JP3353496B2 - 分析装置 - Google Patents

分析装置

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JP3353496B2
JP3353496B2 JP26196394A JP26196394A JP3353496B2 JP 3353496 B2 JP3353496 B2 JP 3353496B2 JP 26196394 A JP26196394 A JP 26196394A JP 26196394 A JP26196394 A JP 26196394A JP 3353496 B2 JP3353496 B2 JP 3353496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数種類の分析処理
が実行可能な分析機器を備えた分析装置に係り、特に、
所望の分析処理を実行するための設定データを設定する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、複数種類の分析処理を実行で
きる多機能型の分析装置がユーザーに提供されつつあ
る。この種の分析装置で分析処理を実行するためには、
分析処理に応じた分析機器に対する駆動制御データや分
析処理後のデータ処理に必要な処理データ等の各種の設
定データを、ユーザーが希望する分析処理に応じて設定
する必要がある。この設定データを設定するための設定
装置は、従来、多数枚の設定画面から行なえるように構
成されている。これら各設定画面は、例えば、分析機器
を構成する各機器へ設定データを設定するための各機器
ごとの設定画面や、データ処理の処理項目ごとに設定デ
ータを設定するための処理項目ごとの設定画面などで構
成されている。
【0003】上記のような従来例の設定装置によるデー
タ設定は、ユーザー(操作者)が、所望の分析処理を決
め、次に、その分析処理に必要な設定データが何である
かを考えて決め、そして、必要な設定データを設定する
ための設定画面を探しながら順次呼び出してCRTに表
示し、それら設定画面からキーボードやマウスなどの入
力装置で必要な設定データを順次設定していく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の設定装置の場合、操作者は、
所望の分析処理を実行する前に、これから行う分析処理
に必要な設定データが何であるかを考えながら、必要な
設定画面を探し順次呼出していかなければならず、分析
装置の操作に不慣れな操作者にとっては、設定データの
設定が容易に行えないという問題がある。
【0005】また、分析装置の操作に熟練した操作者で
あっても、これから行う分析処理に必要な設定データが
何であるかを考え、必要な設定画面を呼出しながら操作
を行うなどの必要があり、また、これら呼び出す設定画
面が多数になることもあり、データの設定が面倒であ
り、さらに、自身がどこまで設定画面を呼び出したかな
ど、データの設定状況を認識し難いという問題もある。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、簡単な操作で所望の分析処理に必要
な設定データの設定を行うことができる設定手段を備え
た分析装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、上述の
ような目的を達成するために、熟練した操作者等に、設
定データの設定の手順等について度重なるインタビュー
を試み、各種の分析処理に必要なデータの設定手順をま
とめた情報に基づき、所望の分析処理に必要な設定デー
タを簡単な操作で設定することができる設定手段を備え
た次のような分析装置を発明した。
【0008】すなわち、この発明に係る分析装置は、複
数種類の分析処理が実行可能な分析機器と、所望の分析
処理を実行するために、前記分析機器に対する駆動制御
データや分析処理後のデータ処理に必要な処理データ
(以下、これらのデータを「設定データ」という)を設
定する、少なくとも表示手段と入力手段とを備えた設定
手段と、前記設定された設定データに従って前記分析機
器を駆動制御したりデータ処理を行う分析処理制御手段
とを備えた分析装置において、前記設定手段は、(a)
各種の分析処理に必要な設定データを前記入力手段で設
定するための複数枚の設定画面を、前記表示手段にそれ
ぞれ表示するための設定画面表示データを記憶した設定
画面データ記憶手段と、(b)操作者が選択し得る各種
の分析処理に対する前記設定データの設定手順の少なく
とも1部の手順を、前記設定画面の流れで示したプロセ
スフローを、前記表示手段に表示するためのプロセスフ
ロー表示データを記憶するプロセスフロー表示データ記
憶手段と、(c)操作者による設定データの設定の際、
前記プロセスフロー表示データに基づき、前記プロセス
フローを前記表示手段に表示させるとともに、操作者に
より前記入力手段で指示された設定画面を前記設定画面
表示データに基づき前記表示手段に表示させる設定制御
手段とを含んで構成されたものである。
【作用】この発明の作用は次のとおりである。設定制御
手段は、操作者による設定データの設定の際、プロセス
フロー表示データに基づき、プロセスフローを表示手段
に表示させる。操作者はこれを参照して、必要な設定デ
ータを設定するための設定画面を表示させるように設定
制御手段に対して入力手段で指示する。設定制御手段
は、指示された設定画面を表示手段に表示する。そし
て、操作者は、設定データを表示手段に表示された設定
画面から入力手段で設定する。以後、同様に操作者は、
プロセスフローを参照しながら、設定データの設定手順
に沿って、設定画面を表示手段に表示させて必要な設定
データの設定を行なう。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は、この発明の一実施例に係る分析装置
の概略構成を示すブロック図である。
