JP3360496B2 - カラープリンタ、カラープリンタ用ドライバ、及びカラープリントシステム - Google Patents

カラープリンタ、カラープリンタ用ドライバ、及びカラープリントシステム

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JP3360496B2
JP3360496B2 JP20453295A JP20453295A JP3360496B2 JP 3360496 B2 JP3360496 B2 JP 3360496B2 JP 20453295 A JP20453295 A JP 20453295A JP 20453295 A JP20453295 A JP 20453295A JP 3360496 B2 JP3360496 B2 JP 3360496B2
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信久 高林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数色のインクを
用いるカラープリンタにおいて、例えば黒のような特定
色のために使用するインクの組合せの選択技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラープリンタはシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3原色に、
ブラック(B)を加えた4色のインクを使用することが
多い。
【0003】特にインクジェットプリンタでは、C、
M、Yの3色には用紙への浸透性が高く滲みにくい性質
のいわゆる超浸透性インクを用いるのに対し、Bについ
ては、主に文字や図形を美しく印刷する目的で、用紙へ
の浸透性の低いいわゆる緩浸透性インクが好んで用いら
れる。そのため、Bのドットを他の色のドットに隣接し
て打つと、Bインクが他色のドットへ滲み出て画質の低
下をきたすことがある。
【0004】そこで、Bインクの滲みを防止するため
に、C、M、Yインク(場合によってはBインクも加え
て)を重ねることにより黒色を表現する方法がある。こ
のように複数色の加法により作られた黒はコンポジット
ブラックと呼ばれ、Bインクを用いた純粋のブラック
(ピュアブラック)から区別される。
【0005】黒を印刷するための方法としては、一律に
ピュアブラックを用いる方法、一律にコンポジットブラ
ックを用いる方法、及び一つの画像内でピュアブラック
とコンポジットブラックを使い分ける方法があり、それ
ぞれ一長一短がある。
【0006】一般に、ピュアブラックのみを用いる方法
は、テキストや図形のように輪郭の明確なパターンを印
刷するのに適している。また、コンポジットブラックの
みを用いる方法は、カラー写真のように種々の色のドッ
トを隙間なく敷き詰める場合に適してる。また、ピュア
ブラックとコンポジットブラックを使い分ける方法は、
使い分けを適切に行えば凡ゆる種類の画像に対応できる
が、処理が複雑である。
【0007】こうした事情から、特開平3−29027
2号の発明は、プリンタの外部からのモード指定によっ
てピュアブラックを使うかコンポジットブラックを使う
かを選択できるようにしている。
【0008】また、ホストコンピュータに搭載されるプ
リンタドライバにおいて、ピュアブラックとコンポジッ
トブラックの使い分けを自動的に決めるものも提案され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ホストコンピュータ側
のプリンタドライバがピュアブラックとコンポジットブ
ラックとを使い分けてデータを生成しプリンタに送り込
む場合、プリンタ側でピュアブラックを使うかコンポジ
ットブラックを使うかを予め設定していると、その設定
によってはプリンタドライバによる使い分けが無効とな
り、最適な印刷ができないケースがある。
【0010】一方、プリンタドライバが上記のような使
い分け機能を持たない場合には、プリンタ側において適
切な設定を行うことが望ましい。
【0011】しかしながら、上記のようなプリンタドラ
イバの機能についてユーザが熟知していることは少ない
から、ユーザとしてはプリンタにどのような設定をすべ
きか、或はすべきでないか分らないことが多い。
【0012】従って、本発明の目的は、カラープリンタ
において、同一色を出すためのインクの使用態様を、で
きるだけユーザの手を煩わせることなく、適切に設定で
きるようにすることにある。
【0013】本発明のより具体的な目的は、ホスト側の
プリンタドライバの機能に応じて、プリンタ側で適切に
