晶振動子18の発振特
性の定格値をもとに、想定される温度変化範囲(例えば
0℃〜70℃)において1℃間隔で発振周波数の補正デ
ータTD0〜TD70を求める。そして、この周波数補
正データTD0〜TD70を、図14に示すように周波
数補正データ記憶部230bに書き込む。
【0111】さて、いまPHS端末をある環境条件の下
で使用したとする。そうすると、このときの基準発振器
17の周辺温度が温度センサにより検出され、この測定
温度はA/D変換器202でディジタル値に変換された
のち差分計算部205に入力される。
【0112】制御ロジック203は、上記温度センサに
より検出された測定温度が3つの分割温度領域TL,T
M,THのうちのどの領域に該当するかを判定する。そ
して、この判定した分割温度領域に対応するアドレスを
アドレス指定部206から発生させて、差分データ記憶
部230aに供給する。またそれと共に、書き込み読み
出し制御部209に対し読み出し制御信号(R制御信
号)を与える。そうすると、書き込み読み出し制御部2
09により、上記差分データ記憶部230aの指定され
たアドレスから差分データが読み出されて、読み出しデ
ータバッファ208に保持される。
【0113】例えば、いま温度センサにより検出された
測定温度が40℃だったとする。そうすると、この測定
温度40℃が含まれる分割温度領域はTMなので、この
分割温度領域TMに対応するアドレスA1がアドレス指
定部206から発生されて差分データ記憶部230aに
供給される。このため、差分データ記憶部230aから
はアドレスA1に格納された差分データDMが読み出さ
れ、読み出しデータバッファ208に保持される。
【0114】差分計算部205は、上記温度センサ20
1の測定温度から上記読み出しデータバッファ208に
保持されている差分データDMを引き算し、この引き算
した温度を補正温度として制御ロジック203に与え
る。例えば、いま差分データDMが1℃であり、温度セ
ンサ201により測定された周囲温度が先に述べたよう
に40℃だったとする。そうすると、この測定温度40
℃から上記差分データ1℃を引き算して得た値、つまり
39℃が補正温度として制御ロジック203に与えられ
る。
【0115】制御ロジック203は、上記補正温度39
℃を補正アドレスとしてアドレス指定部206を介して
補正メモリ210に与え、かつ書き込み読み出し制御部
209に対し読み出し制御信号(R制御信号)を与え
る。そうすると、書き込み読み出し制御部209によ
り、周波数補正データ記憶部210bの上記アドレス指
定された領域から上記補正温度38℃に対応する周波数
補正データが読み出される。そして、この周波数補正デ
ータはD/A変換器211によりアナログ制御電圧に変
換されたのち、基準発振器17に供給される。
【0116】基準発振器17では、上記アナログ制御電
圧の値に応じて可変容量素子172の容量が変化し、こ
れによりトランジスタ発振回路173からは温度補正が
なされた基準発振周波数が出力される。
【0117】以後、温度センサ210の測定温度値が例
えば1℃以上変化するごとに、上記各差分データDL,
DM,DHをもとにした測定温度の補正と、この補正温
度を補正アドレスとした周波数補正データの読み出し及
び基準発振器17に対する制御信号の供給とが、繰り返
し行われる。
【0118】以上のように第7の実施形態では、3つの
分割温度領域TL,TM,THごとにその代表温度10
℃,25℃,60℃において温度を測定し、この測定温
度と期待温度との差分データDL,DM,DHを求めて
差分データメモリ230aに格納しておく。そして、以
後温度センサで検出される測定温度値が変化するごと
に、差分計算部205においてこの測定温度とこの測定
温度が含まれる分割温度領域の差分データとをもとに補
正温度を算出し、この補正温度を補正アドレスとして周
波数補正データ記憶部230bに与えて対応する周波数
補正データを読み出す。そして、この周波数補正データ
をアナログ制御信号に変換して基準発振器17に供給す
ることで、基準発振周波数を温度補正するようにしてい
る。
【0119】したがって、非線形の検出特性を持つ温度
センサを使用した場合でも、3つの分割温度領域TL,
TM,THごとにその各測定温度についてそれぞれ一律
の補正がなされ、この補正温度をもとに基準発振周波数
の補正が行われる。したがって、非線形の検出特性を持
つ温度センサの検出誤差を効果的に補正することができ
る。
【0120】また、組み立て作業者は全温度範囲に亘っ
て周囲温度を1℃ずつ変化させながら検出温度を実測す
る必要がなく、代表温度10℃,25℃,60℃につい
てのみ温度センサにより温度を実測するだけでよいこと
になる。このため、補正アドレスMA0〜MA10,M
A11〜MA49,MA50〜MA70の設定をきわめ
て簡単かつ短時間に行うことが可能となる。
【0121】さらに、代表温度10℃,25℃,60℃
において求めた測定温度と期待温度との差分データのみ
を差分データ記憶部230aに格納するようにしている
ため、全温度範囲に亘りその補正温度(補正アドレス)
を格納する場合に比べて、補正メモリ230の記憶容量
を大幅に低減することができ、これにより温度補正回路
の小型化を図ることができる。
【0122】なお、この発明は上記各実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、前記第1の実施形態では補
正アドレス記憶部及び周波数補正データ記憶部とを別々
に設け、これらの記憶部においてそれぞれ測定温度の補
正と周波数補正データの読み出しとを行う場合を例にと
って説明した。しかし、それに限定されるものではな
く、温度センサの検出誤差の補正分を反映させた周波数
補正データを予め作成してこれを補正メモリに記憶して
おき、温度センサにより得られた測定温度により補正メ
モリをアクセスして対応する周波数補正データを読み出
