JP4047589B2 - ケーブル巻きドラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブル巻きドラムに関し、詳しくは胴部に巻装されるケーブルの巻き始め始端をドラム体の外部に引き出す部分の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
出願人は、胴部の両端に一対の鍔部を設けてドラム体を構成し、このドラム体の鍔部に、胴部に巻装されるケーブルの巻き始め始端をドラム体の外部に引き出すためのケーブル引き出し孔を設けたケーブル巻きドラムの研究開発をおこなっている。
【0003】
開発の初期においては、図10に示すように、胴部1よりもやや外側の鍔部2の外面部の周方向の一部に、周囲を胴部1に沿った内周リブ6と、内周リブ6に対して隙間を介して外側に位置する外周リブ7と、内周リブ6の両端部と外周リブ7の両端部とをそれぞれ一体に連続する両側リブ8とにより囲まれたケーブル引き出し用凹部9を設け、該ケーブル引き出し用凹部9の周方向の一端部にケーブル引き出し孔5を形成するものを考えた。図10に示すものの場合、鍔部2の径方向におけるケーブル引き出し用凹部9の巾とケーブル引き出し孔5の巾とが同じであった。このものにおいては、ケーブル引き出し用凹部9の鍔部2の径方向における巾が狭いため、ケーブル引き出し用凹部9内においてケーブルを引き出し難く、ケーブル引き出し用凹部9の外周リブ7にケーブルが擦れながら引き出されることになり、ケーブルの被覆層を損傷してしまうという問題がある。ここで、ケーブル引き出し孔5の鍔部2の径方向における巾を大きくするとケーブル引き出し用凹部9の鍔部2の径方向における巾も大きくできるが、これだとケーブル引き出し孔5が必要以上に大きくなりすぎて鍔部2の強度が低下してしまうという問題がある。
【0004】
そこで、次に、図11に示すように、胴部1よりもやや外側の鍔部2の外面部の周方向の一部に、周囲を胴部1に沿った内周リブ6と、内周リブ6に対して隙間を介して外側に位置する外周リブ7と、内周リブ6の両端部と外周リブ7の両端部とをそれぞれ一体に連続する両側リブ8とにより囲まれたケーブル引き出し用凹部9を設け、該ケーブル引き出し用凹部9の周方向の一端部の内周リブ6側に片寄った位置にケーブル引き出し孔5を開口し、これによりケーブル引き出し用凹部9のケーブル引き出し孔5が無い部分の鍔部2の径方向における巾をケーブル引き出し孔5の鍔部2の径方向における巾よりも大きくすることを考えた。
【0005】
これだと、ケーブル引き出し孔5の巾を必要以上に大きくすることなく、ケーブル引き出し用凹部9の鍔部2の径方向における巾をできるだけ大きく取ることができ、ケーブル引き出し用凹部9における引き出しを容易にすることができる。しかしながら、このものにおいては、鍔部2に矢印イ方向の外力が作用すると、ケーブル引き出し孔5の周囲の部分に力が作用して破損し易いという問題がある。特に、ケーブル巻きドラムが大型になればなるほど鍔部2が地面に落下した際等における衝撃が大きくなって上記矢印イ方向の外力がより大きくなり、ケーブル引き出し孔5の周囲部分における破損の問題が生じる。またケーブルをケーブル引き出し孔5から引き出す際にケーブル引き出し孔5の内周リブ6と反対側の縁部のエッジ部分にケーブルが擦れてケーブルの被覆層が損傷し易いという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ケーブルの巻始め始端をケーブル引き出し孔からケーブル引き出し用凹部に引き出すに当たって、引き出しが容易で且つケーブルの被覆が損傷せず、また、鍔部に外力が作用してもケーブル引き出し孔の縁部部分において破損しないケーブル巻きドラムを提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るケーブル巻きドラムは、胴部1の両端に一対の鍔部2を設けてドラム体3を構成し、胴部1に巻装されるケーブル4の巻き始め始端をドラム体3の内部から外部に引き出すためのケーブル引き出し孔5を鍔部2に形成したケーブル巻きドラムAにおいて、胴部1よりもやや外側の鍔部2の外面部の周方向の一部に、周囲を胴部1に沿った内周リブ6と、内周リブ6に対して隙間を介して外側に位置する外