JP3356503B2 - 分散シフト光ファイバのコア母材の製造方法 - Google Patents
分散シフト光ファイバのコア母材の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センタコアの外側に、
これよりも屈折率の低いサイドコアが階段状に形成され
てなる分散シフト光ファイバのコア母材を製造するため
の方法に関する。
これよりも屈折率の低いサイドコアが階段状に形成され
てなる分散シフト光ファイバのコア母材を製造するため
の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、1.3μm用の単一モードの石英
系光ファイバにおいては、伝送損失が小さい波長域は
1.55μm帯にあるのに対して、零分散波長は1.3μm
帯にある。したがって、デジタル化された信号光を確実
に長距離伝送するためには、光ファイバの構造と特性を
改善し、1.55μm帯の信号光を用いつつ、波長分散が
1.55μm帯で小さくなるような構成にすることが必要
となる。
系光ファイバにおいては、伝送損失が小さい波長域は
1.55μm帯にあるのに対して、零分散波長は1.3μm
帯にある。したがって、デジタル化された信号光を確実
に長距離伝送するためには、光ファイバの構造と特性を
改善し、1.55μm帯の信号光を用いつつ、波長分散が
1.55μm帯で小さくなるような構成にすることが必要
となる。
【0003】このため、光ファイバのコアの屈折率分布
を調整することにより、波長分散特性を1.55μm帯に
シフトさせた分散シフト光ファイバが提案されている。
を調整することにより、波長分散特性を1.55μm帯に
シフトさせた分散シフト光ファイバが提案されている。
【0004】このような分散シフト光ファイバのコアの
屈折率分布としては、図4に示すように、単峰形(同図
(a))、マルチコア形(同図(b))、階段形(同図(c))の3種
のものが考えられている。
屈折率分布としては、図4に示すように、単峰形(同図
(a))、マルチコア形(同図(b))、階段形(同図(c))の3種
のものが考えられている。
【0005】しかしながら、単峰形のものは、モードフ
ィールド径が小さいために接続損失が大きく、しかも、
コア径の変化に対して分散特性が変動し易い。また、マ
ルチコア形のものは、屈折率分布が複雑な形状をしてい
るために、VAD法を適用する上で、屈折率分布の制御
が困難で量産性に欠けるという問題がある。
ィールド径が小さいために接続損失が大きく、しかも、
コア径の変化に対して分散特性が変動し易い。また、マ
ルチコア形のものは、屈折率分布が複雑な形状をしてい
るために、VAD法を適用する上で、屈折率分布の制御
が困難で量産性に欠けるという問題がある。
【0006】これに対して、階段形の屈折率分布をもつ
ものは、モードフィールド径も比較的大きくとれて接続
損失を小さくでき、また、曲げ特性もよく、さらに、V
AD法での屈折率分布の制御も容易であるために量産性
に優れている。
ものは、モードフィールド径も比較的大きくとれて接続
損失を小さくでき、また、曲げ特性もよく、さらに、V
AD法での屈折率分布の制御も容易であるために量産性
に優れている。
【0007】そのため、近年は、分散シフト光ファイバ
として、階段形のコア屈折率分布をもつものが主流とな
りつつある。
として、階段形のコア屈折率分布をもつものが主流とな
りつつある。
【0008】ところで、従来、このような階段形の屈折
率分布を有する分散シフト光ファイバは、次のようにし
て製造されている。
率分布を有する分散シフト光ファイバは、次のようにし
て製造されている。
【0009】まず、図5に示すように、単一のセンタコ
ア用バーナBcと、複数(この例では2本)のサイドコア
用バーナBs1,Bs2とを用いる。サイドコア用バーナB
s1,Bs2を複数設けているのは、単一のバーナではサイ
ドコアを十分な厚さに堆積できないからである。
ア用バーナBcと、複数(この例では2本)のサイドコア
用バーナBs1,Bs2とを用いる。サイドコア用バーナB
s1,Bs2を複数設けているのは、単一のバーナではサイ
ドコアを十分な厚さに堆積できないからである。
【0010】そして、従来技術では、センタコア用バー
ナBc、およびサイドコア用バーナBs1,Bs2のいずれ
