JP3768391B2 - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体上部に自動両面原稿給紙装置を搭載した画像読取装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複写機などで、本体上部に自動両面原稿給紙装置(ARDF)を開閉可能に搭載したものがある。例えば、ベルト型ARDFにおいては、ARDFリフトダウン時に本体側のコンタクトガラス上にARDF側の搬送ベルトが近接し、読み取り後の原稿を排紙部(反転部を含む)へ搬送するように構成されている。前記コンタクトガラス上から排紙部へ通じる搬送経路の継ぎ目では、コンタクトガラスに隣接するスケールによって原稿を掬い上げ、排紙部入口付近のガイド板(排紙ガイド板)によって排紙部へ案内するように構成している。ここで、前記継ぎ目の部分は、ARDFの開閉動作を妨げないようにするため、前記ガイド板と本体側のスケールとを上下方向に重ね合わせることができない構成となっており、前記継ぎ目の部分に隙間や段差が形成されることになる。
【0003】
なお、図18に示すように、ARDFを開閉可能に搭載したシートスルー型の複写機においても、前記本体側のスケール98とARDF側のピックアップガイド99による搬送経路の継ぎ目には、ベルト型と同様に隙間や段差が形成される。図18において、原稿Sは、分離機構91、92で分離され、読取入口ガイド93によって読取ガラス96と白色背景板97の間に導入され、読取位置で読み取られた後、読取ガラス96に隣接するスケール98とピックアップガイド99によって掬い上げられ、中間搬送加圧ローラ89を経て排紙部(反転部を含む)へと搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術では、ARDFを開閉可能に搭載した複写機などの画像形成装置あるいは画像読取装置において、カール原稿が搬送経路の継ぎ目に形成された隙間に入り込み、原稿ジャムの原因となる場合がある。また、原稿の後端がカールしていると、搬送経路の継ぎ目に形成された隙間を通過する際の通紙音が大きくなる。
【0005】
本発明の目的は、このような問題点を改善し、本体側からARDFの排紙部あるいは反転部へ至る搬送経路に形成された隙間や段差による原稿ジャムの発生を防止することが可能な画像読取装置を提供することにある。また、本発明の目的は、このような問題点を改善し、本体側からARDFの排紙部あるいは反転部へ至る搬送経路に形成された隙間や段差による通紙音を抑制することが可能な画像読取装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、開閉可能な自動両面原稿給紙装置を搭載し、この自動両面原稿給紙装置の閉時に読み取り後の原稿を読取部から自動両面原稿給紙装置側へ掬い上げるガイド手段を備えた画像読取装置であって、前記ガイド手段には、前記画像読取装置の本体側に固設した第1のガイド手段と、前記自動両面原稿給紙装置に設けられ、水平方向に伸縮することが可能な第2のガイド手段とを備え、前記第2のガイド手段は、前記自動両面原稿給紙装置の閉時に前記第1のガイド手段に当接可能なことを特徴とする。
【0007】
本体側の第1のガイド手段(スケールなど)と自動両面原稿給紙装置(ARDF)側の第2のガイド手段(排紙ガイド板など)とを接離可能とすることで、ARDFのリフトアップ/ダウンに悪影響を与えることなく、本体側からARDF側の排紙部(反転部を含む)へ至るガイド手段の継ぎ目の隙間や段差を縮小する。よって、前記隙間や段差による原稿ジャムを防止し、原稿通過時の騒音を低減することとなる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、自動両面原稿給紙装置をコンタクトガラス上に開閉可能に搭載し、前記自動両面原稿給紙装置の閉時、読み取り後の原稿を前記コンタクトガラス上から前記自動両面原稿給紙装置の排紙部へ掬い上げるガイド手段を備えた画像読取装置であって、前記ガイド手段には、前記コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、前記自動両面原稿給紙装置に設けられ、水平方向に伸縮することが可能な第2のガイド手段とを備え、前記第2のガイド手段は、前記自動両面原稿給紙装置の閉時に前記第1のガイド手段に当接可能なことを特徴とする。
【0009】
ARDFへの原稿搬送経路において、本体側の第1のガイド手段とARDF側の第2のガイド手段とを接離可能とすることで、自動両面原稿給紙装置のリフトアップ/ダウンに悪影響を与えることなく、コンタクトガラス上から排紙部(反転部を含む)入り口への間(継ぎ目)の隙間や段差を縮小する。よって、前記隙間や段差による原稿ジャムを防止し、原稿通過時の騒音を低減することとなる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、自動両面原稿給紙装置をコンタクトガラス上に開閉可能に搭載し、前記自動両面原稿給紙装置の閉時、読み取り後の原稿を前記コンタクトガラス上から前記自動両面原稿給紙装置の排紙部へ掬い上げるガイド手段を備えた画像読取装置であって、前記ガイド手段には、前記コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、前記自動両面原稿給紙装置に設けられ、水平方向に伸縮することが可能な第2のガイド手段と、前記第2のガイド手段を駆動して前記第1のガイド手段に接離させるガイド駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
第2のガイド手段を駆動するガイド駆動手段(ステッピングモータなど)を設けたので、マニュアル操作に比べ、ユーザの作業を軽減して容易かつ確実に第1のガイド手段と第2のガイド手段を接離することとなる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記自動両面原稿給紙装置が閉状態で、前記第2のガイド手段が前記第1のガイド手段に当接している場合は、前記自動両面原稿給紙装置の開動作を禁止するロック手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
第1ガイド手段と第2ガイド手段が当接している場合は、ARDFの開動作を禁止することで、読み取り後の原稿をコンタクトガラス上から排紙部へ確実に掬い上げることとなる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、自動両面原稿給紙装置をコンタクトガラス上に開閉可能に搭載し、前記自動両面原稿給紙装置の閉時、読み取り後の原稿を前記コンタクトガラス上から前記自動両面原稿給紙装置の排紙部へ掬い上げるガイド手段を備えた画像読取装置であって、前記ガイド手段には、前記コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、前記自動両面原稿給紙装置に設けられ、水平方向に伸縮することが可能な第2のガイド手段とを備え、前記第2のガイド手段を、前記自動両面原稿給紙装置の開閉に連動して伸縮させることにより前記第1のガイド手段に接離させるを特徴とする。
【0015】
ARDFの開閉に連動して、第1のガイド手段と第2のガイド手段が接離するので、ARDFの開閉を妨げることなく、第1のガイド手段と第2のガイド手段の隙間や段差を縮小することとなる。よって、前記隙間や段差による原稿ジャムを防止し、原稿通過時の騒音を低減することとなる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項12において、前記第2のガイド手段には、前記自動両面原稿給紙装置の開閉を垂直方向の駆動に変換するための第1の駆動変換手段と、この第1の駆動変換手段の駆動を伝達する駆動伝達手段と、この駆動伝達手段によって伝達された前記第1の駆動変換手段の駆動を水平方向の移動に変換するための第2の駆動変換手段と、この第2の駆動変換手段に連結して水平方向に移動可能な可動板部材とを備えたことを特徴とする。
【0017】
機構的な作用でARDFの開閉に連動し、第1のガイド手段と第2のガイド手段が接離するので、複雑な制御を必要とせず、第1のガイド手段と第2のガイド手段の隙間や段差を縮小することとなる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項3、5、6のいずれかにおいて、前記読み取り後の原稿が、少なくとも前記ガイド手段を通過中である場合、前記第2のガイド手段を前記第1のガイド手段に当接させることを特徴とする。
【0019】
原稿がガイド手段を通過中である場合は、第2のガイド手段を第1のガイド手段に当接させておくので、これらの間に形成される隙間や段差を縮小して原稿ジャムなどを回避することとなる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項3、5、6のいずれかにおいて、前記自動両面原稿給紙装置の動作が中断した場合は、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段を離間することを特徴とする。
