JP3357133B2 - 電磁回転機の回転位置検出回路 - Google Patents

電磁回転機の回転位置検出回路

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JP3357133B2
JP3357133B2 JP21866893A JP21866893A JP3357133B2 JP 3357133 B2 JP3357133 B2 JP 3357133B2 JP 21866893 A JP21866893 A JP 21866893A JP 21866893 A JP21866893 A JP 21866893A JP 3357133 B2 JP3357133 B2 JP 3357133B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフロッピーディスクドラ
イブ装置に使われるモータ等の電磁回転機に関し、特に
その回転位置(インデックス位置)の検出を行なう回転
位置検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、モータの回転位置検出装置と
して、モータの回転体の所定位置にマグネットを設け、
このマグネットと対向するステータの固定的な位置に、
マグネットの磁気変化を検出するホール素子等の磁気検
出素子を用いてパルス信号を得て、回転位置を検出する
回転位置検出装置が知られている。
【0003】図10は、従来の3相ブラシレスモータの
要部断面図であり、図11は図10のX−X線の断面図
である。このような従来のブラシレスモータでは4つの
磁気回路、即ち、回転駆動力を発生するための磁気回
路、回転速度信号を発生するための磁気回路、回転位置
信号を発生するための磁気回路、回転磁界を発生するた
めの励磁タイミングを発生するための磁気回路が形成さ
れている。
【0004】先ず、図11において3相ブラシレスモー
タの概略構成を述べると、基板7は鉄等の磁性材料から
なり、中心に含油ベアリング9を圧入する一方、外周端
部に回転位置検出手段であるホール素子14を配設して
いる。回転軸5は軸固定部材6を介してロータヨーク4
と一体化されている。含油ベアリング9およびベアリン
グ8は、基板7に固定されており、回転軸5はこれらベ
アリング8,9により回転自在に支持されている。した
がって、回転軸5と一体化されたロータヨーク4、駆動
マグネット1、速度検出用マグネット2’(以降、FG
マグネット2’と記す)、位置検出用マグネット13等
は基板7に対して自在に回転する。
【0005】ロータヨーク4の外縁部の内壁側に駆動マ
グネットヨーク3を介して、リング状の駆動マグネット
1(図10)が固着されている。周知のように、駆動コ
イル10により駆動マグネット1に対して回転磁界を作
用させ、ロータヨーク4を回転駆動させる。このために
駆動マグネット1は、図10に示すように、ロータヨー
ク4の外縁部に沿って円周方向に16極配置され、各極
は半径方向に着磁されている。回転磁界を作用させるた
めに、複数の駆動コイル10が回転軸5の回りに放射状
に複数形成されたステータヨーク11の回りに捲着され
ている。このように、ヨーク11上において周方向に複
数分設けられた駆動コイル10は、ねじ等の固定部材
(不図示)により鉄基板7上に固定されている。
【0006】以上の構成において、ステータヨーク11
は、駆動マグネット1、ロータヨーク4、駆動マグネッ
トヨーク3とともに閉磁気回路を形成している。なお、
駆動マグネット1が、ステータヨーク11の半径方向に
このヨーク11から離間して設けられているタイプのブ
ラシレスモータを周対向型モータまたはラジアルギャッ
プモータと呼ぶ。
【0007】ロータヨーク4の外周面には切り欠き部4
hが形成されており、この切り欠き部4hに回転位置検
出手段である位置検出用マグネット13が埋設されてい
る。このマグネット13によっても1つの磁気回路が構
成されている。さらに、各相のコイル10の励磁タイミ
ングを検出するための複数のホール素子12a,12
b,12cが基板7上の適切な位置に固着されている。
駆動マグネット1からの磁界はこれらのホール素子12
