JP3351348B2 - ジャー炊飯器 - Google Patents

ジャー炊飯器

Info

Publication number
JP3351348B2
JP3351348B2 JP22138598A JP22138598A JP3351348B2 JP 3351348 B2 JP3351348 B2 JP 3351348B2 JP 22138598 A JP22138598 A JP 22138598A JP 22138598 A JP22138598 A JP 22138598A JP 3351348 B2 JP3351348 B2 JP 3351348B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
heating
dew
rice
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22138598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000051068A (ja
Inventor
和宏 浮田
浩典 浜田
敦 高麗
一典 河野
雅章 柴田
政博 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP22138598A priority Critical patent/JP3351348B2/ja
Publication of JP2000051068A publication Critical patent/JP2000051068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3351348B2 publication Critical patent/JP3351348B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭、あるい
は業務用に使用するジャー炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の炊飯器は、例えば、図
に示されるような構成であった。図において、51は
上面が開口する円筒上のボディで、このボディ51内部
には、鍋53収納部である保護枠52が配設され、かつ
この保護枠52は非金属材料により有底円筒状に成形さ
れ、保護枠52の上端部は前記ボディ51の上端部内周
囲に係合されている。
【0003】53は上端開口部に外方に突出するフラン
ジ54を形成した鍋で、この鍋53はフランジ54を上
枠55の上面に懸架状態に載置するとにより、保護枠5
2内に着脱自在に配設されている。保護枠52の外側に
は誘導コイル56が配設され、この誘導コイル56は、
鍋53の外周面までの距離が一定となるように、前記保
護枠52の外周下部に耐熱性樹脂材料で成形されたコイ
ルカバー57により支持されている。
【0004】58は合成樹脂性の外蓋で、この外蓋58
は上枠55の上部に一体成形されたヒンジ部材59にピ
ン60を介して回動自在に支持されている。61は内カ
バーで、この内カバー61は外蓋58の内面に固着され
ている。この内カバー61には発熱体である加熱板62
が固定されており、この加熱板62の上部にはコイル支
持台63に支持されている蓋誘導コイル64が位置して
いる。この蓋誘導コイル64の電磁作用により加熱板6
2が発熱するのである。そして、この加熱板62には加
熱板62の温度検知用のセンサー65がアルミテ−プに
より直接貼り付けられており、加熱板62の温度を調節
しているのである。
【0005】66はヒンジ部材59と反対側に位置して
保護枠52の上端部に一体成形された係合部材で、この
係合部材66と対向するように外蓋58に係合レバー6
7がピン60を介して回動可能に指示されている。そし
て、鍋パッキン69は、前記外蓋58を閉じたときに鍋
53のフランジ54に圧接してその鍋53を密閉するよ
うになっている。
【0006】また、70は蒸気筒であり、おねばが外部
に吹きこぼれるのを防止している。71は、制御基板で
あり、誘導コイル56への通電状態や操作表示部72の
信号を入出力制御している。また、73は冷却ファンで
あり、制御基板25や誘導コイル56を冷却している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような構成の炊飯器では、保温時に蓋や鍋周囲にごはん
の蒸気による露が付着し、つゆがごはん上に滴下するこ
とで、ごはんの白化やべちょつきを発生させ、保温中の
ご飯の食味を損なってしまうと共に保温時のご飯に臭い
の原因となる課題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するもので、保
温中のごはんの蒸気による露が蓋や鍋周囲に付着するこ
とをなくし、つゆをごはん上に滴下させないことで、ご
はんの白化やべちょつきをなくし、保温中のご飯の食味
