JP3360084B2 - 荷重検出機構及び在床検知装置 - Google Patents

荷重検出機構及び在床検知装置

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JP3360084B2
JP3360084B2 JP16152696A JP16152696A JP3360084B2 JP 3360084 B2 JP3360084 B2 JP 3360084B2 JP 16152696 A JP16152696 A JP 16152696A JP 16152696 A JP16152696 A JP 16152696A JP 3360084 B2 JP3360084 B2 JP 3360084B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は荷重検出機構及び在
床検知装置に係り、詳しくは、印加される圧縮荷重が初
期値を越えて設定値に達したことを検出する荷重検出機
構と、この荷重検出機構を用いて構成された在床検知装
置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、多数の人が利用する病院やホ
テルなどのような宿泊施設、例えば、病院においては各
病室内に載置されたベッド上に患者が居るか居ないか、
特に、夜間には入院患者がベッド上で就寝しているかベ
ッドを離脱しているかを把握する必要上、看護婦による
ベッドなどの見回りが実施されている。しかしながら、
入院患者全てのベッドを絶え間なく見回ることは不可能
であるため、特開平6−125828号公報で開示され
ているように、印加される圧縮荷重を検出するための荷
重検出機構がベッドのフレーム内に組み込まれた在床検
知装置を構成したうえ、荷重検出機構からの検出信号で
もって示される圧縮荷重が人の体重に見合うまで増加し
ているか否かを判定することにより入院患者が在床して
いるか否かを把握することが図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
形態に係る荷重検出機構としては、圧縮荷重の経時的な
変化を検出信号として出力する摺動抵抗器やロードセル
などを検知手段としたものが一般的である。そのため、
このような荷重検出機構を用いて構成された在床検知装
置では、摺動抵抗器などの検知手段から出力される検出
信号が人の体重に見合う圧縮荷重を示しているか否かを
判定する必要があり、検知手段からの検出信号で示され
る圧縮荷重と別途指示される基準値とを互いに比較した
うえ、圧縮荷重が基準値を越えていればベッド上に人が
存在していると判定する機能を備えた判定手段、すなわ
ち、各種の電子部品などを用いて構成された信号処理回
路を必要とすることになってしまう。
【0004】さらにまた、在床検知装置を構成する荷重
検出機構が組み込まれたベッド上には、季節ごとに対応
して重量の異なる寝具類が載置されたり入院患者のトラ
ンクなどのような私物が載置されたりすることもある
が、人が存在しているか否かの確実な判定を行うために
は、寝具類や私物などの載置に起因する重量変化をも加
味したうえでの基準値を改めて設定し直す必要があり、
これらの作業に煩わしい手間を要するという不都合も生
じていた。
【0005】本発明は、これらの不都合に鑑みて創案さ
れたものであって、機械的な構成でもって圧縮荷重の初
期値変化に対応することができ、しかも、圧縮荷重が設
定値に達したことを確実に検出することができる荷重検
出機構と、この荷重検出機構を用いて構成された在床検
知装置との提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る荷重検出機
構は、印加される圧縮荷重が初期値を越えて設定値にま
で達したことを検出するものであって、圧縮荷重の印加
方向に沿って相対移動し、間に中間軸部材を介装した
側軸部材及び外側軸部材と、これらの両軸部材間に介装
されたうえで圧縮荷重が設定値に達したことを検知する
検知手段とを備え、前記検知手段は、圧縮荷重の印加に
伴って相対移動するセンサドグと、センサドグの動作終
了を検知して検出信号を出力する検知センサとを具備
し、前記中間軸部材は、内側軸部材または外側軸部材の
いずれか一方でもって変位可能かつ拘束可能に支持さ
れ、センサドグまたは検知センサのいずれか一方が配設
されたものであり、内側軸部材または外側軸部材の他方
は、センサドグまたは検知センサの他方が配設されてい
る。本発明によれば、内側軸部材または外側軸部材のい
