JP3359313B2 - 廃棄物を可燃物と可燃物以外の物とに分別する方法 - Google Patents
廃棄物を可燃物と可燃物以外の物とに分別する方法Info
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Description
を可燃物と可燃物以外の物とに分別する方法に関する。
ントには、この廃棄物を分別する装置が、特に廃棄物を
木片や紙屑などの可燃物と、それ以外の物(通常は不燃
物)とに分別する装置が設置される。さて同分別装置で
は、木片や紙屑などの可燃物が、概して不燃物よりも比
重が小さい(すなわち軽い)ことを利用して、両者を分
別するようになっている。更に詳しく言うと、フルイ部
の端から落下する廃棄物に対して空気を吹き付け、ある
境界よりも手前側(空気吹付け用のノズル側)に落下し
た物を不燃物として集め、一方、同境界を超えた位置に
落下した物を可燃物として集めるようにしている。
のような問題があった。すなわち、可燃物である木片や
紙屑などは水分を吸収しやすく、特に雨後は水分を含ん
で重くなっていることが多い(廃棄物は通常屋外に山積
みされているため)。つまり可燃物は、水分を含有して
いる程度(乾湿状況)に応じて、比重が大幅に変動す
る。このため従来型の分別装置では、処理しようとする
廃棄物中の可燃物がある限度以上の水分を含んでいる
と、廃棄物が可燃物と不燃物とに確実に分別されず可燃
物が再び不燃物に混じってしまうことがあった。言い換
えれば、従来型の分別装置は、廃棄物を可燃物と不燃物
とに分別可能な条件が限定されていた。
は、廃棄物中の可燃物が如何なる乾湿状況でも、確実
に、廃棄物を可燃物と可燃物以外の物とに分別できる技
術を提供することである。
と、このフルイ部の一端側にあって、前記フルイ部から
落下した廃棄物に対して空気を吹き付け、空中で廃棄物
を可燃物と可燃物以外の物とに分離させる空気吹付け部
と、この空気吹付け部の下方領域を、前記空気吹付け部
の作用により分離させた可燃物が通過する第1領域と、
前記空気吹付け部の作用により分離させた可燃物以外の
物が通過する第2領域とに区分するための仕切り部とを
具備し、前記仕切り部は傾斜角度が可変に構成された分
別装置を用いることによって、屋外に山積みされている
廃棄物を可燃物と可燃物以外の物とに分別する方法であ
って、前記可燃物の雨後の水分量が多い場合には、前記
第1領域が広くなるように前記傾斜角度が可変の仕切り
部の傾斜角度を調節し、前記可燃物の水分量が少ない場
合には、前記第2領域が広くなるように前記傾斜角度が
可変の仕切り部の傾斜角度を調節することを特徴とする
廃棄物を可燃物と可燃物以外の物とに分別する方法によ
って解決される。
部および空気吹付け部に加えて、この空気吹付け部の下
方領域を二つ(第1領域および第2領域)に区分するた
めの仕切り部を具備する。そして、上記空気吹付け部の
作用により分離させた可燃物については、第1領域経由
で落下させ、他方、同じく上記空気吹付け部の作用によ
り分離させた可燃物以外の物については、第2領域経由
で落下させるようにした。更に、本発明の分別装置で
は、上記仕切り部(少なくとも仕切り部の上側部分)の
傾斜角度が可変であるよう構成されている。言い換えれ
ば、同仕切り部の傾斜角度を変化させることで、可燃物
が通過する第1領域の範囲(ある廃棄物を可燃物として
選出する領域の範囲)を調節できるようになっている。
したがって処理しようとする廃棄物中の可燃物が水分を
含んで重くなっている(比重が増大している)場合に
は、その程度に応じて、上記第1領域の範囲が大きくな
るよう仕切り部の傾斜角度を調節すればよい。これによ
って、乾燥状態の時よりも空気吹付け部の下方近くに落
下することになる水分を含んだ可燃物についても、不燃
物など可燃物以外の物に混じることはなく、可燃物とし
て集めることが可能となる。つまり本発明によれば、廃
棄物中の可燃物がいかなる乾湿状況であっても、確実に
廃棄物を可燃物とそれ以外の物とに分別できるようにな
る。
吹付け部は、フルイ部から落下した廃棄物に対して吹き
付ける空気の向きを調節できるよう構成されてなること
が好ましい。これによって、更に分別精度の向上が図れ
るようになる。
明の一実施形態を具体的に説明する。なお、図1は本実
施形態に係る分別装置が組み込まれた産業廃棄物処理プ
ラントの概略図、図2は同分別装置の要部拡大図、図3
は一部を拡大して示す空気吹付け部の正面図である。
別装置(以下、単に本装置と言う)は、例えば建築廃材
などの産業廃棄物(以下、単に廃棄物とも言う)を、木
片や紙屑などの可燃物と、それ以外の物すなわち不燃物
とに分別するためのものである。さて本装置は、図1や
