JPH11115250A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH11115250A
JPH11115250A JP9303370A JP30337097A JPH11115250A JP H11115250 A JPH11115250 A JP H11115250A JP 9303370 A JP9303370 A JP 9303370A JP 30337097 A JP30337097 A JP 30337097A JP H11115250 A JPH11115250 A JP H11115250A
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JP
Japan
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color
image data
paper
density
printer
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Application number
JP9303370A
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English (en)
Inventor
Tokutaro Fukushima
徳太郎 福嶋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で各種の印刷用紙にもカラープリン
タ専用紙に印刷したカラー画像と同様な高品質のカラー
画像を印刷する。 【解決手段】ホスト装置1で形成したカラー画像を各種
の印刷用紙に形成するとき、プリンタドライバ15は設
定された使用する用紙の各色成分により作成された画像
データの色成分を補正する印刷用紙の色情報を作成す
る。プリンタ装置2のCPU5は送られた画像データを
イメージ展開するときに、ホスト装置1のプリンタドラ
イバ15で補正した用紙の濃度情報を基にRAM7に格
納する画像データの値を変更する。印刷する用紙の濃度
を考慮して補正した画像データの1ページ分を全てRA
M7に展開したらCPU5はプリンタエンジン9に印刷
起動命令を出し、カラー画像を印刷させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカラー画像形成装
置、特に各種の印刷用紙に良質なカラー画像を形成する
ときの色補正の容易化とトナー等の消耗品の消費量の低
減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークステーションやホストコンピュー
タ等のホスト装置とプリンタ装置をネットワーク等で接
続した画像形成装置においては、まず、ホスト装置で使
用者が印刷する画像を作成する。このホスト装置で作成
する画像にはモノクロにて作成されるものやカラーで作
成されるものがあり、また、カラーの画像データであっ
ても、赤(R),緑(G),青(G)のRGBで表現さ
れるものもあれば、シアン(C),マゼンタ(M),黄
(Y),黒(K)のCMYKで表現されるものもある。
さらに、作成された画像データを印刷する用紙サイズが
異なっていたり、複数ページに分けて印刷するものや複
数部数印刷するものもある。また、印刷する用紙も普通
紙以外に再生紙,厚紙,官製はがき,OHP,カラー用
紙等各種の紙が存在し、それぞれ使用者が選択する。
【0003】これらの用紙の色は必ずしも同じ濃度では
ないため、ある用紙でカラー画像の印刷を行った後に他
の用紙に変更した場合には、同じ色調のカラー画像が再
現できるとは限らない。例えば、官製はがきにカラー画
像を印刷する場合、通常は試し印刷として普通紙等に試
し印刷を繰返し行って、奇麗で良い画質が得られたこと
を確認してから実際の葉書に印刷するのが一般的であ
る。しかしながら試し印刷した普通紙等と官製はがきと
の濃度の違いにより得られる画像結果は必ずしも同一と
はならない。
【0004】このカラー画像を印刷するときに印刷する
用紙の濃度を考慮して画質の改善を行う方法が、例えば
特開平6−135040号公報や特開平7ー223333号公報に示
されている。特開平6−135040号公報に示されたカラー
プリンタ装置の画質改善方法は、画像信号の入力階調に
対する転写濃度と発色濃度のいずれか一方の濃度を使用
する用紙の地肌色に対応して補正し、用紙の地肌の白色
度に応じて発熱ヘッドの通電時間を制御して、画面内の
白色度を改善するようにしている。また、特開平7ー22
3333号公報に示された画質改善方法は、使用する用紙の