インクの使用態様を自動設定できるようにすることにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
うカラープリンタは、印刷に使用されるインクの組合せ
が異なる第1モードと第2モードとが選択できるもので
あって、ユーザによるマニュアル設定に従って、第1及
び第2モードの一方を選択する設定モード選択手段と、
第1及び第2のモードの内の一方を自動的に選択する自
動モード選択手段と印刷データを作成するプリンタドラ
イバを備えたホスト装置に接続するためのインタフェー
ス手段と、このインタフェース手段を介してホスト装置
に対し、プリンタドライバの能力を問い合せる問い合せ
手段とを備え、この問い合せに対するホスト装置の応答
に応じて、設定モード選択手段と自動モード選択手段の
一方が選択的に作動するを備えたことを特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】本発明のカラープリンタにおいては、ホス
ト装置側のプリンタドライバが特定のモードに適合する
ような印刷データを作成した場合、プリンタ側では、ホ
スト装置からドライバ能力に関する通知を受けることに
よって、ユーザによるモード設定に関わらず、その印刷
データに適合した特定のモードを自動選択することがで
きる。
【0018】具体例を挙げれば、例えば第1モードがシ
アン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インクを使
用するモードであり、第2モードがシアン、マゼンタ、
イエローの3色のインクを使用するモードである場合、
プリンタドライバがピュアブラックとコンポジットブラ
ックを使い分けて印刷データを作成した場合、プリンタ
側ではその印刷データにおけるピュアブラックとコンポ
ジットブラックの使い分けを有効に反映させるために、
ユーザのモード設定に関わらず、第1モードを自動選択
することが可能である。一方、プリンタドライバがその
ような使い分けをせずに印刷データを作成した場合は、
ユーザの設定に従ってモードを選択することができる。
【0019】なお、第1及び第2モードにおけるインク
の組合せは、上記具体例以外に種々のものが考えられ
る。例えば、第1モードは使用されるインクの組合せの
自由度が高く、一方、第2モードは自由度が低いものと
することができる。或は、黒インクと1色以上の他色イ
ンクとを使用する場合に、第1モードでは黒インクと他
色インクのいずれもが使用され、第2モードでは他色イ
ンクのみが使用されるようにすることもできる。或は、
緩浸透性インクと超浸透性インクとを使用する場合にお
いて、第1モードでは緩浸透性インクと超浸透性インク
のいずれもが使用され、第2モードでは超浸透性インク
のみが使用されるようにすることもできる。或は、黒イ
ンクと所定色数の原色インクとを使用する場合におい
て、黒色の印刷のために、第1モードでは黒インクのみ
を用いたピュアブラックと原色インクを用いたコンポジ
ットブラックのいずれもが使用でき、一方、第2モード
ではコンポジットブラックのみが使用できるようにする
こともできる。
【0020】
【0021】更に、本発明は上記のカラープリンタとプ
リンタドライバとを組合せたカラープリントシステムも
提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
るカラープリンタの画像処理回路の構成を示す。
【0023】図1に示すように、プリンタ4の画像処理
回路は、CPU14、プログラムROM16及びRAM
18を有するマイクロコンピュータと、このマイクロコ
ンピュータのシステムバスに接続された各種の周辺要
素、例えば、入出力インタフェース10、データ変換部
20、ビットマップメモリ22、24、26、28、表
示部30、設定記憶用EEPROM32、3/4色モー
ド選択スイッチ34及び出力部36などから構成されて
いる。
【0024】ROM16には、CPU14にて実行され
る画像処理のプログラムが格納されている。この画像処
理には、後に詳述する3色モードと4色モードを選択す
るための処理が含まれている。
【0025】ここで、3色モードとは、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色のインク
を用いてカラー画像を印刷するモードであり、そこで
は、黒色はコンポジットブラックで表現されることにな
る。4色モードとは、上記3色インクにピュアブラック
(B)のインク加えた合計4色のインクで印刷を行うモ
ードであり、そこでは、黒色はコンポジットブラック及
びピュアブラックのいずれによっても表現できる。
【0026】RAM18は、ホストコンピュータ2から
