JPH089079A - 電子黒板 - Google Patents

電子黒板

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JPH089079A
JPH089079A JP6164576A JP16457694A JPH089079A JP H089079 A JPH089079 A JP H089079A JP 6164576 A JP6164576 A JP 6164576A JP 16457694 A JP16457694 A JP 16457694A JP H089079 A JPH089079 A JP H089079A
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Yasuo Ueno
康男 上野
Nagamasa Kawabata
長勝 川幡
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Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】取扱が簡単で描画、消去が自動的にでき、会議
や講義に最適な電子黒板を提供すること。 【構成】枠体5に支持された磁気ボード2の前面に、該
磁気ボード2に描画する書き込みヘッド19と、該書き
込みヘッド19を励磁する書き込みコイル22と、該書
き込みコイル22に励磁電流を印加する書き込み回路2
3とからなる書き込み手段Aと、上記磁気ボード2を照
射する照明20aと、反射光を電気信号に変換するセン
サ20cと、該センサ20cの出力信号をディジタル信
号に変換する読み取り回路24とからなる読み取り手段
Bとを備えたヘッドブロック部3を移動自在に配置し、
上記書き込み手段Aと、読み取り手段Bとを制御する制
御部28を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子黒板であって、特
に表示板上に文字や図形を自動的に描画する電子黒板に
関する。
【0002】
【従来の技術】黒板や白板に書き込んだ文字や図形をデ
ジタル的に認識し、その情報を印刷できるものがあり、
会議を行う時に黒板に書いたメモがそのまま紙に出力で
きるので会議の参加者はメモを取る必要がなく、会議の
効率が上がる等の効果が得られるため導入されるケース
が増えている。また、会議参加者に手持ちの資料をオー
バーヘッドプロジェクタを使用して説明する場合がある
が、部屋を暗くしなければならなかったり、資料に加筆
して説明することができない等の問題がある。会議の進
行上、黒板とオーバーヘッドプロジェクタを併用する場
合があるが、前述のように取扱が煩雑になり、会議や講
義を効率的に運営するために最適な電子黒板の開発が望
まれている。
【0003】
【発明の目的】本発明は、前記事情の下に発明されたも
のであって、取扱が簡単で描画、消去が自動的にでき、
会議や講義に最適な電子黒板を提供することを目的とす
る。
【0004】
【目的を達成するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の電子黒板は、以下の要件を備えたことを特
徴とする。 (イ)磁力によって磁性粉を吸引して描画する磁気表示
手段を備えたこと (ロ)上記磁気表示手段は枠体に支持されるとともに、
磁気表示手段の前面にはヘッドブロック部を移動自在に
配置し、該ヘッドブロックを移動する移動機構を枠体に
備えたこと (ハ)上記ヘッドブロック部には上記磁気表示手段に描
画する書き込みヘッドと、該書き込みヘッドを励磁する
書き込みコイルと、該書き込みコイルに励磁電流を印加
する書き込み回路とからなる書き込み手段と、上記磁気
表示手段を照射する照明と、反射光を電気信号に変換す
るセンサと、該センサの出力信号をディジタル信号に変
換する読み取り回路とからなる読み取り手段とを備えた
こと (ニ)上記読み取り手段から出力される読み取り信号に
従って用紙に印刷する印刷部を備えたこと (ホ)用紙に描かれた文字や図形を読み込んで読み込み
信号を制御部に出力する読み込み部を備えたこと (ヘ)書き込み手段と、読み取り手段と、ヘッドブロッ