ずれか一方で変位可能かつ拘束可能に支持された中間軸
部材が初期値が印加されるのに伴って変位し、かつ、さ
らなる圧縮荷重の印加に伴って中間軸部材が変位し続け
ることになり、この中間軸部材が圧縮荷重の設定値に達
するまで変位したことが検知手段でもって検知されるこ
とになる。
【0007】本発明に係る在床検知装置は、ベッド上に
人が存在しているか否かを検知するものであって、ベッ
ドのフレーム内に組み込まれた荷重検出機構と、荷重検
出機構から検出信号が出力されたときは圧縮荷重が設定
値に達したと確認する確認手段と、確認手段から出力さ
れた確認結果を送信する送信手段とを備えていることを
特徴とするものである。そして、本発明によれば、ベッ
ド上に人が存在しているのに伴って圧縮荷重が設定値に
達したことが荷重検出機構そのものによって検出される
ので、確認手段は人の存在を判定する必要がなく、確認
する機能を有していればよいことになり、極めて簡素な
構成で済むものとなる。また、送信手段を介したうえで
の集中的な管理をも行うことが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の荷重検
出機構は、印加される圧縮荷重が初期値を越えて設定値
にまで達したことを検出する荷重検出機構であって、圧
縮荷重の印加方向に沿って相対移動し、間に中間軸部材
を介装した内側軸部材及び外側軸部材と、これらの両軸
部材間に介装されたうえで圧縮荷重が設定値に達したこ
とを検知する検知手段とを備え、前記検知手段は、圧縮
荷重の印加に伴って相対移動するセンサドグと、センサ
ドグの動作終了を検知して検出信号を出力する検知セン
サとを具備し、前記中間軸部材は、内側軸部材または外
側軸部材のいずれか一方でもって変位可能かつ拘束可能
に支持され、センサドグまたは検知センサのいずれか一
方が配設されたものであり、内側軸部材または外側軸部
材の他方は、センサドグまたは検知センサの他方が配設
されている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
荷重検出機構が、内側軸部材または外側軸部材のいずれ
か一方には、中間軸部材を介したうえでセンサドグまた
は検知センサのいずれか一方を他方に対向させる位置規
制部材が配設されており、センサドグまたは検知センサ
のいずれか一方と位置規制部材との間には、センサドグ
または検知センサのいずれか一方の他方に対する初期高
さを設定する高さ設定部材が配設されていることを特徴
とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
荷重検出機構における高さ設定部材が中間軸部材に外嵌
されたコイルスプリングであり、このコイルスプリング
はセンサドグまたは検知センサのいずれか一方を他方と
対向する初期高さに位置させる自由長を有していること
を特徴とする。
【0011】そして、これら請求項1ないし請求項3に
記載の荷重検出機構によれば、圧縮荷重の初期値が印加
されるのに伴って内側軸部材及び外側軸部材のいずれか
一方が他方に対して変位し、かつ、さらなる圧縮荷重の
印加に伴って軸部材が変位し続けることになり、この軸
部材が圧縮荷重の設定値に達するまで変位したことが検
知手段でもって検知されることになる。
【0012】本発明の請求項4に記載の在床検知装置
は、ベッド上に人が存在しているか否かを検知する在床
検知装置であって、ベッドのフレーム内に組み込まれた
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の荷重検出機
構と、荷重検出機構から検出信号が出力されたときは圧
縮荷重が設定値に達したと確認する確認手段と、確認手
段から出力された確認結果を送信する送信手段とを備え
ている。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
在床検知装置における確認手段がデジタル信号でもって
確認結果を出力するものであり、送信手段が電話回線ま
たは専用デジタル回線を用いて構成されたものであるこ
とを特徴としている。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項4記載の
在床検知装置における確認手段がデジタル信号でもって
確認結果を出力するものであり、送信手段が、ベッドの
フレーム内に設置された電磁波発信器と、ベッドのフレ
ーム外に設置された電磁波受信器とを具備したものであ
ることを特徴とする。
【0015】そして、これら請求項4ないし請求項6に