【0021】
ARDFのカバー開放や原稿ジャムなどで動作が中断した場合は、ARDFのリフトアップを妨げないように、第1のガイド手段と第2のガイド手段を離間する。
【0022】
請求項9に記載の発明は、請求項3、5、6のいずれかにおいて、前記自動両面原稿給紙装置に対する電源投入時、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段が当接している場合は、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段を離間させることを特徴とする。
【0023】
電源投入後、直ちにARDFをリフトアップされることもあるため、第1のガイド手段と第2のガイド手段を離間させる必要がある。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項3、5、6のいずれかにおいて、前記読み取り後の原稿先端が前記ガイド手段に到達するまでに、前記第2のガイド手段を前記第1のガイド手段に当接させることを特徴とする。
【0025】
第1のガイド手段と第2のガイド手段の隙間や段差に起因する原稿ジャムなどを防ぐためには、少なくとも、原稿先端がガイド手段に到達するまでに、第2のガイド手段を第1のガイド手段に当接させておく必要がある。
【0026】
請求項11に記載の発明は、請求項7において、前記原稿が複数ある場合、全ての原稿の給紙動作が終了するまで、前記第2のガイド手段を前記第1のガイド手段に当接させておくことを特徴とする。
【0027】
多量の原稿を読み取り搬送する場合、給紙動作が終了するまで、第2のガイド手段を第1のガイド手段に当接させておくことにより、不要な駆動を行わず、制御を簡素化することとなる。
【0028】
請求項12に記載の発明は、請求項7において、前記原稿が複数ある場合、1枚の原稿の給紙動作ごとに、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段を接離することを特徴とする。
【0029】
少量の原稿を読み取り搬送する場合、あるいは頻繁にARDFを開閉する場合には、1枚ごとに第1のガイド手段と第2のガイド手段を接離させることで、ARDF開閉を妨げることがない。
【0030】
請求項13に記載の発明は、請求項11または12において、前記原稿が複数ある場合、全ての原稿の給紙動作が終了するまで、前記第2のガイド手段を第1のガイド手段に当接させておく第1の動作モードと、1枚の原稿の給紙動作ごとに、前記第1のガイド手段と第2のガイド手段を接離させる第2の動作モードのいずれかを設定する設定手段を備えたことを特徴とする。
【0031】
原稿量や紙質などに応じて動作モードを容易に選択・設定でき、ユーザの利便性が向上することとなる。
【0032】
請求項14に記載の発明は、自動両面原稿給紙装置をコンタクトガラス上に開閉可能に搭載し、前記自動両面原稿給紙装置の閉時、読み取り後の原稿を前記コンタクトガラス上から前記自動両面原稿給紙装置の排紙部へ掬い上げるガイド手段を備えた画像読取装置であって、前記ガイド手段には、前記コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、前記自動両面原稿給紙装置に設けられ、前記自動両面原稿給紙装置の開閉に応じて前記第1のガイド手段と接離可能な第2のガイド手段を備えたことを特徴とする。
【0033】
複雑な機構および制御を必要としないので、ARDFの開閉とともに第1のガイド手段と第2のガイド手段を接離する動作を低コストにて実現できることとなる。
【0034】
請求項15に記載の発明は、請求項14において、前記第2のガイド手段には、前記自動両面原稿給紙装置に固設した固定部材と、この固定部材に弾性部材を介して取り付けた可動板部材とを備え、前記自動両面原稿給紙装置の閉動作に応じて、前記第2のガイド手段が前記第1のガイド手段の上方から下降するのに伴い、前記可動板部材の一端が前記第1のガイド手段の一端を乗り越えた状態で、前記第1のガイド手段に当接することを特徴とする。
【0035】
圧縮スプリングやねじればねなどの弾性部材の復元力および撓みを利用することにより、ARDFの開閉に伴う第1のガイド手段と第2のガイド手段の接離動作を、単純な機構により低コストで実現することとなる。
【0036】
請求項16に記載の発明は、請求項1〜15のいずれかにおいて、前記第1のガイド手段の少なくとも下面と、前記第2のガイド手段の少なくとも上面とにテーパを形成し、前記自動両面原稿給紙装置の閉時には、前記第1のガイド手段の下テーパ面と、前記第2のガイド手段の上テーパ面とが一部重なって当接することを特徴とする。
【0037】
テーパ面を形成することで、第2のガイド手段が第1のガイド手段の下側へ潜り込んで一部重なるように当接するので、第1のガイド手段と第2のガイド手段が当接する際の衝撃を緩和するとともに、当接部分の段差を縮小して原稿通過時の騒音を低減することとなる。
【0038】
請求項17に記載の発明は、請求項1〜14のいずれかにおいて、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段の当接側端面を、搬送方向に対して垂直に形成したことを特徴とする。
【0039】
第1のガイド手段と第2のガイド手段の当接側端面を搬送方向に対して垂直としても、各ガイド手段の形状やサイズを適宜選択することによって、各ガイド手段間の段差や隙間を縮小することとなる。
【0040】
請求項18に記載の発明は、請求項1〜17のいずれかにおいて、前記可動板部材の上面には、搬送方向に突出した可撓性板部材を備えたことを特徴とする。
【0041】
可動板部材の移動で搬送方向に形成された隙間を、PETシートなどの可撓性板部材で覆うので、前記可動板部材から排紙部へ至る搬送面が滑らかになる。
【0042】
請求項19に記載の発明は、画像形成装置において、請求項3〜13のいずれかに記載の画像読取装置と、画像形成動作の終了を検知する終了検知手段とを備え、この終了検知手段が画像形成動作の終了を検知すると、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段を離間させることを特徴とする。
【0043】
画像形成動作の終了後に、第1のガイド手段と第2のガイド手段を離間するので、動作中においては、第1のガイド手段と第2のガイド手段の間の段差や隙間に起因する原稿ジャムや騒音を抑制することとなる。
【0044】
請求項20に記載の発明は、画像形成装置において、請求項1〜18のいずれかに記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする。
【0045】
開閉可能なARDFを備えた画像形成装置において、第1のガイド手段と第2のガイド手段を当接することにより、第1のガイド手段と第2のガイド手段の間の段差や隙間を縮小することができるので、これらの間の段差や隙間に起因する動作中の原稿ジャムや通紙に伴う騒音を抑制することとなる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1に、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置(複写機)の構成を示し、図2、図3にその原稿掬い上げ部の構成を示す。
【0047】
複写機の本体200には、ミラー、レンズ、光源、シェーディング板、光電変換素子(CCDラインセンサ)、スキャナモータなどから構成された画像読取部(スキャナ)30、および、図示しない走査光学系、ミラーなどの書き込み光学系、感光体、現像装置、転写装置、分離装置、定着装置などからなる画像形成部、を備え、その本体上部には、片面/両面原稿用の自動両面原稿給紙装置(以下、ARDFと記す)100が搭載されている。
【0048】
スキャナ30は、複写機本体200の上面に設けられたコンタクトガラス31の下方に配設されており、コンタクトガラス31に載置された原稿を読取る際には、前記光源からの光を照射しながら図1中、左右方向に移動し、コンタクトガラス31上の読取位置で原稿を搬送しながら読取る際には、コンタクトガラス31の下方で停止し、前記光源からの光で原稿面を露光する。さらに、スキャナ30ではこの原稿からの反射光を1ライン単位でミラーおよびレンズを介してCCDラインセンサの受光面に結像し、原稿の画像面を順次画像信号(画像データ)に変換する。
【0049】
なお、コンタクトガラス31とオーバラップして配設された原稿スケール32の端部は、コンタクトガラス31上面より僅かに高くなっていて、原稿端を原稿スケール32の端部に突き当ててセットすることにより、レジストの合った画像を読み取るように構成されている。また、コンタクトガラス31の排紙側(図中、右端側)には、読み取り後の原稿端を掬い上げてARDF側へ搬送するように傾斜した右スケール35を設け、リフトダウン時に、右スケール35とARDF側の排紙ガイド板36および可動ガイド板37(図2、図3に示す)とで原稿掬い上げ部を形成するように構成している。