受信したデータのための受信バッファや、CPU14の
ためのワークエリアなどを提供するものである。
【0027】入出力インタフェース10は、ホストコン
ピュータ2との間の通信インタフェースを提供するもの
である。少なくとも、ホストコンピュータ2からのデー
タを受信できることが必要であるが、更に、ホストコン
ピュータ2に対し後述するような問合せメッセージを送
れるよう、双方向通信機能を有することが望ましい。
【0028】データ変換部20は、ホストコンピュータ
からの受信データに含まれているピュアブラックのドッ
トデータを、コンポジットブラックのドットデータに変
換するために機能するものである。
【0029】ビットマップメモリ22、24、26、2
8は、この画像処理回路によって受信データから生成さ
れたY、M、C、Bの各色のビットマップデータを蓄え
るためのRAM領域である。4色モードでは、ビットマ
ップメモリ22、24、26、28の全てが使用され得
るが、3色モードではピュアブラック用のビットマップ
メモリ28は使用されない、又は確保されない。
【0030】表示部30及び3/4色モード選択スイッ
チ34は、プリンタ4のコンソールパネル上に設けられ
ているものである。表示部30は、例えば液晶ディスプ
レイであって、ユーザに対し必要なメッセージを提供す
る。3/4色モード選択スイッチ34は、3色モードと
4色モードの選択をユーザに行わせるためのスイッチで
ある。後述するように、このスイッチ34によるユーザ
の選択は、CPU14による画像処理に反映される場合
もあるが、無視される場合もある。
【0031】EEPROM32は、このプリンタ4の諸
動作モードを規定するための種々の設定情報、例えば、
エミュレーションモード、プリンタ言語、用紙サイズな
どを保存しておくものである。ユーザによる3色モード
と4色モードの選択結果も、このEEPROM32に保
存される。
【0032】出力部36は、ビットマップメモリ22、
24、26、28からデータを読出し、実際に用紙上に
画像を形成するためにプリンタエンジン40へ送るもの
である。
【0033】図2は、ユーザによる3色モードと4色モ
ードの選択結果をEEPROM323に登録するため
の、CPU14による処理流れを示す。
【0034】CPU14は十分に短いインターバルでコ
ンソールパネル上のスイッチの状態をモニタする。各モ
ニタリングの度に図2に示す処理に入り、その時に3/
4色選択スイッチ34の押圧が検知されなければ(S
1)、EEPROM32内の現在のモード設定をそのま
ま維持する(S2、S3、S8、S9)。
【0035】一方、3/4色選択スイッチ34の操作が
検知されると(S1)、その操作が3色から4色へのモ
ード変更を要求しているのか、その逆への変更を要求し
ているのかを調べる(S4、S6)。3色から4色への
モード変更が要求された場合には、EEPROM32内
のモード設定を4色モードにし(S5)、逆の要求であ
れば3色モードにし(S7)、いずれの変更でもなけれ
ばエラーとみなしモード変更をしない(S10)。そし
て、EEPROM32内の現在のモードが要求通りに変
更されているかを確認する(S2、S3、S8、S
9)。
【0036】図3は、ホストコンピュータ2内のプリン
タドライバの機能構成例を示す。
【0037】ホストコンピュータ2では、例えば、米国
マイクロソフト社のMS−DOS及びMS−Windo
wsからなるOS環境が構築され、このOS環境下で、
MS−Windows用アプリケーションプログラムと
MS−DOS用アプリケーションプログラムとが実行さ
れ得るようになっている。このOS環境に組込まれてい
るプリンタドライバ50には、MS−Windows用
アプリケーションプログラムのためのMS−Windo
ws用ドライバ52と、MS−DOS用アプリケーショ
ンプログラムのためのMS−DOS用ドライバ54とが
含まれている。プリンタドライバ50の機能は、一般
に、アプリケーションが作成した画像データを、プリン
タ4が理解できるデータ形式に変換することであるが、
そのドライバで提供できる付加的機能はプラットフォー
ム(ここではOS)の能力に大きく依存しており、例え
ばMS−DOSやUNIXの様な比較的低能力のプラッ
トフォームではプリントすることだけがプリンタドライ
バの大きな目的であるのに対し、MS−Windows
やMacintosh用OSといった比較的高能力のプ
ラットフォームでは、例えば色補正を行うことやGDI
関数といったそのOSが有する言語を使って後述する領
域判別を行うといった付加的機能を持たせることが容易
である。
【0038】MS−Windows用ドライバ52は、