ク部の移動機構を制御するとともに読み込み部で読み込
んだデータを書き込み手段に出力するとともに、読み取
り手段で読み取ったデータを印刷部に出力する制御部を
備えたこと。
【0005】なお、上記磁気表示手段に描画した文字や
図形を消去する消去手段を、相対して配置された2つの
ヨークと、2つのヨークの中間に回動自在に配置した円
柱上の磁石とで構成し、磁気表示手段の背面に移動自在
に配置すればよい。
【0006】また、上記消去手段を、前記書き込みコイ
ルに交流電圧を印加する消去回路で構成してもよい。
【0007】なお、上記磁気表示手段に描画した文字や
図形を消去する消去手段を、円周上に複数の磁極を有す
る円柱状の磁石と、該磁石を円周方向に回転させる回転
手段とで構成すればよい。
【0008】なお、書き込みヘッドの磁力線を相殺する
磁石を該書き込みヘッドの先端に取着してもよい。
【0009】また、書き込みコイルの電流を制御するこ
とにより、書き込みヘッドの先端に配置した磁石を突出
させるスプリングを書き込みヘッドと磁石との間に配置
してもよい。
【0010】
【発明の作用】前記構成によれば、磁気表示手段の前面
に移動可能に配置されたヘッドブロックには書き込みコ
イルにより励磁される書き込みヘッドが配置されている
ので、読み込み部で読み込んだデータを、書き込み部に
出力するとヘッドブロックが移動しながら書き込みヘッ
ドが励磁され、磁気表示手段の磁性粉が吸引されて表面
に移動し文字や図形が描画される。また、磁気表示手段
に描画された文字や図形はヘッドブロックが移動しなが
ら読み取り部が読み取って印刷部に出力するので用紙に
印刷される。
【0011】なお、2つのヨークの間に配置した円柱上
の磁石を回動して磁気表示手段の背面を移動すると、磁
気表示手段の表面に移動していた磁性粉を背面側に吸引
して描画が消去する。
【0012】また、書き込みコイルに交流電圧を印加す
ると、書き込みヘッドの磁界が反転を繰り返し、磁気表
示手段の表面に移動していた磁性粉が拡散して描画が消
去する。
【0013】さらに、円周上に複数の磁極を有する円柱
状の磁石を回転させると、磁界が反転を繰り返し、磁気
表示手段の表面に移動していた磁性粉が拡散して描画が
消去する。
【0014】なお、書き込みヘッドの先端に磁石を固定
した場合は、書き込みヘッドを励磁しない時は、磁石が
磁気表示手段の磁性粉を吸引して描画し、書き込みヘッ
ドを励磁した時は、磁石の磁力線と書き込みヘッドの磁
力線が打ち消し合って描画しない。
【0015】また、書き込みヘッドと磁石との間にスプ
リングを配置した場合は、書き込みコイルに電流を流す
と磁石と書き込みヘッドとの吸引力が打ち消され、スプ
リングに付勢されて、磁石は磁気表示手段に向かって突
出する。
【0016】
【実施例】以下、図面によって本発明の実施態様につい
て説明する。図1において符号1は電子黒板を示し、こ
の電子黒板1は磁気ボード2、ヘッドブロック部3、入
出力部4及び枠体5から構成され、筆記具6が枠体5に
着脱自在に取着されるとともに、この電子黒板1は信号
ケーブル7で外部機器8に接続されている。
【0017】磁気ボード2は例えば、図2(a)に示す
ように、内部をハニカム状に区画したセル2aに磁性粉
2bと粘性の流体とを封入したもので、封入された磁性
粉2bは上記セル2aの上面に磁石9を近接または接触
して移動すると、セル2a内の磁性粉2bが上面に吸引
され、磁石9の移動軌跡に添って描画が表示される。ま
た、図2(b)に示すように、上記セル2aの下方に配
置された消去用磁石10を移動することによってセル2
aの上面に移動した磁性粉2bを下面に吸引して描画を
消去するように構成されているものを使用すればよい。
【0018】なお、磁気表示手段は上記のような磁気ボ
ードに限定されるものではなく、特開平2ー14608
2号公報に開示されている光吸収性の表面特性を持つ磁
性粉と、光反射性の非磁性粉とを分散液とともに封入し
たマイクロカプセルを塗布したディスプレーを用いても
よい。
【0019】ヘッドブロック部3は上記磁気ボード2の
