JP3359015B2 - 電線巻きドラム - Google Patents
電線巻きドラムInfo
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- JP3359015B2 JP3359015B2 JP35262599A JP35262599A JP3359015B2 JP 3359015 B2 JP3359015 B2 JP 3359015B2 JP 35262599 A JP35262599 A JP 35262599A JP 35262599 A JP35262599 A JP 35262599A JP 3359015 B2 JP3359015 B2 JP 3359015B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線巻きドラムに
関し、詳しくは胴部に巻装される電線の巻き始め始端を
ドラム体の外部に取り出すための電線取り出し孔の構造
に関するものである。
関し、詳しくは胴部に巻装される電線の巻き始め始端を
ドラム体の外部に取り出すための電線取り出し孔の構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、胴部の両端に一対の鍔部を設
けてドラム体を構成し、このドラム体の鍔部に、胴部に
巻装される電線の巻き始め始端をドラム体の外部に取り
出すための電線取り出し孔を設けたものが知られてい
る。そして、従来にあっては、図7に示すように、電線
取り出し孔5の鍔部2の外部側に開口する外側開口5a
の開口縁部及び内部側に開口する内側開口5bの開口縁
部がエッジ部6aとなっており、また、鍔部2は硬質ポ
リプロピレン等の硬質合成樹脂により形成してある。こ
こで、エッジ部6aを形成したのは、雄型、雌型を簡単
に形成するためである。
けてドラム体を構成し、このドラム体の鍔部に、胴部に
巻装される電線の巻き始め始端をドラム体の外部に取り
出すための電線取り出し孔を設けたものが知られてい
る。そして、従来にあっては、図7に示すように、電線
取り出し孔5の鍔部2の外部側に開口する外側開口5a
の開口縁部及び内部側に開口する内側開口5bの開口縁
部がエッジ部6aとなっており、また、鍔部2は硬質ポ
リプロピレン等の硬質合成樹脂により形成してある。こ
こで、エッジ部6aを形成したのは、雄型、雌型を簡単
に形成するためである。
【0003】一方、胴部に巻装される電線4は芯線を架
橋ポリエチレン製の絶縁層等の被覆層により被覆してあ
る。そして、この電線4の巻始め始端を電線取り出し孔
5から外部に取り出すのであるが、上記のように、電線
取り出し孔5の外側開口5a及び内側開口5bの開口縁
部が硬いエッジ部6aとなっているので、図7に示すよ
うに電線4の被覆層にエッジ部6aが食い込んで電線4
を損傷させるという問題があり、また、電線4の被覆層
の外面には品番、電圧等の文字や数字が印刷して表示し
てあるが、被覆層がエッジ部6aで擦られて被覆層に印
刷された文字や数字が消えて見えなくなったり、あるい
は部分的に消えることで異なった文字や数字に見えてし
まう(例えば9という数字の一部が消えて7という数字
に見えたり、8という数字の一部が消えて3や5という
数字に見えてしまう)という問題があった。また、電線
の被覆層にエッジ部6aが食い込んで電線に凹部を形成
することになり、他の電線と繋ぎ合わせるときにその凹
部の部分を切り捨てなくてはならないという問題があっ
た。
橋ポリエチレン製の絶縁層等の被覆層により被覆してあ
る。そして、この電線4の巻始め始端を電線取り出し孔
5から外部に取り出すのであるが、上記のように、電線
取り出し孔5の外側開口5a及び内側開口5bの開口縁
部が硬いエッジ部6aとなっているので、図7に示すよ
うに電線4の被覆層にエッジ部6aが食い込んで電線4
を損傷させるという問題があり、また、電線4の被覆層
の外面には品番、電圧等の文字や数字が印刷して表示し
てあるが、被覆層がエッジ部6aで擦られて被覆層に印
刷された文字や数字が消えて見えなくなったり、あるい
は部分的に消えることで異なった文字や数字に見えてし
まう(例えば9という数字の一部が消えて7という数字
に見えたり、8という数字の一部が消えて3や5という
