JP3354855B2 - フィルタ - Google Patents

フィルタ

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JP3354855B2
JP3354855B2 JP34493797A JP34493797A JP3354855B2 JP 3354855 B2 JP3354855 B2 JP 3354855B2 JP 34493797 A JP34493797 A JP 34493797A JP 34493797 A JP34493797 A JP 34493797A JP 3354855 B2 JP3354855 B2 JP 3354855B2
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英治 高牟禮
栄治 瀧沢
裕文 永井
万寿男 吉岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴミ、オイルなど
の不純物を除去するために空気系統あるいは水系統など
の配管系統に設置可能なフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に、空気供給系統あるいは水供給系
統の配管系統に取り付け可能な従来のフィルタの例を示
してある。このフィルタ1は、円筒状のハウジング2を
有し、その内部に、円筒状のフィルタエレメント11を
ハウジング2の中心軸に沿って同軸状に収納されるよう
になっている。フィルタ1は、ハウジング2が上部ハウ
ジング3および下部ハウジング4に上下に分割されるよ
うになっており、上部ハウジング3に流入ノズル5と吐
出ノズル6が設けられている。さらに、フィルタ1の性
能を確認するために流入側と吐出側の差圧が計測できる
ようになっており、差圧計を接続するノズル7が設けら
れている。フィルタエレメント11は、中空繊維などの
濾過用の素材(濾材)が円筒状に成形されたものであ
り、濾材に液体中のゴミあるいはオイルなどの不純物が
付着して差圧が大きくなると交換する。上部ハウジング
3および下部ハウジング4の接合部分3aおよび4aは
突き合わせて密封できるヘルール構造になっている。従
って、環状の接合部分3aおよび4aに沿ってバンド1
2を取り付けてバンド12を締め付け金具13で締めつ
けることにより密封でき、フィルタエレメント11に流
体を圧入することができる。一方、締め付け金具13を
緩めてバンド12を取り外すと上部ハウジング3および
下部ハウジング4を分離できるので、フィルタエレメン
ト11を交換することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなフィルタ
は、取り付けるスペースが小さくて良く、配管系統に簡
単に組み込むことができるので、空気系統あるいは水系
統を流れる流体中のゴミやオイルなどの不純物を取り除
くために多用されている。従って、このようなフィルタ
は、エレメントの交換を簡単に、また、安全に行えるよ
うになっていることが重要である。例えば、エアーフィ
ルタの場合は、上部ハウジング3および下部ハウジング
4を分離しようとしてバンド12を緩める前に、圧力計
用のノズルあるいはフィルタ1に繋がった配管系を介し
てフィルタ内部の残圧を予め除去しておかないと、バン
ド12を緩めたときに下部ハウジング4が飛ばされてし
まう可能性がある。また、残圧を除去してバンド12を
外したときでも、下部ハウジング4を確実に保持してお
かないと落下して損傷することがある。従って、下部ハ
ウジング4を作業員がホールドできる状態でなければ上
下のハウジングを分離するとができず、フィルタのサイ
ズあるいは配管系統の設計などによっては1つのフィル
タのメンテナンスを行うために複数の作業員が必要とな
ることもある。
【0004】そこで、本発明においては、このようなフ
ィルタに対し、さらに安全で容易にフィルタエレメント
の交換などのメンテナンスができるフィルタを提供する
ことを目的としている。このため、残圧を抜き忘れても
安全にフィルタを分解することができるフィルタを提供
することを目的としている。また、1人の作業員でも簡
単に、ハウジングに損傷を与えることなく確実にハウジ
ングを分離し、エレメントの着脱を容易に行うことがで
きるフィルタを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の上部