前面に配置され、図3に示すようにヘッドブロック部3
に固定されたプーリ11とプーリ12とで枠体5のレー
ル13を挟持し、図4に示すようにヘッドブロック部3
の両側面下部に固定されたタイミングベルト14が枠体
5の左右下部に適宜に固定されたプーリ15、16に架
けられ、一方のプーリ16に固定されたヘッドブロック
駆動用のパルスモータ17が回転すると、パルスモータ
17の回転に応じてヘッドブロック部3が枠体5に添っ
て磁気ボード2上を左右に移動するように設けられてい
る。
【0020】上記ヘッドブロック部3の内部には書き込
み手段A、読み取り手段B及び消去手段Cとが配置され
ている。
【0021】書き込み手段Aは、ヘッドブロック部3に
適宜の方法で固定された基台18に、縦3列に並設して
固定された書き込みヘッド19と書き込みコイル22と
書き込み回路23とから構成されている。なお、書き込
みヘッド19は3列に限定されるものではない。
【0022】上記書き込みヘッド19は純鉄などの磁性
体で、円柱状で先端が円錐状に形成され、先端が磁気ボ
ード2に近接もしくは接触して後端が基台18に固定さ
れている。この書き込みヘッド19には励磁用の書き込
みコイル22が巻かれ、書き込み回路23により磁化す
るように設けられている。また、この書き込みヘッド1
9は周囲を書き込みコイル22が巻かれているので縦に
間隔を空けずに配置することができないため、図5に示
すように縦一列に配置した書き込みヘッド19を上下方
向にずらして3列に並設し、ヘッドブロック部3の移動
距離を書き込みヘッド19の左右の間隔dに合わせ、ヘ
ッドブロック部3の移動に合わせて書き込みヘッド19
の励磁信号の出力を制御することにより、図6に示すよ
うにヘッド部が書き込みヘッド19の間隔dを移動した
ら2列目の書き込みヘッド19の励磁信号を出力し、更
に、ヘッド部が書き込みヘッド19の間隔dを移動した
ら3列目の書き込みヘッド19の励磁信号を出力するこ
とにより、書き込みヘッド19が励磁された軌跡は縦1
列が隙間なく磁性粉2bが吸引されるように制御されて
いる。
【0023】読み取り手段Bは照明20a、レンズ20
b、センサ20c及び読み取り回路24で構成され、磁
気ボード2上に描画された文字や図形に光を照射し、磁
気ボード2からの反射光をレンズ20bで集光し、セン
サ20cで電気信号に変換し、変換した信号を読み取り
回路24に出力するように設けられている。上記レンズ
20bはセルフォックレンズを用いればよい。またセン
サ20cはCCDラインセンサを用いればよい。
【0024】消去手段Cは図7(a)に示すように、略
角柱の磁性体で一方の面には長手方向に半円形の凹部が
形成された2本のヨーク21aと周面上に磁極を有する
円柱上の永久磁石21bと消去磁石駆動回路39とで構
成され、凹部が相対するようにヘッドブロック部3に固
定された2本のヨーク21aと、上記凹部と凹部とで形
成された空間に消去磁石21bが回動自在に配置されて
いる。上記消去磁石21bは通常は、図7(b)に示す
ように、磁気ボード2に対しN極とS極とが平行になる
ように固定され、磁力線がヨーク21aの内部をループ
して磁気ボード2に影響を与えないようにし、描画を消
去する場合は、図7(c)に示すように消去磁石21b
を90度回動し、ヨーク21aを磁化させて磁力線が一
方のヨーク21aから他のヨーク21aにループして磁
気ボード2の磁性粉2bを裏側から吸引して表面の磁性
粉2bを裏側に移動し、描画を消去するように設けられ
ている。
【0025】入出力部4は枠体5の下部に配置され、図
8に示されるように、操作パネル25、原稿を読み取る
スキャナ(読み込み部)26、磁気ボード2上の文字や
図形を紙に出力するプリンタ(印刷部)27、制御部2
8、電源部29及び外部機器8と接続するためのコネク
タ30が配置されている。なお、印刷紙ロール42はプ
リンタ27で印刷した後、排出口43から排出され、用
紙ホルダ44に収容され、原稿は挿入口45から挿入さ
れスキャナ26で読み込んだ後、排出口43から排出さ
れ、用紙ホルダ44に収容される。
【0026】なお、制御部28は図9に示すように外部