周リブ7と、内周リブ6の両端部と外周リブ7の両端部とをそれぞれ一体に連続する両側リブ8とにより囲まれたケーブル引き出し用凹部9を設け、該ケーブル引き出し用凹部9の周方向の一端部の内周リブ6側に片寄った位置にケーブル引き出し孔5を開口し、ケーブル引き出し用凹部9の周方向の一端部のケーブル引き出し孔5の内周リブ6と反対側の縁部に沿って中リブ10を形成し、該中リブ10の一端部を両側リブ8のうちケーブル引き出し孔4に近い方の側リブ8に一体に連続させると共に中リブ10の他端部を外周リブ7に一体に連続させ、中リブ10のケーブル引き出し孔5に沿った部分と外周リブ7に連続する部分とのなすコーナ部分を傾斜面又は弧状面となったガイド部11とし、ケーブル引き出し用凹部9の中リブ10の無い部分の鍔部2の径方向における巾を中リブ10を設けた部分における中リブ10と内周リブ6との鍔部2の径方向における巾よりも広くし、両側リブ8のうちケーブル引き出し孔5が位置する側と反対側の側リブ8に切欠部19を設け、この切欠部19を設けた側リブ8のケーブル引き出し孔5が位置する側と反対側の側面にケーブル取付け部12を一体に設け、該側リブ8のケーブル引き出し孔5が位置する側の側面に補強リブ8を一体に設けて成ることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とすることで、ケーブル引き出し孔5からケーブル4を引き出すためのケーブル引き出し用凹部9の周囲を内周リブ6と、外周リブ7と、内周リブ6の両端部と外周リブ7の両端部とをそれぞれ一体に連続する両側リブ8とにより囲むことでケーブル引き出し用凹部9の強度を確保することができるのはもちろん、このケーブル引き出し用凹部9に設けたケーブル引き出し孔5を中リブ10により補強することができ、特に、中リブ10が、一端部を両側リブ8のうちケーブル引き出し孔5に近い方の側リブ8に一体に連続させると共に中リブ10の他端部を外周リブ7に一体に連続させてあるので、鍔部2の外周側端部から鍔部2の中心方向に向けて外力が作用した場合でも中リブ10に力が伝わって中リブ10部分が撓んで該力を吸収してケーブル引き出し孔5の縁部が損傷するのを防止することができるものである。また、ケーブル引き出し用凹部9の中リブ10の無い部分の鍔部2の径方向における巾を中リブ10を設けた部分における中リブ10と内周リブ6との鍔部2の径方向における巾よりも広くしてあることで、ケーブル4の巻始め始端をケーブル引き出し孔5からケーブル引き出し用凹部9に引き出すに当たって、ケーブル引き出し孔5を必要以上に大きくしなくても容易に引き出すことができるものであり、また、中リブ10のケーブル引き出し孔5に沿った部分と外周リブ7に連続する部分とのなすコーナ部分を傾斜面又は弧状面となったガイド部11としてあるので、ケーブル4の引き出しがよりスムーズに行えると共にケーブル4の被覆が損傷することなく引き出すことができるものである。また、両側リブ8のうちケーブル引き出し孔5が位置する側と反対側の側リブ8に切欠部19を設け、この切欠部19を設けた側リブ8のケーブル引き出し孔5が位置する側と反対側の側面にケーブル取付け部12を一体に設け、該側リブ8のケーブル引き出し孔5が位置する側の側面に補強リブ8を一体に設けてあるので、ケーブル引き出し用凹部9に引き出したケーブル4の始端をケーブル引き出し孔5が位置する側と反対側の側リブ8に設けたケーブル取付け部12に取付けることができ、しかも、ケーブル4を側リブ8の切欠部19を通すことで、ケーブル4が外に飛び出して他の物に当たって損傷するのを防止でき、更に、補強リブ13で補強してあるので、ケーブル取付け部12の強度を向上できてケーブル4の始端の取付けが強固にでき、ケーブル4の始端をケーブル取付け部12に取付けた後に胴部1にケーブル4を巻き取る際にケーブル4に大きなテンションがかかってもケーブル取付け部12が変形したり、破損したりしないものである。
また、ケーブル引き出し用凹部9の底部に外周リブ7、内周リブ6、側リブ8よりも高さの低い縦横の底リブ18を設けることが好ましい。
このように構成することで、ケーブル引き出し用凹部9の補強ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0012】
