JP3355501B2 - 原稿搬送装置 - Google Patents

原稿搬送装置

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JP3355501B2
JP3355501B2 JP35013593A JP35013593A JP3355501B2 JP 3355501 B2 JP3355501 B2 JP 3355501B2 JP 35013593 A JP35013593 A JP 35013593A JP 35013593 A JP35013593 A JP 35013593A JP 3355501 B2 JP3355501 B2 JP 3355501B2
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機などの画像形成装
置のプラテン上に載置され、原稿を一枚づつ分離して前
記プラテンへ給送し、停止基準位置に停止させるととも
に、処理済み原稿を排出する原稿搬送装置に関し、特に
小型の画像形成装置に適用して好適なものに係る。
【0002】
【従来の技術】複写機に代表される画像形成装置に原稿
を給送する原稿搬送装置は、一方で厳しい小型化と低コ
スト化を求められながら、他方では高速性や大量処理、
使い勝手の良さなどの性能面における要求が強く、その
ため各種のセンサ類を多数配置したり、高級な電気的制
御装置を駆使したりして複雑な構造となるものが多かっ
た。
【0003】ところが近年例えば複写機などは一般のオ
フィスから小規模オフィスへ、さらには一般家庭への普
及までも見られるようになってきている。
【0004】このような小規模オフィスなどに使用され
る複写機には、従来にも増して小型、安価、操作性など
の性能向上が求められている。そこでこのような超小
型、超安価な複写機に適用される原稿搬送装置も、従来
の発想を越えた小型・安価でしかもなお操作性のよい原
稿搬送装置が求められるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は近年における
上記要請に鑑み、従来のような高価でしかも複雑な電気
的手段を用いることなく、一連の原稿給送のための継起
連動動作を操作性良く遂行でき、しかも従来に比し格段
に小型で安価な原稿搬送装置を提供することを目的とし
たものである。
【0006】上記目的は次に掲げる原稿搬送装置によっ
て達成される。すなわち、請求項1に係わる発明は、原
稿を読取るプラテン上に載置され、原稿を前記プラテン
に給送するとともにプラテンから原稿を排出する原稿搬
送装置において、原稿載置部に載置した原稿を給送する
繰り出し手段と、給送された原稿をプラテン上の所定位
置に搬送する搬送手段と、所定位置に停止した原稿をプ
ラテンから排出する排出手段と、装置内にスライド可能
に設けられた移動手段と、この移動手段のスライド移動
によって上記繰り出し手段、搬送手段、排手段を順次
作動し停止する連動手段とを備える原稿搬送装置にあ
る。請求項2に係わる発明は、上記移動手段の一方方向
スライド移動によって、上記繰り出し手段、搬送手段
を作動して原稿の給送分離と所定位置への搬送を行い、
スライド移動の一方方向と反対方向へ移動によって排出
手段を作動して原稿をプラテンから排紙する請求項1記
載の原稿搬送装置にある。請求項3に係わる発明は、上
記移動手段は手動操作レバーを具備し、この手動操作レ
バーを移動させる所定の一方向は、原稿搬送装置に対面
する操作者にとって、該手動操作レバーを右手側から左
手側へ向こう方向である請求項2記載の原稿搬送装置に
ある。請求項4に係わる発明は、上記移動手段は手動操
作レバーを具備し、この手動操作レバーを移動させる所
定の一方向は、原稿搬送装置に対面する操作者にとっ
て、該手動操作レバーを左手側から右手側へ向こう方向
である請求項2記載の原稿搬送装置にある。請求項5に
係わる発明は、原稿を読取るプラテン上に載置され、原
稿を前記プラテンに給送するとともにプラテンから原稿
を排出する原稿搬送装置において、原稿載置部に載置し
た原稿を給送する繰り出し手段と、給送された原稿をプ
ラテン上の所定位置に搬送する搬送手段と、所定位置に
停止した原稿をプラテンから排出する排出手段と、装置
内にスライド可能に設けられた移動手段と、この移動
