JP3359051B2 - 光磁気記録再生装置 - Google Patents

光磁気記録再生装置

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JP3359051B2
JP3359051B2 JP14808192A JP14808192A JP3359051B2 JP 3359051 B2 JP3359051 B2 JP 3359051B2 JP 14808192 A JP14808192 A JP 14808192A JP 14808192 A JP14808192 A JP 14808192A JP 3359051 B2 JP3359051 B2 JP 3359051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のレーザ光照射手
段を有する光磁気記録再生装置に関し、特に高周波重畳
方式を用いる光磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の技術について述べるが、本
発明の従来技術との相異点は、主に半導体レーザ周辺部
分に存在し、光磁気ディスクの全体的な動作について
は、技術関連者にとって周知のものであることから、以
下、半導体レーザ周辺に限って説明を行なうものとす
る。
【0003】さて、半導体レーザを再生のためのパワー
にて発光した時に、媒体からの戻り光によってノイズが
生じるが、このノイズを低減するための手段として、特
公昭59−9086号公報に記載されているように、半
導体レーザに高周波電流を印加する高周波重畳方式が知
られている。
【0004】また、光磁気ディスクシステムでは、裸特
性の不十分さを補うため、一般に、情報の記録を行なっ
た後、正確に情報が記録されたかどうかを確認するため
の、再生・照合といった、ベリファイ動作が行なわれて
いる。
【0005】さらに、近年このベリファイ動作にかかる
時間を短縮する目的で、書き込みのためのレーザビーム
とそのすぐ後を追いかけるベリファイ用レーザビームと
を備えた2レーザビーム構成とし、書き込みとほぼ同時
にベリファイを行なう、いわゆるダイレクトベリファイ
という方式が提案されている。
【0006】前記の2レーザビームを得る方法には、近
接した2つのレーザ発光源を用いるものと、1つのレー
ザ発光源から発せられるレーザビームを、グレーティン
グによって、2ビームに分けるものが知られているが、
それぞれ一長一短がある。ここでは、2つのレーザ発光
源を備えたものに限って説明を続ける。
【0007】図9は、従来の2つの半導体レーザによっ
てダイレクトベリファイ機能を実現した光磁気記録再生
装置の半導体レーザ周辺を示す模式的構成図である。図
中1は、第1の半導体レーザ、2は、第2の半導体レー
ザ、3は、第1の半導体レーザに高周波電流を印加する
高周波発振回路、4は、第2の半導体レーザに高周波電
流を印加する高周波発振回路、5は、第1の半導体レー
ザに、電流を印加する電流源、6は、第2の半導体レー
ザに電流を印加する電流源、7は、コントローラ、8
は、第1,第2の半導体レーザから発せられるレーザビ
ームを、平行光化し、記録媒体に合焦させ、また、媒体
からの情報を含んだ反射光を分離して、センサへと導
く、両レーザビームに共通の光学系である。
【0008】9は、記録媒体であるところの光磁気ディ
スクである。第1の半導体レーザから発せられ、記録媒
体9上に合焦された第1のビームスポットは、第2の半
導体レーザのそれに対し、記録媒体9の回転時に先行す
るよう構成されている。そして、両ビームスポットを、
記録媒体9上の記録・再生トラックに正確に乗せるため
のオートトラッキング、オートフォーカスといったサー
ボ動作は第1のビームスポットのサーボエラー信号に基
づいて行なわれる。
【0009】従って、第2のビームスポットが、トラッ
クをトレースする時の正確さは、第1,第2の半導体レ
ーザの相対的な位置精度や、光学系8の調整精度等によ
って保証される。第1,第2のビームスポットについ
て、独立に、もしくは切り換え可能でサーボ動作させる
ことは、装置をいたずらに複雑にするため、一般には行
なわれない。
【0010】次に動作について説明する。
【0011】まず媒体上のデータ再生時は、コントロー
ラ7によって、高周波発振回路3が動作し、電流源5
は、半導体レーザ1が再生パワーを発するのに必要十分
な電流を半導体レーザ1に印加し、高周波発振回路4は
非動作、電流源6は電流0となる。そして半導体レーザ
1より発せられたレーザビームは光学系8を通じて記録
媒体9上にビームスポットとして照射され、その反射光
から、情報が再生される。