【0050】
また、前記画像形成部は、スキャナ30で得られた画像信号に変倍処理などの画像処理を施した後、周知の電子写真プロセスによって画像形成する。さらに、画像形成動作とタイミングを合わせて、原稿サイズに対応する給紙カセットから記録用紙を供給し、感光体上のトナー像を記録用紙に転写・分離し、定着装置にてトナー像を定着する。
【0051】
一方、ARDF100には、給紙ベルト9およびリバースローラ10からなるFRR方式の分離機構71を含む給紙部70、搬送ベルト17などからなる搬送部80、および排紙部入口ローラ18などからなる排紙部90を備える。ARDF100は片面または両面の原稿Sを搬送可能に構成されている。
【0052】
給紙部70には、シート状の原稿Sを画像面上向きに積み重ねた状態で収容する原稿テーブル2、原稿テーブル2に原稿Sがセットされたことを検知する原稿セットセンサ5およびセットフィラー4、原稿テーブル2に収容された最上位の原稿に当接し、その原稿を給紙するためのピックアップローラ7、原稿テーブル2に収容された原稿Sの給紙方向側を持ち上げ、ピックアップローラ7に最上位の原稿が当接する位置まで上昇する可動テーブル(底板)3などを有する。
【0053】
この可動テーブル3は、コントローラ62(図4に示す)が、センサ5、8からの検知情報を得て、底板上昇モータ(本実施形態ではステッピングモータにて構成)M4を駆動制御することによって、回転支点を中心にa、b方向に上下動可能に構成されている。
【0054】
ピックアップローラ7は、加圧スプリング33により下方に加圧されており、ピックアップローラ上昇モ−タM5によりカム機構でc、d方向に動作する(c方向に動く時はカムの作用で加圧スプリング33を圧縮し上昇する)。そして、可動テーブル3が底板上昇モータM4の駆動によってa方向に上昇すると、前述のように下降したピックアップローラ7は、可動テーブル3上の原稿上面に当接してc方向に押し上げられ、給紙位置センサ8がピックアップローラ7を検知することによって適正給紙位置(可動テーブル3の上昇限度位置)を決定する。さらに、ピックアップローラ7は適正給紙位置で給紙モータM1の駆動により、最上位の原稿を給紙口に搬送する方向に回転し、原稿テーブル2上の数枚(理想的には1枚)の原稿をピックアップする。
【0055】
なお、ピックアップローラ7のローラ軸にはプーリが設けられ、このプーリは給紙ベルト9の軸に設けられたプーリとタイミングベルトで連結されている。さらに、給紙ベルト9の軸とそのプーリの間には電磁クラッチが設けられ、給紙ベルト軸から駆動を得ているピックアップローラ7は、前記電磁クラッチの連結/解除で給紙ベルト9とともに分離時のみ駆動される。また、給紙ベルト9の軸とそのプーリの間には、ワンウエイクラッチが設けられており、プルアウトセンサ12が原稿を検知した後は、前記ワンウエイクラッチの作用でピックアップローラ7が原稿に連れ回って回転するように構成されている。
【0056】
分離機構71は、給紙モータM1の駆動で給紙方向(時計方向)に回転する給紙ベルト9と反時計方向に回転するリバースローラ10とを備え、ピックアップローラ7によって原稿束から呼び出された最上位の原稿とその下の原稿を分離して、最上位の原稿のみを1枚ずつ給紙する。
【0057】
プルアウトローラ11は、給紙モータM1の駆動で分離機構71で分離された原稿を引き抜いてレジストローラ13まで搬送する。
【0058】
プルアウトセンサ12は、光学式反射形センサであってプルアウトローラ11により搬送された原稿を検知し、ピックアップローラ上昇モータM5により、加圧していたピックアップローラ7をc方向へ動作させると共に、原稿の先端後端を読み取ることによりモータパルスから原稿の長さを検知するために使用される。
【0059】
サイズ検知センサ14は、奥行き方向に3個並べて配設され、原稿の幅を検知するために使用される。
【0060】
レジストローラ13は、給紙モータM3の駆動で分離・搬送されてきた原稿をさらにコンタクトガラス31上へ搬送する。
【0061】
レジストセンサ15は、レジストローラ13により搬送された原稿を検知する光学式反射形センサであって、コンタクトガラス31上に原稿を停止させるためのタイミングをとるために使用される。
【0062】
なお、ピックアップローラ7、分離機構71(給紙ベルト9、リバースローラ10を含む)、プルアウトローラ11およびレジストローラ13は、コントローラ62の制御により、給紙モータM1(例えば、ステッピングモータ)によって駆動される。
【0063】
搬送部80には、搬送ベルト17、搬送ベルト駆動ローラ16などを備える。
【0064】
搬送ベルト駆動ローラ16は、コントローラ62の制御で搬送モータM2(例えば、ステッピングモータにて構成)により駆動され、この搬送ベルト駆動ローラ16に接した搬送ベルト17が回転するように構成されている。
【0065】
搬送ベルト17は、ゴムあるいは布製の無端ベルトからなり、ARDF100の下面(コンタクトガラス31の上方)に配置されて原稿読取時の白基準となる。さらに、搬送ベルト17は、原稿スケール32およびコンタクトガラス31に接しており、搬送ベルト17とコンタクトガラス31の間に原稿が入り、その原稿は、コンタクトガラス31と原稿、および搬送ベルト17と原稿の摩擦係数の差によってコンタクトガラス31上を搬送される。
【0066】
排紙部90には、排紙部入口ローラ18、排紙センサ19、22、片面排紙ローラ20、切換爪21、24、排紙ローラ23、両面排紙ローラ25、排紙トレイ26、27などを備える。特に、図2、図3に示すように、排紙部90の排紙ガイド板36およびこれに取り付けた可動ガイド板37と、本体側のコンタクトガラス31に隣接する右スケール35とで、原稿掬い上げ部を形成し、この原稿掬い上げ部によってコンタクトガラス上を搬送されてきた読み取り後の原稿をARDF100の排紙部入口へ掬い上げるように構成している。
【0067】
ここで、可動ガイド板37には、排紙部入口から排紙方向へ向かって高くなるようにテーパ部を形成するとともに、一体的に形成した把持部37′を設け、この把持部37′を図中、矢印方向へ動かすことによって、可動ガイド板37は水平方向に移動可能に構成されている。この把持部37′を操作することで、本体側の右スケール35の下側に、可動ガイド板37の一端(図中、左端部)が潜り込むように両者を重ねることができる。また、把持部37′を操作することで、排紙可動ガイド板37をガイド板36側に退避させ、可動ガイド板37のテーパ面(図中左端側)が右スケール35と接触しないようにすることができる。さらに、可動ガイド板37の上面には、搬送方向に突出するようにシート状の可撓性部材(PETなど)40を取り付けており、可動ガイド板37が左方向(右スケール35側)に動いた場合、排紙ガイド板36と可動ガイド板37の隙間を可撓性部材40によって塞ぐことになる。
【0068】
第1排紙センサ19は、光学式反射形センサであって、搬送ベルト17により排紙部入口へ搬送されてきた原稿を検知するものである。また、第2排紙センサ22は、光学式反射形センサであって第1切換爪21によってf方向へ搬送されてきた原稿を検知する。第2排紙センサ22の検知情報は、両面原稿の排紙時あるいは反転時における搬送方向変更用の第1切換え爪21、第2切換え爪24の変更タイミング制御のトリガとして使用される。
【0069】
排紙部入口ローラ18、片面排紙ローラ20、両面排紙ローラ25は、コントローラ62の制御により、排紙モータM3(例えば、ステッピングモータにて構成)にて駆動され、反時計方向に回転する。
【0070】
第1切換爪21は、排紙切換ソレノイド64の駆動で搬送方向をe方向またはf方向に切り換える。また、第2切換爪24は、反転切換ソレノイド65の駆動で搬送方向をg方向またはh方向に切り換える。
【0071】
片面排紙トレイ27は、複写機本体200の背面側(図中右側)に出っ張った状態で取り付けられており、未使用時に邪魔にならないように、先端がスライドして伸縮し、さらに上方に跳ね上げられるように構成されている。
【0072】
なお、ARDF100には、ヒンジなどの連結手段からなる本体200側のリフトアップ機構(図示せず)にて、ARDF100がリフトアップされたことを検知するためのリフトアップセンサ(光学式反射形センサ)42を有する。
【0073】
次に、図4を参照しながら本実施形態の複写機の制御部の構成について説明する。
【0074】
ARDF100には、CPU、RAM/ROMなどからなるコントローラ62を備える。コントローラ62は、センサ5、8などからの検知信号、モータM1〜M5、切換ソレノイド64、65からの状態信号、および本体200との通信手段(シリアル通信線)を介して送信された制御信号(給紙開始信号など)、動作モード信号などを入力する。また、コントローラ62は、各センサなどからの信号を本体200側に送信すると共に、本体200側から送信される制御信号に基づいて、モータM1〜M5、切換ソレノイド64、65を駆動して、給紙、分離、排紙などの搬送動作を制御する。前記駆動モータM1〜M5は各々独立に駆動可能に構成されている。また、コントローラ62のRAMには、本体200側で設定された動作モード(片面/両面モード、自動搬送モードなど)、サイズ検知センサ14の原稿検知情報を基にして算出された幅方向の原稿サイズ、あるいは搬送方向の原稿サイズなどの必要データが記憶される。なお、リフトアップセンサ42にて、ARDF100が開状態であることが検出された場合、あるいは図示しない開閉センサにて、カバー101、102が開状態であることが検出された場合は、コントローラ62は給紙動作などのARDF100の駆動を全て中断する。