をスライド移動させる駆動モータと、この移動手段の
スライド移動によって上記繰り出し手段、搬送手段、排
手段を順次作動し停止する連動手段とを備える原稿搬
送装置にある。請求項6に係わる発明は、上記駆動モー
タの正転により移動手段を一方方向へスライド移動さ
せ、この一方向へのスライド移動により上記繰り出し手
段、搬送手段を作動して原稿の給送分離と所定位置への
搬送を行い、上記駆動モータの逆転により移動手段を一
方方向と反対方向へ移動させ、この反対方向への移動に
より排手段を作動して原稿をプラテンから排紙する請
求項5記載の原稿搬送装置にある。請求項7に係わる発
明は、前記搬送手段を搬送ローラから構成するとともに
原稿の姿勢矯正動作を前記搬送ローラに原稿を突き当て
ることによって行わせる請求項1乃至6記載の何れかの
原稿搬送装置にある。請求項8に係わる発明は、上記搬
送ローラの軸方向最外側寸法を、この原稿搬送装置によ
って搬送される最小原稿よりも小さくした請求項7記載
の原稿搬送装置にある。請求項9に係わる発明は、上記
搬送ローラが前記プラテンと接する部分に切欠きを有す
るとともに、このプラテンとの間にほぼ原稿一枚の通過
を許容し、かつ少なくとも搬送最大サイズの原稿の全面
を覆う白色シートを配設した請求項7記載の原稿搬送装
置にある。
【0007】
【作用】装置内のスライド可能な移動手段と繰り出し手
段、搬送手段、排手段が作動または停止する様に連動
させているのので、移動手段のスライド移動によって、
原稿載置手段からの原稿の分離給送、プラテン所定位置
へ原稿搬送セット、プラテンからの原稿排出を行うこ
とができ一連の原稿給紙、セット、排紙が簡単な構成で
達成できる。すなわち、操作者の右手から左手(又はこ
の反対の)方向へ移動させると、この移動手段のスライ
ドに伴い順次繰り出し手段と搬送手段が作動することに
より、原稿の一枚分離、姿勢矯正及びプラテンの停止基
準位置での停止が実行されて行く。そして、前記操作レ
バーを前とは反対の方向、例えば左手から右手方向へ移
動させると、先程の原稿は排出される。また、上記の原
稿搬送装置において手動操作レバーを右手側から左手側
へ移動するように定められたもので、画像形成装置のス
タートボタンが左手に近い場合に都合がよい。さらに、
これとは、反対に左手から右手側へ移動させることもで
ることにより、スタートボタンが右手側にある場合に便
利である。また、移動手段のスライド移動を駆動モータ
によって行うと、この移動は自動的に行うことができ、
比較的簡素であり、駆動モータの正転により原稿の給紙
と搬送を行い、逆転により排出を行うようにすれば、操
作性の点で一層便利である。そして、上記原稿搬送装置
において共に従来は巾広のベルトなどを使用していたも
のをローラ体にしたものであり、駆動動力が少なく、手
動にせよ電動にせよ極めて軽く作動させることができ
る。またローラであるから場所をとらず、コンパクト化
に寄与する。また、搬送ローラが最小原稿サイズよりも
更に小さくなっているから、搬送ローラが原稿の両脇か
らはみ出し、プラテン面に直接搬送ローラが接触するこ
とがなく、搬送ローラがプラテン面を擦ることがなく、
無用の摩耗や静電気発生を防止するのに寄与している。
また、更に覆う白色シートは原稿を完全に覆い、原稿を
プラテンへ密着させるとともに、原稿からの反射光を助
長し、無用の潜像除去作用を有する。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の各種実施例を説
明する。
【0009】図1乃至図7は本発明の第1実施例を示し
ている。
【0010】原稿搬送装置10は画像形成装置としての
複写機CのプラテンPの上に載置されている。
【0011】原稿搬送装置10は図2に概略の外形が示
される枠体11を有し、複写機Cの上面にヒンジ止めさ
れており、プラテンPを一杯に使用するようなサイズの
原稿、例えばA3サイズのものを処理する場合には、装
置10を図示しない前記ヒンジによって開放し原稿を一
枚づつセットするようにしている。なお、図1において
下側が操作者(以後オペレータと称することとする)側
であり、図の右側がオペレータの右手、図の左側が同じ
く左手側である。
【0012】最大サイズの半分以下の例えばA4サイズ
以下のものはこれから説明するように簡単な手操作によ
って原稿載置部、例えば原稿スタッカ12に積層された
