JP3354628B2 - ワイヤドットプリンタ - Google Patents

ワイヤドットプリンタ

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JP3354628B2
JP3354628B2 JP14643693A JP14643693A JP3354628B2 JP 3354628 B2 JP3354628 B2 JP 3354628B2 JP 14643693 A JP14643693 A JP 14643693A JP 14643693 A JP14643693 A JP 14643693A JP 3354628 B2 JP3354628 B2 JP 3354628B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤドットプリンタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数本の印字ワイヤを電磁的
にあるいは圧電素子により駆動し、印字ワイヤの先端で
インクリボンを介してプラテン上の記録媒体にドットマ
トリクスの記録を形成する印字ヘッドがある。印字ワイ
ヤの配列としては、印字ヘッドの移動方向に垂直に配列
する垂直配列と、傾斜して配列する斜め配列とがあり、
斜め配列はドットの縦ピッチを小さくし、かつ駆動時の
騒音を小さくする利点がある。また、印字速度には、高
速印字(Draftモード)と、高密度印字(NLQモ
ード)時の低速印字とがある。また、印字ワイヤを多数
設ける場合に、複数の列に整列させ、隣り合う印字ワイ
ヤを同一レベルに位置させたパラレル配置と、相互に半
ピッチずつ上下に位置をずらした千鳥配置とがある。パ
ラレル配置は高速印字に適し、千鳥配置は高密度印字に
適する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の斜め配列の印字
ワイヤで低速印字(高密度印字)を行う場合には、図1
0(a)に示すように、第1の印字ワイヤの駆動パルス
から第2の印字ワイヤの駆動パルスまでの時間的ずれ量
(タイムラグ)Ta1が大きくとれ、駆動パルスの重な
り数が少なくなり、このために騒音が小さくかつ電源容
量も小さくてすむ。しかし、例えば、低速印字に対して
2倍の速度の高速印字を行う場合には、図10(b)に
示すように、駆動パルスのタイムラグTa2を低速の場
合の2分の1と小さくしなければならず、このために駆
動パルスの重なり数が多くなるので、低速印字に比べて
垂直配列に対する騒音低減効果が減少しかつ大きな電源
容量が必要となってしまう。
【0004】そこで本発明の目的は、高速印字の場合に
も低速印字の場合にも、騒音が低減しかつ電源容量も小
さくて済むワイヤドットプリンタを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のワイヤドットプリンタは、電磁的にあるい
は圧電素子により駆動される複数の印字ワイヤが支持さ
れている印字ヘッドと、この印字ヘッドに固定されてお
、印字ヘッドの移動方向と垂直な方向に対し所定の角
度だけ傾斜させて印字ワイヤを配列するガイド孔を有す
るガイド手段と、印字速度に応じて印字ワイヤの配列の
傾斜角度を切り換えるための切換手段とを具備し、上記
のガイド孔は、印字ワイヤを印字ヘッドの移動方向と平
行に移動可能に設けられており、上記の切換手段は、印
字ワイヤを印字ヘッドの移動方向と平行に移動させて印
字ワイヤの配列の傾斜角度を切り換えることを特徴と
ている。
【0006】本発明のワイヤドットプリンタは、電磁的
にあるいは圧電素子により駆動される複数の印字ワイヤ
が支持されている印字ヘッドと、この印字ヘッドに固定
されており、各印字ワイヤが貫通し、各印字ワイヤが印
字ヘッドの移動方向と平行に摺動可能な複数のガイド孔
を有するガイド板と、印字ヘッドに設けてあり、各印字