と保温中のご飯のにおいの向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、本体と、前記本体の内部に着脱自在に収納
される鍋と、前記鍋を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋を加
熱する加熱手段と、前記加熱手段による加熱状態を制御
する制御手段と、前記蓋の開閉を検知する蓋開閉検知手
段とを備え、前記制御手段は、保温工程において、少な
くとも前記蓋に付着する露を飛ばすための露飛ばし工程
を有すると共に、前記蓋開閉検知手段が、所定時間、前
記蓋が開いたことを検知しなければ前記露飛ばし工程時
の加熱手段の加熱量を増加させるか、または、前記蓋開
閉検知手段が、前記蓋が開いたことを検知すれば、前記
露飛ばし工程時の加熱手段の加熱量を減少させるジャー
炊飯器としたものである
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、本体と、
前記本体の内部に着脱自在に収納される鍋と、前記鍋を
開閉自在に覆う蓋と、前記蓋を加熱する加熱手段と、前
記加熱手段による加熱状態を制御する制御手段と、前記
蓋の開閉を検知する蓋開閉検知手段とを備え、前記制御
手段は、保温工程において、少なくとも前記蓋に付着す
る露を飛ばすための露飛ばし工程を有すると共に、前記
蓋開閉検知手段が、所定時間、前記蓋が開いたことを検
知しなければ前記露飛ばし工程時の加熱手段の加熱量を
増加させることにより、露が蓋に付着することをなく
し、つゆをごはん上に滴下するのを抑制できることによ
って、ごはんの白化やべちょつきをなくし、保温中のご
飯の食味とにおいの劣化抑制を向上させることができ
る。
【0011】請求項2記載の発明は、本体と、前記本体
の内部に着脱自在に収納される鍋と、前記鍋を開閉自在
に覆う蓋と、前記蓋を加熱する加熱手段と、前記加熱手
段による加熱状態を制御する制御手段と、前記蓋の開閉
を検知する蓋開閉検知手段とを備え、前記制御手段は、
保温工程において、少なくとも前記蓋に付着する露を飛
ばすための露飛ばし工程を有すると共に、前記蓋開閉検
知手段が、前記蓋が開いたことを検知すれば、前記露飛
ばし工程時の加熱手段の加熱量を減少させることによ
り、露が蓋に付着することをなくし、つゆをごはん上に
滴下するのを抑制できることによって、ごはんの白化や
べちょつきをなくし、保温中のご飯の食味とにおいの劣
化抑制を向上させることができる。
【0012】請求項3記載の発明は、特に請求項1また
は2記載の制御手段が、露飛ばし工程時の加熱手段の加
熱量を周囲温度に応じて変更してなるもので、露の発生
量は周囲温度によって変化するので、さらに効果的に露
を蒸発させることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、特に請求項1また
は2記載の制御手段が、露飛ばし工程時の加熱手段の加
熱量を保温量に応じて変更してなるもので、露の発生量
は保温量によって変化するので、さらに効果的に露を蒸
発させることができる。
【0014】請求項5記載の発明において、鍋底面の温
度を検知する鍋温度検知手段を備え 、露飛ばし工程時の
加熱手段の加熱量を鍋温度に応じて変更してなるもの
で、露の発生量はご飯の温度によって変化するので、さ
らに効果的に露を蒸発させることができる。さらに、周
囲温度とご飯の温度により変わる炊飯工程終了後の鍋内
の温度下降の傾斜状態に応じて加熱量を変更することに
より、炊飯終了後に所定時間内に保温温度を所定値の下
降させることができると共に、露付きに対しても適宜必
要な加熱による露飛ばしを実現することができ、炊飯工
程終了直後のご飯の維持を適切に行うことができる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例について、図1から図7を用
いて説明する。
【0016】まずはじめに、本発明におけるジャー炊飯
器の構成について説明をする。図1において本体1は、
従来のジャー炊飯器と同様に上面開口し、この本体1内
部に被加熱調理物を収納する鍋2を配置し、この鍋2を
載置する保護枠3と、この保護枠3外周に配置された鍋
底面加熱手段としての底ヒーター4を固定している。こ
の底ヒーター4がIHであれば、加熱のパワーが大きく
なり、素早く加熱をすることができ、きめ細かい加熱制
御ができるので、一層おいしいご飯を炊くことができる
のである。鍋底面28には鍋温度検知手段として鍋底面
28の温度を検知する底センサー5が配置され、当該温
度から炊飯、保温状態を推測する手段がとられている。
【0017】そして、保護枠3の側面には鍋の側面を加
熱する鍋側面加熱手段として側面ヒーター6が配設され
ている。この側面ヒーター6がIHであれば、加熱のパワ
ーが大きくなり、素早く加熱をすることができ、きめ細
かい加熱制御ができる。また鍋2を加熱するときの熱効
