JP3791565B2 - 文字入力装置 - Google Patents
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Description
【技術分野】
この発明は文字入力装置に関する。
【0002】
【従来技術】
ハングル文字の入力を例にとって説明する。
【0003】
ハングル文字の入力には,ハングル文字の発音に近い音をアルファベットで表現し,そのアルファベットを入力する方法,ハングル文字を字母に分解し,各字母を入力する方法等がある。
【0004】
いずれにしても,一旦入力したハングル文字列の一部を訂正する場合には,訂正すべき文字を削除し,改めて正しい文字を入力しなければならなかった。
【0005】
ハングル文字は複数の字母(構成要素)から構成されている。ハングル文字の構成要素の一部だけを訂正したい場合でも,その都度その文字を形成するすべての構成要素を入力しなければならず,手間がかかるという問題がある。
【0006】
特開平6−290299号公報には,漢字の「へん」や「つくり」などの一部のみを修正することのできる装置が記載されている。
【0007】
しかしながら,この装置によると,漢字そのものを知っていなければ文字の修正作業を行うことはできない。この装置をハングル文字の修正に適用したとしても,同じように,ユーザがハングル文字を良く知っていることが前提となる。
【0008】
ユーザが修正しようとしている言語についての知識がない場合には,どの文字が正しいかを知る方法がない。
【0009】
【発明の開示】
この発明は文字についての充分な知識がなくても誤った文字を容易に訂正できる文字入力装置を提供するものである。
【0010】
この発明による文字入力装置は,第1の言語の単語をそれに対応する第2の言語の単語に変換するためのデータを格納した対訳辞書,既に作成されかつ表示されている第1の言語による文字列において,変更すべき文字またはその一部を指定する入力手段,指定された文字またはその一部を除いて文字列の他の部分の少なくとも一部が一致する第1の言語の単語およびそれに対応する第2の言語の単語を対訳辞書において検索する手段,検索により得られた第1の言語の単語と第2の言語の単語との組を表示する手段,および文字列中の指定された文字を,表示された組のうち選択された組に含まれかつ指定された文字の位置に対応する第1の言語の文字で置き換える変更手段を備えているものである。
【0011】
この発明による文字入力方法は,既に作成されかつ表示されている第1の言語による文字列において,変更すべき文字またはその一部の指定を許し,指定された文字またはその一部を除いて文字列の他の部分の少なくとも一部が一致する第1の言語の単語およびそれに対応する第2の言語の単語を,第1の言語を第2の言語に変換するための対訳辞書において検索し,検索により得られた第1の言語の単語と第2の言語の単語の組を表示させ,文字列中の指定された文字を,表示された組のうち選択された組に含まれかつ指定された文字の位置に対応する第1の言語の文字で置き換えるものである。
【0012】
第1の言語の例としてはハングル文字があり,第2の言語の例としては日本語漢字または韓国語漢字がある。
【0013】
この発明によると,既に入力されている第1の言語による文字列において,訂正したい文字またはその一部を指定すると,指定された文字または一部を除いて,他の部分の少なくとも一部が一致する文字が第1の言語および第2の言語で表示される。したがって,ユーザが第1の言語についての充分な知識がなくても,第2の言語を知っていればどれが正しい文字であるかを判断することができるようになり,修正作業が容易となる。
【0014】
この発明はまた,上記の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納した記録媒体を提供している。
【0015】
この発明による記録媒体は,既に作成されかつ表示されている第1の言語による文字列において,変更すべき文字またはその一部の指定を許し,指定された文字またはその一部を除いて文字列の他の部分の少なくとも一部が一致する第1の言語の単語およびそれに対応する第2の言語の単語を,第1の言語を第2の言語に変換するための対訳辞書において検索し,検索により得られた第1の言語の単語と第2の言語の単語の組を表示させ,文字列中の指定された文字を,表示された組のうち選択された組に含まれかつ指定された文字の位置に対応する第1の言語の文字で置き換えるように,コンピュータを制御するためのプログラムを格納したものである。