ハウジングおよび下部ハウジングに分割可能な筒型のハ
ウジング内にフィルタエレメントを収納可能なフィルタ
においては、上部ハウジングの下端および下部ハウジン
グの上端を突き合わせた状態で固定する取付バンドと、
この取付バンドの締め付け金具とに加え、この締め付け
金具の保護カバーと、この保護カバーを上部または下部
ハウジングに取り付ける取付金具とを設け、保護カバー
を動かすために取付金具を操作するとハウジングを貫通
する貫通路が形成されるようにしている。本発明のフィ
ルタにおいては、上部および下部ハウジングを分解する
際に、保護カバーを動かしてから取付バンドの締め付け
金具を操作する必要があり、保護カバーを動かすために
その取付金具を操作すると貫通路が形成される。このた
め、ハウジング内に残圧があってもハウジングを貫通す
る貫通路を介して均圧化される。従って、締め付け金具
を操作して取付バンドを外したときはハウジング内には
圧力が残っていないので安全に上部および下部ハウジン
グを分離することができる。
【0006】さらに、締め付け金具の保護カバーを設け
ることにより、締め付け金具が誤って操作されてエアー
漏れあるいは水漏れなどが発生する原因になることも防
止できる。また、メンテナンスなどのときに締め付け金
具が作業員に当たって負傷する原因になることも防止で
き、通常使用時およびメンテナンス時のいずれにおいて
も安全性の高いフィルタを提供することができる。
【0007】操作すると貫通路が形成される取付金具と
しては様々なものがあるが、上部または下部ハウジング
を貫通して保護カバーを取り付ける取付ネジを用いるこ
とが可能であり、取付ネジを緩めると貫通路が形成され
るようにすることができる。これにより、安全性が高
く、簡易な構成で安価に供給できるフィルタを実現でき
る。さらに、保護カバーを取付ネジを中心に旋回できる
ように取り付け、この保護カバーが締め付け金具をカバ
ーする位置からずれると取付ネジ近傍の保護カバーと上
部または下部ハウジングとの間に隙間を発生させるスペ
ーサを設けることが有効である。このスペーサを設ける
ことにより、保護カバーが締め付け金具をカバーする位
置まで戻されないとスペーサによって取付ネジを締める
ことができない。従って、保護カバーが締め付け金具を
カバーする位置まで戻されないとハウジング内を与圧で
きないので、締め付け金具が保護カバーによって覆われ
ていない状態で加圧されたり、締め付けネジを回さずに
ハウジング内に圧力がかかった状態のまま締め付け金具
を外すといったトラブルを防止できる確率が高くなる。
このため、メンテナンス中の作業手順のミスなどに対す
る予防ができる。
【0008】さらに、保護カバーで覆われる部分に上部
ハウジングおよび下部ハウジングを連絡する着脱可能な
フックを設け、締め付け金具はこのフックを跨いで装着
できるようにすることが望ましい。このようなフックを
設けておくことにより、取付バンドを取り外しても上部
ハウジングから下部ハウジングが落下することはないの
で、1人でも安心して取付バンドを着脱できる。また、
締め付け金具はこのフックを跨いで装着できるようにす
ると、締め付け金具の位置が保護カバーでカバーできる
位置に自動的に設定される。従って、締め付け金具を操
作する前に保護カバーを動かす必要が生ずるので、より
安全に上部および下部ハウジングを分離できるフィルタ
を提供できる。
【0009】この上部ハウジングおよび下部ハウジング
を連絡する着脱可能なフックは、フックの位置を予め決
めておかなくても、例えば、取付バンドの上をフックが
跨ぐように配置しても、取付バンドを外したときにすぐ
に上部おおび下部ハウジングが分離するのを防止すると
いう効果が得られる。しかしながら、取付バンドの側に
フックを跨ぐ部分を設けておくことにより、フックを取
付バンドの位置合わせの手段として用いることが可能で
ある。従って、取付バンドの向き、例えば、締め付け金
具の向きを揃えることによってメンテナンス性を改善し
たり、また、作業員がフィルタ以外の他の部品のメンテ
ナンスをするときに締め付け金具が干渉しないようにす
るなどの効果を得ることができる。フックを跨ぐ部分と
しては、取付バンドがハウジングから浮いた状態になる
締め付け金具の部分を用いることが可能であり、取付バ
ンドの形状を変えず済むので、メンテナンスを効率良