率がよりいっそう高まると共に、断熱性が高まるので、
一層おいしいご飯を炊くことができ、鍋2に付着する露
を飛ばす効果もよりいっそう高まる。
【0018】また、本体1と鍋2の上面開口部は蓋7で
開閉自在に覆われ、この蓋7は本体1の一方で、開閉自
在に軸支するヒンジ軸8と、ヒンジ軸8の略反対に位置
し本体1には、フックボタン9を介して、蓋7と係合す
る係合部10を備えている。ヒンジ軸8には蓋7を開蓋
方向に力がかかるようにヒンジバネ11が設けられてい
る(図2)。7aは蓋7の外面を形成する外蓋である。
7bは外蓋7aの鍋側を覆う外蓋カバーである。外蓋カ
バー7bには蓋を加熱する加熱手段として蓋ヒーター1
2が配置されている。
【0019】さらに、外蓋カバー7b側には蓋ヒーター
12より発生する熱により加熱される加熱板13が配置
されている。蓋ヒーター12がIHヒ−タ−であれば磁
力線により加熱板13はより効率的に加熱され、一層お
いしいご飯を炊くことができる。また素早く加熱をする
ことができ、きめ細かい加熱制御ができ、高い断熱性と
より効果的に蓋7に付着する露を飛ばす効果が得られ
る。発熱する加熱板発熱部13aは通常はアルミが使用
され、また、IHの場合はステンレスあるいは鉄系の金
属が材料として使用される。また加熱板13の温度を検
知する蓋センサー14が、加熱板13に当設するように
配設されており当該温度から炊飯、保温状態を推測する
手段がとられている。
【0020】そして、蓋内部には蓋7を開閉した際に移
動可能なフロート15を内部に有する蒸気筒16と、当
該フロート15の移動を検知するフロート検知部17を
蒸気筒16周辺に配設し、フロート15は、蓋7が開い
た際にヒンジ部18側に移動するのを利用して、蓋開閉
検知手段として蓋7の開閉を検知することで蓋開閉検知
機構26を形成する(図3)。具体的にはフロート15
に磁石20、フロート検知部17にリードスイッチ21
を用いて開閉を検知する手段がある。他に本体1と蓋7
のどちらか一方に磁石20、もう一方にリードスイッチ
21を配設し蓋7の開閉を検知する方法、また、蓋7あ
るいは本体1に蓋7の開閉動作と連動して動作する接触
型のスイッチ22を配設してなる方法もある。
【0021】19は室温センサーであり、本体1周囲の
外気温度を検知し、当該温度から炊飯、保温状態を制御
する手段がとられている。また、加熱基板23は、各ヒ
ータに電力を供給し、制御基板24は、各センサーのか
ら得られる情報から各ヒーターを最適な状態に加熱制御
する。
【0022】次に本発明におけるジャー炊飯器の動作に
ついて図4を用いて説明する。制御基板24にはマイク
ロコンピューター25がある、マイクロコンピュータは
操作部から入力される信号をうけ、あらかじめマイクロ
コンピューター25内部に記録されたプログラムに基づ
きジャー炊飯器の加熱制御を行う。プログラムには底セ
ンサー5、蓋センサー14、室温センサー19、蓋開閉
検知機構26からの出力信号を入力信号としてジャー炊
飯器を加熱制御するようにプログラムされている。
【0023】続いて、本発明におけるジャー炊飯器の加
熱制御の方法について、図5から図7を用いて説明す
る。図5から図7はいずれも縦軸には底センサーもしく
は蓋センサーの温度と各ヒーターの電力を、横軸には炊
飯終了直後からの経過時刻を示している。
【0024】炊飯直後、鍋内のご飯はおよそ100℃前
後になっている。炊飯が終了すると自動的に保温を行う
ようにマイクロコンピューター25はプログラムされて
おり、炊飯が終了すると保温へ移行する。保温中はご飯
の温度を最適に制御するよう、ご飯の温度に応じて加熱
量のそれぞれちがう工程を設けてある。ここで、通常の
保温ではご飯を保温するときに最適なご飯の保温温度は
70℃前後であり、30℃前後ご飯の温度を低下させる
必要がある。ご飯の温度が低下するとき、鍋内の飽和蒸
気圧が低下し、高温時に飽和状態にあった蒸気は、温度
の低下とともに露となって蓋7や鍋側面27に付着す
る。また、ご飯の温度低下に比例してご飯から発生する
露が蓋7や鍋側面27に付着する。蓋7や鍋側面27に
付着した露はご飯の上へ滴下し、ご飯の白化やべちょつ
きの原因となる。そこで従来より、蓋7や鍋側面27に
付着する露を減少させるために、ご飯の温度下降中に蓋
7と鍋側面27をわずかながら加熱していた。しかし、
ご飯の温度下降中に発生する露は、炊飯直後、ご飯をほ
ぐされることなく蓋7がしまったままの場合、ほぐされ
た場合よりもより多くの露が発生し、また発生量は保温
量やジャー炊飯器周囲の外気温により変化する。
【0025】本発明のジャー炊飯器の最大の特徴は蓋7
を加熱制御し、ご飯の温度低下中に発生する露を蒸発さ
せる工程を有し、そしてこの工程は、蓋開閉検知機構2
6と連動し、保温中の蓋7の開閉と周囲の外気温により
変化する点にあり、蓋7の付着する露をより効果的に蒸
発させることで、保温のご飯の食味を向上することがで
