JP3356171B2 - ビデオ印画紙 - Google Patents

ビデオ印画紙

Info

Publication number
JP3356171B2
JP3356171B2 JP2001175773A JP2001175773A JP3356171B2 JP 3356171 B2 JP3356171 B2 JP 3356171B2 JP 2001175773 A JP2001175773 A JP 2001175773A JP 2001175773 A JP2001175773 A JP 2001175773A JP 3356171 B2 JP3356171 B2 JP 3356171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dye
photographic paper
resin
video
receiving layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001175773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002036734A (ja
Inventor
均 有田
良夫 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001175773A priority Critical patent/JP3356171B2/ja
Publication of JP2002036734A publication Critical patent/JP2002036734A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3356171B2 publication Critical patent/JP3356171B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオ印画紙に関
し、特に主としてセルロースエステルからなる受容層を
有するビデオ印画紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、昇華性の分散染料を含有する染料
層を有するインクリボンを、サーマルヘッド等により、
画像信号に応じて点状に加熱し、樹脂塗工紙の表面に移
行した染料からなる画像を形成する試みがビデオ印画紙
において行われている。ビデオ印画紙は、図1に示すよ
うに、受容層3及びシート状基材2の二層構造により構
成されており、この受容層3は、インクリボンから移行
する染料、例えば昇華性の分散染料の画像を受容(受
像)し、受容により形成された画像を維持するための層
である。従来、受容層を構成する材質としては、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル共重合体等
が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、受容層
がこれらの樹脂からなる従来のビデオ印画紙では形成さ
れた画像の耐光性及び耐候性が充分でなく、一旦形成さ
れた画像の鮮明度が低下したり変色することがあった。
これは、サーマルヘッド等により移行する染料が受容層
の表面近傍に存在するため、光、湿度、及び空気中の酸
素等の影響を受けやすいと考えられる。
【0004】本発明は従来技術の欠点を解消し、染料の
移行により形成された画像が耐光性および耐候性に優れ
たビデオ印画紙を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるビデオ印画
紙は、例えば図1に示すように、基体に支持された染料
または染料を含むインクを加熱により溶融または昇華さ
せて染料を印画紙の受容層に移行して画像を形成するビ
デオ印画紙であって、上記受容層は主として樹脂よりな
るビデオ印画紙において、上記樹脂は、主としてセルロ
ースエステルであり、上記樹脂は、フタル酸ジシクロヘ
キシル、フタル酸ジフェニル、またはフタル酸ジオクチ
を含有するものである。
【0006】本発明によるビデオ印画紙は、基体に支持
された染料または染料を含むインクを加熱により溶融ま
たは昇華させて染料を印画紙の受容層に移行して画像を
形成するビデオ印画紙であって、上記受容層は主として
樹脂よりなるビデオ印画紙において、上記樹脂は、主と
してセルロースエステルであり、上記樹脂は、リン酸ト
リフェニルを含有するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のビデオ印画紙の実
施の形態について説明する。本実施の形態においては、
インクリボンを、熱により溶融もしくは昇華して移行す
る染料を含有する染料層を有するインクリボンと組み合
わせて使用され、シート状基材の表面に前記インクリボ
ンより移行する染料を受容する受容層を有しているビデ
オ印画紙であって、受容層がセルロースエステル(セル
ロースアセテートブチレートCAB、セルロースアセテ
ートプロピオネートCAP、セルロースアセテートCA
等)を主材料として構成とすることにより、従来の技術
における欠点を解消することができたものである。本例
のビデオ印画紙1は、例えば図1に示すようにシート状
基材2の上に受容層3を有する構造を有している。
【0008】セルロースエステルはセルロースと有機酸
とのエステルによって製造されるもので市販されたもの
としてはCAB、CAP、CA等があるが、その化学構
造からしてセルロース安息香酸エステル、トルイル酸エ
ステルなどの芳香族エステルや炭素数4以上の脂肪酸エ
ステル、例えばカプロン酸、ラウリル酸等のエステルも
本発明に属することは言うまでもない。セルロースエス
テルの分子量はCABが10,000〜70,000、
CAPが10,000〜80,000、CAが30,0
00〜60,000程度が好ましい。また、エステル化
度は、無極性有機溶媒、例えばベンゼン、トルエン等に
可溶となる範囲が好ましい。市販されているセルロース
エステルのエステル化度をみると、アセチル化度は、C
ABが2〜30%、CAPが0.5〜3.0%、CAが
約40%、ブチリル化度はCABが17〜60%、プロ
ピオニル化度はCAPが約50%となっている。また、
本発明に適した市販のセルロースエステルとしては、例
えばイーストマンコダック社製のセルロースアセテート
ブチレートCAB551−a01,CAB551−0.