すように構成してもよい。このように構成すると、補正
メモリを1個にすると共にその記憶容量を半減させるこ
とができ、さらにメモリのアクセスを1回にすることが
できる。
【0123】また、温度センサにより得られた測定温度
値の補正は、メモリテーブルを用いずに、温度センサの
検出誤差特性データをもとに制御ユニット5Bの主制御
部51で演算処理することで行ってもよい。
【0124】さらに、前記各実施形態ではPHS端末の
周波数シンセサイザ14に設けられた基準発振器17の
発振周波数を周囲温度に対し安定化する場合を例にとっ
て説明したが、変復調回路や送信増幅回路等の温度特性
を有するその他の電子回路に本発明を適用してもよく、
またPHS端末に限らず携帯電話機等のその他の移動通
信端末や移動通信システムの基地局、さらには自動検針
端末装置やオーディオ装置等に本発明を適用してもよ
い。要するに、温度特性を有する電子回路及びこの電子
回路を備えた電子機器であれば、如何なるものにもこの
発明は適用可能である。
【0125】また、前記第1乃至第7の実施形態の構成
の一部又は全部を選択的に組み合わせて他の実施形態を
構成することや、第1乃至第7の実施形態の構成の一部
を削除することも、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
任意に行い得る。
【0126】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、補正
対象である電子回路の周囲温度を検出する温度検出手段
と、温度補正制御手段とを具備する。温度補正制御手段
には、上記温度検出手段が有する検出特性のうち補正対
象となる全温度範囲に亘る複数の温度についてそれぞれ
求めた補正温度をそれぞれ記憶した第1の記憶手段と、
上記電子回路が有する温度特性を補正するために作成し
た動作補正データを記憶する第2の記憶手段と、補正処
理手段とを設ける。そして、この補正処理手段におい
て、上記温度検出手段により検出された周囲温度に対応
する補正温度を上記第1の記憶手段から選択的に読み出
し、この読み出した補正温度と第2の記憶手段に記憶さ
れた動作補正データとをもとに上記電子回路の動作を補
正するようにしている。
【0127】したがってこの発明によれば、温度検出手
段が持つ検出誤差や検出特性上のバラツキの影響を低減
して、広い温度範囲に亘り高精度の温度補正を行うこと
ができる温度補正回路及び温度補正機能を備えた電子機
器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる電子機器の第1の実施形態
である温度補正機能付きPHS端末の構成を示す回路ブ
ロック図。
【図2】 図1に示したPHS端末の要部である温度補
正回路の構成を示す回路ブロック図。
【図3】 図2に示した温度補正回路に使用する温度セ
ンサの検出特性の一例を示す図。
【図4】 図2に示した温度補正回路に設けられる補正
メモリの構成を示す図。
【図5】 基準発振器の構成の一例を示す回路図。
【図6】 この発明の第2の実施形態に係わるPHS端
末の要部構成を示す回路ブロック図。
【図7】 この発明の第3の実施形態に係わるPHS端
末の要部構成を示す回路ブロック図。
【図8】 この発明の第4の実施形態に係わる温度補正
回路に使用される温度センサの検出特性の一例を示す
図。
【図9】 この発明の第4の実施形態に係わる温度補正
回路に設けられる補正メモリの構成を示す図。
【図10】 この発明の第5の実施形態に係わる温度補
正回路の構成を示す回路ブロック図。
【図11】 図10に示す温度補正回路の補正メモリの
構成を示す図。
【図12】 この発明の第6の実施形態に係わる温度補
正回路に使用される温度センサの検出特性の一例を示す
図。
【図13】 この発明の第6の実施形態に係わる温度補
正回路に設けられる補正メモリの構成を示す図。
【図14】 この発明の第7の実施形態に係わる温度補
正回路に設けられる補正メモリの構成を示す図。
【符号の説明】
1A,1B,1C…無線ユニット 2…モデムユニット 3…TDMAユニット 4…通話ユニット 5A,5B,5C…制御ユニット 6…情報記憶部 7…データ通信部 8…入力部 9…表示部 11…アンテナ 12…高周波スイッチ(SW) 13…受信部 14…周波数シンセサイザ 15…送信部 16…受信電界強度検出器(RSSI検出器) 17…基準発振器(REF) 18…水晶振動子 19…温度補正回路 21…復調部 22…変調部 31…TDMAデコード部 32…TDMAエンコード部 41…ADPCMトランスコーダ 42…PCMコーデック 43…スピーカ 44…マイクロホン 51…主制御部 52…内部メモリ 172…可変容量素子 173…トランジスタ発振回路 174…バッファ回路 191A,191B,191C,201…温度センサ 192A,192B,192C,202…A/D変換器 193A,193B,210,220,230…補正メ
モリ 193a,193c,220a…補正アドレス記憶部 193b,193d,210b,220b,230b…
周波数補正データ記憶部 194A,194B,194C,211…D/A変換器 203…制御ロジック部 204…インタフェース(I/F)ロジック部 205…差分計算部 206…アドレス指定部 207…書き込みデータバッファ 208…読み出しデータバッファ 209…書き込み/読み出し制御部 210a,230a…差分データ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−236517(JP,A) 特開 平9−307355(JP,A) 特開 平8−265044(JP,A) 特開2000−31815(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 1/02 H03B 5/32

