JP3351626B2 - 電子黒板 - Google Patents

電子黒板

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JP3351626B2
JP3351626B2 JP16457694A JP16457694A JP3351626B2 JP 3351626 B2 JP3351626 B2 JP 3351626B2 JP 16457694 A JP16457694 A JP 16457694A JP 16457694 A JP16457694 A JP 16457694A JP 3351626 B2 JP3351626 B2 JP 3351626B2
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康男 上野
長勝 川幡
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国際技術開発株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子黒板であって、特
に表示板上に文字や図形を自動的に描画する電子黒板に
関する。
【0002】
【従来の技術】黒板や白板に書き込んだ文字や図形をデ
ジタル的に認識し、その情報を印刷できるものがあり、
会議を行う時に黒板に書いたメモがそのまま紙に出力で
きるので会議の参加者はメモを取る必要がなく、会議の
効率が上がる等の効果が得られるため導入されるケース
が増えている。また、会議参加者に手持ちの資料をオー
バーヘッドプロジェクタを使用して説明する場合がある
が、部屋を暗くしなければならなかったり、資料に加筆
して説明することができない等の問題がある。会議の進
行上、黒板とオーバーヘッドプロジェクタを併用する場
合があるが、前述のように取扱が煩雑になり、会議や講
義を効率的に運営するために最適な電子黒板の開発が望
まれている。
【0003】
【発明の目的】本発明は、前記事情の下に発明されたも
のであって、取扱が簡単で描画、消去が自動的にでき、
会議や講義に最適な電子黒板を提供することを目的とす
る。
【0004】
【目的を達成するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の電子黒板は、以下の要件を備えたことを特
徴とする。以下の要件を備えたことを特徴とする電子黒
板。 (イ)磁力によって磁性粉を吸引して描画する磁気ボー
を備えたこと (ロ)上記磁気ボードは枠体に支持されるとともに、
枠体には上記磁気ボードに沿って移動するヘッドブロッ
ク部と、該ヘッドブロック部を移動させる移動機構とを
設けたこと (ハ)上記ヘッドブロック部には上記磁気ボードに描画
する書き込みヘッドと、該書き込みヘッドを励磁する書
き込みコイルと、該書き込みコイルに励磁電流を印加す
る書き込み回路とからなる書き込み手段と、該書き込み
手段によって描かれた描画を消去する消去手段とを設け
たこと (二)上記消去手段は、対向面に半円形の凹部がそれぞ
れ形成された略角柱状の2本のヨークと、該2本のヨー
クの間に回動可能に配置されるとともに周面上に磁極を
有する円柱状の消去磁石とを備え、上記2本のヨークを
磁気ボードに平行且つ縦になるように上記ヘッドブロッ
ク部に固定し、描画時には上記消去磁石を磁力線がヨー
クの内部をループするように回動させ、消去時には磁力
線が一方のヨークから他方のヨークにループするように
回動させること
【0005】 また、上記消去手段を、前記書き込みコイ
ルに交流電圧を印加する消去回路で構成してもよい。
【0006】 なお、上記磁気ボードに描画した文字や図
形を消去する消去手段を、円周上に複数の磁極を有する
円柱状の磁石と、該磁石を円周方向に回転させる回転手
段とで構成すればよい。
【0007】 なお、前記書き込みヘッドの先端に磁石を
固定し、該磁石の磁力によって磁気ボードに描画し、書
き込みコイルに電流を印加して書き込みヘッドを励磁す