ワイヤが貫通し、印字ヘッドの移動方向と垂直な方向に
対し所定の角度だけ傾斜させて印字ワイヤを配列するガ
イド長溝を有し、固定のガイド板に対向的に設けてある
可動のガイド板と、可動のガイド板を駆動してガイド長
溝の傾斜角度を切り換えることにより、印字ワイヤを印
字ヘッドの移動方向と平行に移動させて 印字ワイヤの配
列の傾斜角度を切り換え可能な切換レバーとより構成
し、切換手段は印字速度に応じてこの切換レバーを切り
換えるように構成しても良い。
【0007】また、上記切換手段は、印字ヘッドに設け
てあり、印字ヘッドの移動方向に摺動可能に設けてある
スライド部材と、スライド部材の摺動に連動し、スライ
ド部材の摺動方向に直交する方向に移動可能に設けてあ
る伝達レバーと、伝達レバーの移動を切換レバーに伝達
する板ばねとにより構成し、予め組み込まれているプロ
グラムにしたがって印字ヘッドが通常の印字範囲を越え
て移動されることにより切換レバーが切り換えられるよ
うにしても良い。
【0008】
【作用】切換レバーが切換手段により切り換えられて、
可動のガイド板が固定のガイド板に対して所定の角度範
囲内で回動すると、印字ワイヤの斜め配列の角度が切り
換えられ、同一の時間的ずれ量で高速印字モードと高密
度印字モードの印字が選択的にできる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の詳細を好適な
実施例に沿って説明する。
【0010】図3および図4に本発明の一実施例に係る
ワイヤドットプリンタの印字ヘッド1の正面図を示し、
図5にこの印字ヘッド1の断面図を示している。
【0011】印字ヘッド1のヘッドフレーム2のノーズ
部2aの先端部には、電磁的に駆動される複数(この一
実施例では24本)の印字ワイヤ3が2列に整列して支
持されている。印字ヘッド1内には、各印字ワイヤ3を
駆動するための電磁的駆動手段として、鉄心,駆動コイ
ル,印字レバーおよび復帰ばね等(図示せず)が備わっ
ている。24本の印字ワイヤ3は、対応する各印字レバ
ーの先端部に固着され、鉄心に吸引されて対応する各印
字レバーが前進したとき(図5の上方へ変位したとき)
に印字し、印字後復帰ばねのばね力により後退するよう
になっている。
【0012】ノーズ部2aの前端には、印字ワイヤ3の
先端部を摺動可能にガイドし、かつ印字ワイヤ3を斜め
に配列するガイド孔を有するガイド手段4が設けてあ
る。ガイド手段4の一例として、図1(a)(b)
(c)および図5には4枚の板で構成した例を示してい
る。
【0013】即ち、ノーズ部2aの先端側から、固定の
ガイド板41、可動のガイド板42、切換レバー43お
よびガイド板取付板44が順に設けてあるもので、全て
の板41,42,43および44は、印字ワイヤ3の延
伸方向に相対向して重なり状態に設けてある。
【0014】固定のガイド板41は、ノーズ部2aの先
端部に固定してあり、ガイド板取付板44は、ノーズ部
2aの内周に固定してあり、可動のガイド板42および
切換レバー43は両者の中間部に位置している(図5を
参照)。
【0015】図2(a)〜(d)に示すように、固定の
ガイド板41には、それぞれの印字ワイヤ3が貫通し、
印字ワイヤが印字ヘッドの移動方向と平行に摺動可能な
複数(12個)のガイド孔41aが左右に2列に設けて
ある。これらはヘッドの移動方向と平行に延びた長円溝
となっており、これらのガイド孔の幅は印字ワイヤの摺
動が可能なように印字ワイヤの径よりわずかに広いもの
となっており、長さは、印字ワイヤの可動範囲より若干
大きくなっている。また、印字ヘッドの移動方向と垂
直な方向の印字ワイヤの位置決めをするため、所定のピ
ッチで平行に並んでいる。また、左右のガイド孔41
a,41aは、上記所定ピッチの半ピッチ分上下にずら
して設けてあり、印字ワイヤ3を千鳥配置に整列させる
ようにしている。
【0016】ガイド板取付板44に中心軸45および度
決め軸46が固着してあり、中心軸45の両側には、傾