【0010】図中、符号1は複数種類の分析が実行可能
な分析機器を示し、この分析機器1には、設定手段およ
び分析処理制御手段に相当するコンピュータ2が接続さ
れている。コンピュータ2は、分析処理に必要な設定デ
ータを操作者に設定させ、分析処理に必要な設定データ
が設定されると、その設定データに従って分析処理(設
定データに従った分析機器1の駆動制御や分析処理後の
データ処理等)を実行する。
【0011】コンピュータ2は、CPU(中央処理装
置)11、主記憶装置12、ハードディスク等の補助記
憶装置13、表示手段としてのCRT14、入力手段と
してのK/B(キーボード)15やマウス16等を備え
ている。
【0012】補助記憶装置13には、OS(オペレーテ
ィング・システム)21や、後述する設定制御プログラ
ム22、分析制御プログラム23、設定画面表示データ
24、ガイド画面表示データ25、メニュー画面表示デ
ータ26等が予め記憶されており、また、設定された設
定データを記憶しておきための設定データ記憶エリア2
7も設けられている。この補助記憶装置13は、この発
明における設定画面表示データ記憶手段、プロセスフロ
ー表示データ記憶手段に相当する。
【0013】OS21は、周知のように、コンピュータ
2の電源がONされると、主記憶装置12に読み出さ
れ、OS21を構成するプログラムがCPU11で実行
されて、コンピュータ2が立ち上がる。また、OS21
は、K/B15やマウス16からのデータや指示等の入
力制御や、CRT14への表示制御、補助記憶装置13
に対するデータやプログラム等の読み出し・書込み制御
等の管理を行い、設定制御プログラム22や分析制御プ
ログラム23の起動指示が行われると、これらプログラ
ム22、23を、補助記憶装置13から主記憶装置12
に読み出して実行させることも行う。
【0014】設定制御プログラム22は、後述するよう
に操作者による設定データの設定処理を制御するための
プログラムであり、このプログラムが起動されると、主
記憶装置12に読み出され、そのプログラムがCPU1
1により実行される。なお、この設定制御プログラム2
2やCPU11、主記憶装置12等は、この発明におけ
る設定制御手段を構成する。
【0015】また、分析制御プログラム23は、操作者
により設定された設定データに従って分析機器1を駆動
制御したり、分析処理後のデータ処理を実行するための
プログラムであり、このプログラムが起動されると、主
記憶装置12に読み出され、そのプログラムがCPU1
1により実行される。なお、この分析制御プログラム2
3やCPU11、主記憶装置12等は、この発明におけ
る分析処理制御手段を構成する。
【0016】設定画面表示データ24は、各種の分析処
理に必要な設定データをK/B15やマウス16等で設
定するための、後述するような複数枚の設定画面をCR
T14にそれぞれ表示するためのデータである。
【0017】ガイド画面表示データ25は、操作者が選
択し得る各種の分析処理に対する設定データの設定手順
を設定画面の流れで示したプロセスフローと、プロセス
フローの一部の設定画面の流れを示すパートフローとを
含む後述するようなガイド画面をCRT14に表示する
ためのデータである。なお、このガイド画面は、複数種
類の分析処理に対応した数の画面があり、ガイド画面表
示データ25は、これら各ガイド画面を表示するための
データで構成されている。
【0018】メニュー画面表示データ26は、複数のガ
イド画面、すなわち、各種の分析処理の一覧を表示し、
そこから所望の分析処理を選択する、後述するようなメ
ニュー画面をCRT14に表示するためのデータで構成
されている。
【0019】設定データ記憶エリア27は、後述するよ
うに、呼び出した各設定画面から設定された設定データ
を記憶しておくための場所であり、設定制御プログラム
22と分析制御プログラム23との間で設定データを受
け渡すために設けられている。従って、設定制御プログ
ラム22と分析制御プログラム23との間で設定データ
の受渡しが可能であれば、例えば、設定データ記憶エリ
ア27を主記憶装置12に設けてもよい。
【0020】なお、CRT14に表示される各画面の表
示制御は、例えば、ウインドゥを開いてそこに所定の画
面を複数枚同時に表示するようにしてもよいし、各画面
の表示エリアを予め決めておき、各画面ごとの表示エリ
アに表示してもよいし、各画面を単に指示に従い表示更
新するようにしてもよい。
【0021】次に、上述の構成を有する分析装置の動作
を説明する。まず、コンピュータ2の電源がONされる
と、OS21が読み出されて実行されコンピュータ2が
立ち上がる。この状態で、操作者は、設定制御プログラ
ム22の起動をOS21に指示すると、設定制御プログ
ラム22が主記憶装置12に読み出され、以下の設定デ
ータの設定処理が開始される。
【0022】設定処理が開始されると、まず、設定制御
プログラム22(CPU11)は、図2に示すようなメ
ニュー画面をCRT14に表示する。このメニュー画面
には、分析処理の一覧が表示されるとともに、その中か
ら、所望の分析処理をK/B15やマウス16等で選択
指示できるように構成されている。
【0023】操作者は、メニュー画面を参照して所望の
分析処理を選択してK/B15やマウス16等で指示す
る。これにより、設定制御プログラム22(CPU1
1)は、選択指示された分析処理に対する設定データの
設定手順を設定画面の流れで示したプロセスフローを含
む図3に示すようなガイド画面をCRT14に表示す
る。
【0024】このガイド画面は、プロセスフローPRF
の各設定画面を四角で示して、これら四角を線でつない
で、この分析処理におけるデータ設定順に従った設定画
面のおおまかな流れを示しており、このプロセスフロー
PRFの一部を拡大して表示したのがパートフローPT
Fである。パートフローPTFの各設定画面は、文字と
線図で各設定画面の画面名などを表したボタンで構成さ