記載の在床検知装置によれば、ベッド上に人が存在して
いるのに伴って圧縮荷重が設定値に達したことが荷重検
出機構そのものによって検出されることになるので、判
定手段は極めて簡素な構成のものであればよいことにな
り、送信手段を介したうえでの集中的な管理をも行うこ
とが可能になる。
【0016】
【0017】
【0018】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。
【0019】(実施の形態1)図1は本実施の形態に係
る荷重検出機構の構成を示す縦断面図、図2は図1中の
A−A線に沿う横断面図、図3は図1中のB−B線に沿
う横断面図であり、図4は図1中のC−C線に沿う横断
面図である。
【0020】この荷重検出機構は印加される圧縮荷重が
初期値を越えて設定値にまで達していることを検出する
ものであって、同一の軸心上に配置されたうえで圧縮荷
重の印加方向に沿って相対移動しうる内側軸部材1及び
外側軸部材2と、これらの両軸部材1,2間に介装され
て圧縮荷重が設定値に達したことを検知する検知手段3
と、この検知手段3と同じく内側軸部材1及び外側軸部
材2間に介装された中間軸部材4とを備えている。な
お、以下の説明においては圧縮荷重が垂直方向に沿って
印加されることを前提としているが、圧縮荷重が水平方
向や斜め方向に沿って印加される場合であっても、本実
施の形態に係る荷重検出機構を使用しうることは勿論で
ある。
【0021】ここでの内側軸部材1は固定的に位置決め
支持されたものであり、外側軸部材2は垂直方向に沿う
圧縮荷重の印加に伴って下向きに移動、つまり、下降動
作するものである一方、検知手段3は、圧縮荷重の印加
に伴って相対移動するセンサドグ5と、センサドグ5の
動作終了を検知して検出信号を出力するフォトカプラの
ような検知センサ6とを具備したものであり、中間軸部
材4は所要長さを有する長寸丸棒形状とされたうえ、そ
の上端部には平板形状のセンサドグ5が配設されたもの
となっている。また、この際におけるセンサドグ5に
は、検知センサ6によって通過が検知されることになる
検知用開口部5aが形成されており、この検知用開口部
5aの開口高さは検出すべき圧縮荷重の設定値に対応し
て定められている。なお、ここでの検知センサ6がリミ
ットスイッチや磁界変化を利用したものであってもよい
ことは勿論である。
【0022】内側軸部材1は、ベッドを構成する支柱下
部に配設されたキャスターに連結されたり床上に載置さ
れたりすることによって固定される短寸丸棒形状の内側
ブロック体8と、この内側ブロック体8の軸心位置上に
立設されて所要長さを有する長寸丸棒形状の軸体9とを
具備しており、軸体9の下端部は内側ブロック体8に対
する下方からのネジ止めによって固定されている。そし
て、この軸体9の上端部には検知手段3を構成する検知
センサ6がサポート具10を介したうえでネジ止め固定
されている一方、その長手方向に沿う中途部にはブロッ
ク片11がネジ止め固定されており、図2で示すよう
に、このブロック片11に対しては、外側軸部材2でも
って垂直変位可能かつ拘束可能に支持された中間軸部材
4が挿通する貫通孔11aと、この中間軸部材4に配設
されたセンサドグ5の下端部が挿通する開口部11bと
が形成されている。なお、ここでのサポート具10が長
孔などを利用したうえでの位置変更可能なものであって
もよく、このような構成である場合には検知センサ6の
高さ位置を変更することによって検知すべき圧縮荷重の
設定値を変化させうるという利点が得られる。
【0023】また、この際、中間軸部材4の上端部に配
設されたセンサドグ5とブロック片11との間には、1
Kgf程度の圧縮力を有するコイルスプリング12が中
間軸部材4に対して外嵌されたうえで介装されており、
このコイルスプリング12は圧縮荷重が印加されていな
い状態下での自由長がセンサドグ5を検知センサ6と対
向する初期高さに位置させるものとなっている。なお、
図1中の符号13はワッシャであり、このワッシャ13
は中間軸部材4が抜けてしまうことを阻止するために配
設されたものである。
【0024】すなわち、ここでのブロック片11は、軸
体9に対する中間軸部材4及びセンサドグ5の水平方向
における挿通位置を規制し、その結果として軸体9の上
端部に配設された検知センサ6とセンサドグ5とを対向
させる位置規制部材として機能するものであり、また、
コイルスプリング12は、センサドグ5の初期高さを検
知センサ6と対向させるための高さ設定部材として機能
するものである。そして、このような構成を採用した結