原稿を順次半自動的に給送されるようになっている。
【0013】原稿スタッカ12は底板24と、後述のよ
うに分離機構60とともに原稿の巾に合わせて位置調節
可能の一対の側方規制板25とから成っている。
【0014】原稿スタッカ12先端部近傍で、プラテン
PのセンタラインCLを跨ぐように最上原稿に接して繰
り出す繰り出し手段としてのピックアップローラ13が
設けられている。
【0015】ピックアップローラ13は回転軸14から
ベルト15を介して回転力を受けるとともに、前記回転
軸14にバネクラッチ16を介して支持されている揺動
アーム17に軸支されている。
【0016】回転軸14の一端には図1、図2のように
従動小歯車18が固結されており、この小歯車18はバ
ネクラッチを内蔵した駆動歯車19と噛合している。そ
してこの駆動歯車19は歯車20と同軸に結合されてい
る。
【0017】しかして歯車20は図1、図2に示すよう
に左右に移動自在に成された連動手段(機械式の継起制
御機構)の主要部材の1つである移動手段として、例え
ば、ラック21と噛合している。そしてラック21には
このラック21を手動で自由に左右に移動することので
きるように操作レバー22が取り付けられている。
【0018】原稿スタッカ12の前端縁には分離爪61
を含む分離機構60が後述するように配設されている。
【0019】さてラック21の移動する前方、図1、
図2では左方向にこのラック21に噛合する搬送部30
の第1の歯車31が配設されている。
【0020】前記第1の歯車31にはラック21が右手
から左手方向に移動する際に軸32を自由にし、反対方
向では回転させるワンウエイクラッチ(以後OWCと称
する)が内蔵されている。
【0021】前記第1の歯車の左手側に並んでラック2
1と噛合して回転する搬送部30の第2の歯車33が設
けられており、この第2の歯車33には上記第1の歯車
31のとは逆にラック21が左手方向に移動する際はこ
の歯車33を回転させ、反対に左手方向から右手方向に
移動する際に軸34を回転させないOWCが内蔵されて
いる。
【0022】なお、上記ラック21、歯車20、第1の
歯車31、第2の歯車33によって連動手段(機械式の
継起制御機構)が構成されている。
【0023】前記軸32にはもう一個歯車35が固結さ
れており、軸34の歯車36と噛合している。
【0024】軸36にはさらに一対の支持アーム37が
図示しないバネクラッチを介して設けられており、その
先端部には搬送ローラ軸38を回転自在に支持してい
る。
【0025】一方、搬送ローラ軸38の両端には対をな
す搬送手段としての搬送ローラ39が固結されており、
更に軸38の中程には前記歯車36と噛合する歯車40
が固結されている。
【0026】なお、搬送ローラ39は表面を光がよく反
射する白色に成されている。
【0027】また、搬送ローラ39は図4のように最小
原稿、例えばB5サイズよりも軸方向長さを小さくして
あり、後述のように白色シート例えばプラテンカバー4
3を極力広く取れるようになっている。
【0028】ここで、前記ラック21の長さと、各歯車
20、31、33等との継起作動関係について説明す
る。
【0029】図2の位置から操作レバー22を掴んでラ
ック21を左手側へ移動させると、原稿は一枚に分離さ
れて繰り出されるが、原稿の先端が搬送ローラ39とプ
ラテンPとの接触点に突っ込んでもなおラック21はま
だ搬送部30の第2の歯車33には到達しておらず、原
稿はなおピックアップローラ13によって送りを掛けら
れている。従って原稿は頭部を抑えられながら後部を送
られるから、湾曲気味となり、ここまでの分離、搬送中
に受けた姿勢の乱れも矯正される。ずなわち、搬送ロー
ラ39は姿勢矯正のためのレジストローラの機能も果し
ている。
【030】しかし、間もなくラック21は前記第2の歯
車33とも噛合するようになるから、搬送ローラ39は
回転し始め、原稿はピックアップローラ13を離れ、搬
送ローラ39によって送られる。なお、ラック21が第
2の歯車33と噛合する以前に勿論第1の歯車31とも
噛合するが、この歯車31は左回転(反時計方向回転)
に対しては軸32に回転力を及ぼさないことは既述の通
りである。
【0031】なお前記ラック21を所定位置に停止させ
るためのストッパ23が図2に示す位置に設置されてい