領域判別部56と設定無効指令出力部58とを備えてい
る。領域判別部56は、MS−Windows用アプリ
ケーションから受け取ったカラー画像データにおける、
黒色(B)の領域と他の色(Y、M及びC)の領域との
位置的関係をチェックすることにより、各B領域につい
てコンポジットブラックとピュアブラックの何れで印刷
するべきか判別し、コンポジットブラックで印刷すべき
BデータをY、M、Cのデータに変換するものである。
例えば、他色の領域に接するB領域、及び他色領域に接
するB領域に所定距離以内で近接しているB領域はコン
ポジットブラックに変換し、それ以外のB領域はピュア
ブラックのままとする。図11で説明するならば、文字
列ABCDは色画像領域に重なり合っているので、コン
ポジットブラックで印刷する必要がある。また、/は色
画像領域に非常に近いのでコンポジットブラックで印刷
した方がよい。しかし、○はこれらから離れているの
で、ピュアブラックで印刷すればよい。これにより、プ
リントされた画像上で、ピュアブラックインクの他色イ
ンクへの滲みが無くせると共に、ピュアブラックとコン
ポジットブラックとの間の微妙な色調の差異を人の視覚
に気付き難くすることができる。
【0039】設定無効指令出力部58は、プリンタ4に
対して、ユーザがマニュアルで設定した3色/4色モー
ドの選択を無効するための指令を発するものである。こ
れは例えば、制御コード体系の中の1つのコマンドとし
て定義しておき、印刷データをホストコンピュータのプ
リンタドライバからプリンタへ送る際の先頭当たりに宣
言しておくようにすればよい。
【0040】MS−DOS用ドライバ54も、技術的に
は領域判別部56と設定無効指令出力部58に相当する
機能を備えることが可能ではあるが、図示の例ではそう
した機能を備えていない。これは、既に市場に出回り、
ユーザに利用されているドライバでは実現されていない
ものがほとんどであり、これらを想定しているためであ
る。従って、MS−DOS用ドライバ54は、MS−D
OSアプリケーションから受け取ったカラー画像データ
の色を変更することはしない、つまり、Bデータはピュ
アブラックのままに維持する。
【0041】図4は、プリンタドライバ50の処理流れ
を示す。まず、アプリケーションから印刷命令が発生す
ると、そのアプリケーションがMS−DOSアプリケー
ションである場合は(S11)、印刷命令により指定さ
れたMS−DOS用ドライバが起動して、アプリケーシ
ョンからの画像データに基づいて、プリンタ4が理解で
きるデータ形式の印刷データを作成する(S12)。
【0042】また、そのアプリケーションがMS−Wi
ndowsアプリケーションの場合は(S13)、印刷
命令により指定されたMS−Windows用ドライバ
が起動して、まず、アプリケーションからの画像データ
に基づいて、プリンタ4が理解できるデータ形式の印刷
データを作成する(S14)。この印刷データでは、前
述した領域判別の処理によって、元のBデータの一部又
は全部がコンポジットブラックを構成するY、M、Cの
データに変換されている。次に、この印刷データ内の制
御データに、3/4色モード選択のマニュアル設定を無
効にする指令コードが加入される(S15)。次に、作
成された印刷データがプリンタへ送信される(S1
6)。
【0043】図5は、ホストコンピュータ2からの印刷
データを受信した時、プリンタ4のCPU14が行う処
理の流れを示す。
【0044】まず、受信した印刷データに3/4色マニ
ュアル設定の無効を指令する制御データが含まれている
場合は(S21)、EEPROM32に保存されている
3/4色モード選択の設定を無視して、4色モードで印
刷データを処理して印刷を行う(S22)。従って、M
S−Windows用ドライバから印刷データを受けた
場合は、ユーザのモード設定に関わらず、必ず4色モー
ドで印刷が行われる。その結果、MS−Windows
用ドライバが行ったコンポジットブラックとピュアブラ
ックの使い分けが有効に印刷に反映され、画質の良い印
刷結果が得られる。
【0045】一方、受信した印刷データに3/4色マニ
ュアル設定の無効を指令する制御データが含まれていな
い場合は(S21)、EEPROM32に保存されてい
る3/4色モード選択の設定が参照され(S23)、こ
の設定に従って3色モード又は4色モードで印刷データ
が処理され印刷が行われる(S24〜S27)。設定が
3色モードである場合は、印刷データの処理において、
Bデータはコンポジットブラックを構成するY、M、C
のデータに変換される(S24)。従って、MS−DO
S用ドライバからの印刷データを受けた場合は、ユーザ
の設定に従って3色モード又は4色モードで印刷が行わ
