JP3359677B2 - 荷電粒子ビームの形状制御を可能とする装置 - Google Patents

荷電粒子ビームの形状制御を可能とする装置

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JP3359677B2
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ルル チェリー
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    • H01J3/00Details of electron-optical or ion-optical arrangements or of ion traps common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
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    • H01J3/02Electron guns
    • H01J3/029Schematic arrangements for beam forming

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子の様な荷電
粒子ビームの監視、または更に詳細には荷電粒子ビーム
の制御を可能とする装置に関する。
【0002】本装置は荷電粒子ビームの様子または詳細
には形状を制御することを可能とし、また特定の場合に
は前記荷電粒子の方向をも制御可能である。
【0003】本発明は平面構造発生源、特に微小点源ま
たは加熱フィラメントからの電子ビームの集束に適用さ
れる。
【0004】本発明はまた、陰極線管用電子銃、また同
様にレーザ励起で走査されるビームまたは真空計用放電
発生源にも応用可能である。
【0005】
【従来の技術】荷電粒子ビーム形状制御を可能とする装
置は既に知られている。これは多くの電子銃の場合、集
光光学系または再集光光学系として知られているものは
ビームの直径を絞るために使用され、また電子が平行軌
道または経路を有する場合に使用されている。
【0006】多くの応用例、例えばテレビジョン画面の
陰極線管、ではテレビジョンの目的に十分な解像度を備
えた画像を得るために、精細な電子ビームを使用するこ
とを必要としている。
【0007】別の例、例えば逆光電子放出(参考文献
(1)および(2)参照、これらは今後参照されるその
他の参考文献と同様、本記述の文末に提示されてい
る。)では、電子軌道は平行でなければならず、そのた
め全ての電子は同一速度を有し、これは重要な測定パラ
メータである。
【0008】最後に、ある場合には局部的に高電流密度
を得るために正確な位置に最少寸法の点を得るためにも
有用である。これは例えば電子ポンプ型コンパクト半導
体レーザの場合である。
【0009】電子ビームの集束に関してはいくつかの方
法が存在する。
【0010】第一の知られている方法は、ビームを加速
する方法である、これによって各々の電子軌道の相対角
モーメントが減少する。これはウェーネルト電極として
知られている電極に依って容易に実現できる。この電極
は電子源に対向するか(これは従来方式のテレビジョン
用陰極線管で実施されている)または、例えば電子ビー
ムを中心とするいくつかの並置円筒型電極で実現できる
静電レンズ(参考文献(3)参照)の複雑な配列を様々
に変更することに依って実現される。
【0011】第一の方法は高エネルギ電子(従来型陰極
線管で使用されるような)に対しては非常に広く用いら
れている、それはこの場合は焦点集光と加速機能とが組
み合わされるからである。
【0012】第二の知られている方法は、意図する伝搬
軸から発散しようとする、すなわち前記軸から離散しよ
うとする電子をその軸の方向へ引き戻すことで構成され
ている。従って自然発散源から電子ビームを集束する目
的で、ピアス電極として既知の電極を使用することが知
られており、これは図1に示されている。
【0013】図1は電子源2を示し、これは収集電極4
(陽極)の方向に電子を放出し、こは図1では平板構造
である。電子の希望する伝搬軸を軸Xで示し、該軸は陽
極4に対して垂直である。
【0014】従って、電子源2は発散電子ビーム6を放
出し、その初期開口(再集束を行わない場合にそのビー
ムが持つはずの開口)は図1のaで示されている。ピア
ス電極は電子源2から放出された発散ビームを集束する
事が可能であり、これは参照番号8で示される。
【0015】電極8は調整可能な電位に昇圧されてお
り、この電位は電子が放出される電位水準に比較して負
であり、この電極は先端を切りとられた円錐形状に整形
されていて、その軸は軸Xと同一であり円錐の半頂角は
67.5゜である(従って平面内に於ける、前記先端を
切りとられた円錐形の図は軸Xを含み、軸Xに垂直な平
面に対して角bは22.5゜である。)
【0016】更に、電極8は電極2および4と共に、電
場を生成しこの電場は個々の発散電子に対して、該発散
電子を軸Xの方に引き戻す力fを及ぼす。
【0017】指摘しておかねばならないのは、図1の装
置は図には示されていない加速陽極で、ウェーンヘルト