【0075】
一方、複写機本体200のコントローラ41は、操作部43からの入力信号、前記通信手段を介してARDF100から送信された信号、あるいは原稿ジャムやサービスマンコールなどの情報信号などを入力し、また、入力された信号が示す情報に基づいて、図示しない入出力部の駆動制御や表示制御などを行うと共に、ARDF100に対し、ピックアップローラ7を駆動して給紙動作を開始させるための給紙開始信号を含む各種制御信号を送信する。なお、操作部43には、図示しないスタートボタンやテンキーなどの各種ボタンキー、およびLCD表示器などを備え、各動作モードの設定や動作開始/停止指示がユーザの操作で可能なように構成されている。
【0076】
次に、図5を参照しながら、本実施形態のARDFリフトアップ/ダウンに伴う可動ガイド板37のマニュアル設定動作の手順について説明する。
【0077】
ARDF100のリフトアップ時には、可動ガイド板37は把持部37′の操作で排紙ガイド板36側に向かって移動し、収納される。この状態からARDF100をリフトダウンし(s101)、最後までリフトダウンした状態になると、ユーザのマニュアル操作で把持部37′を図中、左方向に移動する。この動作に伴い、可動ガイド板37も図中、左方向に移動し、その左端が右スケール35の下部に潜り込み、一部重なることになる(s102)。また、可動ガイド板37の左動によって、可動ガイド板37と排紙ガイド板36との隙間が形成されるが、この隙間は可撓性部材40によって覆われる。
【0078】
この状態で、原稿テーブル2上に原稿が画像面上向きにセットされ、操作部43のスタートキーが押下された場合は、予め設定した動作モードに従って、例えば、ARDF100で給紙動作を行い、本体側で画像形成動作が終了する(s103)。この後、ユーザのマニュアル操作により、把持部37′が図中、右方向に移動すると、これに伴って可動ガイド板37も排紙ガイド板36側に向かって移動し(s104)、右スケール35と可動ガイド板37が離間する。この状態からARDF100をリフトアップすることにより(s105)、右スケール35と可動ガイド板37が接触して障害が発生することを回避できる。
【0079】
以上のように、本実施形態の画像形成装置は、ARDF側の排紙部90の排紙ガイド板36に、把持部37′の操作で左右方向に移動可能であって、本体側のコンタクトガラス31に隣接する右スケール35と一部重なりながら当接可能な可動ガイド板37を設け、この可動ガイド板37に、右スケール35と一部重なり合うテーパ面を形成し、このテーパ面に、このテーパ面と略平行に取り付けた可撓性部材40を設けているので、ARDF100のリフトダウン時、把持部37′の操作で右スケール35と可動ガイド板37が一部重なりながら当接するように可動ガイド板37を左方向に移動することにより、右スケール35と可動ガイド板37の段差を縮小し、隙間を解消することができる。よって、カール原稿が右スケール35と可動ガイド板37の隙間に入り込み、原稿ジャムが発生することを防止し、搬送原稿の後端が右スケール35と可動ガイド板37の段差を抜ける際に生じる通紙音を低減することができる。
【0080】
なお、本実施形態に限らず、ARDF100のリフトダウン時、可動ガイド板37を図中、左方向に移動し、可動ガイド板37が右スケール35と一部重なり合いながら当接した状態で、ARDF100のリフトアップ動作を阻止するためのロック機構(図6に示す)を設けてもよい。図6において、可動ガイド板37の一端(右スケール35との非接触側)には、フック46を設け、本体側上面には、フック46を収容するフック溝46aを穿設することによって、ARDF100のリフトダウン時、フック46はフック溝46aに嵌合し、さらに、可動ガイド板37の左移動に伴って溝中をスライドし、ARDF100のリフトダウン状態をロックするように構成している。この構成により、可動ガイド板37と右スケール35が一部重なり合っている状態で、ユーザの誤操作により、ARDF100がリフトアップすることを防止し、装置の損傷を回避できる。
【0081】
[第2の実施形態]
図7および図8に、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置(複写機)の原稿掬い上げ部の構成を示す。図8において、(a)は掬い上げ部を示し、(b)は構成部品(可動ガイド板37など)を示す。なお、装置の全体構成は第1の実施形態と概ね同様であるため、図1、図4を用いるとともに、同一構成には同一符号を付与して説明を省略する。
【0082】
本実施形態は、第1の実施形態とは、ARDF側の排紙部90の排紙ガイド板36に、駆動モータ(ステッピングモータ)45および駆動機構(ギヤ38、アーム53など)によって左右方向に移動可能であって、本体側のコンタクトガラス31に隣接する右スケール35と一部重なりながら当接可能な可動ガイド板37を設け、この可動ガイド板37に、右スケール35と一部重なり合うテーパ面を形成し、このテーパ面に、このテーパ面と略平行に取り付けた可撓性部材40を設けた点が相違している。この構成により、機構および制御は多少複雑になるものの、コントローラ62などの制御部で、右スケール35と可動ガイド板37との噛み合わせがARDF100の開閉を妨げないような駆動タイミングを決定し、可動ガイド板37の位置制御を容易にする。よって、ユーザの作業負荷を低減するとともに、ユーザの誤操作による故障を回避することができる。
【0083】
図7、図8において、駆動モータ45は、可動ガイド板37を図中、左右方向に移動駆動するものであり、駆動モータ45の駆動は、ベルト、プーリなどを介してギヤ(ピニオン)38の軸に伝達されるように構成されている。前記ギヤ38は、可動ガイド板37の移動方向に延在するアーム53上のギヤ形状(ラック)と噛み合い、駆動モータ45の駆動をアーム53に伝達するように構成されている。前記アーム53は、排紙ガイド板36に穿設した溝穴に沿って、可動ガイド板37の移動方向にスライド可能に設けられており、アーム53と可動ガイド板37はT字形に直交している。したがって、駆動モータ45の駆動(図中、時計周り)が、ギヤ38とアーム53上のギヤ形状からなるラック/ピニオン機構に伝達されると、ギヤ38の回転(図中、時計周り)およびアーム53の移動(図中、左方向)で、可動ガイド板37は、駆動モータ45の駆動量に応じ、左方向へ移動して、そのテーパ面が右スケール35の下部に潜り込むことになる。なお、駆動モータ45を構成するステッピングモータの駆動パルス数と、1パルス当りのギヤ38の駆動量(あるいは前記ラックの移動距離)とを乗じることで、可動ガイド板37の移動距離を容易に求めることができる。
【0084】
次に、図9を参照しながら、本実施形態におけるARDF100のリフトアップ/ダウンに伴う可動ガイド板37の動作を説明する。
【0085】
電源投入時、コントローラ62は、可動ガイド板37が初期位置(図7の位置から、駆動モータ45の駆動でアーム53が右方向へ移動し、排紙ガイド板36の溝穴に収納されて、ARDF100をリフトアップしても可動ガイド板37と右スケール35が接触しなくなった位置)にない場合は、その初期位置に復帰させる(s201)。
【0086】
この後、可動ガイド板37が初期位置にあり、ARDF100が完全にリフトダウンした状態で、例えば、原稿テーブル2上に原稿が画像面上向きにセットされ、操作部43のスタートキーが押下された場合、コントローラ62は、予め設定した動作モードに従い、ARDF100への給紙動作を開始する(s202)。また、コントローラ62は、レジストセンサ15が原稿Sの先端を検出すると(s203)、駆動モータ45を所定量だけ駆動して、ギヤ38を回転(図中、時計周り)させ、可動ガイド板37のテーパ面(左端側)が右スケール35の下部に潜り込み、当接する位置(図7に示す位置)まで可動ガイド板37が左方向へ移動したところで、駆動モータ45を停止する。こうして、可動ガイド板37は排紙ガイド板36から突出し(s204)、右スケール35の下部と当接する。この際、前述のように可動ガイド板37と排紙ガイド板36の間に形成された隙間は、可撓性部材40によって覆われる。
【0087】
次いで、前記原稿Sが排紙入口センサ19によって検出されると(s205)、コントローラ62は、駆動モータ45を再び所定量だけ逆転駆動して、ギヤ38を回転(図中、反時計周り)させ、アーム53を図中、右方向へ移動して排紙ガイド板36の溝穴に収納し、ここでARDF100をリフトアップしても可動ガイド板37と右スケール35が接触しない位置(初期位置)まで、可動ガイド板37を移動復帰させる(s206)。このように、原稿Sが1枚通紙する度に可動ガイド板37の突出・収納動作を行い、最終原稿の給紙が終了するまで(s207)、一連の動作を繰り返す。