れる。ユーザの設定が3色モードの場合は、B領域は全
てコンポジットブラックで印刷される。ユーザ設定が4
色モードのときは、B領域は全てピュアブラックで印刷
される。従って、例えばテキストを印刷する場合には、
美しい印刷文書を得るためにユーザは4色モードを設定
しておけばよいし、また、例えば写真を印刷する場合
は、インク滲みのない美しい印刷写真を得るために、ユ
ーザは3色モードを設定しておけばよい。
【0046】ところで、ホストコンピュータ2内のプリ
ンタドライバ50は、既に説明した形態以外に、いくつ
かの異なる形態をとることができる。図6、図7及び図
8は、そうした異なる形態のドライバにおける処理流れ
を示している(これらの流れ図において、前述の図4の
処理に含まれているステップと同じステップには同じ参
照符号が付されている)。
【0047】図6に示された処理流れは、3/4色マニ
ュアル設定を有効にするか否かをユーザがドライバに指
示できるようにしたものである。即ち、MS−Wind
owsアプリケーションからの画像データをMS−Wi
ndows用ドライバで変換する際(S14)、3/4
色マニュアル設定を有効にするか否かをユーザに指定さ
せ(S31)、ユーザがマニュアル設定を無効にするよ
う指定した場合にのみ、マニュアル設定無効指令を制御
データに含ませる(S15)。従って、ユーザがマニュ
アル設定を有効とするよう指定した場合は、プリンタ4
での3/4色マニュアル設定が有効に働くため、4色モ
ードが設定されている時は、ドライバが行ったコンポジ
ット/ピュアブラックの使い分けが印刷に有効に反映さ
れるが、3色モードが設定されている時は、ドライバに
よる上記使い分けは実際上無効となり、B色は全てコン
ポジットブラックで印刷される。
【0048】図7に示された処理流れは、用意されてい
るMS−Windows用ドライバがインク滲み防止の
ための領域判別機能(=コンポジット/ピュアブラック
の使い分け機能)を持たないケースに対応できるように
したものである。即ち、MS−Windowsアプリケ
ーションからの画像データをアプリケーションの指定し
たMS−Windows用ドライバで変換する際(S1
4)、その指定されたドライバが領域判別機能を有して
いるか否かチェックし(S32)、有していない場合に
は、MS−DOSドライバによる処理と実質的に同様に
B領域はピュアブラックのまま維持してデータの変換を
行う(S33)。一方、指定されたドライバが領域判別
機能を有している場合は、既に説明したようにコンポジ
ットブラックとピュアブラックを選択的に使って印刷デ
ータを作成し(S14)、マニュアル設定無効指令を制
御データに含ませる(S15)。
【0049】図8の処理流れは、図7の処理流れに更
に、領域判別機能を用いるか否かをユーザが指定できる
ようにしたものである。即ち、アプリケーションの指定
したMS−Windows用ドライバが領域判別機能を
有している場合に、その領域判別機能を利用するか否か
をユーザに指示させ(S34)、利用するよう指示され
た場合にのみ、コンポジットブラックとピュアブラック
を使い分けて印刷データを作成し(S14)、マニュア
ル設定無効指令を制御データに含ませる(S15)。そ
れ以外の場合は、Bデータをピュアブラックデータのま
まに維持して印刷データを作成する(S33)。
【0050】図6〜図8に示したいずれのプリンタドラ
イバに対しても、プリンタ4は図5に示した流れの処理
を行う。従って、ドライバが行ったコンポジット/ピュ
アブラックの使い分けが、ユーザの3/4色マニュアル
設定に関わらず、有効に印刷に反映され得るので、高画
質の印刷結果が得られる。
【0051】図9は、本発明の別の実施形態におけるプ
リンタドライバとプリンタとの機能構成を示している。
この実施形態における一つの特徴は、ホストコンピュー
タ2とプリンタ4との間で双方向通信を行える点であ
る。そのため、プリンタ4は、印刷の為の処理に入る前
に、ホストコンピュータ2に対し、アプリケーションの
指定したドライバが領域判別機能を有するか否かを問い
合せ、その回答に応じて3/4色モードを適切に選択す
ることができる。
【0052】図9に示すように、ホストコンピュータ2
とプリンタ4とは双方向通信が可能な通信インタフェー
ス70を介して接続されている。ホストコンピュータ2
のプリンタドライバ60には、MS−Windows用
ドライバ62とMS−DOS用ドライバ64とが含まれ
ている。MS−Windows用ドライバ62は、領域
判別部66とマニュアル設定無効指令出力部68とを備
えて、インク滲み防止のための領域判別機能を有してい
るが、MS−DOS用ドライバ64は領域判別機能を有