き、保温中のご飯のにおいを改善できる。
【0026】蓋7が開閉されると蓋7に付着した露は蒸
発し、減少する。そこで蓋7が開閉される前後では、蓋
7を開閉する前の方を露をより多く蒸発させるために蓋
7を開閉した後よりも多く加熱すると、蓋7の付着する
露をより効果的に蒸発させることができ、保温のご飯の
食味を向上することができる(図5)。露の発生は時間
の経過とともに増えていくので炊飯終了後に特定時間内
に蓋7が開閉されなかった場合、蓋7をより多く加熱す
ると効果的に露を蒸発させることができる。ここで、特
定時間とは、図5ではt1であるが、保温量とジャー炊
飯器の周囲温度によって変化し、炊飯量と室温センサー
19から検知される外気温度によって決めることができ
る。
【0027】ご飯の温度は底センサー5で検知される。
保温のご飯を美味しく保つために、早く最適な保温温度
にご飯の温度をする必要があるが、ご飯の温度低下中に
蓋7に発生する露を蒸発させるために蓋7を加熱し過ぎ
るとご飯の温度低下に時間がかかってしまう。しかも炊
飯直後に蓋7が開閉されなかった場合、より多くご飯の
温度低下に時間がかかる。そこで、炊飯直後に蓋7が開
閉されなかった場合には蓋7に露が発生するご飯の温度
になったときは蓋7をより多く加熱し、蓋7の露を蒸発
させる工程を設け、露が蒸発するともとの工程に戻るよ
う制御することでも、より効果的に露を蒸発させること
ができる。つまり、炊飯直後に蓋7が開閉されなかった
場合は底センサー5が特定温度を、たとえば、図5では
θ1を検知したときに露を蒸発させる工程を設けること
もより効果的である。
【0028】また保温中はご飯を最適な状態に保つた
め、底センサー5、蓋センサー14の検知温度によっ
て、たとえば図6のように、加熱量のちがった種々の工
程を設けてある。蓋7の露付きの状態は各工程によって
異なり、そのなかで発生しやすいのがご飯の温度が下降
する工程で発生しやすい。そこで、炊飯後、最も露が発
生しやすい工程に達するまでに蓋7が開閉されていない
なら蓋7をより多く加熱し、露を蒸発させる工程を設け
ることでも効果的に蓋7につく露を蒸発することがで
き、保温のご飯の食味を向上することができる。一度の
蓋7の露を蒸発させても、ご飯の温度低下とともに再び
蓋7には露が発生する。そこで炊飯直後より蓋7が開閉
されるまでの間、特定時間間隔で、例えば図6では時間
間隔はt1からt4の間で蓋7をより多く加熱し蓋7の露
を蒸発させる工程を設けることで、ご飯の温度が下降す
る工程で発生する露を蒸発させることができる。ご飯の
温度変化に応じて蓋7の加熱量をより多くすることでも
同様の効果が得られる。
【0029】保温中、一度蓋7が開閉された場合でも、
一定時間以上蓋7が閉じられたままならば蓋7に再び露
を生じる。そこで一度蓋7が開閉されたのち、一定時間
蓋7の開閉がなされなかったら、例えば図7ではt1か
らt3までの時間の間に蓋が開閉されなかったら、蓋7
をより多く加熱し、露を蒸発させる工程を設けることで
効果的に蓋7につく露を蒸発することができる。
【0030】保温中に発生する露は、まず蓋7に発生す
るが、鍋側面27のご飯と接していない部分にも発生
し、鍋側面27につゆつきを発生させ、鍋周囲のご飯に
滴下することで、鍋周囲のご飯を白化させ、べちょつき
の原因ともなる。そこで鍋側面27を加熱する鍋側面加
熱手段を用い、従来より、鍋側面27に付着する露を減
少させるために、ご飯の温度下降中に鍋側面をわずかな
がら加熱していた。しかし、ご飯の温度下降中に発生す
る露は、炊飯直後、ご飯をほぐされることなく蓋7がし
まったままの場合、ほぐされた場合よりもより多くの露
が発生し、また発生量は保温量やジャー炊飯器周囲の外
気温により変化する。
【0031】そこで、図6のように、鍋側面27を加熱
制御し、ご飯の温度低下中に発生する露を蒸発させる工
程を設け、そしてこの工程は、蓋開閉検知機構26と連
動し、保温中の蓋7の開閉と周囲の外気温により変化さ
せることで鍋側面27の露を効果的に蒸発させることが
できる。すなわち、これまで述べた蓋7の露を蒸発させ
る工程と同様の制御を鍋側面27の加熱手段にも行うこ
とで、鍋側面27に発生する露を効果的に蒸発させるこ
とができ、保温のご飯の食味を向上することができると
共に保温中のご飯のにおいが改善される。鍋2の熱容量
は蓋7にくらべ大きいため、鍋側面27の露を蒸発させ
るには多くの加熱量が必要となる。そこでわずかに図7
のように鍋底面28も加熱することでより効果的に鍋側
面27に発生する露を蒸発させることができ、保温のご
飯の食味を向上できると共に保温中のご飯のにおいが改
善される。つづいて、露を飛ばす工程での加熱制御の方
法について述べる。
【0032】蓋7、鍋側面27に発生、付着した露を蒸
発させるには一定時間より多く加熱することで、露を蒸
発させることができる。しかし、露の発生量は保温量に
よって異なるので、保温量によっては加熱量が多すぎた
