JP3352003B2 - 投射型表示装置 - Google Patents

投射型表示装置

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JP3352003B2
JP3352003B2 JP29808797A JP29808797A JP3352003B2 JP 3352003 B2 JP3352003 B2 JP 3352003B2 JP 29808797 A JP29808797 A JP 29808797A JP 29808797 A JP29808797 A JP 29808797A JP 3352003 B2 JP3352003 B2 JP 3352003B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光源からの光をダイ
クロックミラーや偏光板などの色分離光学系を用いて3
原色光に分離し、これら3原色を液晶表示パネルに導
き、信号処理を行った後、ダイクロックプリズムにより
合成し、合成光をスクリーン上に拡大投射する液晶表示
装置に関し、特に、偏光板の熱劣化を軽減する投射型液
晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶パネルに代表される偏光変調
素子を3枚使用した投射型表示装置の光学システムは、
図3に示すような順次ミラー方式や、図4に示すような
クロスプリズム方式などがある。
【0003】図3に示す順次ミラー方式は、比較的安価
なシステムにより構成されており、RGB各々の色に分
離された画像の合成に、45°配置したダイクロックミ
ラー(図中、ダイクロミラーと略す。以下、同様)(1
2、30、31)と、反射ミラー(5、13)を使用し
ている。そのため、RGBの各々の結像光路において、
ダイクロックミラーや反射ミラーを通る反射回数と透過
回数が異なるため、投影レンズ17によるスクリーン上
でのRBG各々の結像倍率が異なることを主原因とする
像のずれが発生する。
【0004】このため、小型で解像度の高い液晶パネル
を使用する場合は、そのずれが大きな問題となり、実用
上好ましくない。
【0005】図4に示すクロスプリズム方式は、上記像
のずれを解決する方式として提案されたものである。こ
の方式では、RGB各々に対応した薄膜を蒸着した4個
のプリズムを頂点を張り合わせた、いわゆるクロスプリ
ズム16により、RGBを合成する。この方式によれ
ば、RGB各々の結像光路が等しくなるため、結像倍率
の差は発生せず、3つの液晶パネル(6、11、15)
の像合わせは、高い精度で実現できる。
【0006】しかしながら、図4から分かるように、ラ
ンプリフレクター1から、各々の液晶パネルまでの照明
光路長において、1色だけは長くなってしまうという問
題が存在する。そのため、光路長の長くなる系にはリレ
ーレンズ41、42を入れ、見かけの光路長を等しくす
る方法が用いられるが、リレーレンズ41、42による
像の反転とう新たな問題が生ずる。これらの問題は光量
バランスを崩し、色むらなどの原因となる。
【0007】そこで、上記問題を解決するものとして、
特開平8−271877号公報などに開示されているよ
うに、ダイクロックミラー2枚と反射ミラー5枚の構成
により、短い光路の光を迂回させることにより、長い光
路長に合わせ、RBG各々の光路長を全てを等しくする
ものである。
【0008】第2に、投射型表示装置の光学系がもつさ
らなる問題として、入射側偏光板により発生する熱の問
題がある。偏光変調素子を用いた投射型表示装置では、
光源から出射された自然光を偏光板で直線偏光に変換し
た後、偏光変調素子に入射させ、目的とする偏光方向成
分を得る。ここで、光源から出射された光を入射側偏光
板で直線偏光に変換するとき、偏光板の透過軸以外の偏
光成分は偏光板に吸収され、熱となる。
【0009】そして、クロスプリズム方式は、小型で高
精細な液晶パネルを用いる場合に最適な方式である点を
考慮すると、ランプからの光束はより小さい面積に集光
されることとなるため、その変換熱エネルギーは大きな
ものとなり、偏光板に大きな熱ストレスを与える。偏光
板の一般的な耐熱性は、偏光膜を作製する材料や接着剤
の材料により決定され、現在のところ平均的に70℃
位、高いもので100℃位である。よって、入射偏光板
の冷却が必要となり、装置の大型化に繋がる。
【0010】上述のように問題となる冷却手段として
は、特開平5−2150号公報などに開示されているよ
うに、偏光板の発熱そのものを減じる偏光ビームスプリ
ット方式を用いることも有効である。すなわち、入射偏
光板に入射する光の偏光方向を、発熱が問題とならない
別の方法で、入射偏光版と同じ方向にそろえてから入射
させるもので、結果的に熱に変わる光エネルギーは、偏
光板の材料の吸収のみとなり、大幅に発熱を減少させる
ことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述するように、像の
ずれを防止するために、照明光路長を同一とする方式で
は、短い光路長を、わざわざ迂回させ長い光路長となる