ることにより該書き込みヘッドの磁力で磁石の磁力を相
殺して上記磁石の磁力で磁気ボードに描画できないよう
してもよい。
【0008】 また、前記書き込みヘッドと磁石との間に
スプリングを配置し、描画するとき は書き込みヘッドを
励磁して磁石の磁力と書き込みヘッドの磁力とを相殺
し、スプリングに付勢させて上記磁石を磁気ボードに向
かって突出させ、描画しないときには上記磁石がスプリ
ングに抗して書き込みヘッドに吸着するように上記書き
込みヘッドの励磁を行なわないようにしても構わない
【0009】
【発明の作用】前記構成によれば、磁気ボードの前面に
移動可能に配置されたヘッドブロックには書き込みコイ
ルにより励磁される書き込みヘッドが配置されているの
で、ヘッドブロックが移動しながら書き込みヘッドを励
磁することにより、磁気ボードの磁性粉が吸引されて表
面に移動し文字や図形が描画されるが、対向面に半円形
の凹部がそれぞれ形成された略角柱状の2本のヨークを
磁気ボードに平行になるように上記ヘッドブロック部に
縦に固定し、2本のヨークの間に配置され周面上に磁極
を有する円柱状の消去磁石を描画時には上記消去磁石の
磁力線がヨークの内部をループするように回動し、消去
時にはヨークを磁化し磁力線が一方のヨークから他方の
ヨークにループするように回動させることにより、描画
時には消去磁石の磁力が磁気ボードの磁性粉を吸引しな
いようにし、消去時には消去磁石の磁力が磁気ボードの
磁性粉を吸引するようにした。
【0010】 また、書き込みコイルに交流電圧を印加す
ると、書き込みヘッドの磁界が反転を繰り返し、磁気ボ
ードの表面に移動していた磁性粉が拡散して描画が消去
する。
【0011】 さらに、円周上に複数の磁極を有する円柱
状の磁石を回転させると、磁界が反転を繰り返し、磁気
ボードの表面に移動していた磁性粉が拡散して描画が消
去する。
【0012】 なお、書き込みヘッドの先端に磁石を固定
した場合は、書き込みヘッドを励磁しない時は、磁石が
磁気ボードの磁性粉を吸引して描画し、書き込みヘッド
を励磁した時は、磁石の磁力と書き込みヘッドの磁力と
が打ち消し合って描画しない。
【0013】 また、前記書き込みヘッドと磁石との間に
スプリングを配置し、描画するときは書き込みヘッドを
励磁して磁石の磁力と書き込みヘッドの磁力とを相殺
し、スプリングに付勢させて上記磁石を磁気ボードに向
かって突出させ磁石の磁力で磁気ボードの磁粉を吸着
し、描画しないときには上記磁石がスプリングに抗して
書き込みヘッドに吸着するように上記書き込みヘッドの
励磁を行なわないようにして磁石を書き込みヘッドに吸
着させ、磁石を磁気ボードから離反させることにより磁
粉を吸着できないようにする。
【0014】
【実施例】以下、図面によって本発明の実施態様につい
て説明する。図1において符号1は電子黒板を示し、こ
の電子黒板1は磁気ボード2、ヘッドブロック部3、入
出力部4及び枠体5から構成され、筆記具6が枠体5に
着脱自在に取着されるとともに、この電子黒板1は信号
ケーブル7で外部機器8に接続されている。
【0015】 磁気ボード2は例えば、図2(a)に示す
ように、内部をハニカム状に区画したセル2aに磁性粉
2bと粘性の流体とを封入したもので、封入された磁性
粉2bは上記セル2aの上面に磁石9を近接または接触
して移動すると、セル2a内の磁性粉2bが上面に吸引
され、磁石9の移動軌跡に添って描画が表示される。ま
た、図2(b)に示すように、上記セル2aの下方に配
置された消去用磁石10を移動することによってセル2
aの上面に移動した磁性粉2bを下面に吸引して描画を
消去するように構成されているものを使用すればよい。
【0016】 なお、磁気ボードは上記のような磁気ボー
ドに限定されるものではなく、特開平2ー146082
号公報に開示されている光吸収性の表面特性を持つ磁性
粉と、光反射性の非磁性粉とを分散液とともに封入した
マイクロカプセルを塗布したディスプレーを用いてもよ
い。
【0017】 ヘッドブロック部3は図3に示すようにヘ