果、図3で示すように、中間軸部材4に配設されたセン
サドグ5は軸体9に配設された検知センサ6であるフォ
トカプラの発光素子6a及び受光素子6b間を挿通して
いることになり、このセンサドグ5の開口部5aが通過
することに伴う検知センサ6による検知が行われること
になる。
【0025】外側軸部材2は、内側軸部材1に対して外
嵌された円筒体14と、この円筒体14の下端部にネジ
止め固定された短寸丸棒形状の外側ブロック体15とを
具備して構成されたものであり、ブッシュ16を介して
内側軸部材1の軸体9に外嵌された外側ブロック体15
には内側軸部材1の具備したブロック片11でもって位
置規制された中間軸部材4の下端部が挿通する貫通孔1
5a、つまり、中間軸部材4を外側軸部材2でもって垂
直変位可能かつ拘束可能に支持するための貫通孔15a
が位置合わせしたうえで形成されている。そして、この
外側ブロック体15と内側軸部材1の内側ブロック体8
との間には、下降動作した外側軸部材2を内側軸部材1
でもって受け止めるコイルスプリング17が40Kgf
程度の圧縮力を有するものとしたうえで介装されてい
る。なお、これら両方のブロック体8,15同士は、垂
直方向に沿った外側軸部材2の下降動作を滑らかに行わ
せうる嵌合構造とされており、両ブロック体8,15の
対向面間には外側軸部材2の下降動作を阻害しないため
の間隔が確保されている。
【0026】また、この際における円筒体14及び外側
ブロック体15のそれぞれには、図4で示すような切り
欠き部14a,15bが形成されている一方、外側ブロ
ック体15の切り欠き部15bには貫通孔15a及び割
り込み部15cを挟み込むことによって中間軸部材4を
拘束するための拘束片18が設けられており、この拘束
片18は締め付けネジ19またはレバーなどのような締
め付け具による締め付けによって貫通孔15aを挿通し
ている中間軸部材4の下端部を拘束するものとなってい
る。そして、このような手立てでもって中間軸部材4の
下端部を拘束すると、中間軸部材4そのものの垂直方向
における位置が特定されることになり、検知センサ6に
対するセンサドグ5の高さ位置が特定されてしまうこと
になる。
【0027】つぎに、本実施の形態に係る荷重検出機構
の動作を説明する。
【0028】この荷重検出機構では、中間軸部材4に配
設されるセンサドグ5が有する検知用開口部5aの開口
高さを検出すべき設定値、例えば、圧縮荷重が10Kg
fである場合であれば10Kgfの圧縮荷重に対応した
開口高さとしておいたうえ、圧縮荷重の印加に伴って下
降動作する外側軸部材2が具備した外側ブロック体15
による中間軸部材4の拘束を予め解除しておくことが行
われる。なお、ここでは、検知用開口部5aの開口高さ
を一定としておき、センサドグ5の大きさを調整して中
間軸部材4に対する検知用開口部5aの位置を変更する
ことによって圧縮荷重の設定値を変更することも行われ
る。
【0029】そこで、このような状態下にある外側軸部
材2に対して圧縮荷重の初期値、例えば、1Kgfの初
期値が印加されると、外側軸部材2は印加された圧縮荷
重の初期値に見合う分だけ下降動作するが、この際にお
ける中間軸部材4はコイルスプリング12を介したうえ
で固定された内側軸部材1のブロック片11によって支
持されているため、外側軸部材2の下降動作とは関わり
なくセンサドグ5は検知センサ6と対向したままの高さ
位置を維持している。なお、中間軸部材4の拘束を解除
している限りにおいては、圧縮荷重の初期値が、例え
ば、2Kgfであってもセンサドグ5と検知センサ6と
の位置関係が維持される。つまり、この荷重検出機構で
は、中間軸部材4の拘束を解除することによって圧縮荷
重の初期値を任意に変更することが可能となり、いわゆ
るリセット操作を容易に行うことができる。
【0030】さらに、圧縮荷重の初期値に見合って下降
動作した外側軸部材2が具備した外側ブロック体15で
もって中間軸部材4の下端部を拘束することを行った
後、圧縮荷重が印加されることによって外側軸部材2が
下降動作すると、この外側軸部材2でもって下端部が拘
束された中間軸部材4も外側軸部材2とともにコイルス
プリング12に抗しながら下降動作する。そして、初期
値印加後の外側軸部材2に対して印加された圧縮荷重が
設定値である10Kgfに達すると、中間軸部材4に配
設されていたセンサドグ5の検知用開口部5aが検知セ
ンサ6を通過しており、圧縮荷重の設定値到達が検知セ
ンサ6によって検知される。すなわち、この荷重検出機