反射濃度又は3色反射濃度を測定し、使用する用紙の反
射濃度又は3色反射濃度と画素の輝度データから画素の
色毎の補正データを求めて、各画素の3色画像データを
補正して、カラープリンタ用の専用紙以外の紙でもカラ
ー印刷の品質を向上させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記画
質の改善方法は、イメージセンサで測定した印刷用紙の
濃度により印刷する画像濃度を補正しているため、本来
プリンタ装置としては必要の無いイメージセンサーとそ
の周辺回路をプリンタ装置に実装しなくてはならず、コ
ストが上がるという不具合があった。
【0006】また、ある特定の色を上書きして補正する
ことにより、多くのインクやトナーを使用してしまい、
これらの消費量が多くなるとともにカラー濃度の調整が
煩雑で、むしろ画像を悪くしてしまうという場合も生じ
てしまう。
【0007】この発明はかかる短所を改善し、簡単な構
成で各種の印刷用紙にもカラープリンタ専用紙に印刷し
たカラー画像と同様な高品質のカラー画像を印刷するこ
とができるカラー画像形成装置を得ることを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカラー画
像形成装置は、ホスト装置とホスト装置から送られた画
像データを印刷するプリンタ装置とを有するカラー画像
形成装置であって、ホスト装置のプリンタドライバは、
接続されているプリンタ装置に特有な機能の設定を行う
とともに使用者に指定された印刷する用紙の色成分から
画像データの色成分を補正する印刷用紙の色情報を作成
し、プリンタ装置はホスト装置から送られた印刷する用
紙の色情報に基づき画像データの各色成分の濃度を補正
して指定された用紙にカラー画像を形成することを特徴
とする。
【0009】上記プリンタドライバは印刷する用紙の各
色成分毎に濃度設定画面をホスト装置の表示部に表示
し、使用者が濃度設定画面に設定した各色成分により画
像データの色成分を補正する印刷用紙の色情報を作成す
ると良い。
【0010】また、上記プリンタドライバは濃度設定画
面とともに各色成分により構成された色を表示すること
が望ましい。
【0011】さらに、上記プリンタドライバは比較的使
用頻度の高い用紙の色のモードを有すると良い。
【0012】上記プリンタ装置はホスト装置から送られ
た画像データが赤,緑,青の色成分で現わされていると
き、ホスト装置から送られた実際に作成された画像デー
タの各色成分の値と印刷する用紙の色情報の色成分を加
算して印刷する画像データの色成分を補正する。
【0013】また、上記プリンタ装置はホスト装置から
送られた画像データがシアン,マゼンタ,黄,黒の色成
分で現わされているとき、ホスト装置から送られた実際
に作成された画像データの各色成分の値から印刷する用
紙の色情報の色成分を減算して印刷する画像データの色
成分を補正する。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明のカラー画像形成装置
は、画像を形成するホスト装置と形成した画像を印刷す
るプリンタ装置とを有する。ホスト装置は画像形成処理
等の各種処理を実行するCPUとメモリと画像メモリと
操作部と表示部とプリンタドライバ及びプリンタインタ
フェースを有する。プリンタドライバは接続されている
プリンタ装置に特有な機能の設定を行うとともに操作部
や表示部で使用者に指定された印刷する用紙の各色成分
から画像データの色成分を補正する印刷用紙の色情報を
作成する。プリンタ装置の制御部には、ホスト装置と各
種情報を授受するホストインタフェースと、画像データ
を印刷するときの各種処理や濃度補正等を行うCPU
と、制御プログラム等を記憶したROMと、RAM及び
プリンタエンジンと各種情報を授受するエンジンインタ
フェースを有する。
【0015】ホスト装置で形成したカラー画像を各種の
印刷用紙に形成するとき、ホスト装置の使用者は、用紙
サイズや印刷枚数の指定や印刷用紙として使用される種
類が普通紙であるか再生紙であるかあるいは葉書,厚
紙,OHP用紙などの特殊紙であるかの指定を各種印刷
モードの指定とともに行う。この使用する用紙等が指定
されるとプリンタドライバは、例えば赤(R),緑
(G),青(B)の各色成分の濃度を設定する設定ボタ
ンを有し、最大濃度と最小濃度を示した濃度設定画面を
ホスト装置の表示部に表示して、使用者が印刷する用紙
の各色成分を設定できるようにする。使用者はこの濃度
設定画面で使用する用紙の各色成分を設定する。プリン
タドライバは設定された使用する用紙の各色成分によ