ッドブロック部3に固定されたプーリ11とプーリ12
とで枠体5のレール13を挟持し、図4に示すようにヘ
ッドブロック部3の両側面下部に固定されたタイミング
ベルト14が枠体5の左右下部に適宜に固定されたプー
リ15、16に架けられ、一方のプーリ16に固定され
たヘッドブロック駆動用のパルスモータ17が回転する
と、パルスモータ17の回転に応じてヘッドブロック部
3が枠体5に添って磁気ボード2上を左右に移動する。
【0018】 上記ヘッドブロック部3の内部には書き込
み手段A、読み取り手段B及び消去手段Cが配置されて
いる。
【0019】 書き込み手段Aは、ヘッドブロック部3に
適宜の方法で固定された基台18に、縦3列に並設して
固定された書き込みヘッド19と書き込みコイル22と
書き込み回路23とから構成されている。なお、書き込
みヘッド19は3列に限定されるものではない。
【0020】 上記書き込みヘッド19は純鉄などの磁性
体で、円柱状で先端が円錐状に形成され、先端が磁気ボ
ード2に近接もしくは接触して後端が基台18に固定さ
れている。この書き込みヘッド19には励磁用の書き込
みコイル22が巻かれ、書き込み回路23により磁化す
るように設けられている。また、この書き込みヘッド1
9は周囲を書き込みコイル22が巻かれているので縦に
間隔を空けずに配置することができないため、図5に示
すように縦一列に配置した書き込みヘッド19を上下方
向にずらして3列に並設し、ヘッドブロック部3の移動
距離を書き込みヘッド19の左右の間隔dに合わせ、ヘ
ッドブロック部3の移動に合わせて書き込みヘッド19
の励磁信号の出力を制御することにより、図6に示すよ
うにヘッド部が書き込みヘッド19の間隔dを移動した
ら2列目の書き込みヘッド19の励磁信号を出力し、更
に、ヘッド部が書き込みヘッド19の間隔dを移動した
ら3列目の書き込みヘッド19の励磁信号を出力するこ
とにより、書き込みヘッド19が励磁された軌跡は縦1
列が隙間なく磁性粉2bが吸引されるように制御されて
いる。
【0021】 読み取り手段Bは照明20a、レンズ20
b、センサ20c及び読み取り回路24で構成され、磁
気ボード2上に描画された文字や図形に光を照射し、磁
気ボード2からの反射光をレンズ20bで集光し、セン
サ20cで電気信号に変換し、変換した信号を読み取り
回路24に出力するように設けられている。上記レンズ
20bはセルフォックレンズを用いればよい。またセン
サ20cはCCDラインセンサを用いればよい。
【0022】 消去手段Cは図7(a)に示すように、略
角柱の磁性体で一方の面には長手方向に半円形の凹部が
形成された2本のヨーク21aと周面上に磁極を有する
円柱状の消去磁石(永久磁石)21bと消去磁石駆動回
路39とで構成され、図4に示すように、凹部が相対す
とともに磁気ボード2に対して平行且つ縦になるよう
にヘッドブロック部3に固定された2本のヨーク21a
と、上記凹部と凹部とで形成された空間に消去磁石21
bが回動自在に配置されている。上記消去磁石21bは
通常は、図7(b)に示すように、磁気ボード2に対し
N極とS極とが平行になるように固定され、磁力線がヨ
ーク21aの内部をループして磁気ボード2に影響を与
えないようにし、描画を消去する場合は、図7(c)に
示すように消去磁石21bを90度回動し、ヨーク21
aを磁化させて磁力線が一方のヨーク21aから他のヨ
ーク21aにループして磁気ボード2の磁性粉2bを裏
側から吸引して表面の磁性粉2bを裏側に移動し、描画
を消去するように設けられている。
【0023】 入出力部4は枠体5の下部に配置され、図
8に示されるように、操作パネル25、原稿を読み取る
スキャナ(読み込み部)26、磁気ボード2上の文字や
図形を紙に出力するプリンタ(印刷部)27、制御部2
8、電源部29及び外部機器8と接続するためのコネク
タ30が配置されている。なお、印刷紙ロール42はプ
リンタ27で印刷した後、排出口43から排出され、用
紙ホルダ44に収容され、原稿は挿入口45から挿入さ