【0012】一方データ記録時は、コントローラ7によ
って、高周波発振回路3は停止し、電流源5は半導体レ
ーザ1が、記録パワーを発するのに必要十分な電流を半
導体レーザ1に印加し、高周波発振回路4は動作し、電
流源6は半導体レーザ2が再生パワーを発するのに必要
十分な電流を半導体レーザ2に印加する。そして半導体
レーザ1より発せられたレーザビームは光学系8を通じ
て記録媒体9上にビームスポットとして照射され、情報
の書き込みが行なわれる。
【0013】また、半導体レーザ2より発せられたレー
ザビームは同じく記録媒体9上にビームスポットとして
照射され、その反射光から、半導体レーザ1の発するレ
ーザビームによって書き込まれた情報が直ちにベリファ
イされる。
【0014】情報の再生を目的としない、トラックトレ
ース時や、目的トラックのシーク時は、再生時に準ず
る。また、消去のようにベリファイを必要としない場
合、第1の半導体レーザを、記録に相当するパワーで発
光させるとともに高周波発振回路4を非動作、電流源6
を電流0とする。
【0015】以上、従来の一動作例を説明したが、次の
ような変形例もある。
【0016】1.再生時もしくは消去時のように、第2
の半導体レーザより発せられるレーザビームを使用しな
い場合も、高周波発振回路4を動作状態とし、電流源6
は、第2の半導体レーザ2がほぼ再生パワーを発するの
に必要十分な電流を印加することにより、素子の安定を
計ったもの。
【0017】2.再生時の信号を、第2の半導体レーザ
2の発するレーザビームを用いて得たもの。ただし、前
述のとおり、オートトラッキング、オートフォーカスと
いったサーボ動作を行なわせるため、第1の半導体レー
ザが消灯されることはなく、高周波発振回路3,4は共
に動作している。
【0018】いずれの場合も図9に示す構成が変わるこ
とはない。また、半導体レーザの寿命を考慮して、その
高出力時には、一般に高周波電流の印加(重畳)は停止
される。
【0019】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来例では、高周波発振回路を2個必要とするため、次の
ような欠点があった。
【0020】1.コストアップ 2.実装スペース大…特に、近年の小型化、高速化への
要求から、半導体レーザまわりのスペース及び重量がか
さむことは、製品として致命的である。
【0021】3.二つの高周波発振回路が同時に動作し
ている時、不要輻射は増加し、二つの高周波信号の差信
号が、情報再生信号にノイズとして漏れ込んで来る場合
がある。
【0022】高周波発振回路を二つ同時に動作させるこ
とは、従来例において必須ではないが、発振回路の立ち
上がり時の不安定さを避けるため、発振回路は常時動作
させておき、印加のオンオフを発振回路と半導体レーザ
の間に挿入された緩衝増幅器で行なう場合も多く、その
場合は、やはり上記3の不具合を生じる可能性がある。
【0023】(発明の目的)本発明の目的は、高周波重
畳方式の光磁気記録再生装置において、小型化、高速
化、コストダウンを行ない、更に安定した高周波発振を
行なうとともに、信頼性の高い情報再生信号を得ること
にある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、記
録媒体上を走査する第2のビームスポットを形成する第
2のレーザ光を発する第2の半導体レーザと、前記記録
媒体上を前記第2のビームスポットより先行して走査す
る第1のビームスポットを形成する第1のレーザ光を発
する第1の半導体レーザと、前記第1及び第2の半導体
レーザに電流を印加する電流源と、単一の高周波発振回
路と、前記高周波発振回路の出力を第1及び第2の半導
体レーザのいずれかに選択的に印加する切換手段と、前
記電流源及び切換手段を制御するコントローラとから成
り、前記コントローラは、データ再生時には、第1の半
導体レーザにのみ再生パワーを発するための電流を電流
源から印加すると共に、高周波発振回路の出力が第1の
半導体レーザに印加されるように切換手段を制御し、デ
ータ記録時には、第1の半導体レーザに記録パワーを発
するための電流を、第2の半導体レーザに再生パワーを
発するための電流をそれぞれ電流源から印加すると共
に、高周波発振回路の出力が第2の半導体レーザに印加
されるように切換手段を制御する光磁気記録再生装置に
よって達成される
【0025】
【0026】
【作用】本発明は、複数のレーザ光照射手段に印加する
高周波電流の発振源を一つとし、発振源の出力を複数の
レーザ光照射手段に振り分けて印加するための切換手段
を設け、発振源の出力をそれぞれのレーザ光照射手段に