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度特性を有する電子回路の動作を周囲
    温度に応じて補正する温度補正回路において、 前記電子回路の周囲温度を検出する温度検出手段と、 温度補正制御手段とを具備し、 前記温度補正制御手段は、 前記温度検出手段が有する検出特性のうち補正対象とな
    る全温度範囲に亘る複数の温度についてそれぞれその検
    出誤差を補正するために求めた複数の補正温度を記憶す
    る第1の記憶手段と、 前記電子回路が有する温度特性を補正するために作成し
    た動作補正データを記憶する第2の記憶手段と、 前記温度検出手段により検出された周囲温度に対応する
    補正温度を前記第1の記憶手段から選択的に読み出し、
    この読み出した補正温度と前記第2の記憶手段に記憶さ
    れた動作補正データとに基づいて前記電子回路の動作を
    補正する補正処理手段とを備えたことを特徴とする温度
    補正回路。
  2. 【請求項2】 温度特性を有する電子回路の動作を周囲
    温度に応じて補正する温度補正回路において、 前記電子回路の周囲温度を検出する温度検出手段と、 温度補正制御手段とを具備し、 前記温度補正制御手段は、 前記温度検出手段が有する検出特性のうち補正対象とな
    る全温度範囲に含まれる一つの代表温度について実測温
    度とその期待温度との差を求め、この差をもとに前記全
    温度範囲に亘る複数の温度についてそれぞれ作成した複
    数の補正温度を記憶する第1の記憶手段と、 前記電子回路が有する温度特性を補正するために作成し
    た動作補正データを記憶する第2の記憶手段と、 前記温度検出手段により検出された周囲温度に対応する
    補正温度を前記第1の記憶手段から選択的に読み出し、
    この読み出した補正温度と前記第2の記憶手段に記憶さ
    れた動作補正データとに基づいて前記電子回路の動作を
    補正する補正処理手段とを備えたことを特徴とする温度
    補正回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の記憶手段は、温度検出手段か
    ら出力される各検出温度に対応付けて当該検出温度の検
    出誤差を補正した補正温度をそれぞれ記憶し、 前記第2の記憶手段は、前記各補正温度に対応付けて当
    該補正温度のときに前記電子回路の動作を補正するため
    の動作補正データをそれぞれ記憶し、 前記補正処理手段は、前記温度検出手段から出力された
    検出温度を前記第1の記憶手段にアドレスとして与えて
    対応する補正温度を読み出し、この補正温度を前記第2
    の記憶手段にアドレスとして与えて対応する動作補正デ
    ータを読み出し、この動作補正データにより前記電子回
    路の動作を補正することを特徴とする請求項1又は2記
    載の温度補正回路。
  4. 【請求項4】 前記電子回路は、基準発振周波数を発生
    する発振回路であることを特徴とする請求項3記載の温
    度補正回路。
  5. 【請求項5】 温度特性を有する所定の動作を実行する
    電子回路と、 この電子回路の周囲温度を検出する温度検出回路と、 温度補正回路とを具備し、 前記温度補正回路は、 前記温度検出回路が有する検出特性のうち補正対象とな
    る全温度範囲に亘る複数の温度についてそれぞれその検
    出誤差を補正するために求めた複数の補正温度を記憶す
    る第1の記憶手段と、 前記電子回路が有する温度特性を補正するために作成し
    た動作補正データを記憶する第2の記憶手段と、 前記温度検出回路により検出された周囲温度に対応する
    補正温度を前記第1の記憶手段から選択的に読み出し、
    この読み出した補正温度と前記第2の記憶手段に記憶さ
    れた動作補正データとに基づいて前記電子回路の動作を
    補正する補正処理手段とを備えたことを特徴とする電子
    機器。
  6. 【請求項6】 温度特性を有する所定の動作を実行する
    電子回路と、 この電子回路の周囲温度を検出する温度検出回路と、 温度補正回路とを具備し、 前記温度補正回路は、 前記温度検出回路が有する検出特性のうち補正対象とな
    る全温度範囲に含まれる一つの代表温度について実測温
    度とその期待温度との差を求め、この差をもとに前記全
    温度範囲に亘る複数の温度についてそれぞれ作成した複
    数の補正温度を記憶する第1の記憶手段と、 前記電子回路が有する温度特性を補正するために作成し
    た動作補正データを記憶する第2の記憶手段と、 前記温度検出回路により検出された周囲温度に対応する
    補正温度を前記第1の記憶手段から選択的に読み出し、
    この読み出した補正温度と前記第2の記憶手段に記憶さ
    れた動作補正データとに基づいて前記電子回路の動作を
    補正する補正処理手段とを備えたことを特徴とする電子
    機器。
  7. 【請求項7】 前記第1の記憶手段は、前記温度検出回
    路から出力される各検出温度に対応付けて当該検出温度
    の検出誤差を補正した補正温度をそれぞれ記憶し、 前記第2の記憶手段は、前記各補正温度に対応付けて当
    該補正温度のときに前記電子回路の動作を補正するため
    の動作補正データをそれぞれ記憶し、 前記補正処理手段は、前記温度検出回路から出力された
    検出温度を前記第1の記憶手段にアドレスとして与えて
    対応する補正温度を読み出し、この補正温度を前記第2
    の記憶手段にアドレスとして与えて対応する動作補正デ
    ータを読み出し、この動作補正データにより前記電子回
    路の動作を補正することを特徴とする請求項5又は6記
    載の電子機器。
  8. 【請求項8】 前記電子回路は、基準発振周波数を発生
    する発振回路であることを特徴とする請求項7記載の電
    子機器。
  9. 【請求項9】 前記電子機器が、発振回路を有する無線
    機と、この無線機の動作を制御する制御回路とを具備す
    る場合に、 前記温度検出回路は前記無線機内に設けられ、 かつ前記温度補正回路は前記制御回路内に設けられ、前
    記温度検出回路により検出された周囲温度に対応する補
    正温度を前記第1の記憶手段から選択的に読み出し、こ
    の読み出した補正温度と前記第2の記憶手段に記憶され
    た動作補正データとに基づいて前記発振回路の動作を補
    正することを特徴とする請求項5又は6記載の電子機
    器。
JP2000181710A 1999-06-22 2000-06-16 温度補正回路と温度補正機能を備えた電子機器 Expired - Fee Related JP3361086B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000181710A JP3361086B2 (ja) 1999-06-22 2000-06-16 温度補正回路と温度補正機能を備えた電子機器
US09/598,249 US7003273B1 (en) 1999-06-22 2000-06-21 Temperature compensating circuit, electronic apparatus and radio unit having temperature compensating function