れスキャナ26で読み込んだ後、排出口43から排出さ
れ、用紙ホルダ44に収容される。
【0024】 なお、制御部28は図9に示すように外部
機器8との通信機能を有し、書き込み回路23、読み取
り回路24、操作パネル25、モータ駆動回路37、消
去ヘッド駆動回路39を制御するとともに、内蔵された
スキャナ26、プリンタ27との入出力のインターフェ
ースを備えている。
【0025】 筆記具6は図10(a)に示すように軸体
の一方の端部は先端に向かって先細りに形成され、先端
には筆記用磁石31が固定されるとともに、軸体は略中
央付近から曲折して形成され、曲折部には枠体5のフッ
ク(図示せず)に引っかけたり、紐を通すことができる
穴部32が形成されている。先端には筆記用磁石31が
固定されているので、磁気ボード2に先端の筆記用磁石
31を接触して磁気ボード2上を移動すると、磁気ボー
ド2内の磁性粉2bを吸引して、磁気ボード2の前面に
移動させるので、描画することができる。また、内部に
は円柱状の磁石33とモータ34とモータ34の駆動用
電源35とスイッチ36とが配置され、磁石33とモー
タ34とはフレキシブルカップリング38で連結されて
いて、スイッチ36を押すとモータ34の回転に連動し
磁石33が回転するように設けられている。
【0026】 上述のように構成された電子黒板1の作動
態様について説明する。
【0027】 予め作成した原稿を電子黒板1に表示する
ためには、原稿を入出力部4の挿入口45から挿入し、
スキャナ26に原稿の内容を読み取らせる。読み取った
データは一旦、メモリに蓄積される。次に制御部28は
モータ駆動回路37に駆動信号を出力し、パルスモータ
17を回転させてヘッドブロック部3を移動させる。ヘ
ッドブロック部3が書き込みヘッド19の間隔dを移動
すると制御部28は書き込み信号を出力するとともにメ
モリ上の該当するデータを書き込み回路23に出力する
ので、書き込みヘッド19が励磁され、磁気ボード2の
セル2a内の磁性粉2bが吸引されて磁気ボード2の表
面に移動し、視認することができる。更にヘッドブロッ
ク部3が書き込みヘッド19の間隔dを移動すると再び
書き込み信号を出力し、該当する書き込みヘッド19が
励磁され、同様にセル2a内の磁性粉2bが吸引されて
視認することができる。上述のようにしてヘッドブロッ
ク部3が磁気ボード2の一方の端から、他端に移動しな
がら、メモリに記憶されたデータにしたがって書き込み
コイル22を励磁することにより磁気ボード2上に原稿
と同じ文字や図形を描くことができる。
【0028】 次に、磁気ボード2に描かれた描画を出力
するためには、操作パネル25で印刷を指示すると、制
御部28はパルスモータ17を回転させヘッドブロック
部3を移動させる。ヘッドブロック部3に固定された読
み取りセンサ20cは磁気ボード2の描画を照明20a
の光の反射の明暗で検出し、電気信号として読み取り回
路24に出力し、読み取り回路24はディジタル信号に
変換して制御部28へ出力し、メモリに記憶される。メ
モリに記憶された読み取りデータはプリンタ27に出力
され、印刷された用紙は排出口43から排出され用紙ホ
ルダ44に収容される。
【0029】 なお、読み取りデータはコネクタ30を介
して信号ケーブル7で接続されているパソコンなどの外
部機器8へ出力し、フロッピーディスクなどに記憶させ
てもよいし、外部機器8で作成したデータをコネクタ3
0を介して入力し、磁気ボード2に表示してもよい。
【0030】 また、磁気ボード2に描かれた描画を消去
するためには、制御部28は消去磁石駆動回路39に消
去信号を出力し、消去磁石21bを90度回動した後、
モータ駆動回路37に駆動信号を出力し、パルスモータ
17を回転させてヘッドブロック部3を移動させる。消
去手段Cのヨーク21aと消去磁石21bとは図7
(c)に示すような関係になるので、磁気ボード2のセ
ル2a内の磁性粉2bを磁気ボード2の背面側に吸引
し、表面側に移動していた磁性粉2bが背面側に移動す