【0088】
なお、本実施形態に限らず、前述の駆動機構(ギヤ38、アーム53など)に替え、スプリングなどで前記初期位置から図中、左方向へ突出するように常時付勢された可動ガイド板37を、吸引駆動して初期位置に保持するためのソレノイド機構とを設け、可動ガイド板37の左方向へ移動する際、前記ソレノイド機構を解放するように構成してもよい。この構成によっても、可動ガイド板37の突出・収納動作を容易に行うことができる。
【0089】
また、本実施形態に限らず、原稿テーブル2にセットした全ての原稿が通紙終了した後、可動ガイド板37を収納するように制御してもよい。
【0090】
この場合、図10に示すように、コントローラ62は、電源投入時、可動ガイド板37が前記初期位置にない場合は復帰させる(s301)。次いで、可動ガイド板37が前記初期位置にあり、ARDF100が完全にリフトダウンした状態で、コントローラ62は、前述のように予め設定した動作モードに従い、ARDF100への給紙動作を開始する(s302)。また、コントローラ62は、レジストセンサ15が1枚目の原稿Sの先端を検出すると(s303)、前述のように駆動モータ45を所定量だけ駆動して、ギヤ38を回転(図中、時計周り)させ、可動ガイド板37のテーパ面(左端側)が右スケール35の下部に潜り込み、当接する位置(図7に示す位置)まで可動ガイド板37が左方向へ移動したところで、駆動モータ45を停止し(s304のYES、s305)、以降の原稿の通紙動作を続行する。この際、前述のように可動ガイド板37と排紙ガイド板36の間に形成された隙間は、可撓性部材40によって覆われる。
【0091】
次いで、可動ガイド板37が排紙ガイド板36から突出した状態で、排紙入口センサ19が原稿Sを検出し(s304のNO、s306)、最終原稿の給紙動作が終了すると(s307のYES)、コントローラ62は、前述のように駆動モータ45を再び所定量だけ逆転駆動して、ギヤ38を回転(図中、反時計周り)させ、アーム53を図中、右方向へ移動して排紙ガイド板36の溝穴に収納し、可動ガイド板37を前記初期位置に復帰させる(s308)。なお、複写モードなどの印刷動作の終了を本体側のコントローラ41などで検出してから、コントローラ62で、可動ガイド板37を前記初期位置に復帰させるように制御してもよい。
【0092】
この方法により、通紙動作に伴う可動ガイド板37の動作回数を抑制して負荷を低減し、装置の長寿命化を図ることができる。また、可動ガイド板37の動作に伴う騒音を低減することができる。
【0093】
さらに、本実施形態に限らず、1枚ごとに可動ガイド板37を突出/復帰させるモード(図9の動作を示す)を第1の動作モードとし、全ての原稿について可動ガイド板37を突出/復帰させるモード(図10の動作を示す)を第2の動作モードとして、いずれかを操作部43のキー操作などで選択・設定するように構成してもよい。この方法により、ユーザは原稿量や紙質、排紙方向などに応じ、両動作モードのいずれかを容易に選択・設定できるので、ユーザの利便性が向上する。
【0094】
また、本実施形態では、レジストセンサ15が原稿Sの先端を検出した時点で駆動モータ45を所定量だけ駆動しているが、これに限らず、掬い上げ部に原稿が到達するまでに可動ガイド板37を突出させることができる駆動タイミングであればよい。例えば、原稿セット検出時、コピースタートボタン押下時、給紙動作開始時などに基づいて、駆動モータ45の駆動開始タイミングを決定してもよい。
【0095】
[第3の実施形態]
図11および図12に、本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置(複写機)の原稿掬い上げ部の構成を示す。図11において、(a)はリフトアップ時を示し、(b)はリフトダウン時を示す。また、図12において、(a)は原稿掬い上げ部を示し、(b)はその構成部品(可動ガイド板37など)を示す。なお、装置の全体構成は第1の実施形態と概ね同様であるため、図1、図4を用いるとともに、同一構成には同一符号を付与して説明を省略する。
【0096】
本実施形態は、第1の実施形態とは、ARDF側の排紙部90の排紙ガイド板36に、ARDF100の開閉動作と連動する駆動機構(ギヤ38、39、アーム51、53、引張スプリング52など)によって左右方向に移動可能であって、本体側のコンタクトガラス31に隣接する右スケール35と一部重なりながら当接可能な可動ガイド板37を設け、この可動ガイド板37に、右スケール35と一部重なり合うテーパ面を形成し、このテーパ面に、このテーパ面と略平行に取り付けた可撓性部材40を設けた点が相違している。この構成により、ARDF100の開閉動作と連動して、右スケール35と可動ガイド板37との噛み合わせがARDF100の開閉を妨げないように可動ガイド板37を移動することができる。よって、ユーザの作業負荷を低減するとともに、ユーザの誤操作による故障を回避することができる。
【0097】
図11および図12において、アーム51は、垂直方向(図中、上下方向)に移動可能に延在し、その裏面(図中、右側)に取り付けた引張スプリング52によって常時、下方に付勢されている。また、アーム51は、ARDF100が開状態にある場合、前記引張スプリング52の作用で下方に付勢され、ARDF100の底面から突出する。さらに、アーム51は、ARDF100が開状態から閉動作に移る場合、その下端が本体上面に当接し、ARDF100の自重で引張スプリング52の付勢方向とは逆方向(上方)に押し上げられる。また、アーム51の前面(図中、左側)には、ギヤ形状(ラック)が形成され、このラックがギヤ(ピニオン)39と噛み合うように構成されている。したがって、ARDF100の開閉動作に連動するアーム51の上下動はギヤ39に伝達される。
【0098】
ギヤ39は、ギヤ38に連結されており(ギヤ比=1:1)、アーム51の上下動に伴って軸周りに回転するとともに、この回転をギヤ38に伝達する。このギヤ(ピニオン)38は、軸周りに回転するとともに、可動ガイド板37の長手方向と直交するように設けた、アーム53の上面に形成したギヤ形状(ラック)と噛み合うように配設されている。
【0099】
ここで、垂直方向に移動可動なアーム51が、その可動範囲の下端にあるとき、水平方向に移動可能なアーム53がその可動範囲の右端にあるような位置関係であるように、それぞれの歯型が噛み合うように構成している。また、引張スプリング52は、アーム51をその可動範囲の下端まで押し下げることができるように配設されている。
【0100】
したがって、ギヤ38の回転はアーム53に伝達され、ARDF100の開閉動作に連動してアーム53を前後方向(図中、左右方向)に移動させることとなる。なお、アーム53は、第1の実施形態に準じ、排紙ガイド板36に穿設した溝穴に沿って、可動ガイド板37の移動方向にスライド可能に設けられており、アーム53と可動ガイド板37はT字形をなして直交している。
【0101】
また、アーム53と可動ガイド板37は、弾性部材(圧縮スプリング)44を介して連結されており、この圧縮スプリング44の作用で、可動ガイド板37が右スケール35に当接する際の衝撃を吸収するとともに、可動ガイド板37と右スケール35の隙間を解消するように構成している。なお、圧縮スプリング44の替りに、他の弾性部材(例えば、ねじればね)を用いてもよい。
【0102】
次に、図13を参照しながら、本実施形態のARDF開閉動作に連動した可動ガイド板37の動作を説明する。
【0103】
ARDF100がリフトアップされた状態で、アーム51は、引張スプリング52の作用によりARDF100の底面から突出しており(図11(a)に示す)、可動ガイド板37は、排紙ガイド板36に収納されている。
【0104】
図11(a)に示す状態から、ARDF100がリフトダウンされると(s401)、排紙ガイド板36の下面から突出したアーム41の下端が、複写機本体上面と当接して押下されることにより、アーム41は上方に移動する(s402)。このアーム51の上方移動で、アーム51と連結したギヤ39およびギヤ39と連結したギヤ38が回転し、さらに、ギヤ38と連結したアーム53が左方向に移動する。このアーム53の左移動に伴い、可動ガイド板37が排紙ガイド板36から押し出されて、可動ガイド板37のテーパ面が右スケール35の下部に潜り込み、可動ガイド板37と右スケール35の隙間を解消し、段差を縮小するように当接する(s403)。
【0105】
ここで、可動ガイド板37に取り付けた可撓性部材40が、可動ガイド板37の移動に伴い、可動ガイド板37と排紙ガイド板36の間に形成された隙間を覆うことになる。したがって、可動ガイド板37と、この可動ガイド板37に取り付けた可撓性部材40とにより、右スケール35と排紙ガイド板36を滑らかに連結することができる。なお、可動ガイド板37は、圧縮スプリング44を介してアーム43に取りつけられているため、可動ガイド板37と右スケール35の接触圧は適切に保たれる。
【0106】