1,CAB551−0.2,CAB531−1,CAB
500−1,CAB500−5,CAB553−0.
4,CAB381−0.1,CAB381−0.5,C
AB381−0.5BP,CAB381−2,CAB3
81−2BP,CAB381−20,CAB381−2
0BP,CAB171−15S、セルロースアセテート
プロピオネートではCAP482−0.5,CAP48
2−20,CAP504−0.2,セルロースアセテー
トではCA−394−60S,CA−398−3,CA
−398−6,CA−398−10,CA−398−3
0などが挙げられる。
【0009】セルロースエステル類と相溶し、染料の染
着性を増加し、耐光性、耐熱性を向上する添加剤として
作用されるエステル類、エーテル類、炭化水素化合物と
しては、各種の化合物があり、以下に例示する化合物
は、その一例に過ぎない。これらの化合物はセルロース
エステル類と相溶化されセルロースエステル類と非晶質
状態が形成され、染料の拡散性が促進され、染料を受容
層の内部にまで浸透させる作用を有するものと考えられ
る。融点が−50℃〜150℃程度の液状や固体状のも
の全てが用いられる。例えば、ジメチルフタレート、ジ
エチルフタレート、ジオクチルフタレートジシクロヘキ
シルフタレート、ジフェニルフタレート、などのフタル
酸エステル類、ジオクチルアジペート、ジオクチルセバ
ケート、ジシクロヘキシルアゼラエートなどの脂肪族二
塩基酸エステル類、トリフェニルフォスフェート、トリ
シクロヘキシルフォスフェート、トリエチルフォスフェ
ートなどのリン酸エステル類、さらにジメチルイソフタ
レート、ジエチルイソフタレート、ジシクロヘキシルイ
ソフタレート等のイソフタル酸エステル類、ブチルステ
アレート、シクロヘキシルラウレート等の高級脂肪酸エ
ステル、テトラエチルシリケート、テトラフェニルシリ
ケート等のケイ酸エステル類、トリブチルボレート、ト
リフェニルボレート等のほう酸エステル類などがある。
エーテル類としてはジフェニルエーテル、ジシクロヘキ
シルエーテル、P−エトキシ安息香酸メチルエステル
等、炭化水素化合物としては、カンファー、低分子ポリ
スチレン等、さらにPフェニルフェノール、Oフェニル
フェノール等のフェノール類、N−エチルトルエンスル
ホン酸アミド等のスルホン酸アミド類が上げられる。
【0010】セルロースエステル類と他の樹脂との混合
物も受容層を構成することができる。例えば、下記に示
す樹脂は単独もしくは数種を混合して使用できるが、下
記に示す樹脂類に限定されるものでなく下記のものは具
体例の一例を示したにすぎない。 (a)エステル結合を有するもの。 ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンアク
リレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂。 (b)ウレタン結合を有するもの。 ポリウレタン樹脂等。 (c)アミド結合を有するもの。 ポリアミド樹脂。 (d)尿素結合を有するもの。 尿素樹脂等。 (e)その他。 ポリカプロラクトン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩
化ビニルおよびその共重合体、ポリアクリロニトリルお
よびその共重合体。例えば飽和ポリエステルとしてはバ
イロン200、バイロン290、バイロン600等(以
上、東洋紡社製)、UE3600、XA6098、XA
7026(以上、ユニチカ社製)、TP220、TP2
35(以上、日本合成社製)等が用いられる。芳香族二
塩基酸とグリコール類、脂肪族二塩基酸とグリコール
類、芳香族二塩基酸、脂肪族二塩基酸とグリコール類と
の混合ポリエステルなどがある。ウレタン樹脂としては
分子末端に水酸基をもったポリエーテルあるいはポリエ
ステルとイソシアネートから作られるエーテル型ポリウ
レタン、エステル型ポリウレタンがあり、アミド結合を
有する樹脂としてはナイロンなどの他、分枝基をもった
ジアミンとダイマー酸等から誘導されたポリアミド等が
ある。尿素結合をもった化合物としては、ジアミン酸と
ジイソシアネート類との反応によって得られるもののほ
か、尿素とアルデヒド類との、反応物等も使用できる。
さらにエステル接合をもったポリカプロラクトンやポリ
スチレン、塩化ビニルおよびその共重合体、ポリアクリ
ロニトリル共重合体など広範囲のものが使用可能であ
る。塩化ビニル共重合体である塩化ビニル/酢酸ビニル
共重合体では塩化ビニル成分含有率85〜97重量%
で、重合度200〜800程度のものが好ましい。その
他、ビニルアルコール成分、マレイン酸成分等を含むも