るので描画が消滅する。
【0031】 上述のように消去磁石21bを90度回動
し、ヘッドブロック部3を移動することにより描画を一
括して消去することができるので、イレーザで消去する
必要がなく操作パネル25上で消去を指示するだけで全
面消去することができる。
【0032】 なお、図11に示すように、トランジスタ
スイッチング回路などの電気的スイッチ40aを作動さ
せて、書き込みコイル22に交流電圧を印加する消去回
路40を接続し、制御部28が消去信号を出力した時、
書き込みコイル22に交流電圧を印加しながらヘッドブ
ロック部3を移動するようにしても構わない。書き込み
コイル22に交流電圧を印加することにより書き込みヘ
ッド19の磁極が反転しながらヘッドブロック部3が移
動するので、一旦磁化されて吸引された磁性粉2bが書
き込みヘッド19の磁極が反転すると、磁化されていた
磁性粉2bが一時的に反発して、表面上に移動していた
磁性粉2bがセル2a内に拡散するので、描画が消滅す
る。このことにより、書き込みコイル22に交流電圧を
印加するだけで、消去するための特別な構造を必要とし
ないため、構造が簡単になる。
【0033】 また、図10(b)、(c)に示すよう
に、筆記具6の内部には円柱状の磁石33とモータ34
とモータ34の駆動用電源35とスイッチ36とが配置
され、上記磁石33と上記モータ34とはフレキシブル
カップリング37で連結されていて、スイッチ36を押
すとモータ34の回転に連動して磁石33が回転するよ
うに設けられているので、筆記具6を持ち替えて内部に
配置された磁石33を磁気ボード2の表面に接近させ
て、スイッチ36を押すとモータ34が回転し、フレキ
シブルカップリング37で連結された円柱状磁石33
が回転する。
【0034】 この磁石33は円周上に磁極があり、磁石
33の回転中は磁気ボード2に対する磁極が絶えず反転
しているので、一旦磁化されて表面に吸引された磁性粉
2bは磁石33が回転して磁極が反転すると、磁化され
ていた磁性粉2bが一時的に反発して、セル2a内に拡
散し、表面から描画が消滅する。このことにより、筆記
具6を持ち替えてスイッチ36を押すことにより磁気ボ
ード2上の一部分を消去することができるので一括して
消去する必要のない場合は、必要な場所だけ消去できる
ので便利である。
【0035】 なお、図12に示すように、書き込みヘッ
ド19の先端に先端が円錐状の磁石41を固定してもよ
い。この磁石41は書き込みヘッド19が励磁された
時、書き込みヘッド19の磁力線を打ち消すように固定
されているので、書き込みコイル22に直流電圧を印加
しない時は磁石41の磁力によってセル2a内の磁性粉
2bが吸引されるが、磁石41の磁束が広がらないので
磁気ボード2上に細かに描画することができる。
【0036】 上記書き込みコイル22に直流電圧を印加
すると磁石41の磁力線と書き込みヘッド19の磁力線
との向きが反対になり、磁力線が互いに打ち消し合うよ
うに作用するので、セル2a内の磁性粉2bは吸引され
ることが無く、磁気ボード2上に描画されることが無
い。このように、描画する時は書き込みコイル22の電
流を遮断し、描画しない時は書き込みコイル22に電流
を流して磁石41の磁力と書き込みコイル22の磁力を
相殺することにより、描画時は磁石41の磁力で細かな
描画をすることができる。
【0037】 また、図13に示すように、書き込みヘッ
ド19と磁石41との間にスプリング46を配置した場
合は、書き込みコイル22に電流を流していない時は、
磁石41がスプリング46に抗して書き込みヘッド19
に吸着し、書き込みコイル22に電流を流した時は、
石41の書き込みヘッド19に対する吸引力を打ち消す
ので、磁石41はスプリング46に付勢されて磁気ボー
ド2に向かって突出する。このように、描画する時のみ
磁石41を突出させるので磁石41が磁気ボード2に常
時接触しながら移動することがないので磁気ボード2の
耐久性が向上する。