こうして、リフトダウン動作およびリフトダウン動作に連動した可動ガイド板37の突出動作が終了した後、例えば、原稿テーブル2上に原稿が画像面上向きにセットされ、操作部43のスタートキーが押下された場合、コントローラ62は、予め設定した動作モードに従い、ARDF100への給紙動作を開始し、原稿テーブル2上に原稿がなくなると、給紙動作を終了する(s404)。
【0107】
次いで、ユーザのマニュアル操作により、ARDF100がリフトアップされると(s405)、リフトアップ動作に連動し、アーム51が引張りスプリング52の作用で下方に移動する(s406)。このアーム51の下移動で、アーム51と連結したギヤ39およびギヤ39と連結したギヤ38が回転し、さらに、ギヤ38と連結したアーム53が右方向に移動する。このアーム53の右移動に伴い、可動ガイド板37が排紙ガイド板36側へ戻され、また、可動ガイド板37のテーパ面が右スケール35の下部により右方向に押されることになる(s407)。こうして、可動ガイド板37は右スケール35と離間し、排紙ガイド板36に収納される(s408)。
【0108】
なお、前述のアーム53の右移動と同時に、右スケール35と可動ガイド板37の接触部のテーパにより、可動ガイド板37に対して、下方向の力が加わりながら右方向に押される力も作用するが(s407)、圧縮スプリング44の圧縮量を適宜設定することにより、各部に無理な力が加わることなく、可動ガイド板37は右スケール35と噛み合った状態から復帰することができる。
【0109】
さらに、本実施形態に限らず、図14に示すように、可動ガイド板37″の前側端面(図中、左側)、および右スケール35″の排紙方向端面(図中、右側)を略垂直にし、前記噛み合い状態でこれらが密着するように形成してもよい。この構成によっても、右スケール35″と可動ガイド板37″の段差を、原稿後端通過時の騒音による不都合が生じない程度に縮小することができる。なお、右スケール35″は請求項17における第1のガイド手段を構成し、可動ガイド板37″は請求項17における第2のガイド手段を構成している。
【0110】
[第4の実施形態]
図15および図16に、本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置(複写機)の原稿掬い上げ部の構成を示す。図15において、(a)はリフトアップ時を示し、(b)はリフトダウン中を示し、(c)はリフトダウン完了時を示す。また、図16において、(a)は原稿掬い上げ部を示し、(b)は可動ガイド板37と排紙ガイド板36の連結状態を示す。なお、装置の全体構成は第1の実施形態と概ね同様であるため、図1、図4を用いるとともに、同一構成には同一符号を付与して説明を省略する。
【0111】
本実施形態は、第1の実施形態とは、ARDF側の排紙部90の排紙ガイド板36に、圧縮スプリング44を介して連結され、ARDF100の閉動作時に本体側のコンタクトガラス31に隣接する右スケール35と一部重なりながら当接可能な可動ガイド板37を設け、この可動ガイド板37に、右スケール35と一部重なり合うテーパ面を形成し、このテーパ面に、このテーパ面と略平行に取り付けた可撓性部材40を設けた点が相違している。この構成により、ARDF100の開閉動作を妨げることなく、右スケール35と可動ガイド板37とを噛み合わせ、あるいはこれらの噛み合い状態から可動ガイド板37を離間し、排紙ガイド板36に収納することができる。
【0112】
可動ガイド板37は、排紙ガイド板36と圧縮スプリング44を介して連結されており(図16(b)に示す)、排紙ガイド板36に対して水平方向に移動可能に構成されている(図16(a)に示す)。また、可動ガイド板37の先端側(図中、左端側)には、上面、下面にテーパが形成され、先端に向かって尖った形状となっている。また、可動ガイド板37は、この可動ガイド板37と排紙ガイド板36の間に配設した圧縮スプリング44によって、常に図中、左方向へ付勢されている。
【0113】
ここで、図15および図17を参照しながら、ARDF100の開閉に伴う可動ガイド板37の動作を説明する。
【0114】
図15(a)に示すように、ARDF100のリフトアップ時、可動ガイド板37はその可動範囲の左端(図中)にある。ここで、図17(a)に示すように、可動ガイド板37と右スケール35は離間しており、圧縮スプリング44は、前述のように可動ガイド板37を図中、左水平方向に付勢している。この状態から、ARDF100のリフトダウンにしたがって、可動ガイド板37は矢印方向に下降することになる。
【0115】
次いで、図15(b)に示すように、ARDF100のリフトダウン中、可動ガイド板37の下面テーパ部分が右スケール35に接触する。この後、リフトダウンによる下方への押圧とテーパの作用で、可動ガイド板37は右スケール35と接触しながら図中、右方向に押されることになる(図17(b)に示す)。
【0116】
次いで、図15(c)に示すように、完全にリフトダウンしたときには、可動ガイド板37の上面テーパ部分の先端側が、右スケール35の下部と接触しながら潜り込んだ状態となる(図17(c)に示す)。これは、図17(b)に示した状態から、さらにリフトダウンすることによって、可動ガイド板37の先端が、圧縮スプリング44の撓みと復元力で右スケール35の先端を乗り越えたためである。ここで、右スケール35の先端は、可動ガイド板37が乗り越え易いように、R状(あるいは球状)に形成している。
【0117】
この後、図15(c)に示す状態からリフトアップする場合は、リフトアップの進行に伴い、可動ガイド板37は、右スケール35と接触しつつ、右スケール35の下側からその先端を乗り越えて上方に抜け、右スケール35と離間することになる。
【0118】
なお、本実施形態に限らず、可動ガイド板37の材質によってはテーパ部を形成しなくともよい。また、右スケール35の先端形状についても、材質によってはR状(あるいは球状)とせず、角形状としてもよい。これらの部材のいずれかが、例えば弾性材料からなる場合はその弾性によって、可動ガイド板37は容易に右スケール35の先端を乗り越えることができる。また、これらの部材の摩擦係数を適宜低減させるような加工を施したり、これらの部材を低摩擦材料で構成することによっても、同様の作用効果が得られる。
【0119】
さらに、前述の各実施形態では、搬送ベルト17を備えたARDFを搭載した画像形成装置について述べたが、これに限らず、シートスルー方式の読取部を備えた画像形成装置装置(要部構成は図18に示したとおり)に本発明を適用してもよい。この場合、装置本体上部のスリットガラス(図18の読取ガラス96に相当)から読み取り後の原稿をARDF側で掬い上げる部分(図18のスケール98、ピックアップガイド99に相当)について、前述の各実施形態を適用することができる。ここで、スケール98は右スケール35に相当し、ピックアップガイド99は排紙ガイド板36に相当する。
【0120】
前述の各実施形態では、スキャナ30などが前記読取部を構成し、排紙部90などが前記排紙部を構成し、右スケール35、可動ガイド板37、排紙ガイド板36などが前記ガイド手段を構成し、右スケール35などが前記第1のガイド手段を構成し、可動ガイド板37、排紙ガイド板36などが前記第2のガイド手段を構成し、駆動モータ45などが前記ガイド駆動手段を構成し、フック46などが前記ロック手段を構成し、アーム51などが前記第1の駆動変換手段を構成し、ギヤ38、39などが前記駆動伝達手段を構成し、アーム53などが前記第2の駆動変換手段を構成し、可動ガイド板37などが前記可動板部材を構成し、排紙ガイド板36などが前記固定部材を構成し、コントローラ41などが前記終了検知手段を構成し、コントローラ41、操作部43などが前記設定手段を構成し、圧縮スプリング44などが前記弾性部材を構成し、可撓性部材40などが前記可撓性板部材を構成する。
【0121】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、開閉可能な自動両面原稿給紙装置(ARDF)を搭載した画像読取装置において、本体側で読取部とARDF側の間に固設した第1のガイド手段と、ARDFの閉時、水平方向に伸縮することで第1のガイド手段と接離可能な第2のガイド手段とを備えたので、ARDFのリフトアップ/ダウンに悪影響を与えることなく、本体側からARDF側の排紙部(反転部を含む)へ至るガイド手段の継ぎ目の隙間や段差を搬送動作時に縮小することができる。
【0122】
請求項2に記載の発明によれば、開閉可能なARDFを搭載した画像読取装置において、コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、ARDFの閉時、水平方向に伸縮することで第1のガイド手段と接離可能な第2のガイド手段とを備えたので、ARDFのリフトアップ/ダウンに悪影響を与えることなく、コンタクトガラス上から排紙部へ至る間の隙間や段差を搬送動作時に縮小することができる。
【0123】