選択的に印加することにより、従来のノイズ低減効果は
そのままに、コスト高、実装スペース大といった不具合
を除去したものである
【0027】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明の特徴を最もよく表わす図
面であり、図中101は、第1の半導体レーザ、102
は第2の半導体レーザ、103は高周波発振回路、10
5は第1の半導体レーザに電流を印加する電流源、10
6は第2の半導体レーザに電流を印加する電流源、10
7はコントローラ、108は従来例と同じ光学系、10
9は従来例と同じ記録媒体、110は、高周波発振回路
103の出力を第1,第2の半導体101,102に振
り分けて印加する切換手段である。
【0028】従来と同じく、半導体レーザ101から発
せられたレーザビームのスポットは、半導体レーザ10
2からのそれよりも、記録媒体109上で先行してい
る。また、オートフォーカス,オートトラッキングとい
ったサーボ動作も従来と同じく第1の半導体レーザ10
1から発せられたレーザビームのサーボエラー信号に基
づいて行なわれる。
【0029】次に動作について説明する。
【0030】まず媒体上のデータ再生時は、コントロー
ラ107の制御によって、高周波発振回路103の出力
が半導体レーザ101に印加されるよう切換手段110
が動作する。電流源105は、半導体レーザ101が再
生パワーを発するのに必要十分な電流を半導体レーザ1
01に印加し、電流源106は電流0となる。そして、
半導体レーザ101より発せられたレーザビームは光学
系108を通じて記録媒体109上にビームスポットと
して照射され、その反射光から情報が再生される。
【0031】一方データ記録時は、コントローラ107
の制御によって、高周波発振回路103の出力が半導体
レーザ102に印加されるよう切換手段110が動作す
る。電流源105は半導体レーザ101が記録パワーを
発するのに必要十分な電流を半導体レーザ101に印加
し、電流源106は半導体レーザ102が再生パワーを
発するのに必要十分な電流を半導体レーザ102に印加
する。そして半導体レーザ101より発せられたレーザ
ビームは光学系108を通じて記録媒体109上にビー
ムスポットとして照射され情報の書き込みが行なわれ、
また、半導体レーザ102より発せられたレーザビーム
は、同じく記録媒体109上にビームスポットとして照
射され、その反射光から、半導体レーザ101の発する
レーザビームによって書き込まれた情報が直ちにベリフ
ァイされる。
【0032】情報の再生を目的としないトラックトレー
ス時や、目的トラックのシーク時は従来と同様に再生時
に準ずる。また消去のようにベリファイを必要としない
場合は書き込み時に準じた動作を行なう。
【0033】以上、本発明の一実施例について動作の説
明を行なってきたとおり、一つの高周波発振源の出力
を、高周波の印加(重畳)を必要とする側、すなわち再
生パワーにて発光している半導体レーザ側に切り換えて
印加することにより、従来に変わらぬノイズ低減動作が
行なわれる。
【0034】前述の一実施例において、次のような変形
が可能である。即ち、消去のようにベリファイを必要と
しない場合、もしくは、半導体レーザ101の発するレ
ーザビームにて再生動作を行なっている場合、半導体レ
ーザ102への電流源106による電流印加、および切
換手段110による高周波電流の印加は、半導体レーザ
102が、ほぼ再生パワー以下の光出力にて発光する範
囲において任意である。
【0035】(実施例2)図2は、前記の切換手段11
0を、ダイオードと高周波電流阻止手段として抵抗器を
用いて実現したものである。図1と同機能の物について
は、同一番号を付与してある。
【0036】図において、201は、切換制御電流が、
発振回路103に流れ込むことを阻止するコンデンサで
あり、発振回路103に含まれていることもある。20
2,207,208は、切換制御電流は流し、高周波電
流は阻止するための抵抗、209,210は、抵抗20
7,208を通じて漏えいする高周波電流をグランドに
バイパスするコンデンサである。205,206は、切
換制御電流が半導体レーザ101,102に流れ込むこ
とを阻止するコンデンサである。
【0037】当然ながら、201,205,206の発
振周波数におけるインピーダンスは十分低く、202,
207,208の抵抗値(インピーダンス)は、半導体
レーザ101,102のインピーダンスより十分高く設
定されている。
【0038】211,212は、切換制御端子である。
203,204は、高周波電流の切換を行なうためのダ
イオードである。本実施例は、以上のように、切換手段