数字に見えてしまう)という問題があった。また、電線
の被覆層にエッジ部6aが食い込んで電線に凹部を形成
することになり、他の電線と繋ぎ合わせるときにその凹
部の部分を切り捨てなくてはならないという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、電線の巻始め始端を電線取り
出し孔から外部に取り出すに当たり、電線の被覆を損傷
したり、あるいは電線の被覆層の外面に印刷された文字
や数字が擦られて消えることがない電線巻きドラムを提
供することを課題とするものである。
みてなされたものであり、電線の巻始め始端を電線取り
出し孔から外部に取り出すに当たり、電線の被覆を損傷
したり、あるいは電線の被覆層の外面に印刷された文字
や数字が擦られて消えることがない電線巻きドラムを提
供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る電線巻きドラムは、胴部1の両端に一対
の鍔部2が設けられてドラム体3が構成され、胴部1に
巻装される電線4の巻き始め始端をドラム体3の外部に
取り出すための電線取り出し孔5が成形品である鍔部2
に一体に形成され、この電線取り出し孔5の鍔部2の外
面に開口した外側開口の開口縁部に丸く面取りした面取
り部7を設け、この面取り部7に鍔部を成形する金型の
雄型、雌型の境界線を位置させて成ることを特徴とする
ものである。このような構成とすることで、電線取り出
し孔5から外部に取り出された電線4の被覆層が電線取
り出し孔5の外側開口の開口縁部に当たって擦れても、
電線4の被覆層が損傷したり、あるいは電線4の被覆層
の外面に表示された文字や数字が消えることがないもの
である。
に本発明に係る電線巻きドラムは、胴部1の両端に一対
の鍔部2が設けられてドラム体3が構成され、胴部1に
巻装される電線4の巻き始め始端をドラム体3の外部に
取り出すための電線取り出し孔5が成形品である鍔部2
に一体に形成され、この電線取り出し孔5の鍔部2の外
面に開口した外側開口の開口縁部に丸く面取りした面取
り部7を設け、この面取り部7に鍔部を成形する金型の
雄型、雌型の境界線を位置させて成ることを特徴とする
ものである。このような構成とすることで、電線取り出
し孔5から外部に取り出された電線4の被覆層が電線取
り出し孔5の外側開口の開口縁部に当たって擦れても、
電線4の被覆層が損傷したり、あるいは電線4の被覆層
の外面に表示された文字や数字が消えることがないもの
である。
【0006】また、上記課題を解決するために本発明に
係る電線巻きドラムは、胴部1の両端に一対の鍔部2が
設けられてドラム体3が構成され、胴部1に巻装される
電線4の巻き始め始端をドラム体3の内部から外部に取
り出すための電線取り出し孔5が形成されてなる電線巻
きドラムにおいて、成形品である鍔部2にその内面及び
外面に開口するように取り出し溝部8を一体に形成する
と共に、この取り出し溝部8の溝底8aを一端部が鍔部
2の内面側に位置し且つ他端部が鍔部2の外面側に位置
するように傾斜させて取り出し溝部8の溝深さを外側に
行くほど深く形成し、この取り出し溝部8で電線取り出
し孔5を構成し、この電線取り出し孔5の鍔部2の外面
側に開口した外側開口の開口縁部5aや、電線取り出し
孔5の鍔部2の内面側に開口した内側開口5bの開口縁
部を、いずれも丸く面取りした面取り部7として成るこ
とを特徴とするものである。このような構成とすること
で、ドラム体3の内側から電線4を電線取り出し孔5に
通してドラム体3の外に取り出す際、電線取り出し孔5
の外側開口5aの開口縁部や、電線取り出し孔5の内側
開口5bの開口縁部に、電線4が当たって擦れても、電
線4の被覆層が損傷したり、あるいは電線4の被覆層の
外面に表示された文字や数字が消えることがない。ま
た、ドラム体3の内側から溝底8aが傾斜した取り出し
溝部8を通して取り出し溝部8の外部に開口した部分で
ある電線取り出し孔5から外部にスムーズに電線4を取
り出すことができる。
係る電線巻きドラムは、胴部1の両端に一対の鍔部2が
設けられてドラム体3が構成され、胴部1に巻装される
電線4の巻き始め始端をドラム体3の内部から外部に取