る。
【0032】さて搬送部30の軸34にはプーリ41が
取り付けられている。そしてこのプーリ41にはベルト
42が巻回されており、排出部50の軸51のプーリ5
2と連結されている。
【0033】軸51には歯車53が設けられており、こ
の歯車53は排出手段としての各排出ローラ54の歯車
55と噛合している。そして排出ローラ54にはそれぞ
れピンチローラ56が転接している。
【0034】排出部50には図2のように原稿を導く湾
曲ガイド57が設けられ、排出された原稿は枠体11上
面の排紙スタッカ58に集積されるようになっている。
【0035】既に述べたように搬送ローラ39の軸方向
長さは最小原稿サイズの巾よりも小さく成されている
が、さらにこの搬送ローラ39の部分だけを切欠いた切
欠44を有するプラテンカバー43が設けられている。
このプラテンカバー43は勿論プラテンP側は前記搬送
ローラ39と同様の反射能を有する白色になっており、
プラテンPとの間には原稿1枚分より若干余裕をもった
隙間が形成されている。そして分離機構60側は原稿を
迎えるように角度が付けられている。
【0036】また原稿スタッカ12側にもその下方には
別のプラテンカバーが前記プラテンカバー43との隙間
を最小限になるようにして配設されている。
【0037】ここで分離機構60について説明する。
【0038】本実施例の分離機構60における特徴は以
下の3点に存する。つまり、1.分離爪61は原稿の両
先端コーナよりも若干内側に寄った位置に設けられてい
ること。2.分離爪61は原稿の紙質、つまり腰の強さ
によって、強い場合には原稿コーナとの係合が小さくな
るように外方へ逃げ、腰が相対的に弱いときには係合の
度合が大きくなるように構成されていること。3.ピッ
クアップローラ13を上方へ引き上げると、この動作に
連れて分離爪61が上昇するように構成されており、原
稿セット時に便利であるとともに、分離爪61が原稿先
端の規制部材として機能していること、等である。
【0039】さて、分離爪61は図5のように側方規制
板25との間にgだけ離れて、原稿スタッカ12の中央
寄りになっている。
【0040】そして分離爪61は図6のようにその爪本
体部62に長孔62aを有し、爪本体部62はこの長孔
62aに挿通された軸体63を中心に揺動可能に支持さ
れているとともに、尾部を側方規制板25の足26との
間に張設されたバネ64によって弾性支持されている。
【0041】一方分離爪61そのものは分離のための爪
部61aと、湾曲した原稿先端部を受けて、爪本体部6
2そのものを図5においては左方へ、図6では軸体63
を中心に左方向(反時計方向)に回動させるための傾斜
部61bとによって構成されている。なお、前記分離爪
61を図5において両外方向へ逃がすために、側方規制
板25の先端部の一部に切欠fを設けている(ハッチン
グを施した部分)。
【0042】さて、ピックアップローラ13の回転軸1
4には図7のように爪係合突起27が固設されている。
【0043】一方爪本体部62には前記爪係合突起27
と係合する棒状体65が横設されている。従って、回転
軸14が左回転すると爪係合突起27が前記棒状体65
を押し上げ、分離爪61を上方へ移動させる。このため
原稿のセット動作に対して分離爪61は邪魔にならず、
しかも爪本体部62によってセット原稿の先端が揃えら
れる。なお上記爪係合突起27と棒状体65とがピック
アップローラ13と分離爪61との連動機構である。
【0044】次に上記第1実施例の動作を説明する。
【0045】先ず操作レバー22を握ってラック21を
図1の最右手寄りに寄せる。ラック21が右手に寄せら
れとき駆動歯車19は右回転(時計方向回転)し、従動
歯車18が左回転するので、回転軸14が同じく左回転
し、揺動アーム17を介してピックアップローラ13を
上方へ持ち上げ、原稿セットを容易にしている。同時に
分離爪61も上方に持ち上げられることは既に述べた通
りである。なおこの時の操作レバー22の位置は図3に
おいてM3として示されている。
【0046】原稿のセットが終わったならば、操作レバ
ー22を図3のM1の方向へ移動させる。
【0047】このM3→M1の移動中の各部の動作を図
1、図2等を援用して説明すると、先ずラック21と噛
合している歯車20が左回転し、同時に駆動歯車19が