a,12b,12cを過るので、これらのホール素子1
2a,12b,12cにより駆動マグネット1からの磁
界変化が検出される。ステータ11のコイル10が発生
させるべき磁界と、回転する駆動マグネット1の磁界と
の位相差が検出され、適切なタイミングで駆動コイルの
各相に電流が流されて回転磁界が発生させられる。この
回転磁界はロータ4を図10の矢印Aの方向に回転させ
る。
【0008】FGマグネット2’は、ロータヨーク4に
固着された駆動マグネットヨーク3の外側である最外周
縁部に固着されており、全部で120極分が着磁されて
いる。このFGマグネット2’と対向する鉄基板7の表
面部には図12のようなパターンの120本の発電線素
7aが銅パターン等をエッチングして形成されている。
【0009】以上の構成により、ロータヨーク4が回転
起動されると、発電線素よりロータヨーク4の回転速度
に応じた周波数の正弦波が発生し、コントロール回路
(不図示)により定速回転制御が行なわれる。ロータヨ
ーク4が回転すると、ロータヨーク4に固着されていた
位置検出用マグネット13も一緒に回転するので、位置
検出用ホール素子14により位置検出用マグネット13
による磁界変化を感知して、ロータヨーク4の1回転に
対して、1発のパルス信号である位置検出信号を発生す
るようにしている。このパルス信号により、回転体の回
転位置等を検出できるようにしている。位置検出用ホー
ル素子14が出力する位置検出信号は、図13(a)に
示すような波形をしている。この位置検出信号を図14
に示す比較器15に入力すると、出力として図13
(b)に示すような位置検出信号が得られる。
【0010】しかしながら、上述の従来の回転位置検出
方法によると、以下のような問題点があった。
【0011】(1)回転位置検出用マグネット13は、
ロータヨークの最外周面に取り付けられており、さら
に、このマグネットが形成する磁気回路が開いているた
め、磁束が漏洩磁束として漏洩する。このために、この
モータを磁気記録再生装置のディスク回転用に用いる場
合には、漏洩磁束が磁気記録再生用の磁気ヘッドに侵入
することから、情報の正確な記録再生を妨害することが
ある。
【0012】(2)回転位置検出用のホール素子14や
マグネット13を設けるスペースが必要であり、これが
多相ブラシレスモータの小型化および薄型化を妨げ、さ
らに、製品コストも高くなるという問題点がある。
【0013】これらの問題点を解決したのが、本願出願
人により先に出願された特願平4−3187号の発明で
あり、漏洩磁束に起因する諸問題点の発生することのな
い、また、構成部品点数が減らされた低コストで、小型
/薄型の電磁回転機を提案している。先の発明によれ
ば、1回転に1周期のAM変調された信号を発生する速
度信号検出用のFG信号発生手段を利用して、モータの
回転位置検出を行うことができるので、回転位置検出用
マグネットや回転位置検出用素子を省けるので、電磁回
転機自体の小型および薄型化を実現することができ、さ
らに漏洩磁束の発生が防止できる。
【0014】以下において、図面を参照しつつ先の発明
について説明する。先の発明は、回転位置検出装置を有
したスピンドルモータであって、周対向型のスピンドル
モータに適用した例を開示している。図5は、発電線素
7bのパターンを示す。発電線素7bは鉄等からなる基
板7上に銅パターン等をエッチングして形成されてい
る。角度θ0 の範囲において発電線素パターンがない
が、これはコイル10やホール素子12a,12b,1
2cと、電磁回転機を駆動コントロールするための集積
回路の端子とを接続するためのパターンを配置するため
である。
【0015】発電線素7b全体からの出力である回転速
度信号を増幅器16aに入力してメインFG信号を生成
し、また発電線素7bの一部分である角度θ1 の範囲に
わたる発電線素からの回転速度信号を増幅器16bに入
力してサブFG信号生成する構成としている。したがっ
て、図11および図12に示す発電線素7a全体からの
回転速度信号を1つの増幅器16aのみに入力する構成
とは相違している。増幅器16aからのメインFG信号
は、回転位置検出回路100と回転速度コントロール回
路200とに入力される。増幅器16bからのサブFG