図2から判るように、主要構成要素として、フルイ部1
と、空気吹付け部2と、仕切り部3とを備える。そし
て、こうした主要構成要素を具備してなる本装置は、図
1に示すごとく、産業廃棄物処理プラントに組み込まれ
ている。つまり、産業廃棄物処理プラントの一部となっ
ている。よって、本装置の構造や機能について解説する
前に、それが組み込まれてなる産業廃棄物の処理プラン
トについて簡単に説明する。
長大なコンベア4を有し、処理される廃棄物Wは、この
コンベア4によって、図1中、左側に搬送されていくよ
うになっている。なお、コンベア4の途中および端部に
対応する位置には、磁選機5a,5bが配置されてお
り、この磁選機5a,5bの作用によって、廃棄物Wか
ら着磁性物(鉄やニッケルなどの金属)が取り除かれ
る。
れており、本装置の作用によって上述したとおり廃棄物
Wは可燃物と不燃物とに分別される。このうち可燃物
(正確には所定粒径以上の可燃物)については、振動式
のフルイ皿6を経てコンベア7の上に落下し、焼却設備
(図示せず)へと搬送される。一方、不燃物(正確には
所定粒径以上の不燃物および所定粒径未満の廃棄物)に
ついては、本装置の下方に傾斜状態で設けられたコンベ
ア8の上に落下する。そして、図1中、左側に搬送され
ていき、破砕機9に投入される。この破砕機9によっ
て、ある粒径以下に破砕された不燃物(破砕物)は、続
いてコンベア10の上に落下し、集積場所へと搬送され
ることになる。
しく説明する。本装置は上述したように、概して、フル
イ部1、空気吹付け部2、そして仕切り部3から構成さ
れる。このうちフルイ部1は振動式のものであって、コ
ンベア4から落下した廃棄物Wを所定粒径以上の物と所
定粒径未満の物とに分別する役割を果たす。なお前者
は、フルイ部1の右端(左端よりも低位)から下方に落
下し、他方、後者は、フルイ部1の右端に到達する前に
コンベア8の上に落下する。
定粒径以上の廃棄物Wが落下してくる右端側に存在して
いる。特に、廃棄物Wが直接載置されるフルイ面1aよ
りも下方に配置されている。空気吹付け部2はファン1
1に接続されており、このファン11から供給される空
気を、フルイ部1の右端から落下した廃棄物Wに対して
吹き付ける。これによって廃棄物Wは、空中で可燃物と
それ以外の不燃物とに分離させられる。つまり、比較的
比重の小さな可燃物は遠方に吹き飛ばされ、この結果、
廃棄物Wは可燃物と不燃物とに分離させられる。
点を中心として回動可能となっている。すなわち、フル
イ部1(フルイ面1a)から落下した廃棄物Wに対して
吹き付ける空気の向きを調節できるよう構成されてい
る。また、言うまでもなく、吹付け量(風量)も調節自
在である。加えて、空気吹付け部2は、その軸方向(フ
ルイ部1の幅方向)に沿った空気の吹出し向きをも調節
できるようになっている。更に詳しく言うと、図3から
判るように、空気吹付け部2におけるその軸方向に沿っ
た切欠き(空気吹出し口)2aの上下には、ガイド板1
2a,12bが配されている。そして上側のガイド板1
2aには、逆L字形の整流板13がボルト14で複数連
結されている。したがって、ボルト14を緩め、整流板
13の向きを変更した後、再度、ボルト14を締め付け
ることで、空気吹付け部2の軸方向に沿った空気の吹出
し向きを調節できる。
一部のみを示す架台15によって支持されており、更
に、同空気吹付け部2の一端側(閉塞面側)にはレバー
2bが取り付けられている。上記点Oを中心とした空気
吹付け部2の回動操作は、このレバー2bを用いて行わ
れる。また、空気吹付け部2におけるレバー2bが存在
する端部と逆側の端部には、上記ファン11から延びる
ホース16が接続されている。
どと共に本装置を構成する仕切り部3についてである
が、この仕切り部3は、空気吹付け部2の下方領域を二
つに区分する役割を果たす。更に具体的に言うと、同仕
切り部3は、空気吹付け部2の下方領域を、この空気吹
付け部2の作用により分離させた可燃物が落下(通過)
する第1領域と、同空気吹付け部2の作用により分離さ
せた可燃物以外の物すなわち不燃物が落下(通過)する
第2領域とに区分する。なお、図2において、仕切り部
3を挟んで右側に位置する領域が上記第1領域であり、
一方、仕切り部3を挟んで左側に位置する領域が上記第
2領域である。
あるよう構成されている。正確には仕切り部3は、下側
に位置する固定片3aと上側に位置する可動片3bとか
らなる。そして、可動片3bは固定片3aに対して、そ
の下端部を支点として回動可能である(回動範囲は図2
中、実線で示す位置と一点鎖線で示す位置との間)。本
装置は、この可動片3b(したがって仕切り部3)の傾