ドラム体3は例えばPP(ポリプロピレン)のような合成樹脂製であり、図1に示すように、略筒状の胴部1の両端に一対の鍔部2を設けて構成してある。これら胴部1と一対の鍔部2はそれぞれ射出成形などによって成形され、各成形品を組み立ててボルト20により固定してある。
【0013】
ドラム体3の両側に設けられる鍔部2は図5,図6に示されるようなもので、鍔部2の外面部には多数の補強用リブ15が突設してあり、鍔部2にかかる荷重が補強用リブ15により吸収されることにより鍔部2の割れを防止するようになっている。この補強用リブ15としては、添付図面に示す実施形態においては、円板状をした鍔部2の外面部に半径の異なる複数の補強周リブ16と、円板状をした鍔部2の中心点を中心とする放射状をした複数の放射状リブ17とがあり、複数の補強周リブ16と複数の放射状リブ17とは交差一体化している。補強周リブ16と放射状リブ17とは同じ高さ(突出長)となっている。
【0014】
鍔部2の外面部の胴部1よりもやや外側の鍔部2の外面部の周方向の一部にはケーブル引き出し用凹部9が設けてあり、このケーブル引き出し用凹部9は周囲を胴部1に沿った内周リブ6と、内周リブ6に対して隙間を介して外側に位置する外周リブ7と、内周リブ6の両端部と外周リブ7の両端部とをそれぞれ一体に連続する両側リブ8とにより囲まれている。ここで、上記補強周リブ16の一部がそれぞれ内周リブ6、外周リブ7を構成してあり、また、上記放射状リブ17の一部が側リブ8を構成している。
【0015】
ケーブル引き出し用凹部9の周方向の一端部の内周リブ6側に片寄った位置にはケーブル引き出し孔5が開口している。そして、図1、図2、図4、図5に示すように、ケーブル引き出し用凹部9の周方向の一端部のケーブル引き出し孔5の内周リブ6と反対側の縁部に沿って中リブ10を形成してある。この中リブ10の一端部が両側リブ8のうちケーブル引き出し孔5に近い方の側リブ8に一体に連続しており、また、中リブ10の他端部が外周リブ7に一体に連続している。中リブ10のケーブル引き出し孔5に沿った部分と外周リブ7に連続する部分とのなすコーナ部分はガイド部11となっており、このガイド部11は図2に示すように鍔部2を外面から見て傾斜した傾斜面又は弧状となった弧状面となっている。
【0016】
添付図面に示す実施形態においては、鍔部2を外面から見た状態で中リブ10は略L字状をしており、この略L字状をした中リブ10の一片10aがケーブル引き出し孔5の内周リブ6と反対側の縁部に沿って設けてあり、この一片10aの一端部が両側リブ8のうちケーブル引き出し孔5に近い方の側リブ8に一体に連続させてある。また、略L字状の中リブ10の他片10bがケーブル引き出し孔10bよりも周方向においてやや離れた位置において外周リブ7に一体に連続しており、中リブ10の一片10aと他片10bとのなすコーナ部分であるガイド部11がケーブル引き出し孔5よりも周方向においてやや離れた位置となるように設けてある。
【0017】
ケーブル引き出し用凹部9の中リブ10の無い部分の鍔部2の径方向における巾は中リブ10を設けた部分における中リブ10と内周リブ6との鍔部2の径方向における巾よりも広くしてあり、これにより、ケーブル引き出し孔5を必要以上に大きくしなくてもケーブル引き出し用凹部9をケーブル4を引き出すのに十分な巾にでき、ケーブル4をスムーズに引き出すことができるようにしている。
【0018】
補強周リブ16の一部により構成される内周リブ6、外周リブ7、放射状リブ17の一部により構成される側リブ8、中リブ10は同じ高さ又は略同じ高さとなっている。また、ケーブル引き出し用凹部9の底部には高さの低い底リブ18が設けてあって、ケーブル引き出し用凹部9の補強を行っている。
【0019】
両側リブ8のうちケーブル引き出し孔5が位置する側と反対側の側リブ8には突出先端縁部が切欠してあって切欠部19となっている。この側リブ8の切欠部19を設けた部分においてケーブル引き出し孔5が位置する側と反対側の側面に図8、図9に示すような突起12aが一体に突設してあってこの突起12aがケーブル取付け部12となっている。また、側リブ8の切欠部19を設けた部分においてケーブル引き出し孔5が位置する側の側面には該側リブ8と直交する補強リブ13が一体に設けてある。
【0020】