信号は、回転位置検出回路100に入力される。
【0016】図6はロータユニット40におけるFGマ
グネットの着磁パターンを示す平面図である。本実施例
のロータユニット40は、図10および図11で示され
た従来のロータユニットを変形したものであって、参照
符号の異なる部分を除いて、図10および図11で示さ
れたロータユニットの部品と実質的に同一の部品を用い
ている。
【0017】位置検出用マグネット13(図11)、同
じくホール素子14等が不要になっている。このために
モータはかなり小型化されている。また、図6から分か
るように、FGマグネット2の着磁パターンは、従来例
のFGマグネット2’が全周に渡って発電線素パターン
と同じピッチで着磁されている(図10)のに対し、角
度αにわたって無着磁部分が形成されていることであ
る。無着磁部分の角度αと図5に示すサブFG信号に寄
与する発電線素部分の角度θ1 は、下記の式(1)の関
係を有する(例えば、着磁パターンおよび発電線素のピ
ッチを3゜とすると、αはθ1+(3゜から6゜)が好
ましい)。
【0018】α>θ1 ・・・・・ (1) 言い換えると、回転速度信号の発生パルス数がロータ1
回転につきP/2発であるとき、FGマグネット2が発
電線素の全面に対向する極数Mは、式(2)で示され
る。
【0019】 M<P(但し、Pは全極数) ・・・ (2) メインFG信号に寄与する発電線素の数N1は、式
(3)で示される。
【0020】N1≦M<P ・・・ (3) サブFG信号に寄与する発電線素の数N2は、式(4)
で示される。
【0021】N2<(P−M) ・・・ (4) 以上のことから、メインFG信号に寄与する発電線素の
数N1は、ロータの1回転に対し、対向するFGマグネ
ットの極数に増減があるものの、常に対向するマグネッ
トがあることから、メインFG信号は常に出力があり、
しかも図5に示す様に、発電線素7bのパターンが角度
θ0だけ存在しない場合のみ、1回転に1回のAM変調
された信号波形(図7(a))となり、ロータの回転速
度検出信号として使われる。一方サブFG信号に寄与す
る発電線素の数N2は、ロータの1回転に対し、対向す
るFGマグネットがなくなる時があるため、サブFG信
号は、1回転に1箇所だけ出力がゼロになる信号波形
(図7c)となる。この出力がゼロになる回転位置を検
出すれば回転位置検出信号が得られることになる。重要
なことは、サブFG信号に寄与する発電線素の数N2の
広がり角度θ1が、対向する無着磁部の角度αより僅か
に小さく、発電線素N2が発電しないタイミングが、概
略メインFG信号のパルスの1発分だけであることであ
る。
【0022】即ち、サブFG信号がロータユニット40
が1回転するうち1周期でAM変調され、そのAM変調
成分の振幅の極小値を検出し、そのすぐ直後に発生す
る、メインFG信号を微分して作られたパルスの立ち上
がりまたは立ち下がりタイミングで回転位置検出信号
(インデックス信号)を生成するというものである。
【0023】図5、図6において、FGマグネット2が
発生する磁界は、ロータユニット40が回転することに
より変化し、この変化が発電線素7bにより検出され
る。発電線素7bの出力は、図5に示される増幅器16
a,16bにより増幅され、それぞれメインFG信号お
よびサブFG信号として回転位置検出回路100に送ら
れる。
【0024】図7は回転位置検出回路100における各
信号のタイミングチャート、図8は回転位置検出回路1
00を示すブロック図である。図7(a)に示すメイン
FG信号は増幅器16aの出力である。図5、図6から
も解るように、メインFG信号の出力は大きく、そのA
M変調度を極力押さえている。これは、メインFG信号
を回転速度信号として、また、インデックス信号のクロ
ックとして使用するためである。メインFG信号のAM
変調成分は、発電線素のない角度θ0の部分とFGマグ
ネット2の無着磁部αが対向している時、出力振幅は最
大となり、着磁部が対向しているとき、出力振幅は最小
値をとる。メインFG信号に寄与する発電線素パターン
が全周にわたり配置されていれば(図5においてθ0
0)、AM変調成分はなくなる。
【0025】メインFG信号が微分された後二値化され
