JP3354307B2 - ダンパ装置およびこれを備える回転機構 - Google Patents

ダンパ装置およびこれを備える回転機構

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JP3354307B2 JP20992894A JP20992894A JP3354307B2 JP 3354307 B2 JP3354307 B2 JP 3354307B2 JP 20992894 A JP20992894 A JP 20992894A JP 20992894 A JP20992894 A JP 20992894A JP 3354307 B2 JP3354307 B2 JP 3354307B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転扉等の回転体の
回動を緩和することができるダンパ装置およびこれを備
える回転機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、テレビ等の前面に取
付られた回転扉等の回転体を緩慢に回動することができ
る装置としてダンパ装置が存在する。このダンパ装置と
しては、種々の動作様式のものが存在するが、そのうち
例えば、回転式ダンパ装置は、円筒状のケース内にロー
タを回転自在に収納するとともに、このロータに回転軸
を装着した構成となっている。そして、前記ケース内に
は粘性オイル等のロータの回転を制動する手段が収容さ
れている。
【0003】従来の回転体の回転機構は、回転体の回動
中心となる回転軸にギヤを装着し、このギヤとダンパ装
置の回転軸に装着されたギヤとを歯合させて、回転体の
回転を制動するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のダンパ装置をテレビ等の構造体の本体側に装着し、次
いで回転扉等の回転体を本体側に装着すると、回転体の
取付にばらつきが発生することがあり、ダンパ側のギヤ
と回転体側のギヤとの歯合が不良となって、効果的なダ
ンパ効果が得られない問題がある。また、両者のギヤを
短時間に歯合させることは困難である。
【0005】一方、回転体の内部にダンパ装置を備え、
ダンパ装置のロータの回転軸のギヤと回転体の中心軸の
ギヤとを予め歯合しておき、このような回転体をそのま
ま本体側に装着できるようにして、回転体の取付にばら
つきが生じないようにした従来例がある(例えば、実公
平2−922号)。しかしながら、この従来例では、回
転体側にダンパ機構およびダンパ動作を伝達する機構が
設けられているために、回転体の厚さ方向の幅が大きく
なって回転機構が大型化する問題がある。
【0006】そこで、本発明は、回転体の回転機構をコ
ンパクトにできるダンパ装置を提供することを目的とす
る。また他の目的は、回転体とダンパ装置とを容易に連
結することができる回転機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明は回転体が回転軸を中心に回動するのを緩
和するダンパ装置において、前記回転体に装着されるジ
ョイント部と、当該ジョイント部の回動を緩和するダン
パ機構と、当該ダンパ機構と前記ジョイント部とを連結
するリンク機構と、を備え、前記ジョイント部は前記回
転体と一体となって前記回転軸を中心に回動するよう構
成したことを特徴とする。
【0008】また、本発明のダンパ装置は、前記ジョイ
ント部は一方向に回動するよう付勢されているととも
に、ケース本体と、前記ジョイント部の回動に伴って該
ケース本体に対して移動可能に設けられた移動部材と、
をさらに備え、両者のいずれか一方に略ハート型のカム
を設け、他方に該カムに沿って相対的に滑動する滑動部
材を設け、滑動部材がカムと係合しない解放状態から前
記ジョイント部の前記付勢方向と反対方向への第1番目
の回動により滑動部材がカムの略ハート型の谷部に係止
され、この係止状態から第2番目の回動により滑動突起
が再び前記解放状態に戻るロック・解放機構を備えてい
ることが好ましい。
【0009】また、本発明に係わる回転機構は、前記ダ
ンパ装置と回転体とを備え、前記回転体は前記回転軸に
嵌合される溝部が形成された軸受けを有するとともに、
前記ジョイント部は前記回転体に連結される連結片を有
し、前記溝部内に前記回転軸が嵌合された際、前記連結
片が前記回転体に連結するように構成されたことを特徴