ケーブル引き出し孔5は図7に示すように、鍔部2に内面及び外面に開口した引き出し溝部23により形成してあって、この両端が鍔部2の内外に開口した引き出し溝部23によりケーブル引き出し孔5が構成してある。図7に示すように、ケーブル引き出し孔5を構成する引き出し溝部23の溝底23aは一端部が鍔部2の内面側に位置し且つ他端部が鍔部2の外面部側に位置するように傾斜させてあって引き出し溝部23の溝深さを外側に行くほど深くしてあり、引き出し溝部23の溝深さが深い方の端部の鍔部2の外面側に開口した部分がケーブル引き出し孔5の外側開口5aとなっていてこの外側開口5aが前述のようにケーブル引き出し用凹部9の周方向の一端部の内周リブ6側に片寄った位置に開口している。また、引き出し溝部23の溝深さが浅い方の端部が鍔部2の内面部側に開口したケーブル引き出し孔5の内側開口5bとなっている。添付図面においてBは鍔部2の外面部側、Cは内面部側を示している。
【0021】
鍔部2には更に胴部1と両鍔部2とを固定するためのボルト20が貫通するための複数のボルト孔21が周方向に間隔をあけて複数個穿孔してあり、鍔部2の内部側には図3、図6に示すように胴部1の端部をはめ込むための嵌め込み溝部22が形成してあって、この嵌め込み溝部22に胴部1の端部をはめ込み、ボルト20を用いて両鍔部2と胴部1とを連結固着する。
【0022】
ケーブル4をドラム体3に巻装するに当たっては、ケーブル4の巻き始め端部をドラム体3の内部から引き出し溝部23よりなるケーブル引き出し孔5を通して鍔部2の外面部に設けたケーブル引き出し用凹部9を利用して鍔部2の外面部側に引き出し、両側リブ8のうちケーブル引き出し孔5が位置する側と反対側の側リブ8に設けたケーブル取付け部12に取付ける。その後、ドラム体3の内部において胴部1にケーブル4を巻き取るものである。
【0023】
ここで、上記のようにケーブル4の巻き始め端部をケーブル引き出し孔5を介してドラム体3の内部から鍔部2の外面部側に設けた引き出し用凹部9部分に引き出すに当たり、ケーブル引き出し用凹部9の中リブ10の無い部分の鍔部2の径方向における巾を中リブ10を設けた部分における中リブ10と内周リブ6との鍔部2の径方向における巾よりも広くしてあるので、ケーブル引き出し孔5を必要以上に大きくしなくても容易に引き出ことができるものである。また、中リブ10のケーブル引き出し孔5に沿った部分と外周リブ7に連続する部分とのなすコーナ部分が傾斜面又は弧状面となったガイド部11となっているので、ケーブル4の引き出しがよりスムーズに行えると共にケーブル4の被覆が損傷することなく引き出すことができるものである。ここで、添付図面に示すように、略L字状の中リブ10のコーナ部分であるガイド部11をケーブル引き出し孔5よりも周方向においてやや離れた位置に配置してあることで、中リブ10の一片10aをガイドとしながらケーブル引き出し孔5から引き出したケーブル4を更にケーブル引き出し孔5より先の傾斜面又は弧状面となったガイド部11をガイドとしてケーブル引き出し用凹部9の巾広となった部分(鍔部2の径方向において巾広となった部分)にスムーズに引き出すことができることになる。
【0024】
ケーブル引き出し用凹部9の一端部のケーブル引き出し孔5からケーブル引き出し用凹部9の巾広となった部分に引き出したケーブル4の始端は前述のようにケーブル引き出し孔5が位置する側と反対側の側リブ8に設けたケーブル取付け部12に取付けるのであるが、この場合、ケーブル4を側リブ8の切欠部19部分を通すことで、ケーブル4が側リブ8よりも外側に突出しないようにでき、ケーブル4に他の物が当たってケーブル4を損傷することがないものである。また、該側リブ8は補強リブ13で補強してあるので、ケーブル取付け部12の強度を向上できてケーブル4の始端の取付けが強固にでき、ケーブル4の始端をケーブル取付け部12に取付けた後に胴部1にケーブル4を巻き取る際にケーブル4に大きなテンションがかかってもケーブル取付け部12が変形したり、破損したりしないものである。
【0025】