斜して平行に配置されており、12本ずつの2列の各印
字ワイヤ3が整列して嵌合可能なワイヤガイド長溝44
a,44aが設けてある。これらは逃げ穴であるので、
印字ワイヤの可動範囲より若干大きめの形状になってい
る。
【0017】中心軸45は、可動のガイド板42および
切換レバー43に設けた中心孔42b,43bを回動可
能に貫通し、固定のガイド板41に設けた中心孔41b
に嵌合して固定状態にしている。度決め軸46は、固定
のガイド板41に設けた縦長の度決め孔41cに嵌合し
ている。
【0018】切換レバー43に連結ピン47,47が固
着してあり、可動のガイド板42に設けた連結孔42
d,42dに嵌合しており、これによって切換レバー4
3の切換動作が可動のガイド板42に伝達され、両者は
一体として中心軸45を中心として揺動可能になってい
る。
【0019】切換レバー43には、度決め軸46により
揺動角を規制するための度決め凹部43cが設けてあ
る。可動のガイド板42および切換レバー43には、固
定のガイド板41のガイド孔41aを斜めに横切るガイ
ド長溝42a,42aおよび43a,43aが設けてあ
る。このガイド長溝42aの幅は印字ワイヤ3が摺動可
能な様にその径よりわずかに広く均一な幅になってい
る。このガイド長溝42aによって、印字ワイヤ3の印
字ヘッド移動方向の位置決めがされている。また、ガイ
ド長溝42aの長さは、印字ワイヤ3の移動範囲よりも
十分に大きいものとなっている。ガイド長溝43aは逃
げ穴であり、ガイド長溝42aより若干大きめである。
これらガイド長溝42a,42aおよび43a,43a
左右平行に並んでいる。
【0020】また、切換レバー43には、中心軸45を
中心にして所定の角度範囲内で回動する駆動力を受ける
ために、突出部43eを設けてあり、突出部43eの先
端に連結溝43fが形成してある。
【0021】本発明では、上記のガイド手段4の構成に
おいて、切換レバー43を中心軸45を中心として揺動
させて印字ワイヤ3の斜め配列の角度を切り換え、しか
も上下方向の印字ワイヤの千鳥配置は変更しないもので
ある。そこで次に、図3および図4を参照して、印字ワ
イヤ3の斜め配列の角度を切り換えるための切換レバー
43の切換手段5について説明する。
【0022】この切換手段5は、ヘッドフレーム2(ま
たはヘッドフレームと固定関係にある部材)に印字ヘッ
ド1の移動方向(図3の左右方向)と実質的に平行にス
ライド可能に設けられたスライド部材51と、スライド
部材51の摺動に連動して切換レバー43を回動させる
伝達レバー52および板ばね53とから構成されるもの
である。
【0023】スライド部材51は、図3および図4に示
すように、ヘッドフレーム2の両側より突出状態に設け
られており、通常の移動領域(印字範囲)内では印字ヘ
ッド1と共に移動可能であるが、印字ヘッド1が通常の
印字範囲を越えて移動したときに、プリンタ内の左右に
設けられた図示しない静止部材(右側静止部材および左
側静止部材)と当接することにより印字ヘッド1に対し
相対的に反対方向に摺動可能である。即ち、印字ヘッド
1が通常の移動領域を越えてさらに右側へ移動すると、
スライド部材51の右端部が右側静止部材と当接してス
ライド部材51が左方へ変位する(図3)とともに、印
字ヘッド1が通常の移動領域を越えて左側へ移動する
と、スライド部材51の左端部が左側静止部材と当接し
てスライド部材51が右方へ変位する(図4)ようにな
っている。
【0024】具体的には、スライド部材51は、ヘッド
フレーム2の下辺の固定部20に左右方向に移動可能に
連結されているもので、その移動方向に長いガイド長孔
51aが左右に設けてある。固定部20の左右両端部に
ローラピン21が固定してある。各ローラピン21には
ローラを回転自在に嵌合させ、この各ローラを各ガイド
長孔51a内に位置させ、かつ各ローラピン21の頭部
にEリング21aを止めることによって、スライド部材