とする。前記軸受けには前記溝部に続いて前記連結片が
装着される第2の溝部が形成されていることが好まし
い。
【0010】
【作用】前記本発明に係わるダンパ装置によれば、回転
体と回転体に装着可能なジョイントとが共通の回転軸に
沿って回動するように構成されているため、回転体の回
転機構をコンパクトにすることができる。また、ダンパ
装置にロック・解除機構を備えることにより、ダンパ装
置を備える回転機構に別途ロック・解除装置を設ける必
要はなく、回転機構の小型化を図ることができる。
【0011】また、上記ダンパ装置を備える回転機構に
よれば、回転体の軸受けの溝部内に回転軸を嵌合すると
ダンパ装置のジョイント部の連結片が回転体に連結する
ように構成されているために、ダンパ装置から回転体へ
の緩衝作用の伝達を歯車を使用することなく可能とな
り、さらに回転体の回転機構をコンパクトにできるとと
もに、回転体とダンパとを容易に連結することができ
る。
【0012】また、前記軸受けには前記溝部に続いて前
記連結片が装着される第2の溝部が形成されているため
に、回転体を回転軸側に押し込むと回転体の軸受けの溝
部内に回転軸が嵌合しながら、ジョイント部の連結片が
軸受け内の第2の溝部に装着される。したがって、回転
体とダンパ装置とをさらに容易に連結することができ
る。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。
【0014】図1は本発明に係わる回転機構が適用され
る構造体としてのテレビ10を示すものであり、テレビ
10の下部表面に回動自在に装着された回転扉12が本
発明の回転体に相当するものである。
【0015】図2ないし4は前記回転体の回動を制動す
るためのダンパ装置を示すものであり、図5は当該ダン
パ装置の分解斜視図である。このダンパ装置14は、ケ
ース本体16と、回転扉12に装着可能なジョイント部
18と、該ジョイント部の回動を制動するダンパ機構2
0と、前記ジョイント部の回動を前記ダンパ機構20に
伝達する、リンク機構としてのシャフト部22と、ダン
パ機構20の中心の回転軸42に装着され、一端が前記
シャフト部に連結されてダンパ機構の緩衝作用をシャフ
ト部に伝達する半円体24とを備える。この半円体は巻
きばね25によって常時反時計方向、すなわち扉が開く
方向に付勢されている。
【0016】前記ジョイント部18からは斜めに突出す
るフランジ26が形成され、このフランジ26の側面に
は、シャフト部の形成方向とは直交する方向に、本発明
の連結片としての小突片28が備えられている。また、
ジョイント部18の先端には、後述の回転軸35が係合
される、半円状溝30が形成され、ジョイント部の他端
には、前記シャフト部22の先端側面に形成された小突
起50が係合する係合穴32が形成されている。
【0017】前記ケース本体16はその長手方向に二分
割された構成となっており、正面より見て右側の分割体
16Aの正面側に略三角状のフランジ33が一体に突設
され、(図4、5参照)このフランジ33の先端からは
分割体の中心側に略半円状切り欠きを有する突起34が
一体に延設されている。図3、4に示すように、この突
起34の外周には前記ジョイントの半円状の溝30が回
動自在に当接している。ジョイント部18はこの突起3
4に回りをガイドされて回動可能に構成されている。
【0018】図6は前記ダンパ装置14に組み込まれる
ダンパ機構20の平面図を示し、図7は図6のVII−
VII線の沿った断面図を示す。このダンパ機構20は
ダンパ用ケース本体36を有し、このダンパ用ケース本
体36の内部は空洞となっており、内室38が形成され
ている。この内室38にはロータ40が収容され、この
ロータ40には、ロータの回転軸42が当該ロータと一
体となって成形されている。ダンパ用ケース本体36の
中心にはロータの回転軸42が貫通するための貫通孔4
4が形成されており、ロータの回転軸42はこの貫通孔
44からロータ40の径方向と直角にダンパ用ケース本
体36外に突出している。この回転軸42は、図6に示
すように断面が非円形の略矩径であり、前記半円体24
の軸溝56(図5参照)が嵌入された時に軸溝とロータ
の回転軸との滑りを防止している。
【0019】図7に示すように、前記内室38の下壁か
らは、ロータ40の下面の回転中心に形成された円形溝
46に嵌合する円柱状の支持軸48が突設されている。
この支持軸48を中心として当該ロータ40が回転す
る。ダンパ用ケース本体36の前記貫通孔44の下端に