り出すための電線取り出し孔5が形成されてなる電線巻
きドラムにおいて、成形品である鍔部2にその内面及び
外面に開口するように取り出し溝部8を一体に形成する
と共に、この取り出し溝部8の溝底8aを一端部が鍔部
2の内面側に位置し且つ他端部が鍔部2の外面側に位置
するように傾斜させて取り出し溝部8の溝深さを外側に
行くほど深く形成し、この取り出し溝部8で電線取り出
し孔5を構成し、この電線取り出し孔5の鍔部2の外面
側に開口した外側開口の開口縁部5aや、電線取り出し
孔5の鍔部2の内面側に開口した内側開口5bの開口縁
部を、いずれも丸く面取りした面取り部7として成るこ
とを特徴とするものである。このような構成とすること
で、ドラム体3の内側から電線4を電線取り出し孔5に
通してドラム体3の外に取り出す際、電線取り出し孔5
の外側開口5aの開口縁部や、電線取り出し孔5の内側
開口5bの開口縁部に、電線4が当たって擦れても、電
線4の被覆層が損傷したり、あるいは電線4の被覆層の
外面に表示された文字や数字が消えることがない。ま
た、ドラム体3の内側から溝底8aが傾斜した取り出し
溝部8を通して取り出し溝部8の外部に開口した部分で
ある電線取り出し孔5から外部にスムーズに電線4を取
り出すことができる。
【0007】
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
施形態に基づいて説明する。
【0010】ドラム体3は例えばPP(ポリプロピレ
ン)からなり、図1に示すように、略筒状の胴部1の両
端に一対の鍔部2を設けて構成してある。これら胴部1
と一対の鍔部2は射出成形などによって成形され、各成
形品を組み立ててボルト9により固定してある。
ン)からなり、図1に示すように、略筒状の胴部1の両
端に一対の鍔部2を設けて構成してある。これら胴部1
と一対の鍔部2は射出成形などによって成形され、各成
形品を組み立ててボルト9により固定してある。
【0011】ドラム体3の両側に設けられる鍔部2の外
面部には多数の補強用リブ10が突設してあり、鍔部2
にかかる荷重が補強用リブ10により吸収されることに
より鍔部2の割れを防止するようになっている。また、
鍔部2の外周面部にはドラム体3を置いた時に滑らない
ように周方向に間隔をあけて複数の滑り止め防止用リブ
12が突設してある。鍔部2には前述のように胴部1と
両鍔部2とを固定するためのボルト9が貫通するための
複数のボルト孔11が周方向に間隔をあけて複数個穿孔
してあり、鍔部2の内部側に胴部1の端部をはめ込むた
めの嵌め込み溝部20が形成してあって、この嵌め込み
溝部20に胴部1の端部をはめ込み、ボルト9を用いて
両鍔部2と胴部1とを連結固着する。
面部には多数の補強用リブ10が突設してあり、鍔部2
にかかる荷重が補強用リブ10により吸収されることに
より鍔部2の割れを防止するようになっている。また、
鍔部2の外周面部にはドラム体3を置いた時に滑らない
ように周方向に間隔をあけて複数の滑り止め防止用リブ
12が突設してある。鍔部2には前述のように胴部1と
両鍔部2とを固定するためのボルト9が貫通するための
複数のボルト孔11が周方向に間隔をあけて複数個穿孔
してあり、鍔部2の内部側に胴部1の端部をはめ込むた
めの嵌め込み溝部20が形成してあって、この嵌め込み
溝部20に胴部1の端部をはめ込み、ボルト9を用いて
両鍔部2と胴部1とを連結固着する。
【0012】また、鍔部2には胴部1に巻装される電線
4の巻き始め始端をドラム体3の外部に取り出すための
電線取り出し孔5が形成してある。
4の巻き始め始端をドラム体3の外部に取り出すための
電線取り出し孔5が形成してある。
【0013】ここで、添付図面に示す実施形態では図1
乃至図5に示すように、鍔部2に内面及び外面に開口し
た取り出し溝部8を形成してあって、この両端が鍔部2
の内外に開口した取り出し溝部8により電線取り出し孔
5が構成してある。図4に示すように、取り出し溝部8
の溝底8aは一端部が鍔部2の内面側に位置し且つ他端
部が鍔部2の外面側に位置するように傾斜させてあって
取り出し溝部8の溝深さを外側に行くほど深くしてあ
り、取り出し溝部8の溝深さが深い方の端部の鍔部2の
外側に開口した部分が電線取り出し孔5の外側開口5a