れており、この画面(ボタン)を指示することにより、
その画面に対応した設定画面を呼び出し、CRT14に
表示させることができる。パートフローPTFに表示さ
れる設定画面は、プロセスフローPRFの設定手順の流
れにおいてあるまとまった設定作業単位の画面群を、パ
ートフローPTFとして表示し、現在表示されているパ
ートフローPTFは、図の斜線で示されているようにプ
ロセスフローPRFに強調表示(例えば、反転表示やカ
ラー表示可能なCRT14であれば色を変えて表示)さ
れる。このガイド画面にはプロセスフローPRFの名称
と、現在表示中のパートフローPTFの名称が表示さ
れ、また、画面のボタンGBを指示すると、パートフロ
ーPTFについての説明画面がCRT14に表示される
ように構成されている。また、K/B15の所定のキー
(例えばコントロールキー)を押しながらマウス16で
パートフローPTFの任意の設定画面を指示すると、指
示された設定画面についての説明画面がCRT14に表
示される。さらに、ボタンDBを指示すると、現在表示
されているパートフローPTFの次の作業単位のパート
フローPTFに表示更新され、それに伴いプロセスフロ
ーPRFの強調表示も更新される。例えば、図3(a)
から同図(b)に表示更新される。ボタンUBを指示す
ると、それと逆に、現在表示されているパートフローP
TFの前の作業単位のパートフローPTFに表示更新さ
れる。
【0025】操作者は、プロセスフローPRFを参照
し、ボタンUB、DBを操作して設定したい設定データ
を設定するための設定画面が含まれるパートフローPT
Fを表示させ、所望の設定画面(ボタン)を指示する。
これにより、設定制御プログラム22(CPU11)
は、指示された設定画面をCRT14に表示する。この
設定画面の一例を図4に示す。操作者はこの設定画面か
らK/B15やマウス16等で各設定データを設定し、
設定ボタンSBをマウス16等で指示して、設定したデ
ータを確定させる。設定されたデータは設定データ記憶
エリア27に記憶される。
【0026】なお、K/B15の所定のキー(コントロ
ールキー)を押しながら設定画面を指示すれば、設定画
面についての説明画面がCRT14に表示されるので、
操作に不慣れな操作者等には便利である。
【0027】また、設定画面の呼出し(設定データの設
定順)は、プロセスフローPRFの流れに沿って行なわ
れる。このプロセスフローPRFは、設定画面の呼出し
順を基本的に上から下への流れで示し、左右に表示され
る設定画面は画面間の主従関係を示し、左が主(親画
面)、右が従(子画面、孫画面)を示している。例え
ば、図3(a)のパートフローPTF(プロセスフロー
PRFの一部)では、設定画面1、5、4、3、2、6
の順で設定画面を呼び出し、同様に、図3(b)のパー
トフローPTFでは、設定画面8、7、9、12、1
1、10の順で設定画面を呼び出すことになる。
【0028】上述のようにして、順次設定画面を呼出し
CRT14に表示させて、選択した分析処理に必要な設
定データを設定する。設定されたデータは、上述したよ
うに設定データ記憶エリア27に記憶される。
【0029】設定処理が完了すると、操作者は分析制御
プログラム23の起動をOS21に指示する。これによ
り、OS21は分析制御プログラム23を補助記憶装置
13から主記憶装置12に読み出し、そのプログラム2
3がCPU11で実行され分析処理が開始する。このと
き、上記設定処理で設定された結果である設定データ記
憶エリア27内に記憶された設定データに従い分析処理
が実行される。
【0030】なお、現在、CRT14に表示中の設定画
面に対応するパートフローPTFまたは/およびプロセ
スフローPTFのボタン、四角が強調表示するように構
成したり、設定済の設定画面に対応するパートフローP
TFまたは/およびプロセスフローPRFのボタン、四
角が強調表示するように構成すれば、現在の設定画面の
呼出し状況等を操作者に視覚的に認識させることがで
き、操作性が一層向上する。
【0031】また、このガイド画面は、CRT14の所
定の表示エリアに補助的に常に表示されるようにしても
よいし、操作者がマウス16等で指示することにより、
必要に応じて呼び出されて(例えば、ウインドゥを開い
て)CRT14に表示させるように構成してもよい。
【0032】さらに、例えば、各設定画面がウインドゥ
上に表示され、複数枚の設定画面が重ねて表示されてい
るような場合には、指示された設定画面を最前面に表示
させるようにしてもよい。
【0033】また、上述のガイド画面では、パートフロ
ーPTFの画面を示すボタンから所望の設定画面の呼出
し指示が行なえるように構成したが、少なくとも設定画
面の呼出し順(設定データの設定順)が判れば、操作者
はその順に沿って設定データの設定が行なえるので、ガ
イド画面では、設定画面の呼出し順を示すに止め、設定
データの呼出しは他のメニュー画面などから行なえるよ
うに構成されていてもよい。ただし、上記ガイド画面の
ようにパートフローPTFから直接設定画面の呼出しが
行なえると、設定画面の呼出し順を視覚的に確認してそ
こから直接設定画面の呼出しが行なえ、例えば、ガイド
画面で確認した設定画面をメニュー画面などから探す手
間が省け、操作性の向上を図ることができる。
【0034】また、上述のガイド画面では、プロセスフ
ローPRFとパートフローPTFとを含む画面で構成し
たが、例えば、図5に示すように、プロセスフローPR
Fのみを表示する画面を上記ガイド画面に代えてCRT
14に表示するようにしてもよい。なお、図5の画面で
も、文字、線図で示した設定画面を示す絵図をボタンで
構成して、このボタンから設定画面の呼出しを指示でき
るように構成すれば、操作性の向上が図れる。
【0035】ところで、上述の実施例のプロセスフロー
は、操作者が選択し得る各種の分析処理に対する設定デ
ータの設定手順についての設定画面の流れを示すように
構成したが、操作者が選択し得る各種の分析処理に対す