機器8との通信機能を有し、書き込み回路23、読み取
り回路24、操作パネル24、モータ駆動回路37、消
去ヘッド駆動回路39を制御するとともに、内蔵された
スキャナ26、プリンタ27との入出力のインターフェ
ースを備えている。
【0027】筆記具6は図10(a)に示すように軸体
の一方の端部は先端に向かって先細りに形成され、先端
には筆記用磁石31が固定されるとともに、軸体は略中
央付近から曲折して形成され、曲折部には枠体5のフッ
ク(図示せず)に引っかけたり、紐を通すことができる
穴部32が形成されている。先端には筆記用磁石31が
固定されているので、磁気ボード2に先端の筆記用磁石
31を接触して磁気ボード2上を移動すると、磁気ボー
ド2内の磁性粉2bを吸引して、磁気ボード2の前面に
移動させるので、描画することができる。また、内部に
は円柱状の回転磁石33とモータ34とモータ34の駆
動用電源35とスイッチ36とが配置され、回転磁石3
3とモータ34とはフレキシブルカップリング37で連
結されていて、スイッチ36を押すとモータ34の回転
に連動して回転磁石33が回転するように設けられてい
る。
【0028】上述のように構成された電子黒板1の作動
態様について説明する。
【0029】予め作成した原稿を電子黒板1に表示する
ためには、原稿を入出力部4の挿入口45から挿入し、
スキャナ26に原稿の内容を読み取らせる。読み取った
データは一旦、メモリに蓄積される。次に制御部28は
モータ駆動回路37に駆動信号を出力し、パルスモータ
17を回転させてヘッドブロック部3を移動させる。ヘ
ッドブロック部3が書き込みヘッド19の間隔dを移動
すると制御部28は書き込み信号を出力するとともにメ
モリ上の該当するデータを書き込み回路23に出力する
ので、書き込みヘッド19が励磁され、磁気ボード2の
セル2a内の磁性粉2bが吸引されて磁気ボード2の表
面に移動し、視認することができる。更にヘッドブロッ
ク部3が書き込みヘッド19の間隔dを移動すると再び
書き込み信号を出力し、該当する書き込みヘッド19が
励磁され、同様にセル2a内の磁性粉2bが吸引されて
視認することができる。上述のようにしてヘッドブロッ
ク部3が磁気ボード2の一方の端から、他端に移動しな
がら、メモリに記憶されたデータにしたがって書き込み
コイル22を励磁することにより磁気ボード2上に原稿
と同じ文字や図形を描くことができる。
【0030】次に、磁気ボード2に描かれた描画を出力
するためには、操作パネル25で印刷を指示すると、制
御部28はパルスモータ17を回転させヘッドブロック
部3を移動させる。ヘッドブロック部3に固定された読
み取りセンサ20cは磁気ボード2の描画を照明20a
の光の反射の明暗で検出し、電気信号として読み取り回
路24に出力し、読み取り回路24はディジタル信号に
変換して制御部28へ出力し、メモリに記憶される。メ
モリに記憶された読み取りデータはプリンタ27に出力
され、印刷された用紙は排出口43から排出され用紙ホ
ルダ44に収容される。
【0031】なお、読み取りデータはコネクタ30を介
して信号ケーブル7で接続されているパソコンなどの外
部機器8へ出力し、フロッピーディスクなどに記憶させ
てもよいし、外部機器8で作成したデータをコネクタ3
0を介して入力し、磁気ボード2に表示してもよい。
【0032】また、磁気ボード2に描かれた描画を消去
するためには、制御部28は消去磁石駆動回路39に消
去信号を出力し、消去磁石21bを90度回動した後、
モータ駆動回路37に駆動信号を出力し、パルスモータ
17を回転させてヘッドブロック部3を移動させる。消
去手段Cのヨーク21aと消去磁石21bとは図7
(c)に示すような関係になるので、磁気ボード2のセ
ル2a内の磁性粉2bを磁気ボード2の背面側に吸引
し、表面側に移動していた磁性粉2bが背面側に移動す
るので描画が消滅する。
【0033】上述のように消去磁石21bを90度回動
し、ヘッドブロック部3を移動することにより描画を一
括して消去することができるので、イレーザで消去する
必要がなく操作パネル25上で消去を指示するだけで全