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17557499 1999-06-22
JP11-175574 1999-06-22
JP2000181710A JP3361086B2 (ja) 1999-06-22 2000-06-16 温度補正回路と温度補正機能を備えた電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001068996A JP2001068996A (ja) 2001-03-16
JP3361086B2 true JP3361086B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=26496809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000181710A Expired - Fee Related JP3361086B2 (ja) 1999-06-22 2000-06-16 温度補正回路と温度補正機能を備えた電子機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7003273B1 (ja)
JP (1) JP3361086B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7366522B2 (en) 2000-02-28 2008-04-29 Thomas C Douglass Method and system for location tracking
US7218938B1 (en) 2002-04-24 2007-05-15 Chung Lau Methods and apparatus to analyze and present location information
US7403972B1 (en) 2002-04-24 2008-07-22 Ip Venture, Inc. Method and system for enhanced messaging
US7098748B2 (en) * 2001-09-21 2006-08-29 Schmidt Dominik J Integrated CMOS high precision piezo-electrically driven clock
US9182238B2 (en) 2002-04-24 2015-11-10 Ipventure, Inc. Method and apparatus for intelligent acquisition of position information
JP3710779B2 (ja) 2002-11-14 2005-10-26 三菱電機株式会社 温度補正装置および電圧制御発振装置
US20050162794A1 (en) * 2003-10-30 2005-07-28 Donnelly David S. System for mitigating radiation effects on componentry in space
KR100655076B1 (ko) * 2005-01-20 2006-12-08 삼성전자주식회사 반도체 메모리 장치의 내부 온도 데이터 출력 방법 및그에 따른 내부 온도 데이터 출력회로
KR100691993B1 (ko) * 2005-10-26 2007-03-09 엘지전자 주식회사 온도에 따른 주파수 에러를 보상하는 이동 단말기
US8731501B2 (en) * 2009-09-29 2014-05-20 Silicon Laboratories Inc. Systems and methods for tuning a broadcast radio receiver with digital display
JP5306512B1 (ja) * 2012-04-27 2013-10-02 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置、計測機器、及び補正方法
EP3214775B1 (en) * 2014-10-30 2020-08-12 Sony Corporation Receiving device and method
CN108345352B (zh) * 2017-01-24 2024-03-05 精工爱普生株式会社 电路装置、振荡器件、物理量测定装置、电子设备以及移动体
US10756671B2 (en) * 2018-10-08 2020-08-25 Ixi Technology Holdings, Inc. Temperature compensation for a voltage controlled oscillator
CN112137598A (zh) * 2020-09-25 2020-12-29 睿桥资讯股份有限公司 一种跨越不同环境温度的体温检测设备