り、作成された画像データの色成分を補正する印刷用紙
の色情報を作成する。
【0016】プリンタ装置のCPUは送られた受信した
画像データをプリンタエンジンで印刷可能な形式のイメ
ージデータに展開してRAMに格納する。この画像デー
タをイメージ展開するときに、ホスト装置のプリンタド
ライバで補正した用紙の濃度情報を基にRAMに格納す
る画像データの値を変更する。この印刷する用紙の濃度
を考慮して補正した画像データの1ページ分を全てRA
Mに展開したらCPUはエンジンインタフェースを通し
てプリンタエンジンに印刷起動命令を出し、カラー画像
を印刷させる。
【0017】このようにしてホスト装置で印刷する用紙
の濃度情報を設定し、設定した印刷用紙の濃度情報によ
り作成した画像データの濃度を補正するから、プリンタ
装置で印刷する用紙の濃度情報をイメージセンサで読み
取って画像データの濃度を決定する必要はなく、プリン
タ装置にイメージセンサを実装しない場合であっても各
種の印刷用紙に高品質の画像を印刷することができる。
【0018】また、プリンタドライバは濃度設定画面と
ともに濃度設定画面で設定した用紙の濃度が、実際に
は、どの程度の色であるかを示す用紙の色見本を表示す
るようにしても良い。このように設定された用紙の色見
本を表示することにより、実際セットした用紙の色と比
較することができ、用紙の各色成分の濃度設定を正確
に、かつ容易に行うことができる。
【0019】また、プリンタドライバにあらかじめ普通
紙や官製はがきのように使用頻度が高く、かつ用紙の地
肌の濃度が一定な用紙の各色成分を登録しておき、各色
成分の濃度設定画面と用紙の色見本とともに普通紙や官
製はがき等の選択ボタンを表示するようにしても良い。
このようにして使用者が普通紙や官製はがき等の選択ボ
タンを選択したとき、選択された用紙の各色成分をプリ
ンタドライバが自動的に設定することができ、使用頻度
の高い用紙の色濃度を迅速に設定でき、処理時間の高速
化を図ることができる。
【0020】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図に示すように、カラー画像形成装置
は、画像を形成するホスト装置1と形成した画像を印刷
するプリンタ装置2とを有する。ホスト装置1は画像形
成処理等の各種処理を実行するCPU10と、画像形成
処理等のプログラム等を記憶するメモリ11と、形成し
た画像データを一時的に記憶する画像メモリ12と操作
部13と表示部14とプリンタドライバ15及びプリン
タインタフェース16を有する。プリンタドライバ15
は接続されているプリンタ装置2に特有な機能の設定を
行うとともに操作部13や表示部14で使用者に指定さ
れた印刷する用紙の各色成分から画像データの色成分を
補正する印刷用紙の色情報を作成する。プリンタインタ
フェース16はプリンタ装置2とコマンド等を授受し、
プリンタ装置2に画像データを送る。プリンタ装置2の
制御部3には、ホスト装置1と各種情報を授受するホス
トインタフェース4と、画像データを印刷するときの各
種処理や濃度補正等を行うCPU5と、制御プログラム
等を記憶したROM6と、RAM7及びプリンタエンジ
ン9と各種情報を授受するエンジンインタフェース8を
有する。
【0021】このカラー画像形成装置で画像を形成する
ときは、まず、ホスト装置1で使用者が印刷する画像を
作成し、作成した画像データを画像メモリ12に一時記
憶させる。ホスト装置1のプリンタドライバ15は、接
続されるプリンタ装置2の構成の相違を吸収するため
に、プリンタ装置2の制御部3が解釈できるデータ形式
に変換して、制御部3のホストインターフェース4に画
像データを送る。印刷する画像データがカラー画像デー
タの場合には、印字を行う文字やグラフィック,イメー
ジなどに対してそれぞれ各色成分RGB又はCMYKの
濃度がどの程度かを指定してプリンタ装置2に送る。
【0022】プリンタ装置2のホストインターフェース
4はホスト装置1から画像データが送られるとCPU5
に対して割込みを発生し、画像データの受信を開始した
ことを伝える。同時に、ホストインターフェース4は受
信した画像データを内蔵する受信バッファに蓄える。一
方、CPU5はROM6に格納されている命令コードに
したがって処理を実行し、ホストインターフェース4の
受信バッファに蓄えられた画像データを展開して、図2
に示すように、RAM7に印刷後の出力結果と同じよう
なイメージデータとして格納する。図2においては、テ
キストデータのみを記述しているが、グラフィックデー
タ,イメージデータも同様に印刷するイメージにて格納
する。また、送られた画像データがカラーの画像データ