構においては、圧縮荷重の初期値が印加されるのに伴っ
て外側軸部材2が内側軸部材1に対して変位し、さらな
る圧縮荷重の印加に伴って外側軸部材2がそのまま変位
し続けることになり、この外側軸部材2の変位に伴うセ
ンサドグ5の変位が検知手段3を構成する検知センサ6
でもって検知される結果として圧縮荷重が設定値にまで
達したことが検出されるのである。
【0031】ところで、以上の説明においては、本実施
の形態に係る荷重検出機構が、内側軸部材1、外側軸部
材2、検知手段3及び中間軸部材4とを備えており、外
側軸部材2が移動するものであるとしているが、このよ
うな構成に限定されないことは勿論であり、内側軸部材
1が移動する一方で外側軸部材2が固定支持されたもの
であってもよく、また、中間軸部材4が内側軸部材1で
もって変位可能かつ拘束可能に支持されたものであって
もよい。さらに、本実施の形態では、検知手段3のセン
サドグ5が中間軸部材4に配設され、検知センサ6が内
側軸部材1に配設されるとしているが、この内側軸部材
1に対してセンサドグ5を配設する一方で中間軸部材4
に対して検知センサ6を配設しておくことも可能であ
る。さらには、中間軸部材4を備えていない荷重検出機
構としたうえ、センサドグ5及び検知センサ6のそれぞ
れを内側軸部材1及び外側軸部材2のそれぞれに対して
直接的に配設した構成を採用することも可能である。
【0032】引き続き、本実施の形態に係る在床検知装
置を説明する。
【0033】(実施の形態2)図5は本実施の形態に係
る在床検知装置の構成を簡略化して示す斜視図、図6は
その変形例を示す斜視図であり、図7は確認手段及び送
信手段の概略構成を示すブロック図、図8は在床検知装
置を利用してなる在床検知システムの概略構成を示すブ
ロック図である。なお、これらの図における符号21
は、実施の形態1で説明した荷重検出機構を示してい
る。
【0034】在床検知装置はベッド上に人が存在してい
るか否かを検知するものであり、ここでの在床検知装置
は荷重検出機構21を用いたうえで構成されている。す
なわち、この在床検知装置は、図5で示すように、ベッ
ド22のフレーム、例えば、支柱23内に組み込まれた
荷重検出機構21と、荷重検出機構21から検出信号が
出力されたときは圧縮荷重が設定値に達したと確認する
確認手段としてのセンサ出力処理回路24と、センサ出
力処理回路24から出力された確認結果を送信する送信
手段としての信号送信回路25とを備えており、この際
におけるセンサ出力処理回路24はデジタル信号でもっ
て確認結果を出力するものである一方、信号送信回路2
5は電話回線または専用デジタル回線26を用いて構成
されたものとなっている。
【0035】ところで、この際における荷重検出機構2
1が支柱23内に組み込まれている必要があるわけでは
なく、荷重検出機構21はベッド22上に存在する人の
体重が加わる箇所に組み込まれていればよいのである。
なお、図中の符号27は、センサ出力処理回路24に対
して電力を供給するための電源用配線を示している。
【0036】荷重検出機構21は、印加される圧縮荷重
が初期値を越えて設定値にまで達したことを機械的な構
成でもって検出し、圧縮荷重が設定値にまで達したこと
を示す検出信号をセンサ出力処理回路24に対して出力
するものであり、ベッド22が具備する4本の支柱23
のうちの少なくともベッド頭側に位置する2本の支柱2
3に対して組み込まれている。そして、これら荷重検出
機構21のそれぞれにおいては、ベッド22上に人が存
在しておらず、ベッド22及び寝具類などの重量による
圧縮荷重の初期値のみが印加された状態下の外側軸部材
2でもって中間軸部材4を拘束することが行われてい
る。そのため、ベッド22上に人が存在している場合に
は、人の体重が支柱23を介したうえで荷重検出機構2
1の外側軸部材2に対して印加されることになり、印加
される圧縮荷重が設定値にまで達したことを示す検出信
号が荷重検出機構21の具備した検知センサ6からセン
サ出力処理回路24に対して出力されることになる。
【0037】なお、この際においては、荷重検出機構2
1を支柱23の全てに対して組み込むことも1本の支柱
23だけに組み込んでおくことも可能であるが、ベッド
頭側に位置する2本の支柱23内に荷重検出機構21を
組み込んでおくことによって在床の有無を検出するには
十分であり、しかも、いずれか一方からの検出信号でも
って確実な検出を行えることは勿論である。そして、こ
の際、ベッド22上の左右いずれかに偏った位置に人が
存在することも考えられるが、このような場合において