していない。
【0053】プリンタ4の画像処理回路は、設定無効指
令認識部82、ドライバ能力問い合せ部84及び3/4
色モード切換部86を備えている。設定無効指令認識部
82は、ホストコンピュータ2から受信した印刷データ
の中から、3/4色マニュアル設定の無効を指令する制
御データを認識するものでる。ドライバ能力問い合せ部
84は、設定無効指令認識部82が印刷データ中から上
記設定無効指令を認識しなかった場合に、ホストコンピ
ュータ2に対し、その印刷データを作成したドライバの
能力(又は能力的水準又は種類)を問い合せ、そして、
ホストコンピュータ2から返答されたドライバ能力に基
づいて領域判別機能の有無を判断するものである。3/
4色モード切換部86は、設定無効指令認識部82が設
定無効指令を認識した場合、及びドライバ能力問い合せ
部84がドライバに領域判別機能が有ると判断した場合
に、マニュアル設定に関わらず4色モードを選択し、そ
れ以外の場合にはマニュアル設定に従って3色又は4色
モードを選択するように機能する。
【0054】図10は、このプリンタ4の画像処理装置
の処理流れを示している。図10に示すように、受信し
た印刷データにマニュアル設定を無効にする制御データ
が含まれているときは(S41)、マニュアル設定を無
視して4色モードで印刷のためのデータ処理を行う(S
42)。一方、印刷データ内にマニュアル設定を無効に
する制御データが含まれていない場合は、まず、双方向
の通信インタフェースをプリンタ4が備えているかチェ
ックし(S43)、備えていれば次に、ホストコンピュ
ータ2に対し現在動作中のプリンタドライバの能力(又
は能力的水準又は種類)を問い合せる(S44)。そし
て、この問い合せに対するホストコンピュータ2からの
回答を受けると、この回答からそのドライバの能力が高
水準であるか(つまり、領域判別機能をもっているか)
判断し(S45)、判断結果がイエスであれば、マニュ
アル設定を無視して4色モードで印刷のためのデータ処
理を行う(S42)。
【0055】また、双方向通信インタフェースを持って
いない場合や、プリンタドライバの能力が低水準である
場合は、EEPROM内の3/4色マニュアル設定を参
照し(S46)、この設定に従って3色モードまたは4
色書モードで印刷のためのデータ処理を行う(S49、
S50)。なお、3色モードでデータ処理を行う際には
(S47)、Bデータをコンポジットブラックのための
Y、M、Cデータに変換する(S48)。
【0056】上記のように、プリンタからプリンタドラ
イバの能力を問い合せてその能力に対応することによ
り、高い能力水準を持つがマニュアル設定無効指令を制
御データに含ませる機能は持たないプリンタドライバを
使用する場合にも、そのドライバの高水準の能力を有効
に利用して高画質の印刷結果を得ることができる。
【0057】以上、本発明はこのように水準の異なる複
数のプラットフォームに対応しつつ、プラットフォーム
の水準が高い場合はその能力を最大限に生かしつつ、プ
ラットフォームの水準が低いときにはユーザの判断を生
かすようにしているため、ユーザにとって好感の持てる
印刷結果を得ることが常に可能になるという特徴を有す
る。さらにプリンタからホスト側にプリンタドライバの
能力やプラットフォームの水準を問い合わせることがで
きるようにすることで、やはりプラットフォームの水準
が高い場合はその能力を最大限に生かし、プラットフォ
ームの水準が低いとき、あるいは問い合わせても返事が
来ないときにはユーザの判断を生かすようにしている。
【0058】なお、本実施例では2つのモードからの選
択例しか述べなかったが、これが3つ以上のモードから
の選択になったとしてもその本質は全く変わるものでは
なく、問題なく適用可能であることはいうまでもない。
また、本発明の幾つかの好適な実施形態を説明したが、
本発明の要旨を逸脱することなく、上記以外の種々の異
なる形態でも本発明を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラープリンタの画
像処理回路の構成を示ブロック図。
【図2】同実施形態において、ユーザによる3色モード
と4色モードの選択結果をEEPROM323に登録す
るためのCPU14による処理流れを示すフローチャー
ト。
【図3】同実施形態におけるホストコンピュータ2内の
プリンタドライバの機能構成を例示するブロック図。
【図4】同実施形態におけるプリンタドライバ50の処
理流れを示すフローチャート。
【図5】同実施形態において、ホストコンピュータ2か
らの印刷データを受信した時にプリンタ4のCPU14
が行う処理の流れを示すフローチャート。