電極の従来機能を満足するものを有することも可能であ
る。
【0018】ピアス光学系に関連して、参考文献
(4),(5)および(6)を参照されたい。
【0019】この第二番目の既知の方法は多くの長所を
有する。これは高電圧の使用を必要としないので例えば
低エネルギ電子が望まれる場合には第一の既知の方法よ
りも好適である。発散電子を集束させるために、この方
法は単一の陰極(電極8)とひとつの陽極と、同様に任
意的にウェーンハルト電極を使用するのみである。これ
は非常に優れた集束結果を得る。
【0020】しかしながら、第二番目の既知の方法は欠
点をも有し、特に平板構造放出陰極で使用される場合、
また特に冷陰極で使用される場合に欠点を有する。(参
考文献(7),(8)および(9)参照)
【0021】第一の欠点は取り付けにある。電子発生源
および集束装置は非常に注意深く位置決めをされ、互い
に相手に対してしっかりと取り付けられねばならないの
で、これは複雑さを増すと共に不安定な組み立て部品と
なる。第二の欠点は集束装置の全体的な寸法であり、こ
れは非常に大きく全体として小さな平板構造発生源と不
釣合いである。
【0022】
【発明の目的と要約】本発明は荷電粒子ビームの形状制
御を可能とする装置を提供することによりこれらの欠点
を取り除くことを目的としており、前記装置は全体寸法
が小さくマイクロエレクトロニクス手法で製造可能なも
のである。
【0023】従って、更に詳細には微小点電子発生源の
場合は前記のマイクロエレクトロニクス手法で製造され
るので、前記発生源と同時に本装置を本発明に基づいて
前記発生源が蒸着されている同一基板上に統合して生成
できる。この方法に依ればもはや、先に第二の既知の方
法の所で述べたように発生源と装置とを機械的に組み合
わせる必要はない。
【0024】更に詳細には、本発明は粒子源から生じる
荷電粒子ビームの形状制御を可能とする装置に係わり、
前記発生源はこれらの粒子を集めるための集電電極と連
携し、前記装置は少なくとも1つの抵抗領域と、少なく
とも2つの制御電極とを含み、前記抵抗領域と前記制御
電極とは基本的に発生源と同一層に配置され、前記制御
電極はまた抵抗領域を分極化するように抵抗領域の両側
に置かれ、抵抗領域の電気的抵抗性状は制御電極が適切
に分極化された際に、発生源からのビームの希望する形
状を得ることを可能とする電位分布となるように選択さ
れていることを特徴としている。
【0025】荷電粒子ビームの形状は、該ビームを使用
する応用分野の機能によって変更され、特に集電電極構
造(これは前記応用分野に依存する)の機能によって変
わる。
【0026】本発明に於ては、集電電極は平板構造であ
っても、そうでなくてもかまわない。
【0027】制御電極の個数および形状、同様にそれら
に印加される電位は、粒子ビームとして希望する形状の
関数として、必要で有ればシミュレーションソフトを用
いて実験的に決定される。
【0028】注意しておかねばならないのは、例えばピ
アス電極型の非平板型集束電極で生成された電場を再構
築することは、たとえ発生源の平面レベル内での電位分
布が連続的に可変であったとしても不可能である。分離
電極の組のみがその様な分布を近似的な方法で得ること
を可能とする。しかしながら少なくとも1つの抵抗領域
を使用している本発明は、この連続的に可変の分布また
はさらに部分的に連続可変の分布でさえも得ることを可
能とする。
【0029】本発明に基づく装置の特別な実施例に依れ
ば、前記装置はそれぞれが2つの制御電極の間に配置さ
れた複数の抵抗領域を含み、該抵抗領域は少なくとも1
つの制御電極で分離されている。2つの抵抗領域がふた
つの別々の制御電極で互いに分離されている場合は、前
記電極部に不連続な電位プロフィルを生成することが可
能である。2つの抵抗領域が単一の制御電極で分離され
ている場合は、単調である必要は無いが連続的な電位性
状を生成できる。
【0030】別の実施例に依れば、異なる抵抗領域は異
なる抵抗性状を有する。
【0031】別の特別な実施例に依れば、各々の抵抗領
域は複数の基本抵抗領域で構成されており、それぞれの
電気抵抗値はそれぞれ互いに異なりそれらは2つの制御
電極の間に存在する。
【0032】後者の場合、これらの基本抵抗領域のそれ
ぞれの厚さ、そして/またはこれらの基本抵抗領域のそ
れぞれの固有抵抗、そして/または同じ長さのこれらの
基本抵抗領域のそれぞれの抵抗表面、は互いに違えるこ
とが可能であり、希望する電気抵抗値を得るように選択
される。
【0033】本発明の特別な実施例では、発生源は粒子
を抽出するゲートを含み、該ゲートは制御電極の1つを
構成し、装置の中心部に配置されていてその他の制御電
極の各々は発生源を取り囲んでいる。
【0034】別の特別な実施例では、各々の制御電極が
発生源を取り囲んでいる。
【0035】発生源を取り囲む制御電極の少なくとも1
つは不連続であって、複数の基本制御電極を形成する。
この場合、ビーム形状の制御に加えて、装置はまた後に
示すように適切な電位を使用して前記ビームの方向制御
をも可能としている。
【0036】別の特別な実施例では、発生源は粒子抽出
ゲートを含んで一方向に伸びた形状を有し、ゲートは制