【0038】 なお、上述の電子黒板1はヘッドブロック
部3を移動して磁気ボード2上に描画をしたり、磁気ボ
ード2上に描かれた文字や図形を読み取ったりさせてい
るが、ヘッドブロック部3を枠体5に固定して磁気ボー
ド2を移動可能にしてもよい、なお磁気ボード2をシー
ト状に形成し、ヘッドブロック部3を通過した磁気シー
トを巻き取るように作動させてもよい。
【0039】 上述のように、磁気ボード2上を書き込み
ヘッドを19を励磁しながらヘッドブロック部3を移動
することにより自動的に描画することができるので、あ
らかじめ用意した原稿をスキャナ26で読み取って、磁
気ボード2上に描画することができ、原稿の内容を筆記
具6で改めて書く必要がないので描く手間が省ける。講
義などで同じ内容を繰り返し行う時は、いちいち筆記具
6で描く必要がないので効率の良い講義や会議を運営す
ることができる。
【0040】 また、筆記具6で加筆することができるの
で、黒板とプロジェクタを併用することもなく、効率的
に電子黒板1を使用することができる。また、描画を印
刷でき、印刷したものを読み込ませて再び磁気ボード2
に表示できるので、作業を中断した場合でも描画内容を
その都度消去することができ、中断した描画内容を部外
者に見られることもない。また、書き残しておく必要が
ないので、複数の人で1台の電子黒板1を有効に利用す
ることができる。
【0041】
【効果】請求項1の発明によれば、磁気ボードに平行に
なるようにヘッドブロック部に固定された2本のヨーク
の間に回動可能に配置されるとともに周面上に磁極を有
する円柱状の消去磁石を、描画時には上記消去磁石の磁
力線がヨークの内部をループするように回動し、消去時
にはヨークを磁化して磁力線が一方のヨークから他方の
ヨークにループするように回動させることにより、描画
時には磁気ボードの磁性粉を背面側から吸引しないよう
にし、消去時には磁気ボードの磁性粉を背面側から吸引
するようにしたので、ヘッドブロックとともに移動する
消去磁石であっても、消去磁石を90度回動させてヨー
クを磁化し磁力線が一方のヨークから他方のヨークにル
ープするようにした状態でヘッドブロック部を移動する
ことにより、磁気ボードに書かれた描画を一括消去する
ことができるので、操作パネル上で消去を指示するだけ
で、イレーザでいちいち消す必要がない。
【0042】 請求項2 の発明によれば、書き込みコイル
に交流電圧を印加するだけで消去することができるの
で、消去するための特別な機構を付加する必要がないの
で構造を簡単にすることができる。
【0043】 請求項3 の発明によれば。円周上に複数の
磁極を有する円柱状の磁石を回転させることにより磁気
ボードに対する磁極が絶えず反転するので、一旦磁化さ
れて表面に吸引された磁性粉は磁石が回転して磁極が反
転すると、磁化されていた磁性粉が反発して、セル内に
拡散することにより描画が消去することができる。
【0044】 請求項4 の発明によれば、描画をする時は
書き込みコイルに励磁電流を流さないので、磁石の磁力
で磁性粉を吸引することができ、より細かな描画をする
ことができる。
【0045】 請求項5 の発明によれば、描画をする時の
磁石が磁気ボードに接触するので、磁気ボードに磁石
が常時接触して移動することがなく、磁気ボードの耐久
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子黒板の構成を示す斜視図である。
【図2】磁気ボードの動作を説明する断面図である。
【図3】ヘッドブロック部の内部の構成を示す断面図で
ある。
【図4】ヘッドブロック部の内部の構成と駆動機構を示
す横断面図である。
【図5】書き込みヘッドの配置状態を示すヘッドブロッ
ク部の正面断面図である。
【図6】書き込みヘッドの動きと励磁信号の関係を示す
説明図である。
【図7】(a)(b)(c)は消去手段の構成と動作説
明図である。
【図8】入出力部の内部構成を示す断面図である。