(図8における微分回路101および比較器102によ
る)、サンプルホールド回路104,106および回転
位置検出用のクロック(図7(b))として利用され
る。また、メインFG信号は図8に示すように比較器1
03により二値化され、回転速度制御回路200に入力
される。
【0026】回転速度制御回路200は、基準クロック
(図8では1MHz)とメインFG信号から生成された
クロックとを比較して速度制御信号を生成し、ドライブ
回路(不図示)を介してコイル10に流す電流を制御す
ることによりモータは定速回転で回転する。また、回転
速度制御回路は、モータの回転が設定回転数に対してあ
る一定の範囲に入ったとき(図10においては±10
%)回転数ロック信号を生成する。この信号の使い方に
ついて後述する。
【0027】図7(c)に示す信号はサブFG信号であ
り増幅器16bの出力である。前述のとおり、ロータユ
ニット40が1回転する間に、1箇所だけ出力がほとん
どゼロに近くなる場所がある。ここが、先願発明(特願
平4−3187号)において最も重要な点であった。即
ち、サブFG信号の出力の大きさは、FGマグネット2
の着磁強度のばらつき、組立精度のばらつきによるFG
マグネット2と発電線素7b間のギャップの変化、温度
変化による磁束密度の変化、等により変化する。また、
設定回転数が異なるとその出力も変化する。先願発明
(特願平4−3187号)のように、FG信号のAM変
調成分等のレベル検出によりインデックス信号を生成し
ようとする場合、上記したようなレベル変化に影響され
ない検出方法が必要となる。そこで、サブFG信号の振
幅がほとんどゼロになるタイミングを検出することが有
効な手段になる。
【0028】次に、サブFG信号の極小値(ほとんどゼ
ロ出力になるタイミング)を検出する方法を説明する。
サブFG信号は、サンプルホールド回路104(図8)
に入力され、クロックCLA(図7(b))の立ち上が
りタイミングでサンプリングされる。図8においては、
パルスジェネレータ105は、立ち下がりエッジがクロ
ックCLAの立ち上がりエッジに同期する幅の狭い負極
性のパルスを生成し、サンプルホールド信号としてサン
プルホールド回路104に出力している。サンプルホー
ルド回路104は、サンプルホールド信号がロウの時サ
ンプリングし、ハイの時ホールドする。サンプルホール
ド回路104の出力信号SHAを図7(d)に示す。
【0029】出力信号SHAはサンプルホールド回路1
06に入力され、クロックCLAの立ち下がりタイミン
グでサンプルリングされる。パルスジェネレータ107
は、立ち下がりエッジがクロックCLAの立ち下がりエ
ッジに同期する幅の狭い負極性のパルスを生成し、サン
プルホールド信号としてサンプルホールド回路106に
出力している。サンプルホールド回路106は、サンプ
ルホールド回路104と同様にサンプルホールド信号が
ロウの時サンプリングし、ハイの時ホールドする。サン
プルホールド回路106の出力信号SHBを図7(e)
に示す。
【0030】次に、出力信号SHA,SHBを比較器1
08で比較する。この時、サンプルホールド回路10
4,106がサンプリングしているときと、サブFG信
号のAM変調成分の電圧が一定電圧(サブFG信号の最
大値より小さい閾値)を越えているとき、比較器108
はその動作を停止する。これは、比較器108の誤検出
を防ぐためであり、特に、サブFG信号の振幅が大きい
ときの、FGマグネットの面振れ等による余分なAM変
調成分による誤動作を防いでいる。
【0031】図8においては、出力信号SHAをサブF
G信号のAM変調成分の3分の1の電圧(Vref =VCC
/2+Vsub /3)で比較する比較器109の出力信号
(COMP2:図7(f))と、パルスジェネレータ1
05,107の出力とのNANDをNAND回路110
でとり、NAND回路110の出力で比較器108の動
作を禁止している。比較器108の出力信号COMP1
を図7(g)に示す。図中斜線部は出力信号SHA,S
HBのレベルが同じであり出力が不定であることを示
す。
【0032】比較器108の出力COMP1は、Dラッ
チ回路112のデータ端子に入力する。パルスジェネレ