のも有効である。セルロースエステル樹脂と他の樹脂と
を併用するときは、セルロースエステル樹脂の種類にも
よるが、セルロースエステル樹脂100重量部に対し、
その他の樹脂1〜100重量部の使用が可能である。
【0011】一方受容層の白色度を向上して転写画像の
鮮明度を高めさらに画紙表面に筆記性を付与し、かつ転
写された画像の再転写を防止する目的で受容層3中に蛍
光増白剤及び白色顔料を添加することができる。蛍光増
白剤としては、たとえばチバガイギ社製のユビテックス
OBのような、蛍光増白剤として市販されている多くの
化合物を使用することができる。又白色顔料としては、
酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、クレー、炭酸カルシ
ウム、微粉末シリカ等があり、これらは単独または2種
以上混合して用いることができる。また、転写画像の耐
光性を向上させるために、受容層中に紫外線吸収剤、光
安定剤、もしくは酸化防止剤等の添加剤の1種もしくは
2種以上を必要に応じ添加することができる。これら蛍
光増白剤、白色顔料、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加
量はセルロースエステル樹脂100重量部に対して0.
05〜10重量部が適しているが、目的によっては、そ
の範囲外の量を添加してもよく、上記の添加量は単にそ
の一例を示したにすぎず、したがって、この添加量に拘
束されるものではない。
【0012】本発明のビデオ印画紙は、インクリボンシ
ートとの離型性を向上せしめるために受容層中に離型剤
を含有せしめることができる。離型剤としてはポリエチ
レンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)
パウダー等の固形ワックス類、フッ素系、リン酸エステ
ル系の界面活性剤、シリコーンオイル、高融点シリコー
ンワックス等が挙げられるがシリコーンオイルが好まし
い。たとえば、シリコーンオイルとしては油状のもので
も、反応(硬化)型のものでもよく、目的に応じて使用
する。反応(硬化)型シリコーンとしては、アルコール
変性シリコーンオイルとイソシアネートなどが上げられ
る。さらに反応(硬化)型シリコーンオイルとしては、
エポキシ変性シリコーンオイル(エポキシ・ポリエーテ
ル変性シリコーンオイル)とカルボキシ変性シリコーン
オイル (カルボキシ・ポリエーテル変性シリコーンオ
イル)とを反応硬化させたもの、又はアミノ変性シリコ
ーンオイル(アミノ・ポリエーテル変性シリコーンオイ
ル)とカルボキシ変性シリコーンオイル(カルボキシ・
ポリエーテル変性シリコーンオイル)とを反応硬化させ
たものも好ましい。離型剤層の厚さは0.01〜5μm
が好ましいが特にこの厚さに限定されるものではない。
【0013】ビデオ印画紙の加工工程中又はプリンター
内での走行時に静電気の発生を抑えるために、セルロー
スエステル樹脂系、受容層中又は受容層の表面に帯電防
止剤を含有させることもできる。帯電防止剤としては界
面活性剤たとえば陽イオン型界面活性剤(たとえば第4
級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等)、陰イオン型
界面活性剤(たとえばアルキルベンゼンスルホネート、
アルキル硫酸エステルナトリウム塩)、両性イオン型界
面活性剤もしくは非イオン型界面活性剤が挙げられる。
これらの帯電防止剤は、コーティング等により受容層表
面に塗布形成またはセルロースエステル樹脂中に添加し
てもよい。
【0014】−実施例の具体的内容− 以下、本発明ビデオ印画紙の実施例の具体的内容につい
て、化1〜化3、表1〜表2、及び図1を参照しながら
説明する。
【0015】(1)本実施例に用いた染料 本実施例においては、インク層形成組成物としての染料
は以下のものを用いた。 1.メチン系染料(A)(Macrolex Yello
w 6G Bayer社製) 2.メチン系染料(B)(Foron Brillian
t Blue SR−PI Sandoz社製) 3.アントラキノン系染料(C)(Macrolex R
ed VioletR Bayer社製) 4.アゾ系染料(D)(Sumikaron Red S
−BDF 住友化学社製) 5.インドアニリン系染料(E) ここで5.インドアニリン系染料(E)の構造式は化1に
示すとおりである。
【化1】 また、この染料の合成方法は以下のとおりである。先
ず、インドアニリン系誘導体を合成するには、2−(n
ーブチロイルアミノ)−4,6−ジクロロ−5メチルフ
ェノール3gをエタノール200gに溶かし、そこへ炭