また、ケーブル引き出し孔5からケーブル4を引き出すためのケーブル引き出し用凹部9の周囲を内周リブ6と、外周リブ7と、内周リブ6の両端部と外周リブ7の両端部とをそれぞれ一体に連続する両側リブ8とにより囲むことでケーブル引き出し用凹部9の強度を確保することができるものである。そして、ケーブル引き出し用凹部9に設けたケーブル引き出し孔5の縁部は中リブ10により補強されるものであり、特に、中リブ10が、一端部を両側リブ8のうちケーブル引き出し孔5に近い方の側リブ8に一体に連続させると共に中リブ10の他端部を外周リブ7に一体に連続させてあるので、鍔部2の外周側端部から鍔部2の中心方向に向けて外力が作用した場合でも中リブ10に力が伝わって中リブ10部分が撓んで該力を吸収してケーブル引き出し孔5の縁部が損傷するのを防止することができることになる。両側リブ8を他の放射状リブ17より肉厚にすることや外周リブ7を他の補強周リブ16より肉厚にすることで、ケーブル引き出し孔5の縁部が破損するのをより確実に防止することができる。
【0026】
なお、上記実施形態では両端が鍔部2の内外に開口した引き出し溝部23によりケーブル引き出し孔5を構成した例を示したが、この実施形態においてはケーブル引き出し孔5を構成する引き出し溝部23の溝底23aは一端部が鍔部2の内面側に位置し且つ他端部が鍔部2の外面部側に位置するように傾斜させてあって引き出し溝部23の溝深さを外側に行くほど深くしてあるので、傾斜した溝底23aにガイドされてスムーズにケーブル4を引き出すことができるものであるが、ケーブル引き出し孔5としては両端部が鍔部2の内外に開口した添付図面に示す溝形状以外のものであってもよいのはもちろんである。
【0027】
また、鍔部2の外面部に形成する補強用リブ15として添付図面に示す実施形態においては、補強周リブ16と、放射状リブ17とで構成しているが、他の形態のリブ、例えばトラス形状をしたリブにより構成してもよいものである。
【0028】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、胴部よりもやや外側の鍔部の外面部の周方向の一部に、周囲を胴部に沿った内周リブと、内周リブに対して隙間を介して外側に位置する外周リブと、内周リブの両端部と外周リブの両端部とをそれぞれ一体に連続する両側リブとにより囲まれたケーブル引き出し用凹部を設け、該ケーブル引き出し用凹部の周方向の一端部の内周リブ側に片寄った位置にケーブル引き出し孔を開口し、ケーブル引き出し用凹部の周方向の一端部のケーブル引き出し孔の内周リブと反対側の縁部に沿って中リブを形成し、該中リブの一端部を両側リブのうちケーブル引き出し孔に近い方の側リブに一体に連続させると共に中リブの他端部を外周リブに一体に連続させてあるので、ケーブル引き出し用凹部に設けたケーブル引き出し孔を中リブにより補強することができ、特に、中リブが、一端部を両側リブのうちケーブル引き出し孔に近い方の側リブに一体に連続させると共に中リブの他端部を外周リブに一体に連続させてあるので、鍔部の外周側端部から鍔部の中心方向に向けて外力が作用した場合でも中リブに力が伝わって中リブ部分が撓んで該力を吸収してケーブル引き出し孔の縁部が損傷するのを防止することができて確実にケーブル引き出し孔の縁部の損傷を防止できるものである。しかも、ケーブル引き出し用凹部の中リブの無い部分の鍔部の径方向における巾を中リブを設けた部分における中リブと内周リブとの鍔部の径方向における巾よりも広くしてあるので、ケーブルの巻始め始端をケーブル引き出し孔からケーブル引き出し用凹部に引き出すに当たって、ケーブル引き出し孔を必要以上に大きくしなくてもケーブルの巻き始め始端と手が同時に入る空間を確保して容易に引き出すことができるものであり、また、中リブのケーブル引き出し孔に沿った部分と外周リブに連続する部分とのなすコーナ部分を傾斜面又は弧状面となったガイド部としてあるので、ケーブルの引き出しがよりスムーズに行えると共にケーブルの被覆が損傷することなくよりいっそうスムーズに引き出すことができて、ケーブルの引き出し操作が容易に行えるものである。