ように構成しているため、迂回光路分の面積が必要とな
り、光学装置の大型化に繋がる。
【0012】また、入射偏光板の冷却方法において、冷
却効果の高い偏光ビームスプリット(PBS)を用いた
場合、PBSはガラスの固まりで作製されるため、大き
なものは作製が非常に困難であり、価格が高くなる。し
かも、PBSは光の入射角度により、大きく特性が異な
るため、投射型表示装置で使用する光角度(通常±10
°程度)では、充分な性能を引き出せない。
【0013】そこで、本発明はかかる課題を解決するた
めになされてたものであって、偏光板やコレステリック
液晶、位相板、ミラーなどを効果的に配置し、照明光路
長を同一にし、かつ偏光板の発熱をも低減させた投射型
表示装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の投射型表示装置は、光源か
らの光をダイクロックミラーにより3原色光に分離し
て、各々の原色光に対応する液晶パネルに照射し、これ
ら各液晶パネルにおいて、前記各原色光をその原色光に
対応する映像信号により輝度変調した後、クロスプリズ
ムにより合成し、スクリーン上に投影する投射型表示装
置において、前記光源からの光における第1の原色光を
透過するとともにその余を反射する第1のダイクロック
ミラーと、第1のダイクロックミラーを透過した第1の
原色光を反射し、反射された第1の原色光を、第1のλ
/4位相板と第1の反射ミラーを用いて、前記反射した
際と90°異なる直線偏光として透過させ、第1の液晶
パネルへ照射する第1の反射型偏光素子と、第1のダイ
クロックミラーにより反射された余の原色光を反射し、
反射された第2および3の原色光を第2のλ/4位相板
と第2の反射ミラーを用いて、前記反射した際と90°
異なる直線偏光として透過させ、ダイクロックフィルタ
ーを通して、第2の原色光を第2の液晶パネルへ照射す
る第2の反射型偏光素子と、第1のダイクロックミラー
により反射され、かつ第2の反射型偏光素子により透過
された余の原色光を第2のダイクロックミラーにより反
射し、反射された第3の原色光を、第3の反射ミラーと
第1のλ/2位相板を用いて、第3の液晶パネルへ照射
する手段とを備え、前記3つの原色光の光路長が互いに
略等しくなるように構成したことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項2記載の投射型表示装置
は、光源からの光をダイクロックミラーにより3原色光
に分離して、各々の原色光に対応する液晶パネルに照射
し、これら各液晶パネルにおいて、前記各原色光をその
原色光に対応する映像信号により輝度変調した後、クロ
スプリズムにより合成し、スクリーン上に投影する投射
型表示装置において、前記光源からの光における第1の
原色光を透過するとともにその余を反射する第1のダイ
クロックミラーと、第1のダイクロックミラーを透過し
た第1の原色光を反射し、反射された第1の原色光の円
偏光方向を逆転させて反射する第1の反射ミラーと、前
記反射されてきた円偏光成分を透過させる第1のコレス
テリック液晶と、第1のλ/4位相差板を用いて第1の
液晶パネルへ照射する手段と、第1のダイクロックミラ
ーにより反射された余の原色光を反射し、反射された第
2および3の原色光の円偏光方向を逆転させて反射する
第2の反射ミラーと、前記反射されてきた円偏光成分を
透過させる第2のコレステリック液晶と、第2のλ/4
位相差板を用いて第2の液晶パネルへ照射する手段と、
第1のダイクロックミラーにより反射され、かつ第2の
コレステリック液晶により透過された余の原色光を第2
のダイクロックミラーにより反射し、反射された第3の
原色光を、第3の反射ミラーと第1の3λ/4位相板を
用いて、第3の液晶パネルへ照射する手段とを備え、前
記3つの原色光の光路長が互いに略等しくなるように構
成したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態を図1およ
び図2に示し、以下に図面を用いて説明するが、まず、
本発明に用いる反射型偏光素子およびコレステリック液
晶について、説明する。投射型表示装置の光源から発せ
られた自然光は、光の位相が揃っていないことから、こ
のような光を偏光成分に分離する手段として、反射型偏
光素子が用いられる。そして、該素子は、一例として以
下のように構成される。
【0017】有機系ポリマーフィルムをある一方向で延
伸したとき、延伸方向の屈折率だけが変化し、複屈折性
を生じる。2種類のフィルムを重ねて1方向に延伸した
とき、2つのフィルム間において、延伸方向の屈折率に
は差が生じるが、延伸方向と直交した方向の屈折率には
差が生じないように、2種類のフィルムを選択する。こ
のフィルムに自然光を入射させたとすると、フィルムの
境界面において、延伸軸に直交した方向の直線偏光は、
反射されないが、延伸軸方向に偏光した直線偏光は、以
下の式の反射率Rで反射されることとなる。
【0018】
【数1】
【0019】例えば、媒質n1の屈折率が1.4、媒質
n2の屈折率が1.5であるとき、2つのフィルムの境
界面における延伸方向の直線偏光の反射率は、R=3.