酸ナトリウム8gを水100gに溶かしたものを加え良
く攪拌する。そこへ、4−アミノ−N(β−ヒドロキシ
エチル)−N−エチル−mトルイジン硫酸塩5gを水1
00gに溶かした物を入れ30分攪拌し、次亜塩素酸ナ
トリウム溶液15gを少しずつ加えて行き、加え終った
ら10分間攪拌し、水300gを加えてろ過して染料の
結晶を得る。下記に反応式を示す。
【化2】 次に、出来た染料の結晶のうち2gをピリジン50gに
溶かして塩化ブチリル0.6gを少しずつ加え、1時間
還流してエステル化した。下記に反応式を示す。
【化3】 そして、この得られた化合物をクロロホルムを展開溶媒
としてカラムクロマトグラフィー(充填剤:和光純薬社
製、商品名ワコーゲルC−200)にかけて精製し、こ
れを染料1として使用した。
【0016】(2)インクシートの作成 次に、1.〜5.の染料を含有するインク層組成物を下記の
組成に従って調製した。 インク層組成物 染料(1.〜5.の染料) 3.70重量部 エチルヒドロキシエチルセルロース 7.42重量部
(EHEC−LOWハーキュレス社製) トルエン 44.44重量部 メチルエチルケトン 44.44重量部 上記割合の組成の混合物を攪拌して、インクの調製を行
った。そして、このインク層組成物をコイルバーを用い
て背面処理した6μmポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルム上に乾燥膜厚が約1μmとなるように塗
布して昇華型転写シートを作製し、インクシートとし
た。以上のように作成された各インクシートを用いて、
被転写体となる受容層シートに熱転写記録を行った。
【0017】(3)受容層シートの作成 受容層シートは、150μm合成紙(王子油化社製、商
品名FPG−150)に受容層組成物を乾燥膜厚が10
μmとなるように塗布し、50℃,48時間でキュアリ
ングを行うことによって作成した。受容層組成物の組成
を下記に示す。 受容層組成物 樹脂 20.0重量部 (表1参照) 染着性を高めるための化合物 0〜4重量部 (表1参照) イソシアネート 1.0重量部 (武田薬品社製、商品名タケネートD−110N) 変成シリコンオイル 0.6重量部 (東レダウコーニング社製、商品名SF8427) 蛍光増白剤 0.04重量部 (チバガイギー社製、商品名ユビテックスOB) メチルエチルケトン 40.0重量部
【表1】
【0018】(4)熱転写記録 熱転写記録は、インクシートと受容層シートをカラービ
デオプリンター(ソニー社製、商品名CVP−G50
0)を用いて12階調のステアステップ印画を行った。
【0019】(5)耐光性試験 印画した受容層シートをキセノンアークフェードメータ
ー(スガ試験機製)で、60,000KJ/m2 照射後
の濃度変化で示した測定方法は、マクベス濃度計(TR
−924)を用いて、濃度1.0付近の濃度変化を測定
し染料の残存率で示した。 キセノン照射後の濃度 染料の残存率(%)=───────────────×100 キセノン照射前の濃度 耐光性試験の結果は表2に示すとおりである。
【表2】 表2の試験結果からわかるように、比較例1及び2に比
較してセルロースエステル系の樹脂を用いることによ
り、染料の残存率が大きな値を示しており、耐光性が大
幅に改善されている。また、セルロースエステル系樹脂
に染着性を高める化合物を配合することによりばらつき
はあるものの大旨耐光性が改善されることが認められ
る。一方、セルロースエステル系樹脂以外に酢酸ビニル
樹脂、ポリエステル樹脂等を配合することにより耐光性
をより高めることができる場合があることが認められ
た。
【0020】なお、本発明は上述実施例に限ることなく
本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成が採
り得ることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、受容層の組成をセルロ
ースエステル系の樹脂にすることにより、ポリエステル
系樹脂等を用いた場合と比較して、耐光性が大幅に改善
され、また、セルロースエステル系樹脂に染着性を高め
る化合物を配合することにより、大旨耐光性を改善する
ことができる。一方、セルロースエステル系樹脂に他の
樹脂を配合することにより、さらに耐光性を改善できる
場合があるという利益が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビデオ印画紙の断面図である。
【符号の説明】
1‥‥ビデオ印画紙、2‥‥シート状基材、3‥‥受容
