JP2002001222A - 解繊設備 - Google Patents

解繊設備

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JP2002001222A
JP2002001222A JP2000193276A JP2000193276A JP2002001222A JP 2002001222 A JP2002001222 A JP 2002001222A JP 2000193276 A JP2000193276 A JP 2000193276A JP 2000193276 A JP2000193276 A JP 2000193276A JP 2002001222 A JP2002001222 A JP 2002001222A
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airflow
foreign matter
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JP2000193276A
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English (en)
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Yasuichi Takahashi
保市 高橋
Yoji Kikata
洋二 木方
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NAGOYA MOKUZAI SOKO KK
TAKAHASHI KIKAN KK
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
NAGOYA MOKUZAI SOKO KK
TAKAHASHI KIKAN KK
Japan Science and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 解繊機に異物が入り込まないようにして、解
繊機の解繊歯の破損を防止する。 【解決手段】 本発明に係る解繊設備は、木質等を粉砕
することにより得られた木質原料を選別機に通して異物
を除去し、その異物が除去された木質原料を解繊機に供
給し、その解繊機で木質原料の解繊を行う解繊設備であ
って、選別機10は、閉じられた容器12内に供給され
た木質原料を上昇気流によって上方に飛散させる気流発
生手段11と、容器12内に取付けられており、上昇気
流に乗って上昇する木質原料及び異物が衝突する衝突部
材20と、上昇気流に乗って容器12から排出された木
質原料を回収する回収手段17とを有している。このた
め、上昇気流に乗って容器12から排出され、回収手段
17により回収された木質原料中に異物はほとんど存在
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質等を粉砕する
ことにより得られた木質原料を選別機に通して異物を除
去し、その異物が除去された木質原料を解繊機に供給
し、その解繊機で木質原料の解繊を行う解繊設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に木質廃材や剪定枝葉等は資源の
有効利用のため、繊維化された状態でファイバボードの
原料としてリサイクルされる。木質廃材等を繊維化する
設備が解繊設備であり、一般的に以下の工程により解繊
(繊維化)が行われる。先ず、木質廃材や剪定枝葉等を
粉砕して得られた木質原料が選別機に通されて釘等の金
属や石等の異物が除去される。次に、異物が除去された
木質原料が解繊機に供給され、その解繊機で木質原料は
リサイクルが可能な状態にまで解繊される。
【0003】図5は、従来一般的に使用されている解繊
設備の選別機の概略図である。選別機50は、傾斜式の
振動篩装置52と吸引装置56とを備えている。振動篩
装置52は、搬送されてきた木質原料Wを篩分けする装
置であり、この振動篩装置52によって木質原料Wに混
入されている細かい異物(金属、石等)が篩落される。
吸引装置56は、篩落されなかった異物と木質原料Wと
を分別する装置であり、振動篩装置52上に位置する比
重の小さい木質原料Wを上方から吸引してホッパー54
まで搬送する。木質原料Wより比重の大きな異物は吸引
装置56に吸引されず、振動篩装置52によって回収コ
ンベヤ53に落される。ホッパー54まで搬送された木
質原料Wは前記解繊機(図示されていない)に供給さ
れ、回転式の解繊歯によって解繊される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した選別