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6166410A (ja) * 1984-09-10 1986-04-05 Nec Corp 温度補償発振装置
US4746879A (en) * 1986-08-28 1988-05-24 Ma John Y Digitally temperature compensated voltage-controlled oscillator
JP2621058B2 (ja) * 1991-01-18 1997-06-18 株式会社ケンウッド デジタル制御形温度補償水晶発振器
US5659884A (en) * 1995-02-10 1997-08-19 Matsushita Communication Industrial Corp. Of America System with automatic compensation for aging and temperature of a crystal oscillator
JPH08265044A (ja) * 1995-03-23 1996-10-11 Tokai Rika Co Ltd 送信装置
JPH09307355A (ja) * 1996-05-10 1997-11-28 Kokusai Electric Co Ltd 発振器
JPH10145255A (ja) * 1996-11-14 1998-05-29 Nec Shizuoka Ltd 無線信号の選択呼出システムおよび選択呼出方法
JP3226807B2 (ja) * 1996-11-20 2001-11-05 静岡日本電気株式会社 無線呼出システム用の自動周波数補正装置および自動周波数補正方法
US5777524A (en) * 1997-07-29 1998-07-07 Motorola, Inc. Temperature compensation circuit for a crystal oscillator and associated circuitry
US6278867B1 (en) * 1998-11-25 2001-08-21 Ericsson Inc. Methods and systems for frequency generation for wireless devices