であるとき、通常のプリンタエンジン9はCMYKの4
色を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するために、
画像データも4色分展開する必要があり、RAM7には
4色分の画像データを展開する4プレーン分のイメージ
データ領域をもち、それぞれの色の成分の濃度の値を格
納する。CPU5はエンジンインタフェース8を通して
プリンタエンジン9と通信を行い、イメージ展開が終了
したことを知らせてプリンタエンジン9に起動命令を出
す。プリンタエンジン9が起動すると、エンジンインタ
フェース8はRAM7に展開された画像データをビデオ
DMA動作を行ってプリンタエンジン9に送り印刷を実
行させる。
【0023】電子写真方式によるカラー画像を形成する
プリンタエンジン9は、通常、4色の画像を重ね合わせ
るため、感光体にて1色分の画像を形成すると、形成し
た1色分の画像を中間転写ベルト又は中間転写ドラムに
転写しする。その後引き続いて次の色の画像の形成と転
写を行う。この処理を4回繰り返して中間転写ベルト等
にフルカラーの画像を形成する。したがってRAM7に
イメージ展開した画像データを色毎に管理してビデオD
MA動作も4色別々に行う。
【0024】上記のように構成されたカラー画像形成装
置でカラー画像を各種の印刷用紙に形成するときの動作
を説明する。ホスト装置1の使用者は、ホスト装置1の
メモリ11に記憶されたアプリケーションソフトウェア
により印刷したいカラーの画像を作成し印刷命令を出
す。このとき印刷条件として、カラー画像であることや
用紙サイズや印刷枚数の指定や印刷用紙として使用され
る種類が普通紙であるか再生紙であるかあるいは葉書,
厚紙,OHP用紙などの特殊紙であるかの指定と、RG
BデータからCMYKデータへの変換する際のUCR割
合やテキストモードかグラフィックモードかイメージモ
ードかや、CMS処理を行うかなどカラー画像データの
各種画像処理の方式の指定と、エッジスムージングを行
うかどうかの指定やトナーセーブを行うかどうかの指定
や給紙方向の指定など各種印刷モードの指定を行う。
【0025】カラー画像を形成した使用者によりカラー
画像の印刷命令が出されると、ホスト装置1のプリンタ
ドライバ15は、接続されるからプリンタ装置2の解像
度やデバイスフォントがどの書体を持っているかなどプ
リンタ装置2固有の設定に合わせ、プリンタ装置2が解
読できるコマンドに変換して画像データをプリンタイン
タフェース16を介してプリンタ装置2に送り出す。ま
た、プリンタドライバ15には、図3に示すように、例
えば赤(R),緑(G),青(B)の各色成分の濃度を
設定する設定ボタン17を有し、最大濃度と最小濃度を
示した濃度設定画面18をホスト装置1の表示部14に
表示して、使用者が印刷する用紙の各色成分を設定でき
るようにする。ここで濃度設定画面18はRGBにて表
示しているがCMYKにて表示しても良い。また、理想
的な「白」は8ビット階調で表現した場合には、R=25
5,G=255,B=255であるので濃度設定画面18は最
大濃度=255としている。使用者はこの表示部14の濃
度設定画面18の設定ボタン17により使用する用紙の
濃度情報を、例えばR=155,G=245,B=220と設定
する。使用者が用紙の濃度情報を設定すると、プリンタ
ドライバ15は設定された色成分がRGBの場合には、
RGBはその濃度を加えていくと、より白に近づいてい
く性質があるため、RGBそれぞれの最大濃度の値から
設定された濃度の値を引いた値を使用者が実際に作成し
た画像データの各色成分に加えて補正してプリンタ装置
2に送る。例えば、図3に示すように、使用する用紙の
濃度情報がR=155,G=245,B=220と設定される
と、図3に示す濃度設定画面18は最大濃度=255とし
ているため、最大濃度=255から使用する用紙の濃度情
報R=155,G=245,B=220との差R1=100,G1=
10,B1=35を演算して画像データの各色成分を補正す
る用紙の色情報とする。
【0026】プリンタ装置2のホストインタフェース4
は、ホスト装置1から画像データが送られると、CPU
5に対して割込みを発生し、印刷命令が出されたことを
伝える。CPU5はホストインタフェース4で受信した
画像データをRAM7に一端バッファリングしてRAM
7上の画像データをプリンタエンジン9で印刷可能な形
式のイメージデータまたは圧縮機能を有する場合には、
圧縮したイメージデータとして展開していく。ホスト装
置1から受信した画像データには、テキストデータ,イ
メージデータ,グラフィックデータがあり、各色毎に全