ータ105の出力はディレイ回路111により、Dラッ
チ回路112の入力信号にタイミングを合致させるよう
に遅延され、Dラッチ回路112のクロック端子Cに入
力されている。また、モータ起動時、停止時等のDラッ
チ回路112の誤動作を防ぐため、回転速度制御回路2
00より出力される回転数ロック信号により、回転数が
目標回転数のある一定範囲内にあるときのみ、Dラッチ
回路112を動作させている。図8においては、ロック
信号の出力範囲は基準値に対し±10%以下において出
力されるように設定してある。Dラッチ回路112の出
力Qを図7(i)に示す。この信号の立ち上がりタイミ
ングが回転位置検出のタイミングとなる。この回転位置
検出信号は、ディレイ回路111の出力であるクロック
CLD(図7(h))と同期しているため、比較器等の
オフセット電圧の変化によるタイミングの変化に影響さ
れないようにしてある。
【0033】図5と図6において、ロータユニット40
が矢印B方向に回転していると仮定すると、発電線素の
一つ7b−1とFG着磁パターンの境界線17−1が対
向した直後に回転位置検出信号(図7(i)の回転位置
検出信号において信号が立ち上がるタイミング)が発生
する。
【0034】前述した説明においては、サンプルホール
ド回路104のホールドタイミングはクロックCLAの
立ち上がりであり、サンプルホールド回路106のホー
ルドタイミングはクロックCLAの立ち下がりであり、
Dラッチ回路112のラッチタイミングはクロックCL
Aの立ち上がりから立ち下がりまでの間のある瞬間であ
るが、サンプルホールド回路104のホールドタイミン
グはクロックCLAの立ち下がりであり、サンプルホー
ルド回路106のホールドタイミングはクロックCLA
の立ち上がりである。また、Dラッチ回路112のラッ
チタイミングはクロックの立ち下がりから立ち上がりま
での間のある瞬間であっても良い。
【0035】図6に示すように、FGマグネット2の円
周上の一部(角度α)に無着磁部を設定すると、FGマ
グネット2と基板7(鉄からなる)の間で吸着力のアン
バランスが生じ、モータの回転精度を悪化させる可能性
がある。また、軸受け等の劣化を招く可能性がある。
【0036】図9は、上述した吸着力のアンバランスを
無くすように着磁部分が形成されている。角度αの範囲
に発電線素のピッチの2倍で着磁を行なっている。この
ように構成すると、2倍のピッチで着磁した部分は吸着
力は発生するが、発電線素の出力には寄与しないため、
吸着力のアンバランスがなくなり、回転精度を悪化させ
る心配がなくなるとともに、軸受けの劣化の心配もなく
なる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吸着力
のアンバランスをなくすために、図9に示した着磁をす
ると、図2の信号(c’)に示すように、サブFG信号
がFG信号周波数の1/2の周波数でAM変調され、位
置検出信号(図8:Dラッチ回路112Q出力、図2:
Q1出力)が誤動作する可能性がある。
【0038】そこで、本発明は上述の問題点に鑑み、サ
ブFG信号に高次のAM変調成分が含まれた場合でも、
回転位置検出回路の誤動作を防ぐことができる回路を提
供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ロータ上に多極着磁して配置した回転速
度検出用マグネットと、前記回転速度検出用マグネット
と対向するステータ上にくし歯状に屈曲して配置した発
電線素とから成る回転速度検出機構を具備し、前記回転
速度検出用マグネットの多極着磁した部分には前記発電
線素の屈曲の間隔と等しい間隔で着磁されている第1領
域と、前記発電線素の屈曲の間隔と異なる間隔で着磁さ
れている第2領域とが形成されており、前記回転速度検
出機構は、前記くし歯状に屈曲した発電線素の所定範囲
に接続された第1端子と、前記所定範囲とは異なる範囲
に接続された第2端子とを有し、前記第1端子に接続さ
れた発電線素は常にいずれかの部位が前記第1領域と対
向し、前記ロータが所定の位置に回転したときに前記第
2端子に接続された発電線素は全ての部位が前記第2領
域と対向する電磁回転機の回転位置検出回路において、