4%となる。従って、n1、n2、n1、・・・の組み
合わせを、30層程度重ねた多層構造により、延伸軸方
向の反射率を理論的に100%とすることもできる。即
ち、このフィルムを用いることになり、自然光を2つの
直交した直線偏光に分離することができるようになる。
【0020】このような反射型偏光素子で、一度反射し
た直線偏光をλ/4位相板に透過させることにより、直
線偏光は同一方向に回転する円偏光に変換される。円偏
光はミラーなどにより反射されると、回転方向が変わ
り、再度λ/4位相板を通ると、最初の直線偏光と90
°位相が異なった直線偏光に変換される。
【0021】次に、投射型表示装置の光源から発せられ
た自然光を、偏光成分に分離する第2の手段として用い
た、コレステリック液晶について説明する。
【0022】円偏光成分には、一般に右回りの回転を持
つものと左回り回転を持つものがある。コレステリック
液晶はその材料そのものと特性として、ある波長域にお
いて、特定方向の回転成分の光を透過し、逆の回転成分
の光は反射するという特性を持つ。よって、コレステリ
ック液晶を反射した光は、ある波長域における、ある一
定方向の回転成分を持つ円偏光をもつこととなる。一
方、位相板は光の位相を変え、λ/4位相板は円偏光の
直線偏光に変換する機能を持つ。結局、コレステリック
液晶を透過した光は、さらにλ/4位相板を透過するこ
とにより、直線偏光が得られる。
【0023】次に、上述の反射型偏光素子を用いた第1
の実施形態を、図1を用いて説明する。光源であるラン
プリクレクター1から発せられた光は、白色無偏光の光
である。第1に、赤色光路について説明する。前記白色
無偏光光のうち、ダイクロックミラー2で、赤色成分の
波長帯の光が透過され、光軸に対し45゜に配置された
反射型偏光素子3に入射され、ここで、ある一方向の直
線偏光成分が反射され、それ以外の光は透過する。反射
された光はλ/4位相板4を透過すると、特定方向の回
転成分を持つ円偏光に変換され、その円偏光が全反射ミ
ラー5により反射されると、回転方向が逆回転となり、
再度λ/4位相板4を透過することにより、入射時と位
相が90°異なった直線偏光に変換される。そして、こ
の位相変換により、再度、反射型偏光素子3に入射され
た直線偏光は、偏光軸が反射型偏光素子の透過軸に一致
しているため、透過して赤色用の液晶パネル6に達す
る。
【0024】第2に、緑色光路について説明する。前記
白色無偏光光のうち、ダイクロックミラー2で、緑色成
分および青色成分の波長帯の光が反射されて、光軸に対
し45゜に配置された反射型偏光素子7に入射し、特定
方向の直線偏光成分がのみ反射され、それ以外の光は透
過する。反射された光は、λ/4位相板8を透過するこ
とにより、特定方向の円偏光に変換され、全反射ミラー
9により反射されることにより、回転方向が逆転し、再
度λ/4位相板8を透過する。このときの光は、入射時
と位相が90°異なった直線偏光に変換されており、再
度、反射型偏光素子7に達した時、その偏光軸は反射型
偏光素子の透過軸に一致しているため、反射型偏光素子
7を透過する。その後、ダイクロックフィルター10
(図中、ダイクロフィルターと略す。以下、同様)によ
り、緑色成分の波長帯が選択透過され、緑色用液晶パネ
ル11に達する。
【0025】第3に、青色光路について説明する。前記
白色無偏光光のうち、反射型偏光素子7に入射し、上記
緑色光路とは位相が90°異なるため、反射型偏光素子
7を透過した光が、ダイクロックミラー12により、青
色成分の波長帯のみ選択反射されることとなる。その
後、青色成分の波長帯の光が反射ミラー13により反射
され、λ/2位相板14により、偏光軸が90°変換さ
れ、赤色、緑色と一致した偏光軸となり、青色用液晶パ
ネル15に達する。
【0026】ここで、各々の色の光路長について検討す
る。赤色、緑色光路とも反射型偏光素子3および7と、
反射ミラー5および9との間を光は往復しており、この
距離は、青色光路と同一の距離となるように配置され、
クロスプリズム16に、RGB各々の光路長の等しい照
明光が入射され、投影レンズ17により、スクリーンに
投影される。本発明では、迂回回路を作ることなく、反
射による往復光路を利用し、RGB各々の光路長を確保
しているため、その光路確保のための面積を、より小さ
くすることが可能となる。
【0027】さらに、その偏光状態も反射型偏光素子3
および7により、特定の直線偏光に変換させた後、RG