てイメージ展開していく。その際、使用者により指定さ
れた各種印刷モードにしたがって画像処理を行い、指定
された用紙サイズに合わせてイメージデータを作成す
る。
【0027】それらの各画像データをイメージ展開する
際には、ホスト装置1のプリンタドライバ15で補正し
た用紙の濃度情報を基にRAM7に格納する画像データ
の値を変更する。例えば使用者が、R=50,G=100,
B=200のような画像データを作成した場合は、通常の
イメージ展開では、図4に示すようにR=50,G=10
0,B=200の値で格納されるが、使用する用紙の濃度の
設定を、図3に示すように、R=155,G=245,B=22
0の濃度をもつ用紙に印刷するため、実際にRAM7に
格納される色は、既に用紙に印刷されているRの濃度=
(255−155)=100を入力された画像データのRの値に加
えた値(50+100)=150が書き込まれる。同様にして、
Gの濃度=100+(255−245)=110と、Bの濃度=200
+(255−220)=235をそれぞれ格納する。但し、計算
した画像データの値が最大濃度=255を超えてしまった
場合には、その用紙では補正不可能となってしまうため
最大濃度=255で展開する。この印刷する用紙の濃度を
考慮して補正した画像データの1ページ分を全てRAM
7に展開し終わったときに、CPU5はエンジンインタ
フェース8を通してプリンタエンジン9に印刷起動命令
を出し、ビデオDAM動作を行ってカラー画像を印刷す
る。
【0028】このようにしてホスト装置1で印刷する用
紙の濃度情報を設定し、設定した印刷用紙の濃度情報に
より作成した画像データの濃度を補正するから、プリン
タ装置2で印刷する用紙の濃度情報をイメージセンサで
読み取って画像データの濃度を決定する必要はなく、プ
リンタ装置2にイメージセンサを実装しない場合であっ
ても各種の印刷用紙に高品質の画像を印刷することがで
きる。また、プリンタ装置2にはイメージセンサを設け
る必要がないから、コストダウンを図ることができる。
【0029】上記実施例は、用紙の各色成分の濃度を設
定するときに、プリンタドライバ15には、図3に示す
ように、RGBの各色成分の濃度設定画面18を表示し
た場合について説明したが、図5に示すように濃度設定
画面18とともに濃度設定画面18で設定した用紙の濃
度が、実際には、どの程度の色であるかを示す用紙の色
見本19を表示するようにすると良い。このように設定
された用紙の色見本19を表示することにより、実際セ
ットした用紙の色と比較することができ、用紙の各色成
分の濃度設定が容易になるとともに、間違った設定をす
ることを防ぐことができ操作性を向上させることができ
る。
【0030】また、プリンタドライバ15にあらかじめ
普通紙や官製はがきのように使用頻度が高く、かつ用紙
の地肌の濃度が一定な用紙の各色成分を登録しておき、
図6に示すように、RGBの各色成分の濃度設定画面1
8と用紙の色見本19とともに、普通紙や官製はがき等
の選択ボタン20とユーザー設定ボタン21を表示する
ようにすると良い。このようにして使用者が普通紙や官
製はがき等の選択ボタン20を選択したとき、選択され
た用紙の各色成分をプリンタドライバ15が自動的に設
定することができ、使用頻度の高い用紙の色濃度を迅速
に設定でき、処理時間の高速化を図ることができるとと
もに、誤って設定することがなく操作性をより高めるこ
とができる。
【0031】次に、例えば、図7に示すように、プリン
タドライバ15がシアン(C),マゼンタ(M),イエ
ロー(Y),ブラック(K)の各色成分の濃度設定画面
18を表示する場合の具体的な操作と処理動作について
説明する。まず、ホスト装置1の使用者は印刷を行いた
いカラーの画像データをホスト装置1のメモリ11にイ
ンストールされたアプリケーションソフトウェアなどに
より作成した後に、プリンタインタフェース16を介し
てネットワークなど接続された実際に印刷するプリンタ
装置2を選択して印刷命令を発行する。印刷命令が発行
されると、ホスト装置1のプリンタドライバ15は、図
7に示すように、濃度設定画面18と用紙の色見本19
と各種選択ボタン20等を表示部14に表示する。ここ
で図7には便宜上使用する用紙の濃度情報のみの設定画
面が書かれているが、実際のプリンタドライバ15で
は、印刷部数を何部にするか、作成されたカラー画像デ
ータのうち全てのページを印刷するかあるいは何ページ
から何ページまでを印刷するかや、カラーで印刷するか
モノクロで印刷するかや、エッジスムージング処理をす
るかしないか、トナーセーブ処理をするかしないか、給