前記第1端子から出力される信号から生成した制御信号
と、前記第2端子から出力される信号を前記制御信号に
同期して保持する第1保持回路と、前記第2端子から出
力される信号を前記第1保持回路より遅延して保持する
第2保持回路と、前記第1保持回路と前記第2保持回路
の出力の比較値を前記制御信号を遅延させた信号に同期
して保持する第3保持回路と、前記第3保持回路から出
力される信号を前記第3保持回路より遅延して保持する
第4保持回路と、前記第3保持回路から出力される信号
と前記第4保持回路から出力される信号との論理和を保
持する第5保持回路とを有することを特徴とするもので
ある。
【0040】本発明の一態様によれば、前記制御信号は
パルス信号であり、前記第1保持回路と前記第2保持回
路の一方は前記パルス信号の立ち上がりでサンプルホー
ルドする回路であり、他方は前記パルス信号の立ち下が
りでサンプルホールドする回路であり、前記第3保持回
路は前記パルス信号を遅延させた信号に応じて前記第1
保持回路と前記第2保持回路の出力の比較値をラッチす
る回路であり、前記第4保持回路は前記第3保持回路と
は異なるタイミングで前記パルス信号を遅延させた信号
に応じて前記第3保持回路の出力をラッチする回路であ
る。
【0041】本発明の一態様によれば、前記第1及び第
2保持回路がサンプリングしている場合、あるいは、前
記第2端子の振幅が所定値以上である場合は、前記第1
保持回路と前記第2保持回路の比較を行なわない。本発
明の一態様によれば、前記第3及び第5保持回路は、前
記電磁回転機の回転速度が目標回転速度に対しある一定
範囲内である場合のみ動作可能である。
【0042】
【作用】本発明によれば、1回転に1周期のAM変調さ
れた信号を発生する速度信号検出用の発電手段を利用し
て、モータの回転位置検出を行う回転位置検出回路にお
いて、前記速度信号に高次のAM変調成分が付加された
場合、例えば、発電に寄与しない角度αの範囲に発電線
素のピッチの2倍で着磁をして、FG周波数の1/2の
周波数のAM変調成分が該速度検出信号に含まれる場合
でも、誤動作することなしに回転位置検出が可能になる
ので、吸着力のアンバランスがなくなり、回転精度が悪
化させる心配もなくなり、軸受けの劣化の心配もなくな
る。
【0043】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の電磁回転機用の回転位置検
出回路の一実施例を示すブロック図、図2は図1の実施
例の各部の動作を示すタイミングチャート、図3は図1
の実施例が用いられる周対向型のスピンドルモータの構
成を示す図である。また、図1においては、回転位置検
出回路のうち主として、高次AM変調成分による誤動作
を防止する回路部分のみが示されており、他の部分につ
いては図8の従来のものと同様なので省略してある。図
3から明らかなように本実施例においては、位置検出用
マグネット13およびホール素子14は不要となってい
る。
【0044】Dラッチ回路112(図8で示されたも
の)の出力は,クロックCLC(図7:107パルスジ
ェネレータ出力)にてラッチするDラッチ回路114に
入力される。Dラッチ回路112,114の出力Q1,
Q2は、論理和回路115に入力され、出力(Q1+Q
2)として出力される。Dラッチ回路117は、データ
入力端子Dに入力された論理和回路115の出力(Q1
+Q2)を、クロックCLE(クロックCLD(図7:
ディレイ回路111の出力)をディレイ回路116を通
して得られたクロック)にてラッチする。
【0045】ラッチ回路117の出力Q3の立ち上がり
タイミングを回転位置検出信号とするが、多くの場合、
回転位置検出信号Q3は、時定数回路118のトリガと
して使用され、ある一定のディレイ時間の後、インデッ
クス信号IDとして時定数回路118より出力される。
【0046】時定数回路118は、そのスレッショール
ドレベルが基準電圧回路119により決定され、ディレ
イ時間は、モータの回転数に応じてそのスレッショール
ドレベルを変更することにより、適切な値に設定可能と
されている。このように変更できることは、フロッピー
ディスクドライブ等において動作を確実にさせるために
必要なことである。