にも、SiCl4,GeCl4,H2,Ar,O2の各成分を含
む原料ガスを導入してコアスートX'を堆積する。その
際、屈折率分布が所期の階段形になるように、サイドコ
ア用バーナBs1,Bs2に導入される原料ガスに含まれる
GeCl4の成分比率を、各センタコア用バーナBcに導入
する原料ガスに含まれるGeCl4の成分比率よりも小さ
く設定する。
ナBc、およびサイドコア用バーナBs1,Bs2のいずれ
にも、SiCl4,GeCl4,H2,Ar,O2の各成分を含
む原料ガスを導入してコアスートX'を堆積する。その
際、屈折率分布が所期の階段形になるように、サイドコ
ア用バーナBs1,Bs2に導入される原料ガスに含まれる
GeCl4の成分比率を、各センタコア用バーナBcに導入
する原料ガスに含まれるGeCl4の成分比率よりも小さ
く設定する。
【0011】こうして、コアスートX'が得られたなら
ば、このコアスートX'をCl等のハロゲンガスを含む雰
囲気中で焼結することにより、透明ガラス化されたコア
母材が作製される。
ば、このコアスートX'をCl等のハロゲンガスを含む雰
囲気中で焼結することにより、透明ガラス化されたコア
母材が作製される。
【0012】なお、このコア母材は、次に延伸して所定
の外径とした後、外付け法等によってコア母材の上にク
ラッドスートを堆積し、さらに、これを焼結して分散シ
フト光ファイバ母材とする。
の外径とした後、外付け法等によってコア母材の上にク
ラッドスートを堆積し、さらに、これを焼結して分散シ
フト光ファイバ母材とする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各バーナB
c,Bs1,Bs2に導入される原料ガスに含まれるGeCl4
は、火炎加水分解反応によりGeO2に変化してスートと
して堆積するが、この堆積の際のGeO2は温度依存性が
あり、温度が高いほどGeO2濃度が高くなる。図5のよ
うにしてバーナBc,Bs1,Bs2で火炎加水分解反応を
起こす場合、生成されるコアスートX'の温度分布は、
コア中心が高く径方向外方に向かうほど低くなる。ま
た、コアスートX'は透明ガラス化するために、後工程
で焼結されるが、その際、ドープされているGeの拡散
が起こる。
c,Bs1,Bs2に導入される原料ガスに含まれるGeCl4
は、火炎加水分解反応によりGeO2に変化してスートと
して堆積するが、この堆積の際のGeO2は温度依存性が
あり、温度が高いほどGeO2濃度が高くなる。図5のよ
うにしてバーナBc,Bs1,Bs2で火炎加水分解反応を
起こす場合、生成されるコアスートX'の温度分布は、
コア中心が高く径方向外方に向かうほど低くなる。ま
た、コアスートX'は透明ガラス化するために、後工程
で焼結されるが、その際、ドープされているGeの拡散
が起こる。
【0014】その結果、コア母材として、図6(a)に示
すような階段形をした所期の屈折率分布をもつように、
原料ガス成分を調整したつもりでも、上述したように、
コアスートX'の堆積時の温度分布、およびコアスート
X'の焼結時のGeの拡散等に起因して、透明ガラス化さ
れた後のコア母材の屈折率分布は、図6(b)に示すよう
に、いわゆる“撫で肩”の形状になってしまい、センタ
コアccの外側にあるサイドコアscの部分の屈折率が平坦
でなくなる。
すような階段形をした所期の屈折率分布をもつように、
原料ガス成分を調整したつもりでも、上述したように、
コアスートX'の堆積時の温度分布、およびコアスート
X'の焼結時のGeの拡散等に起因して、透明ガラス化さ
れた後のコア母材の屈折率分布は、図6(b)に示すよう
に、いわゆる“撫で肩”の形状になってしまい、センタ
コアccの外側にあるサイドコアscの部分の屈折率が平坦
でなくなる。
【0015】そして、図6(b)のように、サイドコアsc
の屈折率分布が平坦でないと、最終的に得られる分散シ
フト光ファイバは、分散不良が生じて所期の波長分散特
性が得られないばかりか、モードフィールド径が小さく
なるなどして接続損失の増大を招く等の不都合が起こ
る。
の屈折率分布が平坦でないと、最終的に得られる分散シ
フト光ファイバは、分散不良が生じて所期の波長分散特
性が得られないばかりか、モードフィールド径が小さく
なるなどして接続損失の増大を招く等の不都合が起こ
る。