はOリング49が周設され内室38に充填された粘性オ
イルが貫通孔44から外に漏出することを防止してい
る。
【0020】前記ロータ40は、図7のVIII−VI
II線に沿った断面図である図8に示すように、長方形
であると共に長手方向の両端がケース内壁と相補する円
弧状の略矩径に形成され、ロータ40に伝えられた回動
を制御するようになっている。符号47は、ダンパ用ケ
ース本体36の中心下面から膨出形成されたダンパ用ケ
ース本体36の固定用のボスである。
【0021】前記シャフト部22は、図3、5に示すよ
うに長手方向に延る形態をしており、その長手方向の前
記小突起50の他端には前記半円体24の両面に設けら
れた一対の小突起58が嵌装する一対の小孔穴52を備
えている。また、シャフト部22の長手方向の中点付近
には幅方向に延びる円柱片54が対になって一体に設け
られている。また、前記シャフト部の終端寄りは幅広に
形成され、その内側は溝状に切り欠いてある。したがっ
て、前記小突起58を小孔穴内52に嵌合した際に、半
円体24の端部がシャフト部22の端部を中心にして回
転するように接続される。
【0022】前記半円体24は略扇型に成形されてお
り、その中心部には前記ロータ40の回転軸42が嵌入
する軸溝56が備えられている。また、周方向端部には
前記シャフト部22の小孔52に嵌装する突起58が両
面に対になって備わっており、その周方向端部とは反対
側の周方向端部には前記ばね26の一端を支持する突起
60が備えられている。
【0023】図3に示すように、ケース本体の右側の分
割体16Aの突起34には、後述の回転軸35を支持す
る半円状の溝61が形成され、この溝61および前記シ
ャフト部の溝30は前述のように略半円状に形成され、
後述の回転軸35を中心にして回転できるように、回転
軸35とほぼ同一の曲率をもって形成されている。符号
62は前記円柱片54の端部が装着されて、円柱片54
の動きをガイドするための溝であり(図3参照)、円柱
片54が溝62内を進退することによって、ジョイント
部18がその半円状溝30を中心にして突起34の回り
を回動する。
【0024】図3、5に示すように、符号64は前記半
円体24の反時計方向の回動を規制する突起である。半
円体24の反時計方向の端部59が当該突起64に衝突
することにより、それ以上の半円体24の回転を規制す
ることによりシャフト部22と連動する前記ジョイント
部18の回動を規制する。
【0025】また、ケース本体の左側の分割体16Bの
側面には、前記ダンパ機構20のボス47が嵌合される
孔67が形成されている(図5参照)。この孔67内に
ボス47を装着することにより当該分割体内にダンパ機
構20を固定することができる。
【0026】ケース本体の右側の分割体16Aの上端に
は、右側面側に向かって肥厚状となるリブ70を備え、
左側の分割体16Bの上端には中心方向に向けて、前記
リブ70と係合する係合穴66を有するフランジ68が
突設されている。したがって、リブ70を係合穴66内
に係合するように左右の分割体を互いに押圧すると左右
の分割体が節度感をもって一体化される。
【0027】なお、図3に示す符号65は端部寄りが直
線状に形成され、中間部分がコイル状に形成された前記
ばね25の一端を固定するための溝であり、右側の分割
体16Aの上面より下方に突出するフランジによって形
成されている。したがって、ばね25はその一端が当該
溝65内に嵌合され、他端が前記半円体側の突起60に
係合されているために、当該半円体24を反時計方向に
回動する方向に付勢している。すなわち、後述のように
回転体12である扉をその開放する方向に付勢してい
る。
【0028】また、符号80は右側の分割体16Aの下
端から背面方向に突出してダンパ装置14を構造体本体
に固定するための脚体であり、さらに82はこの脚体8
0を構造体本体の孔内に係合するためのリブを示す。
【0029】次に、前記ダンパ装置14の組立方法につ
いて説明する。図5の分解斜視図に示すように、先ずケ
ース本体16の左側の分割体16Bにダンパ機構20を
装着する。次に、前記半円体の軸溝56をダンパの回転
軸42に嵌入させる際に、右側の分割体16Aの溝65
と半円体24の突起60との間にばね25を介装する。
【0030】次に、半円体24の突起58を前記シャフ
ト部22のボス穴52に嵌装し、シャフト部18の突起
50を前記ジョイント部18の孔32内に嵌装する。こ