51を固定部20から脱出不能にしかつ左右に移動可能
に取り付けてある。
【0025】また、スライド部材51の中央部には、そ
の移動方向に長い溝51bが設けてある。溝51bの中
央部は圧縮コイルばね22が嵌合するばね保持溝51b
1 である。その両側から延伸する連通溝51b2 ,51
b2 は、ばね保持溝51b1よりも幅が狭くなってい
る。各連通溝51b2 には、固定部20に立設してある
一対のピン23が嵌合している。
【0026】さらに、スライド部材51の中央部下端面
には、逆台形のクリック用突起51cが設けてある。固
定部20の立上り部20aとスライド部材51との間の
間隙に、位置決め用の板ばね24が圧入されて固定部2
0に固定されており、板ばね24はスライド部材51の
端面に弾接している。板ばね24の中央部にはクリック
用突起24aが屈曲形成してある。スライド部材51の
突起51cは、板ばね24の突起24aを押圧して板ば
ね24を橈ませて突起24aを乗り越え、突起24aの
右側と左側とに位置することができる。
【0027】さらにまた、スライド部材51には、カム
溝51dが設けてある。このカム溝51dは、スライド
部材51の左右方向の移動を伝達レバー52の上下方向
の移動に変換するためのものである。カム溝51dに
は、印字ヘッド1の移動方向に長くかつ移動方向に垂直
な方向(上下方向)に相互の位置がずれている第1長溝
51d1 および第2長溝51d2 と、この両長溝を連結
する傾斜溝51d3 とが設けてある。
【0028】スライド部材51の左右方向への移動に連
動して切換レバー43を回動させる構成には、上下方向
に移動する伝達レバー52と、このレバーの上下移動を
切換レバー43に伝達する板ばね53とを用いている。
【0029】伝達レバー52にはその移動方向に長い長
溝52a,52aが設けてあり、ヘッドフレーム2に圧
入した支持ピン25,25が各長溝52aに嵌合してい
る。この各支持ピン25も、先に説明したローラピン2
1と同様の構成であって、支持ピン25にローラを回転
自在に嵌合させ、このローラを各長溝52a内に位置さ
せ、かつ各支持ピン25の頭部にEリング25aを止め
ることによって、伝達レバー52をヘッドフレーム2か
ら脱出不能にしかつ上下に移動可能に取り付けてある。
【0030】伝達レバー52の下端部にローラピン54
が設けてあり、このローラピンがスライド部材51のカ
ム溝51dに摺動自在に嵌合することにより、スライド
部材51の左右移動を伝達レバー52の上下移動に変換
して伝達している。
【0031】伝達レバー52の中央部に形成されたばね
取付部52bには、板ばね53の基端部がねじ26で固
定してある。板ばね53の先端部は、切換レバー43の
連結溝43fに係合している。
【0032】次に、整列している印字ワイヤ3の斜め配
列の角度を切り換える動作について説明する。
【0033】図3の状態は、印字ヘッド1が通常の移動
領域を越えてさらに右側へ移動し、スライド部材51の
右端部が不図示の右側静止部材と当接して左方へ摺動し
た状態であり、この変位により、ローラピン54はカム
溝51d内を第1長溝51d1 から傾斜溝51d3 を経
て第2長溝51d2 内に摺動変位している。これによっ
て伝達レバー52が上方へ変位し、板ばね53を介して
切換レバー43を、中心軸45を中心にして度決め凹部
43cに許容された範囲だけ時計方向へ回動させてい
る。この回動は連結ピン47を介して可動のガイド板4
2に伝達されるので、共に時計方向へ回動される。
【0034】この回動により、可動のガイド板42およ
び切換レバー43のガイド長溝42aおよび43aは、
図2(b)(c)に示す状態よりも時計回りに傾斜した
状態となり、印字ワイヤ3は、固定のガイド板41のガ
イド孔41a内で印字ヘッドの移動方向と垂直な方向に
対して大きな傾斜角度をとる位置、即ち上部のガイド孔
では右寄りを、下部のガイド孔では左寄りを貫通し、し