左回転する。そして従動歯車18は時計方向に回転する
ので、揺動アーム17を介してピックアップローラ13
が下降する。連れて爪本体部62も解放されて下降し、
分離爪61は原稿の両コーナ近傍と係合状態となる。
【0048】そしてラック21のM1方向への移動に伴
い回転軸14からベルト15を介して回転力を伝えられ
るピックアップローラ13によって原稿が繰り出され、
分離爪61によって一枚に分離されて給送される。この
際、原稿が薄く、腰が弱いときには爪本体部62は外方
へ移動するだけの力を受けず、しかも図5のように側方
規制板25からgだけ内側寄りになっているので、原稿
コーナとの係合量が大きく、薄くて分離し難い原稿でも
確実に分離することができる。
【0049】一方、原稿が厚く、腰の強いものであれ
ば、この曲げられつつある前縁部によって爪本体部62
が外側へ押しやられ、原稿の両コーナ部の極く僅かしか
係合しないから、原稿を傷めることもなく、確実な一枚
分離ができるのである。
【0050】ラック21の左手方向移動に伴い、原稿は
ピックアップローラ13によって送られ、その先端部は
やがて搬送ローラ39とプラテンPとの間に突っ込まれ
る。しかしラック21の先端はまだ搬送部30の第2の
歯車33とは噛合するに至らず、搬送ローラ39は回転
しない。それ故原稿の後部はピックアップローラ13に
押されて湾曲気味となり、姿勢矯正がなされる。すなわ
ち搬送ローラ39はこの場合姿勢矯正用のローラを兼ね
ている。なおラック21は前記第2の歯車33と噛合す
る前に同じく第1の歯車31と噛合するが、この歯車3
1には左回転に対して自由となるOWCが内蔵されてい
るから、回転力を搬送ローラ39に伝えることはない。
【0051】やがてラック21は前記第2の歯車33と
も噛合するに至り、軸34により歯車36、同40を経
て搬送ローラ39を右回転させ、先程先端を食い込ませ
た原稿を搬送する。そしてラック21の先端がストッパ
23に突き当たって停止し、このとき原稿はプラテンP
上の停止基準位置P1にある。なお、この時の操作レバ
ー22の位置が図3においてM1で示されている。
【0052】原稿が上記基準位置に達したならば、図3
のようにオペレータの手は前記M1の位置から複写機C
のスタータ(位置記号M2で表示)に移動させ、複写指
令を発すればよい。
【0053】なお、図2によって明らかなように、上記
搬送ローラ39は原稿の停止基準位置P1に近い位置に
配設されており、原稿の先端はこの位置で姿勢矯正され
るので、ここから停止基準位置P1までは僅かな搬送量
しかなく、姿勢が再び乱れることは非常に少なくなって
いる。
【0054】更に、搬送ローラ39は広巾のベルトでは
ないから、搬送のための力は非常に小さく、オペレータ
の負担が小さい。
【0055】更に搬送ローラ39は表面が白色に成って
おり、またそのプラテンPと接する部分以外は、原稿に
至近した白色のプラテンカバー43によって覆われてい
るから、光をよく反射し、原稿の画像投影にも役立つと
ともに、不要潜像部分の消去に役立っている。
【0056】複写が完了したならば、操作レバー22を
M1の位置から右手方向即ちM3の方向に移動させる。
この際内蔵しているOWCによって第2の歯車33は回
転を伝えず、第1の歯車31はラック21によって右回
転し、歯車35、36、40を通して搬送ローラ39を
駆動し、原稿を排出する。
【0057】同時に軸34のプーリ41はベルト42を
駆動しプーリ52に駆動力を伝達し、歯車53、55を
介して排出ローラ54を駆動し原稿を排出する。なお、
この際原稿は完全に排出されなくてもよく、少なくとも
その後端がプラテンPから排出されていればよい。この
残存原稿は次原稿の給送動作に連動して排出されるもの
である。
【0058】次に図8乃至図10に基づき発明の第2実
施例を説明する。
【0059】本第2実施例の原稿搬送装置70が上述の
第1の実施例のものと異なるのは連動手段(機械式の継
起制御機構)の主要部材の1である移動手段としてのラ
ックが第1ラック71と第2ラック72とを有すること
と、これら両ラック71、72と同時に噛合するピニオ
ン73とを有する点である。
【0060】しかして上記のうち第1ラック71は第1
実施例の原稿搬送装置10のラック21と同様位置に設
置されており、このラック21と同様の作用をするよう
になっている。
