JP3353304B2 - 文書作成装置及び文書作成方法 - Google Patents

文書作成装置及び文書作成方法

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JP3353304B2
JP3353304B2 JP12547291A JP12547291A JP3353304B2 JP 3353304 B2 JP3353304 B2 JP 3353304B2 JP 12547291 A JP12547291 A JP 12547291A JP 12547291 A JP12547291 A JP 12547291A JP 3353304 B2 JP3353304 B2 JP 3353304B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め準備された複数の
文例を選択し、この選択された文例に対して修正等を施
しながら最終的な文書を作成するような文書作成装置及
び文書作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に冠婚葬祭用の手紙文やビジネス
文、あるいはスピーチ原稿等の文書は、定型部分が多
く、目的に応じて予め準備された文例を加工すること
で、誰でもが容易にある程度の品質の文書を作成するこ
とができる。このことを考慮して、いわゆるワードプロ
セッサ等の文書作成装置において、用途等に応じて分類
された複数の文例を予め用意しておき、目的に応じて文
例を検索して呼び出し、この呼び出された文例に対し
て、必要事項の記入や不要部分の削除、書換え、追加等
の修正を施して、最終的な文書を作成するような機能を
持たせることが試みられている。
【0003】具体的には、上記複数の文例をそれぞれ個
別に文書ファイル(文例ファイル)としてファイル化し
てフロッピィディスク等に記録しておき、これらのファ
イルを管理するためにいわゆるディレクトリを形成して
これもフロッピィディスク等の所定領域に記録してお
く。このディレクトリは、書籍の目次に相当するもので
あり、必要に応じて大項目、中項目、小項目等のように
階層化して検索を容易化している。これはいわゆる木
(ツリー)構造の階層化ディレクトリと称されるもので
ある。このような複数の文例に対応する文書ファイルと
ファイル検索用のディレクトリや検索プログラム等から
成る文書作成支援システムが、例えばフロッピィディス
ク等に記録されて供給されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】ところで上述のような木構造の階層化ディ
レクトリを利用して文例を検索する場合に、大項目や中
項目の段階で選択項目を間違えると目的とする小項目が
見つけられなくなり、再び中項目や大項目に戻って選択
項目を選び直す等の手間が必要とされる。すなわち、従
来の木構造の階層化ディレクトリによる分類において
は、複数の分類に該当する文例が存在する場合でも、い
ずれか1つにのみ所属させなければならないことから、
このような文例を検索する際には、該当するディレクト
リを1つずつ順に検索していかねばならず、手間がかか
る。また、木構造の階層化ディレクトリを形成する際
に、全ての文例が1つのパス(選択経路)で記述できる
ように、同じ階層での各分類項目の範囲が排他的なもの
となるように修正する必要がある。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みて提案さ
れたものであり、分類の形態によっては複数の分類項目
に属する文例の検索を容易化し、試行錯誤的な検索の手
間を回避し得るような文書作成装置及び文書作成方法の
提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る文書作成装
置及び方法は、予め準備された複数の文例を選択し、こ
の選択された文例に基づいて文書を作成する際に、上記
各文例を検索するための階層化ディレクトリは、1つの
ディレクトリに項目メニューを生成するための項目メニ
ュー生成ブロックと、上記項目メニュー生成ブロックに
より指定されるデータブロックとを有し、上記項目メニ
ュー生成ブロックは親ディレクトリの指定が可能であ
り、上記データブロックがディレクトリである場合に
は、子ディレクトリに対応する項目メニュー生成ブロッ
クを指定し、上記データブロックがファイルである場合
には、該データブロックが上記文例に対応する文例ファ
イルを指定し、上記文例ファイルを、2つ以上のディレ