B各々の液晶パネルの入射面にある偏光板の透過軸と一
致させて、光を入射させることが可能となるため、(偏
光板での発熱は偏光板そのもの吸収の約20%程度とな
り、)偏光板での発熱量を大幅に低減できる。
【0028】さらに、上述のコレステリック液晶を用い
た第2の実施形態を、図2を用いて説明する。光源であ
るランプリクレクター1から発せられた光は、白色無偏
光の光である。第1に、赤色光路について説明する。前
記白色無偏光光のうち、ダイクロックミラー2で、赤色
成分の波長帯の光が透過され、光軸に対し45゜に配置
されたコレステリック液晶20に入射され、ここで、あ
る一方向の円偏光成分が反射され、それ以外の光は透過
する。反射された光は、特定方向の回転成分を持つ円偏
光であって、その円偏光が全反射ミラー5により反射さ
れると、回転方向が逆回転となり、再度コレステリック
液晶20に入射されたとき、今度はコレステリック液晶
20の透過回転方向と一致しているため、コレステリッ
ク液晶20を透過し、λ/4位相板4を透過する。そし
て、この位相変換により、円偏光は直線偏光に変換され
て透過し、赤色用の液晶パネル6に達する。
【0029】第2に、緑色光路について説明する。前記
白色無偏光光のうち、ダイクロックミラー2で、緑色成
分および青色成分の波長帯の光が反射されて、光軸に対
し45゜に配置されたコレステリック液晶21に入射
し、特定方向の円偏光成分がのみ反射され、それ以外の
光は透過する。このとき、コレステリック液晶21は波
長選択性をもっているため、緑色の波長帯の円偏光成分
のみを反射させることが可能である。反射された光は、
その円偏光成分が、全反射ミラー9で反射されることに
より、回転方向が逆転し、再度、コレステリック液晶2
1に達した時、その透過回転方向はコレステリック液晶
21の透過方向に一致しているため、コレステリック液
晶21を透過し、λ/4位相板8を透過する。そして、
この位相変換により、円偏光は直線偏光に変換されて透
過し、緑色用の液晶パネル11に達する。
【0030】第3に、青色光路について説明する。前記
白色無偏光光のうち、コレステリック液晶21に入射
し、上記緑色光路とは円偏光の回転が逆であるため、コ
レステリック液晶21を透過した光が、ダイクロックミ
ラー12により、青色成分の波長帯のみ選択反射される
こととなる。その後、青色成分の波長帯の光が反射ミラ
ー13により反射され、λ3/4位相板22(λ/4位
相板およびλ/2位相板)により、円偏光が直線偏光に
変換され、その偏光軸が90°変換され、赤色、緑色と
一致した偏光軸となり、青色用液晶パネル15に達す
る。
【0031】ここで、各々の色の光路長について検討す
る。赤色、緑色光路ともコレステリック液晶20および
21と、反射ミラー5および9との間を光は往復してお
り、この距離は、青色光路と同一の距離となるように配
置され、クロスプリズム16に、RGB各々の光路長の
等しい照明光が入射され、投影レンズ17により、スク
リーンに投影される。本発明では、迂回回路を作ること
なく、反射による往復光路を利用し、RGB各々の光路
長を確保しているため、その光路確保のための面積を、
より小さくすることが可能となる。
【0032】さらに、その偏光状態もコレクテリック液
晶20および21と、位相板4、8および22により、
特定の直線偏光に変換させた後、RGB各々の液晶パネ
ルの入射面にある偏光板の透過軸と一致させて、光を入
射させることが可能となるため、(偏光板での発熱は偏
光板そのもの吸収の約20%程度となり、)偏光板での
発熱量を大幅に低減できる。
【0033】本発明における赤色、緑色、青色の各々の
光路配置は、上記実施形態に限定されるものではなく、
どのように配置されても本願発明の実施は可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、クロスプリズムを用い
た投射型表示装置において、その照明光路長を、非常に
少ない面積増加のみで、RGB各々の映像において一致
させることができ、しかも、偏光板の発熱量を大幅に減
少させることができる。よって、小型で、均一な画像表
示の投射型表示装置をえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかる投射型表示装置の構成概略
図である。
【図2】実施形態1にかかる投射型表示装置の構成概略
図である。
【図3】従来例の順次ミラー方式による投射型表示装置
の構成概略図である。