【0016】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、サイドコアの屈折率分布が平坦な形状
となっているコア母材が安定して得られるようにして、
所期の理想的な階段形の屈折率分布を有する分散シフト
光ファイバの製造を可能とすることを課題とする。
なされたもので、サイドコアの屈折率分布が平坦な形状
となっているコア母材が安定して得られるようにして、
所期の理想的な階段形の屈折率分布を有する分散シフト
光ファイバの製造を可能とすることを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、次の方法を採る。
解決するため、次の方法を採る。
【0018】すなわち、本発明に係る分散シフト光ファ
イバのコア母材の製造方法では、単一のセンタコア用バ
ーナと、複数のサイドコア用バーナとを用い、センタコ
ア用バーナにはSiCl4とGeCl4とを共に含む原料ガス
を、このセンタコア用バーナに隣接するサイドコア用バ
ーナにはSiCl4は含むがGeCl4は含まない原料ガス
を、残りのサイドコア用バーナの内の少なくとも一つは
SiCl4とGeCl4とを共に含む原料ガスを、それぞれ導
入してコアスートを堆積した後、このコアスートをCl
等のハロゲンガスを含む雰囲気中で焼結することによ
り、透明ガラス化されたコア母材を得るようにしてい
る。
イバのコア母材の製造方法では、単一のセンタコア用バ
ーナと、複数のサイドコア用バーナとを用い、センタコ
ア用バーナにはSiCl4とGeCl4とを共に含む原料ガス
を、このセンタコア用バーナに隣接するサイドコア用バ
ーナにはSiCl4は含むがGeCl4は含まない原料ガス
を、残りのサイドコア用バーナの内の少なくとも一つは
SiCl4とGeCl4とを共に含む原料ガスを、それぞれ導
入してコアスートを堆積した後、このコアスートをCl
等のハロゲンガスを含む雰囲気中で焼結することによ
り、透明ガラス化されたコア母材を得るようにしてい
る。
【0019】
【作用】上記方法において、複数のサイドコア用バーナ
の内、センタコア用バーナに隣接するサイドコア用バー
ナには、SiCl4は含むがGeCl4は含まない原料ガスを
導入してコアスートを作製するから、サイドコアスート
の内のセンタコアスートに隣接する箇所には、Geがド
ープされていない領域が形成される。そして、このコア
スートを焼結する際に、Geがドープされているセンタ
コアスートおよびサイドコアスートの部分から、両者に
挟まれたGeがドープされていない部分にGeが拡散する
ため、結果的にサイドコアの部分のGe濃度が全体的に
平均化されて、サイドコア部分が平坦な屈折率分布をも
つようになる。
の内、センタコア用バーナに隣接するサイドコア用バー
ナには、SiCl4は含むがGeCl4は含まない原料ガスを
導入してコアスートを作製するから、サイドコアスート
の内のセンタコアスートに隣接する箇所には、Geがド
ープされていない領域が形成される。そして、このコア
スートを焼結する際に、Geがドープされているセンタ
コアスートおよびサイドコアスートの部分から、両者に
挟まれたGeがドープされていない部分にGeが拡散する
ため、結果的にサイドコアの部分のGe濃度が全体的に
平均化されて、サイドコア部分が平坦な屈折率分布をも
つようになる。
【0020】
【実施例】本発明に係る分散シフト光ファイバのコア母
材の製造方法について、以下に説明する。
材の製造方法について、以下に説明する。
【0021】VAD法を適用してコアスートを作製する
ために、図1に示すように、単一のセンタコア用バーナ
Bcと、複数(この例では2本)のサイドコア用バーナBs
1,Bs2とを用いる。
ために、図1に示すように、単一のセンタコア用バーナ
Bcと、複数(この例では2本)のサイドコア用バーナBs
1,Bs2とを用いる。
【0022】そして、本例では、堆積して得られるコア
スートが、図2(a)に示すような所期の屈折率分布をも
つように、予め、原料ガス成分を調整する。
スートが、図2(a)に示すような所期の屈折率分布をも
つように、予め、原料ガス成分を調整する。
【0023】すなわち、センタコア用バーナBcと、2
つのサイドコア用バーナBs1,Bs2の内の外側のバーナ
Bs2には、SiCl4,GeCl4,H2,Ar,O2の各成分