となっており、溝深さが浅い方の端部が鍔部2の内側に
開口した内側開口5bとなっている。図4乃至図6にお
いてBは鍔部2の外側、Cは内側を示している。
乃至図5に示すように、鍔部2に内面及び外面に開口し
た取り出し溝部8を形成してあって、この両端が鍔部2
の内外に開口した取り出し溝部8により電線取り出し孔
5が構成してある。図4に示すように、取り出し溝部8
の溝底8aは一端部が鍔部2の内面側に位置し且つ他端
部が鍔部2の外面側に位置するように傾斜させてあって
取り出し溝部8の溝深さを外側に行くほど深くしてあ
り、取り出し溝部8の溝深さが深い方の端部の鍔部2の
外側に開口した部分が電線取り出し孔5の外側開口5a
となっており、溝深さが浅い方の端部が鍔部2の内側に
開口した内側開口5bとなっている。図4乃至図6にお
いてBは鍔部2の外側、Cは内側を示している。
【0014】そして、本発明においては電線取り出し孔
5の開口縁部に丸く面取りした面取り部7を設けてあ
る。
5の開口縁部に丸く面取りした面取り部7を設けてあ
る。
【0015】添付図面に示す実施形態においては、電線
取り出し孔5の外側開口5aの開口縁部、内側開口5b
の開口縁部のいずれも丸く面取りして面取り部7として
ある。この面取り部7の曲率半径は例えば2mm〜4m
m程度に設定する。
取り出し孔5の外側開口5aの開口縁部、内側開口5b
の開口縁部のいずれも丸く面取りして面取り部7として
ある。この面取り部7の曲率半径は例えば2mm〜4m
m程度に設定する。
【0016】しかして、電線4をドラム体3に巻装する
に当たっては、電線4の巻き始め端部をドラム体3の内
部から取り出し溝部8よりなる電線取り出し孔5を通し
て鍔部2の外部に取り出し、鍔部2の外面側において電
線端部保持具(図示せず)などを用いて電線4の端部を
鍔部2の外部に取付ける。その後、ドラム体3の内部に
おいて胴部1に電線4を巻き取るものである。電線4の
巻き始め端部をドラム体3の内部から鍔部2の外部に取
り出す際、電線4をドラム体3の内側より溝底8aが外
側に行くほど溝深さが深くなるように傾斜した取り出し
溝部8よりなる電線取り出し孔5を通して外部に取り出
すので、傾斜した溝底8aを有する取り出し溝部8をガ
イドとして電線取り出し孔5から外側にスムーズに取り
出すことができるものである。
に当たっては、電線4の巻き始め端部をドラム体3の内
部から取り出し溝部8よりなる電線取り出し孔5を通し
て鍔部2の外部に取り出し、鍔部2の外面側において電
線端部保持具(図示せず)などを用いて電線4の端部を
鍔部2の外部に取付ける。その後、ドラム体3の内部に
おいて胴部1に電線4を巻き取るものである。電線4の
巻き始め端部をドラム体3の内部から鍔部2の外部に取
り出す際、電線4をドラム体3の内側より溝底8aが外
側に行くほど溝深さが深くなるように傾斜した取り出し
溝部8よりなる電線取り出し孔5を通して外部に取り出
すので、傾斜した溝底8aを有する取り出し溝部8をガ
イドとして電線取り出し孔5から外側にスムーズに取り
出すことができるものである。
【0017】このように、電線取り出し孔5から外部に
電線4を取り出す際、電線4の被覆層が電線取り出し孔
5の開口縁部に当たって擦れても、電線取り出し孔5の
開口縁部に丸く面取りした面取り部7を設けてあること
で、電線4の被覆層が損傷したり、あるいは電線4の被
覆層の外面に表示された文字や数字が消えることがない
ものである。
電線4を取り出す際、電線4の被覆層が電線取り出し孔
5の開口縁部に当たって擦れても、電線取り出し孔5の
開口縁部に丸く面取りした面取り部7を設けてあること
で、電線4の被覆層が損傷したり、あるいは電線4の被
覆層の外面に表示された文字や数字が消えることがない
ものである。
【0018】上記実施形態では、電線取り出し孔5の外
側開口5aの開口縁部、内側開口5bの開口縁部のいず
れも丸く面取りした面取り部7を形成してあるが、少な
くとも、電線取り出し孔5の外側開口5aの開口縁部の
取り出し溝部8の溝底8aの端部に相当する部位Aを丸
く面取りした面取り部7とする。つまり、電線4の巻き
始め端部をドラム体3の内部から電線取り出し孔5に通
して外部に取り出す際、電線4に図6の矢印方向の外力