紙するトレーをどこにするか、または手差し給紙を使う
かなど各種処理モード設定が可能である。使用者はこの
画面で使用する用紙の色情報や各種印刷モードを設定す
る。例えば普通紙に印刷するときは、普通紙の選択ボタ
ン20を選択し、葉書に印刷する場合やOHP等を使用
する場合には、それぞれの選択ボタン20を選択する。
プリンタドライバ15は選択した用紙の色見本19を表
紙する。使用者は表示された用紙の色見本19と実際に
使用する用紙の色とを比較し、両方の色に差があるとき
は、両方の色がほぼ同等レベルになるようにシアン
(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック
(K)の各色の濃度値を設定する。この設定を行ったの
ち印刷実行命令を出して印刷を開始させる。
【0032】印刷を開始すると、ホスト総理1からプリ
ンタ装置2に画像データが送られる。プリンタ装置2の
CPU5は画像データの受信を開始すると、画像データ
のコードを解読し、送られてきた画像データをRAM7
にイメージ展開していく。例えば、図7に示した設定画
面で、普通紙モードが設定されている場合には、使用さ
れる用紙は基準の白い用紙がセットされているので、濃
度の調整は必要ないため、イメージ展開の際の用紙によ
る濃度の調整は行わない。また、葉書が指定された場合
には、通常の官製はがきは完全な「白」として作成され
てはいなくほぼ一定した色で濃度がついている。この場
合にCPU5は、あらかじめ設定されていたCMYKの
濃度を送られてきた画像データをイメージ展開する際に
全ての画素に対して、設定された濃度データの値を引い
てRAM6に格納する。例えば使用者が、図8に示すよ
うに、C=50,M=10,Y=30,K=0の画像を作成
し、図9に示すように、用紙の色成分としてC=20,M
=20,Y=20,K=0、のような用紙濃度の設定を行っ
たときには、画像データをイメージ展開をしてCMYK
のそれぞれの色の濃度をRAM7に蓄えるときに、画像
データのシアンの補正した濃度C1は、C1=(50−20)
=30となる。同様にして、マゼンタ,イエロー,ブラック
の各濃度も補正してイメージ展開していく。但し、マゼ
ンタの場合のようにホスト装置1から送られてきた画像
データの濃度値よりも設定された印刷用紙の濃度値の方
が大きい値の場合には、画像データに色付けされたその
色の成分は、既に印刷用紙に印刷が完了しているとみな
せるため濃度値=0として登録する。この用紙の濃度情
報にて修正したカラー画像データを1ページ分展開した
ら、CPU5はプリンタエンジン9に印刷起動をかけて
印刷を実行する。また、複数部数印刷や複数ページの印
刷の命令である場合には、同様の処理を繰り返して印刷
する。
【0033】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、ホスト
装置で印刷する用紙の濃度情報を設定し、設定した印刷
用紙の濃度情報により作成した画像データの濃度を補正
するようにしたから、プリンタ装置で印刷する用紙の濃
度情報をイメージセンサで読み取って画像データの濃度
を決定する必要はなく、プリンタ装置にイメージセンサ
を実装しない場合であっても各種の印刷用紙に高品質の
画像を印刷することができる。また、プリンタ装置には
イメージセンサを設ける必要がないから、コストダウン
を図ることができる。
【0034】また、ホスト装置で印刷する用紙の濃度情
報を設定するときに、印刷用紙の各色成分毎に濃度設定
画面をホスト装置の表示部に表示するから、印刷する用
紙の濃度を簡単に設定することができる。
【0035】さらに、濃度設定画面とともに各色成分に
より構成された用紙の色見本を表示することにより、実
際に使用する用紙の色と比較することができ、用紙の各
色成分の濃度設定を容易にすることができるとともに間
違った設定をすることを防ぐことができ操作性を向上さ
せることができる。
【0036】また、ホスト装置のプリンタドライバにあ
らかじめ普通紙や官製はがきのように使用頻度が高い用
紙の各色成分を登録しておき、選択された用紙の各色成
分をプリンタドライバが自動的に設定することにより、
使用頻度の高い用紙の色濃度を迅速に設定することがで
き処理時間の高速化を図ることができるとともに、誤っ
て設定することがなく操作性をより高めることができ
る。
【0037】さらに、プリンタ装置はホスト装置から送
られた画像データが赤,緑,青の色成分で現わされてい
るとき、又はシアン,マゼンタ,黄,黒の色成分で現わ
されているときに対応して、ホスト装置から送られた実
際に作成された画像データの各色成分の値を修正して、