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体に支持された染料または染料を含む
    インクを加熱により溶融または昇華させて染料を印画紙
    の受容層に移行して画像を形成するビデオ印画紙であっ
    て、上記受容層は主として樹脂よりなるビデオ印画紙に
    おいて、 上記樹脂は、主としてセルロースアセテートブチレート
    であり、 上記樹脂は、フタル酸ジシクロヘキシルを含有すること
    を特徴とするビデオ印画紙。
  2. 【請求項2】 基体に支持された染料または染料を含む
    インクを加熱により溶融または昇華させて染料を印画紙
    の受容層に移行して画像を形成するビデオ印画紙であっ
    て、上記受容層は主として樹脂よりなるビデオ印画紙に
    おいて、 上記樹脂は、主としてセルロースアセテートブチレート
    であり、 上記樹脂は、フタル酸ジフェニル、フタル酸ジオクチ
    ル、またはリン酸トリフェニルのうちから選ばれる1種
    を含有する ことを特徴とするビデオ印画紙。
  3. 【請求項3】 基体に支持された染料または染料を含む
    インクを加熱により溶融または昇華させて染料を印画紙
    の受容層に移行して画像を形成するビデオ印画紙であっ
    て、上記受容層は主として樹脂よりなるビデオ印画紙に
    おいて、 上記樹脂は、主としてセルロースアセテートプロピオネ
    ートであり、 上記樹脂は、フタル酸ジシクロヘキシルを含有する こと
    を特徴とするビデオ印画紙。
  4. 【請求項4】 基体に支持された染料または染料を含む
    インクを加熱により溶融または昇華させて染料を印画紙
    の受容層に移行して画像を形成するビデオ印画紙であっ
    て、上記受容層は主として樹脂よりなるビデオ印画紙に
    おいて、 上記樹脂は、主としてセルロースアセテートブチレート
    およびセルロースアセテートプロピオネートであり、 上記樹脂は、フタル酸ジシクロヘキシルを含有する こと
    を特徴とするビデオ印画紙。
  5. 【請求項5】 基体に支持された染料または染料を含む
    インクを加熱により溶融または昇華させて染料を印画紙
    の受容層に移行して画像を形成するビデオ印画紙 であっ
    て、上記受容層は主として樹脂よりなるビデオ印画紙に
    おいて、 上記樹脂は、主としてセルロースアセテートブチレート
    であり、 上記樹脂は、上記セルロースアセテートブチレート20
    重量部に対して、フタル酸ジシクロヘキシルを2〜4重
    量部含有する ことを特徴とするビデオ印画紙。
  6. 【請求項6】 基体に支持された染料または染料を含む
    インクを加熱により溶融または昇華させて染料を印画紙
    の受容層に移行して画像を形成するビデオ印画紙であっ
    て、上記受容層は主として樹脂よりなるビデオ印画紙に
    おいて、 上記樹脂は、主としてセルロースアセテートブチレート
    であり、 上記樹脂は、上記セルロースアセテートブチレート20
    重量部に対して、フタル酸ジフェニル、フタル酸ジオク
    チル、またはリン酸トリフェニルのうちから選ばれる1
    種を約4重量部含有する ことを特徴とするビデオ印画
    紙。
  7. 【請求項7】 基体に支持された染料または染料を含む
    インクを加熱により溶融または昇華させて染料を印画紙
    の受容層に移行して画像を形成するビデオ印画紙であっ
    て、上記受容層は主として樹脂よりなるビデオ印画紙に
    おいて、 上記樹脂は、主としてセルロースアセテートプロピオネ
    ートであり、 上記樹脂は、上記セルロースアセテートプロピオネート
    20重量部に対して、フタル酸ジシクロヘキシルを約4
    重量部含有する ことを特徴とするビデオ印画紙。
  8. 【請求項8】 基体に支持された染料または染料を含む
    インクを加熱により溶融または昇華させて染料を印画紙
    の受容層に移行して画像を形成するビデオ印画紙であっ
    て、上記受容層は主として樹脂よりなるビデオ印画紙に
    おいて、 上記樹脂は、主としてセルロースアセテートブチレート
    およびセルロースアセテートプロピオネートであり、 上記セルロースアセテートブチレートとセルロースアセ
    テートプロピオネートは、ほぼ同重量であり、 上記樹脂は、上記セルロースアセテートブチレートおよ
    びセルロースアセテートプロピオネートの合計20重量
    部に対して、フタル酸ジシクロヘキシルを約4 重量部含
    有する ことを特徴とするビデオ印画紙。