が作用する場合があり、このような場合には電線4が電
線取り出し孔5の開口縁部の取り出し溝部8の溝底8a
の端部に相当する部位Aに強く当たって擦れることがあ
るので、これに対応して、上記のように少なくとも、電
線取り出し孔5の外側開口5aの開口縁部の取り出し溝
部8の溝底8aの端部に相当する部位Aを丸く面取りし
た面取り部7とすることで対応することができるもので
ある。電線取り出し孔5の外側開口の丸く面取りした部
分に金型の雄型、雌型の境界線を形成するものである。
側開口5aの開口縁部、内側開口5bの開口縁部のいず
れも丸く面取りした面取り部7を形成してあるが、少な
くとも、電線取り出し孔5の外側開口5aの開口縁部の
取り出し溝部8の溝底8aの端部に相当する部位Aを丸
く面取りした面取り部7とする。つまり、電線4の巻き
始め端部をドラム体3の内部から電線取り出し孔5に通
して外部に取り出す際、電線4に図6の矢印方向の外力
が作用する場合があり、このような場合には電線4が電
線取り出し孔5の開口縁部の取り出し溝部8の溝底8a
の端部に相当する部位Aに強く当たって擦れることがあ
るので、これに対応して、上記のように少なくとも、電
線取り出し孔5の外側開口5aの開口縁部の取り出し溝
部8の溝底8aの端部に相当する部位Aを丸く面取りし
た面取り部7とすることで対応することができるもので
ある。電線取り出し孔5の外側開口の丸く面取りした部
分に金型の雄型、雌型の境界線を形成するものである。
【0019】もちろん、電線取り出し孔5の内側開口5
bの開口縁部を丸く面取りして面取り部7とすること
で、電線取り出し孔5の入口部分においても電線4の被
覆層が損傷したり、あるいは電線4の被覆層の外面に表
示された文字や数字が消えないようにすることができる
ものである。
bの開口縁部を丸く面取りして面取り部7とすること
で、電線取り出し孔5の入口部分においても電線4の被
覆層が損傷したり、あるいは電線4の被覆層の外面に表
示された文字や数字が消えないようにすることができる
ものである。
【0020】なお、上記実施形態では両端が鍔部2の内
外に開口した取り出し溝部8により電線取り出し孔5を
構成した例を示したが、電線取り出し孔5としては両端
部が鍔部2の内外に開口した溝形状以外のものであって
もよいのはもちろんである。
外に開口した取り出し溝部8により電線取り出し孔5を
構成した例を示したが、電線取り出し孔5としては両端
部が鍔部2の内外に開口した溝形状以外のものであって
もよいのはもちろんである。
【0021】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、胴部の両端に一対の鍔部が設けられてド
ラム体が構成され、胴部に巻装される電線の巻き始め始
端をドラム体の内部から外部に取り出すための電線取り
出し孔が成形品である鍔部に一体に形成され、この電線
取り出し孔の鍔部の外面に開口した外側開口の開口縁部
に丸く面取りした面取り部を設け、この面取り部に鍔部
を成形する金型の雄型、雌型の境界線を位置させたの
で、電線取り出し孔から外部に取り出された電線の被覆
層が電線取り出し孔の外側開口の開口縁部に当たって擦
れても、電線の被覆層が損傷したり、あるいは電線の被
覆層の外面に表示された文字や数字が消えることがな
く、この結果、電線の被覆層の損傷によるトラブルや文
字や数字の判読ができなかったり、誤読が生じることに
よるトラブルを解消することができるものである。
明にあっては、胴部の両端に一対の鍔部が設けられてド
ラム体が構成され、胴部に巻装される電線の巻き始め始
端をドラム体の内部から外部に取り出すための電線取り
出し孔が成形品である鍔部に一体に形成され、この電線
取り出し孔の鍔部の外面に開口した外側開口の開口縁部
に丸く面取りした面取り部を設け、この面取り部に鍔部
を成形する金型の雄型、雌型の境界線を位置させたの
で、電線取り出し孔から外部に取り出された電線の被覆
層が電線取り出し孔の外側開口の開口縁部に当たって擦
れても、電線の被覆層が損傷したり、あるいは電線の被
覆層の外面に表示された文字や数字が消えることがな
く、この結果、電線の被覆層の損傷によるトラブルや文
字や数字の判読ができなかったり、誤読が生じることに