の際、前記ジョイント部の溝30を右側ケース本体16
Aの突起34の外周に装着し、前記シャフト部の円柱状
突起54を前記ケース本体の溝62に嵌合するようにす
る。さらに左右の分割体16A、16Bを押圧してこれ
により一体となったダンパ装置14を完成することがで
きる。
【0031】次いで、後述のように、ケース本体16の
突起34を回転体12の回転軸を中心として回転自在に
係合し、前記ジョイント部18と回転体12とを連結、
あるいは接合、または結合ないしは接続することによっ
て、本発明に係わる回転機構を構成することができる。
【0032】図9は本発明のダンパ装置14に連結され
る回転体としてのテレビの回転扉12を示す。この回転
扉12は図11に示すように、テレビの表面下方の凹陥
部84表面に設けられ、当該凹陥部84を開閉するため
に回動可能にテレビ本体10に連結されている。
【0033】当該回転ケース12は、図9に示すように
長手方向に延びるパネル状に形成され、その両側端部に
はテレビ等の本体に装着されている回転軸35に回動自
在に嵌合する軸受け部72を備えている。この軸受けは
図10、13に示すように、テレビ本体側から前記凹陥
部84の両端において突出する回転軸35に嵌合される
ものであって、それぞれの軸受け部72は回転軸35が
回転自在に嵌合される円形状の溝74を有する。図1
0、13に示すように、前記回転軸35はこれと一体に
構成される枠体86に支持されて、前記凹陥部84より
も回転扉12に突出するように構成されている。
【0034】テレビ前面側の左側の軸受け部72には、
図9およびその側面図である図11に示すように、前記
溝74に連続して小溝76が形成されている。前記溝7
4および小溝76は軸受内に一連に形成されている。
【0035】図10、13に示すように、前記テレビ前
面側の左側の回転軸35のテレビ本体側には矩形の開口
部88が形成されており、テレビ本体の前記凹陥部84
の裏面よりテレビ本体内に固定された前記ダンパ装置1
4のジョイント部18が当該開口88から突出するよう
に構成されている。そして、前記ダンパ装置14の三角
状のフランジ33の先端も当該開口88よりも突出して
三角状のフランジ33先端の溝61内に当該回転軸35
が嵌合される。
【0036】前記回転扉12の軸受け部72に形成され
た小溝76には前記ジョイント部18の側面に形成され
た連結片28が係合する。詳しくは、回転軸35にはす
でにジョイント部の溝61が嵌合しており、回転扉の軸
受け部72をジョイント部18に隣接して回転軸35に
対して押し込むと軸受け部内の溝74が拡張し、さらに
若干量押し込むと回転軸35が溝74内に嵌合する。こ
の過程で、ジョイント部18の連結片28は、拡張した
溝74内および開口75内を通過し、溝74内に回転軸
35が嵌合されて溝74が弾性復帰する時点で小溝76
内に嵌合されるように構成されている。したがって、回
転扉12とダンパ装置14が相互に容易に連結され、回
転扉12の回転動がダンパ機構によって、緩和、緩衝、
あるいは制動されることになる。なお、回転扉12の幅
方向の中心部には、回転扉12と前記凹陥部84とのロ
ックスイッチ78が備えられている。
【0037】次に図3、12に基づいて、本実施例の動
作について説明する。図3は回転扉12が閉じた状態の
ダンパ装置14の側面断面図を示す。この状態から回転
扉12の上端付近を押圧して前記スイッチ78のロック
を解除する。この際、ばね25は常に図3の矢印の方向
に付勢されているため、前記半円体24を同方向にすな
わち、反時計方向に回動する。この回動によって、シャ
フト部22のケース本体16側端部がケース本体の上方
に向けて付勢され、その円柱状突起54が前記ケース本
体の正面側に向かって上昇する溝62の軌道の最上端に
迄移動する。
【0038】この際、シャフト部22の動作方向は前記
溝62にガイドされるためにシャフト部はケース本体の
正面に向かって上昇傾向の動きを呈し、ジョイント部1
8はシャフト部先端の小突起50によって付勢され、回
転軸35を中心として回動する。
【0039】図12は回転扉12が完全に開放された状
態を示すものである。図3から図12に到る過程で回転
扉12の回転力は前記ダンパ機構20の粘性抵抗によっ
て減じられるため、回転扉12の回転が制動されて、回
転扉12の緩慢な回動が達成される。なお、回転扉12
はこの状態で回転軸35に嵌合され、ダンパ装置14の
ジョイント部18と連結される。
【0040】一方、この状態から回転扉12を閉じる方
向に押し込むと、前記ジョイント18および半円体24
は逆方向に回転し、前記ロック機構によって回転扉12
が凹陥部84の上端にロックされて回転扉12の閉状態
を維持した状態まで復帰する。
【0041】以上のように本実施例によれば、回転扉1
2とジョイント部18とが共通の回転軸35に沿って回
動するように構成されているため、回転扉12の回転機
構をコンパクトにすることができる。
【0042】また、本実施例によれば、回転扉の軸受け
部の溝74内に回転軸35を嵌合するとジョイント部の
連結片28が回転扉12に連結するように構成されてい
るために、ダンパ装置14から回転扉12への緩衝作用
の伝達を歯車を使用することなく可能となるためにさら
に回転扉12の回転機構をコンパクトにできるととも
に、回転扉12とダンパ装置14とを容易に連結するこ
とができる。
【0043】また、前記軸受け部72には前記溝74部
に続いて前記連結片28が装着される小溝76が形成さ
れているために、回転扉12を回転軸35側に押し込む
と回転扉12の軸受け部の溝74内に回転軸35が嵌合
しながら、ジョイント部18の連結片28が軸受け内の
小溝76に装着される。したがって、回転扉12とダン
パ装置14とをさらに容易に連結することができる。
【0044】なお、本実施例においてダンパ機構として
回動式オイルダンパを使用したが、これに限定する必要
はなく、例えばピストン型のダンパであっても良い。ま
た、本実施例においてダンパ効果を回転扉にシャフト部
を介して伝達させたが、これに限定する必要はなく、他
の機構でも良い。
【0045】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図14および15は第2実施例に係るダンパ装置1
4を示し、第16はこのダンパ装置の分解斜視図を示
す。この第2実施例に係るダンパ装置14は、上記第1
実施例と同様ケース本体16と、ジョイント部18と、
ダンパ機構20と、シャフト部22と、半円体(移動部
材)24と、を備え、第1実施例と同一部品については
同符号を使用し、説明を省略する。なお、第1実施例と
同様に半円体24は巻きばね25によって常時反時計方
向、すなわち扉が開く方向に付勢されている。
【0046】ジョイント部18は、長手方向に延びる形
態をしており、その周辺部には、フランジ100が突設
している。このジョイント部18の長手方向の一方の端
部の側面には、小突起102が形成されており、他方の
端部には、ケース本体16に形成された回転体の回転軸
35が嵌合する嵌合溝104が形成されている。よっ
て、ジョイント部18は、嵌合溝104を中心に回動す
るよう本体ケース16に接続される。
【0047】ケース本体16は、その長手方向に二分割
された構造となっており、本実施例においては分割体1
6Aおよび16Bの間には、中間体16Cが介装されて
いる。分割体16Aの背面側に略三角状のフランジ33
が一体に突設され、このフランジの先端から前記回転軸
35が突設している。中間体16Cは、断面T字状に形
成されており、特に中間体16Cの上面は奥方向に延び
るよう形成されている。中間体16Cの一端部には、コ
の字状のピン106の一端が嵌合する孔108が形成さ
れており、その孔108の近傍には巻きばね25の一端
を支持する突起109が形成されている。また、中間体
16Cの中央付近には、前記ピン106が前記孔108
を中心に回動した際の前記ピン106の他端(滑動端)
107の軌跡に沿って溝110が形成されている。よっ
て、ピン106は溝110の範囲内で孔108を中心に
回動することができる。また、ピン106は、孔108
および溝110によってその長さが規制されているの
で、ピン106の形状が変形することはない。
【0048】シャフト部22は、長手方向に延びる形態
をしており、その長手方向の一端には、前記ジョイント
部18の小突起102が嵌合する半円状溝112が形成
されている。よって、前記小突起102が半円状溝11
2に嵌合した際に、ジョイント部18の端部がシャフト
部22の端部を中心にして回動するよう接続される。ま
た、長手方向の他端の側面側には、小突起114が形成
されている。
【0049】半円体24は略扇型に形成されており、扇
型の周方向に隣接するような位置に前記シャフト部22
の小突起114が嵌合する小孔116が形成されてい
る。したがって、小突起114が小孔116に嵌合した
際に、シャフト部22の端部が半円体24を中心にして
回動するよう接続される。符号118は、ハート型のカ
ムであり、このカム118に沿って前記ピン106の滑
動端107が滑動するよう構成されている。図17は、
ハート型カム118の平面形状を示し、図18は、ハー
ト型カム118によって形成されるハート型の溝120
の展開図を示す。この図に示すように溝120は、段差
が形成されている。すなわち、A点からB点にかけては
平坦に形成され、B点からC点にかけては上がり勾配に
形成され、C点からD点にかけては平坦に形成され、D
点からE点にかけては上がり勾配に形成され、E点から
B点にかけては平坦に形成され、これら各点の境界にお
いては段差が形成されいる。このようにハート型の溝1
20を形成することにより、ピン106の滑動端107
は溝120内を一方向にのみの移動を可能とする。
【0050】次に本実施例に係るダンパ装置14の組立
方法について図16に基づいて説明する。本体ケース1
6Aにダンパ機構20を装着し、次にダンパ機構20の
回転軸42が軸溝56に嵌入するよう半円体24をダン
パ機構20に装着する。次に、ピン106の滑動端10
7がハート型のカム118に噛み合うように、中間体1
6Cをケース本体16Aに装着する。次に、巻きばね2
5を突起60および106によって支持するとともに巻
きばね25の一端27がピン106を押圧するように、
巻きばね25を半円体24に装着する。この巻きばね2
5の押圧によって、常時ピン106の滑動端107は、
ハート型の溝120の底面を押圧している。次に、シャ
フト部22の小突起114を半円体24の小孔116に
嵌合し、ジョイント部18の小突起102を半円状溝1
12に嵌合するとともに、回転軸35を嵌合溝104に
嵌合する。次いで本体ケース16Bを本体ケース16A
に填め込むことにより、本実施例に係るダンパ装置14
の組立が完了する。
【0051】次に本実施例の動作について説明する。先
ず、図14において回転体12をジョイント部18に連
結して、回転体12を矢印Aの方向に押し込む。この押
し込み動作により回転軸35を中心にジョイント部18
が回動し、この回動によりシャフト部22が矢印Bの方
に引っ張られると同時に、半円体24は矢印Cの方向に
前記回転軸42を中心に回動する(図19参照)。この
際、ピン106の滑動端107は、ハート型のカム11
8に対して次のように相対的に移動する。すなわち、図
17および18において、滑動端107は、点Aから点
Bを介して点Cまで移動する。次に、この回転体12を
解除すると、半円体24は矢印Dの方向に付勢されてい
るため、半円体24は回転軸42を中心に図19の矢印
Dの方向に回動する。この際、図18に示すようにB−
C通路とC−D通路の境界には段差が形成されていると
ともに、滑動端107は常時ハート型の溝120の底面
を押圧しているので、滑動端107は再びB点方向に移
動することなく、D点に移動して係止する。この状態に
おいては、半円体24が常時矢印Dの方向に付勢されて
いるため、回転体12は矢印Eの方向に付勢されている
が、滑動端107がハート型のカム118の谷部(D
点)で係止しているので、回転体12は矢印Eの方向に
回動することはなく、ロックされた状態となる。
【0052】次に、回転体12を矢印Aの方向に押し込
むと、上記と同様に半円体24は矢印Cの方向に回動す
る。この際、図18に示すようにC−D通路とD−E通
路の境界には段差が形成されているとともに、滑動端1
07は常時ハート型の溝120の底面を押圧しているの
で、滑動端107はC点方向に移動することなく、E点
方向に移動する。そして、この押し込み状態を解除する
と、半円体24は矢印Dの方向に付勢されているため、
半円体24矢印Dの方向に回動し、これに伴い回転体1
2も矢印Eの方向に回動する。この際、図18に示すよ
うにD−E通路とE−B通路の境界には段差が形成され
ているとともに、滑動端は常時ハート型の溝120の底
面を押圧しているので、滑動端107はD点方向に移動
することなく、B点を介してA点方向に移動して、解放
状態に戻る。
【0053】以上のように第2実施例によれば、ダンパ
装置にロック・解除機構を設けたので、回転装置に新た
にロック・解除装置を設ける必要はなく、回転装置の小
型化を図ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、回転体
の回転機構をコンパクトにできるダンパ装置を提供する
ことができ、また回転体とダンパ装置とを容易に連結す
ることができる回転機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のダンパ装置が設置されるテレビの斜
視図である。
【図2】本実施例のダンパ装置の平面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図であ
る。
【図4】本実施例のダンパ装置の斜視図である。
【図5】本実施例のダンパ装置の分解斜視図である。
【図6】ダンパ装置に取り付けられたダンパ機構の平面
図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿った断面図であ
る。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿った断面図で
ある。
【図9】本実施例の回転扉の正面図である。
【図10】本実施例の回転扉とダンパ装置とを回転軸に
組み付ける際の組立斜視図である。
【図11】回転扉の軸受け部の側面図である。
【図12】扉が全開した状態を示す斜視図である。
【図13】図1のa部の拡大図である。
【図14】第2実施例のダンパ装置の平面断面図であ
る。
【図15】第2実施例のダンパ装置の斜視図である。
【図16】第2実施例のダンパ装置の分解斜視図であ
る。
【図17】ハート型のカムの平面構造を示す図である。
【図18】ハート型の溝の展開図である。
【図19】回転扉が閉じた状態の図14に対応する図で
ある。
【符号の説明】
12 回転扉(回転体) 14 ダンパ装置 18 ジョイント部 20 ダンパ機構 22 シャフト部(リンク機構) 35 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝浦 信夫 神奈川県相模原市西橋本2丁目23番3号 日幸工業株式会社 R&Dセンター内 (56)参考文献 特開 平6−275964(JP,A) 実開 平6−31279(JP,U) 実開 昭61−205181(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 5/00 - 5/06 F16F 9/12 H04N 5/64

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体が回転軸を中心に回動するのを緩
    和するダンパ装置において、前記回転体に装着されるジ
    ョイント部と、当該ジョイント部の回動を緩和するダン
    パ機構と、当該ダンパ機構と前記ジョイント部とを連結
    するリンク機構と、を備え、前記ジョイント部は前記回
    転体と一体となって前記回転軸を中心に回動するよう構
    成されたダンパ装置。
  2. 【請求項2】 前記ジョイント部は一方向に回動するよ
    う付勢されているとともに、ケース本体と、前記ジョイ
    ント部の回動に伴って該ケース本体に対して移動可能に
    設けられた移動部材と、をさらに備え、両者のいずれか
    一方に略ハート型のカムを設け、他方に該カムに沿って
    相対的に滑動する滑動部材を設け、前記カムに当該滑動
    部材を係止する略ハート型の谷部を設け、滑動部材がカ
    ムに係止されない解放状態から前記ジョイント部の前記
    付勢方向と反対方向への第1番目の回動により滑動部材
    がカムの略ハート型の谷部に係止され、この係止状態か
    ら第2番目の回動により前記滑動部材が再び前記解放状
    態に戻るロック・解放機構を備えた請求項1記載のダン
    パ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のダンパ装置と回
    転体とを備える回転機構であって、前記回転体は前記回
    転軸に嵌合される溝部が形成された軸受けを有するとと
    もに、前記ジョイント部は前記回転体に連結される連結
    片を有し、前記溝部内に前記回転軸が嵌合された際、前
    記連結片が前記回転体に連結するように構成された回転
    機構。
  4. 【請求項4】 前記軸受けには前記溝部に続いて前記連
    結片が装着される第2の溝部が形成されている請求項3
    記載の回転機構。
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