く、安全に行えるフィルタを低コストで提供できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、本発明に係るエアーフィ
ルタ10の内部の概略構造を断面を用いて示してある。
本例のエアーフィルタ10は、上部ハウジング3および
下部ハウジング4に分割可能な円筒状のハウジング2を
有し、そのハウジング2の内部に、円筒型のフィルタエ
レメント11が同軸状に収納されている。上部ハウジン
グ3および下部ハウジング4の接続部分15は、上部ハ
ウジング3の下端3aと、下部ハウジング4の上端4a
とが突き合わせて密封できるヘルール構造をしており、
パッキン17を挟んで取付バンド12で固定することに
より密封される。そして、上部ハウジング3の流入口5
から入力された空気(エアー)がハウジング2の内部の
フィルタエレメント11で濾過され、濾過済のエアーが
円筒状の接続管9を通って吐出口6から排出される。ま
た、上部ハウジング3には、フィルタエレメント11の
差圧を検出するためのノズル7aおよびノズル7bが設
けられている。
【0011】図2に、本例のフィルタ10の上部ハウジ
ング3および下部ハウジング4が取付バンド12によっ
て固定された様子を示してある。上部ハウジング3の下
端3aおよび下部ハウジング4の上端4aの周囲に回さ
れた環状の取付バンド12は、締め付け金具13によっ
て上部ハウジング3の下端3aおよび下部ハウジング4
の上端4aの回りに締めつけられており、この取付バン
ド12によって上部ハウジング3および下部ハウジング
4が組み合わされて固定されていると共に、ハウジング
3および4の内部が密封されている。さらに、本例のフ
ィルタ10は、上部ハウジング3の外周面3bに取付ネ
ジ21によって旋回可能に取り付けられた略方形の保護
カバー20を備えており、この保護カバー20によって
締め付け金具13の全体を覆えるようになっている。従
って、締め付け金具13が外部に露出することがなく、
配管系統の他の部分のメンテナンスおよび点検中に、締
め付け金具13が作業員の操作する工具あるいは作業員
自身に当たって緩るまないようになっている。また、不
用意に締め付け金具13が作業員自身に当たって作業員
が負傷するようなこともないようになっている。さら
に、締め付け金具13が保護カバー20によって覆われ
るので、フィルタ10の外観もすっきりとして見栄えも
良い。
【0012】図3(a)に、保護カバー20を旋回して
締め付け金具13が見えるようにした状態を示してあ
る。また、図3(b)に、ハウジング2の断面を用いて
取付バンド12の全体を示してある。本例の取付バンド
12は、両端12aおよび12bがハウジング2の前方
2aで合わさり、締め付け金具13のボルト13aを通
して締めつけられるようになっている。締め付け金具1
3は、取付バンド12の両端12aおよび12bを通し
て締めつけるためのボルト13aと、これと組み合わさ
れる締め付け用ナット13bとを備えている。さらに、
本例のフィルタ10は、上部ハウジング3と下部ハウジ
ング4を連絡するフック30が設けられており、その1
つがハウジング2の前面2aに配置されている。そし
て、締め付け金具13は、このフック30を跨ぐように
設置されている。本例の取付バンド12は、左右2つの
バンド部分18aおよび18bがコネクタ19で接続さ
れたものであり、コネクタ19がハウジング2の後方2
bに位置するようにハウジング2に取付られる。このハ
ウジング2の後方2bにもフック30が配置されてお
り、コネクタ19がこのフック30を跨ぐように設置さ
れる。
【0013】このように、本例のフィルタ10は、ハウ
ジング2の前後2aおよび2bに上部および下部ハウジ
ング3および4を連絡するフック30が設けられてい
る。従って、これらのフック30を跨ぐように取付バン
ド12を設置することにより、締め付け金具13の位置
は保護カバー20でカバーされる場所にセットされる。
従って、保護カバー20を動かさないと締め付け金具1
3を操作することはできず、また、本例の保護カバー2
0を動かすために取付ネジ21を緩めると、ハウジング
2(本例では上部ハウジング3)を貫通してハウジング
内を均圧化するルートが形成される。さらに、保護カバ
ー20でカバーされない位置では取付バンド12によっ
て上部および下部ハウジングの端部3aおよび4aを密
封できないので、エアーを供給してもハウジングの内圧
が上昇しないようになっている。