【0016】
ここで記録媒体とはCD−ROM,FD,ハードディスク,半導体メモリ等を含む。
【0017】
このような記録媒体のプログラムをコンピュータにインストールすれば,コンピュータを用いて上述の文字入力方法を実行することができるようになる。
【0018】
記録媒体にはその他のプログラム,たとえばワード・プロセッシング・プログラムが格納されていてもよいし,格納されていなくてもよいし,対訳辞書を記録媒体に格納しておいてもよいし,他の記録媒体に記憶させておいてもよい。
【0019】
【実施例】
第1実施例
この実施例はハングル文字のワード・プロセッシングに関するものである。
【0020】
ハングル文字は19個の子音(以下,初声という),21個の母音(以下,中声という)および27個の終声子音(パッチム)(以下,終声という)の字母を,初声+中声,または初声+中声+終声の形で組合わせることにより構成される。これらの字母をさらに細かく分解することも可能であるが,この実施例では入力済ハングル文字の訂正において選択可能なハングル文字の構成要素単位を上述した初声,中声および終声とする。
【0021】
ハングル文字の構成要素を初声,中声および終声のそれぞれについて示したのが図1である。これらの構成要素の組合わせは,終声のないハングル文字もあることを考慮すると,理論的には19×21×(27+1)=11172 通りある。一般的にハングル・ワード・プロセッシング・システムでは使用頻度の高い文字のみをサポートしている。一例として韓国の文字集合の規格であるKSC5601-1989 では日常的に使用される2350文字を収容している。この実施例ではこの規格を前提としている。
【0022】
図2はハングル・ワード・プロセッシング・システムの外観を,図3はその電気的構成の概要をそれぞれ示している。
【0023】
ワード・プロセッシング・システムはコンピュータ10を含む。コンピュータ10にはCRT表示装置(または液晶(LC)ディスプレイ・パネル)11,プリンタ12および入力装置(キーボード13Aやマウス13B)が接続されている。コンピュータ10の内部にはFDドライブ14,CD−ROMドライブ15およびHDユニット16が設けられている。FDドライブ14はFD19へのデータの書込みおよびFD19からのデータの読出しを行う。CD−ROMドライブ15はCD−ROM18からのデータの読出しを行う。HDユニット16はハードディスク(図示略)へのデータの書込みおよびハードディスクからのデータの読出しを行う。コンピュータ10はさらに内部メモリ(半導体メモリなど)17を含む。
【0024】
キーボード13Aには一または複数種類のハングル文字入力方法を実現できるキー群が設けられている。ハングル文字の入力方法の代表的なものには次の方法がある。ハングル文字の発音に近い音をアルファベットで表現し,そのアルファベットを入力する方法。アルファベット・キーが必要である。ハングル文字を字母に分割し,各字母を入力する。字母をさらに細かく分解して,この細かい構成要素を単位として入力することもできる。細かい構成要素を入力するための約30個のキーがあればよい。キーボード13Aにはさらに,後述するように,訂正すべき構成要素の位置(初声,中声,終声)を選択するための位置選択キー,訂正すべき構成要素を順次選択するためのキー,文節開始位置移動キー,確定キー,カーソルを移動させるためのキー,その他の機能キーが含まれている。
【0025】
CD−ROM18にはハングル文字のワード・プロセッシングのためのプログラムおよびデータが格納されている。その内容が図4に示されている。この図において,ワード・プロセッシング・プログラムから特に,後に詳述する入力済文字訂正プログラムが抜き出して明示されている。データとして,構成要素対応テーブル,順序テーブルおよび対訳辞書があり,これらは図5,図6および図7にその一部が図示されている。
【0026】
図5において,構成要素対応テーブルは,ハングル文字とその構成要素とを対応させて記憶するものであり,このワード・プロセッシング・システムがサポートするすべてのハングル文字についてのデータを含んでいる。C1 は初声,V1 は中声,C2 は終声を表わす。
【0027】
図6において,順序テーブルはハングル文字の訂正処理においてユーザの選択操作に応答して構成要素を変更するときに参照されるものである。かっこ内の構成要素が同一グループに属することを示す。
【0028】
図7において,対訳辞書はハングル読みと,それに対応する日本語訳(および必要に応じて韓国語漢字)とを組として記憶するものである。対訳辞書の内容の一部は,ハングル文字の訂正処理において,訂正文字に関連させて一覧表示され,ユーザが正しい文字を選択するのを補助する。ハングル読みに対応する訳語は日本語に限らず,ユーザの理解を助けるものであればいかなる言語でもよい。
【0029】
CD−ROM18に格納されているプログラムおよびデータはワード・プロセッシング・システムの立上げ時に,CD−ROM18から読出され,ハードディスクに格納される。ワード・プロセッシングにおいては,これらのプログラムおよびデータの一部は,必要に応じて,内部メモリ17に一時的に記憶され,または展開される。
【0030】
図8は入力済文字訂正処理を実行するのに必要な機能,ハードウエアまたはデータを,図2または図3に示すシステムから取出して示す機能ブロック図である。
【0031】
訂正文字生成部20は,構成要素対応テーブル23,順序テーブル24および対訳辞書25を参照して,ユーザによる訂正すべき入力済文字の選択操作に応じて,入力済文字訂正プログラムにしたがって訂正文字について正しい文字を生成するものである。この部分20は主にコンピュータ10とプログラムによって実現される。
【0032】
入力部21はキーボード13A,マウス13B等を含み,入力装置13に相当する。出力部22は表示装置11(またはプリンタ12)である。構成要素対応テーブル23,順序テーブル24および対訳辞書25は図5,図6および図7に示すものである。
【0033】
図9および図10は入力済文字訂正プログラムにしたがう処理を示すフローチャートである。
【0034】
ワード・プロセッシング・プログラムにしたがって既にハングル文字による文章(テキスト)が入力され,ハードディスクに格納されているものとする。訂正すべき文字を含むテキストがハードディスクから読出され,出力部22(表示装置11)に表示される。表示された文章の一例が図13に示されている。ユーザは入力部21(カーソル13B)を用いて,表示された文章において訂正すべき文字を指定する。図14において指定された訂正すべき文字が白黒反転した状態で示されている。
【0035】
図13または図14において,図18に示す単語(日本語で「会社」を意味する)の2文字目の図19に示す文字(図20に示す初声と図21に示す中声とから構成され,終声はない)を入力すべきところ,誤って図22に示す文字(図20に示す初声と図23に示す中声とから構成され,終声はない)を入力し,確定してしまったものとする。
【0036】
入力済文字訂正プログラムは指定された文字(図22に示す文字)をOSのカット・アンド・ペースト機能を用いてテキストから取出し,内部メモリ17の所定のバッファ・エリア(クリップボード)に入れる(ステップ101 )。構成要素対応テーブル23を参照して,その文字を構成要素(図20に示す初声と図23に示す中声)に分解する(ステップ102 )。この処理はもちろん,文字コードおよび構成要素コードを用いて行われる。
【0037】
ユーザは指定した文字のどの構成要素(初声,中声または終声)を変更したいかを,構成要素位置選択キーを用いて入力する。プログラムは,キー入力を待ち(ステップ103 ),キー入力があると,それが構成要素位置選択キーか,確定キーかを判断することになる(ステップ104 ,105 )。
【0038】
ユーザが「中声」キーを押し,構成要素位置を中声にしたものとする。
【0039】
プログラムは順序テーブルを参照して,選択された構成要素位置の構成要素と同じグループに属する他の構成要素を捜す(ステップ106 )。順序テーブルにおいて,図23に示す中声の構成要素と同じグループに図24に示す構成要素が含まれているから,この図24に示す構成要素が見付け出される。
【0040】
指定された文字において,選択された構成要素位置の構成要素を,順序テーブルで見付けた構成要素で置換え,この置換えによって新たに生成された文字が構成要素対応テーブルにあるかどうかをチェックする(ステップ108 )。置換えによって生成された文字が構成要素対応テーブルにあればその文字を出力部22に中間表示する(ステップ109 )。なければ,次の構成要素を探すためにステップ106 に戻る。
【0041】
図23に示す中声の構成要素と同一のグループには図24に示す構成要素があるから,図22の文字において,図23の中声を図24の中声で置き換えてできる図25に示す文字が中間表示されることになる。この中間表示が図15に示されている。
【0042】
図6の順序テーブルにおいて,特に誤りやすい類似の構成要素が一グループにまとめられている(かっこで示す)。
【0043】
中間表示された文字が所望の文字でなければ,ユーザは再び同じ構成要素位置選択キーを押すことになる(ステップ103 ,104 )。この後,ステップ106 〜109 の処理が繰返される。図25に示す文字は所望の文字ではないのでユーザは中声キーを再び押す。
【0044】
中間表示された文字が所望の文字であれば,ユーザは確定キーを押すので,そのとき中間表示されている文字が入力済文字訂正プログラムからワード・プロセッシング・プログラムに出力される(ステップ105 ,111 )。これにより,テキスト中の先に指定された誤り文字が確定した正しい文字によって置換えられる。
【0045】
選択された構成要素位置の構成要素と同じグループに属する他の構成要素がもはや存在しない場合には(ステップ107 でNO),選択された構成要素位置に置換可能な構成要素を持つすべてのハングル文字の一覧を表示し,その一覧表示の中からユーザに所望の文字を選択させる(ステップ110 )。
【0046】
上記の例では,初声が図20に示す構成要素でかつ終声を持たないすべてのハングル文字をウィンドウに表示する。この表示例が図16に示されている。
【0047】
ユーザに分りやすくするために,指定された文字を含む文節まで広げた範囲で一覧表示される。文節の範囲は句読点や空白で区切られた範囲であるが,この範囲は後に説明するように順次狭められていく。一覧表示された範囲は文章表示上では下線で示される。また,助詞等はハイフォンでつながれて表示される。
【0048】
対訳辞書25を参照して,一覧表示の中に,ハングル文字に対応して日本語(および必要に応じて韓国語漢字)が添えられる。これにより,ハングル文字を熟知していないユーザでも母国語(日本語)を頼りに正しいハングル文字を選択することができる。
【0049】
一覧表示において,選択されている文字(文節)が白黒反転して表示される。この選択文字(文節)はマウスまたはキーボードを用いて順次シフトすることができる。ユーザが確定キーを押すと,選択されている文節内の文字が出力される(ステップ111 )。これにより,図17に示すような,訂正後の文章が表示される。
【0050】
図10のステップ110 の一覧表示処理の詳細が図11および図12に示されている。
【0051】
まず,ステップ101 で指定された訂正すべき文字を含む文節(文字列)を,句読点または空白で区切ることにより,取出す(ステップ121 )。ハングル文字の文節は句読点または空白(コード上は空白文字)で区切られているので,これを利用することになる。
【0052】
取出された文字列において,指定された文字の選択された構成要素位置の構成要素を他の構成要素で置換える。上述した例では,図22に示す文字の中声を他のすべての中声で置換えて得られるすべての文字列を一時バッファに記憶する。
【0053】
文字列には助詞が含まれる場合がある。この場合には助詞が除かれる。また,複合名詞の場合には後半部分の文字を除く。たとえば「会社関係」のような複合名詞の場合には,まず末尾の「係」が除かれ,次に「関係」が除かれる。このようにして,一部分の文字を除いて得られる文字列(先に述べた他の構成要素で置換されることにより得られたもの)について対訳辞書25を参照して,それに対応する対訳を見付け出し,文字列と対応して記憶する。
【0054】
すなわち,指定された文字を含む文字列の部分文字列を対訳辞書25で検索し,最も長い部分文字列をハングル読みとして持つ対訳辞書のレコード(読みと対訳)を一時バッファに格納する。この処理を,指定文字において選択構成要素位置にある構成要素を他の構成要素に順次置換えながら繰返し,順次一時バッファに格納していく(ステップ122 )。構成要素の置換えは構成要素対応テーブル23を利用して行う。
【0055】
指定文字について選択構成要素位置にある構成要素を他の構成要素で置換えて得られるすべての文字列の部分文字列について,対訳辞書25で見付からなかった場合には,文節の先頭の一文字を除いて得られる部分文字列について同様の処理を繰返す(ステップ124 ,125 )。たとえば「新会社が」という文節について,この文節の開始位置を一文字分狭めると,「新」を除いて,「会社が」という文節が得られるので,この新たな文節についてステップ122 の処理が繰返される。
【0056】
文字列の長さが1文字になってもはや開始位置を決めることができない場合には次に進む(ステップ124 )。
【0057】
対訳辞書の検索において一つでも対訳が見付かった場合には,図16に示すように,一時バッファに記憶されている文節ハングル文字列とその対訳とがウィンドウに一覧表示される(ステップ126 )。文節文字列は,対訳辞書において見付かった部分(一般に自立語)と他の部分(一般に付属語)をハイフォンで区切って表示される。対訳辞書で一つも見付からなかった場合(ステップ124 でNO)にはその旨が表示されよう。
【0058】
一覧表示された文節文字列のいずれかが選択され,かつ確定キーが押された場合には,選択された文節文字列中の文字(訂正すべき文字に対応する正しい文字)が出力対象文字となる(ステップ128 ,130 )。
【0059】
ステップ121 で切出した文字列が不適切な場合には,文字列の開始位置を1文字分前方へまたは後方へ移動する必要がある。文節開始位置移動キーによる入力を待って,文字列を1文字分前方または後方へ移動させてステップ122 に戻り,再び同様の処理が行われる(ステップ129 ,131 )。移動が不可能な場合には,ユーザは他の方法によって正しいハングル文字を入力することになろう。
【0060】
第2実施例
第1実施例では修正したいハングル文字の構成要素を選択し,その構成要素だけを置換えることにより修正後の正しい文字の候補を生成している。第2実施例は構成要素単位ではなく一文字全体を訂正の対象とするものである。
【0061】
図2,図3および図8に示すシステム構成,ならびに図7に示す対訳辞書がそのまま利用される。文字訂正生成部20が実行する処理フローは図26および図27に示されている。
【0062】
訂正すべき文字を含む文章が出力部22に表示される。表示例が図28に示されている。
【0063】
ユーザは表示された文章において訂正したい文字を指定する。指定された文字は図29に示すように白黒反転して表示される。入力済文字訂正プログラムは指定された文字を切出し,バッファ・エリアに格納する(図9のステップ101 と同じ)。
【0064】
第1実施例と同じように,「会社」を意味する図18に示す単語の第2文字目の図19に示す文字を入力すべきところを,誤って図22に示す文字を入力し,確定してしまったものとする。図22に示す指定された文字がバッファ・エリアに格納される。
【0065】
ユーザが入力部21(キーボード13A)の訂正キーを押すと,図26および図27に示す処理が開始される。
【0066】
訂正すべきものとして指定された文字を含む文字列(文節)を,句読点,空白文字を利用して区切って取出す(ステップ121 )。
【0067】
取出した文字列中の指定された文字を不問にして,その文字列を対訳辞書において検索する。見付かった文字列をその対訳とともに一時バッファに格納する。第1実施例と異なり,対訳辞書に存在しない文字列は一時バッファに格納しない(したがって表示しない)。第1実施例と同じように,対訳辞書にその文字列が無い場合には助詞や複合名詞の一部を取除きながら順次文字列の範囲を狭めていって,対訳辞書の検索を繰返す。このようにして,指定文字を不問にして,指定文字を含む文字列のうち最も長い部分文字列のハングル読みとその対訳の組からなるレコードを対訳辞書から読出して一時バッファに格納する(ステップ142 )。
【0068】
一組でもレコードが見付かれば,一時バッファの内容をウインドウに一覧表示する(ステップ143 ,146 )。一覧表示の例が図30に示されている。文章表示において,指定文字は不問にされているので,その位置にはアスタリスクが表示される。一覧表示において,図18に示す単語と第1文字目が同じすべての単語(対訳辞書に存在するもの)とその対訳が示されている。
【0069】
ユーザがこの一覧表示の中からいずれか一つを選択して確定キーを押すと(ステップ147 ,148 ),選択された文字列の訂正文字に対応する位置にある文字が出力される(入力済文字訂正プログラムからワード・プロセッシング・プログラムに渡される)(ステップ150 )。文書表示は図32のようになる。
【0070】
ユーザは図30に示す一覧表示の内容をさらに絞り込むことができる。ユーザは,訂正すべき図22に示す文字の構成要素のうちの正しい構成要素(図20に示す初声)をキーボード13Aから入力すると(ステップ152 ),これに応答して,入力された構成要素をもつ文字を第2文字目に含む文字列のみが一覧表示に残る(ステップ153 )。絞り込まれた一覧表示が図31に示されている。また,文章表示において,訂正文字の位置に入力された構成要素が表示される。
【0071】
この一覧表示の中から正しいものをユーザが選択して確定キーを押せば,訂正文字が正しい文字に置換えられる(ステップ147 ,148 ,150 ,図32)。
【0072】
ステップ142 において,文字列を対訳辞書において見付け出すことができない場合には(ステップ143 でNO),文字列の開始位置を1つずつずらしていくのは第1実施例と同じである(ステップ144 ,145 )。また,ユーザも文節の開始位置を前方,または後方にずらすことができる(ステップ149 ,151 )。
【0073】
他の実施例
ハングル文字の構成要素をさらに細分化して,初声,中声1,中声2,終声1および終声2に5分割して選択することができる。
【0074】
上述した実施例ではハングル文字の構成要素を3つとしているこれは子音+母音+子音という,実際の発音に基づいた抽象的な分割方法である。
【0075】
一方,発音ではなく具体的な文字の構成を考えると,中声と終声をそれぞれさらに2つずつに分割し,合計5分割とする方法もある。
【0076】
中声を例にとる,中声の構成要素のうちで図35に示すものは1つの構成要素からなる(実際には図36に示す構成要素は図37に示すものと図38に示すものとの合成であるが,ここでは1つの構成要素とする)。図39に示すものは実際には2つの構成要素からなる。発音としてはいずれも1つの音であるため,上記実施例ではこれらを1つの構成要素として扱っている。初心者やハングル文字を知らないユーザにとっては,これらを別々に扱う(たとえば,図40に示す構成要素を図41に示すものと図37に示すものとに分ける)方が直観的である。そのようなユーザの為には次に述べる横2個,縦3個の6個のキー(以下,2×3キーという)を用いて構成要素の位置を選択させる方がよい。
【0077】
図33はハングルの構成要素の配置を示すものである。すべてのハングル文字は,この図に示すように(1) 〜(9) の9通りの配置パターンのいずれかとなる。
【0078】
ここでC1 は初声,V1 は中声1,V2 は中声2,C2 は終声1,C3 は終声2である。
【0079】
これらの配置パターンのそれぞれに対して,2×3キーを図34 (1)〜(9) のように割り当てる。この2×3キーを用いることにより,ユーザはハングル文字の構成要素を文字の形状から直観的に指定することができる。すなわち,構成要素の位置を指定するキーとして,2×3キーを用いることにより,ハングルの形状に対応した位置指定ができる。Xは無効を表わす。テンキーやフルキーボードがある場合,その一部を2×3キーとして利用できるし,2×3キーの表示画面においてマウスを用いて1つのキーを選択させるようにしてもよい。
【0080】
さらに構成要素を選択するのにキーボードを用いずに,表示された文字フォントの該当する位置をマウスを用いてクリックさせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハングル構成要素の一覧である。
【図2】ワード・プロセッシング・システムの外観を示す斜視図である。
【図3】ワード・プロセッシング・システムの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】CD−ROMの内容を示す。
【図5】構成要素対応テーブルの内容の一部を示す。
【図6】順序テーブルの内容を示す。
【図7】対訳辞書の内容の一部を示す。
【図8】入力済文字訂正処理を実行する装置の機能ブロック図である。
【図9】第1実施例による入力済文字訂正処理を示すフローチャートである。
【図10】第1実施例による入力済文字訂正処理を示すフローチャートである。
【図11】第1実施例による入力済文字訂正処理を示すフローチャートである。
【図12】第1実施例による入力済文字訂正処理を示すフローチャートである。
【図13】文章の表示例を示す。
【図14】文章の表示例を示す。
【図15】文章の表示例を示す。
【図16】文章の表示例と一覧表示を示す。
【図17】文章の表示例を示す。
【図18】ハングル文字による単語の例を示す。
【図19】ハングル文字の例を示す。
【図20】ハングル文字の構成要素の例を示す。
【図21】ハングル文字の構成要素の例を示す。
【図22】ハングル文字の例を示す。
【図23】ハングル文字の構成要素の例を示す。
【図24】ハングル文字の構成要素の例を示す。
【図25】ハングル文字の例を示す。
【図26】第2実施例による入力済文字訂正処理を示すフローチャートである。
【図27】第2実施例による入力済文字訂正処理を示すフローチャートである。
【図28】文章の表示例を示す。
【図29】文章の表示例を示す。
【図30】文章の表示例と一覧表示を示す。
【図31】文章の表示例と一覧表示を示す。
【図32】文章の表示例を示す。
【図33】ハングル文字の構成パターンを示す。
【図34】2×3キーの対応例を示す。
【図35】中声の例を示す。
【図36】中声の例を示す。
【図37】中声の構成要素を示す。
【図38】中声の構成要素を示す。
【図39】中声の例を示す。
【図40】中声の例を示す。
【図41】中声の構成要素を示す。
【符号の説明】
10 コンピュータ
11 表示装置
13 入力装置
13A キーボード
13B マウス
18 CD−ROM
20 文字訂正生成部
21 入力部
22 出力部
23 構成要素対応テーブル
24 順序テーブル
25 対訳辞書
Claims (2)
- 第1の言語の単語をそれに対応する第2の言語の単語に変換するためのデータを格納した対訳辞書,
既に作成されかつ表示されている第1の言語による文字列において,変更すべき文字またはその一部の指定を受付ける入力手段,
指定された文字またはその一部を除いて文字列の他の部分の少なくとも一部が一致する第1の言語の単語およびそれに対応する第2の言語の単語を対訳辞書において検索する手段,
検索により得られた第1の言語の単語と第2の言語の単語との組を表示する手段,および
文字列中の指定された文字を,表示された組のうち選択された組に含まれかつ指定された文字の位置に対応する第1の言語の文字で置き換える変更手段,
を備えた文字入力装置。 - 第1の言語がハングル文字であり,第2の言語が日本語漢字および韓国語漢字の少なくとも一方である,請求項1に記載の文字入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07667597A JP3791565B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 文字入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07667597A JP3791565B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 文字入力装置 |
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1997
- 1997-03-13 JP JP07667597A patent/JP3791565B2/ja not_active Expired - Lifetime
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