り少なすぎたりすることがある。そこで保温量に応じて
加熱量を変化させることで、より効果的に蓋7、鍋側面
27の露を蒸発させることができる。
【0033】また蓋センサー14から検知される温度に
より、蓋7の露が蒸発する温度を特定し、蓋センサー1
4が特定温度を検知するまで、例えば図5では蓋センサ
ーがφ2を検知するまでより多く加熱することで、蓋
7、鍋側面27の露を蒸発させるのに必要にして十分な
加熱を行うことができ、さらに効果的に露を蒸発させる
ことができる。蓋センサー14が特定温度を維持しなが
ら、一定時間より多く加熱することでも同様の効果が得
られる。
【0034】露の発生量はご飯の温度によって変化す
る。そこで底センサー5より検知される鍋底面28の温
度より加熱量を変化させることで効果的に露を蒸発させ
ることができる。
【0035】露の発生量はジャー炊飯器周囲の温度によ
っても変化する。そこで室温センサー19から検知され
る外気温度によって加熱量を変化させることでさらに効
果的に露を蒸発させることができる。
【0036】鍋底面28をわずかに加熱することでも鍋
側面27の露を効果的に蒸発させることができることは
述べたが、鍋底面28の過剰な加熱で、前出の最適なご
飯の保温温度の70℃前後よりもご飯温度が高くなると
ご飯が乾燥してしまうので、底センサー5から検知され
る温度が特定温度を維持させながら、例えば図7では底
センサーはθ1を維持させながら、鍋底面28を加熱す
ることで効果的に鍋側面27の露を蒸発させることがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、露が蓋
あるいは鍋側面等に付着することをなくし、つゆをごは
ん上に滴下させないことで、ごはんの白化やべちょつき
をなくし、保温中のご飯の食味と保温中のご飯のにおい
を向上させる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のジャー炊飯器の要部断面図
【図2】同、ジャー炊飯器のヒンジ部の要部断面図
【図3】同、ジャー炊飯器の蓋開閉検知手段の概要図
【図4】同、ジャー炊飯器の動作該略図
【図5】同、ジャー炊飯器の加熱制御方法の概要図
【図6】同、ジャー炊飯器の別の加熱制御方法の概要図
【図7】同、ジャー炊飯器の更に別の加熱制御方法の概
要図
【図8】従来の炊飯器の要部断面図
【符号の説明】
1 本体 2 鍋 4 鍋底面加熱手段 6 鍋側面加熱手段 7 蓋 12 加熱手段 19 鍋温度検知手段 19 底センサー 26 蓋開閉検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 一典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 柴田 雅章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小山 政博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−164061(JP,A) 特開 昭61−222417(JP,A) 特開 平3−45216(JP,A) 特開 平3−191918(JP,A) 特開 平6−7244(JP,A) 特開 平8−140841(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 103 A47J 27/00 109

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、前記本体の内部に着脱自在に収
    納される鍋と、前記鍋を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋を
    加熱する加熱手段と、前記加熱手段による加熱状態を制
    御する制御手段と、前記蓋の開閉を検知する蓋開閉検知
    手段とを備え、前記制御手段は、保温工程において、少
    なくとも前記蓋に付着する露を飛ばすための露飛ばし工
    程を有すると共に、前記蓋開閉検知手段が、所定時間、
    前記蓋が開いたことを検知しなければ前記露飛ばし工程
    時の加熱手段の加熱量を増加させるジャー炊飯器。
  2. 【請求項2】 本体と、前記本体の内部に着脱自在に収
    納される鍋と、前記鍋を開閉自在に覆う蓋と、前記蓋を
    加熱する加熱手段と、前記加熱手段による加熱状態を制
    御する制御手段と、前記蓋の開閉を検知する蓋開閉検知
    手段とを備え、前記制御手段は、保温工程において、少
    なくとも前記蓋に付着する露を飛ばすための露飛ばし工
    程を有すると共に、前記蓋開閉検知手段が、前記蓋が開
    いたことを検知すれば、前記露飛ばし工程時の加熱手段
    の加熱量を減少させるジャー炊飯器
  3. 【請求項3】 制御手段は、露飛ばし工程時の加熱手段