【0047】次に図1で示された実施例の回転位置検出
回路の動作について図2を参照して説明する。C′はF
G周波数の1/2の周波数のAM変調成分を含んだサブ
FG信号の出力波形を示す(図5の増幅器16bの出
力)。信号波形のピーク値が交互に変化するため、Dラ
ッチ112の出力Q1は、図2のように変化する。先願
発明(特願平4−3187号)では、出力Q1の立ち上
がりタイミングが回転位置検出信号であるため、誤動作
していることが解る。
【0048】図2の出力Q1はDラッチ回路114のデ
ータ端子に入力され、クロックCLC(図7:107パ
ルスジェネレータ出力)のタイミングでラッチされ、出
力Q1に対し、クロック周期の約半分のタイミングだけ
シフトした図2の出力Q2を出力する。
【0049】図2の出力Q1,Q2は論理和回路115
によって加算され、出力(Q1+Q2)として出力され
る。論理和回路115からの出力は、Dラッチ回路11
7のデータ端子に入力され、ディレイ回路116を通過
したクロックCLDであるクロックCLEでラッチさ
れ、先願発明と同様(図7参照)にφ0検出後におい
て、論理レベルハイの出力(Q1+Q2)が最初に検出
されるクロックCLEのタイミングが回転位置検出信号
の立上りタイミングとなる図2の出力Q3を得る。その
立上りタイミングは、先願発明(特願平4−3187
号)に対して、ディレイ回路114のディレイ分(Δ
θ)だけ遅れて出力される(θ0+3°+Δθ)。要約
すると、クロック2発分続けてサブFG信号のピーク値
が小さくなる時のみ、位置検出信号が出力される。すな
わち、高次のAM変調成分の影響が取り除かれ、回転位
置検出回路は正常な動作をする。
【0050】図4に具体的な部品を用いて回路を構成例
した例を示す。Dラッチ回路として4013、論理和回
路として4071、ディレイ回路として74LS04と
微分回路を使用している。
【0051】また、先願発明(特願平4−3187号)
において説明したように、比較器108の、サブFG信
号が大きいときの、FGマグネットの面振れ等による余
分なAM変調成分による誤動作防止回路と、Dラッチ回
路112、117の、モータ起動時、停止時の誤動作防
止回路が付加されている。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電磁
回転機は、回転速度検出用の2つの電磁結合素子間に形
成される磁界強度が1pprでAM変調されており、高
次のAM変調成分が回転位置検出信号に含まれる場合で
も、そのAM変調成分から回転位置信号を生成すること
ができる。このために、回転速度検出用磁界発生手段
の、発電に寄与しない角度αの範囲に発電線素のピッチ
の2倍で着磁をして、FG周波数の1/2の周波数のA
M変調成分が速度検出信号に含まれる場合でも、誤動作
することなしに回転位置検出が可能になるので、吸着力
のアンバランスがなくなるとともに、回転精度を悪化さ
せる心配や軸受を劣化させる心配もなくなるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転位置検出回路の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を示すタイミングチャート
である。
【図3】図1の実施例が用いられるのモータの構造を示
す断面図である。
【図4】本発明の実施例の回転位置検出回路を具体的な
部品を用いて実現した例を示すブロック図である。
【図5】従来技術である先願発明(特願平4−3187
号)の実施例における発電線素パターンを説明する図で
ある。
【図6】従来技術の実施例におけるFGマグネット(速
度検出用マグネット)の着磁パターンを説明する図。
【図7】従来技術の実施例の動作を説明するタイミング
チャートである。
【図8】従来技術の一実施例を示すブロック図である。
【図9】従来技術の他の実施例におけるFGマグネット
の着磁パターン(本発明の実施例においても用いられて
いる)を説明する図。
【図10】従来技術が適用された3相ブラシレスモータ
の構造を説明する平面図。
【図11】図10のモータの部分断面図。
【図12】図10のモータのFG信号検出用の線素パタ
ーンを示す図。