【0014】図4および図5に、本例の保護カバー20
の概略構成を示してある。図4(a)に示すように、本
例の保護カバー20は、締め付け金具13を覆うように
広がったほぼ方形のカバー本体20aと、このカバー本
体20aを支持するアーム部20bとを備えており、ア
ーム部20bが取付ネジ21によって上部ハウジング3
に取り付けられている。上部ハウジング3には、この取
付ネジ21が貫通する取付孔23と、取付ネジ21をね
じ込みできる雌ネジ部23が用意されている。さらに、
アーム部20bと上部ハウジング3との間には、シール
ワッシャ24が挟み込まれており、取付ネジ21を締め
てアーム部20bを上部ハウジング3に密着させて保護
カバー20が動かないようにすると、シールワッシャ2
4によって取付孔23が塞がれてハウジング内は密封さ
れる。
【0015】一方、図5に示すように、保護カバー20
を動かすために取付ネジ21を緩めると、アーム部20
bと上部ハウジング3との間が開くのでシールワッシャ
24によるシール効果がなくなる。このため、上部ハウ
ジング3を貫通する取付孔23を通してハウジング2の
内部と外部との圧力が均一化される。従って、ハウジン
グ2に残圧があっても保護カバー20を動かすために取
付ネジ21を緩めるとハウジング2の内部は減圧され
る。このため、締め付け金具13を外しても下部ハウジ
ング4あるいは取付バンド12が残圧によって飛ぶよう
なことはなく、万一、作業員がハウジング2を減圧する
のを忘れた場合であっても、安全にハウジング2をオー
プンすることができる。
【0016】また、本例のフィルタ10は、保護カバー
20のアーム部20bが旋回する軌跡に沿って延びたス
ペーサ25を上部ハウジング3の表面に用意してある。
このスペーサ25は、保護カバー20が締め付け金具1
3をカバーする位置から旋回されると、アーム部20b
がスペーサ25に載り、アーム部20bと上部ハウジン
グ3の間に隙間が形成されるようになっている。従っ
て、保護カバー20が締め付け金具13の位置からずれ
た状態で取付ネジ21を締めてもハウジング2の内部は
密封されず、エアーを供給してもハウジング2は加圧さ
れない。このため、フィルタ10を取付バンド12を締
める所定の手順でメンテナンスが終了していない状態で
は、誤ってエアーが供給されてもその圧力によってハウ
ジング2の内圧が高くなることはなく、取付バンド12
あるいは下部ハウジング4が飛ぶなどのトラブルを未然
に防止することができる。
【0017】このように、本例のフィルタ10は、保護
カバー20およびこの動作に連動した均圧機構を設ける
ことにより、メンテナンス時の手順ミスなどに対し予防
措置がとられており、極めて安全なフィルタである。さ
らに、保護カバー20の取付ネジ21を用いた均圧機構
の設定および解除は、保護カバー20を動かすための通
常作業として行われるようになっており、メンテナンス
の作業を複雑にすることなく、また、作業員の労力を増
やさずに行えるようになっている。
【0018】なお、メンテナンス手順として、取付バン
ド12を締め付けた後に加圧してエアー漏れがないこと
をハウジングの接続部分(上部および下部ハウジングの
上端3aおよび4a)全体で確認した後に保護カバー2
0を設置するといった方法を採用することも可能であ
り、このような手順を採用する場合は、スペーサ25を
設けずに、適当な位置に保護カバー20を固定して加圧
できるようにすることも可能である。
【0019】図6に、本例のフィルタ10から取付バン
ド12を取り外した状態を示してある。本例のフィルタ
10は、上部ハウジング3と下部ハウジング4を連絡す
るフック30がハウジングの前方2aおよび後方2bの
2か所に設けられている。従って、取付バンド12を取
り外した状態では、上部ハウジング3に設けられたこれ
らのフック30が、下部ハウジングに設けられたフック
止め31と係合して上部ハウジング3および下部ハウジ
ング4が繋がった(連絡された)ままとなる。このた
め、締め付け金具13を緩めて取付バンド12が緩ん
で、下部ハウジング4が上部ハウジング3から分離して
落下することはない。従って、作業員は取付バンド12
を取り外す処理と、上部ハウジング3から下部ハウジン
グ4を取り外す処理を1つ1つ行うことが可能であり、
取付バンド12を取り外すときに下部ハウジング4が落
下しないように支持する必要がない。このため、作業姿
勢が楽になり、労力が軽減される。また、作業員1人で