実際印刷する濃度データに変更するから、試し印刷を繰
り返す必要なく、トナーの使用量を少なくできるととも
に試し印刷に使用する用紙を低減することができ、消耗
品の使用量を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】プリンタ装置のRAMの構成を示す説明図であ
る。
【図3】印刷用紙の各色成分の設定画面を示す表示図で
ある。
【図4】作成した画像データの展開データを示す説明図
である。
【図5】用紙の色見本を表示した各色成分の設定画面を
示す表示図である。
【図6】用紙の選択ボタンを表示した各色成分の設定画
面を示す表示図である。
【図7】他の印刷用紙の各色成分の設定画面を示す表示
図である。
【図8】作成した他の画像データの展開データを示す説
明図である。
【図9】印刷用紙の各色成分の設定例を示す表示図であ
る。
【符号の説明】
1 ホスト装置 2 プリンタ装置 15 プリンタドライバ 5 CPU 7 RAM 8 エンジンインタフェース 9 プリンタエンジン
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/60 H04N 1/40 D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト装置とホスト装置から送られた画
    像データを印刷するプリンタ装置とを有するカラー画像
    形成装置であって、 ホスト装置のプリンタドライバは、接続されているプリ
    ンタ装置に特有な機能の設定を行うとともに使用者に指
    定された印刷用紙の色成分から画像データの色成分を補
    正する印刷用紙の色情報を作成し、 プリンタ装置はホスト装置から送られた画像データの色
    成分を補正する印刷用紙の色情報に基づき画像データの
    各色成分の濃度を補正して指定された用紙にカラー画像
    を形成することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記プリンタドライバは印刷用紙の各色
    成分毎に濃度設定画面をホスト装置の表示部に表示し、
    使用者が濃度設定画面に設定した各色成分により画像デ
    ータの色成分を補正する印刷用紙の色情報を作成する請
    求項1記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記プリンタドライバは濃度設定画面と
    ともに各色成分により構成された色を表示する請求項2
    記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記プリンタドライバは比較的使用頻度
    の高い用紙の色のモードを有する請求項3記載のカラー
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記プリンタ装置はホスト装置から送ら
    れた画像データが赤,緑,青の色成分で現わされている
    とき、ホスト装置から送られた実際に作成された画像デ
    ータの各色成分の値と印刷用紙の色情報の色成分を加算
    して印刷する画像データの色成分を補正する請求項1,
    2,3又は4記載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記プリンタ装置はホスト装置から送ら
    れた画像データがシアン,マゼンタ,黄,黒の色成分で
    現わされているとき、ホスト装置から送られた実際に作
    成された画像データの各色成分の値から印刷用紙の色情
    報の色成分を減算して印刷する画像データの色成分を補
    正する請求項1,2,3又は4記載のカラー画像形成装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006201710A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像システム
US7453599B2 (en) 2003-10-18 2008-11-18 Samsung Electronics Co., Ltd Color processing method of image forming device and apparatus using the same
JP2017044741A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像調整方法

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