請求項3に記載の発明によれば、開閉可能なARDFを搭載した画像読取装置において、コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、水平方向に伸縮することで第1のガイド手段と接離可能な第2のガイド手段と、この第2のガイド手段を駆動するガイド駆動手段とを備えたので、マニュアル操作に比べ、ユーザの作業を軽減して容易かつ確実に第1のガイド手段と第2のガイド手段を接離することができる。
【0124】
請求項4に記載の発明によれば、ARDFが閉状態で、第2のガイド手段が第1のガイド手段に当接している場合は、ARDFの開動作を禁止するので、読み取り後の原稿をコンタクトガラス上から排紙部へ確実に掬い上げることができる。
【0125】
請求項5に記載の発明によれば、開閉可能なARDFを搭載た画像読取装置において、コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、ARDFの開閉に連動して水平方向に伸縮し、第1のガイド手段と接離可能な第2のガイド手段とを備えたので、ARDFの開閉を妨げることなく、第1のガイド手段と第2のガイド手段の隙間や段差を縮小することができる。
【0126】
請求項6に記載の発明によれば、第2のガイド手段には、ARDFの開閉を垂直方向の駆動に変換するための第1の駆動変換手段と、この第1の駆動変換手段の駆動を伝達する駆動伝達手段と、この駆動伝達手段によって伝達された第1の駆動変換手段の駆動を水平方向の移動に変換するための第2の駆動変換手段と、この第2の駆動変換手段に連結して水平方向に移動可能な可動板部材とを備えたので、機構的な作用のみで複雑な制御を必要とせず、第1のガイド手段と第2のガイド手段の隙間や段差を縮小することができる。
【0127】
請求項7に記載の発明によれば、読み取り後の原稿が、少なくともガイド手段を通過中である場合、第2のガイド手段を第1のガイド手段に当接させるので、これらの間に形成される隙間や段差を縮小して原稿ジャムなどを回避できる。
【0128】
請求項8に記載の発明によれば、ARDFの動作が中断した場合は、第1のガイド手段と第2のガイド手段を離間するので、ARDFのリフトアップを妨げることはない。
【0129】
請求項9に記載の発明によれば、ARDFに対する電源投入時、第1のガイド手段と第2のガイド手段が当接している場合は、第1のガイド手段と第2のガイド手段を離間させるので、電源投入後、直ちにARDFをリフトアップされても支障ない。
【0130】
請求項10に記載の発明によれば、読み取り後の原稿先端がガイド手段に到達するまでに、第2のガイド手段を第1のガイド手段に当接させるので、第1のガイド手段と第2のガイド手段の隙間や段差に起因する原稿ジャムなどを回避できる。
【0131】
請求項11に記載の発明によれば、原稿が複数ある場合、複数の原稿の全てについて給紙動作が終了するまで、第2のガイド手段を第1のガイド手段に当接させておくので、多量の原稿を読み取り搬送する場合、不要な駆動を行わず、制御を簡素化することとなる。
【0132】
請求項12に記載の発明によれば、原稿が複数ある場合、1枚の原稿の給紙動作ごとに、第1のガイド手段と第2のガイド手段を接離するので、少量の原稿を読み取り搬送する場合、あるいは頻繁にARDFを開閉する場合に、ARDF開閉を妨げることがない。
【0133】
請求項13に記載の発明によれば、原稿が複数ある場合、全ての原稿の給紙動作が終了するまで、第2のガイド手段を第1のガイド手段に当接させておく第1の動作モードと、1枚の原稿の給紙動作ごとに、第1のガイド手段と第2のガイド手段を接離させる第2の動作モードのいずれかを、原稿量や紙質などに応じて容易に選択・設定できるので、ユーザの利便性が向上する。
【0134】
請求項14に記載の発明によれば、開閉可能なARDFを搭載た画像読取装置において、コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、ARDFの開閉に応じて第1のガイド手段と接離可能な第2のガイド手段とを備えたので、複雑な機構および制御を必要とせず、ARDFの開閉とともに第1のガイド手段と第2のガイド手段を接離することができる。
【0135】
請求項15に記載の発明によれば、ARDFの閉動作に応じて、第2のガイド手段が第1のガイド手段の上方から下降するのに伴い、第2のガイド手段の固定部材に弾性部材で連結した可動板部材の一端が第1のガイド手段の一端を乗り越えた状態で、第1のガイド手段に当接するので、圧縮スプリングやねじればねなどの弾性部材の復元力および撓みを利用した単純な機構により低コストで、ARDFの開閉に伴う第1のガイド手段と第2のガイド手段の接離動作を実現できる。
【0136】
請求項16に記載の発明によれば、ARDFの閉時には、第1のガイド手段の下テーパ面と、第2のガイド手段の上テーパ面とが一部重なって当接するので、第1のガイド手段と第2のガイド手段が当接する際の衝撃を緩和するとともに、当接部分の段差を縮小して原稿通過時の騒音を低減することができる。
【0137】
請求項17に記載の発明によれば、前記第1のガイド手段と第2のガイド手段の当接側端面を搬送方向に対して垂直に形成したので、各ガイド手段端面の形状やサイズに配慮することにより、各ガイド手段間の段差や隙間を縮小することができる。
【0138】
請求項18に記載の発明によれば、前記可動板部材の上面には、搬送方向に突出した可撓性板部材を設けたので、可動板部材の移動で搬送方向に形成された隙間を覆うことにより、可動板部材から排紙部へ至る搬送面を滑らかにすることができる。
【0139】
請求項19に記載の発明によれば、画像形成装置において、画像形成動作の終了時に、第1のガイド手段と第2のガイド手段を離間させるので、これらの間の段差や隙間に起因する原稿ジャムや騒音が動作中に発生することを防止できる。
【0140】
請求項20に記載の発明によれば、画像形成装置において、第1のガイド手段と第2のガイド手段の間の段差や隙間を縮小するため、第1のガイド手段と第2のガイド手段を当接することにより、これらの間の段差や隙間に起因する原稿ジャムや騒音を防止できる。
【0141】
以上説明したように、本発明によれば、本体側から自動両面原稿給紙装置の排紙部および反転部へ至る搬送経路に形成された隙間や段差による原稿ジャムの発生を防止し、前記隙間や段差による通紙音を抑制することが可能な画像読取装置および画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置(複写機)の構成を示す側断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の原稿掬い上げ部の構成(リフトダウン時)を示す側断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の可動ガイド板および排紙ガイド板の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る可動ガイド板のマニュアル操作による動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る画像形成装置の原稿掬い上げ部の構成(リフトダウン時)を示す側断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の原稿掬い上げ部の構成(リフトダウン時)を示す側断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の可動ガイド板および排紙ガイド板の構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る可動ガイド板の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施の形態に係る可動ガイド板の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の原稿掬い上げ部の構成を示す側断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の可動ガイド板および排紙ガイド板の構成を示す斜視図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る可動ガイド板の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の他の実施の形態に係る画像形成装置の原稿掬い上げ部の構成(リフトダウン時)を示す側断面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置の原稿掬い上げ部の構成を示す側断面図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置の可動ガイド板および排紙ガイド板の構成を示す斜視図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置で、右スケールに対する可動ガイド板の潜り込み動作を示す図である。
【図18】従来のシートスルー方式の画像形成装置の一部を示す構成図である。
【符号の説明】
16 搬送ベルト駆動ローラ
17 搬送ベルト
30 読取部(スキャナ)