【0061】一方の第2ラック72は第1ラック71が
最右手位置にあるあるときその先端部近傍に軸支されて
いるピニオン73をその最後端部近傍で挟みこんで図8
のように対峙して設けられている。
【0062】しかして操作レバー74は第2ラック72
に設けられている。
【0063】第1、第2ラック71、72を共に丸棒に
歯形を刻設したものとすれば、操作レバー74の有無以
外は両者同一のものでよい。また第1実施例のラック2
1とこの第1ラック71とも操作レバ22の有無を除け
ば同じものでよい。
【0064】しかし角棒に歯形を刻設したものとすれ
ば、第1ラック71は図8において、下面とピニオン7
3側の側面との2面にラックが穿設されている点が第1
実施例のものと異なるものとなる。
【0065】以上述べたもの以外は総て第1実施例の原
稿搬送装置10のものと同じ構成をしてしているので、
同一の符号を付け、構成の説明は省略する。
【0066】次に第2実施例の動作を説明する。
【0067】原稿がセットされ、給紙直前では操作レバ
ー74は図10のM3の位置にあり、第2ラック72は
図8のように最左位置に、そして第1ラック71は最右
位置にある。
【0068】上記位置から操作レバー74を右手方向に
移動させることにより、ピニオン73は右回転し、この
回転によって第2ラック72は左手方向へ移動する。そ
してこの左手方向への移動に伴い、第1実施例で説明し
たように各歯車20、33等と噛合することにより、原
稿の繰り出し、一枚分離、搬送ローラ39による姿勢矯
正、搬送、停止基準位置P1での停止と言う継起動作が
順次実行され、操作レバー74はM1の位置で停止す
る。
【0069】そこで図10のM2位置にあるスタートボ
タンを押すことにより複写動作が実行される。
【0070】この第2実施例の原稿搬送装置70が第1
の実施例のものと異なり、優れている点は操作レバー7
4の位置M1がスタートボタンの位置M2により近く、
原稿がプラテンP上に停止された後速やかに複写動作に
掛かれることである。
【0071】複写が済んだならば再び操作レバー74を
今度は左手方向に移動させると、第1ラック71は反対
に左から右方向へ移動し、この際プラテンP上の原稿を
排出することは第1実施例の場合と同様である。また、
この動作によってピックアップローラ13が上昇し、分
離爪61の上昇位置に移動することも第1実施例と同様
である。 <変形例> 本発明の構成並びに動作態様は上記各実施例に限定され
るものではなく、更に例えば次のような変形例が考えら
れる。 (1)上記第1及び第2実施例ともに操作はオペレータ
による手動操作によるものとしたが、これを電動機によ
るものとすることが可能である。
【0072】この場合第2実施例において第2のラック
72を廃し、ピニオン73を直接電動機駆動とすること
ができる。
【0073】勿論、電動機から歯車あるいはベルト等を
経由して動力を伝達するようにしてもよい。
【0074】何れにしても、原稿の搬送に巾広い無端ベ
ルトを使用する代わりに駆動力の小さい搬送ローラを採
用し、更に特設のレジストローラや摩擦分離手段等を設
けないから、使用される電動機も極めて小型、小容量の
ものでよい。
【0075】
【発明の効果】本発明の請求項1の原稿搬送装置によれ
ば、請求項1に係わる発明は、原稿を読取るプラテン上
に載置され、原稿を前記プラテンに給送するとともにプ
ラテンから原稿を排出する原稿搬送装置において、原稿
載置部に載置した原稿を給送する繰り出し手段と、給送
された原稿をプラテン上の所定位置に搬送する搬送手段
と、所定位置に停止した原稿をプラテンから排出する排
出手段と、装置内にスライド可能に設けられた移動手段
と、この移動手段のスライド移動によって上記繰り出し
手段、搬送手段、排手段を順次作動し停止する連動手
段とを備えているので、センサや複雑な制御機構を要せ
ず、コンパクトで従来に比して飛躍的に安価に製作でき
る。
【0076】請求項2に係わる発明は、請求項1の装置
において、上記移動手段の一方方向へスライド移動によ
って、上記繰り出し手段、搬送手段を作動して原稿の給
送分離と所定位置への搬送を行い、移動手段の一方方向
と反対方向へスライド移動によって排紙手段を作動して
原稿をプラテンから排紙するから、移動手段の移動方向
によって、原稿の給送と搬送及び排紙が行うことがで