また、両側リブのうちケーブル引き出し孔が位置する側と反対側の側リブに切欠部を設け、この切欠部を設けた側リブのケーブル引き出し孔が位置する側と反対側の側面にケーブル取付け部を一体に設け、該側リブのケーブル引き出し孔が位置する側の側面に補強リブを一体に設けてあるので、ケーブル引き出し用凹部に引き出したケーブルの始端をケーブル引き出し孔が位置する側と反対側の側リブに設けたケーブル取付け部に取付けることができ、このようにケーブルの始端の引き出し、取付けがケーブル引き出し用凹部部分においてできて、操作性が良く、またケーブルの始端の取付け部分の収まりも良いものであり、しかも、ケーブル引き出し孔からケーブル引き出し用凹部内に引き出したケーブルの始端を、ケーブル引き出し孔が位置する側と反対側に設けたケーブル取付け部に取付けるに当たって、ケーブルを側リブの切欠部を通すことで、ケーブルが外に飛び出して他の物に当たって損傷するのを防止できる。更に、補強リブで補強してあるので、ケーブル取付け部の強度を向上できてケーブルの始端の取付けが強固にでき、ケーブルの始端をケーブル取付け部に取付けた後に胴部にケーブルを巻き取る際にケーブルに大きなテンションがかかっても、側板のケーブル引き出し孔が位置する側と反対側の側面に一体に設けたケーブル取付け部が、側板のケーブル引き出し孔が位置する側の側面に一体に設けた補強リブにより補強されて、ケーブル取付け部が変形したり、破損したりすることがなく、確実にケーブルを巻装できるものである。
【0029】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、ケーブル引き出し用凹部の底部に外周リブ、内周リブ、側リブよりも高さの低い縦横の底リブを設けてあるので、ケーブル引き出し用凹部の補強ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル巻きドラムを示す斜視図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の断面図である。
【図4】同上のケーブル引き出し用凹部の拡大正面図である。
【図5】同上の鍔部の外面部側から見た斜視図である。
【図6】同上の鍔部の内面部側から見た斜視図である。
【図7】同上のケーブル引き出し孔部分の断面図である。
【図8】同上のケーブル取付け部の断面図である。
【図9】同上の図8に対して直角方向から切断したケーブル取付け部の断面図である。
【図10】従来例のケーブル巻きドラムの正面図である。
【図11】他の従来例のケーブル巻きドラムの正面図である。
【符号の説明】
A ケーブル巻きドラム
1 胴部
2 鍔部
3 ドラム体
4 ケーブル
5 ケーブル引き出し孔
6 内周リブ
7 外周リブ
8 側リブ
9 ケーブル引き出し用凹部
10 中リブ
10a 一片
10b 他片
11 ガイド部
12 ケーブル取付け部

Claims (2)

  1. 胴部の両端に一対の鍔部を設けてドラム体を構成し、胴部に巻装されるケーブルの巻き始め始端をドラム体の内部から外部に引き出すためのケーブル引き出し孔を鍔部に形成したケーブル巻きドラムにおいて、胴部よりもやや外側の鍔部の外面部の周方向の一部に、周囲を胴部に沿った内周リブと、内周リブに対して隙間を介して外側に位置する外周リブと、内周リブの両端部と外周リブの両端部とをそれぞれ一体に連続する両側リブとにより囲まれたケーブル引き出し用凹部を設け、該ケーブル引き出し用凹部の周方向の一端部の内周リブ側に片寄った位置にケーブル引き出し孔を開口し、ケーブル引き出し用凹部の周方向の一端部のケーブル引き出し孔の内周リブと反対側の縁部に沿って中リブを形成し、該中リブの一端部を両側リブのうちケーブル引き出し孔に近い方の側リブに一体に連続させると共に中リブの他端部を外周リブに一体に連続させ、中リブのケーブル引き出し孔に沿った部分と外周リブに連続する部分とのなすコーナ部分を傾斜面又は弧状面となったガイド部とし、ケーブル引き出し用凹部の中リブの無い部分の鍔部の径方向における巾を中リブを設けた部分における中リブと内周リブとの鍔部の径方向における巾よりも広くし、両側リブのうちケーブル引き出し孔が位置する側と反対側の側リブに切欠部を設け、この切欠部を設けた側リブのケーブル引き出し孔が位置する側と反対側の側面にケーブル取付け部を一体に設け、該側リブのケーブル引き出し孔が位置する側の側面に補強リブを一体に設けて成ることを特徴とするケーブル巻きドラム。
  2. ケーブル引き出し用凹部の底部に外周リブ、内周リブ、側リブよりも高さの低い縦横の底リブを設けて成ることを特徴とする請求項1記載のケーブル巻きドラム。
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