【図6】別の構成例に係るプリンタドライバの処理流れ
を示すフローチャート。
【図7】更に別の構成例に係るプリンタドライバの処理
流れを示すフローチャート。
【図8】また更に別の構成例に係るプリンタドライバの
処理流れを示すフローチャート。
【図9】本発明の第2の実施形態におけるプリンタドラ
イバとプリンタとの機能構成を示すブロック図。
【図10】この第2実施形態におけるプリンタ4の画像
処理装置の処理流れを示すフローチャート。
【図11】領域判定についての説明図。
【符号の説明】
2 ホストコンピュータ 4 プリンタ 10 入出力インタフェース 14 CPU 20 データ変換部 22、24、26、28 ビットマップメモリ 32 EEPROM 34 3/4色モード選択スイッチ 50、60 プリンタドライバ 52、62 MS−Windows用プリンタドライバ 54、64 MS−DOS用プリンタドライバ 56、66 領域判別部 58、68 設定無効指令出力部 82 設定無効指令認識部 84 ドライバ能力問い合せ部 86 3/4色モード切換部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−231973(JP,A) 特開 昭64−72662(JP,A) 特開 昭64−75252(JP,A) 特開 平6−152899(JP,A) 特開 平6−233092(JP,A) 特開 平7−178931(JP,A) 特開 平5−50662(JP,A) 特開 平6−238957(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/525 B41J 2/21 B41J 29/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類のインクを備え、印刷に使用さ
    れるインクの組合せが異なる第1モードと第2モードと
    が選択でき、選択したモードに応じて異なる方法で印刷
    データを処理するカラープリンタにおいて、 ユーザによるマニュアル設定に従って、前記第1及び第
    2モードの一方を選択する設定モード選択手段と、 前記第1及び第2のモードの内の一方を自動的に選択す
    る自動モード選択手段と、前記印刷データを作成するプリンタドライバを備えたホ
    スト装置に接続するためのインタフェース手段と、 前記インタフェース手段を介して前記ホスト装置に対
    し、前記プリンタドライバの能力を問い合せる問い合せ
    手段とを備え、 前記問い合せに対する前記ホスト装置の応答に応じて、
    前記設定モード選択手段と自動モード選択手段の一方が
    選択的に作動することを特徴とするカラープリンタ。
  2. 【請求項2】 ホスト装置から前記プリンタに送られて
    くる無効指令を検出する無効指令検出手段を更に備え、 前記無効指令検出手段が前記無効指令を検出したとき、
    前記設定モード選択手段が無効にされ、前記自動モード
    選択手段が作動することを特徴とする請求項1記載のカ
    ラープリンタ。
  3. 【請求項3】 前記無効指令検出手段が前記指令を検出
    しなかったとき、前記問い合せ手段が作動することを特
    徴とする請求項2記載のカラープリンタ。
  4. 【請求項4】 印刷データを作成する1種類以上のプリ
    ンタドライバを有するホスト装置と、前記印刷データを
    受信するために前記ホスト装置に接続され、複数種類の
    インクを有し、印刷に使用されるインクの組合せが異な
    る第1モードと第2モードとが選択でき、選択したモー
    ドに応じた方法で前記印刷データを処理するカラープリ
    ンタとを備えたカラープリントシステムにおいて、 前記ホスト装置が、前記印刷データを作成したプリンタ
    ドライバの能力を前記カラープリンタに通知する手段を
    有し、 前記ホスト装置内の少なくとも一つのプリンタドライバ
    が、前記第1及び第2のモードの内の一方に適するよう
    に前記印刷データを作成する手段を有し、 前記カラープリンタが、 ユーザによるマニュアル設定に従って、前記第1及び第
    2モードの一方を選択する設定モード選択手段と、 前記第1及び第2のモードの内の一方を自動的に選択す
    る自動モード選択手段とを有し、 前記ホスト装置から通知された前記プリンタドライバの
    能力に応じて、前記設定モード選択手段と自動モード選
    択手段の一方が選択的に作動することを特徴とするカラ
    ープリントシステム。
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