き、手動の際の作動状態を判別できる。請求項3に係わ
る発明は、請求項2の装置において、上記移動手段は手
動操作レバーを具備し、この手動操作レバーを移動させ
る所定の一方向は、原稿搬送装置に対面する操作者にと
って、該手動操作レバーを右手側から左手側へ向こう方
向としたので、画像形成装置のスタートボタンがこの一
方向の終点近傍にある場合、操作を速やかにする点で有
利である。
【0077】請求項4に係わる発明は、請求項3と反対
に上記移動手段は手動操作レバーを具備し、この手動操
作レバーを移動させる所定の一方向は、原稿搬送装置に
対面する操作者にとって、該手動操作レバーを左手側か
ら右手側へ向こう方向としたので、画像形成装置のスタ
ートボタンがこの一方向の終点近傍、つまり操作者の右
手近くにある場合、操作を速やかにする点で有利であ
る。一般にそのようなスタートボタンは装置の右端近く
にあるものが多いので、この請求項4のものはその分利
用範囲が広いと言える。
【0078】請求項5に係わる発明は、原稿を読取るプ
ラテン上に載置され、原稿を前記プラテンに給送すると
ともにプラテンから原稿を排出する原稿搬送装置におい
て、原稿載置部に載置した原稿を給送する繰り出し手段
と、給送された原稿をプラテン上の所定位置に搬送する
搬送手段と、所定位置に停止した原稿をプラテンから排
出する排出手段と、装置内にスライド可能に設けられた
移動手段と、この移動手段をスライド移動させる駆動モ
ータと、この移動手段のスライド移動によって上記繰り
出し手段、搬送手段、排出手段を順次作動し停止する連
動手段とを備えているので、この原稿搬送装置によれ
ば、上記の移動手段を駆動モータで駆動するように構成
したから、その分コスト高になるものの、操作性を著し
く向上させることができる。また、請求項6の発明によ
れば、請求項5の装置において上記駆動モータの正転に
より移動手段を一方方向へスライド移動させ、この一方
向へのスライド移動により上記繰り出し手段、搬送手段
を作動して原稿の給送分離と所定位置への搬送を行い、
上記駆動モータの逆転により移動手段を一方方向と反対
方向へスライド移動させ、この反対方向へのスライド
動により排出手段を作動して原稿をプラテンから排紙す
るから、モータの正逆制御のみで、一連の原稿給紙、セ
ット、排紙動作が行える。
【0079】特に請求項7の装置によれば、前記請求項
1ないし6のものの何れかに、原稿搬送手段に搬送ロー
ラを用いているから、その操作力は著しく小さく、手動
操作では手に負担が掛からず、駆動モータは極く小型の
ものでよい。
【0080】請求項8の原稿搬送装置によれば、請求項
のものにおいて搬送ローラを最小サイズ原稿以下とした
から、小型化に寄与するとともに搬送ローラをプラテン
に擦ることがなく、操作力を一層少なく限定することが
できるとともに、搬送ローラそのものを傷めることが少
ない。
【0081】さらに、請求項9の原稿搬送装置によれ
ば、搬送ローラ以外のプラテンを白色シートで覆ったか
ら、原稿をプラテンに密着させるとともに、搬送を確実
にする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の原稿搬送装置の平面図である。
【図2】同じく第1実施例の原稿搬送装置の側面図であ
る。
【図3】操作者による操作状況の説明図である。
【図4】搬送ローラと白色シートの関係の説明図であ
る。
【図5】分離機構の構成を示す上面図である。
【図6】分離機構の構造説明図である。
【図7】ピックアップローラと分離爪との連動機構説明
図である。
【図8】第2実施例の原稿搬送装置の平面図である。
【図9】同じく第2実施例の原稿搬送装置の側面図であ
る。
【図10】操作者による第2実施例の原稿搬送装置の操
作状況の説明図である。
【符号の説明】
C 複写機(画像形成装置) P プラテン P1 停止基準位置 10 原稿搬送装置(第1実施例) 12 原稿スタッカ(原稿載置部) 20 歯車(連動手段) 21 ラック(移動手段・連動手段) 22 操作レバー 31 第1の歯車(連動手段) 33 第2の歯車(連動手段) 39 搬送ローラ 43 プラテンカバー(白色カバー) 44 プラテンカバーの切欠き 70 原稿搬送装置(第2実施例) 71 第1ラック(移動手段・連動手段) 72 第2ラック(移動手段・連動手段) 73 ピニオン(連動手段) 74 操作レバー