【図9】電子黒板の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図10】(a)(b)(c)は筆記具の構成と使用状
態を示す断面図及び斜視図である。
【図11】電子黒板の他の実施例の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図12】書き込みヘッドの他の例の構成を示す断面図
である。
【図13】(a)(b)は書き込みヘッドのさらに他の
例の構成と作動態様を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電子黒板 2 磁気ボード 3 ヘッドブロック部 5 枠体 19 書き込みヘッド 20a 照明 20c センサ 22 書き込みコイル 23 書き込み回路 24 読み取り回路 26 スキャナ 27 プリンタ 28 制御部 A 書き込み手段 B 読み取り手段 C 消去手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 B43L 1/04 - 1/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要件を備えたことを特徴とする電
    子黒板。 (イ)磁力によって磁性粉を吸引して描画する磁気ボー
    を備えたこと (ロ)上記磁気ボードは枠体に支持されるとともに、
    枠体には上記磁気ボードに沿って移動するヘッドブロッ
    ク部と、該ヘッドブロック部を移動させる移動機構とを
    設けたこと (ハ)上記ヘッドブロック部には上記磁気ボードに描画
    する書き込みヘッドと、該書き込みヘッドを励磁する書
    き込みコイルと、該書き込みコイルに励磁電流を印加す
    る書き込み回路とからなる書き込み手段と、該書き込み
    手段によって描かれた描画を消去する消去手段とを設け
    たこと (二)上記消去手段は、対向面に半円形の凹部がそれぞ
    れ形成された略角柱状の2本のヨークと、該2本のヨー
    クの間に回動可能に配置されるとともに周面上に磁極を
    有する円柱状の消去磁石とを備え、上記2本のヨークを
    磁気ボードに平行且つ縦になるように上記ヘッドブロッ
    ク部に固定し、描画時には上記消去磁石を磁力線がヨー
    クの内部をループするように回動させ、消去時には磁力
    線が一方のヨークから他方のヨークにループするように
    回動させること
  2. 【請求項2】 前記消去手段を前記書き込みコイルに交
    流電圧を印加する消去回路で構成したことを特徴とする
    請求項1記載の電子黒板。
  3. 【請求項3】 前記磁気ボードに描画した文字や図形を
    消去する消去手段を円周上に複数の磁極を有する円柱状
    の磁石と、該磁石を円周方向に回転させる回転手段とで
    構成したことを特徴とする請求項1記載の電子黒板。
  4. 【請求項4】 前記書き込みヘッドの先端に磁石を固定
    し、該磁石の磁力によって磁気ボードに描画し、書き込
    みコイルに電流を印加して書き込みヘッドを励磁するこ
    とにより該書き込みヘッドの磁力で磁石の磁力を相殺し
    上記磁石の磁力で磁気ボードに描画できないようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の電子黒板。
  5. 【請求項5】 前記書き込みヘッドと磁石との間にスプ
    リングを配置し、描 画するときは書き込みヘッドを励磁
    して磁石の磁力と書き込みヘッドの磁力とを相殺し、ス
    プリングに付勢させて上記磁石を磁気ボードに向かって
    突出させ、描画しないときには上記磁石がスプリングに
    抗して書き込みヘッドに吸着するように上記書き込みヘ
    ッドの励磁を行なわないことを特徴とする請求項4記載
    の電子黒板。
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