クトリのそれぞれのディレクトリ内のデータブロックで
指定可能とすることにより、上述の課題を解決する。
【0007】
【作用】1つの文例に対して複数のパスが設定されるこ
とから、複数の分類項目に属する文例を検索する際に、
いずれの分類項目を選択しても目的とする文例に到達す
ることができ、試行錯誤的な検索の手間が省かれて、検
索効率が向上する。
【0008】
【実施例】図1は本発明に係る文書作成装置及び文書作
成方法の一実施例の概略的なハードウェア構成を示して
いる。この図1において、メインのCPU(中央処理ユ
ニット)11にはサブCPU12が接続され、このサブ
CPU12によりキーボード13からのキー入力や、ブ
ザ14のブザ音発生等の制御を行わせている。メインC
PU11のバスラインには、RAM(ランダムアクセス
メモリ)15、プログラムROM(リードオンリメモ
リ)16、活字フォントROM17、辞書ROM18、
SIO(シリアルインターフェース)19、拡張コネク
タ20、LCD(液晶表示装置)コントローラ21等が
接続されている。LCDコントローラ21は、V(ビデ
オ)RAM22との間で表示用データを読み書きしなが
ら2次元画面表示手段であるLCD23の表示を制御す
る。メインCPU11のバスラインには、タイミングジ
ェネレータやアドレスデコーダ等の機能を有するゲート
アレイ24が接続され、このゲートアレイ24からのタ
イミング信号やアドレス信号がLCDコントローラ2
1、LCD23、VRAM22等に送られており、スキ
ャナコネクタ25がこのゲートアレイ24に接続されて
いる。またメインCPU11のバスラインには、ディス
クコントローラ26が接続され、このディスクコントロ
ーラ26はS(スタティック)RAM27との間でデー
タを読み書きしながらフロッピィディスク装置28との
間でデータ転送を行っている。さらに、メインCPU1
1のバスラインには、バッファ29を介してプリンタコ
ネクタ30が接続され、またカードコネクタ31が接続
されている。
【0009】ここで、上記フロッピィディスク装置28
に装着されるフロッピィディスクとして、前述したよう
な文書作成支援システム用ディスクが用意されており、
このディスクには、冠婚葬祭用の手紙文やビジネス文等
の複数の文例が、独自のデータ構造を持つデータファイ
ルとして記録されている。また、これらの複数の文例の
データファイルの検索を容易化するために、階層化ディ
レクトリや検索プログラム等が上記文書作成支援システ
ム用ディスクに記録されている。本発明実施例において
は、上記階層化ディレクトリとして、一の階層の1つの
節に対して上の階層の複数の節からの枝を認める構造と
し、1つの例文に対して複数のパスを設定し得るように
している。
【0010】図2はこのような階層化ディレクトリの最
上位の階層での選択項目の一覧表、いわゆるメニューを
示すものであり、上記文書作成支援システム用ディスク
の読み込みが終了した後に、上記LCD(液晶表示装
置)23の表示画面上に最初に表示されるものである。
この最初のメニューの選択項目としては、「ご案内」、
「冠婚葬祭」、「お知らせ」等の大きな分類による項
目、いわゆる大項目が表示されている。この表示画面上
の大項目メニュー34内で、文字が反転している大項目
35が現在仮選択されている項目を示している。この仮
選択項目位置は、上下左右のいわゆるカーソルキーを操
作することで移動させることができ、所望の項目が反転
表示された仮選択状態でエンターキー、例えばYESキ
ー等を押すことで選択項目を確定することができる。例
えば、図2に示すように「冠婚葬祭」の大項目が反転表
示されている状態でYESキー(一般的にはエンターキ
ー)を押すと、図3に示すように、この大項目「冠婚葬
祭」が選択されて、対応するメニュー36が表示され
る。
【0011】図3は上記「冠婚葬祭」の大項目が選択さ
れて、該大項目「冠婚葬祭」内の選択枝となる中項目が
記載されたメニュー36が表示された状態を示してい
る。この中項目メニュー36内には、「人生の祝いご
と」、「受賞・叙勲」、「結婚」等の中程度の分類によ
る項目が挙げられている。メニュー36の反転表示され
た中項目37が仮選択状態を表すこと、及びカーソルキ
ー操作にて反転表示位置を移動させることができること
は、上記図2の場合と同様である。ここで、図3に示す
状態でYESキー(エンターキー)を押すと、「結婚」
の中項目が選択されて、図4に示すように次のメニュー
38が表れる。
【0012】図4では上記選択された中項目「結婚」の
内のさらに細かい項目(小項目)が記載された小項目メ