る設定データの設定手順の少なくとも一部の手順、例え
ば、データ設定が複雑で、データ設定を間違え易い部分
やデータ設定が煩雑な部分などの手順についてプロセス
フローをCRT14に表示して操作者をガイドするよう
にしても、その部分のデータ設定の操作が従来装置より
も簡単になる。
【0036】また、この発明によるデータ設定処理と、
次に説明するQAチャートによるデータ設定処理とを併
用した処理で設定データの設定を行なうように構成して
もよい。
【0037】ここで、QAチャートによるデータ設定処
理について説明する。このQAチャートによるデータ設
定処理は、チャート画面と呼ばれる画面をCRT14に
表示し、チャート画面の選択情報を参照して、操作者が
チャート画面の選択肢を選択していくことで、目的とす
る分析処理がある程度絞り込めるまで操作者を誘導し、
その選択過程で自動的に決まってくる設定データを自動
的に設定していくものである。
【0038】このQAチャートでは、後述するような、
選択推移情報とチャート画面表示データと設定画面表示
データと自動設定データとを予め補助記憶装置13に記
憶しておく。そして、設定制御プログラム22は、後述
するような処理が行なえるように構成される。
【0039】選択推移情報は、図6に示すような、操作
者が選択し得る各種の分析処理に到る途中までの過程
(操作者が目的とする分析処理をある程度絞り込めるま
での過程)を木構造的に整理したデータである。この選
択推移情報は、分析装置に熟練した操作者等にインタビ
ューした結果に基づき、分析装置で実行できる各種の分
析処理をある程度絞り込める過程までに必要な設定デー
タの設定手順をつなぎ合わせ、これらの設定手順を木構
造的に整理したものである。なお、図中のC***(*
は数字)は、木構造の分岐点に対応するチャート画面の
番号であり、D***(*は数字)は、チャート画面で
の選択により、必要になった設定データを設定するため
の設定画面の番号、S***(*は数字)は、操作者が
最終的に誘導される選択結果を示す。
【0040】なお、選択推移情報は、図6に示す木構造
の状態で補助記憶装置13に記憶されているわけではな
く、チャート画面の選択に続く画面(の種類と番号)が
プログラムで検索できるような、所定のファイル形式
(例えば、表計算処理に使用されている表形式のファイ
ルなど)で記憶されている。
【0041】チャート画面表示データは、上記選択推移
情報のC***のチャート画面をCRT14に表示する
ためのデータである。このチャート画面は、図7に示す
ように、SJで示すエリアに表示された選択情報と、S
Sで示すエリアに設けられたそのチャート画面での最終
的な選択肢を指示するための選択ボタンBn(図ではn
=1〜4)とを備えている。選択情報には、例えば、化
学や物理等の知識等を有していれば、分析処理について
詳しくなくとも即答できるような質問とその答え(選択
肢)とを線図で結び、各質問に答えていくと、必然的に
1個の選択ボタンB1〜B4に到達するような情報で構
成されている。なお、各C***のチャート画面の選択
情報の内容や、選択ボタンの数、フォーマット等はそれ
ぞれ異なる。
【0042】設定画面表示データは、上記選択推移情報
のD***の設定画面をCRT14に表示するためのデ
ータである。この設定画面は、上記チャート画面の選択
により、その過程で操作者による設定データの設定が必
要になったとき、その設定データを設定するための、例
えば、図8に示すような画面である。図の項目1〜5が
この画面で設定する設定データ項目であり、設定ボタン
SBは、設定したデータを確定するためのボタンであ
る。なお、各D***の設定画面の項目や、フォーマッ
ト等はそれぞれ異なる。
【0043】自動設定データには、各チャート画面の各
選択ボタンBnが選択されたときに、自動的に設定でき
る設定データを、各チャート画面の各選択ボタンごとに
整理して、所定のファイル形式(例えば、表形式など)
で記憶している。なお、あるチャート画面のある選択ボ
タンが選択されたとき、自動的に設定できるデータがな
いときには、そのチャート画面のその選択ボタンに対す
る設定データは何も記憶されていない。
【0044】このような構成のQAチャートで、操作者
が目的とする分析処理をある程度絞り込み、その後、実
際の分析処理を実行させるために必要な残りの設定デー
タの設定を、この発明に係る上述したような実施例によ
って、操作者をプロセスフローでガイドして行なう。
【0045】次に、このような構成の装置の動作を説明
する。設定処理が開始されると、まず、設定制御プログ
ラム22(CPU11)は、選択推移情報の最初の分岐
点に対応するC001のチャート画面(図6参照)をC
RT14に表示する。操作者は、表示されたチャート画
面の選択情報を参照して、どの選択ボタンを選択するか
を決め、決定した選択ボタンのいずれかをマウス16ま
たはK/B15等で選択指示する。
【0046】これにより、設定制御プログラム22(C
PU11)は、まず、選択したボタンによって自動的に
設定できるデータがあるか否かを、補助記憶装置13に
記憶された自動設定データから検索し、設定できるデー
タがあれば、そのデータを設定データ記憶エリア27に
記憶する。
【0047】そして、設定制御プログラム22(CPU
11)は、選択されたボタンに続くチャート画面、また
は、設定画面を、選択推移情報から検索し、次のチャー
ト画面、または、設定画面をCRT14に表示する。例
えば、図6の選択推移情報では、選択ボタンB1が選択
されるとチャート画面C002を表示し、選択ボタンB
2が選択されるとチャート画面C003を表示し、選択
ボタンB3が選択されると設定画面D001を表示し、
選択ボタンB4が選択されると設定画面D002を表示
することになる。
【0048】チャート画面C002やC003は、選択
ボタンB1、B2の選択に続く次の分岐点にそれぞれ対
応するチャート画面であり、次の選択情報と選択用のボ
タンを備えた画面である。
【0049】また、設定画面D001やD002は、選
択ボタンB3、B4の選択により必要となった設定デー
タを設定するための画面であり、操作者は、この設定画
面の設定項目をK/B15等を使って設定し、設定ボタ
ンSBをマウス16等で指示して設定したデータを確定
すると、設定制御プログラム22(CPU11)は、設
定された設定データを、設定データ記憶エリア27に記
憶する。
【0050】そして、設定制御プログラム22(CPU
11)は、表示した設定画面D***に続く次のチャー
ト画面(設定画面D001のときはチャート画面C00
4、設定画面D002のときはチャート画面C005)
を、選択推移情報から検索し、次のチャート画面を表示
する。
【0051】各チャート画面C002〜C005におい
ても、上述と同様の処理が繰り返され、選択結果に応じ
て、設定制御プログラム22(CPU11)は、自動的
に設定できる設定データがあればその設定データを設定
データ記憶エリア27に記憶していき、次のチャート画
面、または、設定画面を表示する。このようにして、操
作者は、CRT14に順次表示されるチャート画面にお
いて選択情報を参照して選択ボタンを選択していくこと
により、目的とする分析処理をある程度絞り込める最終
選択S***の一つに誘導され、この過程で、誘導され
たS***までに設定された設定データが設定データ記
憶エリア27に記憶される。
【0052】ここで、操作者による選択の推移の一例を
図9(a)に示す。ここでは、操作者は、チャート画面
C**1〜C**4で斜線で示す選択ボタン、すなわ
ち、チャート画面C**1、**2ではB2、チャート
画面C**3、**4ではB3を指示したものとする。
また、図9(b)は、図9(a)の推移に関する選択推
移情報の一部を示し、操作者は、図9(b)の太線に沿
って選択推移したことを示す。
【0053】そして、最終的に一つのS***に到る
と、設定制御プログラム22(CPU11)は、そのS
***について、実際の分析処理に必要な残りのデータ
を設定する手順を示すガイド画面をCRT14に表示す
る。以後は、上述した実施例装置と同様に、操作者はガ
イド画面のプロセスフローPRF等を参照して、残りの
設定データを設定するための設定画面を順次呼び出し
て、残りの設定データの設定を行なう。
【0054】設定処理が完了すると、分析制御プログラ
ム23が起動され、上記設定処理で設定された結果であ
る設定データ記憶エリア27内に記憶された設定データ
に従い分析処理が実行される。
【0055】なお、この場合には、ガイド画面は上記S
***に応じて設けることになる。このような構成でデ
ータ設定処理を行なうと、操作者はチャート画面等の選
択情報を参照し、選択肢を選択していくことで、目的と
する分析処理をある程度絞り込めるので、操作に不慣れ
な操作者はもちろんのこと、化学的な知識や物理的な知
識等を有しているが、分析処理に詳しくない操作者等で
あっても、自身が行ないたいと考えていた分析処理を選
択することができるようになった。
【0056】なお、図7に示すチャート画面の選択情報
は、2個の質問Q1、Q2があるので、これらを細分し
て選択推移情報を図10(a)に示すように構成し、こ
れに対して、図7のチャート画面を2個に細分した、図
10(b)、(c)に示す2個のチャート画面C001
−1、C001−2を用意して設定処理を行うことも可
能である。なお、チャート画面C001−1の選択ボタ
ンB1を指示すると、チャート画面C002が表示さ
れ、同じくチャート画面C001−1の選択ボタンB
2、B3を指示すると、チャート画面C001−2、設
定画面D002が表示され、また、チャート画面C00
1−2の選択ボタンB1を指示すると、チャート画面C
003が表示され、チャート画面C001−2の選択ボ
タンB2を指示すると、設定画面D001が表示され
る。これは、選択推移情報を構築する際に、分岐点をど
こにとるかなど、その構築のやり方によって同じ分析装
置であっても、複数の選択推移情報を構築できることを
意味する。従って、選択推移情報等は、例えば、図6、
図7のように構成してもよいし、図10のように構成し
てもよい。ただし、選択推移情報は、操作者の選択がよ
り容易になるように構成することが好ましい。従って、
図6のように、ある程度の選択分岐を1つにまとめてチ
ャート画面を構成する方が、画面更新の回数が減らせる
し、操作者に対しては、選択分岐の流れをまとまった単
位ごとに認識でき、操作者にとっては選択の経過が理解
し易くなるので、図6、図7に示す構成のものの方が、
図10のように余りに細分化した構成のものよりも好ま
しい。
【0057】また、チャート画面の選択情報は、図7に
示すチャート画面の選択情報のように、質問と答え(選
択肢)とを文字と線図で表した構成のものに限らず、文
字のみで文章化して選択情報を構成してもよい。ただ
し、図7のように、文字と線図などで選択情報を構成す
ると、操作者には視覚的に内容を理解させることができ
るので、単に文書化して選択情報を構成するよりも好ま
しい。
【0058】次に、上述したQAチャートによるデータ
設定処理についての変形例をいくつか紹介する。なお、
以下に紹介する各機能を付設するためには、各機能を実
行するための処理手順を設定制御プログラム22に付加
する等で対応すればよい。
【0059】まず、選択(データの設定)を最初からや
り直すためのリセット機能を設ける。これは、例えば、
図11に示すように、各チャート画面に操作ボタンOB
を設け、このいずれかのボタンOBにリセット機能を割
り付け、そのボタンOBをマウス16等で指示すること
により、現在表示中のチャート画面から最初のチャート
画面に表示切り替えするとともに、設定データ記憶エリ
ア27に記憶した設定データをクリアする。これによ
り、操作者は選択の途中で誤りに気付いたとき、設定処
理を最初からやり直すことが可能となり一層便利にな
る。なお、リスタートを指示したとき、それを確認する
ための画面を表示し、1クッションおいてリスタート処
理を行なえば、操作誤りなどを防止できる。
【0060】また、D***の設定画面についても、同
様に、リセット機能を指示するための操作ボタンを設
け、設定画面から設定処理をやり直せるようにしてもよ
い。
【0061】次に、現在表示中のチャート画面の1つ前
のチャート画面に戻るバック機能を設ける。これも図1
1に示すように操作ボタンOBを設け、そのいずれかに
バック機能を割り付け、そのボタンOBをマウス16等
で指示することにより、現在表示中のチャート画面から
1つ前のチャート画面に表示切り替えするとともに、バ
ックする先のチャート画面を選択するまでに設定された
データ以外のデータを設定データ記憶エリア27からク
リアする。これにより、操作者は選択の途中で前のチャ
ート画面での選択が誤りであったことに気付いたとき、
上記リセットしなくても1つ前のチャート画面に戻って
そこから設定処理をやり直すことができる。
【0062】また、D***の設定画面についても、同
様に、バック機能を指示するための操作ボタンを設け、
設定画面からその設定画面の1つ前のチャート画面に戻
ってそこから設定処理をやり直せるようにしてもよい。
【0063】なお、例えば、2つ前や3つ前のチャート
画面に戻ってそこから設定処理をやり直したい場合に
は、上記バック機能で順次チャート画面をバックさせて
もよいが、例えば、任意のチャート画面にいっきに戻っ
て、そこから設定処理をやり直せるような機能を設けて
もよい。
【0064】次に、設定処理中において、現在の設定デ
ータの設定状況を表示するためのモニター画面を表示す
る機能を設ける。このモニター画面は、例えば、図12
に示すように、設定済のデータを表示するとともに、こ
れから設定するであろう設定データ項目(この項目のデ
ータは未設定であるので、空白や”−−−”で表示)を
表示する。設定済のデータは、設定データ記憶エリア2
7に記憶されたデータを読み出して編集し、これから設
定するであろう設定データ項目は、選択の過程で、これ
から設定されるであろう設定データ項目を予測し、その
設定データ項目を表示する。また、図11に示すように
操作ボタンOBを設け、そのいずれかに上記モニター画
面を表示させる指示機能を割り付け、操作者がそのボタ
ンOBをマウス16等で指示することにより、モニター
画面が編集され、CRT14に表示されるように構成す
る。これにより、操作者は、現在のデータの設定状況を
認識することができ、また、後どれくらいのデータを設
定すればよいかを把握することができる。なお、図12
のモニター画面は、後述する蛍光X線分析装置において
発明者が試作した画面例を示し、選択が進むに従って、
設定データ項目が埋まる一方、これから設定するであろ
う設定データ項目が増えている状況を示している。
【0065】また、例えば、図13に示すように、CR
T14の表示エリアDAに、チャート画面を表示するた
めのエリアCA、設定画面を表示するためのエリアS
A、モニター画面を表示するためのエリアMAを決め、
モニター画面をエリアMAに常に表示し、チャート画面
での選択や設定画面でのデータ設定が行われるたびにモ
ニター画面の内容をリアルタイムに編集するように構成
すれば、操作者は、現在のデータの設定状況の認識など
を常に行うことができる。
【0066】次に、図14に示すような確認チャートを
表示する機能を設ける。例えば、上級者が行うような、
あまり一般的でない分析処理を選択できるように構成し
た場合等において、一般のユーザーがその特殊な分析処
理を選択したとき、操作者の注意を喚起し、その選択で
良いか否かを確認させ、誤った選択を未然に防止するこ
とが好ましい。そこで、あるチャート画面での選択の結
果、特殊な分析処理に進む場合に、次のチャート画面を
表示する前に上記のような確認チャートを表示する。こ
の確認チャートが表示されると、操作者はそのメッセー
ジを確認し、1つ前のチャート画面での選択で良いか否
かを判断し、選択をやり直すのであれば、前のチャート
画面に戻るためのボタンB1をマウス16等で指示して
1つ前のチャート画面に戻って選択のやり直しを行い、
一方、選択をやり直さないのであれば、次のチャート画
面に進むためのボタンB2をマウス16等で指示して、
次のチャート画面を表示させる。なお、図14の確認チ
ャートは、後述する蛍光X線分析装置において発明者が
試作した画面例を示している。
【0067】また、必要な箇所で確認チャートを表示さ
せるためには、選択推移情報を図15のように構成す
る。図15中のK***(*は数字)は確認チャートの
番号である。そして、選択推移情報の推移に従って、あ
るチャート画面C**1での選択で、B3が選択される
と、それに続く確認チャートK***を表示し、さら
に、確認チャートK***で1つ前のチャート画面C*
*1を表示する指示がされると、その確認チャートK*
**の1つ前のチャート画面C**1が表示され、一
方、その確認チャートK***で次のチャート画面C*
*2に進む指示がされると、その確認チャートK***
に続く次のチャート画面C**2が表示される。
【0068】次に、図16に示すような軌道修正チャー
トを表示する機能を設ける。例えば、後述する蛍光X線
分析装置等において、選択が進み、操作者の目的や試料
の性質などが明らかになるにつれ、操作者の要望する分
析方法が手持ちの試料に適用できないことが判明したと
き、その軌道を修正、すなわち、適切な選択の経路に移
る必要がある。このような場合に、この軌道修正チャー
トを表示して、操作者に現状を説明するとともに、可能
な選択肢を示し、その選択肢(ボタンB1、B2)を選
択してもらうことにより、適切な経路への変更を可能に
する。これにより、手持ちの試料等に最適な分析処理に
誘導されることができる。
【0069】次に、分析装置の一つである蛍光X線分析
装置について、本願発明者らが試験的に作成した具体例
について説明する。
【0070】この具体例を説明する前に、まず、蛍光X
線分析装置の概要について簡単に説明しておく。物質を
構成する原子はそれぞれ固有の殻電子準位をもってお
り、このような物質に、X線、γ線、電子線等を照射す
ると、その物質から原子特有の性質をもつX線(特性X
線)が発生する。このX線を蛍光X線と総称し、そのエ
ネルギー(波長)は原子の内殻電子準位すなわち原子固
有の殻間遷移エネルギーに等しい。
【0071】蛍光X線分析装置は、この蛍光X線を用い
て分析対象の物質中に存在する原子の種類の解析(定性
分析)や、分析対象の物質中に存在する原子の量の解析
(定量分析)、あるいは、蛍光X線スペクトルのパター
ン比較による物質の分類、判別・確認(判定分析)等を
行う。
【0072】このような蛍光X線分析装置は、波長分散
型の装置とエネルギー分散型の装置とに大別されるが、
基本的に、分析対象の物質にX線を照射するためのX線
管等を備えたX線発生部と、X線発生部から照射された
X線により分析対象の物質から発生する蛍光X線を検出
するX線励起・検出部と、X線励起・検出部で検出され
た蛍光X線を計数し、以下のような演算によりデータ処
理を行い、その結果を記録したり出力するデータ処理部
などを備えている。
【0073】なお、データ処理部の演算は、例えば、定
性分析では、ピークフィッティング、スムージング、微
分演算、ピーク検索、バックグラウンド除去の後、同定
解析を行い、定量分析では、一般に測定された試料の蛍
光X線の強度を予め用意した標準試料のX線強度と対比
し、さらに種々の補正計算を施して含有量を算出する
(検量線法)等である。
【0074】また、波長分析型の装置は、X線回折の原
理により分光結晶とスリットを組み合わせたX線検出器
を用いて蛍光X線の波長を選別し、データ処理部ではそ
の結果に基づき所定のデータ処理を行うのに対して、エ
ネルギー分散型の装置は、半導体検出器で直接蛍光X線
を検出し、マルチチャネルアナライザでエネルギーを選
別し、データ処理部ではその結果に基づき所定のデータ
処理を行う。
【0075】この蛍光X線分析装置で所定の分析処理を
実行させるためには、例えば、X線管に供給する電圧や
電流量、コリメータの使用の有無などのハードウエアに
対する駆動制御データや、どのような種類の原子につい
て分析したいかなどの処理データ、その他、試料自体の
形態に関する情報や、試料中の共存元素による影響(励
起・吸収など)を取り除くための補正係数などの設定デ
ータを、装置に設定してやらなければならない。
【0076】本願発明者らが作成した試作装置は、これ
ら設定データの設定を容易に行うためのものである。こ
れを図17ないし図27を参照して説明する。
【0077】なお、この例では、上述した変形例のよう
に、まず、QAチャートによるデータ設定処理を行って
操作者が目的とする分析処理をある程度絞り込むととも
に、設定が煩雑な設定データの設定をチャート画面等で
完了させておき、残りのデータ設定をこの発明に係る上
記実施例装置のようにガイド画面を参照ながら行なえる
ように構成している。また、図17ないし図27の画面
は、図を簡略化するために必要部分以外の図示は省略し
ており、例えば、各チャート画面には上記した操作ボタ
ンOB等が設けられ、リスタート機能やバック機能、モ
ニター画面の表示機能等が設けられていることを一言付
しておく。
【0078】設定制御プログラム22が実行され設定処
理が開始されると、まず、最初のチャート画面に相当す
る図17に示すチャート画面がCRT14に表示され
る。操作者は、選択情報を参照して選択ボタンB1〜B
6のいずれか1つを選択指示する。ここでは、「定性分
析」(選択ボタンB1)を選択したとする。これによ
り、分析タイプが自動設定され、次に図18に示すチャ
ート画面が表示される。これに対して、操作者はそのチ
ャート画面の選択ボタンB1〜B4から1個のボタンを
選択する。ここでは、「塊状(固体,液体,ガラスビー
ト)」(選択ボタンB1)を選択したとする。これによ
り、試料形態が自動設定され、図19のチャート画面が
表示される。以後、操作者は、図19のチャート画面で
「金属」(選択ボタンB1)を選択すると、化合物形態
が自動設定されて図20のチャート画面が表示され、こ
こで、「全元素特性」(選択ボタンB2)を選択する
と、測定元素が自動設定されて図21のチャート画面が
表示され、ここで、「デフォルト条件で測定」(選択ボ
タンB3)を選択すると、図22のチャート画面が表示
され、ここで、「通常分析モード」(選択ボタンB1)
を選択すると、測定モードが自動設定させて図23のチ
ャート画面が表示され、ここで、マスク径「10mmφ」
(選択ボタンB3)と分析視野「3mmφ」(選択ボタン
B7)を選択すると、それらの設定データが自動設定さ
れて図24の設定画面が表示される。操作者は、ここで
未知試料名と分析グループ名を入力して設定ボタンSB
を指示すると、図25に示す終了画面が表示され、チャ
ート画面等による選択処理が終了する。
【0079】なお、図25の終了画面中の「プロセスフ
ロー図」の表示は、上記したガイド画面の表示すること
を意味し、さらに、「プロセスフロー表示ダイアログが
起動される」とは、上記したガイド画面を表示して、以
後の設定データの設定処理を開始することを意味する。
【0080】ここで、モニター画面を表示させると、図
26に示すように、これまでの選択等で設定された各設
定データがモニターでき、「Print...」を指示すると、
モニターの内容が図示しないプリンターに印刷される。
【0081】また、図25の終了画面中のボタンBを指
示すると、図27に示すようなガイド画面が表示され
る。ただし、ここまで絞られた分析処理では、これ以
後、プロセスフローを表示するほど多くの設定データを
設定する必要がないので、プロセスフローPRFは表示
されず、パートフローPTFのみが表示されている。パ
ートフローPTF中の「分析画面」はユーザーが直接測
定開始の指示を行うための画面であり、「試料名入力」
および「試料別編集」は測定にあたっての詳細な条件の
追加、変更などを行う場合に利用するための設定画面で
ある。また、この図27の「Print...」を指示すると、
プロセスフロー(ここではパートフロー)が図示しない
プリンターに印刷される。
【0082】なお、上記蛍光X線分析装置では、QAチ
ャートによるデータ設定処理とガイド画面によるデータ
設定処理とを併用しているが、この発明に係るガイド画
面によるデータ設定処理のみでデータ設定処理を行なう
ように構成することも可能である。
【0083】また、上記例では、この発明を蛍光X線分
析装置の設定手段に適用しているが、蛍光X線分析装置
に限らず、その他各種の分析装置にもこの発明は同様に
適用することができる。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、設定データの設定手順を示すプロセスフロ
ーを表示手段に表示して操作者に提示し、操作者をガイ
ドするように構成したので、操作者は、設定画面の呼出
し順を自身で考えながら設定画面を呼出す必要がなくな
り、操作が簡単になった。また、同様に、操作に不慣れ
な操作者であっても設定データの設定が容易に行なえる
ようになった。さらに、設定画面の呼出しの状況、すな
わち、設定データの設定状況を認識することができるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る分析装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】メニュー画面の構成を示す図である。
【図3】ガイド画面の構成を示す図である。
【図4】設定画面の構成を示す図である。
【図5】ガイド画面の変形例の構成を示す図である。
【図6】選択推移情報の構成を示す図である。
【図7】チャート画面の構成を示す図である。
【図8】設定画面の構成を示す図である。
【図9】選択の推移の一例を示す図である。
【図10】選択推移情報やチャート画面の変形例を説明
するための図である。
【図11】チャート画面に操作ボタンを設けた構成を示
す図である。
【図12】モニター画面の構成を示す図である。
【図13】各画面の表示エリアを示す図である。
【図14】確認チャートの構成を示す図である。
【図15】確認チャートを表示させる場合の選択推移情
報の一例を示す図である。
【図16】軌道修正チャートの構成を示す図である。
【図17】蛍光X線分析装置に適用した場合のチャート
画面を示す図である。
【図18】同じく、蛍光X線分析装置に適用した場合の
チャート画面を示す図である。
【図19】同じく、蛍光X線分析装置に適用した場合の
チャート画面を示す図である。
【図20】同じく、蛍光X線分析装置に適用した場合の
チャート画面を示す図である。
【図21】同じく、蛍光X線分析装置に適用した場合の
チャート画面を示す図である。
【図22】同じく、蛍光X線分析装置に適用した場合の
チャート画面を示す図である。
【図23】同じく、蛍光X線分析装置に適用した場合の
チャート画面を示す図である。
【図24】蛍光X線分析装置に適用した場合の設定画面
を示す図である。
【図25】蛍光X線分析装置に適用した場合の終了画面
を示す図である。
【図26】蛍光X線分析装置に適用した場合のモニター
画面を示す図である。
【図27】蛍光X線分析装置に適用した場合のガイド画
面を示す図である。
【符号の説明】
1 … 分析機器 2 … コンピュータ 11 … CPU(中央処理装置) 12 … 主記憶装置 13 … 補助記憶装置 14 … CRT 15 … キーボード 16 … マウス 22 … 設定制御プログラム 23 … 分析制御プログラム 24 … 設定画面表示データ 25 … ガイド画面表示データ 27 … 設定データ記憶エリア PRF … プロセスフロー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−112265(JP,A) 特開 平1−242966(JP,A) 特開 平6−249857(JP,A) 特開 平3−35167(JP,A) 特開 平4−151545(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の分析処理が実行可能な分析機
    器と、所望の分析処理を実行するために、前記分析機器
    に対する駆動制御データや分析処理後のデータ処理に必
    要な処理データ(以下、これらのデータを「設定デー
    タ」という)を設定する、少なくとも表示手段と入力手
    段とを備えた設定手段と、前記設定された設定データに
    従って前記分析機器を駆動制御したりデータ処理を行う
    分析処理制御手段とを備えた分析装置において、前記設
    定手段は、(a)各種の分析処理に必要な設定データを
    前記入力手段で設定するための複数枚の設定画面を、前
    記表示手段にそれぞれ表示するための設定画面表示デー
    タを記憶した設定画面データ記憶手段と、(b)操作者
    が選択し得る各種の分析処理に対する前記設定データの
    設定手順の少なくとも1部の手順を、前記設定画面の流
    れで示したプロセスフローを、前記表示手段に表示する
    ためのプロセスフロー表示データを記憶するプロセスフ
    ロー表示データ記憶手段と、(c)操作者による設定デ
    ータの設定の際、前記プロセスフロー表示データに基づ
    き、前記プロセスフローを前記表示手段に表示させると
    ともに、操作者により前記入力手段で指示された設定画
    面を前記設定画面表示データに基づき前記表示手段に表
    示させる設定制御手段とを含んで構成されたことを特徴
    とする分析装置。
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