110がダイオード203,204と、抵抗202,2
07,208,209,210から成る高周波電流阻止
手段とによって構成されている。
【0039】さて、制御端子211に、タイオード20
3のVF (順方向電圧)より大きな電圧を印加すると、
ダイオード203は通電し、高周波発振回路103の発
振出力がコンデンサ201,ダイオード203,コンデ
ンサ205を通じて半導体レーザ101に印加される。
逆に、制御端子211にVF より小さな電圧を印加する
と、ダイオード203はオフし、半導体レーザ101へ
の高周波電流の印加が停止する。
【0040】制御端子212については、対象が半導体
レーザ102となり、同様の動作を行なう。制御端子2
11,212への印加制御電圧は、高周波電流に対し、
好ましくスイッチングを行なわせるため、オン時はグラ
ンドに対して十分大きく、オフ時は、グランドに対して
十分大きな負の電圧を用いることが望ましい。
【0041】(実施例3)図3は、前記の切換手段を、
トランジスタを用いて実現した例である。図において3
01,302は、トランジスタ303,304の直流バ
イアスの供給を兼ねた、高周波電流分配用の抵抗、30
9,310はデカップリング用コンデンサ、311,3
12は切換制御端子、307,308は直流電流を阻止
し、高周波電流のみを半導体レーザ101,102に印
加するカップリングコンデンサである。トランジスタ3
03,304とその周辺回路によってエミッタフォロワ
ー回路を構成している。
【0042】さて、制御端子311にトランジスタ30
3を動作させるのに十分な電圧が印加されると、トラン
ジスタ303がエミッタフォロワー回路として作動し、
発振回路103の出力が、半導体レーザ101に印加さ
れる。逆に、制御端子311の電圧が0となると、トラ
ンジスタ303の能動的動作が停止し、発振回路103
の出力は抵抗301で減衰されて、半導体レーザ101
に十分印加されなくなる。制御端子312については、
対象が半導体レーザ102となり、同様の動作を行な
う。
【0043】(実施例4)図4は、高周波発振回路と、
切換手段を一つのモノリシックICで構成した場合の一
実施回路例である。
【0044】以下、動作について説明は、図中のリング
オシレータについては周知のものであり、切換手段は図
3のものと大差がないため、説明を省略する。
【0045】なお、図4に示した実施例の他、終段のト
ランジスタを切換えるには、ゲート端子に印加するバイ
アスを制御する方法、また、リングオシレータをマルチ
バイブレータで構成するなど種々の変形例が存在する。
【0046】発振回路と切換え手段のモノリシック化
は、高周波特性の改善や、省スペース化という点で、本
発明の効果を一層高めるものとなる。
【0047】(参考例1) 図5は、本発明の第1の参考例の模式的構成図である。
図中、図1と同機能のものについては同一の番号を付し
てある。
【0048】本参考例における特徴は、図中、半導体レ
ーザ101と102がモノリシックにて構成されている
ことと、高周波発振回路103の発振周波数を400M
Hz以上に限定している点である。
【0049】さて、媒体上のデータ再生時は、コントロ
ーラ107の制御によって、電流源105は、半導体レ
ーザ101に、電流源106は半導体レーザ102にそ
れぞれ再生パワーを発するのに必要十分な電流を印加す
る。そして、半導体レーザ101より発せられたレーザ
ビームは、光学系108を通じて記録媒体109上にビ
ームスポットとして照射され、そのサーボエラー信号が
オートフォーカス・オートトラッキングなどのサーボ制
御動作に使用される。また、半導体レーザ102より発
せられたレーザビームは光学系108を通じて記録媒体
109上にビームスポットとして照射され、その反射光
から情報の再生が行なわれる。
【0050】ここで、半導体レーザ102に対しては、
発振回路103の出力が接続されているため、高周波重
畳の動作に説明を加えるまでもないが、半導体レーザ1
01に対しては、次のようにして高周波重畳の動作が行
なわれる。即ち、半導体レーザ101と102はモノリ
シック構造であるため、互いに静電的(一部誘電的)に
若干の結合を有しており、印加する高周波電流の周波数
が高くなると、印加したのと逆側のレーザにも高周波重
畳によるノイズ低減効果が表われるのである。また、実
験により少なくとも、半導体レーザ101より発せられ
たレーザビームを、サーボ動作用として用いる上で、満
足なノイズ低減効果は400MHz以上の周波数で得ら
れることが判明している。一方媒体へのデータ記録時
は、コントローラ107の制御によって電流源105は