よるトラブルを解消することができるものである。
【0022】また、請求項2記載の発明にあっては、胴
部の両端に一対の鍔部が設けられてドラム体が構成さ
れ、胴部に巻装される電線の巻き始め始端をドラム体の
内部から外部に取り出すための電線取り出し孔が形成さ
れてなる電線巻きドラムにおいて、成形品である鍔部に
その内面及び外面に開口するように取り出し溝部を一体
に形成すると共に、この取り出し溝部の溝底を一端部が
鍔部の内面側に位置し且つ他端部が鍔部の外面側に位置
するように傾斜させて取り出し溝部の溝深さを外側に行
くほど深く形成し、この取り出し溝部で電線取り出し孔
を構成し、この電線取り出し孔の鍔部の外面側に開口し
た外側開口の開口縁部や、電線取り出し孔の鍔部の内面
側に開口した内側開口の開口縁部を、いずれも丸く面取
りした面取り部としたので、ドラム体の内側から電線を
電線取り出し孔に通してドラム体の外に取り出す際、電
線取り出し孔の外側開口の開口縁部や、電線取り出し孔
の内側開口の開口縁部に、電線が当たって擦れても、電
線の被覆層が損傷したり、あるいは電線の被覆層の外面
に表示された文字や数字が消えることがなく、この結
果、電線の被覆層の損傷によるトラブルや文字や数字の
判読ができなかったり、誤読が生じることによるトラブ
ルを解消することができるものである。また、ドラム体
の内側から溝底が傾斜した取り出し溝部を通して取り出
し溝部の外部に開口した部分である電線取り出し孔から
外部にスムーズに電線を取り出すことができて、ドラム
体の内部から電線取り出し孔を通して外部に電線を取り
出す作業が簡単に行えるものである。
部の両端に一対の鍔部が設けられてドラム体が構成さ
れ、胴部に巻装される電線の巻き始め始端をドラム体の
内部から外部に取り出すための電線取り出し孔が形成さ
れてなる電線巻きドラムにおいて、成形品である鍔部に
その内面及び外面に開口するように取り出し溝部を一体
に形成すると共に、この取り出し溝部の溝底を一端部が
鍔部の内面側に位置し且つ他端部が鍔部の外面側に位置
するように傾斜させて取り出し溝部の溝深さを外側に行
くほど深く形成し、この取り出し溝部で電線取り出し孔
を構成し、この電線取り出し孔の鍔部の外面側に開口し
た外側開口の開口縁部や、電線取り出し孔の鍔部の内面
側に開口した内側開口の開口縁部を、いずれも丸く面取
りした面取り部としたので、ドラム体の内側から電線を
電線取り出し孔に通してドラム体の外に取り出す際、電
線取り出し孔の外側開口の開口縁部や、電線取り出し孔
の内側開口の開口縁部に、電線が当たって擦れても、電
線の被覆層が損傷したり、あるいは電線の被覆層の外面
に表示された文字や数字が消えることがなく、この結
果、電線の被覆層の損傷によるトラブルや文字や数字の
判読ができなかったり、誤読が生じることによるトラブ
ルを解消することができるものである。また、ドラム体
の内側から溝底が傾斜した取り出し溝部を通して取り出
し溝部の外部に開口した部分である電線取り出し孔から
外部にスムーズに電線を取り出すことができて、ドラム
体の内部から電線取り出し孔を通して外部に電線を取り
出す作業が簡単に行えるものである。
【0023】
【0024】
【図1】本発明の電線巻きドラムを示す全体斜視図であ
る。
る。
【図2】同上の側面図である。
【図3】図上の断面図である。
【図4】(a)は図2のX−X線断面図であり、(b)
はさらに要部を拡大した断面図である。
はさらに要部を拡大した断面図である。
【図5】図4のY−Y線断面図である。
【図6】同上の電線取り出し孔にドラム体の内部より電
線を通している状態を示す説明図である。
線を通している状態を示す説明図である。
【図7】従来例の電線取り出し孔にドラム体の内部より
電線を通している状態を示す説明図である。
電線を通している状態を示す説明図である。
1 胴部 2 鍔部 3 ドラム体 4 電線 5 電線取り出し孔 6 開口縁部 7 面取り部 8 取り出し溝部 8a 溝底 8b 溝側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 75/28 B65H 75/14
Claims (2)
- 【請求項1】 胴部の両端に一対の鍔部が設けられてド