たがって大きい傾斜角度でかつ千鳥配置で整列する。印
字ワイヤ3がこの位置に整列するための横方向の移動
は、ガイド板取付板44のワイヤガイド長溝44aが上
記の形状を有しているので、何等妨げられることはな
い。
【0035】図6(a)に、図3における印字ワイヤ3
の整列状態の詳細を示す。
【0036】図4の状態は、印字ヘッド1が通常の移動
領域を越えてさらに左側へ移動し、スライド部材51の
左端部が不図示の左側静止部材と当接して右方へ摺動し
た状態であり、この変位により、ローラピン54は第2
長溝51d2 から傾斜溝51d3 を経て第1長溝51d
1 内に摺動変位している。これによって伝達レバー52
が下方へ変位し、板ばね53を介して切換レバー43
を、中心軸45を中心にして度決め凹部43cに許容さ
れた範囲だけ反時計方向へ回動させている。可動のワイ
ヤガイド42も同様である。
【0037】この回動により、可動のガイド板42およ
び切換レバー43のガイド長溝42aおよび43aは、
図2(b)(c)に示す状態よりも反時計回りに傾斜し
た状態となり、印字ワイヤ3は、固定のガイド板41の
ガイド孔41a内で印字ヘッドの移動方向と垂直な方向
に対して小さな傾斜角度をとる位置、即ち上部のガイド
孔では左寄りを、下部のガイド孔では右寄りを貫通し、
したがって小さな傾斜角度でかつ千鳥配置で整列する。
【0038】図6(b)に、図4における印字ワイヤの
整列状態の詳細を示す。
【0039】印字を行うに際しては、高速印字(Dra
ftモード)か高密度印字(NLQモード)かに対応し
て、まず、印字ワイヤ3の斜め配列の角度を、大きい傾
斜角度か小さな傾斜角度かに選択して整列させる。その
上で、印字タイミングのずれ量の同じ駆動信号を供給し
て印字動作を行う。
【0040】図7乃至図8に示すように、中央処理装置
CPU6にはドットパターンやフローのソフトや印字モ
ードに対応する印字タイミングなどを記憶するROM6
1と、ROM61のデータを呼び出して一時的に蓄える
RAM62とが接続してある。そこで、モード切換スイ
ッチ63から例えば高速印字の信号が供給されると、印
字速度は高速印字v2 であるので、印字ワイヤ3が高速
印字v2 用の斜め配列の角度になっていない場合には、
CPU6からキャリア駆動回路64を介してキャリアモ
ータ65に駆動信号が供給される。この駆動信号により
キャリアが通常の移動領域を越えてさらに右側へ移動
し、上に説明したように、スライド部材51が左方へ変
位し、ローラピン54が第2長溝51d2 内に摺動変位
し、伝達レバー52が上方へ変位し、板ばね53を介し
て切換レバー43を時計方向へ回動させ、したがって印
字ワイヤ3は大きい傾斜角度の高速印字v2 用のワイヤ
配列となる。
【0041】そこでCPU6によってRAM62から高
速印字v2 に対応する図9(b)の印字駆動信号が呼び
出され、この信号によりヘッド駆動回路66を介して印
字ヘッド1が駆動され、図示しないバッファに記憶され
ている印字データが出力されて高速印字が行われる。そ
れぞれの印字ワイヤの駆動信号の間には、時間的ずれ量
Tb2が存在する。また、CPU6から紙送り駆動回路
67へ紙送り信号が供給され、紙送りモータ68が駆動
される。
【0042】これに対して、制御回路CPU6に、モー
ド切換スイッチ63から高密度印字の信号が供給される
と、印字速度は低速印字v1 であるので、印字ワイヤ3
が低速印字(高密度印字)v1 用の斜め配列の角度にな
っていない場合には、CPU6からキャリア駆動回路6
4を介してキャリアモータ65に駆動信号が供給され
る。この駆動信号によりキャリアが通常の移動領域を越
えてさらに左側へ移動し、上に説明したように、スライ
ド部材51が右方へ変位し、ローラピン54が第1長溝
51d1 内に摺動変位し、伝達レバー52が下方へ変位
し、板ばね53を介して切換レバー43を反時計方向へ
回動させ、したがって印字ワイヤ3は小さな傾斜角度の