も2本の支柱23に対して荷重検出機構21を組み込ん
でおけば確実に対処しうることになる。また、図5にお
いては、荷重検出機構21を直立状態の支柱23に対し
て組み込むことを行っているが、介護用ベッドなどの場
合には、人が寝ているベッド本体を上下動作及び折曲動
作させ、印加される荷重を直接的に受け止め支持してい
る動作機構に対して荷重検出機構21を組み込んでおく
ことが行われている。
【0038】ところで、本実施の形態に係る在床検知装
置では、送信手段としての信号送信回路25が電話回線
または専用デジタル回線26を具備しているが、このよ
うな構成に限定されることはなく、図6で示すような非
接触方式の構成を採用することも可能である。すなわ
ち、この際における在床検知装置が備える送信手段であ
る信号送信回路25は、ベッド22のフレーム内に設置
された電磁波発信器であるIR(赤外線)信号発信回路
28と、ベッド22のフレーム外、例えば、ベッド22
が載置された室内や天井裏などに設置された電磁波受信
器であるIR信号受信回路29とを具備したものであ
り、荷重検出機構21からの検出信号に基づいて圧縮荷
重が設定値にまで達したことを確認する確認手段として
のセンサ出力処理回路24からは確認結果がIR信号発
信回路28に対して出力されることになっている。な
お、ここでの電磁波発信器及び電磁波受信器がIRを利
用したものである必然性はなく、微弱電波などを利用し
てもよいことは勿論である。
【0039】そして、この変形例で示したようなワイヤ
レスの送信手段を採用した際には、図7で示すように、
センサ出力処理回路24及びIR信号発信回路28を一
体化したうえで2次電池などのポータブル電源30を組
み込んでおくことも可能となり、このような構成とした
場合には、電話回線または専用デジタル回線26や電源
用配線27をベッド22の周辺に設けておく必要がなく
なる結果、室内におけるベッド22の載置位置を自由に
変更しうるという利点が得られる。
【0040】また、ワイヤレスの送信手段を採用して構
成された在床検知装置によっては、図8で模式化して示
すような在床検知システムを構成することも可能であ
る。すなわち、各病室内に載置された多数のベッド22
それぞれに対して組み込まれた送信手段のIR信号発信
回路28からベッド22上における入院患者の存在及び
不在をワイヤレスでもってIR信号受信回路29に伝達
し、かつ、これらのIR信号受信回路29と接続された
インターフェースユニット(IFU)31同士を病院内
に敷設済みのイーサネット32でもって互いに接続した
うえ、中継器33を介して各イーサネット32と接続さ
れたうえでモニタ画面34上において在床の有無を把握
するシステムである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る荷重
検出機構においては、圧縮荷重の初期値が印加されるの
に伴って内側軸部材及び外側軸部材のいずれか一方が他
方に対して変位し、さらなる圧縮荷重の印加に伴って変
位し続けた軸部材が圧縮荷重の設定値に達するまで変位
したことを検知手段でもって検知する機械的な構成を採
用しているので、圧縮荷重の初期値が変化した場合であ
っても容易に対処することが可能となり、圧縮荷重が設
定値に達したことを確実に検出することができるという
効果が得られる。
【0042】また、本発明に係る在床検知装置によれ
ば、ベッド上における人の存在に伴って圧縮荷重が設定
値にまで達したことが荷重検出機構そのものによって検
出されるので、確認手段は在床の有無を判定する必要が
なく、ただ単に荷重検出機構から出力された検出信号に
基づいて人の存在を確認する機能を有していればよいた
め、極めて簡素な構成とされたものとなる。また、送信
手段を介したうえでの集中的な管理を行うことが可能と
なる結果、ナースステーションなどにおいて間断なく入
院患者が在床しているか否かを把握できるという効果が
得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る荷重検出機構の構成を示す
縦断面図である。
【図2】図1中のA−A線に沿う横断面図である。
【図3】図1中のB−B線に沿う横断面図である。
【図4】図1中のC−C線に沿う横断面図である。
【図5】本実施の形態に係る在床検知装置の構成を簡略
化して示す斜視図である。
【図6】その変形例を示す斜視図である。
【図7】確認手段の概略構成を示すブロック図である。
【図8】在床検知装置を利用してなる在床検知システム