31 コンタクトガラス
32 原稿スケール
35 右スケール
36 排紙ガイド板
37 可動ガイド板
37′ 把持部
40 可撓性部材
41、62 コントローラ
42 リフトアップセンサ
43 操作部
90 排紙部
94 搬送ローラ
100 自動両面原稿給紙装置(ARDF)
101、102 カバー
200 画像形成装置(複写機)の本体
S 原稿

Claims (20)

  1. 開閉可能な自動両面原稿給紙装置を搭載し、この自動両面原稿給紙装置の閉時に読み取り後の原稿を読取部から自動両面原稿給紙装置側へ掬い上げるガイド手段を備えた画像読取装置であって、
    前記ガイド手段には、前記画像読取装置の本体側に固設した第1のガイド手段と、前記自動両面原稿給紙装置に設けられ、水平方向に伸縮することが可能な第2のガイド手段とを備え、
    前記第2のガイド手段は、前記自動両面原稿給紙装置の閉時に前記第1のガイド手段に当接可能なことを特徴とする画像読取装置。
  2. 自動両面原稿給紙装置をコンタクトガラス上に開閉可能に搭載し、前記自動両面原稿給紙装置の閉時、読み取り後の原稿を前記コンタクトガラス上から前記自動両面原稿給紙装置の排紙部へ掬い上げるガイド手段を備えた画像読取装置であって、
    前記ガイド手段には、前記コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、前記自動両面原稿給紙装置に設けられ、水平方向に伸縮することが可能な第2のガイド手段とを備え、
    前記第2のガイド手段は、前記自動両面原稿給紙装置の閉時に前記第1のガイド手段に当接可能なことを特徴とする画像読取装置。
  3. 自動両面原稿給紙装置をコンタクトガラス上に開閉可能に搭載し、前記自動両面原稿給紙装置の閉時、読み取り後の原稿を前記コンタクトガラス上から前記自動両面原稿給紙装置の排紙部へ掬い上げるガイド手段を備えた画像読取装置であって、
    前記ガイド手段には、前記コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、前記自動両面原稿給紙装置に設けられ、水平方向に伸縮することが可能な第2のガイド手段と、前記第2のガイド手段を駆動して前記第1のガイド手段に接離させるガイド駆動手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 前記自動両面原稿給紙装置が閉状態で、前記第2のガイド手段が前記第1のガイド手段に当接している場合は、前記自動両面原稿給紙装置の開動作を禁止するロック手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 自動両面原稿給紙装置をコンタクトガラス上に開閉可能に搭載し、前記自動両面原稿給紙装置の閉時、読み取り後の原稿を前記コンタクトガラス上から前記自動両面原稿給紙装置の排紙部へ掬い上げるガイド手段を備えた画像読取装置であって、
    前記ガイド手段には、前記コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、前記自動両面原稿給紙装置に設けられ、水平方向に伸縮することが可能な第2のガイド手段とを備え、
    前記第2のガイド手段を、前記自動両面原稿給紙装置の開閉に連動して伸縮させることにより前記第1のガイド手段に接離させることを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記第2のガイド手段には、前記自動両面原稿給紙装置の開閉を垂直方向の駆動に変換するための第1の駆動変換手段と、この第1の駆動変換手段の駆動を伝達する駆動伝達手段と、この駆動伝達手段によって伝達された前記第1の駆動変換手段の駆動を水平方向の移動に変換するための第2の駆動変換手段と、この第2の駆動変換手段に連結して水平方向に移動可能な可動板部材とを備えたことを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記読み取り後の原稿が、少なくとも前記ガイド手段を通過中である場合、前記第2のガイド手段を前記第1のガイド手段に当接させることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  8. 前記自動両面原稿給紙装置の動作が中断した場合は、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段を離間することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  9. 前記自動両面原稿給紙装置に対する電源投入時、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段が当接している場合は、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段を離間させることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  10. 前記読み取り後の原稿先端が前記ガイド手段に到達するまでに、前記第2のガイド手段を前記第1のガイド手段に当接させることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  11. 前記原稿が複数ある場合、全ての原稿の給紙動作が終了するまで、前記第2のガイド手段を前記第1のガイド手段に当接させておくことを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  12. 前記原稿が複数ある場合、1枚の原稿の給紙動作ごとに、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段を接離させることを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  13. 前記原稿が複数ある場合、全ての原稿の給紙動作が終了するまで、前記第2のガイド手段を第1のガイド手段に当接させておく第1の動作モードと、1枚の原稿の給紙動作ごとに、前記第1のガイド手段と第2のガイド手段を接離させる第2の動作モードのいずれかを設定する設定手段を備えたことを特徴とする請求項11または12に記載の画像読取装置。
  14. 自動両面原稿給紙装置をコンタクトガラス上に開閉可能に搭載し、前記自動両面原稿給紙装置の閉時、読み取り後の原稿を前記コンタクトガラス上から前記自動両面原稿給紙装置の排紙部へ掬い上げるガイド手段を備えた画像読取装置であって、
    前記ガイド手段には、前記コンタクトガラスに隣接させて固設した第1のガイド手段と、前記自動両面原稿給紙装置に設けられ、前記自動両面原稿給紙装置の開閉に応じて前記第1のガイド手段と接離可能な第2のガイド手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  15. 前記第2のガイド手段には、前記自動両面原稿給紙装置に固設した固定部材と、この固定部材に弾性部材を介して取り付けた可動板部材とを備え、
    前記自動両面原稿給紙装置の閉動作に応じて、前記第2のガイド手段が前記第1のガイド手段の上方から下降するのに伴い、前記可動板部材の一端が前記第1のガイド手段の一端を乗り越えた状態で、前記第1のガイド手段に当接することを特徴とする請求項14に記載の画像読取装置。
  16. 前記第1のガイド手段の少なくとも下面と、前記第2のガイド手段の少なくとも上面とにテーパを形成し、前記自動両面原稿給紙装置の閉時には、前記第1のガイド手段の下テーパ面と、前記第2のガイド手段の上テーパ面とが一部重なって当接することを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の画像読取装置。
  17. 前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段の当接面が、搬送方向に対して垂直となるように、前記第1のガイド手段および前記第2のガイド手段の端面を形成したことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の画像読取装置。
  18. 前記可動板部材の上面には、搬送方向に突出した可撓性板部材を備えたことを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の画像読取装置。
  19. 請求項3〜13のいずれかに記載の画像読取装置と、画像形成動作の終了を検知する終了検知手段とを備え、
    この終了検知手段が画像形成動作の終了を検知すると、前記第1のガイド手段と前記第2のガイド手段を離間させることを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項1〜18のいずれかに記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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