高密度印字v1 用のワイヤ配列となる。
【0043】そこでCPU6によってRAM62から高
密度印字v1 に対応する図9(a)の印字駆動信号が呼
び出され、この印字駆動信号により高密度印字が行われ
る。この駆動信号の時間的ずれ量Tb1 は先のずれ量T
b2 と等しく、Tb1=Tb2であり、したがって本発明
の場合には、高密度印字v1 の場合も高速印字v2 の場
合も同一の印字タイミングのずれ量で印字動作が実行さ
れる。紙送りについては上記と同様である。これを図1
0に示し先に説明した従来の低速印字,高速印字の印字
タイミングTa1,Ta2と比べてみると、その相違は歴
然としている。
【0044】上記の実施例ではガイド手段に複数枚の板
を用いているが、これに限られるものでなく、1枚のガ
イド板で複数本の印字ワイヤを各別にガイドするように
し、印字ワイヤの斜め配列の角度を切り換える切換手段
は、印字ヘッド全体を回転することによるものであって
も良い。
【0045】また印字ワイヤをガイドするガイド孔は1
列に整列するものに限られず、例えば菱形状の配列であ
っても良い。この場合菱形の各列の傾斜角度を切り換え
るための切換手段を採用すれば、本実施例と同様の作用
効果が達成できる。
【0046】上記の実施例では、印字ヘッドの移動速度
が2通りのものを示しているが、これに限られるもので
なく、3通り以上の移動速度とし、これにそれぞれ対応
する印字ワイヤの傾斜角度を設けても良い。
【0047】また、切換手段は手動でも良く、ソレノイ
ドにより切り換えることも可能であり、その他種々の手
段がある。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ガイド手段により印字ワイヤを斜めに配列すると共に、
印字速度に応じて切換手段によりこの印字ワイヤの斜め
配列の角度を切り換えるように構成しており、斜め配列
の角度を大きくして高速印字を行い、斜め配列の角度を
小さくして低速印字を行うことにより、高速印字モード
と高密度印字モード(低速印字モード)とで、印字タイ
ミングの時間的ずれ量を同一にすることが可能となる。
したがって高速印字の時にも、低速印字の場合と同じ印
字タイミングの時間的ずれ量によって駆動できるので、
高速印字の場合にも騒音を低減でき、かつ電源容量も小
さく押さえることが可能であり、駆動回路も簡略化で
き、製品の小型化および低コスト化が達成できる。更
に、各印字ワイヤの磁気回路間の磁気的干渉が減少する
ので、各印字ワイヤの特性が良くなり、印字圧が向上す
る。
【0049】ガイド手段を固定のガイド板と可動のガイ
ド板と切換レバーにより構成するので、構成が簡単とな
り、また、切換手段をスライド部材と伝達レバーと板ば
ねにより構成するので、印字ワイヤの斜め配列の角度の
切り換えに特別な駆動源を必要とせず、コストの低減に
有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例に係るガイド手段の
正面図である。 (b)は(a)のAーA線に沿う断面図である。 (c)は(a)のBーB線に沿う断面図である。
【図2】(a)は固定のガイド板を示す正面図である。 (b)は可動のガイド板を示す正面図である。 (c)は切換レバーを示す正面図である。 (d)はガイド板取付板を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るワイヤドットプリンタ
の高速印字モードに切り換わった状態を示す正面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に係るワイヤドットプリンタ
の高密度印字モードに切り換わった状態を示す正面図で
ある。
【図5】図3のCーC線に沿う断面図である。
【図6】本発明の一実施例に係るワイヤドットプリンタ
において、印字モードを切り換えた場合の印字ワイヤの