の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 内側軸部材 2 外側軸部材 3 検知手段 4 中間軸部材 5 センサドグ 6 検知センサ 11 ブロック片(位置規制部材) 12 コイルスプリング(高さ設定部材) 21 荷重検出機構 22 ベッド 23 フレーム 24 センサ出力処理回路(確認手段) 25 信号送信回路(送信手段) 28 IR信号発信回路(電磁波発信器) 29 IR信号受信回路(電磁波受信器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61G 7/00 A61G 7/00 G01G 19/52 G01G 19/52 Z (56)参考文献 特開 平7−220561(JP,A) 特開 平6−125828(JP,A) 特開 平2−280733(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 5/00 A47C 19/02 A47C 19/22 A47C 31/12 A61B 5/00 102 A61G 7/00 G01G 19/52

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印加される圧縮荷重が初期値を越えて設定
    値にまで達したことを検出する荷重検出機構であって、 圧縮荷重の印加方向に沿って相対移動し、間に中間軸部
    材を介装した内側軸部材及び外側軸部材と、これらの両
    軸部材間に介装されたうえで圧縮荷重が設定値に達した
    ことを検知する検知手段とを備え 前記検知手段は、圧縮荷重の印加に伴って相対移動する
    センサドグと、センサドグの動作終了を検知して検出信
    号を出力する検知センサとを具備し、 前記中間軸部材は、内側軸部材または外側軸部材のいず
    れか一方でもって変位可能かつ拘束可能に支持され、セ
    ンサドグまたは検知センサのいずれか一方が配設された
    ものであり、内側軸部材または外側軸部材の他方は、セ
    ンサドグまたは検知センサの他方が配設され たものであ
    ることを特徴とする荷重検出機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の荷重検出機構であって、 内側軸部材または外側軸部材のいずれか一方には、中間
    軸部材を介したうえでセンサドグまたは検知センサのい
    ずれか一方を他方に対向させる位置規制部材が配設され
    ており、 センサドグまたは検知センサのいずれか一方と位置規制
    部材との間には、センサドグまたは検知センサのいずれ
    か一方の他方に対する初期高さを設定する高さ設定部材
    が配設されていることを特徴とする荷重検出機構。
  3. 【請求項3】請求項2記載の荷重検出機構であって、 高さ設定部材は中間軸部材に外嵌されたコイルスプリン
    グであり、このコイルスプリングはセンサドグまたは検
    知センサのいずれか一方を他方と対向する初期高さに位
    置させる自由長を有していることを特徴とする荷重検出
    機構。
  4. 【請求項4】ベッド上に人が存在しているか否かを検知
    する在床検知装置であって、 ベッドのフレーム内に組み込まれた請求項1ないし請求
    項3のいずれかに記載の荷重検出機構と、荷重検出機構
    から検出信号が出力されたときは圧縮荷重が設定値に達
    したと確認する確認手段と、確認手段から出力された確
    認結果を送信する送信手段とを備えていることを特徴と
    する在床検知装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の在床検知装置であって、 確認手段は、デジタル信号でもって確認結果を出力する
    ものであり、送信手段は、電話回線または専用デジタル
    回線を用いて構成されたものであることを特徴とする在
    床検知装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の在床検知装置であって、 確認手段は、デジタル信号でもって確認結果を出力する
    ものであり、 送信手段は、ベッドのフレーム内に設置された電磁波発
    信器と、ベッドのフレーム外に設置された電磁波受信器
    とを具備したものであることを特徴とする在床検知装
    置。
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