も安全にハウジング2を分離する作業が行えるので、メ
ンテナンス作業を効率化できる。
【0020】このようにして取付バンド12を取り外し
た後、図7に示すように、フック止め31からフック3
0を取り外すと上部ハウジング3と下部ハウジング4が
分離でき、内部に収納されているフィルタエレメント1
1が現れる。従って、フィルタエレメント11を交換し
た後、上述した手順を逆に行うことによってフィルタエ
レメントを交換する一連のメンテナンス作業を安全に行
うことができる。ハウジング3および4を組み立てる際
も、まず、フック止め31にフック30を取り付けるこ
とによって上部ハウジング3および下部ハウジング4を
仮止めできるので、取付バンド12を装着する際に下部
ハウジング4を支えている必要がない。従って、取付作
業も非常に簡単となり、作業員1人でも簡単に、また、
安全に作業を行うことができる。また、取付バンド12
を締め付けた後に締め付け金具13を保護カバー20で
覆わないとハウジング2の内部を加圧できないという予
防機構もあるので、取付バンド12を締めつけ忘れるな
どの手順にミスがあっても作業員の安全を確保できる。
【0021】さらに、本例のフィルタ10は、取付バン
ド12のうち、フック30を跨ぐように設定できる箇所
が締め付け金具13とコネクタ19に限定されているの
で、取付バンド12の周方向の位置決めが自動的に行わ
れる。従って、締め付け金具13を操作する前後にはか
ならず保護カバー20を移動する作業が入り、ハウジン
グ2の内部を均圧にする処理が自動的に行われるので、
作業中のケアレスミスに対する予防効果が非常に高い。
【0022】なお、以上ではプロセス用あるいは計装用
などの空気を供給する空気系統に設置されるエアーフィ
ルタを例に本発明を説明しているが、水あるいは油など
の他の流体をハンドリングする配管系統に設置されるフ
ィルタについても本発明を適用できることはもちろんで
ある。
【0023】また、保護カバーの形状も本例の方形に限
定されることはなく、締め付け金具を適切に保護できる
形状であれば良いことはもちろんである。さらに、保護
カバーは上部ハウジングに限らず、下部ハウジングに取
り付けることも可能である。また、保護カバーは旋回す
るものに限らず、上下あるいは左右などに平行移動する
ものであってももちろん良く、均圧機構も本例の取付ネ
ジの代わりに保護カバーを移動に伴って開閉するような
機構を採用することももちろん可能である。
【0024】フックの数も上記の2つに限らず、1つで
も良く、あるいは3つ以上のフックを設けることも可能
である。また、フック止めを上部ハウジング3の側に設
けても良いことはもちろんである。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のフィル
タにおいては、上部および下部ハウジングを固定する取
付バンドの締め付け金具をカバーする保護カバーを設
け、この保護カバーに連動してフィルタ内を外気と均圧
にできるようにしている。従って、収納されているエレ
メントを交換するなどのメンテナンスを行うときに上部
および下部ハウジングを分離しようとすると、ハウジン
グ内に残圧が残っていても事前に放出され、メンテナン
ス上のトラブルが発生するのを予防できる。
【0026】さらに、本発明のフィルタは、取付バンド
に加えて上部および下部ハウジングを連絡するフックが
設けられており、締め付け金具を緩めてもすぐに上下の
ハウジングが分離して落下しないようになっている。こ
のため、メンテナンスのときに1つ1つの作業を順番に
行うことができ、メンテナンスの操作が簡単となり作業
効率が良く、さらに、安全にメンテナンスを行えるフィ
ルタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエアーフィルタの概
略構成を示す断面図である。
【図2】図1に示すエアーフィルタの外観を示す正面図
である。
【図3】図1に示すエアーフィルタの保護カバーを動か
した状態を示す正面図(図3(a))と、横断面図(図
3(b))である。
【図4】図1に示すエアーフィルタの保護カバーの取り
付け部分を拡大して示す正面図(図4(a))と、縦断
面図(図4(b))である。
【図5】図4に示す保護カバーを動かしたときの状態を
示す正面図(図5(a))と、縦断面図(図5(b))
である。
【図6】図1に示すエアーフィルタの取付バンドを取り