を含む原料ガスを導入する。ただし、サイドコア用バー
ナBs2に導入される原料ガスに含まれるGeCl4の成分
比率は、各センタコア用バーナBcに導入する原料ガス
に含まれるGeCl4の成分比率よりも小さくする。ま
た、両バーナBc,Bs2の間にあるサイドコア用バーナ
Bs1には、SiCl4,H2,Ar,O2の各成分を含むが、
GeCl4は含まない原料ガスを導入する。
つのサイドコア用バーナBs1,Bs2の内の外側のバーナ
Bs2には、SiCl4,GeCl4,H2,Ar,O2の各成分
を含む原料ガスを導入する。ただし、サイドコア用バー
ナBs2に導入される原料ガスに含まれるGeCl4の成分
比率は、各センタコア用バーナBcに導入する原料ガス
に含まれるGeCl4の成分比率よりも小さくする。ま
た、両バーナBc,Bs2の間にあるサイドコア用バーナ
Bs1には、SiCl4,H2,Ar,O2の各成分を含むが、
GeCl4は含まない原料ガスを導入する。
【0024】そして、各バーナBc,Bs1,Bs2に導入
される原料ガスの火炎加水分解反応によってコアスート
Xが堆積される。
される原料ガスの火炎加水分解反応によってコアスート
Xが堆積される。
【0025】これにより、サイドコアスートの内のセン
タコアスートに隣接する箇所には、Geがドープされて
いない領域が形成されることになる。
タコアスートに隣接する箇所には、Geがドープされて
いない領域が形成されることになる。
【0026】こうして、コアスートXが得られたなら
ば、このコアスートXをCl等のハロゲンガスを含む雰
囲気中で焼結して透明ガラス化し、コア母材とする。
ば、このコアスートXをCl等のハロゲンガスを含む雰
囲気中で焼結して透明ガラス化し、コア母材とする。
【0027】この焼結の際に、Geがドープされている
センタコアおよび同じくGeがドープされているサイド
コアの部分から、両者に挟まれたGeがドープされてい
ないサイドコアの部分にGeが拡散するために、サイド
コアの部分のGe濃度が全体的に平均化される。その結
果、図2(b)に示すように、センタコアccの周りにある
サイドコアscの部分が平坦な屈折率分布をもつようにな
る。
センタコアおよび同じくGeがドープされているサイド
コアの部分から、両者に挟まれたGeがドープされてい
ないサイドコアの部分にGeが拡散するために、サイド
コアの部分のGe濃度が全体的に平均化される。その結
果、図2(b)に示すように、センタコアccの周りにある
サイドコアscの部分が平坦な屈折率分布をもつようにな
る。
【0028】なお、このコア母材は、次に延伸して所定
の外径とした後、外付け法等によってコア母材の上にク
ラッドスートを堆積し、さらに、これを焼結して分散シ
フト光ファイバ母材とする。
の外径とした後、外付け法等によってコア母材の上にク
ラッドスートを堆積し、さらに、これを焼結して分散シ
フト光ファイバ母材とする。
【0029】図3は、本発明方法と従来方法とに基づい
てそれぞれ作製したコア母材の屈折率分布を測定し、両
者を比較したものである。同図中、実線が本発明方法に
基づくコア母材の屈折率分布を、破線が従来方法に基づ
くコア母材の屈折率分布を示す。
てそれぞれ作製したコア母材の屈折率分布を測定し、両
者を比較したものである。同図中、実線が本発明方法に
基づくコア母材の屈折率分布を、破線が従来方法に基づ
くコア母材の屈折率分布を示す。
【0030】図から明らかなように、従来方法に係るコ
ア母材は、そのサイドコアscの屈折率分布が平坦でなく
撫で肩の形状となっているのに対して、本発明方法に係
るコア母材では、そのサイドコアscの屈折率分布が比較
的平坦な形状となっていることが理解される。
ア母材は、そのサイドコアscの屈折率分布が平坦でなく
撫で肩の形状となっているのに対して、本発明方法に係
るコア母材では、そのサイドコアscの屈折率分布が比較
的平坦な形状となっていることが理解される。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、サイドコアの屈折率分
布が平坦な形状となっているコア母材が安定して得られ
るようになる。このため、分散不良やモードフィールド
径不良のない所期の理想的な階段形の屈折率分布を有す
る分散シフト光ファイバの製造が可能となる。