整列状態の詳細を示す図であり、 (a)は高速印字モード状態である。 (b)は高密度印字モード状態である。
【図7】フロー図である。
【図8】ブロック図である。
【図9】(a)は本発明を用いて低速印字する印字タイ
ミングを説明するための駆動パルスの波形図である。 (b)は本発明を用いて高速印字する印字タイミングを
説明するための駆動パルスの波形図である。
【図10】(a)は従来のプリンタを用いて低速印字す
る印字タイミングを説明するための駆動パルスの波形図
である。 (b)は従来のプリンタを用いて高速印字する印字タイ
ミングを説明するための駆動パルスの波形図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド 3 印字ワイヤ 4 ガイド手段 41 固定のガイド板 41a ガイド孔 42 可動のガイド板 42a ガイド長溝 43 切換レバー 5 切換手段 51 スライド部材 52 伝達レバー 53 板ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/255 B41J 2/265 B41J 2/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁的にあるいは圧電素子により駆動さ
    れる複数の印字ワイヤが支持されている印字ヘッドと、 上記印字ヘッドに固定されており、上記印字ヘッドの移
    動方向と垂直な方向に対し所定の角度だけ傾斜させて上
    記印字ワイヤを配列するガイド孔を有するガイド手段
    と、 印字速度に応じて上記印字ワイヤの配列の傾斜角度を切
    り換えるための切換手段とを具備し、 上記ガイド孔は、上記印字ワイヤを上記印字ヘッドの移
    動方向と平行に移動可能に設けられており、 上記切換手段は、上記印字ワイヤを上記印字ヘッドの移
    動方向と平行に移動させて上記印字ワイヤの配列の傾斜
    角度を切り換える ことを特徴と するワイヤドットプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 電磁的にあるいは圧電素子により駆動さ
    れる複数の印字ワイヤが支持されている印字ヘッドと、 上記印字ヘッドに固定されており、上記各印字ワイヤが
    貫通し、上記各印字ワイヤが上記印字ヘッドの移動方向
    と平行に摺動可能な複数のガイド孔を有するガイド板
    と、 上記印字ヘッドに設けてあり、上記各印字ワイヤが貫通
    し、上記印字ヘッドの移動方向と垂直な方向に対し所定
    の角度だけ傾斜させて上記印字ワイヤを配列するガイド
    長溝を有し、上記固定のガイド板に対向的に設けてある
    可動のガイド板と、 上記可動のガイド板を駆動して上記ガイド長溝の傾斜角
    度を切り換えることにより、上記印字ワイヤを上記印字
    ヘッドの移動方向と平行に移動させて上記印字ワイヤの
    配列の傾斜角度を切り換え可能な切換レバーと、 印字速度に応じて上記切換レバーを切り換える切換手段
    とを具備するワイヤドットプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記切換手段は、上
    記印字ヘッドに設けてあり、上記印字ヘッドの移動方向
    に摺動可能に設けてあるスライド部材と、上記スライド
    部材の摺動に連動し、上記スライド部材の摺動方向に直
    交する方向に移動可能に設けてある伝達レバーと、上記
    伝達レバーの移動を上記切換レバーに伝達する板ばねと
    からなり、 予め組み込まれているプログラムにしたがって上記印字
    ヘッドが通常の印字範囲を越えて移動されることにより
    上記切換レバーが切り換えられることを特徴とするワイ
    ヤドットプリンタ。
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