半導体レーザ101に記録パワーを発するのに必要十分
な電流を印加し、電流源106は半導体レーザ102に
再生パワーを発するのに必要十分な電流を印加する。そ
して、半導体レーザ101より発せられたレーザビーム
は光学系108を通じて記録媒体109上にビームスポ
ットとして照射され、情報の記録が行なわれ、また、半
導体レーザ102より発せられたレーザビームは、同様
にして、記録された情報のベリファイ動作に用いられ
る。
【0051】ここで、半導体レーザ102から半導体レ
ーザ101への高周波電流の漏れ込みについて説明を加
えると、半導体レーザ101の発光出力波形の観測によ
れば、本構成において、半導体レーザ101が記録パワ
ーで発光している時の高周波交流振幅は、半導体レーザ
101が再生パワーで発光している時のそれに比べ小さ
くなっていることが判明している。
【0052】即ち、本構成において、半導体レーザ10
1が記録パワーで発光している時、半導体レーザ102
からの高周波電流の漏れ込みによってもレーザのピーク
パワーが最大定格値を超えることなく、かつ、再生パワ
ーで発光している時は、半導体レーザ102からの高周
波電流の漏れ込みによって十分なノイズ低減効果を得る
ことが可能となるのである。これは本構成が、半導体レ
ーザ101への印加電流値によって、半導体レーザ10
1への高周波電流印加の可否を選択するところの切換手
段を実現していることに他ならない。このように、本
考例によれば、切換手段が兼用して実現されているた
め、省スペース化、低コスト化に絶大なる効果を発揮す
る。
【0053】図5の変形例として、情報の再生時に半導
体レーザ101の発するレーザビームを用いる方法があ
る。半導体レーザ101にも前述までの漏れ込み効果に
よってノイズの低減が行なわれるが、半導体レーザ10
2のレーザビームと比較すると、レーザノイズという点
においては若干劣る。従って、後述する第2の参考例
方法を応用し、半導体レーザ101を情報再生用として
用いている間、半導体レーザ102の電流を0か、でき
れば若干の逆バイアスをかけておくことが望ましい。
【0054】(参考例2) 図6は、本発明の第2の参考例である。図中、図1と同
一機能のものについては同一の番号を付してある。図に
おいて601,602は、高周波発振回路103の出力
をそれぞれ半導体レーザ101,102に印加し、か
つ、直流電流を阻止するためのコンデンサである。そし
て、半導体レーザ101が記録パワー発光時に、高周波
電流の印加によって、そのピークパワーが最大定格値を
超えないようコンデンサ601の定数は定められてお
り、また、半導体レーザ102がベリファイ即ち再生パ
ワー発光時に十分なノイズ低減効果を発する高周波電流
が印加されるようコンデンサ602の定数が定められて
いる。
【0055】さて、このような構成から、情報の記録即
ち媒体へのデータ書き込み時の動作は図5の説明に準ず
るので省略する。一方情報の再生時において、コントロ
ーラ107の制御により、電流源106は半導体レーザ
102への電流の供給を停止する。このため、半導体レ
ーザ102はダイオードスイッチとして動作し、インピ
ーダンスが上昇する。そして、今までコンデンサ602
を流れていた高周波電流がコンデンサ601を通じて半
導体レーザ101へと流れ込み、半導体レーザ101に
ノイズ低減効果を得るに十分な高周波電流が印加され
る。この時半導体レーザ102のスイッチング特性を良
化するため、若干の逆バイアスをかけておくことが望ま
しい。
【0056】さらに、図に示したようなコンデンサ60
1,602に代表される簡易な高周波印加手段を用いた
場合、半導体レーザ101,102間でコンデンサ60
1,602を介した、ノイズ(光変調の場合は、記録パ
ルス電流)のクロストークが発生するので、磁界変調方
式のような、印加電流が直流である光磁気記録再生装置
本参考例を使用することが望ましい。
【0057】(参考例3) 図7は、図6の回路に若干の変更を加え、前記のクロス
トーク、即ち半導体レーザ101を記録信号に応じてパ
ルス点灯した場合の、半導体レーザ102へのパルス電
流の漏れ込みを抑えたものである。コンデンサ601,
602とコイル701によって、高周波発振回路103
の高周波電流は半導体レーザ101,102に十分印加
され、情報記録周波数(10MHz程度)においては、
十分な減衰特性を有する手段を実現している。
【0058】(参考例4) 図8は、図6の高周波発振回路103を、電源端子もし
くは制御端子によって出力可変なものとし、半導体レー
ザ101が再生パワー発光している際に一層のノイズ
低減効果を得るべく、高周波発振回路103の出力を補