ラム体が構成され、胴部に巻装される電線の巻き始め始
端をドラム体の内部から外部に取り出すための電線取り
出し孔が成形品である鍔部に一体に形成され、この電線
取り出し孔の鍔部の外面に開口した外側開口の開口縁部
に丸く面取りした面取り部を設け、この面取り部に鍔部
を成形する金型の雄型、雌型の境界線を位置させて成る
ことを特徴とする電線巻きドラム。 - 【請求項2】 胴部の両端に一対の鍔部が設けられてド
ラム体が構成され、胴部に巻装される電線の巻き始め始
端をドラム体の内部から外部に取り出すための電線取り
出し孔が形成されてなる電線巻きドラムにおいて、成形
品である鍔部にその内面及び外面に開口するように取り
出し溝部を一体に形成すると共に、この取り出し溝部の
溝底を一端部が鍔部の内面側に位置し且つ他端部が鍔部
の外面側に位置するように傾斜させて取り出し溝部の溝
深さを外側に行くほど深く形成し、この取り出し溝部で
電線取り出し孔を構成し、この電線取り出し孔の鍔部の
外面側に開口した外側開口の開口縁部や、電線取り出し
孔の鍔部の内面側に開口した内側開口の開口縁部を、い
ずれも丸く面取りした面取り部として成ることを特徴と
する電線巻きドラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35262599A JP3359015B2 (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 電線巻きドラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35262599A JP3359015B2 (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 電線巻きドラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001163527A JP2001163527A (ja) | 2001-06-19 |
JP3359015B2 true JP3359015B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=18425331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35262599A Ceased JP3359015B2 (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 電線巻きドラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3359015B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7384150B2 (en) * | 2005-05-27 | 2008-06-10 | 3M Innovative Properties Company | Light emitting diode (LED) illumination control system and method |
JP2007099406A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Hitachi Cable Ltd | 電線・ケーブル巻取用ドラム |
US7954748B2 (en) | 2007-10-11 | 2011-06-07 | Lincoln Global, Inc. | Spool for retaining wire |
KR102616315B1 (ko) * | 2021-06-16 | 2023-12-21 | 박진아 | 대형 릴 |
-
1999
- 1999-12-13 JP JP35262599A patent/JP3359015B2/ja not_active Ceased
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---|---|
JP2001163527A (ja) | 2001-06-19 |
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