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読取るプラテン上に載置され、原
    稿を前記プラテンに給送するとともにプラテンから原稿
    を排出する原稿搬送装置において、 原稿載置部に載置した原稿を給送する繰り出し手段と、 給送された原稿をプラテン上の所定位置に搬送する搬送
    手段と、 所定位置に停止した原稿をプラテンから排出する排出手
    段と、 装置内にスライド可能に設けられた移動手段と、 この移動手段のスライド移動によって上記繰り出し手
    段、搬送手段、排手段を順次作動し停止する連動手段
    とを備えることを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記移動手段の一方方向へスライド移動
    によって、上記繰り出し手段、搬送手段を作動して原稿
    の給送分離と所定位置への搬送を行い、移動手段の一方
    方向と反対方向へのスライド移動によって排紙手段を作
    動して原稿をプラテンから排紙することを特徴とする請
    求項1記載の原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記移動手段は手動操作レバーを具備
    し、この手動操作レバーを移動させる所定の一方向は、
    原稿搬送装置に対面する操作者にとって、該手動操作レ
    バーを右手側から左手側へ向こう方向であることを特徴
    とする請求項2記載の原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記移動手段は手動操作レバーを具備
    し、この手動操作レバーを移動させる所定の一方向は、
    原稿搬送装置に対面する操作者にとって、該手動操作レ
    バーを左手側から右手側へ向こう方向であることを特徴
    とする請求項2記載の原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】 原稿を読取るプラテン上に載置され、原
    稿を前記プラテンに給送するとともにプラテンから原稿
    を排出する原稿搬送装置において、 原稿載置部に載置した原稿を給送する繰り出し手段と、 給送された原稿をプラテン上の所定位置に搬送する搬送
    手段と、 所定位置に停止した原稿をプラテンから排出する排出手
    段と、 装置内にスライド可能に設けられた移動手段と、 この移動手段をスライド移動させる駆動モータと、 この移動手段のスライド移動によって上記繰り出し手
    段、搬送手段、排手段を順次作動し停止する連動手段
    とを備えることを特徴とする原稿搬送装置。
  6. 【請求項6】 上記駆動モータの正転により移動手段
    一方方向へスライド移動させ、この一方向へのスライド
    移動により上記繰り出し手段、搬送手段を作動して原稿
    の給送分離と所定位置への搬送を行い、上記駆動モータ
    の逆転により移動手段を一方方向と反対方向へスライド
    移動させ、この反対方向へのスライド移動により排
    段を作動して原稿をプラテンから排紙することを特徴と
    する請求項5記載の原稿搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送手段を搬送ローラから構成する
    とともに原稿の姿勢矯正動作を前記搬送ローラに原稿を
    突き当てることによって行わせることを特徴とする請求
    項1乃至6記載の何れかの原稿搬送装置。
  8. 【請求項8】 上記搬送ローラの軸方向最外側寸法を、
    この原稿搬送装置によって搬送される最小原稿よりも小
    さくしたことを特徴とする請求項7記載の原稿搬送装
    置。
  9. 【請求項9】 上記搬送ローラが前記プラテンと接する
    部分に切欠きを有するとともに、このプラテンとの間に
    ほぼ原稿一枚の通過を許容し、かつ少なくとも搬送最大
    サイズの原稿の全面を覆う白色シートを配設したことを
    特徴とする請求項7記載の原稿搬送装置。
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