面消去することができる。
【0034】なお、図11に示すように、トランジスタ
スイッチング回路などの電気的スイッチ40aを作動さ
せて、書き込みコイル22に交流電圧を印加する消去回
路40を接続し、制御部28が消去信号を出力した時、
書き込みコイル22に交流電圧を印加しながらヘッドブ
ロック部3を移動するようにしても構わない。書き込み
コイル22に交流電圧を印加することにより書き込みヘ
ッド19の磁極が反転しながらヘッドブロック部3が移
動するので、一旦磁化されて吸引された磁性粉2bが書
き込みヘッド19の磁極が反転すると、磁化されていた
磁性粉2bが一時的に反発して、表面上に移動していた
磁性粉2bがセル2a内に拡散するので、描画が消滅す
る。このことにより、書き込みコイル22に交流電圧を
印加するだけで、消去するための特別な構造を必要とし
ないため、構造が簡単になる。
【0035】また、図10(b)、(c)に示すよう
に、筆記具6の内部には円柱状の回転磁石33とモータ
34とモータ34の駆動用電源35とスイッチ36とが
配置され、上記回転磁石33と上記モータ34とはフレ
キシブルカップリング37で連結されていて、スイッチ
36を押すとモータ34の回転に連動して回転磁石33
が回転するように設けられているので、筆記具6を持ち
替えて内部に配置された回転磁石33を磁気ボード2の
表面に接近させて、スイッチ36を押すとモータ34が
回転し、フレキシブルカップリング37で連結された円
柱上の回転磁石33が回転する。
【0036】この回転磁石33は円周上に磁極があり、
回転磁石33の回転中は磁気ボード2に対する磁極が絶
えず反転しているので、一旦磁化されて表面に吸引され
た磁性粉2bは回転磁石33が回転して磁極が反転する
と、磁化されていた磁性粉2bが一時的に反発して、セ
ル2a内に拡散し、表面から描画が消滅する。このこと
により、筆記具6を持ち替えてスイッチ36を押すこと
により磁気ボード2上の一部分を消去することができる
ので一括して消去する必要のない場合は、必要な場所だ
け消去できるので便利である。
【0037】なお、図12に示すように、書き込みヘッ
ド19の先端に先端が円錐状の永久磁石41を固定して
もよい。この永久磁石41は書き込みヘッド19が励磁
された時、書き込みヘッド19の磁力線を打ち消すよう
に固定されているので、書き込みコイル22に直流電圧
を印加しない時は永久磁石41の磁力によってセル2a
内の磁性粉2bが吸引されるが、永久磁石41の磁束が
広がらないので磁気ボード2上に細かに描画することが
できる。
【0038】上記書き込みコイル22に直流電圧を印加
すると永久磁石41の磁力線と書き込みヘッド19の磁
力線との向きが反対になり、磁力線が互いに打ち消し合
うように作用するので、セル2a内の磁性粉2bは吸引
されることが無く、磁気ボード2上に描画されることが
無い。このように、描画する時は書き込みコイル22の
電流を遮断し、描画しない時は書き込みコイル22に電
流を流して永久磁石41の磁力と書き込みコイル22の
磁力を相殺することにより、描画時は永久磁石41の磁
力で細かな描画をすることができる。
【0039】また、図13に示すように、書き込みヘッ
ド19と永久磁石41との間にスプリング45を配置し
た場合は、書き込みコイル22に電流を流していない時
は、永久磁石41がスプリング45に抗して書き込みヘ
ッド19に吸着し、書き込みコイル22に電流を流した
時は、永久磁石41の書き込みヘッド19に対する吸引
力を打ち消すので、永久磁石41はスプリング45に付
勢されて磁気ボード2に向かって突出する。このよう
に、描画する時のみ永久磁石41を突出させるので永久
磁石41が磁気ボード2に常時接触しながら移動するこ
とがないので磁気ボード2の耐久性が向上する。
【0040】なお、上述の電子黒板1はヘッドブロック
部3を移動して磁気ボード2上に描画をしたり、磁気ボ
ード2上に描かれた文字や図形を読み取ったりさせてい
るが、ヘッドブロック部3を枠体5に固定して磁気ボー
ド2を移動可能にしてもよい、なお磁気ボード2をシー
ト状に形成し、ヘッドブロック部3を通過した磁気シー