JP2001175773A 2001-06-11 2001-06-11 ビデオ印画紙 Expired - Lifetime JP3356171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001175773A JP3356171B2 (ja) 2001-06-11 2001-06-11 ビデオ印画紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001175773A JP3356171B2 (ja) 2001-06-11 2001-06-11 ビデオ印画紙

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06201391A Division JP3291735B2 (ja) 1991-03-26 1991-03-26 ビデオ印画紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002036734A JP2002036734A (ja) 2002-02-06
JP3356171B2 true JP3356171B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=19016847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001175773A Expired - Lifetime JP3356171B2 (ja) 2001-06-11 2001-06-11 ビデオ印画紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3356171B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002036734A (ja) 2002-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3291735B2 (ja) ビデオ印画紙
EP0247816B1 (en) Heat-sensitive microcapsular colour recording material
US5334573A (en) Sheet material for thermal transfer imaging
JP3367530B2 (ja) 印画紙
JP3277626B2 (ja) 印画紙
JP3324103B2 (ja) 熱転写用受像シート
JP2641427B2 (ja) 感熱転写記録用受像体
JP3356171B2 (ja) ビデオ印画紙
US5393725A (en) Thermal transfer system, printing paper and ink ribbon for the thermal transfer system
JP3393236B2 (ja) 昇華型熱転写記録用印画紙
JPH10244764A (ja) 昇華型熱転写体
JP3271189B2 (ja) ビデオ印画紙
JP3475948B2 (ja) ビデオ印画紙
JPH0538883A (ja) ビデオ印画紙
JPH0274683A (ja) 熱転写シート
JP2002264542A (ja) 熱転写受像体
JPH0532068A (ja) ビデオ印画紙
JP3009161B2 (ja) シアン色系感熱昇華転写シート
JPS6391288A (ja) 熱転写シ−ト
JPH0538882A (ja) ビデオ印画紙
JP3024293B2 (ja) ビデオ印画紙
JPH0542775A (ja) ビデオ印画紙
JPH11157228A (ja) 熱転写受像シート
JPH0542777A (ja) ビデオ印画紙
JP2000015928A (ja) ビスベンゾトリアゾール化合物を含有する感熱記録体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091004

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091004

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101004

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111004

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111004

Year of fee payment: 9