外した状態を示す側面図(図6(a)、正面図(図6
(b))と、横断面図(図6(c))である。
【図7】図1に示すエアーフィルタのフックを取り外し
て上部および下部ハウジングを分離した状態を示す正面
図である。
【図8】従来のフィルタの構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1、10 フィルタ 2 ハウジング 3 上部ハウジング 3a 上部ハウジングの下端 4 下部ハウジング 4a 下部ハウジングの上端 5、6 接続ノズル 11 フィルタエレメント 12 取付バンド 13 締め付け金具 15 上下のハウジングの接合部 20 保護カバー 21 保護カバーの取付ネジ 22 貫通孔 24 シールワッシャ 25 スペーサ 30 フック 31 フック止め
フロントページの続き (72)発明者 吉岡 万寿男 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオ ン機械株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−119826(JP,A) 特開 昭62−144720(JP,A) 実開 平3−22506(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 29/11 B01D 35/30 B01D 46/24 B01D 46/42

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部ハウジングおよび下部ハウジングに
    分割可能な筒型のハウジング内にフィルタエレメントを
    収納可能なフィルタにおいて、 前記上部ハウジングの下端および前記下部ハウジングの
    上端を突き合わせた状態で固定する取付バンドと、この
    取付バンドの締め付け金具と、この締め付け金具の保護
    カバーと、この保護カバーを前記上部または下部ハウジ
    ングに取り付ける取付金具とを有し、前記保護カバーを
    動かすために前記取付金具を操作すると前記ハウジング
    を貫通する貫通路が形成されることを特徴とするフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記取付金具は前記
    上部または下部ハウジングを貫通して取り付けられた取
    付ネジであり、この取付ネジを緩めると前記貫通路が形
    成されることを特徴とするフィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記保護カバーは前
    記取付ネジを中心に旋回可能に取り付けられており、こ
    の保護カバーが前記締め付け金具をカバーする位置から
    ずれると前記取付ネジ近傍の保護カバーと前記上部また
    は下部ハウジングとの間に隙間を形成するスペーサを有
    することを特徴とするフィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記保護カバーで覆
    われる部分に、前記上部ハウジングおよび下部ハウジン
    グを連絡する着脱可能なフックが設けられており、前記
    締め付け金具はこのフックを跨いで装着できるようにな
    っていることを特徴するフィルタ。
  5. 【請求項5】 上部ハウジングおよび下部ハウジングに
    分割可能な筒型のハウジング内に、フィルタエレメント
    を収納可能なフィルタにおいて、 前記上部ハウジングの下端および前記下部ハウジングの
    上端を突き合わせた状態で固定する取付バンドと、この
    取付バンドの締め付け金具と、前記上部ハウジングおよ
    び下部ハウジングを連絡する着脱可能なフックとを有す
    ることを特徴とするフィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記取付バンドは、
    前記フックを跨ぐ部分を備えていることを特徴とするフ
    ィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記締め付け金具は
    前記フックを跨いで装着できるようになっていることを
    特徴とするフィルタ。
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