布が平坦な形状となっているコア母材が安定して得られ
るようになる。このため、分散不良やモードフィールド
径不良のない所期の理想的な階段形の屈折率分布を有す
る分散シフト光ファイバの製造が可能となる。
【図1】本発明方法に基づいて分散シフト光ファイバの
コア母材を製造する上での、コアスートの堆積状態を示
す概略説明図である。
コア母材を製造する上での、コアスートの堆積状態を示
す概略説明図である。
【図2】本発明方法に基づくコアスートの屈折率分布の
設定、およびコアスートの焼結後に得られるコア母材の
屈折率分布を示す説明図である。
設定、およびコアスートの焼結後に得られるコア母材の
屈折率分布を示す説明図である。
【図3】本発明方法と従来方法に基づいて得られるコア
母材の屈折率分布を比較して示す特性図である。
母材の屈折率分布を比較して示す特性図である。
【図4】分散シフト光ファイバのコアにおける各種の屈
折率分布を示す特性図である。
折率分布を示す特性図である。
【図5】従来方法に基づいて分散シフト光ファイバのコ
ア母材を製造する上での、コアスートの堆積状態を示す
概略説明図である。
ア母材を製造する上での、コアスートの堆積状態を示す
概略説明図である。
【図6】従来方法に基づくコアスートの屈折率分布の設
定、およびコアスートの焼結後に得られるコア母材の屈
折率分布を示す説明図である。
定、およびコアスートの焼結後に得られるコア母材の屈
折率分布を示す説明図である。
Bc…センタコア用バーナ、Bs1,Bs2…サイドコア用
バーナ、X…コアスート。
バーナ、X…コアスート。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−316429(JP,A) 特開 平6−316428(JP,A) 特開 平4−331737(JP,A) 特開 平3−44604(JP,A) 特開 平1−126236(JP,A) 特開 平2−263725(JP,A) 特開 昭60−46939(JP,A) 特開 昭58−213647(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03B 37/018 C03B 8/04
Claims (1)
- 【請求項1】 センタコアの外側に、これよりも屈折率
の低いサイドコアが階段状に形成されてなる分散シフト
光ファイバのコア母材をVAD法によって製造するため
の方法であって、 単一のセンタコア用バーナと、複数のサイドコア用バー
ナとを用い、センタコア用バーナにはSiCl4とGeCl4
とを共に含む原料ガスを、このセンタコア用バーナに隣
接するサイドコア用バーナにはSiCl4は含むがGeCl4
は含まない原料ガスを、残りのサイドコア用バーナの内
の少なくとも一つはSiCl4とGeCl4とを共に含む原料
ガスを、それぞれ導入してコアスートを堆積した後、こ
のコアスートをCl等のハロゲンガスを含む雰囲気中で
焼結することにより、透明ガラス化されたコア母材を得
ることを特徴とする分散シフト光ファイバのコア母材の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23017893A JP3356503B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 分散シフト光ファイバのコア母材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23017893A JP3356503B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 分散シフト光ファイバのコア母材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0781964A JPH0781964A (ja) | 1995-03-28 |
JP3356503B2 true JP3356503B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=16903831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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