機は、振動篩装置52上に位置する木質原料Wを上方か
ら吸引する方式のため、細かい異物が篩落される前にそ
の異物が木質原料Wと共に吸引装置56に吸引されるお
それがある。選別機50には吸引された異物を戻す機構
が存在しないため、一旦吸引された異物はホッパー54
まで搬送される。異物が混入している木質原料Wが解繊
機に供給されると、その異物が解繊機のディスクに形成
された解繊歯を破損させるおそれがある。本発明は、解
繊機に供給する木質原料に異物が混入しないようにして
解繊機の損傷を防止することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、各請求
項の発明によって解決される。請求項1の発明は、木質
等を粉砕することにより得られた木質原料を選別機に通
して異物を除去し、その異物が除去された木質原料を解
繊機に供給し、その解繊機で木質原料の解繊を行う解繊
設備であって、前記選別機は、閉じられた容器内に供給
された木質原料を上昇気流によって上方に飛散させる気
流発生手段と、前記容器内に取付けられており、上昇気
流に乗って上昇する木質原料及び異物が衝突する衝突部
材と、上昇気流に乗って前記容器から排出された木質原
料を回収する回収手段とを有している。このように、選
別機は上昇気流により木質原料を上方に飛散させる方式
のため木質原料に紛れ込んだ重い金属や石等の異物は飛
ばされず、容器の下部に落される。さらに、上昇気流に
乗って上昇する細かい金属、石、木の節等の異物も衝突
部材に衝突することにより落下する。このため、木質原
料より比重が大きいほとんどの異物が容器内で回収され
る。なお、異物よりも比重が小さい木質原料は衝突部材
に衝突しても大部分が上昇気流に乗ってそのまま上方に
移動する。また、木質原料の一部は衝突部材に衝突して
落下するがその落下速度が小さいため、上昇気流により
再び上方に飛ばされる。このため、上昇気流に乗って容
器から排出され、回収手段により回収された木質原料中
に異物はほとんど存在しない。即ち、解繊機に供給され
る木質原料中に異物はほとんど存在しないため、解繊機
の解繊歯の破損を防止することができる。ここで、請求
項1における木質等は木質廃材や剪定枝葉等を含むもの
とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載の解繊設
備であって、衝突部材は傾斜板から構成される。このた
め、衝突部材の製作が容易になる。
【0007】請求項3の発明は、請求項2記載の解繊設
備であって、傾斜板の傾斜角度を調整可能にした。この
ため、傾斜板の傾斜角度を調整して、木質原料及び異物
の衝突エネルギーを調節することにより、木質原料の回
収効率及び異物の除去率を適正値に保持できる。
【0008】請求項4の発明は、請求項2記載の解繊設
備であって、衝突部材は複数の傾斜板を連結させた屈曲
部材により構成される。このため、個別に製作された複
数の傾斜板を使用して衝突部材を形成するよりも、屈曲
部材を使用する方が衝突部材の製作が容易になる。
【0009】請求項5の発明は、請求項4記載の解繊設
備であって、衝突部材は複数の屈曲部材により構成され
る。このため、各々の屈曲部材の配置を調整すること
で、木質原料及び異物を効率的に傾斜板に衝突させるこ
とができる。
【0010】請求項6の発明は、請求項5記載の解繊設
備であって、複数の屈曲部材は平行に配置される。この
ため、屈曲部材と屈曲部材との間隔を調整することで、
寸法の大きな木片等を確実に除去できる。
【0011】請求項7の発明は、請求項1記載の解繊設
備であって、容器には、その容器内に木質原料を定量投
入するための投入手段が設けられている。このため、木
質原料をその容器内に定量投入し、上昇気流の流量を予
め決められた値にすることで、木質原料を常に同じ状態
で飛散させることができる。さらに解繊機に供給する木
質原料の供給量を一定にできるため、解繊機のオーバロ
ードを防止できる。
【0012】請求項8の発明は、請求項1記載の解繊設
備であって、気流発生手段には、上昇気流の流量を調整
する手段が設けられている。このため、木質原料の質や
異物の種類が変化しても、その木質原料等を飛散させる
のに適した上昇気流を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1から図4に基づいて、
本発明の実施形態1に係る解繊設備の説明を行う。ここ
で、図1は解繊設備に使用される選別機の模式図、図2
は選別機に使用されるエリミネータの概略斜視図、図3
はエリミネータの動作状態図、図4は解繊設備全体概略
図である。解繊設備1は木質廃材や剪定枝葉等をリサイ