助的に増加するよう構成した例である。コントローラ1
07は、半導体レーザ101の発するレーザビームを用
いて情報の再生を行なう際に、高周波発振回路103の
電源端子もしくは制御端子の印加電圧を変更して、出力
を増加し、半導体レーザ101を記録パワーにて発光さ
せる際には前記の印加電圧をもとに戻し、出力を低下さ
せる。
【0059】以上、本発明の実施例及び参考例の説明を
2つの半導体レーザを使用した場合に限定してきたが、
3つ以上の半導体レーザを用いた場合でも、1つの高周
波発振源と、3つ以上の印加先が選択的に変更可能な切
換手段にて本発明を実施することができる。また、その
場合の切換手段の具現化の一例として、図3の点線で囲
まれた切換手段110の並列方向の回路数を増す方法が
ある。その他の具現化の例は、本発明の説明から容易に
考案できるものとして説明を省略する。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の半導体レーザを用いて再生及び記録と同時のベリフ
ァイを行う光磁気記録再生装置において、半導体レーザ
のノイズ低減効果はそのままに、小型、安価で信頼性の
高い情報再生信号を得ることができるという効果があ
【0061】また、前記切換手段は、図4に示したよう
な簡単な構成によっても実現可能であり、低コスト化、
省スペース化の効果は大である。
【0062】さらに副次的な効果として、発振回路を
つにしたことにより、二信号間のビートが再生信号処理
系にノイズとして漏れ込む可能性がなくなり、発振回路
は、常時、通電しておくことができるため、発振回路の
安定が図られる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の模式的構成図である。
【図2】切換手段の一実施例の模式的構成図である。
【図3】切換手段の他の実施例の模式的構成図である。
【図4】本発明の他の実施例の模式的構成図である。
【図5】本発明の第1の参考例の模式的構成図である。
【図6】本発明の第2の参考例の模式的構成図である。
【図7】本発明の第3の参考例の模式的構成図である。
【図8】本発明の第4の参考例の模式的構成図である。
【図9】従来例の模式的構成図である。
【符号の説明】
101 第1の半導体レーザ 102 第2の半導体レーザ 103 高周波発振回路 105 第1の電流源 106 第2の電流源 107 コントローラ 108 光学系 109 記録媒体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上を走査する第2のビームスポ
    ットを形成する第2のレーザ光を発する第2の半導体レ
    ーザと、前記記録媒体上を前記第2のビームスポットよ
    り先行して走査する第1のビームスポットを形成する第
    1のレーザ光を発する第1の半導体レーザと、前記第1
    及び第2の半導体レーザに電流を印加する電流源と、単
    一の高周波発振回路と、前記高周波発振回路の出力を第
    1及び第2の半導体レーザのいずれかに選択的に印加す
    る切換手段と、前記電流源及び切換手段を制御するコン
    トローラとから成り、前記コントローラは、データ再生
    時には、第1の半導体レーザにのみ再生パワーを発する
    ための電流を電流源から印加すると共に、高周波発振回
    路の出力が第1の半導体レーザに印加されるように切換
    手段を制御し、データ記録時には、第1の半導体レーザ
    に記録パワーを発するための電流を、第2の半導体レー
    ザに再生パワーを発するための電流をそれぞれ電流源か
    ら印加すると共に、高周波発振回路の出力が第2の半導
    体レーザに印加されるように切換手段を制御する光磁気
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記切換手段は、ダイオードと高周波電
    流阻止手段とから成る請求項1に記載の光磁気記録再生
    装置。
  3. 【請求項3】 前記切換手段は、2つの緩衝増幅用トラ
    ンジスタから成り、前記コントローラによってこれら緩
    衝増幅用トランジスタの動作、非動作が制御される請求
    項1に記載の光磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波発振回路の少なくとも一部
    と、前記切換手段の少なくとも一部とが、単一のモノリ
    シックICにて構成されている請求項1に記載の光磁気
    記録再生装置。
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