斜角度を、図示していない駆動手段を用いて変化させる
ことで、上記第1領域の範囲を適宜調節できるようにな
っている。
含んで重くなっている場合には、その程度に応じて、第
1領域の範囲が大きくなるよう可動片3b(仕切り部
3)の傾斜角度を調節すればよい。例えば、可燃物があ
る量の水分を含んで重くなっている場合に、それは図2
において二点鎖線Lで示す経路で落下する。つまり、こ
の可燃物は乾燥状態の時よりも、空気吹付け部2の真下
に近い位置に落下する。もし、この時、仕切り部3の傾
斜角度が、乾燥可燃物を想定したものである場合(実線
位置)には、可燃物はそれに当たってコンベア8の上に
落下し、不燃物として搬送されることになる。ところ
が、本装置は、上述したように仕切り部3を構成する可
動片3bの傾斜角度が可変である。よって、可燃物が水
分を含んで重くなっている場合には、可動片3bを図2
中、反時計回りに適当な位置まで回動させればよい。つ
まり、第1領域の範囲が大きくなるよう設定すればよ
い。ここでは、可動片3bを図2に一点鎖線で示す位置
まで回動させることで、この可動片3b(仕切り部3)
と水分を含んだ可燃物とが交錯するのを回避できる。そ
して、この結果、水分を含んだ可燃物についても、不燃
物に混じることなく、コンベア7の上に確実に可燃物と
して集めることが可能となる。言い換えれば、可燃物が
いかなる乾湿状況であっても、本装置を用いることによ
って、確実に廃棄物Wを、可燃物とそれ以外の物すなわ
ち不燃物とに分別できるようになる。
可燃物がいかなる乾湿状況であっても確実に廃棄物を可
燃物とそれ以外の物とに分別することができる。
た産業廃棄物処理プラントの概略図
口) 2b 空気吹付け部のレバー 3 仕切り部 3a 仕切り部の固定片 3b 仕切り部の可動片 4 コンベア 5a,5b 磁選機 6 フルイ皿 7 コンベア 8 コンベア 9 破砕機 10 コンベア 11 ファン 12a,12b ガイド板 13 整流板 14 ボルト 15 架台 16 ホース W 廃棄物
Claims (2)
- 【請求項1】 フルイ部と、このフルイ部の一端側にあ
って、前記フルイ部から落下した廃棄物に対して空気を
吹き付け、空中で廃棄物を可燃物と可燃物以外の物とに
分離させる空気吹付け部と、この空気吹付け部の下方領
域を、前記空気吹付け部の作用により分離させた可燃物
が通過する第1領域と、前記空気吹付け部の作用により
分離させた可燃物以外の物が通過する第2領域とに区分
するための仕切り部とを具備し、前記仕切り部は傾斜角
度が可変に構成された分別装置を用いることによって、
屋外に山積みされている廃棄物を可燃物と可燃物以外の
物とに分別する方法であって、 前記可燃物の雨後の水分量が多い場合には、前記第1領
域が広くなるように前記傾斜角度が可変の仕切り部の傾
斜角度を調節し、 前記可燃物の水分量が少ない場合には、前記第2領域が
広くなるように前記傾斜角度が可変の仕切り部の傾斜角
度を調節することを特徴とする廃棄物を可燃物と可燃物
以外の物とに分別する方法。 - 【請求項2】 分別装置の空気吹付け部は、フルイ部か
ら落下した廃棄物に対して吹き付ける空気の向きを調節
できるよう構成されてなることを特徴とする請求項1に
記載の廃棄物を可燃物と可燃物以外の物とに分別する方
法。
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JP34293599A JP3359313B2 (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 廃棄物を可燃物と可燃物以外の物とに分別する方法 |
Publications (2)
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JP3359313B2 true JP3359313B2 (ja) | 2002-12-24 |
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Family Applications (1)
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JP4315953B2 (ja) * | 2005-12-26 | 2009-08-19 | 株式会社リョーシン | 混合廃棄物処理装置 |
-
1999
- 1999-12-02 JP JP34293599A patent/JP3359313B2/ja not_active Expired - Fee Related
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