トを巻き取るように作動させてもよい。
【0041】上述のように、磁気ボード2上を書き込み
ヘッドを19を励磁しながらヘッドブロック部3を移動
することにより自動的に描画することができるので、あ
らかじめ用意した原稿をスキャナ26で読み取って、磁
気ボード2上に描画することができ、原稿の内容を筆記
具6で改めて書く必要がないので描く手間が省ける。講
義などで同じ内容を繰り返し行う時は、いちいち筆記具
6で描く必要がないので効率の良い講義や会議を運営す
ることができる。
【0042】また、筆記具6で加筆することができるの
で、黒板とプロジェクタを併用することもなく、効率的
に電子黒板1を使用することができる。また、描画を印
刷でき、印刷したものを読み込ませて再び磁気ボード2
に表示できるので、作業を中断した場合でも描画内容を
その都度消去することができ、中断した描画内容を部外
者に見られることもない。また、書き残しておく必要が
ないので、複数の人で1台の電子黒板1を有効に利用す
ることができる。
【0043】
【効果】請求項1の発明によれば、用紙に描かれた文字
や図形を読み込んで、磁気ボードに表示することができ
る。さらに、筆記具で磁気ボード上に加筆できるので1
つの電子黒板で黒板機能とプロジェクタ機能とを備えて
いるので複数の表示装置を使い分ける必要がなく、取扱
が煩雑になることがないので効率的に会議や講義を運営
することができる。
【0044】また、磁気ボード上の描画を用紙に印刷で
き、印刷したものを読み込ませて磁気ボードに表示でき
るので中断した内容をそのつど消去しても、消去する前
に印刷しておけば、あらためて筆記具で再描画する必要
がない。また、書き残しておく必要がないので、中断し
た描画内容を部外者に見られることもなく、複数の人で
有効に電子黒板を利用することができる。
【0045】請求項2の発明によれば、永久磁石を90
度回動してヘッドブロック部を移動することにより、描
画を一括消去することができるので、操作パネル上で消
去を指示するだけで、イレーザでいちいち消す必要がな
い。また、セル内の磁性粉の移動を行うだけなので、手
が汚れたり、インクのカスがでることがない。
【0046】請求項3の発明によれば、書き込みコイル
に交流電圧を印加するだけで消去することができるの
で、消去するための特別な機構を付加する必要がないの
で構造を簡単にすることができる。
【0047】請求項4の発明によれば、筆記具に消去手
段が備えられているので、筆記具をもちかえるだけで部
分的な消去ができるので便利である。
【0048】請求項5の発明によれば、描画をする時は
書き込みコイルに励磁電流を流さないので、磁石の磁力
で磁性粉を吸引することができ、より細かな描画をする
ことができる。
【0049】請求項6の発明によれば、描画をする時の
み永久磁石が磁気ボードに接触するので、磁気ボードに
永久磁石が常時接触して移動することがなく、磁気ボー
ドの耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子黒板の構成を示す斜視図である。
【図2】磁気ボードの動作を説明する断面図である。
【図3】ヘッドブロック部の内部の構成を示す断面図で
ある。
【図4】ヘッドブロック部の内部の構成と駆動機構を示
す横断面図である。
【図5】書き込みヘッドの配置状態を示すヘッドブロッ
ク部の正面断面図である
【図6】書き込みヘッドの動きと励磁信号の関係を示す
説明図である。
【図7】(a)(b)(c)は消去手段の構成と動作説
明図である。
【図8】入出力部の内部構成を示す断面図である。
【図9】電子黒板の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図10】(a)(b)(c)は筆記具の構成と使用状
態を示す断面図及び斜視図である。
【図11】電子黒板の他の実施例の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図12】書き込みヘッドの他の例の構成を示す断面図
である。
【図13】(a)(b)は書き込みヘッドのさらに他の