クルするために繊維化する設備であり、図4に示すよう
に、粗粉砕装置2と三段振動式篩装置5と選別機10及
び解繊機30を備えている。
【0014】粗粉砕装置2は木質廃材や剪定枝葉等を解
繊できるサイズに粉砕する装置であり、その粗粉砕装置
2により粉砕された木質廃材や剪定枝葉等(以下、木質
原料Wという)が第一ベルトコンベヤ3によって三段振
動式篩装置5まで搬送される。三段振動式篩装置5は、
例えば10mmアンダーの木質原料Wを篩落す上段篩5u
と、篩落された10mmアンダーの木質原料Wから微粉と細
かい金属、砂等を篩落す下段篩5dとから構成されい
る。そして、上段篩5uによって篩落され、さらに下段
篩5dによって微粉と砂等が除去された10mmアンダーの
木質原料Wが第二ベルトコンベヤ6によって選別機10
まで搬送される。なお、上段篩5uによって篩落されな
かった10mmを超える木質原料Wは返送コンベヤ4によっ
て粗粉砕装置2まで戻され、ここで再び粉砕される。
【0015】選別機10は、風選分別法により木質原料
Wから金属、石、木の節等の比重の大きな異物(以下、
異物という)を除去する装置であり、図1に示すよう
に、密閉式の本体ケース12を備えている。本体ケース
12は縦長の容器であり、下部側面に送風ファン11が
接続される接続口12mが形成されている。
【0016】送風ファン11は、接続口12mから本体
ケース12内に空気を吹き込むことによりその本体ケー
ス12内に上昇気流を発生させる装置であり、その上昇
気流によって本体ケース12内に投入された木質原料W
が上方に飛散させられる。送風ファン11は回転数の制
御が可能であり、その回転数を調整することで本体ケー
ス12内に吹き込む空気の流量を制御できる。即ち、送
風ファン11が本発明の気流発生手段として機能する。
【0017】本体ケース12の中段位置には段状に原料
投入部12xが設けられており、この原料投入部12x
の上に投入バルブ13tを介して投入ホッパー13が設
置されている。投入ホッパー13は、三段振動式篩装置
5から第二ベルトコンベヤ6によって搬送されてきた木
質原料Wを一時的に貯留するホッパーであり、上限位置
と下限位置にレベルスイッチ13sが取付けられてい
る。なお、図1には上限位置のレベルスイッチ13sの
みが表示されている。
【0018】投入ホッパー13の上限位置まで木質原料
Wが溜められると、上限のレベルスイッチ13sが動作
して第二ベルトコンベヤ6が停止し、木質原料Wの供給
が停止される。また、投入ホッパー13の下限位置まで
木質原料Wが減少すると、下限のレベルスイッチ13s
が動作して第二ベルトコンベヤ6が起動され、木質原料
Wが投入ホッパー13に供給される。即ち、投入ホッパ
ー13の内部には常に木質原料Wが溜められるようにな
っている。
【0019】投入バルブ13tは、図示されていない回
転横軸の側面円周方向に複数の回転羽根を備える回転式
バルブであり、上側に位置する回転羽根と回転羽根との
間で投入ホッパー13内の木質材料Wを受ける構造であ
る。このため、投入バルブ13tの回転横軸を回転させ
て上側に位置する回転羽根を下側まで移動させることに
より、回転羽根と回転羽根との間に溜めた投入ホッパー
13内の木質材料Wを本体ケース12内に投入すること
ができる。したがって、投入バルブ13tの回転横軸の
回転数を制御することにより、時間当たりの木質原料W
の投入量を調整することができる。また、投入バルブ1
3tは回転横軸及び複数の回転羽根を回転させて投入ホ
ッパー13内の木質材料Wを本体ケース12内に投入す
る構造のため、投入ホッパー13と本体ケース12との
間をほぼシールした状態に保持できる。即ち、投入ホッ
パー13及び投入バルブ13tが本発明の投入手段とし
て機能する。
【0020】本体ケース12の最下部には木質原料Wか
ら除去された異物を排出する排出バルブ12vが取付け
られている。排出バルブ12vは、前述の投入バルブ1
3tと等しい構造のものが使用される。また、本体ケー
ス12には、異物の詰まり等を考慮して排出バルブ12
vの近傍に掃除扉12dが設けられている。本体ケース
12の下部には、投入バルブ13tによって投入された
木質原料Wが落下する位置に傾斜付振動板15が取付け
られている。傾斜付振動板15は、投入された木質原料
Wに含まれる異物及び後記するエリミネータ20に衝突
して落下した異物を振動により排出バルブ12vの位置
まで移動させる板であり、異物の状態に応じて傾斜角度
を調整することができる。また、傾斜付振動板15の表
面には木片及び金属等が滑り落ちないように凹凸が形成
されている(図示されていない)。
【0021】本体ケース12の内側上部にはエリミネー