御電極のひとつを構成して装置の中央に配置され、そし
て装置は前記方向に長く伸びた形状を有し、発生源の両
側に配置された少なくとももう1つの制御電極と、ゲー
トと発生源の各々の側にある別の制御電極との間に長く
伸びる少なくとも1つの抵抗領域とを含む。
【0037】別の特別な実施例では、発生源は一方向に
長く伸びた形状を有し、装置は前記方向長く伸びた形状
を有し発生源の両側に配置された少なくとも2つの制御
電極と、同様に発生源の各々の側の2つの電極間に配置
された少なくとも1つの抵抗層とを含む。
【0038】最後の2つの実施例に於て、装置はまたそ
の形状制御と同様にビームの方向制御をも可能とする。
【0039】更に、長く伸びた形状を有する発生源の場
合、発生源の各々の側にある電極と抵抗層との個数が等
しい必要はない。
【0040】本発明に基づく装置の特長を有する実施例
に於て、荷電粒子発生源が平板構造型発生源の場合、前
記装置は荷電粒子発生源の中に組み込まれている。
【0041】最後に、制御電極は平板構造として前記発
生源とほぼ同一平面上に配置することも可能である。
【0042】本発明を以後実施例に限定せず、かつ添付
図を参照して更に詳細に記述する。
【0043】
【実施例】図2は本発明の理解を助けるのに有用な装置
を図式的に示し、これは電子発生源10から放出された
電子ビームの集束を可能とする。この発生源10は例え
ば単一の微小点12を有する発生源の様な平板構造型発
生源であり、別の構成としてはこれは明らかに複数の微
小点を有することも可能である。
【0044】従って発生源は点源も可能である、すなわ
ち再集束装置に比較して小さな放出表面を有する、また
は逆に言えば広いものも可能ということである。
【0045】発生源10は図1の発生源2に対応し、図
2はまた軸Xをも示しておりこの軸に沿って発生源から
放出されたビームが伝搬する事を期待されている、また
同様に前記電子ビームの初期開口をも示している。これ
らの電子は陽極14で集められるが、この陽極もまた図
2に示す実施例では平板構造である。
【0046】目的は発散する電子を軸Xに向けて引き戻
すことにより電子ビームを集束することであるが、前記
電子を軸Xに向けて引き戻す力fは適切な電位に昇圧さ
れた制御電極16によって得られる。従って、制御電極
16は図1のピアス電極8に置き代わる。
【0047】電極8は電場を生成することを可能とする
様に電位Vに昇圧されており、これは発散電子を軸Xの
方向へ引き戻す。
【0048】実施例に示す制御電極16は発生源10と
同一面上に互いに離されて存在し、発生源10と同一平
面上にほとんど連続な電位分布を生成し、図1のピアス
電極8によって生じる等電位Vの形状をほぼ再生するこ
とが可能である。従ってほとんど同一電場形状であるた
め、発生源から放出されほっておくと発散する電子ビー
ムに対して同一効果が得られる。
【0049】図2はまた分極装置18をも示し、これは
種々の制御電極16をそれぞれ互いに異なる電位に昇圧
することが可能で、この電位は電子が放出される電位レ
ベルに比較して負である。
【0050】図2はまた電気的接続20をも示し、これ
はそれぞれ制御電極16を分極装置18に接続してい
る。
【0051】図2に示す実施例に於て、電子発生源10
は電気的絶縁基板22、例えばガラス、を含みその上
に、例えばクロムの陰極接点層24が形成される。この
層の上に例えばシリコンの抵抗層26が形成される。
【0052】前記層26の上には例えば珪酸の電気的絶
縁層28が形成され、これは貫通穴を有しその中に例え
ばモリブデンの微小点12が配置されており、前記微小
点は抵抗層26上に形成されている。
【0053】前記発生源に関しては参考文献(7)が参
照出来る。発生源10は更に抽出ゲート30をも含む。
【0054】分極化装置19は前記ゲート30を、微小
点12から電子を抽出可能な電位に昇圧するために具備
されている。
【0055】図2に示す実施例に於て微小点12の軸は
軸Xであり、抽出ゲート30は円盤形状でその軸もまた
軸Xであり、中央部に貫通穴が開けられていて微小点1
2から抽出された電子がそこを通過できるようになって
いる。
【0056】図2に示す実施例に於て、制御電極16は
円環形状の平板構造電極であり、これらは同心円で軸X
を共通軸として有する。従ってこれらは電子発生源を中
心として同心円状に配置されている。
【0057】制御電極16は抽出ゲート30と同時に絶
縁層28の上に形成される。従って、図2に示す装置は
発生源10の中に統合される。
【0058】図3は本発明の理解を助けるの適した別の
装置を示し、これは平板構造の細長形状発生源32から
放出された電子を集束させる。
【0059】微小点発生源は微小点34の列で構成さ
れ、これらは直線上に並べられている(しかしこの様な
微小点の列をいくつか並べたような別の構成の可能であ
る。)
【0060】図3に示す発生源は絶縁基板36、例えば
ガラスを含み、その上に陰極接続層38、例えばクロム
が形成される。陰極接続層の上には抵抗層40、例えば
シリコンが形成される。抵抗層の上には絶縁層42、例
えば珪酸が形成される。
【0061】絶縁層42には列状に並んだ複数の穴が開
いており、その中に微小点34が配置されていてそれら
は例えば、モリブデン製であって抵抗層40の上に形成
されている。図3に示す発生源はまた抽出ゲート44を
含みこれは微小点34に対向するように貫通していて、
微小点から電子を抽出できるように配置されている。こ
のゲート44は細片形状で、図3に示すように微小点3
4が並んでいる列と同一方向に並んでいる。微小点から
放出された電子を集めるための陽極46は発生源32に
対向するように配置されている。
【0062】図3に示す装置はまた制御電極48を含み
これは微小点34が並んでいる列同じ方向に伸び、抽出
ゲート44の両側に配置されている。これらの電極48
は抽出ゲート44と同時に絶縁層42の上に形成され
る。
【0063】従って図3に示す装置は電子発生源32の
中に統合される。
【0064】図3に示す実施例に於て、この装置および
発生源とで構成された構造は微小点34列に関して対称
である(ゲートの両側に同数の電極48が存在する。)
【0065】図3にはまた分極化装置49も示されてお
り、これはゲート44を適切な電位に昇圧して電子の抽
出が可能なようにする、同様に分極化装置50は制御電
極48をこれとは別のそれぞれ互いに異なる電位に昇圧
し、発生源32から放出された電子ビームを集束させる
ための電場生成を可能とする。
【0066】図2および図3に関連して記述した装置
は、複数の制御電極と共に連続的な電位変化をほぼシミ
ュレーションすることを可能とする。
【0067】しかしながらこれらの装置は、平板構造で
ない再集束電極で得られた電場の再構築は出来ない。本
発明はまた、発生源からの粒子ビームを希望する形状と
するのに適する指定された電位分布を得るために、制御
電極の間に配された少なくとも1つの抵抗領域を用いた
装置も提案している。
【0068】図4は本発明に基づく装置の1つの特別な
実施例を示し、これはより簡単で2つの制御電極52,
54のみを使用し、同様に抵抗領域56が前記電極5
2,54の間にあって、これらによって分極化される。
図4に示す装置は電子発生源58から放出された電子ビ
ームを集束させる働きを有する、図に示す実施例に於て
発生源は微小点60を具備したものである。
【0069】この発生源58も絶縁基板62を含み、こ
れは陰極層64で覆われ、この絶縁層自身は抵抗層66
で覆われ、その上に微小点60が形成されている。絶縁
層68が層66を覆っているがこれは複数の穴を有し、
その中に微小点60が配置されている。
【0070】図2の場合と同様に、図4に示す発生源は
円形である。絶縁層68の上に円盤形状のゲート70が
あって微小点が覗くように貫通孔が開けられている。
【0071】図4に示す本発明に基づく装置もまた発生
源の中に統合されている。
【0072】制御電極52,54は同心円環形状を形成
し、その軸は抽出ゲート70で形成される円盤と同じで
ある。
【0073】これらの電極52および54は絶縁層68
の上にゲート70と同時に形成されるが、これは抵抗領
域56、例えばシリコン、が層68上で電極52および
54の間に蒸着された後に行われる、この抵抗領域は前
記52および54と接している。電位の分布は領域56
の抵抗分布状態に依存している。
【0074】図示されていないが、1つの陽極が発生源
58に対向して、微小点60から放出された電子を集め
るために具備されている。図示されていないが分極化装
置もまたゲート70を分極化して電子を抽出するため
と、同様に電極52,54を分極化して発生源から放出
された発散ビームを集束するために具備されている。
【0075】電子ビームの集束を可能とするような領域
56の抵抗分布を得るための方法はいくつかある。これ
らいくつかの方法は図5のAからFに図示されている。
【0076】図5のAは電極52および54と抵抗領域
56とを発生源の軸を含む平面で切断した断面図であ
る。前記発生源の軸からの距離dは図5のAに示す断面
図と平行な軸の上に記されている。
【0077】図5に示す実施例に於て抵抗領域56は3
つの互いに隣接し、それぞれの長さL1,L2,L3
(図5のBに示す軸に沿った長さ)を有する基本抵抗領
域T1、T2,T3で形成されているものと仮定してい
る。これら部分T1,T2,T3のそれぞれの抵抗値は
R1,R2,R3で表わされている。
【0078】電気抵抗値の性状例は図5のBのグラフに
示されており、ここで部分T1(発生源に最も近い部
分)の抵抗値R1は部分T2の抵抗値よりも低く、これ
自身は部分T3の抵抗値よりも小さい。
【0079】この様な電気抵抗値の性状を実現するには
下記の式に基づいて、3つの方法がある:
【0080】
【数1】R=rxLxS-1
【0081】この式は各々の部分に対してパラメータ
R,r,LおよびSに適切な添え字(1または2または
3)を与えることにより適用可能である。パラメータ
R,r,LおよびSはそれぞれ電気抵抗値、使用する材
質の抵抗率、該当部分の長さおよび断面積とである(図
示された実施例では断面積Sは円筒表面である。)図5
−Cのグラフは部分T1,T2およびT3の厚さを以下
に示すように与えることに依って希望する抵抗値の性状
を得る方法を示している:
【0082】
【数2】e1>e2>e3.
【0083】図に示す例に於て、e1はe2の二倍であ
り、e2はe3の二倍である(S1はS2の二倍で、S
2はS3の三倍)。図5−Dに示すように同様の電気抵
抗値の性状は部分T1,T2,およびT3にそれぞれ抵
抗率r1,r2およびr3を以下のように与えることに
依っても実現できる。
【0084】
【数3】r1<r2<r3.
【0085】この例に於てr1はr2の半分、そしてr
2はr3の半分である。
【0086】この様な抵抗率の変化は抵抗領域56を形
成する物質の添加量を適切に変化させたり、または各々
の部分に対して異なる材料を用いることに依って実現で
きる。
【0087】図5のEは抵抗領域の平面図を示し、これ
は最初は均一な厚さを有する抵抗領域を面状にエッチン
グで取り除き、残った抵抗面に半比例して指定された部
分の抵抗値が増加することに着目して、同様の電気抵抗
値の性状を実現できることを示している。
【0088】上記の例で各部分の長さが等しいとする
と、部分T2の抵抗面は部分T1に比較して半分の広さ
であり、部分T3よりも二倍の広さを有し、従ってこの
部分は部分T1の二倍の抵抗値で部分T3の半分の抵抗
値を有することになる。
【0089】従って図5のEはふたつの方形制御電極の
間の抵抗領域として現実に適用できるものであり、これ
は例えば図3に示す型の細長形状発生源に適用可能な特
定の実施例を構成する。
【0090】しかしながら、図5のEの例を直線で囲ま
れた部分を円盤形状部分に置き換えることにより図4に
示す実施例に適用することも可能である。
【0091】図5のFのグラフは電位Vの変化を電子発
生源からの距離dの関数として示したものである。電極
52の電位はV1で表わされ、電極54の電位はV2で
表わされている。
【0092】図5のBに示す抵抗値の性状、並びにV1
>V2より電位はT1からT3へいくにしたがって単調
減少する。
【0093】図6に図式的に示す本発明に基づく装置は
図3に示すものとは異なっており、抵抗領域72が微小
点列の一方の側で前記微小点列に最も近い2つの制御電
極48の間に抵抗領域72が形成され、また抵抗領域7
2を微小点列のもう一方の側にあって最も近い2つの制
御電極の間にも形成されている点が異なる。
【0094】従って、その間に抵抗領域が配置されてい
る2つの制御電極のみではなく、別の制御電極も存在す
る(これらもまた電子ビームを集束させるために適切な
電位に昇圧される。)
【0095】図示はされていないが、図2に示す装置か
ら派生的に導かれる特別な実施例では、抵抗領域が電子
発生源10に近接した2つの同心円状電極の間に形成さ
れる。
【0096】本発明に基づく装置は、電子ビームの集束
以外の応用にも使用可能である。
【0097】本発明に基づく装置に比較して電子発生源
の寸法がより小さく、また前記発生源を装備している場
合は、平行電子ビームの代わりに精密な位置に集中また
は再集束された点を求めることが可能である。制御電極
の電位を適切に調整することに依って望む場所にビーム
を集中させることが可能である。
【0098】細長形状(図6参照)を有する本発明に基
づく装置を運転する場合は、電子発生源の両側の2つま
たはそれ以上の抵抗領域に異なる電位性状を作り出すこ
とが可能である。従って電子ビームは集束作用に加えて
偏向作用も受ける。従って装置は電子ビームの偏向を可
能とすることもできる。
【0099】図4および図6に示す制御電極の特長は、
これらが放出陰極の上に直接形成できることである。
【0100】従って電子発生源に組み込み統合された集
束光学系が得られ、これはエッチングによって完全に位
置決めされ、既に小さな寸法で作られている発生源の寸
法を増加させない。従って、場合に依っては電子ビーム
の偏向も行える非常にコンパクトな組み立て部品が得ら
れる。
【0101】これ以降本発明の種々の実施例についての
考察を行う。
【0102】荷電粒子発生源(例えばイオン源)から生
じる前記荷電粒子ビームの制御を、ピアス陰極の様な1
つまたは複数の非平板構造再集束電極を用いて得られる
等電位を再生することにより可能とする発明を示してき
た。これらの非平板構造陰極はこれまで任意形状を有す
るビームを厳密に再集束させることを可能とする唯一の
陰極であった。
【0103】平板構造発生源の場合に於て特に、本発明
は放出されたビームを制御するために必要な電場の再生
をマイクロエレクトロニクス技術によって形成できる装
置を用いて可能とした。
【0104】その発生ビームを制御対象とする平板構造
発生源の形状は任意であり、これは前記発生源を製作す
る際に用いる技術に依存する。前記発生源からのビーム
の制御を可能とする装置の形状もまた任意である。
【0105】これ以降説明的に示すのは細長形状または
点状発生源を有する本発明の実施例であり、それぞれ同
心円状または細長形状ビーム制御装置を発生源の両側に
具備している。
【0106】この様な発生源と同一面上に連続変化電位
分布を得るために、いままで示したように本発明ではそ
の両端を2つの電極に依って分極化される少なくとも1
つの抵抗領域を使用している。これらの電極は露出して
いても良いし(図8のAでは電極は74および76で表
わされており、ここで抵抗領域は参照番号78で、また
その上に前記領域並びに電極が形成されている基板は参
照番号79で示されている)、または前記電極を埋め込
み型とすることも出来る(図8のB参照)。
【0107】希望する電位分布を得るために、1つまた
は複数の任意に異なる抵抗領域を使用することも可能で
あり、これらの抵抗領域はそれぞれ種々の方法で得られ
る異なる抵抗率を有する1つまたは複数の基本抵抗領域
で形成される、そして/または同一または異なる抵抗率
を有する1つまたは複数の抵抗領域(1つまたは複数の
制御電極で分離されている)を使用することも可能であ
る。
【0108】1) 注意深く選択された電位に分極さ
れ、電極で分離された1つまたは複数の抵抗領域を形成
するための方法は、図式的に図7のAからFに示されて
いる。図A,CおよびEは発生源80を取り囲む円形電
極に関連したものであり、一方図B,DおよびFは長方
形型発生源80の両側に置かれた長方形型電極に関連し
たものである。参照番号81はその上に発生源と電極と
が形成されている基板を表わす。図に於て、抵抗領域は
発生源の両側に対称に配置されているが、非対称形ビー
ム制御装置を使用することも可能である。この様にして
部分的に線形である電位性状を得ることが可能である。
【0109】第一の実施例(図7のAおよびB)では、
2つの電極86,88で分極された1つの抵抗領域84
が定められている(Bに関しては84−86−88の構
造が発生源82の両側に繰り返されていることに注意さ
れたい。)
【0110】第二の実施例(図7のCおよびD)では、
1つの分極化電極92で分離された2つの抵抗領域90
a,90bと、別の2つの分極化電極94,96が抵抗
領域の両側に蒸着されていて、2つの独立な領域を得る
ことを可能としており、ここで電位傾斜はそれぞれ互い
に独立に実現できる。
【0111】Dに於ては、90a,90b−92−94
−96の構造は発生源82の両側に繰り返されているこ
とに注意されたい。
【0112】変形として、電極92で分離され電極94
および96で囲まれた異なる抵抗値を有する2つの領域
90a,90bを形成することも可能であろう。
【0113】またそれぞれが制御電極で取り囲まれた複
数の抵抗領域で、該領域に関連する制御電極と抵抗領域
に関連しない制御電極とによって分離されている前記複
数の抵抗領域を有することも可能である。
【0114】第三の実施例(図7のEおよびF)では、
発生源80または82は抽出ゲート98または100を
有する。
【0115】このゲートは分極化電極としても機能し、
これを抵抗領域に関連させることもできる。
【0116】また第二および第三の実施例の組合せを考
えることも可能であろう。
【0117】2) 線形で単調変化の電位性状を得るた
めに、2つの電極の間に異なる抵抗値を有する複数の基
本抵抗領域を蒸着させることで成り立っている第二の方
法が図7のG,HおよびI,Jに図示されており、ここ
には異なる抵抗値の基本抵抗領域84a,84bが存在
する。これらのG,H,I,Jはそれぞれ図7のA,
B,E,Fに対応しており、領域84が領域84a,8
4bで置き換えられている。
【0118】この第二の方法を実施するにはいくつかの
やり方があって、これらは既に図5に関連して考察され
ている。異なる抵抗値の領域を得るには色々可能で、 a)異なる抵抗値を備えた複数の物質を蒸着するか(図
5のD参照)、または単一の物質を各々の基本領域に異
なるように塗布する、 b)単一物質から成る均一な厚さの層を蒸着し、部分的
にエッチングで取り除く(図5のE参照)、 c)同一物質の異なる厚さの複数の層を蒸着する、 d)または、これらの方法の2つまたは3つを組み合わ
せる。
【0119】上記c)で示した手順に於て、異なる厚さ
の層を独立に蒸着する事も可能である(図8のC参照、
ここには異なる厚さの2つの層78a,78bが示され
ている)、または層を重ね合わせることに依って特別な
厚さを形成することもできる(図8のD参照、こここで
は78cの上に層78dが重ねられている。)
【0120】ある特別な実施例に於いては、本発明は発
生源からのビームを集束と同時に偏向させることも可能
とする。
【0121】抵抗領域を発生源の両側に具備した細長形
状イオン発生源(図6参照)の場合、イオンに対して少
し引力を与える電位を(すなわち、負の荷電粒子の場合
はより高い電位に、しかし正の荷電粒子の場合はより低
くする)、粒子を偏向させるのと同一側に配置されてい
る抵抗領域上に引加することによりビームは一方の側に
偏向する。
【0122】1つまたは複数の抵抗領域で囲まれている
発生源の場合は(図7のAおよびC参照)、偏向は抵抗
領域を細分割して実施される再集束と結合できる、ここ
で抵抗領域の細分割は制御電極を、前記領域と異なる側
に異なる電位性状を生成する複数の基本分極化電極に分
割することにより実施される。
【0123】図9の場合に於いて、中央分極化電極86
および4つの基本、外周分極化電極88a,88b,8
8cおよび88dは4つの基本抵抗領域を定めることを
可能としている。中央分極化電極86および再集束電極
88bとで定められた基本抵抗領域はここでは抵抗領域
84の四分の一である。
【0124】電極88bに対してその領域内でイオンを
さらに引きつける電位を引加すれば、ビームが電極88
bの側に偏向されることは明白である。本発明の特に特
長的な実施例を図10に示す。この実施例での目的は、
例えば参考文献(7)に示す電界効果微小点発生源から
の電子ビームを制御することである。
【0125】基板102の上に微小点104が蒸着され
ており、これは絶縁層110内の抽出ゲート108を通
して形成された穴106の底に配置されている。微小点
104には抵抗層114を経由して電極112から給電
されている。
【0126】ゲート108の縁116で定められ複数の
微小点を連結している領域の回りに、本発明に従ってそ
の上に分極化電極120を蒸着された抵抗層118で構
成されたビーム制御装置を蒸着形成することは可能であ
る。この場合抽出ゲート108は抵抗領域の中央分極化
電極として働く。
【0127】図には示されていないが、抽出ゲートへの
接続はこの場合電極108および120と異なるレベル
に層を重ね発生源の周囲から容易にもって来ることがで
きる。
【0128】本発明に基づく装置を得るためのシミュレ
ーションソフトウェアを使用できる。図11から図13
の各々は電子ビームの集束シミュレーションを示してい
る。簡単のために電子ビーム制御装置の詳細構成部品は
示していない(制御電極および抵抗領域)。これらの図
の各々に於いて、微小点を具備した発生源並びに抽出ゲ
ートGに対する考察がなされる。
【0129】図11は点発生源または再集束光学系に比
較して非常に限定された大きさの発生源、図2に示すよ
うにすなわち1つまたはいくつかの微小点を使用する場
合に対応している。ビーム制御装置MF(制御電極およ
び抵抗領域)は電子の軌道が互いに平行になるような電
位に昇圧される。
【0130】図12および図13もまた、点源または非
常に限定された寸法を有する発生源である微小点源の場
合を示し、これは制御電極を有する集束装置を具備す
る。
【0131】図12の場合、制御電極へは発生源に対向
する収集陽極AC上の一点にビームが集束するような電
位が供給される。図13の場合は集束特性を失うことな
く前記ビームを偏向させて陽極上の別の点に集める方法
を示す。この様にして電子発生源から放出されたビーム
を集束させることが可能である。
【0132】図13に於いて、発生源は図3に示すもの
と同じ型のものであり、従って制御電極は細長形状であ
る。
【0133】参考文献 (1)G.Chauvet 、R.Baptist 著、Journ. of Electr.
Spec. and Rel. Phen. 24, 255 (1981). (2)Th.Fauster, F.J.Himpsel, J.J.Donelon および
A.Marx 著、Rev. Sci. Instr. 54, 68 (1983) (3)P.Grivet著、光学電子工学、第一巻:静電レンズ
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転光子放出分光計の開発と構造(ドイツ語)、ベルリン
自由大学、1988 (7)フランス特許出願第8715432号、1987
年11月6日付、または合衆国特許第4940916号
参照。 (8)H.Gundel, H.Riege, J.Handerek およびK.Ziouta
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リガをかけられる低電圧中空陰極スィッチ。Appl. Phy
s. Letters, 54(21), 2971-3 (1989) (9)G.G.P. Van Gorkom , A.M.E. Hoeberechts著、シ
リコン冷陰極、Philip Technical Review. Vol. 43 No.
3, 1987年 1月
【図面の簡単な説明】
【図1】発散電子ビームを集束させることを可能とする
従来型装置の図。
【図2】同心円環形状の制御電極を有し本発明の理解を
助ける集束装置の図。
【図3】長く伸びた形状の制御電極を有し本発明の理解
を助けるもう1つの集束装置の図。
【図4】2つの制御電極の間にひとつの抵抗領域を有す
る、本発明に基づく装置の特別な実施例の図。
【図5】前記抵抗領域を実現するための種々の方法をグ
ラフを用いて図式的に示す図。
【図6】それらの間に抵抗領域が配置された2つの電極
に加えて別の制御電極を有する、本発明に基づく装置の
もう1つの特別な実施例の図。
【図7】本発明に基づく種々の実施例を図式的にかつ部
分的に示す図。
【図8】沈積法により埋設型または非埋設型電極を備え
た抵抗層および、均一または非均一厚さを有する層を実
現するための種々の方法を図式的に示す図。
【図9】本発明に基づくその他の装置を図式的にかつ部
分的に示す図。
【図10】本発明に基づくその他の装置を図式的にかつ
部分的に示す図。
【図11】点源からの電子ビームを集束装置によって集
束する際のシミュレーションを示す図。
【図12】点源からの電子ビームを別の集束装置を用い
て一点に集束する際のシミュレーションを示す図。
【図13】点源からの電子ビームを長く伸びた制御電極
を有する別の集束装置によって、偏向と集束とを同時に
行う際のシミュレーションを示す図。
【符号の説明】
2,10,32,58,80,82・・・・・・・・・・・・・・粒子発生源 4,14,46・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・収集電極(陽極) 6・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電子ビーム 8・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピアス電極 12,34,60,104・・・・・・・・・・・・・・・・・・微小点(マイクロポイ
ント) 16,48,52,54,74,76, 86,88,92,94,96,112・・・・・・・・・・・・制御電極 18,49,50,120・・・・・・・・・・・・・・・・・・分極化装置 22,36,62,79,81,102・・・・・・・・・・・・絶縁基板 24,38,64・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・陰極層 26,40,66,114,118・・・・・・・・・・・・・・抵抗層 28,42,68,110・・・・・・・・・・・・・・・・・・絶縁層 30,44,70,98,100,108・・・・・・・・・・・抽出ゲート 56,72,78,78a,78b,78c,78d, 84,84a,84b,90a,90b・・・・・・・・・・・・抵抗領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−290052(JP,A) 特開 昭63−274043(JP,A) 特開 平1−146236(JP,A) 特開 平2−112125(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 3/10 - 3/30