例の構成と作動態様を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電子黒板 2 磁気ボード(磁気表示手段) 3 ヘッドブロック部 5 枠体 19 書き込みヘッド 20a 照明 20c センサ 22 書き込みコイル 23 書き込み回路 24 読み取り回路 26 スキャナ 27 プリンタ 28 制御部 A 書き込み手段 B 読み取り手段 C 消去手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要件を備えたことを特徴とする電
    子黒板。 (イ)磁力によって磁性粉を吸引して描画する磁気表示
    手段を備えたこと (ロ)上記磁気表示手段は枠体に支持されるとともに、
    磁気表示手段の前面にはヘッドブロック部を移動自在に
    配置し、該ヘッドブロックを移動する移動機構を枠体に
    備えたこと (ハ)上記ヘッドブロック部には上記磁気表示手段に描
    画する書き込みヘッドと、該書き込みヘッドを励磁する
    書き込みコイルと、該書き込みコイルに励磁電流を印加
    する書き込み回路とからなる書き込み手段と、上記磁気
    表示手段を照射する照明と、反射光を電気信号に変換す
    るセンサと、該センサの出力信号をディジタル信号に変
    換する読み取り回路とからなる読み取り手段とを備えた
    こと (ニ)上記読み取り手段から出力される読み取り信号に
    従って用紙に印刷する印刷部を備えたこと (ホ)用紙に描かれた文字や図形を読み込んで上記磁気
    表示手段に出力する読み込み部を備えたこと (ヘ)書き込み手段と、読み取り手段と、ヘッドブロッ
    ク部の移動機構とを制御するとともに読み込み部で読み
    込んだデータを書き込み手段に出力し、読み取り手段で
    読み取ったデータを印刷部に出力する制御部を備えたこ
    と。
  2. 【請求項2】 前記磁気表示手段に描画した文字や図形
    を消去する消去手段を、相対して配置された2つのヨー
    クと、該2つのヨークの中間に回動自在に配置した円柱
    上の磁石とで構成し、磁気表示手段の背面に移動自在に
    配置したことを特徴とする請求項1記載の電子黒板。
  3. 【請求項3】 前記消去手段を前記書き込みコイルに交
    流電圧を印加する消去回路で構成したことを特徴とする
    請求項2記載の電子黒板。
  4. 【請求項4】 前記磁気表示手段に描画した文字や図形
    を消去する消去手段を円周上に複数の磁極を有する円柱
    状の磁石と、該磁石を円周方向に回転させる回転手段と
    で構成したことを特徴とする請求項1記載の電子黒板。
  5. 【請求項5】 前記書き込みヘッドが励磁された時、書
    き込みヘッドの磁力線を相殺する磁石を上記書き込みヘ
    ッドの先端に取着したことを特徴とする請求項1記載の
    電子黒板。
  6. 【請求項6】 前記書き込みコイルの電流を制御するこ
    とにより、前記書き込みヘッドの先端に配置した磁石を
    突出させるスプリングを、書き込みヘッドと磁石との間
    に配置したことを特徴とする請求項1記載の電子黒板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009090441A3 (en) * 2007-12-21 2009-09-11 Mpot Pte Ltd Front erase magnetic drawing board and magnetic eraser
KR20160069229A (ko) * 2014-12-08 2016-06-16 (주)지엘모아 자석을 이용한 필기 보드
CN106042735A (zh) * 2016-07-03 2016-10-26 刘慧� 一种黑板系统
CN112167818A (zh) * 2020-11-07 2021-01-05 山东中医药高等专科学校 一种法律教学用辅助教具

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