    の加熱量を周囲温度に応じて変更してなる請求項1また
    は2記載のジャー炊飯器。
  4. 【請求項4】 制御手段は、露飛ばし工程時の加熱手段
    の加熱量を保温量に応じて変更してなる請求項1または
    2記載のジャー炊飯器。
  5. 【請求項5】 鍋底面の温度を検知する鍋温度検知手段
    を備え、露飛ばし工程時の加熱手段の加熱量を鍋温度に
    応じて変更してなる請求項1または2記載のジャー炊飯
    器。
JP22138598A 1998-08-05 1998-08-05 ジャー炊飯器 Expired - Fee Related JP3351348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22138598A JP3351348B2 (ja) 1998-08-05 1998-08-05 ジャー炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22138598A JP3351348B2 (ja) 1998-08-05 1998-08-05 ジャー炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000051068A JP2000051068A (ja) 2000-02-22
JP3351348B2 true JP3351348B2 (ja) 2002-11-25

Family

ID=16765955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22138598A Expired - Fee Related JP3351348B2 (ja) 1998-08-05 1998-08-05 ジャー炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3351348B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008054860A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器
JP5992226B2 (ja) * 2012-06-26 2016-09-14 シャープ株式会社 加熱調理器
CN109426284B (zh) * 2017-09-01 2021-10-12 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 烹饪器具的保温控制方法和装置、以及烹饪器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000051068A (ja) 2000-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016199462A1 (ja) 加熱調理器
JP3351348B2 (ja) ジャー炊飯器
JP3580141B2 (ja) ジャー炊飯器
JP3692527B2 (ja) 保温釜
JP2000201815A (ja) ジャ―炊飯器
JP7079824B2 (ja) 加熱調理器
JP2022103445A (ja) 加熱調理器
JP3338321B2 (ja) 炊飯機
JP2848294B2 (ja) 電気炊飯器
JP3522425B2 (ja) 炊飯器
JP2001070153A (ja) 炊飯器
JP3646047B2 (ja) 炊飯器
JP2725964B2 (ja) 電気炊飯器の沸騰検出装置
JPH08173316A (ja) 炊飯器
JP2806298B2 (ja) 米飯保温容器
JPH07272A (ja) 調理用鍋
JP3211765B2 (ja) 保温調理容器
JPH10146273A (ja) 炊飯器
JP2012016423A (ja) ジャー炊飯器
JP3661970B2 (ja) 自動フィッシュロースター
JP2877008B2 (ja) 炊飯器等の保温制御方法
JP2010005250A (ja) 炊飯器
JP3412467B2 (ja) 炊飯器
JPS5934405Y2 (ja) 炊飯器等の蓋体
JP2003070631A (ja) ジャー炊飯器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100920

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110920

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120920

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130920

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees