JP3359435B2 - タッチキー - Google Patents

タッチキー

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JP3359435B2
JP3359435B2 JP27109594A JP27109594A JP3359435B2 JP 3359435 B2 JP3359435 B2 JP 3359435B2 JP 27109594 A JP27109594 A JP 27109594A JP 27109594 A JP27109594 A JP 27109594A JP 3359435 B2 JP3359435 B2 JP 3359435B2
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タッチキーに関し、特
に、指などの反射体に赤外光を射出するとともに、反射
体で反射された赤外光を受光して反射体の有無を検出す
ることにより、キー入力信号を出力するタッチキーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のタッチキーは、機械的
作動部分を必要とせず、機密性を高くすることができる
ことから、屋外に設置される各種計測機器に用いられる
ことが多い。図8は、従来のタッチキーの構成を示すブ
ロック図である(例えば、特開平3−114316号公
報)。同図において、51はキースキャン信号61に応
じて所定の駆動信号62を出力する変調部、52は駆動
信号62に基づいて赤外光を射出する発光素子、53は
ガラスなどの透明体、54は指などの反射体、55は反
射体54で反射された赤外光を透明体53を介して受光
し受信信号63を出力する受光素子、56は受信信号6
3と駆動信号62とを比較し、その比較結果を出力する
比較部、57は駆動信号61を出力するとともに、比較
部56からの比較結果に応じてキー入力信号64を出力
する制御部(以下、MPUという)である。
【0003】図9は、図8の各部の信号を示すタイミン
グチャートである。今、MPU57からのキースキャン
信号61に応じて変調部51から所定のパルスパターン
を有する駆動信号62が出力され、これに基づいた赤外
光が発光素子52から射出される。ここで、発光素子5
2付近に指などの反射体54が存在する場合には、発光
素子52から射出されガラスなどの透明体53を通過し
た赤外光が反射体54で反射され、再び透明体53を通
過して受光素子55で受光されて、受信信号63が出力
される。
【0004】この受信信号63は、比較部56により、
変調部51からの駆動信号62と順次比較され、受光素
子55で検出された光線が、発光素子52から射出され
反射体54で反射された赤外光である場合には、受光素
子55からの受信信号63と駆動信号62とが一致する
ため一致を示す比較結果が出力され、一方、受光素子5
5で検出された光線が外乱光である場合には、受信信号
63と駆動信号62とが一致しないため一致を示す比較
結果が出力されず、MPU57は比較部56からの一致
を示す比較結果に応じてキー入力信号64を出力するも
のとなる。このように、比較部56による駆動信号62
と受信信号63との一致に応じてキー入力の有無を判定
することにより、外乱光による誤動作を抑止するものと
なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な従来のタッチキーでは、単にパルスパターンの比較結
果に基づいて正規の反射光か外乱光かを判断するものと
なっており、特に周囲の明るさの変化に応じて変動する
受光素子のパルス検出感度を補償する手段を有しておら
ず、昼夜や天候の変化により正確にパルスを検出するこ
とが困難となり、誤検出を生じる可能性があった。図1
0は、周囲の明るさと受光素子からの受信信号との関係
を示す説明図であり、(a)は周囲が比較的暗く外乱光
が少ない場合、(b)は周囲が比較的明るく外乱光が多
い場合を示している。
【0006】一般に、赤外光を使用して物体を検出する
場合には、可視光カットフィルタを受光素子55の前面
に設けて可視光を除去することにより、外乱光による影
響を抑制するものとなっているが、完全に可視光のみを
除去することは不可能であり、除去されなかった可視光
が外乱光として受光素子55で検出され、漏れ電流とな
って出力される。図10(a)は、例えば夜間など場合
であり、外乱光が少ないため受光素子55からの漏れ電
流が小さく、駆動信号62に同期したパルスの波高値
(振幅)も十分であり、比較部56により、このような
受信信号63を単純にしきい値電圧VTHと比較するよう
に構成した場合でも、駆動信号62と比較しうる信号波
形を得ることができる。
【0007】一方、図10(b)は、例えば昼間などの
場合であり、外乱光が多いため受光素子55からの漏れ
電流が大きく、これによる直流バイアス電圧が発生して
パルスがしきい値電圧VTHからズレてしまい、駆動信号
62と比較しうる信号波形を得ることができず、正確に
キー入力を検出することができないという問題点があっ
た。本発明はこのような課題を解決するためのものであ
り、周囲の明るさなどに応じて外乱光が変動した場合で
も、正確なキー入力が検出できるタッチキーを提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるタッチキーは、所定周波数のパ
ルス状の駆動信号を出力する駆動回路と、駆動信号によ
り変調された赤外光を透明体を介して指などの反射体に
射出する発光素子と、この発光素子に隣接して設けら
れ、反射体に反射された赤外光を透明体を介して受光
し、受信信号を出力する受光素子と、受信信号に含まれ
る低周波成分を除去し、赤外光の変調周波数成分を通過
させるハイパスフィルタと、このハイパスフィルタから
出力される交流信号の振幅と所定のしきい値電圧とを比
較することにより反射体の有無を判断し、この判断結果
をキー入力信号として出力する判別回路と、受光素子か
ら出力される受信信号から外乱光の有無を検出し、外乱
光検出信号を出力する外乱光検出手段と、外乱光検出手
段により外乱光が検出された場合に、発光素子による赤
外光の射出を停止させる手段とを備えるものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】したがって、発光素子から射出された赤外光
は、透明体を介して指などの反射体に反射し、再度透明
体を介して受光素子で受光されて受信信号として出力さ
れ、ハイパスフィルタにより低周波成分が除去されて交
流信号となり、判別回路により、その振幅と所定のしき
い値電圧とが比較され、振幅が所定のしきい値電圧以上
となった場合に反射体ありと判断され、キー入力ありを
示すキー入力信号が出力される。そして、受光素子から
出力される受信信号から外乱光が検出された場合には、
発光素子による赤外光の射出が停止される。
【0012】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例であるタッチキーの構成を
示すブロック図であり、同図において、1は所定周波数
のパルス列からなる駆動信号21を出力する駆動回路、
2は駆動信号21に基づいて赤外光を射出する発光素
子、3はガラスなどの透明体、4は操作者の指などから
なり透明体3を通過した発光素子2からの赤外光を反射
する反射体、5は発光素子2に隣接して配設され反射体
4により反射し透明体3を通過した赤外光を受光して受
信信号22を出力する受光素子、6は受信信号22に含
まれる赤外光の周波数成分を通過させ低周波成分を除去
するハイパスフィルタ、7はハイパスフィルタ6からの
出力を増幅し交流信号23として出力する交流増幅回路
である。
【0013】8は所定の時定数に基づいて交流増幅回路
7からの交流信号23を積分する積分回路、9は積分回
路8からの直流信号24を所定のしきい値電圧VTHと比
較することにより反射体の有無を判別し、キー入力の有
無を示すキー入力信号25を出力する判別回路である。
図2は、図1の各部の信号を示すタイミングチャートで
あり、特に、外乱光が比較的多い場合を示している。図
2において、20は反射体4の有無、21は駆動信号、
22は受信信号、23は交流信号、24は直流信号、2
5はキー入力信号である。
【0014】次に、図1および図2を参照して、本発明
の動作を説明する。今、反射体4が発光素子2付近に存
在しない場合(OFFの場合)、駆動信号21に基づい
て発光素子2から射出された赤外光は、反射体4に反射
されないため、透明体3で反射された僅かな赤外光が受
光素子5で受光されるとともに、外乱光が受光され、受
光素子5から出力される受信信号22には、外乱光によ
る直流バイアス電圧が発生し、僅かに検出されている赤
外光が持ち上げられた波形となっている。
【0015】この受信信号22は、ハイパスフィルタ6
で低周波成分すなわち直流成分が除去された後、交流増
幅回路7により増幅されて受光された赤外光に相当する
交流信号23となり、さらに積分回路8により積分され
て交流信号23の振幅電圧すなわち赤外光の受光レベル
を示す直流信号24となる。この場合、受光素子5で受
光された赤外光は透明体3の反射による微弱なものであ
ることからその受光レベルは低い。したがって、直流信
号24は、判別回路9のしきい値電圧VTHより低いレベ
ルとなって「キー入力なし」と判別され、キー入力信号
25は「キー入力なし」を示すLレベルが出力される。
【0016】次に、時刻T0 において、反射体4が発光
素子2付近に近接した場合(ONの場合)、発光素子2
からの赤外光が反射体4で反射して受光素子5で受光さ
れ、前述と同様に外乱光による直流バイアス電圧を有す
るとともに、透明体3の反射による赤外光よりも大きな
振幅の受信信号22が受光素子5から出力される。この
受信信号22は、ハイパスフィルタ6により直流成分が
除去された後、交流増幅回路7で増幅されて交流信号2
3となり、積分回路8により積分されて直流信号24と
なる。
【0017】この場合、受光素子5で受光された赤外光
は透明体3の反射によるものと比較して、格段に大きな
振幅を有していることからその受光レベルは高い。した
がって、直流信号24は、判別回路9のしきい値電圧V
THより高いレベルとなって「キー入力あり」と判別さ
れ、キー入力信号25は「キー入力あり」を示すHレベ
ルが出力されるものとなる。
【0018】このように、ハイパスフィルタ6により、
受光素子5から出力される受信信号22から外乱光によ
る直流バイアス電圧を除去するとともに、積分回路8に
よりこの交流信号23を振幅電圧すなわち赤外光の受信
レベルに応じた値を示す直流信号24に変換した後、判
別回路9によりしきい値電圧VTHと比較するようにした
ので、外乱光の有無にかかわらず反射体4で反射された
赤外光をより確実に検出することが可能となり、正確な
キー入力判定を実施することが可能となる。なお、前述
の説明において、積分回路8により受信信号22から赤
外光の受信レベルを示す直流信号24を生成するように
した場合について説明したが、受信信号22を全波整流
した後、低周波成分を除去するローパスフィルタにより
直流信号24を生成するようにしてもよく、前述と同様
の作用効果を奏するものとなる。
【0019】次に、図3および図4を参照して、本発明
の第2の実施例について説明する。図3は、本発明の第
2の実施例によるタッチキーの構成を示すブロック図で
あり、同図において、前述の説明(図1参照)と同じま
たは同等部分には同一符号を付してある。図3におい
て、11は積分回路8の積分時定数より十分大きな時定
数により、交流増幅回路7からの交流信号23を積分し
ベース電圧信号26を出力するベース電圧積分回路、1
2は積分回路8からの直流信号24がベース電圧信号2
6より所定電圧値VD 以上となった場合に「キー入力あ
り」と判断してキー入力信号25を出力する判別回路1
2である。
【0020】また図4は、図3の各部の信号を示すタイ
ミングチャートであり、特に、外乱光が比較的多い場合
を示している。図4において、前述の説明(図2参照)
と同じまたは同等部分には同一符号を付してあり、26
はベース電圧信号である。今、反射体4が発光素子2付
近に存在しない場合(OFFの場合)、駆動信号21に
基づいて発光素子2から射出された赤外光は、反射体4
に反射されないため、透明体3で反射された僅かな赤外
光が受光素子5で受光されるとともに、外乱光が受光さ
れ、前述(図1参照)と同様に、ハイパスフィルタ6に
より外乱光による直流バイアス電圧が除去された後、交
流増幅回路7により増幅されて受光された赤外光に相当
する交流信号23として出力される。
【0021】ここで、交流信号23は、積分回路8とベ
ース電圧積分回路11の両方に供給され、積分回路8に
より前述と同様に赤外光の受光レベルを示す直流信号2
4として出力されるとともに、積分回路8の積分時定数
より十分大きい時定数、例えば10倍以上の時定数を有
するベース電圧積分回路11によりベース電圧信号26
として出力される。この場合、受光素子5で受光された
赤外光は透明体3の反射による微弱なものであることか
らその受光レベルは低く、また受光レベルに変動がない
ことから、直流信号24とベース電圧信号26との差は
ほとんどない。
【0022】したがって、直流信号24とベース電圧信
号26との差は電圧値VD より小さいため、判別回路9
により「キー入力なし」と判別され、キー入力信号25
は「キー入力なし」を示すLレベルが出力される。次
に、時刻T0 において、反射体4が発光素子2付近に近
接した場合(ONの場合)、発光素子2からの赤外光が
反射体4で反射して受光素子5で受光され、前述と同様
に外乱光による直流バイアス電圧を有するとともに、透
明体3の反射による赤外光よりも大きな振幅の受信信号
22が受光素子5から出力され、ハイパスフィルタ6に
より直流成分が除去された後、交流増幅回路7で増幅さ
れて交流信号23となり、積分回路8およびベース電圧
積分回路11に供給される。
【0023】この場合、受光素子5で受光された赤外光
は透明体3の反射によるものと比較して、格段に大きな
振幅を有していることからその受光レベルは高く、交流
信号23の振幅も大きいため、比較的時定数の小さい積
分回路8からの直流信号24はすぐに高い電圧値を示す
ものとなる。一方、十分大きな時定数を有するベース電
圧積分回路では、振幅の大きな交流信号23の入力に応
じて徐々に高くなる。
【0024】したがって、直流信号24とベース電圧信
号26との差は大きくなり、電圧値VD 以上となった時
点で、判別回路9により「キー入力あり」と判別され、
キー入力信号25は「キー入力あり」を示すHレベルが
出力されるものとなる。さらに、時刻T1 において、反
射体4が存在しなくなった場合(OFFの場合)には、
交流信号23の振幅が小さくなり、これに応じて積分回
路8からの直流信号24も低い電圧値を示すものとな
り、直流信号24とベース電圧信号26との差が電圧値
VD より低くなった時点で、判別回路9により「キー入
力なし」と判別され、キー入力信号25として「キー入
力なし」を示すLレベルが出力されるものとなる。
【0025】このように、積分回路8の積分時定数に比
較して十分大きな時定数を有するベース電圧積分回路1
1により、交流信号23を積分してベース電圧信号26
を生成し、判別回路12により、このベース電圧信号2
6と直流信号24との差が所定電圧値VD より大きくな
った場合に「キー入力あり」と判断するようにしたの
で、発光素子2の温度変化による輝度の減少、経年変
化、あるいは透明体3の汚れなどにより、受光素子5で
受光される赤外光のレベルが減少した場合でも、これに
応じてベース電圧信号26が変動するものとなり、積分
回路8から出力される直流信号24の変化をより精度よ
く検出することが可能となり、設置環境や経年変化に自
動的に対応することができ正確なキー入力検出を行うタ
ッチキーを実現することが可能となる。
【0026】次に、図5〜図7を参照して、本発明の第
3の実施例について説明する。図5は、本発明の第3の
実施例によるタッチキーの構成を示すブロック図であ
り、同図において、前述の説明(図1,3参照)と同じ
または同等部分には同一符号を付してある。図5におい
て、13は発光素子2に入力される駆動信号21を制御
するスイッチ、14は受光素子5からの受信信号22に
含まれる高周波成分を除去した直流成分を出力するロー
パスフィルタ、15はローパスフィルタ14からの出力
が所定のしきい値電圧を上回った場合に外乱光検出信号
27を出力する比較回路であり、ローパスフィルタ14
と比較回路15とにより外乱光検出手段が構成されてい
る。
【0027】16は判別回路12からのキー入力信号2
5の立ち上がりを遅延させた遅延信号28を出力する遅
延回路、17は外乱光検出信号27が「外乱光なし」を
示している場合に遅延信号28が「キー入力あり」を示
した場合に、「キー入力あり」を示すキー検出信号29
を出力する論理回路である。また図6,7は、図5の各
部の信号を示すタイミングチャートであり、特に、図6
は外乱光が比較的多い場合、図7は外乱光が比較的少な
い場合をそれぞれ示している。図6,7において、前述
の説明(図2,4参照)と同じまたは同等部分には同一
符号を付してあり、27は外乱光検出信号、28は遅延
信号、29はキー検出信号、30は突発的に発生する外
乱光の有無を示している。
【0028】外乱光が比較的多い場合を示す図6におい
て、反射体4が発光素子2付近に存在しない場合(OF
Fの場合)には、受光素子5で外乱光が受光されるた
め、ローパスフィルタ14および比較回路15によりこ
れが検出されて、外乱光検出信号27がHレベルとな
り、これによりスイッチ13が開放されて発光素子2へ
の駆動信号21が停止されている。したがって、発光素
子2から赤外光が射出されず、判別回路12から出力さ
れるキー入力信号25がLレベルとなり、論理回路17
からのキー検出信号29も「キー入力なし」を示すLレ
ベルとなっている。
【0029】時刻T0 において、反射体4が発光素子2
付近に近接した場合(ONの場合)、発光素子2に隣接
する受光素子5に対する外乱光が反射体4により遮断さ
れるものとなり、比較回路15からの外乱光検出信号2
7が反転してLレベルとなり、スイッチ13が導通して
発光素子2に駆動信号21が入力される。これにより、
発光素子2から赤外光が射出され、反射体4に反射した
ものが受光素子5で受光され、前述(図3参照)と同様
に判別回路12からのキー入力信号25がLレベルから
Hレベルに立ち上がる。
【0030】このキー入力信号25は、遅延回路16に
より、その立ち上がりが所定時間td だけ遅延した遅延
信号28として出力され、論理回路17は、遅延信号2
8の立ち上がりに応じて、外乱光検出信号27を参照
し、これが「外乱光なし」を示すLレベルとなっている
ことから、「キー入力あり」を示すHレベルのキー検出
信号29を任意の期間出力するものとなる。
【0031】また、時刻T1 に常時入力されている外乱
光より強い突発的な外乱光が発生した場合(ONの場
合)、これが受光素子5で受光されて、積分回路8から
の直流信号24が変化し、判別回路12により誤検出さ
れた場合でも、外乱光検出信号27が常時入力されてい
る外乱光によりHレベルを示していることから、論理回
路17は、判別回路12から出力されたキー入力信号2
5に応じて入力された遅延信号28が、正規のキー入力
を示すものではないと判断して、キー検出信号29とし
て「キー入力なし」を示すLレベルを出力する。
【0032】一方、外乱光が比較的少ない場合を示す図
7において、受光素子5で外乱光が受光されず、比較回
路15から出力される外乱光検出信号27がLレベルと
なり、これによりスイッチ13が導通して、発光素子2
へ駆動信号21が入力されている。したがって、反射体
4が発光素子2付近に存在しない場合(OFFの場
合)、発光素子2から射出され赤外光は、受光素子5で
受光されず、判別回路12から出力されるキー入力信号
25がLレベルとなり、論理回路17からのキー検出信
号29も「キー入力なし」を示すLレベルとなってい
る。
【0033】ここで、時刻T0 において、反射体4が発
光素子2付近に近接した場合(ONの場合)、発光素子
2からの赤外光が反射体4で反射されて受光素子5で受
光され、判別回路12により「キー入力あり」と判断さ
れてキー入力信号25がHレベルとなり、遅延回路16
により所定時間td だけ立ち上がりが遅れた遅延信号2
8が論理回路17に入力される。これに応じて、論理回
路17は、外乱光検出信号27を参照し、これが「外乱
光なし」を示すLレベルであることから、キー検出信号
29として「キー入力あり」を示すHレベルを任意の期
間出力するものとなる。
【0034】また、時刻T1 に常時入力されている外乱
光より強い突発的な外乱光が発生した場合(ONの場
合)、これが受光素子5で受光されて、積分回路8から
の直流信号24が変化し、判別回路12により誤検出さ
れた場合でも、ローパスフィルタ14および比較回路1
5により外乱光が検出されて、外乱光検出信号27がH
レベルとなり、判別回路12からのキー入力信号25が
遅延回路16により時間td だけ遅延した遅延信号28
として論理回路17に入力されたときには、すでに外乱
光検出信号27が「外乱光あり」を示すHレベルとなっ
ているため、論理回路17は、キー検出信号29として
「キー入力なし」を示すHレベルを任意の期間出力する
ものとなる。
【0035】このように、外乱光を検出するローパスフ
ィルタ14および比較回路15を設けるとともに、判別
回路12からのキー入力信号25を遅延させる遅延回路
16を設けて、外乱光が検出されていない場合にのみ、
キー入力信号25を正規の出力と判断してキー検出信号
29を出力するようにしたので、突発的な外乱光が発生
するような設置場所であっても、確実にキー入力を検出
することが可能となる。また、外乱光検出信号27に応
じて発光素子2への駆動信号21を制御するスイッチ1
3を設けて、外乱光が検出されている場合には赤外光の
射出を停止し、反射体4が存在する可能性がある場合の
み赤外光を射出するようにしたので、消費電力を低減す
ることが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ハイパ
スフィルタを設けて受光素子からの受信信号に含まれる
低周波成分を除去することにより、外乱光による直流バ
イアス電圧を除去して交流信号とし、判別回路により、
交流信号の振幅としきい値電圧と比較することにより反
射体の有無を判断するようにしたので、外乱光の有無に
かかわらず反射体で反射された赤外光をより確実に検出
することが可能となり、正確なキー入力判定を実施する
ことが可能となる。さらに、外乱光検出手段により外乱
光が検出された場合に、発光素子による赤外光の射出を
停止させるようにしたので、反射体が存在する可能性が
ある場合にのみ赤外光が射出されるものとなり、消費電
力が低減される。
【0037】
【0038】
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるタッチキーのブロッ
ク図である。
【図2】 図1に示した実施例の各部におけるタイミン
グチャートである。
【図3】 本発明の第2の実施例によるタッチキーのブ
ロック図である。
【図4】 図3に示した実施例の各部におけるタイミン
グチャートである。
【図5】 本発明の第3の実施例によるタッチキーのブ
ロック図である。
【図6】 図5に示した実施例の各部におけるタイミン
グチャートである。
【図7】 図5に示した実施例の各部における他のタイ
ミングチャートである。
【図8】 従来のタッチキーを示すブロック図である。
【図9】 図8に示した従来例の各部におけるタイミン
グチャートである。
【図10】 周囲の明るさと受光素子からの受信信号と
の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1…駆動回路、2…発光素子、3…透明体、4…反射
体、5…受光素子、6…ハイパスフィルタ、7…交流増
幅回路、8…積分回路、9,12…判別回路、11…ベ
ース電圧積分回路、13…スイッチ、14…ローパスフ
ィルタ(外乱光検出手段)、15…比較回路(外乱光検
出手段)、16…遅延回路、17…論理回路、21…駆
動信号、22…受信信号、23…交流信号、24…直流
信号、25…キー入力信号、26…ベース電圧信号、2
7…外乱光検出信号、28…遅延信号、29…キー検出
信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−114778(JP,A) 特開 昭61−284689(JP,A) 実開 昭58−5252(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 1/00 - 1/88

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数のパルス状の駆動信号を出力
    する駆動回路と、 前記駆動信号により変調された赤外光を透明体を介して
    指などの反射体に射出する発光素子と、 この発光素子に隣接して設けられ、前記反射体に反射さ
    れた赤外光を前記透明体を介して受光し、受信信号を出
    力する受光素子と、 前記受信信号に含まれる低周波成分を除去し、前記赤外
    光の変調周波数成分を通過させるハイパスフィルタと、 このハイパスフィルタから出力される交流信号の振幅と
    所定のしきい値電圧とを比較することにより前記反射体
    の有無を判断し、この判断結果をキー入力信号として出
    力する判別回路と 前記受光素子から出力される受信信号から外乱光の有無
    を検出し、外乱光検出信号を出力する外乱光検出手段
    と、 前記外乱光検出手段により外乱光が検出された場合に、
    前記発光素子による赤外光の射出を停止させる手段と
    備えることを特徴とするタッチキー。
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