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001068996A (ja) 2001-03-16
US7003273B1 (en) 2006-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3361086B2 (ja) 温度補正回路と温度補正機能を備えた電子機器
JP3187341B2 (ja) 通信装置における基準発振器の温度補償のための方法および装置
US6370364B1 (en) Mobile station having power control loop offset alignment without requiring RF power measurement
US8718574B2 (en) Duty cycle adjustment for a local oscillator signal
US5875388A (en) Crystal oscillator with automatic compensation for aging and temperature
US6816716B2 (en) Radio frequency control for communication systems
CN100427965C (zh) Gps接收机中频率偏移的自调整
US6909757B2 (en) Methods, transmitters, and computer program products for transmitting a signal by adjusting a delay between an amplitude component of the signal and a phase component of the signal based on the transmission power
US5977839A (en) Compensated frequency source with latched temperature compensation, and method for it's control
WO1997004525A2 (en) A wireless digital communication device, and a pulse shaping network
CN101102570A (zh) 有定位功能的移动通信装置及全球卫星定位系统接收器
JP4230619B2 (ja) 温度補正回路及び温度補正機能を備えた電子機器
KR100603718B1 (ko) 전력 이득 제어 방법
US6735428B1 (en) Wireless communication apparatus
GB2361594A (en) Apparatus and method for creating a non-linearity corrected input power level conversion table allowing correct display of input power level
JPH10290118A (ja) ディジタル温度補償水晶発振装置
JP2001077670A (ja) 周波数補正回路、移動体通信機
JP2006157796A (ja) 携帯電話機、方法及びプログラム
JPH0846428A (ja) デジタル制御型発振回路
JP2001203600A (ja) 携帯電話装置、及びその基準周波数の安定供給方法
JPH05102767A (ja) 無線通信装置の送信電力制御回路
JP3034319B2 (ja) 移動無線通信装置
JP2000341044A (ja) 水晶発振回路を備えた電子機器
JP3110431B2 (ja) 無線電話装置
JP2770974B2 (ja) 無線通信装置およびその方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081018

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081018

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091018

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101018

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111018

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111018

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111018

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111018

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121018

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121018

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131018

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131018

Year of fee payment: 11

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees