JP3352933B2 - 粉体収容装置 - Google Patents

粉体収容装置

Info

Publication number
JP3352933B2
JP3352933B2 JP452698A JP452698A JP3352933B2 JP 3352933 B2 JP3352933 B2 JP 3352933B2 JP 452698 A JP452698 A JP 452698A JP 452698 A JP452698 A JP 452698A JP 3352933 B2 JP3352933 B2 JP 3352933B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
collection container
container
waste toner
falling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP452698A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11202710A (ja
Inventor
俊樹 瀧口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP452698A priority Critical patent/JP3352933B2/ja
Publication of JPH11202710A publication Critical patent/JPH11202710A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3352933B2 publication Critical patent/JP3352933B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真法を用いた
画像形成装置において廃棄トナーを回収容器に収納する
廃棄トナー回収装置等の粉体収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体を収容する粉体収容装置として、複
写機等の画像形成装置に備えられる廃棄トナー回収装置
がある。この廃棄トナー回収装置は、電子写真法による
画像形成時に用紙に転写されることなく感光体の表面に
残留した廃棄トナーを感光体の表面から除去し、除去し
た廃棄トナーを収容容器である回収容器に収容する。こ
の廃棄トナーは、熱溶融性の樹脂であり、電子写真法に
よる画像形成時に静電電荷が付与されており、感光体の
表面から除去されて回収容器に搬送される間にブレード
や搬送手段との当接により加圧されるとともに、発熱源
である定着装置を備えた画像形成装置内部の高温環境中
において加熱される。
【0003】このように電荷の付与や加熱及び加圧を受
けた廃棄トナーは流動性が低下しており、廃棄トナーを
上方から落下させて回収容器内に収納すると、回収容器
内の落下位置に廃棄トナーが円錐形状に堆積するため、
回収容器内の全体に均一に廃棄トナーを収容することが
できず、回収容器の容積を効率的に活用することができ
ない。
【0004】そこで、特開平7−244432号公報に
は、上部ユニット及び下部ユニットからなる上下2分割
に構成された画像形成装置の下部ユニットに廃棄トナー
を収容する回収容器である蓄積手段を設け、下部ユニッ
トに対して上部ユニットを開放した際に蓄積手段に振動
又は衝撃を与える手段を設け、回収容器内に偏って堆積
した廃棄トナーを振動又は衝撃によって回収容器内の全
体に分散させるようにした画像形成装置における現像剤
回収装置が開示されている。
【0005】また、特開平4−50889号公報には、
廃棄トナーが落下する回収口の下方に底部に少なくとも
1個の孔が形成された略V字型のガイド部材を設け、回
収口から落下したした廃棄トナーがガイド部材の孔及び
両端部から分散して落下するようにし、廃棄トナーが広
い範囲に分散して体積するようにした現像剤回収タンク
が開示されている。
【0006】さらに、特開平4−269782号公報に
は、平面形状において長方形を呈する回収容器の短辺上
方に開口部を設け、回収容器の内部に開口部の下方から
回収容器の長手方向について下向きに幅を拡げつつ傾斜
した傾斜板を設け、開口部から回収容器内に導かれた廃
棄トナーが傾斜板の上面を経由して両側に落下するよう
にして、廃棄トナーが回収容器内の全体に均一に体積す
るようにした現像装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−244432号公報に開示された構成では、電荷の
付与、加熱及び加圧等を受けて流動性が低下して円錐形
状に堆積した廃棄トナーを回収容器内の全体に分散させ
るためには、比較的大きな振動又は衝撃が必要になり、
回収容器に振動又は衝撃を加える機構が大型化及び複雑
化するとともに、振動又は衝撃を受けた回収容器が移動
するための空間が必要になって装置の大型化を招く問題
がある。また、回収容器に振動又は衝撃を与えた際に騒
音が発生する問題もある。
【0008】また、特開4−50889号公報に開示さ
れた構成では、回収容器内に廃棄トナーを均一に収納さ
せるために回収容器を振動させる手段が不可欠で、特開
平7−244432号公報に開示された構成と同様に、
装置の大型化及び騒音の発生の問題を生じる。
【0009】さらに、特開平4−269782号公報に
開示された構成では、廃棄トナーを傾斜板の真下に直接
落下させることはできないため、傾斜板の真下における
廃棄トナーの堆積量が少なくなり、回収容器の容積全体
を有効に活用することができない問題がある。また、廃
棄トナーが傾斜板上に堆積しないようにするためには傾
斜板の傾斜角を廃棄トナーの安息角以上とする必要があ
ること、及び、平面形状において長方形を呈する必要が
あることから、回収容器の形状が制限される問題があ
り、平面形状が略円形又は略正方形の回収容器に適用し
ようとすると回収容器内に複数の傾斜板を備える必要が
あり、回収容器内において傾斜板の真下に位置する範囲
が増加する結果、廃棄トナーの収納に使用することがで
きない空間がさらに増加する。
【0010】また、上述の問題を解消するために、廃棄
トナー等の粉体とともに送風手段を介して空気を回収容
器内に導入することにより、回収容器内に粉体を平坦な
状態に堆積させるようにしたものもあるが、この場合に
は送風手段や回収容器内の空気を外部に排出する際のフ
ィルタが必要になって構造が複雑化及び大型化する問題
がある。
【0011】これらの問題は、単に電子写真法を用いた
画像形成装置における廃棄トナー収容装置に限らず、流
動性が低下した粉体を収納する一般的な粉体収容装置に
共通する問題である。
【0012】この発明の目的は、流動性の低下した粉体
を回収容器内に設けた分散部材に当接させた後に回収容
器内に堆積させることにより、装置の複雑化及び大型化
を招くことなく回収容器の容積を効率的に活用して粉体
を収容することができ、かつ、回収した粉体の全てを外
部に確実に排出することができる粉体収容装置を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、上部の開口部を経由して落下した粉体を収容する収
容容器を備えた粉体収容装置において、前記収容容器内
に、落下する粉体が当接し、当接後の粉体の落下方向を
複数の方向に分散する分散部材を設け、 前記分散部材
が、支持部材により開口部の下方における収容容器内の
空間に支持され、 前記支持部材が、下端に分散部材が取
り付けられ、上端を支点として装置に作用する外部振動
に共振して振動する振動部材であることを特徴とする。
【0014】請求項1に記載した発明においては、装置
に作用する外部振動により下端部に分散部材を取り付け
た支持部材が上端を支点として振動する。したがって、
収容容器の水平面内での分散部材の位置が変化して分散
部材における粉体の当接位置が変化し、水平面内におけ
る粉体の落下方向が種々変化するとともに、分散部材の
直下において粉体が直接落下しない範囲が減少し、さら
に、収容容器内に堆積した粉体の上面に分散部材が当接
し、より多量の粉体が収容容器内に収容される。
【0015】請求項2に記載した発明は、上部の開口部
を経由して落下した粉体を収容する収容容器を備えた粉
体収容装置において、 前記収容容器の内壁に、落下する
粉体が当接し、当接後の粉体の落下方向を複数の方向に
分散するとともに、壁面側に開口孔が形成された分散部
材を設けたことを特徴とする。
【0016】請求項2に記載した発明においては、分散
部材の壁面側には開口孔が形成されており、回収容器の
首部を下方にして回収容器内の粉体を外部に排出する際
に、分散部材の裏面に廃棄トナーが当接して残留するこ
とがないようにし、回収容器内の粉体の全てが外部に確
実に排出される。
【0017】請求項3に記載した発明は、上部の開口部
を経由して落下した粉体を収容する収容容器を備えた粉
体収容装置において、 前記収容容器の内壁の一部に、落
下する粉体が当接し、当接後の粉体の落下方向を複数の
方向に分散するとともに下方が傾斜面により構成される
分散部材を一体的に形成したことを特徴とする。
【0018】請求項3に記載した発明においては、分散
部材を内壁の一部に一体的に形成していることから、分
散部材を備えた回収容器がブロー成形により容易に形成
され、回収容器の製造コストが低廉化する。 また、分散
部材の下方を傾斜面によって構成することにより、回収
容器を上下反転させて回収容器に収容されている粉体を
首部から外部に排出する際に、粉体が分散部材の傾斜面
の裏面に残留することがなく、回収容器内に収納されて
いる粉体の全てが確実に排出される。
【0019】請求項4に記載した発明は、搬送パイプか
ら落下パイプおよび上部の開口部を経由して落下した粉
体を収容する収容容器を備えた粉体収容装置において、
前記落下パイプ内に、落下する粉体が当接し、当接後の
粉体の落下方向を複数の方向に分散する分散部材を設け
たことを特徴とする。
【0020】請求項4に記載した発明においては、例え
ば、回収容器の胴部における水平断面の短辺の長さが、
落下パイプの内径に略一致する場合に、分散部材を落下
パイプの内部に設けることにより、分散部材に当接して
小塊に分散した粉体が回収容器内に分散して落下する。
また、回収容器内に分散部材が存在しないため、回収容
器の容積をより有効に活用して粉体が収容される。
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係
る粉体収容装置が適用される複写機の画像形成プロセス
部近傍の構成を示す図である。複写機本体内部の画像形
成プロセス部1は、回転自在に支持された感光体ドラム
2の周囲に、帯電チャージャ3、現像装置4、転写チャ
ージャ5、剥離チャージャ6、クリーナ7及び除電ラン
プ8を感光体ドラム2の表面に対向するように配置して
構成されている。
【0024】画像形成時において感光体ドラム2は図外
のモータの駆動により回転し、感光体ドラム2の表面に
は、帯電チャージャ3のコロナ放電により単一極性の電
荷が均一に付与された後、画像光が照射される。この画
像光の照射により、感光体ドラム2の表面には光導電作
用により静電潜像が形成される。画像光の照射を受けた
感光体ドラム2の表面には現像装置4からトナーが供給
され、静電潜像がトナー画像に顕像化される。
【0025】また、感光体ドラム2の回転に同期して用
紙が感光体ドラム2と転写チャージャ5との間に搬送さ
れ、転写チャージャ5のコロナ放電によりトナー画像が
感光体ドラム2の表面から用紙の表面に転写される。ト
ナー画像が転写された用紙は剥離チャージャ6のコロナ
放電により感光体ドラム2の表面から剥離された後、図
外の定着装置において加熱及び加圧を受け、トナー画像
が溶融して用紙の表面に定着する。
【0026】一方、転写工程を終了した感光体ドラム2
の表面には、転写工程において用紙の表面に転写されな
かったトナーが感光体ドラム2の表面の帯電電荷に静電
吸着して残留している。この感光体ドラム2の表面に残
留しているトナーが廃棄トナーとしてクリーナにより除
去され、感光体ドラム2の表面に残留している電荷が除
電ランプ8により除電される。
【0027】クリーナ7により感光体ドラム2の表面か
ら除去された廃棄トナーは、搬送パイプ9を介してこの
発明の収容容器である回収容器10に搬送され、回収容
器10に堆積して収容される。これらクリーナ7、搬送
パイプ9及び回収容器10によりこの発明の粉体収容装
置を構成している。また、除電ランプ8による除電工程
を終了した感光体ドラム2の表面は、再度帯電チャージ
ャ3によるコロナ放電を受け、画像形成時において繰り
返し使用される。
【0028】図2は、一般的な回収容器を示す図であ
る。回収容器10は、搬送パイプ9の終端には、下端を
開閉するシャッタ12を備えた落下パイプ11が下方に
連続しており、搬送パイプ9内を搬送された廃棄トナー
は落下パイプ11を経由して回収容器10内に落下す
る。この回収容器10は、図1に示すように、例えば、
現像装置4の背面側の位置に着脱自在に装着されてい
る。これに対して、搬送パイプ9及び落下パイプ11は
クリーナ7と回収容器10との間に固定的に配置されて
いる。
【0029】図3は、上記一般的な回収容器の首部を含
む粉体収容装置の要部を示す断面図である。図3(A)
及び(B)に示すように、落下パイプ11の下端部にお
いてシャッタ12が90度の範囲で回転自在に支持され
ているとともに、図外のスプリングの弾性力により矢印
A方向に付勢されている。
【0030】図3(A)に示すように、回収容器10を
複写機の所定の位置に装着した状態では、回収容器10
の凸部10aがシャッタ12の押圧片12aを押圧し、
スプリングの弾性力に抗してシャッタ12を矢印B方向
に回転させる。この回転により、シャッタ12は落下パ
イプ11の下端部11aを開放し、搬送パイプ9の終端
が落下パイプ11を介して回収容器10の内部に連続す
る。これによって、搬送スクリュ13の回転によりクリ
ーナ7から搬送パイプ9の終端まで搬送されてきた廃棄
トナーが落下パイプ11を経由して回収容器10の内部
に落下する。
【0031】一方、図3(B)に示すように、回収容器
10を複写機の所定の位置から取り外すと、回収容器1
0の凸部10aによるシャッタ12の押圧片12aの押
圧力が徐々に弱くなり、シャッタ12はスプリングの弾
性力により矢印A方向に回転する。回収容器10の凸部
10aが押圧片12aに完全に当接しなくなると、シャ
ッタ12は落下パイプ11の下端部11aを閉鎖する。
これにより、搬送パイプ9及び落下パイプ11内に残留
した廃棄トナーが、回収容器10が複写機から取り外さ
れた後に外部に漏出することがなく、複写機の内部を汚
損することがない。
【0032】なお、複写機内部の回収容器10の装着位
置には、回収容器10の装着状態を検出する装着状態検
出センサが設けられている。複写機は、装着状態検出セ
ンサが回収容器の正確な装着状態を検出したことを条件
として画像形成動作の指示を受け付ける。また、複写機
には回収容器10内における廃棄トナーの収納状態を検
出する収納量検出センサが備えられている。収納量検出
センサが回収容器10内における廃棄トナーの満杯状態
を検出すると、操作パネルに配置されたディスプレイに
回収容器の交換を促すメッセージが表示される。
【0033】図4は、この発明の実施形態に係る粉体収
容装置を構成する回収容器の内部の構成を示す概略図で
ある。この実施形態に係る回収容器20は、首部20a
を比較的長く形成するとともに、首部20aの水平断面
積を胴部20bの水平断面積に比較して小さく形成して
いる。胴部20bの内壁の一部において、首部20aの
下方には分散部材21が取り付けられている。この分散
部材21は、内壁面から下方に突出し、搬送パイプ9に
連続する落下パイプ11の内面に対向する傾斜面によっ
て構成されている。落下パイプ11の軸方向の中心線が
分散部材21の傾斜面と対向する位置は、回収容器20
の肩部20cより下側にされている。
【0034】この構成により、搬送スクリュ13の回転
により搬送パイプ9内を搬送された廃棄トナーは、落下
パイプ11及び回収容器20の首部20aを経由して回
収容器20の胴部20b内に落下する際に、胴部20b
において肩部20cよりも下側において分散部材21の
傾斜面に当接する。前述のように、搬送パイプ9を経由
して搬送される廃棄トナーは、電荷の付与、加熱及び加
圧等の影響を受けており、多数のトナー粒子が凝固した
廃棄トナー塊として回収容器20内に落下する。
【0035】この廃棄トナー塊が搬送パイプ9から落下
パイプ11及び首部20aを経由して落下し、分散部材
21の傾斜面に当接すると、廃棄トナー塊の位置エネル
ギは落下し続けようとする力と分散部材21の傾斜面に
沿って落下方向に直交する方向に分散しようとする力と
に分けられ、分散部材21の傾斜面との当接により複数
の小塊に砕けた廃棄トナーは、図5(A)に示すよう
に、分散部材21における当接位置21aから、分散部
材21の傾斜方向に直交する方向に拡がる複数の方向に
分散して落下する。
【0036】したがって、廃棄トナーは回収容器20内
の水平面における分散部材21の傾斜方向に直交する方
向、即ち、分散部材21の下端部21bに平行な方向の
所定範囲に小塊として落下し、回収容器20内に堆積し
た廃棄トナーの最上部には、図5(B)に実線で示すよ
うに、略直線状の稜線が形成される。このため、分散部
材21に当接することなく回収容器20内の水平面にお
ける略同一位置に落下して図5(B)に破線で示すよう
に廃棄トナーの最上部が点状に形成される従来の回収容
器に比較して、回収容器20の容積が有効に活用され、
より多量の廃棄トナーを回収容器20内に収容すること
ができる。
【0037】なお、回収容器が長方形形状の水平断面形
状を呈する場合には、分散部材を水平断面形状における
長辺から突出させることにより、回収容器内のより広い
範囲に廃棄トナーを分散させて落下させることができ、
回収容器内における廃棄トナーの収容量をより増加させ
ることができる。
【0038】また、分散部材21の壁面側には本願発明
の開口孔としての開口部21cが形成されており、回収
容器20の首部20aを下方にして回収容器20内の廃
棄トナーを外部に排出する際に、分散部材21の裏面に
廃棄トナーが当接して残留することがないようにし、回
収容器20内の廃棄トナーの全てを外部に確実に排出す
ることができるようにしている。
【0039】さらに、分散部材20における廃棄トナー
の当接面と水平面とがなす傾斜角度θは、50度〜70
度が適当である。傾斜角度θが50度より狭いと、分散
部材20に当接した廃棄トナーが下方に落下することな
く分散部材20上に残留し、後に落下した廃棄トナーは
分散することなく分散部材20上に堆積する。一方、傾
斜角度θが70度より広いと、廃棄トナーに作用する分
散力が弱くなり、分散した廃棄トナーの小塊が落下する
範囲が狭くなって回収容器20内における廃棄トナーの
収容量が減少する。
【0040】この傾斜角θは、回収容器20内に収容す
る粉体の種類や状態に応じて、分散性と落下性とを考慮
して、実験的に決定することができる。
【0041】図6は、この発明の別の実施形態に係る粉
体収容装置の回収容器に用いられる分散部材を示す図で
ある。図6(A)に示す実施形態に係る分散部材31
は、部分球面によって構成されている。この場合には、
分散部材31の表面の廃棄トナーの当接位置における接
線と水平面とのなす角度を廃棄トナーの分散性及び落下
性を考慮して50度〜70度の範囲に設定する。このよ
うに形成した分散部材31によれば、部分球面との当接
によって小塊に分散した廃棄トナーが回収容器20の水
平面における複数の位置に落下し、回収容器20の容積
を有効に活用して多量の廃棄トナーを収容することがで
きる。
【0042】また、図6(B)に示す実施形態に係る分
散部材41は、廃棄トナーとの当接部を稜線41aによ
って構成したものである。この分散部材41によれば、
稜線41aに当接して複数の小塊に分散した廃棄トナー
が2つの傾斜面41bに沿って2つの下端面41cの複
数の位置から落下し、回収容器20の容積を有効に活用
して多量の廃棄トナーを収容することができる。
【0043】さらに、図6(C)に示す実施形態に係る
分散部材51は、廃棄トナーとの当接部を複数の稜線5
1aによって構成し、複数の稜線51aの集合部分51
bに廃棄トナーが落下するようにしたものである。この
分散部材51によれば、複数の稜線51aに当接して複
数の小塊に分散した廃棄トナーが複数の谷線51cに沿
って下方に落下し、回収容器20の水平面内における複
数の位置に頂点を形成した状態で廃棄トナーが堆積し、
回収容器20の容積を有効に活用して多量の廃棄トナー
を収容することができる。
【0044】図7は、この発明のさらに別の実施形態に
係る粉体収容装置の回収容器の構成を示す断面図であ
る。この実施形態に係る回収容器60は、内壁の一部に
分散部材61を一体的に形成したものである。このよう
に、分散部材61を内壁の一部に一体的に形成すること
とすると、分散部材61を備えた回収容器60をブロー
成形により容易に形成することができ、回収容器の製造
コストを低廉化することができる。
【0045】また、図7中一点鎖線で示すように、分散
部材61の下方を傾斜面61aによって構成することに
より、回収容器60を上下反転させて回収容器60に収
容されている廃棄トナーを首部60aから外部に排出す
る際に、廃棄トナーが分散部材61の傾斜面の裏面に残
留することがなく、回収容器60内に収納されている廃
棄トナーの全てを確実に排出することができる。
【0046】図8は、この発明のさらに別の実施形態に
係る粉体収容装置の回収容器の構成を示す断面図であ
る。回収容器の水平断面形状が正方形又は円形に近似す
る形状であり、この水平断面の略中央部に首部が形成さ
れている場合には、分散部材の形状が大型化し、分散部
材の下方において廃棄トナーが堆積しない範囲が大きく
なるとともに、回収容器内の空間における分散部材の占
める割合が増加し、回収容器の収容量が減少する。
【0047】そこで、図8に示すように、回収容器70
の内における廃棄トナーの落下経路上に支持部材72を
介して分散部材71を配置する。この分散部材71は、
球体状又は錐体状とすることができる。また、支持部材
72は、上端近傍において軸支したもの、又は、柔軟性
を有する素材により形成したものとすることにより、外
部振動により分散部材71が回収容器70内で揺動する
ようにしてもよい。
【0048】即ち、支持部材72の固有振動数を複写機
の動作時における機械的振動の振動数域内に設定するこ
とにより、複写機の動作時に支持部材が共振し、収容容
器70の水平面内での分散部材71の位置を変化させて
分散部材71における粉体の当接位置を変化させ、水平
面内における粉体の落下方向が種々変化すること、分散
部材71の直下において粉体が直接落下しない範囲が減
少すること、及び、収容容器70内に堆積した粉体の上
面に分散部材71が当接することにより多量の粉体を収
容容器70内に収容することができる。
【0049】なお、以上の例では、いずれも回収容器の
肩部より下方において廃棄トナーが分散部材に当接する
ように構成したが、図9に示すように、回収容器80の
胴部80aにおける水平断面の短辺の長さDが、落下パ
イプ82の内径dに略一致する場合には、分散部材81
を落下パイプ82の内部に設けることにより、分散部材
81に当接して小塊に分散した廃棄トナーを回収容器8
0内に分散して落下させることができる。また、回収容
器80内に分散部材が存在しないため、回収容器80の
容積をより有効に活用して廃棄トナーを収容することが
できる。
【0050】また、以上の例では、いずれも複写機にお
ける廃棄トナーを回収容器に収容する粉体収容装置を例
にあげて説明したが、廃棄トナー以外の粉体を収容する
場合にもこの発明を同様に実施することができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、装置
に作用する外部振動により下端部に分散部材を取り付け
た支持部材を上端を支点として振動させることにより、
収容容器の水平面内での分散部材の位置を変化させて分
散部材における粉体の当接位置を変化させ、水平面内に
おける粉体の落下方向が種々変化すること、分散部材の
直下において粉体が直接落下しない範囲が減少するこ
と、及び、収容容器内に堆積した粉体の上面に分散部材
が当接することにより多量の粉体を収容容器内に収容す
ることができる。
【0052】請求項2に記載した発明によれば、分散部
材の壁面側に開口孔を形成しており、回収容器の首部を
下方にして回収容器内の粉体を外部に排出する際に、分
散部材の裏面に廃棄トナーが当接して残留することがな
いようにし、回収容器内の粉体の全てを外部に確実に排
することができる。
【0053】請求項3に記載した発明によれば、分散部
材を内壁の一部に一体的に形成していることから、分散
部材を備えた回収容器をブロー成形により容易に形成
し、回収容器の製造コストを低廉化することができる。
また、分散部材の下方を傾斜面によって構成することに
より、回収容器を上下反転させて回収容器に収容されて
いる粉体を首部から外部に排出する際に、粉体が分散部
材の傾斜面の裏面に残留することをなくし、回収容器内
に収納されている粉体の全てを確実に排出することがで
きる。
【0054】請求項4に記載した発明によれば、例え
ば、回収容器の胴部における水平断面の短辺の長さが、
落下パイプの内径に略一致する場合に、分散部材を落下
パイプの内部に設けることにより、分散部材に当接して
小塊に分散した粉体を回収容器内に分散して落下させる
ことができる。また、回収容器内に分散部材が存在しな
いため、回収容器の容積をより有効に活用して粉体を
容することができる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る粉体収容装置が適用
される複写機の要部の構成を示す図である。
【図2】同粉体収容装置の収容容器を含む要部の構成を
示す図である。
【図3】同粉体収容装置の要部の動作を説明する断面図
である。
【図4】同粉体収容装置の収容容器の構成を示す断面図
である。
【図5】同収容容器における粉体の収容状態を説明する
図である。
【図6】同収容容器に備えられる分散部材の他の例を示
す図である。
【図7】この発明の別の実施形態に係る粉体収容装置の
収容容器の構成を示す図である。
【図8】この発明のさらに別の実施形態に係る粉体収容
装置の収容容器の構成を示す図である。
【図9】この発明のさらに別の実施形態に係る粉体収容
装置の収容容器の構成を示す図である。
【符号の説明】
10,20−回収容器(収容容器) 20a−首部 20b−胴部 20c−肩部 21−分散部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部の開口部を経由して落下した粉体を収
    容する収容容器を備えた粉体収容装置において、前記収容容器内に、落下する粉体が当接し、当接後の粉
    体の落下方向を複数の方向に分散する分散部材を設け、 前記分散部材が、支持部材により開口部の下方における
    収容容器内の空間に支持され、 前記支持部材が、下端に分散部材が取り付けられ、上端
    を支点として装置に作用する外部振動に共振して振動す
    る振動部材であることを特徴とする粉体収容装置。
  2. 【請求項2】上部の開口部を経由して落下した粉体を収
    容する収容容器を備えた粉体収容装置において、 前記収容容器の内壁に、落下する粉体が当接し、当接後
    の粉体の落下方向を複数の方向に分散するとともに、壁
    面側に開口孔が形成された分散部材を設けたことを特徴
    とする粉体収容装置。
  3. 【請求項3】上部の開口部を経由して落下した粉体を収
    容する収容容器を備えた粉体収容装置において、 前記収容容器の内壁の一部に、落下する粉体が当接し、
    当接後の粉体の落下方向を複数の方向に分散するととも
    に下方が傾斜面により構成される分散部材を一体的に形
    成したことを特徴とする粉体収容装置。
  4. 【請求項4】搬送パイプから落下パイプおよび上部の開
    口部を経由して落下した粉体を収容する収容容器を備え
    た粉体収容装置において、 前記落下パイプ内に、落下する粉体が当接し、当接後の
    粉体の落下方向を複数の方向に分散する分散部材を設け
    たことを特徴とする粉体収容装置。
JP452698A 1998-01-13 1998-01-13 粉体収容装置 Expired - Lifetime JP3352933B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP452698A JP3352933B2 (ja) 1998-01-13 1998-01-13 粉体収容装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP452698A JP3352933B2 (ja) 1998-01-13 1998-01-13 粉体収容装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11202710A JPH11202710A (ja) 1999-07-30
JP3352933B2 true JP3352933B2 (ja) 2002-12-03

Family

ID=11586503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP452698A Expired - Lifetime JP3352933B2 (ja) 1998-01-13 1998-01-13 粉体収容装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3352933B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100522937B1 (ko) 2003-07-01 2005-10-25 삼성전자주식회사 레이저 프린터의 폐토너 회수장치
JP4545071B2 (ja) * 2005-09-09 2010-09-15 シャープ株式会社 画像形成装置
JP2016136168A (ja) * 2013-05-27 2016-07-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 コンテナ及びこれを用いた画像形成装置
JP2019152739A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 コニカミノルタ株式会社 回収容器およびこれを備えた画像形成装置
CN112977899B (zh) * 2021-01-25 2022-04-22 阜阳德润磁材科技有限公司 一种铁氧体塑磁粒料自动化生产线

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11202710A (ja) 1999-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3439273B2 (ja) 電子写真装置
JPH113015A (ja) 画像形成装置
JP3352933B2 (ja) 粉体収容装置
JP3627718B2 (ja) プロセス装置および画像形成装置
JP5045424B2 (ja) 紙送り装置及び画像形成装置
US5479249A (en) Brush cleaner with roll detoning and air waste removal
JP3724469B2 (ja) 現像剤収容容器、現像カートリッジ、プロセス装置および画像形成装置
US7272355B2 (en) Cleaning device for image forming apparatus
JP3651380B2 (ja) 画像形成装置
JP4560722B2 (ja) プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US6952554B2 (en) Waste toner agitator for an electrophotographic image forming apparatus
JP3624896B2 (ja) プロセス装置および画像形成装置
JPS61210383A (ja) 粒子のブリツジ防止装置
JP3600953B2 (ja) 画像形成機
JP3401135B2 (ja) 紙粉回収ブラシ
JP2005208443A (ja) 画像形成装置
JPS616679A (ja) 廃トナ−回収装置
JP2003081476A (ja) 画像形成装置
JPH01136182A (ja) クリーニング装置
GB2202489A (en) Image forming apparatus with battery
JPH0622861Y2 (ja) 画像形成装置のためのトナ−回収機構
JPH0273287A (ja) クリーニング装置
JP2540259Y2 (ja) 電子写真装置
JP2632326B2 (ja) 画像形成装置
JP2014084187A (ja) 収容装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100920

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110920

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120920

Year of fee payment: 10