【図4】従来例のクロスプリズム方式による投射型表示
装置の構成概略図である。
【符号の説明】
1 ランプリフレクター 2、12、30、31、40 ダイクロックミラー 3、7 反射型偏光素子 4、8 λ/4位相板 5、9、13 反射ミラー 6 赤色用液晶パネル 10 ダイクロックフィルター 11 緑色用液晶パネル 14 λ/2位相板 15 青色用液晶パネル 16 クロスプリズム 17 投影レンズ 20、21 コレステリック液晶 22 3λ/4位相板 41、42 リレーレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/00 G03B 33/12 G02F 1/13 G02F 1/1335

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光をダイクロックミラーによ
    り3原色光に分離して、各々の原色光に対応する液晶パ
    ネルに照射し、これら各液晶パネルにおいて、前記各原
    色光をその原色光に対応する映像信号により輝度変調し
    た後、クロスプリズムにより合成し、スクリーン上に投
    影する投射型表示装置において、前記光源からの光にお
    ける第1の原色光を透過するとともにその余を反射する
    第1のダイクロックミラーと、第1のダイクロックミラ
    ーを透過した第1の原色光を反射し、反射された第1の
    原色光を、第1のλ/4位相板と第1の反射ミラーを用
    いて、前記反射した際と90°異なる直線偏光として透
    過させ、第1の液晶パネルへ照射する第1の反射型偏光
    素子と、第1のダイクロックミラーにより反射された余
    の原色光を反射し、反射された第2および3の原色光を
    第2のλ/4位相板と第2の反射ミラーを用いて、前記
    反射した際と90°異なる直線偏光として透過させ、ダ
    イクロックフィルターを通して、第2の原色光を第2の
    液晶パネルへ照射する第2の反射型偏光素子と、第1の
    ダイクロックミラーにより反射され、かつ第2の反射型
    偏光素子により透過された余の原色光を第2のダイクロ
    ックミラーにより反射し、反射された第3の原色光を、
    第3の反射ミラーと第1のλ/2位相板を用いて、第3
    の液晶パネルへ照射する手段とを備え、前記3つの原色
    光の光路長が互いに略等しくなるように構成したことを
    特徴とする投射型表示装置。
  2. 【請求項2】 光源からの光をダイクロックミラーによ
    り3原色光に分離して、各々の原色光に対応する液晶パ
    ネルに照射し、これら各液晶パネルにおいて、前記各原
    色光をその原色光に対応する映像信号により輝度変調し
    た後、クロスプリズムにより合成し、スクリーン上に投
    影する投射型表示装置において、前記光源からの光にお
    ける第1の原色光を透過するとともにその余を反射する
    第1のダイクロックミラーと、第1のダイクロックミラ
    ーを透過した第1の原色光を反射し、反射された第1の
    原色光の円偏光方向を逆転させて反射する第1の反射ミ
    ラーと、前記反射されてきた円偏光成分を透過させる第
    1のコレステリック液晶と、第1のλ/4位相差板を用
    いて第1の液晶パネルへ照射する手段と、第1のダイク
    ロックミラーにより反射された余の原色光を反射し、反
    射された第2および3の原色光の円偏光方向を逆転させ
    て反射する第2の反射ミラーと、前記反射されてきた円
    偏光成分を透過させる第2のコレステリック液晶と、第
    2のλ/4位相差板を用いて第2の液晶パネルへ照射す
    る手段と、第1のダイクロックミラーにより反射され、
    かつ第2のコレステリック液晶により透過された余の原
    色光を第2のダイクロックミラーにより反射し、反射さ
    れた第3の原色光を、第3の反射ミラーと第1の3λ/
    4位相板を用いて、第3の液晶パネルへ照射する手段と
    を備え、前記3つの原色光の光路長が互いに略等しくな
    るように構成したことを特徴とする投射型表示装置。
JP29808797A 1997-10-30 1997-10-30 投射型表示装置 Expired - Lifetime JP3352003B2 (ja)

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