【図13】従来技術における位置検出素子出力と位置検
出信号との関係を示す波形図である。
【図14】従来技術における比較器の入出力を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 駆動マグネット 2 FGマグネット(速度検出用マグネット) 4 ロータヨーク 7a,7b 発電線素部 112,114,117 Dラッチ回路 115 論理和回路 116 ディレイ回路 118 時定数回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/16 C01D 5/244 C01D 5/245 H02K 29/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ上に多極着磁して配置した回転速
    度検出用マグネットと、前記回転速度検出用マグネット
    と対向するステータ上にくし歯状に屈曲して配置した発
    電線素とから成る回転速度検出機構を具備し、前記回転
    速度検出用マグネットの多極着磁した部分には前記発電
    線素の屈曲の間隔と等しい間隔で着磁されている第1領
    域と、前記発電線素の屈曲の間隔と異なる間隔で着磁さ
    れている第2領域とが形成されており、前記回転速度検
    出機構は、前記くし歯状に屈曲した発電線素の所定範囲
    に接続された第1端子と、前記所定範囲とは異なる範囲
    に接続された第2端子とを有し、前記第1端子に接続さ
    れた発電線素は常にいずれかの部位が前記第1領域と対
    向し、前記ロータが所定の位置に回転したときに前記第
    2端子に接続された発電線素は全ての部位が前記第2領
    域と対向する電磁回転機の回転位置検出回路において、 前記第1端子から出力される信号から生成した制御信号
    と、前記第2端子から出力される信号を前記制御信号に
    同期して保持する第1保持回路と、前記第2端子から出
    力される信号を前記第1保持回路より遅延して保持する
    第2保持回路と、前記第1保持回路と前記第2保持回路
    の出力の比較値を前記制御信号を遅延させた信号に同期
    して保持する第3保持回路と、前記第3保持回路から出
    力される信号を前記第3保持回路より遅延して保持する
    第4保持回路と、前記第3保持回路から出力される信号
    と前記第4保持回路から出力される信号との論理和を保
    持する第5保持回路とを有することを特徴とする回転位
    置検出回路。
  2. 【請求項2】 前記制御信号はパルス信号であり、前記
    第1保持回路と前記第2保持回路の一方は前記パルス信
    号の立ち上がりでサンプルホールドする回路であり、他
    方は前記パルス信号の立ち下がりでサンプルホールドす
    る回路であり、前記第3保持回路は前記パルス信号を遅
    延させた信号に応じて前記第1保持回路と前記第2保持
    回路の出力の比較値をラッチする回路であり、前記第4
    保持回路は前記第3保持回路とは異なるタイミングで前
    記パルス信号を遅延させた信号に応じて前記第3保持回
    路の出力をラッチする回路であることを特徴とする請求
    項1記載の回転位置検出回路。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2保持回路がサンプリン
    グしている場合、あ るいは、前記第2端子の振幅が所定
    値以上である場合は、前記第1保持回路と前記第2保持
    回路の比較を行なわないことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の回転位置検出回路。
  4. 【請求項4】 前記第3及び第5保持回路は、前記電磁
    回転機の回転速度が目標回転速度に対しある一定範囲内
    である場合のみ動作可能であることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の回転位置検出回路。
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