ニュー38が表示されている。このメニュー38内の小
項目の具体例としては「婚約の通知」、「結婚式のご案
内」、「披露宴の招待状」等が挙げられており、図4で
は「披露宴の招待状」の小項目39が仮選択されて反転
表示されている。この状態でYESキー(エンターキ
ー)を押すと、図5に示すように、選択項目「披露宴の
招待状」に対応する具体的な文例が読み出されて表示さ
れる。
【0013】この図5の画面40は2次元表示手段、例
えば上記図1のLCD(液晶表示装置)23等の表示画
面を示している。この表示画面40上で、上記選択され
た文例が本文ウィンドウ41内に表示されており、この
文例を修正する際には、所定のフレーズと呼ばれる文字
列をまとめて修正の単位としている。一般的に、ひとつ
の意味のある文字列のまとまりがフレーズとされ、本文
ウィンドウ41内で反転表示された部分42は注目フレ
ーズと称される。この反転表示位置は、上下左右のカー
ソルキー操作により移動させることができ、修正したい
フレーズを反転表示させて(上記注目フレーズにして)
編集を行う。画面40内の本文ウィンドウ41の右上方
位置には上記パス(選択経路)が表示される。
【0014】ここで、図4のメニュー38内の各小項目
を選択して呼び出される文例は、内容によって他のパス
(選択経路)を介して検索することも可能となってい
る。例えば、上記図2の大項目メニュー34内の「ご案
内」の大項目を選択し、次に表示された中項目メニュー
内で「結婚」の中項目を選択し、次に表示された小項目
メニュー内で「披露宴」の小項目を選択することでも、
図5の文例を呼び出すことができる。また、例えば上記
図2、図3の各選択手順を経て表示された図4の小項目
メニュー38内の「結婚のお祝い」との小項目を選択す
ることで呼び出される文例は、図2の大項目メニュー3
4内の「お祝い」の大項目を選択し、次の中項目メニュ
ー内で「個人へ」の中項目を選択し、次の小項目メニュ
ー内で「結婚」の小項目を選択することでも呼び出すこ
とができる。
【0015】すなわち、図6は上記階層化ディレクトリ
の一具体例を示しており、上記文章作成支援システム用
ディスクのプログラムの読み込みが終了した直後に、図
6の階層化ディレクトリファイルの先頭ブロックアドレ
スAsが読み込まれて、このアドレスAsの先頭ブロッ
クBL0 のデータが読み出される。この先頭ブロックB
0 には、上記図2の大項目メニュー34を生成するた
めの初期データが書き込まれており、先ず大項目メニュ
ー34のタイトルである「メニューの選択」との文字デ
ータ、次に大項目の数(ファイル数)を示すファイル数
データNF、次にファイル群(データブロック群)の先
頭アドレスデータAf、最後に親ディレクトリの先頭ア
ドレスデータApの順に書き込まれている。上記図2の
例では、大項目の数NFは14となっている。これらの
各大項目に対応して14個のファイル(データブロッ
ク)BL1 、BL2 、・・・が設けられており、その先
頭アドレスは上記ブロックBL0 の先頭アドレスデータ
Afで指定される。上記各大項目に対応する各ブロック
BL1 、BL2 、・・・には、先頭から順に、大項目の
名前(タイトル)である「冠婚葬祭」等の文字データ、
当該ブロック(ファイル)に対応する項目がディレクト
リかファイルかを示すファイルタイプデータFT、及び
当該項目の内容のデータの先頭アドレスデータAdがそ
れぞれ書き込まれている。ここで各大項目のファイルタ
イプはディレクトリであるから、ディレクトリを示すフ
ァイルタイプデータFT(D)としている。これらの各
大項目ブロックBL1 、BL2 、・・・内の各先頭アド
レスデータAdにより、選択された各大項目毎のメニュ
ー(例えば図3の中項目メニュー36)を生成するため
の一連のデータの先頭位置がわかる。
【0016】これらの各大項目毎にそれぞれの内容を示
す中項目メニューを生成するためのデータ構造は、上記
大項目メニューの場合と同様となっており、最初のブロ
ックは、先頭から順に、上記中項目メニューのタイトル
(例えば「冠婚葬祭」)を示す文字列データ、ファイル
数データNF、ファイル群の先頭アドレスデータAf、
及び親ディレクトリの先頭アドレスデータApとなって
いる。また、各中項目に対応するデータブロックは、先
頭から順に、中項目の名称を示す「結婚」等の文字デー
タ、ディレクトリを示すファイルタイプデータFT
(D)、及び当該項目の内容となるデータの先頭アドレ
スデータAdとなっている。これらの各先頭アドレスデ
ータAdにより、例えば上記図4に示すような小項目メ
ニューを生成するための一連のデータを読み出すことが
できる。この小項目メニュー生成用データも、上記大項
目や中項目の生成用データと同様な構造となっている
が、各小項目はファイル(独自の構造を持つデータファ
イル)に対応するから、ファイルを示すファイルタイプ
データFT(F)が用いられており、先頭アドレスデー
タAdは、上記各文例に対応するデータファイルDFの
先頭アドレスを示している。データファイルDFは、先
頭位置のファイルヘッダFHと本文の文書データDDと
から成っている。
【0017】この図6において、大項目の「冠婚葬祭」
から中項目の「結婚」を経て小項目の「結婚のお祝い」
を順次選択して呼び出される文例のファイルと、大項目
の「お祝い」から中項目の「個人へ」を経て小項目の
「結婚」を順次選択して呼び出される文例のファイルと
が同じものとなっており、1つの文例を検索するための
パス(選択経路)が内容に応じて複数設定されている。
【0018】このように1つの文例に対するパス(選択
経路)を複数設定しておくことで、本来の分類項目をそ
のままディレクトリ構造に反映させることができ、従来
のように小項目のメニューに達した段階で目的の文例が
見当たらず中項目メニューや大項目メニューへ戻る等の
試行錯誤的な煩雑な操作を回避することができ、検索が
容易となる。
【0019】次に、図7は、上記各階層毎のメニュー
(大項目メニュー、中項目メニュー及び小項目メニュ
ー)を用いて文例選択(検索)操作を行う際の動作の手
順を示すフローチャートである。この図7において、上
記文書作成支援システム用ディスクの読み込みが終了し
た後には、ステップS1により、上記図2に示したよう
な初期画面の表示処理を行う。この初期画面を表示した
状態において、ステップS2でキー入力待ちし、ステッ
プS3でキー入力があったか否かを判別して、NO(キ
ー入力なし)のときにはステップS2に戻る。ステップ
S3でYES(キー入力有り)と判別されたときには、
ステップS4〜S7で入力操作されたキーが何かを判別
する。このメニュー表示画面において入力を受け付ける
キーとしては、終了指示キー、カーソル移動キー、前の
ウィンドウへの戻り指示キー、及び項目選択キーの4種
類であり、ステップS4では終了指示キーか否かを、ス
テップS5ではカーソル移動キーか否かを、ステップS
6では前のウィンドウへの戻り指示キーか否かを、また
ステップS7では項目選択キーか否かをそれぞれ判別し
ている。ステップS4でYES(終了指示キー入力有
り)と判別されたときには、ステップS8の終了処理に
進んで終了処理を行った後、終了する。ステップS5で
YES(カーソル移動キー入力有り)と判別されたとき
には、ステップS9に進んでカーソル移動処理を行い、
上記ステップS2のキー入力待ちの状態に移行する。ス
テップS6でYES(前のウィンドウへの戻り指示キー
入力有り)と判別されたときには、ステップS10に進
んで親ディレクトリの画面表示処理を行い、上記ステッ
プS2のキー入力待ちの状態に移行する。ステップS7
では入力操作されたキーが項目選択キーか否かを判別し
ており、NOのときには上記受け付け可能キー以外のキ
ーが操作されたものであるから、何も処理を行わず上記
ステップS2のキー入力待ちの状態にまで戻っている。
【0020】ステップS7でYES(項目選択キー入力
有り)と判別されたときには、次のステップS11に進
んで、選択された項目がファイルかディレクトリかを判
別している。すなわち、上記図2や図3の表示メニュー
で選択される大項目や中項目はディレクトリであり、上
記図4の表示メニューで選択される小項目が現実の文例
のデータファイルに対応するものである。このステップ
S11で上記選択された項目がディレクトリ(上記大項
目や中項目)であると判別されたときには、ステップS
12に進んでそれぞれの子ディレクトリ画面(上記図3
の中項目メニューや図4の小項目メニューに相当)の表
示処理を行い、上記ステップS2のキー入力待ち状態に
戻る。ステップS11でファイルと判別されたときに
は、ステップS13に進み、選択された文例のデータフ
ァイルを読み出して画面に表示させる処理を行う。この
画面表示処理により、上記図5に示すような文例が表示
される。
【0021】この図5の状態からの各種操作に応じた動
作等については図面を参照しながら後述するが、概略的
には、ステップS14、S15によりキー入力待ちを行
い、キー入力に応じてそれぞれの処理を行う。例えば、
ステップS16では終了指示キーが入力操作されたか否
かを判別しており、終了指示キーのときは上記ステップ
S8に進んで終了処理を行う。ステップS17では文書
選択画面への戻り指示キーが入力操作されたか否かを判
別しており、YESのときにはステップS18にて親デ
ィレクトリの画面表示処理を行った後、上記ステップS
2のキー入力待ち状態に戻り、NOのときにはステップ
S19によりそれぞれの入力キーに応じた処理を行っ
て、上記ステップS14のキー入力待ち状態に戻る。
【0022】再び図5に戻って、この図5に示すように
文例のファイルが検索されて表示された状態で、例えば
YESキー(あるいはエンターキー等)を押すと、上記
反転表示された注目フレーズ42の候補群が図8に示す
ように候補ウィンドウ43内に表示され、候補フレーズ
群の内の1つのフレーズが反転表示される。この候補ウ
ィンドウ43は、上記本文ウィンドウ41内で上記注目
フレーズ42の上方位置あるいは下方位置に表示され
る。注目フレーズ42が本文ウィンドウ41内の上方に
あるときには候補ウィンドウ43が下方位置に表示さ
れ、注目フレーズ42が本文ウィンドウ41内の下方に
あるときには候補ウィンドウ43が上方位置に表示され
る。この状態で、上下のカーソルキーを操作して反転表
示位置を上下に移動させることができ、このとき同時に
本文中の注目フレーズがこの反転表示された候補フレー
ズに切換表示される。
【0023】この候補ウィンドウ43が表示された状態
で、所定の切換操作、例えばシフトキーを押しながら左
右のカーソルキーを操作することにより、注目フレーズ
を切り換えることができ、同時に各注目フレーズに対応
して表示される候補ウィンドウも切り換えられる。この
具体例を図9のA、B、Cに示している。すなわち、図
9のA、B、Cは、「ご列席の皆様には、」、「若いお
二人」、「の門出にあたりまして、」との各フレーズを
順次反転表示させて上記注目フレーズに切り換えた状態
をそれぞれ示している。図9のAでは「ご列席の皆様に
は、」が注目フレーズ42Aとなっており、候補ウィン
ドウ43A内には4候補のフレーズ群が表示されてい
る。この状態でシフトキーを押しながら右カーソルキー
を押すと、図9のBに示すように「若いお二人」のフレ
ーズが反転表示されて注目フレーズ42Bとなり、この
注目フレーズ42Bの上方位置に候補ウィンドウ43B
が開かれて対応する候補フレーズ群(3候補)が表示さ
れる。さらにシフトキーを押しながら右カーソルキーを
押すと、図9のCに示すように「の門出にあたりまし
て、」のフレーズが反転表示されて注目フレーズ42C
となり、対応する候補ウィンドウ43C(2候補)が表
示される。また、図9のCの表示状態でシフトキーを押
しながら左カーソルキーを押すと、図9のBに示す状態
に移行し、さらにシフトキーを押しながら左カーソルキ
ーを押すと、図9のAに示す表示状態に移行する。
【0024】このように、所定の1操作のキー操作を行
う(例えばシフトキーを押しながら左右のカーソルキー
を操作する)ことによって、上記注目フレーズ及び対応
する候補フレーズ群を切り換えて表示させることがで
き、文章中の所定フレーズの前後の候補群を見比べられ
るため、文の前後のつながりを考えながら適切な候補を
選択することが容易に行える。また、文章中に特定のキ
ーワード等が含まれているかどうかを調べたいときな
ど、簡単に全候補を見ることができる。
【0025】次に図10において、文中に□が記載され
た文字列(上記フレーズ)は、□の部分が未確定であり
文字を入力する必要がある。この未確定部分を含むフレ
ーズを反転表示させて上述したような注目フレーズ42
とし、YESキーを押すと上述したように候補ウィンド
ウ43が開き、さらにYESキーを押すとその候補フレ
ーズが確定し、図11に示すような文字入力ウィンドウ
45が現れる。この文字入力ウィンドウ45では、注目
フレーズ42内の文字入力箇所(図示の例では3箇所)
毎にそれぞれ1行ずつに分かれて文字入力マーク46が
表示され、これらの文字入力マーク46の位置にのみ文
字入力が可能である。現在文字入力が行われる位置のマ
ーク46(図11では最下行のマーク46p)は、周期
的にあるいは断続的に反転表示(いわゆるブリンク表
示)され、この現在の文字入力位置は上下カーソルキー
を操作することで切換変更することができる。
【0026】文字入力ウィンドウ45内の所定位置、例
えば最上行には、上記現在の文字入力位置(マーク46
p)に応じた入力すべき内容を示す情報(入力内容説明
文)47が表示される。この入力内容情報47は、上記
文例のファイル内の各フレーズのデータに関連して記録
されている。実際に入力ウィンドウ45を生成する際に
は、文字列(フレーズ)情報中に何箇所の入力位置情報
(上記□のキャラクタ)が含まれているかを数え、入力
箇所と定型文とを切り分けたウィンドウを生成する。入
力・編集時には、現在入力・編集作業の行われている入
力箇所に対応する入力内容情報47を文字入力ウィンド
ウ45のメッセージ表示行(図示の例では最上行)に表
示する。ここで文例のファイル内に記録するのは「商品
名」のみとし、残りの部分「を入力してください」は入
力ウィンドウ45の生成の際にプログラムにより自動的
に付け足して表示させれば、記録容量が少なくて済む。
【0027】図12は、上記未確定部分(文字入力が必
要な部分)を含むフレーズ(図10や図11の注目フレ
ーズ42)の媒体上に記録されたデータ構造の具体例を
示している。この図12において、文字入力フレーズ記
録データは3つの候補フレーズに対応して3行で構成さ
れている。これら3行の最初の行の先頭位置には例えば
1バイトの入力コードINが配置され、次に1バイトず
つ2個のセパレータSP、SPが配置され、漢字1字に
つき2バイトで入力内容情報(の一部)である「商品
名」との文字列が配置され、再び入力コードINが配置
されて、最初の候補フレーズである「さて、□月□日に
お送り頂きました□□が、」との文字列が配置されて、
候補エンドコードSEでこの行が終わっている。この行
内の2個のセパレータSP、SPは、当該候補フレーズ
内に3箇所の文字入力箇所が存在することを示してお
り、これらの各セパレータSPの前位置に入力内容情報
がないことから、前の2箇所(「□月□日」の各文字入
力箇所)に文字入力する際には入力内容の説明文を表示
しないか、あるいは単に「データを入力してください」
のような汎用の入力を促す文が表示される。3つめの入
力箇所では、上記「商品名」との文字列に「を入力して
ください」との文字列をプログラムにより付加して表示
する。次の行は、入力コードINから始まって直に「商
品名」との入力内容情報(の一部)の文字列が配置さ
れ、入力コードINを介して、次の候補フレーズである
「前回、当方から注文致しました□□が、」との文字列
が配置され、候補エンドコードSEで終わっている。次
の行は、先頭から直にもう1つの候補フレーズである
「先日、貴社から御発送頂きました品が、」との文字列
が配置され、フレーズエンドコードPEで終わってい
る。
【0028】このようなデータ構造に基づき、このフレ
ーズが注目フレーズ(反転表示)となっているときに
は、所定操作を行う(例えばYESキーを押す)ことに
よって図10に示すように候補ウィンドウ43が開い
て、図12の上記3つの各候補フレーズが読み出されて
表示され、さらに所定操作を行う(YESキーを押す)
ことによって、図11に示すように文字入力ウィンドウ
45が開いて文字入力マーク46の位置にのみ文字入力
が行え、同時に現在入力する内容についての説明文47
が表示される。
【0029】以上のような文字入力ウィンドウ45を用
いた入力・編集作業を行わせることにより、日付、個人
名、商品名、住所等の個別事項を書き込むような定型文
入力作業を和文ワードプロセッサ機能に切り換えること
なく行え、便利である。これは、和文ワードプロセッサ
機能への切換動作はプログラムの読み込み等のために待
ち時間を要し、また、和文ワードプロセッサ機能に切り
換わった状態では文章全体を容易に書き換えできるため
上記個別事項を書き込む際に他の部分も書き換えてしま
う危険性があることを考慮すると、上記文字入力ウィン
ドウ45を用いることにより、プログラム切換等の煩雑
な手間を要することなく個別事項の書込が簡単に行え、
しかも必要な部分(残したい部分)は書き換えられるこ
とがなく保護される。従って、誰でもが容易に間違いな
く定型文入力が行える。
【0030】次に図13は、例えば現在呼び出されてい
る文例に対応する付加情報として、いわゆる「書き方の
ポイント」が記載された付加情報ウィンドウ49が表示
されている画面を示している。この付加情報ウィンドウ
49に記載された「書き方のポイント」とは、呼び出し
た文例を仕上げる際のアドバイスのことであり、文例毎
に異なるアドバイスが用意されている。この用意された
アドバイスが付加情報ウィンドウ49内に収まらない場
合には、上下のカーソルキーを操作することで上下にス
クロールさせることができる。この付加情報ウィンドウ
49を開くためには、例えば専用の付加情報表示キーを
設けてこれを操作するようにしてもよいが、キーの個数
増加を防ぐために、例えばファンクションキーを押して
表示されたポップアップメニューから「書き方のポイン
ト」の項目を選択(反転表示させた状態でYESキーを
押す等)するように設定すればよい。この付加情報は、
文書作成中にいつでも画面の本文ウィンドウ41内に表
示させ、確認することができる。なお、付加情報データ
は、例えば文例データ毎に直接持たずに間接的に持つ形
態をとらせることが考えられる。
【0031】これによって、目的とする文書を作成して
いく際に、参考文献や図書等を併用する必要がなく、必
要に応じて現在呼び出されている文例に対応する上記付
加情報(書き方のポイント等)を画面に表示して確認す
ることができ、文書作成に有益な周辺知識の情報が簡便
に得られる。
【0032】次に図14、図15は、情報検索のための
選択項目及び選択された項目の具体的な内容が同時に表
示されている画面を示している。これらの図14、図1
5においては、例えば尊称と謙称の表示ウィンドウ51
が上記大項目メニュー34の表示の上に開かれている。
この表示ウィンドウ51は、ウィンドウの名称(タイト
ル)が表示されるタイトル欄52と、複数の選択項目が
表示される選択項目欄53と、これらの選択項目の内の
選択された項目についての内容、すなわち尊称、謙称が
それぞれ表示される内容表示欄54、55とから成って
いる。現在選択されている項目は反転(リバース)表示
された反転表示部分56となっている。この尊称と謙称
の表示ウィンドウ51は、上記文書作成支援システムが
読み込まれてプログラムが走っている間には、いつでも
呼び出すことができる。
【0033】尊称と謙称の表示ウィンドウ51が開かれ
た状態においては、カーソルキーを操作して反転表示部
分56を移動させ選択項目を切り換えると、内容(尊
称)表示欄54にはその選択された項目の内容である尊
称が、また内容(謙称)表示欄55には謙称が、それぞ
れ切換表示される。従って、選択項目欄53内の項目を
任意に切換選択操作することで、その内容が内容表示欄
54、55内に自動的に切り換えられて表示されるた
め、素早く各内容の確認が行えるようになる。これは、
従来において、カーソルキー操作等により選択項目の1
つを画面上で選択した後にエンターキーを押すこと等に
よって画面を切り換えて内容を表示させる操作が必要で
あったことを考慮すると、内容表示モードへの切換操作
が不要となって手間が半減し、特に、複数の選択項目の
各内容を次々と見てゆく際の操作手順が大幅に簡略化さ
れることになる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る文書作成装置及び方法によ
れば、予め準備された複数の文例を選択し、この選択さ
れた文例に基づいて文書を作成する際に、上記各文例を
検索するための階層化ディレクトリは、1つのディレク
トリに項目メニューを生成するための項目メニュー生成
ブロックと、上記項目メニュー生成ブロックにより指定
されるデータブロックとを有し、上記項目メニュー生成
ブロックは親ディレクトリの指定が可能であり、上記デ
ータブロックがディレクトリである場合には、子ディレ
クトリに対応する項目メニュー生成ブロックを指定し、
上記データブロックがファイルである場合には、該デー
タブロックが上記文例に対応する文例ファイルを指定
し、上記文例ファイルを、2つ以上のディレクトリのそ
れぞれのディレクトリ内のデータブロックで指定可能と
することにより、複数の分類項目に属する文例を検索す
る際に、いずれの分類項目を選択しても目的とする文例
に到達することができる。これは、従来において、最下
位の階層の項目に達した段階で目的の文例が見当たらな
いときには、その上の階層やさらに上の階層に戻って検
索をやり直す等の操作が必要とされていたが、本発明に
よれば、このような試行錯誤的な検索の手間が省かれる
ため、検索効率が向上する。また、本来の分類項目をそ
のままディレクトリ構造に反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の文書作成装置の概略構成を
示すブロック回路図である。
【図2】該実施例における初期表示画面上での項目選択
のための大項目メニューを示す図である。
【図3】該実施例の表示画面上での中項目メニューを示
す図である。
【図4】該実施例の表示画面上での小項目メニューを示
す図である。
【図5】該実施例の表示画面上での文例表示状態を示す
図である。
【図6】該実施例の階層化ディレクトリの構造の一具体
例を示す図である。
【図7】該実施例の文例ファイルのファイルヘッダの一
具体例を示す図である。該実施例のキー操作に伴う動作
を説明するためのフローチャートである。
【図8】該実施例における表示文例中の注目フレーズの
候補群が表示された状態を示す図である。
【図9】該実施例における表示文例中の注目フレーズの
切り換えに応じて候補群が切り換え表示される状態を示
す図である。
【図10】該実施例における表示文例中の文字入力箇所
を含む注目フレーズの候補群が表示された状態を示す図
である。
【図11】該実施例における表示文例中の注目フレーズ
の候補群の文字入力箇所を含む候補を選択して文字入力
ウィンドウが開かれた状態を示す図である。
【図12】該実施例の文例ファイル中のフレーズのデー
タ構造を示す図である。
【図13】該実施例における表示文例に対応した付加情
報である書き方のポイントが表示された状態を示す図で
ある。
【図14】該実施例における情報検索のための選択項目
及び選択された項目の内容が表示されている状態を示す
図である。
【図15】該実施例における情報検索のための選択項目
及び選択された項目の内容が表示されている状態を示す
図である。
【符号の説明】
11・・・・・・・・CPU 13・・・・・・・・キーボード 21・・・・・・・・LCDコントローラ 23・・・・・・・・LCD(液晶表示装置) 26・・・・・・・・ディスクコントローラ 28・・・・・・・・フロッピィディスク装置 34・・・・・・・・大項目メニュー 36・・・・・・・・中項目メニュー 38・・・・・・・・小項目メニュー 40・・・・・・・・表示画面 41・・・・・・・・本文ウィンドウ 42・・・・・・・・注目フレーズ 43・・・・・・・・候補ウィンドウ 45・・・・・・・・文字入力ウィンドウ 47・・・・・・・・入力内容情報 49・・・・・・・・付加情報ウィンドウ 51・・・・・・・・尊称、謙称表示ウィンドウ 52・・・・・・・・タイトル欄 53・・・・・・・・選択項目欄 54、55・・・・・・・・内容表示欄
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−245070(JP,A) 特開 平2−138658(JP,A) 特開 平3−87970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/21 G06F 12/00 515 G06F 12/00 520 G06F 17/30 G06F 3/00 650 - 680 G06F 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め準備された複数の文例を選択し、こ
    の選択された文例に基づいて文書を作成する文書作成装
    置において、 上記各文例を検索するための階層化ディレクトリは、1
    つのディレクトリに項目メニューを生成するための項目
    メニュー生成ブロックと、上記項目メニュー生成ブロッ
    クにより指定されるデータブロックとを有し、 上記項目メニュー生成ブロックは親ディレクトリの指定
    が可能であり、 上記データブロックがディレクトリである場合には、子
    ディレクトリに対応する項目メニュー生成ブロックを指
    定し、 上記データブロックがファイルである場合には、該デー
    タブロックが上記文例に対応する文例ファイルを指定
    し、 上記文例ファイルを、2つ以上のディレクトリのそれぞ
    れのディレクトリ内のデータブロックで指定可能と する
    ことを特徴とする文書作成装置。
  2. 【請求項2】 予め準備された複数の文例を選択し、こ
    の選択された文例に基づいて文書を作成する文書作成方
    法において、 上記各文例を検索するための階層化ディレクトリは、1
    つのディレクトリに項目メニューを生成するための項目
    メニュー生成ブロックと、上記項目メニュー生成ブロッ
    クにより指定されるデータブロックとを有し、 上記項目メニュー生成ブロックは親ディレクトリの指定
    が可能であり、 上記データブロックがディレクトリである場合には、子
    ディレクトリに対応する項目メニュー生成ブロックを指
    定し、 上記データブロックがファイルである場合には、該デー
    タブロックが上記文例に対応する文例ファイルを指定
    し、 上記文例ファイルを、2つ以上のディレクトリのそれぞ
    れのディレクトリ内のデータブロックで指定可能と する
    ことを特徴とする文書作成方法。
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