タ20が設置されている。エリミネータ20は、上昇気
流によって木質原料Wと共に吹き上げられた比重の大き
な異物を衝突エネルギーで落下させる装置であり、図2
に示すように、例えば五枚の屈曲板22から構成され
る。屈曲板22は、複数(図では五枚)の長方形板23
の長辺をヒンジ24で互いに連結してアコーディオン状
に屈曲可能に形成した板であり、上昇気流によって吹き
上げられた全ての木質原料W及び異物がいずれかの屈曲
板22に衝突できるように、本体ケース12の幅方向に
等間隔で配列されている。
【0022】各々の屈曲板22の上端部22pは等しい
高さに位置決めされた状態で、本体ケース12の天井部
12rの下端に揺動可能な状態で取り付けられている
(図1参照)。さらに、各々の屈曲板22の下端部22
dにはその屈曲板22の下端部22dを上下方向に変位
させる操作レバー26が固定されている。操作レバー2
6は、屈曲板22の下端部22dが固定される連結部2
6cと、本体ケース12の外側に位置して作業員が操作
するハンドル部26hとから構成されている。なお、本
体ケース12の側面には、操作レバー26が通される縦
長孔(図示されていない)形成されており、その縦長孔
と操作レバー26との間がゴム等によりシールされてい
る。
【0023】操作レバー26のハンドル部26hが下げ
られると、図3(A)に示すように、各々の屈曲板22
が延ばされて鉛直線に対する長方形板23の傾斜角度が
小さくなり、木質原料W等がエリミネータ20を通過し
易くなる。逆に、操作レバー26のハンドル部26hが
引き上げられると、図3(B)に示すように、各々の屈
曲板22が縮められて鉛直線に対する長方形板23の傾
斜角度が大きくなり、木質原料W等がエリミネータ20
を通過し難くなる。このため、鉛直線に対する長方形板
23の傾斜角度は木質原料Wがエリミネータ20を通過
でき、かつ異物がエリミネータ20を通過できない適正
な値に設定される。即ち、エリミネータ20の長方形板
23が本発明の傾斜板として機能する。
【0024】本体ケース12には、エリミネータ20の
上方に天井部12rが形成されている(図1参照)。天
井部12rは略角錐形に形成されており、その天井部1
2rの中央に排気口12kが形成されている。そして、
排気口12kに排気ダクト16の一端が接続されてい
る。
【0025】排気ダクト16は、エリミネータ20を通
過した木質原料Wを空気と共に回収ホッパー17にまで
導くダクトであり、その排気ダクト16の他端が回収ホ
ッパー17の上端側面に接続されている。回収ホッパー
17は、排気ダクト16により供給された木質原料Wを
貯留して解繊機30に供給するホッパであり、その回収
ホッパー17の下端部に供給バルブ18が装着されてい
る。
【0026】供給バルブ18は、回収ホッパー17内の
木質原料Wを解繊機30に供給する回転式バルブであ
り、前述の投入バルブ13tと等しい構造のものが使用
される。したがって、供給バルブ18の回転横軸の回転
数を制御することにより、時間当たりの木質原料Wの供
給量(排出量)を調整することができる。また、その供
給バルブ18により回収ホッパー17は密閉状態に保持
される。回収ホッパー17の天井部17uには、回収ホ
ッパー17内に流入した空気を送風ファン11に戻す戻
りダクト19が接続されている。即ち、回収ホッパー1
7等が本発明の回収手段として機能する。
【0027】次に、選別機10の動作説明を行う。先
ず、第二ベルトコンベヤ6によって搬送されてきた木質
原料Wが投入ホッパー13に供給され、その投入ホッパ
ー13内に溜められる。なお、投入ホッパー13の上限
位置のレベルスイッチ13sが動作することにより、第
二ベルトコンベヤ6は停止する。さらに、エリミネータ
20の操作レバー26が操作されて、そのエリミネータ
20の長方形板23の傾斜角度が調整される。また、傾
斜付振動板15が所定の傾斜角度に調整された後に駆動
され、その傾斜付振動板15が所定振動数で振動する。
【0028】次に、送風ファン11が起動されて、接続
口12mから本体ケース12内に空気が吹き込まれ、そ
の本体ケース12内に上昇気流が発生する。ここで、送
風ファン11はその上昇気流の流量が予め決められた流
量になるように、回転数が制御される。このようにし
て、本体ケース12内に上昇気流が発生している状態
で、投入バルブ13tが予め決められた回転数で駆動さ
れ、投入ホッパー13から木質原料Wが一定量づつ本体
ケース内に投入される。
【0029】本体ケース12内に投入された木質原料W
は上昇気流に乗って飛散する。このとき、木質原料Wの
混入されている重量物、即ち、金属、石コロ、木の節等
の異物は上昇気流に飛ばされないため、傾斜付振動板1
5の上に落下し、この傾斜付振動板15によって排出バ
ルブ12vの位置まで送られる。さらに、木質原料Wと
共に吹き上げられた細かい異物はエリミネータ20の長
方形板23に衝突し、その衝突エネルギーによって傾斜
付振動板15の上に落下し、この傾斜付振動板15によ
って排出バルブ12vの位置まで送られる。また、エリ
ミネータ20の屈曲板22の間を通れない大きな木片も
傾斜付振動板15の上に落下し、排出バルブ12vの位
置まで送られる。排出バルブ12vは傾斜付振動板15
によって送られてきた異物を本体ケース12の外に排出
する。
【0030】上昇気流によって吹き上げられた木質原料
Wは、異物よりも比重が小さいため、長方形板23に衝
突しても大部分が上昇気流に乗ってそのまま上方に移動
してエリミネータ20を通過する。また、木質原料Wの
一部は落下することもあるがその落下速度は小さいた
め、上昇気流により再び上方に飛ばされ、エリミネータ
20を通過する。上昇気流に乗ってエリミネータ20を
通過した木質原料Wは天井部12rの排気口12kから
排気ダクト16を通って回収ホッパー17に送られ、こ
の回収ホッパー17に溜められる。さらに、木質原料W
と共に回収ホッパー17まで到達した空気は、戻りダク
ト19によって送風ファン11に戻される。
【0031】回収ホッパー17に溜められた木質原料W
は、図4に示すように、供給バルブ18によって一定量
づつ解繊機30の送入機に供給され、その送入機によっ
て解繊機30に送入される。なお、供給バルブ18によ
って解繊機30に供給される木質原料Wの量は、解繊機
30の能力を超えない量に設定される。解繊機30によ
って解繊された木質原料W(以下、木質繊維という)は
蒸気ヒーター32によって乾燥され、輸送ファン31に
よって製品ホッパー33まで圧送される。そして、製品
ホッパー33によって圧送空気と分離された木質繊維が
その製品ホッパー33からサイロ34に供給されてこの
サイロ34に溜められる。
【0032】このように、本実施の形態に係る解繊設備
1の選別機10は上昇気流により木質原料Wを飛散させ
る方式のため木質原料Wに紛れ込んだ重い金属や石等の
異物は飛ばされず、本体ケース12の下部に落される。
さらに、上昇気流により吹き上げられた金属、石、木の
節等の異物もエリミネータ20の長方形板23に衝突す
ることにより落下する。このため、ほとんどの異物が本
体ケース12内で回収される。したがって、上昇気流と
共に本体ケース12から排出され、回収ホッパー17で
回収された木質原料W中に異物はほとんど存在しない。
即ち、解繊機30に供給される木質原料W中に異物はほ
とんど存在しないため、その解繊機30の解繊歯の破損
を防止することができる。また、本体ケース12は閉じ
られているため、途中で外気の流入、流出がなく、木質
原料Wを飛散させるのに適した上昇気流を作り易い。さ
らに、作業環境を悪化させることもない。
【0033】また、エリミネータ20の長方形板23の
傾斜角度を容器の外側から調整できるため、選別機10
の運転中に長方形板23の傾斜角度を調整して、木質原
料Wの回収効率及び異物の除去率を適正値に保持でき
る。また、本体ケース12には、投入ホッパー13及び
投入バルブ13t等が設けられており、木質原料Wをそ
の本体ケース12内に一定量づつ投入できるため、上昇
気流の流量を一定にすることで、木質原料Wを常に同じ
状態で飛散させることができる。さらに解繊機30に供
給する木質原料Wの供給量を一定にして、解繊機30の
オーバロードを防止することができる。
【0034】また、送風ファン11は、回転数制御によ
り上昇気流の流量を調整できるため、木質原料Wの質や
異物の種類等が変化しても、その木質原料W等を飛散さ
せるのに適した流量の上昇気流を得ることができる。
【0035】なお、本実施の形態に係るエリミネータ2
0は、五枚の屈曲板22を本体ケース12の幅方向に等
間隔で配置する例を示したが、本体ケース12の幅寸法
に応じて屈曲板22の使用枚数を適宜変更することは可
能である。また、屈曲板22の相互間の寸法を場所に応
じて変えることも可能である。さらに、屈曲板22を構
成する長方形板23の枚数も適宜変更することも可能で
ある。即ち、上昇気流に乗って飛散した木質原料W及び
異物が少なくとも一回は衝突できるように形成されてい
れば、屈曲板22の枚数や形状等は特に限定されない。
【0036】また、本実施の形態では、送風ファン11
の送風ダクトが接続される接続口12mを傾斜付振動板
15の下側に形成する例を示したが、傾斜付振動板の上
側に形成しても良い。さらに、傾斜付振動板15の代わ
りに傾斜付振動篩を設けることも可能である。
【0037】なお、実施形態1により把握される発明で
あって特許請求の範囲に記載されていない発明を以下に
追記する。1)木質等を粉砕することにより得られた木
質原料から異物を除去する選別機であって、閉じられた
容器内に供給された木質原料を上昇気流によって上方に
飛散させる気流発生手段と、前記容器内に取付けられて
おり、上昇気流に乗って上昇する木質原料及び異物が衝
突する衝突部材と、上昇気流に乗って前記容器から排出
された木質原料を回収する回収手段と、を有することを
特徴とする選別機。
【0038】
【発明の効果】本発明によると、木質原料に混入された
異物が選別機の容器内で回収されるため、解繊機に供給
される木質原料中に異物はほとんど存在しない。このた
め、解繊機の解繊歯の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る解繊設備の選別機の
模式図である。
【図2】前記選別機のエリミネータの概略斜視図であ
る。
【図3】エリミネータの動作状態図(A図)、(B図)
である。
【図4】本発明の実施形態1に係る解繊設備の全体概略
図である。
【図5】従来の解繊設備における選別機の模式図であ
る。
【符号の説明】
10 選別機 11 送風ファン(気流発生手段) 12 本体ケース(容器) 13 投入ホッパー(投入手段) 13t 投入バルブ(投入手段) 17 回収ホッパー(回収手段) 20 エリミネータ(衝突部材) 22 屈曲板(屈曲部材) 23 長方形板(傾斜板) 26 操作レバー 30 解繊機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 396020800 科学技術振興事業団 埼玉県川口市本町4丁目1番8号 (72)発明者 高橋 保市 愛知県名古屋市昭和区白金3−7−8 株 式会社タカハシキカン内 (72)発明者 木方 洋二 愛知県名古屋市昭和区高峯町108−1 Fターム(参考) 4D021 FA17 GA02 GA08 GA12 GA13 GA16 GA18 GA23 GA27 GB01 HA01 HA10 4L055 AA01 BA12 CA03 CA13 CA16 GA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質等を粉砕することにより得られた木
    質原料を選別機に通して異物を除去し、その異物が除去
    された木質原料を解繊機に供給し、その解繊機で木質原
    料の解繊を行う解繊設備であって、 前記選別機は、 閉じられた容器内に供給された木質原料を上昇気流によ
    って上方に飛散させる気流発生手段と、 前記容器内に取付けられており、上昇気流に乗って上昇
    する木質原料及び異物が衝突する衝突部材と、 上昇気流に乗って前記容器から排出された木質原料を回
    収する回収手段と、を有することを特徴とする解繊設
    備。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の解繊設備であって、 衝突部材は傾斜板から構成されることを特徴とする解繊
    設備。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の解繊設備であって、 傾斜板の傾斜角度を調整可能にしたことを特徴とする解
    繊設備。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の解繊設備であって、 衝突部材は複数の傾斜板を連結させた屈曲部材により構
    成されることを特徴とする解繊設備。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の解繊設備であって、 衝突部材は複数の屈曲部材により構成されることを特徴
    とする解繊設備。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の解繊設備であって、 複数の屈曲部材は平行に配置されることを特徴とする解
    繊設備。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の解繊設備であって、 容器には、その容器内に木質原料を定量投入するための
    投入手段が設けられていることを特徴とする解繊設備。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の解繊設備であって、 気流発生手段には、上昇気流の流量を調整する手段が設
    けられていることを特徴とする解繊設備。
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