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子発生源(32,70,80,82)
    から飛来する荷電粒子ビームの形状制御を可能とする装
    置であって、前記発生源はこれらの粒子を収集するため
    の収集電極と連携し、前記装置が少なくとも1つの抵抗
    領域(56;72;78;78a,78b;78c,7
    8d;84;84a,84b;90a,90b;11
    8)と少なくとも2つの制御電極(48;52,54;
    74,76;88;86,88aから88b;92,9
    4,96;88,98;88,100;108,12
    0)とを含み、前記抵抗領域および前記制御電極は発生
    源とほぼ同一レベルに配置され、前記制御電極はまた抵
    抗領域の両側に配置されてこの領域を分極化するように
    働き、抵抗領域の電気的抵抗性状は、制御電極が適切に
    分極化された際にその電位分布が発生源からのビームを
    希望する形状と出来るように選択されていることを特長
    とする荷電粒子ビームの形状制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置に於いて、それぞ
    れが2つの制御電極の間に配置された複数の抵抗領域を
    含み、該抵抗領域が少なくとも1つの制御電極から分離
    されていることを特徴とする前記装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の装置に於いて、異なる
    抵抗領域が異なる抵抗性状を有することを特徴とする前
    記装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置に於いて、各々の
    抵抗領域が複数の基本抵抗領域(84a,84b)を含
    み、これらそれぞれの電気抵抗値は互いに異なり、それ
    らが2つの制御電極(86,88;88,98)の間に
    存在することを特徴とする前記装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置に於いて、これら
    基本抵抗領域のそれぞれの厚さが互いに異なり、それぞ
    れ希望する電気的抵抗値を得るように選択されているこ
    とを特徴とする前記装置。
  6. 【請求項6】 請求項4および5のいずれかに記載の装
    置に於いて、これら基本抵抗領域のそれぞれの抵抗率が
    互いに異なり、それぞれ希望する電気的抵抗値を得るよ
    うに選択されていることを特徴とする前記装置。
  7. 【請求項7】 請求項4から6のいずれかに記載の装置
    に於いて、同じ長さのこれら基本抵抗領域のそれぞれの
    抵抗面積が互いに異なり、それぞれ希望する電気的抵抗
    値を得るように選択されていることを特徴とする前記装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の装置
    に於いて、発生源が粒子抽出ゲート(98,108)を
    含み、前記ゲートは制御電極のひとつを構成し装置の中
    央に位置し、各々別の制御電極(88,120)が発生
    源を取り囲んでいることを特徴とする前記装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から7のいずれかに記載の装置
    に於いて、各々の制御電極が発生源を取り囲んでいるこ
    とを特徴とする前記装置。
  10. 【請求項10】 請求項8および9のいずれかに記載の
    装置に於いて、発生源を取り囲む制御電極の少なくとも
    1つが不連続で複数の基本制御電極(88aから88
    d)を形成することを特徴とする前記装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から7のいずれか1つに記載
    の装置に於いて、発生源が1つの粒子抽出ゲート(10
    0)を含み、1つの方向に細長く伸びた形状を有し、前
    記ゲートが制御電極の1つを構成して装置の中央に配置
    され、前記装置は少なくとも1つの別の制御電極(8
    8)を有し、これは前記方向に細長く伸びていて発生源
    の両側に配置され少なくとも1つの抵抗領域(84)が
    ゲートと発生源の両側の別の制御電極との間に伸びてい
    ることを特徴とする前記装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から7のいずれか1つに記載
    の装置に於いて、発生源(32,82)は1つの方向に
    細長く伸びた形状を有し、前記装置は前記方向に伸び発
    生源の両側に配置された少なくとも2つの制御電極(4
    8;86,88)と、発生源の両側の2つの電極の間に
    配置された少なくともひとつの抵抗層(72,84)と
    を有することを特徴とする前記装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれか1つに記
    載の装置に於て、これが平板構造発生源である荷電粒子
    発生源の中に統合されていることを特徴とする前記装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか1つに記
    載の装置に於て、制御電極が平板構造であって、発生源
    とほぼ同一面上に配置されていることを特徴とする前記
    装置。
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